アラスカ城塞攻略戦(作者 水上ケイ
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#空想科学コーサノストラ  #アラスカ城塞制圧作戦  #アラスカ  #光剣のナハシュバト 

●アラスカ城塞指令室
 そこそこ小ぎれいな、だが世辞にも豪華とはいえない石造りの部屋で、ナハシュバトがワイズガイと大天使に命令を下していた。
「先のディアボロスの潜入部隊の撃退後、施設内に、ディアボロスが残っていない事は確認できました」
「現時刻を持って、通常の施設の運営に戻って問題ありません」
「アラスカ城塞の建設は、非常に重要であるのだから、宜しく頼みますよ」

「Yes, ma'am!」
 多くのワイズガイにまじり、キラーブルース達も歌うような返事をして、リズミカルに部屋を出ていく。
 ワイズガイが退出したのを見届けると、ナハシュバトは残った大天使たちに向かって、話を続けた。

「ディアボロスが本格的に侵攻してくれば、この城塞の戦力では防ぐ事は不可能でしょう」
「ですが、私の権限では、ディアボロスが本格的に攻めてくる前に、城砦を放棄する事は許されていません」
「撤退を実行する為には、ディアボロスの大部隊が侵攻してきた事を確実に証明できる証拠が必要なのです……」
「あなた達には、その証拠を集めてもらいたい。できますね?」

 大天使たちはそれぞれにうなずき、承知の意を伝える。
 その中にはクピドもいて、ナハシュバトの命令を口の中で繰り返していた。

●新宿駅グランドターミナルの新参者
 ロバート・ホーキンス(人間のギャングスタ・g11688)は愛銃のシカゴ・タイプライターで自分の肩を2,3度タップしてから、「エェ~」と切り出した。
「冥海機ヤ・ウマト、奪還したんだってな。おめでとさんだ……。んで、空想科学コーサノストラへの攻略を開始する事になった。ついでに俺も流れ着いた……よろしくってことで」
 ホーキンスは咳払いすると、たどたどしく今回の事件の概要を説明した。
 まとめるとだいたい次のようになる。

 太平洋では、コーサノストラに合流して冥海機ヤ・ウマトの艦隊との戦いが続いているようだが、こっちは一足先に北米大陸に向かい、コーサノストラ攻略の橋頭保を築く作戦だ。
 目標は、攻略旅団の提案で調査を行った、アラスカにある建設中の城塞だ。
 この施設は、多くの一般人が働いているが、ワイズガイや大天使といったクロノヴェーダの戦力は低く、力押しで制圧する事も可能っぽいぞ。
 パラドクストレインで、海岸近くに移動した後、施設に突入、警備の敵を撃破して施設の制圧を行ってくれ。

「こんな感じだ。も少し説明するぞ」
 ガサガサとメモを確認しながら、ホーキンスは続けた。

「この施設のボスは大天使『光剣のナハシュバト』ってやつだな。こいつは幻想竜域キングアーサー奪還戦後に、コーサノストラに合流したとある。それからな……」
 ナハシュバトは、ディアボロスの侵攻を予測して、監視の大天使を施設内に配置しているようだ。
 監視の大天使がディアボロスの大侵攻の情報を持って撤退した場合、ナハシュバトはアラスカ城塞を放棄して撤退してしまうだろう。
「ナハシュバトってのを撤退させたくないなら、監視の大天使を殺ってしまわなきゃならねえが、やつらは隠れて監視してるから見つけ出すのはちと面倒かもしれねえな」
 施設を警備するワイズガイは、ディアボロスが攻めてくれば、迎撃に出てくるので、探す必要はないだろう。

「それと。施設の一般人は、まー、向こう見ずや考えなしが多そうだから、何とかしてやってくれ。……言うこときかせンのに一番簡単なのは『金』だぜ、買収できねぇ奴はほぼいねえからな」
 残念ながらな、とホーキンスは口の内でぼそりと言ったようだ。
「放っとくと、恩赦をもとめてあっちの味方するやつとかいそうだからな」
 監視のトループス達がいる屋台区画周辺の一般人は、本格的に攻める前になんとかしておいたほうがいいかもしれない。ホーキンスはその場所と区画への入り口を示した。
「区画の入り口手前に潜んでいれば一般人の買い物タイムがはじまるあたりで、接触できるはずだぜ」

 そしてホーキンスは付け加える。
「コーサノストラの一般人は、クロノヴェーダに支配されてるとは余り意識してねえんだな。自分達は自由だと信じてるようなんで、そこんとこ注意して対応頼むぜ」
 それきり彼はパラドクストレインに乗り込む皆をじっと見送った。
「イッテラッシャイ」

●アラスカ城塞内
「ディアボロスの部隊が攻めてくる証拠って……」
「ここなら入ってきたらわかるでしょう?」
「こんなとこにはいってくる?」
「じゃどこならくるっての?」
「わかんない」
 クピド達はぷーっと頬をふくらませて不満を募らせながらも、カモフラージュした監視拠点に身を潜めた。
「あのキラーブルース達はお菓子に興味ないみたい」
「ディアボロスは興味あるかな?」
「さあねえ……」
「ぼんやりしないで監視よ。レリエル様も来られるかもよ!」
 屋台が乱立するそのあたり、そのまた隅っこに。
 クピド達はどういう思考か、チョコをはじめとするお菓子を売る屋台の後ろに隠れて、監視につとめていた。そこはついでに、キラーブルースの巡回ルートにもはいっているらしい。
 時々一般人が甘いものを求めてやってきたりもするようだが……。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【プラチナチケット】
3
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【モブオーラ】
2
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【水面走行】
1
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。

効果2

【命中アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV1 / 【凌駕率アップ】LV1 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【先行率アップ】LV3 / 【ドレイン】LV1

●マスターより

水上ケイ
 水上ケイです。いつのまにかバレンタインデーを考える時期になっていたようです……。

 このシナリオは「アラスカ城塞制圧作戦」です。
 詳細はオープニングをご覧ください。
 攻略順はお任せします。

 それでは皆様のプレイングをお待ちしています。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


レイラ・イグラーナ
ここはアルタン・ウルクと面しています。いずれはそちらも考えなければなりませんが……まずは攻め落としてからの話ですね。
この地の人民の皆様はお金に執着しているといいうことでした。
この地のお金を私たちは持ち合わせておりませんが……やりようはございます。

区画の入り口手前に新宿島から持ち込んだ食料、ビール、チョコレートなどの嗜好品を並べて、簡易的な露店を開きます。
監獄の外から来た商売人を名乗り、【プラチナチケット】を使用して説得力を高めましょう。
この時代にはない品質の食糧や嗜好品をそこそこの安値で販売します。
まずは手に取って頂けないと私どもの商売は始まりません。
こちらで商売をさせて頂くのは本日が初めてですから、本日は赤字覚悟の特化となっております。
このお値段での販売はここに並んでいるもののみです。おひとついかがでしょうか?

安く高品質の物を買えば手元のお金を減らさずに済む。また目端の利く方であればここで買って後々他の方に売るなども思いつくでしょう。
商売で気を引き、騒動へと関われないようにします。


●通路の騒動
 レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)はすまし顔でアラスカ城塞に潜入していた。
 問題の区画の手前で足を止めて、改めて周囲を見回す。
(「ここはアルタン・ウルクと面しています。いずれはそちらも考えなければなりませんが……まずは攻め落としてからの話ですね」)
 今日の役柄は監獄の外から来た商売人である。
 この土地の人々はお金に執着しているらしい……その情報をもとにレイラは計画を練ってきた。
(「この地のお金を私たちは持ち合わせておりませんが……やりようはございます」)
 レイラはこの辺で簡易的な露店を開いて、嗜好品を安売りするつもりだった。準備してきたのは食料、チョコレート。……だが、ビールは用心深く避けた。
(「禁酒法の時代ですし、禁制品を売っている者がいると訴えて得点を稼ごうとする者がいそうです」)
 そしてレイラはここにきてもうひとつ気づいたことがあった。張り紙で「許可証」が必要らしいと知ったのである。
 そのレイラの懸念を裏付けるように、目つきの悪い輩が声をかけてきた。
「よお、新顔か? 必要なら俺様が上の許可がおりるよう頼んでやろうか。その代わりわかってるな、ヒヒ」
 レイラは毅然と視線を上げた。プラチナチケットで『外から来た商売人』と思い込んでくれたようだが、万が一許可がどうのと言ってクロノヴェーダを連れてこられたりしたら、面倒なことになる。
(「安く高品質の物を買えば手元のお金を減らさずに済む。また目端の利く方であればここで買って後々他の方に売るなども思いつくでしょうし、安売りで気を引くのはいい考えだと思ったのですが……仕方ありませんね」)
 ここはもう一つ、機転を利かせる必要があるようだ。
 レイラは、にこやかに微笑んだ。
「あ、いえ、今日は商売ではないのです。さあどうぞ。お持ちください」
「なに?」
 レイラは盛大に嗜好品をその辺に広げ、ついでに、派手にバラまいた。たちまち通路は大騒ぎになった。
 連中が品物を拾おうと次々に集まってきて、騒動になったのである。
(「嗜好品をばらまいて、拾って頂きましょう。しばらくこっちに集中してもらいましょうか」)
 レイラはそっとその場から離れるつもりだった。
(「さて仲間の首尾は……」)
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!

喩・嘉
幸児(g03876)と共に行動する。
※アドリブ・連携歓迎

教えてもらった情報の通り潜んで一待機
一般人に接触できたら、
【プラチナチケット】を活用して距離を詰める

流通している貨幣がわからないからな
持ってきた純金のコインをちらつかせながら以下のような会話をする

俺たちはこれから城塞の制圧をする
だが、お前たちのことが心配なんだ。巻き込まれないよう安全な場所に退避していてほしい
それに加えて仕事を頼みたい
もし後でナハシュバトやその配下たちに『ディアボロス』のことを聞かれたら、『ディアボロスは来なかった』と伝えてほしいんだ
もちろん、俺たちに味方してくれる対価としての報酬は支払う
取引には信頼が大事だよな
これからも、良い関係が築けていけると信じているぞ?

と、協力に了承してくれた者たちにはコインを渡す
その場にいる一般人たち全員を買収できるように、一人一人に報酬を支払う

それから、もし大天使がよくいる場所などを知っていたら教えてくれ
と、情報も得られるなら聞いておこう


守都・幸児
喩嘉(g01517)と一緒に行動するぞ
※アドリブ・連携歓迎

アラスカだーっ
ここもう北米の土地なんだよな、どんなとこなんだろうなあ、わくわくするなあっ
【プラチナチケット】を活用して怪しまれないようにしながら
教えてもらった区画の入り口に待機するぞ

喩嘉がコインを用意してくれてるから、俺は金の装飾品を用意しようかな、首飾り用の鎖とか
一般人が通りがかったら喩嘉と手分けして声をかける
お菓子の屋台に向かう一般人は特に足止めしねえとだな
なああんた、金色の菓子は欲しくねえか?って言って金細工を見せながら交渉をするぞ
本物だって証明するために手に取って見てもらおう

こっちの望みは単純だ、ただ何も見なかったことにして
買い物を止めて帰ってほしい
このへんの屋台は、今日はもう店仕舞いになるからな
よかったら友人知人にも、今日はここで買い物はできねえって伝えてくれ

受け入れてもらえたら礼を言って、ちゃんと報酬の金細工を渡すぞ

交渉相手の一般人の好みや性格に合わせて、喩嘉とお互いフォローし合いながら
一般人たち一人一人に交渉してくぞ


●買収作戦
「アラスカだーっ。ここもう北米の土地なんだよな、どんなとこなんだろうなあ、わくわくするなあっ」
 ひそひそと守都・幸児(祥雲・g03876)が新天地にのぞむ心意気を表明する。
 一緒に現場に潜む喩・嘉(瑞鳳・g01517)は、柔らかな微笑でこれに応えた。
 ここは空想科学コーサノストラディヴィジョン、アラスカ城塞である。二人もまんまとプラチナチケットを活用して潜入に成功し、タイミングを見計らっていた。
「幸児、俺たちもやろう」
「わかった」
 直に仲間のしかけた騒動が勃発し、幸児と喩嘉も行動に出た。
「よし、こっちに来るやつに接触しよう」
「ああ。この先の屋台区画に行かせないようにするぜ」

 喩嘉が準備してきたのは純金のコインだ。これをチャラつかせながら、早速男に声をかけた。
「俺たちはこれから城塞の制圧をする。だが、お前たちのことが心配なんだ。巻き込まれないよう安全な場所に退避していてほしい」
「はあ? なんだって?」
 いかにも人相の悪いそいつは、喩嘉の手にある金貨の輝きに視線を釘付けにしている。
 喩嘉は男を油断なく観察しながらさらに言った。
「それに加えて仕事を頼みたい。もし後でナハシュバトやその配下たちに『ディアボロス』のことを聞かれたら、『ディアボロスは来なかった』と伝えてほしいんだ 」「ナハ……? 誰のことだ?」
 喩嘉は素早く男の表情を読む。どうやら「ナハシュバト」も「ディアボロス」もこの一般人には未知の名前らしい。
「……偉いやつだ。ワイズガイやともかく上の連中だ。奴等に聞かれても俺たちのことは見なかったことにしてくれ」
「おお、わかったぜ。そんで誰も見てないというんだな、そしたら金貨をくれるんだな?」
「もちろん対価としての報酬は払う」
 喩嘉は取引には信頼が大事だと思っているし、ここの連中は『金』に目がないように見える。
「これからも、良い関係が築けていけると信じているぞ?」
「おお。こっちもだ」
 再び。男はもらった金貨に視線を奪われながらそう言った。
「ああ、それともう一つ。大天使がよくいる場所を知っているか?」
「だい……何だって?」
(「『大天使』もわからんらしいな」)
 喩嘉はまたしても機転をきかせて尋ねなおした。
「美女の集団だ。見たことないか?」
 途端に男は大きく頷いた。
「ああ、それなら、施設長の取り巻きに多くいるぞ?」
「そうか。有難う」
 男の手にさらに金貨をのせて、喩嘉は次の相手に向かった。

 一方、幸児が準備してきたのは金の装飾品だ。彼の大きな掌を満たすのは輝く金のチェーンである。これまた、金目の物に目がないこのディヴィジョンの人間には垂涎ものだろう。
 喩嘉と手分けして、幸児も別の人間を素早く足止めした。そいつは屋台区画にむかって歩いていくところだった。もしかしたら菓子が欲しいのかもしれない。
「なあ、あんた、金色の菓子は欲しくねえか?」
「えっ?」
 じゃらじゃらと金チェーンをみせながら言うと、男は息をのみ、目の色を変えながらも聞いてきた。
「本物なんだろうな?」
「何なら触ってみるか? おっと、一応言っとくけど、持ち逃げはできねえからな」
 幸児は天真爛漫な笑顔を浮かべてそう言い、男はさわって納得すると「何が望みだ」と聞いてきた。
「こっちの望みは単純だ、ただ何も見なかったことにして買い物を止めて帰ってほしい」
「えっ? そんなことか?」
「そうだ。このへんの屋台は、今日はもう店仕舞いになるからな。よかったら友人知人にも、今日はここで買い物はできねえって伝えてくれ」
「み、店じまい……」
「そうだぜ。わかってくれたな?」
 ニィッと幸児は微笑んで、首をぶんぶん縦に振る男に報酬の金チェーンを渡した。自分の手に渡った金の輝きを信じられないと言った風にみつめる男に、幸児は念を押した。
「今俺が言ったこと、頼んだぜ」
「わ、わかった。仲間にも言っておくよ」
 男は言葉を残し、逃げるように回れ右で去っていく。
 そのあとも陰気なヤツ、ふてぶてしいやつ、犯罪者の見本市みたいな男たちを相手に、幸児は喩嘉とフォローし合いながら一般人と交渉していった。
 誰も彼も金貨や宝飾品にとびつき、結果として、彼等の作戦はとても効果的だった。
「全く、ここでは金の力は絶大らしい」
「何だか欲深ディヴィジョンのようだが、作戦としてはうまくいったんじゃないか」
「ああ。あとはこの隙に敵を蹴散らしておこうか」

 ……問題の区画では、トループス級の『キラーブルース』がちょうど巡回にさしかかったところで、奥のスイーツ屋台には監視のクピドがいるはずである。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【プラチナチケット】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!

荒田・誠司
アドリブなど歓迎

【心情】
仲間のおかげで戦闘一般人が巻き込まれる心配をしなくていいのは本当にありがたい
この機に便乗させてもらうとしようか
あの大天使を逃がすわけにはいかないんで先に倒させてもらうぞ

【行動】
パラドクス通信で仲間と連絡を取り合い積極的に連携していく
使用できる残留効果は全て使用

まずは隠れて侵入し気づかれないように屋台の後ろが見える位置まで行こう

敵の姿を確認したら蝶の形をした機械を製作し声が聞こえる方へ向かうように遠隔操作
蝶は敵の傍まで行ければ特殊な鱗粉を撒いて電撃に打たれたようなダメージと痺れを齎す

戦闘中に近づく動物なんていないだろうが
気が緩んでいる者ほど何処にでもいる蝶のような虫が近くにいても気にしないだろう
分身してもある程度の範囲を攻撃できるから問題ない

敵からの攻撃は盾のフェイク・プリドゥエンや電光警棒で受けて防ぐ

必要なら臨機応変に対処する


レイラ・イグラーナ
騒ぎに気付けば巡回するワイズガイも監視のクピドもそれぞれ行動を起こす可能性があります。
分担し、可能な限り並行で進め素早く撃破いたしましょう。私はクピドの方へ向かいます。

奥のスイーツ屋台へと向かいクピドへと攻撃を仕掛けます。
任務ご苦労さまです。ですが、私たちの再侵入はまだ気取られるわけには参りません。
申し訳ございませんが……お覚悟を。

白い軍服を纏うネメシス形態へ
細剣「Дед мороз」を掲げ、【天上奉仕・寒波】が放つ冷気でクピドたちを凍てつかせます。
【先行率アップ】で先手を取り、広範囲の技で敵の動きに先んじて攻撃を行い動きを封じます。
もし背を向け報告に向かう者がいれば最優先で狙い、1体も逃さないようにします。
ロマノフの冬が凍らせるのは心のみに留まることはございません。その身もその身も凍てつかせてみせましょう。

敵が放つ心を凍らせる矢は細剣「Дед мороз」で切り払い防御を行います。


●戦闘開始
 一般人への策は成った。この機を逃さず、ディアボロス達は一気に問題の区画へと攻め込むが、ここで彼等は手分けして監視と警備のトループス級を一気に敵を叩く策をとった。

「騒ぎに気付けば巡回するワイズガイも監視のクピドもそれぞれ行動を起こす可能性があります。分担し、可能な限り並行で進め、素早く撃破いたしましょう。私は荒田様とクピドの方へ向かいます」
 レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)が確認する。ここにきて合流した荒田・誠司(雑草・g00115)がパラドクス通信を持ち込んだのだ。
「一般人対応助かった。こっちはあの大天使に先にむかわせてもらうぞ」
 パラドクス通信に低く誠司も話すと、幸児と喩嘉がそれぞれ「了解だ」と応答した。彼等はすでに別行動をとっており、警備部隊を担当するつもりなのだ。レイラと誠司も急ぎ、監視の大天使の潜む屋台へと向かった。
「イグラーナ、宜しく頼む」
「こちらこそ」

 さて問題の区画へ、レイラは単身堂々と歩を進めた。見事な銀髪がその背でかろく揺れる。眼差しは凛と、背筋をピンと伸ばして、目指すのは奥のスイーツ屋台、他の出店には目もくれない。
 目的の場所でレイラはつと言い放った。
「任務ご苦労さまです。ですが、私たちの再侵入はまだ気取られるわけには参りません。申し訳ございませんが……お覚悟を」
 次の瞬間、白い光がスパークする。 レイラは姿を変えた。白い軍服を彩る青が鮮やかだった。
 店番の大天使はその迫力にたじたじとなりながら、叫んだ。
「ああっ。本当に来た、ディアボロスッ」
 思わず目を細めたクピドもいただろうが、彼女らが見たのはレイラが抜き放ったДед морозの輝きだった。
『滅ぼすためでなく、守るために……この剣を振るいましょう』
 ――天上奉仕・寒波(メイドインヘブン・マロース)。
 ロマノフの冬を思わせる寒波が、ロマノフ王朝の最後の守護者の名を冠した剣から放たれる。
 みるみる溢れる凍てつくパラドクスに覆われ、クピド達は慌てた。
「反撃よ」、「伝令よ!」、混沌としつつも鉛の矢を射かけてくる。
 だがレイラは動じなかった。剣を手に敵のハートフリーズアローを斬りはらい、さらに、剣を翻して背を向けた一体に狙いをつける。
(「ロマノフの冬が凍らせるのは心のみに留まることはございません。その身も凍てつかせてみせましょう」)
「うあああう……」
 大打撃を受けてそのクピドは一瞬動きを止める……そこに後方から襲いかかってきたのは蝶の群れである。
「行かせないぞ」
 誠司はレイラとは別の方面からパラドクスを放った。クピド達が先攻のレイラに気を取られている間に後ろに回りこみ、参戦したのである。クピドはこの一手をまともに受けて倒れた。
「よし」
 誠司は思わず呟きを漏らした。
 ディアボロス達にしてみれば、絶対にクピドが伝令に向かうのを許すわけにはいかなかった。
 ……だが撃破に成功したのもつかの間、別のクピドの攻撃が誠司をとらえる。
「よくも!」
「おっと」
 誠司はとっさに盾のフェイク・プリドゥエンを使ってダメージを抑えた。
 戦場をパラドクスが飛び交かった。誠司を狙った一体にはレイラが攻撃を放ち、さらに誠司も畳みかける。
(「中々忙しいぜ!」)
 ――模造製作:火花蝶(イミテーションメイク・スパークバタフライ)。
 誠司の技が冴える。トラップメーカーとゴーグルを接続し、 彼は蝶の形の機械を操っていた。パラドクスの力を借りて織りなすそれは、美しいが危険な代物だ。敵の周囲に特殊な鱗粉をまいて電撃のようなショックを与える。
「蝶なんてどこにでもいるからな……気にするな」
 そのつぶやきが聞こえたようにクピド達が囀る。
「その蝶は危険だわ」
「えっ? わああっ」
 閃光が閃き、蝶とともに大天使達も散った。
「いい感じですわね。レリエルが現れるまでに仕留めることができそうです」
「ああ。作戦がうまくいったな。キラーブルースの邪魔も入らなかったし」
 別のトループス隊とは、幸児と喩嘉が交戦中だった。
「可能な限り、速攻でいくといたしましょう」
 レイラは苛烈に細剣をふるい、誠司は可憐な蝶型爆弾を戦場に放ち続けた。

 スイーツ屋台はパラドクスの余波で壊れ――直に、そこに潜んでいたクピド達も敢え無く全滅したのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!

喩・嘉
幸児(g03876)と共に行動する。
※アドリブ・連携歓迎

せっかく敵の動きが読めているのだから、奇襲をするか
【モブオーラ】を活用する
一般人に紛れながら場所を移動し、敵が来る前に物陰に隠れておく
キラーブルースが巡回にやってきたところで攻撃を仕掛け、先手が取れるようにしてみよう

やってきた一群のキラーブルースの
最後尾の背後から赤華刀を使い、『シャドウスナッチ』で奇襲
続けてそのすぐ近くの個体にも斬りかかり、この最初の2体には特に大ダメージを与えてやろう
幸児と声をかけ合いながら立ち回り、
敵の歌声の攻撃には
「騒ぐんじゃねぇよ」
と、戦闘の騒動が大事にならないように速やかに制圧する

幸児がSPDかWIZで狙われていたらディフェンス
反撃でもダメージを与え、効率よく敵を殲滅する


守都・幸児
喩嘉(g01517)と一緒に行動するぞ
※アドリブ・連携歓迎

よーし奇襲するぞっ
喩嘉の【モブオーラ】の力を借りて
一般人に紛れ、物陰に隠れながら潜入する
特にクピドたちが潜んでる屋台からは見えねえ位置を移動するように注意しとこう
この屋台もたぶん一般人がやってんだよな、なるべく巻き込まねえようにしないとだ
キラーブルースが巡回にきたとこで攻撃を仕掛け、先手を取って奇襲するぞ

俺の使う技は「閉」
闇の落とし穴に敵を落とす技だ
この穴は音も飲み込む
音を武器にするキラーブルースたちをどんどん落としていってやるぞ
連中の連絡手段はわからねえが念のため【通信障害】も使っとく
喩嘉と声をかけ合いながら立ち回り
速やかに制圧する
出来ればクピドたちに気付かれる前に終わらせちまいてえな
もし一般人に気付かれたら、物陰で伏せてるよう言っておく

連中のブルースって曲は悪くねえと思うんだが
…その隠し武器のチェンソーは、喧しいな
せっかくの曲が台無しになっちまうんじゃねえか?

喩嘉がPOWで狙われたらディフェンス
反撃でさらに敵の数を減らしてやる


●喧噪ブルース
 誠司とレイラがクピドに仕掛けた時、喩・嘉(瑞鳳・g01517)と守都・幸児(祥雲・g03876)は既に問題の区画に潜入をはたしていた。
 仲間からのパラドクス通信の呼びかけに応答したところで、喩嘉は幸児と視線を交わす。
「仲間が仕掛ける。警備も確実にこっちに来るぞ」
「ああ、任せとけ。こっちはクピドの屋台からは見えにくいはずだ、警備はここで捕まえるぜ」
 せっかく敵の動きが読めているのだ、待ち伏せして奇襲、先手をとろうと喩嘉は幸児とともに作戦をたてていた。
 モブオーラを利用し、うまくクピド達の屋台からは死角になりそうな場所を探して、二人は待ち構えていた――警備のキラーブルースの登場を。
 彼等の考え通りに事は運び……そして奴等は当然の成り行きで、ディアボロス達の策にハマった。
「来たようだな、動くぞ」
「よーし、いくぞっ」
 奴らはまだこちらに気づいていない。奇襲のチャンスだ――。
 と、いうわけで。
『其処へ、底へ、墜ちやがれ』
 キラーブルース達を視界にとらえるや、幸児のパラドクスが発動した。
 喩嘉も同時に動いていた。最後尾の一体の背後に忍び寄り、赤華刀をふるう。その一瞬、漆黒の刀に赤い刃文が輝いたと思うと、鮮血が散った。
 ――シャドウスナッチ。
 黒くやわらかな影のように、喩嘉が動く。血飛沫をさけてクルクルと踊るような身のこなしで。天鵞絨の薄布のように漆黒がかすかに背で揺れる。
 刹那、彼の纏った袍が小さく翻ったかと思うと、もう一体が大きくのけぞった。
 奇襲成功だ。
 しかし同時に、精神に反撃のミステリアスなブルースが入り込んできた。
(「惑わしのパラドクスか、失神なんかしてたまるかよ」)
 喩嘉はその感覚を追い払うように鋭く言葉を発した。
「騒ぐんじゃねえよ」
「何だとォ」
 喩嘉は痛みをものともせずに次の動きに出る。
「歌声が煩いと言ってるんだ」
「ぐおッ」
 再び鮮血が奔り、クロノヴェーダは頽れる。それを一瞥すると喩嘉はすぐに次を狙った。
 とにかくここは戦闘の騒動が大事に至らぬように、速やかに制圧すると、喩嘉は心に決めていた。
 一方幸児は、念のため、通信障害を使っておく。そして戦闘の傍ら一般人のことも気にかけていた。
(「この屋台もたぶん一般人がやってんだよな、なるべく巻き込まねえようにしないとだ 」)
 彼は心優しい鬼人なのだ。その角は深い夜の色を湛えて仄かに光る。
 そんな幸児が半ば呆れ半ば安心したことには、屋台の施設職員達は大変逃げ足が速かった。戦闘が始まると、我先に出口に向かった。しかしまあ中には、行動が遅れる奴もいるわけで……。
 逃げ遅れたやつに、幸児は怒鳴った。
「そこの人、伏せてろ!」
 ひいっとか騒ぎながら、そいつは屋台の影に丸まった。
 幸児はそれを庇うようにキラーブルースに仕掛ける。きらめくボディのトループス級に幸児は話しかけた。
「そのブルースって巨躯は悪くねえと思うんだがなあ……隠し武器のチェンソーは、喧しいな?」
「ナニィ……これはお前にくれてやるよゥ」
 悲しみを込めた切ないブルースの旋律に合わせて、喧噪をふりまくチェーンソーを相手にしながら、幸児は『閉』で戦った。
「せっかくの曲が台無しになっちまうんじゃねえか?」
 幸児の鬼の両腕が闇を呼んで敵を討つ。
「グワァ……」
 余り美しくない断末魔の声をあげてキラーブルースが沈む。幸児は、さっきの一般人も逃げたのを確認した。
「喩嘉、そっちは……」
 振り向いた途端、幸児の身体は動いていた。
「喩嘉」
「おっ」
 二人は互いに守りあい、滑らかなチームワークで戦った。ディフェンスにはいった幸児は痛い反撃をキラーブルースに放つ。
 そして喩嘉が、タイミングを逃さず次の一手でこれを仕留めた。
 ……二人は鮮やかな戦いぶりをみせ、やがて気が付けば、いつしか戦場は静かになっている。
「これで最後だな、静かになった」
「ああ。今日のところはブルースも聞き納めだ」
「それに監視の大天使も片付いたようだな」
 その区画から一般人はとっくに逃げ出していたし、クピドも仲間に討伐されていた。しかしディアボロス達にはあとひと仕事残っていた。
「そろそろ、アヴァタール級が駆けつけてきそうだぞ」
「……大天使レリエルか」
 ディアボロス達はアヴァタール級と対峙することになる。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!

 じきに荒々しく『レリエル』が入ってきた。
「部下を倒してしまうなんて忌々しいディアボロスね!
 こうなったら、私がお前たちを倒してナハシュバト様に報告するしかないわ」
守都・幸児
喩嘉(g01517)と一緒に行動するぞ
※アドリブ・連携歓迎

自分から出てきてくれたか
有難え、探す手間が省けたぞ
あとはこいつを逃さねえようにすりゃいいんだよな

俺の使う技は「鮮血狩猟術」
敵の足元に血で出来たトラバサミの罠を出現させてから、鮮血の弾丸で貫く技だ
【先行率アップ】を重ねて先手を取り
レリエルの逃亡を防ぎすがら、速攻で倒してやるぞ
基本はトラバサミの罠で敵をその場に釘付けにしてから攻撃だ
敵の動きをよく観察しながら喩嘉と連携し
逃亡の気配があったら速やかに回り込んで立ち塞がり退路を断つ
飛翔されたら、喩嘉の攻撃でレリエルを叩き落としてもらい
そこを俺がトラバサミで受け止めて、がっちり捕まえたとこでさらに弾丸をぶち込むぞ

一応【通信障害】も使用を続行だ
引き続き一般人に被害が出ねえように注意して
さっき伏せた一般人がちゃんと逃げたかも視界の端で確認しとく
皆逃げたのを確認できりゃ、あとは遠慮なく暴れるだけだ

敵の攻撃は武器の鉄骨で受け止める
喩嘉がPOWで狙われたらディフェンス
反撃でさらにダメージを与えてやるぞ


喩・嘉
幸児(g03876)と共に行動する。
※アドリブ・連携歓迎

探す必要があるかと思ったが
のこのこと出てくるとは、そう手強い相手でもなかったか

【先行率アップ】を活かし先手をとって、速攻撃破を狙う
できるだけ情報を残したくもないし、相変わらずあまり目立たないように立ち回ろう
周囲の様子にも気を回しながら、一般人には絶対に被害を出さないように

レリエルが飛翔した、もしくは飛翔する様子を見せたら、すかさず『グラビティ・エンド』を使用
幸児の展開するトラバサミにレリエルを叩きつけ、連携攻撃を決めていこう

幸児がWIZで狙われていたらディフェンス
反撃でも確実にダメージを与えていく

これで、空想科学コーサノストラ攻略の第一歩が終わったわけだ
さて……取引をした人々は、しっかりと約束を果たしてくれるだろうか


荒田・誠司
アドリブなど歓迎

【心情】
悪いが報告させるわけにはいかないんだよ
恨みに思う気持ちはわからなくはないが、これは戦争だ。こうなる事も承知の上だろう
ただの投げナイフと思ったら大間違いだ

【行動】
パラドクス通信で仲間と連絡を取り合い積極的に連携していく
使用できる残留効果は全て使用

まずはパラドクスを使い
刺さったり衝撃を受けると爆発する投擲用のナイフを製作
攻撃の直後の隙を狙ってナイフを投擲して攻撃する

仲間には爆発の影響がないように調節してあるから
ある程度の乱戦も問題ないしダメージの隙を狙っての攻撃も行いやすいだろう

敵からの攻撃は盾のフェイクプリドゥエンや電光警棒で受けて防ぐ

必要なら臨機応変に対処する


レイラ・イグラーナ
言うまでもなく、こちらはそれをさせるつもりはございません。
空想科学コーサノストラ攻略の一歩目。
かつての幻想竜域での戦いで逃したナハシュバト打倒のため……お覚悟を。

細剣「Дед мороз」を手に引き続き戦闘を行います。
接近戦を行い、【天上奉仕・白銀】でレリエルを切り裂きます。
私たちを倒す……と。それができなかったから、貴女もナハシュバトもエゼキエルから流れに流れてここまで来たのでしょう。
私たちはこのディヴィジョンへと来たばかり。多くを知っているわけではございませんが……とても「信仰」を得やすい地には見えません。
多くのディヴィジョンを相手に戦いを重ねてきた私たちが、負ける道理はございません。
手刀の攻撃を受け止め、首を狙う一閃でレリエルを仕留めます。

死角に入り込んでの攻撃は視覚にだけ頼るのではなく、飛翔の音や他の方の声もお聞きして反応し、手刀を細剣で受け止めます。


●レリエル
 大天使は憤慨しているようだった。敵の内情は知らないが、クピドの様子を見に来たらこのありさまだったので一矢報いずにはいられなかったか……いずれにしろ、ディアボロス達には好都合だった。
 守都・幸児(祥雲・g03876)は平然と敵に視線を返したが、内心しめたと思った。
(「自分から出てきてくれたか。有難え、探す手間が省けたぞ」)
 喩・嘉(瑞鳳・g01517)もなかなか機嫌がいい。
(「探す必要があるかと思ったが、のこのこと出てくるとは、そう手強い相手でもなかったか」)
 そして輝くような姿でレイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)が毅然とレリエルの言葉を受けて立つ。
「言うまでもなく、こちらはそれをさせるつもりはございません。
 空想科学コーサノストラ攻略の一歩目。かつての幻想竜域での戦いで逃したナハシュバト打倒のため……お覚悟を」
「な、言わせておけばナハシュバト様打倒などと……」
 所詮敵同士、平和な会話はそうそう続かない。それからあとは、パラドクスで語るほうが早かった。
「先にいくぞ」、レリエルの抗議が終わらぬうちに、パラドクス通信から声がこぼれる。
 刹那、ヒュッと空気を斬り裂いてナイフが飛んだ。荒田・誠司(雑草・g00115)が仕掛けたのだ。
「ただの投げナイフと思うなよ!」
 その言葉と同時、レリエルに命中したナイフが爆発する。忽ち起こる逆説連鎖戦の中で、敵味方の言葉がすれ違う。
「ディアボロスーッ!」
「お前の気持ちもわからなくはないが、これは戦争だ。こうなることは承知だったろう」
「ク……うるさい」
(「……ま、多少は敵の思惑よりも巧く行き過ぎたか」)
 ゴーグルに隠れて、そんなことを考える誠司の表情は読めなかったが、彼はおそらくひたすらに冷静で、それが今のレリエルとの明らかな差だった。
 美しい顔を怒りにゆがめる大天使が放つ反撃の「ヒナギ」、破壊の炎がメラメラと燃え立つ。
「破壊の炎よ、敵を討ち砕け!」
「……そう来るだろうな」
 フェイクプリドゥエンで炎をいなし、誠司は一歩もひかぬ。そう、所詮これは戦争なのだ。生き残るために勝たねばならない。彼は呟く。
「悪いが報告させるわけにはいかないんだよ」
 その呟きはおそらくレリエルには届いていない。この大天使はすでにディアボロス達からの攻撃を一身に受けて、災厄のるつぼにいた。

 喩嘉と幸児も仕掛けていた。作戦どおり戦場に風を呼んで先手をとり、勢いに乗る。
「ここは速攻で撃破だな」
 陰のような佇まいをみせていた喩嘉の、赤い瞳が深みを増すと、グラビティ・エンドが速やかに発動する。
 喩嘉としては速攻で敵を倒すことで、こちらの情報もなるべく残したくはなかった。幸児も阿吽の反応をかえした。
「ああ。あとはこいつを逃さねえようにすりゃいいんだよな。通信障害も発動済みだ」
 地におちた大天使を、鮮血の罠が待ち受ける。
 喩嘉と幸児のタッグも健在だった。二人は敵の隙をついて背後にまわっており、そこから攻撃を放ったのだ。
「一般人も逃げたようだし、思い切り暴れるぞ」
 幸児はここまでに一般人全員の逃亡を素早く確認していた。喩嘉は彼の気持ちを理解していたし、自分としても一般人への被害は絶対に避けたいと思っていた。
「ああ。もう一般人の被害は考えなくていいようだな」
 もう懸念はない。
 二人は全力の連携攻撃で攻め立てた。血のトラバサミがレリエルをとらえ、黒を内包する魔力弾が押しつぶす。 
「おのれ……私の読みが甘かったのか」
 レリエルは懸命に反撃しながらも焦りをみせはじめた。
(「気をつけろ」)(「わかっている」)
 ……二人の視線が一瞬交差する。
 喩嘉と幸児の二人はとにかくレリエルの逃亡阻止を警戒した作戦をあらかじめ練っていたのだ。
 だから、レリエルが『素振り』を見せたときも慌てなかった。
「おっと、そうはいかないぞ」
「何ッ?!」
 攻撃するとみせかけて翼を広げようとしたレリエルを、喩嘉の魔力弾が襲った。重圧に押しつぶされて、飛ぼうとしたかに見えた大天使は地に叩きつけられる。
「グハアッ。おのれ、私の行動が……読まれたか」
「見え見えなんだよ!」
「こ、こんな」
 動こうとしたレリエルを幸児が発動したトラバサミが捉える。
「……あツ。貴様ッ」
 大天使を鮮血の弾丸が貫いた。喩嘉と幸児の見事な連携攻撃だった。レリエルの憎しみのこもった蹴り技と鉄骨で競り合いながら、幸児が鋭く言葉を返す。
「絶対に逃がさねえぞ」
 レリエルの顔が歪んだ。この大天使は、自信を打ち砕かれ、最早退くこともできないと悟りつつあった。

 その時、白い光が戦場を斬り裂く。レイラの細剣『Дед мороз』がパラドクスをのせて輝き渡る。
『今までも、これからも……成すべきことを成しましょう』
 紡ぐ詠唱とともに『天上奉仕・白銀』の力が刃に宿り、逆説連鎖戦の時空の中で鋭く彼我が交錯する。レイラは怒れる吹雪のごとくレリエルを攻めた。
「私たちを倒す……と。それができなかったから、貴女もナハシュバトもエゼキエルから流れに流れてここまで来たのでしょう」
「今度こそ……この地でお前たちを……ッ」
「私たちはこのディヴィジョンへと来たばかり。多くを知っているわけではございませんが……とても『信仰』を得やすい地には見えません」
「グッ……」
 レリエルの美しい顔が憎悪をみせて醜く歪んだ。レイラは無表情にそれを凝視しながら、更に言葉を続ける。
「多くのディヴィジョンを相手に戦いを重ねてきた私たちが、負ける道理はございません」
「お、おのれぇ、ディアボロス!」
 ……レイラはそれを待っていた。レリエルの姿が一瞬消えた時、レイラの感覚は研ぎ澄まされていた。視覚だけでない、五感を研ぎ澄ませてレイラは反応する。僅かな翼の気配か、仲間の声か……全身で感応し、動いた。
 パラドクスがぶつかる。レリエルの手刀を細剣で逸らし、身をひるがえして剣を一閃する。銀髪が白い雪崩のように輝き、鮮血が紅い薔薇のように散った。レリエルは崩れ落ち、霧散してゆく。
 一瞬ののち、レイラは刀身を払って静かに宣言した。
「仕留めました。ここは完了ですね」

 レイラは塵と消えたレリエルから視線をはずすと、さっと踵を返して歩き始めた。もうここには用はない、彼女の後ろ姿はそう言っているようだった……散った敵は戦いの記憶の中に。
 ディアボロス達は作戦を終えて撤退するが、喩嘉がぽつりと言った。
「これで、空想科学コーサノストラ攻略の第一歩が終わったわけだ。
 さて……取引をした人々は、しっかりと約束を果たしてくれるだろうか」
「そう期待しようぜ?」
 幸児がポジティブに応じる。
 この先、事態がどう変遷するのか……それはわからないが、これまでもディアボロス達は常に自分達の未来を選び取ってきたし、これからもそうするだけだ。
 未知のディヴィジョンに何が待ち受けるか、少し楽しみでもありそうな、二人の表情だった。
 一方、誠司は寡黙に仲間と行動を共にしていた。
(「報告は阻止したしとりあえず成功だ……まだまだ先は長そうだがな」)
 トレードマークのゴーグルに無機質な光が揺らめいていた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【モブオーラ】がLV2になった!
【水面走行】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2025年01月31日

アラスカ城塞制圧作戦

 攻略旅団の作戦で潜入調査を行った、建設中のアラスカ城塞に侵攻します。
 アラスカ城塞に配備された敵戦力は少なく、力押しで制圧する事も可能でしょう。
 アラスカ城塞を制圧する事が出来れば、北アメリカ大陸の攻略の足掛かりとする事が出来るでしょう。

 施設には、ジェネラル級大天使『光剣のナハシュバト』の存在が確認されていますが、ディアボロスが大挙して攻め込ん出来た事を察知すれば、戦わずに撤退します。
 ナハシュバトを撃破する為には、ディアボロスを警戒して監視している子飼いの大天使を完全に撃破し、正しい情報を与えない事が重要となるでしょう。


光剣のナハシュバト

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選択肢『アラスカ城塞の一般人の誘導』のルール

 アラスカ城塞には、多数の一般人の労働者が存在しています。
 彼らの多くは多重債務者や服役中の犯罪者ですが、彼らを相手にした商売人なども存在しているようです。
 戦闘が始まれば、多くの一般人は隠れて様子を見るような行動をとりますが、場合によっては、この騒動を利用して脱出を目論んだり、周囲を扇動して騒ぎを大きくしようと企むものも出て来ますので、その対策も必要になるでしょう。
 コーサノストラの一般人は、お金に執着する事が多いようなので、それを利用すると良いかもしれません。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『👿をクリアするまでに、この選択肢の🔵が👑に達すると、このシナリオで一般人に死者を出さずに済む。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾施設を警備するトループス級『キラーブルース』のルール

 施設の警備を行っているトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 撃破する事で、施設での行動を行いやすくなります。
 撃破せずに行動する場合は、行いたい行動の選択肢を選びつつ、👾への対策などを同時に行う必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾監視するトループス級『クピド』のルール

 ディアボロスに直接攻撃を行う事無く、戦場の監視を行っているトループス級のクロノヴェーダを撃破します。
 監視するトループス級を撃破しなかった場合、監視対象の情報が報告されたり、或いは、ディアボロス撤退後に、なんらかの工作を行われてしまうかもしれません。
 監視するトループス級は、戦場から少し離れた場所に隠れて行動している事が多く、戦闘になると逃走する場合もあるので、敵の発見方法や、逃走を阻止する方法などにも、気を配る必要があるかもしれません。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

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 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『レリエル』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「緋薙・紅花」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。