最終人類史の初詣2025

 昨年に引き続き、最終人類史で初詣を行い、その信仰エネルギーを『円卓の間』のエネルギーとする作戦を行います。
 まずは、奪還済の日本各地の神社に向かって、初詣を行ってください。  初詣に参加する事で、自然に『信仰』が集まる事でしょう。
 奪還した海外の地域については、残念ながら『年越しに関係する宗教的習慣が盛んでない』地区も多い為、信仰を集めるのには不向きですが、今後の事を考えて、ディアボロスの手で初詣の為の神社を建立して、初詣の作法などを教えてあげるのも良いかもしれません。

※中国について
 奪還した中国では、初詣の習慣がありますが、行うのは春節(2025年だと1月29日)となっています。
 中国で初詣を行う場合は、初詣では無く『日本のお祭りの一つ』といった説明をするのが良いかもしれません。

新たな年に貴船で祈りを(作者 湊ゆうき
6


#最終人類史(新宿島)  #最終人類史の初詣2025  #初詣 


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#最終人類史(新宿島)
🔒
#最終人類史の初詣2025
🔒
#初詣


0



●鞍馬山麓の水源地
「みんな、あけましておめでとう! 今年は断層碑文によると《戴冠の戦》があるって言われてる年……今まで以上に大変になりそうだけど、頑張っていこうね!」
 新しい年を迎えた新宿駅グランドターミナルで、ジュリオ・ヴェント(人間のレジスタンス諜報員・g03277)は新年の挨拶を交わすと、笑顔で説明を始めた。
「それで、今年も新年早々集まってもらったわけなんだけど……去年に引き続き、初詣で『円卓の間』に信仰エネルギーを集めることができるから、今年も是非参加して欲しいんだ」
 さらに巨大神像の心臓を利用する事で、円卓の間のエネルギーを持ち出すことが可能になったので、エネルギーを利用できる幅は広がっている。うまくいけば、巨大神像の心臓も含めて、フルチャージすることも可能かもしれない。
「とはいえ、やることは難しくないよ。みんなも知っての通り、この時期には日本各地の神社仏閣で初詣が行われるから、それに参加して、お祈りすればいいんだ」
 ディアボロスが率先して初詣に参加し祈ることで、一般の参詣者たちもより真剣にお参りして、信仰エネルギーが集まりやすくなる。
 日本のみならず海外へ行くパラドクストレインも出ているようなので、興味のある場所へ向かってほしいとジュリオは説明した。

「オレが案内するのは、京都の『貴船神社』だよ」
 京都は鞍馬山の麓、鴨川の水源地に鎮座する貴船神社の総本宮。水の供給を司る神様を祀っていて、古来より祈雨の神として雨乞いや雨止めの神事が行われているという格式高い神社だ。
「参道には朱色の燈籠がずらっと連なっていて、自然豊かな神社だよ。水の神様が司っていて、縁結びにもご利益があって、絵馬の発祥の地でもあるんだって」
 貴船は昔から『気生根(きふね)』と表記されていて、『気の生ずる根源の地』という意味を持つパワースポット。
 本宮社殿前の石垣からは貴船山の湧水があふれ出ていて、これは過去に一度も涸れたことがないと言われる『御神水』。自由に汲むことが出来るので、持って帰ることも可能だ。良質の天然水のため飲むことも料理に使うことも出来る。
「あとね、人気なのは水占いだよ!」
 御神水脇にある『水占齋庭(みずうらゆにわ)』に浮かべると運勢が浮き出る水占いは参拝者のほとんどが行う人気ぶり。貴船神社を訪れたなら是非試してほしい。
「自然の中、ゆっくり参拝したり……お守りも他にないものもあったりするよ」
 たとえば、命の源である水に感謝することで水難除けや縁結びなどさまざまな利益につながる『水まもり』。航海安全や人生進路の守護のご利益がある『梶取守』など。
「場所柄出店等はないんだけど、近くには茶屋やカフェもあるから、そこで休憩することもできるよ」
 気持ちを新たにするためにも初詣に向かい、そこでしっかり祈りを捧げることは、一年の始まりを迎えるにあたっていい機会でもある。
「今年の初詣も楽しんで来てね」
 そう言ってジュリオは満面の笑みを浮かべると、ディアボロスたちを送り出すのだった。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【狐変身】
1
周囲が、ディアボロスが狐に変身できる世界に変わる。変身した狐は通常の狐の「効果LV倍」までの重量のものを運べるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【モブオーラ】
1
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。

効果2

【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV1 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV1

●マスターより

湊ゆうき
 あけましておめでとうございます。湊ゆうきです。
 今年もよろしくお願いします。
 貴船は川床なイメージですが、冬の貴船もいいですね。

 このシナリオでは、京都の貴船神社での初詣を扱います。
 信仰の力を高めるために、プレイングに『初詣でお祈りする願い』を、必ず書くようにしてください。
 リプレイでは、初詣を楽しむシーンと、お祈りをするシーンとが描写される予定です。
 しっかりお参りしつつ、おみくじを引いたり、お守りを買ったりと、初詣で出来そうなことは自由にしていただいて構いません。
 おみくじの結果をMSにお任せしていただいても構いませんが、ランダムなので悪い結果になることもあります。

 時先案内人のジュリオも現地にいます。お手伝いや話し相手など、必要でしたらお声がけください。
 OP公開から1週間ほど受付予定ですが、送れる間は送ってもらって大丈夫です。
 それでは、皆様のご参加をお待ちしております!
33

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


御守・樹
アドリブ歓迎

貴船って冬のイメージ強い。
行った事ないはずだから多分写真のイメージかもしれないな。
修学旅行では貴船神社とか晴明神社とか巡りたかったんだ。でもさすがに当時の班員、男子高校生には神社系は受けなくてなぁ。それに貴船はちょっとばかり遠かったし。
でも俺にとってまだ奪還できないでいる俺の出身地元は農業してる家が多いせいか、雨の神さま、水の神さまってとってもなじみ深くてね。
一応お参りの仕方を確認してお参り。
…あんまり物事に執着しない、しないようにしてる方ではあるけどいい加減地元の風景が見たいなぁとぼんやり思う。
捨て子の俺だから生まれた場所は知らないけど、施設とはいえ育った場所はある。
四季折々のあの風景をまた見たくなってきたんだ。
お参りが終わったら水占いで今年の運勢をみよう(結果お任せします)
おみくじの内容は良くも悪くも「頑張って」だと思ってるからきちんと受け止める。
そのあとはお守り買おうかな。事前に聞いてた「梶取守」が目的。色はベージュ。これならバッグに付けてもいい感じ。さっそく取り付け。


●水の縁に守られて
 鞍馬山の麓、鴨川の水源地に鎮座する貴船神社。
 朱塗りの鳥居をくぐった先にある、石段に沿って並ぶ朱色の春日燈籠が連なる景色を見れば、御守・樹(行雲流水の珪化木・g05753)は、貴船神社に来たのだという実感を覚える。
(「貴船って冬のイメージ強い」)
 今日は雪は降っていないが、積雪とライトアップされた春日燈籠の写真も有名だ。恐らく現地に行ったことはないはずだから、そういった写真のイメージからくるのだろうと樹は思う。
 一歩一歩、石段を踏みしめながら、樹は学生時代のことを思い出していた。
 京都と言えば修学旅行でも定番。だから京都に行けることになった時、樹は貴船神社や清明神社に巡りたいと思っていたのだ。
(「でもさすがに当時の班員、男子高校生には神社系は受けなくてなぁ。それに貴船はちょっとばかり遠かったし」)
 縁結びやパワースポットが好きそうな女子高生ならともかく、男子高校生にとってはそれが当然の反応であることはわかるけれど。
 それに貴船は洛北にあり、京都の中心地から少し離れている。だからこそ自然豊かな景観が見れるのだと、学生時代を思い返しながら冬の貴船神社の景色を楽しむ樹だった。
「ここが本宮か……」
 水の供給を司る神、高龗神(たかおかみのかみ)が祀られている本宮。社殿前の石垣からは御神水がこんこんと湧き出ている。
(「俺にとってまだ奪還できないでいる俺の出身地元は農業してる家が多いせいか、雨の神さま、水の神さまってとってもなじみ深くてね」)
 まずは手水で身を清め、社殿の前で姿勢を正し、深いお辞儀を二回。胸の高さで両手を合わせ、柏手を二回。
 刻逆以後、多くの土地が奪還されたが樹の故郷はまだだ。あまり物事に執着しないようにしている方ではあるけれど、それでもそろそろ故郷の風景が見たいとぼんやりと思うのだ。
 捨て子だった樹なので、正確な生まれた場所はわからないけれど、施設とはいえ育った場所はある。四季折々のあの風景をまた見たいと思うのだ。
 そんな思いを込めて祈り、最後にもう一度深くお辞儀。
 縁のある水の神様へと願えば、なんだか清々しい気持ちになる。
「さて、確か水占いが有名だったよな」
 多くの人々が御神水脇にある水占い専用の池である水占齋庭(みずうらゆにわ)にみくじを浸しているのを見た樹は、自分もひとつ引いてみることにした。
 水に浸すまでは結果がわからない白紙のみくじの中から、これと思ったものをひとつ選び、池へと浮かべる。
 じんわりと文字が浮かび上がっていく時間もなんだか静謐さを感じる。
 みくじの用紙のちょうど真ん中の〇の中に浮かび上がった運勢は――。
「……小吉、か」
 願い事は慌てなければ叶うとあり、学問は静かな環境で勉強すると身につくそうだ。
 どの項目にもあまり悪いことは書かれておらず、自ら行動を起こすことで良いことが起こるようだ。
「なるほど……何事も努力次第。目標を持ってってことか」
 先程焦がれた故郷の風景を見ることもまた目標のひとつになるのかもしれない。
 そうして気持ちを新たにしたところで、樹は授与所へと視線をやる。
「よし、お守りも買おうかな」
 他では見ない『梶取守』というお守りがあるというので気になっていたのだ。
 物事全ての舵を取る神と称えられ、梶取社に鎮座する梶取大神。航海安全や交通安全、そして人生の進路守護にもなるという梶取守は、まさに船の舵のチャームと船乗りらしいロープで出来たお洒落なお守りだ。
「色は……ベージュにするか」
 三種類ある色からそれを選び購入する。いかにもお守りといった外観ではないし、和風でもないので何にでも合いそうだ。
「ん、いい感じ」
 早速バッグにつけた樹はすぐさま馴染んだ様子に頬を緩める。
 きっとこれからの人生という航路を良い方向に導いてくれることだろう。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!

水蓮寺・颯
實生さん(g00995)と
薄水色の熨斗柄振袖にマフラーを巻いて

貴船、一度来てみたかったんです!
確かジュリオさんもいらっしゃるんですよね。本宮の方かな…
あ、ジュリオさん!明けましておめでとうございます!今年もどうぞよろしくお願いします

あ、水占齋庭!あれですよね、ジュリオさん!
すごいんですよ、水に浮かべると占いの結果が浮かび上がってくるんですって!實生さんもいかがですか?
(結果・リアクションおまかせ)

奥宮へ進む参道には、『恋の道』の看板
ひゃえっ…
な、何でもありません!早く行きましょう!
ほらジュリオさんも押してください!
實生さんの背中を押しつつ奥宮も参って、更に結社へと

磐長姫命…
神様に親近感を持つなんておかしいかもしれないけど、つい前髪を撫で付けてしまう。右目も後ろ髪も、ちゃんと隠せているはずなのに
いえ…大丈夫です
あの僕、結び文やりたくて
實生さんとジュリオさんはどうしますか?

『皆にとっての祥であれますように』
書いてから、横目にじっと實生さんを見上げて
え、あ…玉垣、どこに結ぼうかなって


アドリブ◎


一角・實生
水蓮寺さん(g08972)と
暗色の羽織・袴姿にアイテム「襟巻:水明」を巻いて参拝

水の供給を司る神様となれば、水蓮寺さんは尚更気になるだろうな
ヴェントさんの姿が見えれば手を挙げて
ヴェントさん、明けましておめでとう。今年もどうぞよろしく

水占いは俺もやってみたい
冷たい水は気持ちも澄んで引き締まるようだ
ふむ、こうやって水に浮かべれば……あ、文字が
ふたりはどんな結果だった?
(結果お任せ。ジュリオさんや颯さんが話題にした項目について返答。アドリブ歓迎)

急に挙動不審になった水蓮寺さん
水蓮寺さんだいじょ――え、急に何? 俺別に疲れてないよ
背中を押される中見えた『恋の道』の看板
ああ、これか
笑った後はふたりへ向けてもふもふ翼の包まり攻撃を

再び雰囲気の変わった水蓮寺さんを覗き見て
そんなに心配しなくても、着物も髪型もよく似合っているよ
なあヴェントさん

『水蓮寺さん、ヴェントさんをはじめ、皆と繋がったこの縁が続きますように』
大切なふたりが真剣に書くさまに心があたたかくなる

さて。茶屋が近くにあるようだし寄って帰ろうか


●貴船の三社詣
 大きな朱塗りの鳥居をくぐった先にあるのは、87段もあるという石段とその両脇にずらりと並ぶ赤い春日燈籠。
 貴船神社と言えばこの光景という景色を目の当たりにして、水蓮寺・颯(灼がて白く・g08972)は瞳を輝かせながら、一緒にやってきた一角・實生(深い潭・g00995)を振り返る。
「貴船、一度来てみたかったんです!」
「うん、去年行った伏見稲荷も良かったけど、京都には有名な神社がたくさんあるね」
「この貴船神社は水の神様をお祀りしているそうですね」
 新年に相応しい薄水色の熨斗柄振袖で初詣にやってきた颯は、着慣れた和装姿で石段を登っていく。京都の山奥ともなれば市街地より気温も低いが首に巻いたマフラーが寒さから守ってくれている。
(「水の供給を司る神様となれば、水蓮寺さんは尚更気になるだろうな」)
 名前に水を冠する彼女だからこそ、縁を感じるのだろうと思った實生も、燈籠が並ぶ美しい冬景色を眺めながら石段を登っていく。
 實生もまた暗色の羽織袴を着こなした参拝コーデ。實生の首にも藍色に銀青のラインが走る柔らかいマフラーが巻かれているのだが、それをちらっと見た颯の顔に自然と笑みがこぼれてしまう。一生懸命編んだマフラーをつけてもらって嬉しくない乙女はいない。
「確かジュリオさんもいらっしゃるんですよね。本宮の方かな……」
 颯がそう呟きながら石段を登り切れば、木製の門があり、その隣にある御神木の前に赤毛の少年が立っていることに気づく。
「あ、ジュリオさん! 明けましておめでとうございます! 今年もどうぞよろしくお願いします」
「ヴェントさん、明けましておめでとう。今年もどうぞよろしく」
 二人に声をかけられたジュリオ・ヴェント(人間のレジスタンス諜報員・g03277)は、ぱっと笑顔になると二人にならって新年の挨拶をする。
「あ、颯おねえちゃんと實生おにいちゃん! あけましておめでとう! 今年もどうぞよろしくね!」
 そうしてジュリオは案内がてら一緒にお参りしようと提案して。
 初めにやってきたこの場所は本宮。貴船神社には、本宮、結社、奥宮と三つの社がある。
「やはりここは三社詣ですよね」
「水蓮寺さん、なんだか気合が入ってるね」
「い、いえ! せっかく来たかった場所に来たんですから」
 手水で身を清め、まずは本宮を参拝すれば、目に入るのは、こんこんと湧き出るご神水。その隣にある池では、多くの参拝客が手にした紙を水に浸している。
「あ、水占齋庭! あれですよね、ジュリオさん!」
「そうそう、貴船神社で人気の水占みくじ!」
「それであんなに人が集まっているのか」
 たくさんの人の姿に納得した様子の實生に、颯はわくわくとした表情で簡単に説明する。
「すごいんですよ、水に浮かべると占いの結果が浮かび上がってくるんですって! 實生さんもいかがですか?」
「實生おにいちゃんもやろうよ!」
「うん、俺もやってみたい」
「じゃあこっち。この紙から好きなのを選ぶんだって」
 初穂料を納め、まだ白紙のみくじをそれぞれ選べば、いざご神水の上へ。
「ふむ、こうやって水に浮かべれば……あ、文字が」
 冷たい水に触れるだけでも気持ちも澄んで身も引き締まるような心地でいた實生だが、浮かんできた文字を見つけ思わず指を差す。
「わ、確かに文字が浮かんできましたね!」
「すごいよね。ここの占いは当たるって評判なんだって」
 それぞれが自分のみくじを引き上げ、まずは確認。
「ふたりはどんな結果だった?」
「僕は末吉でした。願い事は……思いがけない事が叶うそうです」
 颯は水の神様からのお告げだと思い、神妙な顔でみくじを見つめる。そして恋愛の項目では、「高望みは破綻に向かう」と書いてあるのをそっと確認し、肝に銘じておくのだった。
「俺は凶だった……病気は長引く恐れがあるって……気をつけよう」
「あ、實生さん。願い事は心を穏やかにしてから願うべしですって。これから良くなっていくってことですね!」
 少し翼がしょんぼりしたように思えた颯が励ますようにそう声をかけて。
「オレも凶だったよー。でも失敗しても成功の糧にって書いてあるから、前向きに頑張る!」
 同じく凶仲間のジュリオがそう言うと、みくじを結ぼうと結び処を指差して。水の神様からのお告げを清らかな心で受け止めれば、そっと結ぶのだった。
 今年の運勢を占えば、三社詣を再開。次に向かうのは一番上流にある奥宮。そこへ向かう参道に『恋の道』と書かれた看板を見つけた颯は、「ひゃえっ」と声にならない声を上げては思わず口元に手を当てる。
「颯おねえちゃんどうかした?」
「な、何でもありません! 早く行きましょう! ほらジュリオさんも押してください!」
「え、押すの?」
 突然實生の背中をぐいぐいと押しはじめた颯にならい、ジュリオもえいと實生の背中を押す。
「水蓮寺さんだいじょ――え、急に何? 俺別に疲れてないよ」
 突然挙動不審になった颯を不思議そうに振り返りながらも、ぐいぐいと背中を押され、ますますわけがわからないまま歩いていれば、ふと目に入ったのは、『恋の道』の看板。
(「ああ、これか」)
 思わず笑ってしまうが、言葉にはせず、背中を押してくれた二人へと翼を広げてそのまま包み込む。
「わ、あったかい!」
「もふもふ翼の包まり攻撃だよ」
「もう、實生さんったら!」
 そんな風に談笑しながら、本殿真下に龍穴がある奥宮へ。『氣生根』の名が表す運気上昇にあやかり、ここでもしっかり参拝し、桂のご神木や連理の杉なども眺めては、奥宮を後にする。
 最後に向かうのは結社。そこに祀られているのは、磐長姫命(いわながひめのみこと)だ。
「磐長姫命……」
 結社に伝わる神代の物語。絶世の美女を妹に持ちながら、自身は容姿のせいで求められなかった磐長姫。それでも、誰かを憎んだり恨むのではなく、世のために縁結びの神様として鎮座した神様。
(「神様に親近感を持つなんておかしいかもしれないけど……」)
 そう思いながら、颯はつい前髪を撫でつけてしまう。
(「右目も後ろ髪も、ちゃんと隠せているはずなのに」)
 先程とはまた違った雰囲気の颯に気づいた實生は、何度も髪を撫でつけている颯にそっと声をかける。
「そんなに心配しなくても、着物も髪型もよく似合っているよ。なあヴェントさん」
「うん、颯おねえちゃんはいっつも綺麗だよ!」
 ジュリオもぐっと親指を立てて大丈夫だよと頷く。二人の様子に気を遣わせてしまったと気づいた颯は微笑み首を振る。
「いえ……大丈夫です。あの僕、結び文やりたくて。實生さんとジュリオさんはどうしますか?」
「うん、やってみたい!」
 そうして三人で、ススキの絵が描かれた用紙に心願をしたためていく。
『水蓮寺さん、ヴェントさんをはじめ、皆と繋がったこの縁が続きますように』
 實生が書いたのは縁結びの神に相応しい願い。ふと隣を見やると、名を挙げた二人が真剣な顔で文字を書いている。その様子に思わず心が温かくなるのだった。
『皆にとっての祥であれますように』
 颯がそう書き終え、横目に實生を見上げれば、思わず目が合って。
「え、あ……玉垣、どこに結ぼうかなって」
 思わず言い訳のように言ってそっと目を逸らす。
『恋の宮』とも呼ばれる結社。縁結びにご利益があり、願いを叶えるには三社詣をする必要があるから。
 けれど縁結びのご利益は男女の縁に限られたものではない。皆のために心を尽くすのが颯なのだ。
「うん、出来た!」
『たくさんの笑顔が最終人類史に戻りますように』と書いたジュリオも結び処に文を結ぶ。
 そこには数多の願いが結ばれていた。遥か昔から縁結びを願う習わしがこうして今も引き継がれているのだ。
「さて。茶屋が近くにあるようだし寄って帰ろうか」 
「うん、オレ調べてあるよ!」
「はい、行きましょう」
 清らかな水の湧き出づる地で参拝を済ませた三人は、清々しい気持ちで貴船神社を後にするのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

ラズロル・ロンド
エトヴァ(g05705)と貴船神社へ初詣

先に着付け屋さんで紋付袴を借り和装姿に
初詣の風物詩ってやつ?
僕は籠目模様を選び
エトヴァは、縦縞もモダンで合いそうとオススメ
ハッ…首にフェイクファーだと?
ムム、僕が狐変身で巻かれた方が、僕もエトヴァも温かいのでは?…なんて、妙な嫉妬心を覚えながらも
いつもとは違った姿に新鮮な気持ち

貴船と言ったら夏に川床へ食事に来た場所だよね
夏は涼しくていい雰囲気だったけど
冬もきっと景色が良さそう
赤い灯籠が並ぶ幻想的な階段を上り
貴船神社に到着すれば
水で手と口を清めお参りへ
二拝二拍手一拝
手を合わせてここまで無事戦って来れたことの感謝と
戴冠の戦に向けて祈ろう
エトヴァが無事で
最後まで共に戦い抜けますように
で一拝
日本式にも慣れたものだねと二人で顔を合わせてクスリ
水占いを不思議そうに眺め、結果に一喜一憂(結果はお任せ)
水まもりもお揃いで貰おう

その後はお店で温かい甘酒を頂いて暖まろう
帰りはエトヴァのファーの変わりに
【狐変身】した僕が収まってぬくぬく帰ろう
僕の定位置はやっぱりここ~


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
ラズ(g01587)と貴船神社へ初詣へ

あらかじめ着付け屋さんで羽織袴を借りて和装に着替え
ラズ、似合ってるよ
俺は……縦縞? いいな。それにしよう
外は寒そうだし……(襟巻を巻いてみせ)
どうかな?
照れたように微笑もう

ああ、川床も懐かしいな……
冬景色も美しいのだろうな
水の神様にお詣りに行こう

ラズの手を取り、ゆっくり歩んでいこう
冴えた空気に身も心も透き通って引き締まる
燈籠の並んだ階段を踏みしめて、お清めをして
二拝二拍手一拝
昨年はヨーロッパ方面を始め、多くの大地の奪還が成りました
感謝とともに
これからも、大切な人たちと過ごす日常を護り
愛する人と無事に戦い抜けますように
深く祈りを
一拝で締め括ろう

ああ、慣れたものだな
ラズの笑顔に笑み返し
水占いだって……やってみようよ(お任せ)
『水まもり』を頂いて帰ろう

その後は、お店で甘酒を一緒に
やっぱり外は冷えるな、と言ったなら
狐になったラズが首にくるりんと乗りかかる
ふふ、と笑って
あったかいな。一緒に帰ろう
その身体と重みを大切に支えながら、道を歩んで帰路につく


●これからも共に
「お参りするにはやっぱり和装姿がいいよね。初詣の風物詩ってやつ?」
 京都は貴船神社への初詣にやってきたラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)は、参拝の前に近くの着付け屋に寄って紋付袴を借りることに。
「ああ、新年に相応しいな。新宿島に来てから、和装にもすっかり慣れたものだ」
 ラズロルと一緒に着物を選びながら、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が柔らかく微笑む。生まれた場所も時代も違っているが、ディアボロスとして世界を取り戻す戦いに身を投じてからは、日本の文化や作法にもすっかり慣れた。
「柄もいろいろあるねぇ……よし、僕は籠目模様にする!」
「ああ、ラズに似合いそうだ。俺はどれにしようか」
「そうだね、エトヴァは……縦縞もモダンで合いそうだと思うな」
 そう言ってラズロルは、エトヴァに似合いそうなものを指し示してみせる。
「なるほど、縦縞……いいな。それにしよう」
 そうして二人で選んだ着物の着付けを終えれば、新年に相応しい和装姿に。
「ラズ、似合ってるよ」
「エトヴァもね!」
 お互いの着こなしを見せては微笑み合う二人。
「しかし、京都の冬。外は寒そうだし……」
 そう言ってから、エトヴァは首元に襟巻を巻いてみる。
「どうかな?」
「似合ってる……似合ってるけど……!」
 照れたように微笑むエトヴァの首元に巻かれたもふもふのフェイクファー。
(「ムム、僕が狐変身で巻かれた方が、僕もエトヴァも温かいのでは?」)
 そんな風に沸き上がる嫉妬心を覚えながらも、ひとまずはぐっと堪える。せっかく新年に相応しい装いに着替えたのだから、狐変身はひとまず我慢。寒さは苦手なラズロルだけれど、フォーマルな和装姿に新鮮な気持ちになるのだった。
 着替えを済ませ、貴船神社へと向かう道中で、ラズロルはこの地での思い出を振り返る。
「貴船と言ったら夏に川床へ食事に来た場所だよね」
「ああ、川床も懐かしいな……」
 清涼な水の音色やしぶきに癒される夏の川床。その楽しかった記憶を思い出しながら、目の前の景色にもエトヴァは目を細める。
「冬景色も美しいのだろうな」
「うん、夏は涼しくていい雰囲気だったけど、冬もきっと景色が良さそう」
 頷き合うと、二人は水の神様を祀る神社へと向かう。
 貴船川沿いに続く参道を行けば、赤い鳥居とその先に続く石段。そして両脇に連なる朱色の春日燈籠が目に入る。
「すごい、幻想的だね」
 その光景に狐しっぽも揺らして感動しているラズロルの手を取り、エトヴァは石段を踏みしめる。冬の空気は冷たいが、それ故に身も心も透き通って引き締まる心地だ。
「足元、気をつけて」
 段数も多く傾斜もある石段を二人一緒に景色を楽しみながらゆっくりと登っていく。
 石段を上がりきり、本宮へと辿り着けば、まずは手水で手と口を清めてから拝殿へと向かう。
 二拝二拍手一拝。しっかりと作法にのっとり、二人は清廉な気持ちで祈りを捧げる。
(「昨年はヨーロッパ方面を始め、多くの大地の奪還が成りました」)
 エトヴァの胸には、共に戦った仲間たちや協力してくれた全ての人々への感謝がある。ずっと携わってきたドイツやフランスの人々が無事に故郷で暮らす姿を見届けることが出来たことは何よりだった。
(「これからも、大切な人たちと過ごす日常を護り、愛する人と無事に戦い抜けますように」)
 深い祈りを捧げ、そうして最後に礼をして締めくくる。
 ラズロルもまた、手を合わせながら今まで無事に戦い抜いてこれたことへ感謝と、今年行われるという《戴冠の戦》に向けて祈りを捧げる。
(「エトヴァが無事で、最後まで共に戦い抜けますように」)
 長い間、ずっと隣で戦い続けてきた大切な人。大変なこともたくさんあったけれど、乗り越えて来れたのはきっとエトヴァが傍にいてくれたから。
 だからラズロルは祈る。エトヴァと一緒にこれからも戦い抜けるように、と。
 そうして最後に深く一礼。
「すっかり日本式にも慣れたものだね」
「ああ、お互い慣れたものだな」
 祈りを済ませ、顔をあげてはそう言い合ってくすりと笑う。その長い時間を新宿をはじめとした最終人類史で過ごし戦ってきたからこそ、最良の結果を掴みに行くのだ。
「あ、あそこにたくさん人が集まってるね」
 本宮の向かいにはご神水が湧き出る場所があるのだが、その隣で参拝客が紙を水に浸している姿が見えた。
「水占いだって……やってみようよ」
 不思議そうにその様子を見ていたラズロルへとそうエトヴァが誘う。
 貴船神社で有名な水占みくじ。万物を見通せる水源の神様の水占いはよく当たるともっぱらの噂だ。
「さて、何が出るかな」
 初穂料を納め、白紙の用紙から好きなものを手に取っては、二人は水占齋庭(みずうらゆにわ)と呼ばれる池にそっと浮かべてみる。
 清らかな水が浸透すれば、白紙だった用紙にゆっくりと文字が浮かび上がってくる。
「わ、大吉!」
 浮かび上がった文字を確認し、ラズロルは弾んだ声を上げる。
「願望は望み通りになる。他人の言葉に惑わされずに自信を持っていいって」
 その他にも良いことがずらりと並んでいたので、しっぽも大いにご機嫌に揺れる。
「エトヴァは?」
「俺は末吉だ。願望は……争いが発生するかもしれないから注意。病気も治るまで長引く可能性がある、か」
 吉がつくとはいえ、内容は用心しようといった言葉が多い。
「油断せずにという思し召しかな。これからも気を引き締めていこう」
「うん、どんな結果だとしても自分たちで行動してこそだもんね」
 水の神様からのありがたい助言と受け止めて、二人はみくじを結び処に結わえては、気持ちを新たにする。
「水に縁のある神社だからな……水まもりを頂いて帰ろうか」
「うん、お揃いで!」
 水は命の源。気力の生ずる根源の神だからこそ、あらゆる道が開かれる。澄んだ水色の石が揺れる水まもりを二人仲良く持ち帰るのだった。
「ラズ、寒くないか」
「うん、ちょっと体が冷えちゃったね」
「よし、帰りに甘酒を飲んで温まろう」
「賛成!」
 そうして貴船神社近くの茶屋で二人は温かい甘酒を飲んで一息つく。
「水と言えば、ヴェネツィアの防衛拠点設営もみんなで頑張ったよね」
 水の都での活動は、拠点設営だけでなく現地の人々との交流もあり、二人にとって大切な思い出のひとつだ。
「ああ、戦いだけがディアボロスの仕事ではない……そう気づかされるな」
 思い返せば本当にいろいろとあった。奪われた歴史を取り戻すために、真剣に向き合い、力を尽くしてきた二人は、思い出話をしながら甘酒で体を温める。
 そうして茶屋を後にし、借りていた和装を返却して着付け屋を出たところでエトヴァがぽつり。
「やっぱり外は冷えるな」
 その言葉を聞くなり、ラズロルがもふもふしっぽはそのままに狐に変身する。
「こうすればあったかいよ」
 そのままエトヴァの首にくるりんと巻きついて乗りかかる。
「僕の定位置はやっぱりここ~」
「ふふ、そうだな。……うん、あったかいな」
 もふもふ毛並み以上に温かいラズロルの気持ちにも嬉しくなる。エトヴァはその身体と重みを大切そうに支えつつ、二人一緒の道を歩みながら帰路に就くのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【狐変身】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2025年01月22日