リプレイ
黄泉王・唯妃
※アドリブ、連携歓迎。
あら、普通の人間だと言うのに最後まで足掻こうとする見上げた精神の持ち主もいらっしゃるのね。
ええ、いいでしょう。見捨てるのも寝覚めが悪いですからね。
貴方達を救う細い細い蜘蛛の糸を差し伸べてあげましょう。
相手が陰陽師側に向かっているなら此方から攻撃し放題ですね。
ゆるりと歩きながら大軍の群れを左右に割るように【早業】で細切れにしていきましょう。
反撃で私から何かを奪おうとするようですけど、私からあげられるものは平等な死しかありませんよ?
「さあ、死んで道を開けなさい。今は先を急いでいますから背を向けるものまで追いはしませんけど、後できっちり黄泉路へと送り返して差し上げますから」
伏見・しろがね
近いわりに話を聞かぬと思うておれば、長岡京がそのようなことになっていたとは。
基本的には【一撃離脱】の【気絶攻撃】を繰り返して突破(【貫通撃】)を図る。
囲まれたら、パラドクス「狐火眩惑光」で、敵の一部に小判の幻を見せる(【精神攻撃】)、囲みを崩して反対側の敵を斬り(【斬撃】)、囲みを脱する。
余力があれば、遠くの敵の一部にも大判の幻を見せて、同士討ちを狙う(【不意打ち】)。
超攻撃力と超耐久力を持つ理性のない敵なぞ一々構ってられんわい。
金の幻だけで混乱して同士討ちをしてくれるような相手なら苦労はないのじゃが……。
あちらの集団から、ものすごい呪詛を感じる(【情報収集】)のう。
アレンジ、連携歓迎
山田・菜々
仲間を通すために引き付ければいいんすね。了解したっす。
背後から忍び寄って、復讐の刃で出現させた大木で凪ぎ払うっす。さあ、おいらが相手っすよ。
そっちは違うっす。他に行こうとする群れに大木を投げつけるっす。
そうそう、こっちっすよ。
復讐の刃で名刀を次々と出現させ、群れに向かって投げていくっす。
無差別攻撃で仲間を攻撃してるのは無視して、脅威になりそうなのを優先的に攻撃するっすよ。
こんなもんすかね。囲まれないうちに、復讐の刃で出現させた黄金をばらまいて撤退するっす。
椋井・矢一
■アドリブ・連携歓迎
■心情
思い通りにさせるかよ、クロノヴェーダ。
此度の舞台、悲惨を味わうのはソッチの方だ。
――手始めに、その軍勢を喰い破ろうか。
■行動
【泥濘の地】使用。
突破に際して、敵軍の足並みは鈍い方が都合がいい。
其処に〈ダッシュ〉で強襲。
〈殺気〉を撒き散らし、『復讐者の赫怒〈念動力〉』による妨害
(文字通りに足を引っ張ってやる)も交えて敵陣を〈撹乱〉しつつ、
パラドクス『怨讐の腕』発動。
無数の亡者の腕を以て、群らがる餓鬼を捻じ伏せる。
「生憎と、くれてやれるのは破滅(コレ)だけだ」
優先目的は救援。その為の手段は突破。
履き違えないよう注意しつつ、可能な限りの餓鬼を地に沈めよう。
「――応報の時間だ」
大角豆・茜
※アドリブ、連携歓迎
僻地にいようと、敵わないと分かっていても、それでも自分の意思を貫こうと頑張ってる……そんな人達を、放ってはおけないよね。
今は敵の殲滅より、戦線の突破を優先。
黄金への欲求が強いみたいだから、まずは金の紙で包んだ丸い金属片−−偽物の金貨を、バレにくい位置から見えやすい位置に〈投擲〉、囮にする。
その隙に死角から回り込み、一目散に陰陽師達の元へ駆け出す。
気付かれて追って来たなら、『管狐影縛法』で先頭の敵の動きを奪い、出来るなら同士討ち、無理そうならせめて後続の進路を塞いで足止めを狙う。
最悪追いつかれたら、「刻継」で応戦するけど……強化された敵と真正面から戦うのは、極力避けたいね。
●
地響きが轟いていた。
本能的に背筋をゾッとさせる災禍の音の出所は、数の上でクロノヴェーダの主力を担う黄金餓鬼が、長岡京へと濁流の如く雪崩れ込んでいく事で発生したもの。
「イヒッ、イヒィィ、黄金!」
「黄金をよこせぇええええ!」
黄金餓鬼の大群は、ただそこに存在するだけで周囲に被害を齎し、黄金に執着する性質が否応なく被害を拡大させていく。
「近いわりに話を聞かぬと思うておれば、長岡京がこのようなことになっていたとはのぅ」
伏見・しろがね(鬼斬り稲荷🦊・g01292)は、長岡京の奥へと侵攻しようとしている黄金餓鬼の背後を取り、眉根を寄せた。
一歩間違えれば、ディアボロス達が何も知らぬ内に長岡京は陥落していた可能性があるのだ。これ程の大事が、である。
(「思い通りにさせるかよ、クロノヴェーダ」)
椋井・矢一(マグマ・g04848)は、誰よりも鋭い視線で黄金餓鬼を睨みつける。
「長岡京が、何故これだけの大群の襲撃を受けているのか……」
細かな事情に関しては、矢一もまだ分からない。だがそれでも、この平穏な日常とあまりにも乖離した状況は、飄々とした表情の裏で沸々とした感情を抱く矢一に行動を起こさせるに十分だ。
(「朗報は、普通の人間だと言うのに最後まで足掻こうとする見上げた精神の持ち主がいらっしゃる事ですね」)
それは、ある種の無謀でもあった。
しかし黄泉王・唯妃(灰色の織り手・g01618)の顔を彩るのは、その無謀すら受け入れ、歓迎していると思わせるような穏やかな笑み。
唯妃は、黄金餓鬼の進行方向上の先。決死に挑む正義の陰陽師とならず者の姿を想像し、
「ええ、いいでしょう。見捨てるのも寝覚めが悪いですからね。細い細い蜘蛛の糸を差し伸べてあげましょう」
足掻く者達への褒美だと、唯妃はクスリと上品に笑う。
気付けば、ディアボロス達の至近に黄金餓鬼の大群が。
唯妃は、何ら変わらぬ様子で歩を進め、
「呆れる程の数がいるとはいえ、これではただの的ですね。攻撃し放題です」
瞬間、複数の黄金餓鬼が細切れとなり、血が飛沫の様に宙を散った。
黄金餓鬼の観察力では察知できないだろうが、戦場の一部は偽りの翅を起点に唯妃が張り巡らせた細蟹が支配している。黄金餓鬼の僅かな挙動でも、触れれば細切れとなる未来から逃れる事は叶わない。
「――それはそれで、楽しめそうですけれどね」
仕留められた黄金餓鬼の影響で、ポッカリと開いた空間。
「さあ、死んで道を開けなさい。今は先を急いでいますから背を向けるものまで追いはしませんけど、後できっちり黄泉路へと送り返して差し上げますから」
唯妃は黄金餓鬼の只中で、パラドクスを合図に一斉に振り返った黄金餓鬼を捕食者の気配で圧倒する。
「戦闘開始っすね。悪いっすが、唯妃さんだけじゃなくておいら達の相手もしてもらうっすよ!」
山田・菜々(正義の味方の味方・g02130)は、唯妃が戦端を開くと同時に黄金餓鬼に忍び寄る。
「仲間を通すために引き付けさせてもらうっす!」
踏み込んだ菜々の手に、復讐の意思として具現化したのは大木。
原始的にして、それゆえに強力。リボンを揺らし、鈴の音まで置き去りにするように、菜々が薙ぎ払った大木が2体の無防備な黄金餓鬼を吹き飛ばした。
「イ、ギヒ!?」
「さあ、おいらが相手っすよ」
菜々は向けられる夥しい数の視線にも怯まず、声を張り上げた。
(「唯妃ちゃん、菜々ちゃん、ありがとうだよ!」)
そしてもう一人。怯むどころか、この修羅場でもマイペースに大角豆・茜(呪刻を継ぎし者・g03477)は胸中で仲間に感謝を述べ、大群の外から丸い金属片を投擲する。
(「黄金が欲しいんだよね?」)
チャリンと、金属音。
黄金餓鬼がその音を聞き逃すはずもなく――。
「聞こえた!」
「音、黄金の音! イヒ、イヒヒ!!」
黄金餓鬼の集団が、次第に分断されていく。
「ん、作戦成功! この隙に突破するよ!」
茜は黄金餓鬼を迂回するように、駆ける。しかしそこに緊張の色はなく、まるで普段の調子。日常を送っていると錯覚しそうな淀みない所作で。
「これ、黄金じゃない!!」
駆ける彼女の耳に、偽の黄金を掴まされた黄金餓鬼の怒号が届いた。
「そっちは違うっす」
だが、激昂する黄金餓鬼が茜を追いかける事は無い。菜々の放り投げた大木が、貫いていたからだ。
「そうそう、それでいいんっすよ」
菜々は再びこちらを向いた黄金餓鬼へ満足げな表情を見せると、次いで刀を生成。
「仲間が突破するまでの間、おいらがかるーく料理してやるっす。まぁ、どんな風にしても美味しくはならなそうっすが!」
菜々は黄金への欲求を叫んでは反撃を繰り出してくる黄金餓鬼に、名刀で応戦。斬り飛ばした。
(「頃合いを見て、黄金をバラ撒いて撤退させてもらうっすかね!」)
●
ディアボロスの介入により、黄金餓鬼を取り巻く環境は混迷を極めていた。
黄金を追い続ける個体。ディアボロスを追い回す個体。侵攻を続ける個体。それらが入り混じり、長岡京は混沌とした情勢。
「わらわも続かせてもらおうか!」
しかし、しろがね達ディアボロスの方針は何も変わらない。黄金餓鬼の大群を突破し、一刻も早く陰陽師らの元へと向かう事。
小狐丸白銀を振るうしろがねが牽制の一撃を加えては、押し通るように道を切り開いて徐々に前進。
「黄金持ってる? もってる~~?!」
「まったく、どれだけおるのじゃ!」
だがどれだけ進もうと、仲間達が屠ろうと、黄金餓鬼はまるで数が減っている気配を感じられない。
自然と囲まれ、しろがねは妖しい狐火で迷いを生み出す。
「偽装されていたとはいえ、茜の投げた金属片にも反応したおぬしらじゃ。小判の幻を無視できるはずもないじゃろう!」
狐火眩惑光の生み出す迷いは幻想を作り出し、しろがねを囲う黄金餓鬼に小判の幻を見せている。
「お、オオ~~!」
虚ろな目で、あらぬ方向を見て相好を崩す黄金餓鬼。
しろがねはその隙をついて反転。太刀で黄金餓鬼を斬り捨て、包囲網から脱する。
「一々構ってられんわい。同士討ちしてくれるようなら苦労はないのじゃが……」
嘆息するしろがねは、黄金餓鬼の頭上を飛び越えた先に強力な呪詛を感じとる。
「伏見さんも気づかれましたか。指揮官はあちらにいるのでしょうね。となれば、陰陽師もそこでしょう」
「うむ、そのようじゃな」
唯妃は次々と飛び掛かり、身包み一つ残さない意気を感じさせる黄金餓鬼を素知らぬ顔で細蟹の餌食に。
「いつまでもこの程度の、数だけの連中に手を割いている訳にはいかないな。俺がクロノヴェーダの足並みを崩す」
と、しろがねと唯妃に無謀な特攻を仕掛ける黄金餓鬼が、脚を止める。空間を歪め荒れ狂う灼熱の殺意を纏う矢一によって黄金餓鬼は急襲されたのだ。
――握り潰し、抉り出し、掻き毟ろう。思い知らせてやる、滾る怨讐の腕を以て――!
やがて長岡京の地面から無数の亡者の腕が飛び出て、黄金餓鬼に掴みかかる。彼の領域は泥濘と化し、矢一は黄金餓鬼を沈めていく。
「黄金ッ! 黄金おくれ!」
土塊を齧り、その屈辱を力に転嫁する黄金餓鬼。
「生憎と、くれてやれるのは破滅だけだ」
矢一は真っ向勝負で、黄金餓鬼を捻じ伏せた。
「この調子で餓鬼を葬りつつ、進むぞ!」
ディアボロスは協力し、一気呵成に黄金餓鬼の間を突破していく。
「みんなのおかげで、もう少しだよ!」
黄金餓鬼で埋まっていた茜の視界が、徐々に開かれていく。
「黄金待て~~!」
「私は黄金じゃないってば!」
茜は追い縋る黄金餓鬼の影をクダギツネの牙で縫い留める。
すると、縫い止められた黄金餓鬼は後続のディアボロスによって瞬く間に仕留められ、同胞であった者達にすら踏み荒らされた。
(「僻地にいようと、敵わないと分かっていても、それでも自分の意思を貫こうと頑張ってる!」)
茜が手を伸ばそうとしているのは、そんな人々。
「放っておけない! 絶対に!」
間に合わせるのだと誓い、茜は大群を遂に突破した。
「此度の舞台、悲惨を味わうのはソッチの方だ」
その証拠に、黄金餓鬼の大群を喰い破り、ついでとばかりに壊滅状態にまで追い込んでやったと矢一は口端を吊り上げる。
「待ってろ――応報の時間だ」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV2が発生!
【能力値アップ】LV2が発生!
●
大江山の巫女部隊に押され、正義の陰陽師とならず者達はジリジリと後退を強いられていた。
「お覚悟はできましたか?」
爛々と瞳を殺意で濡らす大江山の巫女は、長岡京の抵抗勢力ににじり寄る。
真紅のルージュがひかれた唇に嗜虐を浮かべながら。
「負けぬ! 我等は負けぬぞ……!」
正義の陰陽師達は咆えるが、実力差は天地。踏み込んだ先に待っているのは逃れ得ぬ『死』のみだ。
負傷者はいるも、死者が未だ出ていないのは奇跡とも言えた。
「つ、強ぇ! 強すぎる!」
長岡京を守るために立ち上がったならず者達は、両足を震わせている。
「我等は良い。だが……彼らだけでも逃がす事が出来れば……」
震えるならず者達を横目に、正義の陰陽師達は覚悟を決める。
刺違え、一秒でも時間を稼げればと。
「……何ですか?」
だがふいに、大江山の巫女部隊は背後に異変を感じ、振り返った。
黄金餓鬼が犇めいているはずの後方。
しかし、そこを突破してきたのは――。
大角豆・茜
※アドリブ、連携歓迎
陰陽師達と敵を確認次第、【飛翔】で距離を詰め間に割って入り、「刻継」で敵の攻撃を防ぎつつ、押し返す。
距離が空いたなら、間髪入れず敵の足元を【泥濘の地】で崩し、陰陽師達が逃げるまでの時間を稼ぐ。
その間に、『刻奏哀謡』の【悲劇感知】と……出来れば、その場で陰陽師達から得た簡単な情報(敵はどの方角から来たか等)を元に、安全なルートを指示して撤退を促す。
命を懸けて、皆を守ろうとするその意思、とってもすごい事だと思う。
でも、今ここであなた達が倒れたら……これから先の未来であなた達が助けられる人達を、助けられなくなるよ。
だから、今はここを退いて、次に繋げて。
大丈夫、私達は、強いから。
●
「いた!」
黄金餓鬼の大群を突破した先。
大角豆・茜(呪刻を継ぎし者・g03477)は、大江山の巫女部隊に追い詰められつつある正義の陰陽師、及びならず者達の姿を瞳に映した。
(「良かった。致命傷を負っている人はいないみたい」)
茜は一瞬だけ安堵を浮かべるが、同時に即座に飛翔して距離を詰め、陰陽師達と大江山の巫女部隊の間に、身を壁にするように割って入った。
「なっ! まさか、あの黄金餓鬼の大群を突破してきたのですか!?」
驚愕を浮かべる大江山の巫女。
だが、茜が飛び出してきた先を考えれば、答えは一つしかないのも事実。
「そのまさか、だよ」
茜は呪刀――刻継を一閃させ、陰陽師達に振り下ろされようとしていた一撃を弾いてみせる。
さらに、大江山の巫女部隊が陣取る足場が突如として泥濘に変わった。
やがて茜は、状況が分からず茫然としている陰陽師達を振り返る。
「私は大角豆・茜。ディアボロス。あなた達の悲しみ、嘆きを聞いてここに来たよ」
「我等を助けに……?」
「ん、もちろん」
助力など、想像もしていなかったに違いない。陰陽師達の表情には、一様に衝撃が浮かんでいた。
それでも茜は、パラドクス――刻奏哀謡で同調した事により、陰陽師達の声なき叫びを聞いている。無為には死ねぬという声を。
「時間がないからよく聞いて。命を懸けて、皆を守ろうとするその意思、とってもすごい事だと思う。でも、今ここであなた達が倒れたら……これから先の未来であなた達が助けられる人達を、助けられなくなるよ」
「それは――」
死んでしまえばそこで終わり。ある種の逃げだとすら言える。正義の心を持つ陰陽師は、茜の言葉に持ち前の責任感を煽られ、口籠った。
「妖怪がどの方角から来たか分かる?」
「い、いや……具体的には分からない。突然の出来事でな。ただ、あれだけの大群だ。回り込まれている気配は感じない」
(「なら、このまま後退してもらうのがいいかな?」)
茜は、陰陽師達を撤退させるためのルートを思い描きつつ、陰陽師達に向き直る。
「今はここを退いて、次に繋げて。大丈夫、私達は、強いから」
「し、信用してもよいのか? いや待て……『達』?」
疑念を抱く余裕すらない陰陽師達だが、かといって簡単に信用していいのかと悩んでいる様子。
「うん。『達』だよ」
だからこそ、茜は微笑んで告げる。仲間に対する信頼を示すように。
大成功🔵🔵🔵
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
伏見・しろがね
一般人との間に割って入る。
「この場は引き受けた。一旦引いて、態勢を整えよ」
他のディアボロスが陰陽師と接触する時間を稼ぐ(【時間稼ぎ】)。
『大江山の巫女』の大蛇顕現に対応して、般若湯(酒)を口に含んで撒き散らす。
顕現した八岐大蛇が眠りにつき、刺青に戻る(パラドクス「伝承戦術」)。
激高して襲い掛かってくる大江山の巫女を数人切り殺して(【斬撃】)告げる。
「伏見の鬼斬り稲荷とはわらわのことじゃ。
鬼にも至れぬ巫女風情が、この鬼斬りをどうにかできると思うたか」
間もなくじゃ。間もなく彼らは、反撃の刃を手にすることになろう。
それにしても、徽子女王(斎宮女御)がクロノヴェーダと化していようとは。
アレンジ、連携可
椋井・矢一
■アドリブ・連携歓迎
■心情
待たせたな。
でも、間に合った。
――好き勝手も此処までだ。
■行動
まずは救援対象から敵勢の注意を逸らそう。
巫女へと〈殺気〉を叩きつけ、嗤いながら〈挑発〉。
「覚悟しろ、とは言わないさ。してもしなくても末路は同じ――お前等は、此処で終わりだ」
そして手早く〈ダッシュ〉で接近、余計なことを企てられる前にコチラとの戦闘へ意識を専念させる。
右手に『暗殺者のダガー』、左手に『解体者の肉斬包丁』を握り、パラドクス『バレットマン・アサルト』を発動。
優雅に舞う巫女を、対照的に野蛮で愚直な攻勢――〈捨て身の一撃〉を仕掛けることも厭わない――で以て打倒しよう。
「――さぁ、応報の時間を続けようか」
●
大角豆・茜の説得を受け、正義の陰陽師達はディアボロスに対する信用の兆しを見せ始めていた。
あと一歩。
「そう易々と、この場から逃げられるとお思いですか!?」
だが、当然ながら大江山の巫女という脅威は健在だ。
ゆえに、
「この場は引き受けた。一旦引いて、態勢を整えよ」
伏見・しろがね(鬼斬り稲荷🦊・g01292)は、仲間がもう一押しを終える時間を稼ぐため、陰陽師達に迫らんとする巫女部隊の前へと、躊躇なく身を躍らせた。
「これより先へは通さんぞ?」
小狐丸白銀を一閃させ、しろがねは巫女を斬り捨てる。
「彼女――大角豆さんの紹介に与かったディアボロスだ」
椋井・矢一(マグマ・g04848)は陰陽師達を一瞥するも、すぐにその意識を巫女部隊に。
(「待たせたな。でも、間に合った」)
犠牲なく助けられるかもしれない。そんな思いをゆるい笑みで覆い隠しつつ、矢一は大江山の巫女に対しては、一転して本気の殺気を叩きつける。
「次から次へと……!」
思い通りにならない現状に、歯噛みする巫女。
(「大凡、指揮官の命令を遂行できずに焦ってるって所か。さらに挑発すれば、余計な事を企てられる懸念も軽くできるかもな」)
察した矢一は、露骨な嗤いを見せる。
「覚悟しろ、とは言わないさ。してもしなくても末路は同じ――お前等は、此処で終わりだ」
そして尊大に、ディアボロスの勝利と、巫女の破滅を語ってみせた。
「……ッ」
やがて、急速に接近する矢一に巫女が抱いた感情は、語るまでもないだろう。
敵意。殺意。
だが、それら感情を抱かされた時点で、既に矢一の術中に嵌まっている。
(「好き勝手も此処までだ。ここからは、俺が好きにやらせてもらう」)
弾丸の如く、矢一は疾駆する。両の手に握られた獲物――無骨な暗殺者のタガーと重く分厚いチョッパーナイフが、巫女を容赦なく斬り裂いた。
「刃の扱いで劣ると思わないでください!」
巫女が反撃に放つ舞う様な爪の斬撃。黒爪舞。
「俺にも覚悟はある。元より避ける気はないんでな」
だが矢一は優雅さとは無縁。野蛮で愚直に得物を振るい、自身の肌を抉られて生まれる傷以上の巫女を屠っていった。
「――さぁ、応報の時間を続けようか」
(「今頃、茜が告げた、わらわ達は強いという言、信用してもらえたかのぅ。さて、時間稼ぎのついでにわらわも、もう一肌脱いでおくとするのじゃ」)
と、それまで巫女を具に観察していたしろがねが、ふいに巫女が実体化させた八岐大蛇の刺青に対し、口に含んだ般若湯を吹きかける。
「大蛇顕現といえば、弱点はコレと相場が決まっておるじゃろう?」
「なっ!」
挙動に明らかな異変を見せる、実体化した大蛇顕現。
巫女は愕然とし、激昂するも――含み笑うしろがねの太刀によって、巫女は一体。また一体と、順に斬り殺されていく。
「ふむ、さすがに八塩折之酒には敵わぬか」
大蛇顕現を完全に眠らせて封じるまでには至らずも、それでも勢いは殺し、被害は最小限に。
複数の巫女を仕留めたしろがねは、太刀に纏わりつく血を払う。
そして、斬り殺した巫女、次いで生き残った巫女を一瞥し、告げた。
「伏見の鬼斬り稲荷とはわらわのことじゃ。鬼にも至れぬ巫女風情が、この鬼斬りをどうにかできると思うたか」
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【書物解読】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
伏見・しろがね
残留効果【避難勧告】使用
【狐変身】で狐の姿になり、【飛翔】して高所からの視界と【悲劇感知】により陰陽師やならず者を探す
襲われている一般人を見つけたら、空からクロノヴェーダを【不意打ち】の【気絶攻撃】で急襲、パラドクス「奪魂尾獣穿」で追撃し、一般人を救出する
誰何されるかも知れぬが、
「油揚げの礼じゃ。構わず都へ戻り、守りを固めるが良いぞ。
都の知己が居らぬわらわには出来ぬことじゃ」
とでも答えれば納得はするじゃろう
説明する時間もないし、強ち間違いでもないしのう
クロノヴェーダにトドメをさすなり、逃げる時間を稼いだら(【時間稼ぎ】)、また【狐変身】して【飛翔】、そして次の要救助者を捜索じゃ
●
(「……おぬしらが発する悲劇。わらわには聞こえておる。ゆえ、安心せい」)
狐に変身した伏見・しろがね(鬼斬り稲荷🦊・g01292)は、未だ救いの手が伸ばされていない正義の陰陽師達がいないかどうか、探し回っていた。
悲しみの歌は、しろがねに悲劇の在処を訴えている。
そして、その周囲には当然のように――。
「巫女風情が……懲りぬ者らじゃのぅ」
飛翔するしろがねが見下ろす先。そこにしろがねは、陰陽師達と大江山の巫女の姿を発見する。
そして、パラドクスの行使のためにしろがねは変身を解き、上空から急襲を仕掛けた。
「う゛、あぁ!」
不意打ちに加え、流れるように繰り出された伸縮自在の狐の尾で穿ち、しろがねが巫女の包囲網を崩す。
巫女は依然健在だが、陰陽師達を救出するにあたりそれで一先ず問題はない。
「女子よ! ど、どこの手の者だ!」
「――油揚げの礼じゃ。構わず都へ戻り、守りを固めるが良いぞ。都の知己が居らぬわらわには出来ぬことじゃ」
「あ、油……揚げ?」
ポカンとする陰陽師達に、「知らんわのぅ」そう言って、ころころと笑うしろがね。
その笑みと、彼女の言葉の内容に感じ入る部分があったのか、陰陽師達の目線が少し和らいだ。
「納得したのなら逃げるがよい。納得できぬなら、わらわの仲間と話すとよいのじゃ」
「…………承知した」
おずおずと、逃げの体勢へと移行する陰陽師達。
「犠牲は出させぬ」
しろがねは巫女部隊と向き直ると、時間を稼ぐために狐の尾を振り回すのであった。
成功🔵🔵🔴
効果1【狐変身】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
上桂・夜露
「死して尚、残る名はあれど。死して残る力など、そうはありません」
皆様が生き残らなければ、長岡京に妖が押し寄せるでしょう。
つまるところ。
誉れが欲しくば、勇猛に戦って散ればよく。
人々を守らんとすれば、妖を全て討ち果たすか、あるいは引かせるまで、生き延びねば意味がないわけで。さて、どちらがより、成し得ることかと考えれば。
「皆様のこれまでの労を無にせぬために、そして都の人々を守るためにも、ここは生き延びることを主眼に置いていただけますか?逃げずとも、持ちこたえて見せることこそが敵にとっての脅威たり得ます故に」
攻める側は機を自由に選べますが、守る側は生きてさえいれば、戦う場を選び、地の利を得ますので。
●
「強い。これ程とは……!」
ディアボロスと大江山の巫女の戦闘を目撃した正義の陰陽師達は瞠目していた。
自分達が手も足も出なかった相手に、ディアボロス達は互角以上に渡り合っている。
そしてそんな彼ら、彼女らが……。
「死して尚、残る名はあれど。死して残る力など、そうはありません」
手を差し伸べてくれている。上桂・夜露(久刀・g05745)は不安を残す陰陽師達に語り掛けながら、着実に彼らの信頼の念が増している事を感じ取っていた。
(「誰だって、死にたくはないものね。それは正義を掲げる陰陽師ある者達も、例外ではないはずだもの」)
命の重みを知っているからこそ、誰かのために戦う。そういった者も多いだろう。
しかし仮に陰陽師達が命を賭けるとしても、
「皆様が生き残らなければ、長岡京に妖が押し寄せるでしょう。つまるところ。誉れが欲しくば、勇猛に戦って散ればよく。人々を守らんとすれば、妖を全て討ち果たすか、あるいは引かせるまで、生き延びねば意味がないわけで。さて、どちらがより、成し得ることかと考えれば――」
その使い道を誤ってはならないと、夜露は金の瞳で陰陽師達の顔を一人一人見つめ、必死に伝える。
「皆様のこれまでの労を無にせぬために、そして都の人々を守るためにも、ここは生き延びることを主眼に置いていただけますか?」
「……っ……!」
陰陽師達は拳を握る。力不足を感じずにはいられない。だが、夜露を始めとするディアボロスは、力の方向性を示してくれた。
それはただ戦場に出て戦うだけではない、別の戦い方だ。
「それに攻める側は機を自由に選べます。此度の戦いの様に。ですが、皆様が生き残り、守る側に立てばどうでしょう? 戦う場を選び、地の利も得ていたとすれば?」
一方的に攻め立てられる以外の可能性が生まれるかもしれない。
「……我等は守る。一人でも多くの民を。妖怪から! そのためにも……」
――撤退を、ディアボロスの助言を全面的に受け入れる。
夜露の説得に応じ、陰陽師達はそう頷いてくれた。
「ありがとうございます、皆様」
夜露は感謝を伝え、やがて大江山の巫女を見据える。
後はディアボロスの役目だ。巫女を全滅させ、その果てに指揮官も……!
成功🔵🔵🔴
効果1【狐変身】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
黄泉王・唯妃
※アドリブ、連携歓迎
陰陽師たちとの接触は他の方々に任せましょう。
私では彼らを怒らせるならともかく説得させられるような弁は思いつきませんもの。
【早業】【捕縛】からの振り回し叩きつけで数を減らしていきましょう。
反撃が行われる直前に【トラップ生成】ですり鉢状の巨大落とし穴を設置、複数人が落ちていけば八岐大蛇が暴れたところで諸共落ちた巫女同士での潰し合いになりますから迂闊な真似は出来ないでしょう。
「ひとつ、ふたつ――。ええと、貴女達何人いましたっけ? 首を捩じ切るのに夢中でどれだけいたのか忘れてしまったんですけど」
「まあ、いいでしょう。見える範囲に居る分だけ、全部捩じ切れば問題ありませんから」
●
「黄金餓鬼であろうと、あなた達大江山の巫女であろうと、ひとたび私の前に立てば同じ事」
黄泉王・唯妃(灰色の織り手・g01618)の操る極細の糸が、巫女を次々と絡めとる。
「ガハッ!?」
黄金餓鬼と巫女に唯一異なる点があるとすれば、細切れにされるか、絡め取られた末に叩きつけられて絶命するか。そういった死様くらいであろう。結局、行き着く先……死の現実は変わらないのだ。
「くっ、私達を黄金に執着するだけの、あのような輩と一緒にしないでください!」
「ふふっ、身の程を知らないとは恐ろしい限りね」
「――ッ」
煽りと本音を入り混じらせながら、唯妃は巫女部隊を翻弄。
と、唯妃は正義の陰陽師達の説得を仲間が無事に終えた事を知る。
(「陰陽師たちとの接触を他の方々に任せて正解でしたね。私では彼らを怒らせてしまったかもしれませんし」)
きっと唯妃が陰陽師達に向ける視線は、人に対するそれではなかっただろうから。
それでも、陰陽師達が唯妃の伸ばした蜘蛛の糸を掴んだ事も確か。
「ひとつ、ふたつ――。ええと、貴女達何人いましたっけ? 首を捩じ切るのに夢中でどれだけいたのか忘れてしまったんですけど」
思考が、完全に巫女の殲滅へと移りゆく。これまでもそのつもりであったが、より濃度を増していた。
巫女達は、自分達がまるで脅威として見られていない事を自覚し――。
「お覚悟を!」
鬼達に邪悪な神楽を捧げ、唯妃を魅了しようとする。
だが、唯妃が浮かべるのは失笑のみ。
絲妃に気を取られ、巫女達がトラップ生成で唯妃が事前に設置しておいた落とし穴に足を取られかける。
無論クロノヴェーダである巫女にとって、トラップなど脅威とはならない。だが、生み出された一瞬の隙は、糸で絡め取られるに十分なもの。
「まあ、いいでしょう。見える範囲に居る分だけ、全部捩じ切れば問題ありませんから」
唯妃の言葉はすぐに現実のものとなり、大江山の巫女は全滅という末路を辿るのであった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
●
「ふぅー、配下共はやられてしもうたか。ヤマタノオロチ直属の軍勢の恥晒し共じゃのぅ」
長岡京へクロノヴェーダの侵攻が開始されて以降、高みの見物を決め込んでいた『祟妖歌仙』斎宮女御は、遂にディアボロスの前へとその姿を現した。
貴人にして麗人。
しかしその身に纏うは夥しい怨霊と、吐き気を催すような呪詛。
「それはそうと――余は貴様らの戦いぶりに嫉妬を覚えてしまったぞ? 美しき者、強き者……まこと許せぬのじゃよ、余は。そんな存在が余の前にいると思うと、縊り殺したくて仕方がなくなるのじゃ」
斎宮女御は、嫉妬を露わにする。
きっとディアボロス達を一目見た瞬間から、その感情を抑えきれなかったに違いない。
「余の心の平穏のため、死ね」
山田・菜々
おいらは美しくも、強くもないから、嫉妬の対象じゃないっすね。
でも、おいらは侵略を楽しむあんたは大嫌いっす。
毒蛇の群れを破軍衝の衝撃波で弾き飛ばすっすよ。
そして追加のもう一撃っすよ。その顔面にくれてやるっす。
美貌も才能も持ち合わせなかったただの人間が努力と経験で得た力、見せてあげるっすよ。
エアライドもまじえつつ、翻弄し、攻撃を重ねていくっす。
椋井・矢一
■アドリブ・連携歓迎
■心情
嫉妬だなんだ、知ったことかよ。
お前の心を慮る理由が無いんだよ。
ああ、目の前の存在が許せないのはお互い様だ。
最後の台詞――そっくりそのまま返してやるよ!
■行動
変異、ネメシス形態――燃ゆる復讐の想念が具現化した黒焔を纏いて、行く。
まどろっこしいのは無しだ。
恐れず怯まず〈ダッシュ〉で〈突撃〉、『復讐者の赫怒〈念動力〉』の後押しを重ねて強引に敵防御・迎撃を〈破壊〉〈貫通撃〉。
煮え滾る〈殺気〉を込めて、パラドクス『幽鬼の剣』を〈捨て身の一撃〉で叩き込む!
己より溢れ、敵より溢れ、腐るほど場に満ちる負の感情。
纏めて束ねて――ぶちかましてやる。
「省みろ――苦汁を呷るが似合いの末路だ」
黄泉王・唯妃
※アドリブ、連携、出血描写歓迎。
効果2全使用。
さあ、後は貴女を残すだけです。
呪いの言葉を吐く余裕があるなら疾く、死になさいな。
【早業】【捕縛】で相手の首を拘束して締めます。
こっちは絞殺なんて生温いこと言わずに首の骨を圧し折るつもりで行きますけどね。
反撃の蛇は敢えて受けてどちらが先に音を上げるか、我慢比べと参りましょう?
「さあ、貴女の感情全てを曝け出した上で、どちらが真の化け物なのかを決めましょう?」
「どう、しました? 締める力が弱くなっているようですが。貴方の殺意はその程度ですか? もっともっと頑張らないと、貴女が先に死にますよ」
大角豆・茜
※アドリブ、連携歓迎
ん……正直、何を言ってるのか、よく分からないや。
けど……この長岡京の人達を守る為にも、あなたを倒さなきゃならない。
それだけは分かるよ。
相手の強さ的に、多分正攻法は無理。〈捨て身の一撃〉を当てる位の覚悟で戦うよ。
相手がパラドクスを発動するよりも先に「刻継」を引き抜き、体に密着させるように構え攻撃に備える。
毒蛇の群れに雁字搦めにされたら、『神蝕呪刃』を発動し、刃が接触してる所を〈呪詛〉の侵食で脆くした後、〈両断〉&〈粉砕〉し、戒めから逃れる。
とどめに、隙だらけになった本体に突撃し、『神蝕呪刃』の乗った渾身の一太刀を撃ち放つ。
あなたの怨みと、私の想い。
どっちが強いか、勝負だよ。
●
「ん……正直、何を言ってるのか、よく分からないや」
嫉妬の情に駆られる『祟妖歌仙』斎宮女御に対し、大角豆・茜(呪刻を継ぎし者・g03477)は疑問符を浮かべ、首を傾げていた。そこに意図したものはなく、純粋にそう思っているのだろう。
「皆は分かる?」
茜が仲間へ問いかけると、
「意味は分かるっすよ。でも、おいらは美しくも強くもないから、嫉妬の対象じゃないと思うっすけど」
「嫉妬だなんだ、知ったことかよ――そう言ってやるべきだろうな、ああいう手合いには」
山田・菜々(正義の味方の味方・g02130)と椋井・矢一(マグマ・g04848)が間髪入れずに返答する。
それぞれ受け取り方は異なるも、それでも茜、菜々、矢一達には、共通する思いがある。
それは斎宮女御が大嫌いで、一刻も早く撃破してしまいたいという事。
「あらあら、嫌われてしまっているようですね」
散々にこき下ろされる斎宮女御を、黄泉王・唯妃(灰色の織り手・g01618)が嘲笑う。
「貴様らに好かれても虫唾が走るだけじゃがな……!」
扇子を折り畳み、斎宮女御が呪詛を迸らせんと猛る。
「呪いの言葉を吐く余裕があるなら疾く、死になさいな」
が、唯妃が張り巡らせる極細の糸が、絶大な粘性を武器に斎宮女御の首へと絡みついた。
「朽ちよ、葵」
斎宮女御は激情に駆られつつも、その所作は優雅。その黒髪が、対抗するように呪詛を帯びた毒蛇へと変貌し、唯妃を絞め殺さんと殺到する。
「……絞殺なんて生温い。首の骨を圧し折って差し上げます」
「そういう割には苦しそうではないかのぅ。血を流しておるぞ?」
「それは貴女の方でしょう。どちらが先に音を上げるか、我慢比べとと参りましょう?」
両者は拮抗。唯妃の口端から血が流れていた。
「唯妃ちゃんならそのまま倒せちゃうと思うけど、私だって強い所を見せないといけないんだよ」
茜の脳裏に過るのは、説得した正義の陰陽師やならず者達。
(「何よりも、彼らが守ろうとした長岡京の人達の為にも。私はあなたを倒さなきゃならない」)
自分達は強いのだと、だから大丈夫だと、茜は言ったのだ。その言葉を嘘にするわけにはいかない。撤退した先でディアボロスの勝利を信じてくれているだろう人達のためにも。
「目の前の存在が許せないのはお互い様だ」
矢一が、復讐に燃える。燃ゆる復讐の想念が、黒焔となりて矢一をネメシス形態へと変異させた。
「――死を恐れず、闇に怯えず、此処に願いの剣を握る。思い知らせてやる、暗き心の剣で以て――!」
さらに、負の感情が暗黒の剣として顕現する。躊躇なく踏み込んだ矢一が、空間を歪め荒れ狂う灼熱の殺意に背を瞬時に斎宮女御との間合いを詰める。
「最後の台詞――そっくりそのまま返してやるよ!」
「ッ、小癪なぁ……!」
悍ましき斬撃が、矢一のパラドクスを粉砕すべく迫る毒蛇の群れを貫通し、斎宮女御に痛打を浴びせた。
「ハッキリ言うっす。おいらは侵略を楽しむあんたは大嫌いっす」
斎宮女御に息をつかせる暇を与える訳もなく、菜々が拳を一閃。生み出した猛烈な衝撃波で多数の毒蛇を吹き飛ばし、
「その顔面にもくれてやるっす」
さらに、斎宮女御の顔面を狙い撃つ。
だが、斎宮女御もやられてばかりでは終わらない。捨て身で嗾けた毒蛇の群れが、菜々の全身を強固に締め付けたのだ。
「く、ぅ……! おいらは美貌も才能も持ち合わせなかったただの人間っす。嫉妬の対象じゃなかったはずっすが……!?」
「そんなはずがなかろう。努力と経験……嫉妬する理由としては十分すぎるのぉ?」
「あんたにそう言われても、まったく嬉しくないっすね!」
「それは重畳」
空中を足場に菜々がステップを踏み、斎宮女御が応対。
(「私の強さで、正攻法は無理だよね? なら……!」)
仲間の動きに合わせ、茜が前に出る。
呪刀『刻継』を抜刀した茜は、斎宮女御に常時密着するようにして、自由を許さない。
「この間合い、捨て身のつもりか! だが、それは貴様だけの専売特許ではあるまいぞ?!」
茜が刻継で斎宮女御に呪詛を侵食させれば、斎宮女御は呪詛は己こそが本領であると、毒蛇の群れで茜を締め付ける。
「……っ、ん……1 負けられない。あなたの怨みと、私の想い。どっちが強いか、勝負だよ」
互いに侵食し、仮に一度逃れても再度真っ向勝負を仕掛け合う。
(「なかなかやるのね、あなた達も。さすが、と言っておきましょうか」)
血気盛んなディアボロスに囲まれ、本性はそちらにある唯妃もまた、ご馳走を前にした捕食者の如く昂りを見せる。
「さあ、貴女の感情全てを曝け出した上で、どちらが真の化け物なのかを決めましょう?」
幸い、斎宮女御はその昂りを全て受け止めてくれる存在だ。そして、壊しても何の問題もない。
足元に血だまりを作りながらも、唯妃は余裕を崩さない。絲妃がギリギリと対象を締め上げて生命力を奪う。やがて動きの鈍った斎宮女御に――。
「縊り殺すって言ってた癖に、こんなもんっすか?」
菜々の拳が放たれた。
「ご自慢の顔をもっとぶん殴って、嫉妬すらできなくさせてやるっす」
執拗に、斎宮女御の顔面を狙って。
「それはいい。省みろ――苦汁を呷るが似合いの末路だ」
矢一が振るう暗黒の剣が、憤然やるかたないといった様子の斎宮女御を否定するように一閃。
茜の渾身の一太刀が、斎宮女御を襲った。
「この『祟妖歌仙』斎宮女御に、好き放題言ってくれおってからに!」
斎宮女御は反撃を仕掛けながら、しかし苦悶の表情を隠せてはいない。
優勢を悟ったディアボロス達は、果敢に攻め続けるのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【エアライド】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【トラップ生成】がLV2になった!
【腐食】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!
【ドレイン】がLV2になった!
伏見・しろがね
アレンジ、連携可
「誰かと思えば、時平殿の姪っ子ではないか」
「わらわを知らぬか。じゃろうのう。刻逆の術によりわらわは存在しないことになっておるからのう」
「しかしお上に連なるそなたがクロノヴェーダ化するとは」
「クロノヴェーダでいるのは辛かろう。おぬしは責任をもって葬るので安心せい」
狐竜となり自分に向けられた猛毒の呪詛を食い破る(パラドクス「化身狐竜翔」【精神攻撃】【ドレイン】)
それでも凌ぎきれなかった攻撃は、血を流して耐えるより他あるまい(【ガードアップ】)
斎宮女御の身に纏う怨霊を【捕縛】し、一枚また一枚と剝がしていく(【オーラ操作】【ロストエナジー】)
妖怪の王とやら、いずれ手を届かせて見せようぞ
塞河・みやび
みやびちゃんも助太刀するのじゃ~。
なんか敵はすごい嫉妬してるみたいなのじゃ。
みやびちゃんに嫉妬する気持ちはわかるのじゃ!
でもそれは太陽を直視するようなものなのじゃ~。
とってもまぶしいのじゃ!
もちろん触れればヤケドしちゃうのじゃー。
みやびちゃんハンドのオーラ格闘術で、あつあつ&きらきらの【浄化】【火炎使い】なオーラを用いて戦うのじゃ!
呪詛や怨霊を相手取るのにピッタリなのじゃ!
いやいや、単に調子に乗ってるワケじゃないのじゃ!
これは【挑発】なのじゃ、いわば【計略】なのじゃ。
みやびちゃんが上がれば上がるほど、注目せざるを得ない!
それが仲間が必殺の一撃を放つまでの【時間稼ぎ】になるかもしれないのじゃ~。
●
激戦の最中、伏見・しろがね(鬼斬り稲荷🦊・g01292)が「あぁ」と、小さく息を吐き出した。
その青い瞳の奥に宿るのは、理解の色。
「戦いながら、ずっと疑問に思っていたのじゃ。誰かと思えば、おぬし……時平殿の姪っ子ではないか」
「…………」
納得を垣間見せるしろがねとは対照的に、『祟妖歌仙』斎宮女御は瞳を細め、しろがねに猜疑の目を向ける。
「余は貴様の事など――」
「良いのじゃ。皆まで言わずとも、な」
しかし、しろがねの表情は変わらない。斎宮女御がそういった反応を返す事は、問う前から分かっていたと言わんばかりに。
「しかしお上に連なるそなたがクロノヴェーダ化するとは。クロノヴェーダでいるのは辛かろう。おぬしは責任をもって葬るので安心せい」
「訳の分からぬ事をつらつらと……!」
全て分かっている。承知している。そうしたしろがねの態度が気に喰わないのだろう。斎宮女御が前に出てこようとする。
だが、それに先んじるように、
「みやびちゃんも助太刀するのじゃ~」
2種のオーラを具現化させた塞河・みやび(さいかわみやびちゃん・g04329)が、流麗な武技を行使する。みやびが両の手に纏うオーラは炎、そして――。
「このきらきらは演出用ではないのじゃ! 呪詛や怨霊を相手取るのにピッタリな浄化の力が宿っておるのじゃ~!」
光り輝くオーラでもって、斎宮女御の懐へと流れるように潜り込む。そして、斎宮女御の使役する怨霊を貫いて、本体にまでパラドクスを届かせた。
そうしてオーラを用いた格闘戦を繰り広げていると、次第にみやびの斎宮女御を見る目が憐みの色を帯びる。
「そのような目で余を見る出ない!」
才色兼備を地で行く斎宮女御だ。憐みの目で見られて、正気でいられるはずもない。その全身から立ち上るように、嫉妬の情念が溢れ出す。
「だって可哀そうなのじゃ。嫉妬してるんじゃろー? ほら、みやびちゃんといえば、それはもう太陽を直視するようなものじゃから~」
可愛すぎて、でも決してごめんなさいとはならないのが、みやびだ。それはある種、彼女の中では自然の摂理のようなもの。
「でも、もちろん触れればヤケドしちゃうのじゃー」
「くっ、このぉ!」
みやびのあつあつ&きらきらのハンドオーラが、徐々に斎宮女御の操る怨霊を押し返していく。
「出来したのじゃ、みやび!」
「怨霊も注目せざるを得ないみやびちゃんの計略ー、褒めたたえるといいのじゃー!」
「左様か。ならば、礼は後での」
――と。
「枯れよ、夕顔!」
斎宮女御もまた、敗北は認めぬと呪詛を帯びた毒爪で斬りかかってくる。
「破!」
瞬間、しろがねは狐竜と化した。
宙を駆けるしろがねは、刻まれた猛毒の呪詛に侵されながらも、
「よもやわらわが耐えられぬ、そう期待したか? そんなはずがないじゃろう。妖狐の同輩にも見られておるしのぅ!」
しろがねは斎宮女御を反撃急襲し、絶大な威力のパラドクスで蹂躙。
斎宮女御の領域を喰い破ってみせる。
「~~~~!!」
斎宮女御の断末魔の絶叫が迸った。
しろがねは確実に斎宮女御の息の根を止めながら――。
(「妖怪の王とやら、いずれ手を届かせて見せようぞ」)
そう誓うのであった。
●
ディアボロス達は、救った正義の陰陽師達。そして長岡京を振り返る。
「これで、みやびちゃん達に話を聞かせてくれるはずなのじゃ~」
みやびが満面の笑みを見せると、仲間達も頷く。
――さて、長岡京は今現在、どういった状況にあるのか。
ディアボロス達は、新たな手掛かりを掴みかけようとしていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】がLV2になった!
【狐変身】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV6になった!