【天正大戦国奪還戦】⑫上杉謙信
このシナリオは【天正大戦国奪還戦】に関連する特別シナリオです。
天正大戦国の断片の王『戦国覇王徳川家康』は、日光東照宮に戦力を集結、難攻不落の拠点化した上で、TOKYOエゼキエル戦争の技術で強化した『安土城』の力も加えて、絶対不落を達成し、《戴冠の戦》での敗北を避ける事を企図していたようです。
敗北しなければ、いつか勝利の機会が来る……という、史実の徳川家康らしい作戦ではありますが、その目論見を座して待つ必要はありません。
天正大戦国の過半を制し、暗黒世界蝦夷共和国や空想科学コーサノストラの横槍も防いだ、ディアボロスの力でもって、徳川家康を撃破し、日本全土の奪還を成し遂げましょう。
この戦闘によって、敵の戦力を削ることが出来ます。
勝利したシナリオ数に応じて、対応する戦場の敵の数が減少し、戦いを有利に進めることが出来るようになります。
このシナリオの攻撃対象は【⑫上杉謙信】の軍勢です。
史実で、越後の龍と恐れられた戦国最強の武将『上杉謙信』の名を奪ったジェネラル級天魔武者です。
外様の大名でありながら、その戦闘力の高さゆえに、家康から重要地点の防衛を任されているようです。
「成功したシナリオ数×5%」だけ、「⑫上杉謙信」の敵残存率を低下させます。
【天正大戦国奪還戦】越後の龍の鉄砲隊(作者 メリーさんのアモル)
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●上杉謙信、祈る
「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」
上杉謙信が祈りを捧げている。
「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」
その目前にはわざわざ戦場に作り上げた祭壇があった。
「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」
祈りを終えた謙信は振り返り、配下に向かって声をかける。
「我らが天正大戦国は、ディアボロスにより滅亡の危機に或る。しかし、天正大戦国には、上杉謙信がいる。弱った天正大戦国を滅ぼそうと群がる復讐者どもに、天誅を与えるべし」
堂々たる声だった。
「この上杉謙信ある限り、天正大戦国は決して滅びはせぬのだ!」
頼もしき言葉に、部下から鬨の声が上がる。
●越後の龍の鉄砲隊
「山陰山陽の尼子勢力、九州の龍造寺勢力を一掃した事で、遂に、天正大戦国奪還戦を挑む事が可能になったようだねぇ」
そう言って、ディアボロス達に声をかけるのは時先案内人のプリメーラ・ヴィダル(セイレーンのパイレーツ・g10812)だ。
「この奪還戦に勝利すれば、北海道以外の日本全土を最終人類史に奪い返してやれるね」
嬉しそうにプリメーラは笑う。
「徳川家康は、残る天正大戦国の戦力を日光東照宮に集結させ、防御を固めているようだねぇ。だけど、攻略旅団の戦略により、暗黒世界蝦夷共和国や空想科学コーサノストラの介入を断っている為。戦いはこちらに優位に進むだろうねぇ」
勿論、天魔武者も、富士山の大噴火砲によって新宿島を直接攻撃するなど、反撃の秘策もあるので、富士山に攻め込んでくる軍勢の対処も必要となるだろう、とプリメーラは続ける。
「何にしても、このファーストアタックで、敵戦力を漸減させ、奪還戦の優位を確実な物としたいところだねぇ」
「天正大戦国の攻略は、『令制国の境界』という障害により、長期にわたっていたが、遂に、奪還戦を挑むまで追い詰める事が出来たねぇ。この機会を逃してはならないよ。奪還戦の戦略の幅を広げる為にも、ファーストアタックの先制攻撃で、可能な限り敵戦力を削っておこうじゃないのさ!」
そう言って、プリメーラは空砲をかき鳴らすのだった。
リプレイ
音羽・華楠
私の故郷、平安鬼妖地獄変の終局から続いた天正大戦国との戦い――
それが最終局面に到ったのは、本当に感慨深いですね。
絶対にこの奪還戦で終わらせましょう!
謙信は、家康を守る結界の要の一柱。
天正大戦国奪還の為には避けては通れない相手です。
その戦力を今の内に削っておきましょう。
プリメーラさんの予知で、謙信が真言九字を唱えて祈りを捧げてたと聞きました。
ならば、こちらは天台九字で対抗しましょうか――
――《雷幻想・群雄》!
雷で形作られた分身を、敵軍へ突っ込ませて攻撃させます。
私自身は戦場からある程度距離を取り、戦況を俯瞰出来るように立ち回りましょう。
敵軍中で浮き足立ってたり、隊列に乱れがある……つまり、他と比べて練度が低そうな所を優先して狙い、効率良く敵の数を減らすことを目指します。
また、他の復讐者たちの動きも把握し、危機に陥ってる方が居れば即座に雷の分身たちを救援に向かわせますね。
敵軍の動きが纏まり、隊列が安定してきたら頃合いと見て撤退を。
天正大戦国奪還まであと一歩。
ここで踏み外してなるものですかっ。
メルキディア・セデクリエル
遂に北海道を除くけど日本を取り戻す機会が訪れたわね…TOKYOエゼキエル出身としても感慨深いわ
此方としても奮起しない理由は無いから頑張りましょう!
華楠さんが放った《雷幻想・群雄》に合わせてベイルマウアーを構えながら突撃
援護防御は任せて!
最上鉄砲隊の射撃からカバーするようにフォートレス•パンツァーを起動!
防いだ大戦国冷却砲をそのまま跳ね返して相手の数をさらに減らしていくわよ
こちとら氷結系の技をよく使ってたから冷却砲の寒さにはある程度耐える気概で
撤退のタイミングが来たら城壁に溜め込んだエネルギーを暴発させて目眩ましの爆発にしましょう
白石・明日香
何というか・・・上杉家家臣団とかいないの?
いや、こいつらがそうなんだろうけど・・・・まあいいけどとにかく天誅が下るのはあんた達よ!
狙いをつけさせないように残像で撹乱しながらダッシュで接近し懐に入り込んで圧政によって死んでいった人々の怨念を束ね呪詛の刃となしその首纏めて薙ぎ払ってあげる!
相手の突進は銃で奴らの顔面狙って連射による制圧射撃で動きを怯ませて同時に撃つ反動の勢いのままに後ろに飛んで直撃を受けないようにするよ。
囲まれるのはまっぴらごめんだしね。一体でも多くたたき切る!
「私の故郷、平安鬼妖地獄変の終局から続いた天正大戦国との戦い――それが最終局面に到ったのは、本当に感慨深いですね」
そうこれまでのことを振り返りながら呟くのは脚が綺麗な妖狐のディアボロス、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)だ。
「えぇ、遂に北海道を除くけど日本を取り戻す機会が訪れたわね…TOKYOエゼキエル出身としても感慨深いわ」
その言葉に頷くのはスタイルの良い天使のディアボロス、メルキディア・セデクリエル(閃機術士のエンジェリアン・g03132)。
「絶対にこの奪還戦で終わらせましょう!」
「えぇ、此方としても奮起しない理由は無いから頑張りましょう!」
華楠とメルキディアが頷きあう。
目の前に立ち塞がるはトループス級天魔武者『最上家鉄砲隊』。
「何というか……上杉家家臣団とかいないの?」
そんな敵の陣容を見て、思わず呟くのは胸もお尻も大きな人間のディアボロス!白石・明日香(弔いの狩人・g02194)だ。
「いや、こいつらがそうなんだろうけど……まあいいけどとにかく天誅が下るのはあんた達よ!」
「いいや、上杉様こそが復讐者達に天誅を与えるのだ!」
明日香が堂々と宣言すると、最上家鉄砲隊が堂々と宣言し、両手の火縄ガトリング銃を構える。
「謙信は、家康を守る結界の要の一柱。天正大戦国奪還の為には避けては通れない相手です。その戦力を今の内に削っておきましょう」
華楠はそう言って、九字を切り始める。
「プリメーラさんの予知で、謙信が真言九字を唱えて祈りを捧げてたと聞きました。ならば、こちらは天台九字で対抗しましょうか――。
臨む兵、闘う者、皆、陣列ねて前を行く! 多重雷分身――急急如律令!!」
陰陽木行に属する雷の術と天正大戦国由来の忍術を組み合わせ、妖精たちの補助で昇華したパラドクス『雷幻想・群雄』が発現する。
「――《雷幻想・群雄》!」
雷で構成された術者と瓜二つの分身を無数に生み出され、最上家鉄砲隊に突撃を開始する。
それに呼応し、2人のディアボロスも無数の華楠が分身とともに進む。
メルキディアは大盾型をした閃機である壁閃機ベイルマウアーを構えながら突撃し、その周囲で明日香は、残像を生み出しながら、同時の歩法で最上家鉄砲隊に向けて突撃する。
「……終わり……」
まず最初に最上家鉄砲隊に襲いかかったのは明日香のパラドクス『瞬歩・加速』。
残像を纏いながら一気に距離を詰めた明日香が最上家鉄砲隊をまとめて薙ぎ払う。
続いて、華楠の分身達が一斉に最上家鉄砲隊へ殺到し、数対数のぶつかり合いとなる。
「近接戦闘だ! 対処するぞ!」
最上家鉄砲隊は火縄ガトリング銃で2人に殴りかかり、接射で火炎弾を放とうとする。
だが、ここは華楠の戦略眼の光るところ。一歩引いたところからパラドクスで生じた分身を操っていた華楠は、戦況を俯瞰し、明らかに練度の低く、浮き足だっている最上家鉄砲隊を集中的に攻撃していたことで、陣形は乱れ、どうしても反撃は散発的にならざるを得なくなる。
「囲まれるのはまっぴらごめんだしね。一体でも多くたたき切る!」
攻撃した反動を利用して後方に飛び下がって火縄ガトリング銃の殴打を回避した明日香がそう言いながら、次の攻撃に備える。
「落ち着け、敵は立ったの3人だ。隣の奴らと少しずつでも連携すれば良い」
そう言って、最上家鉄砲隊は連携を少しずつ取り直そうとして、能動的な攻撃に移ろうとする。
「カバーは任せて!」
だが、それをメルキディアが許さなかった。
「大地の城壁に守護天使の護りをッ!」
壁閃機ベイルマウアーを大地に突き立てることで、守護天使の概念加護をもつ城壁が生じる。
最上家鉄砲隊は、腹部から魔力砲台を展開し冷却砲弾を放って攻撃するが、パラドクス『フォートレス・パンツァー』によって生じたその城壁は光のバリアによって攻撃を反射し、最上家鉄砲隊と周辺地形を逆に凍結させていく。
「こちとら氷結系の技をよく使ってたからね」
冷却砲の寒さ程度に耐えることは難しくない、とメルキディアは笑う。
ようやく連携が見え始めた最上家鉄砲隊はこのメルキディアの攻撃により、連携を完全に喪失。舞台が浮き足立つ。
その隙を逃す理由はディアボロスにはない。
再び、華楠の分身達と残像を纏った明日香の加速が最上家鉄砲隊に襲い掛かり、一気にその数を削っていく。
能動的な攻撃は全てメルキディアが防ぐ。
完全な連携により、最上家鉄砲隊達がその連携を取り戻し、完璧な反撃をこなせるようになるまでに、最上家鉄砲隊はかなりの数を減らされることになるのだった。
「ここまでですね、撤退しましょう」
そう華楠が冷静に判断する。欲をかかない。ファーストアタックにおいては重要な精神と言えるだろう。
「天正大戦国奪還まであと一歩。ここで踏み外してなるものですかっ」
メルキディアが城壁を爆破させ、目眩しに利用し、そのタイミングで3人は戦場から撤退したのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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