恋のブラッククリスマス(作者 きゅう
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#火刑戦旗ラ・ピュセル  #🎄ブラックサンタのキマイラクリスマス  #リヨン  #クリスマス2024 

●ブラックサンタのプレゼント
 リヨン近郊の小さな集落。
 普段から静かなその地は、深夜になれば獣の声も聞こえない静寂に包まれる。
「ほっほー」
 だが、そんな集落に突如現れる『聖夜の悪魔』ブラックサンタ。
 音もなく集落の中心までたどり着くと、白い袋を投げ入れた。
「村のみんなにクリスマスプレゼントだ。いい娘なら楽しいことが起こるはずさ」
 ブラックサンタがそう言いながら、邪悪な笑顔を浮かべると、中から黒い霧のようなものが現れ、集落を包みこんでいく。
「覚醒できた良い娘は、覚醒出来なかった悪い男を殺してしまうんだよ」
 そうすれば、願いはかない、この地を支配する同胞になれるはずだから。
「ただの人間が『仲間』になれるなんて、ボクはなんて優しいんだろうね」
 集落が完全に霧で覆われ、プレゼントの効果が発揮されだすと、
「じゃ、後の『教育』は任せたよ? 立派な淑女に仕立て上げてね?」
 ブラックサンタは『仲間』のために家庭教師を残し、その場から立ち去るのだった。

●集落に降り注ぐ悪夢
「クリスマスも近づいてきて、浮かれそうなところ悪いんだが、聞いてくれないか」
 間近に迫るクリスマスをどう過ごそうか。
 楽しく相談している中、ロナルド・ハーキュリー(ドラゴニアンの撃竜騎士・g03319)は申し訳無さそうにディアボロスたちに話を切り出す。
「ハロウィンの事件のようなことがないか、リヨン周辺で警戒をしていたんだが……やはり同様の事件が起きてしまうみたいなんだ」
 先日同様、クリスマスのエネルギーを利用して一般人をキマイラウィッチ化させる。
 そんな作戦が、ジェネラル級アークデーモン『聖夜の悪魔』ブラックサンタによって行われようとしていた。
「放っておけば、多数のキマイラウィッチが誕生してしまう」
 そんなことを黙って見過ごすわけには行かないだろう。
「みんなには、被害にあう集落へ向かってもらい、覚醒してしまった村人が、他の村人に手をかける前に説得して、助け出して欲しいんだ」

 被害にあった村では、年齢にかかわらず女性がキマイラウィッチ化しており、それを『教育』という名目で『監督』するアヴァタール級がいるため、戦闘は避けられないだろう。
「彼女たちは、『教育』によって基本的な戦い方と、恋愛脳を植え付けられている」
 その感情を変に暴走させ、自分に靡かない男や、自分に釣り合わない夫、子どもなどを次々に殺戮しようとしている。
「もともとそんな感情を持っていたわけではないだろうから、丁寧に説得すれば、元の村人に戻ってくれるはずだ」
 そして、アヴァタール級であるガヴァネス・ドールだが、
「あくまで『教育』が目的であるため、覚醒した村人たちが全員説得され、自分に向かってこないのならば、そのまま撤退するだろう」
 無理に倒す必要はないが、倒せるならそれに越したことはないはずだ。

「無事に村人を助け出せたら、村で小さなクリスマスパーティを行うのも良いかもしれないな」
 被害にあった女性たちも、そして彼女たちに襲われそうになった男たちも、心に深い傷を負っているに違いない。
「困難を乗り越え、更に絆を深められるパーティだと、良いかもしれないな」
 ロナルドはそう言って、仲間たちに集落が平和にクリスマスを過ごせるようにしてほしいと願うのだった。

●男なんて!
「何が私の恋人よ! あなたなんて背が小さくて気弱で……」
 覚醒し、『教育』を受けた解体少女たちは、自分が一番親しいと思っている男性のところへと真っ先に向かい、彼らの悪い点を矢継早に口にする。
「いや……だって……」
「はら! そういうところよ!!」
 突然のことに頭が混乱する男を更にまくし立て、
「もう良いわ! あなたなんて……!」
 首を絞めて殺そうと、襲いかかってしまう。
「や、やめないか!」
 そんな彼女を必死に止める、男の家族たち。
 だが、彼女の力は見た目からは想像できないほどに強く、このままでは長くは持ちそうにない。
「あんたなんか! あんたなんか!!」
 女の叫び声が刃となって、男の心を切り刻みながら、彼は自分の恋人から視線を逸らさなかった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【傀儡】
1
周囲に、ディアボロスのみが操作できる傀儡の糸を出現させる。この糸を操作する事で「効果LV×1体」の通常の生物の体を操ることが出来る。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【植物活性】
1
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【温熱適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、気温摂氏80度までの暑さなら快適に過ごせる世界に変わる。
【落下耐性】
1
周囲のディアボロスと、「効果LV×300m半径内」の通常の生物に、どんな高所から落下しても、落下時の衝撃を2mの高さから落下した程度に軽減する能力を与える。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV4 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV2 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

きゅう
 きゅうです。

 クリスマスと言えば……そう。ブラックサンタですね!
 というわけで、今回はキマイラウィッチに覚醒してしまった女性たちが、親しい男性を殺してしまうのを阻止するお話となります。
 以下、OP補足です。

●火刑戦旗ラ・ピュセルのクリスマスについて
 村人を救った後で、パーティを行います。
 彼女たちの言動はキマイラウィッチ化したことが原因ですが、恋人や夫に不満などもあるかもしれません。
 愚痴を聞いたり、共感したり。親しい人の格好いいところを見せてあげるのも良いかもしれません。

●覚醒直後のトループス級『解体少女』について
 キマイラウィッチに覚醒した村の女性たちを説得する選択肢です。
 戦闘行動を取ってきますので、不用意に動くと反撃されるかもしれません。
 彼女たちはガヴァネス・ドールの『教育』で、恋愛脳に染まっており、最初のターゲットは親しい男性となっています。

●アヴァタール級との戦闘『ガヴァネス・ドール』について
 ブラックサンタの命令で、村で覚醒した解体少女を『教育』していたアヴァタール級と戦闘する選択肢です。
 倒さなくても撤退するようですが、集落をメチャクチャにしようとした張本人ですので、倒せるなら倒すに越したことはないでしょう。

 解かれる鎖を手繰り寄せ、時の淀みに崩落を。
50

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


マリアラーラ・シルヴァ
【クリスマスモラ】

ストップなの!って仲裁に入るよ

男性が理想通りじゃないのは当たり前だよ!
だって皆は淑女教育でレベルが上がってるもの
男性にも教育の機会を与えなきゃフェアじゃないよ!

そう訴え女性達を落ち着かせ
でも先生は淑女教育は得意でも紳士の心得はさっぱりだろうから
マリア達復讐者の出番なの!って
シャルロットに女性達を任せ
マリアは男性達を引き連れ村の集会所的な場所に行くね

そこでは事前に新宿島から貨物車両で運んでもらった筋トレ器具
そして家庭用日焼けマシンが用意してあるの
つまり優しいが故の引っ込み思案はすぐ直せなくとも
オイル塗ってマシンで焼けば手早く強者(陽キャ)紳士に変身は可能!
畑仕事でもともと筋肉ついてる所に
筋トレ疲労を【活性治癒】する超回復手法で結果にコミットなんだよ!

素敵にニマァって微笑みつつオイルのテカりが残る肉体を誇示しながら戻れば
格好良く生まれ変わったメンズ達に
キャーキャー言ってくれること間違いなしだよ!

え?ダメ?
マリアはどんなモラさんでも好きだけどなー
なら本当の好みの男性を教えて?


シャルロット・アミ
【クリスマスモラ】

さて、大変なことになっているわね
じゃあ、マリアさんに男性側はお任せして…
(「もきゅ!」モラさんもマリアさんのお手伝いに飛んでいく)
私は女性陣と渡り合いましょうか

覚醒したての子たちなら話を聞いてもらえると信じ
【友達催眠】も使用して
「貴女たちの理想を聞きたいの」と声をかけましょう
恋愛脳と言っても色々 好みも色々
苦しい世界ですもの、恋愛の話もできなかったのかもしれないわね

理想の相手を語り合いましょうか
どんな人が好きなの?
優しい人、リードを取ってくれる人、頼もしい人…
色々いるわよねえ
外見は?
ムキムキロナルドさん風とかすらりスマート系とか…

え、誰
色白で線が細くて髪が長い人はパスって言ったのは
インドア彼氏のよいところを語ってあげる

そんな風に理想を語り合ったところで
マリアさんと合流して…
え、もとの彼氏のほうがよかった?
そう思ってもらえれば成功よ、ね、マリアさん?

(モラさんも日焼けしてムキムキ風「もっきゅ」)

アドリブ、連携歓迎です


音羽・華楠
…………。
……キマイラウィッチに覚醒した女性たちに、ちょっと言いたいことがあるんですが。

――皆さん、何がそんなに不満なんですかね?

想う相手が目の前に居て、言葉を交わせて、触れ合うことが出来る――
……私より余程恵まれてると思うんですが?

……私は、(平安鬼妖地獄変奪還に伴い、想い人が正史の平安時代へ帰還した為)想い人と触れ合うことは勿論、言葉を交わすことも出来ず……そもそも、もう一度会うことが出来るかすらも解りません。
そんな私がキマイラウィッチにもならずに頑張ってるのに、私よりも恵まれてる皆さんがキマイラウィッチになるのって、おかしくありません?
……ねぇ?

――以上、私の説得の言葉です。
……女性たちが説得に応じてくれても、元に戻すにはその上でパラドクスを使って倒さないといけないんですよね?
では、そのように。

――《雷幻想・蜈蚣》!!

……パラドクスの選択に八つ当たり気味の怒りが見えるのは気のせいです。
気のせいったら気のせいです。

さぁ――暴れなさい《蜈蚣》!
……その後は、ガヴァネス・ドールです。


●恋の花を咲かせましょ
「ストップなの!」
 今にも襲いかかりそうになっていた解体少女……いや、集落の女性たちと、男たちの間に割って入るマリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)。
「男性が理想通りじゃないのは当たり前だよ!」
 彼女は今にも射殺しそうなくらい鋭い視線を向ける女性たちに、
「だって皆は淑女教育でレベルが上がってるもの。男性にも教育の機会を与えなきゃフェアじゃないよ!」
 彼らを理想の男性に『教育』すればいいじゃないと主張する。
「でも!」
 だが、それに納得しない彼女たちへ、
「それなら、まずは私とお話しましょう」
 シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)が優しく語りかけ、
「貴女たちの理想を聞きたいの」
 彼女たちが持つ恋愛感を聞き出すべく恋バナの輪を作り出す。
「こっちなの」
「もきゅ!」
 その間に、マリアラーラはシャルロットの相棒、モーラット・コミュ『モラさん』とともに男たちを引き連れ、集落の大きな建物の中に避難させた。

「男性の魅力は強靭な肉体に宿るの」
 そう言って建物の中に用意していた謎の器具を見せながら、マリアラーラの『教育』が始まる。
「優しいが故の引っ込み思案はすぐ直せないかもだけど、オイル塗ってマシンで焼けば手早く強者(陽キャ)紳士に変身は可能なの!」
 彼女の見立てでは、普段の畑仕事で筋肉の素養は十分。
 あとは、それらを美しく見せるためのトレーニングをこなせば女性たちを虜にできると力強く主張した。
「……そんなものなのか?」
 素敵にニマァって微笑みつつオイルのテカりが残る肉体を誇示すれば、格好良く生まれ変わったメンズ達にキャーキャー言ってくれること間違いなし!
 完璧な作戦を前にして、感動する男たちを想像するマリアラーラ。
「……もきゅ」
 だが、そんな彼女のそばでモラさんは残念なものを見るように首を横に振るが、
「え? ダメ? でも、マリアはどんなモラさんでも好きだけどなー」
「もきゅっ!?」
 マリアラーラのそんな言葉にやる気になったモラさんと2人、男たちをテカテカのムキムキに『教育』していくのだった。

 男たちを隔離したのち。
「さて、大変なことになっているわね」
 シャルロットは肉食獣のごとく彼らを殺そうとする目つきをしていた集落の女性たちに視線を向けて問いかける。
「で、貴女はどんな人が好きなの?」
 返ってくるのは、優しい人、リードを取ってくれる人、頼もしい人……なにより、自分を大切にしてくれる人。
 一通りの「いい男性」の条件を網羅しつつも、それぞれの好みの範囲が狭いのか、ある特定の男性……を飛び越えて、そんな男性どこにもいないかもしれないという理想像が出来上がっていく。
「外見は……ムキムキとか、スマート系とか……」
 さまざまな意見を聞いていると、やがて女性たちの間で好みの論争が始まり、
「だからそんな優男じゃ私は満足できない!」
「なによ! 乱暴だったら困るじゃない!」
 お互いがお互いの理想を語り、譲らずに彼女たちの中で喧嘩が始まってしまった。

「……みなさんに、ちょっと言いたいことがあるんですが」
 そんな少し過激に騒々しい恋バナの中、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)が会話に混ざり、彼女たちをジト目で見つめ、
「――皆さん、何がそんなに不満なんですかね?」
 可愛らしい妖狐が黒いオーラを纏い、
「想う相手が目の前に居て、言葉を交わせて、触れ合うことが出来る。……私より余程恵まれてると思うんですが?」
 恨めしそうに睨みつけてくる姿に、彼女たちは息を止めて黙り込んだ。
「……私は、想い人と触れ合うことは勿論、言葉を交わすことも出来ず……そもそも、もう一度会うことが出来るかすらも解りません」
 平安鬼妖地獄変の奪還に伴い、想い人と離れ離れになった華楠は、
「そんな私ですら、前向きに頑張ってるのに、私よりも恵まれてる皆さんがその姿に堕ちるのって、おかしくありません? ……ねぇ?」
 どんなに喧嘩したとしても、最終的に自分の味方で居続けてくれる男性がそばにいることの大切さを思い出してもらうため、言葉に勢いを乗せて力付くで説得を試みる。
「……そ、そうかもしれない。けど」
「でも、こんなに可愛らしい子がそんななんて」
「悲し……すぎるよ」
 華楠の言葉の強さに流されるように、彼女たちの怒りは溶け出していき、
「みんな! 完璧な紳士たちが迎えに来たの!」
 そこへやってきたマリアラーラとムキテカ男たちが追い打ちをかけるように、女性たちへアピールを始めた。
「……えっ?」
 だが、予想外の方向への変化に戸惑う彼女たちは、
「もとのあなたのほうがよかった……」
 何者かに『教育』されて得た感情ではなく、素直な心でそうつぶやき、
「な、なんだってぇ!」
 そう叫びながらがっくりと項垂れる男たちに、
「彼女たちは気が迷ってただけで、いつもの貴方がたが好きってことよ。良かったわね?」
 シャルロットはそっとフォローしつつ、
「マリアさんは男性陣を元に戻してあげて? あと……モラさんも」
「もっきゅ!」
 筋肉ムキムキ……にはなっていないが、オイルでテカテカしているモラさんにちらりと視線を向け、そうお願いするのだった。

「――《雷幻想・蜈蚣》」
 男たちが再び建物に戻ったあと、女性たちを忌まわしき解体少女の肉体から解放すべく、華楠は雷の化身たる巨大な百足の姿の式神を招き寄せる。
「……華楠」
 そんな華楠の様子をマリアラーラが不安そうに見つめるが、
「……パラドクスの選択に八つ当たり気味の怒りが見えるのは気のせいです。気のせいったら気のせいです!」
 華楠は強引に丸め込むと、
「さぁ――暴れなさい《蜈蚣》!」
 解体少女たちを大顎で噛み砕き、元の村人の姿へと戻していくのだった。
🎖️🎖️🎖️🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【温熱適応】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

音羽・華楠
村の女性たちをキマイラウィッチ化から救い、めでたしめでたし――
……で、終わりじゃないです。
ねぇ、教育係さん?
リヨンにお帰りのつもりですか?
――生憎、あなたが帰るべきは地獄です!

挑発し、キマイラウィッチ特有の復讐心を煽りつつ、万に一つも村人たちを巻き込まない地点まで誘導を。
その上で、打ち抜きます――

――《雷幻想・蹴聖》!

……雷球を蹴り飛ばすとか、淑女にあるまじきと思いますか?
それを言ったら、あなたたちの断片の王、全裸じゃないですか!
そちらの方が余程淑女にあるまじき姿でしょうにっ。
あちらを先に教育したらどうですか!?
……ジャンヌ・ダルクを引き合いに出し、ガヴァネス・ドールの考える淑女像を揺さぶって、彼女の反撃に抵抗を。

他の復讐者の皆さんと挟撃や包囲攻撃になるように位置取りを調整するなど、即興の連携も意識します。

……ガヴァネス・ドール。
もしもあなたが死んだ先でクリストキントという奴に会ったら、伝言をお願いします。
――ブラックサンタも直にそちらへ送るので、楽しみにしてなさい、と!!


マリアラーラ・シルヴァ
【クリスマスモラ】

シャルロットがおねーさん達から聞き取ってくれた理想の男性像から
先生が想う理想の男性像が浮き上がってくるよね

だから理想の男性をマリアのパラドクスお兄ちゃんと比較して
そんなの物語の脚色ありきだよって
ダメ出しすれば先生は逃げてくと思うのって作戦を伝えるよ


…この前のオルレアン欺瞞情報の作戦でこてんぱんにされちゃったから
シャルロットの指摘どおり
マリアは心の底で先生を怖がってる

だから先生の理想をマリアの理想でって
正面から向き合えずに間接的にって
なってるのかも

でもどうすれば良いの?
幸い華楠が位置取りやタイミングを見てくれてる
モラさんもマリアを守ろうとしてくれてる
後はマリアが腕の震えを抑えられるような何か
恐怖を吹っ切ることができる何かがあれば
先生の正面から全力のパラドクスを叩き込めるんだけど…!


シャルロットに貰った言葉
そして押してもらった背中
これなら…!

お兄ちゃんを一度解除して呼び直し
先生の目を正面から見つめて構え直すのは淑女大砲(お兄ちゃん)
もう一度!乗り越えるための勇気の一撃を!!


シャルロット・アミ
【クリスマスモラ】

マリアさんの詳しい事情はわからないけれども
それが、マリアさんの越えるべき相手ならば

…ねえ、マリアさん
「理想」を「理想」で叩くのはどうなのかしら
それも「人が作った理想」
それは、本当のマリアさんの想いではないわよね?

マリアさんが越えるべきものは、なあに?

(モラさんがしゃきんとアップルパイシールドを持って
マリアさんの前へ「もきゅ!」)
私には昔のマリアさんのことはわからないけれども
今のマリアさんには沢山の人がいる
華楠さん、ロナルドさんやルペさん
…そして僭越ながら私とモラさん

いっぱい色々なこと、乗り越えてきたわよね
マリアさんはもう、昔のマリアさんじゃないわ
とっても強くなった
力じゃないわ、心が、ね

(マリアさんの背中をぽん、と押して)
何かあれば、私とモラさんが助けるわ
だから、その手のパラドクスを思い切り撃ち込んで

大丈夫、そばにいるわ


●理想は儚く砕ける硝子の如く
「村の女性たちをキマイラウィッチ化から救い、めでたしめでたし――」
 集落の危機は去り、クリスマスを、そして新年を祝おうとする和やかな雰囲気の中。
 音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)はどさくさに紛れてこの場から離れようとするガヴァネス・ドールに鋭い視線を向け、
「ねぇ、教育係さん? リヨンにお帰りのつもりですか?」
 その行く手を阻んだ。
「――生憎、あなたが帰るべきは地獄です!」
 向かってくるか、逃げようとするか。
 彼女の復讐心を煽りながら、華楠はガヴァネス・ドールの動きを見極めつつ、集落から離れた見晴らしの良い原っぱに誘導する。
「――《雷幻想・蹴聖》!」
 そして、彼女を追いかけてきたガヴァネス・ドールに向けて雷の術と蹴鞠の神・精大明神の加護。さらに最終人類史で学んだサッカーの技術を組み込み、妖精たちの補助で昇華した雷球を蹴り飛ばした。
「はしたない動きですこと。それに、この程度……っ!?」
 飛んでくるボールを悠々と避けようとしたガヴァネス・ドール。
 だが、それは枯葉が舞い落ちるような軌道で、半ば物理法則を無視したように変化して彼女に直撃。
 取り込むように囲いながら、激しい電流でその体を焼く。
「……雷球を蹴り飛ばすとか、淑女にあるまじきとでも言いますか?」
 まさに、そう言いたげにしていたガヴァネス・ドールを華楠は睨みつけ、
「それを言ったら、あなたたちの断片の王、全裸じゃないですか! そちらの方が余程淑女にあるまじき姿でしょうにっ」
 ぐうの音も出ないほどのド正論で突き返した。
「なっ……」
 キマイラウィッチは服を着ない……わけでもないため、勢いだけの理不尽な主張と理性では思いつつも、ガヴァネス・ドールは言葉に詰まってしまう。
「あなたも教育係なら、あちらを先に教育したらどうですか!?」
 その隙を突いてさらに畳みかける華楠。
 彼女の鞭による反撃を、フェイントを織り交ぜていなして行き、
「もしもあなたが死んだ先でクリストキントという奴に会ったら、伝言をお願いします。
 ――ブラックサンタも直にそちらへ送るので、楽しみにしてなさい、と!!」
 適宜挑発を織り込むことで、教育係の鞭の向かう先を自分に集めるのだった。

「……」
 2人の戦いを、じっと見つめながら沈黙を守るマリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)。
「シャルロットがおねーさん達から聞き取ってくれた理想の男性像から、先生が想う理想の男性像が浮き上がってくるよね」
 彼女はすぐ後ろで同じく戦いを見つめているシャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)に小さな声で呟いて、
「だから理想の男性をマリアのパラドクスお兄ちゃんと比較して、そんなの物語の脚色ありきだよってダメ出しすれば……先生は逃げてくと思うの」
 ガヴァネス・ドールに立ち向かう作戦を伝えた。
 ……だが、そのあとの具体的なやり方が出てこないマリアラーラ。
「……」
「もきゅ……」
 そんな彼女を見守るシャルロットと、彼女の相棒モーラット・コミュ『モラさん』は、明らかにいつもと違う様子の彼女に不安そうな視線を向け、
「……ねえ、マリアさん」
 呼びかけながら、何と言おうか頭の中をフル回転させる。
(「私には昔のマリアさんのことはわからない」)
 全て別の個体とはいえ、あの敵を前にしたマリアラーラの様子は毎回普通じゃなかった。
 過去にどんなつらい記憶があって、そうなってしまうのだろう?
(「今のマリアさんの周りには、沢山の仲間が、友達がいる。華楠さん、ロナルドさんやルペさん……そして僭越ながら私とモラさんも」)
「もきゅ!」
 それを彼女にわかってほしい。
 思い出したくない過去は楽しい思い出で塗り替えて、みんなでいつまでも笑い合いたい。
「「理想」を「理想」で叩くのはどうなのかしら」
 だから、シャルロットは言う。
 ガヴァネス・ドールは「自分の作った理想」をもとに『教育』をしていた。
 だけど、マリアラーラやろうとしていることは、それを「自分の作った理想」で無理やり塗り替えているだけだ。
「それは、本当のマリアさんの想いではないわよね?」
 そういうやり方で、今日を乗り越えられたとしても、また別の形で理想と理想が殴り合って、いつかはこちらが折れる日が来てしまうかもしれない。
「マリアさんが越えるべきものは、なあに?」
「もーきゅ?」
 シャルロットはマリアラーラに優しく問いかけ、モラさんと2人で答えが出るのをいつまででも待ち続けた。
「……」
 マリアラーラは無言のまま、心の中で呟きながら考える。
(「今は華楠が位置取りやタイミングを見てくれてるし、シャルロットもそばにいる。それに……」)
「もきゅ!」
(「モラさんもマリアを守ろうとしてくれてる」)
 そんな彼女を心配して、しゃきんとアップルパイシールドを持ち、彼女の前へ凛々しく立ちはだかるモラさんに頬を緩めた。
「……決めたの」
 華楠が作り出した時間。
 シャルロットに貰った言葉。
 そして、みんなに押してもらった背中。
 マリアラーラは勇気をもっていったん呼び出したお兄ちゃんを消し去ると、腕の震えを力づくで抑え込みながらガヴァネス・ドールを正面から見つめ、
「そんな「理想」は叶うことはあり得ないの」
 巨大な淑女大砲を呼び出して、中にお兄ちゃんを籠めてぶっ放そうとする。
「もーきーゅーっー!」
 しかし、この場所は譲れないとばかりにモラさんが白い体をぴょんぴょんさせ、大砲の中に潜り込んでドヤ顔でマリアラーラに微笑みかけた。
「モラさん……わかったの」
 その覚悟に、マリアラーラも腹をくくって大砲の照準を合わせ、
「もう一度! 乗り越えるための勇気の一撃を!!」
 白い砲弾と化したモラさんをガヴァネス・ドールに向けて勢い良く放つ。
「もきゅーーーーーーーーっ!」
 攻撃に気づいたガヴァネス・ドールが振るう鞭を、アップルパイシールドで弾いたモラさんは、そのまま林檎ソルベソードを一閃。
 彼女は断末魔の叫びすらなく消し飛んだ。

「や……った、の?」
 みんなの協力もあって、最後は自分の引いた引鉄でガヴァネス・ドールを倒したマリアラーラ。
 いまだに実感がわかず、様々な感情が入り混じってその場に崩れ落ちそうになるが、
「よくがんばったわ。マリアさん」
 シャルロットが背後から支えると、
「いっぱい色々なこと、乗り越えてきたわよね。マリアさんはもう、昔のマリアさんじゃないわ」
 冷たくなった頬や髪を優しく、優しく撫でていく。
「とっても強くなった。……力じゃないわ、心が、ね」
 今日倒したのも、先日泣かされたのも。本来のガヴァネス・ドールではない別々の個体だ。
 それでも、同じ姿をした相手を再び倒すことができたことで、さらに強くなれるはず。
 シャルロットはマリアラーラが落ち着くまで、ぎゅっと抱きしめ続けるのだった。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【落下耐性】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!

音羽・華楠
ガヴァネス・ドールも撃破出来ましたね。
マリアラーラさんとシャルロットさんの絆と勇戦に、最大級の敬意を。

そして、この後は被害に遭われた村の皆さんの心を癒す為のクリスマス兼新年のお祝いパーティーです。
……キマイラウィッチにされそうになった女性たちにとっても、彼女たちに襲われそうになった男性たちにとっても、困難を乗り越えて絆を深められるような催しに……ですか。
なら、あの逸話に縋るしかないでしょう――

――ヤドリギー!

それで作った飾り……リースとかを、さりげなく村のあちこちに飾ります。
そう、あれですよ――

――クリスマスの季節、ヤドリギの下に居る女性にはキスしても良い!

……それを実践してもらおうというわけです、はい。
百の愛の言葉よりも一回の行動!
それが男女の関係においては大事だったりするんです。
女性陣は、根性入れて男性陣をヤドリギの下に誘って下さい。
男性陣は、根性入れてそれに応えてあげて下さいな。
そんな風に、無言で圧を掛けます。

……どうしても無理そうな男女には、【傀儡】で最後の一押しを。


シャルロット・アミ
連携、アドリブ歓迎です

マリアさん、よく頑張ったわね
華楠さんもお気遣いをありがとう
さあ、次はクリスマスね

華楠さんのヤドリギ案はロマンティック!
全体的な準備は華楠さんにお任せして
マリアさんには【植物活性】とパラドクスをお願いし
私は【アイテムポケット】で蝋燭やランプ、食べ物を運び込むわ

ヤドリギの下を薄暗くするように蝋燭やランプを配置
あとはムードを高めるようにバイオリンでも弾こうかしら

美味しいものを食べながら、語り合って
はじめはね「ごめんなさい」でいいと思うのよ
でも、許し合う気持ちは忘れないで
お互いを尊敬する気持ちは忘れないで
それさえあれば、仲直りはすぐにできると思うわ

よい雰囲気になったらヤドリギの下へどうぞ

メリークリスマス
来年も貴方たちを守れる私たちでありますように

(モラさんはマリアさんと目を塞ぎ合ってる「もきゅー」)


マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎

先生をやっつけることができたよ!
シャルロットとモラさんに感謝を
そして華楠も見守ってくれてありがとなの

今度はマリアがお返しする番だよ
華楠のヤドリギ作戦が成功するようにお手伝いするね

まずは距離感がおかしくなってそうな男女さん達に
「マリアね、クリスマスとっても楽しみだったの!」って
無邪気にお祭りをリクエストするよ
被害に遭った男女だけ今回はお休みしますってされたら困るもの
モラさんと一緒に御馳走楽しみだねーってすれば
ギクシャクしてたとしても
とりあえずクリスマスしようかってなると思うの

その後は【植物活性】でヤドリギを増やすけど…ちょっと足りないかも?
それなら出張ヤドリギ(ヤドリギの宿ってる木の鉢を大八車に乗せてる)を引っ張ってってあげるよ

え?大八車は雰囲気がダメすぎ?
それならパラドクスで辺りを一面の花畑にするサービスもつけちゃうね

後はアドバイザーの華楠とシャルロットに女性陣に寄り添ってもらえば…
モラさんはこっちだよ!
見られてたら恥ずかしいと思ううからマリアと目を塞ぎあいっこしてようね


●ヤドリギの下で愛を確かめ合う
「先生をやっつけることができたよ!」
 ようやく落ち着いたマリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は、強大な敵に立ち向かう勇気をくれたシャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)と彼女の相棒、モーラット・コミュ『モラさん』に感謝を。
「華楠も見守ってくれてありがとなの」
 そして、音羽・華楠(赫雷の荼枳尼天女・g02883)へ丁寧にお礼を言って、
「今度はマリアがお返しする番だよ」
 集落の人たちが素敵なクリスマスを過ごせるようにと意気込んだ。
「マリアさん、よく頑張ったわね。華楠さんもお気遣いをありがとう」
 そんな彼女の頭を撫でながら、シャルロットは2人に微笑み、
「マリアラーラさんとみなさんの絆と勇戦に、最大級の敬意を」
 華楠はそう言いながら、
「今度こそ、村の女性たちをキマイラウィッチ化から救い、めでたしめでたし――と言いたいのですが」
 ガヴァネス・ドールを撃破し、集落の人々が集まる広場へと戻ってきたところで足を止めた。

「やはり、壁は残ってしまいます、よね……」
 そこに居るのは、クリスマスから新年へと向かうパーティの準備をする村人たち。
 表面上は平穏そのものだが、男女の間には見えない壁が出来ているように感じられた。
「これは、一肌脱ぐしかありません!」
 そう意気込んで、華楠はどうすればよいか思案する。
(「……キマイラウィッチにされそうになった女性たちにとっても、彼女たちに襲われそうになった男性たちにとっても、困難を乗り越えて絆を深められるような催しが必要ですね」)
 そんな都合の良いものがあるのだろうか?
「……!」
 しばらく考え込んでいた華楠は、
「なら、あの逸話に縋るしかないでしょう――ヤドリギー!」
 クリスマスの時期に行われている風習。
 ――クリスマスの季節、ヤドリギの下に居る女性にはキスしても良い!
 ……を利用することをひらめき、大量のヤドリギを呼び出した。
「村の建物のあちこちに、ヤドリギをリースなどにして、飾っておきましょう」
 そして、女性の心の内をさりげなく示せる場を作ることで、男女の間に生まれてしまった壁を取り払おうと試みる。
「華楠さん。ヤドリギ作戦とてもロマンティックね!」
 そんな華楠の素敵な作戦に大賛同したシャルロット。
 彼女はその作戦を成功させるべく、蝋燭やランプ、食べ物など、パーティで使うためのあれこれを集落の広場に運び込む。
「ヤドリギは建物のあちこちに。食べ物はそこから少し離れた広場にまとめましょう」
 そして、広場はできる限り明るく照らし、ヤドリギの下は2人の世界に入れるように薄暗くして、場所のおぜん立てをするのだった。

「みなさん。こちらでお食事にしましょう」
 その後、村人たちを集めたシャルロットは、ムードを高めるようにバイオリンを奏で始める。
「……」
 おいしい食べ物に雰囲気のある音楽。
 楽しいはずのパーティだが、彼らは目の前の異性になんていえばいいのか悩み、もくもくと食べ物を口に運び続けていた。
「マリアね、クリスマスとっても楽しみだったの!」
 そんな沈黙を打ち破るように、マリアラーラが微妙に距離の空いた男女の間に潜り込み、無邪気に楽しいお祭りとケーキをリクエスト。
「もきゅー♪」
 そこへモラさんも加わって、
「御馳走楽しみだねー」
 2人の子供がクリスマスを楽しみにしているかのように振舞うことで、今回はお休みします。というようなことができない雰囲気を作り出す。
「そ、そうか……じゃあ」
「始めましょうか?」
 そんな空気に流されるように、全員参加でクリスマスパーティが始まるのだった。

「モラさん、あーん」
「もきゅぁーん」
 楽し気に、モラさんの口へケーキを運ぶマリアラーラ。
 だが、そのほかの村人たちはやはりぎこちない。
「はじめはね、「ごめんなさい」でいいと思うのよ」
 そんな村人たちへ、シャルロットは優しく助言する。
「でも、許し合う気持ちは忘れないで。
 お互いを尊敬する気持ちは忘れないで。
 それさえあれば、仲直りはすぐにできると思うわ」
 キマイラウィッチが来る前は、普段からそうだったであろう姿。
 お互い不満はあれど、お互い様だと認め、相手を尊敬して……愛し合う。
 元に戻ればいいだけなのだ。
「ああ……すまなかった」
「こちらこそ、ごめんなさい」
 食べ物や明かりに音楽。それらをすべて潤滑油にして、それぞれが自分のパートナーに。大切な人に少しずつ言葉を紡いでいく。
「よい雰囲気になったら、あちらへどうぞ」
 そう言って、シャルロットはあちこちに用意したヤドリギを指してから、広場を照らす明かりを調整して、さらにムードを高められるようにしていった。
「……」
 一方、華楠は敢えてそのことを言葉にはしない。
 女性陣には、根性入れて男性陣をヤドリギの下に誘って欲しい。
 男性陣には、根性入れてそれに応えてあげて欲しい。
(「百の愛の言葉よりも一回の行動! それが男女の関係においては大事だったりするんです」)
 だが、それは彼らが自発的にやらなければいけないのだ。
 その風習を知る村人たちは、ちらちらとヤドリギに視線を向けつつも躊躇する。
 そんな男女に無言で圧を掛けながら、華楠は誰かが勇気をもって踏み出すのを待ち続けた。
「ねぇ……」
 やがて、勇気を出した1人の女性が男性を誘うと、
「ああ」
 人々は芋づる式に立ち上がり、それぞれ自宅の入り口につるされた宿り木を目指すのだった。

「ヤドリギ、ちょっと足りないかも?」
 それぞれの家の前に用意したヤドリギ。
 しかし、いくつもの家族が同居する建物では場所が不足してしまう。
「それなら、マリアが出張ヤドリギを引っ張ってってあげるよ」
 そこでマリアラーラはヤドリギの宿ってる木の鉢を大八車に乗せ、集落の端の方に運んでいくが、
「もきゅー……?」
 大八車は雰囲気としてどうなんだろう?
 モラさんは首を傾げて彼女の周りをふよふよと飛び回った。
「むぅ。それなら」
 ダメだしされたマリアラーラは一面を幻想的な星の花園に変え、
「もきゅ!」
 その光景に納得したモラさんがヤドリギを掴んで木の枝に引っかける。
「後はカップルがこっちに来るのを待って……モラさんはこっちだよ!」
 準備が出来たら2人は物陰に隠れ、
「見られてたら恥ずかしいと思うから、マリアと目を塞ぎあいっこしてようね」
「もきゅー」
 と、ヤドリギの下で目を塞ぎ合いながら、
「もきゅ……?」
 じたばたマリアラーラに抱きつこうとするモラさんと、楽しい夜を過ごすのだった。

「……よかったです」
 ようやく集落のわだかまりが解けたことに安堵する華楠。
 だが……そんな彼女の上にヤドリギがないか、ちらりと確認する少年の視線があることには気づかない。
「メリークリスマス。来年も貴方たちを守れる私たちでありますように」
 シャルロットは、去り際に集落に素敵な魔法をかけるか如く、静かなバイオリンの音色を響かせ、長い夜が明けてもこの幸せが続くように祈りをささげる。
 そして、その音色を聞いて集落の外へとそっと抜け出してきたマリアラーラとモラさんとともに、静かにその場を後にした。
🎖️🎖️🎖️🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【傀儡】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【ドレイン】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2025年01月03日

🎄ブラックサンタのキマイラクリスマス

 ハロウィンの儀式で多くの一般人をキマイラウィッチ化させた事に味を占めたのか、火刑戦旗ラ・ピュセルのリヨン近郊の都市で、ジェネラル級アークデーモン『聖夜の悪魔』ブラックサンタによる、クリスマスの儀式が行われようとしています。
 ブラックサンタは、クリスマスの夜空を飛び回り、多くの一般人をキマイラウィッチ化しようとしています。
 幸い、攻略旅団が警戒を強めていたことで、キマイラウィッチ化が完全になる前に現場に急行できます。
 ブラックサンタ配下を撃退し、キマイラウィッチにされかけている人々を元に戻してあげましょう。
 敵の撃退後は、救出した一般人と、その家族や友人達の為に、ささやかなクリスマスパーティーを開いてあげましょう。

!🎄クリスマスアイコンフレーム!
 このシナリオでプレイングが採用された方(トレインチケット含)は、2024年のクリスマスアイコンフレームをゲットできます!
 デザインはこちらをご確認ください。
『聖夜の悪魔』ブラックサンタ

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#火刑戦旗ラ・ピュセル
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#🎄ブラックサンタのキマイラクリスマス
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#リヨン
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#クリスマス2024


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選択肢『火刑戦旗ラ・ピュセルのクリスマス』のルール

 キマイラ・ウィッチに支配され、苦しい生活を余儀なくされている火刑戦旗ラ・ピュセルの一般人に、少しでもクリスマスを楽しんでもらえるように、クリスマスパーティーを開いてあげましょう。
 救出する事ができたとしても、キマイラウィッチに覚醒してしまった一般人は精神的に動揺しているので、楽しい思いで、うまくフォローできると良いでしょう。
 キマイラウィッチに覚醒しなかった一般人も、ブラックサンタの影響で悪夢を見ていたり、家族がキマイラウィッチになって襲ってきたのを見てしまったりしているので、やはり、フォローが必要です。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、シナリオは成功で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾覚醒直後のトループス級『解体少女』のルール

 クロノヴェーダの策略で無理やりトループス級クロノヴェーダ(👾)に覚醒させられた一般人と戦闘を行います。
 この選択肢がある事件に限り、敵を説得して信頼を勝ち取ることが出来れば、パラドクスで攻撃して撃破する事で、クロノヴェーダだけを撃破し一般人を無傷で取り戻すことが可能です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との戦闘『ガヴァネス・ドール』のルール

 事件解決の為に、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破するだけでは事件を解決できないので、戦闘終了後、必要な行動を行ってください。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※このボスの宿敵主は「マリアラーラ・シルヴァ」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。