リプレイ
エレオノーラ・アーベントロート
中立と。さて、これまで「奪還戦の主目標ではないが、生かしておくと土地を持っていかれるクロノヴェーダ」がどういう風になっていたかを考えると中立の扱いなんて知れてはいますけれど――そんなどうでもいいことは後にしましょうか。
せっかく愉しい戦争ですのに。
明智光秀配下のトループス級が防衛に出てきた尼子サイコー軍と戦い、城取合戦を挑んでいる戦場に。戦線の後方から電磁レールガン「フェアレーター」から「第二十三の魔弾【赫燿】」を投射。きっちり明智光秀配下は避けて尼子サイコー軍のみを狙い、赤く輝く破壊の光で消し飛ばしましょう。
別に明智光秀の配下ごと巻き込んで消し飛ばすこともできますけれど――そんなありきたりなこと、面白くありませんものね。
その後も前衛を光秀配下に任せてわたくしは後衛から攻撃、破壊力重視の攻撃で敵を減らし、城門を突破しますわ。
尼子が最高? 面白い冗談ですわね。
尼子と明智、どちらが勝つか? 答えは――わたくしが味方に付いた方ですわ。
野本・裕樹
京都を狙った尼子に手が届きそうなこの状況、思ってもみない形ではありましたが好機なのは間違いありません。
尼子勢力との決着のため、今こそ征きましょう。
軍勢の主な相手は明智光秀勢力のトループス級に任せます。
【モブオーラ】を利用し軍勢がぶつかり合う中で城門へ向かって障害となる『尼子サイコー軍』を討ち取り戦線を押し上げましょう。
そのまま少しでも城門へ接近し突破を目指します。
使う刀は《妖刀『鐵喰』》、
使うパラドクスは《瞬刃・青葛藤》です。
攻撃は一撃離脱で明智光秀勢力のトループス級を援護するように、一当てしたら【モブオーラ】で目立たぬように移動し再度一撃離脱を仕掛けるを繰り返しましょう。
尼子しか勝たん……一番だとか最高だとかいう意味でしたか。
戦う力を持たぬ京の民の命を狙った輩に良さを見出す事などとてもではありませんが。
言うのは勝手です、ですがここでの勝利は譲れません!
赤穴・倫経斎
さて、折角の里帰りじゃ。
ここは一つ賑やかしとさせてもらおうかの。
聞きなれた音色であれば敵味方の区別がつかず、混乱しようて。
あとは折角の乱戦じゃ。
互いに相争って居る所を駆け抜け、障害となる最小限の敵のみ退けておくとしよう。
無論、攻撃するのはこちらに気付いた尼子方のみじゃ。
後は弱った敵が居れば狙われるは必定。
明智軍に狙ってもらうとしようかの。
深追いはせずに、弱らせて狙わせる程度に留め置くとしよう。
乱戦では目立たぬが吉、足を止めず、そしてこちらへの視線には敏感になっておきたいところじゃな。
さて、城の造りも変わっておろう。
大手道、搦手道、裏手道、戦場を駆けつつ城への道筋も探っておきたいところじゃな。
伝承知識もとい古き知恵と合わせれば、有用な道も導き出せるじゃろう。
まずは晴久公の手足足りうるか、腕前を見極めようぞ。
文月・雪人
まさか光秀勢力と共闘する事になるとはね、これもまた縁と言うものか。
勿論油断ならない相手ではあるけれど、同盟は確かに結ばれた。
もしかすると現地のトループス級達の中には戸惑っている者もいるかもしれないが、
目的を同じくして共に戦場に立つ以上、今は仲間として協力して戦えたらと思う。
対するは尼子サイコー軍。
尼子がいいかは別にして、推しは推せるときに推せというのには一理ある。
ならば此方も流儀に倣い、推しを推してみようじゃないか。
俺の推し……それは勿論、着ぐるみだよ!
『着ぐるみ召喚・着ぐるみの森』のパラドクスを使用。
敵の尼子推しの攻撃(口撃)の隙を確と見極めつつ対抗し、
最適なタイミングを読み切って、ここぞとばかりに呪符を放つ。
着ぐるみの素晴らしさを熱く熱く語りながら、
機械の体をゆるっと可愛くふわもこなウサギの着ぐるみで包みこみ、
敵の気力と体力をごっそり奪った所を、光秀勢にも攻撃して貰おう。
更に光秀勢含む仲間の心と体を、着ぐるみの可愛さと【グロリアス】で癒す。
…この機に着ぐるみ好きも増えるかな、きっと!
「まさか光秀勢力と共闘する事になるとはね、これもまた縁と言うものか」
そう呟くのはミステリアスな人間のディアボロス、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)だ。
「はい。京都を狙った尼子に手が届きそうなこの状況、思ってもみない形ではありましたが好機なのは間違いありません」
平安鬼妖地獄変出身の刀剣愛好家たる妖狐のディアボロス、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)が頷く。
「あぁ。勿論油断ならない相手ではあるけれど、同盟は確かに結ばれた。もしかすると現地のトループス級達の中には戸惑っている者もいるかもしれないが、目的を同じくして共に戦場に立つ以上、今は仲間として協力して戦えたらと思う」
「同盟。そして、中立と。さて、これまで『奪還戦の主目標ではないが、生かしておくと土地を持っていかれるクロノヴェーダ』がどういう風になっていたかを考えると中立の扱いなんて知れてはいますけれど――そんなどうでもいいことは後にしましょうか」
この城取合戦後のことを考えてそう呟くのは自信に溢れた表情な鬼人のディアボロス、エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)だ。
「そうですね。尼子勢力との決着のため、今こそ征きましょう」
「えぇ。せっかく愉しい戦争ですのに」
裕樹の言葉にエレオノーラが頷き、一同は現地、月山富田城に到着する。
現地では、『明智光秀』傘下のトループス級天魔武者達が尼子傘下の月山富田城を守るトループス級天魔武者『尼子サイコー軍』と戦闘を開始していた。
「さて、折角じゃ。ここは一つ賑やかしとさせてもらおうかの」
そう言って、眼光鋭いスキンヘッドな女性ヒルコのディアボロス、赤穴・倫経斎(瀬戸山衆筆頭・g08500)が魔導忍者として乱戦に紛れる。
先陣を切るのは裕樹。
軍勢がぶつかり合う中で城門へ進む上で障害となる尼子サイコー軍へ攻撃を仕掛ける。
「瞬きする間無き一刀を、青葛藤」
全長約6尺の妖刀、妖刀『鐵喰』が振るわれ、パラドクス『瞬刃・青葛藤』となって、何よりも素早く進路を塞ぐ尼子サイコー軍を両断する。
「【赫燿】解放――」
そうして、裕樹と光秀傘下のトループス級達が尼子サイコー軍と正面衝突している隙間を縫って、、エレオノーラは電磁レールガン「フェアレーター」に【赫燿】の魔弾を装填し、放つ。
電磁レールガンのエネルギーそのものが赤く輝く破滅の光として放たれ、尼子サイコー軍を飲み込んでいく。
パラドクス『第二十三の魔弾【赫燿】』だ。
(「別に明智光秀の配下ごと巻き込んで消し飛ばすこともできますけれど――そんなありきたりなこと、面白くありませんものね」)
などと不穏なことも考えているのが恐ろしいエレオノーラであった。
「尼子しか勝たん!」
対する尼子サイコー軍は反撃として、尼子を応援したいという思いの丈を一身に宿し、裕樹とエレオノーラに対し、体当たりを仕掛ける。
「尼子しか勝たん……一番だとか最高だとかいう意味でしたか」
「あら、尼子が最高? 面白い冗談ですわね」
「えぇ。戦う力を持たぬ京の民の命を狙った輩に良さを見出す事などとてもではありませんが。言うのは勝手です、ですがここでの勝利は譲れません!」
「その通り。尼子と明智、どちらが勝つか? 答えは――わたくしが味方に付いた方ですわ」
攻撃を当てた裕樹は一度光秀傘下のトループス級に紛れ、再び次なる攻撃の機会を窺う。
一方、尼子サイコー軍の間に紛れ込んだ倫経斎は、パラドクスを発動する。
「さあさ、皆々様もどうぞ聞いてってごさんかね?」
どこからともなく無駄に荘厳な安来節のメロディーが流れてくる。併せて、楽しげな人々の幻影が相手を踊りへと誘う。
「あらえっさっさ。きょーてー」
尼子サイコー軍はそのメロディーに逆らえず踊り始めてしまい、疲労していく。
「くっ、疲れた……だが、尼子は立ち上がる、何度でも!」
しかし、不屈の尼子氏の根性を見倣う尼子サイコー軍は再起し、再び起き上がる。
対して、倫経斎はあえてトドメを刺さずに次の敵群を撹乱しに向かう。なぜか、答えは一つ。弱った敵を相手取るのにぴったりの戦力が、今のディアボロス達にはいるからだ。
即ち、光秀傘下のトループス級達である。
弱った尼子サイコー軍は素早く光秀傘下のトループス級が集中攻撃を仕掛けることで、沈黙させられる。
「いくぞ! 尼子は推せるときに推せ!」
尼子サイコー軍は密集陣形を取り、チームワークを活かして、一斉にひたすら尼子を応援する声を叫び始める。
「尼子がいいかは別にして、推しは推せるときに推せというのには一理ある」
その様子に気力を減らされながらも、頷くのは雪人だ。
「ならば此方も流儀に倣い、推しを推してみようじゃないか。俺の推し……それは勿論、着ぐるみだよ!」
雪人はそう言うと、攻撃と口撃の隙間を縫って、ここぞとばかりに格好良く呪符を放つ。
「今こそ着ぐるみの力を示す時、着ぐるみ召喚・着ぐるみの森!」
パラドクスにより、機械のウサギである尼子サイコー軍達が呪符により、ゆるっと可愛いふわもこ着ぐるみに包まれる。
もふもふっと大変心地よいその着ぐるみは見事に尼子サイコー軍の気力をごっそりと奪う。
そして、ここぞとばかりに雪人は、着ぐるみの素晴らしさを熱く熱く語る。
思わず、尼子サイコー軍もゲンナリである。さっきまで彼らも全く同じことをしていたのだが、そこはそれ。
「今だよ!」
今回はゲンナリさせるだけでは終わらない。気力も体力も奪われた彼らはそこへ追撃してくる光秀傘下のトループス級の攻撃に耐えねばならないのだから。
「……この機に着ぐるみ好きも増えるかな、きっと!」
光秀傘下のトループス級が着ぐるみを素晴らしいものだと感じたか、恐ろしい戦術兵器だと感じたかは、きっと将来分かることだろう。
4人の光秀傘下のトループス級を利用した見事な戦術により、城門への道が開かれた。
一斉に4人のパラドクスが閃き、城門が破壊される。
光秀傘下のトループス級との連携はここまで。
後はディアボロスだけで、ジェネラル級達と決着をつけねばならない。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV3が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
月山富田城にて、一体のジェネラル級クロノヴェーダがディアボロスを待ち受ける。
「光秀め、まさかディアボロスと手を組むとはな……」
ジェネラル級天魔武者『尼子晴久』が悔しげに呻く。
「いや、むしろディアボロスがクロノヴェーダと組む手を取るとはな、と言うべきか」
晴久がディアボロス達に視線を投げる。
「狙いは私の首であろう? だが、易々と渡す気はない。ここで貴様らを撃退し、連中を粛清せねばな」
「晴久様、ここはお下がりを」
トループス級天魔武者『鬼面赤備衆』がその赤い鬼面でディアボロスを睨みながら、晴久とディアボロスの間に割り込む。
長刀に手がかけられる。
「うむ。任せた。その頼もしき武勇、私に見せてみろ」
赤穴・倫経斎
さて、明智の者はまだおるかの。
見張られていないか警戒はしておいてないじゃろう。
幸い、サイコー軍はしぶとい様じゃし、割り込まれることもなかろうがの。
さてはて、明智の者を粛正したいとは、家康が為か。それとも主が誇りが為か。
答えは片付けた後に聞くとしようかの。
まだ手の内を見せぬ方がよかろうて。
敵が手管を誉める御仁、情報は与えぬが良かろう。
それと、経久公も居る可能性は捨てきれぬでな。
一つここは幻を堪能してもらうとしよう。
舶来異形百鬼夜行(ハロウインパレエド)にて目晦ましと行こうぞ。
一丁派手に騒ぐとしよう。
鉢屋の皆は騒ぐが得手であったじゃろう?
相手は力……よりも早さを得手と見た。
ならば手数で勝負した方が隙を作りやすいじゃろうて。
目を奪われたなら幸い、朱丸を呼び出して忍び刀に変じさせ、
隙あらば見逃さずに切り崩していくとしよう。
他の皆に比べればわしは未熟者。
過信せず、無理はせずに手堅く挑むとしようか。
隙を作り、死角から挑む。
忍び、生きるための術じゃよ。
エレオノーラ・アーベントロート
わたくしたちは誰とでも組みますし、誰とでも戦いますわ。
必要なのは手を組む度量ではなく――今日一緒に戦った者を、明日ブチ殺す覚悟だけですもの。
うふふ、やるかどうかは明日の気分次第ですけれど。
その武勇とやら、愉しみにさせてもらいますわ。
電磁レールガン「フェアレーター」を手に戦闘。「第二の魔弾【崩壊】」を投射。迫る敵陣の足元に【崩壊】の魔弾を撃ちこみ、突き刺さった後にエネルギーを解放、衝撃波で鬼面赤備衆らを攻撃しますわ。
わたくしは大きく動き回らず、その場で狙いを付けることと敵の目を引き付けることを重視。
敵とは距離を保ち、前衛で戦う復讐者の攻撃の隙を埋めるように砲撃を撃ち込んでいきましょう。
反撃の増える斬撃による攻撃は【命中アップ】を乗せた【崩壊】の魔弾で敵の体勢を崩して反撃の威力を弱めつつ、こちらに届く斬撃は「フェアレーター」を盾にして防御。
うふふ、まあまあ愉しめましたわよ。
さて、それでは――次はあなたの武勇も見せて下さいますのよね?
「わたくしたちは誰とでも組みますし、誰とでも戦いますわ。必要なのは手を組む度量ではなく――今日一緒に戦った者を、明日ブチ殺す覚悟だけですもの」
ジェネラル級天魔武者『尼子晴久』の言葉にそう応じるのはエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)だ。
その言葉を晴久は黙って聞いていた。
「うふふ、やるかどうかは明日の気分次第ですけれど。その武勇とやら、愉しみにさせてもらいますわ」
楽しげに笑って、エレオノーラは引き続き得物である電磁レールガン「フェアレーター」を構える。
「さて、明智の者はまだおるかの。見張られていないか警戒はしておいて損ないじゃろう」
そう言って、光秀傘下のトループス級を警戒するのは赤穴・倫経斎(瀬戸山衆筆頭・g08500)だ。
「幸い、サイコー軍はしぶとい様じゃし、割り込まれることもなかろうがの」
その言葉の通り、まだこの場所までは光秀傘下のトループス級は入ってきていない。余計な茶々が入る心配はないだろう。それは同時に、ディアボロスの実力だけで決着をつけねばならないことも意味するが、今更ディアボロスにとってそれがどれほどの問題になるだろうか。
「さてはて、明智の者を粛正したいとは、家康が為か。それとも主が誇りが為か。答えは片付けた後に聞くとしようかの」
そう言いながら、倫経斎は緋色の瓢と自らが心に浮かんだり留め置いた異形の風体を描いた絵巻物である赤名百夜行絵巻を取り出す。
(「まだ手の内を見せぬ方がよかろうて。敵が手管を誉める御仁、情報は与えぬが良かろう。それと、経久公も居る可能性は捨てきれぬでな」)
敵を警戒し、倫経斎は自身の使用するパラドクスを選ぶ。
「一丁派手に騒ぐとしよう。鉢屋の皆は騒ぐが得手であったじゃろう? 異なる世の姿、その一端を我らが前に顕現せよ」
パラドクス『舶来異形百鬼夜行』が発動し、赤名百夜行絵巻から倫経斎の書き留めた異形の姿が顕現し、一斉にトループス級天魔武者『鬼面赤備衆』に襲いかかる。
「相手は力……よりも早さを得手と見た。ならば手数で勝負した方が隙を作りやすいじゃろうて」
「確かに、我らは早さを得手とする。見るが良い」
対する鬼面赤備衆も加速しながら、異形の群れへと突撃し、異形とぶつかり合い、時空が軋みをあげる。
「【崩壊】解放――」
そこへ、エレオノーラがフェアレーターを向ける。
放たれるはパラドクス『第二の魔弾【崩壊】』。放たれた弾丸は鬼面赤備衆に突き刺さると、エネルギーを解放し、鬼面赤備衆を粉々にするほどの衝撃を叩き込んでいく。
「見事な狙撃。だが」
対する鬼面赤備衆は刀を抜いた隙すら見えぬ居合を放って、斬撃波をエレオノーラに放つ。
結果は拮抗。
ひとたびのパラドクスの衝突が終わり、再び睨み合いに移行しようというとき。
「油断するな、そこの尼僧の攻撃はまだ終わっていないぞ」
晴久の警告が飛ぶ。
「ほう、気付かれたか」
だが、もう既に倫経斎は鬼面赤備衆の懐に飛び込んでいる。
緋色の瓢から赤丸と呼ばれた妖が飛び出し、刀と化して鬼面赤備衆を切り刻んだ。
「驚いた。単なる尼僧かと思ったが、それは忍びの技か」
「まぁの。他の皆に比べればわしは未熟者。過信せず、無理はせずに手堅く挑むとしようか。隙を作り、死角から挑む。忍び、生きるための術じゃよ」
鬼面赤備衆の言葉に、倫経斎が応じる。
「何をしている。数が減っているぞ。このままでは次の攻撃に耐えられない。密集陣形を組んで、次の攻撃に備えろ」
晴久の指示が飛び、僅かに残った鬼面赤備衆が密集陣形を取る。
「うふふ、まあまあ愉しめましたわよ。さて、それでは――次はあなたの武勇も見せて下さいますのよね?」
既に勝ったつもりであると言った様子で、エレオノーラが笑う。
「あぁ。残った彼らに勝てるならな」
内心で冷や汗をかきながら、晴久が応じる。
あと少しで、敵の護衛は瓦解するだろう。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
赤穴・倫経斎
百里を行く者は九十を半ばとす。
さて、油断なく仕留めるとしようかの。
晴久公にあまり多くの技を披露してやることもあるまいて。
それとも、もうちとさぁびすとやらを望まれるかの?
使用パラドクス:魔霊刃
さて、忍びとばれた様じゃし、手管を隠す必要もなかろう。
瓢より朱丸を嗾けるとみせて回り込ませておき、
忍び足で逆から忍び寄り、握り鉄砲で不意を撃つとしようか。
じゃが、この程度なら対応してくるじゃろうて。
本当の狙いは朱丸じゃ。
合流し、鋭き忍び刀へと変じさせて一気呵成に切り裂くとしよう。
分かっていようとも、生憎とこちらも速さには自信があるでな。
変幻自在の技、黄泉路の土産に披露するとしよう。
無事に仕留められたら一呼吸。
さて、いよいよお手並み拝見と参ろうか。
それとも、言葉遊びの方が好みかの?
文月・雪人
仲間の攻撃で護衛も大分減った所だね、
敵は一層防御を固めようとしてるけど、
密集陣形を組んでくれるなら、それはそれで狙い易くもなるというものだ。
油断なく戦場の状況を読みつつ、仲間と連携して倒していこう。
『大獄八寒衝』のパラドクスを使用。
呪符を放って凍てつく冷気を放出し、周辺一帯の敵を地形ごと凍結させて、
雪月花の刀振るい、【ダメージアップ】なパラドクスの力で粉砕する。
敵地へ切り込んでの戦いだ、地の利は勿論敵側にあるけれど、
周囲の環境を変えて敵の足並みを乱すと共に、忍び寄る仲間の攻撃へと繋げよう。
とはいえ敵も退けぬ戦いだ、反撃も相当なものだろうね。
でもこの後の晴久との決戦を邪魔させる訳にはいかない。
斬撃の刃に刃を合わせて【ガードアップ】。
油断なく敵軍の動きを見極めながら更に攻撃を重ねていき、
仲間の攻撃と合わせる形で殲滅していこう。
まあ俺は、侍でもなく忍びでもなく陰陽師なんだけどね。
それでもこの天正大戦国に深く関わり戦ってきた身だ、負ける気なんて毛頭ない。
この地を奪還する為に、今こそ力を尽くす時!
「仲間の攻撃で護衛も大分減った所だね」
そう戦局を見定めながら呟くのは文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)だ。
「うむ。百里を行く者は九十を半ばとす。さて、油断なく仕留めるとしようかの」
その言葉に引き続き緋色の瓢を構えるのは赤穴・倫経斎(瀬戸山衆筆頭・g08500)だ。
「晴久公にあまり多くの技を披露してやることもあるまいて。それとも、もうちとさぁびすとやらを望まれるかの?」
「まぁ、手の内を見せてもらえるなら、見せてもらえるだけ、助かるがな」
倫経斎の言葉に、ジェネラル級天魔武者『尼子晴久』が軽く笑う。
「さて、忍びとばれた様じゃし、手管を隠す必要もなかろう」
そう言うと、倫経斎は緋色の瓢から朱丸と呼ばれる妖を呼び出し、回り込ませるように嗾ける。
「また妖を嗾けるか」
その様子に密集陣形を維持したまま警戒を重ねるトループス級天魔武者『鬼面赤備衆』。
(「敵は一層防御を固めようとしてるけど、密集陣形を組んでくれるなら、それはそれで狙い易くもなるというものだ」)
そんな防御を固めようとする敵の動きを、却って好機到来と考えた雪人は陰陽符の束から呪符を取り出し、構える。
呪符から発動するパラドクスは『大獄八寒衝』。放たれた呪符から凍てつく冷気を放出し、周辺一帯の敵を地形ごと凍結させる。
「ぐっ。しまった動けないだと!?」
「何をしている! 背後から忍びが迫っているぞ」
鬼面赤備衆が凍結に焦る。晴久も慌てて対応を要求するがそんなすぐに応じられるはずもない。
全ては密集陣形を組ませた晴久のミスであった。
特注の握り鉄砲を構えた倫経斎が一気に鬼面赤備衆の背後に迫る。
朱丸を囮として、鬼面赤備衆の背後に迫る作戦。
一対一であれば通用しないであろうその作戦は、雪人の見事な凍結作戦により成立する。
「!」
晴久の指示に、とりあえず、鬼面赤備衆が咄嗟に遠距離攻撃に備えた防御をとる。
だが、その握り鉄砲すらも囮。
倫経斎が此度使おうとしているパラドクスは握り鉄砲を使うものではなかった。
「警戒せよ! 先程刀に変じた妖が合流コースを取っているぞ!」
晴久の更なる警告が飛ぶが。
「分かっていようとも、生憎とこちらも速さには自信があるでな。変幻自在の技、黄泉路の土産に披露するとしよう」
素早く肉薄した倫経斎がパラドクス『魔霊刃』を発動する。合流した朱丸が再び忍び刀へと変じ、一帯の鬼面赤備衆を薙ぎ払った。
「まだだ! 晴久様に危害を加える輩め。ここは反撃で仕留めてみせる!」
対して、鬼面赤備衆は居合の構えから高速で長刀を抜刀する。
抜かれた特大の斬撃は倫経斎と雪人を巻き込む形で両人に迫る。
(「とはいえ敵も退けぬ戦いだ、反撃も相当なものだろうね。でもこの後の晴久との決戦を邪魔させる訳にはいかない」)
両人は斬撃の刃に対し己の刃を合わせ、【ガードアップ】のパラドクス効果を交えながら、防御する。
「妖を刀とする同じ手を違う攻撃手法で見せるとは、見事な技だ。流石は忍び、と言ったところか」
鬼面赤備衆が膝をつきながら、呟く。
「まあ俺は、侍でもなく忍びでもなく陰陽師なんだけどね」
倫経斎とひとまとめに讃えられる言葉に雪人は苦笑する。
「それでもこの天正大戦国に深く関わり戦ってきた身だ、負ける気なんて毛頭ない。この地を奪還する為に、今こそ力を尽くす時!」
「さて、いよいよお手並み拝見と参ろうか。それとも、言葉遊びの方が好みかの?」
雪人が決意表明している間に、一呼吸おいて、倫経斎が視線を晴久へ向ける。
いよいよ、晴久と向き合う時。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【浮遊】LV1が発生!
【寒冷適応】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
赤穴・倫経斎
よければ少し語るかの。
さて、気分はどうじゃ?
名ばかりではない山陰山陽十一国の主。
宿敵たる毛利を打倒。
それだけではない。
大内、陶、宇喜多に……おっと、浦上あたりもかの?
山陰山陽に名立たる名将らがこぞって従う。
お主が名を奪いし晴久公には出来ぬ芸当じゃと思うぞ。
奪い奪われるは戦国の常。
尼子も他所からは京極の家を奪ったと云われる身、
名を奪われるに関しては他の者よりは怒りは希薄かもしれぬな。
じゃが、名は命より重い。
多胡辰敬殿の言葉じゃ。
その者が何を成してきたかを理解し、その上で他の者を納得させねばならぬ。
お主は何をした。
耐え忍び、生きて伝えるが忍びの道。
さて、これからお主は負ける。
個の武では負けるかもしれぬが、我らは衆。
さらばどうする?
その答えを義久公は見出したぞ。
お主が学んだ中に、その答えは見出せるかの?
では尼子倫久が臣、赤穴倫経斎。
参ろうか。
尼子晴久として語り継いでほしいか否か、その時までに決めておくが良いぞ。
「よければ少し語るかの。さて、気分はどうじゃ?」
そう言って、赤穴・倫経斎(瀬戸山衆筆頭・g08500)がジェネラル級天魔武者『尼子晴久』に向き直る。
「驚いたな。そういうパラドクスなどではなく、本当に言葉遊びをするつもりか? お主が存ているかは知らないが、徳川から見るとここは飛び地でな。情報を得るつもりであれば、おそらく空振りすると思うが」
本当に話しかけてきた倫経斎に、晴久は少し驚いた様子を見せつつ、周囲のディアボロスの動向を警戒しながら、語る。
「そういうのではない。それで、気分はどうじゃ? 名ばかりではない山陰山陽十一国の主。宿敵たる毛利を打倒。
それだけではない。大内、陶、宇喜多に……おっと、浦上あたりもかの? 山陰山陽に名立たる名将らがこぞって従う。お主が名を奪いし晴久公には出来ぬ芸当じゃと思うぞ」
「ふむ。まぁそう言われるのは悪い気分ではないな。敵ながら、よく分かっている」
倫経斎の言葉に、晴久が頷く。
そうか、と呟いた倫経斎はさらに言葉を続ける。
「奪い奪われるは戦国の常。尼子も他所からは京極の家を奪ったと云われる身、名を奪われるに関しては他の者よりは怒りは希薄かもしれぬな」
じゃが、と倫経斎の言葉は続く。
「じゃが、名は命より重い。多胡辰敬殿の言葉じゃ。その者が何を成してきたかを理解し、その上で他の者を納得させねばならぬ。お主は何をした。耐え忍び、生きて伝えるが忍びの道」
「私が、晴久の名を奪い何をしたか、か。お主が知っての通りだ。家康殿が断片の王となった勢いで、山陽の覇者であった毛利氏を破り、山陰・山陽を支配し、関西や九州にも影響を与える大大名となった。家康殿に従い、これからも尽くすつもりであったが、まさかこのような目に合うとはな。新宮党粛清をした者の名を奪った結果、逆に味方から攻撃を受けることになるとは」
世の中ままならぬものよ、と晴久が笑う。
「さて、これからお主は負ける。個の武では負けるかもしれぬが、我らは衆。さらばどうする? その答えを義久公は見出したぞ。お主が学んだ中に、その答えは見出せるかの?」
「確かにな。正直直接での戦闘は苦手ゆえ、鬼面赤備衆を指揮して倒せるのがベストであったのだが、既にその道も絶たれた。だが、私とて天魔武者。ここで終わるつもりは毛頭ない」
晴久は改めて構え直す。
「では尼子倫久が臣、赤穴倫経斎。参ろうか。尼子晴久として語り継いでほしいか否か、その時までに決めておくが良いぞ」
倫経斎も構える。
「そうか。お主、倫久臣下の忍びであったか。それはそれは、お主ほどの頭も回り、武勇も優れる忍がいたとはな。お主の歴史を奪う天魔武者が居なかった事が悔やまれる」
ところが、晴久は倫経斎の名乗りにそんなことを呟いた。
「このタイミングで言うのは少々命乞いめいていて、気が咎めるが、どうだ、赤穴倫経斎、今からでも私の配下にならないか? お主の言う通り、ディアボロスは個の戦闘力に劣るようではあるが、それを使いこなしてこそ、山陰山陽の主であるからな。お主も必ず使いこなしてみせるが」
晴久は真剣な声色でそう尋ねてくるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
赤穴・倫経斎
生憎と主を変える気は毛頭なくての。相すまぬ。
自らの足りぬ面を知り、相手を受け入れる度量、
油断ならぬ相手、崩しにくい相手じゃな。
使用パラドクス:サドンアーミー
自らが得意とする足を用いて攻めるとしよう。
まずは瓢より朱丸を呼び出して、注意を逸らすとしよう。
足でかき回しつつ、朱丸との合流を図ると見せかける。
が、それは囮。
合流すると見せかけて、一気に足を速めてすれ違い、
相手に肉薄して握り鉄砲の一撃を見舞うとしよう。
本来なら握り鉄砲は一度きりの武器。
されど、気を練れば再び用いることもできる。
油断するとは思えぬが、手傷は負わせられよう。
見た目から判断するのは早計じゃが、手数は多そうな相手。
近づいたままおるのは危ういじゃろうな。
一撃加えたら離脱、距離は一定に保っておきたいのう。
他の者が居れば、連携して臨機応変に動きたいところじゃな。
文月・雪人
尼子氏の隆盛は、家康の後押しがあったとはいえ、
臨機応変に時勢を読んだ彼の手腕も大きいだろう。
だがそれもここまでだ。
この先の時代は、俺達ディアボロスが切り開く。
仲間と連携し、戦いの流れを引き寄せていこう
『探偵の瞳』のパラドクス使用
観察眼と洞察力で敵の弱点を暴き出し
有効な戦術を見出し実行する
晴久の臨機応変な反撃は厄介だけど、対処の解像度は知識の範囲内だ。
定石を外した攻撃方法には対処し難い面はあるだろうか。
だが同じ攻撃を繰り返せば直ぐに対応されるだろう。
効果的に攻撃を重ねる為には、なるほど此方も手数が必要そうだ。
という事でクダ吉、宜しくだよ!
先ずは陰陽師らしい見た目通りにクダ吉を召喚し、
一般的『管狐影縛法』で攻撃すると見せかけて、敵の対処を誘導する。
しかしこれは囮、本命の攻撃はここからだ。
パラドクスの力で別の式神を密かに召喚、死角から攻撃させて【命中アップ】
雷神、風神、炎に氷雪、光と闇……攻撃の度に召喚する式神達の種類を変えていく。
多種多様な攻撃手段で反撃を空振りさせつつ、攻撃を重ねていこう。
クロノヴェーダ、ジェネラル級天魔武者『尼子晴久』からの勧誘の言葉、対して、赤穴・倫経斎(瀬戸山衆筆頭・g08500)は。
「生憎と主を変える気は毛頭なくての。相すまぬ」
静かに首を横に振った。
「そうか、だがそれも良き忠義。倫久が羨ましいことよ」
そう言いながら、晴久もまた、戦闘体制を取る。
互いに互いの隙を探る睨み合いの時間が始まる。
「自らの足りぬ面を知り、相手を受け入れる度量、油断ならぬ相手、崩しにくい相手じゃな」
倫経斎はそう呟きながら、自らの攻め手を考える。
「あぁ。尼子氏の隆盛は、家康の後押しがあったとはいえ、臨機応変に時勢を読んだ彼の手腕も大きいだろう」
その言葉に頷くのは、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)だ。
だが、と雪人は続ける。
「だがそれもここまでだ。この先の時代は、俺達ディアボロスが切り開く」
「面白い。やってみるが良い」
その言葉に晴久が笑う。
(「自らが得意とする足を用いて攻めるとしよう」)
そう独白しながら駆け出すは倫経斎。
再び、緋色の瓢から朱丸を呼び出す。
「先ほどまで攻撃に用いておった妖だな。何度も通じると思わぬことだ」
その様子に晴久が構えを取り直す。
(「晴久の臨機応変な反撃は厄介だけど、対処の解像度は知識の範囲内だ。定石を外した攻撃方法には対処し難い面はあるだろうか」)
その一方で、雪人はパラドクス『探偵の瞳』を発動し、その隙を伺う。
(「同じ攻撃を繰り返せば直ぐに対応されるだろう。効果的に攻撃を重ねる為には、なるほど此方も手数が必要そうだ」)
「という事でクダ吉、宜しくだよ!」
そう言って、雪人は陰陽師らしい自らのサーヴァント、クダ吉を呼び出して、晴久へ向かわせる。
結果、晴久に対しては、倫経斎、朱丸、クダ吉の三つの攻撃ラインが生じる。
(「焦ることはない。倫経斎とあの妖は一対の攻撃、合流タイミングを抑えれば良い。ならば、抑えるべきは、まずはあの陰陽師が呼び出したクダギツネ」)
対して、晴久は冷静に敵の攻撃を分析し、反撃のパラドクスを練り上げる。
大地から無数の矢が具現化し、クダ吉を迎撃せんと、晴久の攻撃が飛ぶ。
(「かかった。これは囮、本命の攻撃はここからだ」)
だが、クダ吉は囮。
直後、晴久にとっては死角となる位置に移動した雪人の手から、式神が閃く。
雪人にだけ見える光が攻撃を導き、晴久に痛打を与える。
「ぐっ……! まさか、自身と一心同体のものを囮に使うとは、見事。だが……それだけでは私の目は誤魔化されん」
攻撃のタイミングで倫経斎と朱丸が合流しようとしていた。
近接攻撃が来る。そう警戒した晴久は素早く堅牢な社を大地から呼び起こし、防御拠点を築き上げる。
だが、合流するかに見えた直後、倫経斎はさらに加速し、一気に晴久へと肉薄した。
合流してからの近接攻撃に備えた晴久に対し、実際に倫経斎が攻撃に選んだのは握り鉄砲。
「っ!」
晴久は自らの失策に気付くが、もはや遅い。倫経斎が強く握り鉄砲を握りこむと、その内部から手裏剣が飛び出し、晴久を傷つけた。
敵の思いもよらぬ場所から攻撃する。そのパラドクスの名は『サドンアーミー』。
「やるな、倫経斎。そして、そこな陰陽師よ。だが、まだ私は立っている。立っている限り、首をやるつもりはないぞ!」
そう言って、晴久は構え直す。
まだ、戦いは続く。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
赤穴・倫経斎
生憎とこちらはお主が首に用は無くてな。
相手を制することが出来ればそれでよい。
相手の駒が取れればそれでよし。
まあ、使えぬ駒は片付けるしかないがの。
さて、こちらの選択肢が増えれば相手も一様には対応ができぬ。
選択肢が増えれば迷いが生じ、隙が生まれる。
とはいえ、あまり手の内を披露しても危うい。程度が問題じゃの。
使用パラドクス:コシチェイの匣
さて、朱丸を囮に使えば次はどう動くかの。
こちらは合流に動くと見せて印を結ぼうぞ。
くがね、しろがね、あかがね、くろがね、あおがね。
五金を鍛えて出でたるは如何なる匣か。
お主も良く知る石見銀、とくとご覧あれ。
鋼の鍛え方も【伝承知識】として今世迄伝わっておるでな。
弧を描いて放っておる間に、朱丸と合流しようと試みようぞ。
じゃが、此度の合流も囮での。
本命は匣の方じゃよ。
過信するわけではないが、【命中率アップ】もあり、
尚且つ爆発なら多少外れても手傷にはなろう。
放った後は相手の反撃に注意じゃな。
足は止めず、完全に躱すよりは直撃を避けるつもりで動く、が肝要じゃな。
エレオノーラ・アーベントロート
うふふ、盛り上がっていますわねぇ。
そう来ないと面白くありませんわ。
ちょっと命の危機になったくらいで逃げ越しになったり怯えたり……そんなつまらないことになっていないようで何よりですわ。
是非、最期までそうあってくださいませ?
電磁レールガン「フェアレーター」と翼が一体化した機械竜の姿のネメシス形態へと変身、尼子晴久と戦いましょう。
翼より「第四十の魔弾【破鎧】」を投射、尼子晴久を狙い、着弾と同時に放たれる衝撃波で装甲と内部、両方を攻撃しましょう。
反撃に吐き出される瘴気に対しては四方八方から迫り、回避が不可能ならば後退ではなく前進を選択、攻撃を受けつつも次の攻防に備えることで結果的にダメージを抑えられるように。
上手く接近できれば回避の難しい近距離から【破鎧】の魔弾を叩きこんであげましょう。
死なんて所詮生の一端、それが迫ったからといって生き方を曲げるにはあたらないものですわ。
もちろん――ここで討ち死にするのはそちらですけれど。
「生憎とこちらはお主が首に用は無くてな。相手を制することが出来ればそれでよい。相手の駒が取れればそれでよし」
ジェネラル級天魔武者『尼子晴久』の言葉に、赤穴・倫経斎(瀬戸山衆筆頭・g08500)は静かに首を横に振る。
「なるほど。今この場所を攻めていることその自体が重要というわけか。ディアボロスの戦術、実に興味深い」
「まあ、使えぬ駒は片付けるしかないがの」
「……なるほど。確かにそれは必定であるな」
倫経斎の続く言葉に晴久が笑う。
「うふふ、盛り上がっていますわねぇ」
その様子を見て、エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)が笑う。
「そう来ないと面白くありませんわ。ちょっと命の危機になったくらいで逃げ越しになったり怯えたり……そんなつまらないことになっていないようで何よりですわ」
エレオノーラはネメシス形態に姿を変化させ、電磁レールガン「フェアレーター」と翼が一体化した機械竜の姿へとその身を変えていた。
「是非、最期までそうあってくださいませ?」
「あぁ。尼子の長として最後まで恥を晒すことなく戦うとも」
そんなエレオノーラの姿にも動じず、晴久は戦闘体制を取る。
(「さて、こちらの選択肢が増えれば相手も一様には対応ができぬ。選択肢が増えれば迷いが生じ、隙が生まれる」)
倫経斎はそう思案する。つまり、様々な攻め手を見せれば見せるほど、次の手が読めなくなるはずだった。
(「とはいえ、あまり手の内を披露しても危うい。程度が問題じゃの」)
一方で、戦いはまだ続く。手の内を見せ過ぎれば今度は息切れの危険もある。
「【破鎧】解放――」
再び生じた睨み合いを破ったのはエレオノーラ。
翼と一体化したフェアレーターが晴久に向けられる。
「!」
直後、「フェアレーター」に装填された魔弾【破鎧】が投射される。
高速で放たれた魔弾は晴久に回避の隙さえ与えず弾着し、強烈な衝撃波を発して、鎧や装甲、その内側にまでダメージを蓄積させる。
「これは……効くな」
対する晴久は大地に死を齎すほど強力な瘴気を吐き出し、四方八方へと拡散を開始する。
(「回避が不可能ならば、後退ではなく前進ですわ」)
対するエレオノーラは即座に後退せずに前進を選んだ。拡散していく瘴気に対し、後退すれば瘴気に巻き込まれるのは必定。であれば、あえて前に進むことで拡散し瘴気の薄れた部分を進める、というわけだった。
「なっ!?」
予想外の動きに晴久が困惑する。
そのタイミングで、倫経斎が朱丸を放って、再び動き出す。
(「またその動きか、倫経斎。だが、今度はどちらだ、合流か、別の技か?」)
油断なく倫経斎を睨む晴久。
「くがね、しろがね、あかがね、くろがね、あおがね。五金を鍛えて出でたるは如何なる匣か」
手元に取り出すのは極小の鉄箱。
「お主も良く知る石見銀、とくとご覧あれ。鋼の鍛え方も今世迄伝わっておるでな」
鉄箱が投擲される。
弧を描く鉄箱、合流しようとする朱丸と倫経斎。
「そう来たか。ならば諸共に撃ち抜くまで」
晴久が選んだのは、パラドクスで両方を同時に撃ち抜くことであった。
大地から再び無数の矢が具現化し、鉄箱諸共倫経斎へと撃ち出される。
(「ふむ、読まれたか。じゃが、爆発なら多少外れても手傷にはなろう」)
それでも、倫経斎は動じず、飛んできた矢を直撃を避けるように動くことでダメージを最小限に抑え、再び距離を取る。
パラドクス『コシチェイの匣』によって出現し鉄箱であったそれは爆発し、晴久にダメージを与える。
「倫経斎は一度退いたか。だが、問題は……」
だが、晴久の課題は残っていた。
それは、瘴気を回避するために敢えて接近を選んだエレオノーラ。
「死なんて所詮生の一端、それが迫ったからといって生き方を曲げるにはあたらないものですわ。もちろん――ここで討ち死にするのはそちらですけれど」
「なるほど、見事な覚悟だ」
フェアレーターから極至近距離で晴久に向けて魔弾が放たれる。
それは寸分違わず、晴久の装甲に損傷を与え、痛打を与えた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【操作会得】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
赤穴・倫経斎
尼子の長か。
ならば経久公が控えている可能性は考えずとも良かろうて。
それと相手の手の内は一通り観察できたかの。
さて、技を見せた以上、拭えぬ可能性に惑うてもらおうか。
ここからは速さを以って攻めるとしよう。
使用パラドクス:七影斬
速さによって残像を見せ、包囲によって隙を見出し攻めるとしよう。
朱丸は先に忍び刀へと変じておくかの。
包囲することで相手が焦れてくれれば良いが、生憎とそういう手合いでもあるまい。
多少時を要しようとも、確実に隙を作り、的確についていきたいところじゃな。
可能ならば傷を負わせた箇所を追撃したいのう。
じゃが、優先すべきは当てること。
多くは望むまい。
他に攻める者が居れば連携したいところじゃな。
前衛後衛、攻める方向、主攻補攻、役割分担は肝要じゃて。
注意はできるだけ散らせておきたいところじゃな。
リオーネ・クア
※アドリブ・連携OK
俺は武士道がわからない、でも真摯な生き方だと思ってる
天魔武者は武将の名を奪った存在だけど、生き様もなぞっているように見えるから一定の敬意は示したいと思うんだ
彼らは奪った者で、倒すべき敵なのも間違いないと考えているけどね
サーヴァントのロッソを召喚して、先に戦っているディアボロスに加勢、援護する形で戦闘に参加するよ
可能ならば交戦しているディアボロスがいる状態で、そちらに気を取られている間にデビリッシュチェイサー…弾丸を作りだして晴久に打ちこむ
同時にロッソも突っ込ませて弾丸に集中できなくして躱しづらくさせたり、反撃のときに周りを飛び回らせて狙いをどうするか悩ませたりしたい
この行動の結果、可愛くて大切なロッソが攻撃される可能性が高いから、その時は庇いに行きたい
【ガードアップ】の効果で体を強化し、魔力障壁も展開して衝撃に備えるよ
ロッソが攻撃されてもダメージを受けるのは俺だけど気持ちの問題なんだ
この行動は晴久には理解できないかもしれない
もしそうなら隙を作りだせるかもしれないね
無堂・理央
西と東で一大決戦群っと。
ここから飛び込みでボクも参戦させて貰うよ!
無双馬『クロフサ』に騎乗して乗り込めー!
槍を構えたらクロフサを全速力で走らせて小細工無しのランスチャージ!
クロフサごと体当たり気味に槍を尼子に突き込んだら、突き抜ける形で直ぐ離脱。
離脱に成功したらすぐに馬首を返して更にランスチャージを重ねていくよ!
反撃で社が出ようともクロフサが常に駆け回って直撃はかわしてくし、防御に使おうとも隙間をすり抜けて尼子に突っ込むのみ!
多少どころでない負傷はありそうだけど覚悟の上、ジェネラル級相手に傷を受けぬようにとか甘い事は言ってられないよ。
騎兵だと総合的な図体は大きいから一度認識されたらそうそう意識から外れるって事は無いよね~。
なので、派手に暴れてぶつかって尼子の気を引いて味方の援護に回るよ。
尼子が味方の方に気を取られてボクとクロフサの注意を逸らしちゃうならボク達の方から強烈な一撃を見舞ったげる!
例えば、クロフサに竿立ちからの全体重を乗せた踏み付けとかね!
「尼子の長か。ならば経久公が控えている可能性は考えずとも良かろうて。
ジェネラル級天魔武者『尼子晴久』の宣言した言葉について、そう結論づけるのは、赤穴・倫経斎(瀬戸山衆筆頭・g08500)だ。
「それと相手の手の内は一通り観察できたかの」
「おっと、先ほどまでの攻め手はそれが狙いであったか。これはやられたな」
通常、敵クロノヴェーダは三つの属性それぞれにパラドクスを持つ。倫経斎はここまでの戦いでその三つ全てを見ていた。
「俺は武士道がわからない、でも真摯な生き方だと思ってる」
救援機動力で駆けつけながら、そう独白するのは中性的な顔立ちに八重歯が特徴的なリオーネ・クア(ひつじの悪魔・g01176)だ。
「天魔武者は武将の名を奪った存在だけど、生き様もなぞっているように見えるから一定の敬意は示したいと思うんだ。彼らは奪った者で、倒すべき敵なのも間違いないと考えているけどね」
「敵に敬意か。武者でもないのに、ディアボロスとは面白いことを考えるものだ」
「西と東で一大決戦群っと。ここから飛び込みでボクも参戦させて貰うよ!」
そこにさらに無双馬『クロフサ』に跨った三つ編みの少女、無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)が救援機動力で駆けつけてくる。
「ふむ。ここに来て敵が増えてきたな。さては他の戦線が決壊しつつあるのか……。これはまずいな、ここも、早急に決着をつけねばならん」
そんな2人のディアボロスの登場を見て、晴久は月山富田城の終焉が近いことを悟る。しかしそれでも、逃げるという選択肢はない。
晴久は先ほどまでと同じように、油断なく周囲のディアボロスの動きを警戒する。
(「さて、技を見せた以上、拭えぬ可能性に惑うてもらおうか。ここからは速さを以って攻めるとしよう」)
そう思案しつつ、まず動き出すのはやはり倫経斎。
忍び刀を構え、一気に晴久へ突撃する。
と見えた直後、七つの残像が出現し、晴久を包囲するように動き出す。パラドクス『七影斬』だ。
「分身の術か、忍らしい手で来たな!」
晴久はそう言って、その術を讃えつつ、堅牢な社を大地から呼び起こし、防御の姿勢を取る。
(「包囲することで相手が焦れてくれれば良いが、生憎とそういう手合いでもあるまい。多少時を要しようとも、確実に隙を作り、的確についていきたいところじゃな」)
そう考えながら、ジリジリと倫経斎は包囲を続ける。
「乗り込めー! ランスチャージ!」
そこへ、一気に突撃する黒い影。
無双馬『クロフサ』に騎乗し、無銘の槍を構えた理央によるパラドクス『戦騎疾駆
』を交えたランスチャージだった。
「ここで騎馬が来るか!」
社の弱い部分に的確に理央のランスチャージが突き刺さり、思わず、晴久は呻く。
素早く社から反撃が飛ぶが、即座に離脱コースを取った理央には有効打になり得ない。
攻撃がうまくいったとみるや、理央は素早く馬首を返して、更にランスチャージを重ねていく。
「こんな単純な手にかかる私ではない」
だが、晴久は素早く社の形状を組み替え、理央の攻撃に対し、対処する。
「さあ行こう、ロッソ」
「めー」
そこへ、リオーネとリオーネのサーヴァントたるメーラーデーモン『ロッソ』が動き出す。
ロッソが社を形成した晴久に突入する。
「また使役獣か。だが、その程度の単純なコースならばっ!」
対して、晴久は大地から矢の雨を具現化させ、ロッソに向けて射かける。
「危ない!」
それをリオーネは庇った。
「自身と一心同体のものを庇うだと、やはりディアボロスは分からん」
「ロッソが攻撃されてもダメージを受けるのは俺だけど気持ちの問題なんだ」
それに、リオーネの攻撃は既に放たれていた。
反復攻撃する理央と包囲しながら接近してくる倫経斎の背後で、悪魔の描かれた弾丸が具現化し、晴久を狙って放たれていた。パラドクス『デビリッシュチェイサー』だ。
「……しまった!」
晴久も命中直前でその弾丸の存在に気付いたが、あまりに遅いと言わざるを得ない。
命中と同時に弾丸は爆発し、晴久に痛打を与える。
「やはり、注意はできるだけ散らせておいて正解じゃったな」
「うん、騎兵だと総合的な図体は大きいから一度認識されたらそうそう意識から外れるって事は無いよね~」
そこに倫経斎による連続攻撃と理央による渾身の踏みつけが放たれる。
「グゥ!?」
社による防御を上回られた晴久はそれらの攻撃に抵抗出来ず、堪らず大きく後退する。
決着がつくまで、もうあと一押しだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】がLV2になった!
【神速反応】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
赤穴・倫経斎
加勢ということは、さては大友宗麟か尼子政久が討たれたか。
さて、家康が天下を望むかお主が道を選ぶか……愚問かの。
さらば決着を付けようぞ、尼子晴久。
使用パラドクス:朱紋化粧【風】
さて、黄泉路の土産に奥の手を見せぬは失礼となろう。
『朱は混じりて開くに通ず、其の門解き放つべし』
朱丸を身に宿し、半人半妖のネメシス形態へと変じよう。
朱丸を宿すのは両足と右腕。
脚力強化、そして右腕は攻撃の為じゃな。
社の内側に入り込んでの超接近戦を覚悟せねばならぬ。
多少の手傷は覚悟するが、致命傷にならぬよう意識しよう。
それと右腕に必然的に注意が向くじゃろうから、
足技も織り交ぜつつ右腕から注意を逸らしたいのう。
他の者も居れば協力しつつ、焦らず、耐え忍び、隙を待とう。
この辺りは臨機応変に動こう。
隙が出来れば速さを以って不意を討つ。
何と言われようと、耐えて生きるが忍びの役目。
晴久公の遺志を継ぎし、義久公より学んだ教えじゃ。
残したい言葉はあるか?
あれば記しておこう。
後は鬨の声を上げ、戦場に知らしめようぞ。
※アドリブ・連携歓迎
無堂・理央
後一押し、ここで決着をつけるよ!
引き続き無双馬『クロフサ』に騎乗して戦闘続行!
パラドクスでガンランスを生成したら、【託されし願い】を込めた弾丸を一発だけ装填、ガンランスをランス形態にして突撃ー!
先の攻防と同じく体当たり気味のランスチャージ&突き抜けの一撃離脱を繰り返して押し込んでくよ!
出て来る社をクロフサの脚力で直撃を避け、隙間をすり抜けて突っ込んでく!
何度も何度も騎兵突撃で尼子を削りながらも尼子に固定概念を植え付けてくよ。
ボクとクロフサのパラドクスは突撃するタイプしかない、とね。
騎兵突撃に対応しきってくるとかしっかりと認識を植え付けたら本命撃ち込みのタイミングだね。
込めた弾丸を撃ち込む直前にガンランスを砲撃形態に切り替え。
距離があって次の突撃まで僅かでも時間がある、と尼子が思えるタイミングで一発限りの射撃攻撃!
虚を突く攻撃なら有効打になるでしょ!
そっちが使い潰した毛利家はこんな言葉残してなかった?
「謀り事多ければ勝ち、謀り事少なければ負ける」とね!
「加勢ということは、さては大友宗麟か尼子政久が討たれたか」
やってきた加勢を見てそう呟くのは赤穴・倫経斎(瀬戸山衆筆頭・g08500)だ。
「さて、家康が天下を望むかお主が道を選ぶか……愚問かの。さらば決着を付けようぞ、尼子晴久」
「決着か。あぁ、かかってくるが良い、倫経斎。それにディアボロス共よ」
「うん、後一押し、ここで決着をつけるよ!」
ジェネラル級天魔武者『尼子晴久』が再びパラドクスの構えを取る。それを見て、無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)が頷く。
「さて、黄泉路の土産に奥の手を見せぬは失礼となろう」
「ほう?」
そう言って、倫経斎はパラドクスの構えを取る。
「朱は混じりて開くに通ず、其の門解き放つべし」
パラドクス『朱紋化粧【風】』。ここまでも大活躍だった妖『朱丸』を倫経斎のその身に宿る。
朱丸を宿した両足と右腕に朱塗りの紋様が刻まれる。
「ボクも、これで行くよ!」
理央もまた、パラドクス『突撃砲槍生成』を発動し、己の武器としてガンランスを手元に具現化させる。
「はっ!」
理央が無双馬『クロフサ』に拍車をかけると同時に、倫経斎も駆け出す。
両足に朱丸を宿し己の駆ける速度を上昇させた倫経斎は、馬の速度に追従し、理央と並んで突撃を仕掛ける。
「一直線に突撃か。面白い!」
対して、晴久は大地より堅牢な社を呼び起こし、防御の姿勢を取る。
直前で倫経斎がやや速度を落とし、理央が先行する。
放たれるは、先ほども見慣れたランスチャージ。
当然のように、晴久はそれを見慣れた一撃、と防御し、社から槍を突き出して反撃する。
(「狙うは、社の内側に入り込んでの超接近戦——」)
だが、理央に対処したその僅かな隙を見逃さず、倫経斎が社の内側に飛び込む。
「忍び相手に一瞬でも目を逸らせばこうなるか、だが——っ!」
さらに狙うは朱丸を宿した必殺の右腕による一撃だが、晴久もそれを警戒しており、容易には当てさせてくれない。
(「協力しつつ、焦らず、耐え忍び、隙を待とう」)
倫経斎は強化された足による足技も絡めつつ、連撃しつつ攻撃の機会を窺う。
対して、理央は何度となくランスチャージを繰り返し、晴久の防御を突き崩しきれずにいた。
(「でも、これでいい。何度も何度も騎兵突撃で尼子を削りながらも尼子に固定概念を植え付けてくよ。ボクとクロフサのパラドクスは突撃するタイプしかない、とね」)
その狙いはやがて成就することになる。
これは、晴久が複雑に足技と拳による攻撃を織り交ぜる倫経斎の相手を続けながら、理央の突撃を捌いていたから、というのもあるだろう。明らかに、晴久が理央のランスチャージを捌く動きが徐々に緩慢になっていた。
(「今だ! 虚を突く攻撃なら有効打になるでしょ!」)
ランスチャージを終え、晴久から離脱するかに思えた、その時。
理央のランスが再び晴久に向けられる。同時、砲撃形態へ変形するガンランス。
晴久にはその光景が、まるでスローモーションのように見えた。
「しまっ……!?」
言い切る前に、猛烈な砲撃が晴久の防御を突き崩し、同時、倫経斎の右拳が鋭く晴久に突き刺さる。
「がっ!?」
晴久が派手に吹き飛び、地面に倒れ伏す。
「た、立ち上がれない……!? こ、ここまで、なのか……!?」
「そっちが使い潰した毛利家はこんな言葉残してなかった? 『謀り事多ければ勝ち、謀り事少なければ負ける』とね!」
「残したい言葉はあるか? あれば記しておこう」
「もはや何もない。見事だ、ディアボロス」
そう言い残して、晴久はそのまま動かなくなった。
勝利を知らせる倫経斎の鬨の声が、周囲を満たした。
🎖️🎖️🎖️🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】がLV2になった!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!
最終結果:成功 |
| 完成日 | 2025年12月02日 |
| 宿敵 |
『尼子晴久』を撃破!
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