甲斐国の厳しき冬と妖怪護りし浅間神社(作者 陸野蛍
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#天正大戦国  #甲斐国、忍野八海浅間神社強行調査  #甲斐国  #一狼からの任務 

●任務:『甲斐国』忍野八海浅間神社を強行偵察せよ
「ジェネラル級天魔武者『豊臣秀吉』を倒したばかりで申し訳ないが、『天正大戦国』にて、皆に協力をお願いしたい作戦がある。自分の話を聞いてもらえるだろうか?」
 新宿駅グランドターミナルに姿を見せた、旭・一狼(提督・g09825)は、ディアボロス達を見回すと直ぐに作戦内容の説明を始める。
「『攻略旅団』の提案により、『甲斐国』の『忍野村周辺地域』の調査を行う事になった。『攻略旅団』の慧眼と言うべきなのか、『忍野八海浅間神社』に、敵拠点がある事が判明したことにより、少人数での潜入を行った上で、“強硬偵察”の実行をお願いしたい」
 今回の敵拠点の発見は『攻略旅団』の提案がなければ、ほぼなかっただろうと一狼は言う。
「『忍野八海浅間神社』周辺は、『妖怪』や『鬼』の部隊が徘徊して警戒を行っているようなので、敵勢力に見つからずに神社に到達する事は不可能だろう。強行偵察を行い、情報を持ち帰ることが出来れば、その情報を元に、更なる調査を行う事が出来るかもしれない」
 更なる調査を行うかどうかは、得られた情報をから判断し、必要に応じて『攻略旅団』で提案してもらいたいと一狼は続ける。

「『忍野村』は、『相模国』との国境に近く、雪に閉ざされた寒冷な土地のようだ。国境付近には、貧しい山村が散見されるだけのため、特に警戒部隊などは存在していないようだな。まずは、この寒村の一つに潜入するのが良いと思われる」
 山間の寒村では、機密情報などを得る事はできないだろうが、現地の村人が知っているような地域情報ならば手に入ると予測されるとのことだ。
「村人から得た情報を元に、調査方針などを考えても良いかもしれないな。その後に、『忍野八海浅間神社』に向かう事になるが、情報を得る為には『戦闘をしながら神社に近づく』ような行動も必要になるので、戦い方を工夫する必要はありそうだな」
 一狼の言葉のままであるのなら、戦線を上げながらの調査及び情報収集になり、敵との戦闘の最中でしか『忍野八海浅間神社』の調査はできないということだ。
「『忍野八海浅間神社』にて対峙することになるのは、アヴァタール級妖怪『南条宗勝』及びその配下のトループス級妖怪『黒虚天狗』となる。『忍野八海浅間神社』を警備する『妖怪』や『鬼』の“士気”や“忠誠心”が高い事から、新たな『妖怪』や『鬼』の『ジェネラル級』が存在する可能性もあるので、注意は必要になるだろう。南条宗勝を撃破後は、パラドクストレインにてすぐに帰還してもらいたい」
 現状、まだわからないことが多過ぎる敵拠点だからこそ、深く切り込み過ぎた場合こちらに何かしらの被害が出てもおかしくないため、確認するように一狼が言う。

「今回の作戦は、『攻略旅団』からピンポイントで“作戦目標”が指定された事で、精度の高い情報を得る事に繋がったようだ」
 今回のような狭い一か所を指定した『攻略提案』は、的外れな地域を指定してしまうと、逆に得られる情報が極端に少なくなるという欠点もあるが、こういった敵拠点の発見や作戦の発見といった大きなリターンが発生する場合もあるため、今後の『攻略提案』の参考にするのも良いかもしれない。
「大量破壊兵器の輸送自体は阻止しているため、神社内には大量破壊兵器は無いか……或いはあったとしても、ごく少数にとどまる筈だ。だが、これはディアボロスの活躍によるものであり、敵は大量破壊兵器を運び込んで利用する算段までつけていたのだから、その為の準備が行われていた筈。何か重要な情報を得られるかもしれない」
 それがどのような情報であっても無駄になることはおそらくないだろう。
「それでは諸君の検討を、此処『新宿島』で祈っている。よろしくお願いする」
 一狼がそう言葉を結び頭を下げると、ディアボロス達の前にパラドクストレインが停車するのだった。

●甲斐に来ぬ春
「春になるまで、あと何人死ぬか」
 ガリガリに痩せた村人の一人が、絶望を隠せず呟いた。
 一つのボロボロの家屋に寄り集まり、囲炉裏の周りで身体を寄せ合いながらも、村人たちは震えていた。
『甲斐国』の寒村の人々は、その日一日を乗り越えるのにも辛いほどに飢えていた。
 続く『圧政』、厳しい冬、枯れた田畑、そして……一人、二人と、村人たちは飢えと寒さで死を迎えていた。
 自分たちを憐れむ天魔武者などおらず、助けてくれる者もいない。
 ただ、明日は誰が死ぬのか、それは自分かもしれないと思いながら『甲斐国』の厳しい冬を生き続けるしかなかった。
「生き延びても、地獄は変わらない」
 一人の年若い男が言うと、さらに他の男も覇気なく言う。
「去年よりも、労役が少なければ良いけれど……」
 寒さと飢えだけでも死が訪れる土地に住むにも関わらず、労役がさらに増えれば、また多くの村人が死ぬだろう。
「鞭打たれた背中が、今も痛みやがる……」
 心も体も弱っていた。
 助けもなく、自分たちは……ただ辛い日々をどう生きるか、生きていけるかを考えるだけ。
 考えたとて、何も変わらないと知りながら、村人たちは自分たちでは死を選べず、いずれ来る死の順番待ちをしているような思いを抱いていた……。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【光学迷彩】
2
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【断末魔動画】
1
原型の残った死体の周囲に、死ぬ直前の「効果LV×1分」に死者が見た情景が動画として表示される世界になる。この映像はディアボロスだけに見える。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【防空体制】
1
周囲が、飛行する存在を察知しやすい世界に変わる。ディアボロスが屋外を飛行中の敵を発見するまでに必要な時間が、「効果LVごとに半減」する。

効果2

【能力値アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV1 / 【ガードアップ】LV2 / 【反撃アップ】LV2 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【アヴォイド】LV1 / 【ダブル】LV1

●マスターより

陸野蛍
 はい、ディアボロスの皆様、こんにちは。
 天正大戦国『甲斐国、忍野八海浅間神社強行調査』のご案内に参りました、陸野でございます。
 
 今回は、『甲斐国』の寒村に潜入し、情報収集をしたのちに、『忍野八海浅間神社』付近まで行き、警備の妖怪たちと戦いながら『忍野八海浅間神』を強行調査することとなります。
 撃破対象は、『忍野八海浅間神社』の警備を担当するアヴァタール級妖怪『南条宗勝』及びトループス級妖怪『黒虚天狗』となります。
 
 選択肢の内容は、オープニングをご確認頂ければ大丈夫かと思います。
 リプレイ執筆順は、①【🔑】→②&③&④【完結条件】になると思われます。

===============
●プレイングに関しまして
・技能やアイテムを工夫して複数重ねて使用したり、高レベル技能(レベルが1000以上だったとしても)を使用しても、それだけでは、パラドクスやエフェクト以上の効果は出ません!
 各種技能やアイテムは、『その技能やアイテムがなかったとしても成功し得る行動の成功率を上げるもの』と、お考え下さい。

・エフェクトの【効果1】は、説明に書いてあることが全てです。
 それ以外の効果は、ありません!
 効果の名前で『何となく出来そうなこと』は、効果としては、発生しません!

・各選択肢の❓を押すことで、表示されるルールを確認することで分かる情報もありますので、プレイング送信前に1度ご覧いただくことを推奨いたします。

===============
 それでは、ディアボロスの皆様の力強くも温かいプレイングを心よりお待ちいたしております!
55

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


八百陣・葵漆
甲斐国は秩父山地の偵察決戦依頼かな
まだまだ甲斐国の内情は不明確だから、ここで何か判明するといいのだけれど
武田信玄は妖怪であろうと登用してるし、求心力も高そうだから要注意だ
門番扱いでジェネラル級を置いてたくらいだから、他にも配下にジェネラル級がいる気はするね

さて、まずは本命の前に準備だね
寒村で忍野八海浅間神社の情報収集だ
『アイテムポケット』に薬や保存食を詰めていくよ
この状況ならそれを渡せば、何でも話してくれるだろうさ
まあ、この程度の支援じゃあ、一時しのぎにしかならないだろうけどね

・地形
先ずは神社周辺の地形の確認かな
突入や撤退ルートの検討のためには知っておきたいね
この村か甲斐国内で地図が入手出来ればそれで
ダメなら最終人類史なり、天正大戦国の近隣国で入手した地図を元になるべく詳細に確認しよう
・敵の目撃情報
神社へ向かう妖怪や天魔武者の数や種類とかだね
細かくは分からないとして、『南条宗勝』と『黒虚天狗』以外の目撃情報は無いかな?
ジェネラル級らしき姿が目撃されてれば万々歳だけど……はてさて


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

近現代兵器に馴染みの深い場所
土地の力を利用するならこの地域はやっぱり外せないよね
勿論この時代には富士駐屯地はまだないけれど、エゼキエル勢なら知っている
奴らが拠点の整備に絡んでいるのは間違いなさそうに思うよ

先ずは村への救援と情報収集を
葵漆の【アイテムポケット】の効果を借りて
米や野菜、漬物や干物、防寒衣類を中心に
時代に合った支援物資を大量に持参する

助けに来た事を伝えて
村人達の状態を確認して救援活動を行う
瀕死の飢餓状態なら食事の摂り方にも注意が必要そうで
【活性治癒】で体を癒しつつ
無理なくお粥と味噌汁から少しづつ食べて貰う形が良いかもしれない

村人達の容体が落ち着いたら
仲間と共に少しずつ話を聞いていこう

去年この地で課された労役とはどんなものであったのだろう
どんな作業をいつからいつまでやったのか
忍野八海浅間神社とは関係あるだろうか
可能な範囲で周辺情報を聞いていこう

近辺の鬼妖はいつ頃からいるのか
天魔武者はいないのか
どんな姿の者達を見かけたか(アークデーモンや大天使も含まれてるかも?)


●死に向かう村にて
「『甲斐国』は、“秩父山地”の偵察決戦以来かな。まだ、『甲斐国』の内情は不明確だから、此処で何か判明するといいのだけれど」
 冷たい風吹く『甲斐国』の寒村付近に停車したパラドクストレインから降り、八百陣・葵漆(勝利こそが正義・g01007)が、そう口にする。
「ジェネラル級天魔武者『武田信玄』は、『妖怪』であろうと登用しているし、求心力も高そうだから要注意だね」
 事実として『武田軍』は、秩父山地の『甲斐国』と『武蔵国』の境界に妖怪のジェネラル級『無人斎道有』を置いていた。
 国境警護程度の任とも言えるが、それだけのために『天正大戦国』にて『ジェネラル級』になった『妖怪』を据えていたのだ。
 武田信玄がどれだけのジェネラル級を抱えていて、甲斐の武力がどれほどのものなのか。
 予想の範疇を超えずとも、武田の軍事力が脆弱と考えることは葵漆にとっても難しい。
「『甲斐国』は近現代兵器に、馴染みの深い場所。土地の力を利用するなら、この地域はやっぱり外せないよね」
 忍野村近辺の調査を提案した、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)もそう言葉にする。
『甲斐国』は『最終人類史』の地理と照らし合わせるのなら、『山梨県』全域となる。
 山梨県の銘菓にも『信玄餅』がある。
 それ程までに『武田信玄』の名は、山梨県に根付いており、それに加えて『甲斐』には後世にも有名な刀匠が居たともされているし、戦国時代に於いて鉄砲や火縄銃を合戦に用いたことでも有名だ。
「勿論、この時代には駐屯地はまだないけれど、『TOKYOエゼキエル戦争』の勢力なら知っている。奴らが、拠点の整備に絡んでいるのは間違いなさそうに思うよ」
 雪人の言う通り、現代でいうなら山梨県には、陸上自衛隊“東部方面隊第1師団”『北富士駐屯地』が存在した。
 この事実と、武田軍の兵力がどれほどまでに関連するかは分からないが、思考の一部として考えても良いのかもしれない。
「さて、まずは“本命”の前に準備だね」
 葵漆の言う本命とは当然、今回、強行偵察を行う『忍野八海浅間神社』だが、時先案内人の話を聞く限り、その近辺の寒村の人々も見捨てることはできない。
 葵漆と雪人、その他のディアボロスも、【アイテムポケット】に米や野菜といった、すぐに栄養のとれるもの、漬物や干物といったわずかであれば日持ちする食料を大量に入れ、持ち込んでいる。
 その他にも、防寒衣類を中心にこの冬の終わりを何とか越せる分だけは用意していた。
 雪人としては可能な限り、時代に合った支援物資を大量に持ってきたつもりではいるが、寒さと飢えで死に瀕している人々の数は少なくないと聞いているし、大地も痩せこけており田畑を復興させるのにも時間はかかるだろう。
 だが、救える命があるならば、救いたいと雪人は思う。
 寒村に足を踏み入れたディアボロスたちは、その村の状況に心を痛めることになる。
 これまで見てきた『大隅国』などのように、死んだ者が村の隅で放置されているようなことはなくとも、その村が完全に見捨てられ、村ごと死に直面しているように感じたからだ。
「俺たちは、あなたたちを助けに来た。食料もある。村の人々で分けてもらえるかい?」
 雪人は骨と皮だけで、今にも餓死しそうな村人を見つけると丁寧に言葉をかける。
 飢えと寒さで、瞳に生きる気力を感じることはできないが、ディアボロスたちが用意した食料を目にするとすぐに村人たちを呼び集める……一人で食料に飛びつくようなことはない。
 それはつまり、自分一人の生き死によりも、村全体の生き死にを優先しなければならない状況だということであり、この寒村の現状が分かると言っても過言ではない。
 雪人も集った村人たちの様子を観察し、瀕死の飢餓状態であるのなら、食事の摂り方にも最善の注意が必要と【活性治癒】の残留効果を村中に広げる。
 【活性治癒】は、通常の生物の回復に必要な時間が半減するため、栄養を摂ることさえできれば肉体の回復力を増幅することができる……生きる意欲を回復させられるかは別の話だが。
「ゆっくり食べて、大丈夫だよ。最初は、胃が驚かないように、無理なくお粥と味噌汁を食べてもらえるかい? 少しづつで大丈夫だからね」
 涙ながらに食事を口にする人々を前に、雪人は胸を締め付けられる思いを感じずにはいられない。
 時先案内人から村の状況を聞き、食料や衣類の助けをすれば、何でも話してくれるだろうと考えていた葵漆も、自分の考えが甘かったことを痛感せずにはいられなかった。
『忍野八海浅間神社』の情報を聞き出すにも、この村の人々は、あまりにも憔悴していたのだから。
「この程度の支援じゃあ、本当に、一時しのぎにしかならないだろうね」
 冬を越せたとしても、根本的な解決にはならないのだと葵漆は感じる。
 村人たちに一通り食事が行きわたり、餓死寸前だった人々にもわずかばかり、生気が戻り始めた。
 その様子を見ながら、雪人と葵漆は視線を交わすと村人たちに言葉を切り出した。
「去年、この地で課された労役とはどんなものであったのだろうか? どんな作業を、いつからいつまでやったのか覚えていることを教えてほしい」
 ただの村人である彼らが多くを知る可能性は低いが、『忍野八海浅間神社』と関係あることであれば少しの情報であっても知っておきたいと雪人は訊ねる。
「帰って来れた村人も多くはないのです。『忍野八海浅間神社』の“増築”の為に、近隣の村々から多くの人間が集められ、労役させられ、鞭打たれました……」
「なら、近辺の鬼妖はいつ頃からいるのか、あと『天魔武者』を見た人はいないのかい?」
 雪人の言葉に続け、葵漆も今回の撃破対象であるアヴァタール級妖怪『南条宗勝』とトループス級妖怪『黒虚天狗』の外見特徴を説明し、それ以外の妖怪の情報があればと伝える。
 すると、一人の村人が言った。
「労役を監督していたのは、『鬼』のような恐ろしい奴らだった……。『姫様の為に働いて死ね』と鞭打たれたのは、忘れられねぇよ……」
「『鬼』に『姫様』かい?」
『鬼』に関しては本当に『鬼』だったのか比喩なのか、雪人にも判断がつかないが、この村人が言う『姫様』が『忍野八海浅間神社』に大きく関わっているのは間違いなさそうだ。
「『ジェネラル級』の姿が目撃されていれば、万々歳だと思っていだけど。……はてさて」
 この『姫様』が『ジェネラル級』である可能性が高そうだと、葵漆は考える。
『天魔武者』なのか、重用された『妖怪』や『鬼』なのか、『忍野八海浅間神社』で何が行われていたのか自分たちの目で確かめる必要があると、葵漆は教えられた『忍野八海浅間神社』の方角を見るのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!

大和・恭弥
仲間との連携、アドリブ歓迎

豊臣秀吉の撃破は吉報だった。しかし、安息にはまだ遠いようだな。
攻略旅団の慧眼とこの機会を無駄にしないよう行動しよう。
地域情報を得ることを目標に、村の人々も救援できるよう準備を

【アイテムポケット】を仲間に借りつつ出来る限り毛布や防寒具を
時代に即した食物や田畑を整備する用具も持っていこう
現地に到着しだい、藁の防寒具、温かい飲物等を渡しつつ事情を話す
弱っているのであれば嚥下しやすい食物の提供をする

越冬のため、今後を考えれば田畑の復活も必要だな
仲間が回復の処置をしている間、持ち込んだ苗で、晴彦と共に【水源】を使用して枯れた田畑を整備しておく
ついでに地形を確認し、可能な範囲で晴彦にも偵察を頼もう

聞くことができれば、誰から圧政指示があったか、
どのような労役内容だったのかを尋ねよう
天魔武者の他に、異種族が村を訪れたことがあれば知りたいな
また、現地人から神社周辺の地域情報も聞いておく
地形や、噂レベルでも周囲に護衛がいるか確認しておきたい

ほんの御守程度だけど、必ず南条宗勝は倒すよ


野本・裕樹
情報も大事ですが、現地の窮状を出来るだけ何とかしたいですね。

【口福の伝道者】で持ち込んだ食糧を増やしましょう。
持ち込むのは木製の食器の保存食にしたいです、食器は食事で使った後は暖を取る燃料にでもしてもらえると良いのですが。
寒さと飢え、どちらにも役に立ってくれれば。

落ち着いてから話をゆっくり伺いたいと思います。

『忍野八海浅間神社』には出来るだけギリギリまで敵に気付かれず接近したいですね。
地域住民しか知らないような獣道でもあれば教えていただきたいです。

それから浅間神社というと富士山信仰です、村の人からは富士山について気になる事が無いか聞いておきたいです。

浅間神社は他にも存在するといえど本来の歴史で『忍野八海浅間神社』は平安時代から存在し富士山から見て鬼門に位置する神社。
そこに『妖怪』や『鬼』がいる、何も無ければ良いのですが。


●死は隣に在って
(「情報も大事ですが、現地の窮状を出来るだけ何とかしないとですね」)
 聞いていた以上に危機的状況にあった『甲斐国』の寒村で、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)がまず思ったのは、人々を助けたいということだった。
 全ての命を救うことはできなくとも、目に見える範囲、手の届く範囲だけでも助けなければと心から思ったのだ。
『新宿島』から持ち込んだ食料を【口福の伝道者】で増やし、一緒に用意した木製の食器と共に村人たちに差し出していく祐樹。
 涙ながらに食事を摂る人々に、残った食料は保存食にと、木製の器も薪の代わりに焼べればいいと、暖をとることも困難な村人たちに祐樹は優しく微笑む。
(「寒さと飢え、どちらにも役に立ってくれれば、私はそれだけでいいんです」)
 だが、『新宿島』から持ち込み、それぞれ400人前とした食糧でも、冬を越すだけでギリギリだろうと祐樹は考える。
(「この村の人たちが、必ず三食摂らなかったとしても、恒久的に支援できない以上いつかはこの食糧も尽きてしまいますね……。春が来ても、『甲斐国』の村々が、何処もこのような状況なのであれば、お腹を空かせたまま飢えて亡くなる方が居なくなることは、きっと……」)
 考えるのも苦しいことだが、ジェネラル級天魔武者『武田信玄』を撃破するだけでは、『甲斐国』の人々を本当の意味で救うことはできないのだと祐樹は痛感する。
 それでも、目の前の人々の空腹が収まり、落ち着いた表情を見せ始めれば、祐樹の心もわずかに穏やかになる。
「皆さん、少しは落ち着きましたか? 少しだけ、お話をお聞かせいただけないでしょうか?」
 祐樹の言葉に村人たちが頷くと、祐樹はこれから向かう先の話を始める。
「私たちは、これから『忍野八海浅間神社』に向かうんです。あなた方しか知らないような獣道でもあれば、教えていただけませんでしょうか?」
『忍野八海浅間神社』の調査が強行偵察になる以上、可能な範囲で出来るだけギリギリまで、警護の『妖怪』に気付かれず接近したいと祐樹は考えていた。
 その祐樹の言葉に、『忍野八海浅間神社』の労役に駆り出されていた村人の男が、少し前に使っていた裏道があると言葉にし、案内してくれるとも言った。
「ありがとうございます。あと、もう一つお聞きしたいことがあるんです。この村の方々から見て、『富士山』について気になることはありませんか?」
『浅間神社』と霊峰『富士山』は密接な関係があると言われている。
 全国各地にある『浅間神社』だが、総本宮は富士山本宮浅間大社だ。
(「『浅間神社』は他にも存在するといえど、本来の歴史で『忍野八海浅間神社』は“平安時代”から存在し『富士山』から見て“鬼門”に位置する神社。そこに『妖怪』や『鬼』がいる、何も無ければ良いのですが」)
 だが、その問いに答えられる者は、この村にはいなかった。
 多くを知りたければ、そういった機会を直接用意する外ないのだと祐樹は思案するのだった。

●死に絶えた土地を想う
(「ジェネラル級天魔武者『豊臣秀吉』の撃破は吉報だった。だが、安息にはまだ遠いようだな……」)
 未だ多くの戦と『圧制』が行われている『天正大戦国』では、断片の王の“後継者”を撃破するだけでは本質的な解決にはならないのだと、この寒村に来て大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)は、改めて思い知らされた。
(「しかし『攻略旅団』の慧眼と、この機会を無駄にしないよう俺も行動するとしよう」)
 完全に狙い撃ちピンポイントの『攻略提案』が、この機会をくれたのだ。
 無駄にしてしまっては意味がないと、恭弥は気を引き締める。
 恭弥も仲間たちと同じく【アイテムポケット】に、可能な限りの毛布や防寒具を詰め、持ち込んでいた。
 この時代に即した食物も、既に村人たちに渡し飢えを凌いでもらった。
 そして、恭弥にはもう一つやりたいことがあった。
 この村が自給自足できるように田畑を整備したいと、農具も持ち込んでいたのだ。
 食事を摂る村人たちに、越冬のため、自分たちで作物を作れるようにしないかと恭弥は話したが、村人たちの反応は良くなかった。
 この寒村の大地は、既に農作物が育たぬほどに死に果てているというのだ。
 だが、諦めきれなかった恭弥は、クダギツネの『晴彦』と共に、持ち込んだ苗を育たせるために、村に残留効果を使い【水源】を用意し、枯れた田畑の整備を試した。
 その結果――。
「焼け石に水か……」
 川の流れを出現させ【水源】の水を人力で汲み出し、田畑に流す事自体は可能でも、その水が死んだ大地では行き渡らないのだ。
 ディアボロスがずっとこの場所に留まることも出来ないため、他の方法を試すのも難しい。
 今は、諦めるしかないと恭弥は息を吐く。
 その後、恭弥は祐樹が村人から聞いた裏道を晴彦に確認しに行ってもらったが、妖怪の姿はなかった。
 晴彦だけでは、それ以上先の偵察をすることは難しかったが、裏道を使うことができると分かっただけでも収穫だろう。
「ところで、この村は、誰から『圧政』の指示があったのだろうか?」
 労役の内容と共に、村人に訊ねる恭弥だったが、多くを知る村人はいない。
 ただ一つ、気になる言葉を発した村人が居た。
「天女様みたいに美しい人が居って、恐ろしい奴らに何か指示を出していたように見えた……かの」
 それが、天満武者なのか、妖怪なのか、それ以外なのかまでは、その村人も分かっていないようだった。
「教えてくれてありがとう。ほんの御守程度だけれど、必ず『南条宗勝』は倒すよ」
 言って、恭弥は仲間たちと合流するのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水源】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

八百陣・葵漆
この場所の指揮官は『姫様』という訳かな
その姿を拝めればいいけれど……
ひとまずはなるべく見つからないようにしつつ
判明した裏道からできるだけ近づくよ
<地形の利用>で身を隠しつつ、<忍び足>で進んでいこう
アイテムポケットから迷彩の布とか、単眼鏡とか出して適宜使っていくよ

敵から見つかる前に内部を覗ければいいけど、そこまで近づけるかどうか
内部の敵の種類とか、何をどう増築しているかとか内部の様子あたりは確認しておきたいね
それなりに近づけば望遠の単眼鏡なんかで見えないかな?

敵に見つかったらパラドクスで応戦だ
ひとまず牽制で……可能なら押し込んで進んで先を見たいけど
それは戦いの状況次第かな?

あとは接敵のタイミングで、【使い魔使役】で鼠を放って内部偵察の指示を出そうか
速度や空からの目で烏なんかもよさそうだけど、ここは見つからないこと重視でいこう


●甲斐に武田の紋ありて
「『忍野八海浅間神社』の指揮官は『姫様』という訳かな。その姿を拝めればいいけれど……」
『甲斐国』の寒村の村人から聞いた裏道の使用を決めたディアボロスたちの一人、八百陣・葵漆(勝利こそが正義・g01007)が寒村で聞いた話からそう言葉を口にする。
『姫様』というからには『甲斐国』に於いて重要な存在であるのは間違いだろうが、どんな役割を持っているかまでは分からない。
 自分たちで直接調べるしか方法はない。
 ディアボロスたちはそれぞれに身を隠しながら裏道を進み、数十分歩いただろうか。
 遠目に『忍野八海浅間神社』が視界に入る。
「どれどれ……」
 単眼鏡を手にした葵漆は『忍野八海浅間神社』の全容が少しでも分からないかと観察する。
 裏道からでは屛等が遮蔽になるため、内部を詳しく知るのは難しいが、葵漆の目から見ても明らかにおかしい点があった。
「『天正大戦国』の建造物にしては、近代的な技術で建てられていないかい?」
『忍野八海浅間神社』内部の敵の種族等が分かればと思っていたのが、ディヴィジョンの年代に合わない建造物の方が葵漆は気になってしまう。
「何をどう増築しているか、内部の様子に関してはここからは無理だね」
 そう考えた葵漆は【使い魔使役】を使用すると、鼠を操り『忍野八海浅間神社』内部に放つ。
 少しでも内部を偵察できれば、調査効率も上がるはずだと葵漆は考えていた。
「速度や空からの目を考えるなら、烏なんかもよさそうだけど、ここは見つからないこと重視でいこう」
 放った鼠は『忍野八海浅間神社』の壁を超えると、『忍野八海浅間神社』の外苑の様子を葵漆の瞳に映す。
「これは、『武田菱』の旗……『甲斐国』なのだから、これは当然だろうけど。あともう一つ見える旗は、『織田木瓜』の紋……『武田』が『織田』と繋がってることかい?」
 葵漆が疑問を口にした時だった。
 葵漆の耳に『ぐちゃり!』と音が響き、自身が使い魔として放った鼠が死に絶えたことが分かった。
「もう見つかったって言うのかい? ……早いね」
 言葉にする葵漆だったが、理由としてはそう難しいことではない。
 人々が飢餓に陥るような土地なのだ。
 クロノヴェーダである『天魔武者』や『妖怪』『鬼』は人々からのエネルギーで生きることはできても、小さいとはいえ走る動物がいるだけでも不自然だからだ。
 使い魔としての選択だけでいうなら、この土地においては住処を持たない種類の鳥類の方がよかった可能性もある。
 だが、それに気づいても、見つかってしまった後に悔やんでも仕方がない。
「仕方ないね、骨の髄まで凍て付いて貰おうか!」
 言うと葵漆はディアボロスの迎撃に現れたトループス級妖怪『黒虚天狗』に向かって、絡繰り兵器群を放つと、さらに周囲の空気を凍らせるのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

野本・裕樹
裏道の案内に感謝しつつ、案内してくれた方には早めに村へ戻って頂きましょう。
万が一村人が案内した事が露見してしまえば村に迷惑が掛かりますから。

神社の調査は他の方々にお任せし、私は警備の妖怪に仕掛けます。
……僅かなりとも戦線を上げる助けになると良いのですが。

【トラップ生成】で周囲に防鳥ネットを張り巡らせ敵の行動を阻害しつつ一点突破する様な動きをみせます。
実際に行動を阻害出来なくても構いません、仕掛けと共に突破しようとする私に注目が集まる事が重要です。

使う刀は《蛇腹刀『蛇花』》、
使うパラドクスは《螺旋刀・小町草》です。
“士気”や“忠誠心”が高い相手です、無理に複数に仕掛けず確実に倒す事を目指しましょう。
数が減ればそれだけ護りも手薄になり調査もしやすくなるかもしれません。


●その花は美しくも危険
「穿ち貫け、蛇花!」
 蛇腹刀『蛇花』の連結した刃を螺旋の刃とし、トループス級妖怪『黒虚天狗』にすぐに仕掛けたのは、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)だ。
 そのドリル状の刃は、黒虚天狗を内側から引き裂き絶命させる。
「私の“小町草”は、あなたたちを決して逃しません」
 “罠”の花言葉を持つ刃を持って敵を斬り裂きながら、祐樹が毅然と言う。
(「この生きるのが厳しい『甲斐国』で私たちを案内してくれたんです。万が一にも、あちらの村にご迷惑が掛からないように、可能な限り警護の『妖怪』は倒し尽くしてみせます」)
 祐樹はしっかりと心に誓うと、黒虚天狗の迎撃だけに意識を集中する。
『忍野八海浅間神社』の調査は、他のディアボロスに任せ、自分は戦闘にだけ意識を向けた方が、結果として役割分担ができると判断したからだ。
「……僅かなりとも、戦線を上げてみせます!」
 黒虚天狗の錫杖さえも刃で砕き、力の限りで祐樹は『蛇花』を振るい続ける。
 少しであっても黒虚天狗の動きを阻害できればと、戦場となった周囲に【トラップ生成】で、再現可能な防鳥ネットを張り巡らせることも祐樹の作戦の一つだ。
「皆さんと共に進むため、一点突破させてもらいます!」
 防鳥ネット程度では、実際に『妖怪』である黒虚天狗の行動を完全に阻害出来ないことは祐樹も分かっている。
 全ては、仲間と共に『忍野八海浅間神社』内部の道を開き突破するため。
 警護の注目が……いや、攻撃が祐樹自身に集まるのならそれだけでも充分に役目を果たせるからだ。
(「“士気”や“忠誠心”が高い相手です。無理に複数に仕掛けず確実に倒し、この先へ進みましょう!」)
『忍野八海浅間神社』の護りが手薄になれば、それだけ調査もしやすくなるかもしれないと祐樹は黒虚天狗を穿ち続ける。
 仲間、そして……この『甲斐国』の人々のために。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!

文月・雪人
裏道を使えるのは有難いね
後は何処まで近付けるのか
戦闘は避けられないにしても
近い方が内部を垣間見れる可能性は高そうだ

【光学迷彩】で草木や岩陰に隠れながら
裏道を隠密行動で進んで行こう
可能なら見つからない距離で一旦岩陰に隠れ
双眼鏡で神社の内外の様子を観察する

敵はまだ復讐者の接近を知らない
油断して窓や扉が開いていれば
内部の様子が見えるかもしれない

先日破壊兵器の搬入は防いだが
新たな兵器の生産や研究開発が進められていないだろうか
機械の駆動音や煙突の煙など、施設の稼働状況を確認し
エゼキエル勢が関与している様子がないかも探る
姫と鬼が大天使やアークデーモンの可能性もあるかも

敵に見つかった場合は『雪化粧の氷鏡』のパラドクス使用
応戦しながら可能な限り観察する

破壊兵器の受け入れ施設
復讐者を甲斐国に引き寄せて足止めしたい意図もあったのかもしれない
もしそうなら情報管理は緩いかも?
敵にもダメ元で聞いてみよう

『天使と悪魔が神社を占拠して兵器の研究とはね。
天魔武者は居ないようだけど、責任者の名前を教えてはくれないかい?』


●武田の姫に仕えるものたち
(「裏道を使えたのは有難いね。後は、何処まで近付けるか」)
 避けられぬ戦闘の中で、【光学迷彩】を使用していた文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は『忍野八海浅間神社』に押し進んでいた。
 この『忍野八海浅間神社』までの道は可能な限り、隠密行動を心掛け近づいた。
 だが、雪人自身が双眼鏡で見て、得られた神社の内外の様子も、情報としては他のディアボロスが得たものと大差がない。
 ならば、警護のトループス級との戦闘を仲間に任せ、少しでも多くの情報を自分の目で、そして耳で確認するべきだと雪人は判断する。
 警護のトループス級の数は少なくないが、雪人を襲う攻撃は多くない。
 冷気を操り防御と攻撃を繰り返し、雪人は『忍野八海浅間神社』の境内……いや、御神庭に何があるかをしっかりと記憶する。
 雪人は、先日、防いだ『破壊兵器』の後継、“新たな兵器”の生産や研究開発が進められていないかが気掛かりでいた。
 機械の駆動音や煙突の煙、そういったものや施設の稼働状況が分かればと思っていたが、実情としては想像以上だった。
「近代的な建物が散見されるね。大量破壊兵器の管理の為に『大天使』や『アークデーモン』が居る可能性が高そうだ」
 元々、『TOKYOエゼキエル戦争』の勢力が、この『甲斐国』の作戦に関与しているのではないかと推測していた雪人の考えが、確信になり始める。
(「“姫”と“鬼”が『大天使』や『アークデーモン』の可能性もあるのか?」)
 人々にとって、神々しい大天使が姫に、恐怖を与えるアークデーモンの外見が鬼に見える可能性は確かにある。
 村人たちが鬼に見えたとしても、クロノヴェーダとしての『鬼』とは断定できない。
 だが、思考しながら進む雪人にも、トループス級の鴉の黒矢が多くはないが襲ってくるため、余儀なく迎撃戦闘を行わなければならないため、このまま強行しても『忍野八海浅間神社』の本殿を調査するのは難しいと思える。
(「破壊兵器の受け入れ施設、復讐者を『甲斐国』に引き寄せて、足止めしたい意図もあったのかもしれない」)
『甲斐国』の情報管理がどうなっているのかは分からないが、隠す気がないのなら言葉にして情報を聞き出すのもありかと、雪人は襲い来るトループス級に対して口を開く。
「天使と悪魔が、神社を占拠して兵器の研究とはね。天魔武者は居ないようだけど、責任者の名前を教えてはくれないかい?」
「天使に悪魔? 奴らのことか? 我らが仕えるは、武田の姫様。我らは、ただの『平安鬼妖地獄変』の残党では無い。武田の姫様の護衛に取り立てられているのだ!」
 その言葉に、雪人はこの地の妖怪や鬼が自分たちの任に誇りを持っているのだと感じると情報を整理する。
(「『大天使』や『アークデーモン』が『甲斐国』に関与しているのは間違いなさそうだけど、それでも『妖怪』や『鬼』が仕えているのが“武田の姫”なら、その姫は『天魔武者」だろうね」)
「姫様のもとには、“酒呑様”もいらっしゃる! ディアボロスなど敵では無い!」
 雪人に攻撃を向けながら一体のトループス級がそう叫んだ。
(「酒呑? 『酒呑童子』が『甲斐国』に取り立てられているってことかい?」)
 有名な『鬼』の名を耳にし、雪人はさらに問おうとしたが、トループス級はそれ以上、問答無用と攻撃を苛烈にする。
 仕方ないと、雪人も冷気のパラドクスの威力を上げた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!

大和・恭弥
越冬の備えも儘らないほど困窮させられているのに、案内まで買ってくれた民の想いは無駄にしない。
仲間と方針を共にして、裏道で敵の注目を惹きつつ案内役を逃す時間を着実に作りながら戦闘に参加するよ。

野本さんに後続し、妖刀・藍雪花染を抜刀して呪詛を解放
調査する仲間の行動が円滑に進むように、晴彦が偵察しきれなかったところまで踏み込み、敵を効率的に見つけながら仕掛けていこう

周囲の光景を利用して【光学迷彩】で移動し、消えたり現れたりすることで相手をかく乱しながら臨機応変に斬撃を行う。
注意を惹く意味でも、晴彦も召喚して敵の注意をこちらに着目させる

悲哀の妖気で敵の殺意――動向を読み、呼吸に合わせて戦場を高速で駆け抜けながらパラドクスを発動する
秘技「虚無剣・花染雪ノ抹消」で空間を斬りさき、空間を歪ませて虚空に吞み込んで存在ごと抹消していく。叫びすら聞こえないほど迅速かつ静かに敵に仕掛けて、護りを出来る限り減らしていく。

消える姿に、敵の焦燥感を煽って敵が体制を倒す前に追撃して、次の戦いに万全でのぞめるように戦う


●呪いは雪のように溶け行く
(「越冬の備えも儘ならないほどに困窮させられているというのに、案内まで買って出てくれた民の想いは……決して、無駄にしない」)
 振るう妖刀『藍雪花染』を強く握り、胸にしっかりと誓うのは、大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)だ。
『忍野八海浅間神社』までの裏道の案内をしてくれた村人はこの地の敵に見つからないように既に逃がしている。
 自分たちが敵を引き付けている限り、彼らを危険に晒すことはない。
 この地の冬がどんなに厳しくとも、やがて春は来る。
『甲斐国』の『圧制』を完全になくすには、おそらくこの地を治める天魔武者『武田信玄』を撃破しなければならないだろうが、クロノヴェーダの数を減らしておけば次の手が打ちやすくなるはずだと、恭弥は『藍雪花染』に人々の哀しみ、絶望、後悔の感情を注ぎ、刀身に無念千万の呪詛を昏く光らせる。
「――死してなお、存在まで滅された者たちの感情を、思い知れ……!」
 “虚無の剣”と成した『藍雪花染』を、恭弥が真一文字に素早く振れば、呪詛の刃は空間をも切り裂き、トループス級妖怪『黒虚天狗』二体を一度に屠ると、その存在すらも抹消する。
 そう、冷たい空気に満ちたこの地に舞う“牡丹雪”のように宙に散っては消えてゆく。
 これ以上、この『忍野八海浅間神社』を深く調査することは難しいかもしれないが、得るものはあった。
 この先まで進めば警護のアヴァタール級と対峙することになるだろう。
(「『晴彦』が偵察しきれなかった所まで踏み込み、さらに仕掛けていく……!」)
 自身の目で見たものが全て情報となって、この地を攻略するための断片となるのなら、絶対に目は逸らさないと恭弥は『藍雪花染』を力強く薙ぎ続ける。
 脚を止めず、素早く黒虚天狗を撹乱し、恭弥は自分を襲う黒虚天狗の錫杖ごと両断していく。
「……俺の高速の剣技を、お前たちが捉えることはできない」
 空間を歪ませ、虚空に吞み込み、存在ごと抹消する剣……黒虚天狗を名乗る雑兵にはお似合いだと、斬られたことにも気付かぬ速さで、恭弥は『藍染花染』を袈裟に斬っては、返す刀で振り上げる。
「お前たちとの戦いが終わりではないからな。次の戦いに、万全な形で臨ませてもらう」
 恭弥の視線は、異変に気付き、姿を見せたアヴァタール級妖怪『南条宗勝』に向くのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】がLV2になった!
効果2【ダブル】LV1が発生!

八百陣・葵漆
戦闘しつつ会話で情報収集した上で
南条宗勝を倒したら即撤退するよ

武田の姫の天魔武者ね
織田との繋がりも考えると、最終人類史の歴史で思い当たるのは『信松尼』かな?
信玄の娘で織田信忠の婚約者とはまさにピッタリだね
尾張国に天魔武者の織田信忠がいるみたいだからね
その辺りをぶつけてみようか

後は酒呑童子だけど
「平安鬼妖地獄変の決戦にも参加していない臆病者など敵ではない」
とか言って、敵の強さとか平安鬼妖地獄変でどういうポジションだったかとか引き出してみようかな

戦闘については『幻妖英霊兵』で弓兵の集団を呼び出すよ
彼らを指揮して攻撃していこう
まとめてやられないように散開させつつ、南条宗勝へと集中射撃を行うよ

僕自身は気休め程度だろうけど『アイテムポケット』から出した防寒具を身に付けつつ、『光学迷彩』で身を隠しつつ指揮するよ


●鬼と妖怪が仕える天魔武者とは
(「“武田の姫”の『天魔武者』ね」)
 姿を見せたアヴァタール級妖怪『南条宗勝』を視界に入れつつ、八百陣・葵漆(勝利こそが正義・g01007)はトループス級が口にした情報を整理する。
(「『織田』との繋がりも考えると、『最終人類史』の歴史で思い当たるのは『信松尼』かな?」)
『甲斐の虎』と呼ばれた『武田信玄』の四女の戒名を葵漆は思い浮かべる。
(「信玄の娘で、織田信忠の婚約者とは……まさに、ピッタリだね。『尾張国』に天魔武者の『織田信忠』がいるみたいだからね。その辺りをぶつけてみよう……なんにしても、戦闘は避けられないか」)
 葵漆が思考する間も、南条宗勝は全てを凍てつかせる冷風を葵漆に向け放つ。
「考える時間ももらえないみたいだね。――軍略は、精兵あってこそ為る。さあ、僕の指揮で存分に働いて貰うよ」
 葵漆が軍配羽扇を南条宗勝に向け振れば、志半ばに倒れた精兵の霊達が仮初の身体で葵漆の計略を実行するため、南条宗勝に刀を振る。
「南条宗勝。君たちが守っているのは、ズバリ『信松尼』だね」
 だが南条宗勝は、元より葵漆と話すつもりがないらしく冷風の勢いをさらに強める。
「問答無用って感じだね。なら、『酒呑童子』に関してならどうかな? 『平安鬼妖地獄変』の決戦にも参加していない臆病者など、僕たちディアボロスの敵ではないよ」
「くだらぬ挑発をする娘だ。『平安鬼妖地獄変』が終わりを迎えたのはもう過去のこと。今、我らはこの『天正大戦国』にて、命を懸けると決めたのだ。それは、“酒呑様”とて同じこと。くだらぬ駆け引きのみで、戦う気もないのなら……ここで死ぬのだな!」
(「想定外だね。思った以上に話が通じないタイプだ」)
「弓兵! 散開して包囲、矢を放てー!」
 これ以上の情報の引き出しが難しいのなら、ディアボロスとして南条宗勝を撃破して情報を持ち帰るしかないと、葵漆は精兵の攻撃の密度を上げる。
 そして、葵漆自身は気休めと分かっていたが、防寒具を羽織り、精兵たちの指揮に専念するのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!

文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

なるほど武田の姫様で、武田と織田を繋ぐ者か。
史実でも信松尼、松姫は美しい姫様であったと伝わっているけれど、
その名を奪った者であるならば、護衛に力が入るのもまた道理なのかな?

酒呑童子もまた、平安鬼妖地獄変を売り渡そうとしていた安倍晴明から、
天正大戦国への併合へ向けた服従の証として、先行して引き渡されていたのだろうか。

可能な限り情報を得たいけど、ここは敵地でありいつ増援が来るとも限らない。
【防空体制】や【反撃アップ】で油断なく敵の動きを読み取りつつ、
仲間の言葉への反応を見て、更なる情報収集が難しい状況であれば、
撤退の機を逃さぬ様に、南条宗勝を倒すべく攻撃を優先する。

『桜花掩蔽』のパラドクスを使用。
凍てつく冷風も幻も、パラドクスのオーラで桜吹雪に塗り替えて【ガードアップ】。
敵の視界を眩ませたその隙に、
パラドクスと【ダメージアップ】の力を込めた、雪月花の刀で切り裂いていく。

仲間と連携して地の利の不利をカバーしつつ、
可能な範囲で攻撃を合わせ、此方のペースへと引き込みつつ戦いたい。


野本・裕樹
情報に関しても気になりますが、退き際を失いかねないでしょうか。
会話の邪魔にならない事に気を付けながら仕掛けさせてもらいます。

使う刀は《雷光刀『雷花』》、
使うパラドクスは《雷光刀覚醒・迸雷爪》です。
『南条宗勝』が闇を扱うなら私は雷光を。
暴走した雷光で空間の闇ごと払わんばかりに『雷花』で『南条宗勝』を引き裂こうとしましょう。

創れそうなら【トラップ生成】で周囲の一定間隔に誘蛾灯を設置、闇へ対抗する補助手段とならないか試みます。
時間が経つ程不利になりそうな状況、情報収集が終わったなら早期撃破を狙いましょう。

貴方達が誰に仕えていようと何を狙って行動していようともやる事に変わりはありません。
見たもの聞いたものを持ち帰る……立ち塞がるなら、斬ります。


大和・恭弥
仲間との密な連携、アドリブ歓迎

さあ、あとはお前だけだ、南条宗勝。
真相を明言されたわけではないが、有用な情報はかなり得られた。
村民に告げた通り、有言実行で取り急ぎこの地の「支配者」を倒そう。

そちらが烏天狗であれば――鞍馬天狗がお手合わせ願おう。
かつての知人から教わった動きを剣術に取り入れて応戦するよ。

神社の境内という環境や晴彦からあらかじめ聞いた地形の情報も有効に使い、晴彦とも連携して臨機応変に移動しながら敵の動きを見極める
管狐に広範囲の警戒をさせながら、妖刀「藍雪花染」の呪詛を全解放しつつ、パラドクス「瞬身月兎」を使用して縦横無尽に戦場を駆ける
あくまでも敵をかく乱するための神速な動きとして使う

建物や障害物のある場所へ敵を誘い込み、千里翔けの速度と威力を可能な限り軽減し、妖刀でいなしながら間合いに踏み込んで一閃する
一撃で斬り伏せず、仲間が会話する隙があれば時間稼ぎとして行動する

多少のダメージは請け負うことに躊躇わない。
村民の受けてきた痛みを思えば、それも呪詛にして藍雪が喰わせてもらうさ


●謎呼ぶ『忍野八海浅間神社』
「……なるほど。“武田の姫様”で、『武田』と『織田』を繋ぐ者か。史実でも“信松尼”……『松姫』は、美しい姫様であったと伝わっているけれど」
『忍野八海浅間神社』の妖怪や鬼が仕える『姫』を文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)も『武田信玄』の娘『松姫』ではないかと推測していた。
「その名を奪った者であるならば、護衛に力が入るのもまた道理なのかな?」
 この『忍野八海浅間神社』の妖怪と鬼の厳重な警護。
 それに加えて、高い忠誠心。
 ジェネラル級の中でもかなりの求心力がある『天魔武者』と考えることができる。
 それが、この『甲斐国』を治める『武田家』の姫であるのなら、充分に納得がいくというものだ。
「『酒呑童子』もまた、『平安鬼妖地獄変』を売り渡そうとしていた『安倍晴明』から、『天正大戦国』への併合へ向けた服従の証として、先行して引き渡されていたのだろうか」
 雪人のこの考えに関しては、どうしても憶測の域を出ない。
『最終人類史』における『2022年8月28日』に奪還が完了した、『平安鬼妖地獄変』の断片の王『安倍晴明』のディヴィジョンの売り渡しに関しては、全ての『ジェネラル級』鬼妖が賛同していた訳ではないからだ。
 明確に『酒呑童子』が『安倍晴明』のために動いていたという確証もない。
 つまり『酒呑童子』が“武田の姫”の警護についている理由は、接触してからでなければ分からない。
(「可能な限り情報を得たいけど、ここは敵地であり、いつ増援が来るとも限らない」)
 アヴァタール級妖怪『南条宗勝』もまた、会話から情報を引き出せる相手ではないと、雪人は判断する。
 更なる情報収集は難しいだろうと雪人も判断する。
 撤退の機を逃すことも出来ない。
 雪人は南条宗勝に向け、桜吹雪を発生させると視界を眩ませ、南条宗勝が放つ、凍てつく冷風も幻も桜吹雪で塗り替えるべく桜色のオーラを広げる。
 桜吹雪に身を隠した雪人は、白銀の刀『雪月花』を抜くと南条宗勝に一太刀浴びせる。
「引き千切れ、『雷花』」
 雷光刀『雷花』の刀身に雷光を纏わせ稲光と共に南条宗勝に斬りかかるのは、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)だ。
 祐樹の『雷花』は、最大開放され暴走する雷光を、魔力付与と電撃使いで無理矢理刀身に固定し、何者であろうと引き裂く荒れ狂う雷光の刃と化す。
 大きく胸を裂かれながらも、南条宗勝は自身の闇色の羽根を祐樹の周囲に飛ばし、祐樹の周囲の空間を闇で満たそうとする。
「南条宗勝、あなたが闇を扱うというのなら、私はその闇を自身の雷光で引き裂きましょう!」
 暴走する『雷花』を自身の力で抑え込み、眩い雷光で空間の闇ごと切り払い、祐樹は南条宗勝の翼さえも引き裂いていく。
(「情報に関しても気になりますが、このままでは退き際を失いかねないですね」)
 ディヴィジョンの『排斥力』のリミットもギリギリであり、南条宗勝は会話から情報が聞き出せるタイプの護衛ではないように祐樹の目からも見える。
 それならば、自分たちの目で見た情報を、ただ持ち帰るだけでも充分な収穫だろう。
「お前を倒し、この地の情報を持ち帰らせてもらうぞ。……南条宗勝」
 言って、大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)も妖刀『藍雪花染』を構える。
(「真相を明言された訳ではないが、有用な情報は……かなり得られた。あとは、村民に告げた通り、取り急ぎこの地の『支配者』を倒そう。今でなくとも、その約束は有言実行であるべきだからな」)
 眼前の南条宗勝は、この地を警護するアヴァタール級でしかないが、この妖怪を撃破するだけでも、この先の『甲斐国』の制圧が現実的になるかもしれない。
 この『忍野八海浅間神社』には、まず間違いなく大きな秘密があるのだから。
「そちらが、烏天狗であれば――『鞍馬天狗』がお手合わせ願おう」
 言うと恭弥は、大地を超高速で蹴り出し、さらに空気そのものを足場として跳ね上がり、跳躍を二段、三段と重ねていく。
「跳ねて乱るる黒逆毛、風を従え、天に舞い立つ離れ業。跳ぶや瞬身――月兎」
 かつて教えられた護身術を自身の剣術に応用し、疑似的な空中移動を可能とした恭弥は、南条宗勝の周囲を縦横無尽に跳ぶと、烏天狗の羽で高速飛翔する南条宗勝にすら捉えきれない速さで、呪詛を全開放した『藍雪花染』を袈裟に振るう。
 撹乱しながらの恭弥の速き斬撃は、雪人と祐樹が刀を大きく振るう好機を作る。
 舞い散る桜の花弁と雷の共演は、さながら春が力強く訪れる合図と言われる“春雷”の如く、寒さと闇を孕む南条宗勝に大きなダメージを与える。
 そんな中、恭弥は南条宗勝の神速の一撃を受けるが、わずかに表情を歪めるだけで振るう刀に迷いはない。
「この地の村民の受けてきた痛みを思えば、それすらも呪詛として『藍雪』が喰わせてもらうさ――」
 恭弥の呪詛の刃が南条宗勝の肩に深い傷を作る。
「貴方達が、誰に仕えていようと、何を狙って行動していようとも、やる事に変わりはありません。見たもの、聞いたものを、持ち帰る……立ち塞がるなら、斬ります。ただそれだけです!」
 一際激しく雷光を閃かせると、祐樹は真一文字に『雷花』を振るい、南条宗勝の身体を二つに別った。
 地に落ちた南条宗勝へと視線を向けるディアボロスたちの耳に、多くの妖怪や鬼の接近の音が聞こえてくる。
「此処に留まれば、囲まれるだけだね。このまま、パラドクストレインまで走ろう。ここで得た情報は『甲斐国』制圧の鍵になるだろう。急ごう!」
 雪人が言うと、ディアボロスたちは駆けだす。
 走る中、祐樹は一度振り返り、近代的な造りをした『忍野八海浅間神社』を瞳に焼き付ける。

 ――この『忍野八海浅間神社』で行われていたことは?
 ――――『武田の姫』とは?
 ――――――『武田菱』の旗に加えて『織田木瓜』の旗が掲げられていた理由とは?
 ――――――――『大天使』や『アークデーモン』の存在。
 ――――――――――この地に居るとされる『酒呑童子』
 
 多くの謎に秘められた『忍野八海浅間神社』
 此の地には、また来ることになると確信し、ディアボロスたちは『新宿島』へと帰還するのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【防空体制】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV3になった!
【アヴォイド】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2025年04月08日

甲斐国、忍野八海浅間神社強行調査

 攻略旅団の作戦により、相模国と甲斐国の国境にある『山中湖』の北、現代の忍野村周辺へ潜入する作戦が提案されました。
 忍野村周辺には、『忍野八海浅間神社』があり、この神社こそ、相模国から運び込む予定であった『大量破壊兵器』の受け入れ先であったようです。

 大量破壊兵器の輸送は阻止しましたが、『忍野八海浅間神社』には、大量破壊兵器の受け入れるだけの準備が成されていた筈です。
 忍野八海浅間神社を強襲し、その情報を持ちかえる事が出来れば作戦は成功となるでしょう。
 今回の作戦で得られた情報を元にして、攻略を続ける場合は、攻略旅団で提案を行ってください。


※25年3月1日:『最終人類史のバレンタインデー2025』により、攻略期限が23日延長されました。

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#天正大戦国
🔒
#甲斐国、忍野八海浅間神社強行調査
🔒
#甲斐国
#一狼からの任務


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選択肢『忍野寒村への潜入』のルール

 『忍野八海浅間神社』に向かう前に、忍野周辺に或る寒村の一つに潜入して情報を集めつつ、浅間神社への突入準備を行ってください。

 潜入する寒村は、半ば見捨てられた村であるので、天魔武者の見回りなどはありません。
 勿論、村人が重要な情報や最新の情報に精通しているという事はありませんが、『地域に関する一般的な情報』ならば、得る事が出来るかもしれません。
 ここで得られた情報は『忍野八海浅間神社の調査』時に利用する事が出来るかもしれません。

 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】他の選択肢のリプレイが一度でも執筆されると、マスターはこの選択肢のリプレイを執筆できなくなる。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『【攻略旅団】忍野八海浅間神社の調査』のルール

 忍野八海浅間神社の調査を行います。
 忍野八海浅間神社を守る鬼や妖怪と戦闘しつつ、集められる情報を集めてください。
 今回は少人数での潜入調査となるため、神社に突入する事は不可能ですが、神社の様子を外から垣間見る事はできるかもしれません。
 視覚的な情報では無く、戦闘中の敵との対話から情報を得るという方針もあるので、状況を見つつ、適切な方法で調査を行ってください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『選択肢で提示された、攻略旅団からの調査・探索依頼関連の情報を収集する。情報を得た場合、その精度が上昇しやすい。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾護衛するトループス級『黒虚天狗』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)を護衛するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『南条宗勝』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「赤穴・倫経斎」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。