新宿地下および、疑似ディヴィジョン的異空間の調査
特殊案件攻略旅団ワイルド・カードの攻略提案に従い、大天使ヘルヴィムがもし生きていた場合に潜伏している可能性のある『新宿の地下』や『新宿に関連する疑似ディヴィジョン』の存在を調査します。
新宿地下の調査は、一般人の協力を得て、科学的な調査や、大々的な調査が可能です。
地下空間が発見された場合は、そのまま、地下空間の調査に向かってください。
大天使ヘルヴィムが潜伏する地下空間が発見できなかった場合は、疑似ディヴィジョン的空間の調査を行う事になります。
この調査は、調査方法が確立されていません。試行錯誤を繰り返す事になるので、いろいろ試してみてください。
なお既に《七曜の戦》でTOKYOエゼキエル戦争の残っていた領域が全て奪還できており、断片の王が『大天使ミカエル』に代替わりしていた事は確実です。
大天使ヘルヴィムが仮に生存していたとしても断片の王の階級には無いと考えられます。
新宿島の地下を探れ(作者 志羽)
#最終人類史(新宿島)
#新宿地下および、疑似ディヴィジョン的異空間の調査
#TOKYOエゼキエル戦争
#大天使ヘルヴィム
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特殊案件攻略旅団ワイルド・カードから、大天使ヘルヴィムの潜伏を疑い、新宿に謎の地下空間や疑似ディヴィジョン的異空間が存在しないかどうかの調査を行う事になったと、藤臣・明鶴(白雷・g03329)は紡ぐ。
「大天使ヘルヴィムはTOKYOエゼキエル戦争のかつての断片の王、なんだけどな」
TOKYOエゼキエル戦争ではディヴィジョン内での2013年8月15日に起きた『新宿決戦』で大天使ヘルヴィムが姿を消した――おそらく死んだことで、その後継者の座を巡る戦乱が開始されたとされている。
ただ、その死や前後の行動に謎が多いのもまた事実。
「ってことでずっとチラつくし。ヘルヴィム直属軍の者達もいまだに活動中、新宿島を狙い続けているんだよな。だから、新宿区内を調査してみる意義はあるのかもってことだ」
そう言って明鶴は、まずは改めて新宿の地下の空間調査から開始してほしいと続ける。
「最新機器を用意して、最終人類史の科学力の粋を集めた調査を行う事ができるので、様々な角度から検証を行うと良さそうだぜ」
もし、地下空間が存在した場合は疑似ディヴィジョンのことは考えず、地下空間の調査を継続して行うことになるだろう。
「ただ、物理的に未知の地下空間のようなもんが存在してる可能性は低そうなんだよな」
でも、だからといって手を抜くわけではなく。できることをやろう、ということだ。
そして未知の地下空間のようなものが存在しなかった場合は、『疑似ディヴィジョン的異空間』の調査を行うことになる。
「こっちの『疑似ディヴィジョン的異空間』の調査は、明確な方法がない」
物理的に地下空間があるかどうかは、最新科学を用いればわかるだろう。しかしこちらはそう簡単な事ではなく、皆でアイデアを出し合い、試行錯誤していくことになりそうだ。
「どうなるかはわかんねーけど、もし疑似ディヴィジョンや異空間を発見できれば、それに向かう事も可能になるかもしれない」
しかしそれは、存在しており見つけてからの話だ。
「てことで、まずはどうやって新宿地下の調査を行うかを提案してほしい」
どのような機械を使い、どのような方法で、といったところだ。
パラドクスを利用した調査も勿論可能だろう。
「あと、最終人類史でやるから、一般人を動員しての人海戦術も可能だぜ。そういう場合は、一般人の募集や行ってもらう作業の指示なども明確に必要になる」
地下空間の調査は、地下空間が発見された場合のみ行われることになる。発見されなかった場合は、地下空間の調査は行われないということだ。
「んで、地下空間が発見できなかった場合は、疑似ディヴィジョン的な異空間の調査をすることになんだけど」
疑似ディヴィジョンを探し出す方法などは確立されていない。
だから、とにかく思いついたことを試していく――それしかないと明鶴は言う。
「誰もが納得する理詰めの調査方法とか。なんかこう、うわー! そんなことしたから、みつかったのかよー! って感じで誰が聞いても驚くような……予想外の手段っつーか……地道にやってすぐ出てくるなら、もう出てきてると思うんだよな~」
てことで、アイデア勝負だと明鶴は言う。
ワイルド・カード案件なので、有効そうであれば地獄変エネルギーや、最終人類史で保管されている強力なクロノ・オブジェクトの類を好きに使っても構わない。
「過去に確認された疑似ディヴィジョンは、一定の条件が満たされないと侵入できなかったし、今回は侵入手段どころか、存在するのかさえ不明な状況」
多少の無茶も含めて思いつく限りの事をやっていこうということなのだ。
「物理的な『謎の地下空間』でなら、調査方法次第だけど発見はできると思うんだよな。けど、疑似ディヴィジョンは……雲をつかむような話じゃん」
仮に実在していても、普通の手段ではみつからないだろう。それならもう、見つかっていてもおかしくないから。
「だから、これまでやってないような事を試してく必要があるだろうし……そもそもあるかどうかもわかんねーんだけど」
とにかく、色々試していこうぜと明鶴は紡ぐ。
そしてもし、そういった疑似ディヴィジョンにつながる場所があるとしても、一般人が虐げられている可能性は極めて低そうだと言葉は続く。
なぜ、そう思うのかと言えば――もしそうであるならば、もうすでにパラドクストレインが出現していないとおかしいからだ。
「最終人類史に対する脅威があるなら、パラドクストレインがしゅっとでてくるじゃん? でもそういうのは、ねーし」
そういう存在がいたとしても、一般人が存在せず、最終人類史への脅威も少ないものである――そう、考えられると明鶴は言う。
「でも、ただたんに何にもないって可能性も勿論捨てきれないし。なんも断言できねーから、色んなことを思いつくままにやってくしかねーから。多少の無茶も、アリってもう一回言っておく!」
なんでもいいから、提案してってくれよなと明鶴は地面の下を示す。
この新宿島の地下から、『何』がでてくるのか――それは楽しみでもあるからと、笑って。
リプレイ
ソレイユ・クラーヴィア
新宿島の地下に何かあるかもしれないというのは、ロマンのある話ですよね
私としてはヘルヴィムなどという物騒なものが出てくるより
太古の化石でも出てきてくれたほうが嬉しいのですけれど
まずは調査方法ですね
地中の調査に詳しいトンネル工事の調査員や地質学者の皆さんに知恵を拝借
深い地中を調査する際に有効な方法を聞きましょう
表面波調査や、レーダー調査、あとはボーリング調査でしょうか
調査地は新宿駅の地下から始めたいですね
なにせ、パラドクストレインが発着する起点ですから
超常的な力が地中に埋まっている場合、無関係では無い気がします
新宿駅の地下2Fまで降りて、そこから下水道やガス管などの管理区域があれば、その通路を使い更に下に降りられる所まで進みます
最下層でお待ちかねの調査開始です
専門家の方々とデータを照合しつつ人海戦術で調査できる範囲数mおきにボーリングしていきましょう
私個人としても、物理的にヘルヴィムが埋まっているというのは、あまりピンとこないので
可能性を潰していくイメージで、チェックしていきましょう
音羽・華楠
ふむ……。
私も明鶴さんが言われてる通り、新宿の地下に未知の空間がある可能性は低いと思ってますが――
それでも、無いなら無いで、そのことをしっかりと確信出来るようにするのは大事だと思います。
全力で調べましょう。
まず、新宿区に一体どれだけの地下施設があるのか、資料を集めて確認を。
……そもそも、復讐者の力でも、何もない地面に一から地下空間を造るのはかなり難しいです。
そこを踏まえれば、ヘルヴィムが新宿の地下に自身の潜伏場所を造るとしても、一から造るのではなく、元からある地下施設をこっそり拡張して造るんじゃないかと想像しますね。
そうやって造った空間を、見付かり難いように偽装する方が現実的かと思います。
その前提で、新宿にある地下施設の周辺を最新の機器で調べて、そこに存在する地下空間が資料にある形状と合致するか、確認します。
合致しない……資料よりも地下空間が広がってる箇所が存在したら、そこへ繋がる隠し通路がないか、該当の地下施設内をくまなく調べましょう。
一般人の専門家たちにも協力をお願いします。
八栄・薙鳥
人類史の技術や多くの方の労力をお借りして、未知の空間の開拓を行える、なんと得難く、そして心踊る機会でしょうか、これは
集められるだけの地下レーダー探査機器とそれを扱えるだけの人手、あとは地下鉄の路線図やその他地下施設のマップを人類史の方々に手配いただきたいです、事前に
それらを用いて人海戦術で地下から床や壁やをレーダーで探知する作戦を立案します、はい
ああそれと、あらかじめ各地下施設の稼働時間にかぶらぬように調査工程を決め、実施当日は可能な限り素早く作業を進め終えられるようにしたいですね、ええ
生活者への配慮という"人道"、それも大切なモノです、とても
今回の調査対象は地下空間ですが、わたくしは人間大の何かの反応を探りたいです、はい
大空間なら既に見つかっていそうなモノ、であるならばわたくしは「ヘルヴィムは地下にいる」という仮定に、「その空間はヘルヴィムが膝を抱えて存在できる程度の小空間なのでは?」という仮説を重ねます
休眠のような形をとっているなら生活空間すら不要でしょうから、おそらく
一里塚・燐寧
なんで新宿が最初に最終人類史に戻ってきて復讐者の逆襲が始まったかって言うと、結局ヘルヴィムがわざと負けたからなんだよねぇ
大天使やアークデーモンの残党も新宿奪回に固執してるし……未だに、TOKYOエゼキエル戦争が逆転勝利するためのレールの上を走らされてるんじゃ、って不安が拭えないよぉ
対策できるものならしとかなきゃねぇ
人海戦術による広範囲調査案は他の人が纏めてるから、あたしは一点突破の奇策を狙うよぉ
まず確認したいんだけど……新宿決戦が行われて、ヘルヴィムが消えた具体的な場所がどこかって今までに分かってたっけ?
もし具体的に判明してなくても、TOKYOエゼキエル戦争出身で「新宿決戦で戦った」って記憶がある復讐者の証言を全力でかき集めたら、ある程度アタリがつけられないかなぁ
実はあたしもあの日新宿に居たんだけど、役に立てない?
もし場所にアタリをつけられたらその辺りを重点的に調査
地中レーダーは低周波のものでも地下15mぐらいまでしか調査できないし、もっと深くまで見れるボーリング調査で空洞を探ってみよう
●
人類史の技術や多くの方の労力をお借りして、未知の空間の開拓を行える――それは八栄・薙鳥(世界拡張どこまでも・g09872)にとって、なんと得難く、そして心踊る機会。薙鳥は研究者でもあるから、調査とくればわくわくするのは当然の事。
「新宿島の地下に何かあるかもしれないというのは、ロマンのある話ですよね」
私としてはヘルヴィムなどという物騒なものが出てくるより、太古の化石でも出てきてくれたほうが嬉しいのですけれど――と、ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は紡げば、太古の化石も興味深いです、はいと薙鳥は頷いた。
「ふむ……」
と、考えこんでいた音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)も口を開く。
「私も明鶴さんが言われてる通り、新宿の地下に未知の空間がある可能性は低いと思ってますが――それでも、無いなら無いで、そのことをしっかりと確信出来るようにするのは大事だと思います」
この機にはっきりさせる。それは華楠も望む所。
「私個人としても、物理的にヘルヴィムが埋まっているというのは、あまりピンとこないのですよね」
華楠へと、その考えに同意を告げるソレイユ。
「ヘルヴィム……」
その名前を一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は口にした。
「なんで新宿が最初に最終人類史に戻ってきて復讐者の逆襲が始まったかって言うと、結局ヘルヴィムがわざと負けたからなんだよねぇ」
大天使やアークデーモンの残党も新宿区奪回に固執している。だから燐寧の胸には不安がずっとあるのだ。
未だに、TOKYOエゼキエル戦争が逆転勝利するためのレールの上を走らされてるんじゃ、という不安が。
だから対策できるのなら、しておかなければならない。
この調査で、その不安がぬぐえるといいなぁと燐寧は思う。
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調査方法――それは大きく割れることなく、だいたい皆同じような考えを持っていた。
「地中を調査するなら……表面波調査や、レーダー調査、あとはボーリング調査でしょうか」
ソレイユが上げたそれらは、誰もがまず最初に思い浮かべた調査方法だ。
それに足していくように、細かいところを薙鳥も補強していく。集められるだけの地下レーダー探査機器。それを扱えるだけの人手が必要だと。
で、あればとソレイユは思い当たる人々を次にあげていった。地中の調査に詳しい者。例えばトンネル工事の調査員や地質学者たちもだろうか。
それから他にも地下鉄の路線図やその他地下施設のマップを事前に手配をと薙鳥は続ける。
「人海戦術で地下から床や壁をレーダーで探知する作戦を立案します、はい」
華楠も、地下施設のマップを事前に準備することに賛成と続ける。
「……そもそも、復讐者の力でも、何もない地面に一から地下空間を造るのはかなり難しいです」
そこを踏まえれば、ヘルヴィムが新宿の地下に自身の潜伏場所を造るとしても、一から造るのではなく、元からある地下施設をこっそり拡張して造るんじゃ――と考え至ったのだ。
「そうやって造った空間を、見付かり難いように偽装する方が現実的……」
ゼロからよりも、あるものを利用するほうがやりやすくもあるだろう。
その前提で考えると、新宿にある地下施設の周辺を最新の機器で調べ、そこに存在する地下空間が資料にある形状と合致するかの確認をしていけばいいのでは、と華楠は考えた。
資料と調査結果が合致しなければ――資料よりも広い地下空間が広がってるいる等があればそこへ繋がる隠し通路がないか、該当の地下施設内をくまなく調べる、という事を華楠は言う。
「地下施設を調べるなら、あらかじめ稼働時間にかぶらぬように調査工程を決め、実施当日は可能な限り素早く作業を進め終えられるようにしたいですね、ええ」
それは何故かかと言うと。
「生活者への配慮という"人道"、それも大切なモノです、とても」
薙鳥はひとびとへの配慮も忘れない。その施設が生活に関わらなければいいが、そうでなければというところ。
そして薙鳥はどのくらいの大きさのものの反応を探るか。それも提案する。
「今回の調査対象は地下空間ですが、わたくしは人間大の何かの反応を探りたいです、はい」
人間大、とする理由を薙鳥は続ける。
「大空間なら既に見つかっていそうなモノ、であるならばわたくしは『ヘルヴィムは地下にいる』という仮定に、『その空間はヘルヴィムが膝を抱えて存在できる程度の小空間なのでは?』という仮説を重ねます」
ヘルヴィムがどのような状態なのか――それはわからないが、しかし配下たちは動いている。
「休眠のような形をとっているなら生活空間すら不要でしょうから、おそらく」
この新宿の地下にもしいるのならば、動けない状況であるというのも予想の範囲か。
と、ここで燐寧がはい、と手をあげた。ヘルヴィムの名が改めて出たからだ。
「まず確認したいんだけど……新宿決戦が行われて、ヘルヴィムが消えた具体的な場所がどこかって今までに分かってたっけ?」
探すのであれば、その場所が絞れたらというところ。広域を調べていくのもいいが、一点突破の奇策も打てるのではないか、と。
「TOKYOエゼキエル戦争出身で『新宿決戦で戦った』って記憶がある復讐者の証言を全力でかき集めたら、ある程度アタリがつけられないかなぁ」
あの時決戦で、新宿区に攻め込んだディアボロスはいる。
「実はあたしもあの日新宿に居たんだけど、役に立てない?」
と、いうことで色々聞いてみたのだけれど――その情報は、何もでてこなかった。
新宿区と一緒に消えた、ヘルヴィム。
あの時決戦で、新宿区に攻め込んだが新宿区は――新宿島となっていまここにある。
新宿島の消失以後のヘルヴィムをディアボロスたちは見ていない。
消えた場所はわかっても、その後の事がわからないので、移動している可能性だってありそうだ。
どこで、というのなら新宿区で、という大まかな場所までしか絞れないという結論になる。
「でも、新宿区が海みたいに広いわけではないし……頑張ればなんとかなるか」
よし、がんばろう! と燐寧は頷く。それは多くの人の手を借りれば、いるのならば探し当てる事は不可能ではないだろうから。
アタリをつけられたらよかったんだけど、という燐寧へそれならとソレイユは、新宿駅の地下から始めていく事を提案する。
「なにせ、パラドクストレインが発着する起点ですから」
超常的な力が地中に埋まっている場合、無関係では無い気がする。
だからソレイユは新宿駅の地下2Fまで降り、そこから下水道やガス管などの管理区域があれば、その通路を使い更に下に降りられる所まで進みそこで開始を提案した。
データを照合しつつ人海戦術。調査できる範囲数メートルおきにボーリング調査を。
可能性を潰していくイメージで、とソレイユはどう調査を広げていくかを皆と考えていく。
●
調査計画がたち、実行されていく。
新宿駅の地下からを中心として。もちろん、地下道も含めていく。地下鉄の駅やビルなどの地下も色々とあたりをつけて。
しかし、調査をしている専門家から返ってくるのは『何もない』という連絡ばかりだ。
地盤が少し弱い場所がある、というような発見はあったが――何か、空間があるような気配のある結果は届かない。
「どこからも怪しいデータはあがってこないということは、はい」
「新宿駅の下からは何もでてきませんね……」
薙鳥とソレイユは届く情報を見る。でもまだ全部調べ切ったわけではないと、いうのもある。
しかし時間がたつにつれて、情報が集まるにつれて結果は『何もない』という方向に傾いて行った。
「すがすがしい程に何も出てこないですね」
華楠はということは、と思う。もうこれは間違いないだろうと。燐寧もこれだけ広く探して何もないなら、そういうことかなぁと同意を示した。
「地下にヘルヴィムは、いない……少なくとも物理的には、って感じかな」
でもまだ全て終わっていない。だから、最後まで結果を待つ。
個人で調査しようとすれば新宿は広大だろう。しかし最終人類史の総力をあげて行えば可能な調査。
それは確実に進んでいき――やがて、結論が出る。
『最終人類史の新宿地下にヘルヴィムが潜んでいる事は絶対に無い』という結論が。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
【迷宮化】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV2が発生!
最終人類史の新宿地下にヘルヴィムが潜んでいる事は絶対に無い――と、いう結論。
謎の地下空間は新宿島に見つからなかったので、その調査を行う事はない。当初から、謎の地下空間が存在し、それを発見したら行う予定だったからだ。
となれば次は、新宿、疑似ディヴィジョン的空間の調査。
だが――こちらの調査は、有効な手段が何も判明していない。確立された方法がないのだ。
だから手探りでやっていくしかない。
あるのか、ないのかすらもわからない疑似ディヴィジョン的空間。
しかし有用な結果が出ず、何も得られないままに終わる可能性だってある。
疑似ディヴィジョン的空間がない、という可能性もある。あっても、方法が有効でなく見つからない可能性だってある。
あったとして――存在を微かにひろえたとしてもそこに辿りつけるかどうかは、わからない。
誰もが納得するような何らかの理屈の通った調査方法があるかもしれない。
ええ~!? そんな方法で!! と驚くような突飛な調査方法を試してみたら一足飛びに完全にその場所を見つけられるかもしれない。
試行錯誤を繰り返すしか、ないだろう。
ソレイユ・クラーヴィア
次は疑似ディヴィジョンですね
まるで悪魔の証明…
ここは大天使の証明とでも言うべきでしょうか
まず大天使ヘルヴィムについて考えてみます
正史では智天使と呼ばれ叡智を司る存在
クフ王並に刻逆の知識があるなら、戴冠の戦の先に対峙する真の敵を意識しない訳がありません
真の敵と類似の力を持つ強力なディアボロス誕生を回避する為なら、一時的な敗北もやむ無しと判断してもおかしくはない
彼の目的はあくまで戴冠の戦と真の敵の打倒
大天使やアークデーモンが力をつけて彼の元へ参じるのを待っているのだとしたら
信仰エネルギーは無関係では無い筈
なので信仰エネルギーを蓄積する円卓の間との相性は良いのでは無いかと推測
円卓の間の力で擬似ディヴィジョンとの境界を繋ぎ、強引にヘルヴィムの引きこもりディヴィジョンをこじ開ける作戦を提案します
疑似ディヴィジョンの兆しを感じるべく
誠に遺憾ながらヘルヴィムへ信仰を捧げましょう
可能なら一般人の皆さんも信仰を捧げる協力を要請します
ヘルヴィムよ、我らに応え給え、救い給え
万一の為に常時武器は備えておきます
新宿の地下に空間はなく、ヘルヴィムはいないという結論がでた。
ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は、次は疑似ディヴィジョンですねと、地面へと視線を向けた。
ここに疑似ディヴィジョンがあるのか、ないのか。まずはそれすらも分からないのに探そうというのだ。
「まるで悪魔の証明……ここは大天使の証明とでも言うべきでしょうか」
苦笑し肩を竦め、ソレイユはどこから考えていけばいいのかと思案し考えを纏め、集うディアボロスたちへと話し始めた。
「まず大天使ヘルヴィムについて考えてみました」
正史では智天使と呼ばれ叡智を司る存在。
クフ王並に刻逆の知識があるなら、戴冠の戦の先に対峙する真の敵を意識しない訳がありません、と。
「真の敵と類似の力を持つ強力なディアボロス誕生を回避する為なら、一時的な敗北もやむ無しと判断してもおかしくはない……」
つまり、大局を見ているのだ。
ソレイユは、ヘルヴィムの目的は『あくまで戴冠の戦と真の敵の打倒』だと考えた。
「大天使やアークデーモンが力をつけて彼の元へ参じるのを待っているのだとしたら――信仰エネルギーは無関係では無い筈」
ここまで、ここはおかしいなどはないです? とソレイユは確認をとる。
変な所はなく、確かにそうだと同意を得られるものだった。それにありがとうございますと返して、ソレイユは話を続ける。
だから、疑似ディヴィジョンにヘルヴィムがいるとしたら。
「信仰エネルギーを蓄積する円卓の間との相性は良いのでは無いかと推測します」
使用するクロノ・オブジェクトの提案は、まず円卓の間。
「円卓の間の力で擬似ディヴィジョンとの境界を繋ぎ、強引にヘルヴィムの引きこもりディヴィジョンをこじ開ける作戦を提案します」
疑似ディヴィジョンの兆しを感じるべく、誠に遺憾ながらヘルヴィムへ信仰を捧げる。
可能なら一般人の皆さんも信仰を捧げる協力を要請すればいけるのではないかと。
「ヘルヴィムよ、我らに応え給え、救い給え――というところです」
もちろん、万一の為に武器は備えて。
ソレイユの提案に、実行できそうだと声が返る。大枠はこの方法でいこうとなったが――だが、色々と意見を交わすうちに大きな問題が見えてきた。
まず、この方法は『大きなエネルギーを消費する必要があるという事』。
そして、『円卓のエネルギーを、疑似ディヴィジョンに向ける方法が必要だという事』。
この二点と共に、もうひとつ――最後の一押しがいる気がしていた。
「私達の観測できていない疑似ディヴィジョンが対象……あと少し、何か切っ掛けのようなものが必要になると思うのです」
だがまずは、最初の問題の二点。この二つがひとまず定まれば――実行は可能だ。さらにディヴィジョンに働きかけるような切っ掛けが何かあればより良い結果が導けるような気がする。
ディアボロスたちはさらに、考察や会話を重ねていく。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【無鍵空間】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
八栄・薙鳥
課題は定まった、と
まずエネルギーですが、こちらは地獄変のエネルギーはどうでしょう、鉄板の
多量に使用するようなら攻略旅団の決裁が必要になるでしょうが、ええ
そしてエネルギーの向け先、これは推測するしかありませんね、とにかく
わたくしが気になっているのは、「ヘルヴィムは"予知"によってこのままではまずいと知り、わざとディアボロスに負けた」という説です、はい
そして、"予知"といえばパラドクストレイン
もし、その予知能力に繋がりがあるのなら、それを辿ることでヘルヴィムの居場所を感知できないでしょうか、もしや
さて、新宿駅にパラドクストレインを集めてもらえないでしょうか、どうか
そしてその中心に立ち、目を瞑り、イメージをしましょう
パラドクストレインの機関部から繋がりが線と伸びていき、寄り集まり、ヘルヴィムのいる彼方へ向かっていくところを、強く
過去、リグ・ヴェーダの疑似ディヴィジョンとの接点探しでも、このように繋がりを『想起』することにより、「ここになにかある」と確信に至ることができた例がありましたので、ええ
●
「課題は定まった、と」
ソレイユの提案を聞き、八栄・薙鳥(世界拡張どこまでも・g09872)は頷く。
エネルギーの問題については、地獄変を使えばいいのではと提案した。
攻略旅団による提案なので、『500』のエネルギーは、問題無く仕様が許される範囲。
「多量に使用するようなら攻略旅団の決裁が必要になるでしょうが、ええ」
これ以上となれば、また改めてとなるがそこまでは試せる範囲だ。
そしてエネルギーを向ける先――これについても薙鳥は自分の考えを述べる。
「これは推測するしかありませんね、とにかく」
そして色々と思索を巡らせ会話を重ねて、薙鳥は気になっている事があるのですが、と皆へ話し始めた。
「わたくしが気になっているのは、『ヘルヴィムは"予知"によってこのままではまずいと知り、わざとディアボロスに負けた』という説です、はい」
そして、"予知"といえばパラドクストレインだ。
パラドクストレイン――時空間移動用・列車型パラドクス。
「……ここから先はグランドターミナルで話しましょう、ええ」
薙鳥たちはグランドターミナルへ。今も、パラドクストレインが行き来するその場所。
「もし、その予知能力に繋がりがあるのなら、それを辿ることでヘルヴィムの居場所を感知できないでしょうか、もしや」
ヘルヴィムの能力とパラドクストレインの性能に類似性があるとするならば――確かに、その可能性はありそうだ。
話をきくディアボロスたちも縁が作られる可能性があるのではと思う。
それぞれ思い思いに話をし、意見を交わす。それらが精査されていき――話もまとまっていく。
ヘルヴィムのいる場所に向かうパラドクストレインが生み出せたら、いいのではないかと。
これであればエネルギーを大量消費することもない。
円卓の間はエネルギーを向ける方法を考えなければいけなかったが、パラドクストレインを呼び出すのであればすぐそばなので簡単だ。
そして切っ掛けとしての予知能力――先に挙げられていた、クリアしなければいけない点は解決されていた。
●
パラドクストレインが行きかうグランドターミナル。
そこで地獄変のエネルギーを利用し、パラドクストレインを呼び出す作戦を実行する。
「目を瞑り、イメージをしましょう」
薙鳥は目を閉じ、思う。
パラドクストレインが――ヘルヴィムのいる彼方へと向かっていくところを。
強く、想像していく。
繋がりを『想起』し――グランドターミナルのホームに、それが現れる姿を。
すると異変が起こる。それは突然現れ。
「!!」
見慣れた――いや、知らない姿のそれにディアボロスたちは声をあげる。
見たことがないパラドクストレイン。ぱっとみてそれが特別な姿だとわかるもの。
白亜の神殿のような雰囲気のある車両のパラドクストレインが現れたのだ。
その大きさは通常のパラドクストレインと同じだが、見た目が明らかに豪華な車両。
そして扉は開かれ――ディアボロスたちを招き入れる姿を見せる。
「このままのって直行、なんてこともあるかもしれませんね」
その可能性は否めない。
戦いとなるかもしれないからと準備を整えたところで、パラドクストレインへとディアボロスたちは乗りこむ。
ひとり、ふたり。その人数は増えて。
「動きませんね、ええ」
しかし、扉が閉まる事は無い。動き出すことがなかった。
すぐさま消える可能性も考えたが――パラドクストレインは動かぬまま、ホームにずっとある。
「消えないですね」
「消えませんね……しかし動かない。発車しないということは、何か足りないものがあって発車できない、ということもありますよね」
「ヘルヴィムのところに行きそうな感じはあるんだけどな~」
車両にのったりおりたり。ディアボロスたちが何度も接触するが、反応がない。
「……向かう力がない、なんてことはないはず……」
と、考えていくと色々な事が考えられてくる。
おそらくだが、ヘルヴィムの元に向かうパラドクストレインであることは間違いなく。そのように地獄変のエネルギーを使って働きかけたのだから。
向かう力も既にあるというのも正しいとディアボロスたちは結論を出す。
そして、色々な可能性を思いつく限り話して――ある可能性に辿りついた。
「ヘルヴィムが消失したのは新宿区だから、グランドターミナルと重なってそのディヴィジョンが存在してる、とかは?」
それなら、動かないのにも理由がつくとそのディアボロスは言う。
「出発地点と目的地が同じ地点なので動かないまま、ということですね、なるほど」
薙鳥が紡ぐと、その通り! と返事がある。薙鳥もそれなら納得がいきますね、ええと頷いた。
もう到着しているのだから、出発する必要がない。だから動かず、停車したまま。
もし、この予想が正しいのならば――この特別なパラドクストレインを使うべき時がおのずとわかる。
それは『奪還戦時に東京都新宿区が、浮遊する『新宿島』となって、この地から移動した時』だ。
新宿島が空に浮かび上がった時、きっとこのパラドクストレインはディアボロスを乗せて出発するはず。
奪還戦のその時、この予想が正しいのか。それがはっきりするだろう。
だから、特別なパラドクストレインが動くその時を、今は待つことになるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】がLV2になった!
効果2【ドレイン】LV1が発生!