リプレイ
メルサンク・トトメス
神像に𓄋𓈐𓇤𓏼𓃧って書いてあったら、とりあえずは暫定ウェプワウェト様、かな。
そうだとしても、その役割は偵察とか冥界への導き手なんだけどね。
考えても分からないから、そういうのはスフィンクスに任せた。
過去視の道案内で、神への疑心を抱く人の元に通い、できるだけ多くの人の話を聞くよ。
疑心を持つに至った事柄が集まれば、きっと何かが分かるよね。
そしてスフィンクスに謎解きをしてもらうよ。
丸投げ? だって、吉村さん、そういうの得意でしょう?
大丈夫、君ならできるよ。ボクは君を信頼しているよ。
スフィンクスの吉村さんと共に、小神殿入り口にある神像に彫られた文字を見つめていたメルサンク・トトメス(𓌸𓋴𓋹𓅞𓇤𓏭𓀯・g03837)は、ふむと頷いた。
(「暫定ウェプワウェト様、かな」)
この神様は偵察とか冥界の導き手だったはずだが……とメルサンクは首を傾げてから、
(「吉村さんに任せておこう」)
と、メルサンクは心の中で思い、吉村さんと共に街へ向かった。
彼女の目的は疑心を抱く人の元へ通い、多くの話を聞くこと。
疑心を持つ経緯や事柄が集まれば、何かしらが分かるだろうと踏んでのことだ。
街中の目立たない所で、三人の男性が顔を寄せ何か話しているのがメルサンクの視界に入った。
悲しげに眉を寄せ、行き場のない拳を強く握り締めている三人の元へ、メルサンクは声を掛けた。
突然聞こえた少女の声に、三人は肩を大きく震わせると、ギョッとした顔でメルサンクへ視線を落とし、それからすぐに安堵の息を漏らす。
「オレ達に何か用事かい?」
「この街にいる神様について聞いても?」
神様。メルサンクがその単語を出した瞬間、三人の表情が変わった。そして、すぐに声のトーンを落として、メルサンクの質問に答えていく。
「病にやられた母を治してくれってオレは言ったんだ」
「ああ、俺も家族が病にやられていてな、そうしたらな」
神様は祈りが足らないからだと言うだけで、ちっとも見てくださらないと。
「病の状況を確認せずに祈れとしか言わない的な?」
メルサンクの言葉に大きく三人は首肯する。
「あ、僕さ見ちゃったんだよね。花を蘇らせた神様の足元にさ、枯れた花の残骸があるのを」
来た時にはなかったはずの花の残骸。
彼らから教えてもらえた話はどれも疑心になっても仕方ない内容に感じる。
他にも神様について疑問を抱く者もいるかもしれない。
メルサンクは吉村さんに聞いた情報について、どう思うと投げかけると、吉村さんは抗議するように尻尾を振った。
「丸投げ? だって吉村さん、そういうの得意でしょう?」
ボクは君を信頼しているよ、そう言ってメルサンクは目を細めた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
穂村・夏輝
「足元の枯れた花か。聞いた感じだとすり替えの手品っぽくも聞こえるし、もしくは何か代償で他の花が枯れてるか……」
神官を疑っている人たち中心に祈りの時の様子を色々聞いてみる。目を離した瞬間はあったかとか
ついでに穀物の状態とかも見ておきたい
「アンジェローザ、いけるか?」
聖花光臨のパラドクスによる植物活性の残留効果や、浄化の技能で穀物の状態を良くできないか試してみる。
クロノヴェーダに使えない残留効果の力なら、イカサマ無しで復活させられるかもしれないし、信仰を崩すきっかけになるかもしれない
「イカサマ神官を倒すまでのあいだではあるけれど、俺達に出来ることがあれば、協力しますよ」
乾いた土を踏み締めた穂村・夏輝(天使喰らいの復讐者・g02109)は、街を静かに見つめていた。
時折吹く風が枯れた花を運んでくる。それを横目に見てから夏輝はぽつりと言葉を漏らす。
「足元の枯れた花か。聞いた感じだとすり替えの手品っぽく聞こえるし、もしくは何か代償で他の花が枯れているか……」
引っ掛かる情報を元に考えてみるが、それよりも神を疑っている人に話を聞いてみたほうが早いかもしれないと、夏輝は影の後を追って街中を進んでいく。
それなりに人の多い街ではあるが、どこか表情が固かったり、暗い人がいるようだった。
「すみません、ちょっと聞きたいことがあるのですが」
「あ? いったいなんだ?」
「この街に来る神様について……奇跡を見せてくれている時っていったいどんな感じなんでしょうか?」
突然の問いかけではあるものの、固い表情をしていた男性はぶっきらぼうではあるが、奇跡の瞬間のことを教えてくれた。
神様は手に持った十字を枯れた花に向けると、自分達に祈るように言ったのだと。
「どのように祈っていたか覚えていますか?」
「どのようにって……こんな風にさ」
男性は両手を組んでからそのまま額に当て、目を閉じた。
「なるほど……ということは、目を開けた瞬間には花が蘇ったと」
男性は夏輝の言葉に小さく頷く。民に祈らせて、その間に花をすり替えることができる可能性は十分にあるということだろうか。
「わかりました、ありがとうございます」
質問に答えてくれた男性に夏輝はお礼をし、それから穀物の状態について続けた。
「こっちにあるんだ。もうすぐ収穫のはずなんだがどうにも実りが良くなくてな……」
「アンジェローザ、いけるか?」
確かに穀物の状態はあまり良いようには見えず、夏輝は小さな天使を穀物へと羽ばたかせた。
「これは……」
まるで奇跡だと、みるみる育つ植物に男性は目を丸くし驚き、当てにしていた神とはいったいなんだったのかと小さく声を漏らした。
「イカサマ神様を倒すまでのあいだではあるけれど、俺達に出来ることがあれば、協力します」
夏輝の傍にいたアンジェローザがそれに頷いて見せると、男性はありがとうと何度も感謝の言葉を口にしたのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【植物活性】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
●
神は街に現れると、奇跡をまた見せてくれるといった。
祈りを捧げ、奇跡を願い、神である自分を信じるようにと高らかに民へ向けて言葉を放つ。
「汝らを救えるモノは我である、さぁ祈りを」
神を囲い、祈りを捧げている民がいる一方、遠巻きに神を見つめるは疑心を抱く民もいた。
バースィル・アシュラフ
街に降りてきているクロノヴェーダに接触する。
堂々と、隠れる事はなく話しかけよう。
「我はバースィル。貴殿の噂を聞き、ここにやってきた。何、大した用では無い。時間は取らせぬ」
もし親衛隊のような者がいるなら、邪魔立てしてくれるなよと釘を指しておこう。
「部下の品格は主人の品格ぞ。主人との対話を邪魔するなら、程度が知れるな」
「さて、貴殿に問おう。救うと言ったそうだが…救いとはなんぞや?具体的に答えてもらおう」
街の民がいる中、さて、なんと答えるかな?
答えられなければ救う気等ないとの証拠となるし、曖昧な答えならば救いとは何かを考えずにいた事となろう。
もちろん、元より民を救うつもり等無かったであろうがな。
●
「我はバースィル。貴殿の噂を聞き、ここにやってきた。何、大した用では無い。時間は取らせぬ」
祈りを捧げる民の合間を、バースィル・アシュラフ(焔陽の獅子王・g02196)が堂々とウェプワウェトの元へ歩を進める。
神を名乗るウェプワウェトは、自分に近づいてくるバースィルを訝し気に見つめ、碧玉のついた杖で牽制する。
突然現れたバースィルに祈りを捧げていた民も、どこか困惑した表情を浮かべている様子だった。
「噂とは……いったい何のことで?」
神は民が見守る中、その威厳を崩さぬように、努めてそう口にした。
バースィルは琥珀色の瞳で、自分に向けられた杖を一瞥してから、狼頭の神へと視線を向けて問いかける。
「貴殿に問おう。救うと言ったそうだが……救いとはなんぞや? 具体的に答えてもらおう」
大勢の民がじぃっと神の答えを望んで見つめる中、バースィルの問いに一体何と答えるのか。
本当に神であるならば具体的な救いの答えを持ち合わせているはずだ。その答えがないのは救う気がない、或いは何も考えていないかということになるだろう。
「救いとは安息。元より救いとは、民それぞれの基準となろう」
「ふん、よもやその答えが具体的であると言えるのか?」
鋭いバースィルの返答に、狼頭は歯噛みする。救い……救いとは。祈りを捧げさせ、その力を得る為に吐き出した救いという言葉。
「どうした? 何も言えないのか?」
じりじりと追い詰めるように言葉を重ねるバースィル。
民の視線が神の体に槍の如く突き刺さる現状は、もう覆すことができないのか。黒い狼は深く思考を巡らせる。
「救い、とは……」
言い淀む神に、民は何故答えを出さないのかとざわめき始めていた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
バースィル・アシュラフ
「ふむ、上手く答えられぬのか。王たる我は寛大だ、問いを変えてやろう。安息とはなんぞや?」
答えられるだろうか。
答えられた時、それは我が答えと同様であろうか。
「…安息とは、苦痛なく、苦悩なく、休める事である。貴様の力とやらで、さて、何人が安息を得られたというのだ?」
「民よ、思い出すが良い!いついかなる時、この偽神が安息を与えた!?」
一息いれるが、ウェプワウェトがまた話す前に民へと語りかけよう。
ここが民の信仰心を揺るがせる時よ。
この機を逃すわけにはいかぬ。
「自身の心を誤魔化すな!もう既に、お前達の心に答えはあっただろう!」
「聞け、民よ!この者、己を神と偽り、お前達を搾取する者である!!」
ざわめく民の声。ウェプワウェトは、自分達を救う神ではないのかもしれないと……そう疑う声があちらこちらから零れ落ちていた。
奇跡を見せるための花も、嘘だったのではないかと。
何も言えず、ただ強く杖を握り、狼頭の神は目の前の男――バースィル・アシュラフ(焔陽の獅子王・g02196)を睨むしかなかった。
「ふむ、上手く答えられぬのか。王たる我は寛大だ、問いを変えてやろう。安息とはなんぞや?」
バースィルは、睨みつけてくる狼頭の言った言葉を拾い、重ねて問いかける。
だが、狼頭は固く口を閉ざしたまま。その姿を見る民は逆に騒ぎ始めている始末だ。
「……安息とは、苦痛なく、苦悩なく、休める事である。貴様の力とやらで、さて、何人が安息を得られたというのだ?」
病を抱えた家族が弱っていく様を見続けた民も、収穫できるほどに育ってくれない穀物に肩を落とす民も、全ての民が安息を得られたはずがないのだ。
それは誰よりもこの街で生活する民がわかっていることだろう。
狼頭が何か声を、言葉を吐き出さねばと口を開くが、それよりも先にバースィルが民へ向けて言葉を放った。
「民よ、思い出すが良い! いついかなる時、この偽神が安息を与えた!?」
バースィルの強い言葉に民は戸惑いを隠せず、神だと名乗り続けた狼頭に視線を向け続ける。
だが、見つめる神は、何も答えなかった。否、答えられなかった。
神を信じ続けた民は、口々に疑心の言葉を呟いていく。その様子をバースィルは見逃さなかった。ここが民の信仰心を揺るがせる時だと。
「自身の心を誤魔化すな! もう既に、お前達の心に答えはあっただろう!」
バースィルのその言葉に民の心が揺れ動く。
祈りを捧げても、何も変わらなかったと。一人が呟けば、それはあっという間に民の間に広まっていく。
このままではまずいと、狼頭は歯噛みしてバースィルと民に背を向けて、逃げるようにして小神殿へと駆けだしていった。
あとは小神殿入り口にある神像を壊し、小神殿に逃げ帰った狼頭の神『ウェプワウェト』を倒すのみだ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【温熱適応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
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追い詰められたウェプワウェトは、民に背を向け小神殿へと逃げ出してしまった。
滑稽な姿。詰められた問いに答えられない愚かな姿を民に晒してしまったのだ。
ウェプワウェトは強く歯を食いしばり、苛立ちをぶつけるように地面に杖を強く打ち付けるのだった。
穂村・夏輝
入れ替えか。トリックものの小説やドラマに慣れてる現代人には通用しなかったな
「そんなチャチな手品で民衆を騙そうなんて、見過ごすわけにはいかないな」
信仰は十分崩れているだろうし、魔骸連刃で神像をぶっ叩く
もし神殿に怪我人や病人が来ているなら
「あんなのに頼らなくても十分です。アンジェローザ、頼む」
【活性治癒】の残留効果で回復を促進させ、念の為【浄化】技能で消毒や治療を施し悪化の要素を排除する。ついでにオラトリオフラワーも渡し
「これを持って祈っていてください。あんな奴に祈るより、よっぽど効きます」
アンジェが力を使ってるように見せるのは、デーモンイーターの自分に信仰を集めるのがちょっと後ろめたいから
●
街の一角にある小神殿。入口付近に、人間よりも大きめの足跡が小神殿内に入っていくように残っているのは、バースィルとのやり取りで不利になってウェプワウェトが逃げ帰ってきた証だろう。
その入り口にある神像を前にして、穂村・夏輝(天使喰らいの復讐者・g02109)は街の人から聞いた話を思い出していた。
蘇った花のこと。祈る際に目を閉じていれば、花をすり替えることは容易なことだったのだろう。
「そんなチャチな手品で民衆を騙そうなんて、見過ごすわけにはいかないな」
街の人の疑心、逃げ帰った神の姿を見た人達。信仰はきっと十分に崩れているはずだと、夏輝は神像に鋭利な刃を突き立てた。
石が砕ける音が響いて、神像の片腕が折れる。夏輝が思った通り、信仰は崩れているようだった。
「ウェプワウェト様の神像が……」
神像の割れる音を聞きつけた女性が、夏輝と神像を見比べて弱弱しい声を漏らす。
顔色が悪い女性、それに怪我をしている人も数名一緒に音を聞きつけてきたようだった。
いくら自分達を騙していた神だと言っても、信じていたものがこうして壊れてしまう様子は何とも言えない物なのかもしれない。
「あんなのに頼らなくても十分です。アンジェローザ、頼む」
【活性治癒】と【浄化】による効果で、夏輝は少しでも彼女たちの体調や怪我が良くなるようにと。
完全に回復しきらなくとも、体の痛みや辛さが緩和されているのか、音を聞きつけてやってきた女性達の表情が少しだけ和らいだように見えて、
「これを持って祈っていてください。あんな奴に祈るより、よっぽど効きます」
奇跡だと口にする彼女達にどこか後ろめたい気持ちを感じてしまった夏輝は、色鮮やかな花をそっと手渡すのだった。
この調子なら、神像の破壊もすぐにできそうだ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
メルサンク・トトメス
神官として宣言
「この偽の神像こそが、祈りを阻んでいた」
𓂋𓂝𓇳𓏺𓁛(ラー)から神託があったよ
神を名乗るなら、相応しい力を示して責任を果たせってさ
もし冥界に辿り着いたら、𓊍𓁹𓀭(オリシス)監視の元で、ウェプワウェト様から、えーと、数百年にわたる正座説教?らしいからね
ウェプワウェト様の名を騙るなら、冥界から戻る道を切り開くこともできるよね
神官が神に逆らうのはおかしいって?
ある家の召使いが、どうして他家の主人の命令を聞かなきゃいけないのさ
俗世ですら通じる一般常識なんですけど?
じゃあ神像は壊すから、がんばってね
(𓂋𓂝𓇳𓏺𓁛(ラー)の裁き、【サンシャインブレイク】が神像を壊す)
グレン・ゲンジ
まだ人手が要るようだな。俺もカチコミかけるぜ!
先に来たディアボロスが信仰を潰してくれたんだな。なら、あとは色々ぶっ壊すだけだな!まずはこの像だ!
神像の頭に乗り、両足で踏みつける!その衝撃で思い切り飛び上がり、もう一回神像をデストロイガントレットでぶん殴るぜ!
これで壊れるならそれでいい。足りなきゃまた殴るだけだ!
片腕が取れた神像はもう信仰心など集めることはできないだろう。
メルサンク・トトメス(𓌸𓋴𓋹𓅞𓇤𓏭𓀯・g03837)はウェプワウェトを模した神像を見つめ、それから小さく言葉を吐き出した。
「ボクは、時間神官ではあったけれど……。いや、時間神官であったからこそ、この世界に神が存在しない事を理解していたのさ」
誰にともなくそうメルサンクは呟いて、リドルロッドをぎゅっと握りこむ。
でも、神ってそういうものだよね? この世界に実在するならば、それはもう『神』では無い。だからメルサンクは、神官としてエンネアドを騙る実在する神を認めないと、その黒き眼で神像を睨みつけて、もし、太陽神ラーが実在していたなら、きっとこう言うと思うよとまで続けると、一度息を吐いた。
「神を名乗るなら、相応しい力を示して責任を果たせっ。冥界に辿り着いたら、オリシス監視の元で、ウェプワウェトから数百年にわたる正座説教の刑だ……とかね」
物言わぬ神像へリドルロッドを向け、メルサンクは神像を破壊するための一撃を放つ。
「では神像は破壊させてもらうよ、ラーの裁き……【サンシャインブレイク】」
リドルロッドから放たれた熱光が神像の一部を撃ち抜き、崩れ落ちていくが完全な破壊にまでには至らず。
「まだ人手が要るようだな」
メルサンクの背後からグレン・ゲンジ(狂刃のスレイヤー・g01052)が、そう声を掛けデストロイガントレットを構えて立っていた。
先に来たディアボロスが信仰を潰してくれたおかげで、脆くなっている神像。あとは色々ぶっ壊すだけだなと、空高く飛び上がったグレンの燃えるような真紅の鱗が、太陽の光を受けて輝く。
デストロイガントレットを装備した拳が、神像の中心部を真っ直ぐに射抜いた。
「お、ぶっ壊れたな!」
崩れた神像の音を聞いて振り返ったグレンは、跡形もなく崩壊した石片を見てニヤリと笑う。
信仰を崩し、神像も破壊した今、残るは小神殿へと逃げ込んだクロノヴェーダを倒すだけだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【温熱適応】がLV2になった!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
緋薙・紅花
状況把握っ
神像が壊れた今、速攻ですね
ごめんなさい、一足お先に仕掛けます!
≪復讐の刃≫
こーゆー時はやっぱり包丁ですよね
お料理から復讐まで出来る万能刃物
え、やだな嘘ですよ包丁はお料理するためのものですよ
攻撃は本当ですけどね!
包丁を具現化して全力投擲!
しつつ、接近して『スカーレット』を纏った拳で殴り付けます!
敵の攻撃はスカーレットを全身に展開して【ガードアップ】
ダメージ軽減して乗り切る方向で
あんまり吠えてると弱く見えちゃいますよ?
やっぱり一撃必殺は浪漫ですよね
「花と侮るなかれ!見た目で判断してたら痛い目見ますよ!」
ってことで≪復讐の刃≫バージョン2!
巨大な投擲槍を具現化、近距離から叩き投げつけます!
●
砕けた神像が散らばる入り口から駆け出した。
小神殿の中で息を潜めているであろうクロノヴェーダ……『ウェプワウェト』の元へ、先陣切るのは緋を纏う緋薙・紅花(サージェナイト・g03888)だ。
迷宮のような作りと思いきや、内部は単純な構造をしている小神殿。紅花は影の後を追いかけその足を動かす。
「おのれおのれおのれ……!」
ウェプワウェトの声が聞こえる。信仰を崩された神は深い憎悪を籠めた言葉を吐き出していて、接近してくる紅花には気付いていなかった。
呪いのような言葉を吐き出すウェプワウェトへ、紅花がいくつもの包丁を具現化させる。
料理から復讐までこなせてしまう、万能包丁。
(「包丁はお料理するためのものですよ……攻撃は本当ですけどね!」)
緋い花は舞い踊る。鋭い切っ先の刃をその神へと投げつけて。
「うぐっ……、貴様ぁ!!」
紅花の復讐の刃が油断していたウェプワウェトの背に突き刺さり、その痛みにウェプワウェトが振り向き叫んだ。
獣の咆哮。強烈な衝撃波を含んだそれは神とは言い難いような、叫びであった。
「あんまり吠えてると弱く見えちゃいますよ?」
ウェプワウェトの頭に叩きつけようと拳に展開していた『スカーレット』を、紅花は全身への展開に切り替え、真向から咆哮を受け止めてそう口にした。
「我の邪魔をするものは……何人たりとも許さぬぞっ!」
ウェプワウェトは吠える。すでに信仰が崩された事実を覆そうと彼は足掻く。
エジプト十字と杖を構え激昂するウェプワウェトに、紅花は翡翠色の瞳を向けた。
「花と侮るなかれ! 見た目で判断してたら痛い目見ますよ!」
紅花の姿を見た、ウェプワウェトが小さく鼻で笑ったのは女に何が出来るのかといった嘲りだろうか。
それに紅花が強い言葉で返して見せた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【操作会得】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
穂村・夏輝
「人を救う見返りで信仰を集めるのならともかく、騙して信仰を得るなんて許し難いな。アンタはもう、ここまでだ。覚悟するんだな」
相手の出す黒狼は魔骸連刃で叩き斬り、そのままの勢いで敵をぶった斬る。ある程度の攻撃は受ける覚悟をし、ドレインの残留効果でなんとかする。
パラドクスの残留効果で更に人々の身体が治りやすい世界になっているはず。
「安心しろ、クロノヴェーダ。アンタが口先だけで救ってこなかった人達は俺たちが助けてやる。だから、そのまま滅びろ!」
自分達がこの街にいる間だけど。でもまあ、ちゃんと偽物に対して疑問を抱いてくれるしっかりした人もいたし、自分達がいなくなってもなんとかやってくれるとは思うかな
グレン・ゲンジ
オラァ!出てこいウェプなんとかサマよォ!ツブしに来たぞコラァ!
扉とかあったら蹴り開ける
金棒持って突っ込むぜ!出てきた狼はとりあえずぶん殴り…いや、俺がコマみてーに回転すれば、金棒の遠心力でまとめて狼を叩き潰せるぜ!
チィ、一発繰り出せば一発もらうのか。これが反撃か!
…おもしれーじゃねーか!たとえ俺が一撃で死んでも、お前に一発ぶち込めるって事だな!
このまま行くぜ!回りながら飛翔して、敵の脇腹に金棒を叩き込む!こいつが俺の悪鬼粉砕撃だ!
断片の王とやらも倒さなきゃなんねーんだ。ここで満足してらんねえ。まずテメーを倒し、俺はもっと強くなってやる!
先陣を緋い花が切り、後を追う様にグレン・ゲンジ(狂刃のスレイヤー・g01052)と穂村・夏輝(天使喰らいの復讐者・g02109)がウェプワウェトのいる小神殿へ駆け込んでくる。
「ウェプなんとかサマよォ! ツブしに来たぞコラァ!」
「うじゃうじゃと次から次へ……!」
敵は紅花だけだと思っていたところへ現れた二人に、ウェプワウェトは忌々し気に唸った。
グレンは金棒を、夏輝は天晶剣をそれぞれ構え、ウェプワウェトを睨みつけている。視線が交差する中、夏輝が口を開いた。
「人を救う見返りで信仰を集めるのならともかく、騙して信仰を得るなんて許し難いな。アンタはもう、ここまでだ。覚悟するんだな」
「我が騙している……? ふざけた事を抜かすな!」
ウェプワウェトが夏輝に反論するように叫ぶが、最早その言葉は反論にすら達していない物だった。
全身に切り傷を負ったウェプワウェトに、夏輝は容赦なく追撃をする。
自分達がいる間ではあるが、残留効果で人々の病や怪我が治りやすい世界に今はなっているはずだと、夏輝は神像を壊した時にいた彼女らのことを思い浮かべていた。
偽物に対して疑問を抱いたしっかりした人もこの街にはいる、ディアボロスが去ってもきっとこの街の人々はしっかりと生きてくれるだろう。
夏輝はそんな人達を騙していたウェプワウェトに対する怒りを力に変え、ウェプワウェトの体に刃を突き立てる。だが、一方的にやられているだけのウェプワウェトではなかった。
エジプト十字をかざし、黒い狼を次々に出現させる。
空を、いや小神殿内を駆け巡る黒い狼の大群が夏輝へ襲い掛かる。元より反撃を受ける覚悟での攻撃をしていた夏輝は怯むことなく、その狼毎ウェプワウェトを叩き斬った。
黒い狼の出現に、グレンは舌打ちを一つ落とす。一発攻撃を仕掛ければ、一発返される。反撃されることに、グレンは喉の奥で小さく笑い、飛び回る黒い狼を金棒で叩き潰した。
コマのように回転し、グレンは金棒を振り回して、そのままウェプワウェトの脇腹へ金棒を叩きつけていく。
正面からは夏輝の刃が、横からはグレンの金棒。
いくら黒い狼を出現させたとはいえ、ウェプワウェトは受け止める事も押し返すこともできず、二人の勢いに押されて吹き飛んでいった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】がLV2になった!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【命中アップ】がLV3になった!
メルサンク・トトメス
どうしてエジプトで数学が発達したか知ってる?
ナイル川が毎年氾濫して、その度に地形が変わって、農地の作付面積を毎年毎年計算しなおさないといけないからだよ。
そうして人は、大自然を切り開いて発展してきた。
面積の計算が三角関数になり、ピラミッド文明の礎になった。
奇跡でも何でもない、数世紀にわたる人々の努力の結晶だ。
切り開く役割のウェプワウェト様を騙った上で、祈りと奇跡で何もかも解決させようなんて、不勉強もいいところ。
実際、解決してないけどね。
神罰執行…?神罰……?
(パラドクス発動)
罰当たりなのは、どっちだー!
(神罰執行の青き炎に対して、ヌンとナウネトの加護によるナイルの激流を再現、何もかも押し流す)
バースィル・アシュラフ
王たるもの、民の後ろにいるものよな。
我の場合は守られるためではなく、背を守るためであるが。
黒狼の数はわからぬが、背を狙われる者もいよう。
特に攻撃直後は無防備になりやすい。
注意喚起を、間に合わないようであれば我が身を味方と敵の間に滑り込ませ、武器を用いてその背を守ろう。
「気を付けよ!最後まで気を抜いてはいけぬ!」
相手が弱ってきた時こそ好機よ。
油断はしないが、攻撃の手も緩める事はせぬ。
「これこそ王の、率いる者の威光よ!刮目せよ!!」
【獅子王の威光】を発動し、黒狼ごと灼き切ろうぞ。
「偽神よ、民の祈りを利用した者よ…我が民の希望となった事だけは感謝しよう。その希望で今日を生きた者もいたやもしれぬゆえ」
そう広くない小神殿の中、金属音が響き黒い狼が駆け巡っている。
バースィル・アシュラフ(焔陽の獅子王・g02196)は、同じ仲間であるディアボロスが戦う姿をしっかりとその琥珀色の瞳に映していた。
自身が守るべきはその背。駆け巡る黒狼の数は正確にはつかめない、攻撃直後のディアボロスに隙が生じることもあるだろう。
「気を付けよ! 最後まで気を抜いてはいけぬ!」
声をあげ、ウェプワウェトとの決戦を最後まで全力を尽くすようにと。
彼らの背を守るように鞭を持つバースィルの前を、メルサンク・トトメス(𓌸𓋴𓋹𓁐・g03837)が歩み出るとすっと瞳を細め、元凶であるウェプワウェトに静かにリドルロッドを向けた。
「ディアボロスが! この我に傷を負わせるなど、神罰を下してくれる!」
「神罰……?」
吠えるウェプワウェトにメルサンクは首を傾げて見せる。
時間神官として、いや時間神官であるからこそ、心に秘めた強い想いがあった。歴史を奪われたからこその強い想いが。
祈りと奇跡で何もかも解決はできない、それはこれから続く努力の結晶。文明の礎が、これから築きあげられるものだから。
「罰当たりなのは、どっちだー!」
復讐の心が高ぶり揺れる。強い力を籠めて、メルサンクが𓏍𓇯𓈗𓀭𓏍𓇯𓈗𓏏𓆇𓁐(ヌン・ナウネト)を発動させた。
何もかもを押し流す濁流のような力はウェプワウェトを飲み込む。だが、青き炎を具現化させウェプワウェトも反撃する。
具現化された青い炎は、現れては消えてを繰り返し、息も絶え絶えなウェプワウェトの姿を模しているようだった。
最初程の威勢も見えず、ウェプワウェトが弱ってきた今、これこそ好機だろう。
バースィルの背後から太陽に似た光球が昇る。全てを照らす太陽の光、それは小神殿内を明るく染めあげて、
「これこそ王の、率いる者の威光よ! 刮目せよ!!」
「あああ、や、やめろ……!」
迸る熱光と共に、獅子……いや王としての咆哮が響きわたり、ウェプワウェトの体を灼き切り裂いた。
右腕と左腕が、そして首が、崩れていった神像のように落ち、エジプト十字の悲しい金属音が最後に木霊する。
「偽神よ、民の祈りを利用した者よ……我が民の希望となった事だけは感謝しよう。その希望で今日を生きた者もいたやもしれぬゆえ」
地に伏したウェプワウェトが、バースイルの言葉に応えることはなかったのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水源】LV1が発生!
【温熱適応】がLV3になった!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV4になった!