近江八幡拠点制圧作戦
美濃国から侵攻した移動城砦『千早城改』は、近江八幡に到達、史実の安土城のあった敵拠点に迫りました。
近江八幡の拠点に、安土城の姿は既にありませんが、安土城があったと思われる場所には、『城の土台』のような建築や各種施設などが残っているようです。
しかし、ディアボロスに奪われる事を恐れたのか、重要施設は破壊され、残る施設なども、クロノヴェーダの手で破壊活動が行われています。
おそらく、ディアボロスに、安土城の情報を渡さないよう処分を図っているのでしょう。
この敵拠点に攻め込み、拠点を制圧すると共に、解体作業を行っている敵を撃破し、有益な情報が破棄されるのを阻止してください。
得られた情報を解析する事で、安土城の攻略時に有利な状況を作る事が出来るかもしれません。
安土城の拠点を制圧後の千早城改は、琵琶湖対岸にある明智光秀の居城である『坂本城』を目指す事になるでしょう。他の方針や、坂本城攻略時の作戦などについては
攻略旅団で提案を行って下さい。
明智光秀
証拠隠滅を図ろうったってそうはいかないゾ(作者 荒雲ニンザ)
#天正大戦国
#近江八幡拠点制圧作戦
#近江国
#千早城改
#安土城
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●
坂本城の天守閣で、数名の配下を前に、明智光秀は独り言を漏らしながら思案していた。
「……ディアボロスが美濃から近江に攻めて来るとは想定外でした」
持っていた扇をこつこつと床に当て、少し考えてからそれを止める。
「近江八幡の拠点には、ディアボロスに渡すべきでは無い資料などが残されている」
少し前、配下に指示した光景を思い出す。
「可能ならば、持ち出すように命じましたが……。最悪、破棄する必要があるでしょう」
前にむいていた体を起こし、左の肘掛けに体重をかけると、光秀は大きくため息をつく。
「しかし、ディアボロスは何を考えているのか……。安土城が目的ならば、安房国に向かうでしょうし、やはり、坂本城を攻略する陽動……でしょうか」
そして視線を配下に向け、言った。
「なんとか、ディアボロスの意図を知る事が出来ればよいのですが」
命令ともつかぬ問いかけに、お互いで不安そうに目配せしている配下から視線をそらし、また自らの思案の中に入り込んでいく光秀が一人。
●
時は今。
場は新宿改札内、ホームにある待合室。
ワケありクッキーを安く大量購入できたのだろう、見て分かる笑顔の大和屋・酔仙(妖狐の妖怪博士・g03240)が大袋の横に座り、それを頬張りながら待っていた。
まずは近況から。
「千早城改による、近江国への侵攻は順調に進んでいるようでございますね」
我々ディアボロスは現在、当初の目的だった、安土城があった近江八幡に到達した。
次の手として、近江八幡拠点の制圧に入る。
「近江八幡の敵拠点では、撤退の準備をしているようでございますね。こちらには千早城改があります故、防衛は不可能と考えてのことでしょう」
それで……と続き。
「まあ、手際よいと言うか、往生際が悪いと申しましょうか、証拠を残さぬように命令されているのでしょう、施設の破壊行動を初めておるようです」
酔仙は袋の中で壊れたいびつなクッキーを指ではじきつつ、続ける。
「既に有力な情報などは破棄されたようですが、あちらも急に舞い込んだ話ですからね、ただ今大急ぎで壊している最中といったところでしょうか」
それから形のよい一つを見つけ、それを指でつまみ上げた。
「そこで、我々が乗り込んで、施設の破壊を止めてやれば、破棄しそこなった情報を集められるのではないかと、こういうことでございます」
急ぎ、敵拠点に向かい、拠点の制圧と共に、敵の破壊工作を阻止するというのが、今回の任務である。
「では作戦の説明と参りましょう」
近江八幡の敵拠点の防衛ラインは、千早城改で強引に押し通る。
「皆様は、千早城改から直接、敵拠点内部に突入してください」
突入後。
施設内を警備する敵に対処しつつ、破壊活動を行っている敵の撃破を目指す。
「敵のトループス級は2種類おります」
施設を警備するトループス級『尼子サイコー軍』
破壊行動を行なっているものたちを支援している。
「こちらは無視することもできますが、十分な対策ができなければ後が不利になるのでおすすめはできません」
倒さず行くのであれば、破壊活動を止めるのに手間取る可能性が高まるため、注意が必要となる。
安土城跡地の破壊を阻止する『新宮党』
破壊行動の真っ最中。
「奴らは大量にある薄い金属のプレートを破壊するのに手間取っているようです。それには何か記されているようなのですが、見ただけではよくわからないもののようでして。新宿島に持ち帰ってくれば、こちらで解析ができるかもしれません」
こちらは撃破後、プレートを持ち帰ればOKだ。
「最後に、アヴァタール級『尼子国久』についてですが、少々ご相談がありまして……」
尼子国久は、施設の警備の指揮を執っているようだが、破壊活動が阻止されれば、諦めて撤退する。
「撤退する前に奴を撃破したいところなのですが、敢えて撤退させる事で、明智光秀へのメッセンジャーにできるかもしれません。光秀へ伝えたいことがあれば、国久を利用するのも手ではないかと」
坂本城の天守閣にいる明智光秀は、『安土城』のある『近江国』を任されていた有力なジェネラル級であるので、今後の攻略を考えれば、接触してみるのも良い案ではあろう。
「サクッと撃破してしまうか、脱兎の如く逃げ出すのを見送るかは、皆様にお任せいたします」
何か期待できる思わぬ要素があるかもしれない。考えながら行動に移そう。
説明を終えた酔仙は、クッキーの透明な袋を外から眺め、うーんと唸った。
「クロノヴェーダですから、最終的に敵となるのは間違いないでしょうが、ロベスピエールやラスプーチンのような関係もありえる……かもしれませんよねえ」
森の中に隠された木を探すようにザクザクと音を立ててそれを振り、視線を戻す。
「まあ、とにかく、取り急ぎ今回の任務、よろしくお願いいたします!」
●
これから話すは、これから起きるであろう、過去の出来事。
知っての通り、証拠隠滅を阻止する物語。
安土城跡地では、『尼子国久』の指揮の下、『新宮党』と『尼子サイコー軍』が、証拠隠滅のためにあらゆるものを破壊している最中であった。
土手っ腹が空いて崩れた広い室内に、煙の上がっているコンピュータの残骸。その前に大量に積まれた黄金色の謎のプレート……。
「おま……手伝えや!」
新宮党が怒鳴りつけたのは、背後でうちわを持って扇いでいるだけの尼子サイコー軍たち。
「アカンアカン、応援があれへんと、絶対へばるし」
「ホンマつかえへんなーもー……」
舌打ちと共に、大きな足でプレートの1枚を割っていく新宮党。
「硬いんじゃボケ!」
「きばってこ!」
それを端で聞いていた尼子国久がどなりつける。
「じゃかましわ! 黙ってやらんかい!」
「う~い……」
四方でバキッと音が鳴り、次々と貴重なデータが破壊されていく。
リプレイ
鈍・長巻
※アドリブ連携歓迎
いよいよ安土城跡地に突入か。
安土城の弱点でも分かるといいが、どうだろうかね。
証拠隠滅はまあ、図ってるだろうなとは思っていたが、
何というか、思った以上に兎だらけだな。
尼子氏は、毛利氏を倒して中国地方で力を伸ばしているらしいと聞いてるが、
こいつらはそっちじゃなくて近江国、明智光秀の配下なんだよな。
そこんところ本人たちはどう思ってるのかは、少々気にもなりつつ、
まあクロノヴェーダだし、仕方のない話ではあるのだろう。
それはさておき、尼子サイコー軍、推し応援の熱量が半端ないな。
熱狂的ファンの生態は、時代や世界が違っても、変わらぬものであるらしい。
ならばその想いの丈、思う存分ぶつけてくるといい。
全力で受け止めてやるさ、この槍衾でな!
『スピアウォール』のパラドクスを使用。
【反撃アップ】で敵の動きを読み、
突撃してくる進路上に槍衾を具現化。
敵の体当たりの勢いまでも利用して、攻撃をその熱量ごと受け止め、貫く。
風見が敵を追い立てるなら、挟み撃ちに出来ると良さそうか。
状況見つつ連携して行こう。
風見・茜
改造したお城で敵地にダイナミックに突入かぁ。燃えるね~!
おまけにお宝(?)ゲットのチャンス!
うまく解析出来たら機密文書が出てきたり、天魔武者の事についてもっと知れたりするのかな?
ともあれ、廃品の中からキラリと光るものを見つけ出すのが好きな私としてはなかなか心踊る任務だ。
鉄塊号に乗り千早城改から私、突撃!
あ、うさぎさんだ。かわいー!
しかし悪いね。慈悲は与えられないんだ。「燃えよ鉄塊号」!
自転車で素早く駆けて、拠点の構造も利用して1ヵ所にまとめてやりたいな。
長巻が対応出来る範囲も考えてどんどん連携していこ。
う~ん、何となく牧羊犬の気分。
ぐるっと追い込みながらアツい火炎を喰らわせていこう!
敵さんが散り散りに跳ね回るようならば、フライトドローンに飛び乗り足場に使って、こちらも立体的に動いて対抗してみようかな?
激突はガントレットで受けてコケないように踏ん張ろう。
可愛い見た目してけっこーやるじゃん!
これが推しパワー?恐るべし……!
誰よりも一足早く現地に到着したのは鈍・長巻(ある雨の日の復讐者・g03749)。
細身の体を崩れた壁の縁につけ、内部で作業をするクロノヴェーダの群れを注視する。
安土城跡地の任務にあたり、敵の行動は想定内ではあった。
(「証拠隠滅はまあ、図ってるだろうなとは思っていたが……」)
扇を持って応援している兎。
愚痴をこぼしながらプレートを踏み壊している兎。
筋トレしている偉そうな兎。
(「……何というか、思った以上に兎だらけだな」)
場の絵面に対し、シリアスに状況を判断しつつ、思案を続ける。
(「尼子氏は、毛利氏を倒して中国地方で力を伸ばしているらしいと聞いてるが、こいつらはそっちじゃなくて近江国、明智光秀の配下なんだよな」)
力ある者の命令にクロノヴェーダは忠実だ。致し方ない構図なのだろうと察し、長巻は床に散らばるプレートに目をやる。
(「……さて、どうするか」)
敵の数が圧倒的に多い。このまま仕掛けては苦戦しそうだと、味方を待つ方が妥当かと考えたその時だ。
ヂャリンヂャリンと耳に痛いベルの音が鳴り響き、スクラップで組み立てられた自転車……鉄塊号に乗った風見・茜(廃品回収承ります・g10800)が、目の前を猛突進で擦り抜け、開いた穴の中へダイナミックに飛び込んでいく残像が見えた。
急ブレーキが歯ぎしりを立て、壊れた瓦礫の上へタイヤが着地する。
そして呆気にとられた尼子関係者たちと目が合う。
「あ、うさぎさんだ。かわいー!」
「なんやジブン、突然そんなモンで突っ込んできたら危ないやろ!」
「鉄塊号だよ」
「ここは、じてこが入れる場所とちゃうんねん! 帰って帰って!」
今まで茜のフルフェイスのヘルメットに表示されていた『^^』のマークが、ゆで卵の輪切りのように見開いた。
「燃えよ鉄塊号!」
「ぬああ!?」
言うや茜が前輪を持ち上げ、加速に入る。そして顔を出したガントレットの仕込み銃と火炎放射器が、敵に向けて火を噴いた。
これはたまらんと尼子サイコー軍と新宮党は散り散りになり、作業が止まったところで尼子国久が激怒して叫ぶ。
「あほんだら! 命令に背いて逃げ出す奴はワイがぶっ殺したる! 敵は一人やろ、とっとと片付けんかい!!」
「ええー……」
尼子サイコー軍は、鉄塊号に乗って火を噴く茜と視線を合わせた。
そのゆで卵の輪切りのような瞳は、『悪いね。慈悲は与えられないんだ』と言っている……。
「ええい、しゃあない! 行くしかない!」
「アンタらは早う、そのプレートをバッキバキにしばいたって!」
新宮党に全てを託し、尼子サイコー軍が本気モードに入る。
鉄塊号に乗った茜は狭い室内をぐるぐると回転して走り、徐々に尼子サイコー軍を小さくまとめていった。
敵はギャーコギャーコうるさすぎるロボの節々の音だけを頼りにしていたが、次第にそれが目視できなくなり、ピークに達した時に火力に襲われる。
「ギャアアア……!!」
端にいた3体が一瞬のうちに燃えカスとなり、鉄塊号が似たような悲鳴を上げてそこで止まる。
尼子サイコー軍が笑う番だ。
「フのフフフ……一人で来たんが運のツキ」
「ウチらは、推しへの団結力だけは人一倍……」
そこで長巻が室内に飛び込んできた。
「尼子サイコー軍! 推し応援の熱量やよし!」
「げえっ!? もう一人おったんかい!」
「熱狂的ファンの生態は……時代や世界が違っても、変わらぬものであるらしい」
長巻が手にした武器を翳すと、無数の槍が具現化される。
「あーーー……やばいやばいやばい」
「ならばその想いの丈、思う存分ぶつけてくるといい」
「ちょま」
「全力で受け止めてやるさ、スピアウォール!!」
「アカンてー!!」
みるみる話が進み、なすすべもなく二人の連撃に翻弄され、あっけなく尼子サイコー軍は隙間のない槍衾の前に倒れた。
仕事もせずに応援だけしていたとはいえ、戦いでは時間稼ぎになった尼子サイコー軍が敗れ、新宮党が作業の手……というか足を止める。
「ど、どないします?」
尼子国久に指示を仰ぐが、大将は歯ぎしりをしながら状況の行方を見守っている。
「ぐう……おのれディアボロス……」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV2が発生!
鈍・長巻
※アドリブ連携歓迎
一旦戦闘を止め、反応を見つつ会話して、
尼子国久に明智光秀への伝言を頼みたい。
アンタが尼子国久か、何とも筋肉質で強そうなウサギ武者だな。
だが戦いを再開する前に、少しばかり話をさせて貰いたい。
折角千早城改で攻め込んできたというのに、
大事な情報源をこれ以上壊されると、俺達としては正直困る。
安土城が安房国にあるなら猶の事、情報は重要だしな。
出来れば破壊を止めてこのまま撤収してくれると有り難いんだが、どうだろうか。
そして明智光秀に対して伝言を頼みたい。
『ディアボロスは明智光秀との交渉を望んでいる』と。
この場の情報を残す代わりに、俺達の情報を持ち帰るという事だ。
そこまで悪い話でもないと思うがどうだろうか。
だいたい安土城に関しては、既にエゼキエルの連中に渡ってる代物だ。
どうせ俺達とぶつけて時間稼ぎをさせる魂胆なのだろうが、
奴らを信用してる訳でも無いならば、そこまで義理立てする必要も無いのでは?
勿論、破壊を続けるなら容赦はしない。
だが撤退するなら追わずにおこう。
何方を選ぶもお前次第だ。
●
睨み付けてくる尼子国久と、プレートに足をかけたまま動揺して動きを止めている新宮党を前に、鈍・長巻(ある雨の日の復讐者・g03749)は怯むことなく背を伸ばす。
張り詰めた空気が鼓膜を震わせてくる。
「アンタが尼子国久か」
長巻がその緊張を割り、戦闘を止めた。
「……何や、だとしたらどないすんねん」
「何とも筋肉質で強そうなウサギ武者だな」
フンと一息、相手の鼻から空気が抜ける。
「とっとといくで」
「まあ待て、戦いを再開する前に、少しばかり話をさせて貰いたい」
「アアン?」
思わぬ展開に尼子国久が訝かしげな表情を向け、軽く首を捻る。
「何のつもりや……?」
長巻はチラリと新宮党の一兎に視線を向け、そのままじっとしていろよの圧を当てつける。当然、相手は身動きがとれずにゴクリと息をのむ。
「折角千早城改で攻め込んできたというのに、大事な情報源をこれ以上壊されると、俺達としては正直困る。安土城が安房国にあるなら猶の事、情報は重要だしな」
尼子国久はそれを聞いてハッと大きく吐き捨て、笑う。
「ここの情報をくださいっちゅうお願いをしとるんか?」
「ああ。出来れば破壊を止めてこのまま撤収してくれると有り難いんだが、どうだろうか」
「どうやろかて、どーもこーもないわ! 無茶に決まっとるや……」
「明智光秀に伝言を頼みたいんだ」
長巻が遮るように続けると、尼子国久は言葉を呑み込んだ。
じっと睨み合い、少し間をおいて尼子国久が口を開く。
「……何や、一応言うてみ」
「『ディアボロスは明智光秀との交渉を望んでいる』」
その申し出に、尼子国久は小さく唸った。
「この場の情報を残す代わりに、俺達の情報を持ち帰るという事だ。そこまで悪い話でもないと思うがどうだろうか」
場を任されている立場からすれば、この条件を『はいそうですか』と吞み込むのは分が悪いのだろう。長巻は続ける。
「だいたい安土城に関しては、既にエゼキエルの連中に渡ってる代物だ。どうせ俺達とぶつけて時間稼ぎをさせる魂胆なのだろうが、奴らを信用してる訳でも無いならば、そこまで義理立てする必要も無いのでは?」
「交渉……ねえ」
その答えを出すのは尼子国久ではない、明智光秀だ。
考えている尼子国久に最後通牒をかける。
「勿論、破壊を続けるなら容赦はしない。だが撤退するなら追わずにおこう。何方を選ぶもお前次第だ」
「えやろ。やけど、ここで『そんな訳で諦めて帰ってきましてん~』言うて、光秀様がお許しくださる訳もないやろ。義理立てせなあかんな」
そこで尼子国久は新宮党を顎で指示する。
「こいつらを倒せれば考えたる。わしが逃げ帰っても、大義名分や」
長巻は頷き、武器を前にする。
「いいだろう。では、『万が一生き延びる事が出来れば伝えろ』……とだけ、言っておこう」
尼子国久に促され、新宮党が渋々前へ出る。
「おう、きばりや」
「嫌な応援やな……」
「相手がどう出るか、まだ分からんのや。うっかり殺してもうてもかめへん」
「へいへい」
新宮党が足にしていたプレートがカチャリと音を立て、床に横になる。
彼らは一斉に軽くステップを踏み出した。
「さあ、どうします?」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
鈍・長巻
※アドリブ連携歓迎
結局のところ、兎の群れを倒せば破壊を阻止出来る、全くシンプルな話じゃないか。
ああ上等だ、数が頼みの兎の群れは蹴散らして、俺達の実力を示してやるまでだ!
引き続き仲間と連携して挑みたい。
風見も暴れる気満々の様子、ならば背後の護りに関しては、此方に任せて貰っても構わない。
相手が物量で押し切ろうってんなら、確り対処してやろうじゃないか。
今回の戦いは、位置取りと手数が重要になりそうだ。
素早く周囲の地形を確認し、
【防衛ライン】をサイドに引いて、敵が自由に動ける範囲を制限しよう。
更に風見の動き易さも考えつつ、可能なら背中合わせで互いの背後を護れる位置に立つ。
そうさ、襲撃の方向が分かっていれば対処もし易くなるというものだ。
懐中時計を模した旗印を掲げて、『家臣団突撃』のパラドクスを使用する。
目には目を、数には数を、だな。
【反撃アップ】で敵の一斉攻撃の動きを読み取って、鎧武者の幻影と共に迎え撃つ。
数は多いが敵の動きは単純だ。
鎧武者の幻影と共に、パラドクスの力を込めた妖刀で薙ぎ払っていこう。
風見・茜
よ~し、話はバッチリ済んだみたいだね!
私としてもお宝ゲットしたい気分だからね、話の分かる親分で良かったよ。
それじゃあ後は力比べだ。悪いがプレートの代わりに君達に鉄クズになってもらうよ~!(指の関節ボキボキ鳴らし)
長巻に合わせて動くよ!
拳を構えて、軽く膝を曲げたいわゆるボクシングの基本フォームへッ
敵さん滅すべしという破壊の意志を全身へと巡らせる!
こちらもステップを踏み、拳を素早く放つ――渾身の「暴れ出す力!」
群れ成す敵さんがどこから跳んで来ようと!
間合いに入った瞬間に鋼鉄のガントレットに覆われた拳をブチ込んで行く!
基本の構えでそのまま顔面と腹をガードして、あとは長巻の引いてくれた防衛ラインも上手く使って背後を取られないように気を付けよう!
鉄塊号を立てかけ、鈍・長巻(ある雨の日の復讐者・g03749)と尼子国久のやりとりを大人しく聞いていた風見・茜(廃品回収承ります・g10800)の間接がギギと軋んで動き出す。
「よ~し、話はバッチリ済んだみたいだね!」
規律よく同じステップを踏み続け、こちらに敵意を向けてくる5体の新宮党を前に、長巻は臨戦態勢に移る。
「結局のところ、兎の群れを倒せば破壊を阻止出来る、全くシンプルな話じゃないか」
「うんうん、私としてもお宝ゲットしたい気分だからね、話の分かる親分で良かったよ」
それを聞いた新宮党がフンと鼻を鳴らす。
「言うとくけど、わしらめっちゃ強いねんで」
「せやで、さっきの応援団と一緒にされたら困るわ」
「それが5兎もおんねんぞ」
「ボッコボコにしたるわ!」
「ああ上等だ、数が頼みの兎の群れは蹴散らして、俺達の実力を示してやるまでだ!」
言うや踏み出した長巻を背後から確認し、茜は拳骨を交互に握りしめ、指から奇妙な音を立てる。
「後は力比べだ。悪いがプレートの代わりに君達に鉄クズになってもらうよ~!」
相変わらずフレンドリーな物腰で物騒な発言をぶっ放すのも茜の特技の一つ。
ウイーンという音で体軸が中央になり、軽く膝が曲げられた後、脇を締めて拳を顎の前へ運ぶ。
いわゆるボクシングの基本フォームをとり、イメージトレーニング。
「敵さん滅すべし!!」
一気に破壊の意志を全身へと巡らせ、細かくスライドしつつステップを踏みながら、拳を素早く放つ。
「ぶっこわーす!」
敵の中央に入り込んだ後、渾身の暴れ出す力!(アバレダスチカラ)で敵を殴り上げる。
黄色い悲鳴を上げながら宙を舞う兎たちを目に収めつつ、またも茜に先行を譲った長巻がその彼女の背を護る。
茜の攻撃から漏れた新宮党めがけ、間合いを詰める。
(「相手が物量で押し切ろうってんなら、確り対処してやろうじゃないか」)
「そうはいかん!」
新宮党とて黙ったままやられるはずもなく、それ相応の手練れが反撃に出る。
ガントレットで殴りまくる茜に、大きな足を向けて一斉攻撃。
「くらええええい!!」
「むむっ!」
とっさに両手で顔面をガードし、その態勢で腹を守る。連続して食らいはしたが、一足早く背後に入ってくれた長巻のおかげで大事には至らなかった。
長巻は崩れている室内を視界に収め、敵の行動範囲を制御する。
「何や!? 進めへん!」
パラドクスが働き、新宮党が逃げ場を狭くしたところで、その方向へ長巻が立つ。
「そうさ、襲撃の方向が分かっていれば対処もし易くなる」
彼が前を払うと、懐中時計を模した旗印が浮かび上がる。それが急激に地に突き刺さった後、どこからか地響きが聞こえ、体が揺れ始めた。
「な、なんや……」
すると長巻の背後に浮かび上がる黒い靄から、戦国の武者達の幻影が次々現われ、新宮党めがけて突撃を開始する。
「ギェェ!?」
進軍が通り過ぎ、生き残った2匹が反撃してきたのを、妖刀で薙ぎ払い、長巻は【防衛ライン】の入り口を自らで塞ぐ。
その様子をじっと見ていた尼子国久が組んでいた腕組みを解いた。
「そろそろ潮時か」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】がLV2になった!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
鈍・長巻
さあ、残る新宮党もあと僅か、最後の仕上げと行こうじゃないか。
引き続き【防衛ライン】で敵の動きを制限しつつ、『双翼魔弾』のパラドクスを使用する。
【飛翔】のスピードも活かして敵を撹乱し、此方のペースへと引き込み戦おう。
通常【飛翔】は、敵拠点での使用は敵の注目を集め易いために注意が必要だが、
敵数の減った今ならば大きな支障はないだろう。
今は強化のためにも実戦での使用実績を蓄積していきたい所だしな。
他戦場の敵までは刺激しない様に、高度を上げ過ぎ無いようには気を付けつつ、
此方が戦いの主導権を握る為の一助として利用する。
影のように広がる魔力の翼で空を翔け、
敵の一斉攻撃のタイミングを崩しながら、
構えた雷雨の機関銃から敵を追い掛ける魔力の弾丸を放ち、
【ダメージアップ】な攻撃として、確実に倒していきたい。
破壊要員であった新宮党をすべて倒したら、尼子国久を見送ろう。
俺達からの伝言は託した。
お前達にとっても大きな節目となるかもしれない事だ、宜しく頼む。
この機会を明智光秀はどう見るか、返答を楽しみにさせて貰うぜ。
新宮党と戦いつつも、尼子国久が動き出すのを目の端に留め置く鈍・長巻(ある雨の日の復讐者・g03749)は、それを知らぬふりで言った。
「さあ、残る新宮党もあと僅か、最後の仕上げと行こうじゃないか」
「ふ、二人がかりなんて卑怯やで!」
【防衛ライン】の向こうにいる茜がギギと首を傾げる。戦闘を開始した時点の数は向こうが3兎多かった。
無駄話も悪くはない。長巻は部屋の狭さと【防衛ライン】の位置、敵の間合いを確認しつつ、先の行動を組み立てる。
「これで2対2だ」
「ぐぬぬ……」
通常ならば敵の注目を集めてしまう危険性が高いため、【飛翔】を敵拠点で使うのは避けたい所だが、敵数の減った今ならば大きな支障はないだろうと判断した長巻は、崩れた壁から勢いよく飛び出す。
周囲はこちらに気づいていない。高度を上げ過ぎないよう、素早く、鋭く、目にとまらぬほどの早さで空を切る。
(「此方が戦いの主導権を握る……」)
「あっ!? 待てコラ!」
「逃げんのか!!」
新宮党が追いかけようと【防衛ライン】の空いた場所に並んだ時だ、それを狙っていた長巻は悪魔の翼を広げて空中で止まった。
振り向いたその手には、雷雨の機関銃が。
それを目に入れた新宮党が急ブレーキをかけて止まろうとする。しかしお互いがぶつかり合い、避けようにも【防衛ライン】が邪魔をして間合いから抜けられない。
「ちょまー!!!」
もう遅い。
一度放たれた魔力の弾丸は敵を仕留めるまで獲物を追い、付与で威力の増したパラドクスは容赦なく2兎を撃ち抜いた。
「ぐええ……」
「バタッ……」
双翼魔弾が放たれてすぐ、尼子国久はその場から逃げ出していた。
もうすでに姿は見えない。まさに脱兎の如く、というやつだ。
「おつかれ~。さあて、不良品回収開始~!」
ウキウキと作業を始める茜の労いに頷き、長巻が小さく息をつく。
ディアボロス側の伝言は託した。
向こう側にとっても、大きな節目となるかもしれないメッセージ。
(「この機会を明智光秀はどう見るか、返答を楽しみにさせて貰うぜ」)
宜しく頼むと心の中でつぶやき、長巻もまた茜の後に続いてプレートを回収し始めた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!