ジャンムー潜入調査作戦
七大聖地バラナシを目指していたディアボロスは、最初の目的地である『城塞都市ジャンムー』に到達しました。
城塞都市ジャンムーは、善神であるジェネラル級アーディティヤ『弁財天』によって支配されているという情報を得ています。
攻略旅団からは、ジャンムーで情報収集を行なう事が提案されています。
ジャンムーに潜入し、ジャンムーの一般人と交流、可能な限り情報を集めてください。
ここで得られた情報を元に、目的地をバラナシから変更する場合は、攻略旅団で提案を行ってください。
城塞都市の音色(作者 凪未宇)
#蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ
#ジャンムー潜入調査作戦
#城塞都市ジャンムー
#七大聖地バラナシへの道
#弁財天
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「ふむ、どうやら我ら、七大聖地バラナシを目指す旅の第一歩……ジャンムーへと到着したようだな」
攻略旅団からは、ジャンムーでの情報収集の作戦が提示されているので、ジャンムーに潜入して、ジャンムー市民から情報を集めて欲しいと神剣・雷皇(神成る雷・g11471)が説明する。
「地味な任務だが……ぬるいとは言わせんぞ。むしろ、こういう時にこそ真価が問われるのだ。有力な情報が得られれば、それをもとにして次なる一手を練る。状況に応じて、攻略の方針を立て直すのもまた戦略だ」
攻略旅団で、ジャンムーの攻略、或いは、新たな目的地の指定があれば、その方針で都市の攻略が行われるだろう。
特に無ければ、ジャンムーをすぐに出立して、バラナシへの移動を続ける事になる。
何か良いアイデアを思い付いた場合は、攻略旅団で提案して欲しい。
「城塞都市ジャンムーには、どうやらアーディティヤどもが大勢で警戒に当たっておるようだな。まともに入るのは……まあ、無理だと思っておけ」
だが、朗報もあると、ニヤリと雷皇は笑う。
「どうやら、シュリーナガルで吉祥天ラクシュミが討たれた件。あれが既に伝わっているらしい。つまり、ジャンムーの近くで、『悪神ディアボロス』が大々的に暴れ回れば、警戒を強めているだろうアーディティヤの大部隊が討伐に動くだろう」
その隙を突いて市街へ潜入すれば、一般人と接触を持つことができるはずだ。
一般人に対してであれば、【友達催眠】を使えば、向こうも心を開いてくれ、情報を聞き出すことも出来るだろう。
「ただし、ジャンムーの市民には、弁財天が吉祥天を殺した悪者達がジャンムーに来るかもしれないと、警戒を呼び掛けているようだ。友であっても、不審な動きを見せた途端にアーディティヤへ密告するよう徹底しているらしい」
安全に聞き込むのであれば、不審な動きを見せないのが一番だが、それでは大した情報は手に入らないだろう。どんな風に情報を集めていくか、その辺りの注意と工夫は必要だ。
「情報を探ってる最中に臨検だの追手がかかったら、その時は撃破してでも強行突破するしかないだろう」
ジャンムーの支配者は、ジェネラル級アーディティヤ『弁財天』の運命の運命の相手が『梵天』であるという情報もある。
「梵天といえば、インド神話では帝釈天と対になる存在。そして帝釈天といえば、毘沙門天を従えし戦神。その流れを踏まえれば、何かしら繋がる情報があるかもしれんな」
一般人から得られるのは噂程度のものとなるが、攻略旅団提案により情報の精度が上がっている為、それなりに有力な情報を得られる可能性もありそうだ。
「潜入ってのは、知恵も胆力も要る仕事だから心してかかるといい」
情報収集を行った後のことも考えながら、現地へ向かって欲しいと言って、雷皇は案内を終えるのであった。
焼けつく石畳の小径を抜けた先、城塞都市ジャンムーの村の広場では、バナヤンの木陰に人々が集まり、弁財天を讃える音楽の練習に勤しみながら、噂話に花を咲かせていた。
「なあ、聞いたか。あの吉祥天様が、悪神ディアボロスってのに討たれたってよ」
「弁財天様のお言葉どおりになったというわけか。あの女神さまは見かけばかりで内面が綺麗じゃないからな」
「ふふ、そりゃそうだ。弁財天様こそが至高の美であり、芸の神だからな」
一人の若い男が、弦を調整しながら少し声を潜める。
「ただな、吉祥天を殺した悪神ディアボロスの手の者たちが、こっちに来るかもしれないっていうぞ」
「だからかー、アーディティヤ様達が警戒して巡回してるのか……」
「だけど難しいよな。顔見知りであっても、変わった素振りの奴を見かけたら即報告しろって言われてもなー……」
一体、怪しい素振りとはどんなことなのだろうかと、村人たちは考える。
「とにかく、神に仇なす者を野放しにできるものか。知り合いだろうが家族だろうが、弁財天様の敵なら容赦できないな」
気を付けようと互いに誓い合い、彼らも楽器を手に取り練習の輪に加わる。
笛や小太鼓、サントゥールなどを手に、村人たちは日々の音楽の練習を続けた。
高く透き通る笛の音に、太鼓のリズムが重なり、空気がふわりと振動する。
次に弁財天様に奉納し讃える曲を。
広場に響く旋律は、祈りであり、尊敬であり、忠誠の証。
弁財天を讃えるジャンムーの人々が奏でる音色は、美しく気高く響くのであった。
リプレイ
一里塚・燐寧
おーおー、美しさがウリの奴が支配してる割にずいぶんと武骨とゆーか、警備厳重な街じゃんね
こりゃ一芝居打たないと中に入るのは難しいかぁ
オッケイ。折角だし思いっきり暴れちゃうよぉ!
え、なんか仮装した方がいい?
んじゃーチェーンソーザウルス(ネメシス形態で変身する謎の恐竜)をモチーフにした着ぐるみで行くよぉ
悪神とゆーか怪獣だけど、悪人面ではあるんじゃないかなぁ?
異様な姿で要塞外の人間を襲撃するよぉ
プターハさんが言うような行商人が、荷物と一緒にいればベストだねぇ
後は城塞外にスラムとか壁の中に収まりきらなかった農地があればそれもいいかも
へい、きみ達!まーだイモ臭いアーディティヤを推してるのぉ?
これからのトレンドはあたし達悪神ディアボロス!
みんなあたし達のファンにならない?なりたいよねぇ?
くらえっ、悪神ディアボロスのファンを信仰したくなるビーム!
怪獣が吐き出す熱線のように口から『闇雷収束咆』を放ち、物品や無人の建物といった非生物だけを狙って焼くよぉ
あははぁ!あたし達を信仰しないと全部燃やされちゃうよぉ!
プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携大歓迎
久しぶりにメヘンに変身し悪役モード
異国情緒漂いますが、悪神ディアボロスの多様性を広める為に有効でしょう
燐寧様のザウルス(着ぐるみ)姿もなんとなく懐かしさを感じます
うむ、多様性
城塞都市ということは城門などで囲まれているのでしょうか?
ならばジャンムー近郊の街道か、城門あたりを狙うと良いですね
成る程スラムや農地という手もありますか
城塞都市に向う商人などを襲うのも良いでしょうか
あぁ、そういえば…
吉祥天がしていた「敢えて逃す」という手がいいですね
いわゆる、山賊や追い剥ぎ的に
「命が惜しくば、品物おいていけ」
と、荷物を置いて逃げるよう仕向けましょう
イーリアス・サンダーで雷を纏い、荷馬車等があれば体当たりして脅します
もちろん、商人達に「身体的」な危害を加えぬよう細心の注意を払いますよ
さすれば巡回の敵に助けを求めるでしょう
同時に【パラドウス通信】を発動
潜入する仲間にこちらの状況を連絡すれば、混乱のタイミングを合わせられますし
仲間との連携にも利用
ハーリス・アルアビド
既に警戒されている中に潜入するとなれば危険はありますが、必要なことです。陽動が上手く行けば潜入の助けになるとのこと。
共に行動する方々と陽動のタイミングなどを打ち合わせしておきます。
一里塚さんの着ぐるみとプターハさんのお姿はよいですね、知らぬ者が見れば気圧されるでしょう。私も仮装してみます。体を覆う布を被り、下は血糊をつけた包帯を巻きつけます。【ルージュ・バラージ】を使う際には不気味な声音で呪文を唱えるなど演出を加えましょう。
知恵と魔術の神トトよ、技芸の神ベスよ、人心を惑わすお力をお授け下さい。
住民の生活に大きな影響が出たり人がいそうな場所は避け、街道脇や空き地のような場所を狙います。
城壁の頑丈さがある程度推測できれば、やり過ぎない程度に城壁を攻撃してもよいでしょう。
狙いたい場所に人がいた場合は上空に弾幕を打ち上げて脅して移動してもらいます。皆さん逃げる時は転ばないよう気を付けてくださいね。
●悪、吠える
ジャンムー城塞都市から少し離れた緩丘の影にから、ディアボロス達は街の様子を窺っていた。
「おーおー、美しさがウリの奴が支配してる割にずいぶんと武骨とゆーか、警備厳重な街じゃんね。こりゃ一芝居打たないと中に入るのは難しいかぁ」
この場で最も場違いな女子高校生の一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)が、ピンクの髪を揺らし。
「久しぶりですね、これも……」
そう取り出したる仮面を付け悪役モードですと、プターハ・カデューシアス(祝福龍・g03560)は悪の秘密結社が一員メヘンへと扮し、パラドクス通信を展開した。
これで相手に聞かせたくない会話は、ディアボロス間だけで通信し合うことが出来る。
「異国情緒漂いますが、悪神ディアボロスの多様性を広める為に有効でしょう」
「え、なんか仮装した方がいい? んじゃーチェーンソーザウルスをモチーフにした着ぐるみで行くよぉ。悪神とゆーか怪獣だけど、悪人面ではあるんじゃないかなぁ?」
どこに用意していたのか、いそいそと着ぐるみを着用する燐寧を見ながらプターハが懐かしさを感じていると、私も何か仮装してみなければと思ったのか、ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)は血糊をつけた包帯を巻き始めた。
「一里塚さんの着ぐるみとプターハさんのお姿はよいですね、知らぬ者が見れば気圧されるでしょう」
そう言って、仕上げに体を覆うよう布を被りミイラのような姿に。
「うむ、多様性」
「警戒されている中に潜入するとなれば、危険はありますが、必要なことです。陽動が上手く行けば潜入の助けになるようですし、頑張りましょう」
プターハが怪しく衣を風にたなびかせる中、その身に静かに雷撃を纏わせる。
「あぁ、そういえば……吉祥天がしていた『敢えて逃す』という手がいいですね。商人達に、身体的な危害を加えぬよう細心の注意を払いましょう」
その瞳に映るのは、ゆっくりと城塞都市の門へと向かう荷車。香料や金属器を運ぶ行商人たちの一団だ。
「燐寧様、どうぞ派手に。ハーリス様、脇を封じていただけますか」
「オッケイ。折角だし、思いっきり暴れちゃうよぉ!」
「知恵と魔術の神トトよ、技芸の神ベスよ、人心を惑わすお力をお授け下さい」
燐寧がチェーンソーザウルスの着ぐるみの中から飛び跳ねるように手を挙げ、足元の地面を蹴り。ハーリスは彼が信じる祖国の神へと、祈りを捧げた。
「へい、きみ達! まーだイモ臭いアーディティヤを推してるのぉ? これからのトレンドは、あたし達悪神ディアボロス!」
咆哮とともに、黒煙を巻き上げながら登場。チェーンソー型の背鰭がぐるぐると回転し、牙がギラつく。良く出来た着ぐるみだ。
「みんなあたし達のファンにならない? なりたいよねぇ? くらえっ、悪神ディアボロスのファンを信仰したくなるビーム!」
荷車を護衛する男たちが一斉に、騒ぎ出す。
「なんだ!? 化け物か!?」
「っ、警戒しろ!!」
燐寧は高く跳ね、怪獣のように背を反らす。
「怨み募りし魂よ、群がり集いて荒れ狂え。汝ら、牙なき羊にあらず。餓竜となりて怨敵を喰らうべし……な~んてね。ドカーンっていくよぉ!」
まるで、怪獣映画さながらに、大きく着ぐるみの口が開かれ。巨大な熱線が唸りをあげ、『闇雷収束咆(プラズマ・ダーク・ハウリング)』が、荷車の屋根を勢い良く吹き飛ばした。
香料が空中に弾け、街道に火柱が上がる。
「あははぁ! あたし達を信仰しないと全部燃やされちゃうよぉ!」
悲鳴とくしゃみが辺りに響き、他の荷車は慌ててその場から逃げだそうとしたが、雷光ぎ行く手を阻む。
「逃げる道があると思いましたか? 命が惜しくば、品物おいていけ」
雷を纏う『イーリアス・サンダー』による突進で、荷車の動きを止めたのだ。
人ならざる力に、商人たちは、恐怖のあまり声も出ず、後ずさった。
そこに不気味な影と声が滑り込む。
良く聞けば、それが彼の故郷の言葉で唱えてる呪文だと分かるが。知らない者には、意味の分からない不気味な音に聞こえたことだろう。
血のように赤く輝く弾丸『ルージュ・バラージ』が、弾幕を張るかのように商人達に迫り襲い掛かる。勿論全ての弾丸は、彼らには当たらず荷車や、木々などに着弾させた。あくまでも威嚇射撃というとこだ。
すべての演出は人を傷つけることなく、しかし圧倒的。商人たちは持ち物を放り出し、半狂乱で逃げていく。
「風が変わりました……」
ハーリスが空気の変化に気が付き、視線をあげた。
空気が、粘つくように重くなり、空が鳴いた。
城塞都市の内より無数の影が飛んでくる。黄金であったり、鮮やかな色彩を持つ衣に、無数の手や顔を持つ、東亜の神々の名を持つアーディティヤの大軍が空に広がった。
「おぉ~、すっごいやる気だねぇ~」
「反応が早いですね。かなり警戒されていますね」
「あれだけ、気をひければ十分でしょう」
彼らは最後にそれぞれの技を豪快に放ち、煙幕代わりのようにして、その場から急いで撤退していくのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV2が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
アニル・スカンダ
お♪ドンパチが始まったみてぇだな!
【パラドクス通信】が届くまでは大人しくしてたけど、知らせが来たら
潜入開始~
そうだなぁ、旅芸人が芸能神の巡礼に来たって体で街に溶け込もうか
【友達催眠】も、もち有効利用!
奉納の音楽を奏でる楽士の中でも、口が軽そうなお嬢ちゃん方や若いヤツをねらって、大げさに褒めて良い気分にさせよう
得意の話術やダンスも総動員して懐にはいるぜぇ
イヤァ、さっすが芸術の都はちがうなー
なぁなぁ、弁財天サマって見たことある?
すっげー綺麗なんだろ?
俺、1度でいいから拝みたいんだよなぁ
「運命の相手」の梵天サマもご一緒なら最強にありがてぇよなー
ぜってー御利益ありそうじゃん!
チャンス無いかなー?
ってわけで
『梵天』と『弁財天』について
外見や、性格、どんなタイミングで市民が会う機会があるのか探りてーな
特に、梵天の居所は
今は何処当たりにいるから会えない~とか、話の流れで聞けたらサイコーなんだけどな
ばったり敵に出くわしたら建物の影に隠れ【光学迷彩】でやり過ごすぞ
アドリブや連携は大歓迎だぜ~
●ジャンムーの街
「お♪ ドンパチが始まったみてぇだな!」
遠く爆音が上がり、パラドクス通信で連絡が入った瞬間、アニル・スカンダ(韋駄天・g11719)はにやりと笑った。
「そうだなぁ、旅芸人が芸能神の巡礼に来たって体で街に溶け込もうか。奉納の音楽を奏でる楽士の中でも、口が軽そうなお嬢ちゃん方や若いヤツをねらって、大げさに褒めて良い気分にさせようかなっと」
旅芸人風に笛を腰に差し、ジャンムーの門前では、アーディティヤたちがぞろぞろ出払った直後で見張りはガラガラ。楽勝ですり抜けられた。
都市の中に入れば、お決まりのように上空漂う天空寺院が見える。
「イヤァ、さっすが芸術を愛する都市はちがうなー」
まずは街角で軽く一曲。伸びやかな笛の音に合わせ、軽快なステップ。
自然と混ざり込んだ音楽の輪の中で、相手を選びアニルは話しかける。
「お嬢ちゃん、その琵琶の音いいねぇ! なぁなぁ、弁財天サマって見たことある? すっげー綺麗なんだろ? 俺、1度でいいから拝みたいんだよなぁ~」
「それは、もちろん弁財天様は聡明でお美しい方ですから……って、あなた見たことないんですか?」
この都市の人間なのに何故と、厳しい視線が注がれる。
「あぁ、まぁ……」
困ったように視線を泳がせていると、良く見ればそこかしこに琵琶を手にした女神の絵姿があり、信仰の対象である女神の姿を知らない振りはやり過ぎたかと、内心小さく焦り。
そういえば……と、話を切り替える。
「『運命の相手』の梵天サマもご一緒なら、最強にありがてぇよなー。ぜってー御利益ありそうじゃん! チャンス無いかなー?」
「……それは無理ですよ。梵天様は須弥山の中でも、お偉い神様なんだから、滅多にここには来ないのよ。でも、次に須弥山がジャンムーに近づいた時には、今度こそ梵天様のお姿を拝みたいものだわ」
おかげで、弁財天様の機嫌がキツイ時もあるのだとか。
「梵天様はとても煌びやかで、お美しいからきっと心配になられるんでしょうね」
褒められ上機嫌になった若い楽士たちは、ついペラペラと内輪話をこぼす。
上出来、上出来。しかし深入りし過ぎは危険だ。
もう少し何か聞き出せそうだが、ずっと話しているのも怪しまれそうだ。幸い、まだ殆どの警備は戻ってきていない。
女神様に一曲と、軽いノリで笛を奏で。一旦、その場からアニルは離れるのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
クィト・メリトモナカアイス
すっと流すところだったけど。
「次に須弥山がジャンムーに近づいた時には」ってどういうこと……?
山が飛ぶのだろうか。
大陸が飛んで寺院が飛ぶのだし不思議はないけれども、最終人類史の伝承通りの須弥山サイズだと大きすぎない……?
須弥山の北門を守護してたらしい毘沙門天。帝釈天は伝承では毘沙門天の上司。リグ・ヴェーダでもそうなら帝釈天も須弥山にいると思う。
で、弁財天が心配してる?ということは他の善神も須弥山にいるのかも。
……なんかジェネラル級たくさんの拠点になってそう。
と、そんなことを考えながらシストルムをしゃりんしゃりんと鳴らし音楽を演奏し、【友達催眠】を使用し近くで演奏する人に話しかける。
んむー、珍しい楽器を手に入れたので、この音色を活かし、弁財天様をたたえる音楽を考え中。
須弥山の梵天様や他の方々を讃える音楽も考えた方がいいだろうか。
と、そんな感じで話を振り、須弥山の他のジェネラル級の情報集め。
もしかしたら弁財天以外を讃えるのは地雷かもだけど、それなら嫌がらせの手段を見つけられてヨシということで。
●広場の響き
――しゃりん、しゃりん。
城塞都市ジャンムーの石造りの街並み。焼けついた石畳の通りを、クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)は、シストルムを軽く鳴らしながら、のんびりと歩いていた。
街のあちこちで楽器を手にし練習する人々や、楽しそうに談笑行き交う人たちが目に入る。少し緊張感が漂うのは、先程大勢のアーディティヤが飛び立った姿を見たことや、弁財天からの根回しによって、吉祥天を殺した悪者がジャンムーに来るかもしれないと、呼び掛けたせいだろう。
乾いた風が巻く小道の先、すれ違う若い男たちの会話が自然と耳に届く。
「いやあ、やっぱり吉祥天様は討たれる運命だったんだなぁ。弁財天様こそが、真の美と芸の化身……! 本物の女神ってこういう方のことを言うんだよな!」
「だろ? 次に須弥山がジャンムーに近づいたら、弁財天様も久しぶりに梵天様と再会されるんだよな。あの瞬間、きっと最高に輝かれるに違いない」
「うわー、それ絶対見たい! あのお二人が並んで立たれてる姿、神々しすぎてまともに見られないくらいだよな……あれ、一度見てからもう忘れられないんだ」
「しかも須弥山が空を渡ってくるあの圧巻の光景! 人生で何回拝めるか……次の接近、ほんと楽しみだなあ!」
弁財天への熱い想いを語りながら、若者たちは賑やかに通り過ぎていった。
――その言葉に、クィトの歩みがぴたりと止まる。
「……うむ?」
小さく唸り、眉を寄せて振り返った。既に彼らの姿はないが、クィトは天を仰ぎ考えた。
すっと流すところだったけど……。
――須弥山がジャンムーに近づいたら……須弥山が空を渡ってくる……?
「ってどういうこと……? 山が飛ぶ?」
目線は変えず、思考だけが深く沈み込んでいく。
大陸が飛んで寺院が飛ぶのだし不思議はないけれども、最終人類史の伝承通りの須弥山サイズだと大きすぎる。
「伝承通りなら、須弥山の高さは五十七万六千キロ。地球から月まで三十八万……んむ、月より高くなってしまうな」
考えてみれば古代神話は荒唐無稽。その大きさや考え方も規格外なのだ。このあたりの伝承は、参考にしてはいけないだろう。
「……普通に考えれば、『超巨大な天空寺院』を須弥山と言っているのかもしれぬ」
考えることは、まだまだ多そうだと、しゃりん、しゃりんとと静かに音を立て。
広場で、音楽の練習に勤しんでいた村人達の輪へと。空気を揺らす笛の音に太鼓の律動が重なり。何食わぬ顔で友達催眠を使いながら奏者の輪に加わる。
「んむー。珍しい楽器を手に入れたのでな。この音色を活かし、弁財天様をたたえる音楽を考え中」
周囲の奏者の一人、サントゥールを奏でていた青年が声をかけてくる。
「その音、いいな。見たことない楽器だ。どこで手に入れたんだい?」
「適当に拾った。我は音を拾い、形を知り、旋律にしてるだけ。んむ、それとも、須弥山の梵天様や、他の方々を讃える音楽も考えた方がいいだろうか……」
その言葉に、近くで太鼓を叩いていた青年が顔を上げ、少し首を傾げながらもにこりと笑った。
「他の神様もお讃えするのかい? まあ……悪いことじゃないけどさ。俺たちはやっぱり、弁財天様が一番って思ってるからな」
「帝釈天様や、他の神々も居るのだろう? 須弥山には」
クィトが問いかけると、もう一人の村人が不思議そうに頷きながら答えた。
「弁財天様のお言葉によれば、須弥山には梵天様がおられて、その下に帝釈天様や、毘沙門天様をはじめとした四天王、それに他の神々もいらっしゃるらしい」
「でもなあ、俺たちにとっての女神様はやっぱり弁財天様だけさ」
「そうそう。ほかの神様もありがたいけど、弁財天様の美しさと芸の力には誰も敵わないよ」
二人の信仰心に曇りはなく、語られる言葉にはどこか誇らしげな響きすらあった。
クィトは静かにシストルムを揺らし、その音色を共鳴させながら。きっと『信仰』の為、『弁財天がジャンムーの一般人に対して、そのような情報を流布している』のだろうと真偽は分からないが、その情報をそっと頭の片隅に記憶として留めた。
だが――その場に長く居すぎたかもしれない。
周囲の視線が、じわりと冷たく変わりはじめているのに気づいた。
恐らく弁財天への熱意の差が、じわじわと感じられたのだろう。
募ってきた不信感に、そろそろ引き時と、ゆったりとした足取りのまま、広場を離れ、自然な流れでクィトは人混みを抜けていく。
拠点の外れに差し掛かった辺りまで、辿り着いたその時……。
「見つけたぞ」
鋭く澄んだ女の声が、空より降り注いだ。
見上げれば、青空を背景に、優美な翼が羽ばたいている。
上半身は人の女性、下半身は鳥といった姿で、空を舞い。『キンナリー』の黄金の瞳が、確かにディアボロス達を捉えていた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
首尾良く行ったようでなによりです
救援機動力で発見された現場へ急ぎ応戦
一般人は騒ぎが起きれば逃げるでしょうが
市街戦、巻き込まぬよう注意しましょう
私は桜散春風で攻撃
桜花で物理的視界を【通信障害】も重ねて
声の通る現場は兎も角、増援要請の阻止もしておきます
おやおや、流石芸事の女神 随分愛らしい鳥娘さん達ですね
しかし芸で来るかと思いきや、わりと物理の攻撃に面食らいそうですが
敵の芭蕉旋風にはこちらも桜花を増量したパラドクスでお返し
確かに「猫属性」(?)のクィト様はキンナリーの天敵ですね
【パラドクス通信】から聞こえる言葉に妙に納得しつつ
こちらは存分に攻撃や突破のタイミングを合わせていきます
ひととおり敵を倒したら、次の敵に見つかる前に一際大きな桜吹雪を散らし
私達は【光学迷彩】を利用し物陰にかくれつつ、ジャンムーをはなれるとしましょう
それにしても、まさか須弥山も飛んでいるとは
「擬似ディヴィジョンの大地」は人、アーディティアは「天空寺院」
住み分けがあるのにも何か理由がありそうですね
クィト・メリトモナカアイス
ふむー……?
そっか。善神悪神の対立構造故か、エジプトと比べると信仰を全体じゃなく個別の神を対象にしている場合が多い。
であるから他の神へと対抗するし、「ディアボロス神」という虚像も効く。「信仰」と一口に言っても違いあり。なるほどなるほど……とか言ってる場合ではなかった。
んむ。この後の方針とか色々街を回りながら考えたけど。
見つかった以上倒す以上の道はなし。とりあえず汝らをしばき倒してから決めよう。
黄金猫拳打棒を頭上に掲げ、頭上に浮遊球形ガジェット「モナカ」型の電撃塊を召喚、そのまま敵に疾走させてぶつける「モナカサンダー」。
鳥?タイプは猫タイプに弱いのだ。ふしゃーっ!
増援が来る前に敵を倒して突破するために【ダメージアップ】でがんがん攻撃。
んむー、ここは敵地真っただ中。たぶん倒しても次が来るのでー、正面のやつらを倒したらそのまま帰ろう。
効果があるかは微妙かもだけど、【通信障害】を張って、周りの敵が集まってくるのを遅らせられると嬉しい。
反撃の炎と氷の渦も突破しながら前に進み、敵の封鎖を脱そう。
ハーリス・アルアビド
潜入は上手くいったようですね。情報収集ありがとうございました。気にかかることはむしろ増えましたが、今は安全に離脱するため敵を倒しましょう。
人がいる市街地での戦いとあれば、周囲に被害が出ないよう手早く済ませねば。
砂漠の守護神にして嵐司りしセトよ、お力添えを。あらゆる外敵を剥ぎ払う力をお授け下さい。
祈りを捧げ仲間達への幸運を願い、この戦の勝利を誓いましょう。
敵は鳥で猫が弱点と…ふふ、そうですね。そるはよい考えです。では、神聖なる猫ににあやかり両足に【肉体改造】を施しましょう。
より鋭く強く地を捉え【残像】を生み出す速度で駆けます。舞い上がる砂塵を【砂使い】で巧みに操り砂の幕とし敵の注意を引き付けます。
目眩ましにはなりませんが【忍び足】での緩急と【残像】を用いることでこちらの攻撃のタイミングや狙いを悟らせぬよう【フェイント】を行うための細工です。
敵が砂塵の中に来るなら残像に引き付け回り込み、上空に上がるならばその瞬間を狙い攻撃体勢を整える前に【セトへの誓願】により仕留めます。
●残響の風
空を裂く羽音――四体の『キンナリー』が風に彩られた軌跡を描きながら降下してくる。大きく広げられた翼が太陽の光を反射し、彼女らを彩る金細工が輝く。
「ふむー……? 善神悪神の対立構造故か、エジプトと比べると信仰を全体じゃなく個別の神を対象にしている場合が多い。であるから他の神へと対抗するし、『ディアボロス神』という虚像も効く」
これまで巡った街を見る限り、リグ・ヴェーダの住人は非常に外のことを知らない。都市を治める神とそれに連なる神を知っている程度、あとは有名神といったとこだろうか。
祖国とは違うと、クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)はエジプトとの差異を実感した。
「『信仰』と一口に言っても違いあり。なるほどなるほど……」
そんなことを考えていれば、何やら不穏な影が彼女の上に覆いかかる。
「とか言ってる場合ではなかった……」
先陣をきったキンナリーが芭蕉扇を大きく掃うと、翡翠と桃色を交ぜた『芭蕉旋風』が唸りを上げてあたりを横薙ぎにする。
「首尾良く行ったようでなによりです」
救援機動力で駆け付けたプターハ・カデューシアス(祝福龍・g03560)が、瞬時に周囲へ『桜散春風(オウサンシュンプウ)』を巻き起こし、電磁を帯びた花弁が渦を巻き、空気を震わせながら結界を成す。
風には風を。桜吹雪と竜巻が正面から激突する。
「おやおや、流石芸事の女神 随分愛らしい鳥娘さん達ですね。しかし芸で来るかと思いきや、わりと物理の攻撃に面食らいそうですが……」
衝突面は薄紅に染まり、空気は悲鳴のように裂けた。互いの風圧が拮抗し、一拍置いて爆ぜる。散った花弁はキンナリーの起こした旋風の流れを奪い、逆に翼へと巻き付き、舞う花片が、電子の火花を帯びて彼女の肢体を刻んだ。
空での自由を失ったキンナリーは、怒号混じりの悲鳴を吐き、芭蕉扇を逆手に何とか次なる風を起こす。
しかし、今度は別方向から異なる風が巻き起こる――ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)だ。
「潜入は上手くいったようですね。情報収集ありがとうございました。気にかかることはむしろ増えましたが、今は安全に離脱するため敵を倒しましょう」
「んむ。この後の方針とか色々街を回りながら考えたけど。見つかった以上倒す以外の道はなし。とりあえず、汝らをしばき倒してから決めよう」
彼らの言葉に、答えながらクィトも〈黄金猫拳打棒〉を手にし応戦に備えた。
「一般人は……大丈夫そうですね」
「ええ、ですが手早く済ませましょう」
更なる風がこの場を制しようとする中、後方より、高く旋回したキンナリーが踊るように歌声を放つ。
「讃えよ蛇亀宇宙リグ・ヴェーダを、讃えよ我らが名を……!」
歌は青炎の譜線となり、地面から炎柱が咲く。同時に気温が急落し、白い氷柱が天へと伸び。炎と氷が織りなす『楽神演舞』に。
それはまるで一つの歯車のように嚙み合い螺旋を描きながら、クィトを呑み込もうと迫る。
「んむ、鳥が何を言う」
クィトが黄金猫拳打棒を振り抜き掲げれば、頭上に現れるのは浮遊球形ガジェット『モナカ』の形をした電撃塊。
「鳥タイプは猫タイプに弱いのだ。ふしゃーっ!」
威嚇するかのような掛け声と共に、『モナカサンダー』を奔らせ、炎柱の熱気を纏い加速、氷柱へ衝突した瞬間、雷鳴とともに三属性の爆雲を噴き上げた。
激しく輝く衝撃の破片が散弾のように、キンナリー共に電撃を浴びせながら降り注ぎ。甲高く悲鳴が上がり、キンナリーの羽が舞い散る。
「確かに『猫属性(?)』のクィト様は、キンナリーの天敵ですね」
そう、にこやかにプターハが口にするも実際のところのキンナリーへの効果のほどは分からない。勢いには気おされている節はあるが、彼女らも押されてばかりはいられない。
芭蕉扇で弧を描き直撃を逃れたキンナリーも、クィトの放った電撃から完全には逃れられず。雷撃が芭蕉扇を破り焦がせば、制御できず、炎と氷は持ち主自身を焼き凍らせた。
「敵は鳥で、猫が弱点と……ふふ、そうですね。それはよい考えです。では、神聖なる猫ににあやかりましょうか」
猫のように素早く軽やかに。ハーリスは地を蹴った。
「砂漠の守護神にして嵐司りしセトよ、お力添えを。あらゆる外敵を剥ぎ払う力をお授け下さい。祈りを捧げ仲間達への幸運を願い、この戦の勝利を誓いましょう」
上空では、キンナリーが陽光を背に影を落とす。
大きく旋回し、狙いを定めたら翼を畳み垂直降下。
音速を抜いた『緊那羅飛翔撃』の蹴爪が、ハーリスの肩を抉るも、これは誘い。
砂塵を巻き上げ、砂嵐を凝縮した槍がキンナリーの胴を穿ち、鎧羽根を削り落とす。
まるで射貫かれた渡り鳥か何かのように、キンナリーは血を散らしつつ回転しながら翼を灼かれながら、無様に大地へ叩き落とされた。
残るキンナリーらは甲高く、「捕えよ!」「逃がすな!」と声を荒げるが、その翼はズタズタに万全のものは、もういない。
表情を歪めつつも、凛とキンナリーは芭蕉扇を掲げ振るう。巨大な竜巻が巻き起こり、地形を呑む白嵐が轟々と牙を剥く。吹き上げられた瓦礫が骨となり、都市の空に異形の風の塔を築きながら身を翻す。
「応援を……」
何やら天空寺院の方に声を上げようとしたが、桜吹雪と共に気流に花粉の如き電子粒子が混ざり、キンナリーらの視界と通信を分断した。
桜が、雷撃が、砂塵が。
それぞれが螺旋を描き交わるように、キンナリーの風を捕え、膨れ上がる風圧が唸り声を上げながら風の膜に裂け目を走らせた。
風が破裂し、衝撃波がドーム状に膨らむ。白嵐は爆ぜる雷撃と共に桜の花弁を噴き上げ、砂槍が貫き、キンナリーの輪郭は刹那で千切れ、残るは焦げ羽と砕けた芭蕉扇のみ。
これで駆け付けたキンナリーは撃破した。
「んむー、ここは敵地真っただ中。たぶん倒しても次が来るのでー、すぐ帰ろう」
「そうですね。それにしても、まさか須弥山も飛んでいるとは……『擬似ディヴィジョンの大地』は人、アーディティアは『天空寺院』住み分けがあるのにも何か理由がありそうですね……」
その辺りは、中枢へと進み、調べていくしかないだろう。
遠巻きに見ていた住民の視界を惑わすように、花と砂とが吹き荒れ。舞い散る帳が晴れたとき、そこに立つ者はもういなくなっていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV3が発生!
効果2【グロリアス】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!