リグ・ヴェーダ領域の帰還と、宇宙観測

 蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ奪還戦で奪還した地域の帰還業務を進めます。
 リグ・ヴェーダ領域には、インド・パキスタンなどの核保有国があり、イスラム過激派、極左過激派、離・独立主義武装組織などの組織もある為、どういった基準で帰還を進めるかについても、考慮が必要でしょう。
 帰還業務に目途がついたら、蛇亀宇宙リグ・ヴェーダが向かおうとしていた宇宙について、大規模反射望遠鏡を使い世界中の天文学者などと協力して、宇宙に対する最新の情報を調査を行ってください。
 断片の王シヴァが目指した宇宙には、何か大きな謎が隠されているかもしれません。

いつかあの宇宙に手が届く日(作者 水綺蒼猫
12


#最終人類史(新宿島)  #リグ・ヴェーダ領域の帰還と、宇宙観測  #蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ  #宇宙 


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#最終人類史(新宿島)
🔒
#リグ・ヴェーダ領域の帰還と、宇宙観測
🔒
#蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ
🔒
#宇宙


0



●行き先は、最終人類史の天文台
 蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ。
 いくつもの謎を残しつつも、その奪還戦はディアボロス側の勝利に終わった。
「みんな、お疲れさまだにゃ」
 満面の笑みを浮かべたフラーニャ・ポラット(ウェアキャットの亜人スレイヤー・g08918)が、仲間の労をねぎらう。
 勝利の余韻に浸る間もなく新宿駅に集まったディアボロスたちに向け、時先案内人の猫娘は次なる依頼の解説を始めた。
「攻略旅団から、リグ・ヴェーダ領域の帰還業務についての提案があったにゃ」
 そこで皆にも協力を頼みたいと、フラーニャ。
 帰還業務自体は各国の軍隊や警察、消防などさまざまな分野の一般人スタッフによって執り行われる。
 ディアボロスが手伝えることは決して多くないが、【勝利の凱歌】を歌うことでこの地域の人々を帰還させ、時間を動かすことが可能となるのだ。
「みんなにお願いしたいのは、それだけじゃないにゃ」
 リグ・ヴェーダ領域にはインドやパキスタンなどの核保有国があり、イスラム過激派や極左過激派、分離・独立主義武装組織といった組織が存在している。
 これらすべての地域の住民を帰還させるべきか、否か──。
 帰還を優先させる地域をどこにするのかなども決めてもらえないだろうかと、フラーニャはディアボロスに要請した。

「あとは……そうそう。ある程度帰還業務に目途がついたら、宇宙に関する調査もしてきて欲しいんだにゃ」
 リグ・ヴェーダの断片の王、シヴァが目指した宇宙。
 まるで近所にお遣いにでも行くような気軽さでさらっと言ってのけたフラーニャに、ディアボロスたちは少々面喰らう。
 ひと口に調査と言っても、いったい何から手をつけてよいのやら。
 戸惑うディアボロスに対し、フラーニャは大規模反射望遠鏡を利用した探査と観測を行う予定だと説明した。
「最終人類史に奪還した地域には、大規模反射望遠鏡が設置された天文台がいくつかあるにゃ。中でもアフリカのスペイン領カナリア諸島の『ロケ・デ・ロス・ムチャーチョス天文台』、南米チリのアタカマ砂漠にある『パラナル天文台』なんかが有名だにゃ」
 アタカマ砂漠とその周辺には標高世界一の天文台として知られる『東京大学アタカマ天文台』や『ラ・シヤ天文台』もあり、観測の拠点とするにはお誂え向きの場所かもしれない。
 観測に先立ち、データの検証などは世界中の天文学者に申し入れ済みだ。
 まずはその結果報告を聞いた上で、ディアボロスは自分たちがどのような調査をすべきか考える必要がある。
「調査で得た情報は、宇宙に拠点を設営するのにも役立つにゃ。設営方法についても、今のうちに検討しておいてもらえると助かるにゃ」

 宇宙へ──。
 そのときが刻一刻と近づいているのを、ディアボロスたちは否が応でも実感させられるのだった。

 現在までに、奪還した地域にある電波望遠鏡などの担当者からは特別な報告は上がっていない。
「けど、今回の調査は攻略旅団の調査にゃ。多分……いや絶対、何かすんごい情報が得られる可能性大にゃ!」
 まるで我がことのように言って胸を張るフラーニャからは、仲間への揺るがぬ信頼が見て取れる。
 ちなみに電波望遠鏡は【操作会得】でディアボロスにも扱えなくはないが、微細な調整などは専門の職員に任せた方がよさそうだ。
 得られたデータの解析にも、専門家の協力は欠かせない。
 調査の方針を示すことこそが、今回、ディアボロスにとって何よりも重要な仕事となるだろう。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【書物解読】
2
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【建物復元】
1
周囲が破壊を拒む世界となり、ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の建造物が破壊されにくくなり、「効果LV日」以内に破壊された建物は家財なども含め破壊される前の状態に戻る。

効果2

【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV1 / 【ガードアップ】LV2

●マスターより

水綺蒼猫
 こんにちは。水綺蒼猫です。

 みなさまの活躍により、リグ・ヴェーダが最終人類史に奪還され、住民たちの帰還が始まろうとしています。
 ディアボロスが帰還業務に直接携わることはないのですが、今回こちらのシナリオでは、みなさまのプレイングによって『敢えて帰還させない地域』なども指定出来るようになっています。
 何かご意見などありましたら、ぜひお聞かせ下さい。

 帰還業務の方針が決定し、人々の帰還が始まったのを確認した後は、大規模反射望遠鏡を使っての宇宙観測に移ります。
 オープニング中にもありますように、こちらも直接調査に携わるのは最終人類史の天文学者の方々です。
 観測に先立って行われる天文学者からの報告(データの検証結果)については、選択肢①が完了した後、断章にて公開します。
 そちらの内容を確認した上で、選択肢②のプレイングを送って下さるよう、お願いします。

 選択肢③では、宇宙に設営する拠点について検討していただきます。
 提出されたアイデアに対して専門家の見解が示され、実現可能かどうかの判断が下される予定です。

 それでは。
 みなさまのご参加をお待ちしております。
41

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


エイレーネ・エピケフィシア
此度の帰還事業で大きな懸念は、インドとパキスタンの根深い対立と考えます
しかしながら、片方だけを帰還させれば将来的に遅れて帰還した側に怨恨を残すはず
此度は双方で帰還を行いつつ、他国も含め融合世界戦に近い地域の帰還を延期し、「クロノヴェーダこそ共通の敵」と認識し易いよう現状の告知を行うのは如何でしょう
但し特に危険な地域には個別の帰還留保も検討します

国全体で帰還を行わない地域となり得るのはミャンマーですね
2021年2月に軍が政変を起こした結果、市民生活は混乱し、ASEANの動向にも影響が及んでいます
周辺国家の帰還からの立ち直りと、北部で国境を接する融合世界戦の滅亡を待つのも一手かと
可能であれば専門家とも相談し、利益が懸念を上回るなら全土で帰還を延期しましょう

他の復讐者や専門家の方の意見が纏まったら、帰還を実施します
稼働中の自動車等が事故を起こさないよう差配した上で、刻逆の発生から今までの経過を説明します

我ら復讐者は皆様のご帰還を心より歓迎し、生活の復旧を支えます
共にこれからの世界を歩みましょう


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
帰還を保留→
・融合世界戦の境界から安全が見込まれるまでの一帯
・国を問わず、人道上の問題が生じている・現時点で紛争中・過激派や武装組織が重点的に活動している地域
理由は人命に関わるから
全世界帰還を目指す事も含め暫定措置として合理的な説明
共通の敵と大きな危機の最中で連帯が必要な事
印・パには、核も侵略者には通じず反撃を受ける事
復讐者は政治不介入の為、未帰還地域も現状を動かさぬよう政府や関係者に伝えたい

・国単位で飛び地だらけや大きな混乱が生じそうな場合保留地域を拡大し一国保留を検討
特に国境帯のネパール、ブータンは安全優先で
その場合も治安が安定し、比較的機能を保ちやすい都市や農村等、限定な地域を各国の「モデル地域」として先行帰還を検討
政変直後のミャンマーは仲間の意見と合わせ一部先行帰還か国ごと保留のいずれかに

上記以外の帰還を行う
専門家に意見を仰ぎ、より人命人道を保ち客観的公平性を持つ妥当な選択を

勝利の凱歌を歌い帰還
世界は今、大変だけれど
一緒に日常を取り戻そう
帰還用マニュアルを渡し
生活や世界状況を説明


●帰還
 最終人類史に奪還された『蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ』の領域では、住民たちの帰還が始まろうとしている。
 帰還業務の開始に先立ち、専門家を交えて行われた会議の中で、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は提案する。
 今回帰還が予定されているのは、インド、パキスタン、ネパール、ブータン、バングラデシュ、ミャンマー各国と、中国南部の一部。
 これらの国々の中でも融合世界戦の境界から安全が見込まれるまでの一帯や人道上の問題が生じている地域、2021年8月15日時点で紛争中だったり、過激派や武装組織が重点的に活動していたりする地域の帰還を一旦保留してはどうか──と。
 深刻な武力衝突や人道的危機が続く紛争地域の人々を迂闊に帰還させては人命に関わるというのが、その理由であった。
「我々はクロノヴェーダという共通の敵を前に、大きな危機に直面している。全世界帰還を目指すためにも、こうした暫定的な措置が必要だ」
 国や地域同士の連帯を密にし、最終人類史に不要な諍いや対立を持ち込むべきではないと、エトヴァは訴えかけた。
「不要な諍い……」
 そう聞いてエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)の脳裏に浮かんだのは、インドとパキスタンの関係だ。
 ともに核保有国である、インドとパキスタン。
 両国の間にある根深い対立の根本は、1947年の分離独立に伴うそれぞれの宗教の違いと、カシミール地方の領有権を巡る争いに端を発する。
 互いにいがみ合い、幾度も紛争を重ねた結果、両国の関係はもはや修復不可能なレベルにまで達している。
「二つの国が同時に帰還すれば、新たな紛争や武力衝突は避けられないだろうね」
「しかしながら、片方だけを帰還させれば将来的に遅れて帰還した側に怨恨を残すはず……」
 それはそれでまた、紛争の火種となってしまう。
 何とも悩ましい問題だと、エトヴァとエイレーネは思わず顔を見合わせた。
「ならば此度は双方で帰還を行いつつ、他国も含め融合世界戦に近い地域の帰還を延期し、『クロノヴェーダこそ共通の敵』と認識し易いよう現状の告知を行うのは如何でしょう?」
 エイレーネの主張は、連帯を重んじるエトヴァの考えにも通ずる。
 専門家の見解も参考にした上で、インドとパキスタンについては、特に危険と判断した地域のみ帰還を保留するとの判断が下された。
 危険と判断した地域には、核関連の施設も含まれることになるだろう。
「侵略者たるクロノヴェーダには核など通用しないばかりか、手痛い反撃を受けるだけだ。未帰還地域についても、現状を動かさぬよう願いたいものだな」
 両国の政府関係者たちが、素直に忠告を受け入れてくれるといいのだが……。
 とはいえ、一般の人たちにディアボロスの想いや言葉が伝わらないはずがない。
 エトヴァの中で僅かに生じた懸念も、恐らくは杞憂に終わるに違いなかった。
「他に国全体で帰還を行わない地域となり得るのは……」
 ミャンマーですね、と呟くエイレーネ。
「政変直後のミャンマーか……」
 刻逆の約半年前、ミャンマーで軍部によるクーデターが起こったのはエトヴァの記憶にも新しい。
 その結果、市民生活は混乱し、影響はASEANの動向にまで及んでいる旨をエイレーネは告げた。
「利益が懸念を上回るようであれば、全土で帰還を延期。周辺国家の帰還からの立ち直りと、北部で国境を接する融合世界戦の滅亡を待つのも一手かと」
「なるほど。確かにその方がいいかもしれないな」
 場合によっては一部先行帰還も考えていたエトヴァだが、人命優先の観点からも、いっそ国ごと保留とする方がよさそうだ。
「四方を他国と接するネパールとブータンについても、安全優先で。ゆくゆくは治安が安定し、比較的機能を保ちやすい都市や農村等を各国のモデル地域として先行帰還させることも検討したいところだが……」
 現時点では全土保留にすべきというエトヴァの案は、多くの専門家の賛同を得て、採用の運びとなった。

『バングラデシュ』『中国南部の一部』は、全土帰還。
『ミャンマー』および『ネパール』『ブータン』の帰還については、ひとまず全土保留。
『インド』『パキスタン』では、特に危険と判断した地域のみ帰還を保留とする。

 かくして、リグ・ヴェーダ領域における帰還計画の概要は以上の通り決定したのだった。

 帰還開始の合図ともなる【勝利の凱歌】が、バングラデシュの首都ダッカに響き渡る。
 都市圏人口世界第2位を誇るダッカは、世界有数のメガシティとも称される。
 生きものの気配がまったく感じられない無人の街からは、エトヴァの歌声以外には何も聞こえない──と思われた瞬間。
「あ……!」
 突然、動き出した世界。
 一人、また一人と帰還者たちが現われるその様に、エイレーネは胸を熱くした。

 ──世界は今、大変だけれど。一緒に日常を取り戻そう。
 力強い歌声にそう願いを込めるのは、エトヴァ。

 ──我ら復讐者は皆様のご帰還を心より歓迎し、生活の復旧を支えます。共にこれからの世界を歩みましょう。
 エイレーネもエトヴァと声を合わせ、優しい歌声で人々の帰還を歓迎した。

 その後もエイレーネとエトヴァは帰還の決まった国や地域を巡り、他のディアボロスたちとも手分けして、各地で【勝利の凱歌】を響かせる。
 住民の帰還が始まれば、そこから先の業務は協力を申し出てくれた各国のエキスパートに引き継ぐ手筈となっている。
 それでも時間の許す限りエイレーネは刻逆の発生から今までの経過を説明し、帰還したばかりで戸惑っているであろう住民たちを少しでも安心させるべく心を砕いた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建物復元】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!

●天文学者からの報告
 大規模反射望遠鏡を利用しての宇宙探査。
 それに先立ち、探査の準備を進めてくれている天文学者たちから重要な報告があると聞いて。
 集まったディアボロスたちの前に、世界的にも高名な天文学者が現れた。
「皆さん、初めまして。私の名は……」
 礼儀正しく自己紹介を始めたその男は、酷く青ざめた顔をしている。
 声にも覇気がなく、今にも消え入りそうだ。
「探査を開始する前に、改めてこれまでの観測結果のデータを確認したのですが、それがどうにも……明らかにおかしいのです」

 観測結果のデータがおかしい、とは……?

 ただならぬ天文学者の様子に、ざわつくディアボロスたち。
 額の脂汗を拭いつつ、天文学者は話を続けた。
「何度も確認したはずの観測結果……本来、こんな見落としがある訳が無いのですが、何故か我々は問題となるデータは特に何も無いと思い込んでいたようで」

 話がよく見えない。
 いったい、この男は何を言っているのだろう。

 ディアボロスの疑問をよそに、天文学者の説明はさらに続く。
「幸いにもディアボロスの皆さんからの指示を受けてデータを見直す事で、問題に気づく事が出来たのですが……』

 ふむふむ。

「詳しい検証はまだなのですが、天体の歳差運動の情報が……予測される動きと差異が出ているのです』

 それは大変。
 ……で、どうされたのですか?

「いや、その、あのぉ……ですね。原因を確かめるべくデータを見直しても、おかしなところが無いと判断してしまい、異変を見落としてしまうのです。私以外の誰がやっても結果は同じで、詳細の検証がまったく行えません」
 原因不明の事態に、ほとほと困った様子で項垂れる天文学者。
 そこで、彼らから提案があるという。
「恐らくですが、ディアボロスの方から検証の方法について明確な方針があれば、きっと何か掴めると思うのです」

 あまり要領を得ない天文学者の話をもとに、ディアボロスたちは推測する。
 最終人類史の一般人が宇宙を観測した場合、排斥力による影響を受けてしまうのではないか──と。
 排斥力の影響を避けるためには、ディアボロスが詳細な指示を出す必要がある。
 出来るだけ細かく詳しく指示することで、より正確な情報が得られるものと思われた。
月下部・小雪
わわっ、お星さまを見せてもらおうと思ってきたら、なんだか難しそうなお話をされて、ます。
コダマ、学者さんが言ってること、わかりますか?

くるくるくるとコダマが回転しながら歳差運動のデモンストレーションをやってくれました。な、なるほど、です?
【書物解読】も使って解読して、な、なんとなくわかってきました。

えっと、予測される動きと違うというのは何が違うかを明確にしましょうか。
お星さまが見える位置が変わってくるみたいですが、最終人類史の今ではなく過去、または未来で同じような見え方をしたりはしませんか?
そ、それともお星さま毎に全然違う見え方になっちゃってるのでしょうか?
お月さまや人工衛星、近くにあるものは影響ないかとかも確認してみて、ください。

おかしくなっているとしたら、『真の敵』の影響か、『刻逆』の影響のどっちかだと思います。
これらをヒントにいろいろ探っていければいいのですが……

※アドリブ連携大歓迎


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
天文学者や協力者の皆に、ご挨拶して自己紹介
エトヴァと言います。よろしくお願いします!
お力をぜひお借りしたい
復讐者も書物解読で天文学の知識を得て望む

可能ならディアボロスが検証作業の傍につき、排斥力の影響をやわらげられないか試みる
遠隔地なら、通信を繋ぐなどして、復讐者との報告ややり取りを継続していきたい

段取りは、
・「天体の歳差運動の情報」を集めてもらう
・「予測される動き」と「実際のデータ」を照合し「差異のある部分を抽出」
・「どのような差異が出ているか」を精査
・「実際の観測で検証結果が正しいか」検証
なるべく作業が一種類で単純作業となるように細切れにし、指示は都度出せればより良い
それを細やかに、逐一報告していただく

報告のラリーを繰り返し、怪しいデータを抽出できたら、問題となる部分を精査・再検証しよう
精査はディスカッション形式で、天文学者たちとディアボロスも同席したい(リモート可)
ディアボロスが議事録を取り、論点やデータを纏めつつ共有
目の前に常に正確なデータを提示し、後は、世界の誇る頭脳を頼ろう


●動き出したもうひとつの時間
 チリ北部、サンティアゴから北へおよそ1200キロ。
 標高約2600メートルのセロ・パラナルの山頂付近には、赤茶けた岩石砂漠が広がっている。
 荒涼としたアタカマ砂漠の中に突如として現れる、近未来的な建物群。
 まるでSF映画にでも出てきそうな銀色の建造物こそが、『VLT』(Very Large Telescope)と呼ばれる4台の大規模反射望遠鏡を備えた南米有数の天体観測所──パラナル天文台であった。

 観測所施設内の会議室では、VLTによる探査の実務を担当する天文学者からの報告が行われている。
 用意された椅子にちょこんと腰掛けた月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は、やや緊張した面持ちで。
「わわっ、お星さまを見せてもらおうと思ってきたら、なんだか難しそうなお話をされて、ます」
 モーラット・コミュのコダマを膝に載せ、天文学者の話に耳を傾けた。

 詳しい検証はまだなのですが、天体の歳差運動の情報が……予測される動きと差異が出ているのです。

「さいさ……うん、どう?」
 天文学者が口にした、聞き慣れない単語。
 小雪の頭上に大きな『?』が浮かぶ。
「コダマ、学者さんが言ってること、わかりますか?」
「もきゅ? もきゅもきゅっ!」
 任せろ! とばかりに、胸を叩くコダマ。
 勢いよく小雪の膝から飛び降りるなり、床の上でくるくると回り始めた。
 小さな身体を器用に捻りながら回転するコダマの頭が、円を描くように左右に振れている。
 その様は、ジャイロ効果の原理を応用した『地球ゴマ』が回転するのによく似ていた。
「ああ……それです、それ」
 コダマの見事な動きに気づいた天文学者が、こちらに近づいてくる。
「この動き、これこそが歳差運動ですよ」
 歳差運動とは、自転するコマの首振り運動のように回転軸がブレる現象であると、天文学者は説明した。
 太陽や月の引力を受けた地球の自転軸も数万年の周期で歳差運動を繰り返しており、宇宙空間や星の位置を測るための絶対的な基準点である春分点が移動する速さを計算することで、地球の暦を正確に知るのにも役立てられているのだとか。
「な、なるほど、です?」
 分かったような分からないような、曖昧な表情で小雪が頷く。
 理解しきれなかったところは、あとで【書物解読】を使って専門書を読むなりするとして。
「えっと、予測される動きと違うというのは何が違うかを明確にしましょうか。お星さまが見える位置が変わってくるみたいですが……」
 最終人類史の過去や未来でも、同じような見え方をしていたりはしないだろうか。
 それとも、星毎にまったく異なる見え方だったり……?
「お月さまや人工衛星、近くにあるものは影響ないかとかも確認してみて、ください」
 排斥力の影響を避けるためにも。
 探査や観測、検証方法などについて出来るだけ詳細に指示して欲しいと訴える天文学者に対し、小雪はそうお願いした。
 そこへ、同じく天文学者の報告に聞き入っていたエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が現われる。
「エトヴァといいます。よろしくお願いします!」
 まっすぐ背筋を伸ばし、礼儀正しく挨拶をするエトヴァ。
 皆さんのお力をぜひお借りしたいと、各地から集められた天文学者たちに握手を求めた。
「これはこれは……」
「こちらこそ、ディアボロスの皆さんのお役に立てて光栄です」
「いやぁ、ディアボロスの方から握手を求められるだなんて感激だなぁ」
 エトヴァの爽やかな好青年ぶりが、もともとディアボロスを応援することに積極的だった彼らのハートをがっちり掴む。
 ある者は誇らしげに、ある者はまんざらでもなさそうな顔で、天文学者たちは差し出された手を握り返した。
「ありがとうございます。我々復讐者も、書物などである程度は天文学の知識を得て来たつもりです。そこで……」

 まずは我々ディアボロスの指示に従い、改めて天体の歳差運動の情報を集めていただけないでしょうか。

 小雪や他のディアボロスとも相談し、エトヴァが天文学者たちに示した内容は非常に丁寧で、微に入り細を穿ったものであった。
 集めた情報から予測される動きと実際のデータを照合し、差異のある部分を抽出。
 どのような差異が出ているかをすべて見落としのないよう、精査する。
 その上で実際の観測を行い、検証結果が正しいかを重ねて検証──といった具合に。
 これらをなるべく作業が一種類で単純作業となるように細切れにし、指示は都度出せればよりよいとエトヴァは考える。
「判明した結果は可能な限り細やかに、逐一報告していただきます」
「わ、分かりました」
 早速、探査作業に取り掛かる天文学者たち。
 作業は数日にわたり行われ、彼らと近くの別室で状況を見守るディアボロスとの間で報告のラリーが繰り返された。
「天体の動きから計算される地球の時間について、か……ふむ」
 幾度目かの報告書に目を通していたエトヴァの手が止まる。
 エトヴァ自身、真っ先に知りたいと願った情報に関するものだ。
「どれどれ……これまでの観測データおよび新たに行われた探査により、刻逆が発生した『2021年8月』以降、宇宙の天体の動きから計算される地球の時間が『2027年8月』で固定されていた事が明らかに……って、ええっ!?」
 まったく予想だにしていなかった内容に、思わず素っ頓狂な声が洩れる。
 すぐさま天文学者を呼び出し、彼らとディアボロスとが直接同席しての情報精査の場が設けられた。
「先ほどいただいた報告書について、詳細な説明をお願いします」
 これはいったいどういうことなのか。
 エトヴァたちディアボロスが、一斉に詰め寄る。
「どうもこうも……」
 報告書の文面通りだと答え、天文学者の一人は額の汗を拭った。
「原因は私達にも分かりません。ただ……」
「ただ?」
「先日もそうであった様に……否、より一層詳細な指示を皆さんから頂いたお陰で、私達の記憶が改竄される事無く、ようやく正確な情報に辿り着く事が出来ました」
 その結果、天文学者たちはさらなる異変を発見する。

 長らく『2027年8月』で固定されていた筈の宇宙の天体の動きから計算される地球の時間……便宜上、外宇宙の時間としましょうか……が、数ヶ月前から地球上の時間である『2026年』に巻き戻ろうとしているのです。

 現在の外宇宙の天体から計算される時間は、『2026年の11月頃』。
 遅くとも8月、早ければ7月中にも外宇宙と地球上の時間が一致するものと予測される。
「と、いうことは、まさか……」
「あ、ああ」
 互いに息を呑み、顔色を変える小雪とエトヴァ。
「つ、つまり、絶滅人類史のディアボロスさんが刻逆を行ったのが、『2027年8月』であった、ということでしょうか」
「そして地球上の時間と外宇宙の時間が一致した時、刻逆の儀式が終了する、と……」

 時間を逆回し出来るほどの強大な力を持つ者──。
 それこそが『真の敵』に違いないと、ディアボロスたちは確信していた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【書物解読】LV2が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
刻逆の儀式の終結、すなわち永遠存在との邂逅も近いならば
終末の刻限を早めるものがなんであれ……対策は急ピッチで行おう

検討にあたり、復讐者側も用意できる資料は用意しておく(オブジェクト関連等)
専門家さん達にフルでお知恵をお借りしよう

まず、宇宙に拠点を置くことで、永遠存在から速攻で攻撃を受けたり、置くことで反撃を受けるような可能性はないか質問と検討

素早いのは、既存の宇宙ステーションを使わせてもらって拠点を置き、改造する事だが
関係各所にご協力を得られそうかな?
ただ未帰還の国もあるので、人工衛星で代用したり別方向からも検討

復讐者は宇宙空間での活動は容易だが、ステーションを拠点とするには改修が必要だし
バリア等のクロノ・オブジェクトも持ち込みたい
「資材などをロケットで打ち上げる」などのご協力は頂けるだろうか?

さらに『大型のクロノ・オブジェクトを飛ばせるかどうか』、宇宙での組立も含めて検討を願う
いっそ、『既存の拠点型クロノ・オブジェクト……たとえば二機の砂上船ミウのどちらかを飛ばしたりはできないか?』


●宇宙拠点設置に向けて
「刻逆の儀式の終結、すなわち『真の敵』たる永遠存在との邂逅も近いならば……」
 たとえ終末の刻限を早める者が何であろうとも。
 対策は急ピッチで行わねばならないと、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)。
 幸いこのセロ・パラナルの地には、天文学者の他にも様々な分野の専門家が招聘されている。
 彼らを交えた次なる会議の議題は、『最終人類史のディアボロスの宇宙拠点』について。
「宇宙に拠点を置くことでイデアロゴスから速攻で攻撃を受けたり、反撃されたりする可能性はないだろうか?」
 議題の検討にあたり、ディアボロス側で用意してきたクロノ・オブジェクト関連の資料を携え、エトヴァは専門家たちに質問を投げかけた。
「もし問題がなければ、拠点とするのは既存の宇宙ステーションを使わせてもらうのが手っ取り早いかと」
 刻逆以前に稼働していた国際宇宙ステーション(ISS)を活用したいという意見は、エイレーネや小雪からも出ている。
 ただ、現時点ではまだ帰還を果たせていない国も少なくない。
 場合によっては人工衛星で代用することも考えたいと、エトヴァは付け加えた。
「ああ、それと……」
 ISSを拠点として運用するには、施設の改修が不可欠。
「出来れば、バリア等のクロノ・オブジェクトも持ち込みたい。それには、改修工事に使われる資材とともにロケットで打ち上げる必要があるのだが」
 質問したいこと、確認しておきたいことはまだまだある。
 たとえば、大型のクロノ・オブジェクトを飛ばせるかどうか──。
「いっそのこと、既存の拠点型クロノ・オブジェクト……たとえば、砂上船ミウのどちらかを飛ばすというのはどうだろう?」

 こうして行われた検討会議において、エトヴァの質問に対する専門家たちの回答は以下の通り。
「まず、外宇宙にディアボロスのみなさんの拠点を用意するとして。たとえどんな施設や手段を用いたとしても、敵の勢力に気づかれずに済むとは考えにくいでしょう」
 ちなみに、ISSの平均高度は地上から約400キロ上空とされている。
 現状、パラドクストレインでは到達不可能な距離だ。
「これを実現させるには、何らかの方法でパラドクストレインが移動できる高度を上げる必要があるという訳か」
 エトヴァの呟きに、専門家たちが首肯する。
 果たしてその方法が見つかるかは分からない。
 それでも、必要とあらば協力は惜しまないという専門家たちの熱意を、エトヴァは強く感じ取っていた。
「次に大型のクロノ・オブジェクトに関するご質問についてですが、クロノ・オブジェクトを宇宙空間に飛ばす方法が最終人類史のロケット技術であるというのであれば、正直あまり期待は出来ません」
 大型ロケットを使ったとしても、積載可能な重量はせいぜい100トンといったところ。
 駆逐艦ですら一隻辺り数千トンの重さがあることを思えば、かなり無理があるといえよう。
 とはいえ、まったく方法がない訳ではないと専門家の一人が告げる。
「最終人類史の総力を挙げて大型ロケットを大量に建造し、数十トンごとに分割したクロノ・オブジェクトを宇宙に運び出して組み立てるのです」
 サフィーナ・ミウの総重量を2万トンと見積もった場合、数百機もの大型ロケットが必要となる。
 ある意味、途方もない計画だ。

 各地の発射場から一斉に飛び立つ大量のロケット。
 その様は、さぞ壮観なことだろう。
 だが同時に、敵にこちらの動きを感知されやすくなるという危険性も孕んでいる。
 今回の会議での検討結果をどう活かすかは、ディアボロス次第。
 よい報せを待っていると、専門家たちはエールを送った。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【平穏結界】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2026年06月10日