リプレイ
エレオノーラ・アーベントロート
島津家の。家臣とはいえまだ残っていましたのね。
新納忠元とやらもしみったれた戦いをしない方だと嬉しいのですけれど。
村中城の城門を突破後、新納忠元とその護衛の元へ向かいますわ。
ごきげんよう。仇が来て差し上げましたわ。
大人しくブチ殺されるか、抵抗してブチ殺されるか――選んでくれて構いませんわよ?
電磁レールガン「フェアレーター」を手に足軽天魔武者たちを狙いましょう。
距離を取って「第六十一の魔弾【鮮血】」を投射。気合の声をあげながら突撃を仕掛けて来る敵を迎え撃ちましょう。
近くの敵や弱っている敵から狙い、確実に1体ずつ仕留めるように。
こちらまで到達した敵の突き出される槍に対してはフェアレーターを盾のようにして防御。
うふふ、機械化ドイツ帝国の兵器は頑丈ですの。
豊久、義久、惟新斎。わたくしたちは島津とは何度も戦ってきましたけれど――その名に恥じない、愉しい戦いをあなたにも期待していますわよ?
村中城の門扉は破壊された。
ディアボロスたちは城内へとなだれ込み、そこに複数のジェネラル級と護衛の姿を認める。
「島津家の……。家臣とはいえまだ残っていましたのね」
エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)は、電磁レールガン『フェアレーター』を構える。迎え撃ってきたのは、機械槍を構えて横並びになった『足軽天魔武者』だ。
「『大指武蔵』新納忠元とやらもしみったれた戦いをしない方だと嬉しいのですけれど」
まずはこのトループス級を突破せねばなるまい。
『第六十一の魔弾【鮮血】(アインウントゼヒツィヒステ・フライクーゲル)』を装填し、エレオノーラは隊列中央の足軽へと投射した。
「『【鮮血】解放――』」
コマンドワードを受けて、命中した弾丸から禍々しいオーラが吹き出し、兵のボディを砕く。
高い戦意をもっていた足軽たちも、わずかにたじろいだ。
「ごきげんよう。仇が来て差し上げましたわ。たった今、見てもらったみたいに、大人しくブチ殺されるか、抵抗してブチ殺されるか――選んでくれて構いませんわよ?」
挑発の声をかける。
この魔弾は、エレオノーラの血を吸い上げて作られたものだ。
身を削り、命を賭けての攻撃だが、トループス級からみれば一方的な蹂躙に感じられることだろう。城内への侵入者を、槍で食い止めるようなやり方では負けを待つようなもの。
「ヤァァーッ!!」
気合とともに、一斉に掛かってきた。
攻守が入れ替わり、突撃を仕掛けてくる足軽を、エレオノーラが迎え撃つかたちになる。フェアレーターは、1体ずつを確実に仕留めていく。
いよいよ到達し、敵から突き出される槍に対しても、レールガンは盾がわりになった。
「うふふ、機械化ドイツ帝国の兵器は頑丈ですの」
乱戦となっても、エレオノーラに臆するところはない。オーラに蝕まれたトループス級が、その数を減らす。
「豊久、義久、惟新斎。わたくしたちは島津とは何度も戦ってきましたけれど――その名に恥じない、愉しい戦いをあなたにも期待していますわよ?」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
ハナ・フリードル
先陣切った仲間に続いて突入するっスよ。
次の相手はあたしっス!まとめてかかって来いやぁ!
両手に斧を持って、一直線に敵陣の真正面から突っ込むっス。
【ウォークライ】のパラドクスを使うっス。雄叫びをあげて自身の能力を底上げするっス。
当時に大声で敵を怯ませて、その隙を狙って斧を叩き込むっス。
二本の斧を嵐の様に振り回しながら、敵の合間を駆け巡って片っ端から斬り裂いてゆくっス。咆哮で怯ませた敵の隙を突いて突破し、包囲されない様に立ち回るっス。
反撃の突撃は、斧で受けて受け流して威力を殺し、耐え抜くっス。こんなもんじゃくたばらないっスよ。
ディアボロスの仲間や、明智軍の動きとも連携して敵陣を掻き回し殲滅するっス。攻撃対象を重ねて、確実に仕留めてゆくっス。
この先どうなるかは分からないけど、今はお仲間っス。信用して連携するっスよ。
「次の相手はあたしっス! まとめてかかって来いやぁ!」
先陣を切った仲間に続き、ハナ・フリードル(バルサミナ・g06921)が城内に突入してくる。
新納忠元の護衛トループス級は、必死に体勢を立て直す。
ジェネラル級に倣うか、忠義の足軽天魔武者は、機械槍を構えて整列した。今度ははじめから気合の声をあげて、ディアボロスへと向かってきた。
「ヤァーッ!!」
だが、ハナはハナで、両手に斧を持ち、敵陣に真正面の一直線。
「うおぉぉぉおあああ!! かかってこいやおらあぁぁぁあ!!!」
大声は、足軽たちのそれを遥かに凌ぐ。
パラドクス『ウォークライ』の雄叫びは、それだけでハナの能力を底上げする。
向かってくる槍にブレはなくとも、足軽たちは顔を伏せ、ただひたすらに足を動かしていた。忠義は立派かもしれないが、そんな隙だらけの穂先が刺さるはずもない。
斧が受けて流して、威力を殺す。
「こんなもんじゃ……。こおぉぉぉんなもんじゃぁああ!! くたばらないっスよぉぉおお!!!」
間合いに入ったところで、斧刃を叩き込んだ。
敵の合間を駆け巡り、嵐の様に振り回される斧。
二陣、三陣と刺しにくる足軽たちも、ハナは片っ端から切り裂いていく。トループス級は数を減らし、もはや守ることも引くことも、ましてや囲むことなど不可能になった。
「この先どうなるかは分からないけど、今はお仲間っス。信用して連携するっスよ」
護衛はあらかた片付けた。
ふとみれば、明智軍もそこそこの動きをしている。ジェネラル級『大指武蔵』新納忠元の眼には、どう映っているのであろうか。
あだ名は島津の五指で、最初に折られる武功者という史実からだ。
ハナはそのすぐそばまで斬りこみ、最後の足軽天魔武者を葬った。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
エレオノーラ・アーベントロート
【奴崎組】
仇? そうですわねぇ、島津とはよく戦ってきましたし、主君、同僚、配下……心当たりが多過ぎて、どれの仇かも分かりませんわ。
それで? それがどうかしましたの?
仇討ちなんて何も生まない――なんて話じゃありませんわ。むしろあなたが何を生みたいのか気になっているだけですわ。
ただ何となくなのか、無念を晴らしたいのか、忠義のためか――最期に何を思って死ぬのかくらいは聞いておこうと思いまして。
決戦前の口上後、戦闘に入りましょう。
電磁レールガン「フェアレーター」に装填された「第二十三の魔弾【赫燿】」を使用。赤く輝く破滅の光を放つ【赫燿】の魔弾で敵を撃ち抜きますわ。
あちらの武器も砲……それも光線系のもの。
うふふ、お揃いですわね!
あちらが放つ非常に広範囲を薙ぎ払うビームに対して、避けるのではなく【赫燿】の魔弾で反撃、相殺することで防御しダメージを減らしますわ。
他の復讐者と連携も取り、逆にあちらの光線を押し返し、赤い光で呑み込みましょう。
復讐は果たさせてあげれませんけれど――満足いく戦いはできまして?
三間・勲
(連携アドリブ歓迎)
かつてヤ・ウマトの領土になっていた沖縄を侵攻した『島津豊久』を始め、島津家のお名前は度々耳にしました
天正大戦国とディアボロスの因縁も長く続いておりますが…ともかく今は傭兵会社の一員として、目の前の任務に徹しましょう
周囲と足並みを揃えて戦場へ
攻撃目標はクロノヴェーダ『新納忠元』一体!
召喚した機械兵器群を標的の周囲を広い位置から覆うように配置
周囲の動きも観察し、同時に仕掛ける味方の攻撃の間を繋ぐようにパラドクス攻撃を放ちます
次に攻撃を仕掛ける味方が優位に立ち回れるように
集中砲火によって敵の注意を一瞬でもこちらに向けられるように努めます
敵が反撃の句を詠み始めたら警戒を強め、「氷盾」で身体の中心部を守り侵食する闇に抵抗します
多少の怪我は厭わず、態勢を立て直して少しでも有効的な一撃を与える事に専念しましょう
相手はジェネラル級…一筋縄では行きませんが、こちらも簡単には折れませんよ
ハナ・フリードル
足軽どもは片付けたっス!次はお前の番っスよ新納忠元!
ずかずかと城内に乗り込んでいくっス。不意打ちを受けない様に警戒し、尚且つ気圧されない様に大胆に。
新納忠元と対峙したら、仁王立ちで不適に笑って宣戦布告っス。ディアボロスのハナ=フリードルっス!お相手させて貰うっスよ!
【ヘイルストーム】発動っス。自身を中心に、氷片混じりの竜巻を巻き起こすっス。
竜巻の回転と勢いを乗せた氷の刃を連続で放ち、相手に叩き込んで全身を切り刻むっス!
反撃は、武者達の召喚っスか。押し寄せる軍勢を竜巻で押し留め、氷片で斬り裂いて食い止めるっス。秋風程度、極寒の冬風の前じゃ涼風っスよ!
相手はジェネラル級、圧倒的な実力差は生半可な戦術や小細工じゃ覆せないっス。それでも強がって立ち向かうしかないのがディアボロスの辛いとこっスね。
差を埋めるのは気合いと根性、後は仲間との信頼っス。仲間と包囲連携し、波状攻撃で削り込んでいくっス。
奴崎・娑婆蔵
【奴崎組】
まず敵方が一枚岩じゃァねえ。
あいつとは今は利害が一致している、そいつの旗振りで今回はどこそこへ攻め入る、此度はこいつを斬られたし……全くこの戦国だきゃカチコミ一つ取ったって退屈しやせんねえ?
ともあれ、こうして戦場に臨めばやるこたァ同じ。――八ツ裂きにしてやりまさァ。
どうぞ好きに句でもなんでも詠みなせえ。そいつがテメエの辞世の句になりやすぜ。
聞かせて下せえよ、どんなモンか?
なんせあっしにゃ辞世の句なんざとんと縁がねえ。
手前、姓は奴崎名は娑婆蔵――人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』。見ての通りの黄泉返り、等活地獄の亡者でござい。
●SPD対抗
・妖刀『トンカラ刀』抜刀、敵の天魔武者群に立ち向かう
・敵の攻勢が「相手の守りを打ち崩す」ことに強い威を発揮するものと踏まえ、受けるに際しては「ガードで耐える」よりか、剣先で「流す」ことを意識する
・【悪霊剣】発動、敵の装甲や得物を透過し中の魂こそを斬る剣にて攻撃
・【闇使い+忍び足】を用いた捉え所を希薄化させた構えで、敵群の中に紛れ込むように踏み込み立ち回る
阪本・竜馬
【奴崎組】
アドリブ歓迎ぜよ!
ほーん……句を詠む天魔武者も初めて見よったのう。
そっちが句を詠んで秋風を起こすならわしも句を詠んで【ダメージアップ】乗せた旋風起こしてやるぜよ!
覚悟せい、洗濯の時間じゃ!
つむじ風 足元揺らぐ つわもの哉――。
【陸奥守吉行のような刀】構えてパラドクスを使う!
起きろ旋風!どっちの風が強いか勝負じゃ!
なに?最後が字余りじゃと?いま句を気にしよったら勝負にならんじゃろ!わしに集中せい!
旋風は吹きゆうが、真の狙いはおんしじゃ新納忠元。この風はおんしにしか狙いはつけてやせんき!
残った精兵達は秋風の如き猛攻を【竜眼】で防御しつつ、刀で鍔迫り合いに持って行ってやり過ごすぜよ。
他にも使える残留効果は使い、奴崎組の仲間達と上手く連携を取りつつ、目指すは勝利じゃ!
伏見・逸
【奴崎組】で参加(仲間は苗字呼び、奴崎は「組長」呼び)(アドリブ歓迎)
必要に応じ、仲間をディフェンス
(自分の負傷は気にしないが、仲間の負傷には割とわかりやすくキレる)
一句捻るのかよ、優雅なんだか物騒なんだか。
…生憎、こちとらそういう学だの心得だのはなくてな。ぶった切ったり潰したりしか能がねえ
無粋で悪いが、まあ禍ってのはそんなもんだろう
仲間と声を掛け合い連携。敵の動きの特徴や、敵・味方の消耗状態等の情報を共有
消耗の激しい仲間がいれば優先的に守る
基本は近接戦闘。敵に張り付いて動きと声掛けで挑発し、相手の視野や行動範囲を狭める
仲間が攻撃を仕掛ける際には、自らを囮として援護する
攻撃は【禍竜の鋭刃】、長ドスでのシンプルな斬撃
【ダメージアップ】も借りて、敵の四肢や武器を狙い、機動力・攻撃力を削ぐ
「味方の攻撃を補助する為、敵の動きを妨害し隙を作る」を優先目標とする
敵の攻撃は武器や尻尾で軌道を逸らしたり、翼を盾代わりにしてダメージを減らす
ただし、仲間の危機或いは敵の撃破が見込める時は、自分の防御は棄てる
ワシリーサ・ヴォレシア
アレンジ連携歓迎
【奴崎組】
心情
新納忠元というと島津の家臣の中で先ず最初に名を挙げられる、つまり数える際に親指を折られる事から親指武蔵と呼ばれる様になったんだっけ?
本家とは色々違うけど厄介なのは変わりないし……全力で倒さないとね!
連携重視
仲間とは声を掛け合い情報共有するし攻撃のタイミングも合わせる
〇イワンワシリーの焼失発動
自身の小柄も活かし呼び出した輝く霧を周囲に散布
霧に紛れて呼び出された島津の兵を掻い潜り敵に肉薄
鎖舵輪の鎖に纏わせた炎の刃をぶちかます!
此の霧は私自身
当然中の動きは把握出来てるからね
視界が定かじゃない状況で此方を捉えきれるかな?
最終人類史の親指武蔵は小柄だったと言うけど私程じゃないだろうしね
此の霧の中で私を捉えられるかな?
味気なや 露西亜の地より 戦いし
我の前には 弱兵なり
いや……
弱き者 虐めし汝(な)等は 今此処に
強者(もさ)に敗れて 骸晒さん、かな?
力なき人々を苦しめ虐げてきた報い、受けて貰うよ?
イワンワシリー、『私』自身を焼いた炎で貴方も燃え尽きて貰うよ!
バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。
護衛は片付いたようですが、残る敵は最強の戦力であるジェネラル級。それも、名のある武将との事。
こちらも戦力を揃えて挑むであります。任務遂行の為、参戦するであります。
無双馬に騎乗し戦場に乗り込みます。
長槍サリッサと魔力盾スクトゥムを構え【金床陣】を使用。槍と盾の複製を無数に具現化し操作、前方に並べ立ててファランクス陣形を形成します。
仲間と連携して攻撃を仕掛けます。タイミングを合わせ、波状攻撃で敵の気を分散させ攻撃の効率を高めます。
召喚した槍盾を自身の動きと連動させ、ファランクスと共に騎馬突撃。
密集させた盾を突進の勢いで叩き付けるシールドバッシュで体勢を崩し、当時に盾の隙間から繰り出す槍衾で刺し貫くであります。
反撃の光線は、巨大な砲身の向きを見切り、射線上に並べた盾陣で受け止めます。隙間なく多重に構えた盾で光線を遮りその威力に耐え抜きます。
仲間と包囲し退路を塞ぐ様に立ち回ります。
日本のサムライはこういう事、辞世の句を詠むのでしょう。用意はしているでありますか?
文月・雪人
新納忠元、島津の残党達はやはり合流していたのだね。
その勇猛さと復讐心、もしキマイラウィッチ達と合流していたら、より厄介な事になっていただろう。
ここで戦える事には正直ほっとしているよ。
しかしこの戦いを導いた切っ掛けが、史実では彼とも縁が深い細川幽斎の助命であった事は、
彼にとっては不運であったと言うべきか。
しかし得られた機会、逃す訳にはいかない。
強敵なのは間違いないが、仲間と共に心して挑みたい。
落城を詠む彼の句には、『寄せては沈む月の浦波』そう返しておくべきなのだろうか。
攻守が逆な気もするけれど、それはそれだね。
史実の武将達の歌に敬意を表しつつ、雪月花の刀を構える。
パラドクスの歌にはパラドクスを放ち返歌としよう。
『天を地を駆け朱鉄の舞』
『朱鉄ノ舞』のパラドクスを使用。
秋風に舞う木の葉のように、壁も天井も、敵の召還した軍勢さえも、あらゆる場所を足場として、
縦横無尽な立ち回りで敵へと迫る。
敵は堅牢な装甲の天魔武者だが、関節などの装甲の薄い部分を瞬時に見抜き、
パラドクスの力を宿した刀で断ち切ろう。
「足軽どもは片付けたっス! 次はお前の番っスよ新納忠元!」
さらにずかずかと、城内に乗り込んでいくハナ・フリードル(バルサミナ・g06921)。
バトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)が、無双馬『青縞』に騎乗し駆け付ける。
「残る敵は最強の戦力であるジェネラル級。それも、名のある武将との事。こちらも戦力を揃えて挑むであります。任務遂行の為、参戦するであります」
合流するディアボロスたち。三間・勲(漁火・g10186)は、史実の知識に照らす。
「かつてヤ・ウマトの領土になっていた沖縄を侵攻した『島津豊久』を始め、島津家のお名前は度々耳にしました。天正大戦国とディアボロスの因縁も長く続いておりますが……ともかく今は傭兵会社の一員として、目の前の任務に徹しましょう」
「うん、私も聞いたよ」
ワシリーサ・ヴォレシア(船好き少女・g09690)はゆえあって、改竄まえの歴史をよく勉強している。
「新納忠元というと島津の家臣の中で先ず最初に名を挙げられる、つまり数える際に親指を折られる事から親指武蔵と呼ばれる様になったんだっけ? 本家とは色々違うけど厄介なのは変わりないし……全力で倒さないとね!」
「島津の残党達はやはり合流していたのだね」
と、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)はどこか感慨深げだ。
「その勇猛さと復讐心、もしキマイラウィッチ達と合流していたら、より厄介な事になっていただろう。ここで戦える事には正直ほっとしているよ」
白銀の刀、『雪月花』を抜く。
ハナたちは足並みをそろえ、不意打ちを受けない様に警戒しつつも、尚且つ気圧されない程度には大胆に、ジェネラル級へと近づく。自分たちの背後を明智軍がとりまいているのも奇妙だが。
ワシリーサからややひいた位置では、彼女が身を置く一家の組長、奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)も軍勢に加わっていた。両方のクロノヴェーダを眺める。
「まず敵方が一枚岩じゃァねえ……」
「気に入らないのか、組長?」
伏見・逸(禍竜の生き先・g00248)が尋ねる。
半笑いなのは、娑婆蔵の意図はわかっているから。
「いやいやァ。あいつとは今は利害が一致している。そいつの旗振りで今回はどこそこへ攻め入る、此度はこいつを斬られたし……全くこの戦国だきゃカチコミ一つ取ったって退屈しやせんねえ?」
包帯の下で笑ってる。
奴崎組の者、阪本・竜馬(世界を洗濯する力を・g11762)も頷いた。
「わしらが目指すは勝利じゃ!」
大雑把に、そう言い放ったが、胸中では『残留効果』の算段をとっていた。
いまのところ『ダメージアップ』が有力。案外と力押しが効くのではないか。そして、ディアボロスたるものその意志を高めたい。出番があるかはわからないが、ジェネラル級が相手ということで、倒れても復讐を果たす、『ラストリベンジ』を活性化させる。
「復讐……。みんなぁが口々言いよったとおり、アイツからみたわしらも……」
竜馬の視線が、『大指武蔵』新納忠元に強く引き寄せられたおり、ちょうどハナと、組の先鋒だったエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)が対峙したところだった。
「ディアボロスのハナ=フリードルっス! お相手させて貰うっスよ!」
仁王立ちで宣戦布告する、小柄な女性。声音は不敵に笑っている。新納忠元は、角ばった青い鎧をガチャリと鳴らし、しわがれた声で応える。
「よくぞ参ったのう。こちらこそ、仇をとるつもりじゃて」
やはり、と竜馬が思う間もなく、エレオノーラが口調だけは丁寧に問いただす。
「仇? そうですわねぇ、島津とはよく戦ってきましたし、主君、同僚、配下……心当たりが多過ぎて、どれの仇かも分かりませんわ。それで? それがどうかしましたの?」
だんだんと上ずって、罵倒する調子が滲む。
「仇討ちなんて何も生まない――なんて話じゃありませんわ。むしろあなたが何を生みたいのか気になっているだけですわ。ただ何となくなのか、無念を晴らしたいのか、忠義のためか――最期に何を思って死ぬのかくらいは聞いておこうと思いまして」
若い女の挑発にも、老人は落ち着いて話した。
「勝敗は兵家の常じゃ。島津が敗れたならば、新たな断片の王に従うべきでな。断片の王徳川家康に従う龍造寺に従うに不思議はない」
だが、エレオノーラをはじめ、ディアボロスたちは攻撃態勢にはいる。
忠元の背中から巨大ビームバズーカが起き上がってきていた。
「なによりも、殿の仇であるおぬしらディアボロスと戦う機会を約束してくれたからな。そして、その約束は、今、果たされている」
「『第二十三の魔弾【赫燿】(ドライウントツヴァンツィヒステ・フライクーゲル)』解放――」
エレオノーラは、電磁レールガン『フェアレーター』から、エネルギーそのものを放った。
忠元の『ハイメガ種子島』の砲口からは、超高威力のビームが拡散されてくる。
両者はぶつかり合い、その光が肥前国村中城の防御設備をまぶしく照らす。
「うふふ、お揃いですわね!」
口でやり合ったエレオノーラが、なぜだか嬉しそう。
「あちらの武器も砲……それも光線系のもの。避けませんわよ。このまま相殺させて、ダメージを減らしますわ!」
しかし種子島の使い手は、ビームが広範囲を薙ぎ払えることを利用してくる。
味方を巻き込めるならいかがいたすか、という老武将からの問い。
「――真っ二つにしてやらあ」
逸が飛び出してきた。
武器は、長ドスのみ。だが、その経路は、ビームに曝されそうな仲間を押しのけて、護りながらなのだ。
「『禍竜の鋭刃(カリュウノエイジン)』!」
鋭く速く、タネも仕掛けもない単純さ。そして、ひた向きさが、自身は光に呑み込まれてからの斬撃に通じる。
眩さが最高潮に達したあと急速におさまり、逸の後ろ姿がはっきりしてきた。
「一句捻るのかよ、優雅なんだか物騒なんだか」
長ドスは、ハイメガ種子島の砲身を、真っ二つに裂いていた。ビームからの致命傷を負わなかったのは、ドラゴニアンの翼を前にもってきて盾代わりにしたことと、かばった仲間が島津の伏兵をこれまた防いでくれたおかげ。
エレオノーラが敵の光線を押し返し、赤い光で呑み込んでくれた。
明らかになった伏兵に対し、勲は召喚した機械兵器群を標的の周囲を広い位置から覆うように配置し、バトラは長槍サリッサと魔力盾スクトゥムを構えて、その複製を無数に具現化し操作、前方に並べ立ててファランクス陣形を形成して対抗する。
そしてワシリーサが、輝く霧の散布からの鎖舵輪の鎖に纏わせた炎の刃でぶちかます。
娑婆蔵は話をしていたときとはまったく別の位置で、妖刀を構えていた。
「こうして戦場に臨めばやるこたァ同じ。――八ツ裂きにしてやりまさァ」
足元にどさどさと倒れ伏す、島津兵。
「目くらましを受けたのは、ワシらのほうじゃったか」
召喚につかった短冊を替えつつ、種子島を収納する忠元。逸は片手で傷をおさえながら飛び退く。
「……生憎、こちとらそういう学だの心得だのはなくてな。ぶった切ったり潰したりしか能がねえ。無粋で悪いが、まあ禍ってのはそんなもんだろう」
すぐに次の句が詠まれるのは間違いない。
娑婆蔵は、闇使いと忍び足を用いて捉え所を希薄化させ、さきほどしたように、敵群の中に紛れ込むように踏み込み立ち回る。竜馬は、『陸奥守吉行』……のような刀を抜いて、援護にまわって敵を斬った。
「覚悟せい、洗濯の時間じゃ! なんべんでも言おう。目指すは勝利じゃ!」
味方の陣形の立て直しにも貢献する。
「『秋風に 水俣落つる 木ノ葉哉』……」
新納忠元の筆が走る。
増える天魔武者群の攻めたてに、娑婆蔵は妖刀『トンカラ刀』の剣先で、『流す』ことを意識する。かの句は、水俣城さえも木の葉の如く落城させるかのように、敵の堅牢な守りさえも突き破ると詠われたもの。
『相手の守りを打ち崩す』ことに強い威を発揮するものと踏まえて、ガードで受ける手を使わなかった。
「『悪霊剣(アクリョウケン)』、その魂を叩ッ斬る」
敵群を抜けた娑婆蔵の剣が、非物質化する。
角ばった青い鎧が強固でも、透過し中の魂こそを斬る剣にて攻撃すれば、ジェネラル級にもダメージを与えられよう。
「ほーん……句を詠む天魔武者も初めて見よったのう」
竜馬が取りまとめたエフェクトが、組長のトンカラ刀にのる。更には、自身の刀にも。
「そっちが句を詠んで秋風を起こすならわしも句を詠んで『ダメージアップ』乗せた旋風起こしてやるぜよ!」
龍の力を集中させた。
「『つむじ風 足元揺らぐ つわもの哉』――」
刀を勢いよく振り下ろす。『天上天下・旋風斬り(テンジョウテンゲツムジギリ)』だ。斬撃が竜巻に変わって放たれる。
「起きろ旋風! どっちの風が強いか勝負じゃ!」
「どうぞ好きに句でもなんでも詠みなせえ。そいつがテメエの辞世の句になりやすぜ」
娑婆蔵と竜馬、悪霊と旋風の剣が忠元に迫る。
鎧のいくつかが破損しながらも、句を詠むジェネラル級の姿は、すぐまた島津兵の彼方へ。
「なに? 最後が字余りじゃと? いま句を気にしよったら勝負にならんじゃろ! わしに集中せい!」
「竜馬の句を笑うなら、聞かせて下せえよ、どんなモンか? なんせあっしにゃ辞世の句なんざとんと縁がねえ」
ふたりは挑発の言葉を投げ掛けて追いすがる。
召喚されてきた手勢を斬り、あるいは刀で鍔迫り合いに持って行ってやり過ごしながら。
「手前、姓は奴崎名は娑婆蔵――人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』。見ての通りの黄泉返り、等活地獄の亡者でござい」
「旋風は吹きゆうが、真の狙いはおんしじゃ新納忠元。この風はおんしにしか狙いはつけてやせんき!」
「此の霧は私自身……!」
ワシリーサが、輝く霧とともに加わる。
「視界が定かじゃない状況で私たちを捉えきれるかな?」
『イワンワシリーの焼失(ショウシツ)』のもととなっているのは、船の伝説。自身を焼いた炎。
「『味気なや 露西亜の地より 戦いし 我の前には 弱兵なり』。いや……。『弱き者 虐めし汝(な)等は 今此処に 強者(もさ)に敗れて 骸晒さん』、かな? 力なき人々を苦しめ虐げてきた報い、受けて貰うよ?」
輝く霧に、島津兵だけを迷わせて、3人はそれを透かして忠元に攻撃を加えた。
竜馬の旋風が鎧をさらに削り、娑婆蔵トンカラ刀が非実体となって破損部を貫く。そして、自分を燃やしたと称する炎の刃でもって、ワシリーサが炙る。
「最終人類史の『親指武蔵』は小柄だったと言うけど、それ程じゃなかったね」
「ふむ。句も用兵も巧みじゃのう。……『ここは所も大口よ 肥後の多勢も安々と』」
兵を呼ぶ句ではない。
ディアボロスたちの足元に、巨大な口が創り出される。呑まれたさきには、漆黒の闇による浸食が待っていた。
「みなさん! ここは僕が!」
勲が『氷盾』で身体を守った状態で突っ込んできて、仲間たちを足元の口から押し出した。機械兵器群を口の縁に配置して、救助させる。円陣はすぐに忠元を取り囲むように配置しなおされ、そこにバトラのファランクス陣形も取り巻く。
「『フルメタルシージ』!」
「『エクェス 鉄床陣(ファランクス)』!」
号令が同時にとぶ。
機械兵器群の集中砲火。サリッサとスクトゥムの複製による刺突と打撃。勲とバトラの操る戦力が協力しあう。砲撃に注意をひいたあとは、槍が飛翔して突き刺す。その隙に、盾に隠れた機械兵器群が配置を変えて、また砲撃する。
タイミングを合わせた波状攻撃で、忠元に次の句を詠ませない。
あいた闇の口は、徐々に縮小し、消滅した。
「相手はジェネラル級……一筋縄では行きませんが、こちらも簡単には折れませんよ」
仲間の救出で負った闇の浸食を、勲は振り払おうとする。
「勲さん?!」
思ったより、傷が深そうだった。バトラは、無双馬をまわして庇いにはいろうとするものの、忠元が『ハイメガ種子島』を壊れた砲身のまま引き出しているのが目に入った。
「まだ、撃つつもりでありますか?!」
もしかしたら、ジェネラル級といえども、覚悟し始めたのかもしれない。
「日本のサムライはこういうとき、辞世の句を詠むのでしょう。用意はしているでありますか?」
無双馬は駆けさせる。
召喚した槍盾を自身の動きと連動させ、バトラはファランクスと共に騎馬突撃にうつる。覚悟が決まっているのは、ディアボロスも同じだ。
動ける数人が、この突撃に続いた。
ハナは、その身を武器とする。
「相手はジェネラル級、圧倒的な実力差は生半可な戦術や小細工じゃ覆せないっス。それでも強がって立ち向かうしかないのがディアボロスの辛いとこっスね」
「仲間と共になら。強敵なのは間違いないが心して挑もう。得られた機会、逃す訳にはいかない」
雪人は、白銀刀『雪月花』を構える。
「落城を詠む彼の句には、『寄せては沈む月の浦波』そう返しておくべきなのだろうか。攻守が逆な気もするけれど、それはそれだね」
史実の武将達の歌への敬意を忘れない。
半分になった巨大ビームバズーカが唸った。繰り出される光条の幅は非常に広い。突撃するディアボロスがまとめて殲滅させられそうだ。
「シールドバッシュ!」
バトラは射線上に並べた盾陣でそれを受け止める。
隙間なく多重に構えた盾で光線を遮りその威力に耐え抜く。するうち、種子島のほうが限界にきて暴発した。
「ぐ……くぅ。もたんかったか」
よろめく新納忠元にむけ、密集した盾が突進の勢いで叩き付けられる。同時に、盾の隙間から繰り出される槍衾。
「刺し貫くであります!」
長槍サリッサのオリジナルも突き立てた。その代わりバトラは身動きがとれない。
「ヘイィィル ストオォーーム!!」
ハナを中心に、氷片混じりの竜巻が巻き起こる。
敵が押さえつけられているあいだに、竜巻の回転と勢いを乗せた氷の刃を連続で放ち、全身を切り刻む。
「な、なんの……『秋風に 水俣落つる 木ノ葉哉』……」
つぶやきを、バトラの耳がひろった。ハナもすぐに察知する。
「まだ武者達の召喚ができるっスか。秋風程度、極寒の冬風の前じゃ涼風っスよ!」
強がり込みで、押し寄せる軍勢を竜巻で押し留め、氷片で斬り裂いて食い止める。
「差を埋めるのは気合いと根性、後は……」
空気の渦ごしに、ハナの視線は雪人へ。
「仲間への信頼っス」
「よし。パラドクスの歌にはパラドクスを放ち返歌としよう。――天を地を駆け『朱鉄ノ舞(アカガネノマイ)』」
秋風に舞う木の葉のように雪人は宙を駆ける。
ハナが抑えている召還軍勢さえも足場として、それらを越えた。ジェネラル級は身体に刺さった槍を抜くために、バトラを乗馬ごとはねのける。しかし、彼女が並べてくれた盾を利用し、雪人は縦横無尽な立ち回りでついに追いついた。
「敵は堅牢な装甲の天魔武者だが……!」
皆がつけた傷あとを、瞬時に見抜くことができる。
パラドクスの力を宿した刀で、断ち切った。老人は天を仰ぎ、膝をついて沈黙する。召喚し続けた島津の精兵が、霧散していく。
息を整えながら寄ってきたのは、エレオノーラだった。
「復讐は果たさせてあげれませんけれど――満足いく戦いはできまして?」
壊れた兜が微かに、頷いたようだ。
『大指武蔵』新納忠元は筆をとったが、誰も遮りはしなかった。
「『さぞな春 つれなき老と おもうらん ことしも花の あとに残れば』……」
鎧がガラガラと崩れる。
ジェネラル級の一体は滅びた。ディアボロスのある者は離脱し、ある者は引き続き龍造寺大決戦に身を投じる。
雪人はわずかに振り返った。
「しかしこの戦いを導いた切っ掛けが、史実では彼とも縁が深い細川幽斎の助命であった事は、彼にとっては不運であったと言うべきか」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【過去視の道案内】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【反撃アップ】LV3が発生!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
最終結果:成功 |
| 完成日 | 2025年11月30日 |
| 宿敵 |
『『大指武蔵』新納忠元』を撃破!
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