💝最終人類史のバレンタイン2025
新宿島及び奪還済みの地域で、バレンタインを楽しみます。
チョコを作ったり、造ったチョコを渡したりして、楽しいひと時を過ごしましょう。
チョコを作る場所や材料などは、時先案内人と、新宿島や帰還した地域の人々が用意していますが、特別な材料などを持ち寄っても良いでしょう。心を込めたチョコレートを作ったり、渡したりして、バレンタインを楽しんでください。
※重要1
多くのディアボロスや住民達が、最終人類史のお祭りを心から楽しむ事で、最終人類史の力はさらに高まり、ディヴィジョンの排斥力を弱められます。
この効果により【3月1日】に、【2月末日までに完結した『新宿島のバレンタイン2025』のシナリオ数】と同じ日数だけ、その時点で発生している全てのディヴィジョンの全ての事件の【攻略期限】が延長されます。
(例えば【10シナリオ】が完結していれば、全ての事件の攻略期限が【10日】延長されます。なお、3月1日よりも前に攻略期限が来る事件や、攻略期限が無い事件、期限がくれば自動的に成功する事件に影響はありません)
※重要2
この「💝バレンタインシナリオ」でプレイングが採用された方(トレインチケット含む)には超限定の「アイコンフレーム」をプレゼント!
アイコンフレームのデザイン等の詳細は
こちら!
Strawberry × Chocolate(作者 朝下万理)
#最終人類史(新宿島)
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先日年が明けたと思ったら、もう節分が過ぎて――。
「今年もバレンタインの季節がやって来たましたねっ」
ニッコニコでディアボロスを出迎えたのは、天竜・なの唄(春告小唄・g03217)。
手にしている串に刺さっているのは、チョコレートでコーティングされたイチゴだった。
先日行われた節分では、地獄変のエネルギーをチャージする事ができた。しかし、バレンタインもまた特別な力があるのは、皆が知るところ。
今までもこのようなイベントを多くのディアボロスや住民たちが楽しむことで最終人類史の力が高まり、ディヴィジョンの排斥力を弱められたのだ。
「今年も最終人類史の皆さんが、バレンタインのイベントを楽しむための場所を貸してくれましたっ」
と、一歩横にずれれば、ディアボロスの目の前に現れたのは、バレンタイン仕様に装飾されたビニールハウスの群れ。
その扉にはイチゴの銘柄がずらりと記されており、扉の窓越しからも良く見える深緑の葉の影に隠れた熟れた赤いが、ハウスの中の暖かさと陽の光を存分に浴びてきらりと輝いていた。
そしてさらにハウス内のスペースを覗き見れば、チョコレートタワーから溢れ出ているのはトロトロのチョコレート。
そう、ここはいちご園。
さらに今はバレンタインシーズンということもあり、チョコフォンデュで様々な香りや風味のいちごを楽しめるというのだ。
「通常ですと時間制限があるいちご狩りですけど、今日は特別に時間無制限でイチゴを楽しむことができるんですよっ」
と説明したなの唄。
さらにと付け加えるのは、併設されたカフェでもくつろげるという話。
甘い品種のイチゴと濃厚チョコをふんだんに使ったイチゴチョコレートパフェに、チョコレートケーキに可愛らしいイチゴをトッピングしたイチゴチョコケーキ。
プレーンなホットケーキのトッピングも今日はイチゴとチョコレートソース。
そのほかイチゴとチョコレートのスイーツメニューが揃う。
ドリンクもチョコレートとイチゴづくし。甘いホットチョコレートやココアにストロベリーマシュマロを乗せてフリーズドライのイチゴフレークを散らしたホットチョコレートとココアは、冷えた体をそっと温めてくれるだろう。
さらにお土産も充実している。
この農園で収穫されたパックイチゴはもちろん、甘いいちごジャムやソースはパンやヨーグルトにとても合う。
今ならイチゴマカロンにチョコレートクリームを挟んだ期間限定のマカロンサンドも大人気。
イチゴとチョコレートのコラボレーションは、この時期だけの特別なイベントだった。
そう説明したなの唄は集まってくれたディアボロスににっこり微笑んだ。
「この企画に賛同してくれた農園のみなさんをはじめとした最終人類史の人々にとって、皆さんは世界を取り戻してくれる英雄です。そのディアボロスがバレンタインを楽しんでくれたなら、きっと最終人類史の人々も喜んでくれますし、これからの戦いも有利になります」
けど一番は、このひと時を心から楽しむこと。
「今日は美味しいイチゴとチョコレートをお腹いっぱい味わってくださいねっ」
そう言ったなの唄もまた、イチゴとチョコレートのコラボレーションを楽しみにしている一人だった。
●
なの唄が屋外でディアボロスに企画の説明をしている頃。
ビニールハウス内で作業を終えた農園の園長が、ちょうどハウスの外に出たところ。
果実が実るようにハウス内を飛び回っているミツバチが誤ってチョコレートの中に入り込まないように対策もとったし、イチゴの生育状態も確認済み。
受付ハウスに併設されたお土産たちも、準備万端でお迎えされる時を待っていた。
さらにカフェを覗けば、スタッフたちが開店準備をしながらもディアボロスたちの姿をワクワクドキドキした様子で伺っていて。
まだ冷たい風が吹く中でふふっと微笑んだ。
「……皆さんが楽しんでくださる素敵なバレンタインイベントになるといいですね」
リプレイ
ヴェルチ・アリ
シエル(g01847)と共に参加。
こんな薄いビニールの裏側がこんなに暖かくなるんだもんなぁ…。シエルの言う通り、いちごの甘い匂い…の後に強烈に追従してくるチョコの匂いがやばい。どうして目の前にあるイチゴと同じくらい匂いで自己主張できるんだあれ。結構離れた場所にあるよねあれ。
…いやこれ、綺麗に摘まむの、むず…むずくない?いやまぁ普通に食べる分には何の問題もないんだけどさ。シエルは…うまくやれてるみたいだ、お見事。
まぁ確かにチョコは匂いと同じく味覚も主張強いもんね。そう思うと、確かにここで食べておくのは間違ってな…いや結構なハイペースで食べてるねシエル?大丈夫?フォンデュの分残る?
確かに、僕も初めての経験だ。やっぱり酸っぱい奴を甘くするのがいいんじゃないか?両方甘いだと、甘さが口の中で喧嘩しちゃいそうな…って何やってんの妖精さん。チョコ浴びとは…相変わらずフリーダムだな妖精さん…あ、用意してあげるんだねシエルの方も…。
ん。カフェは軽く飲み物でまったりしよっか。
アドリブ、絡みを歓迎します。
シエルシーシャ・クリスタ
ヴェルチ(g03614)と一緒に。アドリブ歓迎。
ビニールハウス、さすがに温かいね。
イチゴのいい匂い。と思ったけど、チョコの匂いも強いね、さすがチョコ。
温まってる分、匂いも広がりやすいとかかな?
ぷちん、ぷちんと心地いい感触を感じながらイチゴをゲット。
ん、美味しい。
んー、そう?こうやって……ほら、こう。はい、あーん?
むー、一回チョコ付けたら素の甘さが物足りなくなっちゃったりしないかな?
フォンデュは先にたっぷり素のイチゴを楽しんでからにしようか。
……え、食べ過ぎ?そうかな、妖精さんたちはどう思う?
(※自分の体積以上に食べる妖精さんたちに聞くのが間違い)
そういえば。
チョコレートフォンデュ、ちゃんと体験したことってなかったっけ。
ちょっと面白いねー……イチゴは甘いのと酸っぱめのと、どっちが合うかな。
色々試してみたいね。
ってこら、妖精さんたち、チョコ浴びしようとかしないの。
……むう……すみません、カップに溶けたチョコ、少し貰っても?
……あ、カフェ。忘れてた。
こっちだけで割と満足気味……お土産、買う?
暦の上では春を迎えたとはいえ、最強寒波が何度も到来する二月。
今日、2月14かも例外ではなかった。
寒さ震えながら入ったいちごのビニールハウスだったが、北風を遮って降り注ぐ太陽の光のおかげで、内部は一足先の春のようだった。
「こんな薄いビニールの内側がこんなに暖かくなるんだもんなぁ……」
イチゴが栽培されているハウス内にて着ていたジャケットのファスナーを開いたヴェルチ・アリ(GE-07・SOL01847・g03614)が呟けば、シエルシーシャ・クリスタ(水妖の巫・g01847)もコートのボタンを外して応える。
「さすがに温かいね」
そんな二人の鼻腔をくすぐるのは、甘酸っぱいイチゴの香り――と思いきや、ハウス内の蚊帳の中に設置されたチョコレートの香りも漂ってくる。
「イチゴのいい匂い――と思ったけど、チョコの匂いも強いね、さすがチョコ」
主張が強い。と青紫色の瞳を細めてシエルシーシャが苦笑いを浮かべれば、
「本当だ。イチゴの甘い匂い……の後に強烈に追従してくるチョコの匂いがやばい。どうして目の前にあるイチゴと同じくらい匂いで自己主張できるんだあれ。結構離れた場所にあるよねあれ」
と、ミントグリーンの双眸をじっとりと細めちょっぴり恨めしげにチョコレートファウンテンを見やる。
「温まってる分、匂いも広がりやすいとかかな?」
と考察しながらもシエルシーシャは、真っ赤に熟したイチゴをそっと手で包み、軽く手首を返した。
すると、ぷちんと小気味のいい音を立てながら、ランナーからイチゴを摘んでいく。
手のひらにころんと転がるイチゴは、一般的なスーパーマーケットで売られているものよりの格段と大きい。
一口では食べられそうもないから先の方を齧りとれば、瑞々しい食感とふわっと香る甘さが口いっぱいに広がっていく。
対して。
ヴェルチはイチゴの詰み取りに苦労していた。
「……いやこれ、綺麗に摘むの、むず……むずくない?」
機械式の手では手加減が難しい。気がつけばランナーの先まで摘み取れてしまって、そこからヘタを取るのも一苦労。
「いやまぁ普通に食べる分には何の問題もないんだけどさ……」
ヘタが取れなければ、ヘタの際まで齧り取ればいいじゃない。と言わんばかりに豪快に、イチゴを口へと運んでいった。
イチゴ摘みに苦心しているヴェルチの隣、シエルシーシャはぷちん、ぷちんとランナーからイチゴが摘み取れる感触すら心地よく感じながら、完熟のイチゴを口に運んでいる。
「ん、美味しい」
「お見事……シエル、イチゴ摘むのうまいな」
「んー、そう? こうやって……ほら、こう」
シエルシーシャが真っ赤なイチゴを手に包み込んで、くるんと手首を返せば。またぷちんといい音と共に、コロンとしたイチゴが彼女の煌めく手の中に。
「はい、あーん?」
ご丁寧にヘタまで取ってもらって「あーん」で差し出されたイチゴを、食べない男がどこにいようか――ヴェルチの口の中に転がってきたいちごは、今までのイチゴよりも甘く柔らかくとろけていった。
二人はしばらくいちご狩りを楽しんだが。
未だイチゴをもぐもぐしながらシエルシーシャが気になるのは、この時期だけのチョコレート。
だけど懸念材料は、イチゴ単体でも甘くて美味しいこと。
「むー、一回チョコ付けたら、イチゴの素の甘さが物足りなくなっちゃったりしないかな?」
「まぁ確かに、チョコは匂いと同じく味覚も主張強いもんね」
「うん。フォンデュは先にたっぷり素のイチゴを楽しんでからにしようか」
ヴェルチの言葉に頷きながら、シエルシーシャの手は次々とイチゴへと伸びていく。
「確かにここで食べておくのは間違ってな……い、けど。結構なハイペースで食べてるねシエル。大丈夫? フォンデュの分残る?」
ヴェルチの指摘に、「……え、食べ過ぎ? そうかな?」と小首を傾げたシエルシーシャ。
「妖精さんたちはどう思う?」
と連れ立っている妖精さんたちに聞いてみるけど、彼らも甘くて美味しいイチゴを堪能中であった。
とはいえ。
やはり最後くらいはチョコレートフォンデュを楽しんでおかなくては。
甘いイチゴをトレイに入れて、蜜蜂除けの蚊帳を潜るヴェルチとシエルシーシャ。
「そういえば。チョコレートフォンデュ、ちゃんと体験したことってなかったっけ。ちょっと面白いねー」
「確かに、僕も初めての経験だ」
わいわい話をしながら真っ赤なイチゴに串を刺して滔々と流れていくチョコの滝に潜らせれば、あっという間にいちごはチョコの衣を身に纏う。
「……イチゴは甘いのと酸っぱめのと、どっちが合うかな?」
「やっぱり酸っぱい奴を甘くするのがいいんじゃないか? 両方甘いだと、甘さが口の中で喧嘩しちゃいそうな……」
言いながらバクリと口の中へと入れたヴェルチ。
シエルシーシャも同じように頬張れば、とろりとしたチョコレートとイチゴの甘味がふんわりと漂う。
これはこれで贅沢ではある。けど。
「色々試してみたいね。じゃぁ、次、酸味があるイチゴを持ってこよう?」
と、シエルシーシャが蚊帳の外へ向かったその時。彼女の妖精さんたちがチョコレートファウンテンへと向かっていってしまう。
「って何やってんの妖精さん。チョコ浴びとは……相変わらずフリーダムだな……」
とヴェルチが彼らを静止。
「こら。妖精さんたち、チョコ浴びしようとかしないの」
これにはシエルシーシャも「めっ」と妖精たちを叱るけど、甘いチョコレートがこんなにいっぱいあるのに舐めることもできないのは可哀想。
シエルシーシャは呆れたように息をつくと、ちょうど作業中の農園スタッフに声をかけた。
「すみません、カップに溶けたチョコ、少し貰っても?」
農園スタッフは快く紙コップを手渡してくれた。
これで妖精さんたちも甘いチョコレートを楽しむことができるだろう。
この農園にはカフェもお土産コーナーもあるけれど、今はいちご狩りとチョコレートフォンデュを楽しむことにしよう。
さて、酸っぱいイチゴとチョコレートの組み合わせは、どんなお味?
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
イツカ・ユメ
古安くん(g02347)と、苺狩りデート♪
…街のあちこちで甘いチョコの香りが漂う時期になると、今年もバレンタインが来たんだなぁって思う。
少し前までは、チョコいっぱい食べられる日!って思っていたけれど。
今ではバレンタインは、大好きの気持ちを伝えて、大切な恋人と歩み始めた記念の日。
去年以上にあまーい1日を過ごしちゃうよ♪
ふふー、旬の苺を摘んだその場で食べられるなんて、めっちゃ贅沢だよねぇ。
さらにチョコフォンデュまで楽しめるなんて……古安くん。わたし、ここに住みたい。
もしくは将来お家のお庭に苺のビニールハウス作って!
緑の葉っぱの間からまぁるい苺を見つけるのは、ちょっとした宝探しの気分。
赤くて大きな宝石みたいな苺を見つけたら、たっぷりとチョコを付けて古安くんのお口にお届けしちゃうよ♪
はい、あーん♪…どうかな?美味しい?
古安くんからのお裾分けも、あーん♪と美味しくいただきまーす。
……でも。大事にじっくり味わっているうちに、はじめてのキスを思い出して、頬がほんのり苺色になっちゃうかも?
九重・古安
イツカ(g02834)と一緒にいちご狩りとチョコレートフォンデュを。
そのまま食べても美味しそうなイチゴを暖かいチョコと組み合わせて食べる。この時期だからこそできる贅沢というものだ。
……いや、今すぐというのは無理だが、もし戦いが終わって平穏な生活になったら思い切って野菜や果物を育てて生活していくのもアリかもしれん。
バレンタインという時期ものと季節の果物なのに加えて、こう……去年のバレンタインのことを思い出すというのもある。
二人の関係が大切な相棒から大切な恋人になってから一年。色々あったがあの日が大きな境目だったのは確かだからな。
恋人との口付けは甘酸っぱいものというが、俺たちの場合は本当にイチゴ味だったし。
貰ったチョコイチゴはしっかりと味わって、お返しは慌てずじっくりと、紅く色づいたものを選んでいこう。
その中でも良さそうなものがあればイツカに勧めてみるか。
ヘタの辺りを持って、半分くらいをチョコに漬けて……イツカの口元に差し出してみる。お気に召してくれると良いのだが。
街のあちこちで甘いチョコの香りが漂う時期になると、今年もバレンタインが来たんだなぁって思う。
イチゴが栽培されているビニールハウス内も、バレンタインカラーのチョコレート色で装飾されていて、甘い香りで満たされている。
真っ赤に熟したイチゴを摘みながら、イツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)はふふっと青い瞳を細めた。
一昨年までのバレンタインデーは『チョコレートがいっぱい食べられる日!』だったけど、去年は違っていた。
大好きな人に大好きの気持ちを伝えて、大切な恋人として歩み始めた記念の日。
だから今年は、去年以上にあまーい一日を過ごしちゃう!
そんなイツカは、大切な人である九重・古安(巻き戻り路逸れる針・g02347)とともにこのイチゴ農園へと足を踏み入れたのだ。
「ふふー、旬の苺を摘んだその場で食べられるなんて、めっちゃ贅沢だよねぇ」
チョコレートフォンデュのために摘んだイチゴをトレイに乗せながら、イツカは思わず顔を綻ばせる。
そんな嬉しそうな楽しそうなイツカを見下ろして、古安もつられて口端を緩ませた。
「そうだな。そのまま食べても美味しそうなイチゴを暖かいチョコと組み合わせて食べる。この時期だからこそできる贅沢というものだ」
「さらにチョコフォンデュまで楽しめるなんて……古安くん。わたし、ここに住みたい! もしくは将来お家のお庭に苺のビニールハウス作って!」
そうしたら、早ければ12月からイチゴを楽しめるし、バレンタインシーズンはイチゴチョコが食べ放題。
これはイチゴとチョコレートが好きな女子が、みんな憧れるやつではないか!
え? とびっくりしている古安を、キラキラとしたイツカの眼差しが見上げている。
「……いや、今すぐというのは無理だが……」
と、古安は言葉を濁しつつも、イツカと歩む未来に少し思いを馳せた。
「……もし戦いが終わって平穏な生活になったら、思い切って野菜や果物を育てて生活していくのもアリかもしれんな……」
そうしたらイチゴの温室くらいは作れるだろうし、イツカも育ったイチゴをいつでも食べられるだろう。
そんな未来も思い描きながら、大ぶりの緑の葉っぱの間から赤々としたまぁるい苺を見つけるのは、ちょっとした宝探しの気分。
イツカと古安はイチゴをいくつかトレイに乗せて、チョコレートファウンテンが設置されている蚊帳をそっと潜った。
そしてそれを串に刺すと、そっとチョコレートの滝へともぐらせる。
そんな動作も楽しそうなイツカを見つめながら古安は、去年のバレンタインのことを思い出していた。
それまでは大切な相棒だったイツカ。
だけどあの日を境に大切な恋人になった。
それから一年。色々なことがあった。けどあの日が子安にとって大きなターニングポイントであるのは確か。
「ね、古安くん! これ、さっき見つけた赤くて宝石みたいなイチゴだよ。はい、あーん♪ 」
こんな可愛い「あーん」を拒める恋人はいない。
(「恋人との口付けは甘酸っぱいものというが、俺たちの場合は本当にイチゴ味だったしな」)
古安が差し出されたイチゴチョコを口に含んで歯で潰せば、チョコレートのしっかりした甘さの後からイチゴの瑞々しさと甘さが弾ける。
「……どうかな? 美味しい?」
「あぁ、美味しい」
イツカにしか見せない表情で答えた古安。
今度は彼が彼女のためにイチゴを選ぶ番。
狙うはこのハウス内で一番紅く色づいたもの――は流石に難しいから、目に止まった紅く熟れたイチゴを摘んで、チョコレートファウンテンの蚊帳へと戻っていく。
そしてヘタを摘んで半分くらいをチョコに潜らせて、自分を見上げているイツカの口元へと差し出していく。
「お気に召してくれると良いのだが……」
遠慮がちの差し出されたイチゴチョコを齧りとれば、イツカの口の中にも甘くとろけるチョコレートを追いかけるように、みずみずしい甘さのイチゴが弾ける。
それを大事にじっくり味わうイツカだったが、頬張るうちに頬がほんのりイチゴ色。
「……イツカ? 顔が赤いようだが大丈夫か?」
「っ! な、なんでもないよ!」
って誤魔化してしまったけど。自分を覗き込んで少し心配顔の彼には、後でちゃんと話そう。
あなたからもらったイチゴチョコは、はじめてのキスを思い出を蘇らせてくれたんだよって。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV2が発生!