リプレイ
新堂・亜唯
まだまだ先は長いとはいえ、ついにクロノヴェーダから奪還できた土地が出てきたんだな……。
戦争の時は夢中だったけど、こうして帰ってきた街を見ると感慨深いや。
おっと、じっと見てる場合じゃないね。
まずは皆を帰還させる前に、安全を確保しないと。
俺は羽田空港周辺の道路や滑走路を見て回ろうかな。
【怪力無双】を使うのは得意だし、急に動いたらまずそうな車や作業機械を安全な場所に動かしたり、手助けしていくよ。
新宿島と同じで効果が使えるんだっけ……もし戦いで出来た痕なんかを見つけたら、【修復加速】や【建物復元】をかけて修繕したり……。
ま、基本大工仕事とか土木作業、そういうの! 好きだから!
●『帰還』を待つ為に
「まだまだ先は長いとはいえ、ついにクロノヴェーダから奪還出来た土地が出てきたんだな……」
大田区に到着した、新堂・亜唯(ドロップダスト・g00208)は思わず言葉を漏らす。
人々の気配も動物の気配も一切ないが、間違いなく『刻逆』で失われた東京の大地の一部が目の前にあるのだ。
「戦争の時は、夢中だったけど……こうして帰ってきた街を見ると、感慨深いや」
『第一次東京奪還戦』は、ディアボロス達の活躍により、完全勝利の形で終わった。
当初、ディアボロス達は『港区』だけでも奪還出来れば次に繋がると思っていたが、港区近隣5区の支配者が『東京タワー争奪戦』に介入した為『TOKYOエゼキエル戦争』に於ける、5体の区の支配者にも勝利することが出来、一度の戦争で6区の奪還が叶ったのだ。
多くの『帰還』する人々に色々な混乱が生まれる可能性が考えられる。
だからこそ、亜唯もここ『羽田空港』に来たのだから。
「おっと、ジッと見てる場合じゃないね。まずは、皆を『帰還』させる前に、安全を確保しないとな」
そう口にすると、亜唯は羽田空港の航空機滑走路に向かい、『刻逆』が無ければ、今にも空へと旅立つ筈だった飛行機がトラブルを起こさないように、無人のその場所に放置された、整備車や作業車を持ち上げ整列させる。
流石に残留効果を使用しても、350トン以上ある飛行機を亜唯1人では持ち上げられない為、『帰還』後に対処する必要があるようだが、大きな事故は起こらない筈だ。
「帰還するみんなの為だ、大工仕事だろうが土木作業だろうが、何だってやるぜ!」
亜唯は、意気揚々と少しでも壊れている個所を修復していくのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
神田・レイ
羽田空港のあたりを確認するか。
基本的に滑走路には人は立ち入らないから、ここは考慮不要だろう。むしろ人の多い各ターミナルビルがマズそうだ。パラドクスでリリスを召喚して、手分けして対処するか。リリス、ひとっ走りバイクで第2ターミナルまで行ってきてくれ。俺は第1ターミナルをあたる。
「で、着いたら何すればいい?」
全てのエレベーターの非常停止ボタンを片っ端から押してくれ。非常停止ボタンが見当たらなければ階数ボタンを全部押せばいい。
終わったら、次は全てのエスカレーターの緊急停止スイッチを押してエスカレーターを片っ端から停止させる。
「原始的じゃないかねぇ」
こういうのは原始的なのが効果的なんだ……やるぞ。
マルケト・キサウェ
ふむふむ、空港ですか。
物の本によれば、羽田空港の一日あたりの離発着数は千回を超えていたそうです。
空路が復活していない様子なのはもちろん残念ではありますが、不幸中の幸いと言いますか、今まさに着陸しようとしていたり上空で順番待ちをしていたりする飛行機の心配はせずとも良いみたいですね。
空路が無いなら離陸の為に滑走している飛行機すら存在しないかも知れませんが、仮に飛行機がいなくとも作業車等は幾らか走っていそうです。
立地の関係で空からの見通しは良さそうですし、【飛翔】効果で飛びつつ空港付近を見回りましょうか。
地上で作業する方がいれば【パラドクス通信】で適宜連絡いたしますので、対応よろしくお願いしますね。
「ふむふむ、空港ですか……。物の本によれば、羽田空港の一日あたりの離発着数は千回を超えていたそうですね」
記録を思い返すように、マルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)が口にする。
「空路が復活しないのは、残念ではありますが、仕方ありませんね」
マルケトが残念に思うのは仕方がない。
大田区に存在していた『羽田空港』が、『最終人類史』に戻っては来たが、今はまだ空路が復活することは無い。
何故なら、航空機が空を飛んでも着陸する場所が無いのだ。
東京で奪還出来た『6区』にも新宿島にも、羽田空港以外に航空機が着陸できる飛行場は存在しないし、日本国外で奪還出来た場所は『ラキ火山山頂』のみの為、パラドクストレイン以外で向かうことは出来ない。
空路の復活は、これからのディアボロスの方針に掛かっている。
「空路が無くとも、色々と見て回る場所はありそうです」
言うと、マルケトは翼を大きく羽ばたかせ、空へと飛翔する。
空から危険個所を特定し、地上で動く亜唯達に情報共有出来れば『帰還』する人々の危険を大きく減らすことが出来るだろう。
「基本的に滑走路には、空港職員以外は立ち入らないから、俺は、人の多いターミナルビルの対処をするか」
一般人の居ない羽田空港内で、そう口にすると、神田・レイ(天使と悪魔を従える予備校教師・g00105)は、アークデーモンの『リリス・シュバルツ』を召喚する。
「リリス、ひとっ走り、バイクで『第2ターミナル』まで行って来てくれ。俺は、『第1ターミナル』をあたる」
『着いたら、何すればいい?』
契約を結ぶリリスがレイに問えば、レイは態度を変えず答える。
「全てのエレベーターの非常停止ボタンを片っ端から押してくれ。非常停止ボタンが見当たらなければ、階数ボタンを全部押せばいい。終わったら、次は、全てのエスカレーターの緊急停止スイッチを押して、エスカレーターを片っ端から停止させる」
『随分、原始的じゃないかねぇ』
呆れたように肩をすくめるリリスに、レイは続けて言う。
「こういうのは、原始的なのが効果的なんだ。……やるぞ」
仕方がないと、リリスは颯爽とバイクを走らせる。
その姿を見送ったレイもまた、広い空港内を移動し始めた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【エアライド】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
●凱歌を歌えと誰かが言った
ディアボロス達は、大田区に『帰還』する人々が危険に晒されないよう『羽田空港』を中心に見て回り、危険な箇所や混乱を招きそうな場所を整備し、直ぐに動き出しそうな機械は停止させた。
多くの危険は取り払われ、『帰還』する人々が、余程の混乱状態に陥らない限り、直ぐに事故等は発生しないだろう。
今こそ『凱歌』を高らかに歌う時だ。
失われていた彼等を大田区へと『帰還』させる歌を。
彼等にも知ってもらわねばならない。
『地球』の現状を。
『最終人類史』を……。
青沢・屏
アドリブ連携歓迎
「今の時代へようこそ、皆さん。」
英霊たちの幻影と共に【勝利の凱歌】を歌い、人々が「復帰」した後、両側で歓迎した。
できるだけ穏やかに自分の話を聞いてもらい、新宿島のこの時の様子や、何人が待っているのか、歓迎の準備をしています。
「混乱しているでしょうが、落ち着いて聞いてください……」
もし状況は酷いなら、【友達催眠】併用説明する。
「私たちは今までずっと戦ってきた
......この最終人類史の中で過去にそれらを取り戻した。」
そして自分の喜びを隠すこともなく、なにしろ、久しぶりの新人です。
「どんな経験があっても、今の新宿はあなたたちの家です。お帰りなさい。皆さん。」
マルケト・キサウェ
飛んで移動し、適宜開けた場所にて【勝利の凱歌】を歌っていきましょうか。
別段上手くも無いですけど、歌うのは好きですよ。童謡とか。
で、説明ですが。お恥ずかしながら刻逆以前の記憶がほぼ無くて……
ひとまず『今夏に刻逆という大規模な超常現象が発生し、現在に至るまでの期間“世界に存在しない”状態にあった』という、皆さんの今の状況をお伝えします。
詳しい説明を纏めて行うべく、一旦集まって頂く方針です。【フライトドローン】で最寄りの説明会場(空港orボートレース場)に移動して貰いましょう。
肌寒いとは存じますが、そこは我慢して頂くことになりますね……事前に上着等を調達し、【アイテムポケット】で持ち運びたい所です。
神田・レイ
まずは【勝利の凱歌】を歌うのか……学生時代の音楽の成績は2なんだがな。まぁいい。
ここからが俺の本領発揮だ。
羽田空港の到着ロビーや平和島のボートレース場を説明会場として、そこでこれまでの経緯や俺達ディアボロスに関する説明を授業形式で行う。
元予備校教師だからな、大勢を相手に説明するのは慣れている。
必要ならばパラドクスを見せるか。軽く水を生成するのが手っ取り早いな。
各種生活インフラに関する説明や、今後の生活についても説明が必要だろうな。
今はまだ戸惑うものも多いだろう。俺達にもわからないことは多い。だが、少なくともここにいる皆が戻ってきたことを今は喜ぼう。
ようこそ、新宿島へ。俺達は皆の帰還を歓迎する。
新堂・亜唯
よーし、いよいよ本番。
みんなを帰還させるための凱歌を歌うんだな!
……こほんこほん。
一応喉のケアしてきた方が良いって言うんで、はちみつのど飴を舐めてからはりきって歌うぞ!
元気に歌えばみんな帰ってきやすいよね、きっと!
皆が帰ってきた後は、説明のお手伝い。
声が通りやすいのは自慢だからねー、「注目ー!」とか「静かにおねがいしまーす!」とか、そういう指示出しでも手伝いつつ
皆への状況説明をしていけたらいいな。
ディアボロスのこと、パラドクスのこと、そのおかげで新宿島はちゃんと皆が暮らせる環境であること……
そして、刻逆で失われた歴史は、これから俺たちが必ず取り返すこと!
皆に分かってほしいな!
●帰還の歌
「よーし、いよいよ本番。みんなを帰還させる為の凱歌を歌うんだな!」
新堂・亜唯(ドロップダスト・g00208)が元気よく声を上げる。
奪還することで新宿島と同じく、パラドクスの残留効果を使えるようになった『大田区』……この地に集まったディアボロス達とは『パラドクス通信』によって会話できるようになったが、【勝利の凱歌】で大勢の人々を『帰還』させる為には、多くの場所でそれぞれが歌う必要がある為──当然【勝利の凱歌】はパラドクス通信を経由しては効果を成さない。通信ではパラドクスの効果を伝達することが出来ないのだから──、ディアボロス達はそれぞれ分担してスタンバイしていた。
(「まずは、凱歌を歌うのか……学生時代の音楽の成績は2なんだがな。まぁいい」)
そう心の中で呟くのは、羽田空港に残った、神田・レイ(天使と悪魔を従える予備校教師・g00105)だ。
『平和島ボートレース場』にも向かうつもりだが、『帰還者』を迎えると言う『最終人類史』初となる、任務だ。
そこまで、手が回らなければ他のディアボロスが対応してくれるだろう。
そして、中空から凱歌を歌うのに適した場所を探すのは、マルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)だ。
「【勝利の凱歌】ですか。別段、上手くも無いですけど……」
歌うこと自体は、童謡を初めとして好きなマルケトだが、これから歌う歌は大田区の住民を『最終人類史』に『帰還』させる意味合いがある。
だからこそ、確りと彼等を迎える為に、歌い上げたい。
「そろそろでしょうか。英霊よ……」
呟き、青沢・屏(コーヒーアーティスト・g00202)が、タクトを振るような動作をすれば、歌を紡ぐ英霊達の幻影が現れる。
「……こほんこほん。一応喉のケアをしてきた方が良いって聞いてたから、喉のコンディションはバッチリだ!」
凱歌を歌う……その為の準備もちゃんとして来た、亜唯に迷いは無く、それよりも自身の歌で人々を『帰還』させられることに、高揚感さえ覚えていた。
「元気に歌えば、みんな帰って来易いよね、きっと!」
通信越しにも、亜唯の声はハッキリと聞こえる。
「それでは、参りましょう。皆さん」
屏が合図を送ると、ディアボロス達はそれぞれの【勝利の凱歌】を、失われた人々を迎える歌を、元気に、優しく、美しく、強く、高らかに歌い上げる。
勝利の凱歌が地球と言うステージのほんの僅かな……それでも、ディアボロス達が奪い返した大地に響き渡る。
歌が巡り、それはあたかも、あの『刻逆』の起こった日『2021年8月15日』に時間が巻き戻されたように、人々が、生きる者達が帰って来る。
「今の時代へ、ようこそ。皆さん」
現れた人々に屏は、恭しく頭を下げた。
●これからは一緒に
「皆さんの帰還、お待ちしていました。まだ何が起こっているか分からないですよね?」
優しく微笑みながら、マルケトが『帰還』した、大田区の人々に言う。
「説明なのですが。申し訳ありません、お恥ずかしながら、わたくしも『刻逆』以前の記憶が、ほぼ無くて……」
『刻逆』……その言葉の意味すら知らない人々は、大きな混乱こそないが、自分の中の疑問を解消出来ず、マルケトの次の言葉を待つ。
「わたくしがお伝え出来ることをお伝え致しますね。今夏に『刻逆』と言う大規模な超常現象が発生し、現在に至るまでの期間、新宿区以外が『世界に存在しない』状態にありました」
マルケトの言葉を直ぐに飲み込める者はいない……それでも、記憶が途切れているのは夏の日だ。街の姿こそ変わらないが今は、どう考えても冬なのだ……タイムスリップなんて簡単なSFのような事態でないことだけは、人々も理解する。
「ことの経緯をご説明する為に、皆さんへの説明会場をご用意しました。わたくしが移動のお手伝いをすることも出来ます。肌寒いとは存じますが、そこはご了承下さい」
言って、説明会場に向かう人々にマルケトは用意しておいた冬服を渡していく。
『帰還者』は、ほぼ全員、夏服の為、この心配りは、素直に喜ばれた。
所変わって、亜唯も大きな声を上げ、人々の混乱を抑えていた。
「お願い、話を聞いてくれ!」
ざわつく人々の中でも良く通る声で『注目ー!』と亜唯が叫べば、人々の視線が亜唯に集まる。
「とりあえず、静かにおねがいしまーす! 詳しいことは、説明会場で説明があると思うけど、俺からも軽く説明するな」
亜唯が話し始めた『今の世界』は、人々には驚くべきことのオンパレードだった。
ディアボロスと言う復讐者、ライフラインが無くても生きることを可能にしたパラドクス、そしてただ一区残された新宿区の人々が住む『新宿島』……まるで映画の様だ。
それでも亜唯の言葉は何故か信じられる……奪還された『事実』が彼等の中にあるのだ。
「『刻逆』で失われた歴史は、これからも俺達が必ず取り返す! だから、大丈夫だ! じゃあ、詳しい説明をしてもらいに行こう」
言って、亜唯は人々に満面の笑顔を向けた。
●おかえりなさい
説明会場で多くの人々の視線を受けながら、これまでの経緯やディアボロス、そして『クロノヴェーダ』に関する説明を授業形式で行うのは、レイだ
元予備校教師として、授業形式の説明だが、何もない所から水を出現させたりと、人々の注目を集めながら、真実だけを告げていく。
「混乱しているでしょうが、落ち着いて聞いてください……」
屏も涼やかな顔でレイをサポートしている。
「今はまだ、戸惑う者も多いだろう。俺達にも分からないことは多い。だが、少なくとも、ここにいる皆が戻ってきたことを今は喜ぼうと思っている。ようこそ、新宿島へ。俺達は皆の帰還を歓迎する」
現状、生活に困ることは無いことまで説明すると、レイはそう言葉を締めた。
「皆さんの歓迎の準備もしています。……どんな経験があっても、今の新宿は、貴方達の家です。皆さん、本当におかえりなさい」
屏の心からの言葉……。
今はまだ、変わった世界に戸惑うこともきっと多いだろう。
それでも、またこの世界はこの地に住む人々と一緒に季節を巡らせていく。
平和とは言えない世界でも、自分達を『奪還』してくれた『ディアボロス』を信じることが出来るから……。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【水源】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【アヴォイド】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!