ミッドウェー海戦~西海域『しぶや』囮海戦
攻略旅団の提案により、ミッドウェー海戦における冥海機の攻撃目標である『しぶや』を囮として、敵ジェネラル級の、鎮守府への増援を遅らせる為の作戦を実行します。
冥海機は『しぶや』を非常に危険視している為、『しぶや』を囮にすればミッドウェー周辺のジェネラル級の戦力の半分(ミッドウェー鎮守府の西側)の戦力を誘引できます。
これらの敵戦力は『しぶや』撃破と共に転進し、鎮守府に戻ろうとします。
並行して行われている上陸作戦が成功しても、多くの敵戦力がジェネラル級と共に鎮守府に戻ってしまえば、鎮守府制圧は困難となるでしょう。
誘引した敵を鎮守府への増援に向かわせず撃破すると共に、ジェネラル級に戦いを挑むチャンスを掴んで下さい。
!特殊ルール!
・このシナリオが4シナリオ成功する毎に、ジェネラル級1体をミッドウェー鎮守府への増援に向かわせず、ミッドウェー西側海域で決戦を挑めます。
・ミッドウェー西側海域のジェネラル級は、『山城』『比叡』『ソードフィッシュ』『大鷹』の4体です。
・この事件は攻略旅団の提案による期限延長が行えません。
『しぶや』、ミッドウェーにて散る、が……(作者 メリーさんのアモル)
#冥海機ヤ・ウマト
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●『しぶや』攻撃部隊、出撃す
「超大和様が護衛も無しに戦う事になるなんて、やってくれるね、ディアボロス」
そう言って、笑うのはジェネラル級冥海機『山城』だ。
「でも、これも、超大和様の作戦のウチなんだよっ!」
彼女は部下の前で士気を高揚させ、前線に行かせる役目を負っている。
「うちらの役目は、ディアボロスの艦艇の撃破、場所もだいたいわかってるから、簡単な仕事だよね」
もっとも、彼女のその言葉は嘘偽りではなく、完全なる本心。
「艦艇を沈めたら、すぐに、ミッドウェーへの増援に向かうから長居は無用よ。艦艇を失ったディアボロスには、存分に遊兵になってもらいましょう」
そう言って、配下に指示を出すと、配下の冥海機は素早く出撃していった。
●西海域『しぶや』囮海戦
「やったね! ミッドウェー環礁での戦いは、ディアボロスの完全勝利となったよ!!」
そう言って、一つの勝利を喜んで見せるのは時先案内人の有馬・福栄(零式英霊機のボトムマリナー・g09820)だ。
「これにより、護衛戦力を失った断片の王『超大和』を撃破すべく、精鋭部隊によるミッドウェー島の上陸作戦が実行されることになったよ」
『超大和』は、巨大触手を使って防衛作戦を行うようで、その対応の為、遠距離砲撃による『しぶや』の破壊は実行できなくなったようだ。
「けど、冥海機達は勝利を諦めてはいないみたい」
『しぶや』を破壊すべく、ミッドウェー島の西側海域のジェネラル級の艦隊を総動員して攻撃を仕掛けてくるようだ。
「申し訳ないけど、この大規模攻撃から『しぶや』を防衛する手段は無いみたい」
けれど、防衛出来ないならばそれを利用するまで。
「流石は攻略旅団だね。『しぶや』を囮にしたジェネラル級の撃破作戦が提案されているよ」
しぶや破壊の為に派遣された敵部隊は『しぶや』の撃破に成功した後は、転進してジェネラル級の元に戻り、ミッドウェーの包囲網を構築しようとしているようだ。
「だから、この転進と合流を阻止して、敵部隊を撃破するのが、今回の作戦ってわけ」
うまくいけば、ミッドウェーの包囲を阻止するだけでなく、ジェネラル級を討ち取る事も可能になる筈だ、と福栄は強調した。
「まずは、『しぶや』の周囲を警戒・防衛するように布陣して敵を待ち受けて欲しい」
『しぶや』の警戒・防衛が甘ければ、囮の役を果たす事はできないからね、と福栄は言う。
「敵は大艦隊による一撃離脱戦法で『しぶや』を撃沈した後、ディアボロスの混乱を利用して、転進しようとするはずだ。
けど、僕らには攻略旅団の作戦がある。『しぶや』が撃破されてから混乱なしに素早く、行動する事が可能さ。
すぐに行動して、転進しようとする敵に追いすがり、乱戦に持ち込むなどして転進を阻止して、撃破するんだ」
と福栄は一息に説明する。
「できるだけ多くの戦力を削る事ができれば、ミッドウェー海戦の決定的勝利に導く事も出来るだろうね」
「ディアボロスの艦艇である『しぶや』を囮として撃沈させてしまうのは、忸怩たるものがあると思う。僕だって可能なら生きる選択肢を取りたい。けど、その分、台湾島では『しぶや』型の艦艇の量産も行なうからね、ここは作戦として割り切ろう。忍耐だよ、忍耐!
『しぶや』を囮とするこの作戦が成功すれば、最大4体のジェネラル級に決戦を挑む事が可能になる。言うまでもないけど、冥海機ヤ・ウマトの奪還に大きく前進するはずだよ。
太平洋戦争における決定的会戦であった、ミッドウェーの海戦を、ディアボロスの勝利を決定ずける戦いにしてしまおう!」
そう言って、福栄は話を締め括った。
●『しぶや』、ミッドウェーにて散る、が……
輸送潜水艦『しぶや』の周囲に多くの水柱が上がり、同時に無数の火の手と煙が上がる。
無数の冥海機からの同時攻撃に晒されたのだ。
回避? 退避? もはや間に合うものではない。
情け容赦なく、『しぶや』は海の中へと沈んでいく。残念ながらいつものような潜水ではなく沈没である。
「ディアボロスの艦艇は沈めました。ディアボロスが狼狽している間に、急ぎ転進を……」
アヴァタール級冥海機『土佐』が自身麾下のトループス級冥海機『クレータージョー』に素早く指示を飛ばす。
素早く冥海機達が転進を始める。
彼女らの予定と違い、ディアボロスが混乱状態に陥っていないことに、彼女らはまだ、気付いていない。
リプレイ
ラキア・ムーン
まだ此方の動きに気が付いていないか
ならば利用させて貰う
水面走行で『しぶや』周辺で待機
護衛と警戒役として違和感を感じさせないように振る舞い撃沈するまで待とう
撃沈を確認したら、敵の追撃に移る
《RE》Incarnationを構えて戦闘態勢
魔力を槍に込めながら、敵を追う
【Call:Flame_Canon】起動
槍に炎を滾らせ、土佐の背を狙う
滾らせた炎を塊にして、『砲撃』
命中したなら良し、しなかった場合は海面に着弾時に『爆破』し派手な攻撃に演出
敵が反撃を行ってきたら槍を構え盾替わりにして防御
足を止めないように追いかけ続けよう
敵が此方の追撃を認識したら挑発
全く、背中ががら空きだな
山城旗下の艦隊は随分と隙が多いらしい
これも本人の気質か?
程度が知れた上司だな
さて、このまま逃げるなら背中から撃ち続けさせて貰おう
最終的には逃げ切れるかもしれんが……ボロボロの部下が帰って来た時、山城は他のジェネラル級からどう思われるかな?
まともに部下の教育も出来ないと、格下に見られるのは避けられまい
それで良いなら逃げるがいいさ
月鏡・サヨコ
包囲からの強行離脱によって得るものがないなら、離脱しなければいい
逆転の発想で敵の引き寄せまでは成功した。後は全て焼き払うだけ
……万全を期して、出費に見合う成果を手に入れる
【水面走行】を仲間から借りて『しぶや』の周囲を警戒
艦を背に、海戦装の両側面に備わった≪海戦装用増設防盾≫で左右からの攻撃を警戒し、正面は自ら受ける態勢
それでも手数が足りず撃沈を許した……という状況になった所で敵の追撃を始める
【泥濘の地】で敵の移動速度を低下させながら『零式弾・広域砲撃』を実行
≪巡洋戦艦海戦装『黒姫』≫から榴弾を次々と放ち、敵の先頭集団を爆風に巻きこむ弾道で砲撃
先頭を撃破、或いは迂回させて後続の動きも鈍らせ、仲間が追撃や回り込みをしやすい状況を整えよう
反撃は防盾で凌ぎつつ挑発を行う
母艦を失った程度で私達が散り散りになると思ったか?
復讐者の本領は遊撃戦。今や眠れる獅子を解き放ったも同然だ
山城の想定はもはや通用しない
仮に今ここで私達を全て沈めたなら話は別だけど……優しい上官に甘やかされ続けた弱兵には不可能だろう
輸送潜水艦『しぶや』に敵が迫る。
間も無く、敵のパラドクスの嵐が『しぶや』に襲い掛かり、『しぶや』を沈めるだろう。
(「まだ此方の動きに気が付いていないか。ならば利用させて貰う」)
予知で既に破壊された後の敵の動きまで判明しているため、ディアボロスの心に動揺はない。銀髪の髪をまとめたスタイリッシュなデーモンのディアボロス、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)もその一人だ。
違和感を覚えさせないよう、警戒役として周囲を警戒して見せる。
(「包囲からの強行離脱によって得るものがないなら、離脱しなければいい。逆転の発想で敵の引き寄せまでは成功した。後は全て焼き払うだけ。……万全を期して、出費に見合う成果を手に入れる」)
もう一人、『しぶや』の正面で『海戦装用増設防盾』を両側面に展開しながら、防御体制を取るのは、灰色の髪に紫の瞳を持つ無表情でミステリアスな零式英霊機のディアボロス、月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)だ。
そして、『しぶや』の周囲に多くの水柱が上がり、同時に無数の火の手と煙が上がる。
無数の冥海機からの同時攻撃に晒されたのだ。
回避? 退避? もはや間に合うものではない。
情け容赦なく、『しぶや』は海の中へと沈んでいく。残念ながらいつものような潜水ではなく沈没である。
「ディアボロスの艦艇は沈めました。ディアボロスが狼狽している間に、急ぎ転進を……」
アヴァタール級冥海機『土佐』が自身麾下のトループス級冥海機『クレータージョー』に素早く指示を飛ばす。
素早く冥海機達が転進を始める。
だが、ディアボロスは狼狽などしていない。全て予定通り。
「……纏めて、焼き払う」
まず動いたのはサヨコ。パラドクスを発動し、海面を泥濘へと変えて離脱速度を低下させた上で、『巡洋戦艦海戦装『黒姫』』から時限信管式の榴弾を広範囲に連射し始める。
離脱しゆく『クレータージョー』の戦闘集団に向けて、破片が撒き散らされる。
パラドクス『零式弾・広域砲撃』だ。
先頭集団は反撃のパラドクスを放ち、サヨコはこれを『海戦装用増設防盾』で防ぐ。
こうして、先頭集団の動きが止まった事で、『土佐』麾下集団全体の動きが目に見えて鈍る。
その隙を逃さず、突撃槍『《RE》Incarnation』を構えて追跡していたラキアが魔力を槍に込める。
「極炎術式、展開」
『《RE》Incarnation』が炎の術式により燃え上がり、極限まで高められた炎による砲撃が放たれる。
狙うは集団全体の動きの鈍化により、一瞬動きを止めた『土佐』。
『土佐』の背中に砲撃が命中する。
「全く、背中ががら空きだな。山城旗下の艦隊は随分と隙が多いらしい。これも本人の気質か? 程度が知れた上司だな」
攻撃を喰らった『土佐』がラキアに向き直り、フタバスズキリュウ型海戦装の主砲に怨念のエネルギーをチャージするのを見て、ラキアが笑う。
「母艦を失った程度で私達が散り散りになると思ったか? 復讐者の本領は遊撃戦。今や眠れる獅子を解き放ったも同然だ。山城の想定はもはや通用しない」
サヨコがそのラキアの言葉に続く。
「さて、このまま逃げるなら背中から撃ち続けさせて貰おう。最終的には逃げ切れるかもしれんが……ボロボロの部下が帰って来た時、山城は他のジェネラル級からどう思われるかな? まともに部下の教育も出来ないと、格下に見られるのは避けられまい」
「あぁ、仮に今ここで私達を全て沈めたなら話は別だけど……優しい上官に甘やかされ続けた弱兵には不可能だろう」
「それで良いなら逃げるがいいさ」
2人の言葉が『土佐』を挑発する。
「ディアボロス……、私だけに飽き足らず、我が上司まで愚弄するか。あぁ、この恨み、晴らさずにおくべきか」
断末魔の叫びを思わせる発射音を共に呪術砲撃が放たれる。
「ならば、戦意旺盛なディアボロス。ここで仕留め、あの母艦と共に海の底に鎮めて差し上げましょう」
『土佐』麾下の『クレータージョー』が反転し、周囲に再展開する。
挑発には成功したようだ。これで、足止めには成功した。あとは、仕留めるだけだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
ラキア・ムーン
なんとか乗ってくれた……か
ならば後は敵を倒しきるのみ
敵が頭を冷やして冷静になる前に、殲滅しきる!
引き続き水面走行で海上を駆け、クレータージョーを狙っていこう
仲間と声を掛け合い連携
ダメージを集中させ、確実に数を減らして打倒していく
【Call:Flame_Bullet】起動
術式により炎の弾丸を生成
先行率アップで少しでも敵より早く動けるようにしていこう
目標を選定し、追尾軌道を設定
敵に命中するギリギリまで目立ち辛い海面スレスレを飛ばそう
波間も利用し敵の視認を回避し、少しでも敵の防御行動を遅らせ直撃を増やす
《RE》Incarnationを構え、更にEmu【E.S】を展開
展開した魔術障壁でまず敵の牙を足止めし、その間に槍を上下の牙にねじ込む
噛み切るまでの時間を稼ぎ、噛みちぎられないように体を引こう
威勢が良いな、冥海機ども
だが威勢だけでどうにかなるとでも思ったら、間違いだ
もっともその事を丁寧に指導してくれる上等な上司ではなかったのが、お前たちの不幸だな
念の為追加で挑発もしておき、確実に倒してしまおう
黄下・泉
アドリブ・連携は歓迎
おー、士気が高いっていうよりはブチ切れ気味だな。
まあ戦意が旺盛なのには変わりないか。
腰が引けてるよりはよっぽどいいよ。今更逃げんなよー?
軽く挑発を上乗せしてみてっと。
まずはグレータージョー達か。
今は海上にいるみたいだけど、見た目的にいつ潜るかもって気になるな。
もし潜られたら【水中適応】で即追いかけるか。
……『しんじゅく』方面は思ったより順調みたいだし、こっちも出来れば最大の成果を上げたいもんだ。
その為にはまず、こいつ等を残さず平らげなきゃな。
周囲の海水から水の結界爆弾を生成。
魚雷ほど早くはないけど逃さない。次から次に投入してやるよ。
特にその大きな口の中に放り込んだらよく効きそうじゃないか?
気を付けろよー、腹の中からドカン!ってのが嫌ならさ。
敵の反撃は凍結かー……分解や爆発でなるべく散らして、体に届く冷気を減らしたりできないものかな。
輝いてるならよーく目立つし、狙うだけは狙えそうなんだけどなー。
まあ、なるべく致命的な所には届かせないように頑張るか。
白水・蛍
アドリブその他諸々歓迎
……相当怒ってますわね。挑発ありがとうございます。そしてお疲れ様です。
では、その後の攻め手に加わりましょう。怒った敵は冷静さを欠くでしょうからそこをつきたいですね。
水上走行もしくは水中適応をお借りしましょう。
海の上でも海の中でもやる事は変わりませんの。
魔砲にて全て、全て、うち貫くまで!
パラドクス発動してその身を貫く威力が高い魔力の弾丸を発射。その身を撃ち貫きます。
相手の反撃は氷なのですよね……んーどうしたものか。……腕か足か。……腕だな。凍らせれる場所を出来得る限り限定させるように動きます。
足さえ動けばとりあえずは問題ないでしょう。声さえ出れば私は問題ないでしょう。戦うのに致命にならない場所に喰らうようにします。
その為、出来れば一撃必殺、狙っていきますわよ!
月鏡・サヨコ
敵が撤退を放棄したな
復讐者撃滅に燃え、士気が高いのは敵にとって強みだろうけれど、後に退きづらくなるという弱点でもある
超大和さえ動ければここで仕留められるはずだった私達を見逃す
それは作戦通りであっても、屈辱には違いない
……だけど、兵士にとっては一時の激情が命取りだ
敵の周囲に【泥濘の地】を広げて動きを鈍らせた上で『零式弾・広域砲撃』を放つ
敵集団の中心を狙って撃ち込んだり勇断を炸裂させ、爆風と飛び散る弾片により多数の敵を一気に撃滅しよう
私が撒き散らす砲撃と仲間の爆弾で敵集団を分断し、連携を取られないように
そうすれば精密な銃撃で敵を狙い撃つ仲間もさらに戦いやすくなるだろう
敵が接近してきたら、咄嗟に身を翻して《海戦装用増設防盾》を正面に向ける
堅牢な装甲で牙を受け止めることで、海戦装の本体や私自身が噛み千切られる事態は防ごう
牙を弾いたらすぐ海戦装の砲門を敵に向け、口が閉じる前に口腔内に砲弾を放って体内での爆発で仕留める
これだけの大部隊、そう簡単に殲滅できないのは百も承知
……それでも、私達はやりとげる
「敵が撤退を放棄したな。復讐者撃滅に燃え、士気が高いのは敵にとって強みだろうけれど、後に退きづらくなるという弱点でもある」
挑発を受け、敵、トループス級冥海機『クレータージョー』が周囲に再展開し、ディアボロスと戦闘する体制を取ったのを認め、月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)が頷く。
「なんとか乗ってくれた……か」
その隣で、同じく挑発を実施したラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)も敵がこちらへ攻撃姿勢に入ったことを見て、安堵を息を漏らす。
「超大和さえ動ければここで仕留められるはずだった私達を見逃す。それは作戦通りであっても、屈辱には違いない。……だけど、兵士にとっては一時の激情が命取りだ」
「あぁ、後は敵を倒しきるのみ。敵が頭を冷やして冷静になる前に、殲滅しきる!」
やる気を示す二人の元に、後続のディアボロスが続く。
「おー、士気が高いっていうよりはブチ切れ気味だな」
敵集団の様子を見て、そう言って呟くのは脚が綺麗なリターナーのディボロス、黄下・泉(リターナーの符術士・g08097)だ。
「……相当怒ってますわね。挑発ありがとうございます。そしてお疲れ様です」
泉の意見に同意しつつ、先行して挑発を実施した2人のディアボロスに声をかけるのは男性のような服装が特徴的な白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)だ。
「まあ戦意が旺盛なのには変わりないか。腰が引けてるよりはよっぽどいいよ。今更逃げんなよー?」
泉は相手に聞こえるようにそんな言葉を続ける。
『クレータージョー』の集団の奥で、アヴァタール級冥海機『土佐』が指示を飛ばすのが微かに聞こえる。
指示を受けて動き出す『クレータージョー』。
その動きを受けて、2人のディアボロスが、先手を取る。
「……纏めて、焼き払う」
サヨコが放つは先ほども使用した『零式弾・広域砲撃』。『巡洋戦艦海戦装『黒姫』』から時限信管式の榴弾を連射し、『クレータージョー』集団の中央に撃ち込む。
とはいえ、それは一度見せた攻撃に過ぎない。
『クレータージョー』は素早く散開し、そのダメージを最小限に抑える。
だが、それは逆に言うと綺麗に隙なく並んでいた陣形を放棄することを意味する。
「界水則止――止め、満たす」
そして、サヨコのパラドクス発動と同時、泉もまたパラドクスで周囲の海水を分解して純粋なエネルギーに変換、水の結界に封じ込め、簡易爆弾とすると、それを周囲に解き放っていた。
「魚雷ほど早くはないけど逃さない」
パラドクス『封爆術式<暴河紅竜・銭塘君>』。
その簡易小型水結界爆弾は散開した『クレータージョー』の行く先を遮るように浮遊していく。
「特にその大きな口の中に放り込んだらよく効きそうじゃないか? 気を付けろよー、腹の中からドカン!ってのが嫌ならさ」
『クレータージョー』はこれを回避するためにさらに陣形が乱れる。
しかし、無数に漂う簡易小型水結界爆弾は遅く見えるが、不思議と『クレータージョー』の進路上を遮るように流れつく。
これらの攻撃を受けた『クレータージョー』は高速で接近して牙で攻撃を仕掛けたり、輝く「念動冷気」を放ったり、と言った行動により反撃を行ったが、サヨコは『海戦装用増設防盾』で防御、泉はパラドクスの簡易小型水結界爆弾を合わせることでダメージをそれぞれ抑える。
陣形と連携をバラバラに分断され、散発的な攻撃しか行えなくなった『クレータージョー』のその攻撃はもはや脅威でもなんでもなかった。
「これだけの大部隊、そう簡単に殲滅できないのは百も承知」
それは決して自身のパラドクスがダメージを充分に稼げなかったことから来る弱気では無い。
「……それでも、私達はやりとげる」
例え、与えられたダメージ量が少なくとも、後に繋げられるように相手を誘導出来たならば、それも意義のあることなのだ。
このように。
「よし、分散した敵に対しダメージを集中させ、確実に数を減らして打倒していく。炎弾、広域掃射」
ラキアがパラドクスを発動する。回転を伴う炎の魔力で構成された弾丸が放たれ、『クレータージョー』を炎上させる。
陣形を乱し、充分な回避軌道を取れなくなった『クレータージョー』に向けて、炎の魔力で構成された弾丸が迫り、『クレータージョー』を激しく炎上させる。
『クレータージョー』はラキアの方へ反転しながら、高速で肉薄し、牙を剥くが、ラキアは魔術障壁『Emu【E.S】』を展開し、足止めした上で、その間に突撃槍『《RE》Incarnation』をねじ込むことで、噛み切るまでの時間を稼ぎ、その間に後退する事でダメージを軽減する。
「威勢が良いな、冥海機ども。だが威勢だけでどうにかなるとでも思ったら、間違いだ。もっともその事を丁寧に指導してくれる上等な上司ではなかったのが、お前たちの不幸だな」
更なる挑発が冥海機を襲う。
再び『土佐』が何らかの指揮を飛ばす。
周囲の『クレータージョー』が一斉にラキアの方に向き直る。
「そう言うところが間違いだと言うのだ」
「我が音に応えて来たれ。これ即ちその身を貫きたる魔力の砲撃!」
その隙を逃さず、蛍がパラドクスを発動する。
音に魔力を乗せて、魔力塊を呼び出す。
それは次々に空中で分割され、錐の様に鋭く整形されていく。
「魔砲にて全て、全て、うち貫くまで!」
錐の様に鋭い魔力の破片を弾丸として、砲撃がが放たれる。
その軌道は極めてシンプル。しかし、軌道制御に力を割かない分、威力の向上により多くのリソースを割くことができる。
欠点は、直進性しかないことだが、ラキアの方を向いて、皆が一斉に突撃しようとしているならば、その軌道を読んで放つ事は全く難しくない。
後の事はそこまで語るほどのことでもない。
サヨコが密集地点にパラドクスを放ち、分散する『クレータージョー』に泉が追撃をかけ、ラキアと蛍がそこへ確実にダメージを与え、各個に撃破していく。
あれだけ数がいたのが嘘のように、ディアボロスは瞬く間に『クレータージョー』の集団を殲滅させたのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【未来予測】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
【泥濘の地】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
ラキア・ムーン
さて、では残るは貴様だけだな土佐
貴様を倒し山城を戦場へと引きずり出す
超大和は、裸の王となる
其方が何を企んでいようと関係ない、圧倒的戦果で磨り潰す!
限定解除、形状変換
再誕の槍よ更なる先へ……《RE》Incarnation:Extend、顕現!
槍の力を解放し、構え直す
引き続き水面走行を使用して敵との距離を詰めるように動こう
土佐との距離を周囲を旋回して駆けながらじりじりと詰めつつ【Call:0_0_0】起動
槍の能力を解放、輝く魔力の槍を重ねて展開
展開と同時に進路変更、土佐に向かって一直線に『突撃』する動きを取り当たる瞬間に渾身の力で槍を突き出す『貫通撃』
海戦装ごと本体を狙い、攻撃を与えていこう
……遍く邪悪を滅ぼす槍だ、これで果てよ
攻撃後は魔力の槍を解除
バックステップで一端敵と距離を取り、槍を盾替わりにして防御姿勢
Emu【E.S】も展開し、魔術障壁と槍の二重の防御で敵砲撃を斜め後ろに逸らすように受ける
致命打を受けないように注意し、此方が態勢を崩さないように踏ん張る
決着を付けようじゃないか、冥海機
白水・蛍
アドリブその他諸々歓迎
さて引き続き。刃と頭脳を曇らせて、こちらに有利な状況で戦いたいですわね。こちらは冷静に対処させていただきましょう。
水面走行を借りて行動。
味方とタイミングを合わせつつ、パラドクス発動。パラドクスの力では強化した斬撃で一太刀。相手に全力の一撃を加えます。
相手の反撃に対しては魔力で障壁を張りつつ残留効果も利用して致命傷を避けたり、砲弾を先に斬り落として、直撃するものを反らしたりすれば、ダメージは減るでしょう。そうして、再度こちらの反撃の一撃を狙います。
死ななきゃやすいですわ。
こんなところで躓いてられない。我々の目的はこの先。その道は開けていただきましょう。いきます!
月鏡・サヨコ
何度見ても、首長竜を海戦装に融合させた冥海機は珍しい
その巨体による近接防御力と主砲の破壊力は脅威と言えるだろう
だけど、あれだけ大きければ却って狙いやすい面もある
……自慢の首を刈り取ってやろう
『閃電・月夜見』を発動し、《対艦軍刀『銀鉤』》からプラズマ刃を発振
長く伸ばした刃で敵を海戦装ごと断ち切りダメージを与えよう
仲間より先に動く場合は攻撃範囲が広く身を躱すのが難しい横薙ぎの軌道で振るい、竜の首を退かすことを重視
仲間への砲撃や鳴き声を妨害して、決定打に至る道を支援する
逆に私が後に動く場合は、仲間の技で生じた敵の隙を見逃さず渾身の唐竹割りを仕掛ける
竜の長い首を正中線に沿って叩き斬り、その向こうに在る敵艦の本体ごと撃滅する
反撃に対しては《海戦装用増設防盾》を向けて防御
霊的な攻撃に対する対処法は私の装備にはない。せめて物理的衝撃だけでも致命傷とはならないように
ここまで来れば《巡洋戦艦海戦装『黒姫』》本体すら盾として切り捨てても構わない
敵戦隊旗艦の撃沈を確認
……作戦を着実に先に進める、価値ある勝利だ
黄下・泉
アドリブ・連携は歓迎
よし、好調っと。この調子でいけばこの部隊も壊滅だな。
『しぶや』を沈めたんだ。少なくとも西側の四体は引きずり出さないと面目が立たないよな。
さーてっと。いくか。
全身を強化し、四肢に『分解』と『変性』の術式を宿す。
格闘戦モードで【水面走行】借りて突っ込もう。
足を使って撹乱しつつ、なるべく一気に内懐に潜り込む。
砲撃戦はあっちの十八番だ、付き合ってあっちのペースに持ち込まれるのはゴメンだよ。
主砲、副砲問わず拳の術式で損傷を積み重ねていく。
本体狙う隙があったら思いっきり蹴り抜いてやりたい。
敵の攻撃は見るからに大威力だし、直撃はもちろん避けたいけど、避け切れない分は術式纏ったままの手足で受けるか。
術式で少しでも威力を削げないかな?
怨念の砲撃って事は陰の気の塊だろ。実弾や装甲よりよっぽど『分解』しやすそうだしさ。
ふう。何とかなったか。
東側はかなり好調にいってるはずだけど、こっちも追い付かなきゃな。
「よし、好調っと。この調子でいけばこの部隊も壊滅だな」
と、自分達の戦果に満足げに黄下・泉(リターナーの符術士・g08097)が頷く。
「『しぶや』を沈めたんだ。少なくとも西側の四体は引きずり出さないと面目が立たないよな。さーてっと。いくか」
「えぇ。そして、引き続き。刃と頭脳を曇らせて、こちらに有利な状況で戦いたいですわね。こちらは冷静に対処させていただきましょう」
その言葉に白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)が頷く。
「あぁ。さて、では残るは貴様だけだな土佐。貴様を倒し山城を戦場へと引きずり出す。超大和は、裸の王となる。其方が何を企んでいようと関係ない、圧倒的戦果で磨り潰す!」
その言葉を受けて、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)が『《RE》Incarnation:Extend』をアヴァタール級冥海機『土佐』へ向けて突きつけ、宣言する。
「あぁ、なんたる傲慢。私をそんな簡単にあしらえるとお思いとは。なんとも恨めしい。この恨み、晴らさでおくべきか!!」
『土佐』が再び、怒りに燃え、フタバスズキリュウ型海戦装が稼働する。
「何度見ても、首長竜を海戦装に融合させた冥海機は珍しい。その巨体による近接防御力と主砲の破壊力は脅威と言えるだろう」
その様子を見て、月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)が冷静に『土佐』を分析する。
「だけど、あれだけ大きければ却って狙いやすい面もある。……自慢の首を刈り取ってやろう」
そう言って、サヨコは『電気投擲鞘『斗號』』に納刀した状態の『対艦軍刀『銀鉤』』を構える。
そうして、全員が一斉に『土佐』の周囲を旋回するように動き出す。
『土佐』は挑発を実行したラキアに意識を向けていたため、攻撃の標的はラキアとなる。
「再誕の槍の名の下に……我は世界を穿つ者也!」
ラキアの『《RE》Incarnation:Extend』の力が解放され、眩く輝く魔力の槍が展開される。パラドクス『Call:0_0_0』だ。
同時、一転進路変更。『土佐』に向けて一直線に突撃する。
対する『土佐』も同時にフタバスズキリュウ型海戦装の主砲に怨念のエネルギーをチャージし、断末魔の叫びを思わせる発射音と共に、呪術砲を放つ。
眩く輝く魔力の槍と呪術砲がぶつかり合い、時空が軋みをあげる。
「さぁ、決着を付けようじゃないか、冥海機」
拮抗するそのぶつかり合いの中で、ラキアが笑う。
パラドクスがぶつかりあうその隙を逃さず、残る3人のディアボロスがそれぞれ動き出す。
「――解き、崩す」
泉が発動するは、パラドクス『再編術式〈有為転変〉』。分解と変性の性質を持つ術式を四肢に宿し、一気に懐へと肉薄する。
「砲撃戦はあっちの十八番だ、付き合ってあっちのペースに持ち込まれるのはゴメンだよ」
拳でフタバスズキリュウ型海戦装に攻撃を仕掛ける。
小さな損傷を積み重ねていく。だがこれは牽制。手より先に足が出る足クセの悪い泉にとって本命の一撃は足にある。
『土佐』の主砲が稼働し、泉を狙う。
その僅かな隙を見逃さず、『土佐』本体へ、本命の蹴り抜きを放つ。
直後、フタバスズキリュウ型海戦装から断末魔の叫びを思わせる発射音が響き、呪術砲が放たれる。
泉はこれを術式を纏った拳で受け止め、パラドクス同士がぶつかり合い、時空が軋みをあげる。
「此処に綴るは未来への希望。未来への道を切り開く為の力を我が身に宿す為の歌。その力を此処に!」
その間に、世界に対して未来への希望を語る詩歌を演奏、歌唱した蛍が、得物に協力な斬撃の力を宿す。
「電力充填完了。閃電、起動」
サヨコもまた、『対艦軍刀『銀鉤』』を抜刀する。『対艦軍刀『銀鉤』』は先ほどの間に『電気投擲鞘『斗號』』から膨大な電力が供給されており、『対艦軍刀『銀鉤』』の刀身には長大なプラズマ刃が形成される。
蛍の音の見えぬ刃の発する斬撃と、サヨコの膨大な熱量を持つ刃の発する斬撃が、左右から『土佐』に襲いかかる。
「こんなところで躓いてられない。我々の目的はこの先。その道は開けていただきましょう。いきます!」
「――総力を以て、標的を撃滅する!」
その強力な一撃が『土佐』に痛打を与える。
当然、『土佐』もやられたままではいない。フタバスズキリュウ型海戦装を稼働させ、反撃に出る。
主砲の一斉射が空中に放たれる。一見、明後日の方向に撃ち出されたその砲撃は憎しみの怨念によって誘導され、蛍に向いて飛んでいく。まるで、VLSから放たれたミサイルのような軌道だ。
蛍はその攻撃に対し、砲弾を切り払うことで対処しようとする。砲弾と音の見える刃がぶつかり合い、時空が軋みをあげる。
恐るべし誘導砲弾はそれだけでは防ぎきれず、蛍にダメージを与えるが、蛍の戦意は消える気配はなく、もう次なる攻撃の隙を狙っている。
「死ななきゃやすいですわ」
VLSが如く垂直方向への砲撃を終えると同時、主砲は今度はサヨコを追尾していた。
再び、断末魔の叫びを思わせる発射音が響き、呪術砲撃が放たれる。
当時の戦艦の主砲といえば再装填にかなりの時間がかかるものだが、怨念をエネルギーとして撃ち出すこの砲撃であれば連射可能なようだ。まぁそもそもパラドクスなので現実世界の装填とか関係ないかもしれないが。
サヨコは『海戦装用増設防盾』で攻撃を防御しつつ、最悪の場合には『巡洋戦艦海戦装『黒姫』』すら盾として切り捨てる準備をする。
今回の戦いは『対艦軍刀『銀鉤』』さえ使えれば戦えるからだ。
こうしてサヨコは可能な限りダメージを軽減させて見せた。
ここで、最初の砲撃と魔力の槍のぶつかり合いの結果が出る。勝ったのはラキア。眩く輝く魔力の槍がフタバスズキリュウ型海戦装ごと『土佐』の本体を貫いた。
「……遍く邪悪を滅ぼす槍だ、これで果てよ」
それが『土佐』を行動不能に追い込んだ。
ラキアが魔力の槍を解除し、『《RE》Incarnation:Extend』を引き抜く。
「うぅ……恨めし……や……」
『土佐』が朧げな意識でディアボロスへの恨み言を言いながら、海中へと没していく。
「敵戦隊旗艦の撃沈を確認。……作戦を着実に先に進める、価値ある勝利だ」
「ふう。何とかなったか」
サヨコと泉が頷く。
『しぶや』は失ったが、確実にディアボロスは勝利を積み上げている。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
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