🚊死の歴史を覆せ

 宿敵主、あるいは、宿敵主に意志を託してくれた過去の時代のディアボロスが、クロノス級(宿敵)に殺された時に戻り、クロノス級を撃破して死の歴史を覆します。
 なお、クロノス級を倒して死の歴史を覆しても、宿敵主のディアボロスとしての能力に悪影響が出ることはありません。

『襲われる被害者と、宿敵主が同一人物』で、『宿敵主が宿敵との戦闘の現場に現れる』と、襲われている被害者(この時代の宿敵主)が消え、その位置に宿敵主が瞬時に移動してしまいます。
 上記の現象が発生した場合、戦闘終了後に宿敵主がパラドクストレインに乗った時、被害者(この時代の宿敵主)がパラドクストレインの外に出現します。ですので、比較的安全に被害者を救出することが出来ます。
 宿敵主が同一人物では無い場合や、シナリオに参加しなかった(またはプレイングが採用されなかった)場合、この現象は発生しません。

愛しきクレスセンシア(作者 一条もえる
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#宿縁邂逅  #🚊死の歴史を覆せ 


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#宿縁邂逅
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「あぁ、愛しいクレスセンシア。お前は女神だ、オレの太陽だ」
「お前のためならば、オレは地獄の業火に焼かれることも厭うまい」
「おぉ、クレスセンシア。こちらを向いてくれ、クレスセンシア……!」
 後に、歪んだ愛欲『アズレート・ユーギナ』と名乗ることになるその男。その熱烈な求愛に、女は応えなかった。自分を追い続けるアズレートを拒絶し、逃げ、姿を隠し……それをアズレートが探し当てたとき、その隣には別の男が寄り添っていた。
「なぜだ!」
 アズレートは激昂した。
「オレの愛が、その男よりも劣るというのか! お前は、オレを裏切るのかクレスセンシア!」
 夫婦が住んでいる町外れの一軒家に、アズレートは白昼堂々と乗り込んだ。不審な顔をして出迎えた男の喉にすぐさまナイフを突き立て、血に濡れた手で悲鳴を上げたクレスセンシアの口元を抑える。
「むぐ、むぐ……ッ!」
「あぁ、クレスセンシア。お前が悪いんだ。男を見る目のないお前が悪いんだ」
 アズレートは喚きながら、女の胸に握りしめた刃を喰い込ませた。何度も、何度も。
「あぁ、どうしてこうなったんだ、クレスセンシア!」
 とうに事切れた女の骸を抱きしめ、アズレートは嘆く。女の体からは急速に体温が失せていき、それがまたアズレートを嘆かせた。
 そのとき。細い声が、響いた。
 バッとそちらを振り向くアズレート。よくよく見れば部屋の隅には襁褓も取れぬ嬰児が寝かされており、ちょうど目を覚ましたところであった。
 アズレートは血塗れの手で産着に触れ、赤ん坊を抱き上げた。母親と同じ髪の色の、女の子である。アズレートは目を細め、陶然とした表情で微笑む。
「あぁ、ここにいたのか。オレの、クレスセンシア……!」
 男の姿は惨劇の現場から消え失せ、嬰児の行方も杳として知れなかった。

「クレスセンシア、勝手に家の外に出たな?」
「クレスセンシア、オレの手を離すなと言ったはずだ!」
「クレスセンシア!」
 いつの頃からか、奇妙な親子が村の外れに住み着いていた。親子の顔はあまり似ていない。男は娘をクレスセンシアと呼び……異様なまでに、束縛していた。
 自由に家から出ることを認めず、たまに用事で村に出ることがあっても握った手は離さず顔は隠させたままで挨拶もさせず、自分がやむを得ず留守をするときには扉はおろかすべての窓に外から釘を打つ有り様であった。
 年端もいかぬ少女なのである。窓の外に蝶が飛べばついそれを追い、村に見たことのない物があれば関心を向けることがある。しかし父親は、その度に娘を折檻した。全裸にして水を浴びせることも、正座させたまま半日放置することも、獣のように這いつくばって食事をさせることもあった。
 村人たちもその異様さになんとなく気づいてはいたのだが、口出しを許す空気はなく、同情を寄せるしかなかった。
 もっともその同情が、彼女を救っていたと言える。村の子供たちは男を恐れつつも、その留守を狙って密かに家へと近づき、窓越しに話をしていたのである。幸い、見つからぬままに時は過ぎていき、少女が美しく育つ頃には、外の世界に憧れを持つ普通の娘となっていた。
 だが、そのころから父親の目が変わった。
「あぁ、オレのクレスセンシア……!」
 その目が、異様な熱を帯び始めたのである。
「逃げたい」
 束縛に耐えきれなくなった娘は、閉じた窓越しに友人たちに漏らした。彼女の力になりたかった友人たちは策を練り、男が留守の間に窓をこじ開け、娘を逃がしたのである。
 しかし、その代償は大きかった。
「クレスセンシア! お前まで、オレから逃げようというのか!」
 そのとき、男は間違いなくクロノヴェーダと化していた。アズレートは娘を追い、逃がしたに違いないと疑った村人たちを次々と殺め、そしてついに、娘に追いついたのである。
「クレスセンシア!」
 アズレートは怒りのまま娘の全身にナイフを突き立て、その血を啜ったのであった。
 ひとつになるために。

 気がつけば、娘は新宿島に流れ着いていた。その姿を認めた住民が、手を取って起こしてくれた。
「大丈夫か、名前は?」
「クレ……」
 呼ばれていた名を口に仕掛けた娘は顔をしかめ、かぶりを振る。
「ヌルだよ。アタシの名前は、ヌルだ」

●『最終人類史』、新宿島
「こたび現れたパラドクストレインは、特別なものにござる」
 伯準は重々しく、一同に告げた。それは、過去の時代へと遡り死の歴史を覆すための列車である。
「クロノス級の名は、歪んだ愛欲『アズレート・ユーギナ』。女に執着しその生命を含め略奪を図る、男の風上にも置けぬクロノヴェーダでござる。
 彼の者が暗躍している時代は、まだ歴史改竄が始まったばかりにござる。件の出来事をきっかけに覚醒し、ヌル殿を殺めた……というわけですな」
 伯準は気遣うように、ヌル・バックハウス(名も無き自由・g10747)に穏やかな眼差しを向ける。
「ヌル殿を殺めさせるわけには参りませぬ。各々方、急ぎ列車に乗り、クロノス級を討つべく過去へと向かってくだされ」

「まずは事前に、過去にヌル殿が暮らしていた村へと潜り込んでくだされ」
 それはちょうど、ヌルが「家出」をする前日のことになりそうだ。
「村人たち、特に同じ年頃の若者たちは彼女に協力的なようですから、村を出て町へ行くための手助けを何かとするつもりでしょう。たとえば、旅装を整えさせたり路銀を渡したり……場合によっては、一時的に匿うつもりもあるかもしれませぬ」
 事前にその計画を聞くことができれば、こちらも手際良く動くことができるだろう。しかしながら、彼らはディアボロスたちがヌルの味方であるとはわからないので、場合によっては警戒されてしまうかもしれない。
「ヌル殿が計画通りに脱出した場合、やがてアズレートめに気づかれてしまうでしょう。彼奴はヌル殿ひとりの考えで逃げたとは思わず、誑かした者がいると考えるに違いありませぬ。
 ……つくづく、勝手な理屈ですが」
 伯準は太い眉をひそめ、顎を撫でる。
「先ほどの脱出を手助けしようとした者を追い、問い詰め、殺していくに違いありませぬ。それを防ぐため、村人たちを逃さねばなりませんな」

「クロノス級を討つことは、敵の戦力を削るという意味で非常に重要ですが……」
 伯準が一同を見渡す。
「ヌル殿の死の歴史を覆すことは、それに数倍することかと思われまする。ヌル殿を縛り付け、ついには殺めんとする不逞の輩を、これ以上のさばらせるわけには参りますまい!」
 無論、それに賛意を示さない者はこの場にいるはずがないのであった。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【未来予測】
2
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【トラップ生成】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【モブオーラ】
1
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【おいしくなあれ】
1
周囲の食べ物の味が向上する。栄養などはそのまま。効果LVが高いほど美味しくなる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。
【イルカ変身】
1
周囲が、ディアボロスが体長2m程度のイルカに変身できる世界に変わる。変身したイルカは最大時速「効果LV×20km」で泳げるが、変身中はパラドクスは使用できない。

効果2

【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV4 / 【凌駕率アップ】LV1 / 【フィニッシュ】LV2 / 【反撃アップ】LV3 / 【リザレクション】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV2

●マスターより

一条もえる
 こんにちは、一条です。
 今回、ヌル・バックハウス(名も無き自由・g10747)さんから宿縁邂逅のリクエストを頂きました。ありがとうございます!
 宿敵の名は歪んだ愛欲『アズレート・ユーギナ』。これを撃破し、ヌルさんの死の歴史を覆しましょう。

 まず選択肢②で村に潜り込み、過去のヌルさんと友人たちによる家出計画を掴みましょう。その方法がわかれば、先回りしやすくなるはずです。
 ヌルさんが参加した場合、友人たちは驚くことでしょう。あえてそうするつもりでなければ、変装したほうがいいかもしれません。
 選択肢①では、過去のヌルさんの家出に気づいたアズレートがその後を追ってきます。束縛の強さゆえの観察力か、あるいは妄執によるものか、割と正確にヌルさんが立ち寄りそうな場所を狙って追ってきますので、それと遭遇した村人や友人は非常に危険です。彼ら、そして過去のヌルさんをうまく、敵の進路から逃がしてください。
 ただし、この段階で敵の前に姿を現すことは得策ではありません。敵はすでにディヴィジョン内への侵入に気づいており、この場での戦いとなれば巻き込まれた村人にも犠牲者が出るでしょう。
 どれほど過去のヌルさんをうまく逃がしても、やがて追いつかれてしまいます。選択肢③はそこから始まります。
 この選択肢にヌルさん自身が参加した場合、「襲われている過去のヌルさんは瞬時に消え、同じ位置に現在のヌルさんが現れて入れ替わる」ことが起こります。これは戦闘終了後、帰還するパラドクストレインに乗り込むまで続きますので、過去のヌルさんの安全がある程度は保証されます(帰還するパラドクストレインの外に過去のヌルさんは現れます)。
 宿敵を討ち果たし、この世界が崩壊してしまう前に帰還してください。

 では、今回も燃えるプレイングをお待ちしています。
 いつも感想、ありがとうございます。一言でも長文でもとても励みになりますので、よろしければぜひ。
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


ヌル・バックハウス
【奴崎組】(連携・アドリブ歓迎) 仲間のことは名前呼び捨て、伏見逸さん(g00248)は『伏見兄ぃ』

いやー、まさかあんちくしょうをぶちのめせる機会が得られるとはねぇ
皆、ちょっと協力して~

普段の姿そのままだと身バレがいけないので、ショートカットのカツラを借りて被って気持ち男装。鎧を身につけて騎士っぽく繕ってみたよ。現代はこういうのも軽い素材で作れるから凄いよね
方々で悩み事を解決する遍歴の騎士のテイで情報収集していくよ
呼び方? アタシのフルネームは純度100%の偽名だから普段通りで良いよ

(低めの声を作って、村の人達に声をかける)
……随分と思い詰めているご様子だな、村の方。何か悩み事でもあるのだろうか?
私は道行く先々で悩める人達を助けるべく放浪している者だ。よければ話を聞かせてもらえないだろうか?
(話を聞き)――なるほど、それは許されない“悪行”だな。その解決に、私も協力させていただきたいのだが……大丈夫だろうか?
ああ、一介の騎士として。全力で対処させていただこう

――どう? 別人っぽくいけた?


アースィフィア・イルティヤーフ
【奴崎組】
愛情を履き違えてるんだよね〜嫌になるね〜

仲間とは連絡を取りつつバラバラに行動する

https://tw7.t-walker.jp/gallery/?id=180117
の白いドレス姿で村の子供達に接触する

私は怪物に拐われた少女を助ける為に行方を追っています
ここにそれらしき怪物と少女がいると噂を聞きました
何か知らないでしょうか?

占い師の様に振る舞いながら子供達と村を回りつつ【未来予測】でアズレートが通りそうな進路を確認していく
その際、進路上の住人に一時的に離れておくように伝える

明日、貴方達はとある計画を実行するでしょう
そしてそれは怪物の怒りを買う行為です
止めはしませんが、備えは必要です
怪物は通る場所にいる村人を殺そうとするでしょう
ですから、明日は通る場所に住んでいる人達を避難させて欲しいのです
怪物から少女と貴方達の家族を助ける為に、どうか力をお貸しください


伏見・逸
【奴崎組】で参加(アドリブ歓迎)
(仲間は苗字呼び。正体を隠す為にバックハウスの事をどう呼ぶべきか多少迷うが、元々偽名との事なので安心して普段通り呼ぶ)
だいぶ胸糞悪い話なのはわかった
それがお前のぶちのめしたい相手や、覆したい過去なら…その為に俺に出来る事があるなら、手伝うぞ
(…しかし、バックハウスの一大事っていうんで来てみたが
見た感じ普段通りだな…急に陰気になられても困っちまうだろうし、こっちとしちゃあ構わんが)

バックハウスの変装と合わせて似たような鎧を着用、相棒のテイで一緒に行動する
バックハウスの正体がバレそうになった場合のフォローや、不測の事態発生時の護衛を行う

【パラドクス通信】を使わせて貰い、仲間と情報を共有
【友達催眠】を乗せ、村人の警戒を和らげながら情報を収集する

お前はまた、人助けだなんだって、そんな事に首を突っ込んで…
…いや、構わねえよ。俺だってそこまで鈍くはねえ。ひでえ話だとは思うさ
話を聞いた時点で、片足突っ込んだようなもんだ。「じゃあ俺降りるわ」なんて言わねえから、安心しろよ


リューロボロス・リンドラゴ
【奴崎組】
……いかんな。今すぐにでも滅したくて堪らぬわ。
赤子から両親を奪っただけでなく、身も心も縛らんとするか。
外道が。
……この状況で普通の娘として育つことができたとは、村人には感謝してもし足りぬし、敬意すら抱くよ。
なんてこと無い人々の善良さ、竜はそれをこそ尊ぼう。
なればこそ、たとえそれが泡沫でも。
彼らもまた守り抜こうぞ。

我はそうだの。商人……売り子として潜入しようかの。
時代が時代だ。幼子が家族の手伝いとして行商しておってもおかしくなかろう。
ちょうど旅人(組員)がいっぱい来ておるし。
健気な子を演じようぞ。
善良な村人かつクレスセンシアの例もあるからの。
むしろ訳ありかと気にかけてくれるやもだし。
商品は【アイテムポケット】で持ち込もう。
時代に即した日持ちする食料や携行品等、「家出」に役立ちそうなラインナップを無理ない範囲で安価なら需要もあろう。
【友達催眠】等も用いながら、遠出するの? と聞いてみたりの。
いっそ、アズレートの家の方にも売りに行こうとすれば、止めてくれて理由も話してくれるやもだの。


アリア・パーハーツ
【奴崎組】
アドリブ歓迎
呼び方:アースィ君、逸さん、リューロボロスちゃん

うわぁ準備手間取ってたら遅れちゃった…!
ヌルちゃんのお役立ちに行かないと…!!

嫌だ、嫌だ
そんな男の為に嫌な思いをするのは見たくない
だから少しでも力になりたい
…だって、ねえ、望まない男の元で、幸せになれるはずなんてないんだから

疲れた様子で、調達した衣装を着用
「彼女」と同じように嫌な男から逃げて来たんだっていう設定
だから同じ境遇のような子がいるなら力になりたいんだ、って
【プラチナチケット】でも使って仲間内に入れてもらうようにしよう
いきなりきた人間は警戒されちゃうからね

そこで経路の確認とか、隠れられそうな空き家とか路地を確認

ハッピーエンドのために来たんだもの
囮とか、目暗ましになりそうなら「彼女」に見えそうな変装を教えてもらおう
過去のヌルちゃんを良く知る彼等にね


 何もかも、「あの日」の記憶のままである。何年前のことになるのだろうか? 懐かしい村……かというとさほどでもない。散策した機会などなかったからである。
「いや~、まさか、あんちくしょうをぶちのめせる機会が得られるとはねぇ」
 ヌル・バックハウス(名も無き自由・g10747)は辺りを見渡しながらあっけらかんと笑っているが、彼女から事情を聞かされた仲間たちは、一様に複雑な表情を浮かべていた。
 リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)は、その幼い身体、愛らしい顔つきにはあまりに似つかわしくない、深々とした皺を眉間に刻んでいる。
「……いかんな。今すぐにでも滅したくて堪らぬわ」
 赤子から両親を奪っただけではなく、身も心も縛らんとするとは。
「外道が」
「あぁ。だいぶ、胸糞の悪い話だ」
 伏見・逸(禍竜の生き先・g00248)も、不機嫌そうに吐き捨てる。
 アースィフィア・イルティヤーフ(彷徨の黒沙塵・g00851)はため息を付きながら、半笑いのまま肩をすくめた。
「愛情を履き違えてるんだよね~。嫌になるね~」
「嫌だ、嫌だ。そんな男のためにヌルちゃんが嫌な思いをするのは見たくないよ!」
「アリア」
 ヌルが振り返る。
「よかったヌルちゃん、追いついた」
 駆けてきたアリア・パーハーツ(狂騒・g00278)は息を整えながら、
「もちろん、力にならせて。少しでもヌルちゃんの役に立ちたい」
 と、ヌルの手を握る。
「……だって、ねぇ。望まない男のもとで、幸せになれるはずなんてないんだから」
「おう。お前のぶちのめしたい相手や覆したい過去があるなら……そのために俺にできることがあるなら、手伝うぞ」
「うん。皆、協力ありがと~」
 笑うヌルの顔を見返して、逸は毒気を抜かれたように口の端を曲げる。
 彼女の一大事というから駆けつけたが、見たところ普段の彼女のままである。まぁ、急に陰気になられてもどう振る舞っていいか戸惑うし、構わないのだが……。
「ん?」
「いや」
 考えようによっては、それがヌルの、歪んだ愛欲『アズレート・ユーギナ』によって与えられてしまった危うさなのかもしれない。
 気を取り直した逸は、
「バックハウス……いや」
「それでいいよ。アタシのフルネームは純度100%の偽名だから」
 この村に、その名で彼女を呼ぶ者はいない。
「そうか。ならばバックハウス。俺はお前の相棒というていで、村に入ることにしよう」
「だね。まさかこの格好なら、身バレはしないでしょ」
 ショートカットのウィッグをかぶり、その服装も遍歴の騎士という装いである。顔を知る村人も少ないのだし、気づかれることもあるまい。……いささか、その鎧姿は時代がかってはいるが。
「じゃあ、連絡を取りつつバラバラに……で、いいでしょうかぁ?」
 と、アースィフィアは仲間たちを見渡した。
 ヌルが頷く。
「よーし、んじゃ、繋げるよー」
 小さな蝙蝠のような力の塊が、仲間たちに張り付いた。
「うむ。我は……行商の子として潜入しようかの。ちょうど旅人……ぬしらのことよ……が多く来ておるし、ひとりくらい紛れてもおかしくはなかろう」
 と、リューロボロスはほくそ笑んだ。

「いらっしゃい~いらっしゃい~」
 あどけなさを残した声が、村の広場から聞こえている。リューロボロスである。
「あら? あなたひとりなの?」
 村の小母さんが声をかけると、
「お父さんは、トイレ。その間、店番してるの」
 と、リューロボロスは健気かつあどけない少女を装って小首を傾げた。
 すると小母さんはにっこりと微笑んで、
「あら、偉いわねぇ。あぁ、そういえば蝋燭を切らしていたわ。いただける?」
 と、本当に切らしているのかどうかわからない商品を買ってくれた。
「ありがとうー」
「お手伝い、頑張ってね」
 リューロボロスは、その背を目を細めて見送る。
「……この状況でヌルが普通の娘として育つことができたのは、あのような村人のおかげであろうな。いくら感謝しても足りぬし、敬意すら抱く」
 穏やかな笑みを浮かべる竜。なんということのない人々の善良さを、竜は尊ぶ。それがいつ弾けるかわからぬ泡沫ならば、
「彼らもまた、守り抜こうぞ」
 気がつけば、何人かの少年少女たちが遠巻きにこちらを見ていた。布の上に広げてある品々は携行食料や雨風を凌ぐ外套、先ほどの蝋燭やランタンなどの明かり、小さなナイフなど、いかにも「家出」に役立ちそうな商品なのである。
 何歳か年下ではあろうが、あの少年少女たちが「クレスセンシア」の友人たちにちがいない。
 しかしリューロボロスが手招きすると、彼らは弾かれたように駆け去っていった。
「ふむ……あの子供らか」
 リューロボロスは目を細め、それを見送る。
 一方で、家々の裏手を歩きながらその少年少女たちは言葉をかわす。
「……クレスセンシアが逃げるのに、あれ必要かな?」
「うん。だって、せめて町までは逃げなきゃ。できればそこから、もっと遠くに。隣村じゃ、すぐに見つかっちゃう」
「そうだな……おい、みんな。小遣いを持ち寄るんだ。俺は、かあちゃんに相談してみる。かあちゃんもクレスセンシアのこと気にしてたから、こっそり力になってくれると思うんだ」
「そうね、そうしよう!」
 そう言いながら歩いていると、
「わわッ!」
「……きゃ」
 少年は、よろめきつつ駆けてきた女と曲がり角でぶつかった。さほどの勢いではなかったが女はへたりこみ、
「ごめんね」
 と、少年を見上げてきた。
「いや、こちらこそ」
 少年が手を取って、女……アリアを助け起こす。少女は怪訝そうな顔でアリアを見て、
「お姉さん、この村の人? 見ない顔だけど」
 と、問うてきた。アリアは疲れた様子を見せつつ、
「それがね。嫌な男から逃げてきたんだ。そいつ、ものすごく束縛してくるんだよね。もぉ、家から一歩も出してくれないレベル」
 それを聞いた少年少女たちが顔を見合わせる。
「ん、どうしたの?」
「いや……よくある話なのかと思って」
「どういうこと?」
 素知らぬ顔で事情を聞こうとするアリア。もちろん、すべて知っている。
「なるほど……なら、ボクも力になるよ」
「お姉さんが?」
「うん。似たような境遇みたいだからね。できることなら、力になりたいんだ。ハッピーエンドのために来たんだもの」
「ふぅん……?」
 アリアと話しているうちに、少年少女たちはなんだか彼女も計画の一員であるかのように思えてきた。 
 仲間の中で年長の少年がアルノー、同じく少女がリュシーである。彼らとアリアはアルノーの家までやって来て、その裏で作戦会議を始めた。
 家からクレスセンシアを逃がしたあと、ここアルノーの家まで連れて来る。ここに荷物を用意しておいて持たせ、町へと逃がす。途中に納屋があるから、場合によってはそこにも隠れてもらう。
「なるほど、なるほど」
 アリアは頷きながら、それぞれの位置を確認していった。
「でも、アズレートさんはクレスセンシアにすごく執着してるから、簡単には騙されないかもしれない。
 だから、私のお母さんたちに『クレスセンシアは逆の方に行った』と言ってもらうわ」
 と、リュシー。彼女の家は町へと向かう道沿いにあるらしい。
 そこでアリアが口にしたのは、
「ボクが変装するっていうのは、どう? 囮とか、目くらましになりそうなら」
「そうね……」
 リュシーが首を傾げる。
「クレスセンシアは、お姉さんよりだいぶ背が低いかしら。それに、髪の色が」
「あぁ……」
 アリアは苦笑いを浮かべて、自らの赤い髪を見下ろした。確かにヌルの髪とは、似ても似つかない。
「フードで隠せば、なんとかなるんじゃないか? なんだか村に外からの人が多く来てるみたいだけど、見慣れない人が交じっていたら、目くらましにはなるかもしれない。
 ……じゃあ、やっぱり外套が必要だな」
 アルノーたちが駆け出していく。するとリュシーたちも、
「お母さんに伝えておくね!」
 と、飛び出していった。
「あら、あの子たちどうしたのかしら?」
「はは……お邪魔、してるよ」
 姿を見せたアルノーの母親に、アリアは気まずそうに笑みを向けた。

「じゃあ、口裏合わせは頼んだぞ!」
「えぇ。旅の準備、よろしくね!」
 少年少女たちが別れていこうとしたとき、
「もし」
「わぁ!」
 急に横合いから声をかけられた。少年少女たちが思わず飛び跳ねる。
 振り返ると、そこにいたのは肩を出した白いドレスの女性……に見えるが、アースィフィアである。
 アースィフィアは、
「怪しい者ではない……と言うには無理があるかもしれませんが、悪いことはしませんよ~?」
 と、騒ぎを起こさぬようにと唇に人差し指を当てた。
「私は、怪物に拐かされた少女を助けるために行方を追っています。この村にそれらしき怪物と少女がいると、噂を聞きました。何か知らないでしょうか?」
「怪物……!」
 少年少女たちが顔を見合わせる。
「ねぇリュシー、もしかしてクレ……!」
「ちょっと、言わないで!」
 リュシーが慌てて、年下の少女の口を押さえた。アースィフィアは目を細め、占い師が予言をするように厳かに口を開く。
「明日、貴方たちはとある計画を実行するでしょう。そしてそれは、怪物の怒りを買う行為です。止めはしませんが、備えは必要です。怪物は、クレスセンシアが通る場所にいる村人を殺そうとするでしょう」
「殺……!」
 少年少女たちが青ざめる。その表情には「そんな馬鹿な」ではなく、「やりかねない」という色が加わっていた。
「怪物からクレスセンシアと貴女たちの家族を助けるために、どうか力をお貸しください」
「きょ、協力してくれるの……?」
「えぇ」
 ジッとアースィフィアを見つめるリュシー。只者ではないと感じたか、決然として頷く。
「わかった。
 アルノー、あなたも諦めたりしないわよね?」
「あ、当たり前だろ!」
 恐ろしい話を聞かされた。しかし、それを恐れていては大切な友人は助けられない。
 彼らの想定よりも遥かに、敵は恐ろしい存在ではあるのだが。
 アースィフィアはそれは言わず、
「では、行きましょ~」
 と、少女たちを促す。口裏を合わせてもらうよりも、逃げていてもらった方が安全だ。少女たちの必死の願いが届くことを信じて、アースィフィアは彼女らとともに駆け出した。
 一方、外套をはじめ旅の道具を購入するため行商人のところに戻ろうとしたアルノーたちであったが、やはりその表情は暗い。友人を思う一心で突き動かされていたが、事態は予想以上に深刻だった。
「……少年。随分と思い詰めているご様子だな。なにか悩み事でもあるのだろうか?」
 気が付かぬうちに、俯いていたらしい。顔を上げると、鎧を来た、騎士然とした女が立っていたのである。
 アルノーに問われる前に、ヌルは口を開いた。
「私は道行く先々で悩める人たちを助けるべく、放浪している者だ。こちらは相棒」
「おう」
 似たような鎧に身を包んだ逸が、表情をさほど動かさぬままに頷いた。なにしろ、ヌルが友人たちの前に堂々と立っているのだ。その正体が明らかにならないか、やはり緊張はする。
 その心配をよそにヌルは、
「よければ話を聞かせてもらえないだろうか?」
 などと、木陰に少年たちを誘っている。
「まぁ、楽になるかもしれねぇぞ」
 逸は馴れ馴れしくアルノーの背を叩いて、いささか強引に連れて行った。
 少年たちのあとに続く逸を、ヌルが上目遣いに見ている。
「伏見兄ぃ」
「なんだ?」
「どう? 別人っぽくいけてる?」
「……まぁな」
「やった!」
 少年たちが振り返ると、ヌルは再び表情を引き締め直して、常とは違う低い声で話しかけた。
「さぁ、話してくれ」
 初対面……だった気がするのだが、前からの知人だったような気もする。いや実際、目の前のヌルこそが助けたかった友人なのだが、声色の違い、年齢や髪型の違いで、直接繋がってはいないようだ。
 おそらく、彼らふたりはどこかで出会った知り合いなのだろう。その証拠に話を聞いた厳つい顔の男は、
「お前はまた、人助けだなんだって、そんなことに首を突っ込んで……」
 と、苦笑いを見せたのである。
 女騎士の方も、ウムウムと頷いた。
「なるほど、それは許されない『悪行』だな。その解決に、私も協力させていただきたいのだが……あぁ、ありがとう。一介の騎士として、全力で対処させていただこう」
 逸もまた、
「俺だってそこまで鈍くはねぇ。ひでぇ話だとは思うさ。
 話を聞いた時点で、片足突っ込んだようなもんだ。『じゃあ俺は降りるわ』なんて言わねぇから、安心しろよ」
 と、協力を約束した。実のところ、協力しているのかしてもらっているのか、分からない関係であるが。
 逸はヌルをなるべく少年たちから遠ざけつつ、彼らとともに行商人……リューロボロスのところへと戻っていく。
「戻ってきたか。いっそアズレートの家にでも売り込みにいこうかと考えていたわ」
 擬態を捨てたリューロボロスが、ニヤリと笑う。
「赤字覚悟の安価で、役立ちそうなものを揃えてあるぞ。さぁ、計画を始めるとするかの」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

 少年少女たちは緊張したまま朝を迎えた。いよいよ決行の日だ。
 アズレートは早くからクレスセンシアを残して隣村へと用事で出かけていった。
「今だ!」
 それを確かめたアルノーたちが鉄棒で、窓に打ち付けられた木板を剥いでいく。
「逃げるぞ、クレスセンシア!」
 中から現れたのは、ほとんど日を浴びることもないために真っ白な肌をした少女であった。
 逃げたいとは言ったものの、不安そうな表情で友人たちの顔を見つめるクレスセンシア。アルノーはその肩を叩き、
「大丈夫、さぁ町まで行くための準備だ、受け取ってくれ!」
 と、背嚢を負わせる。
「リュシーは……?」
「アズレートに逃げた先がバレないように、手を打ってる」
「そう……ちゃんとお別れできなくて、ごめんね。よろしく伝えておいて」
「あぁ。……元気でな!」
「ありがとう!」

 一方、
「嫌な予感がする……!」
 アズレートは急ぎ足で、村へと戻っているところであった。クレスセンシアを養うため未だ人間に擬態しているため、雑用もこなさざるを得ないが。
「オレの世界に入ってきたな、ディアボロス……!」
 その気配を感じ取ったのである。
「さては、クレスセンシアを!」
 その目的がわかるはずはないのだが、クロノヴェーダの妄執は図らずも正解にたどり着いていた。
 その姿を認めて、慌てて指示された納屋に飛び込んでやり過ごしたクレスセンシア。アズレートはその横を通り過ぎて、自宅へと向かった。
 もぬけの殻となった自宅を目の当たりにしたアズレートは激怒して猟犬のごとくにその姿を探し求め、村人を脅し、殺め、家々を探し回りながら追ってくるであろう。
ヌル・バックハウス
【奴崎組】(連携・アドリブ歓迎) 仲間のことは名前呼び捨て、伏見逸さん(g00248)は『伏見兄ぃ』

さぁて、クレスセンシアの家出成功のために作戦を立てていこっか
クソ親父ことアズレートに目撃されてもディアボロスって看破されないように【モブオーラ】を展開しておいて
こっちは『クレスセンシアの逃走経路を確保する』って名目で一旦別行動取って、実際はアイツとの決戦の場所に目処をつけて、そこにクレスセンシアが辿り着けるよう点々と目印を仕込んでいこうかな
目印とかその辺も、作戦会議の時にトモダチに伝えておかないとね

皆が仕掛けてくれた罠にアイツが引っかかるのを間近で眺められないのが勿体無いなって思うけど、そこはしょうがない
トモダチには、別行動する時にこう言っておこう

彼女に執着する父親とやらは、彼女をさらった怪物という話なのだろう?
ならば、どれだけ逃げてもいつか彼女の下に辿り着く。それだけの執念は想定出来よう
だから……逃げ道の中で私が例の怪物を討つ

最大の障害を無くす事こそが――彼女にとって最上の結末であろう?


アリア・パーハーツ
【奴崎組】
アドリブ歓迎
呼び方:ヌルちゃん、アースィ君、逸さん、リューロボロスちゃん

さぁ作戦開始なのだぜ

ヌルちゃんの目印を確認しつつ皆に合わせて罠を仕込んでおくのだぜ
とりあえず【泥濘の地】で所々嫌な所を作っておくてして…
いやまぁアイツ飛ぶっぽいけど
でもあからさまな罠って逆に誘導たり、誤魔化すのに使えるし
リューロボロスちゃんのトラップに突っ込んでしまえ

目的はアイツを『誘導』することだし、ちょっとくらい怒ればいい気味だ

あの子達の作戦はクレスセンシアちゃんと逃がしてアルノーさんの家に招いて、荷物もって街の外へだったよね
納屋で隠れる可能性もあるっていうから、遠すぎず近すぎずのこの辺かな
身長は屈んで誤魔化して、髪も急いで染粉で誤魔化して…フード被ればまぁいいでしょ!
ちょっとくらい時間稼いだり誘導しやすくするためだし
これくらい『下手な変装』の方が本物っぽく見えない?

他の人たちに目が行かないように、巻き込まれないように
ハッピーエンドのためには皆無事が必須だもんね

さぁうまくいったかな


アースィフィア・イルティヤーフ
さてさて〜仕込みをしないとね〜

【未来予測】でアズレートの進行ルートを確認しながら【パラドクス通信】で仲間に伝える
進行ルート確認は子供達と一緒に行い、翌日のアズレートが出掛けた位の時間から住人が離れるように子供達に頼む
進行ルートには仲間内で決めた目印を付けていく
可能ならヌルから衣服の一部か日用品(匂いが付いている物)を借りて誘導予定の道に見えやすく付けておく

私の占いですと、この辺りの道が危ないですね
付近の住人に明日は離れているように伝えてもらえないでしょうか?
クレスセンシアを助けるのは勿論ですが、この村の住人が傷ついたり殺されたりする事を彼女は望まないでしょう
よろしくお願いします
え、これですか?保険の一つです(いたずらっぽく微笑む)


伏見・逸
【奴崎組】で参加(連係アドリブ歓迎)
(仲間は苗字呼び)
(バックハウスの相棒役は継続するが、別行動)
あいつは。首を突っ込んだ人助けを途中で放り出すような奴じゃねえ
一人でどっかでぽろっとやられちまうような奴でもねえ
だからあいつの事より、今はそれぞれ自分の心配だけしてろ
誰かがやられちまう事を、あいつは望まねえ

あいつがああ言ったからには、怪物を討つ所までやり遂げるさ
俺も手伝う。任せておけ

クレスセンシアの脱出と、村人の避難に動く
【パラドクス通信】で仲間と情報を共有
【モブオーラ】を借りてできるだけ目立たないようにする
仲間が残す目印を頼りに進み、逃げ遅れがいないかは都度確認
村人達が不安にならないよう声掛けで落ち着かせ
逃げる事が困難な者がいれば肩を貸す・担ぐなどして移動を補助

敵に見つからないよう細心の注意を払うが
不測の事態発生時は仲間に知らせ、村人達とクレスセンシアの保護を優先
敵に見つかり追いつかれそうな時は、敵の前に【防衛ライン】を引き時間を稼ぐ(※非常時用。避難が問題なく進むならここでは使用しない)


リューロボロス・リンドラゴ
【奴崎組】
ふん。クレスセンシアの潜み先や逃走経路を割り当ててくるのは厄介な所だが……。
逆に言えば、アズレート自身の進行経路も予測できるというもの。
こっちにはクレスセンシアがどう行動するか分かるヌルもおるしの。
その経路に先回りする形で【トラップ生成】よ。
【パラドクス通信】にて仲間たちとアズレートの進行方向等を共有するのも重要よな。
先回りするだけでなく、うっかり鉢合わせてしまわぬようにせねばならぬからの。
【モブオーラ】で意識されにくくしつつ、隠れ潜むとするよ。

ヌルはクレスセンシアごと村人たちを巻き込まぬ決戦の場まで誘導せんとしておる。
であらば罠の方向性はクレスセンシアを追いかけさせないことではなく、村人たちの逃走補助よな。
【泥濘の地】を回避しようと奴が飛ぶのなら、罠は空に張るのも手か。
屋根や樹を利用した見えにくいワイヤートラップ……まるで蜘蛛の巣よな。
ふん。それもまた奴崎組らしいか。
煙幕や目つぶし等の視界を潰すのも村人に気付かせない・狙わせないだけでなく、アリアによる変装の補助にもなろう。


「クレスセンシアは逃がしたよ!」
 息を切らせて、アルノーがディアボロスたちのところへと駆け込んできた。
「ご苦労さま。さぁて、家出成功のために作戦を立てていこっか」
 ヌル・バックハウス(名も無き自由・g10747)は目を細めて、アルノーを見つめた。村の風景はさほど覚えていないが、その声ははっきりと記憶の奥にある。
「ありがとね、アルノー。……アンタはいつも頼りになる、最高のトモダチだ」
「あ? あぁ……」
 怪訝そうにヌルを見返すアルノー。まだ、彼女が「クレスセンシア」だとは気づいていないようだ……が、少し怪訝そうに、改めて顔を覗き込んでくる。
 ヌルは騎士を装った威厳を精一杯見せて、
「彼女に執着する父親とやらは、彼女をさらった怪物という話なのだろう? ならば、どれだけ逃げてもいつか彼女のもとにたどり着く。それだけの執念は想定できよう」
「あ、あぁ。あいつは普通じゃない」
「だろう? だから……逃げ道の中で、私がその怪物を討つ。最大の障害をなくすことこそが……彼女にとって最上の結末であろう?」
 そう言ってアルノー、そして仲間たちに背を向けて駆け出した。
「じゃあ、アタシは逃走経路を確保するから、あとはよろしく!」
「任せといて、ヌルちゃん」
 頷いたアリア・パーハーツ(狂騒・g00278)は、
「さぁ、作戦開始なのだぜ」
 と、仲間たちの顔を見渡した。
「さてさて~仕込みをしないとね~」
 アースィフィア・イルティヤーフ(彷徨の黒沙塵・g00851)はそれを受け、唇に指を当てて悪戯ッぽく笑う。
 リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)は、
「ふん」
 と、鼻を鳴らし、
「クレスセンシアの潜み先や逃走経路を割り当てて……いや、嗅ぎつけてと言ったほうがよいか……くるのは厄介なところだが」
 不敵に口の端を持ちあげるリューロボロス。
「逆に言えば、アズレート自身の進行経路も予測できるというもの」
「だね。目一杯、罠を仕込んでおくのだぜ。
 アースィ君と逸さんは……」
「そうですね~。私たちは住民に、できるだけ離れてもらうようにしましょう」
「おう」
 仏頂面で伏見・逸(禍竜の生き先・g00248)が頷く。
 アルノーが不安そうにしているのに気づいた逸は少年を見下ろして、
「あいつは。首を突っ込んだ人助けを途中で放り出すような奴じゃねぇ。ひとりで、どっかでぽろッとやられちまうような奴でもねぇ。
 だからあいつのことより、今はそれぞれ自分の心配だけしてろ。誰かがやられちまうことを、あいつは望まねぇ」
「う、うん」
 少年が頷くのを見た逸はニヤリと笑い、
「あいつがあぁ言ったからには、怪物を討つところまでやり遂げるさ。俺も手伝う。だから、任せておけ」
 と、その背をバシンと叩いた。
 少年はむせながらも、
「じゃあ俺も、みんなに知らせてくる!」
 と、駆け出した。

「確か……隣村に行く途中に、ちょっと開けたところがあったな?」
 決戦の場はそこがよい。記憶を精一杯引き出しながら、ヌルは駆けていた。
「あ、あそこ」
 目についたのは納屋である。管理していた爺さんが(この時代から数えて)先月に亡くなって、片付けられずそのままになっているはずである。
 ヌルはそこに、小さな目印をつけた。それはトモダチと共有したもので、彼らによって過去の自分であるクレスセンシアにも伝えられているはずである。
 他にいくつも、逃げやすそうな、身を潜められそうなところに印をつけて回るヌル。これは足止めのための印でもある。
「アリアやリューロボロスが仕掛けてくれる罠にアイツが引っかかるのを間近で眺められないのが、勿体ないなとは思うけど……そこはしょうがないか」
 肩をすくめたヌルが、ビクッと身を震わせた。
 急いで左右を見渡して、積み上げられた藁束の中に飛び込んだ。影のごとくに忍び、その気配を絶つヌル。
「クソ親父……!」
 少し離れたところを、隣村から返ってきたアズレートが……歪んだ愛欲『アズレート・ユーギナ』が通り過ぎていった。
「嫌な予感がする……オレの世界に入ってきたな、ディアボロス……!」
 アズレートはヌルには気づかぬまま、足早に通り過ぎていった。ホッと胸を撫で下ろすヌル。自分の方が見つかってしまっては、元も子もない。
「みんな、それに『アタシ』、うまくやってよ……!」
 家から逃げ出したクレスセンシアもまた、アズレートが戻ってきたのを見つけた。彼女は教えられていた印のついた納屋を見つけ、慌ててそこに飛び込む。
「さては、クレスセンシアを!」
 アズレートの声に、震えながらギュッと目をつぶったクレスセンシア。幸いにも見咎められることはなく、彼女は荷物の詰まった背嚢を背負い直して、村の外へと向かった。

「アースィフィアさん、逸さん!」
 その姿を認め、リュシーたちが駆け寄ってきた。
 アースィフィアはヌルがあちこちにつけた目印を確認しつつ、頷く。
「クレスセンシアは……?」
「この道から、うまく逃げたみたいですねぇ~。私の占いによると、この辺りの道が危ないですね」
 数秒先を見る予測に頼るまでもなく、アズレートがクレスセンシアを追ってここにやってくることは明らかである。リュシーたちの顔にも、緊張が走る。
「もっと多く、なんならこの付近の住民全員に、早くここから離れているように伝えてもらえないでしょうか? クレスセンシアを助けるのはもちろんですが、住民が傷ついたり殺されたりすることを、彼女は望まないでしょう。よろしくお願いします」
「うん、もちろん。いくわよみんな!」
 子供たちはパッと、各家に散らばっていく。
 しかし、
「何言ってるの、この子は。『逃げないと殺される』だなんて……」
「お母さん!」
 リュシーの母親は彼女の言葉を笑い飛ばした。確かに、あまりに突飛な言葉ではある。
 しかし、
「おう、まだ残ってたか」
「逸さん」
 逃げ遅れている者はいないかと、逸が中に入ってきたのである。逸はジロリと……つまりそれだけ事態が深刻であり、彼が真剣であるという証だが……母親を睨めつけた。
「ひ」
 身を強張らせるリュシーの母。
「お母さん、大丈夫。怖い人じゃないわ」
「あぁ、いや。悪かった、なにも取って食おうってわけじゃない……俺はな」
 やむを得ず、事情を細かに話す逸。
 アズレートには村の男にはない洗練された雰囲気と知性があり、町から持ち帰る物品が村の役に立つこともあった。いわば外の空気を運んでくる存在でもあって、だからこそ村人は一定の距離を起きながらもあの男を村に受け入れていたのである。
 しかしながら、アズレートの常軌を逸した行動はリュシーの母親も十分に聞き及んでいて、
「あの男なら、あるかもしれない」
 と、思ったのである。
「こうしちゃいられない」
 リュシーの母親は慌てて家を飛び出した。アルノーの母親も姿を見せ、
「クレスセンシアちゃん、もしかしたらうちに寄っていくかもしれないから。せめてあったかいスープ、一口でも飲んでいってもらったら」
 と、家の戸口を振り返っている。
「あぁ、そうね! 途中でお腹が空いたらいけないから……!」
 と、リュシーの母親も家に戻って、食べ物をアルノーの家に運び込んだ。
「早くしてくれ」
 逸はそう言いつつも、荷物を持ってやる。
「残ってる奴はいないな?」
「では、早く逃げてしまいましょう~」
 アースィフィアはそう言いつつ、細い布をアルノーの家の柵に巻き付けた。
「なんですか、それ?」
 小首を傾げたリュシーを見下ろしたアースィフィアは、悪戯ッぽく微笑む。
「これですか? ふふ、保険のひとつです」
 それはヌルの巻いていた、サラシであった。

「クレスセンシア!」
 外から厳重に打ち付けていた戸板を外して、アズレートは家の中へと踏み込む。
「クレスセンシア!」
 しかし中はもぬけの殻で、人の気配はない。すべての窓も同様に打ち付けてあるので、昼間だというのに室内は暗い……しかし、ひとつだけ光の差し込んでいる窓があった。中から出られるはずがない。駆け寄ってみると実際、窓は外からこじ開けられていた。
「人間どもめ……! オレからクレスセンシアを奪うつもりか! 殺してやる、殺してやるぞ……!」
 アズレートは怒髪天を衝く勢いのままに外へと飛び出し、猟犬のごとくにその姿を追い求めた。
「伏見兄ぃもアースィフィアも、うまくみんなを逃がしてくれたかな……?」
 村の郊外で、来たる時を待つヌル。もはや彼女には、待つしかない。
 クレスセンシアの方は、後ろからアズレートが追ってくるのに気づくこともなく、アルノーの家でありがたくスープを口にしたあと、懐に収まる程度の食べ物を持って逃げ続けている。
「クレスセンシア! またもオレから逃げるのか!」
 しかしアズレートは瞬く間にその距離を詰めていた。アルノーの家の柵に巻きつけられたサラシを握りしめる。
「まるで犬よな」
 リューロボロスがせせら笑った。
「アズレートが追い始めたぞ。予定通り、ではあるな」
 リューロボロスが通信機に向かって呼びかけた。それを耳にした仲間たちは各所で、身を引き締める。
 猛然と追ってくるアズレートから逃げることなど不可能……かと思えたが。
「進行ルートから近すぎず遠すぎず……このへんかな?」
 その前に、アリアの仕掛けた泥濘が立ち塞がっていた。
「ちッ!」
 もはや人間に擬態することもかなぐり捨て、翼を広げて跳躍するアズレート。
「ああ、やっぱりアイツ飛ぶんだ」
 アリアが肩をすくめた。正確には今回のあれは跳躍のようだが、それでも泥濘で足止め……というわけにはいかなかったようだ。
「まぁ、そんな簡単に行く相手とも思えないしね。少しでも時間稼ぎができれば……」
 実際、あちこちに設けられた泥濘にアズレートは苛立っていた。
「クレスセンシアッ!」
 その目が、クレスセンシアを捉えた。
 いや。それはフードを被って、いかにも身を隠していると見せかけたアリアであった。アルノーたちに指摘された通りに髪も急いで染めて誤魔化し、身も少し屈めて……。
「いや、違う。貴様ッ、クレスセンシアをどこへやった!」
 しかし、すぐにその変装は看破されてしまった。アズレートの執念というものであろう。
「怒った? いい気味だ、こっちの目的はキミを誘導することなんだから」
 フードを被ったまま、背を向けて逃げ出すアリア。
「これくらい下手な変装のほうが、かえって本物っぽく見えたでしょ、一瞬!
 リューロボロスちゃん!」
「任せよ」
 身を潜めていたリューロボロスが起った。木々の枝がしなると、アリアに飛びかかろうとしたアズレートの身体が鋼の糸に絡め取られたではないか。
「まるで蜘蛛の糸よな。お主が飛ぶのなら、罠は空に張るのも手……ということよ」
 それもまた奴崎組らしいか。リューロボロスはそれを思って「ふふ」と笑みを漏らしたのだが、アズレートの耳にはそれが嘲笑と聞こえたらしい。
「邪魔をするなッ!」
 糸を振り払って叫んだアズレートを、煙幕が押し包んだ。これもリューロボロスの放ったものである。実はこのときまだ、避難している村人たちが近くにいた。しかしこの煙幕を突っ切ってまで、彼らを追ったりはしないだろう。
 なぜならばアズレートの目には、村を飛び出そうとするクレスセンシアの背中が映っていたからである。
「さて、ひとたび退くとしよう。ここでは村人が巻き込まれる」
「ハッピーエンドのためには、みんな無事が必須だもんね。……さぁ、うまくいったかな?」

「クレスセンシアァァァァッ!」
 狂気の叫びに、思わず振り向いたクレスセンシアは体を強張らせた。怒りはしばしばぶつけられてきた。しかし、ここまでの怒りを目の当たりにしたのは初めてである。
 逃げなければ。しかしその足は一歩も前へと踏み出せない。
 その首に、ジャラリと伸びた鎖が巻き付いた。鎖は気道を塞ぎ、頚椎を締め上げる。
「クレスセンシア、またもオレを裏切るのか! オレから離れられるなどと、思うな!」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【未来予測】がLV2になった!
【防衛ライン】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!

ヌル・バックハウス
【奴崎組】(連携・アドリブ歓迎) 仲間のことは名前呼び捨て、伏見逸さん(g00248)は『伏見兄ぃ』

鎖で絞められたクレスセンシアを「そこまでだ!」って庇うように割って入って――『アタシ』は交代を決めるよ
よく頑張ったね、昔のアタシ。こっからは今のアタシが奮闘したげるね

……やぁ、久しぶりだねクソ親父
個人的には会いたくなかったけど、ぶちのめすために会いに来たよ
お外の空気をふんだんに吸ったおかげで改めてアンタの異常性を理解した。昔から思っていたけどやっぱアンタおかしいね
怒る? 怒っちゃう? キレたいのはアタシの方なんだけどなぁ
……まぁ、最初で最後の反抗期。存分に味わってよ、育ての親としてさ

『一途な一刺し』に結構痛い思いするけど、死んでたまるかって『不屈の精神』で対抗するよ
あとはいつものように斧を二振り、踊るような立ち回りで動いていくよ

さっきからクレスセンシアクレスセンシアってうっさいなぁ……
悪いけど、そんな奴はとっくの昔にいないし――

――アタシは、『ヌル』だ
二度と間違えないでよ、クソ親父が


アースィフィア・イルティヤーフ
【奴崎組】
さてさて〜そろそろ仕上げといこうか〜

愛情〜?独り善がりの間違いでしょ〜?
そんなに自分の思い通りにしたいなら〜引きこもって人形遊びでもしてなよ〜
意思あるものを思想で縛ろうとする存在って〜虫酸が走るんだよね〜

亡者を苦しめる為の地獄の黒い炎を使って攻撃
ダメージを与えるよりは、顔や手足を狙ったり攻撃を避けた先に炎の玉を放ったりと、牽制して動きを鈍くさせるように立ち回る
挑発も行い集中を乱したりする
時には無防備に前へ出てヌルへの攻撃回数を減らすように立ち回る


本当に愛情持ってたの〜?それで何度も逃げられるって〜はっきり言って甲斐性無しだよね〜
その結果がこれなんだよ〜
ほらほら〜何か言い返す事は〜?黙ってたら〜分からないよ〜?

さ、仕上げはお願いね〜ヌルさん〜
キツイのお見舞いしてやってよ〜

倒したのを確認すると、にこにこしながら一息入れる

うんうん〜これでヌルさんは名実共に自由の身だね〜おめでとう〜(ぱちぱち)


伏見・逸
【奴崎組】(連係アドリブ歓迎・仲間は苗字呼び)
必要に応じ、仲間をディフェンス
(自分の負傷は気にしないが、仲間の負傷には割とわかりやすくキレる)
「宿敵主が望むように事を運ぶ」を最優先目標とする

…来たな、「相棒」。いや、それはもういいか
いいタイミングだぞ、自由人

(執着…ってのは、こんなにも胸糞悪いものか
俺も何かに執着したら、あんな風に見えるのだろうか)
(…なんて事は、まあいいか。今は奴の胸糞悪さの方に集中しよう)

欲しがって喚く奴にくれてやるほど、物分かりは良くねえ
それが自分の仲間なら猶更だ

仲間と声を掛け合い連携
翼を広げ相手を威嚇・声掛けで挑発し、仲間を守りながら戦闘
仲間の負傷状況には気を配る。特に宿敵主は倒れさせないように注意
【禍竜の鋭刃】使用、長ドスによるシンプルな斬撃

敵の「一途な一刺し」に対してはあえて無防備に
自分が拘束や攻撃をされている間に、仲間に攻撃を叩き込んで貰う
(「…流石にもうちょいと冷静になれよ…てめえの想い人はこんな強面なのかよ…」と呆れはする)

存分にやっちまえ、バックハウス


アリア・パーハーツ
【奴崎組】
アドリブ歓迎
呼び方:アースィ君、逸さん、リューロボロスちゃん

そんな汚いもんで乙女の首絞めるんじゃない
だから嫌われるんだよ

交代を務めたヌルちゃんの代わりにクレスセンシアを背後に庇う
もう大丈夫、ね、きっと『キミ』は助かるからね
安心させるように声をかけつつ、出来るだけ動かずに後方からパラドクスを発動

代わりにボク様が愛してあげよう
なんて、薄っぺらい台詞と共に喰らわすのは黄金の槍
弾丸を螺旋状に細長く変形させ投擲しまくる
殺意(アイ)には殺意(アイ)を返さないとね
偽りの愛で挑発して仲間の攻撃が届きやすいように
少しでもヌルちゃんへの愛(攻撃)が失敗するように

父親の愛情ってこんな重苦しくて枷になるようなもんなの?

ボク様のパパンを見習えってんだ
実の父ではないあの人の方がもっと愛情深く義娘を愛でてくれるんだから

トドメだ、ヌルちゃん
これでハッピーエンドだよね
お疲れ様なのだぜ


リューロボロス・リンドラゴ
【奴崎組】
ふん。アズレートよ。
貴様は幸せ者だ。
自らが両親を奪った娘に、育ての親として、親父として扱われておる。
貴様のような外道にはもったいない幸せよ。
だから、許せぬ。
その幸せが貴様の望んだものでなくとも。
貴様が親として、親父として扱われておることそのものを我は許さぬ。
貴様が奪った家族の幸せ。
育み、育まれ、笑みを交わし合う親と子の幸せ。
貴様にとって無価値であり忌まわしくもあるであろうそれを我は尊ぶ。
我は龍、我こそはドラゴン。
我が子を奪われし親達の。親を奪われし赤子の。復讐者と知れ!
ヌルにとってこの戦いは仇討ちでもなんでもなかろう。
それで良い。
ぬしは自由であれ。

怪物?
捕食?
くく、くはははは!
ああ、確かにぞっとするよ。
貴様と一つになるなぞ。
だが勘違いしておらぬか?
言ったであろう。
我は、龍だ。
喰らうのは我の側だ!
――我が糧となれ。喰らい尽くすは竜である。
幻などではない牙で、アズレートを食い荒らそう。
赤子の父と母を奪ったその腕を食いちぎろう。

一つではない。
貴様は独りだ。
永遠に独りだ。
やれ。ヌル。


「クレスセンシア、またもオレを裏切るのか! オレから離れられるなどと、思うな!」
 クレスセンシアの首に巻き付いた鎖が、ギリギリと締め付ける。窒息させるどころか、頚椎が砕けるまでもほんの数秒……と、思えたが。
「……やぁ、久しぶりだねクソ親父」
「なに……ッ?」
 女の手が、伸びた鎖を力強く掴んだ。歪んだ愛欲『アズレート・ユーギナ』は虚を突かれ、その力が緩んだ隙に女は鎖から脱した。
 そこにいたのは、自由を渇望しながら未来を閉ざされた憐れな女ではない。駆けつけたヌル・バックハウス(名も無き自由・g10747)は瞬時にして、かつての自分と入れ替わったのである。
 アズレートが目を見張る。
「おぉ……お前か、お前がオレのディヴィジョンに踏み込んできたディアボロスだったのか!」
「そういうこと。個人的には会いたくなかったけど、ぶちのめすために会いに来たよ」
 ヌルは両手に斧を構え、育ての親を見据えた。
「お外の空気をふんだんに吸ったおかげで、改めてアンタの異常性を理解した。昔からちょっとは思っていたけれど、やっぱアンタ、間違いなくおかしいね?」
「クレスセンシア……ッ!」
 黙って立っていれば、頬を染める女もいるだろう。その顔を苦々しく歪め、アズレートはヌルを睨みつける。
「怒る? 怒っちゃう? キレたいのはアタシの方なんだけどなぁ」
「オレの言いつけに背くつもりか? お前が誰のものか、わからせてやる!」
 愛憎入り交じった目が、一瞬のうちに懐に飛び込んでくる。
「くッ!」
 とっさに斧で薙ぎ払ったが、アズレートは身をかがめて刃をかいくぐり、ヌルの脇腹をナイフで抉った。
「ヌルッ!」
「伏見兄ぃ」
 刃はなおも襲い来るが、伏見・逸(禍竜の生き先・g00248)が割って入る。
 ナイフは逸の胸元にも赤い筋を作ったが、逸は怯みもせず『長ドス』を叩きつけた。アズレートの胸元にも同じような赤い筋が刻まれ、敵は舌打ちしつつ退く。
「ヌル」
 ヌルの負傷を認め、厳しい逸の表情がいっそう厳しくなる。しかしヌルは「深手じゃない」と笑い、
「伏見兄ぃの方が、傷深いでしょ」
 と、流れる血をぬぐうアズレートへと向き直った。
「……まぁ、最初で最後の反抗期、存分に味わってよ。育ての親として、さ」
「クレスセンシア……ッ! ディアボロスと化してまで、オレに逆らうのか!
 ……いいだろう、お前をこの鎖で縛り付け、二度と逃さない。オレの愛を忘れぬよう、深々と貫いてやる」
 しかし、その言葉を鼻で笑ったのがアースィフィア・イルティヤーフ(彷徨の黒沙塵・g00851)とアリア・パーハーツ(狂騒・g00278)である。
「愛情~? 独りよがりの間違いでしょ~?」
「そんな汚いもんで、乙女の首締めるんじゃない。だから嫌われるんだよ!」
「黙れッ! 貴様らディアボロスごときに、オレの愛がわかるものか」
「わかりたくもないわ」
 鼻を鳴らしたリューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)。
「ふん、アズレートよ。貴様は幸せ者だ」
「なに?」
「そうではないか。自らが両親を奪った娘に、曲がりなりにも育ての親として、親父として扱われておる。貴様のような外道には、もったいない幸せよ」
 ゆっくりと、細く静かに息を吐くリューロボロス。その吐息は熱を帯びている。すなわち、怒り。
「だからこそ、許せぬ。
 その幸せが貴様の望んだものでなくとも。貴様が親として、親父として扱われておることそのものを、我は許さぬ!」
「部外者は、引っ込んでいろ! オレとクレスセンシアの間に入る者は、誰であろうと許さん!」
 吠えるアズレート。その背後から靄が生じたかと思えば、それは怪物の形を取って猛然と襲いかかってくる。
「そんなに自分の思い通りにしたいなら~引きこもって人形遊びでもしてなよ~。
 意思あるものを思想で縛ろうってする存在って~虫酸が走るんだよね~」
 アースィフィアが空間を操ると、そこは一時的に地獄と接続された。黒い炎が襲いくる怪物の幻影、そしてアズレートへと襲いかかる。
「邪魔をするな! さぁクレスセンシア! オレの中でひとつになろう!」
 顔面を狙って襲ってくる炎を、煩わしそうに鎖で払いのけるアズレート。火の粉が飛び、全身のあちこちに火傷を作った。
「く……」
 怪物の幻影も、アースィフィアに襲いかかってくる。それに喰らいつかれた、と思った瞬間。アースィフィアの心は言いようのない恐怖に囚われた。自分の心の奥にまで無造作に腕を突っ込まれ、かき回されるような不快感。
 びっしょりと冷や汗をかきながらも、
「本当に愛情を持ってたの~? それで何度も逃げられるって~はっきり言って甲斐性無しだよね~。
 その結果が、これなんだよ~」
 と、アースィフィアは嘲る。
 幻影はリューロボロスにも襲いかかり、彼女の精神にもまた喰らいついたが。
「くく、くはははは!」
 リューロボロスは笑う。
「あぁ、確かにぞッとするよ。貴様とひとつになるなぞ。
 ……だが、勘違いしておらぬか? 言ったであろう、我は龍。喰らい尽くすのは我の側よ! 我が糧となれ、喰らいつくすは竜である!」
 幼い身体には不釣り合いであり、龍の巨躯にはふさわしい、滅びの牙。それがアズレートに襲いかかり、喰らいついた。
「お、おおおおッ!」
「ヌルちゃんが愛してくれないなら、代わりにボク様が愛してあげよう」
 まったくその気などなさそうに、アリアは薄っぺらい台詞を吐く。
「さぁ、受け止めてこの愛を。お前を貫き引き裂いて、二度とヌルちゃんを見られないようにしてあげる!」
 鉛の代わりに黄金を、誓いの代わりに破壊を。弾丸は螺旋状に細長く変形し、アリアはそれを投じた。黄金の槍は狙いを違うことなく、アズレートの肩口に喰い込んだ。
 よろめくアズレート。その隙を見逃さず、
「行くぞ、相棒!」
 と、逸が声を張り上げる。
「……いや、それはもういいか。いいタイミングだぞ、自由人!」
「だね!」
 力強く踏み込んだヌル。ナイフが襲い来るが、逸の『長ドス』がそれを弾く。そしてヌルが振り下ろした斧は、防がんとかざしたアズレートのナイフをへし折りながら肩へと吸い込まれた。

「お、おお……ッ!」
 それでもアズレートは殺意(アイ)の籠もった目を血走らせ、
「クレスセンシア、クレスセンシアッ!
 あぁ、どうしてお前はこれほどまでにオレを拒絶する! ひとつになろう、ひとつになるぞ。お前は未来永劫、オレのものだ……!」
 と、笑っているではないか。
「執着……ッてのは」
 逸が顔をしかめる。
 執着とは、こんなにも胸糞悪いものなのか。自分もなにかに執着したら、あのように見えるのだろうか?
「……まぁ、いい。欲しがって喚く奴にくれてやるほど、物わかりはよくねぇんだ、俺は! それが仲間なら、なおさらだ!」
「仲間……」
 アズレートがせせら笑う。
「その程度の存在がオレとクレスセンシアの間に割って入るなど……できるものかッ!」
「くるぞッ!」
 逸が声を張り上げる。敵の狙いは……言うまでもなくヌルである。
「真ッ二つにしてやらぁ!」
 研ぎ澄まされた刃が、アズレートに襲いかかる。なんのてらいも仕込みもなく、それだけに鋭く、速い。
 深く刃の食い込んだ胸板からは衣服を足元まで濡らすほどの血が滴り落ちたのだが、アズレートの目は炯々と光り、ヌルだけを見据えている。狂おしいほどの想いをこめて、アズレートはナイフを突き出した。
「くッ!」
 二の腕を裂かれるヌル。苦痛に顔が歪み、ともすれば怯えを感じてしまうが……。
「悪いけど、ここで倒れるわけには……いかねぇんだよなぁッ!」
 ヌルは『不屈の精神』でそれを跳ね除け、斧を叩きつける。それがナイフに弾かれたと見るや、くるりと身を翻してななめ下からもう1丁の斧で斬りつけた。
「はは、は……! オレに傷をつけたぶんだけ、お前を斬り刻んでやるぞクレスセンシア!」
 それでもアズレートは、怯むどころかむしろ恍惚とした笑みを浮かべて突進してくる。
「下がってヌルちゃん!」
 アリアがその前に立ちはだかった。アースィフィアも同じく前に出る。
「ヌルさんに向けられた目を、少しでも逸らさないとね~」
「邪魔立てを……ッ!」
 幻影は再びアースィフィアへと襲いかかり、また煌めいたナイフがアリアを襲う。
「父親の愛情って、こんなに重苦しくて枷になるようなもんなの?」
 アリアは「うぇ」と、苦いものでも吐き出すような仕草を見せた。傷の痛みのせいではない。
「ボク様のパパンを見習えってんだ。実の父ではないあの人のほうが、もっと愛情深く義娘を慈しんでくれるんだから」
「オレの愛に勝るものが、あるものかッ!」
「その結果がこれだって、さっき言ったよね~? で、なにか言い返すことは~?」
 アースィフィアは敵に向け、大きく手のひらをかざしてみせた。
「獄の底に燃える漆黒の業火よ、我が力と成りて敵を滅ぼせ」
 地獄から再び召喚された黒い炎が猛然と襲いかかり、アズレートの全身を燃え上がらせる。そして翼を引き裂き、消し炭とした。
「う、おおッ!」
「ほらほら~、黙っていたら~わからないよ~?」
 目を細めて敵を見つめるアースィフィア。
 悶絶しつつ前進しようとするアズレートの四肢に、次々と黄金の槍が突き立つ。言うまでもなく、それはアリアが投じたものである。
「殺意(アイ)には殺意(アイ)を返さないとね!」
「おのれ……ッ!」
 歯ぎしりしながらディアボロスたちを睨みつけるアズレートに、リューロボロスがふいッと顔を上げて男を見上げながら問うた。
「右腕か? 左腕か?」
「なに……?」
 唐突な問いに、アズレートばかりか仲間たちも首を傾げる。
「赤子の父と母を奪った腕は、どちらかと問うておるのだ」
「くだらないことを……ッ!」
 右手に掴んだナイフを振り上げるアズレート。
「右か」
 リューロボロスは不機嫌そうに頷き、
「幻などではない牙で、その腕を食いちぎろう!
 貴様が奪った家族の幸せ、育み育まれ、笑みを交わし合う親と子の幸せ……貴様にとって無価値であり忌まわしくもあるそれを、我は尊ぶ。
 我が子を奪われし親たちの、親を奪われし赤子の、復讐者と知れ!」
「グアアッ!」
 アズレートの腕が肩口から、龍の牙によって引き裂かれて砕ける。
「ひとつ、ではない。貴様は独りだ。永遠に独りだ」
「黙れ、黙れッ! クレスセンシア! お前さえいれば、オレは……!」
 振り下ろされるナイフを、立ちはだかった逸はあえて避けなかった。
「な、に……?」
 驚愕するアズレート。
 逸は呆れ気味に、
「流石にもうちょい冷静になれよ……てめぇの想い人は、こんな強面なのかよ……?」
 と、呟いた。アズレートにも聞こえぬほどの、思わず漏れた呟きである。
「存分にやっちまえ、バックハウス」
「そそ、仕上げはお願いね~ヌルさん~。キツイのお見舞いしてやってよ~」
「トドメだ、ヌルちゃん!」
「あぁ!」
 アースィフィアとアリアの声にも励まされ、ヌルは躍りかかる。アズレート、育ての親に。
「ぬしにとって、この戦いは仇討ちではなかろう。それでよい。ぬしは自由であれ」
 この顛末を最後まで見届けよう。リューロボロスが目を細める。
「クレスセンシアァァァァァァッ!」
 逸を振りほどいたアズレートが残った左手にナイフを構える。そして、体ごとぶつかるように刃を突き込んでくるが……。
「さっきからクレスセンシア、クレスセンシアってうっさいなぁ……。悪いけど、そんな奴はとっくの昔にいないし」
 振り下ろされた斧が、アズレートの首筋に深々と突き立った。
「ぐ、あ……」
 崩れ落ちるアズレート。
「アタシは……『ヌル』だ。二度と間違えないでよ、クソ親父が」

「これでハッピーエンドだよね。お疲れ様なのだぜ」
「うんうん~これでヌルさんは名実ともに自由の身だね~おめでとう~」
 流石に疲労困憊か、膝をつくヌルにアリアが駆け寄っていく。アースィフィアはにこにこと笑顔を浮かべ、ぱちぱちと手を叩いた。
 しかし、勝利を噛み締めている時間はない。主を失った世界は、たちまちのうちに崩壊を始めていくのだ。
 一同がパラドクストレインに飛び乗ったのを確かめるかどうかのうちに、列車は出発した。
「ヌルちゃん、見て!」
 アリアが窓の外を指し示す。そこにはアルノーが、リュシーが、その母親たちや「家出」を手伝った子供たちが手を振っていた。
 そして。
 透けるように白い肌の女性が、満面の笑顔を見せながら両手を振っていた。
 彼女には、未来だけがある。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【おいしくなあれ】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【トラップ生成】がLV2になった!
【イルカ変身】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2025年09月30日
宿敵 『歪んだ愛欲『アズレート・ユーギナ』』を撃破!