虎牢関突破作戦

 難攻不落の大要塞、虎牢関を突破する準備が整いました。
 虎牢関の内部は蟻の巣のような複雑な迷宮となっている為、攻略は不可能に近いですので、ディアボロスによって造られた攻城兵器を一斉に投入し、城壁を超えて、虎牢関を一気呵成に突破しましょう。

 どのような攻城兵器が用意され、どうやって攻略を可能にするかは、各オープニングを確認してください。

井闌車、これにあり(作者 聖山葵
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#大戦乱群蟲三国志  #虎牢関突破作戦  #虎牢関 


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 洛陽、そして長安を護る城塞『虎牢関』は確かにそこに存在していた。巨大な猛虎の姿を模した形状の城塞前面には本来なら所属も違うはずのトループス級の蟲将が身じろぎもせず直立不動を保って整列している。
 それだけであれば以前と変わらぬ状況であろうが明確な差異がある。並ぶ蟲将たちによって構成された軍勢は層の厚さがまばらで間隔もやや広い。まるで数が減ったのを誤魔化しているかのようであり、戦闘より物資の運搬を担う蟲将までが軍勢には混じっていた。

「ふふ、いよいよこの時が来たようね」
 大戦乱群蟲三国志のディヴィジョンで難攻不落の虎牢関を攻略する準備が遂に整ったことをクリスティーヌ・シュヴァリエ(サキュバスの陸戦砲兵・g03188)は明かした。
「虎牢関は漢の首都であった『洛陽・長安』を守護する城塞なのだけど」
 先の作戦行動でディアボロスたちはこれを攻略するための攻城兵器を作り上げたのだ。
「みんなに使ってもらうのはその時建造した井闌車になるわ」
 それは遠距離攻撃手段を持つ者が城壁の上などの兵を攻撃する為の移動するやぐらのような兵器であり。
「高所から攻撃するということは、弓とかの射程も伸びるのだけれど」
 戦場外からの長射程パラドクスによる攻撃は時空に関与する力が減衰してしまうためダメージを与えられないという理があるので、増えた射程の分で一方的に敵を攻撃するというのは難しいかもしれない。
「もっとも、今回の作戦目標は『攻城兵器を駆使して敵の妨害を退けつつ虎牢関を突破、洛陽・長安側に抜ける事』であって虎牢関の敵の殲滅ではないわ」
 敵を攻撃することより後の事も考えずがむしゃらに突破する事が重要になるかもしれない。
「みんなの用意した攻城兵器を使った一斉攻撃。わたくしも砲撃で加われないのは残念なのだけれど」
 虎牢関を突破する事が出来れば、漢の首都であった洛陽や長安方面の状況を掴むことが出来るだろう。

「説明を続けるわね。まずは秘匿して建造した攻城兵器を虎牢関の前面に運び込むこと」
 兵器を運用する状況を整えてやるわけだが、敵の蟲将も黙ってこれを見逃してくれるはずがない。
「妨害の為に攻撃を仕掛けてくるでしょうから、攻城兵器を守りつつ、攻撃可能な位置まで移動させる必要があるわ」
 攻城兵器の特徴を踏まえつつ運びながら防衛もこなさないといけない訳だ。
「けれど所定の位置まで運び込めれば、井闌車の能力を最大限に活かせる筈よ」
 井闌車は内部に上部やぐらまで登るための階段や梯子が内蔵されているので、やぐらまで登れば城壁と並ぶ高さまで到達できる。雲梯車ではないので城壁の内に乗り込むにはもう一工夫いるだろうが、遠距離攻撃であれば城壁上まで届かせることは可能であり。
「首尾よく虎牢関の城壁の上に取りつく事ができれば、そのまま洛陽・長安側に突破する事になるわね」
 ただし、壁の上にもクロノヴェーダの防衛線が敷かれているのでこれの突破は必須。
「壁の上のクロノヴェーダを攻撃、トループス級の蟲将を撃破しつつ指揮しているアヴァタール級の蟲将を撃破して洛陽・長安方面に抜けられれば作戦は成功よ」
 なお、君たちが突破する為に相手にすることになる蟲将の指揮官はダンゴムシのクロノス級蟲将である華雄になるとのこと。

「けれど、城壁の厚みが数百メートルあるって凄いわね。城壁の上に到達しても戦って突破する必要があって大変なんでしょうけれど……頑丈そうだし、思う存分砲撃……ううん、何でもないわ」
 時先案内人の役目があるが故に戦えないことにまだ未練があるのかクリスティーヌはポツリと漏らし誤魔化すように頭を振って。
「わたくしにできるのは情報提供ぐらいだけど」
 攻略の方はどうかお願いねとクリスティーヌは元軍人らしく敬礼をして見せたのだった。

「あ、忘れてたわ。みんなが使う攻城兵器だけれど」
 井闌車は城壁の上の敵兵を弓などで攻撃すること目的に作られた車輪によって移動する四本の支柱に支えられたやぐらで、内部にはやぐらに登るための梯子や階段が備わり、やぐらに登る者を矢から守るため前面二本の支柱の間に盾となる板が張られている。
 また応急修理用の資材と道具が積まれているため、敵の攻撃で破損してもある程度は修復が可能。これを用いて城壁までの渡し板を作ればやぐらから城壁に乗り込んでゆくこともできるかもしれない。
「やぐらの上で遠距離攻撃のパラドクスを使って相手を怯ませるとかある程度敵の数を減らして城壁の向こうに乗り込む機会を作るのがオーソドックスな運用法になるかしら?」
 渡し板を作らずともパラドクスの残留効果によってはディアボロスたちは空を飛ぶこともできるのだ。どんな残留効果をもつパラドクスを用いるかで運用方法も変わってくるかもしれない。
「こんな所ね。それじゃ改めて……攻略の方はどうかお願いね」
 クリスティーヌはそう言って再び君たちに敬礼して見せたのだった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【傀儡】
1
周囲に、ディアボロスのみが操作できる傀儡の糸を出現させる。この糸を操作する事で「効果LV×1体」の通常の生物の体を操ることが出来る。
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
3
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【悲劇感知】
1
「効果LV×1時間」以内に悲劇が発生する場合、発生する場所に、ディアボロスだけに聞こえる悲劇の内容を示唆する悲しみの歌が流れるようになる。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【温熱適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、気温摂氏80度までの暑さなら快適に過ごせる世界に変わる。
【落下耐性】
1
周囲のディアボロスと、「効果LV×300m半径内」の通常の生物に、どんな高所から落下しても、落下時の衝撃を2mの高さから落下した程度に軽減する能力を与える。
【操作会得】
2
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。

効果2

【能力値アップ】LV4 / 【命中アップ】LV5(最大) / 【ダメージアップ】LV7 / 【反撃アップ】LV2 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【ダブル】LV2 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

聖山葵
 いよいよ攻城兵器の出番ですね。

 という訳で今回は先日完成した攻城兵器を用いて虎牢関を突破していただくお話となっております。

 尚、井闌車は以下のお話で作成されております。

『ゆけ、攻城兵器!』(https://tw7.t-walker.jp/scenario/show?scenario_id=1172)

 ではご参加お待ちしておりますね。
51

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
【ヨアケ】で参加。

「さて、私は攻城兵器を使う仲間たちを助けるために戦いましょうかね」

【抑制】の役割を担う。

終焉舞で攻城兵器を使うために運搬している仲間たちの為に周りの敵を抑制し仲間たちへ攻撃が行かないように敵の注意を引きつける。狙うのは長距離にいる敵たち。

「折角の機会だから最近思いついたこの終焉舞の弾幕をあなた達で試させてもらうわよ?」
ルナとも連携を取りながら敵を翻弄し数を減らしていく。


眉立・人鳥
アドリブ・絡み歓迎
【ヨアケ】で参加するぜ

三国も状況が動きてきたみたいだな
作戦成功の手助けになりゃ良いが……ともかく力を尽くそう

まずは邪魔者の排除から入ろうか
「掩護」ポジションで行くぜ

長距離砲撃に対しては、White Flipperedを着用して軽減しながら
氷晶剣で逸らしたりなるべく防御を試みつつ、「抑制」の皆を頼る。
アイネちゃんもガードだ

俺自身がやる事は単純だな、敵の障害物を破壊しつつ敵の数を減らす
アイネちゃんが爆破してくれるなら俺は護りながら行くぜ
彼女の前や、かかってくる奴を超魔爆砕撃で吹っ飛ばす!
うちの大事な魔女様だ、お前達に触れさせるわけにはいかねぇな

上手く行ったらハイタッチでもしとく?


アイネリス・レナリィ
【ヨアケ】で参戦
アドリブ絡み歓迎
三国に限らず慌ただしくなって来ましたが……焦らず歩を進めましょう。

私は『掩護』を担当ね。
折角の攻城兵器、触れさせる訳には行かないし、邪魔者は片っ端から排除して行きましょう。

木兜流馬、だったかしら。
あの障害物が邪魔……と言いたい所だけれど、纏めて吹き飛ばせば良いだけね。
【喰らいつく因果】・槍刃を放ち
【制圧射撃】で圧を掛けつつ敵ごと【爆破】するわ。
眼前は人鳥さんに護って貰えるから、此方は障害の排除に専念しましょう。
騎士様、護衛の程お願いしますね。

ハイタッチ、良いと思いますよ。格好良く決めましょうか。


シャムス・ライラ
仲間と情報共有、連携
他者との絡み、アドリブ等歓迎

攻城兵器を護衛

【地形の利用】【情報収集】で
兵器移動に適した道筋や
敵が隠れている場所等を可能な限り把握
護衛するのに適したルートを仲間と共有

【罠使い】で
要所に捕縛系の罠を設置
足止めに使用

【忍び足】で潜みつつ
敵の死角から
「客の訪い」
燕を呼び出し
不規則な軌道で敵を【攪乱】
障害物も回り込んで敵を攻撃

仲間と狙いを合わせ
一体ずつ確実に敵の数を減らす

敵からの攻撃は【早業】【ジャンプ】等を駆使して回避

その他、有効そうな残留効果は全て使用

兵器輸送組の検討を祈ろう
上手く城壁に取りついてくれるように


ゼット・ノアール
『敵性存在、大群のトループス級。これより行動を開始する』

【ヨアケ】にて参戦。
敵長距離攻撃に対する【抑制】を担当する。

攻城兵器の進行ルート上に存在する敵を排除する為、
長距離攻撃に対しSVDZの狙撃で逆に圧をかけていく。
桜の弾幕とルナの攻勢に紛れながら
障害物の奥で安心しきっている輜重兵をゼットカルヴァリンの追尾弾で食らいつかせる。

仲間の動きに臨機応変に対応しながら撹乱していくぞ。
移動の邪魔になりそうな掩護組の爆破の残骸は
二連ミサイルアームで吹き飛ばしておく。
後は百鬼の仕事だろう。

「…とりあえず、仲良さそうで何よりだ」

※アドリブ・連携大歓迎です。


「まあ、敵を視認したならそりゃ動くな」
 直立不動だった蟲将たちの動き出すさまを認めつつ眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)は口を開いた。近くに居るのは【ヨアケ】の呼称でチームを組んでいるディアボロスがメインで数名。
「ああいう直接の動きにかかわらず、三国も状況が動いてきたみたいだが」
 そうですねとだけ肯定の言葉を口にして、アイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)は人鳥が見ているのと同じ敵群へ視線をやる。
(「三国に限らず慌ただしくなって来ましたが……焦らず歩を進めましょう」)
 慌てたところで何かが変わるわけでもない。己に言い聞かせるように胸中で呟き、触媒に用いる結晶化した魔力の感触を確かめ。
「さて、私は攻城兵器を使う仲間たちを助けるために戦いましょうかね」
 同じ【ヨアケ】の桜・姫恋(苺姫・g03043)が桜の花びらと蔦が彫りこまれたギミックリボルバーを敵に向けた時。
「敵性存在、大群のトループス級。これより行動を開始する」
 ゼット・ノアール(群青の傭兵・g01952)は告げる、動き出している蟲将たちにとっては災厄の始まりを。
「折角の機会だから最近思いついたこの終焉舞の弾幕をあなた達で試させてもらうわよ?」
 姫恋が向けたままのギミックリボルバーが、攻城兵器の進路上に整列していた木製かつカブトムシ型の手押し車を前にした輜重兵の蟲将たちに向けて吼え。
「木兜流馬、だったかしら」
 手押し車の名称を口にしたアイネリスはこの時すでに走り出している。【掩護】と【抑制】、チーム内を三つの役割で分けたうちの二つが輜重兵へと襲い掛かったのだ。
「てっ、敵襲」
 敏い蟲将は慌てて味方にそれを伝う。だが、声が伝わって動くのと銃撃が着弾するのとではどちらが早いかなど言うまでもない。
「お眠りなさい……永遠にね?」
 吐き出された銃弾の雨が蟲将の瞳で強風に散る桜の花びらへと変わり、死のイメージを帯びながら先に【ヨアケ】の襲撃を告げようとした蟲将を含む輜重兵たちへと降り注いだ。
「は、反撃だ! 流馬を盾に隠れて応戦しろ!」
 大地を蟲将を木兜流馬を銃弾が乱打する音の中で即死を免れた輜重兵の一体が叫び、発射の機会を失っていた攻城兵器に向けられるはずの長距離砲撃を反撃に転用しようとするも
「目標捕捉。逃れたら褒めてやる」
 カスタマイズされたゼットのスナイパーライフルも火を噴く。
「は? な、ぎゃああっ」
 いくら手押し車に隠れたところでSVDZと言う名のスナイパーライフルから放たれたエネルギー弾は蛇のように標的を追尾する。隠れていた輜重兵の首元に食いつくように着弾した弾が爆ぜ近くにあった木兜流馬も消し飛んで部品を地面にぶちまける。
「く、いくら輜重兵と言えどこんな一方的に敵に好きにさせるなど……」
 死傷する味方が現れる中も齧りつくよう木兜流馬に取りついて盾にし、反撃の機会を狙う輜重兵も存在はしたが。
「うおおおおっ」
「あ」
 思わず声をあげたが見てしまったのは、盾代わりにした氷晶剣で散発的な反撃をいなしつつ突っ込んでくる人鳥とその後ろで黒鉄の槍を生成するアイネリスの姿。
「邪魔すんなら吹っ飛ばす! 超魔ッ! 爆砕撃ィッッ!!」
 その場に居れば迫りくる人鳥の魔力を籠めた拳が木兜流馬ごと自身を襲うであろうし、木兜流馬を犠牲にその影から飛び出たとしてもアイネリスの黒鉄の槍が逃がさない。不幸な輜重兵はこの時点で詰んでおり。
「耐えるっ、俺ばっ」
 逡巡の末手押し車の頑強さに賭けた輜重兵は人鳥の拳に木兜流馬ごと粉砕され。
(「あの障害物が邪魔……と言いたい所だけれど、纏めて吹き飛ばせば良いだけね」)
 アイネリスの射出した黒鉄の槍が骸の上を超えて更に奥にあった木兜流馬へ突き刺さる。
「ぎゃあ」
「ぐわあっ」
 上がる悲鳴は命中し爆ぜた黒鉄の槍に巻き込まれた輜重兵のもの。
(「折角の攻城兵器、触れさせる訳には行かないし、邪魔者は片っ端から排除して行きましょう」)
 アイネリスに梅雨払いを止める気はかけらもなく、そんなアイネリスを狙おうものなら人鳥が庇い、拳で粉砕する。
「うちの大事な魔女様だ、お前達に触れさせるわけにはいかねぇな」
 拳を鳴らし、もはやピクリとも動かない骸ではなくまだ健在な敵に向かって人鳥は言い放ち。
「では騎士様、引き続き護衛の程お願いしますね」
 アイネリスもこれに乗っかる。
「順調そうですね」
 そんな戦況を見やって呟いたのは、シャムス・ライラ(極夜・g04075)。周辺を探り、敵の布陣や攻城兵器の通りやすそうな地形など様々なことを調べた上で味方に伝え、置き土産に罠を仕掛けて戻ってきた結果、味方の攻勢に出くわしたのだ。
「ルナ」
「にゃーん」
 姫恋がスフィンクスの名を呼べば、一声鳴いたルナが輜重兵めがけて突き進み。
「っ、このお゛」
 ルナに気を取られた蟲将は横から飛んで来たエネルギー弾に吹き飛ばされた。
「ああ、ああいうものであればちょうどいいですね」
 単独で動いていたシャムスは【ヨアケ】の面々とは全く別の位置に居り、だからこそ輜重兵たちの注意はまだ向いていない。
「黄泉より出で給へ」
 足音を忍ばせて敵の死角に回り込み、黄泉の力を燕へ変えて敵へと放つ。
「げはっ」
「がっ」
「ど、どこか、ぎゃあっ」
 蟲将たちからすればたまったものではなかった。四人の敵に押されつつあったところで全く別方向から強襲されたのだ。
「お、ちょうどいい」
 クロノヴェーダが浮足立つが、情報共有の為に顔見せをしているシャムスの姿を遠目にでも見れば、【ヨアケ】の面々からは味方の加勢だとすぐにわかる。
「うぐ、どちらを攻撃すれば……ぐわあっ」
 既にディアボロスたち側に傾いていた戦況で敵側の増援による挟み撃ち。
「このまま数を減らしていきましょうか」
 シャムスは黄泉の力の燕を用いて混乱を助長させつつヨアケ】の面々が負傷させ消耗した輜重兵を仕留めてゆき。
「ま、こんなとこか? ハイタッチでもしとく?」
「ハイタッチ、良いと思いますよ。格好良く決めましょうか」
 倒れた輜重兵たちに囲まれ振り返った人鳥の提案にアイネリスが同意し、互いが互いの手を打ち鳴らす中。
「……とりあえず、仲良さそうで何よりだ」
 二人の様子を眺めていたゼットは二連ミサイルアームで攻城兵器の通る邪魔になりそうな手押し車の残骸を吹き飛ばす。
「ともあれ、やれることはやりましたし」
 一仕事終えてシャムスは祈る、兵器輸送組の健闘を。
「そうだな、後はあちらの仕事だろう」
 頷いたゼットの視線が向くのは、城壁に向けて動く井闌車。行軍を妨げる敵を撃破したとはいえ、まだすべてが終わったわけではないのだ。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【操作会得】LV1が発生!
【温熱適応】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【命中アップ】LV3が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

石心・リーリャ
・仲間との連携、アドリブ
大歓迎

・心情
ついに虎牢関攻略の時が来たってわけね!
井闌車でディアボロスを城壁までお届けしてこ。
ちゃんと掴まっててよね?秒でぶっこむから!

・行動
【怪力無双】を最大限使って井闌車を城壁近くまで押し込んでくよ。
「待ってろ虎牢関、秒で突破してやるし!」
城壁近くまで井闌車を押し込ん行く最中に、敵の攻撃が井闌車に飛んできたら、井闌車をドリフトさせて避けようとするよ。
「ちょい揺れるかも!掴まってて!」
避けきれなさそうな攻撃が来たら、迎撃はシルさん達、仲間に任せたから!
「やばっ!?ごめん!避けられない!迎撃任せた!」


シル・ウィンディア
ついに完成したんだねー。
さて、有効に使わないと、ね?

井闌車にのって…
世界樹の翼をtype.Cにして、魔力銃モード
パラドクスの射程になるまで、こっちで攻撃だね

誘導弾を撃って、壁の敵を吹き飛ばしていくよ
ダメージが無くても…
吹き飛ばしたら、少しでも数減ると思うしね

乗り移る準備ができたら、飛翔で先行して移動
精霊乱舞連弾で上空から、魔力連弾を雨あられのように降らしていくねっ!
こっちは…
本命だから、痛いでしょっ!

そのまま、通常誘導弾とパラドクスの魔力弾を織り交ぜて攻撃を続けて
味方が移動するときの支援を続けていくね

攻撃対象は、井闌車を狙っている敵>味方を狙う敵の順だね

回避は残像で攪乱しつつ回避ッ!


百鬼・運命
【ヨアケ】で連携訓練参加

③で『抑制』班が敵の長距離砲撃を抑えて、『掩護』班が進路上の障害物や敵を破壊。その隙に①で『運搬』班が攻城兵器を運搬設置する
できればチーム外の参加者とも連携。

『運搬』担当。他の参加者と協力しつつ攻城兵器を運搬。
単純な力仕事ということで、動力甲冑に搭乗。装甲で敵の攻撃を撥ねのけ「怪力無双」と「ダッシュ」で押していく。

また井闌車は車高が高く安定性には欠けるので、傾いた際には「C4Iディガー」のディガーパックのアームや「自在帯」を伸ばして引っ張り、倒れないようにフォロー。

「予測可能。対処可能な事案だな」

到着後はこれらアイテムや資材等で井闌車から城壁に橋を架ける

アドリブ絡み歓迎


大和・恭弥
【クロパラ】
突破しやすくなるように、俺も尽力するよ

大群は仲間に任せて、攻城兵器にのって城壁上を目指す。
俺は妨害してくる敵の攻撃対処を担当
呼吸法で精神を集中させ、相手の動きを把握する。

綾音ちゃんの挑発にのった向こうは攻撃してくるだろうから、
その瞬間に藍雪花染を抜刀して呪いを解放し、
近づいてきた敵は刀から放たれる呪詛で侵食して両断
同時に晴彦を召喚して、手が届かない範囲の防御相手をしてもらう

砂嵐も利用して敵の隙をみつけ不意打ち、一撃離脱で攻撃を繰り返す

綾音ちゃんが動きやすいように援護して動き、
【飛翔】【エアライド】を使って城壁の上へ登れるよう試みる
敵の攻撃が来たら「神蝕呪刃」で対応

アドリブ連携は歓迎


一ノ瀬・綾音
【クロパラ】
いよいよ突破の時が来たね!
難攻不落と聞いたら燃えてきちゃうのがゲーマーってもんだ!

やぐらの上に陣取り、まずは魔法のカードを進行方向とは違う方向に飛ばしてから『風使い』『砂使い』による砂嵐で相手を『挑発』して進行方向の敵を減らそうとしてみるよ!

やぐらが城壁に近づいたら【飛翔】しつつ、修繕用の木材とかを【掌握術】で足場にしつつ【エアライド】を組み合わせながらジャンプも組み合わせて『臨機応変』に壁の上に上るのを試みる!相手の攻撃が来たら…キョウちゃん、任せた!
それでも対処しきれない、あるいは高度がある敵はパープルフォースの銃撃やステラ・グラディオの斬撃で対応するよ。


穂村・夏輝
「それじゃ、攻略を始めようか」
パラドクスの残留効果使えるものは全部使って挑ませてもらうよ

アンジェローザには他の復讐者達と一緒に【ジャッジメントレイ】で砲撃するようにお願いする。攻撃の狙いとかもそれに合わせてもらった方がいいかな?
「それじゃ頼んだよ、アンジェ」
自分は応急修理用の資材と道具を使って破損した箇所の修復に回ったり、橋をかける手伝いなどしておく。

エアライドで乗り込みを試みる復讐者用にフライトドローンが使えるなら、それを展開しておくよ。


穏春・優季
作った兵器の出番が来ましたね。僕ももちろん乗り込みますよ!

近付けさえすれば近接が得意な皆さんに倒してもらえるはずです。
僕は皆さんをそこまで送り届けるための援護をしっかりとしていきます。

やぐらの上で『オーダーメイド:P』によって狙いの精度を高めた榴弾砲を使用して、城壁の上にいる特に接近に邪魔になりそうなもの(敵の遠距離攻撃部隊やこちらの遠距離攻撃を防ぐ障害物など)をピンポイントで狙っていきます。

もし【隔離眼】がきくような一般的な物があれば、一時的に隔離して射線を通していきます!

応急修理用の資材と道具の場所も把握しているので、もし兵器の損傷がひどくなってきたら攻撃は味方にお任せして修理に回ります。


「ついに完成したんだねー」
 空に向かって帯びる支柱の先、やぐらの姿までを井闌車の傍らで見上げシル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)が視界におさめたのは、少し前のこと。
「さて、有効に使わないと、ね?」
 そう言ってくるりと井闌車の後方に回り込み、中へ乗り込んだのもだ。
「それじゃ、攻略を始めようか」
 事態はすでに動き始めている。穂村・夏輝(天使喰らいの復讐者・g02109)の視界の中で前方にいる輜重兵へと味方が攻撃を加え。
「作った兵器の出番が来ましたね」
 感慨深げに穏春・優季(お人好しで照れ屋な砲撃手・g03015)はやぐらの上で動く景色を瞳に映す。無論、景色が動いているということは井闌車を動かしている人物もいるということで。
(「ついに虎牢関攻略の時が来たってわけね!」)
 井闌車を押すべく手をかけた石心・リーリャ(アンチェインド・サイレンス・g04371)の目はまだそれなりに距離のある攻略対象へと向けられていた。
「待ってろ虎牢関、秒で突破してやるし!」
 豪語してリーリャが足を動かせば、自身の怪力によって面白いように井闌車は前へ前へと進んでゆく。虎牢関前方に布陣する蟲将たちからすればよろしくない事態ではあったが、この時点で進軍を阻もうとする輜重兵たちには別のディアボロスたちが攻撃を仕掛けていた。
「てっ、敵襲」
 攻撃の着弾前にこれに気づいた蟲将も居たが銃弾の雨に呑みこまれて斃れ。
「あ、あっちからもでかいのが近づいてるって言うのに」
 敵陣は浮足立つも味方の攻撃は始まったばかり。
「ちょい揺れるかも! 掴まってて!」
 やぐらの上の味方にリーリャが声をかけたのは、布陣する敵が兵器に気づいていたから。幸いにも蟲将による遠距離からの砲撃は味方の襲撃によって防がれた様だが、攻防が続けば流れ弾の可能性もあり。
「速度を上げるか」
 リーリャ同様に井闌車を押していた大型動力甲冑の中の百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)はちらりと甲冑が手を添える井闌車の前方から更に奥の戦場へと目を向ける。そこは自分以外の【ヨアケ】のメンバーが戦っているであろう場所で。
「こちらだけ無様な真似は出来んな」
 仲間がしくじるとは欠片も考えず、リーリャの動きに合わせて足を速め。
「あれは……あれを近づけるなーっ!」
 下でディアボロス二人が押し続けることによって井闌車は駆け足に近い速さで虎牢関へと接近しつつあった。となれば、当然攻城兵器の接近に気づく蟲将の数も増え、別のディアボロスたちの攻撃を受けながらも接近を阻もうとするクロノヴェーダも現れ始める。
「っ」
 そんな輜重兵の足元へ突き刺さったのは、やぐらの上からシルが魔力銃モードへと変えた世界樹の翼で撃ちだした魔力弾であった。
「パラドクスの間合いまではまだあるし、当てると反撃されちゃうからね」
 あくまで牽制に過ぎないが、パラドクスが届く距離に至れば井闌車側からも蟲将たちにパラドクスの攻撃が降り注ぐということであり。
「そろそろ敵の攻撃も届くよ」
 井闌車はそのまま分水嶺を超える。
「些少の損傷なら僕たちで修復できますから」
 井闌車に敵兵の攻撃が当たることも考慮してか、応急修理用の資材と道具のある場所の方をちらりと振り返った優季は言い。
「いよいよ突破の時が来たね! 難攻不落と聞いたら燃えてきちゃうのがゲーマーってもんだ!」
 とはやぐらの上に陣取り並べたカードに筆を走らせていた一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)の言。
「……すぅ」
 同じ【クロパラ】の大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)は精神を集中させるべく息を吸って止め、相手の動きを把握すべく前方の敵へと意識を傾けた。逃げ惑う者が居た、慌てふためく者、隠れる者、反撃を試みようとする者、蟲将の行動は様々であり。
「さらさらーっと……おっけ、ごー!」
 最後の仕上げを終えた綾音が完成したカードを空へと解き放ち、飛んで行ったカードは砂塵を巻き上げて砂嵐を作り蟲将たちへとぶつけ始める。
「ぐっ、ええい、このようなときにっ!」
 直接狙ってくるディアボロスとも井闌車から応戦するディアボロスとも別方向からの攻撃だ。蟲将の一部を苛立たせるには充分すぎて。
「邪魔をするな!」
 反撃に出たのはたまたま井闌車の進行方向に潜んでいた輜重兵。
「やばっ!? ごめん! 避けられない! 迎撃任せた!」
「それじゃ頼んだよ、アンジェ」
 慌てた様子でリーリャが声をあげれば、夏輝は一緒にやぐらの上に居たオラトリオのアンジェローザに一声かけ。
「キミの罪を贖えとは言わない。けど、その重さをその身に受けてもらうよ!」
「ぎゃああっ」
 アンジェローザの翼から放たれた浄化の光を浴びた輜重兵がのたうち回る。
「予測可能。対処可能な事案だな」
 その一方で急制動をかけたドリフと走行したことで若干傾いだ井闌車の姿勢をディガーパックのアームで引っ張って運命が制御し。
「流石に敵の攻撃が届くようにはなってきましたね」
「けど、思ったほどじゃないよね。あそことかこちらに近寄れないみたいだし」
 呟く優季に背中に魔力翼を発現させたシルが示したのは、罠らしきモノで足止めを受けている数体の輜重兵。おそらくは直接輜重兵を攻撃しているディアボロスの置き土産だろう。
「けど、問題はここからかな」
 虎牢関前の輜重兵は味方の攻撃を受けて現在進行形で数を減らしつつあるが、敵軍には未だ損傷をうけぬ部隊が城壁の上に存在したのだ。夏輝が目を向ける先に居るのがまさにその蟲将たちであり、揃って黄色の宝玉を蟻が抱える形状の杖を井闌車へと向けていた。
「こちらに直接攻撃すれば反撃されるから、反撃してこないモノである井闌車を狙うという訳ですね」
「攻城兵器自体を脅威と見た可能性もあるけどね」
 無論、ディアボロスたちものんびり会話して蟲将が攻撃してくるのを待っていた訳ではない。夏輝たちの手はこの時すでに応急修理用の資材と道具を持っており。
「炎よ、水よ、風よ、大地よ……。我が前に集いて力となれ!」
 魔力翼を羽ばたかせて飛んだシルは既にやぐらの外、城壁の方に飛びながら自身の正面に魔法陣を展開させていた。
「な」
「……さぁ、乱れ撃つよっ!!」
 おそらく、攻撃されるとしてもやぐらからの遠距離攻撃か、渡し板を城壁にかけ斬り込んできての白兵戦と思っていたのであろう。想定より早い敵の攻撃にぽかんと口を開け頭上を仰いだ蟲将こと祈祷師兵へと四つの属性の魔法弾が降り注ぐ。
「お、応戦を」
 クロノヴェーダであれば向けられた攻撃への反撃は本来なら容易なはずであった。だが、虚を突かれたこと、攻城兵器に向ける攻撃を中断して反撃に転ずるべきかと言う疑問への迷いが祈祷師兵たちの動きを鈍らせ。
「加勢しますね」
 まごつく祈祷師兵へと優季は榴弾砲を向ける。
「命中を上げた分だけ反動が強くなるのも覚悟の上です! そこを――」
 砲声が後半をかき消した。
「乗り込むぞ」
 悲鳴ごと祈祷師兵を吹き飛ばして城壁上の布陣に穴が開き、いつの間にか井闌車を登ってきていた運命が城壁への橋を架け始める。
「しまった! あれをさせてはなりません!」
 蟲将も拙いとは思ったのだろう。だが、ディアボロスたちは損傷も消耗もほとんどせずにここへ至っていた。
「っと、ふっ」
 井闌車と架けかけの橋を足場に加えて何もない中空まで蹴って飛んで綾音は城壁の縁に手を伸ばし。
「させてなるものか!」
「……キョウちゃん、任せた!」
 取りつかれるのを阻止しようと祈祷師兵が動き出すのを見ながら綾音が名を口にしたのは、【クロパラ】のもう一人。
「頼んだぞ、晴彦」
 流石に自分だけでは手が余るとクダギツネの晴彦を喚びながら綾音が足場にした時よりも少し丈夫になった作成途中の橋を駆け、藍雪花染を抜刀。
「ここは通してもらう!」
 宙を蹴ってそのまま空へと飛びあがると呪いを解放しつつ斬り込む。
「きゃああっ」
 呪詛に侵食されながら血煙をあげた祈祷師兵が仰向けに倒れ込み。
「何をしていている! 乗り込んで来た敵はまだしょ」
「そっちばかり見ていていいの?」
 これ以上乗り込まれては拙いと声をあげた蟲将の頭上からシルの声は降り。
「う、え?!」
「こっちは……本命だから、痛いでしょっ!」
「ぎゃっ」
 前方の敵に気を取られていた祈祷師兵を空からの魔法弾が打ちのめす。
「待たせたな」
「橋は完成したよ」
 既に城壁の上に乗り込んでいた【クロパラ】の二人の後ろで声がしたのはその直後。こうしてディアボロスたちは城壁の上に至る経路を確保し、戦いは城壁上のものへと移行したのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】LV2が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!

ココ・ジスカールアンベル
■外見
笑顔(糸目)のシスター

■性質
肉食昆虫の化身のようなインセクティア。
敵と敵以外、肉と肉以外というような識別しかしていません。
言動は幻覚が見えてる系の狂信者。

■行動
井闌車のやぐらから、【飛翔】と【エアライド】を使い城壁の上に音も無く着地します。
「あまたの肉の気配がします…我が主に御栄あれ…」
城壁に集まる多くの敵の気配にあてられ、心なしか興奮しています。
「我が主にみな献げ奉り…我がものはなし…ときわに御旨に…従い奉らん」
糸目の笑顔のまま、肉食昆虫のような所作で、パラドクス【星画く石蒜】を無尽蔵に放ち続けます。
攻撃後、次の獲物を求め、幽鬼のように去っていきます。

■その他
アドリブや連携歓迎です。


「あぁ」
 感嘆の声はやぐらの上から漏れた。
「なっ」
 ディアボロスたちに乗り込まれ、怯んでいた祈祷師兵の一人がそちらを見れば、中空を蹴った修道女が目を細めた笑顔のまま空を飛んでいた。ココ・ジスカールアンベル(甜血の蟲籠・g04970)だ。
「あまたの肉の気配がします……我が主に御栄あれ……」
 まるで重量を感じさせぬように無音で胸壁もひらりと超えて降り立てば、頬に赤みを差しながら両腕を広げ。
「な、何を言って――」
「我が主にみな献げ奉り……我がものはなし……ときわに御旨に……従い奉らん」
 困惑する祈祷師兵を意に介さず、ココはおそらく当人だけに見えている者に話かけながら一歩二歩進み、尋ねる。
「……わが主が与え給うもの……そして、わが主が奪い給うもの……。それは貴方ですか……?」
 と。
「どういう」
 ことだと祈祷師兵は続けようとするが、答えは必要なかったのだろう。瞬時に距離を詰めると肉食昆虫のモノへと変わった腕が大太刀と共にその身を切り刻んだのだから。
「がっ、は……」
 一体目は反撃することすら能わず、こと切れ。
「ぐ、おの、れ」
 二体目は味方が討たれた姿を目の当たりにしたことで、即死は免れ傷だらけの身で杖を振るい幻術の兵を周囲に生み出すと嗾けた。
「あ」
 幻術の兵が持つ刃は、ココが祈祷師兵へと肉薄していたが故にすぐさま届き。
「どうだ、少しは」
 堪えたかと己の反撃の結果を確認しようとした蟲将が目にしたのは、笑顔のままのココ。
「ふふ、仮令死の陰の谷を歩くことがあっても……災を恐れることがありましょうか……」
「う……あ」
 怯み後ずさろうとした祈祷師兵は直後に刈られ。
「ひっ、怯む――」
 声をあげたのはきっと愚かな選択であった。
「ぎゃああっ」
 ただただ、敵を斬って幾度か斬られて、斬り返していくつもの骸を作るとココは幽鬼のように去ってゆく。追う者が居なかったのは、進む先が洛陽・長安方面でなく、不用意に声をあげた仲間や行く手を阻んだ仲間が斬り殺されたからだろう。
「体勢を立て直せ、次が来るぞ!」
 そして蟲将たちは知っていた、ディアボロスたちの進攻がこれで終わりではないことを。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!

ゼット・ノアール
「敵性存在、祈祷師多数。…討滅開始」

【ヨアケ】で動く。

この場を制圧し、後のアヴァタール級を倒しやすくする。

城壁に飛翔で乗り込みエアライドで軌道を変えながら敵陣に着地。
Z134ミニガンを掃射しながら仲間が続く道を作ったら
敵兵に取り付いて近接戦闘に入るぞ。

グラップルと仕込み鎖を使い、地形も利用してエルガーマックスで蹴り飛ばす。
眉立達の援護を受けながら暴れよう。

「俺ごと射撃しても構わないぞ。……『盾』は沢山居る」

※アドリブ・連携大歓迎です。


桜・姫恋
アドリブ・連携歓迎

【ヨアケ】で動きます。

「みんな好きに暴れてこのあとの戦いをやりやすくしましょう?」

ゼットや人鳥が乗り込むまでは敵を排除する形で援護し城壁に乗り込むのを確認したら続けて【飛翔】で城壁に乗り込む。

ゼットや人鳥を援護する形で後方から【終焉舞】で敵を狙って撃っていく。

「あら?味方を撃つほど私銃撃下手じゃないと思うけど?」
「でも、これ弾幕降り注ぐしみんな頑張って避けてね?」


百鬼・運命
【ヨアケ】で参加

「さてと橋は架けたら次は橋の周囲の確保だな」

まずは動力甲冑のまま城壁に乗り移り。橋を破壊されないように相手の攻撃を動力甲冑に引き付ける。その後、敵を引き付けたところで動力甲冑の背部コクピットハッチを開いて飛び出し、動力甲冑を乗り捨て身軽になったところで祈祷師兵の中に大太刀片手に切り込みます。

戦闘ではヨアケのメンバー、特にアイネリスさんと眼鏡組で連携。
斬り込みながらも他のメンバーや参加者の位置関係を意識。
自分が仲間の射線に入らず、敵が仲間の車線に入るように誘導しつつ立ち回る。場合によっては【泥濘の地】なども使用、まずは橋周辺の敵勢力を駆逐して橋の安全を確保します

絡みアドリブ歓迎


眉立・人鳥
アドリブ・絡み歓迎
【ヨアケ】で動くぜ
んじゃ、ゼット、姫恋、よろしくなァ
使える効果は全てだ

飛翔で続く、迎撃が来るか敵の動きを観察しつつだな。逐一声かけしよう
二人の間にポジションを取るぜ
ゼットが背後を取られないように、姫恋が襲われないようにカバーだ
怪力付き魔力糸での捕縛や、氷獄の悪魔の魔力塊を投擲・爆破しつつ敵の動きを鈍らせて、味方の攻撃から逃げられないようにする
俺が弾幕に当たりそうな時は魔力糸で手近な敵を引っ張って傘代わりだな

数が減って来たら俺も攻めに加わろう
上からの弾幕に加えて地獄の炎を追加してやろうじゃねぇか
魔凰滅翔炎……焼き尽くすぜ!

しかしまぁ、顔に似合わず結構豪快な事で……


アイネリス・レナリィ
【ヨアケ】で参戦
アドリブ絡み歓迎

私は運命さんの援護に回ります。思う存分暴れて下さって結構ですよ。

まずは運命さんがスムーズに斬り込めるよう、やぐらから槍刃による【制圧射撃】で援護。
城壁へ乗り込み、甲冑の解除までは誰も近づけさせないようにしますね。

甲冑の解除と突撃を確認次第こちらも【飛翔】で乗り込みます。
以降は運命さんの死角をフォローする形で立ち回りましょう。

城壁の上であれば派手に立ち回るには不便でしょうから、【地形の利用】をしつつ、【念動力】で敵の体勢を崩して攻撃。
敵が纏まるタイミングを見計らい【湧き出づる大輪】で一網打尽を狙います。

突き進めるよう援護します。後ろはお任せ下さいね。


「さてと橋は架けたら次は橋の周囲の確保だな」
 祈祷師兵の言葉を肯定するように百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)の動力甲冑が先のディアボロスとは違い周辺の蟲将たちが無視できぬほどの音を立てて城壁の上に着地する。
「来たぞ、迎撃よう――」
「んじゃ、ゼット、姫恋、よろしくなァ」
 祈祷師兵の一体は迎撃の準備を味方に促そうとするが、声が終わらぬうちに眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)の【ヨアケ】のメンバーへの呼びかけがかぶさり。
「っ」
「邪魔はさせないわよ!」
 釣られて人鳥の方へ祈祷師兵が数名目をやったところで桜・姫恋(苺姫・g03043)がやぐらの上からギミックリボルバーを祈祷師兵たちへと向ける。
「え」
 城壁に乗り込んで来た運命が仕掛けてこれば反撃に出ようと身構えていた祈祷師兵にとって、早すぎる更なる新手の登場も別方向からの攻撃も想定外だった。銃弾が雨の様に城壁を叩きながら迫り。
「きゃあっ」
 打たれるものの命を奪うそれに一瞬、散る桜の花びらを幻視した蟲将は身体に複数の貫通銃創を作り崩れ落ちる。
「まだだ、これ以上こいつらを調子づか」
 調子づかせるな、そう続けるつもりだったのだろう祈祷師兵は言葉の途中で飛来したモノを弾き散らした。
「邪魔をするな!」
 クロノヴェーダもディアボロスもパラドクス以外の攻撃は容易に無効化する。魔力を用い槍を模した刃を向けられた祷師兵はアイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)の前に幻術の兵士を出現させ、振るわれた刃の軌跡がアイネリスに届く。
(「攻撃はパラドクスにしておくべきでしたか、ですが」)
 甲冑の中から運命の呼ぶ声が聞こえたが、アイネリスは頭を振る。
「予定とは違う形ですが」
 少なくとも敵の注意はアイネリス自身に向いた。
「思う存分暴れて下さって結構ですよ」
 かまわず戦う様にと言えば、動力甲冑のコクピットハッチが爆ぜる様に開き。
「一切悉く斬リ刻メ」
「かはっ」
「かふっ」
 大太刀片手に飛び出し、斬り込んで来た運命は仕込み鎖を胸壁に絡め、たちにとってまさに災厄。生じた無数の斬撃に切り刻まれて数名がバタバタと倒れ。
「敵性存在、祈祷師多数。……討滅開始」
「うっ」
 敵陣に穴が開いたところで空を飛び、中空を足場に勢いを殺しながら軌道を変えたゼット・ノアール(群青の傭兵・g01952)が降り立ち、軽量化したガトリングガンに火を吹かせながら掃射すれば、蟲将たちに迷いが生じた。パラドクスでない銃撃は脅威でも何でもない。むしろ反撃してくださいと言わんがばかりのものだが、直前にそれで注意の逸れた隙を突かれて数名が倒されていたのだ。
「目標確定。……正しき怒りを受けろ」
 だが、この迷いこそ一番の失敗だった。幻術兵を嗾けるかで躊躇している間に跳躍して距離を詰めたゼットが襲い掛かっていたのだから。
「おぐっ」
 仕込み鎖によって胸壁とともに絡めとられた祈祷師兵の急所を蹴り抜き。
「隣、失礼するぜ?」
 ゼットの背を守るように人鳥がやぐらと城壁の間の空を飛んで降り立つ。
「とりあえず、これで全員城壁の上には乗りこめたな」
 ちらりと後方を確認し、アイネリスも空を飛んで城壁に降り立ったことまだ戦えそうなところまで確認してから人鳥は間へと向き直る。
「くそっ、だがこれ以上好きにはさせない」
 城壁の上につめていた祈祷師兵たちからすれば歓迎できない状況ではあったが、ディアボロスたちにとっては突破の為の足掛かりができた程度。
「みんな好きに暴れてこのあとの戦いをやりやすくしましょう?」
「俺ごと射撃しても構わないぞ。……『盾』は沢山居る」
 だからこそこのあとに姫恋が言及すれば、ゼットが口を開いて視界の中にある祈祷師兵へ目をとめ。
「あら? 味方を撃つほど私銃撃下手じゃないと思うけど?」
 首を傾げつつも姫恋はでもと続けた。
「これ弾幕降り注ぐし、みんな頑張って避けてね?」
 物騒な宣言からの無茶ぶりを向けられたみんなとはおそらく姫恋の前方で戦うディアボロス全員であり。
「突き進めるよう援護します。後ろはお任せ下さいね」
 先の攻防のダメージなど感じさせない口ぶりでアイネリスも運命へ声をかけ。
「無理はするなよ」
 自分の戦い方は棚に上げて運命もそれだけ言うと前へと歩き出す。
「来るぞ」
 足は徐々に速くなり、大太刀が振りかぶられれば蟲将たちも警戒をあらわにす。
「迂闊よ」
「な、しまっ」
 だが、蟲将たちはただ運命だけ見ていればよかったわけではなかったのだ。運命に備え突破を防ごうと集まったことで出来てしまった密集地帯はアイネリスからすれば一網打尽を狙うのに絶好の場所。
「咲いて、乱れろ」
 踏み鳴らされた衝撃が祈祷師兵たちの足元に届き無数の剣刃の形で生え。
「がっ」
「ぎゃっ」
 剣刃で出来た花の如く咲きながら蟲将たちを串刺しにする。
「ま、拙い……密集は避けろ! 散開す……んっ」
「どう、っ」
 慌てて祈祷師兵たちは味方との間隔を開けようとするが、何体かが声をあげ。
「攻撃まで行くと反撃されるってんならなァ」
 細く強靭に練り上げられた魔力の糸に敵兵を引っかけた人鳥が口の端を吊り上げる。そして祈祷師兵たちへは姫恋がギミックリボルバーから放った銃弾の雨が降り。
「こ、こいつら……我らを味方の攻撃の当たる場所に誘ど、があっ」
 人鳥や運命の狙いを悟って顔をひきつらせた蟲将はゼットに蹴り倒されて胸壁に身体を打ちつけられるとそのまま動かなくなり。
「おのれっ」
「おっと」
 激昂した別の祈祷師兵が姫恋へ杖を向けたところでその身体に魔力の糸が絡みつき。
「ぐわああっ」
 味方からの攻撃の盾にされ、あるいはパラドクスを受けて一体また一体と蟲将たちは斃れてゆく。
「しかしまぁ、顔に似合わず結構豪快な事で……」
 若干顔を引きつらせながら人鳥は漏らすも、豪快な攻撃に晒された祈祷師兵たちの方はそれどころではなく。
「これぐらい減ればいいか」
 やがて視界の中でディアボロスたちの突破を防がんと集まっていた祈祷師兵たちの数が半数を下回ったあたりで、人鳥も味方のアシストから直接の攻撃へと移る。
「上からの弾幕に加えて地獄の炎を追加してやろうじゃねぇか」
 人鳥が城壁を蹴って跳躍。
「今こそ俺自身が鳥と化すッ!」
「な、待て、こちらからも゛」
 黒き獄炎を纏って鳳凰の姿をとるとそのまま銃弾の雨に追われる蟲将たちめがけて突き進む。逃げ惑いながら祈祷師兵が何か言っていたが、膨大な魔力放出で加速した突撃からのぶちかましが蟲将の命ごと言葉の後半を吹き飛ばし。
「行かせん! これ以上」
「焼き尽くすぜ! 魔凰……滅ッ翔ォォ炎ッ!!」
「ああっ」
「今のうちに先へ」
 尚も抵抗する祈祷師兵を蹴散らし、生じた突破口を【ヨアケ】の面々は奥へ奥へと進んでゆくのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【落下耐性】LV1が発生!
【操作会得】がLV2になった!
【泥濘の地】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV3が発生!
【ダブル】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!

シル・ウィンディア
【クロパラ】で同行

乗り移る準備はできたし
あとは、道を邪魔するものを薙ぎ払っていくだけっ!!

恭弥さんの突っ込む隙を作るために
右手の世界樹の翼をtype.Cに変形させてから
誘導弾を敵の武器や足を狙って撃っていくね
狙うは、隙を作るための吹き飛ばし攻撃っ!

恭弥さんが接敵したら、撃つのをやめて
残像を生み出すダッシュで敵に接敵して
左手の創世の小剣で、敵に武器を狙って斬撃で吹き飛ばしを試みるよ

近接間合いで攻撃しつつ、高速詠唱をして精霊収束斬!

すべてを斬り裂け、光の刃っ!

隙は作ったから、あとは任せたよ、綾音さんっ!

言いつつ、ジャンプとエアライド・飛翔を使って離脱するね

ふぅ、おわったかな?


一ノ瀬・綾音
【クロパラ】
ここが正念場、一気に行かせてもらうよ!

これだけ面子がいる中でこんなに後れを取るなんて、もしかして君、リーダーとかあんまり得意じゃない方?
と、軽く【挑発】をしてシルちゃんやキョウちゃん(恭弥)が作戦行動にかかれる時間を稼ぎつつ、キョウちゃんたちが取りつけたら『高速詠唱』で【星光】の詠唱開始。
いつもは割と破棄とかするんだけど今回は全力で行ける…だって頼れる仲間がいる!
一応落下や足を踏み外した時対策に【飛翔】【エアライド】も使っておくね。

詠唱完了したら『号令』で2人に合図を出し、【星光】発射!
硬い殻で覆われてようと、それすら貫く魔砲を見せてあげる!

これが綾音ちゃん達の連携ってものだ!


大和・恭弥
【クロパラ】
ここまで来たからには、立ち止まるわけにいかないんだ。
俺の役割は果たさせてもらう。

戦場を駆け抜けた勢いで城壁上の地を蹴り、
【飛翔】で低空飛行して敵に急接近を図る
「ウィンディアさん、ありがとうございます…!」
晴彦は召喚したまま、二方向から挟む形で接近し、不意打ち攻撃
反撃を諸に受けるのを避けるため、
一撃離脱しながら、俺が妖刀で相手をして晴彦に影を捉えさせて
「管狐影縛法」を発動
隙を逃さず【傀儡】で捕縛、相手の動きを鈍らせる

これは序の口に過ぎないよ。
本命は、綾音ちゃんだからな…!


穏春・優季
攻城兵器作成時に巡回警備をしていたアヴァタール級と同じタイプの敵さんですね。
でも(技能を見た感じでは)その時よりも強そうです!流石壁上を守っているだけあります!

堅い防御には強力な砲撃を!
『オーダーメイド:W』によって威力を高めた榴弾砲を撃ち込みます!
威力を上げたとはいえ、巡回警備部隊の時ですら倒しきれなかったのに、今回も一撃で倒しきれるなんて思っていません!
カスタマイズによってより大きくなった砲撃時の反動を利用して、あえて後ろに吹っ飛ぶ事で回避(もしくは敵の突進威力軽減)を行います!

吹っ飛ぶ際の方向等は残留効果の【飛翔】や【エアライド】で上手く調整します!
洛陽・長安方面に抜ける時も使用します!


穂村・夏輝
そうか。攻城兵器を建造していた時と同じアヴァタールか。確かに相手は強くなっているかもしれない。けれど、俺達だって日々強くなっているんだ
「この先の戦いに通用するか、試金石にさせてもらうよ」

【飛翔】で不規則に飛んで衝撃波の的を絞らせないようにしつつ、天晶剣で斬りつけてこちらに注意を向けさせる。
「アンジェ!」
後は頃合いを見計らってアンジェローザに【聖花連咲】で敵を拘束してもらい、味方の大技を繰り出すためのチャンスへと繋げる


石心・リーリャ
・仲間との連携、アドリブ
大歓迎!

・心情
なんか出遅れちゃったっぽい!
井闌車も無事に辿り着いたことだし、仲間のみんなが城壁の上のザコ敵を抑えてくれてる間に、ボスキャラやりにいっとく!

・行動
とりま井闌車から飛び出して城壁の上をボスに向かって突っ込んでいくし。
ボスを見つけ次第、パラドクス【揺月】でボコ散らかしてく。
「この強そうなダンゴムシが虎牢関のボス?ここを通らないと洛陽にも長安にも行けないんだから、押し通らないといけないってワケ?じゃ、コイツにはさっさと退くかサクっとボコられるかしてもらうし!」
ボスキャラの仲間への攻撃はディフェンスして、代わりに引き受けるようにするよ。
「コイツの攻撃は任せるし!」


「露払いして貰えたみたいだね」
 乗り移る準備を終え、あとはを邪魔するものを薙ぎ払っていくだけとシル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)が飛び立った先には祈祷師兵たちがあちこちに倒れ伏し既に突破口が作られていた。
「ここが正念場、一気に行かせてもらうよ!」
 と一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)は先にここで戦ったディアボロスたちが作った道を行く。
「……や、この……関が……まで――」
 戦いの跡がそこかしこに残る城壁の上、正面奥から声が聞こえるのは、まだ敵が残されているからだろう。兵はあちこちで骸を晒している、ならば、残るのは将。
「むッ」
 味方が兵を打ち払った先、大刀を担ぎ黒い甲冑を身に纏う蟲将は【クロパラ】の名で組まれたチームのディアボロスたちへとまず気づき。
「あれだけ面子がいる中でこんなに後れを取るなんて、もしかして君、リーダーとかあんまり得意じゃない方?」
「……死にたいようだな」
 倒れた祈祷師兵たちを一瞥してから綾音が嘲りつつ首を傾げると、蟲将はあっさりと挑発に引っ掛かる。
「あれは……攻城兵器作成時に巡回警備をしていたアヴァタール級と同じタイプの敵さんですね」
「そうか。あの時と同じアヴァタールか」
 【クロパラ】の三人に続いてこの場にたどり着いた穏春・優季(お人好しで照れ屋な砲撃手・g03015)とこの言葉に反応を示した穂村・夏輝(天使喰らいの復讐者・g02109)は、共に井闌車を作り上げる時アヴァタール級の蟲将である華雄との戦いを経験していた。
「でも、その時よりも強そうです! 流石壁上を守っているだけあります!」
 だからこそわかる違いと言う者もあるのだろう。
(「確かに相手は強くなっているかもしれない。けれど、俺達だって日々強くなっているんだ」)
 目の前の将を倒すことが作戦の目的ではないということもある。
「なんか出遅れちゃったっぽい! ……って思ってたけど、間に合った?」
 そこへ後方から姿を見せた石心・リーリャ(アンチェインド・サイレンス・g04371)が周囲を見回してから怒りに歪めた顔で綾音を睨む蟲将に目を止める。
「この強そうなダンゴムシが虎牢関のボス? ここを通らないと洛陽にも長安にも行けないんだから、押し通らないといけないってワケ? じゃ、コイツにはさっさと退くかサクっとボコられるかしてもらうし!」
「貴様もこの華雄を愚弄するか!」
 ただでさえ挑発されて激昂していたところだ、リーリャは一応強そうとは言っているがさっさとどうにかするという部分が怒りの炎に油を注いだのだろう。だが、追加で現れた味方の存在は頼もしく。
「この先の戦いに通用するか、試金石にさせてもらうよ」
 夏輝は挑む決意を言葉に乗せ。
「ここまで来たからには、立ち止まるわけにいかないんだ」
 引く気がないということであれば【クロパラ】の大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)もまた同じだった。
「俺の役割は果たさせてもらう」
 ここまで駆けてきた勢いのまま前方に跳躍し、滑るように低空を飛ぶのは今にも綾音たちへ襲い掛からんとする華雄の姿があったから。
「邪魔はさせないよっ!」
 華雄へ向かって一気に距離を詰める恭弥を援護すべくシルは白銀の長杖を魔力銃に変形させると発砲し。
「それはこちらの台詞よぉッ!」
 黒き甲冑の蟲将は武器や足に向かって飛来する誘導弾をあっさり無効化すると狙われていた大刀を一閃させる。
「シルちゃん?!」
「はー、先にボコ散らかすつもりだったのになー」
 華雄の大刀から生じた衝撃波を目で追った綾音が知覚したのは、不本意そうなリーリャの声。
「あ」
「コイツの攻撃は任せる、し!」
 魔力銃と化した世界樹の翼を構えたままのシルの前に割り込んだリーリャは衝撃波を受けてシルのかわりに吹き飛ばされるも、恭弥は止まらない。
「すみません、ありがとうございます……!」
 シルは身を挺して蟲将の気を逸らそうとし、リーリャがこれを庇ったたのだ。
「ん? しまッ」
 綾音たちの挑発に激昂したこともあって冷静ではなかったこともあるのだろう、華雄が恭弥に気づいた時、恭弥は既に手にした妖刀が届く距離にあり。
「晴彦」
「なァッ?!」
 その恭弥すら囮だった。呼び出し挟み撃ちせんと回り込ませていたクダギツネの晴彦が牙を華雄の影に突き立て。
「がッ」
「これは序の口に過ぎないよ」
 がくりと動きを止めた蟲将に恭弥は告げ。
「チャンスです!」
「そうだね。アンジェ!」
 榴弾砲を構えた優季の言葉に翼を羽ばたかせ空から華雄に斬りかからんとしていた夏輝が頷き、オラトリオのアンジェローザを呼ぶ。
「なん、これ、はッ」
 アンジェローザに咲いた花から伸びる荊や蔓が不自然な体勢で動きを止めていた蟲将へ絡みついて追加の枷とし。
「撃ち込みます!」
 味方への警告代わりに宣言すると身動きの取れない華雄に向けて優季が構えたままだった榴弾砲を撃つ。
「わぁっ」
 威力を強化した代償に強まった反動でひっくり返った優季は勢いのままに転がるが、華雄は反撃どころではなかった。
「ぐ、ふっ」
 二重の拘束で防御も回避もろくにできないところに強力な砲撃を受けたのだ。ダメージが大きいこともあるが何より拘束がまだ解けておらず。
「お返しだよっ!」
 そこに左手に淡い碧色の刀身を持つショートソードを握ってシルが仕掛ける。
「いかに身動きがとれなかろうと、そのような攻撃など――」
 動けぬ自身へ手にしたショートソードで斬りかかるものと華雄は見たのだろう。だが、一般法則の破壊により先の誘導弾の様にパラドクスを伴わない攻撃は容易に無効化できるのだ。無意味と断じる蟲将の元へ駆けるシルはそれでも足を止めず、高速で詠唱しながらショートソードを持たぬ方の手をわずかに開く。
「炎よ、水よ、風よ、大地よ……。集いて光の剣となり」
 そこに剣が生じた。四つの属性エネルギーからなる光の剣が。
「ぐうっ、先の誘導弾はこの為の布石だとでも」
「すべてを斬り裂け、光の刃っ!」
 言うのかと続ける前に光の剣は振り下ろされ。
「がああああっ!」
「あとは任せたよ、綾音さんっ!」
 絶叫をあげる華雄の前から飛び離れながら振り向けば、シルの瞳に映るのは詠唱を完成させようとしている綾音の姿。
(「いつもは割と破棄とかするんだけど今回は全力で行けた……これも頼れる仲間がいるおかげ!」)
 火水風土雷氷光闇の八つの属性の魔法陣が綾音の前で統合されてゆく。味方を巻き込まぬよう号令を発せば、華雄の四肢に絡まった荊や蔓が引いてゆくが今更自由を取り戻したとしても綾音の魔法は買わせるようなタイミングになく。
「決めるよ……! 綾音ちゃんの全部、持っていけーー!!」
「ぬおおおおっ、この華雄がこんなものでぇぇぇぇッ」
 術者すら反動で後方へじりじり押される魔法陣から放たれる砲撃のごとき魔法に黒い甲冑を身に纏う蟲将は呑まれ。
「ふぅ、おわったかな?」
 未だ消えぬ魔法を見つめてシルが呟けば。
「はぁ、はぁ、はぁ……まだだ、まだ」
「往生際、悪すぎ。さっさと倒れとくし」
 ヨタヨタとよろめきながら魔法の中から出てきた華雄へと吹き飛ばされいつの間にか戻ってきていたリーリャが一撃を見舞う。極限まで研ぎ澄ました一撃は後方にあった木箱まで粉砕し。
「じゃ、先に行こ?」
 立ち尽くす華雄を放置してリーリャは前方を示す。
「けど、敵さんが」
「それ、もう死んでるし」
 満身創痍だったところにトドメを貰い、蟲将は立ったままこと切れていたのだ。
「そうだったんですね」
「では、行こう。この先に」
 パラドクスの残留効果で空まで飛べるディアボロスたちを阻むものはなく、一行はそのまま洛陽・長安方面を目指すのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【怪力無双】がLV3になった!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV7になった!

最終結果:成功

完成日2021年12月01日