リプレイ
菅原・小梅
◆行動
藤原一門に思うところが無いでは御座いませんが
窮地に陥ってなおも分別をわきまえて居る御方なら話は別です
此度は冬に差し掛かる歌会
首尾よく潜入する為に相応しき身なりを
表は蘇芳、裏は赤、椿の襲の色目とした装束
私自身が調合した香をしかと焚き詰めて
成人前の貴族の子息として振舞えば
【伝承知識】に照らさずとも違和感ないかと
その上で歌を一つ
「あしひきの 山椿の葉に 霜降りて 彩りはえる 薄化粧かな」
頃合いを見て言葉少ない尚典様にお声掛け致しましょう
随分と顔色が悪いご様子
何やら尋常ならざるお困り事があるのでは御座いませんか
蛇の道は蛇と申します
より良く知る相手ならば重荷を片付ける相談をしても良いのでは?
文月・雪人
和歌に長けた物の怪がまた一人
クロノヴェーダというのは本当に人材豊富だね(苦笑
仲間と連携し
【プラチナチケット】を重ねて歌会へ潜入
【歴史知識・演技・観察・情報収集】も活用
違和感無きよう直衣姿に烏帽子を合わせ
歌を詠む貴族達の輪の中へ
気になるのはやはり藤原尚典様の様子
状況を確認しながら自然な流れで挨拶を交わし
彼に歌の手番が回らぬよう
助け舟として代わりに歌を詠む
くれないの 錦の袖に ふる雪の 染む白さにぞ おどろかれぬる
紅葉の赤の鮮やかさに気を取られていたら
いつの間にか初雪の季節に
時の流れとは実に早いものですね
白蛇姫先生がどんな指導を行っているのか
その辺もまた気になる所
折角の機会、ご教授頂けると有難く♪
狭間・ならく
(アドリブ・連携お任せ)
よォ、“お久しぶり”、元気してたか。
なァに、ちィと覗きににただけだよ。アタシの歌下手なン知ってるだろ。
先生とやらが美人さんだって聞いてね。どいつだい?
なーなー、誰か紹介してくれよ。今回は藤原の某サンもいるんだろ。
(……こういうのはどうだ。歌会の前座代わりにひとつ、箏と唄をご披露。名刺にゃならんが、顔つなぎに)
どーも。
歌会の受付で、何やら人だかりが出来ている。
「よォ、“お久しぶり”、元気してたか」
受付の相手に絡んでいるのは、狭間・ならく(【嘘】・g03437)。
「……久し振り?」
戸惑う受付の相手に、なおもならくは食い下がる。
「なァに、ちィと覗きににただけだよ。アタシの歌下手なン知ってるだろ。先生とやらが美人さんだって聞いてね。どいつだい?」
「た、確かに先生は美しくいらっしゃるが……」
ならくが受付で絡んでいるので、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)と、菅原・小梅(紅姫・g00596)も、それを遠巻きに見る事になった。ならくが仲間であるディアボロスなのは分かっている。何か考えがあってやっているのだろうが、何かが起きそうであれば助けに入ろう、そう、雪人と小梅は目配せを交わした。
「なーなー、誰か紹介してくれよ。今回は藤原の某サンもいるんだろ」
藤原の名に受付やその周囲の人間がざわついただけでなく、雪人も小梅もどきっとする。
「歌会の前座に箏と唄をご披露するからさー」
「お、おい! この歌会の参加資格はあるみたいだし、これ以上色々と言われる前に……」
「ああ、通せ、通せ!」
受付の人達に押されて会場入りするならく。
「中々、個性的な入場方法だったね」
「後で接する機会があれば、お話を聞きたい所です」
ならくの入場方法に感心しながら、直衣姿に烏帽子の雪人と、表は蘇芳、裏は赤、椿の襲の色目とした装束に調合した香をしかと焚き詰めた成人前の貴族の子息に扮した小梅の二人も歌会へと入場した。
歌会が始まり、最初に余興があると言う話が伝えられ、そこで、ならくは箏と唄を披露する。
「ほぅ……」
思わず息をのむような音色と唄に、彼女が自らの顔を覚えてもらう為にああいう手段に出た事が雪人と小梅にも分かった。
雪人と小梅が探すのは藤原尚典。恐らく、顔色が優れない人がその人の筈だ。密かに動いて探していると、話し声が聞こえる。
「今日の尚典殿は様子が可笑しいな」
「何かあったのだろうか」
ひそひそと話している声を聞き、その二人の視線の先には、真っ青な顔をした人がいた。間違いなく尚典だろう。雪人と小梅はそっと彼の傍に移動する。
「今日は冬をお題にして、歌を作ってみましょう。その景色でも、それを見た心情でも、あなたの心のままに作ってみてください」
そう指導するのは、貴族の装いをした美しい中性的な容姿の男性。その姿からはクロノヴェーダである事を見破るのは、情報が無ければ難しいに違いない。
「では、順番に歌を披露して頂きましょう」
端から順に歌を詠んでいく。小梅の番も回って来た。
「あしひきの 山椿の葉に 霜降りて 彩りはえる 薄化粧かな」
「山椿の選択が良いですね。その彩りが目に浮かぶような歌です。では、次の方……」
次は尚典の番なのだが、彼を自分の後ろに下がらせると、雪人自らが代わりに歌を詠む。
「くれないの 錦の袖に ふる雪の 染む白さにぞ おどろかれぬる」
「くれないの 錦の袖……紅と白の対比が美しく、移ろう時の速さ、景色だけでなく心で感じる素敵な歌ですね。では、次の方……」
雪人が自分に変わってくれた事に気が付いた尚典が雪人に声をかけてくる。
「どこのどなたかは存じぬが、本当に助かった。……今日は歌を詠めそうになくてな」
「いえ、お顔の色が優れぬご様子だったので、差し出がましいとは思いましたが……そう言って頂けて良かったです」
雪人に続けて小梅も声をかける。
「随分と顔色が悪いご様子。何やら尋常ならざるお困り事があるのでは御座いませんか」
「困り事……そうだな。とても大きなものを抱えている」
そう言う尚典の顔色は本当に良くない。
「蛇の道は蛇と申します。より良く知る相手ならば重荷を片付ける相談をしても良いのでは?」
小梅の言葉に尚典は大きく首を横に振った。
「こればかりは、誰にも話す訳にはいかぬもの……話せるような内容では無いのだ」
そう言うと、尚典は絶望にも似たため息をつくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV3が発生!
効果2【ダメージアップ】LV3が発生!
菅原・小梅
尚典様、貴方は既に秘密を話してしまった事にお気付きですか?
このご時勢に歌会の場で居て誰にも話せぬ隠し事があるとしたら
噂に聞く例の連歌への返歌の悩み以外には御座いませんよ?
(尚典様の所作を【観察】しつつ)
そう、知って知らずかは定かではありませんが
貴方は死にたくない、助けて欲しいと訴え続けていたのですよ
(最も不意を付ける……【フェイント】が効果的な機会で心を暴きます)
京の都を綺麗事だけでは生きていけませんが
この様な呪詛を振り撒く外道が蔓延るのを許すこともできません
無論、罪なき民に擦り付ける心算は毛頭ございませんので
私達に歌を預けて頂けないでしょうか?
(敢えて特別な力は使わず真摯に訴えかけます)
狭間・ならく
(やれやれ
さっきはなンかパラドクス空打ちした感あるし、
ちィと大人しくしとこ)
(【演奏】箏を奏でながら、他の連中の動きを見ておく)
(マ、【プラチナチケット】含むパラドクス効果で周囲とも“元々知り合いでした”感出しといてから尚典殿ンとこ出向くかね)
よォ尚典殿?
そんなに具合悪そうにしてちゃこっちも心配なンでな。
歌会なんて集まりにわざわざ来たからにゃ、気にするなってほうが無理な話よ。本音のところ、人を殺したくもなきゃ自分も死にたかねェだろ?
なァ。アタシの箏は聞いただろ? 見ろよ、天上の器物さ(天女の忘れ物)
天からの御使いだとでも思っとけよ。ヒトじゃねーから、死にやしないさ。ホレその呪い、預けちまいな。
文月・雪人
仲間と連携して尚典様を説得
返歌を貰い受けると共に、後の調査への協力を頼む
気分が優れないのなら、少し奥で休みませんか
人気のない場所へ誘導してから本題へ
自己紹介が遅くなりましたね
私は呪いの連歌を調べている陰陽師の一人、文月雪人と申します
尚典様を助ける為に、私達は此処へ参ったのです
ご安心ください
貴方の抱えるその呪い、私達に任せて頂けるなら
誰も犠牲にせず解く事が可能です
その為には貴方の協力がどうしても必要
どうか私達にその歌を送って下さい
そして事件の調査にご協力頂きたいのです
呪いの重責に一人で耐えて、貴方は本当に立派な方だ
ここからは私達が支えます
同じ様に苦しむ多くの人々を助ける為にも
どうか善き、ご決断を
「気分が優れないのなら、少し奥で休みませんか」
青く絶望的な表情を浮かべ、肩を落とす尚典に文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)はそう優しく声をかける。このまま話すと周りにも内容が聞こえてしまう為、離れる方が良いというのもあるのだが、それ以上に、このままだと尚典が倒れてしまいそうにも見えるのだ。
「どこか、休む所は無いでしょうか? 尚典様がとても顔色が悪いので心配なのです」
歌会の警備をしている者に、菅原・小梅(紅姫・g00596)はそう尋ねる。
「尚典様……藤原尚典様ですか! 急ぎ部屋を用意します!」
大慌てで部屋の手配を始める様子に、藤原の名はやはり大きいのだと小梅は思う。
歌会の様子や、人々の動きを観察していた狭間・ならく(【嘘】・g03437)も、奥の方でばたばたと何やらしている事に気が付いた。
そして、屋敷の人間と思われる相手に真っ青な顔をした貴族と、直衣姿に烏帽子の青年と、椿の襲の色目とした装束をした少年とも少女ともとれる二人の人間が付き添っている。貴族の方はかなり具合が悪そうだ。
(「あの真っ青な顔した貴族は明らかに位が高いな。……で、別室に一緒に移動しているのは……知り合いにしちゃ組み合わせが可笑しい。アタシと同じ目的の可能性が高いね。……それじゃ、アタシもそっちに向かうとするか」)
屋敷の一室に案内される一行が向かう先に、ならくも周囲に気付かれない様にしながら向かう事にした。
「こちらでお休み下さい」
屋敷の一室に案内された尚典と雪人と小梅。青ざめた尚典を座らせると、暫く様子を見る事にした。呪いの連歌に関しては、彼から話をしてくるのを待つ事にする。事を急ぐと警戒心を抱かれるか、更に具合が悪くなりそうな様子だからだ。
暫くしてから、尚典は雪人と小梅の方を見た。
「……私の事を気にかけてくれる事は嬉しい。だが、困り事は話す訳にはいかないのだ」
ここで、小梅は、少し尚典との距離を詰めて声を潜めて話しかける。
「尚典様、貴方は既に秘密を話してしまった事にお気付きですか? このご時勢に歌会の場で居て誰にも話せぬ隠し事があるとしたら、噂に聞く例の連歌への返歌の悩み以外には御座いませんよ?」
それに、彼ははっとした顔をする。
「……そなたの様な幼き者まで、この噂は広まっているのか? であれば、それこそ私に関わってはならぬ」
小梅との距離の取ろうとする尚典に、今度は雪人が尚典の傍に寄る。
「自己紹介が遅くなりました。私は呪いの連歌を調べている陰陽師の一人、文月雪人と申します。彼女は菅原小梅さん。私達は尚典様を助ける為に、此処へ参ったのです」
「私を助けに……?」
「知って知らずかは定かではありませんが、貴方は死にたくない、助けて欲しいと訴え続けていたのですよ」
戸惑う尚典に対して、小梅はずっと距離を詰めた。それに、彼は反論できない。
「ご安心ください。貴方の抱えるその呪い、私達に任せて頂けるなら、誰も犠牲にせず解く事が可能です。その為には貴方の協力がどうしても必要です。どうか私達にその歌を送って下さい。そして事件の調査にご協力頂きたいのです」
雪人も尚典に対して優しくそう話しかける。信じて欲しい、そう心を込めて。
「……私にこの呪いに対して何が出来るかは分からないが……しかし、もし、何かがそなた達に起きたら……」
呪いに関しての協力に関しては、彼も呪いを受けている身なので、どうにかしたいのだろう。協力しても良いという感じは受けるのだが、それ以上に、返歌を送るのは躊躇っている様である。
「京の都を綺麗事だけでは生きていけませんが、この様な呪詛を振り撒く外道が蔓延るのを許すこともできません。無論、罪なき民に擦り付ける心算は毛頭ございませんので、私達に歌を預けて頂けないでしょうか?」
「……ううむ、しかし……死を迎えるものを……」
小梅の心からの訴えにも、まだ難色を示している。呪いを受けている彼自身が一番この呪いの怖さを知っているからこそ、渡す事に苦悩するのだろう。
「そうそう、その子の言う通りだよ、尚典殿」
別の方向から、声が聞こえてきた。ならくだ。いつの間にか、部屋に入っていた様だ。
「そなた、先程、箏を演奏していた……」
「アタシの顔、覚えてくれてたんだ。そりゃ、嬉しいね。ああ、アタシは狭間ならく。具合が悪そうにしているのが見えたからさ、心配なンで来てみたんだよ。外の奴には知り合いだと通して貰ったんだが……話しかけるタイミングが無かったんでね。そこの二人も悪かったな」
そう言って、ならくは尚典と雪人、小梅を見て笑みを浮かべた。
実際、話しかけるタイミングが無かったのは本当だ。知り合いを装い、順当に部屋には入れたものの、真剣に呪いの話をしている所に割って入るのは中々難しい。尚典が返歌を渡す事を戸惑っていなければ、このまま話に入り込むチャンスは無かったかもしれない。だが、得られたチャンスは生かしてこそ、だ。
「歌会なんて集まりにわざわざ来たからにゃ、気にするなってほうが無理な話よ。本音のところ、人を殺したくもなきゃ自分も死にたかねェだろ?」
「それは……そなたの言う通りだ。私も死にたくはない。だが、それ以上に、この先、誰かが死んでしまうかと思うと、そちらの方が心苦しいのだ」
肩を落とし俯く尚典に、ならくは先程演奏していた箏を見せる。
「なァ。アタシの箏は聞いただろ? 見ろよ、天上の器物さ。尚典殿ほどの人にゃ、この箏の価値、分かるだろう?」
そう言われて、尚典は箏を見る。……確かに、他には類を見ない代物だ。
「……確かに、天上の器物と言われても可笑しくない箏だ」
「だろ? アタシっていうかアタシらを天からの御使いだとでも思っとけよ。ヒトじゃねーから、死にやしないさ。そこの陰陽師さんも言ってただろ、呪いを解く事が可能だって、さ」
ならくに目配せされた、雪人は大きく頷く。
「私達は呪いを解く事が可能です。ですから、あなたから返歌を頂いても死ぬ事はありません。私達の目的は、呪いの解明と、呪いを解く事。ですので、ご安心下さい」
「他の人には渡さないと、お約束します」
雪人の言葉に、小梅も言葉を重ねた。ならくの言葉や、雪人と小梅の真摯な言葉に、尚典も心を許したようである。大きく息をついた。
「分かった。そなた達を信じよう。私の返歌はこれだ」
そう言って、尚典は歌を紡ぐ。
「野の白に 頭下げたる すすき野に 我が心にも 雪積もりたり」
そう詠んで、彼は、雪人、小梅、ならくを見た。
「ありがとうございます。呪いの重責に一人で耐えて、貴方は本当に立派な方だ。ここからは私達が支えます」
返歌は貰えた。これに対する返歌を白蛇姫に叩き返せば呪いの連鎖は解ける。そして、尚典も助かる。それに安堵の息をついた。
「呪いの解呪、宜しく頼む」
雪人の言葉に、尚典はそう告げると、もう一度、三人の顔を見た。
「呪いには私の協力が必要との事。何が答えられるか分からぬが……そなた達の問い、出来うる限り答えよう」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】がLV6になった!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
菅原・小梅
尚典様、ご助力痛み入ります。
私共が調べた限りでは此度の一件は貴家に伝わる地獄変なる巻物に端を発すると聞き及んでおります。
地獄変とはまこと穏やかならざる題目で御座いますし、一度聞けば忘れ難き言葉。
されど浅学の身とは言え私が学びし【歴史知識(れきし)】や【伝承知識(でんしょう)】にも
その様な書物が『何者』の手によって
『如何なる目的』を持って作られたと言う由縁が定かでは無いのです。
もしご自身がご存知でなくとも
係累で存じ上げてそうな方に心当たりは御座いませんか?
問い詰めるのではなく尚典様の記憶を探る手掛かりとなる様に反応を見ながらお伺いします。
此は関係ない、戯言と判断したものに潜む真実もありますしね。
狭間・ならく
(さて。聞きたいことは色々あるが……何から訊いたモンか)
(ス、と表情を失う)
秘かに受け継がれる『地獄変』なる巻物……それがなにゆえ“地獄”を冠するのは知らぬが、噂には人の死の物語を記すものであるとも聞いた。閻魔帳と呼ぶにはあまりに惨く、人の手に余るものだ。
……はて如何かな、尚典殿。貴殿は斯様な巻物の存在とその中身、聞き及んでいるか。藤原の家に伝わり受け継がれるというならば、今それは何者の手にあるはずだ。
(パラドクス込みの“言霊”。可能なら内容について、また所在について問う)(知らぬならそれも仕方ないと思おう、責めるつもりもない)
文月・雪人
尚典様のご協力に心からの感謝を
地獄変、恐ろしき話が幾つも綴られているとか
呪いの連歌の事件についても何か書かれているのでしょうか
一方で白紙であるとの話も聞きました
未完に終わっているのか
今なお新たに書き連ねられているのか
藤原本家にも様々な人間関係がございましょう
内部の方から見て
今一番お力があるのは誰でしょう?
地獄変を持っておられるのはその方ですか?
(もし預言書の様な物であり所有者が伊尹様ならば、来年11月以降が白紙の可能性はあるのかも
(或は歴史改竄で実頼様が生きている可能性は?
些細な事でも構いません
地獄変に関わる事で
何かご存知でしたら教えて頂けますと有難く
頂いた呪いは必ず打ち消します
どうかご安心を
呪いへの協力は惜しまないという尚典に、狭間・ならく(【嘘】・g03437)は、今まで浮かべていた表情がスッと消える。
「秘かに受け継がれる『地獄変』なる巻物……それがなにゆえ『地獄』を冠するのは知らぬが、噂には人の死の物語を記すものであるとも聞いた。閻魔帳と呼ぶにはあまりに惨く、人の手に余るものだ」
黙って聞いている尚典に、ならくは更に続ける。
「……はて如何かな、尚典殿。貴殿は斯様な巻物の存在とその中身、聞き及んでいるか。藤原の家に伝わり受け継がれるというならば、今それは何者の手にあるはずだ」
ならくの表情をしっかりと見ていた尚典は重い口を開いた。
「そなたが真剣に『地獄変』について知りたいというのはよく分かった。確かに、藤原氏の本家には『地獄変』という巻物が存在している。私も多少なら知ってはいるが、そなたの言う事とは大きな齟齬がある。『地獄変』は白紙で何も書かれていないと聞いている」
「やはり、何も書かれていないのですか?」
そう声を上げたのは文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)だ。
「そなたは白紙である事を知っているのか?」
「はい……その様なお話を聞いてもおりました。ただ、『地獄変』には、恐ろしき話が幾つも綴られているとか、呪いの連歌の事件についても何か書かれているかもしれない、そう思ったのです」
雪人は『地獄変』が白紙であるという話は聞いていた。だが、本当は他にもあるのではないか、そう期待したのだが、尚典も『白紙と聞いている』と答える辺り、『地獄変』は『白紙』の可能性が極めて高い。
「では……所有者は、先程おっしゃっていた藤原氏本家の誰かという事なのですか?」
「『地獄変』の巻物が本家にある事は確かだ。しかし、申し訳ないが所有者が誰かはわからない、としか答えようがないな」
申し訳なさそうに答える尚典に雪人は大丈夫だと頷いた。
「……こちらも非常に申し訳ないのですが、私共が調べた限りでは此度の一件は貴家に伝わる『地獄変』の巻物に端を発すると聞き及んでおります。その様な書物が『何者』の手によって『如何なる目的』を持って作られたと言う由縁が定かでは無いのです」
「なんと、『地獄変』がこの呪いに関わっていると?」
菅原・小梅(紅姫・g00596)の言葉に、尚典は驚いた顔をする。その表情から、彼は本当に何も知らないという事が見て取れた。
「……残念ながら『何者』かも『目的』も分からぬ。……だが、『地獄変』については他にも聞いている事がある。『目的』と言えるかどうかも分からぬし、それがそなた達にとって参考になるのかどうかも分からないが……」
その言葉に、小梅も雪人もならくも息を飲む。
「『地獄変』は未完成であり、これから完成させていかなければならないというものだ。ただ、これが何を意味するのかは私にはよく分からないのだ。本当に申し訳ない」
「……これから完成させていかねばならない」
ならば、『地獄変』が『白紙』の件に関しても説明はつく。
「……すまぬな。殆どの回答が『分からない』というものばかりで」
「いえ、色々と有難うございます。頂いた情報は大切にします」
「ああ、助かった。礼を言う」
「これで調査も進みそうです。有難うございます」
申し訳なさそうな尚典に、雪人、ならく、小梅も感謝の言葉を伝える。
三人の様子に、少し尚典も安堵した表情をしたのだが、直ぐに暗くなった。
「……この程度の情報で申し訳ないが、そなた達に渡した呪いは……」
「呪いは必ず打ち消します。どうかご安心を」
雪人の言葉に、尚典は安堵の息をついたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】がLV9になった!
効果2【ダメージアップ】がLV9になった!
文月・雪人
尚典様は大丈夫そうですね
ホッと胸をなで下ろしつつ
さて、妖退治と参りましょうか
可能なら仲間と連携
歌会参加者を巻き込まない様に歌会の後で改めて屋敷へ
白蛇姫を守る為というなら
鬼達が屋敷の警備を担当してるに違いない
気付かれぬように物陰に隠れながら
鬼達の行動を【観察・情報収集】その戦力や配置を確認する
単独か少数で警備する鬼を狙い
各個撃破で倒しつつ確実に数を減らしていこう
隠密行動で近づいて
【不意打ち】で『攻性式神結界』発動
【結界術・捕縛】も使って鬼を結界内に閉じ込めて
仲間を呼びには行かせない
鬼の力任せな攻撃は軌道を【看破】して回避
【ダメージアップ】重ねた攻撃でなるべく短時間で倒し切る
クダ吉、猫影、頼んだよ
狭間・ならく
さァってと。
固っ苦しい話はお終いだ。元々ガラじゃねーしな。(先程までの立ち居振る舞いが“嘘”だったかのように)(へらり、笑って)尚典殿にはこれから起きる騒動に巻き込まれないようにお下がりいただこう(念の為【結界術】で防衛を)。
こっちは正面から行かせてもらうかね。なァに、役割分担ってヤツさ。
ちゃんちゃんバラバラならナラクさん得意だゼ。ホラ。来いよ、鬼ども。
なァ? ……“アタシが見えてるかい?”
【残像】【フェイント】で蹴りやら何やらを叩き込む。【ダメージアップ】込みならいけるだろ。
──ひひひ。
残念、外れだ。
白木・鞠花
歌会が終わったのを確認してから侵入するです♪
今回の的(テキ)は大金棒なんですかぁ、うふふーどっちが強いですかねぇ?
普段と変わらない笑みに翻るセーラー服、実は戦闘狂
クロノヴェーダは敵(エネミー)というよりも破壊してよい的(ターゲット)
大金棒を特殊圧縮した金属バットを左手に、愉し気に薄っすら笑って立ち向かい
仲間が目に入れば連携でサポートするように動き
的に対しては遠慮なく金属バットで殴り倒し
まだ出てくるですかぁしつこいですねえ♪
出てきた分だけモグラ叩きにして差し上げますよう?
あははー、クロノヴェーダ滅ぶべし!なのです!!
「さァってと。固っ苦しい話はお終いだ。元々ガラじゃねーしな」
狭間・ならく(【嘘】・g03437)は、消えていた表情が崩れ、へらりと笑う。先程の事がまるで『嘘』だったかの様に。念の為に尚典に結界術をかけつつ、ならくは声をかける。
「悪いが尚典殿、これから一騒動起こるんでね」
「そうだね。もっと奥の方に下がっていた方がいいね。申し訳ありませんが、奥の方に下がっていて頂けませんか?」
文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)も、尚典を奥の方に導く。心配する彼に大丈夫だと伝えると、ならくと雪人は歌会が行われていた方に向かって行った。白蛇姫は、歌会があった後ろの方の部屋から出てきた。となると、その部屋か奥にいるので間違いない。
「鬼退治に行くんだよね? 私も同行して良いかな?」
歌会は既に終わったらしく、それを確認して乗り込んできた白木・鞠花(月夜の白菊・g04664)が合流する。
「助っ人か。頼りにしてるゼ」
「うん、この金属バットで殴り倒すんだ♪」
「ふふ、宜しく頼むね」
ガッツポーズを決める鞠花に、ならくと雪人は笑みを浮かべる。
……そして、狙っていた部屋に辿り着く。
「よし、いくゼ……」
ならくの声を合図に一気に部屋に入り込む。そこには警護するように金棒鬼達が揃っていた。
「今回の的(テキ)は大金棒なんですかぁ、うふふーどっちが強いですかねぇ?」
可愛らしい笑みを浮かべるのは鞠花。鞠花の金属バットは大金棒を特殊圧縮した代物だ。どちらの方が強いのか力比べをしよう、そんな笑顔をしている。
「ちゃんちゃんバラバラならナラクさん得意だゼ」
ならくも笑みを浮かべていた。
正面突破上等という女性陣に、雪人は頼もしさを感じつつ、状況を見極める。鞠花とならくの二人は正面から戦っていきそうなので、雪人は側面から狙う事にした。
「ホラ。来いよ、鬼ども」
ならくの言葉に反応して、金棒鬼が一気に襲い掛かる。それを残像やフェイントでかわしつつ、金棒鬼にそっと囁く。
「なァ? ……“アタシが見えてるかい?”」
次の瞬間、金棒鬼に蹴りが入ったと思うと、ならくの姿が消えていた。それを金棒鬼がきちんと視認する前に刀によって斬り払われる。他の鬼達が集まって金棒を振り回してくるが、残像で回避した。
「──ひひひ。残念、外れだ」
空振りに終わった金棒鬼に対して、鞠花が素早く動き、金属バットで容赦なく殴りつける。鞠花は見ている方が怖いほどの殴り方に加えて愉し気な笑みを浮かべていた。しかし、そんな事など、ならくは気にしない。
「よォし、この調子でいくぞ、鞠花」
「あははー、クロノヴェーダ滅ぶべし! なのです!!」
何だか末恐ろしい女性陣に正面を任せて、側面に回り込む雪人。ならくと鞠花が暴れ回っているせいで、側面どころか後方すら意識が散漫になっているようだ。
それでも念を入れて、後方からそっと近づくと結界を展開して金棒鬼達を閉じ込める。
「猫影、頼んだよ」
結界内で暴れ回る鬼達を、雪人の式神『猫影』が飛び回り殲滅していく。襲って来る鬼達は力任せで乱暴な軌道で殴りつけようとして来る。それを雪人は見切り、攻撃を回避した。
「はははー、ナラクさんを捕まえられるかナ」
「まだ出てくるですかぁしつこいですねえ♪ 出てきた分だけモグラ叩きにして差し上げますよう?」
「結界展開――猫影頼むよ」
統制なく暴れ回る棍棒鬼達の中、ならくは蹴りと刀による斬撃を、鞠花はセーラー服を翻しながら容赦なく金属バットで殴り倒し、雪人はならくと鞠花の攻撃範囲から飛び出た金棒鬼に結界を展開して式神で倒していく。
「んー? もう終わりですかあ?」
辺り一面に転がる金棒鬼の亡骸。その中で動く者はもういない。
「……うるさいと思えば……これは一体どういう事ですの?」
暴れ回っている音を聞きつけたのだろう。白蛇姫が現れた。
「ようやくお出ましだナ」
「呪いの連鎖、断ち切らせて貰うよ」
連歌を受け取ったならくと雪人は、白蛇姫に対して構えたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV2が発生!
龍統・光明
『その業喰わせて貰う。さぁ、貴様の業を数えろ……』
ドラゴニアンのガジェッティア × レジェンドウィザード
性別:男
口調:俺、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?
特徴:基本冷静沈着。但しノリは良い。
普段二刀流と蹴術を織り交ぜる戦闘スタイルだが、
AS展開時は一転二丁銃と羽形ブラスターを操り戦う。
基本回避優先で防御の際は左腕を盾代わりに使う
常にクールである事に努めており、他に迷惑をかけない様に心掛けている
例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!(NG:ギャグ・コミカル)
「成程、こいつが呪いの元凶か」
龍統・光明(千変万化の九頭龍神・g01001)の言葉に白蛇姫は薄く微笑む。
「ふふ、呪いとは何の事でしょうか? 私は歌会を開催しているだけですよ」
「その歌会で呪いの歌が渦巻いているんだろう?」
そう言い放つと共に、光明は高速で一気に接敵すると十字に斬りつけた。続く攻撃に備えて白蛇姫が防ごうとしようとした瞬間を狙って蹴りを叩き込む。ぐらりと大きく傾く白蛇姫。馬に乗っている為、更にバランスを崩す。その間に光明は白蛇姫から瞬間的に距離を離すと二丁銃を向けた。
「ロック完了。射ち貫け!」
白蛇姫に向かって銃弾の雨と羽形ブラスターを撃ち放ち、貫かれた彼女は馬から落下しそうになる。それを、背後で守っていた白蛇が支えて馬に座らせ直すと、赤い三つの目で光明を睨み付けた。その眼光は鋭く、白姫蛇を守るべく長い尾で光明を薙ぎ払う。
「それは通じないぞ」
高速戦闘を得意とする光明。薙ぎ払われたのは、彼の残像。本人はもう別の所にいて、銃を再び白蛇姫に向ける。
「もう一度、喰らえ!」
白蛇姫に再び銃弾の雨とブラスターが降り注ぎ撃ち抜いたのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【神速反応】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
文月・雪人
妖退治も愈々山場
白蛇姫先生に改めてご挨拶を
雪の歌を最初に詠まれたのは先生ですね?
これもきっと何かのご縁
雪の名を持つ者として、私もまた雪の歌を
降り積もる 雪が我が身を 冷ませども 胸燃ゆる火の 消ゆる事なく
でなければ、ディアボロスになってはいませんから
(そっと笑み、雪月花の刀を構えて対峙
蛇の身に冬の寒さは応えそうですが
冬籠りの支度はお済みですか、白蛇姫先生?
【不意打ち】に注意しつつ
白蛇姫と蛇と黒馬の動きを【観察・情報収集】
白蛇の攻撃を【看破】して
隙を見せる【演技】で攻撃を誘導し
迫る尾の勢いを逆手にとって刀で【両断】した上で
【命中アップ・ダメージアップ】重ねた斬妖閃の
【斬撃】で先生を【一刀両断】に
白木・鞠花
遠慮なくやっちゃっていいんですよねぇ、馬も蛇も味はいいって聞くですけれどもこれは美味しくなさそうですしぃ??
全力でぇ、殴り倒すの一択ですねぇ♪
金属バットをぶんぶんと振り回しながら、雪人さん始め味方の動きをフォローするように悪鬼粉砕撃で殴りかかります
くもゆきて こはるびよりも あざやかに つもるうさをば てらしたまわん
人の心を曇らせるようなクロノヴェーダなんて、うじうじ鬱陶しいので成敗!あるのみですよう!!
小春日和の青空よりも鮮やかに、殲滅!するのです!!
霧原・瑶蓮
――我流喧嘩殺法、霧原瑶蓮。助太刀するぞ。
俺達をまとめて薙ぎ払おうとする尻尾であれば、その動きは大ぶりにならざるをえまい。アヴァタール級の攻撃力は確かに脅威だが、そこに付け入る隙があると見た。
ギリギリまで引き付けてからの【神速反応】と【ジャンプ】で尻尾を躱す。
再び薙ぎ払う暇は与えないぞ。俺は直後に【エアライド】で鋭角に跳躍し、最短距離で白蛇姫に迫っているからだ。
憂き白の幾重に降りて積もれども辻風荒れて雪も散るらむ
俺は返歌を貰っていないが、パラドクスと一緒に歌も叩き込んでやろう。
お前がいくら罪なき人々の心に恐れを積もらせようが、俺達がその全てを吹き散らす。
お前の命とともにな。
「雪の歌を最初に詠まれたのは先生ですね?」
にっこりと白蛇姫に対して微笑む文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)。
「これもきっと何かのご縁。雪の名を持つ者として、私もまた雪の歌を」
すぅっと息を吸い込む。この歌で、連歌の呪いも解けるのだ。
「降り積もる 雪が我が身を 冷ませども 胸燃ゆる火の 消ゆる事なく」
(「でなければ、ディアボロスになってはいませんから」)
そっと、その想いを胸に灯して、雪人は白銀の刀『雪月花』を白蛇姫に構えて対峙する。
「蛇の身に冬の寒さは応えそうですが、冬籠りの支度はお済みですか、白蛇姫先生?」
雪人の後ろには白木・鞠花(月夜の白菊・g04664)と霧原・瑶蓮(無銘の拳士・g04575)が控えている。
(「遠慮なくやっちゃっていいんですよねぇ、馬も蛇も味はいいって聞くですけれどもこれは美味しくなさそうですしぃ?? 全力でぇ、殴り倒すの一択ですねぇ♪」)
……一人、美味しい美味しくないという別方面で怖い事を考えている人もいるが。
刀を構える雪人と拳を構える瑤蓮は、白蛇姫の動きを観察している。まず、白蛇姫本人、そして黒馬に赤い三つ目の巨大な白蛇。そのそれぞれが独立している為に、予想外の動きをしてくる可能性があるからだ。
その様子に気が付いた鞠花は、二人ににっこりと笑った。
「隙なら私が作りますよう? 任せて下さい♪」
そう言って、金属バットをぶんぶん振り回す。そして、白蛇姫に向かって一気に突っ走っていった。
「くもゆきて こはるびよりも あざやかに つもるうさをば てらしたまわん。人の心を曇らせるようなクロノヴェーダなんて、うじうじ鬱陶しいので成敗! あるのみですよう!!」
セーラー服を翻しながら、白蛇姫も黒馬も白蛇も纏めて全部殴り倒す。それに白蛇姫達が全員大きく揺らめいた。
それを見て、雪人と瑶蓮も一気に動く。雪人の一閃と瑶蓮の拳が白蛇姫に叩き込まれた。
しかし、白蛇姫もやられてばかりではない。
「皆、あの不埒な者達を一掃しなさい!」
黒馬は鞠花に突進して強烈な蹴りを入れ、白蛇は雪人と瑶蓮を長い尾で薙ぎ払う。だが、それを待っていたかのように、瑶蓮は尾をかわしながら、飛び上がり、空を蹴った。雪人もこれ以上攻撃できない様に尾の勢いを活かして両断した。
空を蹴って白蛇姫に一気に接近していた瑶蓮は拳に力を籠める。
「憂き白の幾重に降りて積もれども辻風荒れて雪も散るらむ」
いくら罪なき人々の心に恐れを積もらせようが、俺達がその全てを吹き散らす、その思いを籠めた歌と共に、拳と強烈な一撃が衝撃波を伴って白蛇姫に叩き込まれた。吹き飛ばされかけて大きく揺らいだ彼女の後ろ側には、馬の蹴りを受けて痛そうでもあり、チャンスを見つけて嬉しそうでもある表情を浮かべた鞠花が待っていた。
「小春日和の青空よりも鮮やかに、殲滅! するのです!!」
壊れた屋敷の屋根から零れる光を浴びた金属バットが煌めき、鞠花の強力な一撃が殴り飛ばす。
「さようなら、白蛇姫先生」
雪月花を構えた雪人が微笑んだ。待ちに待っていたこの瞬間。瑶蓮の強力な拳の一撃を喰らい、反対から鞠花の金属バットを受けた白蛇姫。次々と叩き込まれた攻撃の勢いも活かして雪人が一刀両断する。その一撃に、白蛇姫だけでなく、黒馬も白蛇も共に大きく倒れ込んだ。
「うーん、動きませんねえ。という事は、無事、成敗ですね♪」
「その様だな」
喜ぶ鞠花と、頷く瑶蓮。
(「お約束した通り、呪いは無くなりましたよ」)
返歌を託してくれた尚典を思い浮かべ、雪人は安堵の息を付く。
呪いの終息を祝福してくれるかの様に、壊れた屋根から差し込む光と共に、そこから覗く空は青く晴れ渡っていた――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【隔離眼】がLV2になった!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【ガードアップ】LV1が発生!