リプレイ
刈谷・テテ
(トレインチケット)
「どれ、最初は山登りだけみたいだから、あたしが行っておこうかね」
刈谷・テテ(鬼人のおばあ・g11446)は、57歳である。
年齢相応に目じり口元に皺が刻まれ、白髪交じりの黒髪を首後で一纏めにしている。それが、ひとたび山道に足を踏み入れると、驚くべき速度で登っていった。
「ほっ、ほっ、ほっ。進めるだけ進んでと言われたけど……ほっ、ほっ。これじゃ楽しいだけだよ。ほっ、ほっ……」
鬼人に覚醒しなければ、節々が痛む一般人だったはず。
海外でトレッキングする自分など、想像もしていなかった。マチュ・ピチュは高山にある遺跡だが、テテが通っているところにはまだ豊富な樹々がある。
敵の警戒に引っかかるような感じではなかった。
そのかわり道は薄くついているだけで、足場は悪く、ときになんの印もなくなった。そういう時ほど、焦らずに方角を見定めるのだ。
「忍耐は婆の領分だね」
時逆以前に読んだのだったか。温泉旅行の雑誌かなにかの記事を思い起こす。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
一里塚・燐寧
アンデス文明とエジプト文明が夢のコラボしてたなんてねぇ
クスコやマチュ・ピチュを残したインカといえば、皇帝を代々ミイラにしてたり、高い山で生贄にされた子供のミイラが綺麗に残ってたりで有名だよぉ
……さすがにまたリターナー作ったりとかはしてない気がするんだけど、ちょっと気になるかも
地形の起伏や樹木で身を隠せるのはいいんだけど、この様子だと移動そのものに苦労しちゃいそうだねぇ
登山用のブーツを履き、崖登りに使うロープやフックを背嚢に入れて持ち込むよぉ
徒歩で登るのが困難な場所に当たったり、使いやすい登山道に敵の視線が通ってそうな時は道具で急斜面や崖を登ろう
あとは【エアライド】も用意しておこっかな
少し高い段差に二段ジャンプで素早く乗り上げたり、足場が悪い所を最適軌道の跳躍で越えたり、落下しそうな時に復帰するために使うよぉ
山の上から視線が通らない範囲や、身を隠す手段が豊富な場所を通ろう
時々敵の姿や痕跡を探して、進行方向が分かったら慎重にそちらの方へと進むよぉ
もー、交通の便が悪いとこに拠点作っちゃってぇ~
「いいとこまで進めといてくれて、ありがと」
岩棚のような地形で、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は先発と交代し、哨戒任務を引き継いだ。
ざっと見れば、移動そのものに苦労しそうな土地だ。
起伏や樹木で身を隠せるのはいいとして。
「もー、交通の便が悪いとこに拠点作っちゃってぇ~」
登山用のブーツを履き、崖登りに使うロープやフックを背嚢に入れて持ち込んでいる。
「アンデス文明とエジプト文明が夢のコラボしてたなんてねぇ。クスコやマチュ・ピチュを残したインカといえば、皇帝を代々ミイラにしてたり、高い山で生贄にされた子供のミイラが綺麗に残ってたりで有名だよぉ」
装備の点検が済んだら、すぐに出発する。
勾配はさらに急になっていた。
「……さすがにまたリターナー作ったりとかはしてない気がするんだけど、ちょっと気になるかも」
やがて、山がわが崖のようになり、刻まれた道が深めにかわってきた。
幅があり、階段のように段差がついている。
使いやすい登山道になったわけだが、かえって歓迎できない。敵が常用している証拠だし、視線も通しやすかった。さっそく道具を使って、崖を登る。
「あとは『エアライド』も用意しておこっかな」
足場が悪い所を最適軌道の跳躍で越えていくと、登山道はどんどん下になっていった。
「ん……! 見つけた、かも!」
壁にへばりついて、息をひそめる燐寧。
道でいうと上方がわから、一列になった人影が降りてくる。集団が停止したので、その側に生えた樹木の枝まで、燐寧は飛び移った。
(「ひょいっと! ……頭上がガラ空きじゃーん!」)
真下に集団が見えている。
黒っぽいフードを被っているのは、護衛の『不死隊』だろう。アヴァタール級『ヘジュ・ウル』は、腕組みした姿勢で巻物のようなものを浮遊させ、眼下の地形と見比べている。
地図か、なんらかの預言か。
(「ヒエログリフか、それともキープの写しか、なんてねぇ」)
このままやり過ごしてもいいが、あとで追ってこられても困るし、マチュ・ピチュの敵戦力はできるだけ潰しておきたい。いま奇襲すれば、続く戦闘では確実に有利がとれるだろう。
🎖️🎖️🎖️🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
情勢は刻々と変化するものだ。
《戴冠の戦》は始まったばかりだが、はやくも戦線アタックに手ごたえがあった。
木の上で算段するのは、敵の全滅よりも、アヴァタール級の撃破かもしれない。奪還戦までにマチュ・ピチュに近づいておくとは、そういうことだ。
一里塚・燐寧
こっからボスを狙撃……しても、今の人数じゃ仕留めきれないねぇ
どのみち予知の出方的にマチュ・ピチュをファーストアタックの対象に含むのは無理だと思う
ここは急ぎすぎず堅実にやるべきかなぁ
いっぱい増援が来て片付けてくれるなら嬉しいけどねぇ……
樹上で≪DCブラスター≫を構え、不死隊の1体を狙い撃つよぉ
銃口から放たれた砲弾が敵の身体にブチ当たると共に、同じだけのが周りにいる3体にも転写される
これが『呪式:異苦同怨』……奇襲の1発目による大ダメージを、まとめて4体に浴びせちゃうってワケ
敵の反撃で樹上に瘴気が噴き出てきたら、【エアライド】の最適軌道跳躍でさっと地上に降りちゃおう
切断狙いで振るってくる腕はブラスターに備わった回転鋸刃で弾き、体の部位を丸々斬り飛ばされたり喉を裂かれたりすることがないように
反撃を捌ききった後は回転鋸刃で敵に斬り付けながらパラドクスを発動し、一手で纏めて4体の体をザクザクと斬り削ってこう
冷静に考えると不死隊ってアケメネス朝の兵隊じゃ……んまーエジプト支配してた時期あるからいっか
新城・橙花
(トレインチケット)
時坂・暁
(トレインチケット)
判断するのは、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)だ。
「こっからボスを狙撃……しても、今の人数じゃ仕留めきれないねぇ。どのみち予知の出方的にマチュ・ピチュをファーストアタックの対象に含むのは無理だと思う。ここは急ぎすぎず堅実にやるべきかなぁ」
樹上で崖方向に視線を投げた。
「いっぱい増援が来て片付けてくれるなら嬉しいけどねぇ……おぉ♪」
「こーいう時の、救援機動力だねっ」
新城・橙花(呪刀の裁定者・g01637)が、『壁歩き』でゆっくり近づいてくる。
ほかにも、ディアボロスが数名、身を隠したり、機を伺ったりしてくれているようだ。燐寧は、勇気をもらって、『DCブラスター』を担いだ。
照準は真下、護衛のトループス級『不死隊』のうちの一体だ。
「狙い撃つよぉ」
動作に合わせて仲間たちも奇襲の準備をする。橙花は、身の丈ほどもある呪剣『譲葉』を構え、絶壁に対して身を低くする。
ほぼ垂直の崖を駆け下りるつもりだ。
背後の気配だけで、燐寧はタイミングを掴んだ。トリガーを引く。
銃口から放たれた砲弾が敵の身体にブチ当たると共に、同じだけの弾が周りにいる3体にも転写される。
「これが『呪式:異苦同怨(ヘクスアーツ・ウーンドリフレクション)』……奇襲の1発目による大ダメージを、まとめて4体に浴びせちゃうってワケ!」
くずおれるマミーに、エンネアドは書物から顔を上げた。
『不死隊』の残りも、『黒蝕の風』で応戦してくる。燐寧のいた樹上や、橙花の崖に、瘴気が湧きあがる。
吸いこめば、復讐者の生命活動は低下する。
ふたりの姿は、もうそれらの場所にはない。燐寧は『エアライド』の最適軌道跳躍でさっと地上に降り、橙花は壁面をダッシュで走り回っていた。
「冷静に考えると不死隊ってアケメネス朝の兵隊じゃ……んまーエジプト支配してた時期あるからいっか」
「一緒に舞い踊ろう。紅い・赤い・朱い命の雫をまき散らしてっ! 『呪舞【狂月血舞】(ジュブ・キョウゲツケツブ)』!」
橙花の体格に合わない大剣型呪刀が、重心移動を利用して振り回される。
それが、狂ったような舞いにも見え、マミーの身体に刃が通るごとに、枯れたはずの血がとんで、橙花の顔を染めた。
燐寧はブラスターに備わった回転鋸刃で、不死隊の部位を解体している。
自分が斬り飛ばされたりするまえに。
最初の攻撃がすむと、橙花はいったん飛び退いて、再び崖に張り付き、好機を狙って動き回った。
「貴方を終わりの旅へと誘いましょう……!」
行先は死の国のはず。
『不滅なる軍団』は、倒された4体の死骸を闇魔術で操り、戦力に加えてきた。
壊れても、千切れても襲ってくる不死隊。
橙花は、力勝負を避け、引き付けるようにして受け流し続けた。
崖の中腹に立つ、ココ・ジスカールアンベル(甜血の蟲籠・g04970)。長衣のシスターローブには、所々ほつれがある。
「貴方は肉ですか? わが主の敵ですか?」
糸目になった笑顔で、死骸の兵たちを見た。
そして、エアライドで空中を跳ねる、時坂・暁(パラダイス・ロスト・g00297)。
天使の魔創機士は、翼に黒が混じる。
「この者たちは、穢れすぎて浄化しきらないようですね」
「仮令死の陰の谷を歩くことがあっても……災を恐れることがありましょうか……共にある主の鞭と杖が私の慰めなのですから……」
ローブの裾をひるがえし、ココがゆっくりと歩いてくる。
死骸のもつ刃が刺さろうという瞬間、シスターの腕が昆虫形に変容し、まるで居合のように相手を斬り捨てた。
バラバラになった身体が、山道へと散らばっていく。
長衣の下に、人間の血肉でかろうじて蓋がされたインセクティアの本性がある。糸目から、わずかに赤い瞳がのぞいた。静かな怒りを表わしているのか、昆虫形に変容した腕が、切れ味を増す。
暁は、トループス級の突撃に対して、後光のように輝く天使の環『セラフィック・ハイロゥ』を、ブースターのように使った。
自身の負傷は厭わない。
仲間から借りたエフェクトに託す。
「我、天光(ひかり)を穿つ漆黒の闇。堕ちよ――『天光を穿つ漆黒(ブラックフォール)』!」
山道がわにいた、比較的無事な不死隊たちの足元に、穴が現れる。
崖から落ちるのではない。
その漆黒の闇を、マミーたちはどこまでも堕ちていく。
「浄化しきるかわかりませんが、私にできる処罰です」
「みんな、ありがとうねぇ!」
燐寧は、回転鋸刃で死骸をザクザクと斬り削り、トループス級『不死隊』の復活を阻止する。
エンネアド『ヘジュ・ウル』はまだ書物を宙に浮かばせていたが、腕組みは解いた。
善戦🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【過去視の道案内】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
【託されし願い】LV2が発生!
効果2【ダメージアップ】LV3が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
大急ぎの仕事と聞いてお手伝いに来たよ!
アバタール急の隊長ベーダは月を隠して騙し討ちするっていうし
マリアも真似しちゃうの
パラドクスを発動許可!
発射シーケンススタート!
ベーダが見比べてた地形がパカッと開いて
地下からなんだか良く分からないけどメカメカしい放題がズモモモって現れて
カクンって砲身をベーダの方に向け
謎の青白いエネルギーを充填し始めるよ
エネルギー90%…100%…リミッター解除…200…300…!
ベーダがあんな資料と違うもの聞いてないって
ルーズリーフと見比べたり
あんなの何かの幻に違いない!ってオタオタしたり
トループスな部下が生き残ってたとしても
お…俺たちが隊長を守る!いやあのビーム貫通とか普通にしそう?って冷や汗かいたり
【通信障害】も張ってるから他のベーダ部隊に連絡とれなくて
あれこれひょっとして復讐者の攻撃?ってワタワタし始めるのを良いことに
どんどんシーケンスを進めちゃうね
知ってるよ
男子ってこういうの「耐えて見せる!」とか言って意地張っちゃうんでしょ?
それじゃ頑張ってね
宝心・アルフ
(トレインチケット)
隈庄・直昌
(トレインチケット)
「大急ぎの仕事と聞いてお手伝いに来たよ!」
マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は、トループス級との戦場になった山道よりも、低い位置にいた。
「アヴァタール級の隊長ベーダは月を隠して騙し討ちするっていうし、マリアも真似しちゃうの」
それは、『ヘジュ・ウル』が見比べていた地形だ。
「パラドクスを発動許可! 発射シーケンススタート!」
岩山のひとつがパカッと開く。
地下からなんだか良く分からない、メカメカしい砲台がズモモモっと現れた。カクンって砲身をアヴァタール級の方に向ける。
これ全体で、マリアラーラの能力だ。
砲身は、謎の青白いエネルギーを充填し始める。
「拙者、リターナーのビブリオマンサー。興味をかきたてる敵でござる」
隈庄・直昌(占道・g11385)が同じ高さに現れても、ヒヒ神のエンネアドはすこし反応が遅れた。
「キキッ……?」
「いったい、なんの書物を眺めているのでござろう?」
そう問われたところで、書物よりも実景の変化のほうに気をとられている。
「エネルギー90%……100%……」
マリアラーラのアナウンスも山野に響きわたっていた。
「キ……。すぐに見せてやろう、ディアボロスめ!」
「そうこなくては!」
直昌がこだわるのも、武器が『南蛮占術見聞録』。南蛮より伝わった占術に関する見聞を集めた巻物なのである。
砂漠の蠍が如き猛毒を宿らせ、突く。
「見聞録……スティングなり!」
「書物斬りィ!!」
ヘジュ・ウルは、広げていたものを宙にうかばせたまま素早くたたむと、振り下ろしていた。
こちらは、斬撃である。
両者の書物が打ち合い、弾かれた。
「……ふむ」
直昌は、満足そうに頷く。ヘジュ・ウルの腕から、毒液が漏れた。
「これは、これは。実験し甲斐がありそうだね」
また違った興味深げな声。
怪しさ満点なマッドサイエンティスト的な気質の女性が、山道に現れる。アミリアス・ヴェルザンディ(【自称】天才科学者・g01902)だ。
「それともフィールドワーク? さぁ、開始しよう」
道幅いっぱいに、鉄格子の立方体を置く。
「フフフフ、我の技術を活かした『サル捕獲檻』を……設置場所が悪かったかな?」
「キキキッ!」
四つ足になった『ヘジュ・ウル』が、崖の壁面を駆けて檻を越え、アミリアスへと迫った。
「おっと、注意しておきたいのは、我は本気の近接戦は苦手なのでね……」
握り拳が振り下ろされてから、アミリアスは弁解をはじめる。
「キキッ?!」
バチっとヒヒの手がはじかれる。
「言ったのに、君。勝手に触らないで。『プラズマスラッシュ』にご注意ください」
天才科学者の身体は、外にむけての帯電に護られていた。
腹いせに、発明品の猿檻が『ゴッドフィスト』、神の拳で殴り壊される。
「あ~あ。時間がないってのに、また作るのは大変だよ……」
「負けるわけにはいかないわね。お手伝いするわ」
山道の下方向から、レイア・パーガトリー(竜胆・g01200)が無双馬『リンバス』で駆け付ける。
「反撃の烽火をあげるわよ! 『百竜主・恐慌行脚(ハンドレッド・フィアーマーチ)』!」
号令とともに、ドラゴンや魔物の群れの幻影が呼び出された。『ヘジュ・ウル』は素手で構えると、モンスターたちを殴りつける。
波状攻撃に混じって、レイア本人は無双馬で槍を振る。
馬上槍『女王の棘』は、王笏にも似た、魔力の籠った武器だ。穂先で『ヘジュ・ウル』の脇腹をかすめたあと、ひしゃげたサル捕獲檻を踏み越え、山道の上側に立った。
槍の先で、マチュ・ピチュに向かう道に『防衛ライン』を引く。
「さぁ、これでどう?」
いわゆる『女騎士』らしい、勝ち気で堂々とした態度で胸をはった。
「キキ……。神聖なる頂を汚すとは」
なにやらエンネアドっぽいことを言いだし、直昌の毒で弱ってきた拳をかかえる。アミリアスはふふんと鼻を鳴らした。
「ついでに改造手術してみようか。暗器工具『トーメンター』で……」
何を考えているかわからないマッドな笑みに、実験動物、もといヒヒ神は距離をとった。
「どんどんシーケンスを進めちゃうね。リミッター解除……200……300……!」
マリアラーラの声にも焦りだす。
だから見落としていた。小型拳銃『カオティックブルー』の筒先が岩陰から伸びる。
宝心・アルフ(堕天・g10018)のものだ。
気配を消しての致命的な一撃を狙っている。ヘジュ・ウルが両手を大きく広げて、暴れ回ろうとしたので、その胸から血が一筋のび、断崖に銃声が響いた。
「あれれ? こんなか弱い子供に負けちゃうんだ。ざぁこ♡」
アルフは、あえて隠れ場所から出てきて、手負いの敵を煽る。
ディアボロスをまとめて叩きのめそうという勢いだったエンネアドは、神の裁きというより、野生の怒りでアルフにとびかかった。
「キキキ―ッ!」
「ざこのパンチなんて、へなちょ……ぶべらッ!」
寸前で、書物に持ち替えられ、ハリセンチョップのような叩きをくらった。
小さな身体が吹っ飛んでいく。谷底に落っこちそうになって、メルサンク・トトメス(𓌸𓋴𓋹𓁐𓅝𓄠𓋴・g03837)の手が、それを支えた。
「あと少しです」
「あんがと……へっへーん、痛くなかったよー」
ふたりは小声で打ち合わせてから、敵の注意を引き続ける。
そうするまでもなく、メルサンクの装束に、エンネアドは目を見開いた。近づいてきて放った『書物斬り』を、黄金の鎧が跳ね返す。
「気付かれましたか。ホルスの許しを得て聖別されたこの、『𓋞𓎃ホルスの黄金の翼』に」
「キキィ……」
『ヘジュ・ウル』は、書物の攻撃を防いだ黄金装甲か、メルサンクに憑依した存在へ意識を向けている。畏怖の念だ。
「天空の神ホルスよ、ボクに加護を!」
メルサンクは飛翔する。
「『𓎛𓁷𓂋𓀭(ホルス)』『𓋴𓊪𓂧𓂻𓏺𓉔𓈙𓆃𓂝𓅱𓇋𓂧𓂻𓇋𓏏𓎼𓎡𓂋𓂧𓍿𓆃𓐍𓍿𓋴𓈖𓀜𓋴𓈖𓏏𓋴𓎡𓎣』」
鷹や隼のように戦う。コンドルにも見えたかもしれない。
「エネルギー充填300%! 重力補正演算終了! 隠し味少量投入完了! 『夢魔のプール開き(ファイナルドリーミングハイパービーム)』、いっけぇ!!」
マリアラーラの巨大砲から、ごんぶとビームが発射された。
「キキキッ!! ディアボロスめぇ!!」
アヴァタール級エンネアド『ヘジュ・ウル』は、ヒヒか神かどっちつかずのまま、ビーム光のかなたに消えた。
神託状態のメルサンクが、無意識に喋る。
「『ヘジュ・ウル』よ、トト神より別れ……いや、その紛い物なり」
ディアボロスたちは、マチュ・ピチュへの道を眺める。
善戦🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【通信障害】LV2が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!