東より現れ出でるもの(作者 唐揚げ
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#獣神王朝エジプト  #排斥のオベリスク 

 アヴァタール級エンネアド『ヘジュ・ウル』が見守る中、巨大オベリスク建立作業は最後の工程を迎えていた。
「おお、偉大なるヘジュ・ウル様、白く輝くものよ! ご覧ください!」
 人力作業に従事する奴隷達が、興奮した様子で叫ぶ。
「今こそ太陽神アテンのオベリスクが、ここに建立されるのです!」
「生命を生み出したものよ! 我らをお守りくださいませ!」
 信仰の熱狂が渦巻き、大きなエネルギーとなってオベリスクに作用する。
 するとオベリスクの表面に光の線が生まれ、ヒエログリフを刻み込んだ。

 奴隷達はどよめく。やがてそれは、歓喜と高揚の雄叫び、あるいは感涙へ変じた。
「よくやったぞ、敬虔なる神のしもべ達よ」
 ヘジュ・ウルは威厳たっぷりに言い、腕を解いた。奴隷達は口々に彼を称える。
「その信仰と献身に報い、汝らにさらなる栄誉に浴す権利を与えようぞ」
「なんと、これ以上にですか!? 一体、どのような……!」
「贄だ」
 ぱちん。ヘジュ・ウルが指を鳴らすと、頭上でけたたましい怪鳥音。

「……は?」
「儀式には血がつきもの。汝らは偉大なる神の贄となり、永遠の光輝を約束する礎となるのだ。喜べ」
 鳥型マミー『鷲のウカーブ』の群れが、ばさばさと地上に降りてくる。
 奴隷達が現実を理解するより先に、その鋭い爪と嘴が肉を抉った。

 宗教的高揚は、一瞬にして絶望の悲鳴と変わり、阿鼻叫喚を生む。
「ウカーブども、肉は残しておけ。こいつらの分がなくなってしまうのでな」
 ヘジュ・ウルの周囲に侍っていた護衛兵隊『白鰐神群』が、物欲しそうに牙を鳴らす。
 生命を祝福するはずの太陽神のオベリスクが、奴隷達の絶望に寄り添うことはない。

●新宿駅:パラドクストレイン前
「……という予知は、ウチは視たんスよ」
 七田・ナナ(エンジョイガール・g05125)はぐっと拳を握りしめ、言葉を続ける。
「この『排斥のオベリスク』が完成してしまったら、せっかくの先輩がたの活躍が無駄になってしまうッス!
 それに、何の罪もない人達を酷使した挙げ句、生贄にするなんてサイテーなこと、絶対に防がないとッス!
 だから先輩、今回は獣神王朝エジプトへ向かって、なんとかオベリスクを破壊してほしいッスよ!」
 ナナの声音には、助けを求める悲痛な色があった。

 もしも儀式が完遂されれば、排斥力が強化されディアボロスの介入を妨害するだろう。
 だが、オベリスクの破壊は困難である。クロノヴェーダの護衛があるからだ。
「つまり介入するチャンスは、オベリスクが完成してから、儀式が行われるまでの短い間だけッス。
 そのためには、働かされてる奴隷の人達に紛れ込むッス。つまり、今回は潜入作戦ッスね!」
 とはいえ、露見する危険はないのだろうか?

 そんな疑問に答えるように、ナナは言った。
「幸い、集められた奴隷の人達は、ほとんどがお互いの顔も知らない人達ばかりみたいッス。
 先輩がたの活躍がハイパーすごかったんで、向こうも急いで奴隷の人達を集めたんスね。
 けど、さすがに怪しすぎる動きをしたらバレちゃうッス。映画のスパイみたいに溶け込むッスよ!」
 などと、ちょっとノリノリになっているナナ。はっと我に返ると、恥ずかしそうに咳払いした。
「えっと……とりあえず、パラドクスを使うのは絶対にマズいッス。だから作業は、自力でやらないとッスね。
 道具もないので全部人力なんスけど、カッケー先輩達ならきっと大丈夫ッス! 信頼してるッス!」
 ナナの言葉には何の根拠もないのだが、まあここは苦労のしどころというものだろう。

「ちなみに、この『人力で土木工事する』っていうこと自体が、儀式の流れに組み込まれてるみたいッス。
 だから先輩がたが加われば、オベリスクを破壊するための『弱点』を作り出すことが出来るはずッス。
 けど、どこが弱点になるのかはその時にならないとわからないし、トループス級も邪魔してくるッスよ。
 敵をやっつけながらオベリスクを破壊して、指揮官を倒す。これでミッションコンプリート、ッス!」
 言うは易し、行うは難し。激しい戦いになりそうだ。

「敵の戦力は、アヴァタール級の指揮官が1体と、その周りに護衛のワニがたっくさんいるッス。
 で、工事の監督やオベリスクそのものの警護のために、空を飛ぶマミーの部隊がいるみたいッス。
 こいつらは指揮官との戦いにもクチバシ突っ込んでくるッスから、なるべく倒したほうがいいッスね」
 放置しても作戦の完遂は可能だが、ヘジュ・ウルとの戦いは少々不利になるかもしれない。

「あ1 あとそれと! 大事なこと忘れてたッス」
 ナナはメモを確認すると、声を上げた。
「先輩がたが攻略旅団で提案した、『別種族の調査』についてッス。これ、もしかしたら一緒に出来るかもッス。
 奴隷の人達なら、何か情報を知っててもおかしくないッスからね。余裕があれば、考えておいてほしいッス!」
 これもまた、目的のためには必須ではない。しかし情報を得ることは大きな利になるはずだ。

「それにしてもスゴいッスよね、人の力だけでピラミッドとか建てちゃうんスよ? ウチには絶対ムリッス。
 それだけ、奴隷の人達の信仰心は強いってことッスね。うまく話を合わせると効果アリだと思うッス!」
 ナナがそう言ったところで、ちょうどパラドクストレインのベルが鳴り響いた。
「あ、そろそろ発車するみたいッス! 先輩、ハイパー頑張るッスよ! 応援してるッス!」
 尊敬と信頼に満ちた言葉が、ディアボロス達の背中を押した。

●獣神王朝エジプト:排斥のオベリスク建設現場
「さあ行くぞ! 手を抜くなよ。押し潰されたら大惨事だぞ!」
 工事監督と思しきリターナーが指揮用の杖を振るうと、奴隷達は誇らしげに声をあげて応えた。
「「「せー、のッ!!」」」
 人の力が集まり、20mはあるオベリスクがゆっくりと引っ張り上げられていく。
 他方では、枕木を運搬する班もあれば、奴隷達に水を運ぶ給仕役の女奴隷達もいた。
 活気に満ちた工事現場は、それゆえに雑然とし、よそ者が紛れ込んでもすぐには気付かれないだろう。

 奴隷と言っても、彼らには(雑魚寝ではあるが)日干し煉瓦の宿泊施設が提供されている。
 無論、食事もしっかりと出る。味も中々のようだ。それもすべて贄とするためなのだが。
「まだまだ完成には、時間がかかりそうだな」
「ああ。偉大なる神々に、立派なオベリスクを奉納せねば!」
 信仰篤き奴隷達は爽やかに語り合い、屈強な身体で力仕事に従事する。
 その最後に、自分達が犠牲になるとも知らずに。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
2
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【強運の加護】
1
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【腐食】
2
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【勝利の凱歌】
2
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【セルフクラフト】
1
周囲が、ディアボロスが、一辺が1mの「コンクリートの立方体」を最大「効果LV×1個」まで組み合わせた壁を出現させられる世界に変わる。
【活性治癒】
2
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【建造物分解】
4
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【ハウスキーパー】
4
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。

効果2

【能力値アップ】LV5 / 【命中アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV8 / 【ガードアップ】LV4 / 【凌駕率アップ】LV1 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【ドレイン】LV2 / 【アヴォイド】LV1 / 【ダブル】LV2

●マスターより

唐揚げ
 カレーです。いえ、唐揚げです。
 今回は獣神王朝エジプトで、古代の人力工事を体験するシナリオとなっています。
 また、攻略旅団で提案された情報収集も可能です。こちらは必須ではありません。

 集団敵が2部隊いたり、儀式の妨害が必須だったりと、やることが多いシナリオです。
 その分色んな遊び方が出来ると思います。是非、挑戦してみてください。
 それでは、皆様のカッケープレイング、お待ちしてるッス!
202

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


冰室・冷桜
相変わらずあっついのなんのって……
まったく、この人力作業がここだけじゃなくてリアルでもそうだったんてんだから驚きよねーっと
ま、まずはお仕事、お仕事

目立たねーようにってことで、女らしく水とか運ぶ給仕役として混ざってきましょうか
後から【情報収集】もしたいことですし、ここはうまーく話を合わせて仲良くなりつつお仕事してきたいわね
来たばかりの奴隷って風に仕事のコツとかを先輩らに聞きながら、上手にお話とかしてきたいわね
あ、先輩、先輩。汗すごいっすよ、拭くっすかー?

そいや、太陽神のオベリスクってことだけど……奴隷とかそういう人らが太陽神とかの姿を見たり、声を聞いたりみたいな機会ってあるのかしらね


奉利・聖
なんということを…使うだけ使ってポイとは
これだから世界に巣食うゴミというものは度し難いのです
いいでしょう…掃除までに出来ることはしておかなければ
さぁ、邪魔してやりますか

パラドクスを使えぬ以上、残留効果に期待するのも厳しい
であれば、上手くやるしかないですね

無能な働き者というのは、古今東西疎ましいものです
なまじ善意があるだけに排斥もしづらい
──あぁ!!運んでいた資材をぶちまけてしまいました!
──あぁ!!まったく関係ないところに資材を使ってしまいました!
すいませんすいません!ヘジュ・ウル様へのお気持ちが逸ってしまい!

なんて調子で作業遅延させて、と
ゴミへの不快感をオベリスクにしっかり詰め込んでおきます


久那戸・詠
まさか自分自身がオベリスク建立の場に立つことがあるとか思わなかったな
こんな時、こんな世界じゃなければ興味深いで済んだんだけど
今は、そうじゃない。戦う時なんだもん

作業の一般人に紛れ込みながら、周りの言葉に耳を澄ませていく

ふつうに侵入できるってことは大丈夫なんだと思うけれど、現代人の僕らに通じない言葉や言い回しは普通に在る気がする

そういうのを聞き逃さないように、万が一の用心して【情報収集】
耳に止まった言葉はしっかり覚えとこう

もしディアボロス同士で共有した方がよさそうな言葉が出てきたらこっそり伝達するよ

―――僕は、怒ってる

歴史を好き勝手にしている者たちを
神々がそれに乗っかってるなら、戦うんだ


●復讐者は潜入す
「ああっ!」
 情けない悲鳴、そしてがらがらと資材がぶちまけられる音。
 もうもうと立ち込める砂煙の中、愚鈍そうに咳き込みながら、奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)が立ち上がった。
「おい新入り、何度目だ! また転びやがったのか!」
「すいません、すいません……!」
 聖は流れ落ちる汗を拭い、必死に班長に詫びる。
 屈強な浅黒い肌の中年男性は、苛立ち混じりに嘆息した。
「すいません、ヘジュ・ウル様へのお気持ちが逸ってしまい、どうしても……!」
「ああ、もういいもういい。その台詞も何度目かわからん。作業はいいから休憩してこい」
「で、ですが!」
「いいからさっさと行け! お前がいると、他の奴隷の雰囲気が悪くなるのがわからんのか!」
 聖はハッとした表情になり、怯えた表情で周りを見渡した。
 皆、口には出さないが、明らかに聖のしでかしにストレスを溜め、ひそひそと何かを囁いたりこちらを睨んでいる。
「すいません、すいません……愚鈍でのろまでドジで……!」
「さっさと行け! 鞭で打つぞ!!」
「ひ、ひい……!」
 聖は泣きそうな表情になり、ほうぼうの体でその場を後にした。
 奴隷達は呆れたため息をつき、仕方なく散らばった資材を片付けていく。

 ……という一連の流れを、奴隷達に混ざって観察している者が居た。
 それが、久那戸・詠(アマチュア・g00377)である。
 だが彼が観察しているのは、実のところ、間抜けな聖の失敗ではない。
(「『順調に』作業が遅れてるな……奴隷達のストレスも、けっこう溜まってきているみたいだ」)
 彼が耳をそばだて油断なく様子を伺うのは、その奴隷達のほうだ。
 今聞こえるのは、主に聖への陰口、あるいは遅延し続けている作業に関する愚痴である。
 それらの多くは取るに足らない雑言だが、中には作業を警備……正しくは生贄が逃げないように密かに監視……しているトループス級について、いくつか気になる情報があった。
 たとえば、今も頭上を旋回している、マミー『鷲のウカープ』の、些細な癖。
 あるいは、ヘジュ・ウルを護衛する、『白鰐神群』は、どんなものにつられやすいか。
 そういう戦いに役立つ情報が、ちらほらと耳に入ってきているのだ。
(「トループス級は、早く奴隷達を喰いたくて仕方ない、ってところか」)
 動きの癖がわかれば、攻撃を回避したり逆に打ち込むための大きな利益になる。
 これをディアボロスの間で共有すれば、肝心の戦いで有利に立ち回れるかもしれない。
(「……浅ましい奴らだな。神々と、そのしもべのはずなのに」)
 詠は怒っていた。怒りこそがディアボロスの原動力。
 彼もまた、奪われた者であり、奪う者どもを叩き潰すためにここへ来たのだ。

 同じ頃、奴隷達の休憩用に開放されたエリア。
「相変わらずあっついのなんのって……」
 目立たないように給仕役の奴隷の姿をした冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)は、額に滲んだ汗を拭う。
 なまじ奴隷の人数が多いだけに、彼らに食事を運んだり水を配ってやる仕事はいくらでも人手が居る。
 冷桜はてきぱきと手際よく働いており、おかげで同じ給仕奴隷達からの評判もよかった。
「レオ、中身の入った水差しってまだ余ってるかしら?」
「北の置き場に残ってたっすよ。この時間なら、よく冷えてると思います」
「ありがとう! 頼れるわね、あなた」
 褐色肌の女性はにこやかに礼を言い、奴隷達に配るための水差しを運ぶためぱたぱたと歩いていった。
 これも、冷桜が手際よく立ち回り、仕事のコツを教授してもらうなどの方法で、コミュニケーションを取ったおかげだ。
「はぁ~、もう疲れたわぁ。どいつもこいつも苛立っちゃってもう」
「あ、先輩、先輩。汗すごいっすよ、拭くっすかー?」
「あらレオ、気が利くわね。助かるわ」
 年長者の女性が、ふうと疲れた吐息を漏らす。
「ところで、現場で何かあったんすか? 苛立ってるとかどうとか聞こえましたけど」
「ああ、あなたと同じぐらいに入ってきた奴隷が、なんだかものすごくドジだとかでね。あちこちの班をたらい回しにされてるんだけど、その方方で作業を止めちゃってるのよ」
「……あー、なるほど。それなら私も聞いたことあるっす」
「そうそう、ほらあそこ。居ると邪魔だから、こっちに厄介払いされたのね。少し可哀想ね」
 女性奴隷が指差した先には、しょんぼりと肩を丸めている聖が居た。
「……そうっすねえ」
 冷桜は曖昧に相槌を打ちつつ、それとなく先輩奴隷と別れた。

 彼女が向かったのは、その聖のところだ。
「お疲れ。噂になってたわよ、あなたのこと」
「あ……どうも」
 聖は冷桜が話しかけると、この世の終わりみたいな顔を上げた。
「こっちでも悪評で溢れてるよ。居ても邪魔なだけだ、ってさ」
 そこへ作業を切り上げた詠が合流し、さりげなく周囲を見渡した。
「うん、今なら誰もこっちに注目してないよ」

「それはなによりです」
 聖の雰囲気が一変した……いや、本来はこちらが素なのだ。
『掃除人』として強敵を屠り去ってきた彼が、あんな単純な作業を失敗し続けるわけがない。
 すべては演技だ。詠と冷桜は情報収集の中でそれに気づき、奴隷達の中に紛れて彼の行動をそれとなく援護していたのである。
「無能な働き者というのは、古今東西疎ましいものです。なまじ善意があるだけに排斥もしづらいものですからね」
「だからって、よくあんな演技を平然と出来るね」
「すべてはゴミ掃除のためですよ。パラドクスが使えないなら、『上手くやる』しかありませんし」
 聖はにこりと人当たりのいい笑みを浮かべた。
「それよりも、おふたりこそご苦労さまです。相当上手く溶け込んでいるようですね」
「……歴史を好き勝手している連中を信仰させられてる人達が、可哀想だからね」
「少なくとも信仰的には幸せみたいだけどね。まあ、それも犠牲になるの前提なんだから、見過ごせないわ」
 冷桜はクールに、しかし静かな怒りを滲ませて言った。
「ええ、ですから僕は、きちんと刻み込んでおきましたよ」
 聖は満面の笑顔を浮かべる。
「敵(ゴミ)への不快感を」
「「……」」
 詠と冷桜は顔を見合わせ、肩をすくめた。
 人当たりのいい聖だが、裡に秘めた暴力性は並ではない。
 だが、二人がそれを揶揄することはない……彼らもまた、クロノヴェーダと戦う者。すべてはそのための布石なのだから。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!

錣吹・しとら
テメエを慕う奴らを食いものにするとは舐めた真似してくれるじゃねえの……
上等だ、お望み通り立派なモンをおっ建ててやんよ……


『拠点構築』『地形の利用』『歴史知識』も総動員して工事を進めてやる

現場監督の地位を奪わんばかりにゴリゴリ進めるぜ
……合間合間に日本建築の様式を挟んで分かり難く儀式を狂わせてやるがね

これでも大工のはしくれだ、気持ち一杯魂籠めて作ってやる
『絶対に奴らをブッ潰してやる』って気持ちを込めて建ててやらぁ!
立派なアイツらの"墓石”をなぁ!

「オラそっち側もっと腰入れて綱引きやがれ!あばら家おっ建ててんじゃねえんだぞ!」
「そらワーッショイ!ワーッショイ!もっと声出せ力入んねえだろうがぁ!!」


竜城・陸
翼と角、尾は外套で隠しておくよ

さて、人力でこれを建立せよ、ね
まあ確かに、これも青のクラスの本懐といえるか
ならば相応にやるとしよう

頼れる後輩が全体を統制してくれているね
こちらはその指示のもとで適切に動いていこう
慣れぬ建築様式を挟むと、奴隷たちも混乱するだろうから
それをうまく収め、手助けしながら、滞りなく作業が進むよう気を配る

太陽神――光の神とも云うか
それは世界を巡り、生命に恩恵を与えるものであり
混沌や破壊に抗い、人の世を祝福するものだ

――少なくとも、「僕」はそう望まれた

ゆえに
人々を、人の世を守るべき者を名乗りながら
無辜の命を虐げ使い潰す
……それは、俺にとって酷く度し難い所業だ
看過は、しない


リップ・ハップ
神への贄ぇ?
おふざけが過ぎんだろ。んなことに血ぃ使うなよ勿体ねい
好き放題に血を、愛を搾取しようってんなら見過ごすわけにはいかねいよ

人力、手作業、肉体労働。リップちゃんのフィジカルならなんでも来いだ
……あでもバリバリやりすぎて変に目立つのはアレか?
十人力くらいでキープすっかな
んで、キープをずっとな。ししし
継続は力なり、力任せで継続なり。休み要らずで作業すんぜ。そもそも飲み食いNGだしなリップちゃん。わはは

だからほら、奴隷の人らにはその分休んでもらお
私の分の飯とか水も食っちゃえ飲んじゃえ
こんなもんに汗水流すの馬鹿らしいぜ
知ってっか? 汗って原料血液なんだぞ
これのために使うくらいなら献血にだな――


●立派なモンをおっ建てる(特に裏のない発言)
「オラそっち側! もっと腰入れて綱引きやがれ!」
「「「はい!!」」」
「おい」
「あばら家おっ立ててんじゃねえんだぞ! わかったかぁ!!」
「「「オス!!」」」
「おいちょっと」
「そらワーッショイ! ワーッショイ!」
「「「ワーッショイ! ワーッショイ!!」」」
「お前らさあ!! この班の長俺なんだけど!?!?」
 栄えある仕事を完全に錣吹・しとら(鬼門の姫・g00929)に奪われてしまった男性は、ちょっと半べそかいていた。

 そんなわけで、実家がこう(小指だけ折る仕草)なしとらは、それはもう現場監督の地位を奪わんばかりに、ゴリゴリに作業を推し進めていた。
 最初はたかが子供(※奴隷達はしとらが女性であることに気付いていないことを付記しておく)とナメていた奴隷達も、彼女の意気と指示の的確さに舌を巻き、今はこの通りだ。
「頼れる後輩だね、まったく。少しやりすぎな気もするけど」
 奴隷達に混じって、さりげなく竜城・陸(蒼海番長・g01002)も作業に参加していた。
 ノリノリで音頭とってたしとらは、当たり前のような顔で混じってる陸を三度見して泡を食ったが、まあそれは別の話。
 事実、しとらの指示は的確だ。……さりげなく、オベリスクの建立作業の中に、彼女が得意とする日本様式を紛れ込ませ、しかもそれがバレていないあたりからもよくわかる。

「きしし。楽しそーじゃん。水要る?」
 と、そこへ、同じく作業に従事しているリップ・ハップ(Reaper Harper・g00122)がやってきた。
「……そっちはいいの?」
「知ってるっしょ、リップちゃん要らねーんだ」
「そっか」
 陸はありがとう、と礼を言い、壺の中の水を飲んだ。
 この時代に、当然冷房設備などあるはずはない。だが壺の中の水はよく冷えている。
 しかし不思議なもので、この素焼きの壺に水を入れておくと、気化冷却により冷えた水が手に入る、というわけだ。
「元気じゃんね、しとら。よう働くわ、未来は明るいや」
 リップは、汗をかきながら檄を飛ばすしとらを眺める。
「そうでなければ困るさ。俺を超えるつもりだっていうしね」
「そりゃ大変な目標だ、わはは」
 陸の言葉に、リップはかんらかんらと面白そうに笑った。

「それにしても……太陽神が、排斥のシンボルを担うとはね」
「しかも神の贄ときた。おふざけが過ぎてんだよな」
 ふたりは、クロノヴェーダの下劣な陰謀に怒りを抱く。
 頭上には、今も鳥型マミーが旋回し、こちらを警護……いや、監視していた。
 いずれあれも叩き潰すべき敵だ。だが、それは今ではない。
「んなことに血ぃ使うなっつーのな。勿体ねいぜ」
「そうだね。太陽神、光の神は本来、生命を祝福し、人の世を守るべきものだ」
 古今東西の神話において、光を司る者は最高神の位置に座ることが多い。太陽は恵みそのものであるゆえに。
 混沌と破壊に抗うもの。全能にして人を愛するもの。
 陸がそう望まれたように、本来の歴史はそうであったはずなのだ。
「俺にとっては、度し難いよ。看過は出来ない」
「やる気、たぎってんねい。リップちゃんもだぜ」
 リップは、ぐっと力こぶを作るような仕草をする。
「ってもバリバリやりすぎて変に目立つとアレだかんねい。キープキープ。他の奴らが休んでくれりゃそれでいいぜ」
「奴隷達は、それで納得してる?」
「してるしてる。あとね、あれ。汗は血液じゃん? だから献血とか勧めてんだけどさあ」
「それは無理だと思うけど」
 陸は苦笑した。

「おいおかし……じゃねえ、そこの青いのと……えーと紫の!」
「青いのだってさ」
「君こそ、紫のだって。紫じゃないのに」
 ふたりは、しとらが立場を怪しまれないように咄嗟についた嘘に、顔を見合わせ吹き出した。
「い、いいから手伝えコラァ! 休憩は終わりだ終わり!」
「はいはい。頼れる後輩……じゃなかった、頼れる班長の指示に従おうか」
「おいおい、やめとけって。そこでほんとの班長、めっちゃ悲しそうな顔してっから」
 などと軽口を叩きつつ、ふたりは休憩を切り上げて作業に戻る。
 奴隷達は慣れない様式に混乱し、そこをしとらやその指示を受けた陸・リップが補い、結果として作業そのもののペースを彼らが掴む。順調に妨害は進んでいるというわけだ。
「おっしゃオラ、気合入れていくぞお前らァ!!」
「「「ウス!!」」」
「だから俺が班長なのに……」
 完全に置いてけぼりの班長だけが被害者だった。かわいそう。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【セルフクラフト】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!

外道・歩
(給仕役の女奴隷に紛れて奴隷たちに水を給仕する)
おつかれーっす!水分補給は大事っすからねー!無理せずちゃんと水飲んでくださいっすよー!
ふう…あっつ…
(工事現場の熱気と刺すような太陽の日差しにげんなりしながら)
いやー作戦のためとはいえ、この仕事はきついっすねー…
給仕役なら楽勝だって思ったんすけどねー
はぁ…
(はっとした表情になり首を左右に振る)
いやいや!ダメダメダメっす!ちゃんとしっかり働いて
この作戦を絶対成功させないと大変なことになるんすから!
さぁ!頑張るっすよ!アタシ!


十野・樞
アドリブ連携歓迎

信仰の力を散々利用した挙げ句
贄として使い潰す、か
相変わらず胸が悪くなるぜ
…俺は、酒が不味くなるような話は大嫌いなんだよ
きっちり邪魔させてもらうぜ

身形等現地の者に似せ奴隷に紛れ込む
インドア派魔術師のおっさんと力仕事の相性は良くねえが
ディアボロスだからまあ、なんとかなるだろう

信仰の為頑張るぜ、とでも言って話を周囲に合わせ
疑われねえよう丸太敷きでも砂運びでも真面目に作業
クロノヴェーダこそが排斥されること、
酒への愛と渇望を胸の内で強く唱え念に紛れ込ませる

同時に建立作業の手順を【観察】し魔術的見地から分析・解析してみるか
これを糸口に敵の手口やらその他何か関する情報をより得られれば幸い


●いびつなる太陽
 ディアボロスらの活躍により、オベリスク建立作業は順調に迷走していた。
 奴隷達の中には、最初の完成予想図からその姿が外れていることを訝しむ者も、いなくはない。
「おかしいなあ。こんな様式を使うんだったか?」
「おつかれーっす!」
 そこにナイスタイミングで割り込んできたのは、外道・歩(人外の道へと歩む女・g02219)だ。
「お、ありがとうな。ちょうど水がほしかったんだ」
「はいっす! 無理せずちゃんと水分補給してくださいっす!」
「いや、悪いが今は放ってくれ。ちょっと今大事な話を……」
「おいおい。せっかく可愛い子が身体を気遣ってくれてるんじゃないか」
 と、生真面目な奴隷に軽口を叩くのは、十野・樞(division by zero・g03155)だ。
「身体あっての作業だ。それともあれか? 偉大なる神々に捧げるものは、適当でもいいってのか?」
「そ、そういうわけじゃないが……」
「なら今は一休みしようぜ。最後まで立派なオベリスクを建てるためによ」
「……そうだな。すまん、少し休憩してくる」
「おう。こっちは気にしなくていいぜ」
 樞は、違和感に気づきかけていた奴隷をうまい具合にその場から引き剥がした。
 あの感じなら、真に受ける奴隷もそう出てこないだろう。

「いやー、助かったっす! うまくごまかせないかと思ってやってみたんすけどね」
「なかなかいい動きだったと思うぜ。あの調子で妙な噂を立てられてたら、実際に仕事してる俺らも怪しまれそうだ」
「ならよかったっす! あ、お水要るっすか?」
「おう。もらうぜ」
 樞は気化冷却でよく冷えた水を、喉を鳴らして飲み干した。
 歩はそれをじーっと見つめる。実はあちこち水を運んで回っていたせいで、彼女自身は水を飲んでいないのだ。
「……ん? どうした、まさか自分は飲んでないのか」
「あ……はいっす。どうもこう、熱気と暑さで頭がぼーっとしちゃって……給仕なら楽勝だって思ったんすけどねー」
「そりゃいけないぜ。この作戦の成功も大事、だろ?」
 樞に諭されると、歩は照れたように笑った。
「そ、そっすね。しっかり働いて絶対成功させるって、ちょっと気負いすぎてたかもしれないっすよ」
「気持ちはわかるさ。俺も、酒がまずくなるような話は大嫌いなんだよ」
 だからたっぷり真面目に、クロノヴェーダへの怒りを込めてやったと、樞は語る。
「それと、酒への愛と渇望も、だな。ああ、エジプトビールが恋しいぜ」
「お好きっすねー、アタシも年齢的には飲めないわけじゃないっすけど」
「なら、休憩がてら一杯引っ掛けに行くのはどうだ?」
「ええっ!? で、でも仕事……」
「作業は大詰めだ。そこまで根気を張らないでも、心配ないと思うぜ」
 樞の見立て通り、オベリスクは完成を迎えつつある。
 あとは実際にオベリスクを大地に打ち立て、そしてヘジュ・ウルによる『儀式』の完遂が行われるだろう。
 そこがディアボロスの介入ポイントであり、いよいよ作戦の本番である。
「作業しながら観察してみたが、弱点が浮かび上がりそうなポイントもいくつか見立てることが出来た。つまり、8、9割がたは片付いてるのさ。肩の力を抜きな」
「そ、そういうことなら……一杯くらい、いいっすかねえ?」
「そうだぜ。酒は百薬の長、ってな!」
 樞はただ飲みたいだけな気がしなくもないが、歩は気にしないことにした。
 戦いはこれからが本番だ。本当に体力を使わねばならないのは、クロノヴェーダとの戦闘こそである。
 いびつなる太陽のオベリスクを砕くまで、いよいよ王手がかかりつつあった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

 ぐぐぐぐぐ……と、たくましき奴隷達の力で、オベリスクが垂直に引き上げられていく。
 ヘジュ・ウルは腕を組み、邪悪な笑みを浮かべて『儀式』を眺めていた。
(「愚かな奴隷ども。喜ぶがいい。今こそお前達の真の役目が果たされる時だ」)
 アヴァタールは絶望の阿鼻叫喚を想像して愉悦を覚え、配下は血と肉の気配に心躍らせる。

 だが奴らは知らぬ。
 奴隷達の中に、その企みを、簒奪を叩き潰さんとする復讐者達が居ることを。
 そして今聳え立つオベリスク……それに浮かぶヒエログリフに隠された秘密の弱点を。
 ディアボロス達の怒り、あるいは欲望、あるいは覚悟は、たしかに形を結んだ。

 太陽が、カッ! と灼熱めいて作業場を照らす。
 ヘジュ・ウルが指を鳴らそうとする……だがここからの未来は、奴らの思うようにはいかない。
 今こそ運命を逆説連鎖で捻じ曲げ、復讐の反撃を叩き込む時だ!
諷和・もこ
別種族…クロノヴェーダだとしても、ディアボロスの素質がある人だとしても、ちょっと気になるんだよ
詳しそうな人にお話を聞いてみようかな

日差しの強いこの国で、白いボクは目立ちそうだから
目深にマントを羽織って
奴隷の人たちに紛れてみるんだよ

暑さや疲労で衰弱してる人にお水と処置を与えつつ

広範囲を動いて噂をよく耳にしてそうな元気なお兄さん
噂話が好きそうなお姉さん
昔からのお話に詳しそうなお年寄り
この人たちを中心に
「ちょっと雰囲気が違う人」や「不思議な出来事」を見たことはないですかって聞いてみるんだよ

もちろん、お礼はするんだよ
以前このディヴィジョンの蜂蜜のお祭りで買ってきた、最上級の蜂蜜
疲れた体に沁みるんだよー


御掃除・すいすい
建立作業に潜入している方も多いようですから、私はその間に別種族の調査をいたしましょう。
作業中の方々としっかりとした会話をするのは難しいですから、非番であったり傷病で日干し煉瓦の宿泊施設に残っている方に話を聞いてみます。
【吸引・排出】にて宿泊施設のお掃除をしてそれとなく紛れ込みましょう。【ハウスキーパー】も併用したいですね。
【ハウスキーパー】で快適になれば、きっと話を聞く方の機嫌もよくなるはずです。
不可思議な存在の目撃情報や、不可思議な事象の発生を聞いてみます。
まだ知られていない種族であれば、きっと現地の彼らにとっても不可思議なものでしょうから。


冰室・冷桜
さーて、仕込みも上手くできましたし
本番が来る前にもうひと仕事しておきましょうか

とりま建物の中で休憩中の世間話みてーな感じで聞いてみましょ
ついでにこっそりと物陰でだいふくを【召喚】
建物の中なら派手に立ち回らなきゃ見つからないでしょ
ついでに【ハウスキーパー】で休憩中の快適さをあっぷ、これで少しは口が軽くなるといいけども

んで、なーにから聞いたもんか……
異教徒とかそゆーの以外で神様が関わってなさそうな怪し気な事件とか噂みたいなのとか?
砂漠の道中で不気味な化け物に襲われるーなんて噂を聞いたんすよぉー、なんてホラを吹いて反応を見てみましょ
まったく空振りならそれはそれで次に繋げる情報になるしね


●調査結果
 攻略旅団で提案された、『他の種族に関する調査』。
 3人の女学生が、この調査を行うことにした。

 3人は作業中ではなく、休憩中の奴隷達を当たった。
 いくら彼らが(奴隷という言葉から想起される状況に比べると)ケアを受けていたとは言え、現代日本水準とは比べ物にならない。
 そもそも作業はかなりの重労働で、雑然としているとあっては疲労困憊になる者も出てくるのが当然だ。
「あ~……身体が動かねえ……」
「大丈夫ですかー?」
 諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)は、疲労困憊の奴隷の顔を覗き込み、心配そうに小首を傾げた。
「ああ、水を持ってきてくれたのかい。ありがとう、ちょっと頑張りすぎてね」
「神様への奉納にはりきるのはわかるんだよー、でも、無理は禁物ですからね」
 もこは少しだけ小言を言いつつ、水を飲ませてやった。
「ところで……お休みのところ悪いんだけれど、聞きたいことがあるんです」
「聞きたいこと?」
「はい。このあたりだと、あなたが一番顔が広いって聞いて」
 もこがこの男性に声をかけたのは、そのコネクション目当てだ。もちろん、彼女が医療を志す者として見過ごせなかったのもあるが。
「このあたりで、ちょっと雰囲気が違う人とか、不思議な出来事を見たことはないですか? もしくは、そういうのを知ってるっていう人がいたら、教えてほしいんです」
「不思議な出来事、ねえ」
 男性奴隷はしばし考えて、「そういえば」と呟いた。
「たしか、そんなことを言う爺さんがいたなあ。あと、妙な体験をしたっていう給仕の話も聞いたことがある」
「本当ですか?」
「ああ。それぞれ別の班で働いてるはずだけど、そろそろ休憩に入るんじゃないかね」
「なるほど、ありがとうなんだよ! これ、お礼といってはなんですけど」
 もこが差し出したのは、以前ここの祭りで購入した、品質が高い蜂蜜だ。
「疲れたときは、甘いものが身体にいいんだよ。早くよくなって、お仕事頑張ってくださいね」
「ありがたい。大切に使わせてもらうよ」
 男性奴隷は朗らかに礼を言った。

 もこが得た情報から、御掃除・すいすい(すいすいすいーぱー・g00362)と冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)は手分けして聞き込みをすることに。

「えぇ? なんじゃって?」
「いや、ですから。不思議な人を見たって聞いたんですけど」
「うなじにキく? あ~たしかに肩が凝ってしかたないのう」
「ふ・し・ぎ・な・ひ・と、です」
 小屋の手入れを兼ねてやってきたすいすいは、完全にボケ……もとい、少々耳が遠くていらっしゃる老人に悪戦苦闘していた。
 少なくとも年季は重ねていそうなのだが……。
「不思議な人……なんじゃったかのう」
「あなたが噂をされていたと聞いたんですよ」
「ああ! そうじゃ、そうじゃった」
 プルプル震える老人は、ぽんと手を叩くと、ふがふがする。
「わしゃあ見たんじゃ。あれは間違いなく、わしらの知らぬ砂漠の民……」
「砂漠の民? それは一体どんな……?」
「それはな。腕が六本あって、3つの頭を持ち、しかも口からは炎を吐いていたんじゃ!!」
 くわわっ! 老人は目を見開いた。
「……それは阿修羅では……?」
「歯抜くら? わしの抜かれるのはちょっとのう」
「あ・しゅ・ら、です。いやまあご存じないのは無理ないですが」
「なんじゃ、疑っておるのか? わしはたしかに見たんじゃ、そう、あれは砂嵐に巻き込まれた日の夜のこと……」
「あ、はい。はい、わかりました……」
 これ完全に長話モードだ。すいすいは半ば諦めた表情で、ぷるぷる震えるおじいちゃんに付き合うことにした。
 結局彼の機嫌がよくなったのだが、ボケとなんらかの勘違いが入り混じった目撃談は信用できるものではなかった。

 一方、冷桜。
「あっち、片付けておきましたよ」
「ありがとう! 本当に気が利くわねえ」
 給仕の間で仕事をしていたおかげで、冷桜が女性奴隷に気に入られるのはそう難しいことではなかった。
「ところで先輩、ちょっと聞きたいことがあるんすけど」
「一体何かしら」
「実は先輩が、不思議な体験をしたっていう噂を聞きまして」
「ああ……あれの話ね」
 女性は深刻そうな表情で頷いた。
「こないだよその街で、『砂漠を旅してたら不気味な化け物に襲われるー』なんて噂も聞いたもんで、ちょっと気になっちゃったんすよねぇ」
 カマをかけてみると、女性は顔を青くした。
「やっぱり噂になってるのね……あの怪物の話」
 冷桜は、レンズの下の瞳を鋭くする。
「……詳しく聞いてもいいっすか?」
「ええ。『砂漠の死神』のことよ」
「砂漠の死神……?」
「そいつは罪人の魂を求めていて、夜な夜な旅人を襲ったり、遅くまで酒を飲んでいるような輩を、呪いで殺してしまうっていうのよ。しかも家畜まで!」
「はあ……」
「私の実家の隣に住む奥さんの妹さんの、そのご友人の兄の交際相手のお祖父さんの飼ってる犬によく餌を上げてるおばあさま……の孫の遊び相手がそれを見たんですって」
「……はあ」
 冷桜の鋭い瞳は、すぐにジト目に変わっていた。
「恐ろしいわよね、死神だなんて。けど、私達は大丈夫よ。なにせヘジュ・ウル様と、太陽神アテンがお守りくださっているんだから」
「まあ……そうですね。ええ、先輩は罪人なんかではないっす」
「あなたもね、レオ。死神がやってきたって、あなたの魂を奪ったりはしないわよ」
 女性はからからと笑う。
「そうそう、魂といえばこんな噂も知ってる?」
「噂? 別になにかあるんすか?(また鋭い表情になる)」
「そうよ! こっちは逆に、善人の魂が不慮の死を遂げて、今も幽鬼になって彷徨っているっていう話で……」
「…………はあ」
 結局、ゴシップ好きの女性奴隷の話は、こっちもこっちで長々と続いた。

 3人が合流すると、もこはそわそわドキドキした様子で2人に問う。
「どうだったかな? 何か情報は得られたんだよ?」
「ええ、得られました」
「そうね、得られたわ」
「ど、どんな情報? 気になるんだよー!」
 すいすいと冷桜は顔を見合わせ、嘆息した。
「「何もわからないという情報が」」
「え」
 攻略旅団で提案された調査は、情報を正確に見分けることが出来る。
 つまり彼女達は、『調べたことがまったくの空振りであった』ということがわかったのだ。
「考えてみれば妥当ね。仮に見た目が特異だったとして、それがエンネアドかマミーなのかも普通の人達にはわからないでしょうし」
 冷桜は、今も頭上で監視を続ける『鷲のウカーブ』を見上げた。
「でも、これは立派な収穫よ。だって、闇雲に聞いて回ってたら、この噂話が真実かどうかさえわからなかったんだもの」
「たしかに、そうですね。情報の精度を上げられたんですから、決して無駄ではありません」
 すいすいも頷く。
『この情報は調査不可能だ』ということがわかるのは、結果的にそれ以外の情報の重要性と高めるのだから。

「そっかー……残念だったけど、これで事件の解決に集中出来るんだよ!」
 もこは笑顔で拳を握る。ふたりもこくりと頷いた。
「ふたりとも長話に付き合って大変だったみたいだね。蜂蜜、舐めるんだよー?」
「ありがとうございます。頂きます」
「お互いに、お疲れ様ってことで」
 3人はもこの蜂蜜を楽しみながら、お互いの頑張りをねぎらった。
 彼女らが調査に回ったことで、仲間達は他のことに気を取られずに、全力で戦いに臨むことが出来る。
 こうした地道な調査もまた、ディアボロスの勝利に連鎖する、立派な戦いなのだ。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【ハウスキーパー】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ダブル】がLV2になった!


 そして時間軸は、オベリスクが建立され、ヘジュ・ウルが指を鳴らそうとしている瞬間に戻る。
エンデ・トロイメライ
生贄ねぇ。ほんと、ヒトの命を大事しようって教わらなかったのかな?
まっ、いちいちそんな問答する気は無いし、結局敵だしねぇ。
そんじゃ、さっさと終わらせよっか。

空飛んでるなら都合がいいや。じゃあこっちも空中戦で。
FLUGEL、出力100%。同時にナノマシンからサーベルを2本再構成。
敵認識外から一気に距離を詰めて切り裂き片っ端から仕留めるよ。
頭か片翼切り落とせば勝手に墜落するだろうし、それでもしぶとく向かって来たら敵の真似して急上昇からの急降下で蹴り砕く。

こっちもワニとか猿とか他に片付けなきゃいけないヤツいっぱいいるからさぁ。
忙しいんだよねぇ、これでも。だから、さっさと墜ちてよ。


竜城・陸
やれやれ、煩い羽音だ
あれを叩き壊す前に、掃除が必要みたいだね
死のにおいを纏う穢れた翼
ひとつ残らず灼き尽くしてしまおう

人々に累が及ばぬよう、【飛翔】して戦闘を運ぶよ
敵と見定めればこちらへ殺到してくるだろう
物量は明らかにあちらの方が上ではある
だけれど――

生憎、簡単に触れさせはしないよ
殊、神威を嵩に暴虐を為す者のしもべになど
よく観察して、急降下するその動線の先に
光で形成した刃を“置く”
絶命に至らないまでも、動きは鈍らせられるだろう
そこへ追撃を重ねて、確実に倒してゆくよ
ただの一つたりと逃さず、徹底的に、容赦なく

さあ、平伏せ
お前が牙を剥いた者が“何”であるのか
その身命に刻み込んでやろう


リップ・ハップ
群れて飛んで、随分気分良さそうじゃんね
最期の機会だ、ゆっくり楽しめよ
お? みんなで輪になって仲良しアピールか??

――丁度いい道、作ってくれてあんがとね
【飛翔】と合わして脚力でひとっ跳び
輪になって飛んでるやつらの背に乗んよ
そうなっちまえばこいつらもうただの足場だ
地面でも抉るように包帯ぐるぐるの身体に刃を突き立て、走って、裂いて、啜って、次の足場へまた跳躍
わはは。次から次に足場が回ってくら。ルームランナーみてい
ウォームアップに丁度いいじゃんね

……つかさっきからぴーちくぱーちくうっせいな
何言ってっかわかんねいよ

啜った血、その生命力は適宜自分に還元
消耗? なにそれ??


●鷲を落とせ
「……なんだ?」
 いよいよ儀式を遂行しようとしていたヘジュ・ウルは、オベリスクに刻まれたヒエログリフを訝しんだ。
 何かがおかしい。呪文の一部が、ヘジュ・ウルの想定するものとかけ離れている。
 それは破壊であり、排除であり、怒りであり、つまりは奪われし者達の敵対の宣言だった。
 こんなものは含んでいない。オベリスクが発揮する排斥の力を、それらが小石めいて阻害している!
「なぜだ!? なぜこのような……」
「まだわからないみたいだね」
 ばさりと、角と翼を隠すための布を投げ捨て、竜城・陸(蒼海番長・g01002)が言った。
「俺達は、それをさせないために来たということだよ」
「……!?」
 ヘジュ・ウルは目を剥いた。そして、陸に呼応するように立ち上がる、エンデ・トロイメライ(エピローグ・g00705)とリップ・ハップ(Reaper Harper・g00122)!
「生贄とかさぁ。ヒトの命を大事にしようって教わらなかったのかな? ま、クロノヴェーダが教わるわけもないか」
「せっかくの血(あい)を無駄にすんなよねい。リップちゃんそういうの大っ嫌いだぜ」
 敵だ。敵対者だ。排斥されるべき敵対者が、此処に!?

 ヘジュ・ウルは動揺した。だが、精神のゆらぎをすぐに抑えられるあたりは、さすがのアヴァタール級と言えよう。
「ええい、殺せ! ウカーブども! 殺せ!!」
 空から凶爪、迫る! 奴隷達は悲鳴を上げた!
「少し掃除が必要みたいだね。あれを叩き壊すのは、『本職』に任せて……俺達はこちらを片付けよう」
「了解。さっさと終わらせよっか!」
「きしし。ずいぶん機嫌良さそうな奴らだよねい、ありゃ」
 頭上という位置アドバンテージを得られているにも関わらず、3人は不敵に言った。
 たかがトループス級相手に、3人は負けるつもりなどさらさらなかったのだ。
 オベリスクの破壊は残るディアボロスらに任せ、3人は空の敵に挑む。

「FLUGEL、出力100%……サーベル、再構成!」
 ナノマシンを刀刃型に形成したエンデは、双刀を携え、重力制御により垂直方向へ加速。
 それに続く形で、陸もまた翼を広げロケットめいて翔ぶ。
 こちらから敵に近づけば、少なくとも地上の奴隷達が巻き込まれることはなかろう。
 白鰐神群の攻撃は気になるが、あれはヘジュ・ウルを護衛するための手勢。だからこそウカーブをけしかけたのだ。
 ウカーブは、まんまと己らの狩場に飛んできた愚かな獲物を、その鋭い爪と嘴で抉ろうとした。
 だが、疾い! エンデは再加速し、ウカーブの認識をはるかに超えた速度で空を舞う!
「もう遅いよ。空の上で、FLUGELに敵うと思ったの?」
 すり抜けたエンデが剣をヒュパッと振るうと、遅れてウカーブの群れの翼がずるりと『ずれ』て、そして落下する。
 神速の斬撃。エンデには達人ほどの技量こそないものの、『FLUGEL』がもたらすスピードはそれ自体が武器となる。
「物量で上回ったからといって、神威を嵩に暴虐を為すような者を、俺は触れさせないよ」
 落ちゆくウカーブの群れを無視し、陸は飛び回る群れの行き先に光の刃を『置い』た。
 突き刺すのではなく、向こうが自然と刃に『突き刺さり』にいくようにするのだ。
 こちらに来るならば僥倖、馬防柵めいて早贄にするまで。
 こちらを無視して奴隷を殺そうとするならば、よりひどい末路が待っている――なにせ眼下には、リップが居るのだ。

「ちょうどいい道、作ってくれてあんがとね」
 リップはすさまじい脚力で跳躍、『飛翔』の残留効果も併用し、エンデと陸が撃ち落としたウカーブの身体を足場に、飛び石めいて上方向へと跳んでいく。
 リップに、2人ほどの高速空中戦闘は不可能だ。これは厳然たる事実である。
「お? みんなで輪になって仲良しアピールか?? リップちゃん達も仲良しだぜい!」
『着地』したウカーブの背に刃を突き立て、びいい、と身体を引き裂きながら駆け、『離陸』し、次の獲物を啜る。
 刃が獲物を真っ二つに、あるいは魚の開きめいて解体するたびに、『ドレイン』の効果でリップは活力を得た。
「わはは。次から次に足場が回ってくら。ルームランナーみてい」
「心配ないだろうけど、落ちないようにね」
「大丈夫だよう。ウォームアップじゃん? こんなの」
 陸に言いつつ、リップはまた一匹、ウカーブを殺した。
 断末魔、絶叫。あるいは神への敵対者に対する罵詈雑言。リップは首を傾げる。
「さっきからぴーちくぱーちくうっせいな。何言ってっかわかんねいよ」
「耳を貸す必要なんてないさ。所詮は、牙を剥いた者が『何』であるかもわからない連中だ」
 光の刃が、神の裁きめいて降り注ぐ。
 その輝く雨を縫うように、重力を味方につけたエンデが縦横無尽に舞い踊った。
「こっちも片付けなきゃいけない獣(やつ)らがやまほどいるからさぁ。忙しいんだよねえ!」
 ZANK! サーベルが頭を切り落とす。落下したウカーブの残骸を、奴隷達は慌てて避けた。
「す、すげえ……あいつら何者なんだ!?」
 ディアボロスらが去れば、排斥力ゆえに彼らはその存在を忘れてしまうだろう。
 だが、今は。神に仇なす恐れ知らずの復讐者達の姿を、彼らはたしかに目の当たりにしていた。

 太陽に挑むように舞い飛ぶ姿は、まさしく不敬の極み。
 しかして奴隷達は、ディアボロスという抗う者達の存在によって、一時だけ偽りの信仰から目を覚まし、彼らを見た。
 さかしまに轟く稲妻じみた、恐るべきその戦いぶりを。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【神速反応】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV4になった!
【ドレイン】LV1が発生!

奉利・聖
さてさて、ゴミが必死こいて作ろうとしたゴミを破壊するとしましょうか
不快感を詰め込みましたからねえ…綻びが出来ているといいのですが
…まぁとにかく、壊さなきゃ始まりませんからね。

溜めて溜めて溜めて──ぶちかまし、いっときましょ
<オーラ操作>で感じ取りましょうか…ウィークポイントとなる部分、即ちこれが持つ気運が、弱まっている箇所です
そこを目掛けて、弓を限界まで引き絞るみたいに…大きく振りかぶり、溜めて溜めて溜めて──『爆気功』
ウィークポイントに杭打機をぶちこめば、相当なダメージが入るはずです
まだ必要なら何度でも叩き込んであげましょう
ゴミが消えてなくなるまで、何度も何度もやるのは当然のことですから!


錣吹・しとら
うーし、そんじゃ一丁ぶっ壊すとすっか
初めてだぜ……自分で作っといてこんなに粉々にしたかったモンはよぉ!!!

テメエで様式弄って儀式を狂わせたもんだ、もう目ぇつぶってたって脆いところなんざ丸わかりよ
だから全力の!全開で!!全壊にしてやらぁ!!!

鬼伽藍に込められたブラック企業の社畜共の呪いが、横暴な雇用者を許すなってワンワン唸ってやがんだ。
『呪詛』を籠めた鬼伽藍の一撃で『粉微塵』になるまで『破壊』してやるぜ!

此れの所を厳の磐境と斎定めて招奉る……こいつらにはもったいねえから中略!砕け給えくたばり給えと恐み恐み乞祈奉らくと白す!
さあぶっ壊れろぉぉぉおおおおおおお!!!


イグザリア・リミット
魔女は良いところを持っていく。
出遅れたわけではないぞ。断じてな。ほんとだぞ?
工事を遅らせた者たちに感謝をしつつオベリスク破壊の手伝いをしよう。

永遠の光輝を“約束”か。
で、あればその契約を蝕もう。
幻華、蝕め。

魔女の遺色は運命を喰らう。
導かれた弱点を利用してオベリスクを蝕み
太陽神の威光を養分に、黒の華を咲かせよう。


外道・歩
エジプトビールはうまかった!
是非とももう一杯いただきたいところっすけど
それは仕事が終わってからっす!
さぁて、頭も冴えてきたところで本日一番の大仕事!オベリスクの破壊に取り掛かるっすよ!
8、9割も片付いているならあとはほんの些細なきっかけで壊れるはず!
攻撃方法は他のディアボロスの方々のやり方を参考にするっす!
つまり…クロノヴェーダへの怒りを込めた『念動力』のパンチを叩きつける!
これが正解に違いないっす!
さぁてそれじゃあ…砕け散れぇ!


諷和・もこ
……エジプトの像なのに、ちょっと和風な感じがする…?
(像を見上げて首傾げ)

せっかくみんなが頑張って建てたけど、壊さないといけないものだから…ごめんね?

綻びを感じるところに【鬼神変】で大きくなった腕でドカーンって殴りつけるんだよ!
一人の力じゃ難しければ、他の仲間と息を合わせて
傷がついたところに【腐食】を染み込ませて更に脆く、壊れやすいように加工するんだよ

ある程度ダメージを与えられたら
大きな手のまま「まくら」をぶん回してみるんだよ!
えーいっ!
遠心力?みたいなのできっと威力も上がるはずなんだよ!


●オベリスク、崩壊
「ウカーブがやられただと……ええい!」
 ヘジュ・ウルは渋面を浮かべる。ディアボロスの狙いは、明らかにこのオベリスク。
 であれば、あの奇妙な様式のモザイクめいた違和感は、破壊のための下準備か!

「……フ。やれるものならやってみるがいい」
 傲慢なるクロノヴェーダは、にやりと不敵に笑った。
「排斥の力を宿したオベリスク! いかに貴様らのパラドクスとて、そう簡単に壊せはしないぞ! 力尽きたところを、我が力で叩き潰してやる……!」
 ヘジュ・ウルの言葉は強がりではない。弱点を突かない限り、いくら攻撃を重ねたところでオベリスクは壊せないのだ。
 だからこそ、ディアボロス達は、その怒りを籠めて術式を改竄した。あとはそれを見つけ出し、届かせるだけだ。
「言うじゃねえか! 土建屋は壊すのも一流だってのを教えてやるぜ!!」
 錣吹・しとら(鬼門の姫・g00929)は目を剥き、『鬼伽藍』をやおら力任せに叩きつける。KRAAASH!!
 だが、予想以上の反動! 小手調べのつもりの一撃だったが、奴の言葉通りオベリスクはびくともしない!
「ハ、そうこなくちゃなァ……!」
 しとらは獰猛に笑う。獲物が手強ければ手強いほど、鬼人の血は燃えてくるというものだ。
「ゴミが必死こいて作ろうとしたゴミを、破壊するとしましょうか。不快感をたっぷり詰め込みましたからねえ」
 奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)は言いつつ、残存のマミーを駆逐する空の戦いを見上げた。
 陸らは、こちらに仕事を任せてくれたようだ。であれば、託されたぶんの仕事はこなさねばなるまい。
「僕達、期待されているようですよ、しとらさん」
「ンなこたわかってらァ!! 建築業者として甘い仕事、やってられっかよ!」
 2人は神経を集中させ、光り輝くオベリスクの何処かにあるはずの弱点を見出そうとする。
「ボクも手伝うんだよ―! 作業には参加出来なかったけど、ボクだって力自慢なんだから!」
 そこへ、片腕を鬼の血で異形変異化させた諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)が加わった。
「人手が要りそうっすね……アタシも、ひっく、手伝うっすよ!」
 気合十分に頬を張る外道・歩(人外の道へと歩む女・g02219)。が、若者達は顔を見合わせた。
「……失礼ですが、酔ってません?」
 聖はズバッと直截に質問した。
「え? い、いやいや! 酔ってないっすよ! ただこう、休憩の合間にエジプトビールをちょっとだけ……」
「今『ひっく』ってしゃっくりしたんだよー……?」
「偶然っす、偶然! ほんとに控えめにしといたんすよ! もう一杯飲みたかったのはたしかっすけど!」
「まあ、本人がそう言うなら……そうなんじゃねえの?」
 酔っ払いの相手に慣れているしとらは、たしかに歩は酔っ払っていないようだ、という判断に至った。
 まあ、『あー仕事終わったら、帰る前にもう一杯ぐらい飲みたいなー』ぐらいのことは考えているのだが、それはそれ。これはこれである。こんな暑い中じゃ飲みたくて当然だ。

「それはいいが、さっさと弱点を見つけ出さなくていいのか? あちらが攻撃する気になっては少し困るぞ」
「「「うわっ!?」」」
 さも当然に、最初からいましたみたいな顔で会話に混ざってきたイグザリア・リミット(赫眼の魔女・g05140)に、ちょっと、いやだいぶびっくりする一同。
「……なんだ。私の存在がそんなに変か? ディアボロスが途中から合流することは珍しくないだろう」
「そ、それはそうだけど、唐突すぎてびっくりしたんだよー!」
「魔女はいいところを持っていくものなんだ。出遅れたわけではないぞ」
 もこに、イグザリアは平然とした顔で言い切った。
「……断じて違うぞ。ほんとだぞ?」
「わ、わかったっす、わかったっすよ! その魔女さんは、こう、弱点とか見抜けないんすか!?」
「ふむ……このヒエログリフは、おそらく「もっともその弱点に強い念を籠めた者」が近づけば、反応すると思うが……」
「……それならアタシだ! 間違いねえ!!」
 しとらは誰よりも先に言い切った。
「あと、この鬼伽藍に籠められた社畜どもの呪いが、横暴な雇用者を許すなってワンワン唸ってやがんだよ!!」
「あ、ほんとだ。なんかものすごく赤黒く光ってるところありますね」
「えっマジ!?」
「しとらさんが言い出したんですよね!?」
 ほんとに光ってると思わなかったしとらは、聖のツッコミにちょっとびっくりしていた。

 ともあれ、一同はついにヒエログリフの弱点を見つけ出した。
「よおし、タイミング合わせていくぞぉ! そーれ、ワッショイ! ワッショイ!!」
「そ、それ建築中にもやってなかったんだよー……?」
「建てるのも壊すのも同じようなもんなんだよ!!」
「僕としては、ゴミが作りたがってたゴミを壊せるならなんでも構いませんよ」
「気合が入るのはいいことっす! うおー! わっしょい! わーっしょい!!」
「……これ、私もやらないといけないのか?」
 さすがにクールな魔女のイメージ的に迷いがあるらしいイグザリア。
「わ、わっしょーい! わっしょーい!」
「わっしょいわっしょい。ですよ」
 だがおとなしそうなもこと聖まで一緒に掛け声を合わせ始めると、しばらく無表情で黙ったあと、少しだけ嘆息した。
「わっしょい、わっしょい」
「ワーッショイ! ワーッショイ!!」
 一同はオベリスクを駆け上がる! 赤黒く燃えるように輝くのはオベリスクの頂点間際だ!
「よっしゃあああ行くぞぉおお!!」
 しとらが吠える!
此れの所を厳の磐境と斎定めて招奉る……こいつらにはもったいねえから中略! 砕け給えくたばり給えと恐み恐み乞祈奉らくと白す! オラァ!!」
「ぶちかまし、いっておきましょうか……!」
「幻華、蝕め」
「く・だ・け・ち・れぇええ!!」
「みんなが頑張って建てたものだけど……えーいっ!!」
 奴隷達が唖然とするなか、5人のディアボロスのパラドクスが一点に集中した。
 アヴァタール級さえも滅ぼすであろう一斉攻撃が叩き込まれると、燃えるように輝くヒエログリフから、蜘蛛の巣めいた亀裂が広がり……20mはあろうオベリスクが! 轟音を上げて砕け散った!!
「ば……バカなぁあああ!?」
 降り注ぐ瓦礫を浴びながら、ヘジュ・ウルはそう叫ぶしかなかった。
 たしかにディアボロス一人ひとりの力は、奴単体と比べれば劣るだろう。
 しかし、その怒りと力が連鎖すれば……彼らは、強大なクロノ・オブジェクトすら破壊してみせるのである!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】がLV4になった!
【怪力無双】LV2が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!
【能力値アップ】がLV3になった!

十野・樞
さてさて
まずは奴隷達を退避させねえとな

【プラチナチケット】【演技】で神官関係者と思わせ
儀式に邪魔という理由付けで
奴隷たちにさっさと去れ、と命令
【風使い】で奴隷の背を押すように吹き飛ばし、退避させる

奴隷たちに被害出ぬよう
【飛翔】にて敵の注意ひくべく大仰に派手に立ち回り【時間稼ぎ】

【高速詠唱】【連続魔法】で可能な限り素早く
叶うなら立て続けに
奴隷に接近している敵を優先的に攻撃、パラドクス展開
鰐よりも猫だよなあ、と言うわけで有翼猫型式神をぶつける
俺の式神と滅びるまで遊んでおけ
…猫は結構残酷だぞ?

敵攻撃は【風使い】【砂使い】で生成した砂塵風で阻み軽減


奉利・聖
不快なゴミが、ゴミの周りをうろちょろとしていらっしゃいます
こうも醜い集団を築き上げるとは、ゴミの才能がありますねえ
確実で迅速なお掃除の為、消し去ってあげましょうねえ

【神速反応】で尻尾の叩きつけを回避 同時に【飛翔】
一匹の脳天に踵落としを叩きつけ、棒切れで眼を潰しておきます
目から脳天まで挿し入れて、シェイクして仕留めちゃいましょう
次、もう一匹です
背後を取りまして、狙うのはその首飾りです
この首飾りをね、ぐっと掴みまして…思い切り引っ張り上げるとどうなるでしょうか
勿論首飾りには気を通しておきますよ…ふふ、即席ギロチンですね
どんどん首がちぎれていくでしょう?

そんな装備を付けるから、そうなるんですよ


竜城・陸
上が静かになったと思ったら次はこちらか
よくもまあ、数ばかり揃えたものだ
放置しておく理由などない
排除してしまおう

【飛翔】して戦闘を運ぶよ
上空からの方が、相手の陣容を把握するに易い
味方との連携が叶うなら、積極的に連携していこう

上空より、生み出すのは氷雪を束ねた刃
尾や足を狙い、敵の動きを地に縫い留めるように
泥濘んだ地は凍らせ、味方の動ける足場を確保する
相手ばかりを自由に動かせるつもりはないからね

生み出される水塊もまた、
こちらの生み出す氷雪で凍てつかせてゆくよ
“氷”とは、停滞を司るもの
生み出された水の威を、削ぐことくらいは叶うだろう

後は、動きを鈍らせた敵から確実に仕留めていくよ
最後の一兵まで、逃さずに


●その牙を砕け
「我がウカーブどもはおろか、オベリスクまで破壊するとは……!」
 ヘジュ・ウルは、ディアボロス達の予想外の力に圧倒されていた。
「わ、我らの神が混乱されておられる?」
「いやそもそも、ヘジュ・ウル……様は、我々を殺そうとしていた……」
「どういうことなんだ? 我々が生贄とは!?」
 奴隷達も混乱を起こしていた。
 通常、ディヴィジョンにおいて、人々がクロノヴェーダの支配を疑うことはない。
 だがディアボロスという排斥されるべき異物=反逆者の存在は、彼らの神に対する信仰を揺るがすことが出来るのだ。
 たとえそれが、ディアボロス達がディヴィジョンを去れば消えてしまう、一時の反逆だとしても……。

「儀式の邪魔だ、去れ!」
 そこで十野・樞(division by zero・g03155)は、あえて神官の関係者であるかのように振る舞い、さらに風を起こして奴隷達の背を押すように吹き飛ばした。
「う、うわああっ!」
「あんたは奴隷じゃなかったのか!?」
「言ったはずだ。ここから先は我らの仕事……お前達の出る幕はない」
 残留効果のレベルは高くないゆえに、奴隷達がディアボロスらを高位の神官であると誤認したかは微妙なところだ。
 しかし。エンネアドが自分達を殺そうとしたのは明らかであり、信仰のあかしたるオベリスクは破壊された。
 ディアボロス達が破壊のために籠めた反逆の意志は、知らずうちに奴隷達にも伝わっていたようだ。
「わ、わかった……いえ、わかりました! ご無事で!」
「……ああ、それでいい」
 樞はけしてヘジュ・ウルとその護衛の攻撃を通さぬよう、奴隷達と敵の間に立ち続けた。
「おのれ……! 神に楯突いたこと、後悔させてくれる!」
 のしのしと、護衛を担う白鰐どもが前にせり出た。
「上が静かになったと思ったら、次はこちらか。よくもまあ、数ばかり揃えたものだ」
 竜城・陸(蒼海番長・g01002)はウカーブを片付け、地に降り立ち、呆れた冷たい瞳で敵を睨む。
 一方で、崩れ行くオベリスクから、奉利・聖(クリーナー/スイーパー・g00243)がその隣に降り立った。
「不快なゴミが、より醜いゴミの周りをうろちょろと……神経に障りますね」
 笑顔ながら、心底の侮蔑を籠めた声音だ。
「こうも醜い集団を築き上げるとは、ゴミの才能がありますねえ」
「ゴミだゴミだと、神をなんと心得るか!!」
「神? お前が?」
 陸の瞳が、レンズの奥で氷めいて冷たく光る。
「大言壮語もここに極まれり、だな。……覚悟するといい」
「おのれ……! かかれぇっ!!」
 ヘジュ・ウルの号令のもと、白鰐どもが大口を開けて襲いかかった!

 白鰐どもは、パラドクスの力により巨大な水の塊を生み出す。つまり、戦場を自分達の有利なものに変えてしまうのだ。
「水遊びに付き合うつもりはないぜ。ついでにいうと、ここを通すつもりもないッ!」
 樞の言葉とともに、三人は偶然にも同じ手――つまり【飛翔】による水場からの離脱を選んだ。
 中には食い気が勝り、奴隷に襲いかかろうとする鰐もいる。樞が優先したのはこれらの個体だ。他の敵は、陸と聖に任せられるという直感があった――彼らの強さは、隣にいてもよくわかるゆえに。
「鰐よりも猫だよなあ。俺の式神と、滅びるまで遊んでおけ」
 局所的に展開された結界が、残虐な白鰐数体を閉じ込める。
 すると結界内に、翼を持つ猫の式神が出現し……その愛くるしい見た目とは裏腹に、凶暴な爪による斬撃を繰り出した!
「猫はけっこう残酷だぞ? お前達の神話にも、そういう神が居たと思うんだがな」
「お見事! あなたのような腕の立つ方がいてくださると、ゴミ掃除がはかどって助かりますよ」
 聖は心からの称賛を述べながら、樞を飛び越える形で軽功を発揮。ぶうん、と振るわれた尾の叩きつけを躱す。
 そして空中で前転し加速すると、スピードを乗せた踵落としを浴びせ蹴りめいて鰐の脳天に突き刺した!
「AARGH!?」
「喧しいですね」
 聖は鱗を踏みにじりながら奇妙な棒きれを振るい、しぶとい鰐の眼球を潰して脳みそを串刺しにする。合理的かつ、残忍は処刑連撃。抉った棒で中身をかき混ぜる始末だ。
「えぐい手を使うじゃねえか。なるほど、『掃除』ね」
 同じディアボロスながら、聖の手際に畏怖めいた感情を覚える樞。そこへ飛来した水の塊を、さらに跳び上がることで回避。

 入れ替わりに鷹めいて急降下した陸は、氷雪を束ねた超自然の刃をしもべめいて引き連れている。彼が片手をかざすと、凍れる刃の雨が白鰐の群れに降り注いだ!
「水を撒けば、自分達が有利になれるとでも思ったかい? 甘く見すぎだな」
 見よ。鰐どもを貫通し、地面に突き立った氷の刃は、うちに秘めた冷気によってぬかるんだ泥の足場を凍らせてしまう。
 やや凹凸が激しく走破性には難があるが、これでは鰐どもが泳いでアドバンテージを得ることは不可能だ!
「"氷"とは、停滞を司るもの。お前達がいくら小手先で水を生み出したところで、俺はそのすべてを止めてみせる」
 クロノヴェーダの暴虐は、一切の例外なく阻止する。陸の煮えたぎるような怒りと決意が形になったような猛攻。
 動作も陣も、力ある言葉すらなく、氷は無限に生まれる。パラドクスとは、まさしく摂理を捻じ曲げた力だからだ。
「我が兵隊が圧されている!? バカな!」
「この期に及んで、まだ現実が見えていないのかい?」
 うろたえるヘジュ・ウルを、陸は氷めいて冷たく睨んだ。
「なら、そこで見物しているといいさ。お前のご自慢のペットが、皆殺しになるのをね」
 氷の雨が倍近く数を増した。いよいよもって殲滅戦の様相を呈する!
「で、この凍らせた泥を巻き上げたら……面白いことになるんじゃねえか?」
 空中から降り立った樞は、落下速度でがしゃりと凍った泥を砕いた。
 巻き上がったそれらは、風使いの力により空気中の砂と混じり合い、きらきらと煌めく『砂の吹雪』になり、吹き荒れる!
「ゴミどもには勿体ない景色ですね。馬子にも衣装、とはこういうのをいうのでしょうか?」
 白鰐の強靭な鱗さえも切り裂く光の砂塵のなか、聖は鰐どもの首飾りをつかみ、めきめきと即席ギロチンめいて引っ張って殺す。口元には笑み。
「これなら、奴隷達が戻ってくることもないだろうね。仕上げにはいい舞台だ」
 竜巻めいて広がる氷砂のバトルフィールドの中、ディアボロス達はヘジュ・ウルと相対する。
 連鎖し積み重ねられた彼らの戦いは、いよいよ決着のレッドカーペットめいて最後の道を切り拓いたのだ!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【ハウスキーパー】がLV4になった!
【強運の加護】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV5になった!
【アヴォイド】LV1が発生!

リップ・ハップ
好き放題血ぃ奪おうとしたんだ、自分が奪われても文句言わんよな?
干からびるまで啜ってやんよ、モンキー

おーん。面白いもんで斬んね
紙が相手だってさ、伯爵
斬りあい上等。数え切れねい闘争の中で【肉体改造】――研ぎ澄まし、洗練してきたフィジカルで思う存分伯爵を振り回す

【両断】、【解体】、太い血管狙って大振り連打。力押しこそリップちゃんよ
かすり傷だろうが伯爵に重ねて啜らせりゃ意識朦朧、視界くらくらの【気絶攻撃】でお先真っ暗だ

決めらんねいでも守勢に回らしときゃ誰かがドカンと一発大技決めんだろ
おら。おらおら。終わりが近いぞ。足掻けよ怪物


錣吹・しとら
おう、ようやく御出ましたぁ随分と重役出勤じゃねえかエテ公
嘘ついた求人のツケは払ってもらうぜ、労基に代わって仕置きしてやらぁ!

落成式で作ったピラミッドでぶっ潰すぜ
資材ならそこかしこに山ほどある
さっきぶっ壊したオベリスクを【建築物分解】で資材に変えるぜ

儀式の核だったうえにアタシが弄ったモンだ、呪力を通すには申し分ねえ素材よ
図面もちゃんと用意しといたぜ、なんせテメエの"墓石"だからなあ
作業しながら描く時間は十分すぎるほどあったぜぇ!

さあさあ素材に命を讃えるオベリスク!仕上がる形は死者が眠るピラミッド!
生と死と破壊と創造のその中で!ブッ潰れて反省しやがれ!
「逆落とし神砕き金字塔」!これにて納品完了!


御掃除・すいすい
別種族の調査では『この情報は調査不可能だ』ということしかわかりませんでしたが、次はアヴァタール級です。
撃破できれば確実な成果がある、というのはある意味シンプルでよいですね。

さて、敵の攻撃には動きを抑制するものがあるようですが……であれば身体の動きが最小限に抑えられる行動を取ったほうがよさそうですね。
というわけで高圧洗浄機の出番です。
とはいえ敵もアヴァタール級、いきなり本体に当てられるともあまり思えません。
まずは背後に浮かぶ不思議な書物を狙ってみましょう。紙に対して水は相性がいいはずです。それから、偽りの月が物質なのか呪術的なものかわかりませんが、そちらにも。
本体を御掃除するのは、それからです。


竜城・陸
知恵の神、というには随分と愚鈍なようだね
逃げを打つ判断すらできないのだから

まあ、どうしたところで結末は同じだ
――ここで潰えてもらう

生み出す光剣は相手の動きを封じるように
味方の機を活かすように
連続魔法で間断なく妨害の手を重ねていく
偽りの月、か
呪的な効力を秘めているのならば
浄化の権能である程度その影響を低減はできるだろう
可能ならば他にその影響が及ばぬよう砕いてしまえればいいけれど

油断は、しない
味方の動きをよく見ながら、死角を埋めるように応手を練り
こちらの最大火力も、味方の攻撃と連携で叩き込むよ

――“不敗の槍”の一閃
“光の神”であれと望まれ、願われた者の権能を
その身に灼きつけるといい


諷和・もこ
オベリスクも壊せたし
別種族の調査も出来たし(残念な結果だったけど)
周りの鷲さんやワニさんもいなくなったし
これで後はおさるさんを倒すだけ!なんだよ!

わぁ、この巻物自分で書いたの…?
頭がいいおさるさんなんだよ!ボクなんてご本を読むことすら苦手なのに
……え?なんで怒ってるんだよ??

攻撃は【飛翔】や【セルフクラフト】で作った壁で躱して
タイミングを見計らってぽこぽこ叩いちゃうんだよ!
これは、一生懸命オベリスクを作ったみんなの分!
これは、壊れてしまったオベリスクの分!
そしてこれは!せっかく調査をしたのに空回っちゃったボクたちの分なんだよ!

ラストにフルスイング
上手く仲間のいる方向へ飛ばせたらいいんだけど


●東より現れ出でるもの
「バカな……こんなことはなにかの間違いだ……!」
 ヘジュ・ウルはたくましい身体をわなわなと震わせ、目の前の現実を否定するしかなかった。
 排斥すべき反逆者が、あまつさえ己の従える徒党とオベリスクを、完膚なきなまでに破壊し尽くすなど。
 あってはいけない。あってはならない! これがディアボロス。支配に抗う復讐者達!

「知恵の神、というにはずいぶんと愚鈍なようだね。逃げを打てばいいものを」
 竜城・陸(蒼海番長・g01002)は翼を広げ、威圧的に言い放った。
「そりゃご無体ってやつだねい。逃がすつもり、ねえっしょ?」
「それはもちろん」
「だよな。リップちゃんも同じだ、わはは」
 リップ・ハップ(Reaper Harper・g00122)はからからと陽気に笑っているが、ヘジュ・ウルを睨む目は笑っていない。
「重役出勤かましてくれたよなぁ、エテ公……嘘ついた求人のツケぁたっぷり払ってもらうぜ」
 錣吹・しとら(鬼門の姫・g00929)も怒りを燃やしていた……のだが、なんか方向性が違う気がする。
「労基に代わってお仕置きだコラァ! 今どきそういうホラかますとなぁ、怖えーんだぞ! マジで! マジで!!!」
「……しとら様、古代エジプトが労基法の話をしても仕方ないような気がするのですが」
 御掃除・すいすい(すいすいすいーぱー・g00362)が冷静にツッコミを入れた。
「ですが、まあ、撃破できれば確実な成果があるというのは、下手な業務よりもシンプルでよいかもしれませんね」
 ご老人の長話に付き合わされたことがそんなにしんどかったのか、すいすいの声音にも少し別種の怒りが滲んでいるような気がしないでもない。
「と、とにかくやっちゃうんだよ! もう逃げ場はないし、あの人達を殺させたりもしないんだよー!」
 びしっ! とヘジュ・ウルを指差す諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)。ここでまとめておかないと、話がとっちらかる気がしたようだ。多分それは間違っていない。
「ボクらは排斥なんて出来ないってこと、教えてあげる!」
「おのれ……!」
 ヘジュ・ウルは怒りを漲らせた。奴隷達は、遠巻きからそれを見守る……!

 積み重ね連鎖した力と、内なる怒りがディアボロスの武器だ。
 しかして、強大なるアヴァタール級とはそれでようやく同等。
 見よ。はちきれんばかりに緊張した、あの筋肉を!
「我が名はヘジュ・ウル! 白き偉大なるもの、知恵と月を司る神なり! 神に叛く愚行の意味をしれィッ!!」
 猿叫を上げ、二割近く筋肉を肥大化させたヘジュ・ウルが跳躍した!
「侵略者ごときが、奪い取った神の名を自慢気に名乗らないでほしいな」
 陸に、そして4人に油断はない。敵の実力を理解した上で、それでも己らの勝利を疑わない強さが、彼らにはある。
 そう、彼らは強い。強いからこそ、ここまで来れたのだ!
「キィイイエエアアアア!!」
「キィキィうるせえんだよ、エテ公ッ!!」
 ガァン! と、しとらの『鬼伽藍』とヘジュ・ウルの拳が激突! 衝撃が地面にビシビシとヒビを生じさせる!
「へっ、知恵がなんとか言ってる割に、ご自慢なのは力だけか? あぁ!?」
「ナメるなァ!!」
 ヘジュ・ウルのみなぎる魔力が魔導書に伝搬し、それは鋼をも切り裂く鋭さを与える。
「わぁ、あの巻物自分で書いたのかな? 頭がいいおさるさんなんだよ! ボクなんてご本を読むことすら苦手」
「貴様ァアアア!!」
「え? なんで怒ってるんだよ? えーっ!?」
「きしし。リップちゃんでもその切れ味の挑発は無理だわ」
「ええー!?」
 慌てるもこは、咄嗟に垂直ジャンプで紙の斬撃を躱した。
 斬撃の余波が奴隷達の休憩用の小屋まで伝わり、粗雑とは言え立派な建物である小屋がばっさりと真っ二つに避けた。
「ひ、ひええ……! ボクが壁を作るんだよ! 皆はそれを使って!」
 もこは【飛翔】の残留効果で空を飛びながら、【セルフクラフト】で様々な障害物を簡易的に生成する。
 ヘジュ・ウルの膂力ならば、それらは一撃で粉砕できるか弱い防壁に過ぎない。しかし、視界を覆うには十分だ。

「あの書物が厄介そうですね。高圧洗浄機で洗い流してしましょう」
 すいすいが洗浄機を構えると、バシュウ!! と勢いよくウォーターカッターが噴出した。
 通常の紙であれば、濡れるどころか真っ二つ……いや、水の勢いでバラバラになっていただろう。
 だが、魔力による強化で、書物の硬度は激しく上がっている。水の刃と紙の刃がぶつかりあった!
「チィ! 小癪な!」
 ヘジュ・ウルは雄叫びを上げ、あふれる魔力を空に凝縮させた。
 すると魔力は一転にわかに空を曇らせ、太陽を覆い……偽りの月を生み出す!
「た、太陽が隠れちまったぞ!」
「神の怒りだ、オベリスクを壊しちまったから!」
 安全圏まで離脱させられた奴隷達は、迷信深く騒いだ。
 信仰していた神が怒り狂い、目の前で得体のしれない――だが命の恩人でもある――異邦人達と戦っているのだから、あながち迷信とも言いがたいが。
「案ずることはないよ。あれは所詮、偽物だ。そんなものの呪いで、俺達の動きを止められはしない」
 陸の周囲に光が集まる。それは槍となり剣となり、同時に放たれる輝きで呪わしき月光と暗闇をはねのけた。
「た、太陽神……おお、あのお方は太陽神だったのか!?」
 その劇的な輝きに、混乱からか妙な勘違いをする奴隷まで出る。陸は何も言わない。
「あながち、間違ってはいないけれどね」
 光が迸った。ヘジュ・ウルのたくましい肉体を切り裂き、もう半分の光武器は空に浮かぶ偽りの月に突き刺さる!
「ウキッ!? 何をしている! 我が魔力の結晶体は、そんなことでは消せな……」
「では、これならいかがですか?」
 すいすいが、ウォーターカッターを空に向けた!
 月めいて煌々と聳えるそれは、ヘジュ・ウルの魔力が高密度に凝縮されたものだ。少なくとも、この場に顕現したヘジュ・ウルのパラドクスはそういう風に結実した。
 物理的な威力ではなく、二者のパラドクスが秘める強い力が、相殺という形で偽りの月を消し去ってしまう!
「おお、空が!」
「雲さえも、邪魔ならばお掃除してしまえばよいのです」
 すいすいは言った。ヘジュ・ウルは後ずさる!
「な、なんというパラドクス……! お、お、おのれェーッ!」
 ここからが、ディアボロス達の反撃だ!

「面白い手品見せてくれたねい。で、それが得物なんだろ?」
 すでに間合いに踏み込んでいたリップが、すっ、と目を細めた。
「紙が相手だってさ、伯爵。斬りあい上等だぜ」
「ぬううっ!!」
 リップの大鎌と、魔力で強化された書物が激しく火花を散らす。はじめは拮抗……否! リップが徐々に勝る!
「な、なんだこのパワーは!? わ、私を上回るとでも……」「力押しこそリップちゃんよ。私に会ったのが運の尽きだねい」
 動脈を狙い、狼の牙めいて鋭く鈍く光る刃が肉を抉った。
「があっ!?」
「きしし。好き放題血ぃ奪おうとしたんだから、自分が奪われても文句言わんよな? 言ったところで聞かねいけど」
 リップは狩人の瞳で神を――否、神を名乗る侵略者を見下ろす!
 あまりの苛烈な攻撃に、ヘジュ・ウルは一転守勢に回らざるを得ない!
「あ、ありえん! こんな、このようなことが……!」
「同じこといつまで言ってんだ? おら。おらおら。終わりが近いぞ、足掻けよ怪物」
「お・の・れ・がぁああ!!」
 ヘジュ・ウルは満身の力を籠めて、リップを殴り返そうとした。だが!

「せめて守りに回っとけば、耐えられたのかもしれねえのになあ」
 空。偽りの月が消え、暗雲が散ったそこに聳えるのは、巨大なピラミッドだ。
「……は?」
「そうかい、そんなにぶっ潰されたいかい。だったら存分に味わわせてやるよ。テメェの"墓石"だぜぇ!!」
 しとらのパラドクス『百鬼家工落成式』が作り上げた、オベリスクの残骸で作り出されたクロノヴェーダの墓!
 圧倒的質量が迫る。直撃は避けねばならない……だがリップの猛攻と啜られた身体では、動けぬ!
「ボクからも、みんなの代わりにやっちゃうんだよ!」
「……!」
「これは、一生懸命オベリスクを作ったみんなの分!」
「グワーッ!?」
 もこが鬼人の力でヘジュ・ウルを殴る殴る殴る!
「これは、壊れてしまったオベリスクの分!」
「アバーッ!?」
「そしてこれは! せっかく調査したのに空回っちゃったボクらの分なんだよ!」
「それは私関係なアバババーッ!?」
 SMASH!! すさまじいパワーで弾丸めいて吹き飛ばされた先は、ピラミッドの"落成"地点だ。
 這いずって逃れようとするヘジュ・ウルの手足を、虫の標本めいて貫く陸の光の槍!
「が……ッ!!」
「頼れる後輩の自信作なんだ。たっぷりと堪能してくれないかな」
 陸は冷たい瞳で言った。まさしく、神の如き眼差し。
「"不敗の槍"をピン代わりに使ってもらえるなんて、贅沢なものだよ。誇ればいいさ」
 奇しくもその言葉は、予知の中でヘジュ・ウルが言い放ったものとよく似ていた。
 他者の命を弄ぼうとした邪悪に、今! 応報の一撃が――下る!!

 ……ズズンッ!!
「「「うわあっ!」」」
 巨大質量の落下による衝撃に、奴隷達は呻いた。
 すさまじい土埃があがり……それは、すいすいの高圧洗浄機で洗い流されていく。
「逆落とし神砕き金字塔――これにて納品完了だぜ」
 しとらはニヤリと笑い、踵を返した。ディアボロスとしての仕事も、完了だ。
「オベリスク完全破壊も終了、ですね。お掃除、お疲れ様でした」
「きしし。逆に散らかしちまった気もすっけどねい」
 すいすいの言葉に、リップは愉快げに笑う。
「それは仕方ありません。私達は時代の異物。ですが、いずれ必ず、この改竄された世界そのものを掃除してみせます」
 すいすいは強い決意を籠めて返した。
 排斥のオベリスク計画の完全叩潰まで、まだ道のりは長い。
 しかし、この戦いと勝利は、新たな局面へ連鎖する一手となるだろう。
「……今日はいい天気だね」
 陸はカッと大地を照らす空を見上げて、目を細めた。
「うん! これなら、次はもっと素敵なものが建てられると思うんだよ!」
 もこは笑顔で頷く。犠牲のない勝利は、彼女にとってもっとも喜ばしいもの。
 かくてディアボロスらは、パラドクストレインへと歩き出す。
 己を排斥しようとする邪悪なる力への、さらなる怒りを胸に。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【活性治癒】がLV2になった!
【腐食】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV8になった!

最終結果:成功

完成日2021年11月07日

排斥のオベリスク

【!期限延長により状況が困難になっています!】
 アヴァタールの小神殿では、エンネアド達が神像を利用して一般人の信仰を力に変えていました。
 ディアボロスにより、神像が砕かれエンネアドの撃破にも成功しましたが、獣神王朝エジプトでは、より大規模な神像として『オベリスク』の建立が盛んに行われているようです。

 新たに建立されるオベリスクは『世界の守護』が願われた太陽神アテンのオベリスクです。
 このオベリスクの効果は『獣神王朝エジプトの排斥力』の強化です。
 つまり、このオベリスクの建立を見過ごせば、獣神王朝エジプトのディヴィジョンへの介入が困難になってしまうでしょう。阻止せねばなりません。

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#獣神王朝エジプト
🔒
#排斥のオベリスク


30




選択肢『排斥のオベリスクの破壊』のルール

 獣神王朝エジプトのエンネアドが、ディアボロスを排斥する為に建立した『排斥のオベリスク』を破壊します。
 排斥のオベリスクは強大な力を持つクロノオブジェクトである為、通常のパラドクスでは破壊することは出来ません。
 破壊する為には、オベリスクの弱点となる箇所を狙ってパラドクスで攻撃しなければならないでしょう。
 👿を撃破するまでに、排斥のオベリスクを破壊する事で、エンネアドの企みを打ち砕くことが出来ます。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『🔵が👑に達すると、敵の大規模な作戦に影響を及ぼす。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『オベリスク建立奴隷に紛れ込む』のルール

 獣神王朝エジプトのエンネアドが、ディアボロスの影響を排除する『排斥のオベリスク』を建立しようとしています。
 このオベリスクが多数建立されてしまえば、ディアボロスが獣神王朝エジプトに関わる事が難しくなるでしょう。
 それを阻止する為、オベリスクを建立する一般人に紛れ込み、オベリスクの建立を邪魔してください。
 オベリスクは、人々の信仰の思いによって偉大な力を発揮する物なので、ディアボロスが建立の儀式に紛れて、別の思いを紛れ込ませる事で、オベリスクを破壊する弱点を造り出すことが出来ます。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】この選択肢の🔵が👑に達しない限り、マスターは他の選択肢のリプレイを執筆できない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『【攻略旅団】別種族の調査』のルール

 この選択肢は、ディヴィジョン攻略旅団からの依頼によって発生した、【調査・探索】選択肢です。
 マミーとエンネアド以外の種族が、このディヴィジョンに存在しないかどうかを調査します。
 調査の方法は、住民から話を聞いたり、噂話を集めるといった内容になるでしょう。
 この選択肢で、今判明している種族と別の種族についての情報を得た場合、その情報の精度が上昇します。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾護衛するトループス級『白鰐神群』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)を護衛するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾巡回警備のトループス『鷲のウカーブ』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)と共に、周囲を巡回・警備するトループス級(👾)と戦闘を行います。
 敵は、巡回・警備を行っている為、うまくやり過ごして戦闘を避けたり、わざと発見されるようにして陽動するなど、状況に合わせた対応を行う事で、有利に戦う事が出来るでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『ヘジュ・ウル』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「松中・誠」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。