2
紅殻の守将(作者 baron
8


#空想科学コーサノストラ  #コーサノストラ、真珠湾追撃決戦  #真珠湾  #コーサノストラ、真珠湾海戦  #冥海機  #冥海機ヤ・ウマト 

「私が逃げて逃げて逃げまくり? そんなのありえないんですけど……仲間の為に戦う、それが冥海機の矜持である!」
 ハワイを守るジェネラル級冥海機の伊勢は呉鎮守府を守って居た。
 それが戦線縮小による再編と、ミッドウェーの踏まえて不本意な状況が続く。
「ではいかに戦いましょう?」
「え? あ……。見つけた奴を倒して逆行するのよ! その先に……敵の母艦が居る! 彼奴等の心胆寒からしめるのである!」
 特に名案など無かったので、以前に出ていた作戦をそのまま流用した。
 もちろん、ディアボロスに母艦の重要性があるならばその考えも間違ってはいない。
 なお、『えどがわ』と『あらかわ』の二隻があり、造船施設も横須賀に移設されているため、一隻くらい撃沈されても構わないと言えば構わないのだが……。それを冥海機たちは知らないのだ。


「真珠湾海戦に勝利した事で、真珠湾に集結していた冥海機は、アメリカ西海岸に向けて敗走を開始したようです」
 南河・緋奈子(人間の陰陽師・g03255)が説明を始めた。
 しかし、敵は冥海機の将帥たち、ただ敗走する訳では無かった。
「彼女たちはディアボロスの追撃を阻止する為、5体のジェネラル級冥海機がディアボロスに決戦を挑んで来たのです。もはや、冥海機側に勝ち目はない状況ですが、死を覚悟した彼女達の戦いは熾烈を極める事でしょう」
 5体のジェネラル級冥海機を決戦で撃破し、アメリカ西海岸への道を切り開いてくださいと緋奈子は告げた。

「ジェネラル級冥海機に付き従っているトループス級は、ジェネラル級に忠実な護衛達と、ディアボロスに一矢報いるという復讐心に突き動かされた冥海機のようです。護衛のトループス級は、必死にジェネラル級を守ろうとするので、護衛を残したままジェネラル級と戦うと苦戦するかもしれません」
 ディアボロスを狙うトループス級は、断片の王『超大和』を殺し、ディヴィジョンを奪ったディアボロスへの復讐心に満ちており、普段以上の戦闘力を発揮するかもしれない。元より護衛付きの敵将と戦うと勝率が落ちるのだ、彼女らの心情を踏まえれば、先に倒しておく方が無難かもしれない。ジェネラル級自身も、敗北を覚悟した上で決戦を挑んできている為、その覚悟を甘く見る事は出来ないだろう。

「真珠湾追撃決戦に勝利すれば、コーサノストラの冥海機勢力は壊滅状態となります。アメリカ西海岸に逃げ延びる事が出来ても、完全にコーサノストラの傘下となり、冥海機の為に行動する事は無くなるでしょう。少なくとも冥海機を増やすために、軍艦を撃沈・戦死させるなどいう非経済な事を許されるとは思えません」
 つまり、ここで敵を壊滅させ、発言権を落すだけで冥海機はもう増えない可能性があるのだ。
 もちろん残ったジェネラル級の活躍次第だし、もしかしたら交渉役として早い段階で渡って居たジェネラル級も居る可能性がある。妖怪たちのジェネラル級も、天正大戦国で散見されているからだ。だが、かなり可能性が減るのは間違いないだろう。
「アラスカ方面からの攻略も進んでいますが、アメリカ西海岸の何処に向かうか等は、攻略旅団で作戦の提案なども行ってください。その後の動きがかなり変わって来るでしょう」
 アメリカ大陸は広いので、アラスカからジワリジワリ東進するか、それともいったん南下して海岸線を抑えるかでかなり変わって来るだろう。その後も勢力を維持して他から攻めるか、同時進行で東西から圧迫するなど様々な方策があるはずだ。提案した数だけ作戦の幅は広がり、逆に繰り返して突き詰めた場所があればそこは深く侵攻できるだろう。そういった自由度はディアボロスたちに委ねられていた。


「ここが我らの最後の地だ。仲間達を守って朽ちるのも良し」
「本当を言えばあの方にも撤退して欲しかったのだがな」
「言うな。きっと無理して留まり、最後まで戦われようとしているのだろう。その気持ちに準じるまで」
 そこに居たのはサッパリした性格の冥海機たちだが、それでも最後まで伊勢に続く覚悟だった。
 もしかしたら可愛らしい姿の伊勢が、けなげにも最後まで立ち向かう姿に感動したのかもしれない。
 とうの伊勢から見れば『余計なお世話だ』とか『子ども扱いするな』と言いそうだが、それはそれこれはこれである。
 いずれにせよ、冥海機たちは彼女たちなりの意思で最後まで戦う覚悟であったと言いう。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る



POW  最後の大口径発砲

技能:火炎使い/攻城戦/砲撃 (各41LV)

伊勢海老型海戦装の主砲を一斉射して戦艦としての意地を通して敵を攻撃して、着弾地点を火の海とする。
(元パラドクス:轟火榴弾)

SPD  松田弾幕射撃

技能:弾幕/投擲/対空戦 (各41LV)

敵を迎撃する弾幕射撃と敵の攻撃を回避する急転舵を巧みに織り交ぜることで、強烈なカウンター攻撃と回避術を両立する。
(元パラドクス:隼神斧)

WIZ  幻の航空戦艦

技能:オーラ操作/空中戦/号令 (各41LV)

伊勢海老型海戦装の飛行甲板から航空機のようなエネルギー弾を発射して、航空機型エネルギー弾達は一糸乱れぬ機動で敵を攻撃する。
(元パラドクス:孫呉黒黄旋)

特殊ルール 【撃破】【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、宿敵を完全に撃破し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。
👑30

●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【迷宮化】
1
洞窟や家屋、砦などの内部を迷宮に変化させる。迷宮化により、敵は探索や突破に必要な時間が「効果LV倍」される。
【水面走行】
3
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV2 / 【反撃アップ】LV1 / 【先行率アップ】LV1

●マスターより

baron
baronと申します、よろしくお願いしますね。
今回はジェネラル級冥海機たちとの決戦になります。

●流れ。
②③と同時並行的に戦い、必要ならば①、最後の④となります。

③襲撃部隊。
ディアボロスを突破して、その向こうないし他のディアボロスを叩こうとする部隊です。

②護衛部隊。
ジェネラル級に付き従う手元の部隊です。

(①)クロノヴェーダとの会話。
伊勢とお話しします。とはいえ可能であって、無理に行う必要はありません。
彼女が知って居そうで、かつ、それを聞く意味があると思われたら聞いてみるのも良いでしょう。

④ジェネラル級冥海機との戦い。
伊勢と戦い決着を付けます。
128

 現在「2人」が挑戦中です。
 このシナリオに挑戦すると、他の挑戦中のプレイングが確認できます。



システムメッセージ  3月26日08時
ラキア・ムーン(g00195)が、③👾ディアボロスを狙うトループス『サイキックラブ』に参加しました。

システムメッセージ  3月26日11時
三間・勲(g10186)が、③👾ディアボロスを狙うトループス『サイキックラブ』に参加しました。

システムメッセージ  3月27日08時
ラキア・ムーン(g00195)、三間・勲(g10186)のプレイングが確定しました。

システムメッセージ  3月27日21時
麗・まほろば(g09815)が、③👾ディアボロスを狙うトループス『サイキックラブ』に参加しました。

システムメッセージ  3月28日08時
麗・まほろば(g09815)のプレイングが確定しました。

システムメッセージ  3月28日23時
ラキア・ムーン(g00195)、三間・勲(g10186)、麗・まほろば(g09815)が登場する、③👾ディアボロスを狙うトループス『サイキックラブ』のリプレイが公開されました。
③👾ディアボロスを狙うトループス『サイキックラブ』をクリアしました。

システムメッセージ  3月30日11時
麗・まほろば(g09815)が、②👾護衛するトループス級『サイキックラブ』に参加しました。

システムメッセージ  3月30日13時
夏候・錬晏(g05657)が、②👾護衛するトループス級『サイキックラブ』に参加しました。

夏候・錬晏  3月30日13時
夏候・錬晏だ。他戦場との連携はうたわれていないが、連携されても厄介だ。
念の為、情報を遮断するため、【通信障害】を敷かせてもらうよ

よろしく頼む

システムメッセージ  3月31日05時
三間・勲(g10186)が、②👾護衛するトループス級『サイキックラブ』に参加しました。

三間・勲  3月31日05時
錬晏さんもよろしくお願いしますね、そして【通信障害】のご配慮ありがとうございます!引き続きご安全にっ。

システムメッセージ  3月31日08時
麗・まほろば(g09815)、夏候・錬晏(g05657)、三間・勲(g10186)のプレイングが確定しました。

システムメッセージ  3月31日23時
麗・まほろば(g09815)、夏候・錬晏(g05657)、三間・勲(g10186)が登場する、②👾護衛するトループス級『サイキックラブ』のリプレイが公開されました。
②👾護衛するトループス級『サイキックラブ』をクリアしました。

システムメッセージ  3月31日23時
断章が追加されました。

システムメッセージ  4月1日09時
三笠・濃藍(g09861)が、①真珠湾の冥海機との会話に参加しました。

システムメッセージ  4月1日09時
麗・まほろば(g09815)が、①真珠湾の冥海機との会話に参加しました。

システムメッセージ  4月2日08時
三笠・濃藍(g09861)、麗・まほろば(g09815)のプレイングが確定しました。

システムメッセージ  4月2日21時
麗・まほろば(g09815)が登場する、①真珠湾の冥海機との会話のリプレイが公開されました。
①真珠湾の冥海機との会話をクリアしました。

システムメッセージ  4月5日13時
三間・勲(g10186)が、④👿真珠湾追撃決戦『伊勢』に参加しました。

システムメッセージ  4月5日17時
ラキア・ムーン(g00195)が、④👿真珠湾追撃決戦『伊勢』に参加しました。

システムメッセージ  4月6日08時
三間・勲(g10186)、ラキア・ムーン(g00195)のプレイングが確定しました。


リプレイ


ラキア・ムーン
……ヤ・ウマト攻略のやり残しも、これで1つケリが付く
やるべき事はまだある、それに手を緩めるつもりも無い
故にこそ、冥海機の組織的な動きは終わらせよう
貴様等が本気であるように、此方も本気だ
最後の戦い、勝たせて貰う

水面走行が必要なら使用し、此方を狙うサイキックラブの対処を行う
《RE》Incarnationを構え、攻撃態勢
【Call:Flame_Edge】起動
槍先へ炎の刃を展開し、薙刀のように構える
構えながら駆け、敵へと一気に接近し接近戦を仕掛けていこう
炎の刃を敵に向け、槍を大きく振り『薙ぎ払い』
炎で焼きながら敵を斬り裂き、ダメージを与えていこう

距離は離さず前に出て更に攻める
敵の甲羅装甲の内側に入れるように動き、主砲の射角を制限し少しでもコースをズラす
なるべく直撃しないよう、防御を固め敵の攻撃に対処していこう
凌いだ後は再度攻撃準備を整え、敵の様子を伺っていこう

……成程、指揮官が海老で配下が蟹か
洒落が効いている……という所かな
だが折角なら、青魚も欲しい所だな

アドリブ連携等歓迎


三間・勲
(連携アドリブ歓迎)

本当に長い航路でした…ミッドウェーの決戦が遠い昔のようです
この先のアメリカ大陸の攻略を思えば、今日の戦いもきっと通過点の一つでしかないのでしょうけれど
全力を尽くし、最良の区切りにします

他の部隊への被害を防ぐ為にも敵の進行を阻止し、持ち堪えつつ戦う事を意識します
状況に応じ【水面走行】または【水中適応】を使用
召喚した複数のクラゲ型爆雷を並べて襲撃部隊の『サイキックラブ』に向け放ち爆破攻撃を
海上ではクラゲを接近戦に挑む味方の援護に、攻撃する対象を合わせて素早い殲滅へ
海中にもクラゲを潜ませる事が出来れば海上とは別に操作し不意打ちの攻撃を
位置や役割毎にクラゲを使い分けて戦います

クラゲ型爆雷を操作しつつ敵群と一定の間合いを保ち応戦、反撃のプラズマ砲に対しては「氷盾」で受け物理的ダメージの軽減を
更に【ガードアップ】の効果で自身と味方の負傷を減らして持ち堪えます

青魚?あ、えっと、じゃあ僕は…
…や、僕は洒落た事を言うのは向いていないので止めておきましょう
改めて集中し敵と向き合います


麗・まほろば
見つけたね、見つけたぞ! クロノヴェーダ!
いやぁ、呉を護っていたジェネラル級がいったいどこまで撤退したかとおもってはいたけど、まさかこんな端っこまでだなんてね
だけどもうこれ以上はなしだ。そして向かってくるなら好都合!
ここでみーんな、まとめて倒してしまうぞ! 抜錨!

【水面走行】を展開!
そこのけそこのけ、まほろばたちが通る!
【51センチまほろば砲】! 装填用意!
目標! トループス級クロノヴェーダ!
前方を征く仲間にあわせて弾頭をぶちこむぞぉ!
誰かに攻撃が集中させないためにも、こちらへよーく引き付けるんだっ! 砲撃開始!

敵の砲撃には【15.5センチまほろば砲】を盾にして、極力、直接被弾しないように努めよう
こんなところでまほろばだけ戦線離脱ーっだなんて、そんなつれないことにはなりたくないからねっ
ところでこっちをねらったってことは、まほろばを見てるってことだよね?
その盾の隙間を見極めて……どどーんっと、砲撃だ!

死に場所を決めた敵が手強いのは今までの戦いからよーくしっている
油断せずにいくよ!



「……ヤ・ウマト攻略のやり残しも、これで1つケリが付く」
「本当に長い航路でした……ミッドウェーの決戦が遠い昔のようです」
 ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)の言葉に三間・勲(漁火・g10186)が頷いた。ディアボロスたちはハワイに居る冥海機たちのジェネラル級と決戦を行うのだ。
「ミッドウェー……何もかも懐かしい」
「やるべき事はまだある、それに手を緩めるつもりも無い。故にこそ、冥海機の組織的な動きは終わらせよう」
 その言葉を聞いて少しウルッと来た麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)であるが、ラキアの決意を聞くと力強く頷いた。ここには戦いに来たの出逢って、過去を懐かしみに来たのではない。
「逃げ切った個体と、交渉しにアメリカに渡っていたかもしれない個体だね」
「それもありますがワイズガイもです。この先のアメリカ大陸の攻略を思えば、今日の戦いもきっと通過点の一つでしかないのでしょうけれど。全力を尽くし、最良の区切りにします」
 まほろばが残りの冥海機の可能性をあげると、勲は首を振らずに言葉で上書きした。否定するような内容では無く、単に新しい目標が出来ただけなのだ。
「そうだね。そうだよ……ううん、これからが、まほろば達の戦いなんだ! だけどもうこれ以上はなしだ。そして向かってくるなら好都合! ここでみーんな、まとめて倒してしまうぞ! 抜錨!」
 まほろばは先ほどまでシンミリして『まほろば達のこれからの戦いにご注目ください』という感じだったが、仲間たちの言葉で戦意を高揚させた。まるで胸のエンジンに火が点いた様であり、一足秋に明日へと視野を向けている仲間達に、追いつき追い越せと言わんばかりだ。
「見つけたね、見つけたぞ! クロノヴェーダ!」
 やがて、まほろば達は迎え撃つ冥海機たちを見つけた。
 敵は己の姿を一切隠すことなく、ディアボロスを探していたのだから当然と言えよう。

 そしてどちらともなく戦いの火蓋は切って落とされたのである。
『もはや語る言葉はない。死ね、ディアボロス!』
「貴様等が本気であるように、此方も本気だ。最後の戦い、勝たせて貰う」
 立ち塞がる冥海機たちに対し、ラキアは槍を構えて突撃態勢を取った。
 仲間達に先駆けて突っ込む態勢だ。ただし、槍の穂先は上を向いていた。
「焔の刃よ、我が敵を焼き尽くせ。【Call:Flame_Edge】起動」
 ラキアは己が持ち槍の穂先から長大な炎の刃を出現させた。
 そして海の上を疾走しながら斜めに振り下ろす。
「切裂け! そして……燃え尽きろ!」
『そうはいかん! 迎え討て!』
 ラキアは走り込みながら薙刀の様に刃を扱った。
 薙ぎ払いにより長大な炎の刃が戦場を切裂く様に敵を燃やしていく。
 これを敵は甲羅を飛ばしてガードしつつ、主砲を連射して突撃して来た。
「はあああ!」
『うおおお!』
 互いに突撃し合い、すれ違ったが膝を崩したのは敵の方だ。
 ラキアは突っ込むことで焦点をずらしたが、敵は薙ぎ払われたことで面積が大きく直撃を避けられなかったからだ。だが、互いに倒れることは無く距離を空け、次なる攻撃のチャンスを伺った。
「いやぁ、呉を護っていたジェネラル級がいったいどこまで撤退したかとおもってはいたけど、まさかこんな端っこまでだなんてね」
 まほろばは仲間の突撃に合わせて砲撃態勢を取って居た。
 走り込みながら射角を調整し、多少のブレを含んで無理やり当てに言ったのだ。
「照星、補正完了開始。【51センチまほろば砲】! 装填用意! 目標! トループス級クロノヴェーダ!
 まほろばの瞳にあるレティクルが動き始め、ターゲットをロックオンした。そして放たれるのは榴弾砲、前方を抜けた仲間の後を埋める様に、バラバラと敵の上空で炸裂して行く。
『無駄だ。これで、倒れは……しない!』
(「誰かに攻撃が集中させないためにも、こちらへよーく引き付けるんだっ! 副砲、砲撃開始!」)
 敵は甲羅の浮遊盾で防ぎながら、そのまま主砲を打ち込んで来る。
 雨霰と降り注ぐ榴弾を受けつつ、それでもまほろばの……ディアボロスの陣営に食らいつこうとするかの様だ。
(「こんなところでまほろばだけ戦線離脱ーっだなんて、そんなつれないことにはなりたくないからねっ。死に場所を決めた敵が手強いのは今までの戦いからよーくしっている。油断せずにいくよ!」)
 まほろばは敵の反撃を受けても副砲でガードしつつ、そのまま反撃用に使った。敵が肉薄してくるならば、躊躇なく撃ちこめという事だろう。逆連鎖戦だから盾として使った装備を砲撃に使っても誘爆しないから大丈夫!
「このまま敵を抑え込み、逃がさない様に、他の部隊に向かわないようにしましょう!」
 勲は海の中を進むことで、下側にクラゲ型爆雷を放っていた。
 もちろん逆連鎖戦ゆえにそれで奇襲など出来ないが、海に潜って逃げるというルートを潰すためであろう。
『しゃらくさい! 撃て―』
「っ! その覚悟、相当なものとお見受けしました。でも、僕らだってここで引くわけにはいきません!」
 敵がプラズマ砲で応戦すると、勲は氷の盾で受け止めながら次なる攻撃の機会を伺った。更にクラゲ型爆雷を召喚し、敵が減ったことで空いた隙間を埋めていく。
「包囲網を閉じます! 後はお任せしますね!」
「そうだな。トドメは刺して回ろう。確実に一体ずつ倒していくぞ」
「全砲門開け、砲雷戦よーうい! さあ! いこう! みんなの未来を切り拓くんだ!」
 そして三人は次々と冥海機を倒していった。
 次々に迫る敵を倒し、ようやく一息吐き始める。
「あれ? そう言えば今回の伊勢って、本当に海老なんだね。紅殻だし」
「……成程、指揮官が海老で配下が蟹か。洒落が効いている……という所かな」
 まほろばが何か気付いたかのように呟くと、ラキアは頷いて少し思案した。
「洒落が効いている……という所かな。だが折角なら、青魚も欲しい所だな」
 ラキアは敵の構成から他愛のない事を考えた。今回は魚雷艇のABを見ないしね。
「青魚? あ、えっと、じゃあ僕は……や、僕は洒落た事を言うのは向いていないので止めておきましょう。改めて集中し敵と向き合うだけです」
 その言葉に勲は何か言おうとして、滑りそうになったのでやめておいた。
「うや? 次の敵が来たみたいだね! おかわりだ! そこのけそこのけ、まほろばたちが通る!」
 やがて新たな敵集団が現れたことで、ディアボロスたちは戦いに向けて気合を入れ直したのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水面走行】LV2が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!

麗・まほろば
ふぅむ、さすがに護衛艦隊を抜けなきゃダメかな?
その箱入り娘さんを拝ませてもらうぞ!

引き続き【51センチまほろば砲】を構えるぞぉ
【パラドクス通信】で仲間たちの状況把握と連携をはかりつつ、今度は【水面走行】で前にでよう
ゼロ距離で砲撃を放ち、ジェネラル級へと至る道を作るんだ!

クロノヴェーダの砲撃は【51センチまほろば砲】や【15.5センチまほろば砲】を盾にして、合わせて【ガードアップ】に頼りつつ、なおも近づく
多少の被弾にも焦ってはいけない
よーく引きつけて、クロノヴェーダの横っ腹へずどんっと撃ち込むんだ
ゼロ距離のレンジに入れば、まほろばの間合いだ!
目標! トループス級クロノヴェーダ!
押し通るぞぉ、砲撃開始ぃ!

まほろばだって、命を賭して戦った戦場はある
だから分かる。命を賭しただけでは勝利に足りない
それは覚悟であっても、解決策ではないからだ!
覚悟を決めた程度で折れるような易い艦だなんて、思わないでね!


夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
戦場に死に場所を定め、決意を固める姿は敵ながら天晴
ならば俺もいち武人として、相対するまで

救援機動力で先行する仲間に合流
【水面走行】を借りて水面に立ち、黒龍偃月刀を構えて腰を低くし臨戦態勢に
溢れる戦意は朱殷の闘気を怒龍へ昇華し、天へ放って雷鳴を呼ぶ

【ダメージアップ】で底上げしたパラドクスを向かってくる『サイキックラブ』らへ穿てば、反撃に備えて<一撃離脱>で後退し、主砲からの砲撃に対応できるよう体制を整え、偃月刀で叩き切ることでダメージを軽減し、【ガードアップ】も併用して耐えきる

精鋭と言うだけあって向こうも畳み掛けてくるだろう
先手を取られても冷静に対応し【反撃アップ】を相乗したパラドクスを叩き込み、一体一体を確実に屠っていく

仲間と声をかけあい、苛烈に攻め立てて『サイキックラブ』らを戦いに集中させる
【通信障害】で、他の戦場や護衛する『伊勢』と、連絡が取れないことに気が付くのに、少しでも遅らせるために


三間・勲
(連携アドリブ歓迎)

次は護衛部隊を突破しなくては…ですね
奪還に至るまでの道程も、今この時の戦いも、一人一人の努力の積み重ねによって実現したもの
最後まで基本を忘れず慎重に…

【水面走行】で海上で行動
周囲の味方との意思疎通や連携に支障が出ないように適度な距離を保ちます

暖かなハワイには少々似つかわしくない攻撃かもしれませんが…
氷雪使いの力で「氷盾」を構えると同時に攻撃の為の氷柱を生成
防御も意識しつつ護衛の『サイキックラブ』に向けて氷柱を射出し攻撃を仕掛けます
狙える範囲が先程よりも絞られる分、共に戦う味方と狙いをしっかりと合わせて迅速な殲滅に努めます

小さな怪我の蓄積が後の戦いに響いてしまわないように
もう1段階【ガードアップ】を重ねて全体の防御を更に固めましょう
予め反撃に備えた態勢で防御しつつ、致命傷となり得る箇所に攻撃が集中しないよう一か所に留まらずに立ち回ります

命を賭して戦う覚悟の凄まじさは認めますが、僕は人の犠牲が前提となる世界を繰り返させたくありません
この戦いもしっかりと終わらせましょう



「次は護衛部隊を突破しなくては……ですね」
「ふぅむ、さすがに護衛艦隊を抜けなきゃダメかな?」
 三間・勲(漁火・g10186)の言葉に麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)は自信満々に答えた。
「その箱入り娘さんを拝ませてもらうぞ!」
 何処とは言わないが、まほろばには伊勢と比べて未来がある(何処とは言わないが)。胸を張って【51センチまほろば砲】を斜に構えた。今回は違うのだが、大型砲は曲射するという誤解を利用する為かもしれない。
「奪還に至るまでの道程も、今この時の戦いも、一人一人の努力の積み重ねによって実現したもの。最後まで基本を忘れず慎重に……」
 勲は慢心は禁物だと釘を刺しておくことにした。
 これまで積み上げて来た道のりがあり、これからも越えていくべき壁がある。
 そして敵は決死であり、またジェネラル級の数々を打ち破らねばならないのだ。
「そうだな。戦場に死に場所を定め、決意を固める姿は敵ながら天晴。ならば俺もいち武人として、相対するまで」
 仲間の言葉に夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)は最初、神妙な笑みを浮かべた。そして不敵な笑みに変り、強敵と戦う武人としての姿を表していく。
「不要かと思うが、【通信障害】で敵を分断するぞ。他の戦場や護衛する『伊勢』と、連絡が取れないことに気が付くのに、少しでも遅らせるためにな」
「「了解!」」
 心は武人であると定義しながらも、錬晏は己が武将であることは忘れなかった。通信障害を掛けて置き、他の戦域と分断したのだ。その力はこの辺りを統括する筈のジェネラル級である伊勢への連絡も遅らせるだろう。

 そして三人は水面走行を使って歩みを進めた。
 やがて現れた敵の護衛部隊を見つけて攻撃のためにタイミングを合わせ始めたのである。
「先手を取るよりも確実に行くぞ」
「判ってる! よーく引きつけて、クロノヴェーダの横っ腹へずどんっと撃ち込むんだもんね!」
 錬晏とまほろばは疾走する速度を合わせ、タイミングを調整しながら突入態勢を築いた。
 ここまで来れば攻撃は命中するものだが、慌てず騒がず確実に一体ずつ倒していく事を企図している。
『これ以上は進ません。ここで死ね!』
「呼び興す……聞こえるか、龍の叫びが!」
 会敵した瞬間、錬晏は目を見開く様に闘気を噴出させた。
 怒りを龍に変え天へと駆け巡らせ、雨を矛として降り注がせたのだ。
 それは着弾する屋敵を割くのではなく叩き潰す、怒槌と呼ばれる雷を表したものであろう。あるいは電磁波と呼ぶ物もいたかもしれない。
『この程度で! いや、例え倒されようとも撃ちてし止まぬ!』
 これに対して敵は周囲に甲羅の盾を浮遊させると、急所だけを防ぎながら主砲を放って来た。少しでも継続戦闘を長引かせ、ディアボロスの体力を削る為かもしれない。
「大した気迫だ。だとしても! まかり通ると決めた以上は、遠慮などはしない!」
 錬晏は軽く一歩引いたが、あくまで体勢であって心意気は下がって居ない。
 まるで野球のバッターがそうする様に、偃月刀で強打したのだ。
 敵の攻撃を避けると同時に、砲弾を切裂いて撃ち落とすかのようであったという。
「ジェネラル級へと至る道を作るんだ! 目標! トループス級クロノヴェーダ! 押し通るぞぉ、砲撃開始ぃ!」
 まほろば自らが持つ巨大な砲門の俯角を取った。
 斜めに構えていた訪問が、既に水平に向いている。
 まるでランスチャージの様に突進すると……。
(「まほろばだって、命を賭して戦った戦場はある。だから分かる。命を賭しただけでは勝利に足りない。それは覚悟であっても、解決策ではないからだ!」)
 まほろばは断片の王である超大和との戦いを思い出していた。
 あの戦いでは多くの仲間が決死の覚悟で戦った。だが、それで倒せたわけではない。何しろ能力が圧倒的に違い過ぎて、仮に期待値の確率で戦ったとしても、苦戦前提になるくらいには能力が足りてなかったのだ。一部の特化型であったり、相手の苦手な分野で推した者だけが善戦しただけである。むしろ最初の頃の、超大和が他に色々やって居た時に、集中力が途切れる時を狙った方が通ったまである。
『此処は通さないと言った。死ね!』
「油断したね! まほろばがおとなしいはずないじゃない! 覚悟を決めた程度で折れるような易い艦だなんて、思わないでね!」
 敵も主砲を撃ちながら突進して来た時、まほろばの51センチ砲は仰角ゼロを記録していた。完全に水平に成った状態で、敵に対してぶっ放される。覚悟を決め手立ち塞がったのは良いが、回避軌道を取らなくなった敵に対して、水平射撃で大砲を直撃させたのである!
「大丈夫ですか?!」
「も、問題ないよ! このまま殲滅しなくちゃね!」
 勲が思わず声を掛けたのは、まほろばも敵の主砲を喰らっているからだ。意地の張り合いを行い、かつ互いに回避軌道を取らなかった。それは直撃し合うという事であり、能力の差と装備の差が如実に表れたと言えるだろう。もし一対一ならば決して使わなかったろうが、此処には仲間がいる!
「ではトドメを刺させてもらいますね。暖かなハワイには少々似つかわしくない攻撃かもしれませんが……。ふ~ふうっ……」
 勲が精神を落ち受け、熱い息を吐くたびに白く呼気が濁った。
 代わりに周囲の温度が低下し始め、気が付けば彼の手には氷柱が出来上がっている。
「今日の海は、冷たくて痛いですよ!」
『氷の槍だと?!』
 勲が氷柱を投げつけると、それは敵に命中して周囲を極低温に落とした。そのまま敵の周囲が凍り始め、反撃であるはずのプラズマ方もどこかギコチナイ。いや、そのまま溶かしながら放つのだろうが、砲門である足の稼働が鈍くなっているのだろう。
 そこに向かって来た敵が、氷柱に触れるのは当然の事である。
「ガードアップを使いました! このまま敵の攻撃を防ぎながら、確実に倒していきましょう」
 勲はそう言うと、氷の盾の周囲にガードアップを機能させ始めた。設置された残留効果が勲を、仲間達を守り始める!
「命を賭して戦う覚悟の凄まじさは認めますが、僕は人の犠牲が前提となる世界を繰り返させたくありません。この戦いもしっかりと終わらせましょう」
 勲はそう言うと、懸命に戦い続ける冥海機に目を向けた。
 体制は決まっているのにまだ向かって来る敵。それはそのまま、ディアボロスが使う時間であり、また集中力を奪う行為である。もしこちらが油断して居れば、たちまちのうちに負傷する可能性が膨れ上がり、その結果が歴史の奪還を送らせることになると知って居たのだ。
「もちろんだよ! まほろばだって無駄に怪我したくないしね!」
「うむ。まずは逃がさない様に、そして負傷せぬように気を付けるとしようか」
 まほろばと錬晏もその意見に頷きながら、態勢を立て直して残る敵の殲滅を続けたのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【迷宮化】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!


(「く~。全然良いとこ無しじゃない! ……でも焦っちゃだめよ。そんなの駄目。私がそんな恥ずかしい姿を見せられるわけないわ。それにあの子たちの仇も取らなくちゃね!」)
 ジェネラル級冥海機である伊勢は、気が付いたら丸裸であった。
 周囲に居た戦力は枯渇し、攻撃部隊もさることながら、護衛部隊まで瞬く間にやられてしまった。
「よくぞ来ましたねディアボロス! 私の策を見抜くことは見事! ですが、この伊勢がただでやられるとは思わない事ですわ! あなたたちを叩き潰し、後ろに隠れている母艦を叩き潰して差し上げますわ!」
 そして気合入れ直すために見栄を切り、掛かって来いと口上を述べたのであった。
麗・まほろば
はじめましてだね、冥海機『伊勢』
ディアボロスにして超々々々弩級戦艦! 麗・まほろばってのはぁまほろばのことだよ!
呉の鎮守府が空っぽだったときからお前がどこにいったんだろうって、心配してたよぉ

もはやお互いの目的は明らか
まほろばたちはお前たちハワイに在したジェネラル級を倒したい
『伊勢』はまほろばたちを倒したい
だったら騙したり嵌めたり謀略を巡らせるなんて回りくどい手をする必要もない
かつての『超大和』との決戦と同じように今! まほろばたちは堂々と決戦を挑ませてもらうよ!

だけどひとつだけ問いたいな
『超大和』は最期に、生き延びたお前たちへこう願っていたよ
「我が無念を払うことは望まない。ただ生きよ」と
どこまでも冥海機の偉大な父だったね
まほろばたちがお前たちを追いかける以上、たぶんこの戦いは不可避だ
だけどそれでも、逃げ切ることを選ばず迎え撃つそのこころは何かな?
まほろばはそれに全力で応え、そしてきっと勝たせてもらうよ
もちろんそう簡単に勝てるとは思っていない
だけどそれはお前も同じだ!
いざ、尋常に――ッ!



『誰よあんた。っていうか、私の前に出て来た以上は覚悟するべきですわ!』
「はじめましてだね、冥海機『伊勢』。ディアボロスにして超々々々弩級戦艦! 麗・まほろばってのはぁまほろばのことだよ!」
 麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)は伊勢の『造りお嬢様』スタイルにホッコリした。ディアボロスでも居るが、大人ぶっている子は微笑ましい物である。
「呉の鎮守府が空っぽだったときからお前がどこにいったんだろうって、心配してたよぉ」
『は? あれは撤退指示があったから仕方なかったんですけど?』
 とはいえ、敵であるクロノヴェーダである。
 まほろばが優しくするほどではないし、これからの事を考えたら理性的なままにして置く必要はない。むしろ精神的に揺さぶるべきだろう。
「もはやお互いの目的は明らか。まほろばたちはお前たちハワイに在したジェネラル級を倒したい。『伊勢』はまほろばたちを倒したい」
 この言葉に意味はなく、あくまで状況の再確認でしかない。
 これから告げる言葉の為の状況造りであり、話を聞かせるための物でしかない。新宿用語で言えば、Aボタンを連打している状況だ。
「だったら騙したり嵌めたり謀略を巡らせるなんて回りくどい手をする必要もないかつての『超大和』との決戦と同じように今! まほろばたちは堂々と決戦を挑ませてもらうよ!」
 そして改めて宣戦布告をすることで、用件は終わったと見せかけておく。
 いや、ここで決戦を宣言して戦う事もまた、超々々々弩級戦艦の心意気ではあろう。
『そう? 良い心構えね。ここで貴女たちを……』
「だけどひとつだけ問いたいな。『超大和』は最期に、生き延びたお前たちへこう願っていたよ」
『は?』
 ここでまほろばは相手の言動に待ったをかけた。
 柔道で言えば突っ込んで来る相手に足払いを掛けたという所か。
 だが、それが帖大和の遺言であれば効果はてきめんだ!
「超大和は言ったんだ。『我が無念を払うことは望まない。ただ生きよ』と。どこまでも冥海機の偉大な父だったね」
『……』
 何となく判って居た言葉ではある。だが、実際に聞くという言葉もない。
 あるいは既に誰かから聞いたのかもしれないが、それでもなお、返す言葉はなかった。
「まほろばたちがお前たちを追いかける以上、たぶんこの戦いは不可避だ。だけどそれでも、逃げ切ることを選ばず迎え撃つそのこころは何かな?」
『お、お前らが言うか!』
 まほろばの言葉に伊勢が反応した。
 その為に告げたという事もある。
 目的は二つ。遺言を聞かせて、その思いに答える事。
 もう一つは、他のジェネラル級を逃がすことに意味があったのか? その方策を聞き出すためだ。その為には、彼女が冷静であってはならないのである。
『ミッドウェーで多くのディアボロスが死ねば、我らがそうであるように戦死者を嫌がり慎重になる。それで足を止めたところで他のデイヴィジョンの介入が転機になる筈だった! その時間があれば我らならば……超大和さまならば起死回生の策を練れたのよ!』
 それは超大和の深い読みである。
 実際にディアボロスは多方面に敵を持っている。
 もしミッドウェーで足を止めれば、アルタン・ウルクやエルドラードとの戦線が動いていた可能性はあるだろう。そこでワイズガイも同時に動き、同盟を組んで逆撃すれば、クロノオブジェクトも他にあればかなり変わってきたはずだ。みんなでミッドウェーで戦い押し切ったが、あの戦いだって戦力に余裕があったわけではないのだから。
(「ただ、その考えの根本で間違っているね。ディアボロスは確かに戦死者を嫌う。でも、それは敗北を恐れて戦わないって事じゃない。超大和が見越したように、戦力が足りなくなることはあってもね」)
 まほろばは知って居る。頑張って死なないように戦ったが、ディアボロスは諦めない限り戦えることを。そしてあの戦いでも、吐き気を催すような連戦の中で、みんなで力を合わせて戦ったのだ。ミッドウェーに至るまでも、その最中でジェネラル級や超大和と戦った時でも、である。
『だから私たちは最後まで諦めない! ここで私たちが落ちても、それが仲間の脱出機会になるなら! 彼女たちならきっと、ワイズガイを説得して仲間だって増やしてくれるわ! そして私だってみじめに戦うもんですか! きっと貴女達を抜けて、母艦を沈めて撤退させてやるんだから!』
 おそらくは、冥海機たちの最大の能力は長時間の航行から鍛えられた、深い読みと統率された精神性なのだろう。確かにその読みはある意味で正しいし、他のクロノヴェーダと違ってほぼ造反者は居ない。ディアボロスが死なない事や時間を越えるという能力がなければ達成できたかもしれない。だが、そうではない。だからその仮定はここまでだ。此処までなんだよ……とまほろばは覚悟を決める。
「まほろばはそれに全力で応え、そしてきっと勝たせてもらうよ。もちろんそう簡単に勝てるとは思っていない」
 最後の策など残って居ない。殿軍で足止めして、何らかの策を行う案など無いのだ。
 一見、無意味に終わった会談ではあるが……策が無いと判明したことには意味があるだろう。
「だけどそれはお前も同じだ! いざ、尋常に――ッ!」
『勝負!』
 もはや、怒りを助長したり、揶揄する必要などない。
 ならば気持ちよく戦ってたろう。彼女たちの仇敵として、怒りを引き出し戦意を引き出し、その上で『やっぱりディアボロスの方が強かったね』と言い切ってやろうと、まほろばは改めて宣戦布告したのである。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水面走行】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!

コーサノストラ、真珠湾追撃決戦

 コーサノストラの太平洋を護る最前線、ジェネラル級冥海機が集結していた真珠湾での海戦は、ディアボロスの勝利に終わりました。
 敗北した冥海機達は、アメリカ西海岸に向けて撤退を始めています。
 真珠湾制圧の余勢を駆って、敵ジェネラル級を追撃、決戦を挑んでください。

 コーサノストラ、真珠湾海戦の勝利により、5体のジェネラル級冥海機に決戦を挑む事が可能となっています。


戦艦長門
伊勢
神鷹
アリゾナ
ニュージャージー



タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#空想科学コーサノストラ
🔒
#コーサノストラ、真珠湾追撃決戦
🔒
#真珠湾
🔒
#コーサノストラ、真珠湾海戦
🔒
#冥海機
🔒
#冥海機ヤ・ウマト


30




選択肢『真珠湾の冥海機との会話』のルール

 真珠湾でディアボロスを迎え撃つジェネラル級冥海機、『戦艦長門』『神鷹』『伊勢』『アリゾナ』『ニュージャージー』との会話を行います。
 冥海機は、既にディヴィジョンを失っている上、コーサノストラの機密情報などに触れる機会はありませんでした。
 そのため、ディアボロスが得たい情報はあまり無いかもしれません。
 しかし、ディアボロスが会話する事で、彼女達が満足して死ぬ事が出来るかもしれません。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『👿または👾で出現する敵との会話に専念する。戦闘行動は行わない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾護衛するトループス級『サイキックラブ』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)を護衛するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾ディアボロスを狙うトループス『サイキックラブ』のルール

 ディアボロスを発見した途端に、ディアボロスを狙って攻撃して来るトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 ディアボロスに攻撃を仕掛けてくれるので、敵の捜索を行ったり、周囲の被害を減らす為の行動などは必要ありませんが、戦意が高い傾向にある為、油断は禁物でしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿真珠湾追撃決戦『伊勢』のルール

 コーサノストラに合流していた、冥海機残党を率いていた『戦艦長門』を含めた5体のジェネラル級との決戦を行います。
 この決戦に勝利すれば、冥海機勢力は、コーサノストラ内で独立勢力として行動を取る事は不可能となり、完全にコーサノストラの傘下に加わる事になるでしょう。
 そのため、ジェネラル級冥海機は、敗北を覚悟した上で、決死の戦いを挑んで来ます。

 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【撃破】【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、宿敵を完全に撃破し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「呉守・晶」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。