リプレイ
マイア・プレアデス
故郷とは全く異なる世界なのに人の営みは変わらないものですね
とは言え悪逆なる神に支配されていると言うのは悲しいことですよね
商人の方々に違和感なく接触するには
通りすがりの遊牧民と言うのが一番良さそうですね
日差しと砂を除ける簡素な衣を身を纏い
木の杖を片手に牛飼いの娘として声をお掛けしましょう
(【使い魔使役】により立派な牛をお供にしてますよ)
お困りのようですが助けは必要ですか?
私は非力ですが、この子がいるので力になれるかと思いますよ
成る程、煌びやかな黄金を欲せられる御方ですか
差し支えなければ私もお目にかかっても宜しいでしょうか?
部族の皆への土産話に出来ればかと思いまして
はい、砂漠の民は信心深いのです
プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
商人に力を貸しつつ
彼らに紛れ神殿を目指す
地方から来た巡礼者を装い接触を試みます
パラドクスは感知されるので使えませんが、元々器用さが売りなので
技能の「発明」や「臨機応変」を活用し車輪を直します
砂地なら寧ろに滑らせて運ぶソリ状にするのも良いでしょう
敬虔な信徒を装い
神殿まで同行したいと申し出、力仕事も進んでやりましょう
道すがら「同郷の者から聞いた」として
神殿で変わった物や人
(有り体に言ってグランダルメのクロノヴェーダやクロノオブジェクト)
を見たことはないですか?と聞いてみます
今までに何度か襲撃があった事も、それとなく伝え
人々が直ぐ避難できるよう促しておきたいですね
プニ・プティフルニエ
■外見
笑顔(糸目)のシスター
一人称は「プニ」
■性格
大人を舐めた態度を取る生意気な子供
■心情
納期?の遅れに困っているおじさんたちを助けてあげればいいのかな?
そんなのラクショーじゃん♪プニが解決してしんぜよーう!
■行動
「ねぇねぇ。おじさんたち、困ってるの?荷台動かすの、手伝ってあげよっか~?」
荷台を動かすのを手伝ってあげながら、プニたちもルクソール神殿に向かってることをそれとなく伝えちゃお。しれっと紛れちゃえ♪
商人のおじさんたちと一緒に神殿にれっつごー!だね♪
■その他
アドリブや連携歓迎だよ!
――熱砂。降り注ぐ強い日差しと砂を避けるための衣装を纏ったマイア・プレアデス(黄泉の華・g03450)は、困っている人たちの存在にたった今気が付いたといった仕草で声をかけるのだった。
「お困りのようですが、助けは必要ですか?」
木の杖を持ち、立派な牛を連れた少女に友好的な笑顔を向けられた商人たちは途端に体の力を抜いてこう言った。
「ああ、牛飼いのお嬢さんですか。そうなんです、こいつをルクソール神殿に届けなけりゃならないんですが、この有り様で。もう時間もないし、困っていたところです」
「なるほど、これはひどい」
プターハ・カデューシアス(エジプトの龍人・g03560)は荷台の脇に膝をつき、壊れた車輪を指先でなぞった。
「あなたは?」
「巡礼の民です。地方からやって来たばかりなので、この辺りには疎くて。けれど、器用さには自信があります。私に任せてくれませんか? そこの神殿まで行ければよいのでしょう」
「そうですが……直りますかね?」
「砂地なので、ソリ状にしてしまうのはどうですか」
ありあわせの材料を組み替え、プターハが手を入れた荷台には即席のソリが設えられた。これならいけそうだと、商人たちは喜び、口々に礼を言う。
「ありがとうございます。助かりました」
「確か、お急ぎなのですよね? よろしければこの子が力になれるかと思いますよ」
マイアに手綱を引かれた使い魔の牛が、その時、頼もしく鳴いた。
「よいのですか?」
「はい」
にっこりと微笑み、マイアはラクダの隣に牛を並べて繋いだ。ちょうどプニ・プティフルニエ(花蜘蛛・g06025)がやってきて、人懐こい笑顔で申し出る。
「はいはーい! おじさんたち、困ってるならプニも荷台動かすの、手伝ってあげようか~?」
「手伝うったって、お前みたいな小さな子じゃ……」
「よっと♪」
車輪をソリに組み替える間、荷台から降ろされていた荷物をプニは大人と一緒になって積み上げた。ディアボロスの強化された身体能力ならば、これくらいはラクショーというやつなのだ。
「すごいな、あっという間に載せ終えちまった」
「へへっ! 行くところは同じなんだから、仲良くしよーよ♪」
「お前もルクソール神殿へ行くのかい?」
「うん、れっつごー!」
プニが荷台を後ろから押し、マイアの牛がラクダと一緒になってソリを引き始める。プターハは商人が背に負っていた荷物を半分受け持ち、並んで歩きながら世間話を持ちかけた。
「そういえば、同郷の者から聞いたのですが……あの神殿で変わった物や人を見たことはないですか?」
「いや、知らないねえ」
当然のことながら『変わった物』と言えばクロノ・オブジェクトなどを意味している。改竄された歴史を正しいと思い込まされている一般人には、何が変で何が変でないのかすら判断することができないのだ。
「そうですか。けれど、今までに何度か襲撃もあったようです。気を付けるにこしたことはないでしょうね」
プターハはさりげなく、これから起こることの予兆を会話の中へと忍び込ませておいた。意識の端にでもその情報があるのとないのとでは、いざという時の動きも変わってくるであろうから。
「ああ、なにせ私らは貴重品を運んでいるからね。一層気をつけないといかんな」
「貴重品……神殿に奉納されるのですか?」
マイアが尋ねると、商人は神妙な顔で頷いた。
「アポピス様という、それはそれは黄金がお好きな御方がいらっしゃるのだよ」
「へー、どんな人なの?」
プニはすっとぼけた様子で、首を傾げる。
(「だって、ほんとは知ってるもんね! そいつを倒しにプニたちはやって来たんだからさ♪」)
事情を知らない商人たちはルクソール神殿にいる大蛇の化身について話し始めた。約束を破った商人が喰われてしまった話や、偽物が混ざっていたせいで晒し首にされたといった話ならいくらでもあったからだ。
「差し支えなければ私もお目にかかっても宜しいでしょうか?」
「ええっ、今の話を聞いて怖くないのかい?」
「はい」
マイアは微笑み、
「部族の皆への土産話に出来ればと思いまして。砂漠の民は信心深いのですよ」
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
マイア・プレアデス
あのー商人さん
非常にお聞きし辛いのですが、約束の刻限に間に合いますか?
聞いた話ですと非常に厳しい御方の様ですし
ちょっとだけ、ほんのちょっと遅れても処刑されてしまうのでは
通りすがっただけの私達は大丈夫でしょうけど貴方達は……
(意味深に沈黙し不安を煽る)
どうせなら死を免れぬ怒りに触れるより
このまま回れ右して帰られた方が良いと思うのですが?
此だけ立派な黄金なら他所でも売れますよ
あら少し揉めていただけでウカーブが飛んでくるとは予想以上に剣呑です
ミコさん、大切なお話を邪魔する者達です
貴女の【電撃使い】で文字通りに電光石火の如く退治してくださいな?
私自身は商人さん達に被害が及ばないように避難させますよ
プニ・プティフルニエ
■外見等
大人を舐めたような生意気な態度の子供シスター
一人称は「プニ」
■心情
ここがオベリスクかぁ~。
意外とでっかぁ~いね~♪
■行動
商人のおじさんたちはさっさと追い払うよ。
「おじさんたちはもう用無し~♪よわよわだから~♥はやくどっかにげてね♥」
なんか出てきた敵はプニが叩き潰すよ~♪
■その他
アドリブや連携歓迎です
「近くで見ると、一層大きく見えますね」
ルクソール神殿の入り口まであと僅かというところで、マイア・プレアデス(黄泉の華・g03450)が申し訳なさそうに口を開いた。
「あのー……非常にお聞きし辛いのですが、約束の刻限に間に合いますか?」
「ん? ああっ、本当だ。少し急がなくては間に合わないかもしれないな」
慌ててラクダを引っ張る商人だったが、マイアが何も言わないので不安になったようだ。
「な、なにか心配事でも?」
「ええ、お聞きした話によるとこれからお届けに参られる先の御方はとても厳しい性情をしてらっしゃるようですし、万が一ですよ? ちょっとだけ、ほんのちょっとでも遅れてしまったら……貴方達は……」
ごくりと、商人たちが喉を鳴らした。
「た、確かに……処罰は免れないでしょうね……」
「ならば、このまま回れ右して帰られた方が良いのではないですか? 死を免れぬ怒りにわざわざ触れる必要はありません」
マイアは祈るように両手を組み合わせる。
「通りすがっただけの私達はともかく、皆様の身の安全は誰も保証できません。それに、此れだけ立派な黄金なら他所でも売れますよ」
「し、しかし、逃げたって殺される……アポピス様の黄金への執着心ったらそれはもう凄いんだ。逃げ切れやしないさ」
ぶるっと体を震わせ、商人たちは頷きあった。まさかこの後、ディアボロスたちが当のアポピスを討伐するつもりだとは微塵も知らない彼らは逃げた報復を思って慄いた。
「心配性だなぁ~。そんなのプニが叩き潰してあげるから大丈夫だよ♪」
あっけらかんとプニ・プティフルニエ(クジャク蜘蛛・g06025)が言うので、商人たちは目をぱちくりさせる。
「な、なにを言って……」
「いいからほら、おじさんたちはもう用無し~♪ よわよわだから~♥ はやくどっかにげてね♥」
「え? え?」
プニに背中をぐいぐいと押され、商人たちは来た道を戻り始めた。頭上で不気味な鳴き声が上がったのに気づいたマイアが空を見上げる。
「あら、これしきの騒ぎで異変を察するとは予想外に剣呑なお相手ですね。ここは戦場になります。早く逃げましょう」
「は、はわわ……まずい、マミー様が怒っておられる……! これがさっきの人が言っていた、襲撃とやらの前兆なのですかな?」
「かもしれません。――ミコさん、後はお願いします」
「もっきゅ!」
マイアが商人たちを避難させる背後に颯爽と立ち塞がったモーラット・コミュのミコは全身に電撃を纏ってウカーブの群れへと突っ込んだ。
「わあっ!!」
「さあ、建物の影へ」
激しい火花が弾け、周囲をまばゆい光の明滅が支配する。プニは指を鳴らしながら、ウカーブたちが守護するオベリスクを見上げた。
「さ~てと、まずは前哨戦ってやつ? それにしてもでっかぁ~いね~♪」
ぐるんっと巨大な十字架型の槌を旋回し、擲ったそれがまるでブーメランのようにウカーブを吹き飛ばしながらプニの手元へ戻ってくる。
「そんじゃはじめよっか♥ 叩き落とし甲斐のありそうな奴らだなぁ~♪」
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【託されし願い】がLV2になった!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
商人とは別れた後は
フードを目深に被り巡礼者の波に紛れ、オベリスクに近寄る
排斥と封印のオベリスクだけあって我らに反応するのでしょうか?
少し気にはなります
人の流れがある程度少なくなった所、もしくは怪しまれたタイミングで
わざと目立つよう立ち回り巡礼者を避難させる時間を稼ぎます
「我こそは、神に仇成す者!」(悪人顔で口上を)
大きく【飛翔】し頂点付近で派手に技を放ちましょう
水技ですので、飛沫が舞う筈
なるべく多くの人が危機感を持って逃げてくれるといいですが…。
その後、集まった敵は仲間に任せ
攻撃に耐えてオベリスク破壊に集中
とはいえ…ある程度空中戦・臨機応変・幸運の技能を駆使して
躱したいですね
「これが、ルクソール神殿のオベリスクですか……」
プターハ・カデューシアス(エジプトの龍人・g03560)は目深に被ったフードを僅かに上げて聳え立つモニュメントの一種を見上げた。
「特に何か我らに反応するような様子は見られませんが、確かに何か秘めたる力を感じるような気がしますね。ナイル川上流地域への道を閉ざす排斥と封印のオベリスクの名は伊達ではないようです」
巡礼者に紛れて参拝しながら、人の流れが途切れる瞬間を待った。そろそろよいかと思った頃合いで、上空のウカーブが騒ぎ始める。
「なんだ? 何があったんだ?」
「そこで商人たちが揉めているみたいだぞ」
どうやら、仲間たちも動き出したらしい。今だとばかりにプターハはフードを脱ぎ、翼を羽ばたかせて空へと舞い上がった。
「我こそは、神に仇成す者!」
不敵に笑い、どちらが悪人か分からない顔で堂々と名乗りを上げる。プターハの周囲を渦巻いた水飛沫が青い竜の姿に変わったのを見た人々の間から驚きの声が漏れた。
「あ、あれはいったい!?」
「逃げろ、巻き込まれるぞ!」
心配しなくても、とプターハは内心で独り言ちる。
(「狙いはオベリスクのみです。ただまあ、そうやって怖がって逃げてくれるのは有難いですがね……」)
天を泳ぐ青龍がオベリスクに絡みつき、水で出来た牙で食らいついた。爆ぜる飛沫がにわか雨のように地上へと降り注ぎ、巡礼者たちはフードで頭を庇いながら走って逃げる。
「ウカーブめ、来ましたか」
だが、プターハに向かう横っ面を十字架型の槌が直撃して落下してゆく。仲間の援護に感謝しつつ、プターハは再び龍を放った。別のウカーブが急降下して迫るも、運よく角度がずれて直撃を免れる。
「いまのうちにできる限り、破壊を進めていきましょう。私の龍の威力はまだまだこんなものではありませんよ……!」
大成功🔵🔵🔵
効果1【水源】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
メルサンク・トトメス
スフィンクス「プロフェッサー」視点
吾輩はスフィンクスである
名を名乗るほどの者ではない
たった今、新宿島の至宝鰹節を賜る約束と引き換えにウカーブの群れに挑まんとするところである
それにしても人の子の知恵は大変素晴らしい
新宿島で読んだ空中戦闘機動の教本は、普段、我々空の種族が無意識に行うことを整理し理論付けるに加え、初めて知る概念がいくつもあった
いくら数がいても、編隊を組まなければ烏合の衆である
トートの知恵とホルスの加護を得た今、1対1では負けは無かろう
ドッグファイト(【飛翔】【空中戦】)を展開
・すれ違う敵をインメルマンターンで急襲する
・急降下攻撃をやり過ごし、スプリットSで逆襲する
アドリブ、連携歓迎
マックス・リーゼマン
・心情
オベリスクを、壊すのか。だったら、仲間、守りたい。
あの鳥を、倒せば、破壊もし易い、だろ?
・行動
敵は空を飛び回っている。でも【飛翔】があれば対抗できるな。
あの鳴き声は【大声】を発して敵を怯ませる事で中断させよう。
自分に喝を入れる意味合いもある。消耗した精神も少しは奮い立つだろう。
群れに飛び込んでパラドクスで攻撃する。
まとめて叩き落してしまおう。
大暴れして敵の注目を集めれば、仲間への支援にもなるか。
戦いが始まると同時に空へと飛び立ったマックス・リーゼマン(JUGGERNAUT・g06042)は、オベリスクを攻撃する仲間を庇うようにウカーブの眼前へと躍りかかった。
「はぁッ!!」
「ギャッ?」
大声を上げて敵が怯んだ隙を突き、そっ首を掴んで強引に振り落とす。ウカーブは集団で円を描く様に飛びながら不気味な鳴き声を上げるが、マックスは負けじと叫んだ。
「オォオオ……!! 威嚇のし合いなら、受けて立つ!!」
それはまるで、呪詛を跳ね返す“喝”のようなもの。
「そこをどけ、あのオベリスクを破壊する邪魔は、させない!」
マックスの拳がウカーブのこめかみを砕き、かかと落としが背骨を折って墜落させる。メルサンク・トトメス(𓌸𓋴𓋹𓁐𓅝𓄠𓋴・g03837)のスフィンクスであるプロフェッサーは颯爽と滑空しながら人の子らの産み出した知恵に感嘆の思いを抱いていた。
「ギャギャッ!?」
急降下で迫る爪を躱したプロフェッサーは急降下で敵の背後に食らい付き、逆に鋭い爪の切り裂きを見舞ってやった。その軌道はまさしく戦闘機そのもの――メルサンクの膝に乗って、彼が開いた教本を覗き込んだプロフェッサーの目がドッグファイトの説明を食い入るように見つめていた光景が思い出される。
「いいかい、プロフェッサー。うまくいったご褒美は新宿島の至宝鰹節だよ」
メルサンクとの約束を果たしておやつを獲得するため、プロフェッサーはルクソール神殿の空を飛ぶ。なにしろ敵は烏合の衆、編隊を組むことを知らない相手に一対一で負ける道理など――ない。
「頼もしい仲間だな」
マックスは目を細め、気合を入れるように握りしめた拳を胸の前で軽くぶつけた。
「オレも、やってやるさ! さあ、来い!」
耳障りな鳴き声によって消耗した精神も、己を奮い立たせることで再び熱い心が甦ってくる。スフィンクスはさっきと逆に今度は急上昇してすれ違うウカーブの上空を取ると、死角から飛び掛かってその背を地上へ向かって思い切り蹴り落とした。自分は旋回するように体の向きを変え、マックスのための道を開ける。
「ガ……ッ!?」
「これで、どうだ!!」
ウカーブが態勢を立て直すよりも、マックスの握りしめた両拳が叩き込まれる方が早かった。錐揉みしながら墜落したウカーブは地面に叩きつけられてぴくりとも動かなくなる。
「遅い、黄金はまだか!」
時間になっても届かない黄金に業を煮やしたアポピスは体をのたうち回らせて神殿にあるものに八つ当たりしていた。暴れる度に椅子が飛び、像が砕けて倒れる。
配下のマミーが飛び込んできたのはまさにその時であった。
「アポピス様、敵襲です!! オベリスクが攻撃され、警備のウカーブも持ちません!!」
「そんなものはお前たちでどうにかしろッ。私は黄金を待っているのだ、あれが届くまでてこでも動かん!!」
「し、しかし……このままではオベリスクが……」
しどろもどろになりながら縋り付くマミーに、アポピスも少し冷静になったのか考え込むような素振りを見せた。
「ううむ、確かにオベリスクをやられるわけにはいかぬ……しかし黄金が……黄金……ん……?」
アポピスは鼻を蠢かせ、神殿の外に身を乗り出す。
「匂う、匂うぞ黄金の……!? すぐそこに黄金が来ておるようだ。おお、おお……ッ! 待っておれ、いまこのアポピスが迎えにゆくぞ……!!
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】がLV2になった!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!
プターハ・カデューシアス
さて、巡礼者も概ね捌けたようですし
味方が破壊を引き継いでくれそうですね。
ならば
私は蛇神の足止めに参りましょう!
蛇が黄金を手に入れたら何か面倒な気が致します
復讐心を力に変えネメシス化(完全龍体)
黄金やオベリスクに辿り着かれる前に
見つけ次第上空からの不意打ちを仕掛けます
ここから先、そう簡単に通しませんよ?
基本一撃離脱戦ではありますが
敵がオベリスクに向かっている仲間に行きそうになった場合のみ
喰らいついて押しとどめましょう
ある程度のダメージは想定済み
とにかく、破壊が終わるまでの時間稼ぎを重視します
故郷エジプトを取り戻すまで。そう簡単に死ねません
アヴォイドと幸運が仕事してくれることを切に祈りたいですね
マックス・リーゼマン
・心情
黄金を食らう大蛇、か。相当な悪食、だな。
オベリスクの破壊は、引き続き仲間に、任せよう。
その代わり、こいつはオレが、食い止める。絶対に、仲間や商人の元へは、行かせない。
・行動
あの牙から滴る粘液は、見るからに、危険だ。
可能なら避けたいが、無理ならガントレットで、防ごう。
パラドクスで攻撃する為に、【突撃】して、敵にタックルする。
敵を押し倒し、そのまま馬乗りになって、殴る。
黄金ではなく、オレの鉄拳を、食らうといい。
巡礼者たちが次々と脱出してゆくのを見たプターハ・カデューシアス(エジプトの龍人・g03560)は、満足そうに頷いてオベリスクに背を向けた。代わりに見つめるのは神殿より這い出した巨大なる蛇、今回の親玉である。
「あれが、黄金喰いの蛇神ですか……なるほど相手に不足はないようです。ならば!」
敵の足止めに馳せ参じるプターハの姿が見る間に本物の龍へと変化していった。
「ぬッ!?」
「もらいましたよ!」
突如、空から降ってきたプターハに体当たりを食らったアポピスは無様に階段を転がり落ちる。完全なる不意打ちであった。
「貴様、何者だ!?」
「ここから先、そう簡単には通しませんよ?」
地上から睨みつけるアポピスの怒りに満ちた視線すら、ネメシス形態と化したプターハは余裕の表情で受け止める。それが、アポピスは気に入らない。
「小癪な……ッ!!」
マックス・リーゼマン(JUGGERNAUT・g06042)は敵の牙より滴り落ちる粘液の弾丸の幾つかを躱し、避けきれなかった最後のひとつをガントレットで払い除けた。それにしても、近くで見るとより一層大きい……しかも相当な悪食が相手となれば気合を入れて臨まなければなるまい。
「いまのうちに、オベリスクの破壊を、頼む」
大きな背中を仲間に向け、マックスは堂々とアポピスに相対した。
「させるものか!」
「それは、こちらの台詞。絶対に、ここから先へは行かせない」
言い終えると同時にマックスは地面を蹴って、アポピスの体に飛びかかる。まさしくタックルだ。よもやそのまま押し倒されるとは思ってもみなかったアポピスはもんどりうって仰向けに転がされてしまう。
「らぁッ!!」
「あぐ――ッ」
マックスの戦い方は非常に純粋だ。敵に馬乗りになって、ひたすらに拳を振るい続ける。歯を食いしばり、持ちうる限りの怪力を出し切って、殴るのだ。
黄金が喰いたいか?
――否、オレの鉄拳を食らうがいいと。
「ぐぐ……おのれぇ――ッ」
再び、アポピスの牙に毒が集まる。だがそれが迸る暇を与えることなく、プターハが急降下して強烈な頭突きをお見舞いしていった。
「そこをどけ!! 黄金の匂いがすぐそこにあるのだ!!」
「やれやれ……とんだ黄金狂いですね。仕方ありません」
プターハは呆れ顔で急降下するなり、必死で黄金を求めるアポピスの喉元にがっぷりと喰らいついた。暴れるアポピスの反撃がプターハに襲いかかるが、それでも決して力を緩めることはなかった。
「逃がす、ものか」
馬乗りになったマックスも体重をかけてアポピスを抑えにかかる。
「絶対に、行かせないと、オレは言った」
「こやつら、なぜこれほどまでに私の邪魔をする……!? なぜだ、何が貴様らを突き動かしておるのだ。なぜ、当たらんのだ
……!?」
「日頃の行いというやつですかね」
プターハの急所を避けて降り注ぐ財宝や瓦礫を横目で見つつ、そんな風にとぼけてみせる。故郷である本来のエジプトを取り戻すまで死んでなどやるものか。
「……当たったらこれ、結構痛そうですしね。あの商人たちの大事な商品がこんなことに使われなかったことは幸いでした。さあ、そろそろ蓄えた財宝とやらも尽きる頃ではありませんか?」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV3になった!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
メルサンク・トトメス
商人さんたちは安全圏に行った?
じゃあこっちもはじめようか。
ウカーブと戦うのは後でもできる。でも、このオベリスクを破壊する機会は、そうそう作れない。
じゃあ、オベリスクの破壊に全力を尽くすしかないじゃないか。
プロフェッサー(スフィンクス)、守り(【時間稼ぎ】)は任せたよ。
【構造物分解】を乗せてもなお壊れぬオベリスクの破壊に、セトの加護を願う。
あらゆる障害を力ずくで取り除く力を与え給え。
そして他のディアボロスさんたちとタイミングを合わせて攻撃する。
迂闊に近づいてくるウカーブがいたら、巻き込むよ。
暴風と暴力の中に飛び込んでくる方が悪いよね。
時間が許す限り、何度でも叩くからね!
アドリブ、連携可
マイア・プレアデス
商人の方々は騒ぎに乗じて避難させましたし
ウカーブはミコさん達が引き付けてくれました
例のアヴァタール級が駆けつける前に
私もオベリスクを破壊するお手伝いを致しましょう
中々に立派なので壊すのはちょっと惜しいですけどね
非力な私では傷を付けられるかさえ怪しいですが
【使い魔使役】により頑張って貰った牛さんがまだ此処にいます
此でお仕事は終わりですのでストレス発散して良いですよ
それと先程プターハさんが水の力を以て攻撃されていたのを見ました
聞いた事があるのです
熱せられたものを急激に冷やすと硬い岩も脆くなり易いと
煌々と陽光に照らされたオベリスクを
【高速詠唱】による氷の魔術で冷やせばどうなることでしょうね
プニ・プティフルニエ
■外見
笑顔(糸目)のシスター
一人称は「プニ」
■心情
オベリスクを壊しちゃえ♪
こんなのそっこーぶち折っちゃお~♥
■行動
パラドクス【罪と罰】で呼び出した鎚を使って~真ん中からへし折っちゃえ♪
「よわよわ~♥なんで一本しかないんですか~♥らくしょ~♥」
■その他
アドリブや連携歓迎です。
「商人さんたちは安全圏に行った?」
「はい、ちゃんと避難完了しています」
メルサンク・トトメス(𓌸𓋴𓋹𓁐𓅝𓄠𓋴・g03837)が尋ね、マイア・プレアデス(黄泉の華・g03450)が答える。
「じゃあ、こっちもはじめようか。プロフェッサー、守りは任せたよ」
空へと飛び立つスフィンクスに時間稼ぎを任せ、メルサンクはアンクの杖を翻す。願うはセトの加護。それは神殺しの神と呼ばれた、あらゆる障害を力ずくで取り除かんとする力の希求――!
みしり、とオベリスクが軋んだ。まるで、分解を拒む者の意思を強引に手折ろうとするかの如く。仲間に倒されてゆくウカーブの断末魔に後ろ髪を引かれるも、天秤は目の前のオベリスクに振り切れる。
「どう考えても、こっちが優先。ルクソール神殿のオベリスクを破壊できる貴重な機会を逃すわけにはいかないじゃないか」
ウカーブを引き付けてくれたマイアのモーラット・コミュのミコの居場所は、火花のように光る雷撃のおかげで遠くからでもよくわかった。
「さすがです、ミコさん。さて、私もお手伝いを致しましょう。牛さんは……いくらなんでもクロノ・オブジェクト相手では荷が重すぎますかね?」
マイアが頭を撫でると、ここまで頑張って荷台を引いてくれた牛が鳴いた。ミコは頷き、手綱を解いて逃がしてやる。
「お仕事は終わりです。ストレス発散させてあげられなくて申し訳ないですが、巻き込まれないうちにお逃げなさい」
とことこと去ってゆく牛に「ばいば~い♥」と手を振ったプニ・プティフルニエ(クジャク蜘蛛・g06025)は、心底から楽しそうにオベリスクを見上げてそのちょうど真ん中辺りに狙いをつけた。
「これがオベリスクか~、そっこーぶち折っちゃお~♥ それ~!」
長く伸びたプニの影より招き入れし、巨大なる呪詛の塊――まだ幼い指先が無造作につかみ上げたそれは見る間に十字架の形を模して、敵を穿ち磨り潰す槌となるのであった。
「あはっ♥」
まるでブーメランのように擲てば、狙い通りに軸のど真ん中を直撃した後できちんとプニの手に再び収まる。それを何度も繰り返すうち、着実にオベリスクの傷が増えてゆく。
「よわよわ~♥ なんで一本しかないんですか~♥ らくしょ~♥」
まだ生き残っていたウカーブが抗議するかのように鳴き喚くが、オベリスク周辺を吹き荒れる暴風に巻き込まれて悲鳴に代わった。メルサンクは嵐を纏ったアンクの杖を振りかぶり、プニの槌が飛来するのに合わせて渾身の一撃を叩きつける。
「うん、いい手ごたえ」
みしみしとひび割れが広がり、剥がれ落ちた表面がぱらぱらと舞い落ちた。マイアが杖を掲げ、祈るように目を閉じる。
「氷の魔術よ……吹雪となれ――」
オベリスクが濡れているのはついさっき、プターハが青龍の力で攻撃したせいだ。熱されたものを急激に冷やした場合、硬い岩すら脆くなってしまうという話を聞いたことがある。
「では、このエジプトの強い陽光に煌々と照らされたオベリスクを一気に冷やしてあげたら、どうなることでしょうね?」
雹や雪の結晶を伴なって荒々しく吹き荒れるブリザードがオベリスクを包み込んだ途端、内部の岩が砕けるような音が響き渡る。体積の急激な変化に耐え切れず、一部の破片が落下して砕けた。プニが拍手しながら歓声を上げる。
「やったね~♪」
「ひとまずは、これくらいで合格でしょうか」
マイアはやり切ったように息をつき、メルサンクも頷いた。
「そろそろ、あっちもケリがつく頃みたいだしね?」
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【使い魔使役】がLV2になった!
【託されし願い】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
マイア・プレアデス
皆さんの協力でオベリスクに充分なダメージを与えることが出来ましたね
後は【パラドクス通信】を使い連絡を取りながら
ディアボロスの皆さんやミコさんと合流して蛇妖アポピスを退治しましょう
はい、私は言いました
砂漠の民は信心深いので…悪逆非道な存在を許せないのですよ
特に忌まわしきドラゴンを思い起こさせる姿が最悪です
とは言え真っ向からあの巨体に立ち向かっても敵わないので
神殿の建造物などを上手く使って遮蔽を取りながら
ミコさんにお願いして【ワイファイスパーク】をお見舞いしますよ
アポピスが大好きな黄金はよーく電気を通しますから
上手く狙って攻撃すれば【電撃使い】の効果は抜群ですよね?
メルサンク・トトメス
セトの加護と神託と共に、神の個人的な怒りに呑まれる。
神殿の壁をぶち破り、距離の壁も超えてアポピスに殴りかかる。
「てめえアポピスよくも俺の前に顔を出せたもんだないつもいつも飽きずに太陽の船を襲いに来やがってぶち殺す絶対に殺す死ね死ね死ね」
あれ、アポピスは?
倒した?いつの間に?
「はい、オベリスクには十分なダメージを与えることができました。皆さんの協力のおかげです。私たちもこれから合流します」
マイア・プレアデス(黄泉の華・g03450)はパラドクス通信を切って、舞い戻ったモーラット・コミュに微笑みかける。
「さあ、仕上げの一戦です。蛇妖アポピスを退治しましょう」
戦いは佳境へと突入していた。マイアは急ぎ、神殿の柱に身を隠しながらアポピスに接近する。改めて近くから眺めるとまさに禍々しい姿をしたクロノヴェーダであった。特に最悪なのが、禁忌とされるドラゴンに類するあの姿。
「信心深き砂漠の民にとって……許せぬ存在ですね、アポピス」
「――その通りだ!!」
辺り一帯に響き渡るほどの大声が轟いた。当のアポピスですら驚いて、いったいどこから聞こえたのかときょろきょろ辺りを見回している。
「な、なんだ? どこかで聞いたような声がしたような……」
「ここだよここ相変わらずだなてめえはよ」
直後、神殿の壁を派手にぶち破ってセトの加護と信託――あるいは個人的な怒り――に呑まれたメルサンク・トトメス(𓌸𓋴𓋹𓁐𓅝𓄠𓋴・g03837)が現れた。あらゆる障害を突き破り、殴るべき敵を殴るべしというセト神の加護が物理的な距離すらも超えてメルサンクをこの場へ呼び寄せたのである。
「てめえアポピスよくも俺の前に顔を出せたもんだないつもいつも飽きずに太陽の船を襲いに来やがってぶち殺す絶対に殺す死ね死ね死ね」
「ぐはッ、ほげッ
!!!!!!?」
めった叩きにされながら、アポピスはまさかと叫ぶ。
「太陽の船……? では貴様、あの船の舳先におったセトか!?」
「その口で俺の名を呼ぶないいからいますぐ死ねさっさと死ね四の五の言わずに死ね」
「あばばばばばば
!!!!」
暴風をまき散らしながらアポピスを袋叩きにするセト神の折檻はまるで容赦がなかった。積年の怒りを晴らすべく、殴打の嵐を食らわせ続ける。
「あ……あが……ッ……」
やがてぼろ雑巾のように転がったアポピスの眼前に何やら白いものが漂ってきた。モーラット・コミュのミコが愛想よく「もきゅっ」と挨拶してから超特大の火花を散らして爆ぜる。
「あんぎゃー!!」
骨まで感電し、真っ黒こげになるアポピス。
「おのれぇ!!」
反撃のために蓄えていた財宝を瓦礫と共に降らせたのがまずかった。マイアの狙い通り、黄金はとてもよく電気を通すのだ。
「ミコさん、今ですよ」
うまく財宝を巻き込む形で、強烈な電撃がアポピスを直撃する。口から煙を吐いて斃れる巨体を「ふん」と睥睨してからセト神も去っていった。
「あれ、アポピスは?」
正気に戻ったメルサンクがぱちぱちと瞬いた。
マイアがにっこりと微笑み、事の次第と結末を説明する。
「ちょうど倒したところですよ」
「いつの間に? まあ、いっか。無事に解決したのなら」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
【建造物分解】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV6になった!