大阪城攻防戦。盛り上がっております。(作者 秋津透)
#天正大戦国
#大阪城二の丸、城取合戦
#摂津国
#大阪城
#豊臣秀吉
#巨大神像
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「ど、どうなっとるんや!? あれは!?」
天正大戦国ディヴィジョン、摂津国の主城にして天魔武者勢力最大級の堅城でもある大阪城の天守閣で、ジェネラル級天魔武者『豊臣秀吉』が激怒と驚愕が混ざったような叫び声を上げる。
その目の前…というほど近くはないが、ジェネラル級天魔武者の視力なら充分に視認できる距離で、三体の巨大な人型機械が大阪城二の丸の青屋口門の内側まで乗り込んで、せっせと橋頭保を作っている。
「ワイら天魔武者でも、あんな巨大な人型機械を容易には造れん。それが三体も……奴ら、どんなインチキしくさったんや!?」
絶叫していた『秀吉』だが、そんな疑問に配下の者たちが答えられるわけがないのもわかっている。すぐに現実に戻って、鋭い声で指示を飛ばす。
「正面に回していた戦力の半数は、すぐに二の丸と本丸に集めぇ! 守りを固めるんや! 残り半分は青屋口へ回り込んで、あの目障りな巨大機械を破壊するんや! 具体的に、どの戦力をどう分けてどう動かすかは現場のもんに任せる! 急げぇ!」
「はあっ!」
指示を受けて、配下の天魔武者たちが次々に天守閣から飛び出していく。そして『秀吉』は再び三体の巨大人型機械…ディアボロスが遥かアフリカから運んできた巨大神像を睨み据えて呻く。
「足りん…手が足りん…打つ手が間に合わん…小六がいれば……いや、淀が……せめてヒルコが揃っていれば……ぐぬぅぅぅ。ディアボロスめぇ!」
ぎりぎりと歯を鳴らし『豊臣秀吉』は憤怒に満ちた声を出す。もっとも『豊臣秀吉』の頭部構造に噛み鳴らす歯があるようには見えないので、単に音だけ出しているのかもしれない。
「腹が減っては戦はできぬ。食いながら話を聞いてくれ」
時先案内人の陳・修賢(人間の特級厨師・g03221)が、いつものように手製の饅頭を配りながら告げる。
「天正大戦国ディヴィジョンの摂津国で主城の大阪城に三体の巨大神像が突入し、手薄な北東側に侵攻拠点を築くことに成功した。そのため、三の丸の攻略を飛ばして二の丸の青屋口門に直接攻め込む事が可能となった。これはまさしく千載一遇の好機で、二の丸の城取合戦に勝利すれば大阪城の本丸天守閣にいるジェネラル級天魔武者『豊臣秀吉』に決戦を挑む事も出来るだろう」
今までの戦いの成果で、既に大阪城の戦力は大きく低下しているし、ヒルコを生贄にした秘密兵器も使用不能のはずだ、と、修賢は告げる。
そして修賢は、メモを見ながら言葉を続ける。
「パラドクストレインは大阪城二の丸北、青屋口付近に出る。そこは巨大神像が盾になる形になっていて天魔武者の攻撃が届かない。大阪城の主『豊臣秀吉』は、三の丸の正面に展開していた防衛部隊の半数を、二の丸と本丸の防衛に。残り半分を、巨大神像の破壊に振り向けてきている。今回遭遇する敵部隊は、二の丸と本丸の防衛部隊がアヴァタール級天魔武者『塩冶興久』率いるトループス級天魔武者『尼子サイコー軍』で、巨大神像の破壊を狙う工作部隊がトループス級天魔武者『大友修道女隊』だ。それほど強力な敵ではなく、どの部隊をどの順番で叩いてもいいが、アヴァタール級を潰すと強制帰還になることだけは気をつけておいてくれ」
特に、破壊工作部隊を潰す前に強制帰還になると、巨大神像にダメージを受けてしまうので後々悪影響があるかもしれない、と修賢は警告する。
そして修賢は、一同を見回して告げる。
「取り掛かってからずいぶん長くかかった大阪城攻略戦だが、巨大神像を投入したことと摂津西宮を押さえたことで、現状、予想以上に有利な展開になっている。このまま一気に押し切って決戦に持ち込むことも可能だと思うが、摂津西宮から中国地方に向かおうとしている『豊臣秀吉』の腹心『蜂須賀小六』の動きには注意を払う必要があるかもしれない。状況を見ながら、臨機応変、よろしく頼むぜ」
「皆様、急いでください! 敵はこちらにおります!」
三の丸から駆けつけてきたトループス級天魔武者『尼子サイコー軍』の部隊に、アヴァタール級天魔武者『塩冶興久』が、獰猛な狼頭の外見に似合わない丁寧な口調で、しかし気迫を籠めて告げる。もとより「塩冶興久」という名は「尼子経久」の三男の名を奪ったもので、尼子推し推しの『尼子サイコー軍』にとっては理想的(?)な指揮官だ。
「尼子サイコー! 塩冶様萌エー! 興久様推シー!」
何だかよくわからない鬨の声をあげながら『尼子サイコー軍』は『塩冶興久』に指示される通りに、大阪城二の丸青屋口の防衛へと走る。それなりに意気軒昂とはしているものの『豊臣秀吉』配下の天魔武者としては、かなり異色というか頼りない。
(「京洛奪回戦に出撃して失敗して以来ずっと、豊臣家の戦力はひたすらディアボロスに削られ細る一方…ではあるが、だからこそ我ら外様の尼子勢が功名手柄をあげれば飛躍的にのし上がる余地がある」)
声には出さずに『塩冶興久』は呟く。まあ、他に選択の余地があったわけでもないが。
リプレイ
嵐柴・暁翔
……う~ん…
城攻めに大型重機を持ち込んだようなものだろうけど…
オリエンタルというか和洋折衷というか…周囲の城と巨大神像とのミスマッチがなんというか…
防衛部隊は直ぐに仕掛けてくる様子はないしまずは神像の防衛だな
時間を掛けられないのは相手方なんだし、待っていればいずれは破壊工作部隊が仕掛けてくるだろう
どこからくるかは…まあ三の丸側からだろうけど、塀や屋根の上を駆けての襲撃か、堀を利用して水中から近付いてくるとかまで考えると結構色々出来そうだな…
《贋作者》謹製の『PGM ヘカートⅡ』を構えて、神像が盾になって二の丸の防衛部隊からは直接攻撃されない範囲で【飛翔】を使用して高い位置を移動しながら周囲を警戒します
他の方々とは【パラドクス通信】で連絡を取り合い警戒範囲が被らないように動きます
俺自身が破壊工作部隊の的になったとしてもそれはそれで
クロノ・オブジェクトの爆弾等の兵器や、なんらかの破壊手段を警戒して、妙なものを持っていたり攻撃せずに接近してくるような不自然な挙動の相手がいれば優先して仕留めます
月下部・小雪
『キングネコ2世』『朱鉄参號』『レックスⅣ』、3機の巨大神像の防衛はボク達に任せて、ください。
天魔武者さんがどこから襲い掛かってきても、ぶ、無事に守りきって見せ、ます!
【パラドクス通信】を発動して味方と連絡を取り合いながら巨大神像の周辺を巡回、です。
オオカミさんやウサギさんの天魔武者との戦闘で乱戦になる前に、破壊工作部隊を見つけ出して先制攻撃しちゃいましょう。
巨大神像さんは装甲を纏った人型、です。
破壊工作部隊も装甲の薄い部分を狙ってくるんじゃないかと考えて、関節部分を狙える箇所を重点的に見回りますね。
大友修道女隊を見つけたらコダマが突撃、です!
もきゅーと鳴いて【ワイファイスパーク】をお見舞いしちゃいますね。ビリビリしびれちゃって、ください!
反撃の銃弾があらぬ方向に飛んで行っても油断はしません。
周りに「魔力障壁」を張って予想外の位置からの直撃を防ぎますね。
ふぅ、これで巨大神像さん達を守り切れた、でしょうか?
頑張って整備したのでこんなところで壊させるわけにはいきません。
※アドリブ連携大歓迎
「『キングネコ2世』『朱鉄参號』『レックスⅣ』、3機の巨大神像の防衛はボク達に任せて、ください。天魔武者さんがどこから襲い掛かってきても、ぶ、無事に守りきって見せ、ます!」
巨大神像の再構成、再起動に関わり、更に遥かアフリカ、いや「巨獣大陸ゴンドワナディヴィジョン」から「天正大戦国ディヴィジョン」へとはるばる移送してくる作戦にも関わっている月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)が、ぐっと拳を握りしめて宣言する。
一方、そのへんの作戦にほとんど関わっておらず、小雪に比べると遥かに思い入れが少ない嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は、巨大神像を見上げて声には出さずに唸る。
(「……う~ん…城攻めに大型重機を持ち込んだようなものだろうけど…オリエンタルというか和洋折衷というか…周囲の城と巨大神像とのミスマッチがなんというか…」)
まあ、現代日本人の感覚としては、そもそもメカメカしい天魔武者と戦国時代の城がマッチしているとは言い難いし、城の方だって外観はともかくとして、千早城のように自力移動して敵城に取り付くビックリ機能を持つものもある。そういえば昔の特撮時代劇では、それこそ石造りの巨大な神像が、命を得たり絡繰仕掛けで動き出す話がけっこうあった、なんてなと、暁翔はあらぬ方向へ動きそうになった思考を少々強引に元へ戻す。
「……青屋口の防衛部隊は直ぐに仕掛けてくる様子はないし、まずは神像の防衛だな。時間を掛けられないのは相手方なんだし、待っていれば間もなく破壊工作部隊が仕掛けてくるだろう」
「そ、そうですね。巨大神像さんは装甲を纏った人型、です。破壊工作部隊も、装甲の薄い部分を狙ってくるんじゃないかと思います。ですから、関節部分を狙える箇所を重点的に見回りますね」
頑張って整備したので、こんなところで壊させるわけにはいきません、と、小雪が彼女なりに眦を決して気合を入れる。
一方暁翔は、あまり高く上がって的にされないように注意しながら【飛翔】し、巨大神像の陰から周囲の様子を見回る。
(「どこからくるか…まあ三の丸側からだろうけど、塀や屋根の上を駆けての襲撃か、堀を利用して水中から近付いてくるとかまで考えると結構色々出来そうだな…む?」)
その時、暁翔の視界に大阪城三の丸側から特に隠れることなく整然と隊列を組んで突進してくるトループス級天魔武者『大友修道女隊』の一団が入ってくる。忍者型ではないとはいえ、何とまあ芸のない。いわゆる捨て身の宗教テロリストって奴か、と内心唸りつつ、暁翔は【パラドクス通信】で小雪に告げる。
「敵襲だ。三の丸側からまともに来たぞ」
「はいです! こ、こちらからも見えました!」
小雪が応じ、同時にパラドクス「ワイファイスパーク」を発動。サーヴァントのモーラット・コミュ『コダマ』を『大友修道女隊』の隊列へ突入させ、火花を散らす強烈な電撃をお見舞いする。
「や、やっちゃってください!」
「もきゅー!」
突進してくるトループス級の隊列に勇躍飛び込んでいった『コダマ』が、どこぞの電気ネズミもかくやという強烈な電撃を放つ。天魔武者は機械体なので電撃には弱い…のかどうかはよくわからないが『大友修道女隊』は電撃を受けて火花を散らしながら、次々にばたばたと倒れる。しかし、倒れ際に反撃のパラドクス「奇跡の跳弾」を発動。滅茶苦茶な方向へ放った銃弾がパラドクスの力で跳ね返り、おかしな方向から『コダマ』を襲う。
「も、もきゅー!」
頑張って躱したものの数発の弾丸を受けてしまい『コダマ』は小雪の元へ飛び帰る。サーヴァントは個体としてはダメージを受けないが、召喚主がその分肩代わりをするので、小雪に銃撃のダメージが跳ね返る。
「いたたた…こ、これじゃ自分に魔力障壁張っても意味なかったですね…で、でも、巨大神像さんにダメージ行かなくてよかったです」
ちょっと涙目になりながらも、小雪は呟く。
一方暁翔も、敵の反撃で巨大神像が巻き添えにならないよう、位置取りを変えた上でパラドクス「贋作者(フェイカー)」を発動。マテリアルライフルPGM ヘカートⅡを作成し、小雪(というか『コダマ』)の攻撃を受けても突進を止めない生き残りの『大友修道女隊』に向けて先頭を走る者から順次狙って狙撃する。
(「…どの程度の攻撃力があるのか知らんが、爆弾抱いて自爆特攻とかされたらたまったもんじゃないからな」)
呟きつつも、頭部顔面は狙わずに暁翔は連続して狙撃を行う。マテリアルライフルの銃弾を受けたトループス級は半ば胴を粉砕されるような状態になって倒れるが、倒れ際に反撃のパラドクス「導きの説教」を発動。もはや説教とか何とかいう状況ではないためか、断末魔の怨念を放って暁翔に叩きつける。
「神よ! 神よ! 神よ! 我を撃つ者を呪いたまえ! 大いなる災いを与えたまえ!」
(「…おいおい、確かあんたらキリシタンは汝の敵を愛せよとかいってなかったか?」)
頭の中に容赦なく響く怨念に暁翔は顔を顰めて唸ったが、ダメージそのものはそれほど大きくない。
そして最後尾で生き残っていた少数の『大友修道女隊』は、それでも怯まず巨大神像へと突進していく。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
ライラ・ロスクヴァ
巨大神像の防衛……
こちらへ大いなる力を齎らすモノは、必ず守らなくてはなりませんね
小さな罅でも、重ねればいずれ大きな傷になり得ます
残党勢力を素早く滅し、後に備えましょう
すでに展開されている効果を利用し、速攻をかけましょう
【飛翔】で低く飛びながら、残存勢力へ接敵
個人で動いているので気取られる可能性は低いでしょう
後方より回り込むようにして的確に、粛々と葬月を突き立てます
気づかれぬよう、静かに各個撃破に努め
もし途中気付かれても弱っている個体から確実に仕留めて参りましょう
わたくしの役割は貴女方の殲滅です
多少怪我をしても、その役割を果たすために尽力致します
さあ、力比べと参りましょう
わたくしはひとりなれど、繋がり響き合う仲間がおります
どうぞ、わたくしの瞳から逃げられるなど思わないでくださいね
「こちらへ大いなる力を齎らすモノは、必ず守らなくてはなりませんね。小さな罅でも、重ねればいずれ大きな傷になり得ます。残党勢力を素早く滅し、後に備えましょう」
凛然とした口調で言い放つと、ライラ・ロスクヴァ(セレーネ・g00843)がパラドクス「三儀(サンギ)」を発動。【飛翔】で低く飛びながら、トループス級天魔武者『大友修道女隊』の残存勢力へ接敵。後方より回り込むようにして的確に、粛々と「冴える月光、仄蒼い刃はまるで狂気」とまで称される暗殺刃「葬月」を突き立てる。
「みっつ、見つけて」
「!!!!」
芸術的なまでに的確に急所を断たれたトループス級は速やかに機能停止するが、その寸前に反撃のパラドクス「奇跡の跳弾」を発動。まったくでたらめに撃ったとしか思えない弾丸が、妙な具合に跳ね返り、ライラに命中する。一般人なら即死するか、少なくとも動けなくなるに違いないクロノヴェーダのパラドクス攻撃だが、ディアボロスのライラにとっては小ダメージに過ぎない。
「わたくしの役割は貴女方の殲滅です。多少怪我をしても、その役割を果たすために尽力致します」
まったく動揺なく言い放ち、ライラは次の敵を寸毫の容赦もなく機能停止させる。『大友修道女隊』の方も、ある意味メカニズムらしくもともとの使命に忠実に、後方の敵を顧みず破壊目標の巨大神像へと一途に走るが、たどり着くにはライラの攻撃が迅速に過ぎ、かつ生き残りの数が少なすぎた。
間もなく『大友修道女隊』の最後の一体が地に倒れ伏し、敵を倒すたびに反撃でダメージを受けていたライラは、ようやく足を止めて小さく吐息をついて呟いた。
「わたくしはひとりなれど、繋がり響き合う仲間がおります。どうぞ、わたくしの瞳から逃げられるなど思わないでくださいね」
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
小鳥遊・英
【魔女の薬店】
エルさんと
推しは推せるときに推せ
これは金言です
しかしわたしとキミたちでは推しが違うんですよ……
申し訳ありませんがこの場は力比べということで……
って待ってエルさんなんかニュアンス間違ってますけど
エルさん火力お願いしまーす!
わたしはホログラムコンソールを展開し、ドローンを召喚
特製の炸裂弾を撃ち込んで頂きます
ドローンからの位置情報をエルさんへお伝えして、どでかい魔法でボコボコにしてもらいます
反撃に備えて周りに防御障壁を展開するのを忘れずに……
待って待ってエルさん防御任せられても困……アッー!
いやだー!痛いのいやだーー!
しかしキモくない見た目で助かりました
この方々は同担歓迎なんですね
同担拒否で内部抗争で自滅してくれればいいのに……
エルフリーデ・ツファール
【魔女の薬店】
英(あきら)と
煙草は魔術の媒体のため常に吸ってます
ほほう。
なかなかいい金言だなあきら。
押して押せるときに押せ、つまりいけいけドンドン、ガンガンいこうぜってことだな?
任せろ、そういうのは得意分野だぜ。
というわけであきらからの情報を元にパラドクスの【砲撃】で近づいて来る奴を片っ端から【吹き飛ばし】ていくぜ。
反撃に備えてあきらの陰に隠れるぞ。
大丈夫だあきら。
火力は任されたから防御は任せる。役割分担って大事だよな。
しかしこいつら尼子ならなんでもいいんだな。
こういうのって何て言ったか……。『箱推し』ってやつか?
ブランドを有り難がる金持ちみたいな考え方だよな。
「推しは推せるときに推せ。これは金言です。しかしわたしとキミたちでは推しが違うんですよ……申し訳ありませんがこの場は力比べということで……」
大阪城二の丸青屋口方面の防衛部隊を突破すべく、巨大神像の陰から注意深く前進した小鳥遊・英(Code name/Falcon・g00772)が、前方に展開するトループス級うさぎ型天魔武者『尼子サイコー軍』に向かって告げる。
すると英の背後から続くエルフリーデ・ツファール(紫煙の魔術師・g00713)が、なんだかとてもご機嫌な口調で言い放つ。
「ほほう。なかなかいい金言だなあきら。押して押せるときに押せ、つまりいけいけドンドン、ガンガンいこうぜってことだな? 任せろ、そういうのは得意分野だぜ」
「え? って待ってエルさんなんかニュアンス間違ってますけど」
英が少々焦り気味の声を出したがエルフリーデは聞く耳持たず、パラドクス「Morgenschein ist golden(モルゲンシュテルンイストゴルデン)」を発動する。
「眩く輝く朝焼けのように――黄金色に染め上げろ!」
「待って待ってエルさん、わたしが先にドローン出して観測しないと攻撃しないと情報が情報が」
慌てて言い募りながら英もパラドクス「サポート:工作員(トラッパー)」を発動。手元に浮かぶホログラムウィンドウを操作し小型の魔導弾が装備したドローンを多数出現させる。このドローンで敵の観測と攻撃を同時に行うのが英のパラドクスだが、相手が近代以降の散兵戦術を取って地形を利用し身を隠しているならともかく、戦国時代の集団隊伍で真正面から防御しようとしているのだから、わざわざ観測しなくてはならない必然性はあまりない。そこを承知してのことか、それとも全然何も考えていないのか、エルフリーデは英のドローンが準備を完了する前に、強力無比な一点突破収束魔力砲撃を『尼子サイコー軍』に向けて寸毫の遠慮会釈もなくぶちかます。
「火力、サイコー!」
「ぎょえーっ!」
防御陣を敷いていたトループス級の全軍がエルフリーデの一撃で見事に全滅…というわけには、さすがに行かなかったが、少なく見積もっても半数が吹っ飛んで消える。同時にエルフリーデは、英の後ろにさっと隠れる。
「火力は任されたから防御は任せる。役割分担って大事だよな」
「いやだから待って待ってエルさん、まだ観測もしてないのに防御任せられても困るんだってば」
焦った声を出しながらも英は懸命にドローンを操作。観測と攻撃と防御に手分けをして、全力のサポートを試みる。ところが、エルフリーデの猛攻を受けて吹っ飛んだはずの『尼子サイコー軍』が、なぜか反撃のパラドクス「尼子は立ち上がる、何度でも!」を発動。「萌えー! 推しー! 萌えー! 推しー!」と喚きながら怒涛の如き突進を仕掛け、ドローンの防御陣も英が張った防御障壁も無視してエルフリーデに襲いかかる。
「いてててっ、何だこりゃ!? パラドクスか!?」
「パラドクスには違いないみたいですけど、いったい…あ、観測結果出ました。これ、実体のない執念による攻撃です。たいした威力はないけど防御もできない…アーッ! いやだー! ダメージ小さくても痛いのいやだーー!」
どうやら今度は、ドローンの攻撃で吹っ飛んだトループス級が英に「尼子は立ち上がる、何度でも!」の執念攻撃を仕掛けてきたらしく、第二波の怨霊軍団(?)はエルフリーデを無視して英を襲う。
「あー、もー、執念だの怨霊だの死んでも化けて出て立ち上がるだの、ダメージ小さくても気持ち悪ぃ!」
反撃が収まったところでエルフリーデが憮然として唸り、敵陣に生き残っている少数の『尼子サイコー軍』を睨み据える。
「しかしこいつら尼子ならなんでもいいのか? こういうのって何て言ったか……。『箱推し』ってやつか?
ブランドを有り難がる金持ちみたいな考え方だよな」
「それでも、いかにも怨霊然としたキモい見た目でなくて助かりました」
小さく溜息をついて英が応じる。
「しかし、この方々は同担歓迎なんですね。同担拒否で内部抗争で自滅してくれればいいのに……」
「どうたん…?」
何だそりゃ、とエルフリーデは怪訝そうな表情になった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
陳・桂菓
……何だってこんな尼子フリークがいるんだ?
……いや、そういえば山中鹿之助とかいたな。しぶとさ、しつこさではあるいは戦国時代随一かもしれん勇将。あれも尼子配下だったか。
尼子って、何か人を狂わせる特殊な力みたいなのがあるのか?
まあ、考えてもしかたない。蹴散らすか。
使用武器は銘刀『鬼王丸』と妖刀『主喰』の二刀流。
包囲攻撃を狙ってくるらしいが、【昂凰剛翼翔】の突破力をもってすればその包囲とて破れるはずだ。
包囲されきる前に、闘気の乗った両の刀を振り回して敵陣を斬り払い、突き抜けていこう。
戦う気力を奪われるのは、闘気の熱量が要となるこの技には天敵ともいえるかもしれんが……逆にいえば、こちらの心が燃え盛る限りは対抗できるということでもある。
これはまあ、己の闘気、怒気の強さをアテにするしかあるまい。復讐者として戦うと心に決めたからには、生半な攻撃で削られるようなものではない。
「こちらが推さねばならんのは、人類の紡いだ歴史そのものだ。七難八苦を蹴散らして進むのは、貴様らの専売特許ではないぞ!」
(「……何だってこんな尼子フリークがいるんだ? ……いや、そういえば山中鹿之助とかいたな。しぶとさ、しつこさでは、あるいは戦国時代随一かもしれん勇将。あれも尼子配下だったか。尼子って、何か人を狂わせる特殊な力みたいなのがあるのか? まあ、考えてもしかたない。蹴散らすか」)
大阪城二の丸青屋口の防衛陣、かなり数を減らされながらも「萌えー! 推しー! 萌えー! 推しー!」と意気軒昂(?)なトループス級天魔武者『尼子サイコー軍』を見やって、陳・桂菓(如蚩尤・g02534)は声には出さずに呟くとパラドクス「昂凰剛翼翔(コウコウゴウヨクショウ)」を発動する。
「突き崩す!」
燃え盛る闘気を鳳凰のような形にして全身を覆い、銘刀『鬼王丸』と妖刀『主喰』の二刀を鳳凰の両翼として構え、桂菓は『尼子サイコー軍』の防衛陣目がけて凄まじい速度と威力の突撃を敢行する。
「ひょえー!」
もともと単体としての戦力は低く、応援やサポートに力を発揮する『尼子サイコー軍』は、敵の攻撃を真っ向から受け止める防衛部隊には全然向いてない。凄まじいばかりの威力を持つ桂菓の突撃を受け、もともと数が減っていたこともあって、あっけなく全員吹っ飛ばされて全滅する。とはいえ、弱者の戦術と言うべきか、反撃のパラドクス「尼子は推せるときに推せ」を倒された後に執念で発動。怨霊というにはどうにも迫力のない幽霊兎が多数、桂菓にまとわりついて騒ぎ立てる。
「萌えー推しー萌えー推しーうらめしや~」
「あー、ウザったいっ!」
たしかにこれは気力を削がれる、と、桂菓は顔を顰めて唸る。受けるダメージそのものは小さく、相手を全滅させた後だからあまり問題はないが、気力を要する「昂凰剛翼翔」を連続して使いたい場合には厄介かもしれない。
「こちらが推さねばならんのは、人類の紡いだ歴史そのものだ。七難八苦を蹴散らして進むのは、貴様らの専売特許ではないぞ!」
「うううう、萌えー推しーうらめしや~」
意図的に気力を燃え立たせて桂菓が放った一喝を受け、幽霊兎たちはほわほわと消え去った。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【乗物改造】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
葛妃・真珠
(トレインチケット)
木庭・国男
(トレインチケット)

方堂・明音
(トレインチケット)

有馬・福栄
(トレインチケット)
「ううむ……噂には聞いていましたが、やはりディアボロス、恐るべき強さですね……」
大阪城二の丸青屋口、トループス級天魔武者『尼子サイコー軍』の防衛陣がみるみるうちに切り崩されていくのを後方から見やって、指揮官のアヴァタール級天魔武者『塩冶興久』が唸る。
「これは、私も前に出ないわけにはいきませんか……私が出ると『尼子サイコー軍』の者たちが戦闘を忘れて「推しー」「萌えー」を始めてしまう恐れがあるので避けたかったのですが……このまま躊躇していると全滅してしまいそうですね……」
背に腹は代えられません、と、悲痛な声を出して前へと出ようとした『塩冶興久』であったが、その機先を制するかのように、横手から一団のディアボロスたちが急襲してくる。
「天魔武者の将だな! その首、いただく!」
葛妃・真珠(昧爽案内人・g03390)が平常時は見せない苛烈な鬼人の性質をあらわにして、パラドクス「重力砲」を発動する。重力の波動を受けて容赦なく身体を捻じ曲げられた『塩冶興久』は、しかしアヴァタール級の頑強さで耐え、反撃のパラドクス「砕狼突貫」を発動する。
「やっておしまいなさい!」
本来は鉱物質の狼を創り出して騎乗し自ら突撃する技だが、重力波動のダメージが大きいためか『塩冶興久』は狼のみを突進させる。鉱物質の頑丈な狼は重力波動の中を壊れることなく駆け抜け、真珠に激突して吹っ飛ばす。
しかし、真珠への反撃に注意を向けているアヴァタール級に、反対方向から有馬・福栄(零式英霊機のボトムマリナー・g09820)が、パラドクス「サイレント・オキシジェン・トーピード」を発動して攻撃する。
「にしし、見えないところから、酸素魚雷発射!」
「ぐわあっ!」
宙を飛ぶ魚雷に直撃され、今度は『塩冶興久』の方が大爆発とともに吹っ飛ばされる。しかし屈することなく、反撃のパラドクス「杵築柱立」を発動。地面から多数の柱を突き上げて福栄を跳ね飛ばし、ダメージを与えると同時に更なる攻撃を防ぐ。
しかしアヴァタール級にとっては不運なことに、次に仕掛けてきた方堂・明音(ほうどう・あかね 人間のワールドハッカー・g03535)のパラドクス攻撃「repulsive force(リパーシヴ・フォース)」は、防壁などでは阻むことができない、不可視の力場で対象を弾き飛ばすという物理法則無視の攻撃だった。
「スクリプト・スタンバイ……サーチ……コネクト……ウォール・ブレイク……リバーサル!」
「ぎゃああああああああああっ!」
不可視不可知の力で宙を飛ばされ『塩冶興久』は自ら作った石の柱を束ねた防壁に激突する。同時に反撃のパラドクス「砕狼突貫」を再びイレギュラー発動し、明音に向けて鉱物質の狼を突進させて相討ち気味に吹っ飛ばすが、受けたダメージは相当に重く、石の柱にめりこんだ身体を引き剥がすことがなかなかできない。
そこへ木庭・国男(デーモンの魔創機士・g03330)が、パラドクス「マレフィック・アサルト(ウルトラファストアタック)」を発動し、騒々しく叫びながら突進してくる。
「靴に装着した僕お手製の魔導機械が見えるかい? コレから力が噴き出すことで、超高速の突撃を敢行するのさ! さあ、とっつげーき!! って、あっあっ待っておくれ僕運動とかバランス感覚とか苦手で……っ!」
「!!!!!!!!」
通常ならば難なく躱せたかもしれないが、めりこみ状態ではどうすることもできず『塩冶興久』はぶっ飛んできた国男と激突して大ダメージを受ける。しかし、かろうじて反撃のパラドクス「法刀言」を発動。祝詞を唱えて懸命に力を奮い起こし、自分の身体を石の柱から引き剥がし、突っ込んできたまま目を回している国男を突き飛ばして強引に振り払う。
「はあ、はあ、はあ、はあ……」
どうにか耐えたか、と、呻きながら、アヴァタール級はふらつき気味ながらも何とか地上に降り立ち、目を凝らして戦場を見やる。しかし、もはや時すでに遅くというべきか、配下のトループス級『尼子サイコー軍』は全滅しており、勝勢に乗ったディアボロスが突撃してくる。
善戦🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
【完全視界】がLV2になった!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
陳・桂菓
使用武器は銘刀『鬼王丸』と妖刀『主喰』の二刀流。
塩治興久は狼の群れを繰り出してくるようだが、ならばこちらは【戦覇横掃】の広範囲の薙ぎ払いでもって、狼の群れごと興久を斬り倒す、という狙いでいこう。
肝要となるのは、初撃の一太刀だろうな。
召喚する狼の数を絞れば絞るほど防御力が上がるという性質上、後になればなるほど攻撃は通りにくくなるだろう。ならば、初太刀にこそ全身全霊の力を込めて、この一戦の中では最もヤワなタイミングであろう狼を一気に斬り裂きつつ、興久に刃を届かせる。
狼の数を絞られて狼に刃が通り辛くなったならば、右手で狼をいなして払って左手で興久に斬りかかる、あるいは左手でいなして右手で興久を斬る、といった風に、剣術の技巧をもって攻め立てる戦術にシフト。
一撃で両断とはいかないまでも、多少なり削れればまずは良しとしよう。後は後続の味方に託すまで。
「尼子の興隆を狙っていたようだが、残念だったな。尼子も豊臣も、天魔武者の天下そのものも、我らが叩き潰してみせよう!」
「こちらの別働隊と当たったのか。かなり酷いやられようだな」
トループス級『尼子サイコー軍』の防衛陣を一掃し、奥へと殺到してきた陳・桂菓(如蚩尤・g02534)が、満身創痍で立っているのもやっと、という状態のアヴァタール級天魔武者『塩冶興久』を見据えて鋭く言い放つ。
「尼子の興隆を狙っていたようだが、残念だったな。尼子も豊臣も、天魔武者の天下そのものも、我らが叩き潰してみせよう!」
「残念なことです……我らの夢は、尼子の再興は、ここに潰えるのでしょうか……いや、まだです。私がここで斃れても、同士が一人でも残っているうちは、尼子は終わらないのです……再興の夢は、何度でも、何度でも……」
もはやうわ言に近い調子で口走る『塩冶興久』を少しの油断もなく見据えながら、桂菓はパラドクス「戦覇横掃」を発動。銘刀「鬼王丸」と妖刀「主喰」の二刀流が生み出す圧倒的な破壊力を、寸毫の容赦もなく『塩冶興久』に叩きつける。
「これで、終わりだ!」
「ぬわーっ! いいえ、終わりません! 終わりません! 終わりません! アヴァタール死すとも尼子は死さず!」
まさに執念というべきか、桂菓のパラドクスをまともに受け身体を粉微塵に粉砕されながら『塩冶興久』は反撃のパラドクス「砕狼突貫」をイレギュラー発動。鉱物質ならぬ怨念オーラの狼を桂菓に向かって突進させる。斬るも躱すもできない至近距離からの非実体存在の突撃に、桂菓はそれなりのダメージを受けるが、しょせん消滅寸前の悪あがきに過ぎず、それ以上のことはない。
そして、アヴァタール級の消滅により強大な排斥力が発動し、作戦に参加したディアボロス全員を新宿島へ帰還するパラドクストレインへと強制移送した。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【士気高揚】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!