リプレイ
ディアナ・レーヴェ
わー凄い凄いっ、作戦が最高にクレバーだわ! いいなあ、これは勉強になるーっ!
(興奮した様子でメモを取っている。この軍師もこんな作戦出せるよう頑張ります)
さてと!
陣取る場所は、山と山の間の細道みたいなところでいいかしら?
敵がどんなに多数でも、こういう地形で数体ずつ相手にしている限りは単なる複数回戦闘にしかならないものね。
時間があるなら事前に塹壕も掘っちゃいましょうか!
きっと盾の射出とかなら、多少威力を軽減させるくらいはできるかもしれないもの。
私の攻撃は【Licht fällt】。
その真っ赤な目や口のど真ん中に、美味しい砲撃を喰らわせてあげましょう。
他の味方とは積極的に対象やタイミングを合わせていくわ。
数体ずつでもとにかく数を減らしていかないとね!
ラズロル・ロンド
そんなにクレバーだったかい?
ディアナ君や福栄君の言葉にちょいテレテレしながらも
この作戦が吉と出るか凶と出るかは、僕等の戦い次第だからね
もう絶対的な数で来られたら、太刀打ちは難しくなるし
今の応じられる内に、数を減らす事も進めて良いかなと思って
アルタンぶっ倒したいみんなー、集まれー☆だね
んでもって、今はぶっ倒すべしだ!
幸いにも拠点とはいっても、トレイン発着スペースの確保だし
守るべき物や人は居ない、すなわち…思いっきり戦える
なるほど、ディアナ君頭いい!
なら、【隔離眼】を使って塹壕掘りを手伝い
一瞬で一人分くらいは隠れられそうな場所は出来そうかな?
アルタンの視界から外れつつ、更にギリースーツで大地に馴染みつつの攻撃だ
塹壕から頭を覗かせ狙いを定め
ベディヴィアフレイムを放つ
荒野の風に炎を混ぜ込み亜人形態達を燃やし尽くすよ
反撃の包囲蹂躙は
くぅっ、小さな塹壕に集まり過ぎだよ
魔力障壁で蓋をして致命傷を避けつつも
それでも伸びてくる槍の毒牙は耐え凌ぎ
仲間と攻撃を合わせ数を減らしていこう
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
ついに、釜山への大攻勢が始まったか
一見、目的を持ちえないウルクが土地に執着するのは何故なのか
…あるいは、己の領地に存在する異物を排除する、"守護"の目的を忠実に遂行しているに過ぎないのだろうか
真実は分からないが、今やることは明確
目の前に迫るウルクと戦い、退けることだ
息を短く吐き<精神集中>すれば、黒龍偃月刀を構えて朱殷の闘気に昂る戦意を練りこむ
それが怒龍となれば、天へ登り雷雲を興して【通信障害】を展開
ラズロル殿とレーヴェ殿の作戦の後押し、また この地形を最大限に生かすために、『アルタン・ウルク亜人形態』の連携を断っておく
2人の攻撃に乗じて、その技のつなぎを埋めるように、怒りの雷を穿っていく
更に戦線を<撹乱>するため、大群に切り込んでいこう
反撃の槍攻撃には、最低限の身体捌きと偃月刀の武技で軌道を逸らしつつ、牙の追撃を戦花護紋や右腕の大籠手で防ぎ、致命傷を受けないように立ち回る
こいつ等とは幾戦も戦ってきた。今更肉を削がれたところで狼狽えない
次が来る。油断せずに迎撃態勢を貫く
エイレーネ・エピケフィシア
融合決戦型を一体滅ぼしたとはいえ、亜人形態は未だ各地に残存しているようですね
醜悪な精神や繁殖力を持たないとはいえ、物量を活かした戦いはまさしく亜人のもの
かつて彼らと戦い抜いた経験が役立つことを願いましょう
塹壕を設けた山間の隘路で戦うのでしたら、わたしは【防衛ライン】を用意しておきましょう
迂回に困難を伴う地形であれば、効果時間いっぱいの足止めや、強引に線を越える無理な挙動の強制を期待できます
殺到する群れを渋滞させて、勢いに呑まれることなく制しましょう
塹壕の中から敵の様子を伺い、パラドクスの有効射程内に入ったなら『精霊たちの召喚』を発動
塹壕の穴から突如として蛇の精霊を飛び出させて、敵の脚に噛みつきを浴びせます
更に隘路の谷間で梟の精霊を飛び回らせ、蛇の牙や立ちふさがる塹壕に気を取られた敵を頭上から攻撃
足下と空中での挟撃を仕掛け、盾や触手による守りのすり抜けを狙います
毒を帯びた槍の切っ先は《神護の輝盾》で弾いたり、腕の通っていない所を貫かせて防ぎます
不浄なる怪物の似姿を、この地より消し去ります!
「わー凄い凄いっ、作戦が最高にクレバーだわ! いいなあ、これは勉強になるーっ!」
時先案内人の提案を聞き、興奮した様子でメモをとっているのは軍師を自称する天真爛漫なデーモンのディアボロス、ディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)だ。
「そんなにクレバーだったかい?」
ディアナや時先案内人の言葉に照れながら応じるのは今回の攻略提案を行った本人でもある妖狐のディアボロス、ラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)だ。
「この作戦が吉と出るか凶と出るかは、僕等の戦い次第だからね。もう絶対的な数で来られたら、太刀打ちは難しくなるし、今の応じられる内に、数を減らす事も進めて良いかなと思って
アルタンぶっ倒したいみんなー、集まれー☆だね」
そう言ったラズロルの言葉に呼応するように、さらに2人のディアボロスがパラドクストレインに乗り込む。
「ついに、釜山への大攻勢が始まったか」
そう呟くのは藍色の髪に琥珀色の瞳を持つリターナーのディアボロス、夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)だ。
「一見、目的を持ちえないウルクが土地に執着するのは何故なのか。
……あるいは、己の領地に存在する異物を排除する、"守護"の目的を忠実に遂行しているに過ぎないのだろうか」
錬晏は静かにそうしてアルタン・ウルクの目的を考察する。
「真実は分からないが、今やることは明確。目の前に迫るウルクと戦い、退けることだ」
そう結論づけ、龍の透かし彫りが施されている黒刃の偃月刀を握る。
「融合決戦型を一体滅ぼしたとはいえ、亜人形態は未だ各地に残存しているようですね」
一方、今回相対することになる『アルタン・ウルク亜人形態』について考えを巡らせるのは琥珀色の瞳が魅力的なウェアキャットのディアボロス、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)だ。
「醜悪な精神や繁殖力を持たないとはいえ、物量を活かした戦いはまさしく亜人のもの。かつて彼らと戦い抜いた経験が役立つことを願いましょう」
ゴルゴーンの睥睨の図像が描かれた円形の盾を手でしっかりと保持しながら、エイレーネはそう呟く。
やがて、パラドクストレインは目的地に到着する。
「んでもって、今はぶっ倒すべしだ! 幸いにも拠点とはいっても、トレイン発着スペースの確保だし、守るべき物や人は居ない、すなわち…思いっきり戦える」
パラドクストレインから降り立った一行はラズロルの言葉に頷く。
『融合世界戦アルタン・ウルク』の大地は全てアルタン・ウルクにより削り取られたような大地である。そこに守るべき何かなどありはしない。
「さてと! 陣取る場所は、山と山の間の細道みたいなところでいいかしら?」
そして、ディアナが確認する。
時先案内人の話では、今回、富山に集合しようとしているアルタン・ウルクは最終人類史であれば京釜高速道路が走る山と山の間を通ろうとしているとのことだった。
「敵がどんなに多数でも、こういう地形で数体ずつ相手にしている限りは単なる複数回戦闘にしかならないものね。時間があるなら事前に塹壕も掘っちゃいましょうか!」
「なるほど、ディアナ君頭いい!」
ディアナの提案にラズロルが頷く。
かくして四人で簡単な塹壕が掘られた。
「塹壕を設けた山間の隘路で戦うのでしたら、わたしは【防衛ライン】を用意しておきましょう」
エイレーネが【防衛ライン】を、錬晏が【通信障害】と、それぞれ残留効果を発動する。
【防衛ライン】は必ずしも逆説連鎖戦を有利にはしてくれないが、塹壕に篭りながら可能な限り長く攻撃したい今であれば有効に働く可能性は高いだろう。
「シュゴー……シュゴー……」
アルタン・ウルクも待ってくれない。『アルタン・ウルク亜人形態』の群れが遠くに見えるまでに掘れた塹壕はあくまで四人がそれぞれ身を隠せる程度のものだったが、ないよりはマシだろう。
「じゃあ行くわよ、攻撃開始!」
ディアナが合図の如く火砲を真上に向けて放つと、それに合わせて、3人が一斉にパラドクスを放つ。
まず放たれるは荒れ狂う炎の渦。『アルタン・ウルク亜人形態』が激しく炎上を始める。
「シュゴー……シュゴー……」
『アルタン・ウルク亜人形態』がその赤い目をギョロギョロと動かし、攻撃の主を探す。それは塹壕に馴染むような迷彩服を身に纏ったラズロルによるパラドクス『ベディヴィアフレイム』だった。
「女神に仕える聖なる獣よ、穢れし者らを狩りたまえ!」
続いて塹壕の穴から突如として蛇の精霊が飛び出し、『アルタン・ウルク亜人形態』に襲い掛かる。
「シュゴー……シュゴー……」
蛇に気を取られた隙を逃さず、さらに召喚された梟が旧効果攻撃を仕掛ける。
足元と頭上その同時を盾で守ることは出来ない。『アルタン・ウルク亜人形態』を着実に削っていく。
ギリシアの知恵の女神アテーナーの聖獣たる2匹の動物を使役する戦技パラドクス『精霊たちの召喚』だ。
「呼び興す」
そんな2人が放ったパラドクスの間を繋ぐように、錬晏の怒りが龍となり天に登り雲を呼ぶ。
直後、放たれるのは恵みの雨にあらず。怒りの矛、即ち雷の一撃であった。
まるで砲弾が降り注ぐかのような雷のその一撃と爆破の余韻は『アルタン・ウルク亜人形態』を飲み込み、動きを鈍らせる。
その名はパラドクス『震波襲雷』。
「シュゴー……シュゴー……」
『アルタン・ウルク亜人形態』は時空を歪め、塹壕に急接近、集結して群がり、その槍を3人のディアボロスに向けて突き立てる。
「くぅっ、小さな塹壕に集まり過ぎだよ」
思わず、ラズロルがそんな声をあげながら、月と太陽の紋様が描かれた金輪に黒布の手甲に魔力を通し、魔力障壁を展開する。
その隣で、錬晏は黒龍偃月刀、エイレーネは神護の輝盾でそれぞれその槍を防ぐ。
元々塹壕の守りもある。『アルタン・ウルク亜人形態』の攻撃はディアボロス達への有効打とはならなかった。
「シュゴー……シュゴー……」
突如、上空から『アルタン・ウルク亜人形態』へ向けて砲弾が降り注ぐ。
最初にディアナが上空に放った砲弾が、今になって降り注いだのだ。
「ふふ、仕掛けは秘密よ」
まんまと弾着地点にやってきた『アルタン・ウルク亜人形態』にディアナが笑う。これこそがディアナのパラドクス『Licht fällt』だ。
「シュゴー……シュゴー……」
対する、『アルタン・ウルク亜人形態』は一斉に左腕の盾を巨大化させ、ディアナに向けて投擲する。
ディアナが塹壕に姿を隠すと、盾は塹壕を作る際に生じた土で作った土塁に阻まれ、ディアナには到達しなかった。
「シュゴー……シュゴー……」
とはいえ、『アルタン・ウルク亜人形態』は止まらない。左腕に再び盾を生やしながら前進を続ける。
4人はパラドクスを塹壕から継続して放ってその数を減らしつつ、確実にその数を減らしていく。
流石に塹壕に到達するまでに削り切ることは出来ず、最後には塹壕を飛び出して、後退しながらの攻撃をすることになったが、やがて、『アルタン・ウルク亜人形態』は殲滅されたのであった。
「シュゴー……シュゴー……」
戦いはまだ終わらない。『アルタン・ウルク冥海機形態』が最後衛に残っている。
大型のこのアルタン・ウルクは『アルタン・ウルク亜人形態』の殲滅など意に介さず、前進を続けている。
次はどうやってこいつを仕留めるかを考える必要がありそうだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【照明】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
大きさも相まって、一層迫力が増すな
だが、裏を返せば通常個体では観察できなかった事が見えるかもしれない
良く見て、良く感じて、戦おう
なに、行軍を遅らせる必要はない。なぜなら、こいつはここで討ち取るからだ
黒龍偃月刀を振って『亜人形態』の体液を払うと同時に『冥海機形態』へ打ち掛かる
戦意は朱殷の闘気となり偃月刀の刃に溶け込むと、それは巨大な龍の頭の形に<武器改造>
そのままの勢いで【命中アップ】を付与した一閃を放ち、その巨体を噛み砕こうと牙を穿つ
身体の一部でも削り取れたら、素早く後退しつつ反撃に備える
伸びる触手も<薙ぎ払い>、右腕の大籠手で急所を守り、【ガードアップ】で踏ん張ろう
悪戯に己が血肉を与えるわけではないが、その分はきっちりと【ドレイン】で取り戻しながら戦う
仲間と立ち位置を頻繁に変え、常に対角線上に
攻撃を繰り出す際の目や牙、角の動き
多方向から同時に攻撃を受けた時の動きにも<精神集中>で注視する
分からぬなら、分かるまで切り捨て、進むのみ
その為には、お前たちには斃れてもらう…!
ラズロル・ロンド
塹壕は突破されちゃったかぁ〜
うーむー、出来るだけ進ませたくない事を思うと…戦闘に関係なくとも進行速度を遅らせる系の効果が良さそうか
地上では通常のアルタン並みの移動は出来る冥海機形態アルタンだったもんね
【冷気の支配者】を使い少しでも進むペースを落としておき
その間に大型アルタンを沈めるべく氷紅華を使うよ
逆説連鎖戦で瞬時にアルタンの脚の付け根辺りに来たら、タッチで凍結&氷の花を咲かせ足並みを崩そう
た――くさん吸って大輪の花になぁれっ
大型になって指揮が出来るだけの知性があっても
やることは団体行動的で皆一緒かい?
だだ前に進もうとするのは物凄く驚異だけど…ここで立ち止まってもらおうか
反撃の光線砲は触手が撚り合わせる動きから
方向を予測し反射的に横跳びし避けたり
魔力障壁で受け流し致命傷を避ける
攻防終了と共に元の位置に戻り、後退しながらも攻防を続けるよ
攻撃し続ければいつかは沈められる相手だ
仲間と息を合わせタイミングを合わせ
攻撃を叩き込んでいこう
釜山へは行かせはしないよっ
エイレーネ・エピケフィシア
冥海機形態は海戦に優れていながら、陸上においても他の形態に劣らぬ力を備えているようです
容易な戦いにはならないでしょう。それでも、戮力協心を以て乗り越えて見せます!
【防衛ライン】が敵の進軍を推し留めている隙に背後へと回り込み、猛攻を仕掛けましょう
敵がどちらを向いていても反撃は放てるとはいえ、アルタン・ウルクは通常のクロノヴェーダと比べて単純な思考を持つ傾向があります
正面と背後の両面から攻撃を受けることで、どちらに注目を向けるべきかの判断に揺さぶりをかけやすいかもしれません
敵が少しでも前後のどちらかへの注意を欠いたなら、注目から外れた復讐者がが一気に畳みかけましょう
敵に突きつけた≪神護の長槍≫の穂先より『勝利齎す女神の威光』を放射
幸運に恵まれるなら【命中アップ】の力も借り、体表に口が開いた部分を精密に狙って体内奥深くまで聖なる光を届かせましょう
反撃で掴みかかられそうになった時は、槍を振るうか≪神護の輝盾≫で身を守って迫りくる手を払いのけます
釜山の先には日本列島があります。向かわせはしません!
ディアナ・レーヴェ
到達されちゃったか! ま、即席の塹壕作戦にしては十分働いてくれたわ。
……にしても大きいわねー。うかうかしてるとあのお口に上半身ごとパクっと持っていかれそうだわ。心してかかりましょう!
私は正面方向から【Umarmung】。敵の足元あたりに突進しては融合を恐れず真っ向から電撃を加えて、堂々立ち回っては敵の注意を引いていくわ!
背面の仲間とは【パラドクス通信】で連絡をとって、極力攻撃タイミングを合わせていくようにしたい。
……融合か。アルタンウルクにはなりたくないわね。その赤々した飾りは私には派手すぎる。
そういう訳で、変異した箇所は皮膚の浅いレベルに収まっているうちに、一瞬の躊躇もなく自分でナイフ使って切り落とすわ。
ガードアップの加護も多少は役に立つでしょう。
私は前面にいるぶん、触手のざわめきだとか目の輝きだとかで僅かな攻撃の兆候も捉えやすいかもしれないわね。
敵の癖を観察して、仲間と積極的に共有していくわ。
惜しい所まで来てくれたみたいで残念だけど、ここで潰させて貰うわよっ!
「到達されちゃったか! ま、即席の塹壕作戦にしては十分働いてくれたわ」
塹壕から離れ、後退しつつ『アルタン・ウルク亜人形態』を殲滅し切ったディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)が呟く。
「塹壕は突破されちゃったかぁ〜。うーむー、出来るだけ進ませたくない事を思うと…戦闘に関係なくとも進行速度を遅らせる系の効果が良さそうか
地上では通常のアルタン並みの移動は出来る冥海機形態アルタンだったもんね」
そう言って、ラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)がパラドクス効果【冷気の支配者】を発動する。
「なに、行軍を遅らせる必要はない。なぜなら、こいつはここで討ち取るからだ」
龍の透かし彫りが施されている黒刃の偃月刀を振って、刀身についた『アルタン・ウルク亜人形態』の体液を払いながら、夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)が言う。
「冥海機形態は海戦に優れていながら、陸上においても他の形態に劣らぬ力を備えているようです。容易な戦いにはならないでしょう。それでも、戮力協心を以て乗り越えて見せます!」
エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)もまた、神護の長槍を構えながら堂々と宣言する。
「シュゴー……シュゴー……」
『アルタン・ウルク冥海機形態』が迫る。
「……にしても大きいわねー。うかうかしてるとあのお口に上半身ごとパクっと持っていかれそうだわ。心してかかりましょう!」
「あぁ。大きさも相まって、一層迫力が増すな。だが、裏を返せば通常個体では観察できなかった事が見えるかもしれない。良く見て、良く感じて、戦おう」
見上げ呟くのはディアナと錬晏。
「た――くさん吸って大輪の花になぁれっ」
まず最初に動いたのはラズロル。
パラドクス『氷紅華』を発動し、『アルタン・ウルク冥海機形態』の進路上に氷の花を放つ。
それは触れた『アルタン・ウルク冥海機形態』の脚部を凍結させ、その血を吸い上げる。
「大型になって指揮が出来るだけの知性があっても。やることは団体行動的で皆一緒かい? ただ前に進もうとするのは物凄く驚異だけど…ここで立ち止まってもらおうか」
「シュゴー……シュゴー……」
対する『アルタン・ウルク冥海機形態』は触手を縒り合わせて巨大な砲門を形成する。
砲門から放たれるは真紅の光線。それも単発ではなく何発も連射してくる。
ラズロルは触手を縒り合わせて動きを見て、方向を予測し、横跳びしながら、金輪に黒布の手甲から魔力障壁を展開し、攻撃を受け流して致命傷を避ける。
脚部を凍結され動きが鈍ったその隙を見逃さず、錬晏とディアナが同時に地面を蹴る。真正面から、一気に『アルタン・ウルク冥海機形態』へと肉薄する。
「我が刃は牙の如く――」
錬晏が黒龍偃月刀に朱殷の闘気を刃に溶け込ませると、刃は龍の頭を模した形状へと変化する。
放たれる鋭い一閃が『アルタン・ウルク冥海機形態』の肉を断ち、牙を砕く。
「……そう、一緒よ――破滅も痛みも、何もかも!!」
ディアナが己の持つ火砲の電気制御機構を暴走させながら突撃し、『アルタン・ウルク冥海機形態』を大電流の渦に巻き込む。
大電流の痛みがディアナ自身にも襲いかかるが、ディアナはそれを唇を緩めて受容する。
「シュゴー……シュゴー……」
近接攻撃を仕掛けた2人に対し『アルタン・ウルク冥海機形態』が高速で接近、触手から変じた無数の手で掴みかかる。
錬晏は素早く後方に飛び退き、黒龍偃月刀で伸びてくる無数の手から身を守る。
龍の牙と無数の手がぶつかりあい、時空が軋みをあげる。
一方のディアナは飛び退くことなく、大電流の展開を続ける。
「……融合か。アルタンウルクにはなりたくないわね。その赤々した飾りは私には派手すぎる」
流石は軍師というべきか、ディアナは思い切りの良い判断で、融合された皮膚を小さな近接格闘用ナイフで切り落とし、融合の影響を最小限に抑える。
2人がそうして前面に展開し、『アルタン・ウルク冥海機形態』の注意を惹いている間に、その背後に回り込んでいるディアボロスがある。
「アテーナー様! 大神ゼウス様の姫神にして、勝利を齎す女神よ! どうかこの槍に、人々の敵を撃ち破る力をお与えください!」
背後に回り込んだエイレーネは敬虔な信仰が生み出す加護の光明をその槍に纏わせ、とめどなく溢れる光の奔流を黄金に輝く破壊光線として撃ち出す。
盾を構えて身を守りながら破壊光線を放つその構えには一切の隙がなく、絶大な破壊力を持って、『アルタン・ウルク冥海機形態』を貫く。
「シュゴー……シュゴー……」
『アルタン・ウルク冥海機形態』はディアナや錬晏に向けたのと同じ、触手から変じた無数の手を放って、エイレーネに向けて伸ばす。
エイレーネは近づいてくるその無数の手をゴルゴーンの睥睨の図像が描かれた円形の盾で以て払いのけ、致命傷を避ける。
「シュゴー……シュゴー……」
『アルタン・ウルク冥海機形態』は進撃を辞めない。ただ、前へ前へと進み続ける。
「分からぬなら、分かるまで切り捨て、進むのみ。その為には、お前たちには斃れてもらう…!」
錬晏が再びパラドクス『鋭鋒噛砕』を発動し、『アルタン・ウルク冥海機形態』の肉を砕き牙を断つ。
「攻撃し続ければいつかは沈められる相手だ。釜山へは行かせはしないよっ」
「えぇ。さらに釜山の先には日本列島があります。向かわせはしません!」
氷の花が『アルタン・ウルク冥海機形態』の動きを鈍らせ、その後背を破壊光線が貫く。
「そうね。惜しい所まで来てくれたみたいで残念だけど、ここで潰させて貰うわよっ!」
諸共に痛む大電流が『アルタン・ウルク冥海機形態』を飲み込んでいく。
「シュゴー……シュゴー……」
光線砲撃と無数の手による攻撃を繰り返しながら、ひたすらに進撃を続ける『アルタン・ウルク冥海機形態』と、それを押し留めんとする4人のディアボロスの戦い。
まさに死闘と言っていい、二つの山々の間で繰り広げられる戦いの末に。
「シュゴー…………シュゴー…………」
ついに、『アルタン・ウルク冥海機形態』はその動きを止めた。
巨体を維持出来なくなった『アルタン・ウルク冥海機形態』はそのままバッタリと地面に倒れ、二度と動くことはなかった。
まだまだ釜山に向かってくるアルタン・ウルクは多いと推測されるが、ひとまず、此度の終結阻止は成功に終わったのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【隔離眼】がLV2になった!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV2になった!