マスカレード・バレンタイン!(作者 真魚
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#最終人類史(新宿島)  #💝最終人類史のバレンタイン2025  #バレンタイン2025 

●バレンタインはヴェネツィアへ
 一年で一番甘い空気が漂う季節、バレンタイン。アンナ・ローザ(ヴェンデッタの糸・g03283)もこの時期は気持ちが浮いてしまうから、新宿駅グランドターミナルに集うディアボロス達にふわり微笑み頭を下げた。
「さあ、今年もバレンタインの季節がやってきたわね。先日の節分では地獄変のエネルギーをチャージすることができたけれど、バレンタインにもまた特別な力があるわ。多くのディアボロス達が住民達が最終人類史のお祭りを楽しめば、最終人類史の力が高まって、ディヴィジョンの排斥力を弱めることができるのよ」
 まあ、これは例年通りの説明だけれど。くすり、と笑った時先案内人は、ディアボロス達をぐるり見回すとひとつの仮面を取り出す。
「今年私が用意したイベントは……『マスカレード・バレンタイン』。場所はイタリアの水の都、ヴェネツィアよ」
 ヴェネツィアでは、恒例の行事として『カーニバル』が行われている。今年のカーニバルは二月十五日からなのだが、その前日に当たるバレンタイン当日は、ディアボロス達のための特別仕様としてカーニバルの仮装をしてバレンタインを過ごせるようになっているのだ。
「現地の方達に企画の相談をしたら、ぜひディアボロスの皆さんにもカーニバルを楽しんでほしい、って。歓迎してもらえると、嬉しいわよね」
 語るアンナは、そのままイベントの内容について説明していく。パラドクストレインで現地へ赴いたら、まずはディアボロス用に用意された仮装スペースで準備をする。カーニバルの仮装と言えば、中世貴族の絢爛豪華な衣装が定番だ。会場に用意されたものから選び、あるいは持参した衣装に着替えて、それから仮面をつけて顔を隠す。身分も性別も関係なく、仮面の下に隠してみんなで盛り上がるのがカーニバルだ、仮面はぜひつけてほしいと時先案内人は語って、ディアボロス達にヴェネツィアの地図を配っていく。
「カーニバルの衣装の準備が出来たら、ヴェネツィアの街を自由に散策できるわ。観光名所を周ってもいいし、ゴンドラに乗るのもいいし……せっかく顔を隠しているのだから、お相手と追いかけっこ、なんていうのも楽しいと思うわよ」
 いつもと違う衣装、顔も隠した姿ならカーニバルの人波にも紛れやすいだろう。探して、追いかけて、見つけて――それからプレゼントを贈り合うなんて、そんなバレンタインの過ごし方もきっと素敵だ。
「もちろん、イタリアと言えば美食という人もいるわよね。カーニバルは食べ物の屋台は出ないけれど、レストランやカフェは開店しているし、仮装のままで入れるわ。ちょっと優雅な食事やお茶を楽しむのもいいわよね」
 ヴェネチアの名物と言えば、イカ墨パスタ、魚介料理。それからカーニバル期間限定のお菓子もある。『フリッテッレ』と言う揚げ菓子だ。小さなドーナツのようなこのドルチェは、バリエーションも様々。シンプルに生地の味を楽しめるものから、松の実やレーズンなどを混ぜ込んだもの、ジャムやカスタード、ホイップクリームやチョコレートクリームなどを挟み込んだものもある。いろいろ食べ比べるのも楽しいだろう。
 カーニバルでの過ごし方を語り終えると、アンナはふうとため息を零した。

「最終人類史の人々にとって、ディアボロスは世界を取り戻してくれる英雄よ。あなた達がカーニバルの仮装して楽しむ姿を見せれば、きっと喜んでくれるわ」
 バレンタインらしく、街の人々にチョコレートを配るのもいいかもしれない。プレゼントの準備はしていってね、と最後に告げると、時先案内人の少女は薄紅色の瞳を細めて一緒に楽しみましょう、と微笑んだ。

●マスカレード・バレンタイン!
 水の都ヴェネチアに、絢爛豪華な衣装纏った人々が行き交う。仮面に顔を隠した人々の手には、思い思いのプレゼント。彼も彼女も、みんな楽しそうに声を上げる。
「ブォン・サン・ヴァレンティーノ!」
 ――イタリア語の、ハッピーバレンタイン。現地のバレンタインと言えば、どちらかと言うと男性から女性に贈り物をする日であり、友チョコや義理チョコのような文化はない。けれど今年は、よりイベントを盛り上げよう! という狙いで日本流のプレゼントを贈り合う姿もある。運河に囲まれた街は、賑やかな雰囲気に包まれていた。
「オリビアさん、これでいいかしら?」
「ええ、とってもお似合いですわ、アンナさん。うふふ、わたしくもこんな素敵な衣装が着られてとっても楽しいですわ!」
 白の基調とした中世風のドレスに身を包んだアンナが問えば、うんうんと頷いたのはオリビア・ベイカー(人間のワールドスター・g11682)。ワインレッドのドレス姿でくるり回転したワールドスターは、目の周りを覆う仮面をつけて悪戯っぽく微笑んだ。
「素敵ですわね、仮面姿での散策なんて。スターのお忍びにもぴったりですわ」
「ふふ、そうね。お互い楽しみましょう」
「もっきゅ!」
 言葉交わしていると、アンナの腕をぐいぐい引っ張るモーラット・コミュが一体。イタリア観光と言えばおいしいもの! とすっかり覚えてしまった真っ白毛玉は、フリッテッレの甘い香りが気になって仕方ないのだ。
 それじゃあ、と別れて、時先案内人の二人はそれぞれヴェネツィアの街へ飛び出す。
 まずはサンマルコ広場で仮面姿の人々を眺めようか。運河を背景に写真撮るのもいいだろう。広場にある世界最古のカフェ『フローリアン』はドレス姿で過ごすのには最高の場所だと聞くし、もちろんゴンドラだって外せない。
 そうして、楽しみながら――想いを篭めた、プレゼントも忘れずに。
 水の都のバレンタイン、それはきっととびきりの思い出になるはずだ。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【狐変身】
1
周囲が、ディアボロスが狐に変身できる世界に変わる。変身した狐は通常の狐の「効果LV倍」までの重量のものを運べるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【エイティーン】
3
周囲が、ディアボロスが18歳から「効果LV×6+18」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【アイテムポケット】
2
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【寒冷適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、摂氏マイナス80度までの寒さならば快適に過ごせる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV3 / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV4 / 【凌駕率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【アヴォイド】LV1 / 【ロストエナジー】LV3

●マスターより

真魚
 こんにちは、真魚(まな)です。
 最終人類史のバレンタイン、今年はイタリアのヴェネツィア、カーニバルを模した仮面姿でのプレゼント交換へのお誘いです。

 このシナリオは、非戦闘一章のみのシナリオになります。

●お願い
 関係性の描写に齟齬が出るのを避けるため、バレンタインのプレゼントをする方は以下の番号をプレイングに記載ください。
 ①:『恋人』に『本命プレゼント』。夫婦なども。すでに両想いの方向け。
 ②:『恋人以外』に『本命プレゼント』。片想い、両片想いなどの方。本シナリオで告白するかどうかは問いません。
 ③:『友人等』に『義理・友プレゼント』。恋愛要素のない参加の時はこちらをどうぞ。
 プレゼントを渡すシーンを描写希望の場合は、お相手の方もシナリオに参加している必要があります。

●時間帯と場所
 バレンタイン当日の昼間、ヴェネツィアの街中。
 周囲はすでにカーニバルの仮面と衣装をつけた現地の一般人がいます。(普通の格好の人もいます)
 リプレイでは、仮装後にお相手と合流し、プレゼントを渡すまでの描写を想定しています。すんなり合流してヴェネツィア観光をしてもいいですし、仮面姿の行き交う人の中からお相手を探して回るのも楽しいと思います。
 本シナリオではプレゼントの用意については扱いませんので、それぞれお好きなものを持ち込んでください。
 また、申し訳ありませんが今回の行動範囲はヴェネツィア本島に限らせていただきます。(周囲の島、例えばリド島などは描写できません)
 本島内の観光名所なら周っていただけますし、ゴンドラに乗ることもできます。
 屋台はお土産の仮面などを売っているところしかありません。飲食はカフェやレストラン店内か、お店で買ったものを外のベンチでどうぞ。

●カーニバル衣装
 ディアボロス向けに、仮装できるスペースが用意されています。ドレスなどの衣装、仮面、装飾など、お好きにレンタルできますし、自前で用意することもできます。基本は中世貴族の仮装ですが、ディアボロスなら変わった仮装でも歓迎されるかと。
 ちなみに仮面には、アイマスク型、フルフェイス型、棒がついてる手持ち型、猫耳がついているものなどあります。お好きなものをどうぞ。

●NPC
 以下2名同行しております。
 アンナ・ローザ:モーラット・コミュと一緒に仮面と仮装で楽しむ予定。交換用の友チョコを持参しています。
 オリビア・ベイカー:仮面と仮装して観光気分。最終人類史初めてのお出かけなのでウキウキしています。こちらも交換用のチョコを用意しています。
 お誘いがありましたら、喜んでお邪魔します。お声掛けがなければリプレイには登場しません。

●その他
 ・ペアやグループでのご参加の場合は、プレイングの冒頭に【お相手のお名前とID】か【グループ名】をお書き下さい。記載なき場合は迷子になる恐れがあります。
 ・基本的に個別採用を予定しております。ご指定の同行者の方以外との偶然の絡みをご希望の場合は、その旨プレイングにご記載ください。
 ・参加人数に制限はありません。プレイングが送信可能なうちは参加いただいて構いません。ただしプレイング内容などによってはお返しすることもあります。リプレイお届け順は前後する場合があります。
 ・未成年(見た目含む)の飲酒喫煙については描写しません。

 それでは、皆様のご参加、お待ちしております。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


ウィリディス・ファラエナ
【忍庵】
梅指さん(g08851)と一緒にべねちあで祭りを楽しむとしよう。おっと[羅刹]と[蟹]も一緒だったな

ヴェネチアンマスク風に装飾した羅刹面は俺が、人間に近いBautaの面は[羅刹]に着けて人間と絡繰の見た目を逆にするって寸法よ
服装も[羅刹]の方は甲冑を外して羽織袴、俺は狩衣の上から大袖と胴丸を着けるとしよう。紐や帯などは洋風のベルトや鎖を使って派手にいくぞ

梅指さんは猫の仮面に鮮やかな搔取か。可愛いもんだ
おっと、こう言う時は艶やかだと言うべきかね?気の利かん男ですまんな。お供の蟹も洒落てていいぞ
見た目からして祭りを楽しんでるように見えるだろう

しかし、俺は普段から顔隠れてるから変わらんが、梅指さんはなんかはしゃいでないか?祭りだからか?
ほれおばあちゃん、はしゃいで転ばんように腕組んでいこうな。ふりてれだったか、限定の菓子もあるとさ
ふむ、全種類制覇といくか。止めるな梅指さん、俺の胃袋なら余裕でいける
食べ歩きもいいし、ゴンドラでゆっくり食うのもいいな


梅指・寿
【忍庵】より参加するわね
ウィリディスさん(毒虫・g08713)と一緒に参加なのだけど、今回は特別にウィリディスさんの武者傀儡「羅刹さん」と私の絡繰りの蟹「蟹さん」も一緒に参加したいの。

私はクロード・モネのラ・ジャポネーゼにでてくるような赤くて華やかな赤い着物に、半襟や帯揚げをレースにしたり帯どめや根付を鍵や懐中時計にしてジャポネスクをイメージしているわ。
そしてつける仮面は目元を隠した猫の仮面よ。可愛らしいでしょ。
蟹さんは持ち手つきの仮面で目元を隠しながら私に抱っこされたり側にいてくれるわ。

今回のウィリディスさんは…素敵だわ!狩衣と仮面の姿がミステリアスで、あ、あ、そんな、裾や袖を揺らしてこっちを見ちゃ照れちゃうわ…!(はわわっと顔を真っ赤にしてもだもだしてる)
蟹さんも…(びびびびっと蟹鋏や他の足を震わせて硬直している蟹さん。羅刹さんの姿に感動しているらしい)
ええ、腕を組んでふりれてを食べて…まってウィリディスさん流石に全種制覇はウィリディスさんのお腹がはち切れちゃうわ!



 サンマルコ広場から運河を臨めば、キラキラ輝く水面が歓迎してくれる。祭りにさきがけて仮装楽しむ人々を眺めて、梅指・寿(不沈の香・g08851)は弾む気持ちを表すように軽やかに歩いていた。
 小柄な体に纏うのは、鮮やかな赤い着物。かつてフランス画家が描いた有名な絵を思わせる衣装に、半襟や帯揚げをレース、帯留めや根付を鍵や懐中時計にしてコーディネイトしている。その姿はイメージした『ジャポネスク』を見事に表現しており、目元を隠す猫の仮面とも似合っていた。ヴェネツィアの街を歩けば、道行くイタリア人はじめヨーロッパの人々が歓喜の声あげて撮影をせがみもするけれど――人を待たせているからと、写真撮影はお断りして。寿は、そのまま広場を見渡して待ち合わせの相手を探した。
「蟹さん、人がとっても多いけれど見つかるかしら?」
 胸に抱いた絡繰の『蟹さん』に声掛ければ、蟹さんは持ち手つきの仮面を鋏で持って器用に振って応えてくれる。ぶんぶん、と振る先へを視線向ければ――和風姿の長身の男と武者傀儡の背中が見えて、寿はふふっと笑い声を零した。自分も注目を浴びていた自覚はあるけれど、ウィリディス・ファラエナ(毒虫・g08713)と彼の武者傀儡『羅刹』の組み合わせはそれ以上だ。カメラ持った観光客に話しかけられては断っている様子見ればそれが可笑しくも誇らしくもあって、寿は足早に彼らに近付き声掛けた。
「ウィリディスさん、お待たせ……ぴゃっ」
 とととっと走り寄った寿だが、振り向いたウィリディスの姿見たら固まった。彼の仮装のコンセプトは、羅刹との入れ替わり。自身はヴェネチアンマスク風に装飾した羅刹面をつけ、羅刹にはバウータと呼ばれる口元が広がった形の仮面をつけて人間風に見せている。衣装も、羅刹が羽織袴を身に着けているのに対して、ウィリディスは狩衣の上から鎧の大袖と胴丸を着けていた。いつもと違う姿の彼に、仮面の下の緑色の瞳で見つめられたら――頬が熱くなってきたのを感じて、寿は慌てて手をぱたぱたさせる。
(「素敵だわ! 狩衣と仮面の姿がミステリアスで、あ、あ、そんな、裾や袖を揺らしてこっちを見ちゃ照れちゃうわ……!」)
 賑やかな心の声は外に漏らさないように、口を押さえて我慢した。その甲斐あってか寿の興奮に気付かなかったウィリディスは、彼女の装いに目を細めて頷いている。
「梅指さんは猫の仮面に鮮やかな搔取か。可愛いもんだ。おっと、こう言う時は艶やかだと言うべきかね? 気の利かん男ですまんな」
 気が利かないとかそういう問題ではない。褒められればますます赤面して、首をぷるぷる振るのがやっとの寿だ。思わず足元の蟹さん――先程動揺のあまり落としてしまったのだ――へと向けると、こちらはこちらで硬直していた。びびびびっと鋏も足も震わせて、羅刹を凝視している。感動しているらしい蟹さんをウィリディスも見ると、鋏で持っている仮面に気付いて微笑んだ。
「お供の蟹も洒落てていいぞ、見た目からして祭りを楽しんでるように見えるな」
 主であるウィリディスが声掛ければ、当然羅刹も蟹さんを見る。ぴゃっと飛び跳ねた蟹さんが慌ててよじ登ってきたから、寿はその体を抱き上げてぎゅうっと抱きしめた。――二人身を寄せ合えばちょっとは平常心を取り戻せる、かもしれない。
(「しかし、俺は普段から顔隠れてるから変わらんが、梅指さんはなんかはしゃいでないか? 祭りだからか?」)
 寿と蟹さんの混乱がわからないウィリディスは首傾げ、すると羅刹もまた首傾げる。しかし同時に広場に人が増えてきたことに気付いて、羅刹面つけた男はジャポネスクの小さな姿に腕を差し出した。
「ほれおばあちゃん、はしゃいで転ばんように腕組んでいこうな。ふりてれだったか、限定の菓子もあるとさ」
「あ、ありがとう。ええ、腕を組んでふりてれを食べて……」
 そうして二人と二体でカーニバルを楽しんで。一緒ならば観光客の写真撮影に応じるのもいいかもしれない。
 そんな話をしながら、二人はカフェのショーケースを覗き込んで――。
「まってウィリディスさん流石に全種制覇はウィリディスさんのお腹がはち切れちゃうわ!」
「止めるな梅指さん、俺の胃袋なら余裕でいける」
 たくさんのフリッテッレを手にすれば、甘く楽しい時間はまだまだ続く。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

ア・ンデレ
愛するリューロボロスちゃん(g00654)と一緒にマスカレード!
②アンデレちゃんはリューロボロスちゃんを殺したいくらい愛してるけど今のところまだ片想い。

アンデレちゃんの服は赤いドレス。
仮面は目元に青い涙のような雫のマークがついており、口元は笑っている。

「リューロボロスさんは仮面も似合いますよ。」
赤い派手な仮面をリューロボロスちゃんにつけてあげる。
そして背中にも赤い燃え上がるような情熱的な飾り付けをして背中の翼と尻尾を目立たないようにする。
「とても素敵ですよ。」

着飾ったらレストランで食事。
口まで隠れた仮面をつけて食べられるのか。
アンデレちゃんなら食べられる。
口元に食べ物を近づけると食べ物がスッと消える。
奴崎組で見て覚えたスキルだ。

食事が終わったたらプレゼント交換。
アンデレちゃんからリューロボロスちゃんに送るのはドラゴニアンの鱗を磨くためのブラシ。
「愛していますよ。リューロボロスさん。」
何度も何度も言ったこの言葉。
言葉に込められた心が薄まることはない。


リューロボロス・リンドラゴ
②アンデレ(g01601)と共に。
片想われ中の我ではあるが……ふん。
最近ちとときめくこともあったりするよ。

さて、どのような姿をしようかの、アンデレよ。
我は顔を隠したところで、ドラゴン部位故に頭隠して全身隠さずなバレバレドラゴンではあるが。
ふん……そうか。
であらば良しよ。
アンデレに合わせた碧のドレスに、赤が彩られていくのを楽しむよ。
ミスディレクションというやつか……。
赤の方に視線がゆくため、見える印象が大きく変わりそうだの。
……赤、ぬしの色、か。
我は随分とぬしの色を得たものよな。
我が思い出はぬしがいっぱいだからの。

待て、アンデレよ!?
食べ物が消えなかったか!?
仮面外さずに食ってなかったか!?
そのようなところまで二代目組長になるつもりか!?
我は普通に食べるぞ、うむ。
仮面をちとあげつつもぐもぐよ。
なんかこう普段とは違う食事風景で楽しいの、これも。

プレゼントは手袋よ。
ぬしの大きな手を包み込めるくらいのの。
勿論丈夫なのにしたぞ。
……まだ、言い返してはやれぬが。
まだ、と思うようにはなったのだな、我。



 仮装スペースへとやってきたのは、二人の少女。並ぶ中世貴族の衣装をぐるり見回して、リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)は傍らの鬼人の少女へ問いを投げかけた。
「さて、どのような姿をしようかの、アンデレよ。我は顔を隠したところで、ドラゴン部位故に頭隠して全身隠さずなバレバレドラゴンではあるが」
 彼女の背中で存在を主張する、大きな翼と尻尾。たっぷりと布を使ったドレスでも到底隠し切れそうにないその部位を示して言葉紡ぐリューロボロスに、しかしア・ンデレ(すごいぞアンデレちゃん・g01601)はにっこり笑って藍色のドレスを差し出した。
「大丈夫、私に考えがあります。まずはこちらのドレスをどうぞ」
「ふん……そうか。であらば良しよ」
 その笑顔を見れば、考えに自信があることがわかる。リューロボロスが促されるままにドレスを着て出てくれば、アンデレもまた赤いドレスに着替えていた。フルフェイスの仮面は目元に青い涙のような雫のマークがついていて、口元は笑っているところがアンデレらしい。
「リューロボロスさんは仮面も似合いますよ」
 告げたアンデレが手にしているのは、赤い派手な仮面。それをリューロボロスの顔に手早くつけると、そのまま背中側に回り込んでそこにも装飾を施していく。赤く燃え上がるような情熱的な飾り付け。藍に映える赤が足されていく自身を鏡越しに確かめて、リューロボロスは感嘆のため息を零した。
「ミスディレクションというやつか……。赤の方に視線がゆくため、見える印象が大きく変わりそうだの」
「はい、とても素敵ですよ」
 完成した姿を見てみれば、翼と尻尾の存在感より赤い装飾の方が目を引く。これなら一般人にも溶け込めそうだと納得しつつ――リューロボロスはそっと呟く。
「……赤、ぬしの色、か」
 藍を纏うリューロボロスを、鮮やかに彩るアンデレの赤。それはまるでリューロボロス自身のようだと、彼女は思う。アンデレは、リューロボロスのことを『殺したいくらい愛してる』と告げてくる。今まではその告白を聞き流してきたドラゴンの少女だけれど、そんな日々の中でも彼女は随分とアンデレの色を得たものだと思う。
(「我が思い出はぬしがいっぱいだからの」)
 心の中でそっと思うリューロボロスへ、アンデレが手を差し出す。エスコートを受けて、二人の少女はヴェネツィアの街へ。着飾り向かうのは、仮装姿でも入店できる開放的なレストランだった。
 しばしの間待てば、それぞれの前にイカ墨のパスタが提供される。その黒い見た目に驚きながらも、アンデレはパスタをフォークにくるくると絡めていく。そのフォークを運ぶ先、彼女の顔には口元までを隠す仮面がついているのだけれど――次の瞬間には、アンデレの口は磯の香り広がるパスタを頬張っていた。
「待て、アンデレよ!? 食べ物が消えなかったか!? 仮面外さずに食ってなかったか!?」
「うん、奴崎組で見て覚えたスキルだ」
「そのようなところまで二代目組長になるつもりか!?」
 驚きのあまり、つっこむ声はつい大きくなった。は、と気付いた時には周囲の人々の注目を浴びていて、リューロボロスはこほんと咳払いひとつして席に座り直す。そして彼女もパスタを一口――こちらはもちろん仮面を少しだけ持ち上げ、普通に食べる。そんな手間が、負担とは違う食事風景を作り出して。これもまた楽しいものだと思うドラゴンの少女は、アンデレとのランチタイムを楽しんだ。
 パスタとドルチェをいただいて、食事終えたら約束していたプレゼント交換だ。
 先にアンデレが取り出したバレンタインプレゼントは、ドラゴニアンの鱗を磨くためのブラシだった。リューロボロスの体がさらに美しくなるよう上質のものを選んだのだと差し出せば、相手もプレゼントの包みを取り出して。
「プレゼントは手袋よ。ぬしの大きな手を包み込めるくらいのの」
 戦いの日々にも共に在れるよう、もちろん丈夫なものを選んだと。語る彼女から受け取った手袋を確かめたアンデレは、仮面越しでもわかるくらい輝くような笑顔浮かべて唇を開いた。
「愛していますよ。リューロボロスさん」
 何度も、何度も言ってきたこの言葉。そこに篭められた心は薄まることはなく、むしろ日に日に大きくなっていくばかりだ。
 そんな心までも真正面から受けて、リューロボロスの方は難しい顔を仮面に隠してそっと目を逸らした。
(「……まだ、言い返してはやれぬが」)
 胸中で呟き、そしてドラゴンの少女は自覚する。
 ――まだ、と思うようにはなったのだな、と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!

佐伯・みゆ
翠さん(g02726)と。

選んだのは薄いピンクのプリンセスドレス。
胸元が開いたのは恥ずかしいので遠慮して。
フリルとリボンが沢山付いてて可愛いけど……似合うかな?
手には同色のパラソル。
アイマスクは細かい装飾がされた薄いパープルのもので。

行きたい所、サン・マルコ広場とかどうでしょう?
カーニバルだから人が多いかもしれませんが。
後はドゥカーレ宮殿もいいですよね!
アカデミア美術館にも行きたいけど……この姿じゃ無理かな?今度の楽しみに。

わ!素敵な髪飾り!頂いていいんですか?ありがとうございます!
あの……つ、つけてくださいますか?

ゴンドラってちょっと揺れますね。
近づいてくる翠さんのお顔に。

ダメですっ!

両手でストップ!

だって……人目があるし……その……マスク付きじゃなくて
翠さんのお顔ちゃんと見たいし……非日常な感じじゃ……夢みたいだから……。
だからダメですっ!

手の甲に触れた唇に。
うぅ……翠さん、ちょっとかっこよくてずるいです……。

囁かれた言葉の甘さに頬を染めて。
今この時の奇跡に感謝を。
私も、大好きです。


花園・翠

みゆ(g08231)と

レンタル衣装はティールブルーに金色の刺繍を施したタキシードに揃いのアイマスク姿
慣れない服装に若干挙動不審気味

日中はみゆの行きたい所を優先しようか
美術館にって本当にみゆらしいな
ん…次の機会に是非
(次がある、という認識に心踊るヘタレ)

あの、さ…夕方近くになったらゴンドラ、乗らないか?
手渡すのは3輪の青薔薇の髪飾り
ここで付けるのか?ん、勿論
そっと髪に手を伸ばす

…そういえば
『日没時、ゴンドラに乗って溜息の橋の下でキスしたカップルは永遠の愛が約束される』
そんな話を聞いたんだけど…と、そっと顔を寄せる
…ダメか?
止められた手を取って
ん…わかった
でもせめて…縁起には預からせて?
そっと手の甲にキスを
この手を退けるのは簡単だけど、無理矢理なんて絶対嫌だから

去年は電話越しだったけど
今年は直接伝えられる
「…愛してる」って
いつもの僕ならこんなの絶対無理なんだけどな…正直自分でも驚いてる
普段と違う雰囲気の力、恐るべし

青薔薇の花言葉は『奇跡』
生きる時代も場所も違う僕らが出会えたのも、きっとーー



「まずはみゆの行きたい所へ行こうか」
 ティールブルーに金色の刺繍施したタキシード姿、揃いのアイマスクで目元を隠して、花園・翠(見護る者・g02726)は傍らの彼女へ告げる。すると、春告げるような姿の佐伯・みゆ(悲歌。・g08231)はアイマスクの下で金色の瞳を瞬かせた。
 今日の仮装は、淡いピンクのプリンセスドレス。恥ずかしいから胸元が開いていないもので、フリルとリボンがたくさんついたドレスを探して選んで。細かい装飾がされた淡いパープルのアイマスクに、淡いピンクのパラソルも差して、さあこの装いでどこに行こうと思ったけれど――彼に、お任せされるとは思っていなかったから。
「行きたい所、サン・マルコ広場とかどうでしょう?」
 しばし考えた後で、みゆは翠に提案する。カーニバルだから人は多いだろうけれど、ヴェネツィアと言えばこの名所だ。広場を歩けばたくさんの現地の人と観光客が、二人の姿見て歓声を上げる。イタリアらしい陽気な歓迎に、みゆは照れながらも手を振って、翠は慣れない姿でぎこちないながらもそっと頭を下げた。
 そのまま広場を進んで、ドゥカーレ宮殿へ。美しい内装と、ヴェネツィア派の画家達による天井画や壁画をゆっくりと鑑賞する。カーニバルの衣装で宮殿を歩くと、自分達が中世のこの場所に立っているように錯覚してくるから不思議だ。
「アカデミア美術館にも行きたいけど……この姿じゃ無理かな?」
「美術館にって本当にみゆらしいな」
 宮殿の絵画を食い入るように見ていた姿が印象的で、翠は思わず顔を綻ばせながら言葉紡いだ。そちらは今度の楽しみにしよう、とみゆが言えば、彼の心は躍る。一緒にこの地を訪れる、次がある。その事実がとても嬉しいのだ。
 そのまま宮殿近くの運河を眺めてのんびり散策していると、やがて日が傾き始めた。あたたかな色を帯びた太陽見つめてから、翠はそっとみゆを誘う。
「あの、さ……ゴンドラ、乗らないか?」
 ゴンドラ乗り場はすぐそこだ、列に並べば順に人々が乗り込んでいくけれど――翠はゴンドラの漕ぎ手にそっと耳打ち、チップを渡して、二人きりのゴンドラを出してもらう。
 サンマルコ広場を出発し、運河を進んでいくゴンドラ。クルーズは始まったばかりだが、翠はさっそく用意していたプレゼントを取り出して、みゆへと差し出した。
「みゆ。これ、プレゼント」
「わ! 素敵な髪飾り! 頂いていいんですか? ありがとうございます!」
 仮面しててもわかるくらいに喜びを顔に浮かべて、みゆが礼を告げる。そして髪飾りへと手を伸ばしたが――そっとその手を引っ込めて、彼女は恥ずかしそうに続ける。
「あの……つ、つけてくださいますか?」
「ここで付けるのか? ん、勿論」
 みゆに応じて、翠が彼女の隣へ移動する。柔らかな髪にそうっと触れて、飾る青薔薇は赤髪によく映えていた。よかった、似合っている。そう思って翠が安堵した時――ゴンドラが細い水路に入った瞬間、大きく揺れた。
「わっ……」
 バランス崩しかけたみゆを、咄嗟に翠が支える。距離が、近い。仮面の下の瞳まで覗き込めてしまう距離で、高鳴る心臓を誤魔化すように、みゆは明るく笑って見せた。
「ゴンドラってちょっと揺れますね」
 言いながら元の距離に戻ろうとする彼女だけれど、その手を翠が握り締める。茶色の瞳に、みゆだけを映して。背中に夕日を受けながら、彼はゴンドラがため息の橋へ差し掛かるのに気付く。
「……そういえば。『日没時、ゴンドラに乗って溜息の橋の下でキスしたカップルは永遠の愛が約束される』、そんな話を聞いたんだけど……」
 囁く声は僅かに掠れて、彼の緊張が伝わる。息のかかる距離に、近付いてくる翠の顔。その手はいつの間にかみゆの顔に添えられて、二人はそのまま――。
「っ、ダメ、ダメですっ!」
 あと少しで触れるところで、真っ赤に染まったみゆが両手でストップをかけた。翠は言われた通りにそこで止めるが――その仮面の下は、変わらず真剣な表情をしている。
「……ダメか?」
「だって……人目があるし……その……」
 茶色の瞳を見つめていたら流されてしまいそうで、みゆは言葉濁しながら視線を落とす。でも、拒絶したいわけではないからゆっくりと、言葉を選んで彼女は続ける。
「マスク付きじゃなくて、翠さんのお顔ちゃんと見たいし……非日常な感じじゃ……夢みたいだから……。だからダメですっ!」
「ん……わかった」
 みゆが懸命に伝えたから、翠もそれ聞き頷いた。無理矢理なんて絶対嫌だから、彼女の心の準備ができていないなら踏み込まない。ほっとするみゆの頭上に、ため息の橋がかかる。ふと、その白い橋を見上げたら――翠が、みゆの手を取っていた。
「でもせめて……縁起には預からせて?」
 そうして、翠はみゆの手の甲へとそっと唇を落とす。触れる唇の感触、仮面越しの上目遣い。そのどちらにもドキドキしてしまうから、みゆは思わず口をきゅっと引き結んで小さな声を漏らした。
「うぅ……翠さん、ちょっとかっこよくてずるいです……」
 そんなみゆの反応が可愛らしくて、思わず仮面を外してみたくなる。けれど翠はその手をみゆの手に重ねたまま、彼女にだけ聞こえる声で囁いた。
「……愛してる」
 去年は電話越しだったけれど、今年は直接伝えられる、愛の言葉。いつもの翠ならこんな振る舞い絶対無理だけれど――水の都の雰囲気が後押ししてくれるから、大胆にもなれる。
 二人きりのゴンドラは、水路をゆっくりと進んでいく。そんな景色もずっと覚えていたいと思って――みゆも、そっと言葉を紡いだ。
「私も、大好きです」
 青薔薇の花言葉は『奇跡』。生きる時代も場所も違う二人が出会えて、共に今過ごしているのも幾つもの奇跡があったから。その全てに感謝したい、と想いを重ねながら、二人の船旅はもう少し続くのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!

シエルシーシャ・クリスタ
ヴェルチ(g03614)と一緒に。アドリブ歓迎。

角と腕の結晶の質感に合わせた水晶風の装飾をドレスや小物につけて。氷の女王とかお姫様、あるいは魔女風になるように。
仮面は顔全部覆うタイプ。


うー、人混みがすごいね。少し人酔いしたかも。
ね、ヴェルチ。少し移動しよう?

合流後にしばらく賑やかな所を楽しんでたけど、ゴンドラ捕まえて落ち着ける場所へ。
……なんか、裏路地みたいな水路にスイスイ入っていくね、凄いなぁ……
民家の裏口とかそういうのが並ぶ水路を潜り抜けてく間、周りを楽しく眺めてる内に気づけば落ち着いてる。


あれだけ人がいたのにあっさり見つかっちゃったね。それにヴェルチのあの仕草ってば。
運んでもらった先で寄り添って座り、思い出したようにクスリと笑う。
だってほら、あの大人数の前は恥ずかしかったっていうか。名前も呼んでたし。
そのまま他愛ない話をしよう。今日のお祭りの色々の話。

と、そうだ。うっかり渡し損ねたらいけないよね。
はい、チョコ。ハッピーバレンタイン。……あーん、は要る?
はい。仮面ずらしてね?
……ん。


ヴェルチ・アリ
シエル(g01847)と共に参加。

スチームパンク風の衣装。仮面や一部は無骨な鉄のデザインとなっている。


ちょっと見て回るだけでも、大変だねこりゃあ。うん、無理はいけないし…ちょっと移動するのは賛成。ついでに…そうだな。ゴンドラの人に、落ち着ける穴場みたいな場所でも聞いてみるか。

ゴンドラを捕まえ、水の音、遠くや近くに響く人々の声を二人で愉しみながら。…よくもまぁこんな場所まで通れるもんだ。素直に凄いとしか言えない。

…まぁ、シエルは一度見れば間違い様がないし。そうでなくとも、見つけ出すに決まってるけどね。…いやまぁ、ほら。貴族とか騎士とか、あんな風に膝ついて手を差し伸べるもんなんでしょ…?顔を隠してるなら赦されるかなと…あ、それでも恥ずかしかった?そりゃ失礼をば…。
一緒に落ち着ける穴場に座り、頭を軽くかきむしりながら。穏やかに色々と話す。

…ん。ハッピーバレンタイン。…誰も見てないここなら、まぁ。…いただきます。

ほら、シエルも。仮面、ずらして?…僕だけに、見せて?

アドリブ、絡みを歓迎します。



 水の都は、仮装する人とそれを鑑賞する人で溢れている。カーニバル本番は翌日からだから、これでも人は少ない方なのだろうけれど。賑やかな人々を眺めて、スチームパンク風の仮装に身を包んだヴェルチ・アリ(GE-07・SOL01847・g03614)は、無骨な鉄の仮面の下でため息を零した。
「ちょっと見て回るだけでも、大変だねこりゃあ」
 呟く彼の傍らには、ドレス姿のシエルシーシャ・クリスタ(水妖の巫・g01847)がいる。自身の角と腕の質感に合わせた水晶風の装飾で飾り付けた姿は、氷の女王やお姫様に見える。全体を覆う仮面で顔は見えないけれど、ヴェルチの服の裾を掴む仕草から彼女に余裕がないことは見て取れた。
「うー、人混みがすごいね。少し人酔いしたかも。ね、ヴェルチ。少し移動しよう?」
「うん、無理はいけないし……ついでに、そうだな」
 ふらつくシエルシーシャを気遣いながら、ヴェルチはゴンドラ乗り場へとゆっくり移動する。漕ぎ手に事情説明すれば二人だけを乗せてくれて、ゴンドラは水路を進み始めた。
「……なんか、裏路地みたいな水路にスイスイ入っていくね、凄いなぁ……」
「……よくもまぁこんな場所まで通れるもんだ」
 陸地を歩くよりも低い視線。細い水路では喧騒も遠く、水音に耳傾ければ穏やかな気持ちになれる。そんな景色を楽しんでいるうちにシエルシーシャの調子は目に見えてよくなって、ヴェルチもほっと胸を撫で下ろした。
 ゴンドラのコースを楽しんだら、漕ぎ手に教えてもらった穴場へと向かう。落ち着ける場所を求める二人だから、観光名所からは離れていてもいい。細い道を曲がって辿り着いた先は、人々暮らす街の片隅にぽつんとベンチが設置された場所だった。二人並んで腰を下ろせば、細い水路と小さな橋がよく見えて。時折ゴンドラが滑るように通っていくのが、ヴェネチアの日常を思わせて楽しい。
 すっかり落ち着いた様子のシエルシーシャは、先程まで楽しんでいたお祭りを振り返り語り出した。
「あれだけ人がいたのにあっさり見つかっちゃったね」
「……まぁ、シエルは一度見れば間違い様がないし。そうでなくとも、見つけ出すに決まってるけどね」
「それにヴェルチのあの仕草ってば」
 クスリと笑いながら、隣のヴェルチへと寄り添う。それだけで何を示して語っているか理解して、ヴェルチは思わず頭を軽くかきむしった。
「……いやまぁ、ほら。貴族とか騎士とか、あんな風に膝ついて手を差し伸べるもんなんでしょ……? 顔を隠してるなら赦されるかなと……あ、それでも恥ずかしかった?」
「だってほら、あの大人数の前は恥ずかしかったっていうか。名前も呼んでたし」
 仮面で顔を隠していても、カーニバルの仮装姿はそれだけで人目を引く。たくさんの視線を感じたから素直にはいられなかったのだと話すシエルシーシャに、ヴェルチは『そりゃ失礼をば……』とおどけたように返した。
 そして二人はそのまま、他愛のない話をする。今日のお祭りの話、二人で歩いたヴェネツィアの景色の素晴らしさ、それから今日合流する前の出来事など。
「と、そうだ。うっかり渡し損ねたらいけないよね。はい、チョコ。ハッピーバレンタイン」
 尽きないお喋りがふと途切れたタイミングで、シエルシーシャは思い出したようにチョコレートを取り出した。
「……ん。ハッピーバレンタイン」
 言葉返しつつチョコレートを受け取る、ヴェルチの顔は仮面の下。けれど嬉しそうな様子が伝わってきたから、シエルシーシャは紫の瞳で伺うように、言葉を続けた。
「……あーん、は要る?」
 問いに、一瞬ヴェルチが沈黙した。何かを考える間の後に、彼はゆっくりと頷いて。
「……誰も見てないここなら、まぁ。……いただきます」
「はい。仮面ずらしてね?」
 パッケージを開けて、取り出した一粒差し出し声掛けるシエルシーシャ。大人しく鉄の仮面を外したヴェルチは、口を開けて彼女がくれる甘味を受け取った。
 二人きり、異国の地でのバレンタイン。仮面ずらして見れば、もっと彼女と近付きたくなって。ヴェルチはシエルシーシャの持つチョコレートを一粒手に取ると、それ差し出すのを言い訳に言葉紡いだ。
「ほら、シエルも。仮面、ずらして? ……僕だけに、見せて?」
「……ん」
 食べさせ合うチョコレート。そしてそれより甘い二人の時間。祭りの喧騒から離れたこの場所で、二人はしばしの間楽しい時を過ごすのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

レジーナ・ネイサン
【彩縁筆】②

ヴェネツィア、何度来ても美しいな
ゴンドラもいいけど
今日は折角だからカーニバルを楽しみたい
お、仮装!それだ
郷に従って?中世貴族の衣装を借りよう
ギィースも貴族?色男サンは何着ても様になる
カッコいいよ、と応じる言葉は紛れもない本心
ブラシは貴族風の帽子を被ってご機嫌みたい

へえ、追いかけっこ?
いいよノッた
勝負って事だね
負けた方が屋台奢りで

髪は結い帽子に納め
フルフェイスの仮面をつけ特徴を消し
声を控えて人混みの中に紛れよう
見回して彼が居ないかも探る

あの髪の赤を、声を、胡散臭い笑みも
視界に入りさえすればきっと自分には解る

って、あ?後ろから!?
くそ、何で分かったんだ。悔しい…!
でも勝負は勝負だからね
ちゃんと後で奢らせて頂きますとも

ン、「ヴォン・サン・ヴァレンティーノ」!
イタリアらしい文化だな、なんて
笑って話を聞いていたら
私もチョコはあるけど…ネックレスは一体?

は??誰が?
ナンパじゃなく?
えぇ…うっそだあ

そりゃ…私だって好き、ですけど
絶対に叶わないだろって思ってたんだけど

あ、ハイ
オマチシテマス?


ギィース・エレクレ
【彩縁筆】②

イタリアのヴェネツィアだ!
レゴンドラもいっぱい!
カーニバルなんて豪華!
あっちが仮装スペースかな?
レジーナちゃん、何処の仮装する?
中世貴族の衣装のレジーナちゃん!カッコ良い!!
俺はどう?カッコ良い?やったー!
ふふっ、ブラシちゃんもトトも似合ってる!
せっかくだから追っかけこしようか?
仮面をしたレジーナちゃんが先に何処へ逃げてね
絶対見つけて捕まえるから!
屋台の奢り?了解!

仮面を着けて彼女を探す
衣装を着た人達がいっぱいいる中
一つの人影を迷う事なく目指して、ひょいと抱き上げる
捕まえたー!
ふふっ、だって俺が君を見失う訳ないもの

「ブォン・サン・ヴァレンティーノ!」
レジーナちゃんもチョコ用意してくれたの?ありがと!
でもイタリアでは、友チョコも義理チョコも文化が無くて
男性から女性に贈る日なんだって!

手作りチョコとネックレスと共に
俺の癒しで誰よりも大切な人!
レジーナちゃん、大好きだよ!

うん、ナンパじゃなくて本心だよ

レジーナちゃんも好き?
嬉しいな
でも今日は気持ちだけ
今度ちゃんと言葉にして伝えるから



 パラドクストレインを降りれば、人々で賑わう水の都が目の前に広がる。その光景見て、レジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)は心弾ませ微笑んだ。
「ヴェネツィア、何度来ても美しいな」
 石造りの建物も、キラキラ陽射し受ける水面も、その色彩に惹かれて。景色楽しむ彼女の隣では、ギィース・エレクレ(誘惑の道化師・g02447)が歓声を上げていた。
「イタリアのヴェネツィアだ! ゴンドラもいっぱい! カーニバルなんて豪華!」
 見るもの一つ一つに興奮するのは、この時間が楽しいから。そんなギィースは辺りをきょろきょろしながら進んでいって、仮装スペースへと辿り着いた。
「あっちが仮装スペースかな?」
「お、仮装! それだ」
 ヴェネツィアと言えばゴンドラに惹かれるけれど、今日は折角だからカーニバルを楽しみたい――そう思っていたレジーナは、さっそく仮装スペースへと入っていく。郷に入らば郷に従え、選ぶ衣装も中世貴族のものにして、レジーナは興味津々ついてきたギィースも仮装に誘う。
 そして二人はそれぞれのサーヴァントも連れて別々に着替えて。再び顔合わせるのは仮装スペースの外だった。
「中世貴族の衣装のレジーナちゃん! カッコ良い!!」
 先に着替えを終えて待っていたギィースは、やってきたレジーナ見て笑顔を浮かべる。そして期待に満ちたように瞳輝かせて、中世貴族風の姿を見せるようにその場でくるっとターンした。
「俺はどう? カッコ良い?」
「ああ、カッコいいよ。色男サンは何着ても様になる」
 ギィースの問いに抵抗もなく応じるのは、それが紛れもない本心だから。モーラット・コミュの『ブラシ』も貴族風の帽子を被ってご機嫌だし、クダギツネの『トト』も仮装を楽しんでいる。
 そうして衣装に身を包んだら手には仮面を持って、ギィースはにっこり笑って提案ひとつ。
「せっかくだから追っかけこしようか? 仮面をしたレジーナちゃんが先に何処へ逃げてね。絶対見つけて捕まえるから!」
「へえ、追いかけっこ? いいよノッた」
 負けた方が屋台奢りで、と勝負の特典まで取り決めたら、さっそくレジーナがブラシを連れて逃げ始めた。顔にはフルフェイスの仮面着けて特徴消して、灰色のロングヘアは結って帽子の中に納めた。ブラシが側にいては目立つので、距離空けてついてくるよう頼んで――声を控え、人混みに紛れ、周囲を見回し彼の姿を探る。
(「視界に入りさえすればきっと自分には解る」)
 あの髪の赤を、声を、胡散臭い笑みも。彼のことならすぐに見つけられると、そう思うレジーナだった、のだけれど。
「捕まえたー!」
 次の瞬間、明るい声が不意に背後から聞こえたかと思うと、彼女の体はひょいと抱き上げられていた。
「って、あ? 後ろから!? くそ、何で分かったんだ。悔しい……!」
「ふふっ、だって俺が君を見失う訳ないもの」
 眉を寄せてレジーナが唸れば、ギィースは当たり前のように答える。そう、人混みの中でも見つけられるのは、お互いがそうなのだった。
 勝負は勝負だ、後で奢らせて頂きますとも、とレジーナが言葉紡いだら、満足げに頷いたギィースがプレゼントを取り出す。
「ブォン・サン・ヴァレンティーノ!」
「ン、『ヴォン・サン・ヴァレンティーノ』!」
 彼の言葉に合わせてイタリア語でバレンタインを祝えば、レジーナもまたチョコレートを取り出す。ぱっと仮面を脱ぎ捨て花咲くように笑ったギィースは、もらえることが嬉しい、と言葉を紡いで。
「レジーナちゃんもチョコ用意してくれたの? ありがと! でもイタリアでは、友チョコも義理チョコも文化が無くて、男性から女性に贈る日なんだって!」
「へぇ、イタリアらしい文化だな。それでチョコか……ん、でもネックレスは一体?」
 ギィースに手渡されたプレゼントを開ければ、手作りチョコレートとネックレスが入っていて。首を傾げればいつも通りの、けれど緑の瞳には真っ直ぐな光灯しながら、ギィースが告げる。
「俺の癒しで誰よりも大切な人! レジーナちゃん、大好きだよ!」
「……は?? 誰が? ナンパじゃなく?」
 ――その言葉は、レジーナにとっては青天の霹靂だった。彼女は前からギィースに想い寄せていたのだけれど、こうしてバレンタインに共に出掛けるのだってそこに特別な感情はないと――絶対に叶わぬ恋なのだと、思っていたから。
 けれど、想い人の表情が僅かに変わったことにレジーナは気付いている。息するように老若男女をナンパする彼を横で見てきたけれど、今自分に向けられる顔はその時とは違う。
「うん、ナンパじゃなくて本心だよ」
「えぇ……うっそだあ」
 言葉でも、はっきりギィースは伝えるけれど。突然のことに混乱が勝つレジーナは、思わず疑いの言葉が口から零れてしまう。そんな彼女の様子に苦笑して、けれど変わらず声は明るいままにギィースは言葉を続けた。
「レジーナちゃんも好き?」
「そりゃ……私だって好き、ですけど」
「嬉しいな! でも今日は気持ちだけ。今度ちゃんと言葉にして伝えるから」
 にっこり笑顔で、受け取ってねとネックレスを視線で示す。今日はただ、贈り物と共に気持ちを篭めただけだから、レジーナは仮面のままでいい。――こんな突然じゃなくて、しっかりと伝える機会を考えてあるのだから。
 ギィースの瞳が、優しく細められる。そんな彼をオッドアイの瞳に映して、レジーナは未だ混乱の中。
「あ、ハイ。オマチシテマス?」
 答えた言葉は、片言で――二人の時間が甘くなる日は、次の約束に持ち越しとなったのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【寒冷適応】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!

シャムス・ライラ
【百夜】
本日は水の都に来ております
街はお祭り
色とりどりの衣装や仮面の人々が行き交う

ちょっとゲームをしようか?
仮装したら先の広場で待っているから
百は頑張って私を見つけてね
少ししたら《パラドクス通信》でヒントを伝えるから
町の地図は持った?
じゃあ、スタート!

箱入り狐さんの帰巣本能を試します
いつもはお気に入りの太陽の仮面を被る所
今日は全身を覆う真っ黒なマントに鳥の嘴のような仮面を被り
無事に私のお膝に来られるかな?

…とは言え、可愛い可愛い妻が心配なので
《動物の友》発動
(カモメさん、野良わんこさん&にゃんこさん、百を導いて!)
ちなみに妻の迷子札はGPSが仕込んであります
過保護と云わば言うが宜しい!

もしもし百?
今、カフェに着いたよ
とても由緒正しいお店
世界最古のカフェだって
野外席にいるね

スマホで位置をチェック
(最初の位置からあまり動いていないな。
カモメさん、意味ありげに百の前を飛んで
上手く此方へ誘導するのですよ)

おや、もう見つかった
よしよしと頭を撫でて
頼んでおいた苺のマカロンをご褒美に

アドリブ等歓迎


一・百
【百夜】
カーニヴァルか…どんな衣装にしよう…
折角だし、エジプト王族風の衣装にベールのような羽織
仮面は、アヌビス風の半面
カラフルなカーニヴァルにわくわくしている。

綺麗な街だよな、いつみても水がいっぱい
砂漠とは違うな…
どこから行こうか?ゲーム?
地図を手にシャムスに聞いたら探すことに
あ、素早い…さすが本職…
一瞬で姿を見失う
あれ、これって不利じゃないか?

通りをうろうろ
いつもの眩しい太陽の仮面を探して歩くが見つからない
耳と尻尾を垂れてしょんもり
困ったな…ここは本気をださねば…

黒狐に変身し狐の嗅覚と聴覚でサーチ
更にジンのキューコンを放ち上空からも探すぞ
迷子札も首に付けてるので、狐姿でも安心
いざとなったら誰かに電話をかけてもらえば…ん?
なぜ自分でしないと首を傾げ
飛んでる鳥を捕まえ食材にしようと思わず追いかける。

シャムスの匂いをキャッチし
駆け付けよう
見つけたと飛び付き狐から人の姿に戻ろう
何で仮面が違うんだ!
むぅっと少し拗ねながら、お膝に乗って
いつもの倍甘やかして貰うぞ…
その前にカフェをゆっくり楽しもう



 どんな衣装を纏うか、迷いに迷って。折角だし、と考えた一・百(気まぐれな狐・g04201)は、エジプト王族風の衣装を手に取り選ぶ。ベールのような羽織を合わせて、アヌビス風の半面で顔を隠す。そうしてカラフルなカーニバルに飛び込もうとわくわく外へ飛び出せば――そこにはいつも通りの姿のシャムス・ライラ(極夜・g04075)が待っていた。
「綺麗な街だよな、いつみても水がいっぱいで、砂漠とは違うな……」
 ヴェネツィアの景色へ視線巡らせながら百が言葉紡げば、穏やかに微笑んだシャムスが頷く。さて、どこから行こうか……そう呟き腕絡めようとする百だけれど、シャムスはするりとその手から逃れて。銀の瞳を瞬かせる百へ、シャムスは笑顔で提案した。
「ちょっとゲームをしようか?」
「ゲーム?」
「ああ。私もこの後仮装して、先の広場で待っているから、百は頑張って私を見つけてね」
 語りながら、シャムスは百に地図を手渡す。少し経過したら【パラドクス通信】でヒントを伝えると告げて、地図眺める百へ笑顔向ける。
「町の地図は持った? じゃあ、スタート!」
 言うが早いか、シャムスの体は霧のようにぼやけて消えてしまう。あっという間の出来事に、百は彼を呆然と見送るだけで。
「あ、素早い……さすが本職……」
 思わず言葉を紡いだ後で、百は手の中の地図を改めて確認する。シャムスの言った広場というのは、サンマルコ広場のことであろう。
 ――もう一度、周囲を見る。ただの街道でもすでに多くの人がいる、広場はきっとこれ以上の賑わいだろう。たくさんの人々の中から、百はシャムスを見つけなければならないのだが――。
「あれ、これって不利じゃないか?」
 ようやく自分の課題の難しさを悟る百。彼は慌てて広場へと向かい、その途中でいつもの眩しい太陽の仮面を探し歩いていく。
「見つからない……」
 広場へ向かう通りからずっとシャムス探して歩いていくけれど、だんだんと耳と尻尾がしょんぼり垂れてくる。
「困ったな……ここは本気をださねば……」
 その呟きは、カーニバルの喧騒にかき消されていく。けれど百は銀色の瞳に真剣な光を灯して、黒狐に変身した。狐の嗅覚と触覚でシャムスを探し、更にジンの『キューコン』を放ち上空からも探してもらう。ミイラ取りがミイラにならないよう、迷子札も首に付けているから安心だ。
(「いざとなったら誰かに電話をかけてもらえば……ん? なぜ自分でしないんだっけ?」)
 首傾げながらも、黒狐姿の百はサンマルコ広場を駆ける。
 対して、シャムスは手早く仮装に着替えると、サンマルコ広場へとやってきた。
(「箱入り狐さんの帰巣本能を試しましょう」)
 考えるシャムスは、いつも被るお気に入りの太陽の仮面は今回使わないことを決心する。全身を覆う真っ黒なマントに、鳥の嘴のような仮面を被って。
 のんびり歩いて見つけた店に腰を落ち着けたら、さっそく百へ【パラドクス通信】で話しかける。
「もしもし百? 今、カフェに着いたよ。とても由緒正しいお店、世界最古のカフェだって。野外席にいるね」
 百に渡した地図は、観光ガイドの説明もある。サンマルコ広場周辺のカフェを地図上でひとつひとつ確かめていけば、シャムスが待つ場所を特定することも難しくないだろう。
 ちょっとヒントが多すぎるだろうか――そう考えながら、シャムスはスマホを取り出した。開くのは、GPSで位置情報を確認するアプリだ。百に持たせた迷子札にGPSが仕込んであるので、これを見れば状況がわかる。先程のヒントを聞いてピンとくれば、百はすぐにでもこちらへ探しに来てくれるだろう。動き出した時、GPSならばわかりやすい――そう思って確認したのだけれど、百はサンマルコ広場に入ったところからあまり移動していないようだった。
「迷っているかな……? カモメさん、意味ありげに百の前を飛んでくれるかい」
 百を手助けする為なら、【動物の友】も発動する。帰巣本能を試している最中だけれど、可愛い可愛い妻が心配な気持ちもあるのだ。
 テラスに寄ってきた一羽のカモメに協力を頼めば、白い翼羽ばたかせた鳥は百の元へ飛んでいく。そうしてカモメは百の頭上で一回、二回とゆるり旋回し――それ見た黒狼は、銀の瞳を輝かせた。
「鳥か、捕まえて食材にしよう!」
 一度標的に定めてしまえば、百は高速でカモメを追いかける。人の波を避けるように広場の外側を駆けて、運河を横目に加速して――やがて、百はこのカモメがシャムスの元へ導いてくれていることを悟った。そのまま追いかければ、広場に並ぶカフェの内ひとつへとカモメが飛んでいく。屋外の席へと視線走らせればそこには確かにシャムスがいて――百は瞳を見開くと、そのまま彼へと駆け寄った。
「見つけた!」
 声と共に、人の姿に戻って飛びつく。するとシャムスは一瞬だけ青い瞳を見開いて、それからにっこり笑って百を歓迎した。
「おや、もう見つかった」
「何で仮面が違うんだ!」
 膝の上へ招きながら笑うシャムスに、百は問いかけ頬を膨らませる。いつもの太陽の仮面を探していたから、こんなにも苦戦したのだ。聞いていないぞ、と少しすねながら彼の膝に乗った百は、いつもの倍甘やかしてもらうと宣言する。
「よしよし、頑張ったね」
 頭を撫でて、それから頼んでおいた苺のマカロンをご褒美に。きちんと自分という『巣』に帰ってきてくれた百を優しく褒めて、シャムスは二人の時間を楽しむのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!

三間・勲
(アドリブ歓迎)

ご友人の譲二さん(g08603)と

こうして各国の伝統に触れる事が出来ると、ディヴィジョンからの奪還が叶って良かったと感じます
仮装はモノトーンに金の刺繍が映えるものを
大きな羽根飾り付きの帽子にマントを羽織り、仮面は「幽霊」という意味を持つ白いボルト
合流前は幽霊のようにこっそりと譲二さんに近付いてみましょう
お見事な仮装ですが立派な翼が丸見えですよ
賑わいの中に身を隠しつつ可能であれば【影忍び】も使用します
大人気ないですか?…まだ子供だから良いのです

建物の間に水路が…不思議ですが面白い光景ですね
ゴンドラに乗れたら、橋の上や道行く人に手を振ってみましょう
ここに集まっている皆さんも同じようにお祭りを楽しんでいるでしょうか
散策中に食事をいただいたり、他にもお土産用にお菓子等も幾つか買って…
はい、譲二さんもお一つどうぞ

ケーキまでありがとうございます!帰ってゆっくりいただきます
来年は…いえ、数か月先ですら世界がどうなっているか分かりませんが
またこうして一緒にお出かけできると良いですね!


八雲・譲二
※アドリブ歓迎

勲(g10186)と仮装会場で待ち合わせ

合流前に仮装して先に発見できた方の勝ち。面白いじゃないか
軽い柄の入った白いベネチアンマスクで目元を隠し、後ろ髪は結ばずバラしておいて…
あとは黒の中世貴族ゴシックコートとステッキで。まぁ無難な感じかな
さて見つけられるかね。勲が勝ったら何か奢ってやるとしようか…
ってオワーーッびっくりした!そんなわかりやすかった?ああ翼は盲点だったなぁ

合流が済んだら二人でヴェネチア散策といこう
揚げ菓子はテイクアウト出来るかな?無理なら店内で一食頂こうか
折角だからゴンドラにも乗ろうぜ。水の綺麗な街は良い街だ
俺はコーヒー屋さんなので【アイテムポケット】にコーヒーの水筒と野外用マグも持ってきました
小舟の上でティータイムするのもオツだよな

おっとそうだ、プレゼントがあった
バレンタインだしな、喫茶琥珀特製クラシックオペラケーキをどうぞ
今つまんでもいいし持って帰って食ってくれてもいいよ

勲はそのうち本命の誰かを誘うのかな…
その時のデートコースの下見に貢献できてたらいいな



 カーニバルの衣装を纏って外へ出れば、賑やかな水の都が広がっている。
 モノトーンに金の刺繍が映える衣服にマントを羽織った三間・勲(漁火・g10186)は、平和なヴェネツィアの雰囲気に瞳細めて微笑んだ。
(「こうして各国の伝統に触れる事が出来ると、ディヴィジョンからの奪還が叶って良かったと感じます」)
 クロノヴェーダから奪還できたからこそ、送れる日常。勲達ディアボロスが勝ち取ったものを噛みしめて、勲は大きな羽根飾りがついた帽子を被った。手には、『幽霊』という意味を持つ仮面、白いヴォルト。それを装着して顔隠すと、少年はマント翻して人波に紛れ込んだ。
 勲から少し遅れて、街並みを歩き始めたのは八雲・譲二(武闘派カフェマスター・g08603)だ。衣装は黒い中世貴族風のゴシックコート。後ろ髪は結ばずバラして、目元を隠す仮面は軽く柄の入った白いベネチアンマスク。ステッキを手に優雅に歩く譲二は、仮面の下でにやりと笑った。
「合流前に仮装して先に発見できた方の勝ち。面白いじゃないか。さて見つけられるかね」
 勲が勝ったら、何か奢ってやるとしようか。考えながら水路脇の道へ入っていくと、そこにも仮装した人々がいる。勲が紛れているかもしれないと注意深く観察する譲二だが――不意に、背後から声がした。
「お見事な仮装ですが立派な翼が丸見えですよ」
「ってオワーーッびっくりした!」
 心臓が縮み上がる感覚に慌てて振り返すと、そこにはクスクスと笑う勲がいた。身に着ける仮面に合わせ、幽霊のようにこっそり近付き驚かせてみたのだ。無難ながらもきっちりきめた譲二だったが、勲の指摘に翼は盲点だったなと呟いた。
 そして二人は、そのままヴェネツィア散策を開始する。あちこちに現れる水路と小さな橋に興味示しながら道を行き、途中見つけた菓子店に立ち寄る。揚げ菓子を求めてショーケース見れば様々な味のフリッテッレが並んでいて、譲二も勲も気になる味のものを見繕ってテイクアウトすることにした。
「折角だからゴンドラにも乗ろうぜ」
「はい、行きましょう」
 近くのゴンドラ乗り場を探して、二人は漕ぎ手に声をかける。観光客の多いサンマルコ広場の乗り場よりは乗客が少ないらしいここの漕ぎ手は、二人がディアボロスだと聞くと快く二人だけを乗せて出発してくれた。
「建物の間に水路が……不思議ですが面白い光景ですね」
 水路横の道を歩くのも楽しかったが、それより視線が低くなる水路の上を行くとまた趣が異なる。小さな橋を潜る時には道行く人々が手を振ってくれて、勲も微笑み振り返してみる。
「ここに集まっている皆さんも同じようにお祭りを楽しんでいるでしょうか」
 そっと呟く言葉は、願いを篭めて。少年の優しい心を感じれば譲二も微笑んで、【アイテムポケット】から水筒と野外用マグを取り出す。
「俺はコーヒー屋さんなので今日もコーヒー持ってきました。ここでコーヒーブレイクといこうぜ」
「わぁ、ありがとうございます」
 水筒の蓋を開け、マグにコーヒー注げば芳ばしい香りが水路に広がった。マグを受け取り指先温めながら一口飲めば、いつもの味を異国の船上で飲む体験に不思議な気持ちになる。
「それじゃ、僕のお土産のお菓子も開けましょう。はい、譲二さんもお一つどうぞ」
「ああ、ありがとう。小舟の上っていうのもオツだよな」
 甘味を口に含んで、ペアリング楽しむようにコーヒーも啜って。満足げに頷いた譲二がふと見れば、ゴンドラの漕ぎ手が興味深そうにマグ持つ二人を見ている。喫茶の味に興味持ってくれたことが嬉しくて、譲二はゴンドラツアーが終わったら彼にも一杯あげようかと考えるのだった。
 ――そう、そして、あげるものはもうひとつ。
「おっとそうだ、プレゼントがあった」
 思い出したように言って、譲二は再びアイテムポケットをまさぐる。取り出したのはプレゼント用の箱で、譲二はそれを勲に差し出す。
「バレンタインだしな、喫茶琥珀特製クラシックオペラケーキをどうぞ。今つまんでもいいし持って帰って食ってくれてもいいよ」
「ケーキまでありがとうございます! 帰ってゆっくりいただきます」
 仮面越しでもわかるくらいにぱっと顔輝かせて、勲が受け取る。今は見るだけ、とそっと箱を開けて見れば、艶々と輝く美しいオペラケーキがそこにある。食べるのが楽しみだと微笑んで、それから勲は譲二に笑いかけた。
「来年は……いえ、数か月先ですら世界がどうなっているか分かりませんが。またこうして一緒にお出かけできると良いですね!」
 願い篭めた約束に、譲二はもちろんと頷く。最も、バレンタインは恋のイベントだから、そのうち勲だって本命の誰かを誘う日になるかもしれないと大人な譲二は思うのだけれど。
(「その時のデートコースの下見に貢献できてたらいいな」)
 そんな未来に想いを馳せながら、ゆっくりと進むゴンドラの道行き。カーニバルに沸く水の都でのひと時は、二人にとっても楽しい思い出になるはずだ。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エイティーン】がLV2になった!
【アイテムポケット】がLV2になった!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV3になった!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
絡みアドリブ歓迎

中世貴族風の深緑の衣装に、黒と金のアイマスク型の羽根飾りの仮面
有翼の獅子と不死鳥をオリーブが飾るアミュレットを身に着けて
ゴンドラで移動しよう

新宿の古い友人が、刻逆前にヴェネツィアに音楽留学を考えていて……
あの人に、ヴェネツィアが戻ってきたよ、と
俺の目に映るもの、いつか伝えられるだろうか
俺と同じチェリストの友人だ

音色で語らうのは楽しい
俺は屋外で弾いているのが好きなので
今日はただのチェロ弾きだよ
楽器を抱え、サンマルコ広場へ向かおう

グランダルメでの拠点設営
あの時のヴェネツィアの人達の子孫がいるかはわからないけれど
今日、この日も俺はチェロを奏でるよ
音楽は変わらず、人の傍にあるものだから
人生であるものだから……
俺も、これからに、思いを馳せていいかな

あの時と同じ舟歌
誰かが口ずさみ、手を叩き、踊り出してくれたなら
カーニバルの舞踏曲もいいな
リクエストを受けるよ
楽団の輪に混ぜてもらえるかな?

祭を祝い、贈る音色
連綿と続く祭を見るのは、とても胸が躍る
時代さえも、一瞬で飛び越えてしまいそうだから



 水上を渡る風が、カーニバルの喧騒を乗せて届ける。その明るい音に耳を傾けながら、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)はゴンドラの上にいた。
 中世貴族風の深緑の衣装を纏い、黒と金のアイマスク型の仮面は豪華な羽根飾りで覆われている。合わせて身に着けているのは、有翼の獅子と不死鳥をオリーブが飾るアミュレット。ゴンドラから見上げるヴェネツィアの街並みのあちこちに、同じ有翼の獅子が見つかれば思うところもあるだろうか。
 平和で明るいヴェネツィアの街を眺めれば、新宿の古い友人の姿が思い浮かぶ。刻逆前にヴェネツィアに音楽留学を考えていた人物だからだ。エトヴァと同じ、チェリストで。今でも彼の弾くチェロの音色は鮮やかに思い出せる。
(「あの人に、ヴェネツィアが戻ってきたよ、と。俺の目に映るもの、いつか伝えられるだろうか」)
 断頭革命グランダルメの戦いは、長かった。ひとつひとつを積み重ね、こうして取り返した平和。その景色を伝えたいし、いつか共に見ることができれば――願うエトヴァは、ゴンドラのクルーズを終えた後にそのままサンマルコ広場へ向かった。
 広場に出れば、遠く聞こえていた喧騒が目の前に広がっている。色とりどりにカーニバルの仮装した人々が、楽しそうに笑い合っている。仮面の下で穏やかに微笑んで、エトヴァは広場の一角でチェロを広げ始めた。
 音色で語らうのは楽しいから、今日はただのチェロ弾きとして人々に音色届けられればと。運河見える屋外で弦を持てば、開放的な空気に心も弾んだ。
 ――そして、蒼穹の翼広げた仮装姿の男が奏で始めたのは、ヴェネツィアに伝わる舟歌。
 『世界一美しい広場』とも称されるこの場所で、チェロの音を響かせて。音色に惹かれて人々が集まってくる光景見れば、エトヴァの脳裏にグランダルメでの思い出が蘇ってくる。奪還戦を控えた去年のあの日、拠点設営のために訪れたこの地。現地の人々と語らい心を重ねたあの時も、エトヴァは同じ歌を演奏し、皆で歌を歌った。それは、激しい戦いの多かったグランダルメの中でも、彼の心の中に輝く記憶だ。
(「あの時のヴェネツィアの人達の子孫がいるかはわからないけれど……今日、この日も俺はチェロを奏でるよ」)
 音楽は変わらず、人の傍にあるものだから。人生であるものだから。
 俺も、これからに、思いを馳せていいかな。そう心で呟きながら、エトヴァは集まった聴衆に手振りで共に音色奏でようと誘う。すると人々は喜びの声上げて、口ずさみ、手拍子を始めてくれた。
 祭りの歌はつきものだ、高揚した人々が踊り出し、それを囃し立てる声と笑顔が広場に広がっていく。すると別の一角で演奏していた楽団が近付いてきて、エトヴァに共に演奏しないかと誘ってくれた。
「いいとも、楽団の輪に混ぜてもらえるかな? 曲は……カーニバルの舞踏曲を」
 そして新たな曲、祭りを祝い、贈る音色を奏でれば、人々は再び歌い、手を叩き、踊り出す。
 演奏で華添えながら連綿と続く祭りを見れば、エトヴァの胸も躍る。
 時代さえも、一瞬で飛び越えてしまいそう――そんな想いに笑いながら、彼はこのカーニバルを最後まで楽しむのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エイティーン】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2025年02月28日

💝最終人類史のバレンタイン2025

 新宿島及び奪還済みの地域で、バレンタインを楽しみます。
 チョコを作ったり、造ったチョコを渡したりして、楽しいひと時を過ごしましょう。
 チョコを作る場所や材料などは、時先案内人と、新宿島や帰還した地域の人々が用意していますが、特別な材料などを持ち寄っても良いでしょう。心を込めたチョコレートを作ったり、渡したりして、バレンタインを楽しんでください。

※重要1

 多くのディアボロスや住民達が、最終人類史のお祭りを心から楽しむ事で、最終人類史の力はさらに高まり、ディヴィジョンの排斥力を弱められます。
 この効果により【3月1日】に、【2月末日までに完結した『新宿島のバレンタイン2025』のシナリオ数】と同じ日数だけ、その時点で発生している全てのディヴィジョンの全ての事件の【攻略期限】が延長されます。
(例えば【10シナリオ】が完結していれば、全ての事件の攻略期限が【10日】延長されます。なお、3月1日よりも前に攻略期限が来る事件や、攻略期限が無い事件、期限がくれば自動的に成功する事件に影響はありません)

※重要2

 この「💝バレンタインシナリオ」でプレイングが採用された方(トレインチケット含む)には超限定の「アイコンフレーム」をプレゼント!
 アイコンフレームのデザイン等の詳細はこちら

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

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#最終人類史(新宿島)
🔒
#💝最終人類史のバレンタイン2025
🔒
#バレンタイン2025


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選択肢『最終人類史のバレンタイン』のルール

 最終人類史でバレンタインのイベントを楽しみます。
 時先案内人や、最終人類史の人々がいろいろなイベントの準備を行っていますので、是非、楽しんでください。
 バレンタインという事で、自作或いは購入したチョコレートやプレゼントのプレゼントをしてみるのも良いでしょう。

 詳しくは、オープニングの情報を確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、シナリオは成功で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。