リプレイ
イリヤ・レダ
さて、ご縁があって赴く事になったけれど…
この時代の奴隷は必ずしも迫害や過剰な差別に晒されないとも聞く
ただ、生贄はやり過ぎだよね 世界の各地で古代にはあったというけれど
見過ごせない
力仕事には向いてないし、日差しは辛いしでタフなミッションになりそうだなあ…
(目にも紫外線対策でカラコンを)
(日焼け対策のコスメで白い肌を小麦色に)
(翼は極力畳んで服の中へと仕舞い込む)
生まれつきの痩身で力仕事から外されるといいなあ
女子のフリするのもキツそうだし好みじゃないけど
この環境ならアリかな
取り敢えず、他のディアボロスに気づいたらそれとなく接触してチームでの役割分担と行きたいところだね
まあ、やれるだけやってみようか
ウツロ・ジャレット
石切り場にて、ヒエログリフを刻む職人に紛れ込む。
「他国の人間は普通にしゃべっているように見えて実際はとんでもない罵倒や嘲りを受けている言葉がある…そう、俗語(スラング)ってヤツだ。…まぁそう言った事は置いておいて…っと、ヒエログリフに刻むのは神への賛辞だろ?――ここと、ここ。あとここか。ヒハハ…っ!『俺流の賛辞』を刻んでやるよ」
周りの目を盗んでヒエログリフの一部を削り、『弱点』『傷跡』『わ~神はすごいな~。その鼻っ柱をへし折られる様を皆が笑ってるすごいな~』『神も仏もあるものか』など。周囲が信仰している神様への嘲りの感情を乗せてそれっぽく刻んでいく。
【アドリブ連携歓迎】
●
燃えるような太陽が容赦なく照らしてくる。
そんな中で、たくさんの人達がオベリスクを建立するために汗水垂らし働いていた。
神への疑問なんてここにはなく、純粋な信仰心の下で働いているのだ。
この時代の奴隷は必ずしも迫害や過剰な差別に晒されていないとも聞いていたイリヤ・レダ(持たざるモノ・g02308)は、服の中へ仕舞い込んだ翼を窮屈に感じながら、作業をしている奴隷達へ紛れ込んでいた。
イリヤの隣にはパラドクストレインで一緒に来ていたウツロ・ジャレット(リターナーのデーモンイーター・g02611)の姿もある。
「お、お前らも手を貸しにきてくれたのか?」
どうやらここでのリーダー格らしき男性が、イリヤとウツロの二人を見つけて声をかけてくれたようで。
二人が頷いて見せると男は豪快に笑い、それからすぐに二人を見比べるように視線を向けた。
「これまた、でこぼことまぁ……」
「力仕事なら俺がやるから、こいつにはそうじゃねぇ仕事を教えてやってくれ」
ウツロと比べて、いやウツロじゃない人間と比べても華奢な体をしているイリヤに力仕事には向いてないだろう。
男性はウツロの言葉にそうだなと呟くと、ウツロには石切り場へ、イリヤは女性の多い作業場所へ向かうようにと告げたのだった。
「んじゃ、しっかりやれよ」
「うん、ありがとう」
それぞれ二人は別れて、このオベリスクを破壊する弱点を造り出す為に動き出した。
「あらあら、こんな細い女の子まで駆りだすなんてねぇ! でも人手はいくらあっても足りないから助かるわ!」
目元に皺のある女性はイリヤを見るやいなやそう口にした。
実際イリヤは男であるが、勘違いをしたならそれはそれで好都合だとイリヤは訂正をすることもなく、女性に連れられるまま作業へと当たる。
11月だというのに気温はそれなりに高く、細かい作業であっても汗が滲む。それでもイリヤは自分のできることをやれるだけやろうと女性達に混じり、オベリスクと弱点を造り出す為に麻紐を仕分けていく。
イリヤを軽作業できるように口利きしたウツロは、イリヤとは違って大がかりな作業場に連れてこられていた。
どうやらここはオベリスクの柱となる採石場のようで、ガタイのいい男性達が懸命に働いている。
「おーい! 人手が増えたぞー!」
「ありがてぇ! おお、力仕事に向いてそうな体だな、助かるぜ」
「ああ、力仕事は得意だぜ。さて、何からやればいいか教えてもらっていいか?」
早速と言わんばかりにウツロは、歓迎ムードの彼らに向けてにやりと笑って言った。
ウツロに与えられた場所はまだ傷一つない石の部分。灰色の少しだけでこぼこした石は長く、これが綺麗に方形にカットされ、天に向けて立てられれば完成となるわけだが……。
足元に広がる石を値踏みするように見つめたウツロは、しゃがみ込んで小さく喉奥で笑う。
(「俺流の賛辞を刻んでやるよ」)
人々の思いと信仰を宿して完成するオベリスク。これがちゃんと完成してしまえば、ディアボロスの影響を排斥されてしまう。
それを阻止するために、弱点となる部分を造り出す。本来なら神への賛辞となるヒエログリフが祈りによって刻まれるが、ウツロがひっそりと刻むのは、俗語……スラングとなる言葉。
周囲が信仰している神様への嘲りの感情を乗せて、それっぽく刻みながらも奴隷達がしている作業も一緒にウツロはこなしていくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
ジェラーナ・キラーバーン
オベリスクの建立を防ぐ為にこの身を異教徒を奉ずる奴隷にやつしましょう。
偉大なる火の神の信徒とはいえ我が身は鬼人、人並み以上の膂力は役に立つでしょう。
魔術には詳しくありませんけれど、参加してるだけで良いのでしょうか。
必要ならば弱点になりそうな、脆い部位を意図的に組みますわ。
ある程度進んだら、子供やお年寄りの方々に休憩を促します。
異教徒とはいえ無辜の人々、そのお力になるのも修道女の務めですもの。
休憩の間は私が進めますのでお任せ下さい♪
結構力持ちですのよ、私♪
なるはやで組み上げたいですわね。
偉大なる火の神以外をフリとはいえ信仰するのは、身が焼かれるほど辛いので。キレそう。
アドリブ連携歓迎です♪
シアン・キャンベル
人間の思いが孕む力とは凄まじいものだ、こんなにも重労働だと謂うのに、彼等は信仰を以て悉くを成し遂げていく
兎も角、超常を揮わずに潜入するのは何とも難しい。嗚呼、綺麗な服装では怪しまれるだろうから、現地の奴隷じみた布を拵えよう。地面に横たわって汚しても構わないな、ついでにちょっとした切り傷でも負っておこう。それらしく視える筈だ
私が紛れ込ませる『おもい』は別の神への祈りだろうか。否、連中こそが贋物故、私の信仰の方が強いに決まっている。混沌とした愚か者は秩序の上で踊る他にないのだ――異厭、如何して貴様はアザトートを認識しない?
叫ばずとも心の中、繰り返せばバレやしない。全く冒涜的な、生贄などと旧い考えを
時は同じく。砂が舞うその場所に、ジェラーナ・キラーバーン(聖火のキラーバーン・g04957)とシアン・キャンベル(妖蟲・g01143)も共に来ていた。
綺麗な服装では怪しまれるだろうと、二人が纏う服は奴隷と同じような簡素な服で、さらに汚れを付け足して、なんならシアンは己の体に軽い傷を作って紛れ込んでいる。
顔見知りがいない奴隷の集まりに、綺麗な女性が二人混ざりこんでも違和感はないだろう。
鬼人故、人並み以上の膂力を持つジェラーナ。この力も人々の役に立つのならと、慈愛に満ちた表情で作業に当たっていく。
オベリスクの建立を防ぐ為、異教徒を奉ずる奴隷となるにしても……偉大なる火の神以外を信仰することに些か耐えかねるのだろう。その身が焼かれるほど辛いという気持ちを表に出さぬように、清らかな笑みを浮かべ続けていた。
「そろそろ休憩なさいませんか? 皆さんが休憩している間は私が進めますのでお任せ下さい♪」
奴隷達に有無を言わさぬ勢いで、ジェラーナは休憩へ入るように促していく。奴隷達は日干し煉瓦の小屋に向かいながら、ちらちらと本当に大丈夫かとジェラーナを振り返っていた。だが、彼女は「結構力持ちですのよ、私♪」と明るく返して休憩へ行くようにと促していった。
ジェラーナが奴隷達を休憩に向かわせている横で、シアンは地面に広がる砂を手で掬いとった。
人間の思いが孕む力。その力の凄まじさを感じていたのだ。
重労働だと謂うのに、奴隷達はたった一つの信仰で大きな塔を立ててしまう。何かを成し遂げる為の思いというのは存外、強い力を持つのだという。
「さぁ、人払いしましたし……オベリスクを破壊する為の弱点を紛れ込ませましょうか」
「ああ――強い『おもい』を紛れ込ませよう」
建立の邪魔をする為のその思い。弱点を造り出す為に、ジェラーナは脆い部分を意図的に組んでいく。
シアンはそっと顔を伏せ、その胸に祈りを……この場合は別の神への祈りとなるだろうか。
奴隷達が信仰するものは贋物。自身の信仰の方が強いとシアンはそう胸中に滲ませていた。零される心の中は誰にも暴かれることはない、こうして繰り返し『おもい』を籠めていてもばれやしない。
オベリスクが建立した瞬間に生贄なんて、本当に神が望むことなのか。冒涜的な旧い考えを。
こうして四人のディアボロスは、オベリスクを破壊しやすくする為の弱点をひっそりと紛れ込ませていくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
ウツロ・ジャレット
変わらず石切り場にて作業を続けながら一緒に作業をする奴隷達や先程会ったリーダー格らしき男に話しかけ、作業の確認をしつつ、情報を集める。
「そういや、ここにおわす神々を敬ってるのはもちろんなんだが、何分恥ずかしい話だが無学でね。ただただ尊き方々に祈りを捧げるってのはある意味美徳だが、より見識を深めた上で敬えばそれだけその方々に対しての信仰も大きくなるってもんだ。
――んで、もし知っていたら教えてくれねぇかい?こちらにおわす神々以外にどこかで『神の降りた地』『神の御遣い』…何か知っている事はないかねぇ?」
あくまでも信仰のために――という方便の下、仕事の手は止めずに情報を聞き出していこうとする。
●
紺碧の空の下で石切り場の奴隷達が懸命に石を切り出している。
石に切り込みを入れ、そこに慎重に木の楔を打ち込んでいく。角度、入れる深さなど感覚でしか測れないものだが、奴隷達は木の楔を慣れた手付きでいくつも打ち込んでいった。
その奴隷達の中にウツロ・ジャレット(リターナーのデーモンイーター・g02611)が近くで作業していた男性へ声をかける。
「ここはこれであっているか?」
「もう少し、右にいれるといいぞ」
作業の確認を最初にし、それをきっかけにウツロは徐々に話題を広げていく。
「そういや、ここにおわす神々を敬ってるのはもちろんなんだが、何分恥ずかしい話だが無学でね」
怪しまれないようウツロは努めて、丁寧にゆっくりと言葉を繋いでいく。
「ただただ尊き方々に祈りを捧げるってのはある意味美徳だが、より見識を深めた上で敬えばそれだけその方々に対しての信仰も大きくなるってもんだ」
「見識ねぇ、尊く偉大であるってことがわかれば十分そうだけれども」
「もし知っていたら教えてくれねぇかい? こちらにおわす神々以外にどこかで『神の降りた地』『神の御遣い』……何か知っている事はないかねぇ?」
「そうさなぁ、うちのカミさんが遠い西の方で足が八本あるラクダが神様の言葉を代弁したとかって言っていたなぁ」
男性は手を大きく広げながら聞いた話を口にした。それが呼び水になったのか、近くで作業していた奴隷達が集まって口々にいろいろなことを話しだすが、どれも眉唾ものの話だった。
「すごい話ばっかりだ。いろいろ聞かせてもらえて助かったぜ」
「いいってことよ。それじゃあ一旦休憩にするかぁ」
話をしていた男性は他で作業している人達にも声をかける為に移動していくのを、ウツロは金色の瞳を細めて見届けていた。
彼らのどの話も信憑性がなく、ガセネタ。所謂ただのホラ話でしかなかった。
攻略旅団の調査だから、偽りの情報に惑わされずに調査できたわけなのだが……得られる情報が無いってことが分かっただけでも話を聞いた甲斐はあったはずだ。
そもそも一般人である彼らの目撃証言や噂話では、調査を進めていくのは無理なことだったのかもしれない。
「ほれ、あんたも休憩に入れー!」
リーダー格の男性の声がウツロを呼んだ。考え込んでいたウツロはその声に「ああ」と短く返し、奴隷達の休憩している小屋へと向かっていくのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【スーパーGPS】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
●
休憩も終え、作業は順調に進んでいく。
楔に水をかけ切り出した石片には、刻まれたスラングのヒエログリフと別の神への祈り、それからオベリスクを破壊するというディアボロスの強い思いが込められた。
麻紐をくくり、奴隷達の掛け声があがる。そして全長20mものオベリスクが立ち上がり始める。
だがそれは同時に奴隷達の命のカウントダウンの始まりの合図でもあったのだ。
ウツロ・ジャレット
さぁて、色々と動いてきたが、そろそろ見張りの輩も俺を怪しんでくる頃か。
ヒエログリフ破壊に行こうかとも思ったが、丁度作業中に知り合いが紛れてるみたいだしな。挨拶がてら俺の『悪戯』の内容でも吹き込んで…白鰐でも料理していくか。
仕事放り出すようにその場を離れ白鰐を誘い込み、奴隷達から距離を離した所で行動開始だ。
変装を解いて白鰐に掴みかかり、振り回す尻尾を引き裂いて口を閉じるように握り込む。
知ってるか?鰐の顎ってのは閉じる力は強いが開く力は滅法弱い。それに…
「作業ばっかりで腹が減ったな。ワニ肉ってのは旨味成分が多いらしい。お前らをから揚げにしたら美味いかな?ハハハハハッ!」
【アドリブ・連携歓迎】
●
オベリスクの頭が持ち上がる最中、ウツロ・ジャレット(リターナーのデーモンイーター・g02611)はその奴隷達の輪に入らずに遠巻きにしている白い塊へと向かっていた。
半ば仕事を放りだしたような形だが、本来はディアボロスとしての役目が正しい。
オベリスクの破壊を優先するべきか悩んだウツロだが、他の作業箇所に自分の知り合いが紛れていることを知り、トループス級を倒す方を優先した。
勿論知り合いには『悪戯』の内容……スラングのヒエログリフを彫ってあることを教えるのも忘れずに。
白い塊――それは大型の鰐であった。トループス級『白鰐神群』はその名の通り、神々しいまで漂白された白い鰐が群れとなって、奴隷達の肉を食らうその時をゆっくりと近付きながら待っていた。
「作業ばっかりで腹が減ったな」
ウツロはそう言ってにやりと笑った。逞しい足が砂地を蹴り上げて、一直線に白い鰐の元へ向かっていく。
「ワニ肉ってのは旨味成分が多いらしい。お前らをから揚げにしたら美味いかな?」
巨躯を揺らして大口で笑うウツロはそのまま白鰐の群れへ飛び込んで、一匹の白鰐に掴みかかる。
ギャーギャーと嘶く白鰐の尻尾を掴んで引き裂いて、そのまま白鰐の口を閉じるように握りこんだ。
鰐の顎は閉じる力は強いが、開く力は弱い。それを知っていて、ウツロは白鰐の口を閉じてやったのだ。
引き裂かれた白鰐は数秒もがくと、すぐに白い泡を無理やり閉じられた口の端から漏らして絶命した。
大成功🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
グレン・ゲンジ
TOKYOエゼキエル出身の若者です
性格:言動は不良ですが、根は善良な青年です
敵に対しては粗暴で無慈悲です
困っている人に頼み事をされたら、文句を言いつつも引き受けます
根底に「自分の感情に嘘をつきたくない」という気持ちがあります
行動:念動力も持ちますが、装備武器による近接攻撃を得意としています
戦い以外では力仕事や、翼で飛行する事による運搬作業を得意とします。それ以外の特技を持ちませんが、他ディアボロスの行動は可能な限り手伝います
台詞例:
「クソ野郎…!ブッ殺す!」
「お前には、もう誰もやらせねえ!」
「頼み?…しょうがねえな、やってやるよ」
他のディアボロスの邪魔はしません。よろしくお願いします
白鰐神群はディアボロスが現れたことで、騒がしく鳴いてその短い足で砂地を駆ける。短い足といっても、鰐の走るスピードはとてつもなく早い。
一匹が尻尾を振り回せば砂が舞い、それに合わせて他の白鰐も呼応するように尻尾を揺らしていく。
その白鰐神群の真上に、グレン・ゲンジ(狂刃のスレイヤー・g01052)の赤い竜翼を羽ばたかせる姿があった。
グレンは深く鋭い視線を白鰐に向け、
「ブッ殺す!」
そう唸るように声を漏らして、すぐに白鰐の群れへ急降下する。
狙いを外さないように、しっかりと白鰐を見据えて大金棒を振り下ろした。
重い打撃を食らった白鰐が短い悲鳴をあげるが、グレンは気にする様子もなく振り下ろした大金棒を構えなおす……その一瞬一匹の白鰐の尻尾がグレン目掛けて振り抜かれた。
「チッ! クソ野郎が……!」
大振りな白鰐の尻尾を大金棒で受け止めながら、グレンは続けて残りの群れへと向かって大金棒を振り下ろしていく。
大成功🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
イリヤ・レダ
ああ、先程ご一緒したディアボロスさん、
機転も効いてホント助けて貰ったなあ…
彼はきっとオベリスクの破壊にも貢献するだろうから
オレは護衛を削るとしようか
女子の真似事も上手くないしね
※戦闘時は天使の輪と翼が緋色に染まります
パラドクスは【緋翼の煉獄】
逢魔の緋刀に魔力を通し、刃を顕現
緋翼の刃を飛刀モードに 挟み込みを狙いつつの立体的な起動を心掛ける
相手の行動から隙を見出して勝機へと繋げていく
弱点はこの瞳が見逃さない
オーラ操作による空間感知
風使いと念動力による結界構築
残像とフェイントによる幻惑
使えるものは何でも使おう
近場に連携をとれるディアボロスがいたら
相手の強みを活かせる様に立ち回ろう
白鰐の尻尾が風を切る音と肉を潰す音が混ざり、血の匂いを辺りに漂わせていた。
建立の奴隷達に紛れ込んだ時に助けてもらった仲間に感謝の思いを抱きつつ、イリヤ・レダ(持たざるモノ・g02308)もその白鰐神群がいる地へ降り立つ。
白い天使の翼と輪を緋色に染め、イリヤは白鰐が大口を開ける様子を静かに見つめた。
白鰐に視線を注ぎつつも、イリヤは逢魔の緋刀に魔力を通して刃を顕現させる。それと同時に緋翼の刃も飛刀モードに変え、いつでも攻撃できる準備を整えた。
顎を潰される白鰐、ぶっ飛ばされていく白鰐が、イリヤの視界の端に映っては消えていく。眼前にいる白鰐は鋭い牙をちらつかせて、いつでもイリヤの肉を食らえることをアピールしているようだった。
ルビーを溶かした様なイリヤの瞳が、白鰐の隙を探るように見つめる。
「おっと」
一匹の白鰐が空を飛んだ。ぐちゃりと湿った音をたてて、血だまりを広げる白鰐がイリヤと大口を開けた白鰐の間に落ちたのだ。
その一瞬、レダは見逃さなかった。大口の白鰐が血だまりに視線を向けた瞬間をイリヤは赤色の瞳で捉えて、煉獄の炎よりもきっと緋いだろう刃を飛ばしていく。
白鰐の鱗を、皮膚を、四方八方から切り裂いて温かな血を砂にまき散らしていった。
白と赤が折り重なる砂地、あとはオベリスクの破壊と火祭のオノフリアを倒すだけとなったのだ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【書物解読】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
ジェラーナ・キラーバーン
さてさて、それではオベリスクの破壊と参りましょう。
全身チキン肌になるほど苦痛でしたもの、思い切りいきますわよ♪
とりま弱点になる部分を自慢の腕力でドッカンバトル。
奴隷の方々に被害が及ばないように瓦礫には気をつけて。
ディアボロスの皆様は、まぁなんとかなるかしら?
同じ組のメンバーですもの。信頼ですわ。
異教、悪教、正さねばなりません。
偉大なる火の神の加護を味わってもらうといたしましょう。
瓦礫の一切も残しません。我が神の慈悲の聖炎に呑まれなさい。
一度燃え尽きれば、新たな芽生えが待っております。
異教に心縛られた悪しき今生にどうぞお別れを。
そしてウェルカムニューエイジ。偉大なる火の神の加護がありますように。
●
白鰐神群が一掃されているその頃、奴隷達に紛れ込んでいたジェラーナ・キラーバーン(聖火のキラーバーン・g04957)は立ち上ったオベリスクを見上げている。
ジェラーナは金色の瞳を細めて笑うと、自分の拳を強く握りしめた。周りに奴隷がいないことを見回して確認し、それからオベリスクの弱点となりそうな箇所を探していく。
全身に鳥肌が立つほどの苦痛を感じた作業。その恨みとも言うべき思いを力に乗せて、ジェラーナは拳を振り上げた。
炎手甲を身に付けるジェラーナの拳、そこには偉大なる火の神の加護が宿る。
顕現した炎を纏わせたジェラーナは真っ直ぐに、オベリスクに拳を叩き込んでいく。
人的被害を及ぼさないように他のディアボロスも同じくオベリスクを破壊する為に動いているだろうが、彼らは心配ないだろう。同じ組のメンバーでもあるのだ、そこの信頼は厚い。
「我が神の慈悲の聖炎に呑まれなさい」
瓦礫の一切も残さぬように。悪しきモノに罰を。
ガラガラと音を立てるオベリスクの石片だが、完全な破壊までにはまだまだかかりそうだ。
それでも確実に壊せるように、ジェラーナは再度拳を打ち付けていく。
「偉大なる火の神の加護がありますように」
大成功🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
ウツロ・ジャレット
おやおや、もうちょっと食い荒らそうなんて思ったらおかわり無しでワニが消えたぜ!
さ〜て件のオベリスクは…あららまだ建ってるじゃぁないの。
ポケットから取り出したメリケンサックを異形の左腕に握り直し、自身が刻んだヒエログリフに目を凝らす。
「見っけ☆…ーーさて、トランプタワーってあるよな?例えばアレを隣で友人が作って完成間近ときた。アンタらはどうする?
…俺はな?完成寸前にトランプタワーを吹き飛ばして大爆笑さぁ!」
そう言って左の拳を振りかぶり地面を蹴ってオベリスクへ近付いて大きく踏み込み、狂った笑い声を響かせながら渾身のパンチをオベリスク、自身が彫ったヒエログリフに叩きつけていく。
【アドリブ歓迎】
白鰐神群の元にいたウツロ・ジャレット(リターナーのデーモンイーター・g02611)は、倒しきってしまった白鰐を物足りなさげに見下ろす。
ウツロは血に塗れた腕を振って、それからため息を一つ零して件のオベリスクがどうなったかと視線を石切り場の方向へと向けた。
「あらら、まだ建ってるじゃぁないの」
直立するオベリスクにウツロはにやりと笑い、ポケットからメリケンサックを取り出した。
重く頑丈そうなメリケンサックを異形の左腕に付けて、ウツロはすぐに砂を蹴り上げてオベリスクへと向かっていく。
凡そウツロの10倍もあるオベリスクの下に辿り着くのに、そう時間はかからなかった。
しっかりとメリケンサックを握り直したウツロは、オベリスクを注意深く見つめ目的のものを探す。
「見っけ☆」
目的のもの――ウツロが刻んだヒエログリフはすぐに見つかった。自分で刻んだスラングのヒエログリフを指でなぞって、それから左腕を引く。
「さて、トランプタワーってあるよな? 例えばアレを隣で友人が作って完成間近ときた。アンタらはどうする?」
すぐ近くで石片が砕ける音が響く中で、ウツロは誰にともなく問いかける。
「……俺はな? 完成寸前にトランプタワーを吹き飛ばして大爆笑さぁ!」
振りかぶったウツロの左腕、大きく踏み込んだ勢いとウツロの力が重なり合う渾身のパンチが刻んだヒエログリフに叩き込まれた。
狂気に満ちたウツロの笑い声と瓦礫の音が周囲に木霊していくのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
シアン・キャンベル
それでは異端審問の時間だ、神を騙る愚者、奴の肉片すらも残してはならない。故に私は忌むべき存在の召喚を宣言しよう。星を喰い尽くすほどの異常性だ、オベリスク程度腹の足しにも成らぬ筈だ
顕現せよ蛆虫(ドール)、今まで追記(か)いてきた弱点(てん)を狙い顎と涎を揮うのだ。建築物の分解も容易いもので、この蹂躙・破壊の権化を止める壁は知れず――そろそろ認めるべきだとは思わないか、この生物風情が
重ねてダメージアップも活かしてみよう、秩序(アザトート)平穏(ホテプ)へのひどい冒涜、如何に償うと謂うのか
全ては現の夢に帰すのだろう、奴隷共の脳内には小さな繭しか描かれない。さあ、排斥(それ)を失くしたぞ?
ディアボロスの二人がオベリスクの破壊を始めた時、シアン・キャンベル(妖蟲・g01143)も同じようにその場所にいた。
シアンの漆黒の瞳は蔑むような色を乗せ、オベリスクを見ていた。
オベリスク越しに神を騙る愚者を見ているだとでもいうのか。事実、この塔はあってはならないものなのだ。
「故に私は忌むべき存在の召喚を宣言しよう」
これから始まるのは異端審問の時間。
シアンは胸の前で指を組む。それは祈るためではなく、呼ぶための行為。
蠢くは異常な成長を遂げた蛆虫。シアン達が作り出した弱点を狙い、その顎で容赦なくオベリスクを噛み砕いていく。
オベリスク程度では腹の足しにも成らないだろう。しかしシアンの顕現したそれらはオベリスクを破壊するために這いずり喰らう。
神への酷い冒涜、如何に償うと謂うのか――シアンはそう問うように目を細め、砕かれていくオベリスクを見つめ続ける。
あれだけ苦労して立てられたオベリスクは、天を仰いだ姿を一変させ地に伏していった。
オベリスクが倒れる瞬間に風が一陣吹き抜ける。砂を舞いあげ、シアンの漆黒の髪を躍らせていきオベリスクは完全に破壊された。
「さあ、排斥(それ)を失くしたぞ?」
シアンはそう口にしたのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
ベアトリス・リュウフワ
人を使い捨ての物品としてでしか扱えないクロノヴェーダは、尽く滅ぼすべき。
それを再認識しましたわ。
皆様が切り開いてくださった道に、深い感謝を。
さて、大物狩りといきましょう。
悪辣な呪いを爪に宿しているようですが、【呪詛】の熱量なら、わたくしの剣も負けておりません(情熱)。
呪いというものは、より強いものに飲み込まれてしまうものです。その性質が発現できぬよう、塗り替えてしまいましょう。
それに加え、正道の剣――某の三手で貴方を支配いたします。
いずれにせよ、タールに触れたくはありません。受け止めるよりも『流し、かわす』ほうに意識を裂きますわ。
【残像】を残すほどの体捌きならば、わたくしを捉えるのは難儀かと。
シアン・キャンベル
オベリスクを喰い荒らしたが、可哀想に、蛆どもは小腹すらも満たせていない。土屑をマントルと見る方が無理なのだよ。故に――
地を進め蛆どもよ、下からの奇襲(わな)で在れば簡単には悟られまい。今が好機だ
嗚呼、求めるべきは肉だろう。忌々しい、神を模倣した存在への復讐だ
私のやる事は先程と何も変わらない。ダメージアップのゴリ押しで奴の腸を散らかし、脳髄を啜るのみだ
さあ――貴様、貴様は本当の秩序、平穏を知らぬ。この後永遠に、延々と神の在り方について語ろうではないか
何、炎上していてよく聞こえないな。少し火力を下げ給えよ――此方に移る
飛んで火に入る虫はいないと知れ。ははは――!
グレン・ゲンジ
TOKYOエゼキエル出身の若者です
性格:言動は不良ですが、根は善良な青年です
敵に対しては粗暴で無慈悲です
困っている人に頼み事をされたら、文句を言いつつも引き受けます
根底に「自分の感情に嘘をつきたくない」という気持ちがあります
行動:念動力も持ちますが、装備武器による近接攻撃を得意としています
戦い以外では力仕事や、翼で飛行する事による運搬作業を得意とします。それ以外の特技を持ちませんが、他ディアボロスの行動は可能な限り手伝います
台詞例:
「クソ野郎…!ブッ殺す!」
「お前には、もう誰もやらせねえ!」
「頼み?…しょうがねえな、やってやるよ」
他のディアボロスの邪魔はしません。よろしくお願いします
●
オベリスクが音を立て崩れていく。その様子に顔を真っ赤にした火祭のオノフリアが酷い酷いと喚き散らしていた。
「なんてことしてくれるの!」
黒いタールの翼で空を飛びながら、オベリスクを破壊したディアボロスに向けて、オノフリアは炎を強く舞い上がらせる。
炎がごうごうと音を立てる中、グレン・ゲンジ(狂刃のスレイヤー・g01052)が空を舞うオノフリアを見上げて呟く。
「奴隷を生贄にするなんざ、許さねぇ!」
「ええ、そうですわ。人を使い捨ての物品としてでしか扱えないクロノヴェーダは、尽く滅ぼすべき」
瓦礫が散らばる砂地、足場が良いとは言えない場所であれども、ディアボロスである彼らはなんなく攻撃に出ることが出来る。
グレンとベアトリス・リュウフワ(強欲と傲慢のミルフィーユ・g04591)が頭上で炎を纏う少女を見上げ、いつでも攻撃が出来るように態勢を整えた。
「忌々しい、神を模倣した存在への復讐だ」
両手を広げ、シアン・キャンベル(妖蟲・g01143)がそう声高らかに謳う。それを合図にディアボロスが空を飛ぶオノフリアへと向かっていった。
「ぶんぶん飛び回ってねぇで、落ちろ!」
「嫌よ! 折角のオベリスクまで壊して、邪魔して楽しいの?」
瓦礫の山から飛び上がり、赤く煌めく翼を広げるグレンがオノフリアに特殊金属性の籠手を纏った拳を向ける。
オベリスクの建造をさせた奴隷達の命を奪おうとするオノフリアにまずは一撃。グレンの強い力が乗った拳がオノフリアの柔い腹を殴りつけた。
オノフリアは堪らず声を漏らし地面に膝をつくが、すぐにその濁った瞳でグレンを睨むと鋭い爪を具現化させる。オノフリアが振り上げた黒く淀むタールの魔獣の爪が、グレンの赤鱗の肌を掻いて火花を散らせた。
「タールの爪の味はどう?」
「悪辣な呪いを爪に宿しているようですが、【呪詛】の熱量なら、わたくしの剣も負けておりません」
にやりとオノフリアが厭らしく笑って見せる。だがその背後には黒を纏う少女が直剣を片手にし、口元に弧を描き立っていた。
「大物狩りといきましょうか」
鋭く淀むタールの爪をベアトリスが一度剣で払い、それからすぐにオノフリアの態勢を崩させるように二撃目を叩き込む。
オノフリアはタールの爪で直剣を揮うベアトリスを追うが、残像ばかりを追いかけるしかなく悔しそうに唇を引き結んだ。
飛び散るタールをベアトリスは踊るように避けて、くるりとスカートを翻しまわるとそのまま三度目の斬撃でオノフリアの体を斬り裂いた。
「嗚呼、求めるべきは肉だろう」
よろめく体を必死に支えるオノフリア、然しその足元には蠢く白い虫の姿がある。
「ひっ……! な、なによ気持ち悪い!」
オベリスクを喰い荒らした蛆は、小腹も満たせていないとシアンが小さく嗤う。
地を這う蛆が、鮮血を垂れ流すオノフリアの足を登り、その肉に牙を突き立てていく。
「さあ――貴様、貴様は本当の秩序、平穏を知らぬ。この後永遠に、延々と神の在り方について語ろうではないか」
シアンが謳うようにオノフリアに話しかける。だが、オノフリアはシアンの言葉に反応する余裕などなかった。
炎を纏うオノフリアは必死になって蛆を払おうと身じろぎし、タールの爪を振り回すしかなく。
より強く纏う炎を燃え上がらせるオノフリアが、必死に藻掻いて砂を巻き込みながら爪を振り上げた。
凶悪な爪がシアンの頬に一筋の傷をつけたが、それも深くはなかった。
それだけオノフリアが受けたダメージは大きいということだろう。
「絶対にあんたたち、許さない、から……!」
「何、炎上していてよく聞こえないな。少し火力を下げ給えよ」
燃え上がる炎が一層強い音を立てるが、オノフリアの体からは絶えず血が流れていく。抵抗するオノフリアはあと少しで倒すことができるだろう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【避難勧告】がLV2になった!
【建造物分解】がLV4になった!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV6になった!
藺草・風水
即興連携、アドリブ歓迎
「そのオベリスクだけは、作らせはしないの」
排斥のオベリスクの妨害を完遂する為に、確実に敵を撃破するつもりで動く
「こっちも都合があるからね、さっさと落ちてもらうの!」
クロススレンドキャノンによる【天来受砲】の誘導弾砲撃で撃ち落とす
反撃の魔獣の爪にはこまかいダッシュで直撃をもらわないようにすることで対応
龍統・光明
『その業喰わせて貰う。さぁ、貴様の業を数えろ……』
ドラゴニアンのガジェッティア × レジェンドウィザード
性別:男
口調:俺、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?
特徴:基本冷静沈着。但しノリは良い。
普段二刀流と蹴術を織り交ぜる戦闘スタイルだが、
AS展開時は一転二丁銃と羽形ブラスターを操り戦う。
基本回避優先で防御の際は左腕を盾代わりに使う
常にクールである事に努めており、他に迷惑をかけない様に心掛けている
例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!(NG:ギャグ・コミカル)
破壊されたオベリスクの破片をオノフリアは手に取った。血に濡れた手が破片を赤く染めていく。その破片を見つめるオノフリアの胸の中は憎悪で溢れていたが、ここでディアボロスを倒して、またオベリスクを立てればいいのだと思い直す。
「そのオベリスクだけは、作らせはしないの」
藺草・風水(天使喰らいの重ガンナー・g00346)が、クロススレンドキャノンの銃口を向けそう口にする。
赤く染まる破片を握り絞めたオノフリアは、次々に現れるディアボロスに歯噛みする。風水はそんなオノフリアを見つめて、しっかりとクロススレンドキャノンを構えていた。
「ほんとうに、ディアボロスって邪魔な存在!」
「それはお互い様だろう」
美しい白鱗が太陽の光で輝く翼、それを一度大きく広げた龍統・光明(千変万化の九頭龍神・g01001)がオノフリアの言葉に小さく返す。
あるべき歴史を護り、安寧の平和を齎すために、ディアボロスである彼らは戦うのだ。
だが、それを邪魔するのもクロノヴェーダだ。お互いに譲れぬ思いがあるのだろう。
オノフリアが流れ出る血液を花びらのようにまき散らして黒い翼で空へ飛び上がっていく。
「こっちも都合があるからね、さっさと落ちてもらうの!」
飛んだオノフリアに向けて、風水がクロススレンドキャノンのトリガーを引く。天来受砲――風水が取り込んだ天使の力を込めた追尾砲弾が銃口から発射される。
「そんなもので撃ち落とせ……ギャン!」
空を駆けまわる風水の誘導弾砲撃を、オノフリアが鼻で笑って避けるように翼を広げていくが、それも計算済みだった。
天来受砲の弾丸が描く軌道はしっかりとオノフリアを捉えている。
数多の砲弾を食らってオノフリアが悲鳴をあげた。しかし彼女はクロノヴェーダ、やられているばかりじゃないとでも言うように鋭い爪を振りかざす。
風水はその爪をこまかなダッシュで避けていく。ひらひらと風水のスカートと艶やかな青髪が揺れた。
「光明くん! いまだよ!」
爪をひらりと避けた風水が叫ぶ。
光明が大きく頷いて、砂地を蹴り上げて走った。
舞い上がる砂が散らばり、オベリスクの破片を蹴って進む光明。
タールの爪を左腕で受け流した光明は、オノフリアの腹を蹴り後方へ下がらせた。
そして砂を巻き込んでオノフリアの体が下がった瞬間――、
「ロック完了。射ち貫け!」
強い光と共に轟音が響き渡る。
光明の持つ二丁銃、絶から放つフルブラストがオノフリアの翼や体を同時に撃ち抜いたのだ。
オノフリアが息を飲んで、破壊されたオベリスクと飛び散る自身の鮮血を見つめていた。
乾いた砂地にオノフリアの体が沈み、じわりと血の染みを広げていく。
光明は展開していた装具を収めると、風水に視線を向けた。
魔獣の爪による軽い切り傷はあるものの、風水はなんともないよと笑みを見せると二人は新宿島に戻るためのパラドクストレインへと乗る為に砂を踏み締め歩いていくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【動物の友】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!