リプレイ
ラキア・ムーン
流石に距離があるがトレインがあるお陰で、道中補給を気にしなくても良いのはありがたいな
時間は有限だ、早急にハワイを目指す
しかしいくら技術が発展しているとはいえ、冥海機と同等の速度で走れるとはな
羨ましい限りだ
艦艇より出撃
水面走行を使用し哨戒活動に移行しよう
艦艇よりなるべく離れ、ハワイ方面へと先行し敵影を探っていこう
流石にこの広い海上で敵を探るのは、なかなかに厳しそうだが環境も含めて索敵をするより他は無いな
何だったか、敵の警戒区域では動物が一掃されるんだったか?
海上だけでは無く魚群探知機で海中の魚の分布具合や、空の様子も確認し違和感を覚えたら慎重に周辺の様子を確認しよう
陽の光で双眼鏡のレンズに反射が起きないよう、注意しながら周辺を確認
見付からなかったら移動し、ある程度移動して再度索敵
地道に繰り返し、なるべく早く捕捉できるようにしておこう
北ではワイズガイが冥海機を率い、南では冥海機がワイズガイを率いる
……交換留学、のような安気な案件では無いのだけは確かか
追い詰められて敵は何をしだすか分からんな
月鏡・サヨコ
冥海機は種族として海戦に特化している
ワイズガイは恐らく違う
広大な北米大陸を根拠地とし、円盤型の飛行拠点を備えた上で、海での能力も冥海機に匹敵する
しかし……真に恐ろしいのは、これだけの万能性を誇る彼らを召使いに出来る『イレギュラー』だな
コーサノストラの脅威への興味は尽きないけれど、まずは地道な哨戒から始めよう
【水面走行】を借りて海上を走りつつ【パラドクス通信】で連絡を取れるように
イースター島からハワイへの道中を直線に近い航路で進む場合、道中にほぼ島は無い
いつどこで敵の巡回と遭遇するか読みづらい分、索敵範囲を分担して通信でこまめに状況を共有することでカバー
≪試製型攻性電探≫のレーダー反応や双眼鏡に映る敵影に注意しながら徐々にハワイ方面へ進む
ワイズガイが水上を移動する時に音は鳴るのだろうか
波音に混じる敵群が一斉に動き際のざわめきや、機械的な駆動音にも注意
気付けずに正面衝突することがないように
単なる厚意による戦力の貸与ではない。必ず、見返りがあるはず
コーサノストラはヤ・ウマトに何を求めている?
二隻の随伴艦のうち、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)の姿は『あらかわ』の舷側にある。
「流石に距離はあるが、パラドクストレインのお陰で、道中補給を気にしなくても良いのはありがたいな」
時間は有限だ。
ディアボロスの『艦隊』は早急にハワイを目指している。いっぽう、ヤ・ウマトのほうからも、当方面への警戒がなされているという話だった。
「いくら技術が発展しているとはいえ、海賊と同等の速度で走れるとはな。羨ましい限りだ」
ラキアが、『ワイズガイ』について呻くと、月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)がそれに応えた。
「冥海機は種族として海戦に特化している。アビスローバーも海賊を名乗るとおり、得意は航海だ。……ワイズガイは恐らく違う」
ふたりの眼下で引き波が長く伸びた。
「広大な北米大陸を根拠地とし、円盤型の飛行拠点を備えた上で、海での能力も海賊に匹敵する。しかし……真に恐ろしいのは、陸海空の万能性を誇る彼らを召使いに出来る『イレギュラー』だな」
現状、ワイズガイ以上に謎の存在である。
過ぎる波紋を眺めていた視線は、自然と前方の海原へと移った。
まずは、地道な哨戒から始めねばなるまい。ラキアとサヨコは、『あらかわ』から出撃する。
『水面走行』を融通しあって艦艇からなるべく離れ、先行して敵影を探っていく。ディアボロスは索敵範囲を分担した。
ラキアは、双眼鏡を持ち込んでいる。
陽の光でレンズに反射が起きないよう、注意しながら周辺を確認する。敵影がなければある程度移動し、再度の索敵。その繰り返しだ。
サヨコは双眼鏡のほかに、『試製型攻性電探』も持ち込み、レーダー反応を探りながら徐々に進んだ。
「ワイズガイが水上を移動する時に音は鳴るのだろうか」
あるいは波音に、敵群が一斉に動く際のざわめきや、機械的な駆動音が混じるかもしれない。音への注意も加えた。
「イースター島からハワイへの道中を直線に近い航路で進む場合、線上に島はほぼ無い。いつどこで敵の巡回と遭遇するか読みづらい。気付けずに正面衝突するようでは困る」
索敵範囲の分担のほかに、『パラドクス通信』でのこまめな情報共有も打ち合わせてあった。
時間を区切り、通信範囲に入れるようにする。
「コーサノストラはヤ・ウマトに何を求めている? 単なる厚意による戦力の貸与ではない。必ず、見返りがあるはず」
敵影なしを何度か報告すると、サヨコもつい先の気がかりを口にした。
ラキアとて、同様だ。
「北ではワイズガイが冥海機を率い、南では冥海機がワイズガイを率いる。……交換留学、のような安気な案件では無いのだけは確かか。追い詰められて敵は何をしだすか分からんな」
流石にこの広い海上で敵を探るのは、なかなかに厳しい。
手応えのないまま、次の報告までまた距離をとった。
「何だったか、敵の警戒区域では動物が一掃されるんだったか?」
ふとラキアに、アイデアが浮かぶ。
海上だけではなく、ときに魚の分布具合や、空の様子も確認しはじめた。環境も含めて索敵をするのだ。
やがてどれとは言えないが、かすかな違和感を覚える。
「いる。……初撃だけは先制できる!」
身を低くして、思う方向へと進むと、海上に黒っぽい人影が数体あった。奥には、指揮官らしきものもある。
「今回の遭遇が、幸運なのかもしれない」
同じ女性型のクロノヴェーダでも、ワイズガイ『レディスターズ』は素顔が見えず、硬質な感じがした。身のこなしは隠密行動に適しているようで、その敵を一方的に発見できたのは大きい。
仲間の救援機動力が発揮されるまで、ラキアは観察を続ける。
言われていたレーザーガンも気になるが、両腕に装備された刃の斬撃も鋭そうだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
ラキア・ムーン
ワイズガイ、この戦力を使わねばならぬほど敵も手駒が減っているのだろう
裏でどんな取引があったかは今は捨て置こう
実戦でその能力が確認出来る、今はそれで十分だ
急ぐ旅路だ、早めにこの戦場を切り抜ける
引き続き水面走行で戦場をいく
仲間と合流し次第、敵に勘付かれる前に仕掛ける
ターゲットを合わせ、火力を集中
早急に数を減らす事を最優先にし、先手を取れるアドバンテージを有効活用していこう
【Call:Flame_Gust】起動
ダメージアップで基礎火力を上げ、術式により炎の塊を生成
突風を吹かせて一気に射出、同時に私も敵へ向かって接近し距離を詰めていこう
《RE》Incarnationを構えて敵の近接戦闘に備える
アームブレイドに対応し槍で斬り結ぶ
回転の勢いに押し負けぬようにタイミングを合わせ迎撃
敵の回転力を弱め斬撃の勢いを少しでも軽減しダメージを抑えていこう
本当にSF的な世界観の敵だ
嫌いでは無いが、この局面で出張ってくるのは感心しないな
異邦の地で果てろ、ワイズガイ
アドリブ連携等歓迎
月鏡・サヨコ
「リアル・マッコイ」や「エジソン」と言った人物名から推測するに、コーサノストラの年代はヤ・ウマトからそう離れていないはず
だけど、これほどまでに隔絶した……最終人類史から見ても未来的な技術力を持つものなのか
……やはり、奇妙なディヴィジョンだな
【水面走行】状態で戦闘に移行
気付かれてしまう前に『零式弾・広域砲撃』を仕掛けて奇襲しよう
敵部隊の中でも密集度の高い範囲の中心に投げ込む軌道で、≪巡洋戦艦海戦装『黒姫』≫から榴弾を放つ
弾の炸裂と共に周囲に飛び散る、刃のように尖った弾片で敵の体を切り裂いて倒し、隊形に穴を開けてやろう
穴を塞ごうと隊列を狭めれば爆発の餌食になりやすく、散開すれば孤立した状態で撃破されやすくなる
そこに【泥濘の地】による移動速度の低下を合わせて、どう立ち回ろうと動きづらいように
反撃の回転斬撃は≪海戦装用増設防盾≫を咄嗟に向けて防御し威力を軽減
海戦装本体が破損しかねないほど傷が嵩んだら、以降は≪対艦軍刀『銀鉤』≫の刀身で受ける
……異邦の海に沈む時、彼女たちは何を考えているのだろうか
「ワイズガイ、この戦力を使わねばならぬほど敵も手駒が減っているのだろう」
ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)のつぶやきに、返答がある。
「『リアル・マッコイ』や『エジソン』と言った人物名から推測するに、コーサノストラの年代はヤ・ウマトからそう離れていないはず……」
通信端末からの声だ。
敵哨戒艦隊が目視できる距離まで、月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)が移動してきたのだった。
「だけど、これほどまでに隔絶した……最終人類史から見ても未来的な技術力を持つものなのか……やはり、奇妙なディヴィジョンだな」
各種族由来の兵器を腕に装備した女性型クロノヴェーダ。
こうして実物が並んでいれば、おもむきの違いが気になるのは当然だ。
「サヨコ、やつらの間に裏でどんな取引があったか、今は捨て置こう。実戦でその能力が確認出来るのなら十分」
「確かに。任務が優先だ、ラキア。……今はな」
随伴艦の航路から危険を取り除くのだ。
ターゲットとタイミングを合わせ、ふたりは仕掛けた。
水面を駆けながら、ラキアは『Call:Flame_Gust(コール・フレイムガスト)』を起動する。風と炎の複合術式だ。
トループス級ワイズマンにむかって突風を吹かせ、生成した炎の塊を一気に射出した。サヨコが放つのは、『零式弾・広域砲撃(レイシキダン・コウイキホウゲキ)』。
巡洋戦艦海戦装『黒姫』の砲門からの榴弾だ。
敵部隊の中でも密集度の高い範囲の中心に、ふたりのパラドクスは投げ込まれた。
シルエットだった敵部隊の姿が、術式の炎と時限式の爆発にはっきりと浮き出る。それらは直後にまた形が崩れた。先手のアドバンテージが効き、数体を仕留めることができたのだ。
榴弾の炸裂と共に周囲に飛び散る、刃のように尖った弾片で、メタリックな質感の敵を切り裂いていた。
陣形にも穴が開いている。
ラキアはその隙を目掛け、突撃槍『《RE》Incarnation』を構えて距離を詰めた。
続けて砲撃する、サヨコ。
「穴を塞ごうと隊列を狭めれば爆発の餌食になりやすく、散開すれば孤立した状態で撃破されやすくなる……!」
さらに零式弾は、海面上に『泥濘の地』をつくる。
敵の移動速度は低下し、どう立ち回ろうと動きづらいはず。実際、近接戦にはいったラキアは、槍での斬り結びでも、ワイズマンを押している。
「……!」
サヨコは僅かに眉根をよせた。
自らの砲撃の合間に、ヒュンヒュンという空気を裂くような音が聞こえたのだ。
『レディスターズ』が、跳躍してくる。
両腕のアームブレイドを長く伸ばしての高速回転。『デス・イン・ナイト』の駆動音だった。
とっさに、『海戦装用増設防盾』をむけて防御したものの、サヨコの力では威力を軽減しきらない。砲撃の間合いを取りたいが、生き残ったレディスターズの連携は機械のように正確だった。
このままでは海戦装本体が破損しかねない。
やむを得ず、対艦軍刀『銀鉤』を抜いた。
海上での発見が先だったので一方的に攻撃できたが、その優位も本当に最初だけだった。トループス級であっても、個々の戦闘能力は高い。未来の技術のおかげだろうか。
「SF的な世界観の敵だ。嫌いでは無いが、この局面で出張ってくるのは感心しないな」
ラキアが術式の風を送り込んでくる。
『デス・イン・ナイト』のアームブレイドが気流の乱れでぶれた。サヨコは、からくも刀身で回転攻撃を受け流す。
「……纏めて、焼き払う」
至近距離だったが、零式弾でサヨコの周囲のワイズマンたちを殲滅できた。
風の援護をくれたラキアを見ると、彼女の槍も決して楽な戦いをしていない。アームブレイドの回転をさばくのに苦慮している。やはり、コーサノストラは強い。
「異邦の地で果てろ、ワイズガイ」
最後は、ディアボロスの特性が競り勝った。
怒りの増幅、世界からの祝福。
残留効果を重ね、基礎火力を上昇させたラキアの術式炎が、ワイズマン『レディスターズ』を焦げた人型へと変える。
「……異邦の海に沈む時、彼女たちは何を考えているのだろうか」
トループス級の殲滅を見送ったサヨコは、ヤ・ウマトの支配種族へと視線を移す。
「……」
冥海機『寄生海戦装パラサイトピース』はやはり、一言も発さずに右腕を持ち上げた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
ラキア・ムーン
全く、寡黙を貫く相手とは斬った張ったをする甲斐が無いな
だが戦い方としては正しい
此方に余計な情報を渡さず、近付く敵を倒す
哨戒部隊としては最良の人選だな
引き続き水面走行で敵との距離を詰める
限定解除、形状変換
再誕の槍よ更なる先へ……《RE》Incarnation:Extend、顕現!
さて敵もある意味長物の使い手だ、ならば近接戦に持ち込みその上で勝つ
敵へと接近、格闘戦の間合いへ
近付きながら【Call:0_0_0】起動
槍の機能を解放、輝く魔力の槍を展開
展開した槍を構え、敵を見据える
水面を強く蹴り、一気に『突撃』
突撃の勢いを乗せ、敵の右腕と打ち合うように掠めさせ敵の胴を狙って穿つ!
魔力の槍を解除し、そのまま近接戦へ
右腕を槍で迎撃し直撃を逸らす
Emu【E.S】起動
魔術障壁を展開し電撃を障壁で受けてダメージを最小限に
ダメージコントロールしながら、接近戦で敵へのダメージを重ねていこう
ハワイに戦力を集めたとは言え、やはり警戒は厚い……か
それでもミッドウェーやグアムの敵を思えば何とでも出来る!
アドリブ連携歓迎
月鏡・サヨコ
情報を得る機会を放棄してでも、作戦を看破されないために無言を貫いているのか
或いは「寄生海戦装」とやらに発話能力がないだけか……
いずれにせよ、あなたにコーサノストラとヤ・ウマトの関係を問うのは無意味だな
……これより、敵戦隊旗艦を撃滅する
【水面走行】状態で戦闘を続行
【泥濘の地】を発動して多少なりとも敵の移動速度を鈍らせる
今回と同型の敵が、以前に海戦装のみが肉体部分から離脱して戦い続けたことがある
或いは、ワイズガイの死骸に寄生して操ろうとする可能性もあるだろうか
敵にそういった行動の兆候が見えたら攻撃で妨害するか、自分で間に合わなければ【パラドクス通信】で仲間に伝達
――『閃電・残月』起動
≪対艦軍刀『銀鉤』≫からプラズマ刃を発振
リーチを生かして敵の海戦装が持つ吻の届く範囲より外から攻める
目にも留まらぬ連続突きで灼熱の光剣を幾度も突き立て、装甲を貫こう
吻での攻撃とは得物でつばぜり合い、先端部に見当違いの方向を向かせることで電撃の威力を低下させよう
私達は進み続ける
冥海機にもワイズガイにも邪魔はさせない
ニルキャス・トーネード
アドリブ連携歓迎です
冥海機と縁は無いはずなんだけど…その妙な海戦装は破壊しなきゃいけないと感じる。不思議な気分だね
水面走行を使って艦艇のある方面から合流するよ
武器は手数を重視し魔風双剣シーカーエッジを使うよ
PDダウンバーストエッジを発動して、敵が投射してくる電撃には真空を纏わせた剣閃で遮断するように斬り防ぐ。そうやって間合いを詰めていく
こっちの攻撃が届く間合いに入れば双剣を逆手に持ち替え、付与する魔力も増やして真空斬の密度を高めるよ
ここからは近接戦闘になることを想定してる。電撃の薙ぎや突きに対して、1の剣で打ち合わせて、2の剣で海戦装や人型部分へ着実にダメージを与えていこう
吻以外の手札はあるんだろうが、使える隙は与えないよ
宿主が駄目になれば次の依代を?なるほど本当に寄生虫みたいだね
神速反応を使うか悩んだけど、ここはゴリ押しがいいかもしれない
仲間の攻撃に合わせて全力魔法の真空斬を叩き込んで破壊し尽くしてやろう
躯体諸共、海に散るのが手向けなんだろうしさ。このディヴィジョンでは
「情報を得る機会を放棄してでも、作戦を看破されないために無言を貫いているのか。或いは『寄生海戦装』とやらに発話能力がないだけか……」
月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は、アヴァタール級を見つめ続ける。
トループス級が沈んだ位置から、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)が海面を歩いてきた。
「まったく、寡黙を貫く相手とは斬った張ったをする甲斐が無いな」
そう言いつつ、冥海機の武器兼『本体』から注意をそらさなかった。
「だが戦い方としては正しい。此方に余計な情報を渡さず、近付く敵を倒す。哨戒部隊としては最良の人選だな」
「いずれにせよ、コーサノストラとヤ・ウマトの関係を問うのは無意味だ……これより、敵戦隊旗艦を撃滅する」
ディアボロスたちは、揃って海面を蹴った。
会話は為されずとも、『寄生海戦装パラサイトピース』は動き出しを合わせてくる。青白い顔の女性型が、電撃を放ちながら高速で突っ込んできた。やつもそれが得意戦法らしい。
「多少なりとも……!」
避けられると知りつつ、サヨコは『泥濘の地』を敷く。敵味方とも水面走行ならば、陸で戦っているようなものだ。足止めが出来れば有利がとれる。
加えて、同型と遭遇した経験もあった。
「気をつけて。以前に海戦装のみが肉体部分から離脱して戦い続けたことがある。ワイズガイの死骸に寄生して操ろうとする可能性も」
「宿主が駄目になれば次の依代を? なるほど本当に寄生虫みたいだね!」
注意喚起した通信に、ニルキャス・トーネード(空葬風月-Carnage Weather・g05173)の声が入ってきた。
海面を走る姿もすぐに見えてくる。
どちらかの艦艇から、応援に来てくれたのだろう。
「僕は冥海機と縁は無いはずなんだけど……その妙な海戦装は破壊しなきゃいけないと感じる。不思議な気分だね」
ニルキャスは、『魔風双剣シーカーエッジ』に真空を纏わせた。
『寄生海戦装』からの電撃を剣閃で遮断するように斬り防ぐ。そうやって間合いを詰めていく。別方向からラキアも合わせ、近接戦へと至った。
「限定解除、形状変換。再誕の槍よ更なる先へ……『《RE》Incarnation:Extend』、顕現!」
武器の機能が解放され、輝く魔力の槍が展開された。
ラキアとしては、敵もある意味長物の使い手。同じ条件に持ち込み、その上で勝ちたい。
構えからパラサイトピースを見据えた。
「……!」
「……」
水面を強く蹴り、いっきに突撃する。
ラキアの槍は勢いをのせ、寄生された右腕と打ち合うように掠めて、支配の血管が巻き付く胴体部分を穿つ。
その瞬間に、衝撃をうけてバランスを崩した。
『《RE》Incarnation:Extend』の穂先は確かに命中したが、電撃もラキアを包んでいたようだ。けれどもディアボロスはひとりで戦っているわけではない。
「――『閃電・残月(センデン・ザンゲツ)』起動」
サヨコが対艦軍刀『銀鉤』からプラズマ刃を発振している。
電気投擲鞘『斗號』から供給される電力は膨大だ。そのぶんで長さを稼ぎ、リーチを生かして電撃の届く範囲より外から攻める。
敵の腹にあけた穴も意味があった。
本体ではないからといって、戦闘中に粗末な扱いはできない。ラキアとすれ違ったのち、庇うように半身の姿勢をとったので、冥海機の突進力は低下した。
サヨコは遠い間合いから、あたかも鍔迫り合いを演じるかのようにプラズマ刃をふるう。
できた隙に、ラキアが戻ってきて飛び込む。槍の魔力を解除し、短く持ってのインファイトだ。さらに、ニルキャスが双剣を逆手に持ち替え、付与する魔力も増やして真空斬の密度を高めた。
1の剣で打ち合い、2の剣で人型部分を斬る。
冥海機の『ライトニング・ソードフィッシュ』は、四振りの武器と同時に斬り結ぶ格好。
槍の穂先は右腕を狙い、プラズマ刃は電撃投射と干渉する。ラキアがくらった衝撃は、ニルキャスの真空が防いだ。
やがて、サヨコが目にも留まらぬ連続突きを放ち、灼熱の光剣を幾度も突き立て、寄生海戦装の実体のある装甲までも貫いた。
もう一度勝負にいこうとする、ラキア。
食らい尽くような戦いかたをしているあいだは、魔力障壁『Emu【E.S】』を起動し、受けるダメージを最小限におさえていた。
「『Call:0_0_0(コール・アイン・ソフ・オウル)』!」
すべての力を槍に集中する。
再び展開した光の穂先は、アヴァタール級がとった突きの姿勢と、真っ向からぶつかった。薙いでいた海面がうねる。
立っていたのは、ラキアであった。
後ろへとはじき飛ばされていく、『寄生海戦装パラサイトピース』。
「ここはゴリ押しがいいかもしれない……!」
ニルキャスは瞬時に判断した。
仲間が言うとおり、腕だけになって逃げられても面倒だ。敵の身体がまだ宙に浮いているあいだに、全力魔法の真空斬を叩き込んで破壊し尽くすのだ。
「増幅、増幅、増幅、集約―――荒ぶる颶風をこの手に。『Downburst Edge(ダウンバーストエッジ)』!」
刃は、暴風となった。
もはや寄生体も元の英霊機もない。巻き込まれて粉々だ。
「躯体諸共、海に散るのが手向けなんだろうしさ。このディヴィジョンでは」
双剣を収める、ニルキャス。
縁がない、とも言えなくなった。
サヨコはまた、ハワイのある方角を眺める。
「私達は進み続ける。冥海機にもワイズガイにも邪魔はさせない」
「やはり警戒は厚い……か。それでもミッドウェーやグアムの敵を思えば何とでも出来る!」
ラキアは強く頷きながら言った。
やがて、安全が確保された海に、『あらかわ』の船体が追いついてくる。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV4になった!