釜山防衛戦の現況(作者 大丁)
#融合世界戦アルタン・ウルク
#アルタン・ウルク、釜山防衛戦
#釜山
⊕
「融合世界戦アルタン・ウルクの朝鮮半島の攻略は、最前線の拠点にゴルディアスの結び目を運び込み、その他の拠点の防衛を行わない事で、限られた戦力で最速で攻略を進める作戦が行われております」
トレイン内に地図を掲出し、ファビエヌ・ラボー(サキュバスの人形遣い・g03369)は案内を続ける。
「ソウルやピョンヤンなどを経て、朝鮮半島北部を制圧する事が出来れば、シベリア方面から陸路で侵入して来るアルタン・ウルクの増援を遮断する事も可能ですわ。残存戦力を一気に叩いて朝鮮半島のアルタン・ウルクを一掃する作戦も実行可能となりますから、イイコトですわね」
と、人形遣いの指は最前線ではなく、釜山拠点に戻ってくる。
「そのうえで、攻略旅団からは、一度制圧した拠点を維持し続ける場合に必要な戦力などを算定する為に、釜山拠点の防衛作戦が提案されております。朝鮮半島のアルタン・ウルクを一掃する作戦を行うにしても、その時点で拠点を維持できていれば、作戦に必要な戦力や時間を削減する事が出来るので、今回の依頼では釜山拠点の防衛に向かっていただきますわ」
現在の釜山拠点周辺のアルタン・ウルクの数は少ないという。
「進行中の大邱での戦闘の増援に向かったか、あるいは、ゴルディアスの結び目によって発生した霧の影響で、釜山周辺を避けるようにしている可能性が高そうです。まったくのゼロにはなりませんから、見つけた敵を掃討してくださいませ」
ファビエヌは説明の最後に、世界地図を持ちだした。
「ご覧ください。《戴冠の戦》開始後、最終人類史を防衛する上で、朝鮮半島は重要な意味を持っております。今回の作戦の難易度は高くないと思われますが、全体がつながって大きな力になりますわ」
密集していないアルタン・ウルクを遠方から眺めたとき、野生動物がたむろっているような、のんびりさかげんを感じた。
全体では移動しているものの、それは拠点の位置とは無関係で、たまたま通りかかったふうだ。ひたすらノソノソ進む個体、その周囲を蛇行する奴、先行しすぎたあげく、わざわざ引き返してくるアルタンまでいる。
警戒しているとは、とうてい思えない動きである。
リプレイ
鴻・刃音
【御伽と同行】
※アドリブ・連携可
他のアルタン・ウルクはまだある程度規則がある行動をしているけれど……
ここのはまるで散歩でもしているかのような呑気さを感じる。
此方としては有り難いけれど……これは個としての意思や感情も僅かにあるって事……?
まぁ、今は良いか。折角の好機だし潰そう。姉さん、頼むね。
この調子ならある程度の奇襲は掛けられそう。少し遠回りになってもいいから、後方側へと回り込み初撃を貰いたいところ。
攻撃開始の合図は私のパラドクスの発動を見れば分かるはず。
二刀一対の柳葉刀を用い【陰虎・雷襲】にて一気に敵陣に飛び込み、数を減らしに掛かる。
派手に動き回ることで、視線をこちら側に引き付けることで第二の奇襲……姉さんの攻撃を通しやすくなる様に立ち回る。
統率を取られたら面倒だから、何より速度を重視したい。
基本的には姉さんに攻撃が行かない様に立ち回り、危険が及べば庇うことも考慮する。
姉妹は双子である為、感覚的に意思疎通を取っていたりする。
鴻・御伽
【刃音と同行】
※アドリブ・連携可
何と言うか……ここのアルタン・ウルクは緊張感が特にないようね。
情報通り呑気と言うか……まるで自然に居る動物の群れの様ね。
あぁ……でも野性的な彼らなら、野生動物の様な行動をとってもおかしくはないのかしら。
まぁどうでもいいけれど。さっさと潰しましょう。刃音、カバーは任せなさい。
この様子なら当然奇襲ね。刃音とは逆側から回り込む感じにしましょう。
刃音の奇襲が始まったタイミングでこちらも行動を行うわ。
敵群の視線をよく見て置いて、確実に奇襲を成功させられる様背後を取りましょう。
羽ペンを用いパラドクスを起動。三体の「白のポーン」を出現させ背後から奇襲させるわ。
数には数。ポーンたちには攻撃を優先させ、ワタシへの攻撃は何とか避けるか耐えましょう。
どうしても厳しい攻撃が来たら一体だけポーンを引き寄せ軽減させるわ。
双子の姉妹の為、言葉を交わさず意思疎通をしている感じだったりが見受けられる。
烏合のトループス級を討伐に来たのは、双子の姉妹。
鴻・御伽(ナサリーティル・g11725)と鴻・刃音(夢現・g06022)であった。
「他のアルタン・ウルクはまだある程度規則がある行動をしているけれど……ここのはまるで散歩でもしているかのような呑気さを感じる」
刃音は、荒野の起伏に隠れて様子を伺う。
「此方としては有り難いけれど……これは個としての意思や感情も僅かにあるって事……?」
すると、後ろから顔を出す、御伽。
「確かに情報通り、緊張感がないわね。まるで自然に居る動物の群れのよう。あぁ……でも野性的な彼らなら、野生動物の様な行動をとってもおかしくはないのかしら?」
観察されている事象の原因は、アルタンの個性なのか、本能なのか。
「まぁ、今は良いか。折角の好機だし潰そう。姉さん、頼むね」
「刃音、カバーは任せなさい」
姉妹は隠れ場所から別れてでた。
奇襲が掛けられそうなので、刃音はすこし遠回りをして、アルタンの群れの後方側へと回り込む。御伽は敵と並行に走りながら、群れの前がわ、すなわち妹とは対角線を結べる位置取りを狙っていた。
さきに、刃音の配置が終わる。
「攻撃開始の合図は私のパラドクスの発動を見れば分かるはず」
二刀一対の柳葉刀を、両方とも逆手に構えた。
小指と薬指、親指で柄を握る。
人差し指と中指は獣の様に突き立て、手を地につく様は四足歩行の獣、虎の象形なのだ。
「『陰虎・雷襲(インフー・レイシー
)』……!」
疾駆のうちに、青黒い雷撃を纏う。その形こそまさしく虎であり、一気にアルタンの群れへと飛び込んだ。
雷神の如き速度で、数体を斬り伏せる。
留まることなく派手に動き回り、黒い塊についた眼球、アルタンたちの視線を自分に引き付ける。
「第二の奇襲……姉さんの攻撃が通しやすくなる様に!」
加えて、敵に統率が戻ったら面倒だから、何より速度を重視している。
刃音の考えどおり、上手く引き寄せられたようだ。アルタン・ウルクは『四駿蹄駆』で蹄を具現化し、雷撃の虎へと猛進してきた。もとの進行方向から反転したかたちになる。
いまは群れの背後となった場所に、御伽は羽ペンを持って立つ。
「『呼応せよ・可能性を秘めた白の騎士たち(コールトゥオーダー・ホワイトポーンズ)』!」
空中に走るペン先。
三体の『白のポーン』を出現させた。剣と盾を装備している。
「数には数。さぁ、行きなさい!」
御伽の指示を受け、刃音の虎とでアルタンを挟撃するポーンたち。これもまた、数体の撃破に成功する。
敵はやはり、まとまった動きができないようだ。
身体の各部についた巨大な眼球からの光線、『赫眼閃光』は散発的で、単身の御伽でも十分に対処できる。
蹄と眼と、黒い塊に生成された部位による攻撃はあらかた防いだ。
小規模な群れだったアルタン・ウルクも撃破しつくしたが、一体だけ逸れたものがいたのだ。先行しすぎて引き返したおり、戦闘状況をみて蹄で駆け付ける。そして、『赫眼閃光』を御伽の背にむかって放とうとしたところ。
ザックリと斬られて、バラバラにほどけた触手の散らばりへと成り果てる。
刀傷は、三本。
『白のポーン』の剣と、両・柳葉刀によるもの。
姉妹とも視界に入っていなかったはずなのに、同時に技を繰り出し、はぐれもののアルタンを仕留めた。片方の危機に際して発動する以心伝心のようなもの、この双子の間ではたびたび起こることなので、戦闘が終わっても特に触れない。
ただ、釜山防衛の一翼を担えたと、帰還するのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!