リプレイ
風祭・天
穴を掘って砲撃をして斬り込みをして…ははーん、天さん分かったし☆ いわゆる、やることがガチのマで多い系の作戦だにゃー☆
や、そんなくらいで尻込みするような私じゃないけどね☆ とりあ、リリカちゃんの言ってたようにひと当てレッツゴー☆
撃った後はガンダで斬り込みたいし、大掛かりに身を守ってもしゃーなしだよね。次に繋げやすいように、身を隠せる程度の深さの穴を掘る感じでゴー☆ 掘った土は壁にしちゃえばよきよき☆
他の人たちも居るなら皆で掘るしー☆ ご安全にー☆
身を隠す穴ができたら、少し相手を偵察してからの攻撃開始☆
とりま敵が固まってそうなトコとか陣地構築が甘そうなトコが狙い目になりそうだよねー☆ 敵、結構ゴツそうな天魔武者が居るみたいだから砲身とか見えたりしたらマジでラッキーなんだけれどねー☆
攻撃する時は肆式疆域だね☆
目には目を、砲撃には砲撃をー☆ 重火器の召喚だから、派手さもマシマシで対抗してやるぜぃ☆ 敵を沈黙させるのと、派手派手にやって目を惹くことで後の斬り込みも楽になればテンアゲ案件だよね☆
●砲撃戦!
下野国の国境に敷かれた天魔武者の塹壕陣地。そこから少し離れた見下ろせる高い場所でディアボロスが陣地を作ろうとしていた。
「穴を掘って砲撃をして斬り込みをして……ははーん、天さん分かったし☆ いわゆる、やることがガチのマで多い系の作戦だにゃー☆」
作戦内容を聞いた風祭・天(逢佛殺佛・g08672)は大変そうだと口にしながらも笑みを浮かべる。
「や、そんなくらいで尻込みするような私じゃないけどね☆ とりあ、リリカちゃんの言ってたようにひと当てレッツゴー☆」
穴倉で閉じ困っている連中に目が覚めるような一撃を叩き込んでやろうと意気込んで準備を行う。
「撃った後はガンダで斬り込みたいし、大掛かりに身を守ってもしゃーなしだよね。次に繋げやすいように、身を隠せる程度の深さの穴を掘る感じでゴー☆ 掘った土は壁にしちゃえばよきよき☆」
すぐに使い捨てるのだから、そこまで凝って作る必要はないと、穴を掘りその土で壁を作ることにする。
「掘って掘ってー☆ 盛って盛ってー☆」
大型スコップを使ってざっくざくと、ディアボロスの身体能力をフル活用して軽快に穴を掘り上げていった……。
「よーし、完成だにゃー☆」
ご機嫌に天は出来上がった穴と壁の前で額の汗を拭う。
「ちょうどいい準備運動になったし☆ さっそく始めよっか☆」
準備が整うと、敵の固まっていそうな場所や、陣地構築が甘そうなところを探していく。
「敵、結構ゴツそうな天魔武者が居るみたいだから砲身とか見えたりしないかなー?」
塹壕の穴の中をじーっと見つめていると、キラリと反射する光が目に入った。
「あ、あれ、砲身に光が反射してるのかも。絶対そうだよね、見つけちゃった☆ マジでラッキー☆」
砲身自体は見えなかったが、光を受けて反射する光が見えた。そこに敵が居ると確信して攻撃を開始する。
「目には目を、砲撃には砲撃をー☆ 重火器の召喚だから、派手さもマシマシで対抗してやるぜぃ☆」
やるマシマシで天がパラドクス『肆式疆域守節(シシキキョウイキシュセツ)』を発動し、拾参式と呼ばれる結界術の肆で、周囲に大量の重火器を召喚した。
「いくよー☆ ファイアー☆」
重火器が一斉に火を噴き、塹壕に着弾して大爆発が起こった!
「な、何事か!!」
「砲撃を受けている! ディアボロスの攻撃だ!!」
次々と爆発が起こり鳴り止まぬ砲撃に大地が揺れ、塹壕陣地を守るトループス級『砲戦特化型天魔武者・三筒』の砲撃部隊が吹き飛ぶ土に塗れながら、慌てて砲撃が行われているディアボロス陣地を見る。
「あそこだ! 反撃せよ!!」
「砲撃開始ーーー!!」
三つのキャノン砲からキャニスター弾を発射し、空中で弾をばら撒いて散弾の雨を降らせる!
「反撃がきたし、作った陣地が役に立つね☆」
すぐに天は穴に飛び込み身を守る。散弾は壁に穴を開け、地面にもまた穴を穿っていく。しかし壁や地面で減衰し天に大きなダメージは与えられない。
「向こうも派手だねー☆ ならもっともっと派手派手にやって、こっちに集中してもらおっかな。そうすれば斬り込みも楽になってテンアゲ案件だよね☆」
砲撃が降る中でも天は余裕の笑みを浮かべ、お返しとばかりにさらに砲撃で飽和攻撃を行い、塹壕に砲撃の雨を降り注がせて健在をアピールして敵の目を惹きつけ、防壁で身を守る両者は致命傷を与えられぬまま撃ち合う。
そうして支援砲撃によって三筒の頭が押さえられ、派手に砲撃を撃ち合っている隙に、ディアボロスの突撃部隊が塹壕へと突入を開始する――。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
大和・恭弥
アドリブ連携可
中々、壮観な塹壕だな。敵に不足はなし――か。
徳川の家臣は正史でも強者ばかりだが
俺たちもここで歩みを止めるわけにはいかないからな
妖刀「藍雪花染」を抜刀、呪詛を全解放
戦場を迅速に駆け抜け、塹壕に躊躇いなく飛び込む
仲間の援護で集中が逸れた隙を有効に利用
徹甲弾をかいくぐるように滑り込み
下からキャノン砲を斬り上げるように一太刀を浴びせる
生憎と、俺は地上戦の方が得意なんだ
素早い一閃に全ての力を乗せて刀を振り抜く
もちろん、一撃で斬れる軟な相手じゃないと判ってる
だけど、塹壕には俺も慣れているからな
地形をうまく利用して足場にして臨機応変に対応し
ダメージを出来る限り軽減して動くよ
呼吸を読んだところで「剣技・鬼哭啾啾」を発動
お前たち――刻を奪った者から奪還の言葉を聞くとはな
この地にかつて存在していたはずの魂の嘆きを知っているか?
天使や悪魔に会うことも、目論見を達成することもない
ここがお前たちの最期の地になるんだ
最期に修羅と化した魂の嘆きを聴かせてやるよ
●塹壕内戦
「中々、壮観な塹壕だな。敵に不足はなし――か」
砲撃音が響く中、大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)は防衛に張り巡らされた塹壕を見渡す。
「徳川の家臣は正史でも強者ばかりだが、俺たちもここで歩みを止めるわけにはいかないからな」
必ず突破してみせようと、〈妖刀『藍雪花染』〉を抜刀して刃に宿る呪詛を全開放した。
「先陣を務めさせてもらおう」
そして塹壕と味方陣地から砲撃が飛び交う戦場を駆け、真っ直ぐに塹壕に近づくと躊躇なく飛び込む!
「こちらの方が砲撃の手数は上だ! すぐにディアボロスの陣地を粉砕してやる!!」
「安房国奪還の為にディアボロスを撃滅するのだ!!」
塹壕内ではトループス級『砲戦特化型天魔武者・三筒』達が砲撃を繰り返し、ディアボロスが砲撃してくる陣地に撃ち返して破壊しようとしていた。
「ん? ディアボロス!?」
放つ砲撃音が煩く響き、頭上から降り注ぐ攻撃に注意を集中していた三筒は恭弥の接近に気付かず、塹壕内への侵入を許していた。
「攻撃せよ!!」
慌てて三筒が三つのキャノン砲から徹甲弾を発射するが、恭弥は直撃コースの弾を妖刀で弾きながら掻い潜って懐に滑り込み、下から斬り上げてキャノン砲を上に向かせた。
「生憎と、俺は地上戦の方が得意なんだ」
そしてパラドクス『剣技・鬼哭啾啾(ケンギ・キコクシュウシュウ)』を発動し、妖刀が知る死魂の絶望を幻影化する――。
「お前たち――刻を奪った者から奪還の言葉を聞くとはな。この地にかつて存在していたはずの魂の嘆きを知っているか?」
絶望して死んだ魂の嘆き、それが恐怖と苦痛に歪んだ顔となり、絶望を三筒達に伝播する……。
「な、なんだこれは!!」
「来るな!!」
三筒達は幻影に惑わされて徹甲弾を撃ち出し、壁に穴を開けた。
「天使や悪魔に会うことも、目論見を達成することもない。ここがお前たちの最期の地になるんだ」
低い姿勢で恭弥は妖刀を構え、その刃に絶望に染まった呪詛を集める。
「最期に修羅と化した魂の嘆きを聴かせてやるよ」
大上段から振り下ろすと、刃が強固な三筒の体を両断した!
「ガァアアアアアアア!!!!!」
内部を深く破壊された三筒が爆散して辺りにパーツが飛び散る。そして恭弥は止まることなく、次の敵に斬り掛かり、今度は下から斬り上げて逆袈裟に断ち、三筒が深々と刃を受け内部から爆発を起こした!
「これ以上の狼藉を許すな!!」
「撃て撃て……ぐ、敵の砲撃が!」
三筒達が徹甲弾を放つが、頭上から降り注ぐディアボロスの支援砲撃に集中力が乱れる。
「塹壕に潜り込まれたところで、砲撃主体であるお前たちの負けは確定している――」
徹甲弾を弾いた恭弥が妖刀を横一閃に振り抜き、三筒達を上下に両断して薙ぎ払った!
「グガァッ!!」
「ぐ、距離を取れれば……! 塹壕が逆に不利になるとは!!」
狭い塹壕内では近接戦となってしまう。砲撃が得意な三筒はその長所を活かせず、恭弥は塹壕内を素早く立ち回って砲撃部隊に大打撃を与えた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
伊佐沼・チカ
おおーっ、後ろからたっくさん大筒を撃って貰えるおかげで、とっても殴り込み易くなってるのです!
チカ、目一杯の力を込めて、悪ぃおさむらいさん達を討ち取りに参ります!
敵さんが後ろのお仲間さんと撃ち合ってる隙に、一気に塹壕の中に飛び込んで片をつけるのです
突入すると同時に【照明】を使って、周りが外とおんなじように、良く見えるようにします
暗闇に慣れた敵さんを驚かせながら、チカはぶっ潰す相手をよく見れるようになるのです!
《天魔鎚『山崩』》に思い切り力をこめて、『天魔機構・山嵐』を使います!
砲撃がチカに向く前に、鎚が火ぃ吹き出す勢いで一気に近づいて、ぐるぐる回りながらぶっ叩くのです!
具足の中身まで叩き潰して、二度と動けねぇようにしてやります
ほわぁ、いっぱい弾を飛ばしてきたのです!?
咄嗟に《天魔障壁『羽衣』》で壁を出して出来るだけ弾を散らして、胸や顔は《デストロイガントレット》で守るのです
そしたらまた、ぐるぐる回ってぶん殴ってやります!
とっととどきなせぇ!チカ達は、ここから先に用があるのです!
「おおーっ、後ろからたっくさん大筒を撃って貰えるおかげで、とっても殴り込み易くなってるのです!」
伊佐沼・チカ(土興しの鎚・g08514)は背後の味方陣地から飛んでいく砲撃を目で追う。
「チカ、目一杯の力を込めて、悪ぃおさむらいさん達を討ち取りに参ります!」
援護射撃が飛ぶ中、全力で駆け寄って塹壕へと飛び込む!
「撃ち返せ!!」
「塹壕で暴れているディアボロスにも弾幕を張って対応するぞ!」
『砲戦特化型天魔武者・三筒』は降り注ぐ砲撃と、塹壕内で暴れるディアボロスの攻勢に混乱していた。
「先に突入してるお仲間さんに意識が向いているのです。チカも大暴れするのです!」
チカが【照明】を使い暗い塹壕内を明るく照らす。
「光がっ」
暗所に慣れた三筒達の視界が焼け付いたように一瞬眩む。
「穴の中が外とおんなじように、お天道様に照らされたら、チカはぶっ潰す相手をよく見れるようになるのです!」
その隙にチカが〈天魔鎚『山崩』〉を手にパラドクス『天魔機構・山嵐』を発動し、槌頭のブースターを噴射して火を噴く勢いで一気に接近し、ぐるぐる回りながらフルスイングでぶっ叩き三筒の装甲を粉砕し内部まで衝撃を通した!
「ぐ、ガアアァアアアアアアア!!!!」
壁に叩きつけられた三筒は爆発を起こして吹き飛ぶ。
「具足の中身まで叩き潰して、二度と動けねぇようにしてやります」
その勢いのままチカはぐるぐる回って戦鎚で敵を薙ぎ払った!
「もう一体ディアボロスが入って来ているぞ!!」
「撃ち殺せ!!」
数を大きく減らしながらも三筒が三つのキャノン砲からキャニスター弾を放ち、散弾の雨を塹壕内に降らせる!
「ほわぁ、いっぱい弾を飛ばしてきたのです!?」
見上げたチカは咄嗟に〈天魔障壁『羽衣』〉でバリアを張り、弾を少しでも逸らして迫る数を減らし、両腕の〈デストロイガントレット〉で頭部や胸の急所を守り、ガンガンとガントレットに当たって弾ける弾の雨を防ぎ切った。
「倒せなかったか!」
「ならば倒せるまで撃ち続けるのだ!!」
三筒がさらに砲撃を続けようとするが、その合間を逃さずにチカが再び戦鎚を手に加速してぐるぐると回転しながらぶん殴る!
「とっととどきなせぇ! チカ達は、ここから先に用があるのです!」
「グギャアアアアア!!」
「通さんッガギァ!!!」
チカの戦鎚は残った三筒達の巨体を吹き飛ばし、壁にぐしゃっと叩きつけて爆発を起こし、派手に薙ぎ払って塹壕内に道をこじ開けた!
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
●塹壕内の刺客
「遅かったか」
アヴァタール級『酒井忠次』がトループス級『上泉信綱』を率いて、塹壕に敵が侵入したのを知って駆け付けたが、既に三筒の砲撃部隊は壊滅していた。
「だが塹壕内ならば近接戦を得意とする我ら新陰流の独壇場でござる。奇襲を仕掛けて斬り捨ててみせましょう」
「然り、塹壕内を把握しているこちらが有利。必ずやディアボロスの首を獲ってみせましょうぞ」
上泉信綱らがやる気を漲らせ、腰の刀の柄に手を置いた。
「よし、侵入してきたディアボロスを一人も逃すな。その首を手柄として『安房国』を取り戻すのだ!」
「「おうっ!!」」
酒井忠次の命を受けた上泉信綱が、塹壕の入り組んだ地形を利用してディアボロスへと忍び寄り、奇襲を仕掛ける――。
風祭・天
塹壕の外からてぃやーっと、斬り込みJK登場―☆
他の人たちがキャノンな天魔武者をやっつけてくれて助かったしー☆ 全部独りでやらなくて済んだし、仲間はよきよき☆ それに、タイミングがズレたお陰で奇襲して来た敵と息継ぎする暇もなく連戦ってぱおんな状況には陥らなかったしさー☆
とりあ、塹壕はクネクネだし奇襲自体を避けるのは無理ぽだね☆
と、すると行きつく先は肉を斬らせて骨を云々。や、天さんは肉を斬らせる気もないけど…じゃなく、要するに待ち構えてのカウンターでゴーゴーってことだし☆ この方針で行くからには、パラドクスは弐式抜刀だよー☆
天さんも少しは剣術齧ってる系のJKだから上泉伊勢守の名前にはアゲだし、イザ尋常に感はありありのあり☆ ただ、ワラワラいっぱい出て来るのは何だか解釈違いなんだよねー…ぱおん。
今回は塹壕の中で攻撃を受け続けんとダメだし、他の人たちと協力が可能なら積極的にしていくよー☆ 一緒に頑張ろうぜぃ☆
後は、敵の出て来る方向はちゃんと観察しておくしー☆ 敵の大将もそっち側に居そうっしょ?
伊佐沼・チカ
ほわぁ、穴ぐらの奥の方はこうなってんのかぁ……
【照明】があっても、敵さんがどこにいるか簡単にはわかんねぇのです
ぼんやり飛び込んで滅多刺しにされねぇよう、気を付けないと、ですね
一度に沢山の敵さんの目に入んねぇように、チカも穴ぐらの中の凸凹を壁にしながら進むのです
幸い、明るいお陰で周りの様子がどうなってるかはちゃあんとわかります
ちょっとずつ倒しては進んで、なるべく大勢の待ち伏せに引っ掛からず切り抜けるのです
敵さんを見つけたら『神懸・地衝暴鎚』をば使います
《天魔鎚『山崩』》を力一杯地べたに振り下ろして、その時の震えを何十倍にも高めるのです
敵さんが土の壁に隠れてようと、ちょっとでも姿が見えたなら、足元に響く衝撃や地割れで倒してやります!
もし、どうやっても敵さんを少しずつ倒すのは難しい場所があったら、盛り上がった地面や壁を少し壊して、敵さんの守りに穴を開けるのもいいかもしれません
反撃の刀は『山崩』を振って打ち返したり、《天魔障壁『羽衣』》で弾いて傷を浅くするのです
ふぅー、なんとか切り抜けたのです!
ハニエル・フェニックス
お手伝いに来たよ!
この後も戦いが控えてるしね、味方は多い方が良いでしょ?
それに敵が天魔武者なら、剣術を磨く為にも相手にとって不足なし!
思い切って塹壕を進んで行くぞー!
まずはこの加速をどうするかだけど……まぁこっちに来てくれるならそこは気にしなくていいかな。
後ろや横に回られるのだけ気を付けて迎え撃つよ!
ガードアップもあるから私のタフさで耐えられない事はないはず。
無防備に受けようって言うんじゃないけど、防ぎきれない事だけは覚悟しておこう。
こっちから攻撃と言うよりは、今回は不意打ちに対処して行く気持ちかな。
斬りかかられたのを受け止めて、そのまま斬り返して行くって感じ!
先行率アップにもちょっとだけ期待はしてるけど、とりあえずゆっくりめに警戒しながら歩くしかないね。
こっちだって接近戦は得意な方だからね、きっと遅れは取らないよ。
ね、天ちゃん!
●塹壕内の襲撃
「ほわぁ、穴ぐらの奥の方はこうなってんのかぁ……」
伊佐沼・チカ(土興しの鎚・g08514)は砲撃部隊を撃破した後に、落ち着いて塹壕内を見渡す。明かりで周囲を照らしても、入り組んだ構造をしていて死角が多く視界が通らない。
「お手伝いに来たよ!」
そこへハニエル・フェニックス(第七の天使・g00897)が砲撃が止まって安全になった地上を駆け、元気に加勢に現れた。
「この後も戦いが控えてるしね、味方は多い方が良いでしょ? それに敵が天魔武者なら、剣術を磨く為にも相手にとって不足なし! 思い切って塹壕を進んで行くぞー!」
気合十分に小太刀〈朱鳥〉を抜き放った!
「仲間が増えるのは心強ぇのです。でも【照明】があっても、敵さんがどこにいるか簡単にはわかんねぇのです。ぼんやり飛び込んで滅多刺しにされねぇよう、気を付けないと、ですね」
チカは仲間を歓迎し、慎重に進もうと自身も穴ぐらの中の凸凹を壁にしながら前進する。
(「幸い、明るいお陰で周りの様子がどうなってるかはちゃあんとわかります。ちょっとずつ倒しては進んで、なるべく大勢の待ち伏せに引っ掛からず切り抜けるのです」)
多くの敵と一気に鉢合わせにならないようにと、先の見えない場所では足を止めて様子を窺う。すると何者かの足音が聞こえた。
(「おぉ、この向こうにいるみてぇです。なら先制攻撃するのです!」)
(「任せるよ!」)
先に気付いた今が先制のチャンスだと、ハニエルの前に出たチカはパラドクス『神懸・地衝暴鎚』を発動し、〈天魔鎚『山崩』〉をブースター噴射させ、力一杯振り下ろして大地を叩く! すると大地が波打ち、大きく揺れながら地割れを起こして壁向こうの上泉信綱を呑み込んだ!
「なっ、地面が割れっ!! うわああああああっ!!!」
突然の地割れに落下した上泉信綱が悲鳴を上げて受け身も取れずぐちゃりと潰れ、その上から土砂が流れ落ちて埋もれた。
「これは!!」
「ディアボロスの攻撃でござる!!」
その近くに居た上泉信綱が仲間がやられたのに気づき、すぐに打って出来ようと接近してくる。
「相手が二人なら。こっちも二人でどうにかできそうです!」
残像を残しながら接近する上泉信綱が刀を振り下すと、チカは山崩で受け止める。しかしもう一体が凄まじい加速で横に回り込んでいた。
「まずはこの加速をどうするかだけど……まぁこっちに来てくれるならそこは気にしなくていいかな」
ハニエルは正面の敵は任せ、回り込んで来る敵と相対する。
「新陰流の居合を受けてみよ!!」
抜く手も見せぬ神速の居合が放たれる!
「見えなくても、居合が来るってわかってれば受け止められるよ!」
ハニエルは狙いを読んで首を守るように小太刀を構えた。すると衝撃と共に金属音が鳴り、刃と刃がぶつかり合っていた。
「受けられた!? ならば押し切ってその首叩き切ってくれよう!」
上泉信綱が全身の力を込めて押し切ろうとする――。
「てぃやー」
そこへ可愛らしい掛け声と共に支援砲撃を行っていた風祭・天(逢佛殺佛・g08672)が塹壕の中に斬り込み、パラドクス『弐式抜刀「跋難陀」(ニシキバットウ「バツナンダ」)』を発動して一尺八寸五分の日本刀〈野晒彌五郎〉を抜き打って後の先を取り、相手の刃が届く前に一閃して振り上げた腕ごと首を刎ねた!
「なっ!?」
驚いたまま上泉信綱の頭部が大地に落ちる。
「何奴!!」
「JK登場―☆」
誰何するもう一人の敵に天はパチっとウインクして☆を飛ばし参戦する。
「天ちゃん!」
助けられたハニエルが笑顔になって名前を呼んだ。
「他の人たちがキャノンな天魔武者をやっつけてくれて助かったしー☆ 全部独りでやらなくて済んだし、仲間はよきよき☆ それに、タイミングがズレたお陰で奇襲して来た敵と息継ぎする暇もなく連戦ってぱおんな状況には陥らなかったしさー☆」
ぺらぺらと喋りながら振るった刀を鞘に納める。
「居合の遣い手か!!」
ならばと残った上泉信綱は居合の構えで腰の刀の柄に手を置いて天と向かい合う。
「多数を相手に居合の構えは失敗じゃないかなー」
背後に回ったハニエルがパラドクス『神蝕呪刃』を発動し、小太刀に呪いを帯びさせて背中に深く突き入れた!
「ぐぁっ!! これは、呪詛か……!」
傷口から呪詛が浸食し、上泉信綱は内から呪詛によって体内の機関が狂い、バチバチと体内で火花を散らしてショートしたように動かなくなり崩れ落ちた。
「近くにはもういねぇみてぇです。この調子でちょっとずつ倒していくのです」
チカが続いて襲ってくる敵が居ないのを確認してほっと一息つく。
「とりあ、塹壕はクネクネだし奇襲自体を避けるのは無理ぽだね☆ と、すると行きつく先は肉を斬らせて骨を云々。や、天さんは肉を斬らせる気もないけど……じゃなく、要するに待ち構えてのカウンターでゴーゴーってことだし☆」
刀を鞘に納めたまま天は周囲を見渡し、敵の奇襲にカウンターを当てていく作戦で先頭を歩き出す。
「天さんも少しは剣術齧ってる系のJKだから上泉伊勢守の名前にはアゲだし、イザ尋常に感はありありのあり☆ ただ、ワラワラいっぱい出て来るのは何だか解釈違いなんだよねー……ぱおん」
上泉伊勢守という剣豪と戦うのはテンションが上がるが、量産型というのはどうにも盛り上がりきらないと微妙にテンションを下げる。
「まぁ個人名がついててもトループス級だもんね。でも剣の腕はなかなかみたいだし、集団で来られたら油断はできない相手かも? だけどこっちだって接近戦は得意な方だからね、きっと遅れは取らないよ。ね、天ちゃん!」
「もち☆ 剣の勝負なら負けないし☆」
ハニエルは小太刀を手に、周囲を警戒しながら天とお喋りしていると、少し幅が広がった通路で複数の物陰から上泉信綱らが一斉に飛び出してきた!
「現れたのです! 回り込んで来るのはチカが相手をするのです!」
チカは背後に回り込もうとする敵の斬撃を〈天魔障壁『羽衣』〉のバリアで弾いて勢いを弱め、山崩を振るって打ち返した。
「どっちの抜刀が速いか勝負だし☆」
「新陰流の一刀に小細工は不要!」
天が構えとは言えない構えで隙を晒すと、上泉信綱は一気に間合いを詰めると刀を抜き打つ! しかしその刃が届く前に、天の振るう刀が上泉信綱の胴を横一閃に両断していた!
「な、なんという速さ……」
驚愕しつつ上泉信綱の上半身がずれ落ちて爆発を起こした。
「恐るべき抜刀術。しかし抜いてしまえば使えまい!!」
そこへ新たな上泉信綱が間合いを詰めて、仲間がやられたお返しに刀を叩き込もうとする!
「私の相手もしてもらうよ!」
その前にハニエルが割込み、呪いを宿す小太刀を手に切り結ぶ! 刃と刃が幾度もぶつかり合って火花が散る。
「新陰流の剣についてくるでござるか!」
「まだまだこんなものじゃないよ!」
ハニエルは斬撃の速度を上げ、刃が敵を掠めると呪詛が喰い込んで動きを鈍らせていく。
「これはっ呪いか!」
「気付いた時にはもう遅いよ!」
踏み込んだハニエルが刃を一閃して上泉信綱の首を飛ばした!
「こちらの奇襲に対応してくるとは!!」
「戦力を小出しにしては潰される! ここで一気に仕掛けるぞ!!」
残っていた上泉信綱らが息を合わせて四方から襲い掛かる!
「まとめて倒してやります!」
チカが山崩を振り上げ、ブースターが火を噴いてぐるっと回転して加速させると地面に叩き込む! 衝撃に地震が起こり大地が割れて迫る敵群を全て呑み込んだ!
「なぁっ!!!」
「落ちるでござる!!」
深い穴に落ちた者は衝撃に身体が砕け、さらに地割れが閉じて押し潰される。
「ぐぅあああっ!!」
何とか脱出した者も、手足や胴体が砕けていた。
「これで終わり!」
「剣での勝負楽しかったし☆ バイバイだよー☆」
ハニエルと天が刃を振るってトドメを刺し、全ての上泉信綱らを仕留めた。
「ふぅー、なんとか切り抜けたのです!」
トループス級が全滅したのを確認したチカが汗を拭う。
「敵が現れたのは向こうだから、敵の大将もそっち側に居そうだぜぃ☆」
「って、噂をすればってやつだね」
天とハニエルが通路の先に目を向けると、指揮官であるアヴァタール級『酒井忠次』が姿を見せた。
「地の利を以って奇襲を仕掛けても勝てんとは。だがこの一戦は『安房国』を取り戻す為に何としても勝たねばならぬ。我が命を賭してディアボロスを排除してみせよう!」
背部スラスターユニットを吹かせ、素早い動きで狭い塹壕内を器用に動き回ってビームガンを構えた――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
伊佐沼・チカ
取り戻す、だぁ? 日の本を奪ったのは、おめぇさん達の方なのです!
こんの生き馬ん目ぇ抜くみてぇな戦国の世にも、優しいお殿様や、正しいおさむらいさんはいました
それなのに、おめぇさん達が全部の国を乗っ取って、民草をいじめ始めたんじゃありませんか!
悪ぃおさむらいさんには、一反の田んぼだって渡しゃしねぇぞぉ、なのです!
敵さんは、すばしっこく駆け回るのが得意、みたいなのです
だったらチカは、強引に動きを止めて重てぇ一発を打ち込む技を、使います
『神懸・地牢重撃鎚』で、敵さんの周りの地面を盛り上げて、逃げ場がねぇように塞いでやるのです
んでもって、チカは穴ぐらの天井すれすれまで高く跳んで、≪天魔鎚『山崩』≫を振り下ろします!
これで敵さんがぺしゃんこになってくれれば、それが一番なのですが……
仕留め切らなくても、叩き伏せた所をお仲間さんに狙ってもらえれば、一気に畳みかけられるのです!
敵さんの鉄砲は、こっちの鎧や盾を貫くみたい、なのです
撃つ音を聞いたら、咄嗟に体を逸らしたり横に跳んだりして、あたり所をずらすのです
宇佐美・アリス
アドリブOK
他の人達とも連携していくわよ
残った塹壕も後少しよ
押し切りましょ〜(他の塹壕戦から合流)
って、また、酒井忠次
酷使されてるわね、貴方
水の剣舞で攻撃よ
呼び出した水の妖精さん達に援護してもらいつつ、斬り込むわよ
狭い塹壕の地形は、こっちも慣れて来たんだから
念動隔壁のピーター君や妖精さんのブレスで敵の移動先を制限、誘導してもらって、有利な形に持ち込みましょう
自分の斬撃もフェイントにして、チカさんに繋げましょう
敵の攻撃は、一撃離脱スタイル
私も良く使うし、今回で2回目だから弱点も予想しやすいわね
塹壕の壁とピーター君、チカさんの作った地形、使えるものは何でも使って、背後からの強襲と左右一方からの攻撃は対処するわよ
(パラドクスなんで全く警戒は解かないし、同じ技2回目とは言っても全く同じではないと油断しないけど)これで正面と横一方と上にある程度専念出来るわ
攻撃は上記の対処で方向を絞った上でシールドと剣で威力を削いでいくわよ
遠宮・秋
知ったこっちゃないっての
泥棒の間でどんだけ勝手にやりとりされようと、どっちの泥棒のもんでもないから
あんたたちは最初からずっと自分たちのものだったって改竄してるんだろうし、その自覚もないんだろうけど……あたしたちは覚えてんの
「千葉」を取り戻すのはあたしたち!
大太刀「白河泡沫分」を手に戦闘
あっちが塹壕内で戦うなら、こっちも付き合ってあげるよ
見た目は銃っぽい? 動き回れないから接近すればこっちが有利そうだけど、どうやって接近するか……ってちょっ!?
あっちのビームの刃を生やしての超高速移動に対しては刃を刀で防ぎ、切り裂かれないように
そのなりで銃も盾も使わないとか、器用だ、ね!
あっちが接近してきてくれるならどう近づくかは考えなくていい
接近してきたところを『鴉嘴の太刀』。下から上に振り上げる刀で勢いを殺しつつ打ち上げてバランスを崩し、スラスター噴射で体勢を整える前に刺突で貫く
ふー……ここって蝦夷とは違うディヴィジョンなんだよね?
日本って人型メカに支配される運命的なやつでもあんの?
ハニエル・フェニックス
あなたがここの大将だね、やーっと辿り着いた!
天ちゃん(g08672)、ここは私に譲ってくれるんだよね。
先に斬り込んだのは私だもん、お手柄はいただきだよ!
目配せしたらこんな感じで会話しよう。
視線とさりげない仕草で作戦を決めたら、目立つように翼を広げて立ち向かうよ。
出来るなら飛翔を使ってでも私に注目して貰おう!
敵の武器はビームガンかぁ……さっきまでの相手と雰囲気違いすぎない?
多分オーラも防御に使えないから、動き回って直撃を避けられるように頑張ろう。
攻めあぐねてるように見せる……ってゆーか実際攻めあぐねてるんだけど、今は無理に攻撃しなくても大丈夫。
攻撃したいなーって姿勢だけ見せておけば十分かも。
すぐに天ちゃんが一気に道を切り拓いてくれるからね!
手を振る合図に合わせて、思い切って攻撃する素振りを見せよう。
こっちにもう一押し気を引けば奇襲はやりやすくなるはずだよね。
その隙に踏み込んで超接近戦を仕掛けるよ。
2人の息を合わせた連続攻撃、受けてみなさい!
こっちは勝って皆とお祝いしなきゃなんだからね!
風祭・天
堅実そうで素早そうなのが来た感☆
ただ、イマイチ地味系でぴえん…天さん、傾奇者系の天魔武者の方がテンアゲするんだけどにゃー☆ ってことで、ハニィちゃんに任せて私は援護&後方でヨロヨロ~☆
と、ハニィちゃんからの目配せを受けたらそんな感じで撒き餌しとくし☆
言葉の通り、ハニィちゃんに正面を任せたら後衛から数発撃ってガチのマで援護に回った感を出した後、ガンダで回り込み作戦レッツゴー☆ や、敵の想定外からの攻撃を仕掛けられたら奇襲成功でおけまるだから、完全に回り込まなくてもよきよきなんだけれどねー☆
よきな位置に付けたらハニィちゃんに合図の手を振って、速度重視な参式抜刀で奇襲ゴーゴー☆ 気付いたとしても、もう斬っちゃってるから遅いぜぃ☆
私の奇襲に合わせてハニィちゃんも踏み込んできてくれるはずだから、ここからはズッ友同士、タイミングを微妙にズラしての敵に息を吐かせぬ超接近戦の連撃で、圧倒的に終わらせてやるしー☆
無事に四天王の一角を崩せたのなら、ハニィちゃんや皆とハイタッチしてテンアゲ案件っしょー☆
●塹壕制圧
「取り戻す、だぁ? 日の本を奪ったのは、おめぇさん達の方なのです!」
敵の一方的な物言いに伊佐沼・チカ(土興しの鎚・g08514)は怒りを露にする。
「こんの生き馬ん目ぇ抜くみてぇな戦国の世にも、優しいお殿様や、正しいおさむらいさんはいました。それなのに、おめぇさん達が全部の国を乗っ取って、民草をいじめ始めたんじゃありませんか!」
そして今まで多くの民を苦しめてきた天魔武者に文句を言う。
「悪ぃおさむらいさんには、一反の田んぼだって渡しゃしねぇぞぉ、なのです!」
「愚か者め、力ある者に支配されるのが戦国の理。弱き者は黙って支配を受け入れていればいいのだ!」
チカの怒りなどどこ吹く風で、酒井忠次は狭く見通しの悪い塹壕内を巧みに動き回って距離を保ち有利な位置を確保する。
「残った塹壕も後少しよ。押し切りましょ〜」
他の塹壕で戦い終えた宇佐美・アリス(兎に非ず・g01948)が合流する。
「って、また、酒井忠次。酷使されてるわね、貴方」
先ほども見た敵だと、油断せずに身構える。
「どこから来た……まさかこの先の塹壕がディアボロスに占拠されたというのか!」
酒井忠次がアリスがやって来た方向を見て最悪の事態を想定する。
「く、拙い。ここを確実に死守しなくては!!」
そして背部スラスターユニットを使い距離を取ろうとした。
「機動力を活かされる前に斬り込むわよ」
アリスは先手を取ろうとパラドクス『水の剣舞(ウンディーネ・ダンス)』を発動し、水の妖精さん達を召喚して共にフェアリーソード〈VORPAL SWORD〉を手に攻撃を仕掛ける――。
「来るか、ならば返り討ちにしてみせる!!」
酒井忠次がスラスターユニットから巨大なビームの刃を生やして飛んで突っ込んで来る!
「狭い塹壕の地形は、こっちも慣れて来たんだから」
対してアリスは念動隔壁のピーター君で敵の突進を阻止し、妖精さんのブレスで移動先を制限して動きを誘導する。
「邪魔をするな!!」
「どれだけ速くても、動きがわかっていればこちらが先に仕掛けられるわ」
そこへ待ち構えていたアリスが剣を振るい、斬撃を浴びせてスラスターユニットを傷つけ、機動力を減少させてその場に失速して着地させた。
「読まれていた? いや、誘導されたのか!!」
酒井忠次はすぐにその場から離れようと地を蹴った。
「敵さんは、すばしっこく駆け回るのが得意、みたいなのです……」
だったらとチカはパラドクス『神懸・地牢重撃鎚(カミガカリ・チロウジュウゲキツイ)』を発動し、野の神に念じて敵の周囲の地面を盛り上げ逃げ場を塞いでしまう。
「大地が隆起した!? パラドクスか!!」
「逃げ場がねぇように塞いでやったのです」
慌てて酒井忠次は乗り越えて逃げようとするが、その前に穴倉の天井すれすれまで高く跳躍したチカが頭上を取り、振りかぶった〈天魔鎚『山崩』〉のブースターを点火し思い切り振り下ろす!
「これでぺしゃんこににしてやるのです!」
「しまった!! 追い込まれたか!!」
酒井忠次が左腕の盾を掲げて受け止める。
「ぐぅううおおっ! ぐああああっ!!」
しかし強烈な衝撃を抑えきれず、地面に叩きつけられた。
「ま、まだ動ける!」
装甲がへこみバチバチと漏電しながらも、酒井忠次は跳ね起きて駆け出す。
「悪ぃおさむらいさんは丈夫だなぁ。だけんども、こっちには頼りになるお仲間さんがいるのです」
「やりましたねチカさんっ」
チカの声に応じるように、そこへ駆け寄ったアリスが再び剣を振るい、斬撃で胴を斬り裂くと、内部で小さな爆発が起こった。
「が、ぐぅうううう!!」
酒井忠次が追撃を避けるようにスラスターを吹かして飛び上がった。
「よくもやってくれたものだ! 今度はこちらが斬り裂いてくれる!!」
そして巨大なビームの刃を翼のように形成、一気に突っ込んでアリスを狙う!
(「敵の攻撃は、一撃離脱スタイル。私も良く使うし、今回で2回目だから弱点も予想しやすいわね」)
アリスは慌てずに敵の動きを観察し、塹壕の壁とピーター君、チカの作った隆起した土壁を使い、左側と背後の死角を潰し、敵の攻めて来る方向を限定する。
(「パラドクスなんで全く警戒は解かないし、同じ技2回目とは言っても全く同じではないと油断しないけど――これで正面と横一方と上にある程度専念出来るわ」)
どこから攻めて来るかと、じっと剣を構えて待つ。
「両断する!!」
すると上から酒井忠次が降って来た!
「上っ」
待ち構えていたアリスは〈カフスシールド〉の防御力場で勢いを減衰させ、ビームソードを剣で受け止め、押し切ろうとする勢いを受け流して刃は土壁を切り裂いて軌道を変えて後退する。
「凌がれるとは! だが負けられぬ! 何としても安房国を取り戻すのだ!!」
酒井忠次は諦めずに再び攻撃を仕掛けようと構えた。
「知ったこっちゃないっての。泥棒の間でどんだけ勝手にやりとりされようと、どっちの泥棒のもんでもないから」
そこへ加勢に塹壕に跳び込んだ遠宮・秋(アブノーマル中学生・g11768)が、敵の身勝手な言い分に怒りを込めて異議を唱える。
「あんたたちは最初からずっと自分たちのものだったって改竄してるんだろうし、その自覚もないんだろうけど……あたしたちは覚えてんの。「千葉」を取り戻すのはあたしたち!」
過去の安房国ではなく、今の千葉を取り戻すのだと、大太刀〈白河泡沫分〉を構えて迎え撃つ。
「何を訳のわからぬことを! 邪魔をするなら斬り捨てるのみ!」
酒井忠次が仕掛けようと足を踏み出す。
「見た目は銃っぽい? 動き回れないから接近すればこっちが有利そうだけど、どうやって接近するか……ってちょっ!?」
秋が接近戦を仕掛けようと思ったところで、酒井忠次は再び翼のようにビームソードを展開して飛んで突っ込んで来た!
慌てて秋は大太刀で受け止め、体勢を崩しながらも受け流した。勢いを殺さずに酒井忠次は通り過ぎ、先で旋回してまた攻撃を仕掛けて来る。
「そのなりで銃も盾も使わないとか、器用だ、ね!」
感心しながらも、秋は大太刀を下段に構えた――。
(「あっちが接近してきてくれるならどう近づくかは考えなくていい……」)
敵の接近に合わせ、パラドクス『鴉嘴の太刀(アシノタチ)』を発動して下から大太刀を斬り上げ、スラスターの左翼を切断し衝撃で酒井忠次の突進を止めて体を巻き上げる!
「な、なんだとっ!?」
「鴉嘴の太刀!」
続けて流れるような動きで大太刀を引いて突きを放ち、酒井忠次の腹を貫く!
「があっ、ば、馬鹿な!!」
腹部で爆発が起こり吹き飛んだ酒井忠次は壁に叩きつけられた。
「いったん、間合いを離さなくては!!」
深いダメージを負った酒井忠次は飛んで奥へ右に左にと遮蔽物の陰に逃げ、距離を取って仕切り直す。
「あなたがここの大将だね、やーっと辿り着いた!」
引く敵との距離を詰めたハニエル・フェニックス(第七の天使・g00897)が笑みを浮かべる。
「堅実そうで素早そうなのが来た感☆」
同じく風祭・天(逢佛殺佛・g08672)は素早く狭い塹壕内を駆ける敵を目で追う。
「ただ、イマイチ地味系でぴえん……天さん、傾奇者系の天魔武者の方がテンアゲするんだけどにゃー☆ ってことで、ハニィちゃんに任せて私は援護&後方でヨロヨロ~☆」
距離を取り後衛からハニエルに手を振って、大型拳銃〈Vertex.M51〉を数発撃って敵には当てず壁に穴開けてガチで援護に回った感じを演出する。
「天ちゃんが譲ってくれるみたい。先に斬り込んだのは私だもん、お手柄はいただきだよ!」
ハニエルは目配せして、互いに企みを理解して作戦を決め、前に出ると目立つように翼を広げた。
「前衛後衛の連携か。ならば連携を崩すだけのこと」
酒井忠次は少し下がって入り組んだ通路に入って射線を潰し、ハニエルが視界に入った瞬間に撃とうとビームガンを構えた。
「敵の武器はビームガンかぁ……さっきまでの相手と雰囲気違いすぎない?」
先ほどまでの侍らしい斬り込み部隊とは違い、距離を保って銃で待ち構える戦法にハニエルは顔をしかめる。
「多分オーラも防御に使えないから、動き回って直撃を避けられるように頑張ろう」
防御を抜く特殊なビームを受け止めるのは危険だと、じりじりと射線に入らないように近づく。
(「攻めあぐねてるように見せる……ってゆーか実際攻めあぐねてるんだけど、今は無理に攻撃しなくても大丈夫。攻撃したいなーって姿勢だけ見せておけば十分かも」)
攻めようとする行動だけは行い、ハニエルは敵の意識を引く。
(「すぐに天ちゃんが一気に道を切り拓いてくれるからね!」)
天がこの硬直状態を打開してくれるはずだと信じ、自らは囮役を全うする――。
(「ガンダで回り込み作戦レッツゴー☆ や、敵の想定外からの攻撃を仕掛けられたら奇襲成功でおけまるだから、完全に回り込まなくてもよきよきなんだけれどねー☆」)
その間に天が回り込もうと塹壕内を駆けて道を探す――。
(「なかなか繋がる道が見つかんないし……あ☆ ここなんていい感じだし☆」)
脇道に入って細い通路を抜けると、酒井忠次の背後に側に出た。
(「ハニィちゃんは……見えないけど、気づいてくれるっしょ☆」)
ハニエルが連携してくれると信じ、速度重視でパラドクス『参式抜刀「娑伽羅」(サンシキバットウ「シャガラ」)』を発動する――。
(「奇襲ゴーゴー☆」)
飛び出して一気に踏み込むと、右足を折り左足を後ろに伸ばした極端に低い構えから日本刀〈野晒彌五郎〉を抜刀し、神速で斬り上げる!
「なんだっ!?」
物音に気付いて咄嗟に盾を向けようとするが間に合わず、酒井忠次の背中が斬り裂かれた!
「ぐわぁっ!! 背後に回り込まれただと!!」
慌てて振り返った酒井忠次が銃口を天に向けようとする。
「合わせるよ!」
天が動いたのを察知したハニエルもすぐに駆け出し、パラドクス『第捌回心「恒星天」(ダイハチカイシン「コウセイテン」)』を発動して翼を羽ばたかせて舞い上がると、小太刀〈朱鳥〉を掲げ急降下して振り下ろす!
「ぐぅうううう!!」
その一撃を酒井忠次は盾で受け止める。しかし押し切られて刃が盾ごと左腕を叩き切った!
「なにぃっ!!」
「2人の息を合わせた連続攻撃、受けてみなさい!」
「ズッ友同士の連携に勝てるわけないっしょ☆」
驚く酒井忠次が態勢を立て直す前に、押し切ろうとハニエルと天が連携して左右から斬撃を浴びせる!
「ぐ、ぐあっ! うぅがぁああっ!!」
苦しそうな声を上げ、酒井忠次は全身に刀傷を負っていく。
「超接近戦の連撃で圧倒的に終わらせてやるしー☆」
「こっちは勝って皆とお祝いしなきゃなんだからね!」
このまま押し切ろうと、二人は手を休めずに酒井忠次の装甲を切り刻み、身体のあちこちで爆発を起こし体が後方へと吹き飛んだ!
「ぐ、ぐぅっ! これ以上はさせん!!」
地面を転がった酒井忠次がビームの属性を調整し、防御機構を無効化するビームガンを放つ!
「敵さんの鉄砲は、こっちの鎧や盾を貫くみたい、なのです。
チカは発砲音と光を察知すると、咄嗟に体を逸らして山崩を盾にして、ビームの軌道を僅かにずらして直撃を避けるが、無理な体勢に尻餅をつく。
「体勢を崩したな! これで仕留める!!」
そこへ酒井忠次は銃口を向けた――。
「もう攻撃はさせないわ」
アリスが舞うように剣を一閃し、銃を持った手首を切断した!
「ぐ、がああああああ!!」
右腕が爆発し酒井忠次は後退した。
「逃がさないよ!」
そこへ秋が接近し、大太刀を下から上に振り上げ、掬い上げるようにして片足を切断し、体勢が崩れた酒井忠次は壁に叩きつけられた!
「これで終わりにするわよ」
もう相手に反撃に機会は与えないと、アリスが剣を低く振るってもう片方の足も斬り落とす。
「っがぁ!! 四肢を失おうとも、まだ戦える!!」
諦めずに酒井忠次がスラスターを吹かし、翼の如きビームの刃で斬り掛かる!
「まだ諦めないのは流石だけど、悪足掻きだよ!」
「剣の戦いなら天さんもアゲだし、付き合ってあげるぜぃ☆」
ハニエルと天が左右から同時に斬撃を放ち、スラスターユニットを切り裂いてビームをかき消した!
「これが最後の一撃、なのです!」
無防備になった敵にチカが戦鎚を振り下ろし、頭を胴体にめり込ませて粉砕した!
「む、無念……安房国を取り戻せないのか……」
悔しそうに呟いた酒井忠次が爆発四散して吹き飛んだ……。
「イェーイ☆ テンアゲ案件っしょー☆」
「やったね天ちゃん!」
天とハニエルがハイタッチし、他の仲間ともハイタッチして喜び合う。
「ふー……ここって蝦夷とは違うディヴィジョンなんだよね? 日本って人型メカに支配される運命的なやつでもあんの?」
「日本というとロボットのイメージがあるのかもしれないわね」
秋が大きく息を吐いて緊張を解き、日本のディヴィジョンはメカばかりなのは何故なのかと首を傾げ、アリスは海外から見た日本のイメージを思い浮かべた。
「悪ぃおさむらいさんはやっつけたのです。これで穴ぐらはこっちのもんです。この調子で日の本を取り戻してやるのです!」
チカはむんと気合を入れ、天魔武者の支配する大地を取り戻すことを誓う――。
そうしてディアボロス達は塹壕の攻略に成功し帰還した。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!