【ラ・ピュセル奪還戦】⑩タラスク
このシナリオは【火刑戦旗ラ・ピュセル奪還戦】に関連する特別シナリオです。
最終人類史の戦場は、奪還戦が開始するまで攻撃する事は出来ない為、火刑戦旗ラ・ピュセルのフランス全域に散らばるジェネラル級キマイラウィッチに対して、戦闘を仕掛けます。
この戦闘によって、敵の戦力を削ることが出来ます。
勝利したシナリオ数に応じて、対応する戦場の敵の数が減少し、戦いを有利に進めることが出来るようになります。
また、火刑戦旗ラ・ピュセルの周囲は全て最終人類史の領域である為、今回の奪還戦では他ディヴィジョンからの横やりが入る事はありません。
このシナリオの攻撃対象は【⑩タラスク】の軍勢です。
フランスの伝説上の怪物の名を持つタラスクは、ポワティエの街の長らく守護を行っていたようです。
ポワティエのキマイラウィッチ軍は、都市の守備兵力を再編し、ディアボロスとの決戦に備えています。
「成功したシナリオ数×5%」だけ、「⑩タラスク」の敵残存率を低下させます。
【ラ・ピュセル奪還戦】復讐の獣が守る、敗北の地(作者 霧柄頼道)
#火刑戦旗ラ・ピュセル
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白と赤の十字架を纏った騎士の姿が、細い石畳の通りを厳かに進んでいく。
修道服の下から覗くのはロバの下半身。硬く反り返った蹄が石畳を叩くたび、微かな火花が散る。道端の聖母像に差し掛かると、一同が自らの胸に十字を切り、短い祈りを捧げた。
「汝ら、詰めが甘いぞ。夜巡りの意味を理解しておるか?」
先頭の騎士が威厳ある声色で部下を叱責する。盾と剣が月明かりを受け、淡く輝いた。
「敵が隠れていようとも、異端が潜んでいようとも、主の御目に逃れられぬ」
一団は四つ辻で列を変え、規律正しく異なる方角へと散っていく。
その目に映るのは、百年戦争初期のフランス軍が決定的敗北を喫した、恐怖と屈辱の残響が底に潜むポワティエの街。いつ襲来するかもしれぬディアボロスに備え、彼らは今日も警戒の任を務めていた――。
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「ブルゴーニュやオルレアン、リヨンなどで有力なジェネラル級キマイラウィッチを撃破した事で、断層碑文が出現したみたいだよ! 【火刑戦旗ラ・ピュセル奪還戦】の予兆だね!」
時先案内人の道之先・亜弓(人間の鬼狩人・g03306)が、ディアボロス達へ事件の発生を伝えていた。
「でも大変なことになってるんだ。断片の王ジャンヌ・ダルクが、不完全ながらも『復讐祭の卵』を使った大儀式を行って、最終人類史への逆侵攻を始めたみたい」
亜弓は眉を寄せ、真剣な表情でディアボロス達を見つめる。
「奪還戦では二つの戦いを同時に進めなきゃいけないよ。一つは火刑戦旗ラ・ピュセルに攻め込んでジャンヌ・ダルクを撃破すること。もう一つは最終人類史の防衛だよ」
復讐祭の卵についての簡単な説明を行った後、亜弓は続ける。
「キマイラウィッチはディアボロスに対する復讐心が本来の力の源だから、ディアボロスとの決戦では普段以上の戦闘力を発揮するかもしれないね。かなり熾烈な戦いになりそうだよ」
亜弓は前向きに微笑み、一筋の希望を口にする。
「でも周囲を最終人類史で囲まれた火刑戦旗ラ・ピュセルには、他のディヴィジョンからの横やりは入らないから、それだけでも救いだよね」
亜弓は地図を広げ、今回の標的を指し示した。
「今回の戦場は火刑戦旗ラ・ピュセルのポワティエだよ。フランスの伝説上の怪物の名を持つタラスクは、長くこの街を守護してきたみたい。彼らは都市の守備兵力を再編して、ディアボロスとの決戦に備えているよ」
噛み締めるように言葉を選び、顔をあげる。
「ポワティエの特徴を利用して攻めたいところだね。歴史的に見ても、百年戦争初期にフランス側が決定的な敗北を喫した地だから、火刑戦旗ラ・ピュセルにとって特別な意味のある土地なんだよ」
最後に亜弓は、少し俯きながら静かに語りかけた。
「復讐祭の卵による最終人類史への逆侵攻は脅威だけど、儀式の準備が不十分だったおかげで、なんとか防衛できる状況になってるみたい。でも、火刑戦旗ラ・ピュセル奪還戦は、これまでの戦い以上にディアボロスの策戦が重要になるかもしれないよ。心してかかってね!」
リプレイ
一騎塚・喜一
ラ・ピュセルの地に降り立つのは久方ぶりですが
相手は精鋭の騎士団、前哨戦とはいえ気を引き締めて挑まなくてはいけませんね
石造りの城壁や建造物に入り組んだ路地
中世ヨーロッパの町並みは本来であれば風情のあるもので
のんびり散策などしてみたいものですが
敵を迎え撃つ為、そして速やかに撤退する為迅速な行動を心掛けて動きましょう
拠点防衛に優れたタラスクのお膝元となれば無理は禁物
不意打ちを受けないよう背後に気を配りつつ路地へ
後ろに敵が現れたらその場で迎え討ち
居なければ少しずつ先へ進み索敵再開
石畳を進むロバの足音を聞き漏らさないように集中してまいります
退路を確保しながらの戦闘が理想ですが地の利は敵にありますので
索敵に夢中で敵陣深くまで入りこまないように気を付けて移動します
小規模の集団を狙って、ロバの脚力を活かしきれないように
なるべく路地に誘い込んでから攻撃するように致します
そして甲冑に盾と防御も固そうなテンプル騎士団
刀で迎え撃つと見せかけてからの【黄泉逆矛】で敵の足元を狙います
ある程度戦力を削ったら即撤退です
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敷石が敷き詰められた古都の細道。一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)は壁に身を寄せ、先へと続く小径を窺う。
「風情ある街並みですが、散策には相応しくない状況ですね」
喜一は狭い路地へ身を引き、敵を誘い込む体勢を取った。
遠くからロバの蹄の音が迫り――トループス級「テンプル騎士団」が現れる。
「異端者を発見せり。主の裁きを受けよ」
三人の騎士が盾と剣を構え、隊列を組んで駆け出す。流石のスピード、見る間に迫る。
「申し訳ありませんが、この地も奪還させていただきます」
喜一は刀の柄に手をかけ、ゆっくりと鞘から抜き始める動作を演じた。敵の目線が彼の手元へと集中し、盾の角度も微妙に上方へ傾く。注意が引き付けられている。
「お迎えいたします――黄泉逆矛!」
途端、敵のロバの脚を狙い、無数の矛が突き上がった。矛は敷石を砕き、ロバの脚を直撃する。
騎士達はよろめき、次々立ち上る矛の波に捕らえられて身動きが鈍くなっていく。
「ちっ……我々は誘い込まれたらしいな!」
一人の騎士が踏ん張り、側面から喜一へ接近。
同時に別の騎士が背後から迫るが、能力の高まっている喜一は回転するように避け、敵を交錯させた。
続けざま、閉所を利用した矛射出。絡まった敵は纏めて突き刺され、悲鳴を発して相次いで倒れていく。
……通りの奥から、増援の気配。
十分に戦力を削減できたことを確認した喜一は、踵を返して死角へ飛び込む。
「街並みを堪能するのは、奪還した後にしましょう」
路地から路地へ抜け、首尾よく撤退を果たしたのだった――。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【土壌改良】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
シドニー・フォックス
迷路のような城塞都市、か
これは迷子にならないように気を付けないといけないね
それに「火刑戦旗ラ・ピュセルにとって特別な意味のある土地」だと亜弓嬢が言っていたな
敵もさぞやる気に満ち溢れているだろう
そうだねメラニー、油断せずに行こう
私の実力では言われなくとも慎重にならざるを得ない
ポワティエの複雑な地形を活かして隠密で行動しよう
うまいこと集団からはぐれた個体がいれば狙い目だがそう都合良く行くとも思えない
囲まれてしまってはひとたまりもない、喧嘩を売る相手は慎重に選ぼう
狙いを定めたら『瞬攻雷射』で攻撃開始
戦力を削るなら大勢を巻き込めるパラドクスが最適だとは思うのだが
今の私では反撃を多く貰うことは避けたい
だが一体ずつ確実に仕留めていくぞ
ある程度倒せたら撤退しよう
迷子にならないよう撤退する時は来た道を確実に戻っていこう
進む際に石壁にチョークで印を刻んでいけば迷うことはないだろうが
敵の攻撃で石壁が破壊されることも考慮に入れて
特徴のある建物や目印になりそうな物などはメラニーと一緒に覚えておくようにしよう
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屋根の影に身を隠したシドニー・フォックス(エヴァネッセンス・g10788)は、懐からチョークを取り出すと、壁の目立たない位置へ小さな印をつける。
「……ここはラ・ピュセルにとって特別な意味のある土地だ。敵もさぞやる気に満ちているだろう」
メラニーが小さく鳴いて返す。その眼差しには不安の色が浮かんでいる。
「大丈夫だよメラニー、慎重に行動すれば」
……通りの向こう。ロバの蹄が石畳を打つ音が響き――「テンプル騎士団」の小隊が巡回しているのが窺えた。
シドニーは屋根伝いに移動し、隊列から少し離れた一騎士を視界に捉える。
懐から取り出したのは「estrellita」。ナイトサイトを通して標的を確認する。
「悪いな、狙撃のチャンスをのんびり待っている暇はないんだよ」
シドニーは足に力を入れ、一気に空へ跳躍した。
「瞬攻雷射!」
一条の雷撃さながらの超速弾丸が射出され、騎士の肩甲を貫く。
予期せぬ攻撃に騎士は大きくよろめき、周囲の仲間が驚いて声を上げる。
「異端者だ! 空を見ろ!」
シドニーは着地する前に次のターゲットを定め、再び発砲。
二発目は体勢を崩している騎士の胸を貫き、トドメを刺した。
残りの騎士たちが聖句を叫び、地を蹴って突貫してきた。
シドニーも素早く回避し、そのまま転がって建物の陰へと身を隠す。
標的を慎重に選びつつ、さらに数体を確実に仕留めた後、増援の足音を察知。
「これ以上は身の危険が増すな。計画通り戦力を十分に削減できた」
チョークの印を確認しつつ、メラニーと目配せしながら来た道を戻り始める。
「次はどちらだったかな、メラニー」
相棒へ問えば、あっちとばかり小さく鳴いて返してくれた。
こうして細い路地と屋根裏を通り抜け、無事に撤退を果たしたのだった――。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
レイ・ディース
連携アドリブ歓迎
正史の百年戦争は最後はフランスが勝ったけどそれまでは英国の方がかってたんだっけ?主にロングボウとかロングボウとかロングボウとか
敵は根性曲がりのキマイラだけどプライド高そうな騎士サマ方ね
こんなのは真正面から立ち向かうより隠密行動でチクチクとトラップに嵌めて削っていこう
足音を忍ばせ障害物に隠れながら周囲を警戒しつつ(特に蹄の音に注意)、少数の敵にはあえて姿をチラ見せすることも考慮し、【トラップ生成】で作ったトリモチやワイヤー、マキビシ地帯、あるいは狭い路地などに誘い込んで動きを制限させて『斬糸結界』で少数ずつ確実に仕留めて行く
エインは私からあまり離れず高所から索敵と警戒に徹して
ただ敵の警戒が厳しいなら無理せず隠れてね
敵の反撃は《一撃離脱》で致命傷は避けて光の大盾でダメージを抑え、深入りせず頃合いを見て撤退
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レイ・ディース(光翼のダークハンター・g09698)は石垣の陰から路地を観察していた。傍らには「エイン」がいる。
「敵は根性曲がりのキマイラだけど、プライド高そうな騎士サマ方よね」
トリモチ、ワイヤー、マキビシなど、三百メートル圏内に巧みに設置していく。
「トラップに嵌めて削っていきましょう」
エインには高所からの警戒を指示し、建物の屋根へ飛び乗らせる。
レイが息を殺して路地の奥へ進めば、遠くで騎士団の足音。
エインの合図を受け、レイはあえて姿をちらりと見せた。
「異端者がいるぞ! 追え!」
即座に三騎が路地へ突入してくる。するとどうだろう。
先頭の騎士がレイの設置したワイヤーに足首を捕らえられ、続いてマキビシに蹄を突き刺され、ぎょっと海老反ったではないか。
「ここよ……斬糸結界!」
空間が網の目のように覆われ、極細の糸が敵を切り裂いていく。
騎士が次々とバラバラになる中、奥から新たな敵が現れた。
「ソドムズセント!」
淫らな邪気を孕んだ霧が放たれれば、レイは背中の光翼から眩い粒子を集め、眼前に透明な大盾を形成。聖なる光の壁が邪気を浄化していく。
斬糸結界による反撃で仕留めた後、レイは後続から離れるように移動を開始。
エインが敵の進路を正確に伝えてくれるため、包囲を巧みに避けられていた。
やがて、さらなる増援の気配を察知したレイは、別の小集団を壊滅させた所で中断。
「これ以上は危険ね。適度に削れた事だし、撤退しましょう」
二人は来た道を引き返し、追加のトラップを仕掛けながら後退する。
エインの警戒のおかげで追手の動きを先読みし、迷路じみた路地を効率よく進めた。
こうして二人は闇へと消えていく。後には騎士団たちの骸と、タラスク軍への打撃という戦果が残ったのである――。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!