砂の嵐に守られたスフィンクス

【!期限延長により状況が困難になっています!】
 ディアボロス達の活躍で、クロノヴェーダに襲撃されたオアシス都市の一般人達を避難させる事に成功しました。
 しかし、このままクロノヴェーダがオアシス都市を襲撃し続ければ、いずれ、全てのオアシス都市が制圧され、避難した一般人達も追い詰められて滅亡してしまうでしょう。
 それを阻止する為には、クロノヴェーダの襲撃そのものを止める必要があります。

 サハラ砂漠のオアシス都市を襲撃して滅ぼしているクロノヴェーダ軍は『巨大なスフィンクス型の砂上船』で進軍しています。
 しかし、この『巨大砂上船スフィンクス』の周囲は、常に砂嵐が吹き荒れ、近寄る事も出来ません。

 まずは、砂漠の砂嵐を超え、砂嵐を生み出しているクロノヴェーダを撃破する必要があるでしょう。

砂塵に紛れて(作者 狐路ユッカ
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#獣神王朝エジプト  #砂の嵐に守られたスフィンクス  #寵愛の少年ファラオ 


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●砂塵を進む船
 周囲は、見渡す限り視界を阻む砂嵐。それをものともせず、巨大砂上船スフィンクスは進む。その全長は150mにもおよび、見上げればその高さは40m。そのスフィンクスの頭上で、黒髪を揺らして少年ファラオは無邪気に笑った。
「すすめすすめ~!」

●砂嵐突破作戦
「獣神王朝エジプトで、オアシスの街を襲ってたクロノヴェーダがいましたよね? あれについて、続報なんですけど」
 バインダーに視線を落とし、桐生・椿(あげぽよ妖狐のバウンサー・g03488)は説明を始めた。
「奴ら、でっかい砂上船を拠点にして砂漠を移動しながら周りのオアシスを襲ってたんですって! このままその船をほったらかしておいたら、全部のオアシス都市が壊されちゃうと思うので、止めてほしいんです……けど」
 椿は言いよどむ。巨大砂上船をいきなりぶち壊すことは不可能なのだそうだ。なんでも、その船の周囲には、砂漠の神セトの力を持つクロノ・オブジェクトによりいくつもの強大な砂嵐が発生しており、近づくことができないとのこと。それならば……。
「とりま、砂嵐を発生させてるクロノヴェーダを叩けばいいと思うんですよね。この強大な砂嵐、突破するだけじゃなくて場合によっては砂嵐の中での戦闘になるかもしれないからマジで気を付けてください! 砂嵐起こしてるやつをなんぼか撃破したら、多分船にも直接攻撃できるようになるんじゃないかと思います」

 安全な場所にしか発着できないパラドクストレインは、砂嵐から十分に離れた場所に到着する。なので、ディアボロスはそこから砂嵐の方向に向かって進んでいくことになる。
「砂嵐は、そんじょそこらの生物なら生きて抜けらんないくらいヤバいやつです。でも、皆さんはディアボロス! 勿論、パラドクスの効果を利用できるから、何とかして突破できるはずです」
 そんな無茶なと言いたくなる気もするが、ディアボロスなら全然無茶じゃない。
「ある程度砂嵐を進んでくと、その砂嵐を利用してなんか鳥みたいなクロノヴェーダが襲い掛かってきます。こっちも砂嵐をうまく利用できると良いんですけど……」
 どうすればいいかは私にもわかんない……と椿は頭を抱えてしまった。でも、とパッと頭を上げる。
「三人寄れば文殊の知恵ってゆーし、みんなで考えたらなんとか……!」
 その敵を搔い潜って砂嵐の中心にたどり着けば、台風の目よろしく風のない場所に出る。そこに、砂嵐を発生させるクロノ・オブジェクトを持つアヴァタール級がいるようだ。
「もちろんそいつも丸腰で来てるわけじゃないです。取り巻きトループス連れてきちゃってるんで、それらと一緒に撃破する必要がありますね。そうしたら、クロノ・オブジェクトを壊して砂嵐を止めることが出来ると思います!」

 椿は、滑り込んできたパラドクストレインにディアボロスたちを案内する。そして、頭を下げた。
「せっかく皆が避難させてあげたオアシスの人を守るためにも……ここでなんとか止めないと、です! どうか、お気をつけて!」

●砂嵐のトリックスター
 ざぁ、と砂が巻き上がる。その砂の竜巻の中から鷲のウカーブが射出されるように上空へ飛び出した。そのまま、急降下。その鋭い鉤爪で、地を叩く。それに合わせるようにして、竜巻の中に隠れていたと思われる仲間が姿を現し、ギャアギャアと鳴き立てた。彼らは、砂に身を隠しての奇襲を得意とするようだ。
 おぞましい声があたり一帯に響く。
 来る敵を、待ち構えるように。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【傀儡】
2
周囲に、ディアボロスのみが操作できる傀儡の糸を出現させる。この糸を操作する事で「効果LV×1体」の通常の生物の体を操ることが出来る。
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【スーパーGPS】
1
周囲のディアボロスが見るあらゆる「地図」に、現在位置を表示する機能が追加される。効果LVが高ければ高い程、より詳細な位置を特定できる。
【無鍵空間】
1
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【土壌改良】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【落下耐性】
1
周囲のディアボロスと、「効果LV×300m半径内」の通常の生物に、どんな高所から落下しても、落下時の衝撃を2mの高さから落下した程度に軽減する能力を与える。
【操作会得】
2
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV3 / 【先行率アップ】LV3 / 【アヴォイド】LV1 / 【ダブル】LV1 / 【ロストエナジー】LV3

●マスターより

狐路ユッカ
 お世話になっております、狐路です。
 砂嵐を発生させているクロノ・オブジェクトを壊しに行きましょう。
 まずは砂嵐を突破し、いわゆる台風の目のような地にたどり着きましょう。パラドクスをうまく利用し、激しい砂嵐を越えましょう。
 掻い潜っていくと、鷲のウカーブとの戦闘になります。彼らは砂嵐を利用し、高く飛び上がったり身を隠したりします。お気をつけて。
 ウカーブを撃破しますと、砂嵐を抜けた無風地帯にたどり着くことが出来ます。
 その地で、アヴァタール級とその取り巻きトループスとの戦闘になります。戦闘に勝利しましたら、クロノ・オブジェクトを破壊し、周囲の砂嵐を止めてしまいましょう。

 それでは、砂嵐の中でのアクロバティックな戦いをお楽しみください。よろしくお願いいたします。
12

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


クィト・メリトモナカアイス
砂嵐。何回目だっけ……3回目くらい?
何とかする。何とかしよう。
おっきいスフィンクス見たいし。

【エアライド】で見つけた最適な移動経路で砂嵐の風の影響をなるだけ受けないようにしながら中心に進む。
流砂に足を取られそうになっても【エアライド】の空中ジャンプでなんとか抜けよう。

なんだっけ、鳥がいるんだっけ?
足元の流砂だけじゃなくて頭上も警戒しながら進む。


セムニャ・バニパズティ
砂漠で随分好き勝手やっておるではないか……。
許せないな!とりま、やっつけるぞ!街の人々を守らねば!……とりま?

さて、砂嵐で近寄れないとのことだからな、
目には目を、歯には歯を。そして砂嵐には砂嵐を、というわけだ!何?微妙に意味が違う?ええい、知らぬ!
パラドクスのサンドストームを砂嵐にぶつけよう。【土壌改良】で一部でも砂嵐の威力が弱まれば御の字。そこから砂上船に近寄ったり、敵を見つけ出せたりと、色々できることだろう。

わーははは!クロノヴェーダが作り出す砂嵐も所詮こんなものか!
この調子で次々と無力化してってやるわ……に゛ゃ゛っ゛!?な、鷲につつかれた……!


ルチルーク・フレンツェン
砂上船を壊されたくないなら人類を襲わなければ良いのに、当機には理解できません
因果応報の怒りをぶつける為にも、まずは目の前の砂嵐に集中いたします

まずは砂嵐の中で迷わず向かうべき方向の宛てを作ります
自身のハッキングツールのうちプラグ先が異なる形の二本の線を×の形に交差させ、
ツール自体に『イグジストハッキング』で存在情報を固定するように書き換えます
サイボーグの怪力でもモーラットのルシグーナの突進でも×が崩れず当機の移動に追随すれば、
砂嵐の中でもトレインを降りてからの前後左右の方角が引き続き分かるはずです

砂嵐や流砂への主な対処は他のディアボロスに頼りますが
手伝えることがあれば何でも手伝います


月下部・小雪
これ以上、オアシスを襲うなんて、ダメ、絶対です。
こ、こわいけど、お船はボクが怖しにいきます。

ま、まずは準備、です。
パラドクストレインの停車位置や付近のオアシスなどを
紙にマッピングして簡易的な地図を作っちゃいます。
地図ができたら準備万端、です。

砂嵐に飛ばされないようにコダマと固まって移動、です。
【百モラ夜行】で増えたコダマの群れに捕まって、ゆっくりと進みます。
現在位置は【スーパーGPS】を使って簡易地図に表示しますね。
これで、方角くらいは間違わない、と思います。

※アドリブや連携も大歓迎


●吹き荒れる風の中を抜けて
「砂上船を壊されたくないなら人類を襲わなければ良いのに、当機には理解できません」
 ルチルーク・フレンツェン(均衡を破りし逆襲機械・g02461)は、その前髪で表情こそうかがい知ることはできないが、怒りをにじませた声色で小さくつぶやいた。そして、目の前の砂嵐に意識を集中させる。この砂嵐の中迷わずに進むためには、向かうべき方向の宛てを作ることだろうと考え、ハッキングツールのプラグを目の前でクロスさせた。ちょうど、先端の形が異なる2つのプラグのコードがトレインが到着した場所を背に12時の位置に来ている。ハッキングツール自体がぶれないよう、イグジストハッキングでそこに固定すると、試しに唸りをつけたサイボーグの拳で殴ってみる。
「ルシグーナ」
 モーラット・コミュを呼び、突進させてみる。
(「……よし」)
 エックス字に組まれたコードは、崩れない。これを追随させれば、砂嵐の中でも前後左右の位置関係がわかるはずだ。
「す、すごいです。これなら、位置がわかりますね」
 月下部・小雪(デーモンのデジタルサマナー・g00930)は、ルチルークのハッキングツールを見て、感嘆の声を上げる。そして、自分が今しがた書き上げた紙の地図を掲げて見せた。パラドクストレインの停車位置や、付近の見える場所にあったオアシスなど、冠位的なものだがなんとなくの位置が掴めそうな地図である。
「なるほど、当機のツールと合わせていけば、誤差が減りそうですね」
「はい! よ、よろしくお願いします」
 これ以上、オアシスを襲われるなんて、ダメ、絶対です、から! と小雪は拳をきゅっと握った。こわいと感じる気持ちはあるけれど、それ以上に守らねばならない。だから……。
「お船は、ボクが壊しにいきます」
 砂嵐に飛ばされないよう、モーラット・コミュのコダマを百モラ夜行で増やして、その群れにつかまる。
(「ゆっくり……ゆっくり」)
 いざ、と砂嵐に足を踏み入れる。
「あわわわわ! 風が強い、です!」
 わかってはいたが、足を砂にとられそうになって小雪はコダマにしがみつく。その後ろから、クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)がぴょい、とジャンプした。
(「砂嵐。何回目だっけ……」)
 3回目くらい? なんて、ぼんやり考えながら、跳ぶ。跳ぶ。
「こっちのほうが、若干、風弱い」
 眼下であわあわしている小雪を誘導するように、ひょいひょいと手招きした。着地、ジャンプを繰り返す。
「っと」
 流砂が、クィトの足をすくう、その前に、跳んで、空中ジャンプ。
「砂漠で随分好き勝手やっておるではないか……許せないな!」
 この砂嵐も、小癪なァ! とセムニャ・バニパズティ(民のためなら・g01688)は唸る。
「とりま、やっつけるぞ! 街の人々を守らねば! ……とりま?」
 なんでもいい、やっつけて砂嵐を止めて、船に近づけるようにならねば、とセムニャは考える。
「さて……目には目を、歯には歯を」
 そして、と口角を吊り上げた。
「そして砂嵐には砂嵐を、というわけだ!」
 その法則となるとそれ以上にはやり返せなくなってしまう気もするが……。
「何? 微妙に意味が違う? ……ええい、知らぬ!」
 とりまドカンと当てればいいのだ、とばかりに、セムニャはサンドストームを眼前で巻き上がる砂嵐に思いきりぶつけてやった。
 小雪とルチルークのおかげで、進行方向はわかる。エアライドでクィトが歩きやすそうな場所を指示する。そして、強く巻き上がる砂嵐にはセムニャがサンドストームをぶつけて崩す。この繰り返しで、一行は進んでいった。
「わーははは! クロノヴェーダが作り出す砂嵐も所詮こんなものか!」
 セムニャが高笑う。
「この調子で次々と無力化してってやるわ……」
「そういえば」
 ギャアァ、ギャアァァ、と、頭上から不気味な声が聞こえる……。
「なんだっけ、鳥がいるんだっけ?」
 クィトの声が早かったか、セムニャが頭をつんつんとつつかれるのが早かったか。
「に゛ゃ゛っ゛!? な、鷲につつかれた……!」
「きたか」
 ……何とかする。何とかしよう。
「おっきいスフィンクス見たいし」
 クィトが独り言ちる。刹那、鷲の声が一際大きくなった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!

ルチルーク・フレンツェン
敵が来たという事は、迷わず砂嵐発生源に近づけている証拠です
進むにも発生源破壊の邪魔をされない為にも、砂嵐の中であっても戦い倒します

戦闘中でも当機は×に組んだツールを崩さないようにして、
戦闘はモーラット・コミュのルシグーナに指示を出してお願いします
砂嵐のタイミングを見極めて、体重の軽いモーラットなら通常のジャンプよりも風でさらに高く跳躍させたり、通常よりもさらに速い急降下の『もちもちメテオ』で着実に集団敵の中から一体ずつ各個撃破を狙います

当機やルシグーナ、他のディアボロス様が万が一敵の爪に捕らえられて空から叩き落とされようとしても、【落下耐性】で少しでもダメージを軽減させようとします


大和・恭弥
到着が遅れてしまったな…でも、砂嵐が少し和らいでいる気がする
先の人たちのおかげか、ありがたいな。
【スーパーGPS】を借りて方角や仲間の位置を確かめ合流。
砂除けには、一応メガネを持ち込んでコートで対策かな

砂嵐か…風に乗れるかは試してみてだけど、逆に利用しようか
砂が舞った瞬間に【光学迷彩】で砂嵐に溶け込み、
敵が急降下してきた瞬間に【エアライド】で攻撃を躱し敵の死角へ
動きを見切って抜刀し一撃離脱、対抗の不意打ちで空間ごと斬る
空中がお得意なら、それごと虚無へ呑み込むまでだ

仲間の動向にも注意して対応
届かない距離は晴彦に妨害を手伝ってもらう
特に小雪さんや、子どもたちが心配だからな

アドリブ・連携歓迎


クィト・メリトモナカアイス
鳥……鳥?
骨格がなんか違うような。まぁいいか。

目には目を。歯には歯を。
――我の世界にそんな言葉は存在しない。罪人には須らく死があるのみ。
というわけでやるぞー。

あっちから近づいてくるならこっちからは動かずに周囲の警戒に神経を注ぐ。動かなければ変に足をとられることもない。
鷲のウカーブが我を捕らえるために接近してきたら「生者瞰下す轢る獅子」。突っ込んできたところを黄金猫拳打棒の柄で串刺しにする。

色んな所に行ったけど、どのオアシスもいいところ。壊させない。


月下部・小雪
ひゃっ、へ、へんな鳥さん……鳥さんなんでしょうか、あれは?
思っていた鳥と違う姿にちょっと困惑してしまいました。

こんな砂嵐の中、みなさんとはぐれちゃったら大変ですからね。なるべく離れないようにしましょう。
そ、それぞれお互いの死角をカバーしたりした方がよい、でしょうか。
砂嵐の中から襲ってくる鳥をよく観察して、不意打ちされないように注意します。
鳥さんが急降下してきたら、ち、近づいてきたところを【モーラット・サンダー】で迎撃、です!

恭弥さんに助けてもらえたら、きちんとお礼を伝えなきゃですね。

※アドリブや連携も大歓迎


●とり……?
 鳴き立てるものの姿を視認し、月下部・小雪(デーモンのデジタルサマナー・g00930)は小さく悲鳴を上げる。
「ひゃっ、へ、へんな鳥さん……鳥さんなんでしょうか、あれは?」
 足の長さだとか、全体的なフォルムがあまり鳥っぽくない。小雪は思ってたんと違ったため、少し困惑した様子でウカーブの動向を追う。
「んんん?」
 クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)も、ウカーブを視界に入れるなり頭に無数の疑問符を突き刺して首をかしげる。
「鳥……鳥?」
 ……骨格がなんか違うような。そこ鳥だったら曲がらないだろ、そこ、鳥だったらくびれてないだろ、と言いたくなるポイントがいくつか……。
「まぁいいか」
 倒すことには変わりない、と、クィトは続ける。
「目には目を。歯には歯を。――我の世界にそんな言葉は存在しない」
 罪人には須らく死があるのみ。
「というわけでやるぞー」
 内容とは裏腹に緩く続けて無表情のまま拳を天に突き上げた。ウカーブの手口はわかっている。あの砂塵の中から急襲を仕掛けてくるのならば、こちらは迎え撃つのがいいだろう。足場が悪い中だし、下手に動かない方が良いと判断したクィトは、周囲の警戒に神経を注ぐ。
 ――来る。
「そこか」
 わずかな音、風の流れを感じ取り、クィトは黄金猫拳打棒をくるりと回転させ、柄の方を天に向けた。突っ込んでくるウカーブ。普段は鈍器として使用している黄金猫拳打棒の尖った柄が待っていましたとばかりにウカーブの胴体を串刺しにする。
「ぐげっ」
 ウカーブの爪は届かず。間抜けな声と共に散った。
「敵が来たという事は、迷わず砂嵐発生源に近づけている証拠です」
 ハッキングツールの目印を崩さないまま、ルチルーク・フレンツェン(均衡を破りし逆襲機械・g02461)は、進むべき方向を誤っていないことを確信して仲間たちに告げる。進むためにも、発生源を破壊する為にも、この砂嵐の中を、目印を保ったまま戦いきらねばならない。それならば、と、ルチルークはルシグーナに指示を出した。
「行けますねルシグーナ。もちもちメテオです!」
 弾力性に優れた毛並みに変化したルシグーナが、ばよん、と跳躍する。それを避けるようにして、ウカーブがルチルークめがけて飛び込んできた。
「!」
 そのまま、ルチルークの肩を鋭い爪で掴み、持ち上げる。
(「ツールだけは……」)
 上空へと連れ去られながらも、ルチルークはそれだけは譲らない。迷うわけに行かないこの砂嵐が晴れるまでは、と、ハッキングツールに意識を集中させる。ルチルークを上空から落としたウカーブに、ルシグーナが思い切り体当たりした。ばいん! と豪快にバウンドしたルシグーナは、狙ってか狙わずか落下するルチルークを受け止める(下敷きになる)形で着地していた。
「ルシグーナ!」
 押しつぶされてきゅう、となっているルシグーナを抱きかかえ、ルチルークは体勢を立て直す。

(「こんな砂嵐の中、みなさんとはぐれちゃったら大変です……」)
 小雪は、仲間を必ず視界に入れて戦うよう立ち回る。
「小雪さん」
 その時、聞き覚えのある声がした。
「恭弥さん!」
「到着が遅れてしまって、申し訳ない。……怪我は?」
「はい、大丈夫です。この砂嵐の中、恭弥さんこそ大丈夫ですか?」
 ああ、と大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)は頷く。砂除けにかけたメガネを、わずかにずらして小雪と目を合わせた。
「本来ならもっと砂嵐が強かっただろうけど、少し和らいでる。……先についていた皆のおかげですね」
 ありがたい、と続けると、小雪が頷く。
「あ!」
 会話をしながらも、ウカーブを注視していた小雪が声を上げる。
「!」
 飛び込んできたウカーブ。近づいてきたところへ、
「えとえと、モーラット・サンダー、です!」
 コダマの口から飛び出した雷撃が、ウカーブを撃つ。
「ぎぎぃ!」
 小雪が隙を作ってくれたところで、恭弥は巻き上がる砂嵐へ向かっていった。
「あ、恭弥さん……っ」
 大丈夫ですよ、と笑顔だけ返す。
(「風に乗れるかは試してみてだけど……」)
 逆に利用できればしめたものだ。恭弥は砂が舞った瞬間に、光学迷彩で砂嵐に溶け込む。
(「恭弥さんが……見えなくなっちゃう」)
 すこしだけ不安げに小雪は自分の手をきゅぅと握る。けれど、すぐに軽く首を横に振った。
(「きっと、大丈夫……!」)
 空中を旋回しながら、鳴き声を上げるウカーブ。ぎゃあ、ぎゃああ、と、耳障りでおぞましい声が響く。砂嵐の中で、恭弥は思わず耳を塞ぎたくなった。精神を蝕む声に、眉を顰める。けれど、目は閉じない。逸らさない。――ウカーブが、そのままこちらへ突っ込んで来ようとするのが見えた。
「死してなお、存在まで滅された者たちの感情を思い知れ……!」
 突進を躱し、その動きのまま流れるように抜いた妖刀『藍雪花染』を真一文字に振り抜く。
「ぐげあぁ!」
「空中がお得意なら、それごと虚無へ飲み込むまでだ」
 舞い散るように消えるウカーブを一瞥し、一度納刀すると、小雪を再度振り返った。安堵したように、小雪がほほ笑む。
 一歩、踏み出すと、そこは風のない地帯であった。遠くには、オアシスも見える。
「……色んな所に行ったけど、どのオアシスもいいところ。壊させない」
 来る敵への布告の如く、クィトは小さく零すのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【落下耐性】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ダブル】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!
【先行率アップ】LV1が発生!

ルチルーク・フレンツェン
砂嵐を抜けたなら……撃破目標のアヴァタール級を発見
まずは取り巻きのトループス級から倒します

砂嵐はもう勘弁ですが、人々やディアボロスだけ砂の被害に遭うのは不当な為、
『ロケットフィスト』を【怪力無双】も活用して砂漠の砂に打ち込んで砂を巻き上げてクロノヴェーダ達への目くらましにします

時に片手を砂漠にもう片手をトループス級の頭部に、
時に両手とも一度砂漠に打ち込ませてから次にトループス級の頭部へ攻撃という風に、
様々な攻撃パターンで敵の情報収集能力に対抗します

アヴァタール級には当機からは攻撃しないものの、向こうからの攻撃には勿論警戒を怠りません
口にも顔にも出しませんが、最終目標のあなたは逃す気はありません


月下部・小雪
砂嵐がやみました!
こ、ここが砂嵐の中心、でしょうか?
クロノ・オブジェクトを見つけて壊しちゃいますよ!

まずは取り巻きのマミー兵団からやっつけなきゃですね。
マミー達に、ち、近づかれる前にミサイルさんで絨毯爆撃、です!
【重装甲高火力型モーラット・コミュ】を呼び出してミサイルさんの一斉発射です!
コダマのかっこいいところ、見せつけちゃいますね。

ミサイルを抜けて突進してきたマミーは【フライトドローン】に飛び乗って空中に退避、です。

※アドリブや連携も大歓迎


●砂塵を抜けた先
「砂嵐がやみました!」
 強い風の後、ゆっくりと目を開き、何度か瞬かせると、月下部・小雪(デーモンのデジタルサマナー・g00930)は声を上げる。
「こ、ここが砂嵐の中心、でしょうか?」
 ルチルーク・フレンツェン(均衡を破りし逆襲機械・g02461)は、その視線の先に撃破目標であるクロノヴェーダをとらえる。細い体躯に似つかわしくないほどに発達した大きな拳に、不気味な面。それはやや離れた場所でこちらを窺っていた。
「そのようですね」
 アヴァタール級がスッと腕を上げると、取り巻きのマミーたちがゆらゆらとこちらへかかってくる。
「まずは、あれをやっつけなきゃですね」
 小雪は迫るマミー兵団に完全に距離を詰められる前に、と、固まって進軍してくる一団に重装甲高火力型モーラット・コミュを差し向ける。いつもはふわふわのコダマが、殺意高めな大量のミサイルポッドを積んだ状態でかっとんでいった。
「ふわわ! コダマ、かっこいい、です!」
 ブースターにより機動性も上がっているコダマは、迷わずマミーの頭上から爆撃を放つ。
「ぎぎ!」
「が、あぁあっ!」
 4体のマミーが悲鳴を上げながらもがく。そのうち、2体が足をもつれさせながら突進してきた。
「あわわわ!」
 小雪は、フライトドローンにつかまると飛び上がる。が、それを追うマミーの剣が、彼女の細い足を斬り付けた。
「ぅ……」
 すとん、と地に降りる小雪。ルチルークは、彼女を隠すようにロケットフィストを小雪を狙う敵兵団に打ち込んだ。砂が、舞い上がる。
(「砂嵐はもう勘弁ですが……」)
 人々やディアボロスだけが砂の被害に遭うのは不当だ、とルチルークは敵兵団に肉迫した。マミーのシックルソードが、ルチルークを葬らんとして振るわれる。刻まれた傷の痛みもものともせず、ルチルークは拳を振り上げた。
「これが当機の怒り」
 短く告げて、マミーの頭に、射出した拳を打ち込む。至近距離での攻撃に、マミーは大きな悲鳴を上げてこと切れた。
 その様子を離れた場所から見つめているマジャードへの警戒も、怠らない。わらわらと向かってくるマミー兵団。小雪はコダマによる爆撃で掃討、打ち漏らしをルチルークがロケットフィストで叩き潰すことにより、排除していく。やがてマミー兵団の猛攻が終わると、その向こうのマジャードがようやく歩みだした。
 来る決戦に備えて二人は息を整える。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!

クィト・メリトモナカアイス
スフィンクスまでだいぶ近づいた。
あと……たぶん3歩くらい? もっと近いかも。
汝を倒してまた1歩。

相手が影から出ている間は浮遊球形ガジェット「モナカ」六種を臨機応変に使い分けて砲撃、射撃、突撃、斬撃、爆撃で攻撃、攪乱する。

相手が影に潜ったら黄金猫拳打棒を手にカウンターの構え。
隠れた……逃げたかな? 逃げないかな。
そういうことなら我の黄金猫拳打棒がかがやく。

加速して突撃してきたら「生者瞰下す轢る獅子」。突っ込んでくる相手の勢いも利用して、黄金猫拳打棒の柄の尖ったところで串刺しにする。
我を捕まえようとか4500年くらい早い。


月下部・小雪
とりまきはやっつけました!
あ、あとはあの腕が長い人をやっつけるだけです!

闇から襲ってくるなら、ま、待ち構えてカウンター、です!
影になっている部分を特定して、その方向にコダマを向けておきます。
闇から飛び出してきたところを【モーラット・サンダー】でびりびりさせちゃいます。
あ、で、でも、そのまま突っ込んでくるかもなので詠唱と同時に真横に飛び避けちゃいますね。

※アドリブや連携も大歓迎


ルチルーク・フレンツェン
スフィンクスの船とジェネラル級のファラオを倒す為の一歩に踏み出させていただきます

当機には心はないはずですがマジャードの大きな手には嫌な予感がしますので、
敵の手口を情報収集する為にメディックポーチから身代わりの消毒液容器を早業で取り出して攻撃を防ぎます
なるほど、その拳には触れないほうが良いですね

当機からの攻撃は小型火炎放射器をサイボーグの体と連動させて
パワーアップしたメタリックプロミネンスの火炎を食らわせます
いくらあなたでも炎全てを転移できますか?
今度は炎を身代わりにして反撃の脅威を低減してみます

マジャードを倒した後はクロノ・オブジェクトをきっちり破壊して
砂嵐の消滅を確認してから帰還いたします


ラズロル・ロンド
見え隠れしてたスフィンクス拝ませてもらう為にも
まずは蹴散らさないとね

砂嵐のど真ん中、影は自分とクロノオブジェクトくらい?
日々丹精込めて魔力を込めたアイテム『アデュラリア』を
沢山持参し強く発光させた状態で
足首に数個くくり付ければ自分の影は消えるかな
発光で出来る影も地面に落ちないよう調節
影に潜ったら近場の影は発光宝石を置いて消し
出る場所を限定する

隠れてないで、ほら、僕等と戦おうよ
と挑発

砂丘の影に入らぬよう注意
影からは数歩遠退き仲間の配置を見て
出る場所を予測し知らせる
仲間とタイミングを合わせサンドストームで攻撃

スフィンクスを見上げ
その大きさに唾を飲みながらも
口元は笑っておく
…はは、これはデカいな…


リューロボロス・リンドラゴ
我は龍、我こそはドラゴン。
影を渡るというのなら、我が光使いの力にて影を制限し、向きや出現ポイントを誘導するまでよ。
これである程度の不意打ちは防げよう。
あとはまあ戦闘知識を活かしてカウンターよな。
自慢の速さ、存分に利用させてもらおうぞ。
来る位置がある程度絞れておるのだ。
なんとかしてみせようぞ!
闇に生きし者よ、闇に散れ。

倒した後はクロノ・オブジェクトの破壊も忘れておらぬ。
ふん、幼子の守護者たる我が冠するウロボロスの名、その原型であると言われる蛇神メヘンは太陽船の守護者だったというではないか。
それが船を害し、少年王と敵対するなど、なんとも皮肉なものよ。


●決戦
「とりまきはやっつけました! あ、あとはあの腕が長い人をやっつけるだけです!」
 ぴしり、と、人差し指を前方へ向ける月下部・小雪(デーモンのデジタルサマナー・g00930)。その示す先のマジャードがくつくつと笑った。
「やっつける? ハハ、小さなお嬢さんが、可愛らしいことだ」
(「スフィンクスまでだいぶ近づいた」)
 クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)は、手ごたえと共に一歩進み出る。
「あと……たぶん3歩くらい? もっと近いかも」
 マジャードはクィトの呟きに首をかしげる。
「何がだ……?」
「汝を倒してまた1歩」
 告げるが早いか、クィトは浮遊球体ガジェット「モナカ」を展開し、砲撃を放つ。
「くっ……」
 マジャードは、瞬時に闇へと身を顰めた。来た。クィトはこれを狙っていたのだ。先刻の砲撃は、あくまでも攪乱。
「汝の名は語られず、刻まれず」
 加速と共に突撃してくるマジャードに、黄金猫拳打棒の柄の尖った部分を向けた。
「な……!」
 マジャードの大きな腕は、クィトの頭部に叩き込まれる。
「ぅ……」
 目の前にチカチカと光が散る。クィトはそれでも耐えて、マジャードの腹部に突き刺した黄金猫拳打棒をさらに深くねじ込んでやった。
「がっ、あああっ!」
 痛みに悶えるマジャードにつぶやくように告げる。
「我を捕まえようとか4500年くらい早い」
 ルチルーク・フレンツェン(均衡を破りし逆襲機械・g02461)は、改造された肉体の動力炉から、高熱の火炎を放つ。串刺しマジャードは、焼き鳥よろしく火あぶりにされた。小型の火炎放射器から放たれる火炎の一部を、王に捧ぐ拳で取り、ルチルークの身体へと転移させるマジャードにルチルークは冷たく言い放つ。
「っ……、いくらあなたでも、炎すべては転移できないでしょう」
「ふ、減らず口を。その転移の炎に焼かれ、どんな気分だ?」
 ルチルークは眉一つ動かさず、炎に包まれた左腕を大きく振るい、消化した。火の粉の奥から、声を響かせる。
「……熱い、ですかね」
 腹部を貫いていた武器から逃れたマジャードは、再度闇に逃れる。
(「闇から襲ってくるなら、ま、待ち構えてカウンター、です!」)
 小雪は、コダマを抱え、影になっている部分をじぃっと見つめる。
(「……ここですね!」)
「コダマ! おねがいしますっ!」
 特定した瞬間、マジャードが飛び出してくる。そこに向けていたコダマの口から、雷撃が飛び出した。
「く、これしき!」
 王のためならば、とマジャードは痺れる身体を無理矢理に駆り、小雪の身体を殴り飛ばそうとする。
「ひゃあ!」
 小雪はそれを見越して、詠唱後に真横に飛び退けていたため、直撃こそ免れた。捕縛されることはなかったものの、殴りつけられた左肩が痛む。
「う……」
 小さく呻く小雪をかばうように、ラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)が前に出た。
「次は僕が蹴散らすよ」
 さあ、後ろへ、と、小雪を背に隠すラズロル。体勢を立て直すため、小雪は小さくうなずいて後ずさった。
「さて、またかくれんぼかな?」
 闇に逃れるマジャードを揶揄うように、ラズロルは軽くそう零し、発行する宝石『アデュラリア』をつけて己の影を消した状態で、マジャードを探す。
「隠れてないで、ほら、僕等と戦おうよ」
 影が現れるたびに、発行宝石を置いて影を消す。
「ねえ? どこからでてくるのかな?」
 影が、動く。
「では、我も」
 リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)が、光使いの力で影を照らす。
「我は龍、我こそはドラゴン」
 影を渡るというならば、こちらは光を用いてそれを制限するまで、と笑む。
「来る!」
 打って出たのは、ラズロルだ。マジャードが飛び出す瞬間に合わせ、砂嵐を巻き起こす。
「ガっ、あ、ああ!」
 サンドストームがマジャードの動きを縛る。散々人々を、ディアボロスを苛むために使ってきた砂嵐に、マジャードは捕らわれたのだ。屈辱に震える肩と、削り取られる痛みにゆがむ仮面の奥の表情は、ディアボロスたちには見えていない。
「くそ……ッ」
 サンドストームの鎖から放たれ、マジャードは転移させた拳でラズロルを叩く。
「っとと……」
 足を薙ぎ払うように振るわれた拳に、ラズロルはたたらを踏む。リューロボロスは追撃を許さぬとばかりに、舞い上がった。
「天を仰ぎ見よ。影落とすは竜である」
 ――我こそは龍。我こそはドラゴン。我の降臨は天災と知れ。
「!?」
 マジャードの頭上に、影が落ちる。幼い身体には似付かわしくなく、しかして龍の巨躯には相応しい。高速飛翔の突撃が迫る。竜のオーラを纏ったリューロボロスの質量と破壊力は生半可なものではない。たまらず、マジャードはその場に膝をついた。
「ぐう、う……」
「闇に生きし者よ、闇に散れ」
 その声と共に仕掛けられるディアボロスの猛攻に抗う術もなく、マジャードは潰えるのだった。

 リューロボロスは砂嵐を発生させていた小さな祭壇を叩き壊す。すると、周囲に巻いていた風が止み、砂嵐が消えた。
「……砂嵐の消滅を確認しました」
 無機質な声でルチルークが告げる。遠方に、大きな大きなスフィンクスが浮かんでいるのを見つけた。
 ごくり、とラズロルの喉が鳴る。それでも、口元には笑みを湛えたままで、零した。
「……はは、これはデカいな……」
 あのスフィンクスの上では、少年王が楽し気に指揮を執っているのだろう。
「……ふん、幼子の守護者たる我が冠するウロボロスの名、その原型であると言われる蛇神メヘンは太陽船の守護者だったというではないか。それが船を害し、少年王と敵対するなど、なんとも皮肉なものよ」
 独り言ちると、リューロボロスは踵を返す。
「帰ろうぞ、迎えが来よう」
 その声に呼応するかの如く、砂嵐が消えたその安全地帯に、帰路へのパラドクストレインが現れるのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【傀儡】がLV2になった!
【操作会得】がLV2になった!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【土壌改良】がLV2になった!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【先行率アップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】がLV3になった!
【アヴォイド】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2021年12月20日