リプレイ
クィト・メリトモナカアイス
こっちに流れ着いたかー。
んむ、なんだっけ……そう疑似ディヴィジョン。
上のあれが疑似ディヴィジョンであり、こっちが本来のリグ・ヴェーダである以上当然といえば当然かもしれぬ。
とりあえず。ここであったがひゃくねんめ。
空飛ぶリグ・ヴェーダで海戦が要の汝らがどれくらい重宝されるか?はちょっと怪しいけど、とりあえず全員しばきたおす。
黄金猫拳打棒を手に、【水面走行】で海面に立ち戦闘。
浮遊球形ガジェット「モナカ」突撃型を呼び、「落涙告げる鋭き星辰」の連続攻撃で融甲泳女をぶん殴る。
質量攻撃にはまともに打ち合わず、側面からのモナカ突撃型の体当たりや、モナカ突撃型に注意を向けるなら我の攻撃で敵の体勢を崩すことで突撃に集中させぬように。
恨みがあるわけではないけれど。
汝ら争いに生まれ、争いに生きる者。
ただでさえ偽神とか蟲とか亜人とかわらわらいる中に汝らも呼び寄せるわけにはいかぬ。
ナティシャ・ナーガ
女性が泳いでいますね。
冥海機の方は武装している印象が強かったですが、ほとんど無防備にも見えますね。
リグ・ヴェーダの戦力が増えるのは何としても阻止致します。
流れついた貴方がたには可哀想ですが、今すぐ冥界の海にお帰り下さい。
どこから近付いてもお互い姿は良く見える事でしょう。
ここは水中適応を使って海中から近付いてみましょう。
相手の姿を見つけたらセイレーンヴォイスで渦巻く流れに巻き込み叩きつけましょう。
歌は巫女として当然の嗜みですから。
さあ、哀れな魂よ還るべき場所に戻るのです。
船の武装を使って攻撃してきても、海の流れを歌で操り狙いを反らし避けて見せましょう。
どんな攻撃にも私は怯みません。
これ以上、故郷を脅かすものは決して許しませんから。
●疑似ディヴィジョンの下で
「こっちに流れ着いたかー」
クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)はパラドクストレインからだだっ広い海を眺めた。そして今度は緑の瞳を上空へと移す。
「んむ、なんだっけ……?」
「疑似ディヴィジョンの事ですか?」
彼女の視線を追って同じように藍色の瞳を空へ向けたナティシャ・ナーガ(星詠みの巫女・g11415)が尋ねた。
「そう疑似ディヴィジョン。上のあれが疑似ディヴィジョンであり、こっちが本来のリグ・ヴェーダである以上当然といえば当然かもしれぬ」
リグ・ヴェーダを支配するアーディティヤの本拠地ははるか上空の成層圏に浮遊している。おかげで他ディヴィジョンのクロノヴェーダたちは手出しできない。そのためアーディティヤには海を警戒する必要がないのだろう。だからこそ今になってもリグ・ヴェーダ側は冥海機が流れ着いた事に気づいていないのだから疑似ディヴィジョンにも一長一短あるという訳だ。
「リグ・ヴェーダの戦力が増えるのは何としても阻止致します。流れついた方々には可哀想ですが、今すぐ冥界の海にお帰りいただきましょう」
「うむ。空飛ぶリグ・ヴェーダで海戦が要の冥海機がどれくらい重宝されるか? は他ディヴィジョン襲撃の時くらいだろうけど、とりあえず全員しばきたおす」
2人はパラドクストレインから海へと降りた。クィトは残留効果【水面走行】で水上を移動。ナティシャは【水中適応】で海底を歩いて進む。
程なくして復讐者たちと哨戒中の冥海機は互いの姿を発見した。
「っ敵――」
「疲れるけど頑張る」
最初に動いたのはクィトだった。パラドクスを発動し頑丈で体当たりに適した『浮遊球形ガジェット『モナカ』突撃型』を呼び出す。先端が肉球の形をした純金製の『黄金猫拳打棒』を手にモナカと共に一瞬で敵に肉薄。ガジェットとの息の合った連携による連撃で2体の融甲泳女を殴り倒した。
「復讐者発見! 反撃します!」
途端攻撃態勢となった付近の2体の泳女たちが自身の肉体の質量を戦艦のそれに変えてクィトへと突進する。
(「まともに打ち合うつもりはない」)
クィトはダンスのように美しいステップで後退しながらモナカと棒による攻撃を敵の側面へと加える。そうする事で相手の体勢を崩し自身が受けるダメージを軽減できた。
「さあ、哀れな魂よ還るべき場所に戻るのです」
体勢を崩した2体の敵と潜水艦を召喚し搭乗してこちらに向かってくる2体の敵へはナティシャが歌を贈る。セイレーンである彼女の美しい歌声に従い海水が渦巻く塊となって4体の泳女たちを飲み込んだ。
「敵は殲滅します」
海の藻屑となる直前に潜水艦の泳女たちは魚雷を発射。それはナティシャの動きを追尾し向かってくる。
ナティシャはそれを避けられず魔を払うまじないが施された『聖なる衣』で受けた。幸いパラドクスの渦巻く海水で勢いを殺せたため大きなダメージではない。
「たとえもっと強い攻撃でも私は怯みません。これ以上、故郷を脅かすものは決して許しませんから」
彼女が決然とそう言った頃には泳女たちは皆海に沈んでいたのだった。
「――復讐者……!」
そこに騒ぎを聞きつけたアヴァタール級冥海機『磐手』が現れた。彼女は自身の部下だったものを見てからこちらをにらみ据える。
それにクィトも向き合った。
「恨みがあるわけではないけれど。汝ら争いに生まれ、争いに生きる者。ただでさえ偽神とか蟲とか亜人とかわらわらいる中に汝らも呼び寄せるわけにはいかぬ」
言葉の後半で磐手は怪訝な表情をした。未だこの状況を理解できていないのだろう。
「……あなたたち、何か知ってるのね。死ぬほど痛めつけて、情報を吐いてもらう」
磐手がそう言うと彼女の体に巻き付いているウナギ型兵装が帯電を始める。
これ以上リグ・ヴェーダの戦力を強化されるのは防ぎたい。復讐者たちも敵将にならい戦闘態勢となるのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【水面走行】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
アニル・スカンダ
ありがてぇ【水面走行】【水中適応】がついてんな
勿論有効活用させて貰う
せっかくの混乱中だ
更に混乱させていこうぜぇ!
ミラージュスラストで攻撃
幻影で攪乱して味方の攻撃が当たりやすいように仕向けるぜ
俺の一撃は軽いかもしんねぇけど、パラドクスの特性上
確実に「急所」を狙って行くし
【ダメージアップ】ですこしでも削っていければ良いよな
そのあとドカンとでっかい攻撃が決まるはずだ
俺が攻撃したところが「急所」、狙ってくれよな!(他力本願)
敵の鰻毒散布には
ウナギって、毒あるんだよなぁ…
焼けば美味いのにな
と愚痴りつつ、気体なら吸わないように
液体なら掛からないようにミラージュトラストの残像を利用するようにするぜ
冥界機をリグ・ヴェーダの戦力には組み込ませてなるモンかっ、てな
アドリブ・連携◎
クィト・メリトモナカアイス
はっ。喋り過ぎた。
我らっていつも口を割らせる側だったから、こういうのは新鮮かもしれぬ。
んむ、けれども。
我は情報ははかぬし、しばき倒されるのは汝の方。
とはいえ。アヴァタール級だし強そう。
とーなればー。我も本気。
成長した守護者の姿のネメシス形態に変身し、引き続き【水面走行】を用いて海上戦。
神々しい光を黄金猫拳打棒に集めてビームのように放つ「夜天再臨」。
遠距離よりビームを放ち磐手を攻撃していこう。
一つの場所にとどまらず、常に動き回って戦うことで、こちらを狙いづらくし、他の復讐者と一緒に戦えれば仲間や我が敵の側面や背面から攻撃して攻撃を直撃させやすくする。
動き回ることで毒に対しても吸い込み過ぎたり触れすぎたりを防ぐ。動き回れば毒を撒いた気体とか液体に触れることも増えるかもだけど、我らには毒に耐える手段がある。すなわち、頑張る、我慢する、耐える。
つまりは心意気。汝に負けぬという気持ちもたぶん同じ。
ふっとべー。
ナティシャ・ナーガ
アーディティヤに気付かれないうちに片付けてしまいましょう。
水中より磐手の位置を確認し、浮上する前に一撃入れましょう。
腕輪状になっていたガーンディーヴァを弓状に戻し神火を矢として番え放ちます。
神の火は、海水でも消えることはありません。
天堕す盎哦囉迦で流星を降らせ飛沫や波が視界を惑わしてる中浮上します。
水中適応から水面走行に切り替え、今度は正面から狙いましょう。
洪水が襲ってきたなら再び水中適応で水の中を泳いで
抵抗します。
ここは貴方の居場所ではありません。
貴方の王のいた海へ、帰るべき場所へ戻りなさい。
天に矢を放ち、磐手の胸を流星で貫きトドメをさしましょう。
灰は灰に、塵は塵に……
エイレーネ・エピケフィシア
アーディティヤは空に座す拠点の強さを誇る一方で、ヤ・ウマト滅亡に乗じた海よりの侵攻は行いませんでした
実績のない彼らが冥海機の『海戦』をどれだけ活用できるかは判然としませんが、馴染みが薄い分野だからこそ補強させてはならないとも考えられます
敗残兵を逃さず追討するため、わたしも参戦いたしましょう
【水面走行】状態で救援機動力により戦場へと合流
突然増援として現れた利を活かし、戦いの最中に『扶桑鳴動撃』で割って入りましょう
《神護の輝盾》で身を固めながら突撃し、《神護の長槍》を勢いよく突き出して敵の身体のウナギに護られていない部分を貫きます
そして至近距離で穂先から放つ《神威の光》の奔流を浴びせ、その身を体内から焼き払いましょう
無辜の民を栄光なき戦に駆り立て、ポセイドーン様の領域を瀆す者よ!あなたにリグ・ヴェーダの土は踏ませません!
敵が放つ雷撃に対しては、盾を構えて出来るだけ防ぎながら稲妻が溢れる範囲外、もしくは比較的手薄な場所に駆け込みます
無事に片付いたようですね。決着が急がれる中、お疲れさまでした
●帰るべき場所へ
磐手の言葉にクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)は思わず自分の口を押えた。
「はっ。喋り過ぎた。我らっていつも口を割らせる側だったから、こういうのは新鮮かもしれぬ。んむ、けれども」
クィトは真面目な顔になり敵へと指の代わりに『黄金猫拳打棒』を突き付ける。
「我は情報ははかぬし、しばき倒されるのは汝の方」
そして少女の姿から髪と同じ白銀の猫耳が生えた大人の姿のネメシス形態へと変身した。強力なアヴァタール級が相手だ。こちらも本気でいかねばならない。
その間にナティシャ・ナーガ(星詠みの巫女・g11415)は『ガーンディーヴァ』を腕輪から弓へと変形させてパラドクスで作った炎の矢を番える。
「神はその血で大地を染めた。燃え盛るアグニの炎星よ全てを貫け」
そして水中から空へと矢を放ち敵の頭上に炎の雨を降らせた。
「なめないで」
磐手はウナギ型兵装の口から洪水を起こすほどの膨大な量の水を放出し矢を受け止めダメージを軽減。その水は猛烈な勢いで海水ごとナティシャを押し流した。
しかしその隙に復讐者の増援が磐手へと迫っていた。
「敗残兵を逃さず追討します!」
「さらに混乱させていこうぜぇ!」
エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)とアニル・スカンダ(韋駄天・g11719)が【水面走行】で敵に背後から肉薄。アニルがパラドクスで残像を生み出しながら円形の刃を持つ投てき武器『チャクラム』を放つ。
他復讐者と比べるとアニルの実践経験はまだ浅い。
(「俺の一撃は軽いかもしんねぇけど、仲間と合わせれば!」)
エイレーネは銀の髪をなびかせアニルのチャクラムと並走しながら右手にゴルゴーンの図像が描かれた『神護の輝盾』を構えつつ左手に握った1から6メートルの範囲で任意に伸縮する『神護の長槍』を突き出す。チャクラムが敵の急所である胸の兵装を切り落とした。そこにできた隙間へと間髪入れず長槍の穂先をねじ込む。そしてエイレーネのパラドクスによりその穂先から祈りによる魔力の光弾『神威の光』を放ち冥海機の胸をうがつ。
「無辜の民を栄光なき戦に駆り立て、ポセイドーン様の領域を汚す者よ! あなたにリグ・ヴェーダの土は踏ませません!」
「っ……ふ」
不意を突かれ防御できなかった磐手。胸に穴が開き血を溢れさせる。だが彼女はわずかに口端を上げ自らに刺さった槍をむんずと掴んだ。
「わざわざ触れた上に情報までくれて有難う」
そして帯電していた電気を放出。それは槍を伝いエイレーネの全身を駆け巡る。直接電気を送り込まれては盾で防ぐ事も出来ない。
「うああ!」
彼女は悲鳴を上げてその場に崩れ落ちた。
さらに磐手は息つく間もなく気体化した毒をアニルへと散布する。
「うっ……!」
慌ててアニルは口と鼻を手で覆う。しかしそれは触れただけで皮膚や目に激痛が走った。たまらず彼は海面をのたうち回る。
「ぐああ!」
「敗残兵……リグ・ヴェーダ。……そう」
磐手はそんな2人には目もくれず口から血を吐きながら空のさらに上へと視線を向ける。
「ヤ・ウマトは、もうないのね。……それなら、せめて」
こちらに視線を戻した彼女は妙に晴れやかな顔をしていた。
「あなたたちも道連れにするわ」
そして唯一まだ立っているクィトへと気化毒を向ける。
(「吹っ切ったか、面倒だな。だがやる事は変わらぬ」)
クィトは敵の側面に回り込むように素早く海面を走る。そうする事で毒の接種を極力少なくした。それでも少なからず毒の影響はある。だが持ち前の忍耐力で何とか激痛に悶絶しそうになるのをこらえる。
「ふっとべー!」
こちらを狙いにくくするために走り続けながらも打棒にパラドクスを込める。それは神々しい光となり肉球から放たれ兵装ごと敵のわき腹を撃ち抜いた。
「グッ……!」
胸に穴が開いた状態ではいくらアヴァタール級でも普段と同じ反応速度は出せない。ビーム攻撃をまともに食らった磐手は体勢を崩した。
「ここは貴方の居場所ではありません」
その頃には洪水で吹き飛ばされていたナティシャも水面走行で戻ってきていた。藍色の瞳で敵をにらみ据え再び炎の矢を敵の頭上に降らせる。
「あなたの王のいた海へ、帰るべき場所へ戻りなさい」
炎の矢は見事に磐手を貫いた。彼女は体勢を立て直すことなく海面に倒れ伏す。
「……ヤマト、さま……。もうし、わけ……」
そして彼女もまた動かなくなった。
「ウナギって、毒あるんだよなぁ……。焼けば美味いのにな。いてて」
毒で充血した茶色の目を押さえてアニルがぼやく。
それに対して元の少女の姿に戻ったクィトは胸を張った。
「我らには毒に耐える手段があろう」
「毒に耐える手段……?」
「んむ。すなわち、頑張る、我慢する、耐える。つまりは心意気」
「精神論かよ!」
「我らは怒りでパラドクスを使う復讐者だからな。精神も大事なのだぞ」
言いながらクィトは冥海機だったものに緑の目を向ける。
「汝に負けぬという気持ちもたぶん同じ」
「……なるほど」
電撃のダメージから復帰したエイレーネは深々と頭を下げた。
「うっかり敵に情報を流してしまい、申し訳ありませんでした!」
それにナティシャは首を横に振る。
「いえ。アーディティヤに気付かれないうちに倒せたんですから、問題ありませんよ」
「そうですね……。アーディティヤは空に座す拠点の強さを誇る一方で、ヤ・ウマト滅亡に乗じた海よりの侵攻は行いませんでした。実績のない彼らが冥海機の『海戦』をどれだけ活用できるかは判然としませんが、馴染みが薄い分野だからこそ補強させてはならないとも考えられます。だから無事に片付いてよかったです。決着が急がれる中、お疲れさまでした」
「ええ、お疲れ様でした。故郷を守れてよかった……」
「それじゃあ俺たちも、帰って報告と行くか!」
アニルの言葉に3人はうなずく。そして痛む体を引きずりながらパラドクストレインに乗り最終人類史へと帰還した。
こうして復讐者たちは冥海機を討伐しリグ・ヴェーダの戦力強化の阻止に成功したのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【狼変身】LV1が発生!
【影忍び】LV1が発生!
【イルカ変身】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!