リプレイ
ラズロル・ロンド
融合決戦型は動かないと思っていたけど
中国戦線の600m級は撤退してたなぁ…
あれれ、根拠が揺らぎそうだけど
…やれば解る事もあるだろうと楽天的に出発だ
【平穏結界】を展開し、僕の様子を外へ伝え難くするよ
雪中迷彩服に雪が被った岩を模した模造盾で体を隠し慎重に進もう
30m以内に敵が入りそうなら岩陰に伏せ、気配を殺してやり過ごす
平穏結界も万能じゃないので隠匿努力は欠かさないよ
双眼鏡で周辺にアルタンらしい巨大な影が無いか確認し、無ければアルタンが来る方向へ進む
出来れば主要のアルタンの動線から外れ、観察しながら進もう
以前はカラコルム方面から来てたが、今も同じか確かめたい
コンパスで来る方向と進行報告を測り
直進する個体と索敵で散開する個体がいれば違いを記録
分布も観察。何体単位か、群れの距離感を調べたい
万歩計で距離を測り、カウンターで数を数え、スマホに記録
写真や動画に残して主観を減らそう
中枢、司令拠点、融合決戦型…最前線へ向かう流れがあるのかなと想像しつつ
冷静に観察を積み重ね
少しでも多くの生データを持ち帰ろう
「中枢、司令拠点、融合決戦型……最前線へ向かう流れがあるのかな」
天山山脈に到着したラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)はそんな想像をしていた。
以前の調査では北東からのアルタン・ウルクの動きが多く観察されたものの、ディアボロスによるパミール高原への誘導作戦の真っ最中だったし、3カ月が経過している。
なにより、あの時は歩みが遅くなったことで定点観測のようになった。
今回の任務は『融合決戦型アルタン・ウルクが存在しない地域』の確定だ。回数をわけて、順番に北東に向かっていくから、観察者の動きが違ってくる。
「うん。やれば解る事もある。楽天的でいいさ」
『平穏結界』を展開し、様子を外に伝えづらくしたうえで、ラズロルは出発した。
時先案内のとおり、黒っぽい大地に雪が白く積もっている。
アルタン・ウルクの荒野のなかでも比較的、起伏が激しい。雪の勾配のところどころから粗削りな岩塊が飛び出している。
準備は上手く合致した。
着こんでいるのは雪中迷彩服で、雪が被った岩を模した模造盾で体を隠せる。
コンパスでの方角の把握と、双眼鏡で周辺にアルタンらしい巨大な影が無いか確認しながら慎重に進む。
残留効果が万能でないことは承知しているから、隠匿努力は欠かさない。
最初の遭遇は、遠方をふらついている基本形態の群れだった。手近な岩陰に伏せられたので、じっとして気配を殺しながら、双眼鏡を覗く猶予があった。
動画を回し、カウンターで数を数え、姿が見えなくなってから、進路とともにスマホに記録する。
そしてすぐに出発する。
種族、数、動きがそれぞれ違う遭遇を重ね、そのたび隠れて冷静に観察する。直進する個体と索敵で散開する個体の違いがないか。群れと群れの距離感は。それらを合わせた分布はどうか。
結論がでるのは、すべての探索任務が終わってからだ。
「攻略旅団で正確な解析ができるように、少しでも多くの生データを持ち帰ろう」
ラズロルの意欲に自然が報いたと思える。
目標の距離を越えて進むことができた。
もちろん、『融合決戦型』は見つかっていない。やがて、どう察知したかはわからないが、『基本形態』のアルタン・ウルクの群れが、向かうさきをラズロルの隠れ場所へと変えた。
「上出来。ここからは撤退戦だね」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【平穏結界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
ラズロル・ロンド
おっと、アルタンが来た来た
うまく撤退しないとね
……冷気の支配者を使うべきか一瞬悩んだけど、まずは【通信障害】を展開だ
遠くから仲間を呼ばれて追撃が増したら困るし、まずは情報の遮断
装備は雪中迷彩の外套に身を包み、雪を被った岩を模した模造盾を背に走る
濁った視界に赤い目の明滅が揺れるのを見て
ライオニックサンダーを放ち、雷の獅子をけしかけよう
獅子の咆哮が水と雪原を震わせ痛烈な一撃を
だが止まってはいられない
反撃の光線が迸る前に横跳び、転がって姿勢を低く保つ
同じ場所に長く留まるのは自殺行為、常に動きを変え続けるんだ
直撃しそうな光線は魔力障壁を張って受け流し、衝撃を削いでダメージを最小限に
多少の傷は受けても、足を止めなければまだ逃げ切れる
仲間と互いに死角を庇い合いながら走ろう
合間ごとに雷の獅子を再び走らせ、敵の間合いを削り、間合いを稼ぎ、退路を開く
「追いつけるもんなら追いついてみな!」
そんな気持ちで、雷撃と走りを交互に繰り返しながら撤退のルートを切り拓いていく
阿良々木・蘭
(トレインチケット)
黄泉王・唯妃
(トレインチケット)
井上・静音
(トレインチケット)
小佐田・輪
(トレインチケット)
露木・ささら
(トレインチケット)
大群というほどではない。
ラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)はこれまで何度も、地面を埋め尽くすほどの黒い触手という光景を見たことがあるから、積もった雪にふらつく小集団なら対処できると思った。
「おっと、アルタンが来た来た。うまく撤退しないとね」
落ち着き、まずは『通信障害』を展開する。
『冷気の支配者』を使うべきか一瞬悩んだが、遠くから仲間を呼ばれて追撃が増したら困る。
こちらに探しものがあるように、アルタン・ウルクがわにもディアボロスを見つける用事を与えることはない。電撃塊を発生して情報の遮断を行なってから、それを獅子の形へと変えた。
赤い目の明滅が揺れるあたりにけしかける。
自身は逆方向へと走りだした。
背中から光線が追ってくる。アルタン・ウルクがあの目から『赫眼閃光』を乱射しているようだ。同じ場所に長く留まるのは自殺行為と、ラズロルは常に動きを変え、横っ飛びもいれたジグザグコースをとる。
ふいに視界の端で明るく光るものがあらわれた。
一瞬だったがそれは白銀に輝く槍のようなもので、ラズロルとはすれ違いになった。
「もきゅーっ! もきゅっもきゅっ!」
槍の飛んできた方向から、鳴き声がする。
モーラット・コミュ『わっふる』は、阿良々木・蘭(紫君子・g02198)の腕に抱かれており、詠唱する主人に代わって、ラズロルを呼び込んでいたのだった。
「その光輝は希望(ほし)のように。『夜明けの流星(ヴァルキリーズイレイザー)』!」
蘭は、ぷにっとした幼児体型。
想像力をパラドクスに変えて戦う、光と闇の戦乙女の姫騎士だ。圧縮された魔力が一条の光となり、アルタン・ウルクを刺し貫いた。
わっふるが何かのジェスチャー。
「もきゅきゅっ!」
「? ……あ、避ける方向を教えてくれてるんだね」
ラズロルは気付いて、雪原へと転がった。光線が何にも当たらずにまっすぐ伸びていく。
起き上がりながら体を捻り、一瞬見えた敵にむかってラズロルはまた、『ライオニックサンダー』を向かわせる。
獅子の咆哮が水と雪原を震わせ痛烈な一撃となった。
「貴方にレインボー!」
蘭は白い虹の輪を召喚して防御を行なう。そして彼女も駆けだして、ラズロルを先導した。
以後は互いに死角を庇い合いながら走る。
アルタン・ウルクは触手での這いずりをやめ、しっかりとした四足に巨大な蹄を生やす。
本格的に狩りにきているのだ。
ディアボロスとのあいだの距離が詰まりそうになったとき、雪原の白さに黄色と黒の縞模様が横切った。
蜘蛛のような手足から、黄泉王・唯妃(アトラク=ナクアの娘・g01618)が放った打撃だった。
「生きなさい!」
腰まで伸びた黒髪を揺らして振り返り、少女は深紅の瞳で睨みながら言った。
「ありがとう」
「唯妃ちゃん、あとでね」
先に行きなさい、と聞こえたラズロルと蘭は速度をあげる。
「命か心の尽きる時まで……『蟻巣破城拳』!」
全身からオーラを発しながら、唯妃は猛烈な勢いでアルタンに拳をぶつける。
殴られた個体が、ばらりと別れて、触手の束になる。
「追いつかれて背中から襲われるまえに、ここらで応戦であります」
露木・ささら(流血の狩人・g02257)が加勢にくる。
鬼の血によって己の腕を異形巨大化させ、アルタンの触手が振り下ろされるところを逆に掴みにいった。
「それに狩るのは、ボクらなのですよ」
素手のささらと唯妃で、蹄の猛進を止めてしまった。
「身の程を知るのね、豚」
唯妃は戦闘、こと敵対者には一切の容赦がない。
「まぁ、どーにかなるですよ」
ささらは触手を掴んだ個体を駆けてくるほかのアルタンへと投げつけた。
『四駿蹄駆』は弱まったようだ。かわりに『鬼神変(きじんへん)』の一時的な効力が切れる。
「優れた狩人は死中にこそ活路を見い出すもの。けど、いまは後ろが前なのです」
普通サイズに戻ったささらは合図を送り、唯妃とともにラズロルたちを追った。
迎えの仲間が増えている。
井上・静音(自由奔放眼鏡系メイドギャル・g11170)は、丸眼鏡にヘッドホンがトレードマークの女の子。流浪の武道家だが、何故かメイドになった。
雪から突き出た黒い岩塊のうえを、その恰好ではねている。
小佐田・輪(紡ぎ紡がれしオカルトマスター・g01356)がはねさせているのは、アホ毛。不健康そうな目つきでそれをさわると、オカルトレーダーがどうとか口走っていた。
「フフ……。不思議な力を見せていただきマスカ?」
興味を惹かれたようだ。
彼女はオカルトなものならジャンル問わず。むしろ混沌とした様を好む。アルタン・ウルクなど、まさにカオスの極みだ。
黒い群れは、かなり後方になったが、輪が反応したように、やつらは虚空より巨大な牙の群れを呼び出し、その『四狗虚牙』だけ飛ばしてディアボロスに噛みつこうとしてきた。
「多少の傷は受けても、足を止めなければまだ逃げ切れる。頑張れ!」
ラズロルが号令をかけた。
「あと、みんな、ありがとね!」
「滅相もございません、ラズロル様。ああ、アルタンの牙がきます。月華(ゲッカ)……穿つッ!」
静音は、旋風脚のように回転しながら蹴りを放った。
メイド服の裾が広がるが、顔つきは割と戦闘狂な節がある。足の速さがそのまま威力になったかのようだ。
牙の群れは、鋭い足先を何度もくらって数を減らしていく。
「『クイックアサルト』デス! 五尺釘ィ!」
輪は、異空間に繋がる穴、ポケットから取り出した長い釘で、高速の一撃を繰り出す。
浮遊する不可思議な牙を砕いた。
走るだけになった静音は、『快活カリスマギャル☆』に戻りつつある。
「ねぇ、輪さん。その異次元ポケット? なんとかドア~☆ とか、移動に使えないの? クスクス☆」
「できまセン! パラドクストレインがそんなようなモノデス。もうちょっとで落ち合えマス!」
実際、この寒中マラソンにも終わりがみえてきた。
合間ごとにラズロルが再び、雷の獅子を逆走させている。
「追いつけるもんなら追いついてみな!」
最後に、アルタンよりも噛みつき牙だけになって、それももうディアボロスに届かない。
みんなで、はぁはぁと荒い息をつきながら、逃げ切った。
天山山脈での『融合決戦型』探しの第一弾はここまで。ラズロルはデータを記録したスマホが戦闘で壊れていないかチラと確認し、パラドクストレインへと乗り込むのだった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【通信障害】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【水面走行】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【ドレイン】LV1が発生!
【ダブル】LV2が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!