樊城の戦い:蜀

 『蜀』のジェネラル級クロノヴェーダ・関羽の命令により、荊州の民衆狩りが行われています。
 この民衆狩りは、来るべき『魏』との決戦である『樊城の戦い』の為の雑兵を集める事が目的です。
 蜀軍は、収穫間近な畑を焼き払ったり、村を焼くなどして、人々を難民化させる事で雑兵を増やし、樊城の戦いを大戦乱にしようとしているのです。
 民衆狩りのクロノヴェーダを撃破し、村人たちが兵士となって殺し合いをしなくて済むように助けてあげてください。

明日をも知れず(作者 里音
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 焼け跡しか残らない村の残骸に、赤々とした飛沫が舞う。
 折り重なるようにして倒れる幼子に、母親と思しき女性が泣き叫びながら手を伸ばすが、それは届かない。
「ぐずぐずするな、さっさと進め!」
「戦えない者は必要ない。全て殺せ!」
 引きずられるようにして連行される女性は、槍を突き付けられながら怯えたように進む村人たちの列に放り込まれ、成すすべもなく従うしかない。
 列の中には、殺された幼子よりもほんの少し、ほんの少しだけ年長の少年さえいる。
 彼らは皆、理解していた。村を焼き払われ、蟲将たちに連れられる自分達が、このまま兵士として戦いに身を投じるしか道がないことを。
 そしてそれが、命を捨てるのと、同義であることを。

 ディヴィジョンの一つである大戦乱群蟲三国志で、三国の一つである蜀の『関羽軍』が、自身の支配する荊州の村を襲う事件を起こしている。
 孫・浩然(人間の破軍拳士・g01370)は表情を険しくしてそう語る。
「関羽軍の目的は、来るべき『魏』との決戦のために戦力を補充する事じゃ」
 収穫前の畑を焼かれ、住居を破壊されてしまえば、村人は兵士となるしかない。そうする事でしか、生きるすべが残されていないからだ。
「そうやって集めた大軍勢で、大規模な戦乱を起こすつもりのようじゃ。無論、放置は出来ん」
 険しい表情のまま、浩然は告げる。
 すぐにでもパラドクストレインにて村の近くまで移動し、襲撃されている村の救援、および村を襲撃している蜀のクロノヴェーダである蟲将たちの撃破が必要であると。

 駆けつけた段階では、既に襲撃が始まってしまっている。
 敵の目的は兵士の徴収であるため、死者は少ないが、畑や村の建物への被害は大きい。
 まずはその襲撃者である先遣隊撃破が肝要だろうと浩然は告げる。
 その上で、村の人々の暮らしが立ち行くように、生活していける程度の復興支援も行うことが出来れば、人々が望まず兵士になる事は無くなるだろう、とも。
「先遣隊を打ち払えば、じきに本隊がくる。それを迎撃し、指揮官――『張任』を撃破してやるのじゃ!」
 指揮官の周囲には護衛となる蟲将がいるため、そちらへの対処も必要となるだろう。
 だがそれらを討ち果たすことが叶えば、この地域での兵士狩りが失敗する。
 村人は救われ、関羽軍の兵力を減らすこともできる一石二鳥の策となるのだと、浩然はようやく表情を緩めた。

「クロノヴェーダが支配するディヴィジョンでの戦いは、初めての者も多いじゃろうが……なに、焦る事もない」
 一つ一つ出来ることを積み重ねてこそ、最終的な勝利を得られるものじゃからの、と。浩然は信を籠めた笑顔を向けてそう言った。

 ――助けてくれ!
 命を乞う声は、駆けつけるディアボロス達の耳にも届くだろう。
 燃え広がる炎の中で、逃げ惑う人々に掴みかかるクロノヴェーダの姿がある。
 髪を掴まれ引きずられる者、震えながら平伏する者、幼子を抱え、這うように逃げ惑う者。
 そんな村人たちを、クロノヴェーダが追い立てている。
 今まさに恐怖に支配された村が、そこにはあって。
 救える命が、救われるべき命が、まだ、そこにはあるのだった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【傀儡】
1
周囲に、ディアボロスのみが操作できる傀儡の糸を出現させる。この糸を操作する事で「効果LV×1体」の通常の生物の体を操ることが出来る。
【水源】
2
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【強運の加護】
1
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【平穏結界】
2
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【スーパーGPS】
1
周囲のディアボロスが見るあらゆる「地図」に、現在位置を表示する機能が追加される。効果LVが高ければ高い程、より詳細な位置を特定できる。
【活性治癒】
3
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【植物活性】
1
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【落下耐性】
1
周囲のディアボロスと、「効果LV×300m半径内」の通常の生物に、どんな高所から落下しても、落下時の衝撃を2mの高さから落下した程度に軽減する能力を与える。
【操作会得】
1
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。

効果2

【能力値アップ】LV3 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV3 / 【反撃アップ】LV4 / 【ドレイン】LV3 / 【アヴォイド】LV1 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

里音
 はじめまして、里音(さとね)と申す者です。

 初めての世界での初めてのシナリオ。
 初めて尽くしにどきどきとわくわくを沢山詰め込んでご参加頂けますと幸いです。

 皆様のプレイングをお待ちしております。
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


不惑・明日法
「まずは先遣隊撃破、その上で復興支援」と言われたものだから、ひとまず先に敵兵を追い払う事……って呉軍?まあ放置はできんか。
敵の技は飛び道具らしいのでこちらも飛び道具で対抗。この日のために開発した武器『不惑明日砲』を携え敵に向かう。敵の攻撃は痛そうなのでとにかく先制攻撃の上一撃で相手を沈めたい。敵をよーく探し、見つかる前に狙いをつけ、複数の相手をいっぺんに撃つ。
「ふわっくあすほぅ!!」(小声で)

集団相手にひとりで戦いたくないので周囲に協力できる味方がいれば積極的に協力しあいたい。交流はリア充への第一歩だ(たぶん)。その場合味方に前衛やってもらって私は後方から射撃という形がとれればベストなのだが。


煌・純星
『助けて』と乞われたならば助けたいと思うのが人情でしょう…まぁ、敵の命乞いとかは場合によりけりですが。

まずは民を連行しようとしてい先遣隊をを止めましょう。彼らを助けるこ出来たなら多少の自衛もできるできるようにしょうから。連行する相手がいなくなった方が安心感がもてるかなと。

先遣隊への攻撃ですが『青龍水計』を使用しましょう。どどんと流しちゃいましょう!
村も燃えている様ですしエフェクトととして水源を残すことができますから復興のお役に立てるかと思います。


杏・紅花
みんなが大切に育てている畑を、幼い子どもを襲うやつなんて絶対許さない…!

村の人のふりして怖がる演技をして油断を誘う
その場にくずれて涙を浮かべ、腕をからだの前で振って嫌がる演技をしよう
いや、嫌よ来ないで、助けて…!
まああたしの腹ん中はどっちかってーと怒りで煮えたぎってるけど、涙を浮かべるなんて朝飯前!あたしの演技をとくとみよ!

敵があたしとの距離を縮めたら【ストリートストライク】で砂や瓦礫で目潰し
次いで小指に指輪のように装着したワイヤーソーを展開
腕を振る動きをしていれば、展開もすぐできるかな

味方の攻撃もうまく連携したいな
敵に隙ができたら体勢を整えて鉤爪で敵の喉、腕や足の関節などを狙って切り裂く


リオーネ・クア
救えなかった命もあるだろうけど、まだ救える命がたくさんあるんだ。
知らぬ世界に戸惑ってる暇はない、すぐ動かなくちゃ!

現場に辿り着いたらすぐに『双翼魔弾』で攻撃するよ。
村人を襲っていることに気が行ってる敵の不意をつけるかもしれないし。
最初に狙う相手は幼子を庇っている人を襲ってる敵。幼子は殺されちゃうみたいだから、とにかく止めなきゃと頭がいっぱいになっちゃう。

囲まれないように空を飛びながら魔弾を放とう。
敵はたくさんいるけれど、出来る限り同じ相手を攻撃して数を減らしたい。
他のディアボロスが攻撃して、まだ生存している敵を狙うのもいいかも。



 助けてくれ。そう乞う声に、煌・純星(少女。軍師を目指す?・g00517)は真っ直ぐに駆けつけた。
「『助けて』と乞われたならば助けたいと思うのが人情でしょう」
 安堵を促すような微笑みを湛えて敵軍が蔓延るただ中へ躍り出た純星は、きっ、と力強い眼差しで蜂の姿をした蟲将を睨み据える。
「……まぁ、敵の命乞いとかは場合によりけりですが」
 ばさり、と。羽のついた扇を広げ、突き付けて。そんな情けない姿を晒して惑わそうだなんて考えは、きっとないのでしょう? と純星は笑みを向けた。
 柔らかな羽の先端から、じわりと水が染み出るように溢れ。振り払う所作に合わせて、それは水流となって、敵へと襲い掛かる。
 対峙する敵の姿に、あれは呉軍で見かける敵ではと一瞬首を傾げたものの、不惑・明日法(永遠の孤独・g02378)もまた、先遣として放たれた敵対者の姿を捉え、武器を構える。
 トループス級がアヴァタール級の命令に従事することはよくある事らしい。それが例え、敵対する軍に所属する相手だとしても。
 まぁそうでなくとも、単純に村を襲うクロノヴェーダなど放置はできない。
 自らの初陣に備え開発した武器、その名も『不惑明日砲』を手に、明日法は敵へと向かっていく。
 その頭上を、リオーネ・クア(ひつじの悪魔・g01176)が素早く飛んでいった。
 村の状態を把握するように巡らせた視線は、まだ、深刻な状況に陥っている村人を捉えてはいない。
 その現状は、リオーネにいくばくかの安堵を与えてくれた。
(「救えなかった命もあるだろうけど、まだ救える命がたくさんあるんだ」)
 このディヴィジョンは、リオーネにとって全く知らぬ世界なれど、それに戸惑って立ち止まっている暇はない。
 やるべき時を見誤らぬよう、しっかりと前を見据えて、リオーネは空を駆ける。
 リオーネが狙う敵は、何よりもまず、幼子を庇う村人を襲う敵。
 予知においても、彼らの目的においても、幼子は不要だと排除されることが分かっているのだ。
 一人でも多くの命を救うためには、彼らを、守らねば。
「させないよ!」
 子に覆いかぶさるようにして蹲る女性を引き剥がさんと掴みかかるクロノヴェーダへ、魔力の弾丸が放たれる。
 攻撃に反応した敵が咄嗟にその場を飛び退くが、リオーネが放った弾丸は、敵を追跡し、その身を貫いた。
「ぐぅっ……!」
「まだまだ!」
 油断はしない。よそ見もしない。目の前の敵を確実に倒すことで、一つでも多くの敵を減らしていくために。
 無論、敵も一方的にやられるほど脆弱な存在ではない。体勢を立て直し、手にした槍を構えると、リオーネへ向けてはなってくる。
 囲まれぬようにと高く飛翔しているリオーネがその穂先に容易に取られられることはなくとも、弾丸を確実に当てるためには、敵を倒しきるためには、どうしても、近づく機会が生まれてしまうもの。
 掠める槍先から毒が回るのを感じながらも、リオーネは歯を食いしばって攻撃を続けていた。
「(ふわっくあすほう!!)」
 不意に、何かが聞こえた。
 多分詠唱的な何かだと直感すると同時に、群がる敵の一団へ砲弾が次々と打ち込まれる。
 吹き飛ばされ戦線を崩された敵がよろめきながらも立ち上がろうとするのを見止め、リオーネはハッとしたように追撃を放ち、敵を倒し。
 ぱっと振り返ったその場所で、携帯型の固定砲台を抱えた明日法が、ぐっ、と親指を立ててそのままサッと移動するのを、見送った。
 なんとなく、ぐっ、と真似るように親指を立てて。
「交流はリア充への第一歩……」
 唱えるように繰り返しながらも、集団相手に一人立ち向かうのは明日法とて避けたいもの。
 基本方針は敵をよーく探し、見つかる前に狙いをつけ、複数の相手を一度に撃つこと。射撃手は撃ったら移動するものだって何かの漫画で言ってた気がするので移動しただけで交流が不得手というわけではない。決してないのだ。


 あちこちで戦端が開かれる中で、杏・紅花(金蚕蠱・g00365)は村人に紛れるようにして、逃げ惑う姿を晒していた。
 敵が追ってきているのを幾度も振り返りながら確かめ、つんのめったようにその場に倒れ、ぶるぶると震えて。
「いや、嫌よ来ないで、助けて……!」
 拒絶するように両手を前に突き出して、ぼろぼろと涙をこぼす紅花は、か弱い少女そのもので。それでも十五歳の身となれば、近い将来の戦力としては十分と、クロノヴェーダは連行しようと近づいてくる。
 ――近づいて、きてくれる。
(「みんなが大切に育てている畑を、幼い子どもを襲うやつなんて絶対許さない……!」)
 涙する紅花の胸中は、怒りで煮えたぎっていた。
 その怒りが殺意に膨れ上がるのだけは堪えて、敵の油断を誘うのだ。
「大人しく来い!」
「ひっ……」
 引き攣ったような顔をして、見上げた敵は、充分、手が届く距離まで来てくれた。
 それを確かめた紅花は、今にも掴まれようとしていた腕を払いのけ、足元の砂を掴んで、ぶちまけてやった。
「来ないでって、言ってるでしょ!」
 村娘のささやかな抵抗は、けれど、ディアボロスである紅花がパラドクスの効果を用いて行えば、強烈な幸運の加護が得られる。
 ぶちまけた砂は敵の視界を奪い、一瞬の隙を生み。
 その隙を突くように、紅花は小指に指輪のように巻きつけていた鋼糸『搦』を展開した。
 鋭い鋼の切れ味に、おのれ、と呻く声が響き。すかさず槍を構えて反撃に転じた敵に、紅花は素早く身を翻し、回避を試みた。
(「毒は、厄介ね……!」)
 あちらの視界が悪いこともあって、直撃は免れた。しかしその先端に込められた毒がじくりと紅花を苛む。
 毒が回る前に、目が回復する前に、早めに決着をつけねばと再び搦を構える紅花の前を、猛然とした勢いを持つ水流が、横切って行った。
「無事、のようですね」
 安堵したように微笑むのは純星だ。
 パラドクスの力で生み出した水流が瞬く間に敵を飲み込み押し流していくのを見送り、同時に発生した水源から溢れる水を、手近な桶に汲んでおく。
 こうしておけば、後で水源が消失した後でも、水を確保できるだろうから。
「民を連行しようとしていた敵は随分減らせました。私達が暴れたおかげで、敵もこちらを狙ってくれているようですし」
 この調子なら、村人も自主的に非難することが出来るし、何なら純星が生み出した水源を使って火を消して回るだけの余裕もできるだろう。
 村の端から敵を押しのけてきた純星が振り返る視界には、もう、悲惨な光景はない。
 紅花も同じ光景を見止め、ぱ、と明るい表情で前を見据えた。
「なら、このまま押し切ってこう!」
 駆けだす紅花の後を追うように、純星も駆ける。
 敵が劣勢を悟ろうとも、今更逃げ出すことを許しはしない。
「さぁ、どんどん流しちゃいますよ!」
 敵の翅が高速で擦り合わされ、生じた高熱の炎が放たれるが、それが何だと言わんばかりに純星は水流を嗾ける。
 じゅう、と音を立てて掻き消える炎と水の間を縫うようにして紅花が駆け抜け、翅の付け根を絡め取り、落とした。
 勢いのやまぬ水流に足を取られている隙に、もう一閃。狙うのは、急所たる喉元だ。
 素早く絡め取り、紅い軌跡と共に切り裂けば、敵はその場に崩れ落ち。
 それを最後に、先遣として放たれた敵が一掃されたのを、彼らは確信するのであった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!

長船・景
戦力の現地調達は戦の手段だかんねぇ。それを良しとするかは脇に放って。

本職じゃないからどったもんか、青龍水計でもって水源の確保、それと村の周りを囲って環濠集落の完成させれるかね。
後は食料村一つ一週間ぐらいどうにか無理なら3日。
この頃は麻になるんかな、衣類もとりあえず。
農業支援はもっかい青龍水計。
荒れた田畑を整えて、田には水を廻す。

衣食足りて礼節を知る、なんて言葉もあるんだ。衣食住を賄って、次段階はそれからそれから。
まずは皆落ち着かせるのが要。
それと分配は公平に、性別立場に依らず均等に。

まずはこの世界の橋頭堡。樊城の戦いがどうなるか。しっかり見据え考えようかね。


 戦力の現地調達は戦の手段として常套のものだ。そう、長船・景(人間の無双武人・g00423)は理解しているけれど。
(「それを良しとするかは脇に放って……」)
 今は、救う事を望まれた目の前の村を、立て直すことだけを考えるとしよう。
 とはいえ、景は決してその道に精通している人間ではない。
 どうしたものかと考えて、一先ず最重要であろう火を消せる水の確保にと、景はその場に水源を生み出す。
 戦闘の最中に既に発生した水源と合わせ、より効果的になった清らかな川の流れに、動ける村人たちはおずおずと歩み寄り、手分けしてくみ上げ始めた。
 共に作業に当たりながら、景は同時に村をぐるりと歩き回り、悩ましげに首をひねる。
「このまま環濠集落ってやつの完成に持っていければいいけど……」
 この水源は、ディアボロスが居なくなれば程なくして消えてしまうものだ。今の状況下でその作業に時間と労力を割くのは難しい。
 となれば目下問題となるのは食料。それと、衣類もとりあえずあると良い。
「衣食足りて礼節を知る、なんて言葉もあるんだ」
 そう微笑んで、景は焼けた土地から集められるだけの衣類と食料を集めて回る。
 そうして、それらを村人たちに均等に配っていく。
 こういう時には性別立場に依らず公平に行うのが基本である。少ないけれど、暫くは耐えられるようにと一言ずつ添えながら、景は丁寧に村人に接していった。
 その上で、今後の先行きを担う田畑の修繕に取り掛かる。
 荒れた田畑は人の手で再び整え、焼けた灰の影響などが現れぬよう、水を回して押し流してやる。
 そうして手を入れてみれば、ほんの小さなものではあるが、立派な畑の形にはなったではないか。
 ひと時はすべてが失われたかのような絶望を味わった村人たちも、まだ、まだやり直せるのだと、僅かながら希望が生まれてきたのだろう。険しい表情ばかりだった彼らの顔が、ほんの少し、緩んだように見えた。
 彼らの姿を横目に見て、景もまた、表情を緩めて笑う。
 いくら支援が行き届こうとも、その地に暮らしていく人々の気持ちが折れていては、なにも始まらない。
 幸いなことに、先遣隊の素早い撃破のおかげで、死者は出ていないのだ。怪我は癒える。田畑もかろうじて生きている。
 その現実を噛みしめて立ち上がろうとしている彼らに、さて、次は何をしてやれるだろうか。
 思案しながらも、景はこの地の行く末を――来る樊城の戦いへと、思い馳せるのであった。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【水源】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!

メルクーア・ヴァンデルン
復興支援に来てみました。

畑は完成されているようなので、私はパラドクスで畑にある植物を活性化させてみます。これですぐにでも美味しい食べ物を確保できそうですね。

後は家事が出来るので、お掃除やお片付けをお手伝いします。料理も出来ますが、この世界に合う味の好みがあるので、村の方々から教えて頂いた場合に作ろうと思います。それと長期保存が出来る食べ物に加工するのも良さそうです。


 駆けつけたその場の状況を把握して、メルクーア・ヴァンデルン(大切な刻は二度ともどらない・g00643)はふむと呟く。
「畑は、完成しているようですね」
 ちょこん、と小さな畑の前に腰を下ろし、じっ、とその場に植えられている作物を観察したメルクーアは、ふわり、柔らかく手のひらを広げ、祈るように唱える。
「天より承りし楽園の聖光」
 その文言に呼応するように、作物の周囲がきらきらと神々しい光で満たされる。
 村人がその様子を遠巻きに見守っていると、光に照らされた作物たちが、次々と実り始めたではないか。
 瑞々しい野菜が鈴なりに実るさまに驚愕していた村人たちを振り返り、メルクーアはほんの少し小首を傾げ、控えめな声で告げる。
「えっと……収穫を、手伝ってもらえますか」
 一人でやるには、少し量が多いから、と。促すような声に、村人たちは顔を見合わせ、それから力強く頷いた。
 村人たちの手で収穫された作物は、先ほど他のディアボロスがやっていたように、皆で均等に分けられる。
 新鮮な野菜を手に安堵した表情を見せる村人たちを横目に、メルクーアは掃除道具を手にすると、自分が出来る家事の範囲で可能な掃除を手伝い始めた。
 手の届く範囲を掃き清め、無事な家財を確保しながら、ちらり、共に作業をする村人を見やる。
 あの、と。やはり控えめな声を掛けて、振り返るのを待ってから、メルクーアは尋ねた。
「私、料理も出来るのですが……良ければ、村の皆様のお好きな味など教えて頂けたら……」
 作れると思うのですが、と。少しずつ小さくなっていく語尾に、村人は瞳を瞬かせてから、嬉しそうに微笑む。
 手を貸してくれるのならとてもありがたい。そう言って、共に即席の炊き出し場へ向かったメルクーア。
 すぐに食べられるものから長期に保存が出来るものまで、村人たちと話し合って幾つかのメニューを決めては、早速作業に取り掛かる。
 よく働く少女の懸命な姿に、村人たちもまた、意欲を貰ったのだろう。
 心なしか交わされる言葉に覇気が戻ってきたようだと、耳を傾けたメルクーアは感じるのであった。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【植物活性】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

煌・純星
こちらの方手は足りてますでしょうか?私に何か出来ることがあれば遠慮なくおっしゃって下さいね。
水は引きましたから消火の方はできましたか?エフェクトは私達が帰ると無くなるみたいですから今のうちに済ませちゃいましょう。

後は…PD『達人撃』を使いましょう。もちろん攻撃するわけじゃなくて建物の弱ってるところを調べてみます。
そこを補強しましょう。

エフェクトで【平穏結界】が張れますますから。あちら側の敵にこちらの動きが気づかれにくく出来れば良いんですが…。


不惑・明日法
まー、私がやることっても力仕事ぐらいだけどねえ。いやもともとニートだったから力ないんだけど、他に思いつく事もねえや。
田畑の開墾……はもうやったか。とすると建物直すとかだな。事件で破壊された建物はパラドクスで直るとな。便利な世の中になったものだあね。しかし事件以前から壊れてた建物は直らないと?そりゃ手作業しかないわな。大工とかはやったことないのでたぶん材料運ぶとかそんな感じになるんだろうなあ。重。
なんかエフェクト使うとしたら?もう修理もできそうにない建造物を建造物分解で壊して更地にして、その土地をなんか有効に使えないかなあ、とかかねえ。


「こちらの方手は足りてますでしょうか? 私に何か出来ることがあれば遠慮なくおっしゃって下さいね」
 はきはきとした笑顔で、てきぱきと煌・純星(少女。軍師を目指す?・g00517)は働いていた。
 その手に提げた桶には、清らかな水が汲まれており、消火を終えていない個所がないかと忙しく駆けまわっていた。
 そんな純星の背後から、同じように水桶を提げた不惑・明日法(永遠の孤独・g02378)がゆっくりと村を見て回る。
「消火の方はもう大丈夫そうかねえ」
「水のある内に済ませられてよかったです」
 汲んだ水は調理や清拭に活用してもらおうと一纏めに置いて、純星は焼けた建物の前に立つ。
 炎に見舞われた建物というのは厄介だ。一見大丈夫そうに見えても、燃えて弱っている場所から崩れてしまいかねないのだら。
 それは理解しているが、純星には厳密にどこがどう弱っているのかは掴み取れない。
 戦いの経験ならば重ねているが、建築の造詣が深いわけでは決してないのだから。
 半壊した建物を前に唸っていた純星に、やはり背後からひょこりと顔を覗かせ、明日法が緩く首をひねる。
「事件で破壊された建物はパラドクスで直るとな。便利な世の中になったものだあね」
 まあ、直せるディアボロスはこの場にはいないみたいなんだけど、と肩を竦め、それならばと明日法は村人たちが集まっている方を指で示した。
 餅は餅屋というくらいだ。素人が眺めてわからないことは詳しそうな人に聞く方が断然早い。
「大工もやったことないし、材料運ぶとかそのくらいしか手伝えそうにないわなあ。重」
 ニートだから力はないのだけど、と今度は肩を落としながら、明日法は村人に声を掛ける。
 もう壊すしかない建物の選別を依頼するために。
「直すにしても資材がいるだろうし……焼けててもまた使えるように出来るから、直しようのないものを教えてもらえたら」
 そういうことなら、と村の男たちが明日法に付いて村を回り始める。
 その一団を見送って、純星は思案気に視線を落としてから、ぽん、と手を打った。
「あちら側の敵に、復興が進んでいることを気付かれにくくしましょう」
 これから本隊がこちらに向かってくるという情報があるのだ。折角進んでいる復興を邪魔されないよう、打てる手は打っておくに越したことはない。
 善は急げと、純星は自身の周囲に平穏の結界を展開する。
 村全体を覆えているかどうかはやや不安が残るものの、少なくとも純星の目に見えている田畑や炊き出し場などの様子は把握しにくくなっている事だろう。
 よし、と頷いたところで、ずしん、と何かが崩れる音が響く。
 同時に、人手を求めて呼ぶ声も。
「おーい、これ運ぶの手伝ってくれる人ー」
「はーい! 私も手伝います!」
 ぱっ、と振り返り、純星は呼ぶ声に応じて駆けていく。
 そうして、建造物破壊の残留効果によって、焼け落ちた家屋から転じた利用可能な資材を一通り眺めると、腕まくりをして抱え上げる。
「重っ……」
「頑張って運びましょう!」
 早々に音を上げそうな明日法を励ますように笑顔を見せる純星。
 そんなやりとりを微笑まし気に見る村人の眼差しにはもう、悲嘆はない。
 この村は、やり直せる。その確信を確固たるものにするためにも、討たねばならぬ敵がいる。
 その敵は、今まさに、平穏に向かい始めた村へと、迫ろうとしているのであった――。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!

長船・景
まずは露払い。コイツラ逃してもいい事ないしね。
私、そこまで私器用じゃないんだけども……なら真っ直ぐぶつかるしかないかな。

マグナムで牽制。【制圧射撃】で相手の動きを制限しながら、まとまったところで復讐の刃。投げるのはちょうど持っとる青龍偃月刀が、世界的にも個人的にはグッド。【投擲】で多少は当たりやすくなるといいな。投げつけてからも銃での牽制は続ける。新人もいいとこ、できる手はとことん尽くしたい。

正直、復讐だなんだていうのは実感薄いんだけども、色々どうこうできる力が生えて、困っている人を助けられるんなら、その力そのものを私の復讐としておこう、今ん所は。


煌・純星
村の方の復興もひと段落つきましたので私もこちらの方参戦させていただきますね!

平穏結界はかけましたが力不足な部分もありますし。村を確実に守るには敵を倒してしまった方がいいでしょうから…

それでは行きます。
PD『戦陣乱舞』
【白龍】の活躍ご覧あれ!

強力な一撃ならばその動きも見切りやすいはずっ。白龍に傷はつけさせませんよ!

張任との戦いもありますし【士気高揚】で気持ちを高めましょう!


メルクーア・ヴァンデルン
復興支援が出来たので、そのまま戦闘のお手伝いに行きます。

相手は拠点を築きながら攻撃をしてくるようですね。私は味方と連携してその拠点ごとパラドクスで貫いて見ようと思います。それ以外にも味方が不利な戦闘と感じたら援護補助攻撃で、こちらが有利になるように傾けます。


 村の復興支援に一区切りがついたまさにその時だっただろうか。
 こちらへ向かう気配と足音を感じ取って、煌・純星(少女。軍師を目指す?・g00517)はハッとしたように顔を上げる。
 視線の先には、クロノヴェーダの一団。
「あれが、敵の本隊ですか」
 ぽつりと呟くメルクーア・ヴァンデルン(大切な刻は二度ともどらない・g00643)が身構えるに合わせ、長船・景(人間の無双武人・g00423)も自身の武器であるリボルバーを構える。
 ディアボロス達がその場で活動している現状は、純星が齎した平穏結界の効果によってあちらには正確に伝わっていなかったのだろうか。村人が連行されてこないことを不思議に思う様子ではあるが、目立った警戒は、見受けられない。
 その状況を好機とばかりに、景は敵への牽制として銃弾を見舞ってやる。
「それ以上立ち入らせはしないわよ」
 唐突な攻撃に集団の一部の足が止まる。その隙を突くように、純星が動く。
 パラドクスの残留効果が功を奏した部分はあれど、村を確実に守るためには何よりもこの敵を倒してしまうのが一番だ。
 折角笑顔を取り戻した彼らに、再びの絶望を味わわせないためにも。
「それでは行きます――【白龍】の活躍ご覧あれ!」
 純星の声に応じるように、仮面をつけた中華風武将『白龍』が駆け出した。
 その手に帯びた青龍偃月刀を振るい、蜀軍の蟲将へと果敢に挑んでいく。
 白龍が持つ刃と、蟲将が持つ刃とが激しくぶつかり合い、火花を散らす。
 仲間を援護しようとしてか、岩の塊を出現させ拠点を築こうとする敵の姿をいち早く認め、メルクーアはその敵へと向けて、指先を向けた。
「放たれしは光神の一閃」
 唱える声に、メルクーアの指先に光が収束する。
 それは光の弾丸となって放たれ、敵が出現させた岩も、盾のような装甲も、真っ直ぐに貫いていった。
「く、ぐぅ……!」
「ッ、危ない!」
 メルクーアの攻撃によろめく敵。その陰から、別の敵が同じように出現させた岩を投げつけようとするのを察し、景は咄嗟にメルクーアの身を引いてその場を退かせる。
 ずがん! と音を立てて地面にめり込む岩を見て、それから景を見上げたメルクーアは、一度開きかけた口を閉じてから、そぅ、と小さく紡ぐ。
「……ありがとう」
「どういたしまして」
 あちらが連携するならこちらも助け合うまでだと軽く笑んで、景は再び銃を構え、敵の動きを誘導するように牽制攻撃を繰り返す。
 そうして、複数の敵が纏まった瞬間を狙うように、その手に青龍偃月刀を出現させ、振りかぶった。
 その刃は、復讐の意思が具現化したもの、だといううけれど。
(「正直、復讐だなんだていうのは実感薄いんだけども……」)
 いま一つ、ぴんと来ない。刃を握った瞬間は、そんな心地だった。
 けれど、この場には自身が手を貸し、ようやく希望を取り戻した人々が居て。今の自分には、その人たちを助けられる力がある。
 彼らの思いを背負うに足る力、それこそが、景にとっての復讐の力なのだと。今の所は、そう、思っておけばいいだろう。
 結論付けた瞬間、景の『復讐心』は力となって刀を投擲していた。
 長柄の得物は回転しながら飛び、放たれる斬撃となって敵の集団へと襲い掛かる。
「おのれ……!」
 敵は護衛を担う程の兵士。こちらは新人ディアボロス。力の差はあるのだろうから、簡単に倒せなくったって構わない。
 景は己に出来ることをやるのだ。油断せず、確実に、仲間と連携をするべく、再び牽制射撃を放つ。器用ではない自覚があるのだから、小細工などせず、真っ直ぐぶつかるのみ。
「さあ、今です白龍!」
 軽やかな声に鼓舞されるように、白龍が敵の剣を弾き飛ばし、そのまま胴を深々と斬りつける。
 勇ましいその姿は、苛烈に、華麗に、敵を捌いていく。蜀軍の軍師が開発したという呼吸法から放たれる鋭い斬撃がその身を脅かすが、怯むことなく挑む姿で以て、士気を高めんと奮闘していた。
 そうして白龍が傷を負わせた敵へ、メルクーアは追い打ちをかけるように光弾を放ち、崩れさせる。
(敵の剣技は強力ですから……近寄らせないようにしなければ……)
 くるくると目まぐるしく視線を動かし、味方の不利が発生しないように援護を続けるメルクーア。
 そうして、戦闘は緩やかにだが、確実に熾烈な装いを覗かせていく――。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【操作会得】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!
【ドレイン】LV1が発生!

リオーネ・クア
まずは護衛している蟲将から撃破するよ。指揮官と護衛を同時に相手できるほど俺達の戦力は優位じゃないと思うし。
近くにいる護衛、同じ相手を集中攻撃していく。ある程度までは囲まれてもそれだけ反撃できるってことで頑張るけど、耐えきれないと判断するほどの多数で取り囲んで来たら残響効果【飛翔】で離脱して別の位置に移動し、そこでまた1体の敵を攻撃したい。
攻撃手段は愛用武器の悪魔の大鎌を振り回し攻撃と牽制。同時に脚を以前喰らったアークデーモンに変異させて魔骸連刃、刃を発生させて蹴りと共に切り刻む。
敵からの攻撃も可能な限り【飛翔】で回避、あるいは「魔力障壁」により軽減させる。


杏・紅花
皆を利用しようなんて敵の思惑は蹴散らしてやるんだから!
さあ、後残るはあんたらだ!親玉隠してもなんもいいことないぞ~!

仲間と連携できるといいかな!
ワイヤーソーで敵の足を狙って捕獲、または手でも腕でもいいから動きの邪魔する
敵が大勢いたら、身を低くして鉤爪で足元を切り裂いていくよ

ていっ!
敵がバランスを崩したら、敵の肩や背中や盾を利用して軽々ジャンプ
敵の頭めがけて飛天流星脚!
脳天叩けば効くんじゃないかな?!


 躱しきれない攻撃に崩れかかった武将人形とバトンタッチをするように戦場を駆け、杏・紅花(金蚕蠱・g00365)が果敢に飛び込んでいく。
 指に絡めたワイヤーソーは、身を低くした紅花の指先で操られ、敵の足を絡め取ってはその動きを制して。
 たたらを踏んだ敵へと、リオーネ・クア(ひつじの悪魔・g01176)は鋭い蹴りを見舞った。
 その足は、以前リオーネが食らったアークデーモンの力を宿した刃と化している。言葉通りの鋭利さで以て、その首を刎ね飛ばしてやった。
「指揮官と護衛を同時に相手できるほど俺達の戦力は優位じゃない。このまま護衛を撃破してしまおう」
「了解! 皆を利用しようなんて敵の思惑は蹴散らしてやるんだから!」
 前に出て戦う戦法の二人が加わることで、戦闘のし烈さは一気に加速した。
 既にダメージを受けている敵も多い。それを上手く見極めながら、紅花は敵の足元を執拗に狙い、動きを抑制、ひいては、その体勢を崩しにかかっていく。
「親玉隠してもなんもいいことないぞ~!」
 かといっていきなり出てこられても困るけどね、と笑み浮かべて見せた紅花の眼前、鋭い斬撃が過る。
「うわっと!」
 身を低くしていたのが幸いしたのか、寸での所で直撃は免れたが、背を掠めて言ったその感覚は、肝を冷やすには十分すぎる。堤防をも断ち切り崩すという威力は、伊達ではないのだ。
 気を引き締め直して、紅花は低い姿勢のまま、敵の足元へと鉤爪を走らせる。
 パラドクスを伴わない攻撃はダメージを与えられずとも、足を払えば体勢は崩れるもの。
 重ねられたダメージも相まってか大きく傾いだ敵に代わって身を起こし、紅花は大きく、跳んだ。
 敵の硬そうな盾や肩も踏み台にして跳びあがった紅花は、くるりと身を翻し、脳天目がけて、強烈な蹴りを叩きこむ。
「流石に効いたよね!?」
 自身の翅をふるり震わせ着地を決めた紅花の背後で、どしゃ、と崩れ伏す蟲将。
 感じた手ごたえに、再び口元に笑み湛え、紅花は次の敵へと狙いを定めていく。
 群れる頭の一つが崩れて消えた。それを横目に見て、リオーネは飛翔にて中空へと逃れる選択肢を脳内から消し去る。
 囲まれるのは危険だけれど、もう殆どの敵が、一撃見舞えば倒れる程度にまで追い詰められているのが見て取れるのだ。
 互いに態勢を整える機会を与えるより、一気に畳みかけた方が、確実。
 瞬時の判断を揺らがせるかのように、研ぎ澄まされた敵の斬撃がリオーネを見舞うけれど、体内に秘めた魔力によって齎される障壁で軽減され、その動きを妨げる程ではない。
 お返しに見舞うのは、刃の蹴撃。先のように首を刎ねるには至らずとも、深く切り裂いた傷は、敵を崩れさせた。
(「あと、一息……!」)
 次の敵へと視線を巡らせるリオーネの頭上を、軽々と跳ねた紅花が飛び越えて。
 リオーネの前に立ちはだかろうとしていた敵へと、跳び蹴りを食らわせ倒れ込ませた。
「あと一息ー!」
 声に出されたその言葉に、リオーネは胸中で紡いだ同じ言葉の実感を覚え、ふ、と小さく笑んで。
「うん、あと一息」
 声に応えて、駆けだした。
 残る敵は片手で数えても余るほど。ちらと視線を合わせて散開すると、それぞれが用いる強烈な蹴りで、その最期を突き付けてやった。
 これで、邪魔は入らない。残るは指揮官、『張任』のみ――。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【活性治癒】がLV2になった!
【落下耐性】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV3になった!

杏・紅花
チョーニンだかショーニンだか知らないけど、そのクモ足絡めっとってやる!

巨大化した武器は【飛翔】で躱したい
ジャンプして鉤爪で上から攻撃すると見せかけて、ジャンプする前に地上に置いてった竹菅から管狐を差し向ける
敵には空に集中してもらった方が都合がいいから、派手にいっちゃお
まあ多少の怪我は【活性治癒】の効果があるし!?隙を作るには驚かせないとね!

うまく敵の注意が逸れたら、
天!そいつの影縛っちゃいなさい!
あとは、ちゅんちゃん(g00517)始め、他の仲間たちに任せたっ!

忠義だかなんだか知らないけどねえ、こっちは守りたい人がいっぱいいんのよ!あんたなんかに負けてたまるかああ


 現れた敵が、先ほどまで相手にしていた蟲将達よりも強力な存在であることは、対峙した瞬間に分かった。
 蜀軍の指揮官、アヴァタール級クロノヴェーダ『張任』。
 だが、相手が何であれ、杏・紅花(金蚕蠱・g00365)がその足を止める理由には、ならなかった。
「チョーニンだかショーニンだか知らないけど、そのクモ足絡めっとってやる!」
 突き付ける指先は、挑む意思を湛えて。張任の赤い瞳と真っ直ぐに視線をぶつけ合いながら、紅花は鉤爪を手に、地を蹴った。
 敵が持つ刃は、その忠義の誓いと共に巨大化する得物。
 その動きを冷静に見極め、紅花は一度低い姿勢で踏み込んだ後、高く、跳んだ。
 戦場に残る飛翔の効果を受け、自身の翅を震わせ飛ぶ紅花を張任の視線が追う。
「覚悟しなさい!」
 高々と振りかぶった鉤爪を振り下ろさんとする紅花に対し、張任もまた、手にした槍を突き付け対抗する。
 金属同士がぶつかり合う甲高い音が響き、ずん、と重い感覚が紅花の腕を痺れさせた。
 流石に大将ともなれば一撃が重い。だが、紅花が表情を歪めたのは、一瞬だけ。
「天! そいつの影縛っちゃいなさい!」
 高らかに告げる声に合わせ、張任の足元――丁度、紅花が跳びあがるために踏み込んだその場所から、クダギツネが飛び出した。
 天と名を与えられたクダギツネは、張任の視線が紅花に向かっている瞬間を見計らうように、鋭い牙を張任の影へと、突き立てる。
「ぬぅ……!」
「忠義だかなんだか知らないけどねえ、こっちは守りたい人がいっぱいいんのよ!」
 唸る張任目がけ、紅花は再び鉤爪を振りかざす。
「あんたなんかに負けてたまるかああ!!」
 叫ぶ声と共に振り下ろしたそれは。
 張任を斬り捌くには、至らなかった。
「か、は……ッ」
 クダギツネの牙に影を縛られているはずなのに、張任は紅花の一撃へ応じ、槍を突き立ててきたのだ。
 ――だが、一撃目程の冴えはない。確かに、その自由は制限されている。
 その確信があれば十分だ。後は、仲間たちが引き継いでくれる、はずだから――。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【傀儡】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!

結島・蘭杏那
食は生きとし生けるものにとって最上位にあたるもの、畑を焼いた蜀軍は絶対許せないわ。何度でも張任を倒して上げる!

5体目のあなたにも聞くけど、あなたの「主君への忠義の誓い」はどこに向いてるのかしら?蟻の軍勢である蜀軍に蜘蛛型の蟲将は異質よ。その格好をしてるのに成都から劉璋を追い払った蜀に対して本気で忠義を感じてるのかしら?本当に忠臣を演じるつもりなら設定をしっかりしてもらいたいわ。それとも蜀のジェネラル級に劉璋でもいるのかしら?

相手の忠義に揺さぶりかけて薙ぎ払いが鈍ったらいいな!薙ぎ払いは横の斬撃、縦に跳べば躱せるはずよ。タイミング合わせて愛馬と共に『飛翔』で躱して、チャージするわよ。


メルクーア・ヴァンデルン
このまま最後まで戦闘に参加して、皆様のお役に立てるように頑張ります。

周りの方々が補助や援護が多いので、私は大きな一発を狙う方が良いのでしょうか。味方が作った有効的な機会を使って、相手の顔や心臓などの急所を狙ってみます。大きな傷を負わせて相手が怯むのでしたら、次の味方に繋げる事が出来そうですね。

無事に事が終わりましたら、怪我をした味方の手当などをしようと思います。


 傾ぐ体が落ちるより早く、戦場を駆け抜けた結島・蘭杏那(剣の舞姫・g01039)は、その身を受け止めた。
 後はお願い。小さな呟きに、勿論、と力強く頷いて。
「食は生きとし生けるものにとって最上位にあたるもの、畑を焼いた蜀軍は絶対許せないわ」
 幾ら田畑を整え、パラドクスの力で植物の活性化を図ろうとも、焼けたものは、戻らない。
 村人がそこに掛けた時間は、取り戻すことが出来ないのだ。
 それを思えば、自然と怒りが湧く。きっ、と鋭い眼差しで、蘭杏那は張任を睨み据え。
「何度でも張任を倒して上げる!」
 力強い宣言に、ええ、と頷くのはメルクーア・ヴァンデルン(大切な刻は二度ともどらない・g00643)。
 既にこの戦いに身を投じたのだ。結末を迎えるまで、退くわけにはいかない。
(「皆様の、お役に立てるように……」)
 ぎゅ、と握りしめた指先に、光を収束させながら、メルクーアは機を窺う。
 敵の動きは確かに鈍っているけれど、巨大な得物は一振りでこちらを崩しかねない凶器なのだ。
 その一撃を避けて、狙うならば大きな一発。
 中途半端にならぬよう、しっかりと光を収束させながら、メルクーアはちらり、蘭杏那を見た。
 蘭杏那が振り返る事は無かったけれど、馬に乗った彼女は、さりげなくメルクーアの前に立ち、馬上から見下ろす形で張任を見る。
「5体目のあなたにも聞くけど、あなたの「主君への忠義の誓い」はどこに向いてるのかしら?」
「何……?」
「蟻の軍勢である蜀軍に蜘蛛型の蟲将は異質よ。その格好をしてるのに成都から劉璋を追い払った蜀に対して本気で忠義を感じてるのかしら?」
 幾度も問うた、張任の忠義の真実。
 その言葉に、僅かでも張任の中の忠義が揺らぐならば、巨大化した武器とて、なまくらに等しくなるはずだ。
 だが、蘭杏那の言葉に、張任は喉の奥で笑うだけ。
「蟻の軍勢に蜘蛛は異質か……笑止千万ッ! 見てくれのみで語るなど、浅はかにもほどがあるわ!」
 敵の言葉などでは揺らがぬからこその忠義。
 それを証明すると言わんばかりに、張任は巨大な刃を薙ぐ。
 小さく舌を打ち、蘭杏那は駆けだした愛馬と共に、宙へと飛翔する。
 掠めるだけで大打撃になりかねない一撃を交わすと同時、メルクーアが一閃の隙を突くように光弾を放った。
 光は一筋の軌跡を描いて、真っ直ぐに張任の体を貫く。
「心臓は……貫けませんでしたか……」
 狙いすました一撃だったけれど、急所を貫くには至らない。
 だが、身体に風穴を開けてやったのだ。十分なダメージと言えよう。
「小娘がッ!」
 わずかに傾いだ体勢を立て直し、張任はメルクーアへと粘着性の蜘蛛糸の塊を放つ。
 目を向いた瞬間にはその糸に捉われたメルクーアの腕を掴み、蘭杏那が宙へと引き上げた、刹那の後。跳ねるように飛んだ張任の槍が、メルクーアの居た場所に突き立てられた。
 どく、と腹から血を流す張任のその動きは、精彩を欠いている。
 見下ろす視線でそれを確かめてから、メルクーアは自身を掴む蘭杏那を振り仰いで。
「……ありがとう、ございます……」
 そう、小さく告げるのであった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
【活性治癒】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
【ドレイン】がLV3になった!

リューロボロス・リンドラゴ
ああ、なるほど、なるほどな。
幼子を殺してきたか。
弱きと、役立たずと殺してきたか。
であるなら、汝は我の敵である。
我は龍。我こそはドラゴン。我は幼子達の復讐者なり!

どこからでも糸を吐ける、か。
下手な駆け引きでは不意を討たれること必須な上に、無策で飛び回れば絡め取られるのであろうな。
であればドラゴンらしく堂々とそびえ立とう。
足を止め、動かずに、我は火を吹き焼き払おう。
標的である我が動かぬことで、奴の攻撃地点を固定する。
どこから糸が発射されようと、どこに来るのか分かっておれば、少しはマシよ。
痛みはうむ、やせ我慢よ!
仲間のエフェクトをも宿した我が炎、糸を燃やしきれずとも伝いて汝を燃やすことはできようぞ!


 天馬の如く空を駆ける無双馬を見上げ、そこに小さな人影が共にある事を認め、リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)は少しばかりの安堵を過らせ。
 それから、視線を降ろして目の前の敵を見据える。
「――ああ、なるほど、なるほどな」
 独り言を零すように、リューロボロスは幾度も頷く。
 語られた予知は、何を告げていたか。その予知は、本当にただの予知であったか。
「幼子を殺してきたか。弱きと、役立たずと殺してきたか」
 この村ではなくとも、過去に、他の場所で。この存在はそう命じてきたのだろう。
 であるならば、これは間違いなく、リューロボロスの――幼子達の夢と憧れを取り戻すことを望む竜の、敵だ。
「我は龍。我こそはドラゴン。我は幼子達の復讐者なり!」
 吼えるように宣告し、リューロボロスはその身に炎を宿した。
 御伽噺の終盤に現れるような、巨大なドラゴン。それを思わせるような炎は、リューロボロスの口元に収束し、凝縮される。
「万物万象燃え尽きよ。火を吹くは竜である」
 唱える言葉は詠唱であり、ある種のまじない。
 我こそは龍でありドラゴンであるという自負を形作るように、リューロボロスは張任へ向けて、真っ直ぐに炎を吐き出した。
 下手な駆け引きは不要。無策で跳びまわり、張任が体のいたるところから吐き出せるという蜘蛛の糸に絡め取られるなど愚の骨頂だ。
 ドラゴンは、立ちはだかるもの。龍は、そびえ立つもの。
 堂々と足を止め、業火を吹き付けるリューロボロスに、張任もまた、真正面から応える。
 身を焼く炎に晒されながら、それでもなおリューロボロスへと差し向けるのは、指先から放たれる蜘蛛の糸。
 小さな体を貫かんと伸ばされるその糸を、リューロボロスは真っ直ぐ、見定める。
(「どこから糸が発射されようと、どこに来るのか分かっておれば、少しはマシよ」)
 不意を討たれなければ、躱す事だって、出来る。
 こちらの急所を狙ったであろう一撃は、寸での所で躱してやった。
 それでも肩口を大きく貫かれた痛みは、ほんの一瞬、リューロボロスの口から呻きを零させたけれど。
「ッ、ぅ……この程度、効かぬわ!」
 例え、やせ我慢であろうと、戦い続けられるならば何の問題もない。
「そら、このまま糸諸共燃やしてやろうぞ!」
 激しく燃え盛る炎の中、高らかな声が、響き渡る――。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!

煌・純星
残るは大将・張任のみ。必ず討ち取りましょう…!
平穏に暮らしている民を襲うなど許せません。その悪行の報いしっかり受けてもらいます。

紅花(g00365)さんが作ってくれた好機のがしませんよっ。
管狐が束縛しているうちに
PD『達人撃』を使います。

…これからきっとこういうことが増えるんでしょうね…(憂鬱そうにため息を吐いて


リオーネ・クア
紅花さん(g00365)をはじめ、目立つように動き回っている人達がいるから、彼らに敵の注意が向いている間に距離をとって空へ。上空から双翼魔弾をひたすら降らせて援護したい。
蜘蛛糸で落とされる可能性もあるけど【強運の加護】がついてるからきっと大丈夫。落とされても【落下耐性】あるから深刻なダメージにはならないしね。わー、ネバネバ…
攻撃受けるのは痛いし怖いけれど、耐えられる。だって一緒に戦っている人達がいるから。俺が狙われている間は一緒に戦う人達は狙われない。この隙に大ダメージを与えてくれるって信じてる。その代わり俺が攻撃するときは全力を出すよ。魔力が切れるだろうけど構わない、今が全てを出しきるとき!


 派手な立ち回りで目立つ仲間達に張任が翻弄されている。
 それは、少し離れた上空へと飛びあがったリオーネ・クア(ひつじの悪魔・g01176)だからこそ、よくわかった。
 そうして、クダギツネが影へと懸命に突き立てる牙が、血を垂れ流す風穴が、全身を焼く炎が、その動きを鈍らせていることも。
「純星さん」
「ええ、問題ありません」
 この好機を、逃すわけにはいかない。
 煌・純星(少女。軍師を目指す?・g00517)は巻き上がる炎を振り切るように、地を蹴り駆けた。
 その後を追って飛びながら、リオーネは上空から魔力の弾丸を放つ。
 敵を追尾する弾丸は、張任の意識をリオーネへと引き寄せるためのもの。
 上空を飛び交うリオーネへ、張任は蜘蛛糸を射出してくるが、戦場に残る強運の加護が、寸での所でその身を捉える糸から逃れさせてくれた。
 無論、それが長続きしないことはリオーネとて承知の上。
 ついにその身が捉えられると同時、鋭利なものに貫かれる感覚に、喉の奥からこみ上げそうな悲鳴を、なんとか、飲み込んだ。
「ッ、わー、ネバネバ……」
 何度も食らいたいものではないなと言うように、僅かに口角を上げて笑うリオーネ。
 攻撃を受ける瞬間は痛みを想像して体が強張ったし、実際に受けた痛みは思ったよりもしんどい。
 けれど、耐えられるものだ。
 そうやってリオーネが体を張ることで、足元を駆け抜ける純星から張任の意識を逸らすことが出来るのだ。
 それが出来たなら、純星はきっと、張任に痛烈な一撃を与えてくれるはずだと、信じている。
「ここで全力出さなくて、いつ出すんだって話だよね!」
 意地で上空に留まり続け、リオーネは再び弾丸を見舞うべくありったけの魔力を費やす。
 最終的に魔力切れになろうと蜘蛛糸に撃ち落とされようと、生きて、敵を倒しきれたなら、それでいいのだ。
 そんな思いがひしと伝わるのを感じながら、純星は瞳を眇め、敵を見据えた。
 建物の事なんてさっぱりでも、戦闘となれば、その力は最大限活きる。
(「今度こそ――」)
 戦いの経験で以て、弱い部分を見極める。
 狙うは一点。装甲を貫かれ、血を溢れさせる、胸の傷。
「平穏に暮らしている民を襲うなど許せません」
 深く踏み込み、肉薄すると同時、幾つもの赤い瞳がぎょろりと純星を見下ろしてきた。
 ――けれど、遅い。
「その悪行の報い、しっかり受けてもらいます……!」
 達人の域に達した、叡智を尽くした一撃が、張任を穿つ。
 振り上げた刃が、最後の力で純星へと振り下ろされるけれど、その刃が純星の身に食い込む間際で、引き留められたように、止まった。
「――ありがとうございましたっ」
 最大限役目を果たしたクダギツネを労う笑顔が綻んだと同時、張任の身体は、音を立てて倒れ伏した。
 それが動かなくなるのを確かめて、大きく、緊張の糸を緩めるように息を吐いた純星は、戦火に見舞われた村を振り返った。
 これでもう安心だ。そう言おうと口を開きかけ、つぐむ。
 復興が進んだとはいえ、襲撃された痕跡の色濃く残る村の様子に、胸中に湧くのは、憂鬱だった。
「……これからきっとこういうことが増えるんでしょうね……」
 思わず零した溜息。けれど、糸に絡められたリオーネがふらふらと地上に降りてくるころには、その表情は搔き消えて。代わりに、安堵と喜びを湛えた笑顔が、浮かべられていた。
 これが、一先ずの解決である事を理解しながらも、クロノヴェーダの目論見を一つ潰した事実は、確かなのだから。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【平穏結界】がLV2になった!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2021年08月30日