リプレイ
一騎塚・喜一
少し前に私が桜島に赴いた時に叶わなかったヒルコの方の救出
今度こそ、この手で安全な場所へお連れしなくてはなりません
心身ともに弱っておられると思いますので件の家屋に急ぎつつも
あまり音を立てたりしないよう細心の注意を払ってまいりましょう
敵は『足軽天魔武者』ですか
ヒルコを『処分』などと、物扱いするのもいい加減にして頂きたい
腸が煮えくり返る、とはまさにこの事
家屋との間に立ち塞がり怒りの炎で塵すら残さず焼き尽くして差し上げましょう
ヒルコの目に、その姿が映ることの無いように
……普段はリア充への怒りが原動力のパラドクスではありますが
今回に限りヒルコへの狼藉を繰り返す天魔武者への怒りも追加でお見舞いします
突撃してくるとは飛んで火に入るなんとやら、ですね
この身が槍に貫かれようともヒルコの元へは行かせません
私自身は重い怪我を負って戦線から離れる事となったとしても
【活性治癒】だけは囚われていたヒルコの方の1日も早い回復を願って残しておきたいです
あとは安全な場所まで送り届ければ傷ついた心もきっと癒やされるはずです
●ヒルコ救出
「少し前に私が桜島に赴いた時に叶わなかったヒルコの方の救出。今度こそ、この手で安全な場所へお連れしなくてはなりません」
一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)は捕えられているヒルコを助け出そうと決意し、閉じ込められている砦の近くの家屋へと向かう。
「心身ともに弱っておられると思いますので急ぎたいですが、敵に捕捉されると余計に時間が掛かるかもしれません……」
家屋に急ぎつつもあまり音を立てたりしないよう、細心の注意を払って接近する……。
「早々にヒルコを始末して、俺も砦の防衛に戻らねば!」
トループス級『足軽天魔武者』がガシャガシャと音を響かせて駆け足で家屋へと近づいていた。
(「敵は『足軽天魔武者』ですか、ヒルコを『処分』などと、物扱いするのもいい加減にして頂きたい。腸が煮えくり返る、とはまさにこの事……」)
喜一が敵の接近に気付いて家屋の近くで隠れ潜み、怒りのままに飛び出したくなるのを我慢する。
「ディアボロスはまだ現れておらぬようだな。ヒルコを使わずに始末してしまうのは勿体ない気もするが、仕方あるまい」
足軽天魔武者が家屋の扉に近づくと、喜一が割って入り普段はリア充への怒りが原動力となるパラドクス『炎贔(エンビイ)』に、今回に限りヒルコへの狼藉を繰り返す天魔武者への怒りも追加して発動する!
「ディアボロス!? もう来ていたのか!!」
驚きながらも足軽天魔武者が槍を構え突撃する!
「突撃してくるとは飛んで火に入るなんとやら、ですね」
対して喜一は嫉妬と怒りの炎を燃やして叩きつける!
「この身が槍に貫かれようともヒルコの元へは行かせません」
一歩もこの場を引くつもりはないと立ち塞がり、巻き起こる激しい炎の渦が足軽天魔武者を飲み込んだ!
「ぐああああああああああ!!!!!」
あと一歩で槍が突き刺さるといったところで、炎に巻かれて吹き飛ばされた足軽天魔武者が宙に放り出され、地面に叩きつけられて消えぬ炎が蛇のように巻き付いて全身を焼く。
「が、ああああっ! 炎が消えんっ!!」
「それが私の怒りの炎です。塵すら残さず焼き尽くして差し上げましょう」
「ヒルコをディアボロスに使われるわけには……!」
最後の力を振り絞って足軽天魔武者が家屋に槍を向けるが、さらに炎が激しさを増して腕が耐えきれず爆発した!
「ヒルコは物ではありません。使うなどという言葉は取り消してもらいます」
喜一の怒りに比例して炎も強くなり、ヒルコの目に、その姿が映ることの無いように、足軽天魔武者は焼け焦げてぼろぼろに崩れ落ちた……。
「う、うぅ……いったい何が……」
「爆発音……天魔武者が来たのかも……」
家屋の中では縛られたヒルコ達が無造作に押し込まれていた。その身体は生きていればいいと、最低限の食事で痩せ細り衰弱していた。
怯えるヒルコ達が開く扉を見ると、そこには厳めしい天魔武者ではなく、人の姿があった。
「もう大丈夫です。皆さんを助けにきました」
そんなヒルコ達に家に入った喜一が優しく呼びかける。
「助け……?」
「本当なの………」
「はい、もう安心してください。すぐに安全な場所まで送り届けます」
【活性治癒】を使って活力を与えると、苦しそうだったヒルコ達は落ち着いた顔になる。
「あ、ありがとう……」
安堵して感謝の言葉を伝えると、ヒルコは気を失う。
「気を失っただけのようです。では運びますね……」
喜一は痩せ細ったヒルコを抱き上げる。するとまるで枯れ木のように軽くあっさりと持ち上がり驚く。
「早く食事も用意しないといけませんね」
明らかに栄養失調だと、その今にも折れてしまいそうな細い手足を見て、急ぎヒルコ達を避難させていった……。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
洪・小鈴
ヒルコちゃん達はなんとか無事そうだね!良かったんだよー!
あとは砦を制圧して、ヒルコちゃん達を安心させてあげたいね!
そんでもって美味しいご飯もご馳走したいんだよ、頑張るんだよー!
はてさてー?足軽天魔武者くん達は砦に引きこもってて軽率に突撃したら槍の餌食になっちゃうワケだ
うまいこと時間稼ぎに徹してるねー!
だったら時間稼ぎなんて悠長なこと言ってられないように
お尻に火をつけてあげればいいんだよー!
行っくよー!爆!!!(バオ)
中華鍋から立ち上る火柱を盾にしながらお邪魔しまーす!
周囲の物も巻き込みながら強火でチャチャッと炒めちゃおうねー!
お尻だけじゃなくてあちこちに火をつけちゃうんだよー
飛んでくる雷撃にはこっちも石垣や土塁を使わせて貰っちゃおう!
ズルいなんて言わないでよね!
ヒルコちゃん達にヒドイ事した君たちにそんな事言う権利は無いんだよ!
そして【ロストエナジー】もおかわり追加!
ジワジワ削ることで天魔武者くん達にも焦りが生まれないかな?
精神的にも揺さぶりをかけられたらオイシイね!
黄下・泉
アドリブ・連携は歓迎
さてっと、ヒルコは無事……と言えるかわかんないけど保護完了か。
随分弱ってるし、最終人類史じゃ点滴必須だよな。
【活性治癒】あるし、スポドリでもあげて休ませてれば案外早く動けるようになるかも?
じゃ、増援の大部隊の方をどうするかはともかく、まずは足軽連中を片付けないとね。
味方が火攻めするなら、もうちょっと細かくしたら燃えやすくなるかな?ドカーンと一つ行ってみようか。
結界爆弾を次々送り込んで、砦も敵も爆砕してみよう。
……物陰に身を隠しつつ砦だけ爆破してたら、しばらく反撃来なかったり慌てて出てきたりしないかな?
さすがに望み薄か。
電撃は結構厄介だけどそのくらいじゃ怯んでられない。
爆発の影響で視界も悪いだろうし、能動的には狙いにくいだろ。注意するのは反撃が主かな。
全身の符で強化しつつ耐える方向で頑張ろう。これを分解して結界爆弾の材料に出来ればいいんだけどなぁ……。
●砦攻略
「さてっと、ヒルコは無事……と言えるかわかんないけど保護完了か。随分弱ってるし、点滴必須レベルだよな」
黄下・泉(リターナーの符術士・g08097)はとりあえず命は助かったが、衰弱していてヒルコを保護している場所に送るとしても早急な対処が必要だと思えた。
「でも【活性治癒】あるし、スポドリでもあげて休ませてれば案外早く動けるようになるかも?」
【活性治癒】の効果が使われているのを思い出し、それならば点滴以上の効果が期待できそうだと一先ず安心する。
「ヒルコちゃん達はなんとか無事そうだね! 良かったんだよー!」
その隣で洪・小鈴(maid in china・g06481)は捕えられていたヒルコ達が無事に助け出されたことをとにかく喜ぶ。
「あとは砦を制圧して、ヒルコちゃん達を安心させてあげたいね! そんでもって美味しいご飯もご馳走したいんだよ、頑張るんだよー!」
終ったら痩せ細ったヒルコ達に消化にいいものをお腹一杯食べさせてあげようと、砦の前に立つ。
「じゃ、増援の大部隊の方をどうするかはともかく、まずは足軽連中を片付けないとね」
泉も増援が来る前に片付けてしまおうと、気合を入れて砦に近づいた――。
ディアボロスがやって来ても天魔武者が出て来ることはない。砦に身を潜めてじっと守りを固めていた。
「はてさてー? 足軽天魔武者くん達は砦に引きこもってて軽率に突撃したら槍の餌食になっちゃうワケだ」
小鈴が中を覗くが、薄暗くはっきりと見えない。天魔武者達は砦内に隠れ入って来た侵入者を槍で不意打ちするように待ち構えている。無策で入れば手痛い歓迎を受けるだろう。
「うまいこと時間稼ぎに徹してるねー! だったら時間稼ぎなんて悠長なこと言ってられないように、お尻に火をつけてあげればいいんだよー!」
ふむふむと相手の慎重な戦術を褒めた小鈴は、それを台無しにしてやろうと笑みを浮かべて〈愛用の中華鍋〉を手にする。
「行っくよー! 爆!!!(バオ)」
パラドクス『爆!!!』を発動し、中華鍋から火柱を上げて前方を燃やしながら砦に入る。
「お邪魔しまーす!」
「グァッ!? 炎がッ!!!」
「身体に炎が移って――グガッ!!!」
隠れていた足軽天魔武者の全身が炎に巻かれて爆発を起こし吹き飛ぶ!
「距離を取れっ!」
「無理だ! この狭い通路では逃げられん!」
逃げようにも隠れていた場所は狭く、通路も敵の進軍を防ぐ為に細い。炎から逃れられずに足軽天魔武者達は炎に飲まれていった。
「強火でチャチャッと炒めちゃおうねー!」
小鈴が中華鍋を振るい、まるで火炎放射で焼き払うように砦内を炎に沈めていく。
「味方が火攻めするなら、もうちょっと細かくしたら燃えやすくなるかな? ドカーンと一つ行ってみようか」
続いて泉がパラドクス『封爆術式<暴河紅竜・銭塘君>(セントウクン)』を発動する。
「界水則止――止め、満たす」
周囲の土や木材を『分解』して得たエネルギーを超高密度で水の結界に封じ、無数の小型爆弾を生み出すと砦内へふわふわと突撃させる。
「何だこれは――」
その浮遊する物体に足軽天魔武者が気付いて瞬間――爆発が起こって吹き飛んだ!
「爆弾だ!」
「身を守れ!!」
慌てて土塁に身を隠すが、爆弾は隠れた場所に入り込み至近距離で爆発し、その身を粉々に粉砕した。
「グギァアアアアアア!!!!」
「……物陰に身を隠しつつ砦だけ爆破してたら、しばらく反撃来なかったり慌てて出てきたりしないかな? さすがに望み薄か……いや、ワンチャンあるかも」
泉は中から聞こえる敵の悲鳴に手応えを感じ、混乱はしているようだとその隙に爆弾追うように砦内を進む。
「ごほっげほっ!!」
「爆弾から距離を取れ!!」
大慌てて足軽天魔武者は違う場所に移動するが、炎が広がり爆弾も追いかけてきて爆発して薙ぎ倒される。
「こうなったら反撃だっ!」
「待っていては焼かれるか爆破される! やられる前に突っ込め!!」
焼き殺される前に一矢報いようと潜んでいた足軽天魔武者達が姿を見せ、槍を突き出し電撃を放つ!
「自分から出てきてくれたね、よっと」
それを小鈴は敵が使っていた土塁に隠れて防ぐ。
「なっ!!」
「我らの用意した防御壁を利用するとは!」
「ズルいなんて言わないでよね! ヒルコちゃん達にヒドイ事した君たちにそんな事言う権利は無いんだよ!」
小鈴はお返しに炎を放ち、足軽天魔武者達を燃え上がらせる。
「グァアアアアアアアアッ!!!」
「それじゃあ【ロストエナジー】もお代わり追加で! お尻だけじゃなくてあちこちに火をつけちゃうんだよー」
小鈴は【ロストエナジー】を使い砦の通路に瘴気を流し込んだ。
「ジワジワ削ることで天魔武者くん達にも焦りが生まれないかな? 精神的にも揺さぶりをかけられたらオイシイね!」
持久戦が逆に相手に不利になる状況を作り出し、敵の装甲を腐食させながら炎を浴びせて固い守りを穴を穿つ!
「だいぶ奥まで来たけど、敵指揮官はどこかな?」
小鈴が周囲を見渡すと、残った天魔武者が集ってきた。
「いかん! これ以上侵入を許すな!!」
「毛利様の元に行かせるな!! 援軍が来るまで時間を稼ぐのだ!!!」
何とか態勢を立て直して槍を構え通路を死守しようとする。
「この先に指揮官がいそうだな。なら押し通ろうか」
足軽天魔武者達が電撃を放つ! それを泉は全身に貼っている霊符で強化して耐える。
(「これを分解して結界爆弾の材料に出来ればいいんだけどなぁ……」)
残念ながらパラドクスは分解できない。仕方ないので辺りに転がる電撃で損傷した砦の破片を結界爆弾に変えて送り出す。
「爆弾が来る!」
「近づく前に爆発させろ!!」
電撃を撃ち込んで爆弾を爆発させる。しかし攻撃するたびに瘴気によって体が蝕んでいった。
「ぐっ!! このままでは……」
「ちょっと通らせてもらうねー!」
そこへ小鈴が中華鍋を振って炎を浴びせ、火だるまにしてしまった!
「グゥアアアアア!!!」
「火がッ ああッ! 燃え広がって……」
「終わりだよ」
そこへ泉がありったけの爆弾を雪崩込ませ、爆発に飲み込んで足軽天魔武者達を爆散した。
「足軽天魔武者くん達はこれで終わりかな?」
「そうみたい」
「じゃあガンガン進もー!」
「援軍が来る前に急いで指揮官を倒してしまわないとね」
小鈴と泉はもう他に防衛に控えている足軽天魔武者が居ない事を確認し、急ぎ通路を進んでいった……。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
●砦の主
「馬鹿な!!」
砦の防衛部隊の指揮官であるアヴァタール級『毛利友信』が、砦の中央にディアボロスが入って来るのを見て声を荒げる。
「まさかもう足軽共がやられたというのか!! 籠城戦だぞ!?」
ディアボロスが侵攻してきたと報告を受けてからそれほど時間が経っていない。殆ど時間稼ぎにもならずに配下が倒れたことが信じられないでいた。
「ぐぅ……仕方あるまい。こうなったら俺自らが時間を稼ぐしかない」
すぐに気持ちを切り替えて戦闘態勢に入る。
「援軍さえ来れば形勢は逆転する! それまで戦い抜いてみせようぞ!!!」
裂帛の気合を放った毛利友信が槍を構え、命懸けでこの砦を守ろうとディアボロスと対峙した――。
陳・桂菓
遅ればせながら助勢に来たぞ。
援軍が来る前に叩けば……って、できるのか? 相手は相当の手練れのようだが。
いや、考えても詮なきことか。私は私のやれるだけのことをやるだけだ。
肝要となるのが早さであれば、今の私の手札の中であれば速度と威力に優れ、直線的に攻撃をする【昂凰剛翼翔】が最適だろう。
使用武器は大矛『亢竜』
槍の名手に槍で挑むのはどうかと思わないではないが、この技の強みを十全に活かそうと思えば、突破力の高い亢竜を使うのが一番だろうからな。
敵の刺突は三連撃。カチ合うとして、三撃のうちの一撃と私の渾身のただ一撃であれば、いくら何でも私の一撃の方が押し勝てそうなものだ。
敵に二撃目、三撃目を許さぬつもりで、一点突破の一撃に全てを乗せるつもりの刺突を放つとしよう。技の精妙さもそうだが、何より物を言うのは度胸だろうな。わずかでも怯んで踏み込みが鈍れば、目論見の全ては水の泡だ。
まあ『これぞ真の黒田武士』と称された豪傑の名を奪った天魔武者だ。
楽に討てるとは思っていない。一太刀浴びせれられれば御の字だろう。
●槍の名手
「遅ればせながら助勢に来たぞ」
陳・桂菓(如蚩尤・g02534)が砦の指揮官である毛利友信の元に辿り着く。
「援軍が来る前に叩けば……って、できるのか? 相手は相当の手練れのようだが。いや、考えても詮なきことか。私は私のやれるだけのことをやるだけだ」
敵の気迫と隙のない槍を構える姿から強さを感じ取るが、それでも気後れせずに攻めるだけだと敵に負けぬ気迫を宿して立ち向かう。
「肝要となるのが早さであれば、今の私の手札の中であれば速度と威力に優れ、直線的に攻撃をする【昂凰剛翼翔】が最適だろう」
速攻を成すべく使うパラドクスを選択すると、〈大矛『亢竜』〉を構える。
「ほう! 槍で俺に挑むつもりか!!」
その様子を見て毛利友信の闘志が燃え上がる! 槍の名手として負けられぬと柄を持つ手に力が入った。
「槍の名手に槍で挑むのはどうかと思わないではないが、この技の強みを十全に活かそうと思えば、突破力の高い亢竜を使うのが一番だろうからな」
相手が槍の名手であろうとも、一撃を届かせてみせると桂菓は覚悟を決めてパラドクス『昂凰剛翼翔(コウコウゴウヨクショウ)』を発動する――。
「敵が三段突きなら、こちらは一撃に全てを懸ける」
桂菓が闘気を燃え盛るように高めて鳳凰を模すと、全身に纏って飛ぶように加速し突撃する!
「来るか! 我が電光石火の三段突きを受けてみよ!!!」
逃げずに自ら前に踏み込み、毛利友信が迎え撃つように三段突きを放つ!
(「敵の刺突は三連撃。カチ合うとして、三撃のうちの一撃と私の渾身のただ一撃であれば、いくら何でも私の一撃の方が押し勝てそうなものだ」)
桂菓もまた怯まずに勢いを乗せた槍を突き出す!
(「わずかでも怯んで踏み込みが鈍れば、目論見の全ては水の泡だ」)
恐るべき速度の刺突を前にしても迷わずに、一点突破の一撃に全てを乗せて刺突を放つ!
槍に槍を合わせる技巧。しかし何より物を言うのは度胸――桂菓は敵の刺突に刺突を合わせ、穂先と穂先がぶつかり合う。そして衝撃で弾かれたのは毛利友信の槍だった。
「なにぃっ!?」
三段突きが一撃で止まり、桂菓の槍は僅かに胸を狙う軌道が逸れて左肩を貫いた!
「馬鹿な! この俺が槍の立ち合いで後れを取っただと!!」
驚きながらも身体が勝手に反応して、毛利友信は槍を引き戻して即座に態勢を立て直す。
「追撃はできないか……」
続けて桂菓が槍を突き入れようとするが、その隙は無かった。
「まあ『これぞ真の黒田武士』と称された豪傑の名を奪った天魔武者だ。楽に討てるとは思っていない。一太刀浴びせられたなら御の字だろう」
無理に攻め込まず、自らの役目は果たしたと桂菓は槍を敵に向けたまま、注意を引くように切っ先を揺らした。
「ぬぅっ! ……俺の使命は援軍が来るまで持ち堪える事……ここで熱くなって倒れる訳にはいかぬ――」
毛利友信は桂菓を強敵と認め、攻め込んで槍勝負に勝ちたいと闘志を燃やすが、それを抑え込み指揮官としての使命を果たそうと踏み留まり、睨み合うようにして時間を稼ぐ……。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【乗物改造】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
野本・裕樹
援軍には行かせません、指揮官を討ち取るまでの時間稼ぎをしましょう。
使う刀は《飛妖刀『霊花』》、
使うパラドクスは《飛妖刀水ノ型・水金梅》です。
海上で迎え撃ち、泳ぐ援軍に対し【水面走行】で体勢の有利さを活かし自由に動き回りながらパラドクスの渦に引きずり込んで撃破を狙いましょう。
上陸に近い相手を優先して狙い出来るだけ体勢有利を崩さずに援軍の足止めを。
●島津の援軍
「もう少しで陸だぞ! 砦も見えてきた!」
「おおっ!! ディアボロスがもう攻めていってるやもしれぬ! 急ぎ砦に入らねば!」
薩摩本国より送り込まれた『天魔武者・ジゲン流剣士』の軍勢が海を泳ぎ、桜島沿岸部の砦に援軍に向かっていた。
「援軍には行かせません、指揮官を討ち取るまでの時間稼ぎをしましょう」
だがその前には【水面走行】を使い海面に立つ野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)が待ち構えていた。
「泳ぐのに夢中でまだこちらに気付いていませんね。では先手を取って仕掛けます――」
卍型の刀身を持つ〈飛妖刀『霊花』〉を手にパラドクス『飛妖刀水ノ型・水金梅(ヒヨウトウスイノカタ・ミズキンバイ)』を発動する――。
「呑み込め、「霊花」!」
霊花を投げると分裂しながら飛び、妖気で遠隔操作して敵の元に接近させると、回転する刃によって水の渦を作り出し、敵を渦の中に引きずり込んでいく。
「なんだこれはっ!?」
「引っ張られるっ!!! ぐああああああああ!!!!」
渦の中で爆発が起こり水飛沫が散る。
「どうした! 中に刃が――ぐぉっ身体が切断されっがぁっ!!!」
渦の中には無数の刃が飛び交い、ジゲン流剣士達をバラバラに切断していった!
「これはディアボロスの攻撃だ!」
「あそこだ! 海面に居るぞ!!!」
ジゲン流剣士達がようやく海面の裕樹に気付いた。
「我らの進行を邪魔するつもりか!」
「邪魔するなら斬り捨てて進むのみ!!」
ジゲン流剣士達が蜻蛉の構えで海を蹴り飛び出してくる!
「キエェエエエエエエエエエエ!!!」
怪鳥の如き叫びと共に一直線に刀を振り下ろす!
「通しはしません!」
裕樹は間に回転する霊花を割り込ませ、刃を弾いて逸らした。
「俺の一の太刀をっ!?」
「万全の状態なら危ないところでしたが、海上での戦いに対応していないのならこちらに分があります」
さらに続くジゲン流剣士達の斬撃も凌ぎ、全力の一振りが外れて体勢を崩し海に沈むジゲン流剣士達を容赦なく水の渦に呑み込む。
「ぐぅあああっ! 逃れられんっ!!」
「俺の脚がっ! 身体が削られていく!!!」
回転する刃がズダズダにジゲン流剣士達を切り裂き、爆発を起こして吹き飛び海の藻屑と消えていった。
「おのれぇええ!」
「囲め! 囲んで一斉にぐちゃぐちゃに襲い掛かれば仕留められる!」
多少数を減らしてもジゲン流剣士の軍勢はまだまだいる。それらが数を頼みに押し寄せてきた。
「全てを倒すのは困難ですね。ですが私の使命は足止め。少しでも上陸を遅らせて砦を落とす時間を稼ぎましょう」
裕樹は囲まれないように海面を駆け、敵の注意を引いて岸から離れるように少数と交戦しながら逃げ回った……。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
洪・小鈴
熱いバトルと頼もしい味方の予感!!
むふー、援軍が来たのはこっちが先だったみたいだね!残念でした♪
それにしてもさっすが桂菓ちゃんだね!私も後に続きたいんだよー!頑張るよー!
さあさあ!友信くんよ!熱いバトルで身も心もアツアツなのではないかなー?
クールダウンでちょっと冷やしてあげようねー!怒涛の氷菓攻めでござーい!
アイスがお好みかな?それともやっぱりかき氷?
んふふふふ、見た目は綺麗だけど味の保証は致しかねますなんだよ!
美味しくて体に良いものはヒルコちゃんたちに振る舞う予定だからね!
君にはあーげない!
でもこの氷菓ならまだまだおかわりはいっぱいあるからねー!
さあさあ、遠慮せず!たっくさんめしあがれー♪
むぅ、ふざけてなんていないんだよ!これが私の戦い方なんだよ!
もちろん友信くんはめちゃんこ強いでありますからして
大車輪の防御も愛用の中華鍋で頑張っちゃうよ!
見た感じ集団戦用の技みたいだし、一撃の威力だけで見たら他の技より耐えやすいかも?
でもでも油断は禁物でありますからして危なくなったら即引っ込むんだよ!
●凍える槍
「熱いバトルと頼もしい味方の予感!! むふー、援軍が来たのはこっちが先だったみたいだね! 残念でした♪」
洪・小鈴(maid in china・g06481)は先陣を切った桂菓の一撃が見事に決まったのを見て笑みを浮かべる。
「それにしてもさっすが桂菓ちゃんだね! 私も後に続きたいんだよー! 頑張るよー!」
それに続こうと小鈴は気合を入れて傷ついた毛利友信の前に立つ。
「さあさあ! 友信くんよ! 熱いバトルで身も心もアツアツなのではないかなー?」
「まだまだ! これからさらに我が闘志を熱く燃やしてくれよう!」
ハイテンションの小鈴に負けじと戦意を高めた毛利友信が槍を構える。
「クールダウンでちょっと冷やしてあげようねー! 怒涛の氷菓攻めでござーい!」
構わず小鈴がパラドクス『怒涛の氷菓攻め』を発動し、毒々しいまでにカラフルなアイスやかき氷、冷たいスイーツをてんこ盛り召喚した。
「アイスがお好みかな? それともやっぱりかき氷? んふふふふ、見た目は綺麗だけど味の保証は致しかねますなんだよ!」
ご機嫌に笑いながらずらりと並ぶ氷菓を見渡す。
「なんだこれは? 削り氷か?」
戦いの場にはそぐわぬ菓子を前に困惑気味に首を傾げた。
「美味しくて体に良いものはヒルコちゃんたちに振る舞う予定だからね! 君にはあーげない!」
そんな相手の態度を気にもせず、マイペースに小鈴は話しかける。
「でもこの氷菓ならまだまだおかわりはいっぱいあるからねー! さあさあ、遠慮せず! たっくさんめしあがれー♪」
「戦場でふざけておるのか!」
楽しそうに氷菓を投げつけると、一喝した毛利友信が槍を振るって氷菓子を斬り払う。すると槍が凍り付いた。
「なにぃ!?」
「むぅ、ふざけてなんていないんだよ! これが私の戦い方なんだよ!」
不満そうに頬を膨らませた小鈴が続けて氷菓を次々と投げつけ、それが毛利友信に当たると体を凍らせていく。
「馬鹿な! そんな菓子などというふざけた攻撃で我が身を傷つけるというのか!!」
毛利友信は見た目的には遊んでいるとしか思えぬ攻撃により凍結させられ、驚愕しながらも踏みとどまる。
「見た目に騙されたか! これ以上付き合ってはいられぬ! 一気に薙ぎ払ってくれようぞ!!!」
相手のペースに乗せられていては拙いと打って出て、槍を風車のように回転させながら突撃し、氷菓を薙ぎ払いながら小鈴へと斬撃を浴びせる!
「見た感じ集団戦用の技みたいだし、一撃の威力だけで見たら他の技より耐えやすいかも?」
その大技を見て小鈴はまだ耐えられそうだと思うが、油断せずに〈愛用の中華鍋〉を盾にして受け止めた!
「わわっ!」
強い衝撃が腕から伝わり、無理に堪えずに吹き飛ばされて力を逃がす。
「たっぱり友信くんはめちゃんこ強いでありますね! でもこっちも負けてないよー!」
槍の名手というだけあって近接戦では分が悪いと、小鈴は離れて氷菓をポイポイ投げつけて凍らせダメージを蓄積させた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
一騎塚・喜一
砦の方も上手くいったみたいですね
それでは援軍の足止めに向かいましょうか
はるばる泳いで来て下さったのですからお出迎えということで
……もっとも、すんなり上陸させるつもりは御座いませんが
早速【水面走行】をありがたくお借りしましょう
大勢の天魔武者が泳いで来る状況というのもなかなか珍しい気がしますね
ある意味圧巻と言いますか、呆気にとられると言いますか
ここは【泥濘の地】を水面に施してちょっと意地悪しちゃいましょうか
泳ぎ難くなって戸惑ってくれたら儲けもの
【天魔刈刃閃】で最も上陸に近い位置の者から攻撃していきます
反撃は鋭く重く、そして耳に辛い必殺剣
大きな声を出す相手には、もっと大きな声で対抗すべし
これまでのヒルコに対する暴挙、無辜の民を押さえつける圧政、ついでにリア充へのあれやこれや
諸々込めての絶叫返しです
シャrrrrrrラァァァァップ!!
傍から見たらトチ狂ったかと思われそうですが大丈夫です、平常運転です
気合でもやかましさでも、そして剣でも一歩も退く気は御座いません
お帰り頂くか、この海に沈んで頂くかです
アンネリーゼ・ゾンマーフェルト
「刀を振り下ろす」という単一の機能だけに、ここまで特化した機種は珍しいわ
その設計思想に至った経緯には興味があるけれど、子細に検分している時間はないわね
攻略期限のうちに出来るだけ敵を撃破することに集中しましょう
《ズィルバーナ・ラーベ》に騎乗し、【水面走行】状態で海上を走って戦いに向かうわ
一糸乱れぬ動きで刀を振り下ろしてくる大群に正面戦闘を挑むのは分が悪そう
だから海上での機動力の差を活かして、敵集団の側面に回り込みながら攻撃を仕掛けるわね
敵陣を守りの薄い方から揺さぶることで、真っ向から挑む仲間だってやりやすくなるんじゃないかしら?
『ライディングアクセル』を発動
敵軍の真横を走り抜けながら《荷電粒子ビームライフル》を連射するわ
陣形の密度を削ると共に側面への注目を強いて、前方にかかりっきりになれないように
反撃で振るわれる剣は素早く走り抜けて直撃を躱すか、至近距離まで迫られてしまった時はライフルの銃身を叩きつけて無理やり太刀筋を曲げて対処するわ
いくら武芸に優れてても、知恵を捨てたら話にならないわね!
●海の足止め
「砦の方も上手くいったみたいですね」
一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)は海岸から陸地にある砦へと振り返り、仲間達が内部に侵入して順調に攻略しているのを見る。
「それでは援軍の足止めに向かいましょうか」
そして前に広がる海を見て、こちらに泳いでくる天魔武者・ジゲン流剣士へと視線を向けた。
「はるばる泳いで来て下さったのですからお出迎えということで……もっとも、すんなり上陸させるつもりは御座いませんが」
【水面走行】を借りて駆け出し、先んじる仲間が敵陣を乱しているところへと接近する。
「大勢の天魔武者が泳いで来る状況というのもなかなか珍しい気がしますね。ある意味圧巻と言いますか、呆気にとられると言いますか」
泳ぐ天魔武者という珍しい光景にシュールなものを感じながら、どうやって妨害しようかと考える。
「ここは【泥濘の地】を水面に施してちょっと意地悪しちゃいましょうか、泳ぎ難くなって戸惑ってくれたら儲けもの――」
喜一は陸に最も近い敵に接近しながら【泥濘の地】を使い、自分を中心とした海面を泥濘に変える。するとその範囲に入った泳ぐジゲン流剣士達の速度が落ちた。
「な、なんだっ!?」
「海が泥になった!!」
驚いて思わず泳ぐジゲン流剣士達の動きが止まる。
「隙ありです」
その隙を逃さずに喜一が太刀〈紫羅欄刀〉を抜いてパラドクス『天魔刈刃閃』を発動し、一気に踏み込むと横一閃に振り抜き、刀身から丸鋸状のエネルギーを放ってジゲン流剣士達の海面から出ている首を刎ねた!
「ぐぁああああっ!!」
ジゲン流剣士達の飛んだ首が海に落ち、胴体も爆発して沈んでいった。
「ディアボロス! ここにも居たか! 斬り倒してやるぞ! キィィエェェエエエエエエ!!!!」
仲間をやられて激昂したジゲン流剣士が剣を立て、蜻蛉の構えとなって絶叫の如き声を放ちながら、飛び出すように海面を駆け寄ってくる。
「シャrrrrrrラァァァァップ!!」
相手の声に負けぬように、喜一もこれまでのヒルコに対する暴挙、無辜の民を押さえつける圧政、ついでにリア充へのあれやこれやと、諸々込めての絶叫返しで対抗する!
「むぅ!?」
その想定外の声にジゲン流剣士の動きが僅かに鈍る。そして振り下ろされる必殺の一刀を喜一は太刀で受け止めてみせた。
「俺の一撃を止めただと!!!」
驚くジゲン流剣士に、喜一は押し戻して丸鋸状のエネルギーの斬撃を浴びせ叩き切った!
「「刀を振り下ろす」という単一の機能だけに、ここまで特化した機種は珍しいわ」
アンネリーゼ・ゾンマーフェルト(シュタールプロフェート・g06305)はただ必殺の一撃を叩き込むという機能に特化した天魔武者を見て興味を抱き、調べてみたいと妖狐の尻尾を揺らす。
「その設計思想に至った経緯には興味があるけれど、子細に検分している時間はないわね。攻略期限のうちに出来るだけ敵を撃破することに集中しましょう」
しかし今は時間が無いと、諦めて作戦に集中するべくホバーバイク〈ズィルバーナ・ラーベ〉に騎乗し、【水面走行】状態で海上を疾走して敵陣に向かう――。
「一糸乱れぬ動きで刀を振り下ろしてくる大群に正面戦闘を挑むのは分が悪そう」
そして仲間が正面から斬撃を防ぐ姿を見て、自分は違う手法を取ることにする。
「こっちは海上での機動力の差を活かして、敵集団の側面に回り込みながら攻撃を仕掛けるわね。敵陣を守りの薄い方から揺さぶることで、真っ向から挑む仲間だってやりやすくなるんじゃないかしら?」
仲間のフォローにもなるだろうと、ホバーバイクを側面に向けてパラドクス『ライディングアクセル』を発動し、トップスピードで海面を跳ねるように走り出して敵軍の真横を走り抜けながら〈荷電粒子ビームライフル〉を連射する!
「ぐぅおおおおおっ!?」
「光が飛んできたぞ!!」
「身体に穴がっ、海水が入って、沈んでしまう!!」
放たれたビームが海を泳ぐジゲン流剣士達を貫いてゆき、破損の大きなジゲン流剣士は爆発を起こして海に沈んだ。
「あれだ!」
「海の上で馬に乗っているのか? ぐぁっ!!」
海面から顔を出すジゲン流剣士達がアンネリーゼを指差すと、その手が撃ち抜かれた。
「馬に乗っていようと俺たちから逃れられるものか!!」
「シャャャアアアアアアアア!!!!」
空気が震えるような大音で叫びながらジゲン流剣士達がアンネリーゼを追い駆けようとする。
「シャrrrrrrrrラァァァァァァァッッップ!!!!」
喜一もまた負けじとさらぶ声量を上げて言い返して斬り込み、ジゲン流剣士の背中を深々と切り裂いた。
(「傍から見たらトチ狂ったかと思われそうですが大丈夫です、平常運転です」)
喜一は奇行に見える行為もいつも通り平然とやってのける。
「背中を斬るとは! 不覚傷を負っては死んでも死に切れん! 先にこやつを叩き斬る!」
アンネリーゼに向かおうとしていたジゲン流剣士達が狙いを喜一に変える。
「気合でもやかましさでも、そして剣でも一歩も退く気は御座いません。お帰り頂くか、この海に沈んで頂くかです」
そして一歩も引かずに敵と正面から刃と刃をぶつけ合って火花を散らす!
「そっちを優先するなら、フリーの私は撃ち放題ね」
そこへアンネリーゼが移動しながらビームを次々と撃ち込んで、ジゲン流剣士達の側面や背中に穴を穿つ!
「ぐげぁああああ!!!」
「鉄砲で遠距離から好き放題に!!」
ジゲン流剣士達は喜一と斬り合う為に隙を晒してしまっていた。
「いくら武芸に優れてても、知恵を捨てたら話にならないわね!」
アンネリーゼは容赦なくビームを浴びせ、ジゲン流剣士達を撃沈して、島津軍に大きな損害を与えた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【乗物改造】がLV2になった!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
鈍・長巻
【雨月】雪人と参戦。
※アドリブ連携歓迎。
薩摩側の動きを考えれば、かけられる時間は少ないが、
桜島制圧に王手をかけたこの状況、
援軍もどこまで削れるか、やれるまでやってみよう。
雪人達仲間と連携。
敵は海戦は得意ではない様子だが、此方には【水上走行】【水中適応】もあるからな。
元より後れを取るつもりはないが、
更に【泥濘の地】で行く手を阻み、【先行率アップ】で出迎える。
『オーシャンファング』のパラドクスを使用。
海中に魔力を放ち召喚するのは、全身が海水でできた巨大な鮫だ。
今回の戦場は海中・海上であり、海中から滑るように接近する鮫の姿は、
いつも以上に周囲に溶け込み視認も難しくするだろう。
ジゲン流の剣士達は防御という概念を持たないんだったな。
その無防備な機械の体を、巨大鮫で嚙み砕く!
勿論逆説連鎖戦である以上、咄嗟の反撃はするのだろうが、
二の太刀要らずの必殺剣も、足場が不安定な海中では理想通りには振るえまい。
文字通り、二の太刀なんて振れる余裕は与えない。
勢いに乗せて確実に、出来るだけ多くの敵を撃破していこう。
文月・雪人
【雨月】
※アドリブ連携歓迎
桜島制圧も愈々大詰めだね。
確実な制圧は勿論だけど、対岸からの援軍もまたどこまで削れるか。
彼らの本来の役割が城の防衛であるのなら、
桜島側でも内城側でも、陸に返して防衛陣地での戦いに持ち込まれたら、
より厄介な敵となる事は間違いないだろう。
不慣れな海戦に持ち込めているこの状況は、俺達にとっては大きなチャンスでもある。
限られた時間の中で、全部を倒す事は出来ずとも、
可能な範囲で多くの敵を倒せる様に力を尽くしたい。
【水面走行】も【水中適応】ある状況、此方の有利は揺るがない。
長巻達仲間と連携し、【泥濘の地】で行く手を阻み、【先行率アップ】で出迎えよう。
『セイレーンヴォイス』のパラドクスを使用。
西洋には、海を渡る人々を歌声で惑わせ遭難させる妖の伝承があるけれど、
ここは天正大戦国、歌の中でもより馴染み深い、和歌を詠んで吟じてみようか。
大波に 浮かぶ桜に 大鰐も 酔いしれ踊る 薩摩白波♪
歌声で出現させた渦巻く海水の塊を、防御の概念を持たぬ敵へと叩きつけ、
敵軍を水底へと沈めて行こう。
●削り取られる島津軍
「桜島制圧も愈々大詰めだね。確実な制圧は勿論だけど、対岸からの援軍もまたどこまで削れるか」
「薩摩側の動きを考えれば、かけられる時間は少ないが、桜島制圧に王手をかけたこの状況、援軍もどこまで削れるか、やれるまでやってみよう」
海岸に立つ文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)と鈍・長巻(ある雨の日の復讐者・g03749)は、ディアボロスの襲撃を受けてもまだ半数以上残っている薩摩からの援軍を見渡し、少しでも削ってみせようと気合を入れる。
「彼らの本来の役割が城の防衛であるのなら、桜島側でも内城側でも、陸に返して防衛陣地での戦いに持ち込まれたら、より厄介な敵となる事は間違いないだろう。不慣れな海戦に持ち込めているこの状況は、俺達にとっては大きなチャンスでもある」
「敵は海戦は得意ではない様子だが、此方には【水上走行】【水中適応】もあるからな」
雪人は陸に上がるまでが最大のチャンスだと判断し、長巻は同意して頷きこちらの有利な状況で戦果を出そうと、二人で【水面走行】を使い海面に迎撃に出る。
「いかん! 態勢を立て直せ!」
「そうだ!! 所詮は奇襲に過ぎん! こちらが本領発揮すればディアボロスなど一太刀で斬り捨てられるのだ!」
ジゲン流剣士が気勢を上げ、ディアボロスの襲撃によってぐちゃぐちゃに乱れた陣を立て直そうとする。
「そんな時間は与えないよ……」
雪人が敵を射程に捉えるとパラドクス『セイレーンヴォイス』を発動する。
「西洋には、海を渡る人々を歌声で惑わせ遭難させる妖の伝承があるけれど、ここは天正大戦国、歌の中でもより馴染み深い、和歌を詠んで吟じてみようか」
西洋のセイレーンを和風にアレンジして和歌を詠む。
大波に 浮かぶ桜に 大鰐も 酔いしれ踊る 薩摩白波♪
声が海に響き渡ると、海に大きく波打ち渦を巻いて荒れ、海水の塊が砲弾のように飛ばして集まったジゲン流剣士達に叩きつけた!
「うぐあああああああっ!!!」
「装甲が……ひしゃげて、動けん……」
直撃を受けた者らは身体が砕け、大きく変形してスクラップのように動けなくなって水底に沈む。
「ディアボロスの新手か!」
「迎え撃て! これ以上数を減らす訳にはいかん!!」
ジゲン流剣士達が反撃に出ようと海を蹴る――。
「まだ此方の先手は終わっていない」
敵が反撃に移る前に長巻が続いてパラドクス『オーシャンファング』を発動し、海水でできた巨大な鮫の群れを召喚して放つ。
「今回の戦場は海中・海上であり、海中から滑るように接近する鮫の姿は、いつも以上に周囲に溶け込み視認も難しくするだろう」
静かに、それでいて素早く滑るように海中から接近する鮫の群れは気付かれることなく敵の足元に忍び寄る。
「ジゲン流の剣士達は防御という概念を持たないんだったな。その無防備な機械の体を、巨大鮫で嚙み砕く!」
一斉に鮫の群れが海中から襲い掛かり、ジゲン流剣士達に噛み付いた!
「うがぁっ!? 足がっ!!」
「引き摺り込まれる!!!」
次々とジゲン流剣士達が海中へと消えていく。鮫達に噛み砕かれて無残な屑鉄となって海に散らばっていった。
「海中にも敵がいるぞ!!」
「これは彼奴のパラドクスか!! 斬り捨てて止めてやる! キエェエエエエエエエエ!」
長巻を睨みつけると、ジゲン流剣士が叫び声を上げて蜻蛉の構えで海を走って斬り掛かる!
「反撃に来るのは想定内だ。しかし二の太刀要らずの必殺剣も、足場が不安定な海中では理想通りには振るえまい」
大地とは違い海を強引に足場にしても、どうしても踏み込みは不安定になる。そうして振り下ろされる一の太刀を長巻は妖刀で受け止める。
「へし折って両断してくれる!!」
気合を入れた一撃。しかし僅かに剣筋がずれ、冷静に見極めていた長巻は受け流して体を側面へと引き、必殺の斬撃は海を叩き割った!
「外した!? ぐぅ、ならば当たるまで振り続けるまで!」
すぐにジゲン流剣士が刀を戻そうとする。
「文字通り、二の太刀なんて振れる余裕は与えない」
長巻は海中の鮫を操り、ジゲン流剣士に噛み付かせて海に引き摺り込んだ!
「ぐあっ! あがっ、やめろ!! 俺の脚が! 腕がっ、顔――」
鮫の群れに次々と喰い散らかされてジゲン流剣士はバラバラになった。
「馬鹿な! 海とはいえこうも一方的にやられるなど! 我らは島津の兵ぞ!!」
「一太刀入れられれば殺せるのだ! 必殺の一撃を叩き込んでやれ!!」
一方的に損害を受けている島津軍は苛立ち、さらに陣が乱れ連携などなくなり各々がむきになって長巻に斬り掛かる!
「チェェェェストォオオオオオ!!! ぐげぇああああっ!?」
しかしそこに海水の塊が横から叩き込まれて吹き飛んだ!
「防御の概念を持たないなら、こちらの攻撃は相当な痛手となるはず。限られた時間の中で、全部を倒す事は出来ずとも、可能な範囲で多くの敵を倒してみせよう」
長巻に気を取られた隙に雪人が海水の塊を叩きつけて敵を薙ぎ払う。
「敵陣が乱れている今が好機。勢いに乗せて確実に、出来るだけ多くの敵を撃破していこう」
長巻も連携して鮫の群れで海中から襲撃させ、雪人の隙を埋めるようにして島津軍に大打撃を与えて兵力を削り取った!
超成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】がLV3になった!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】がLV3になった!
エレオノーラ・アーベントロート
しばらく前には沖縄でも島津と戦いはあっていますし、島津の戦力はいやに多いですわね。
断片の王候補として選ばれるのは伊達ではない――ということですわね。
うふふ、それとももうお別れと思うと寂しくなってしまいますわね。
最期は派手に散って頂きましょうか。
電磁レールガン「フェアレーター」を手に戦闘。
【水面走行】で海面に立ち、泳ぐ天魔武者へと【先行率アップ】で先手を取り砲撃を行いましょう。
「第六十二の魔弾【双竜】」を投射。
二匹の龍の形へと変化する魔弾で天魔武者・ジゲン流剣士を呑み込みますわ。
接近されて刀を振り下ろされても電磁レールガン「フェアレーター」を盾のように構えて防御。
海を渡るつもりなら、それなりの準備をしてくるべきでしたわね。
海を渡った先に拠点を持っておいて海上での戦闘に不安があるなんて――わたくしたちを侮り過ぎではありませんこと?
エイレーネ・エピケフィシア
島津の兵達が放つ闘気は、スパルタ人のそれを思わせるほどに猛々しいですね
ですが海戦となれば、海洋国家たるアテナイの生まれにこそ分があります
神々よ、我らが勝利をご照覧あれ!
《神護の長槍》と《神護の輝盾》を手に戦場に向かい、【水面走行】状態で戦います
不馴れな水泳を強いられている敵に対して、海上を自在に駆け抜ける速さを活かして側面に回り込みましょう
正面に刀を振り下ろすことに特化した敵を横腹から突き崩すのです
攻撃に好適な位置に着いたら『ルージュ・バラージ』を撃ち込みます
槍の穂先から輝く光の弾幕を放って敵の陣形の中に潜り込ませ、隊列を崩しにかかりましょう
敵の前線が横から崩れてしまえば、正面に対する圧力もまた減じ、仲間達が戦いやすくなると見ました
反撃に対しては盾を構えて防御
真っ向から受け止めるには分の悪い技ですから、刀身や柄を握る手を横殴りに強く弾いて狙いを逸らさせましょう
勢いの弱まった一撃であれば《神護の胸当て》でも受けきれるでしょうか
暴虐なる者たちよ、奈落の深淵へと沈みなさい!
ザイン・ズワールド
その構え……確か蜻蛉の構えとか言ったか?
「振り下ろした一撃は刀ごと斬り裂いた」なんて話もあるが、剣である俺が容易く手折られてしまっても困るな
しかし剣たる俺が剣を恐れまごつく理由などない
なにせ敵の剣筋を先達が暴いてくれているのだから
こどもなら一度は考えることだろう、日本刀と西洋剣のどちらが強いのか。お前たちの身で試させてもらおうじゃないか
【水面走行】を拝借
【泥濘の地】で行動を阻害し【先行率アップ】に頼って、クロノヴェーダよりも先手を少しでもとれるようにしよう
【剣(レプリカ)】を手に俺の間合いまで近づく
それは敵の間合いでもあり、すなわちまた雄叫びとともに獲物を振り下ろすのだろう
だが臆さず俺は【盾】を構えて、俺の身体から軌道を逸らさせる
盾を持つ左手は痺れなどして使い物にならないかもしれないが、俺が狙ったのは攻撃後の隙
最終人類史のある士人は言ったそうだぞ――「薩摩の初太刀は必ず外せ」と
斬られてしまわなければ、そこがお前たちの大きな隙だ
すかさず【剣(レプリカ)】を振るい、クロノヴェーダの胴を分とう
●島津の援軍は海に消えゆ
「海ではこうも不利となるか!!」
「こうなったら陸まで全力で向かう! 陸地でディアボロスとやり合うぞ!」
「それしかないか、前進だ!!」
半数以上を海に沈められたジゲン流剣士は、このまま戦い続けるのは上手くないと全力で陸地を目指して泳ぎ出す。
「しばらく前には沖縄でも島津と戦いはあっていますし、島津の戦力はいやに多いですわね。断片の王候補として選ばれるのは伊達ではない――ということですわね」
エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)は島津の軍勢を見て、後継者候補となったことに納得する。
「うふふ、それとももうお別れと思うと寂しくなってしまいますわね。最期は派手に散って頂きましょうか」
だがそれもここまでだと、完膚なきまでに軍勢を叩いてしまおうと電磁レールガン〈フェアレーター〉を手に、【水面走行】で海面に立って泳ぐ天魔武者へと先手を取り砲撃を行う。
「【双竜】解放――」
パラドクス『第六十二の魔弾【双竜】(ツヴァイウントゼヒツィヒステ・フライクーゲル)』を発動し、魔弾を投射すると二匹の龍の形のオーラとなって襲い掛かる!
「なんだ! 龍!?」
「がっ!! ぐがぁ!!!!」
ジゲン流剣士達を呑み込んで粉々に粉砕してパーツを海の底へと沈めた。
「島津の兵が怯むと思うな! 押し通る!! キィィエェェエエエエエエエエ!!!」
大声を上げながら海面を蹴ってジゲン流剣士が刀を立てて斬り掛かる!
「どれだけ強力でも、馬鹿正直に真っ直ぐ振り下ろすとわかっていれば防げますわよ」
エレオノーラはフェアレーターを掲げて盾にして振り下ろされる斬撃を受け止め、衝撃に押されて海の上を滑るように後退しながらもその太刀を体には喰らわなかった。
「一の太刀を凌がれた!」
「ならば次は俺がいく!」
すぐに新手のジゲン流剣士が休む間を与えずに駆け出す。しかしそこに他のディアボロスが仕掛けようとしていた――。
「島津の兵達が放つ闘気は、スパルタ人のそれを思わせるほどに猛々しいですね。ですが海戦となれば、海洋国家たるアテナイの生まれにこそ分があります」
エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は海に響く猛々しい声を上げる島津兵を見て、スパルタ兵を連想する。それでも負ける気はしないと〈神護の長槍〉と〈神護の輝盾〉を構えた。
「神々よ、我らが勝利をご照覧あれ!」
声を出して敵に負けぬ闘志を高めると、【水面走行】で海面を駆け出す――。
「不慣れな水泳で動きが鈍いのであれば、こちらは速さを活かして側面を突きましょう」
速度を上げて敵陣の側面へ回り込み、正面の仲間を攻撃する敵の横っ腹を叩くべく位置取る。
「横腹から突き崩します」
エイレーネはちょうど良い位置につくと、パラドクス『ルージュ・バラージ』を発動し、神護の長槍を赤く輝かせて突き出す。すると穂先から光の弾幕が放たれてジゲン流剣士の横腹を貫いた!
「うげぁっ!!!」
「ぐっがぁっ! どこからの攻撃だ!」
被弾したジゲン流剣士達が横腹の装甲を穴を穿たれ、当たり所の悪かった者は内部で爆発を起こし四散する。不意打ちを受けて大きく陣が乱れ、その結果前線に向かっている圧が弱まる。
「ぬぐぅっ……横に回り込まれていたか!」
「俺がいく! キィエエェエエエエエエエエェェ!!!」
ジゲン流剣士がエイレーネを見つけ、大きな声を放って蜻蛉の構えを取ると、反撃に向かって膝まで浸かりながら海水を蹴って強引に駆けて刀を振り下ろす!
「真っ向から受け止めるには分の悪い技です。ならば狙いを逸らせましょう」
エイレーネは神護の輝盾で横殴りにして刀身を叩いて逸らし、掠める刃を〈神護の胸当て〉で受け止めた。
「なんと! 必殺の一撃を防ぐだと!!」
「まともに受ければ危険でしたが、わかりやすい一撃なら防ぎようもあります!」
エイレーネは至近距離から槍を突きつけ、隙だらけの腹に赤く輝く弾丸を撃ち込んで穴を開けた!
「こんな、馬鹿な……ぐあああああっ!!!」
ジゲン流剣士が爆散して海に散らばる。
「まだだ! まだ終わらんぞ!」
「少数でもいい! 砦に辿り着くのだ!!」
数を大きく減らし残り僅かとなったジゲン流剣士が海岸を目指す。
「その構え……確か蜻蛉の構えとか言ったか?」
ザイン・ズワールド(剣・g09272)は敵の独特な構えを見て、それにまつわる逸話を思い出す。
「「振り下ろした一撃は刀ごと斬り裂いた」なんて話もあるが、剣である俺が容易く手折られてしまっても困るな」
自らを剣と定義するザインは全く困っていない顔でそう口にする。
「しかし剣たる俺が剣を恐れまごつく理由などない。なにせ敵の剣筋を先達が暴いてくれているのだから」
既に敵への対策は作っていた。否――大昔に作られていた。
「こどもなら一度は考えることだろう、日本刀と西洋剣のどちらが強いのか。お前たちの身で試させてもらおうじゃないか」
東西の剣での勝負に心躍らせながら〈剣(レプリカ)〉を手に、【水面走行】を拝借して駆け出し間合いに近づく。その足元からは【泥濘の地】が広がって範囲に入った敵の動きをさらに鈍らせていた。
「くっ、泥がっ!」
「邪魔をするなぁああ! キィェエエエエエエエエエエエエ!!!」
立ち塞がるザインに向けてジゲン流剣士が雄叫びを上げ、道を切り開こうと蜻蛉の構えで斬り掛かる!
「最終人類史のある士人は言ったそうだぞ――「薩摩の初太刀は必ず外せ」と」
空気が震えるような大喝にも臆さず、ザインは〈盾〉を構えて受け止めながら角度をつけ力を込めて軌道を逸らす。すると振り下ろされた刃が海を裂き、大きな隙が生まれた。
「なにぃいいい!!」
「斬られてしまわなければ、そこがお前たちの大きな隙だ」
盾を持つ左腕が痺れていようと構わずザインはパラドクス『瞬き、挫く(コウリョウイッスイ)』を発動し、右手に持つ剣(レプリカ)と一体化して本物の“剣”となり、横に振り抜いてジゲン流剣士の胴を紙でも斬るように容易く上下に両断した!
「剣で負けるなど………」
信じられないといった顔でジゲン流剣士は海に落ちてそのまま沈んでいった。
「俺が止める!! お前たちは先に行け!!」
ザインに向かってさらにジゲン流剣士が突っ込み、体当たりするように刀と剣を合わせて鍔迫り合いに持ち込む。
「わかった! 必ず砦に辿り着いてみせよう!」
残りのジゲン流剣士達が泳いで岸へと向かう。
「海を渡るつもりなら、それなりの準備をしてくるべきでしたわね。海を渡った先に拠点を持っておいて海上での戦闘に不安があるなんて――わたくしたちを侮り過ぎではありませんこと?」
しかしその前に待ち構えていたエレオノーラが、残った敵に向けて龍の如きオーラを放つ魔弾を撃ち込む!
「うがぁああああ!!」
「龍に喰われるっ!!!!」
龍がジゲン流剣士達を食い荒らすように砕き、千切り、バラバラにして薙ぎ払った!
「暴虐なる者たちよ、奈落の深淵へと沈みなさい!」
エイレーネも輝く弾丸で弾幕を張り、ありったけの弾を撃ち込んで穴だらけにして残った島津兵を海に沈めた――。
「そんなっ!」
ザインを足止めしていたジゲン流剣士が最後の一人となって、雄叫びではなく悲痛な声を上げる。
「一人たりとも援軍にはいかせない」
「クソクソクソッ! ならば一人くらいは道連れとなってもらう! キィィェエエエエエエエエエエ!!!!」
鍔迫り合いをしながらザインが落ちついてそう告げると、猛るジゲン流剣士が渾身の力で刀を押し込む!
「残念だが、死ぬのはお前たちだけだ」
ザインもまた剣を振り抜くように力を込めると、刀が折れてジゲン流剣士を頭から真っ二つの断ち切った!
「うぐああああああっ!!!」
「日本刀と西洋剣のどちらが強いのか、これではっきりしたな」
絶叫して海に沈む最後のジゲン流剣士を見下ろし、ザインは剣をゆっくりと鞘に納めた……。
「これで終わりですわね。かなりギリギリでしたけれど、全滅できましたわ」
エレオノーラは全ての島津兵が沈んで静かになった海を見渡し、やり遂げたとほっと息を吐く。
「敵は大軍でしたが為せば成るものです。残るは砦を落とすだけですね」
エイレーネはまだ落ちていない砦の方に視線を向ける。
本来なら全滅できるような数ではなかったが、ディアボロス達は短期間に戦力を集中して見事、島津の援軍の殲滅に成功した。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【泥濘の地】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
黄下・泉
アドリブ・連携は歓迎
これは頼もしいね、島津側の援軍が雪が解けるように消えてってる。
いいのかい、毛利友信。ここで持ち堪えてても何にもならないみたいだよ。
あたし達を突破して、むしろ君が手助けに行かないといけない側じゃないかな?
軽口叩きながらも敵の、特に槍の動きにはきちんと気を払おう。
全身の符での身体強化に加えて、四肢の符に術式を宿す。
刀と手は牽制と受け捌きを基本に。足を使って撹乱しつつ、少しずつ<盤古開天>の準備だ。
臆病に見えるかな?悪いけど、気付いた時には文字通り術中だよ。
敵の攻撃は真正面から受けるにはちょっとキツイか。
欲張らず距離を大きめに取ってきっちり受け。
ただそのまま突っ切れるとは思うなよ?
あたしの術はその槍捌きでもそう簡単に吹き飛ばされやしない。
ほーら、よく観なよ。むしろ君、巻き取っちゃってるじゃないか。――なんてね?
●砦に昇る旗
「これは頼もしいね、島津側の援軍が雪が解けるように消えてってる」
砦で戦う黄下・泉(リターナーの符術士・g08097)が塀の上に立ってちらりと海岸の方へ視線を向けると、そこには大勢泳いできていたはずの島津の援軍に仲間のディアボロス達が迎撃し、海の藻屑と消えてゆく姿があった。
「いいのかい、毛利友信。ここで持ち堪えてても何にもならないみたいだよ。あたし達を突破して、むしろ君が手助けに行かないといけない側じゃないかな?」
そして正面の毛利友信へと視線を向け、挑発的に軽口を叩く。
「ふざけるな! 我ら島津の軍勢が負けるなど、在り得ぬ!!」
毛利友信の位置からでは高い壁に囲まれて海は見えない。泉の言葉を信じずにじっと守りを固めて、来ない援軍を待って槍を構えた――。
「聞く耳持たないって感じだね」
軽口叩きながらも、泉は〈【無銘】白鞘刀〉を抜いて敵の動き――特に槍の動きをずっと注視していた。
「どうした! 来ないのか!!」
威圧するように毛利友信が一歩踏み出し、槍がずいっと近づきもう少しで間合いに入るところまで来る。
「まあそう焦らないでよ」
逆に一歩引いて泉は全身に貼り付けている符の身体強化に加え、四肢の符に術式を宿す――。
(「臆病に見えるかな? 悪いけど、気付いた時には文字通り術中だよ」)
そして間合いを保ち足を使って動き回り、攪乱しながらパラドクスの準備に入っていた。
「何か仕掛けようとしておるな? させるものか!!!」
戦いへの鋭い嗅覚で嫌なものを感じ取った毛利友信は気合の入った声を上げ、風車の如く槍を回して突っ込む!
「真正面から受けるにはちょっとキツイか」
泉は飛び退きながら回転する槍を刀で受け止める。巻き込むような力に引っ張られないように踏ん張った。
「むぅ、巻き込めなんだか! ならば押し込むまで!!」
竜巻のような勢いで回転する槍を前に毛利友信は前に出る!
「ただそのまま突っ切れるとは思うなよ? あたしの術はその槍捌きでもそう簡単に吹き飛ばされやしない」
しかし泉が反撃にパラドクス『回帰術式<盤古開天>(バンコカイテン)』を発動し、疑似世界卵を構築してその中に敵を突っ込ませた。
「ほーら、よく観なよ。むしろ君、巻き取っちゃってるじゃないか。――なんてね?」
「なんだこれは!?」
疑似世界卵に包まれて毛利友信の脚が止まる。すると鋼の身体が気に変換されて消滅していく――。
「我が身が霞の如く消えるだとっ! これはいかん!!!」
槍を振るってその空間を切り裂き外に出ようとする。しかし踏み出した足が消滅し、膝をついてしまう。
「馬鹿な! もう少しで!!」
残った足で地を蹴り飛び出ようとする。だが連戦で損傷していた身体では僅かに届かずに全身が消えていく……。
「……ここまでか、援軍が来るまで時間を稼げぬとは、無念………」
最期まで仲間が援軍に来ると信じたまま、毛利友信は分解されて消滅し槍が地に倒れる。やがてその槍も消えて何も残らずに消え去った。
「援軍も外のみんなが倒してくれたし、これであたし達の完全勝利だね!」
泉は集まってくる仲間と笑顔を交わして勝利を喜ぶ。そして勝利を外の仲間にも知らしめようと、砦の櫓に立っていた『島津十文字』の旗を引きずり下ろし、ディアボロスの旗を掲げた!
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!