馬、馬、蛇、鳥。(作者 秋津透
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#火刑戦旗ラ・ピュセル  #ドンレミ村攻略作戦  #ドンレミ  #海鳥提督シャルル・ド・ラ・セルダ  #漂着亜人 

 火刑戦旗ラ・ピュセルの飛び地、小島の村ドンレミ。
 この村にある特に何の変哲もない石造りの小さな家の中で、アヴァタール級キマイラウィッチ『海鳥提督シャルル・ド・ラ・セルダ』が難しい表情で思案している。
「どうやら亜人の漂着の波は終了したようだな。忌々しいディアボロスどもに邪魔をされて、ドンレミに辿り着けた亜人は想定よりもかなり少ない。作戦としては失敗だ。だが、ディアボロスに殺された亜人の無念はジャンヌ様の御許で新たなキマイラウィッチの一部となる。決して無駄にはならないのだ」
 半分自分に言い聞かせるように呟くと『シャルル・ド・ラ・セルダ』は難しい表情のまま視線を上に向ける。
「このドンレミは戦略的要地では無いのだから、作戦が失敗したならば撤退すればよいのだが……」
 呟いた『シャルル・ド・ラ・セルダ』は天啓を待つかのように目を閉じる。そして間もなく目を開いたジェネラル級は、家の入口に控えていた従卒に厳しい口調で告げる。
「直属部隊に、村の人間をすべて集めて厳重に監視するよう伝えよ。むろん反抗、逃亡は即刻阻止せねばならんが、やむを得ない場合を除き人間を殺してはならん。そして、それ以外の部隊は未訓練の亜人も含め、すべて編成して出撃させよ」
「はっ!」
 即応して、トループス級の従卒が走る。そして『シャルル・ド・ラ・セルダ』は宙を見据えたまま呟いた。
「忌々しいディアボロスどもめ…もしも敢えてドンレミに侵攻してくるというのなら、必ず後悔させてやる」

「腹が減っては戦はできぬ。食いながら話を聞いてくれ」
 時先案内人の陳・修賢(人間の特級厨師・g03221)が、いつものように手製の饅頭を配りながら告げる。
「火刑戦旗キマイラウィッチディヴィジョンの飛び地で、亜人の残党が漂着していたドンレミだが、攻略旅団の提案により駐屯部隊を完全に叩き潰すことになった。漂着した亜人の大半を先手を取って撃破した事でキマイラウィッチの作戦は失敗し、出張っていた敵がそのまま撤退する可能性もあったが、どうやら踏みとどまって防戦する気らしい。ドンレミは戦略的要地ではないようだが、史実上では農夫の娘ジャンヌが生まれ育った村なので、断片の王ジャンヌやキマイラウィッチにとって何か特別な思い入れがあるのかもしれない」
 本来の史実と改変ディヴィジョンの歴史がどの程度重なるのかは謎だがな、と、修賢は肩を竦める。
「敵が撤退するなら、正直、ドンレミを占領する意味はあまりないが、ジェネラル級が踏みとどまっているというなら話は別だ。それほど多くの部隊がいるわけじゃないので素早く殲滅して、孤立したジェネラル級キマイラウィッチ『海鳥提督シャルル・ド・ラ・セルダ』に決戦を挑んで撃破できれば、これは大戦果になる」

 そして修賢は、メモを見ながら言葉を続ける。
「敵は、漂着した亜人を戦力化して防衛部隊として出撃させたようだが、時間が足りなかったのか、大多数の亜人…トループス級『ケンタウルス亜種』は烏合の衆に過ぎない状態だ。指揮官の護衛についているトループス級『キュナネの騎兵隊』はまともに戦える状態のようだが、肝心の指揮官、アヴァタール級キマイラウィッチ『妬み嫉むインヴィディア』が個人戦闘力は相当に高いが指揮能力は皆無のようで、部隊としての連携はまったく取れていない。順次斃していけば、それほど苦戦はしないと思う。ただ、用心しなくてはならないのは、ジェネラル級の特殊能力なのか『海鳥提督シャルル・ド・ラ・セルダ』が戦場外から援護攻撃をしてくる」
 難しい表情になって、修賢は一同を見回す。
「ジェネラル級の攻撃としては脅威的というほどの威力ではないが、特にアヴァタール級との戦いまで引っ張ると勝敗を左右する要素になりかねない。戦場外からの攻撃なので先制はできないが反撃はできるので、反撃でジェネラル級が無視できないレベルのダメージを与えることができれば援護射撃を止めることができる可能性が高い。状況に応じて対応を選択してほしいが、できれば戦闘開始前に対処できれば越したことはないと思う」
 まあ、敵さんが攻撃してこなけりゃ反撃はできないんだが、と、修賢は難しい表情のまま肩を竦める。

 そして修賢は再び一同を見回す。
「敵の大物ジェネラル級があまり価値のない戦場に留まっているのは、誘いの隙の可能性が高い。討ち取ることができれば大戦果だが、こちらに損害が出たら元も子もない。更に、防衛部隊を潰す現在の段階では支障はないが、ジェネラル級自身に決戦を挑むとなったら、ドンレミ村の一般人のことも考えなくてはならない……まあ、あまり先回りして心配しても仕方がないが『海鳥提督シャルル・ド・ラ・セルダ』は脳筋や激情家が多いジェネラル級キマイラウィッチの中では比較的冷静に…場合によっては冷酷に軍略を扱える強敵だ。油断せず慎重に事を進めてくれ。よろしく頼むぜ」

「ひひーん! ぶひひーん! ぶひひひひーん!」
 トループス級亜人『ケンタウルス亜種』が、一片の知性もなさそうな嘶きをあげ、どどどどどどとそこら中を無意味に走り回る。なにしろ蹂躙戦記イスカンダルディヴィジョン壊滅戦の際に戦力にならんと判断されて前線に出されず放置された結果、生き残って別ディヴィジョンに漂着した連中なので、何というか、もともとクズい『ケンタウルス亜種』の中でも特に選りぬきのクズなのだ。
 そしてトループス級亜人『キュナネの騎兵隊』は『ケンタウルス亜種』の目につかないようこそこそと身を隠す。彼女たちは能力が高く一対一でやりあえば『ケンタウルス亜種』などものともしないが、何しろ相手は「数の多い雄亜人」で彼女たちは「数の少ない雌亜人」だ。『ケンタウルス亜種』の総勢が本能に駆られて殺到してきたらどうにもならない。
 そして本来なら、とてもまともに戦闘ができそうにない部隊の現状を何とかしなくてはならない部隊指揮官のアヴァタール級キマイラウィッチ『妬み嫉むインヴィディア』だが、なぜか悩ましげに身悶えるばかりで何もしない。
「ああ…妬ましい羨ましい嫉ましい…何も悩まず本能のまま駆け回る雄亜人も……雄たちが殺到しないよう身を隠す魅力的な雌亜人も…わたくしには備わっていない野生の力…妬ましい羨ましい嫉ましい…ああ、どうしてこんなに妬ましいのでしょう…」
 ダメだ、こりゃ。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
3
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【過去視の道案内】
1
移動時、目的地へ向かう影が出現しディアボロスを案内してくれる世界となる。「効果LV×1日以内」に、現在地から目的に移動した人がいなければ影は発生しない。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【防衛ライン】
2
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。
【防空体制】
1
周囲が、飛行する存在を察知しやすい世界に変わる。ディアボロスが屋外を飛行中の敵を発見するまでに必要な時間が、「効果LVごとに半減」する。
【乗物改造】
1
「60÷効果LV」分をかけて馬や馬車など「地上用の乗物」を改造し、最終人類史のオートバイまたは四輪乗用車のような外見に変化させる。改造後のオートバイは最大2人、乗用車は最大「4+効果LV」人まで搭乗可能で、最高時速「100+効果LV✕10」kmで走行できる。改造した乗物は破壊されない限り、24時間後に元の姿に戻る。

効果2

【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV4 / 【反撃アップ】LV2 / 【リザレクション】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

秋津透
 どうも、秋津透です。
 火刑戦旗ラ・ピュセルの亜人漂着点「ドンレミ村」に踏みとどまっているジェネラル級攻略に向け、邪魔な防衛部隊を殲滅するシナリオです。自分が記載している以外の他プレイヤーとの共闘や、MSの勝手なアドリブは許容できないという方、行動を改変されるよりは不採用の方がいいという方は、その旨明記してください。

 選択肢1:海鳥提督の援護射撃
 戦場外から援護射撃攻撃をしてくるジェネラル級キマイラウィッチ『海鳥提督シャルル・ド・ラ・セルダ』に反撃する選択肢です。いつ援護射撃が来るかは本来わからないはずですが、実はディアボロスの戦意に反応して射てくる(らしい)のでタイミングを選ぶことが可能です。この選択肢が解決されていないと他の戦闘選択肢の判定が不利になります。また、この選択肢を解決しない、あるいはまったく選択しなくてもシナリオそのものの解決は(戦闘が不利になりますが)可能です。

 選択肢2:護衛するトループス級『キュナネの騎兵隊』
 トループス級亜人『キュナネの騎兵隊』と交戦、撃滅する選択肢で、選択肢3が解決すると選択可能になります。きちんと訓練されている部隊なので、援護射撃がある状態(選択肢1が未解決)で交戦すると善戦以下の結果となります。なお、戦闘進行上不適切な行為があると判定されたプレイングは採用されません。

 選択肢3:烏合のトループス級『ケンタウルス亜種』
 トループス級亜人『ケンタウルス亜種』と交戦、撃滅する選択肢です。もともと知性が低い上に混乱しているので、攻撃方法を適切に工夫すれば反撃を受けずに撃破することが可能ですが、援護射撃がある状態(選択肢1が未解決)では成功以下の結果となります。なお、戦闘進行上不適切な行為があると判定されたプレイングは採用されません。

 選択肢4:アヴァタール級との決戦『妬み嫉むインヴィディア』
 部隊指揮官(?)のアヴァタール級キマイラウィッチ『妬み嫉むインヴィディア』と決戦して撃破する選択肢です。指揮官としては無能ですが個人戦闘力は高く、高レベルのディアボロスでも一対一では善戦以下、援護射撃がある状態(選択肢1が未解決)では苦戦以下の結果しか出ません。また、戦闘進行上不適切な行為があると判定されたプレイングは採用されません。撃破できればシナリオは解決で、同時に排斥力が発動し、作戦参加者は全員パラドクストレインへ強制移送されます。
90

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


嵐柴・暁翔
援護射撃がある状態で戦うのは厄介だし、狙撃手から先に潰しておくに越した事はない
シャルルからの援護射撃もパラドクスでの攻撃なら少なくとも射線の通る目視可能な場所にいるとは思うけど、流石に範囲が広すぎるし反撃を狙うしかないか…
……もっとも、シャルルから攻撃されれば防衛部隊からも此方を捕捉されそうだから奇襲の好機と引換にするようなものだし、それが吉と出るか凶と出るか…

シャルルの居場所が分からないなら逆効果になる可能性もあるけど、せめてドンレミの防衛部隊からは見付からない場所を選んで、シャルルからの攻撃を待ちます
狙撃手を警戒し過ぎて気が付けば防衛部隊から攻撃されていました、なんて間抜けな事態は避けたいからな

《贋作者》謹製PGM ヘカートⅡを構えて待機します


(「…援護射撃がある状態で戦うのは厄介だし、狙撃手から先に潰しておくに越した事はない。シャルルからの援護射撃もパラドクスでの攻撃なら少なくとも射線の通る目視可能な場所にいるとは思うけど、流石に範囲が広すぎるし反撃を狙うしかないか………もっとも、シャルルから攻撃されれば防衛部隊からも此方を捕捉されそうだから奇襲の好機と引換にするようなものだし、それが吉と出るか凶と出るか…」)
 パラドクストレインからドンレミの地に降り立った嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は、声には出さずに呟きながら、ジェネラル級の援護射撃に対して反撃するのに相応しい場所を探す。
(「……狙撃手を警戒し過ぎて気が付けば防衛部隊から攻撃されていました、なんて間抜けな事態は避けたいからな」)
 物陰に身を隠して暁翔は耳を澄ませる。幸いというか何と言うか、今回の防衛部隊の主力(?)トループス級亜人『ケンタウルス亜種』はそもそも哨戒とか警戒とかいう概念を知らないので敵を探すことはせず、混乱しているので他からの指示も受け付けず、ひたすら無駄に騒々しいので音に気をつけていれば偶然ばったり遭遇してしまうこともない。
(「トループス級の騒音は聞こえるが遠い…たぶん、このあたりがいいだろう」)
 あくまで声には出さずに呟き、暁翔はパラドクス「贋作者(フェイカー)」を発動。マテリアルライフルPGM ヘカートⅡを作成して構える。
 すると、ジェネラル級がパラドクスの発動を察知したのか、異様な気配が暁翔を襲い、次の瞬間、天から無数の矢が降ってくる。
(「これが、ジェネラル級の「援護射撃」か!」)
 暁翔は素早く移動するが矢が降ってくる範囲は広く、更に空中で軌道を修正しているようだ。急所を射抜かれないように防御姿勢を取りながら、暁翔はPGM ヘカートⅡを「矢の降ってくる方向」すなわち天に向かって撃ち放つ。
(「当たれ!」)
 見えていない標的にマテリアルライフルの射撃を当てるなど一般物理法則上ではまぐれ以外ないが、パラドクス攻撃は一般物理法則を無視…というか凌駕する。攻撃が当たった手応えを感じた瞬間、落下してきた矢が数本、暁翔の手足を容赦なく貫く。
(「…相討ちか」)
 顔を顰めながらも声は出さず、暁翔は自分の手足を貫く矢の鏃側を切り落とし、矢羽側を掴んで強引に引き抜く。少なくとも今のところ、トループス級が近づいてくるような音はしない。
善戦🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。

ジェネラル級の首に誘われて、不利な勝負を仕掛けている様な気もします。
村人が捕らわれているなら、助けない訳にもいきませんが。

まずは援護射撃を止めるでありますね。
トループス達から見つからない位置を取って攻撃を誘いましょう。
さすがにジェネラル級だけあって、小細工をしなくてもパラドクスを使うだけで狙い撃ってくるみたいでありますね。そういう事例もあったと聞きます。
でしたら、隠れたまま【盾槍陣】を使います。
長槍サリッサと円形盾ホプロンの複製を無数に具現化して、空中に展開します。
先程撃ってきた方角に対して盾を向けて防御陣形を形成。【ガードアップ】の効果に加えて、湾曲した盾を斜めに構える事で矢筋を逸らして、ダメージの軽減を図ります。
【反撃アップ】の効果も加えて反撃を狙います。
盾の隙間からサリッサの槍衾をジャベリンの様に射出します。敵の位置は分かりませんが逆説連鎖戦なら関係ない筈であります。
見えなくて狙いはつけられなくても、槍を雨の様に降り注がせて一矢報いるであります。


「ジェネラル級の首に誘われて、不利な勝負を仕掛けている様な気もします。村人が捕らわれているなら、助けない訳にもいきませんが」
 パラドクストレインからドンレミの地に降り立ったバトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)が冷静な口調で呟く。
「まずは援護射撃を誘って反撃をしますか。パラドクストレインのすぐ近くで仕掛けるのは考えものでありますが、かといって雄の亜人に迂闊に近づいたら最後、それだけで命取りになりかねませんからね……」
 まったく、陽動とか囮とかいう時を除けば、雄の亜人と戦う時に女性は不利でありますね、と、バトラは複雑な表情で呟く。トループス級亜人『ケンタウルス亜種』たちは、まったく統制がとれないまま本能に従い混乱した動きをしているというが、それはつまり、女性の姿や匂いや気配を感じさせてしまったら一斉に押し寄せてくる恐れがあるということだ。目立つ無双馬は召喚せず、風向きに注意し物陰に身を隠し『ケンタウルス亜種』の集団が発していると思われる耳障りな喧騒を慎重に避けて離れながら動く。
「よし、このあたりで…ファランクス、アグレシオ」
 小声ながらも気合を籠めて呟き、バトラはパラドクス「盾槍陣(ファランクス)」を発動する。無数の盾と槍が空中に召喚されるが、その瞬間、ぞわっと身の毛がよだつような…強い敵から狙いをつけられているような感覚がバトラを襲う。
(「…さすがにジェネラル級だけあって、小細工をしなくてもパラドクスを使うだけで狙い撃ってくるみたいでありますね。そういう事例もあったと聞きます」)
 声には出さずに呟いた瞬間、天から無数の矢が降ってくる。それに対してバトラは盾を連ねて防ぎ、同時に槍を飛ばす。
(「敵の位置は分かりませんが逆説連鎖戦なら関係ない筈…あっ!」)
 瞬間、降ってきた矢が命あるもののように軌道を変えて巧みに盾を避けバトラに殺到する。一瞬でも遅れたら矢衾にされてしまうところだったか、間一髪、新たに召喚した盾で全身を覆い、無数の矢をかろうじて止める。盾も召喚物だから矢が深く刺されば跳ね返りのダメージが生じるが、自分の全身を容赦なく矢で貫かれるのに比べれば遥かにマシだ。
(「……そして、手応え、ありですね」)
 反撃で飛ばした槍がどういう形であれジェネラル級にダメージを与えた感触を覚え、バトラは跳ね返りダメージの痛みに耐えながら呟く。そして、その後、ジェネラル級の援護射撃と思しき矢は、すっぱりさっぱり飛んでこなくなった。
善戦🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

嵐柴・暁翔
あれだけ目立つ攻撃を受けたんだし流石に気付かれただろうからここからはスピード勝負
【飛翔】レベル2の速度を活かして地面すれすれを飛んでケンタウルス亜種を狙える場所まで移動して適当な物陰に隠れてから《贋作者》謹製PGM ヘカートⅡで弾丸の雨…とまではいきませんが連続射撃をお見舞いします

……なんというか、馬より遅い人間の脚に、武器を使える人間の腕を放棄した馬体の組み合わせとは、ケンタウルスとは逆に人間と馬の長所ではなく短所になる部分を纏めたみたいだな…
しかしまあ、見た目だけならケンタウルス亜種というよりはミノタウロス亜種とでも表現した方が適切な気もするけど…

……あれも一応亜人なんだろうけど、流石にインヴィディアを性欲の対象とは見ていないんだろうな


バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。

まだこちらに気付いてはいないようですが、時間をかけて準備する余裕は無さそうでありますね。
奇襲を仕掛けて一気に仕留めましょう。
仲間と合流して打ち合わせ、場所やタイミングを合わせて攻撃を開始します。
【光学迷彩】で身を隠しながら敵を探ります。
【盾弓陣】で連射弩と方形盾を具現化。
地面に突き立てた盾の表面に背景を映して隠れながら、弩から矢を連射して敵に撃ち込みます。

見ていて不安になるくらい、生物として不自然なキメラでありますね。二本足があっても腕がなければまともに歩く事も出来ないでしょうに。
少し哀れには思いますけど、容赦はしません。反撃を盾で食い止めながら、全力の射撃で短期決戦を狙うであります。


「まだこちらに気付いてはいないようですが、時間をかけて準備する余裕は無さそうでありますね。ここは巧遅より拙速、速攻で一気に仕留めましょう」
 呟くと、バトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)は、気休め程度にしかならないが一応【光学迷彩】を発動してトループス級亜人『ケンタウルス亜種』の大軍…いや、大群の様子を窺う。向こうの方で嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)とおぼしきディアボロスが援護射撃に対抗する射撃をしているようだが、位置的に合流は難しそうだし【パラドクス通信】がないので連絡もできない。
「…まあ、こちらが攻撃を始めれば、嵐柴さんなら何とかするでしょう」
 いささか希望的観測っぽく呟くと、バトラはパラドクス「盾弓陣(サジタリィ)」を発動。連射式の弩弓と地面に突き立てる杭付の方形盾を具現化する。 盾の表面に背後の光景を映す事で射点を隠し反撃の的を絞らせない工夫をしており、逆説連鎖戦では必ずしも効果があるとは限らないが、今回のように相手の知性と練度が低ければそれなりに上手くいく可能性がある。
(「……しかし、見ていて不安になるくらい、生物として不自然なキメラでありますね。二本足があっても腕がなければまともに歩く事も出来ないと思うのですが、やたらに元気に走っているのはクロノヴェーダだからでしょうか。少し哀れには思いますけど、容赦はしません」)
 あまりもたもたしていると「女性の気配」に勘付かれる恐れがある。幸い、まだ変な動きを始めていない…いやまあ、動きというか存在そのものが変といえば変なのだが、とにかく一斉行動を始めていない『ケンタウルス亜種』に対し、バトラは容赦なくパラドクス攻撃を開始する。
「……撃ちます!」
「!!!!!!」
 無数の弩弓から雨霰と放たれる矢に射抜かれ『ケンタウルス亜種』がばたばたと斃れる。しかし、倒れざまに反撃のパラドクス「てめー今ケンタウルスの残りって言ったな!殺すぞ!」を発動。バトラの思いをパラドクス的に読み取ったのか、それとも単なる思い込みか、どちらにしても「標的を定める必要がなく盾で防ぐこともできない」罵声と怨念が飛び、バトラに直接ダメージを与える。
「生物として不自然? 俺たちゃちんけな実在の生物なんかじゃねえ、生物を超越した神話の怪物なんだよ! 貴様のようなしみったれた人間風情に哀れまれる道理なんざねえ! 殺すぞ!」
「くっ……!」 
 本当に『ケンタウルス亜種』がそんな知的(?)な罵声を飛ばしたのか、それとも受けたバトラが相手の憎悪を「解釈」したのかはわからない。いずれにしても照準不要防御不可の攻撃の割には、というかそれだからこそというべきか、威力そのものはトループス級の攻撃としても弱い方でダメージも小さい。
 一方、バトラが『ケンタウルス亜種』への攻撃を開始したのを見計らい、暁翔も引き続きパラドクス「贋作者(フェイカー)」謹製のマテリアルライフルPGM ヘカートⅡでの射撃攻撃をトループス級の方へ向ける。
特に凝った偽装も魔法的隠蔽もない、せいぜい物陰に隠れる程度で放つ射撃なので、撃たれた『ケンタウルス亜種』は一発で絶命するものの反撃のパラドクス「ひひーん!!ぶひひぃーん!!」を発動。ほぼ死んでいる状態で暁翔の近くまで急速疾走し、嫌がらせとしか思えない自爆攻撃を敢行する。
「っと、やれやれ…」
 銃撃で半壊して死んだ目をした馬頭人脚トループス級が疾走してきて自爆するという悪夢のような攻撃に見舞われながらも、こういう状況には比較的慣れている暁翔は素早く【飛翔】で飛び避け、ダメージをゼロとは言わないが最小限に留める。
(「…なんというか、馬より遅い人間の脚に、武器を使える人間の腕を放棄した馬体の組み合わせとは、ケンタウルスとは逆に人間と馬の長所ではなく短所になる部分を纏めたみたいだな…それにしても、あれも一応亜人なんだろうけど、流石にインヴィディアを性欲の対象とは見ていないんだろうな…」)
 さすがに声には出さず暁翔は呟いたが、実のところ『ケンタウルス亜種』は『妬み嫉むインヴィディア』に対しても「女、女、女、ひひーん!」と喚きながら殺到している。しかしさすがにアヴァタール級から「下がりなさい、汚らわしい!」と厳命というか罵倒をぶっくらい、逆らうことができないので仕方なく引き下がっている。奔放を極める『ケンタウルス亜種』が戦場から逃げ散ることもなく、一方で女性亜人の『キュナネの騎兵隊』や人間女性のバトラ、あるいは人質の村人の女性の方に一目散に殺到しなかったのは『インヴィディア』に未練があったからという見解もあるが、それはそれとして、二人の高レベルディアボロスから容赦ない挟撃を受けた『ケンタウルス亜種』は間もなくあっさり全滅した。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【飛翔】がLV2になった!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【リザレクション】LV1が発生!

天海・雛子 (トレインチケット)



天竜・なの唄 (トレインチケット)



「わけのわからない援護射撃も止まって、関わり合いたくもない見苦しい変態連中も潰れたようや。今こそ、まともな敵にまともな攻撃をする好機やね」
 戦場に駆けつけてきた天海・雛子(蒼碧妖瞳のエピシスト・g03175)が物静かな中にも闘志を感じさせる口調で告げ、そこら一面に死骸を晒す『ケンタウルス亜種』には見向きもせずに、物陰に身を隠すトループス級亜人『キュナネの騎兵隊』を目ざとく見つける。そして
パラドクス「断罪ノ竜声(ウォクス・ドラコニス・ウィンディクタ)」を発動し、容赦のない攻撃を仕掛ける。
「轟け、天穹震わす晨銀竜の咆哮」
「な、なんだ!?」
 雛子はドラゴンアイ・ベリルから引き出した魔力で魔法の砲弾を生成し、マジカルキャノンから発射。魔法の砲弾は自動的に目標を追跡し、着弾時には最適な破壊効果を発揮する。身を隠して様子を窺っていた『キュナネの騎兵隊』の一隊が、軌道を変えて死角に回り込んで飛んできた魔法砲弾に虚を突かれ、まともに食らって爆散する。
 しかし、ここまでしぶとく生き延びてきた『キュナネの騎兵隊』は死んでもただでは死なない。反撃のパラドクス「雷鳴疾走」を発動し、怨念のオーラに雷をまとわせて突撃させる。
「やっとイヤな奴らがいなくなったっていうのに、続けてたちまち殺されるなんて口惜しすぎる! この怨み、思い知れ!」
「……それは単なる逆恨みやろ」
 冷静なツッコミを入れてはみたものの、虐げられ続けてきた女性亜人の憤怒と怨念は侮り難く、雷電怨念オーラに襲われた雛子は無視できないダメージを受けて後退する。
 一方、雛子に続いて戦場に駆けつけた天竜・なの唄(春告小唄・g03217)が『キュナネの騎兵隊』への攻撃を引き継ぐ。
「……これをまともな攻撃と言っていいのかどうかはわかりませんけど…とにかく全力で行きますっ!」
 言い放つと、なの唄はパラドクス「菜乃花三味線、重金属(ナノハナシャミセンヘヴィメタ)」を発動。スゥッと息をお腹に溜めると、別人のように獰猛な声を出す。
「……いくぜ野郎ども! 気合い入れろ、歯ぁ食いしばれ! ですっ!」
 そしてなの唄はヘヴィメタルのギタリストのように三味線を激しく掻き鳴らす。なぜか三味線は合金製に変化し、鋭く響く音に乗せて恥も外聞もかなぐり捨ててシャウトで歌う。その激しい音圧と騒音は敵を圧倒する一撃と化す。そう、理屈じゃない、パラドクスだ!
「うわあああああっ!」
 不幸にも、なの唄に近い物陰に身を潜めていた別の『キュナネの騎兵隊』の一隊が、騒音パラドクスに襲われ悶絶死する。しかし、その怨念は反撃のパラドクス「雷鳴疾走」と化す。
「ここまで必死に生き延びてきたのに、こんなふざけた攻撃で斃されるなんて口惜しすぎる! この怨み、思い知れ!」
「あーれー」
 パラドクス発動に熱中絶唱していたなの唄は、放たれた怨念と雷電のオーラにまともに突撃衝突されてしまい、ものの見事に吹っ飛ばされる。幸い戦闘不能等に陥ることはなかったが、しばらく戦場には戻ってこられないだろう。
善戦🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【飛翔】がLV3になった!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV3になった!

嵐柴・暁翔
取り合えず真面そうなキュナネの騎兵隊よりも烏合の衆でも数だけは多いケンタウルス亜種の方が幅を利かせていたとは、悪貨は良貨を駆逐するというかなんというか…
……亜人凋落の元凶である復讐者の俺がいうのもなんだけど、上司と同僚に恵まれなかったキュナネの騎兵隊の方々はご愁傷様としかいいようがないな…

数の多い雄亜人から隠れていたのなら真面に隊列を整えられる状況ではないだろう
ここまで生き残った雌亜人が侮れる訳もないしさっさと仕掛けさせて貰うぜ
……これでケンタウルス亜種が全滅した途端に粋がって出てきたりすれば突っ込みどころしかないけどな…

《星霊召喚》で雪風を召喚して『風牙』を手にして騎乗突撃します
物理的に人馬一体な方々相手にいうのもなんだけど、こっちも騎乗戦闘はそれなりにいけると思うぜ
……俺じゃなく雪風が凄いだけかもしれないけどな…

盾を叩きつけてくるなら此方は雪風の脚を止めずに速度を上げて戦場を駆け回って狙いをつけにくくします
速さは全てを解決する…なんてな


(「……取り合えず真面そうなキュナネの騎兵隊よりも烏合の衆でも数だけは多いケンタウルス亜種の方が幅を利かせていたとは、悪貨は良貨を駆逐するというかなんというか……亜人凋落の元凶である復讐者の俺がいうのもなんだけど、上司と同僚に恵まれなかったキュナネの騎兵隊の方々はご愁傷様としかいいようがないな…」)
 戦場を見回し、生き残っている『ケンタウルス亜種』がいないことを確かめ、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は声には出さずに呟く。そして、そこかしこに隠れていた『キュナネの騎兵隊』が、増援のディアボロスに襲われて潰されている…とはいえ、反撃でディアボロス側も相応の損害を受けているのを見て、パラドクス「星霊召喚(ユキカゼ)」を発動。目の前にある理不尽な終焉を破壊するという強い意志に呼応した存在から乗騎を借り受けて召喚し、高機動力を確保する。
(「……ここまで生き残った雌亜人が侮れる訳もないし、さっさと仕掛けさせて貰うぜ。アヴァタール級と連携でもされたら洒落にならんからな」)
 まあ、相手を問わずに誰にでもひたすら嫉妬する『妬み嫉むインヴィディア』との連携はないかもしれないが、可能性は断っておくに越したことはない、と、暁翔は星霊馬を駆って『キュナネの騎兵隊』の残存部隊を狩り出す。
「翔けろ雪風! 一陣の風の如く!」
「くっ……戦うしかないか…」
 やり過ごすのも逃げるのも無理と判断した『キュナネの騎兵隊』がパラドクス「蹂躙の一撃」を発動させながら跳躍突撃してくるが、いかに人馬一体の精鋭とはいえトループス級亜人の能力では星霊馬にはかなわない。ぶつけてくる盾を一、二度かすめられてダメージを負うが、星霊馬は(ダメージを暁翔に肩代わりさせ)屈することなく『キュナネの騎兵隊』と優位に渡り合い、暁翔も(肩代わりダメージに辟易しながらも)馬上で愛刀「風牙」を懸命に振るって敵を(顔面だけは避けて)斬る。
 やがて『キュナネの騎兵隊』は奮戦虚しく全滅し、暁翔は馬上でしばし黙祷する。
 そして、身の毛もよだつような激しい嫉妬に満ちた声が響く。
「ああ…妬ましい羨ましい嫉ましい…我が配下は残らず斃されてしまった……どうしてディアボロスはかくも強く逞しい……妬ましい羨ましい嫉ましい…恨めしい呪わしい忌まわしい……」
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【乗物改造】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!

ニクス・カエルレア (トレインチケット)



ハネル・メリセシャト (トレインチケット)



カマル・サディーク (トレインチケット)



「なんだか知らんが、ずいぶんとまた鬱陶しい奴が出ておるのう。蛇を象ったあやかしとなれば、奸智や毒を備えておるのはよいとしても、もう少し知性と品位があってしかるべきものではないか?」
 サーヴァントのスフィンクス『タマスィー』とともに戦場に駆けつけてきたハネル・メリセシャト(と謎の獅身・g03346)がアヴァタール級キマイラウィッチ『妬み嫉むインヴィディア』の繰り言を耳にして、非難するのと呆れるのの中間ぐらいの声を出す。
「鬱陶しいのは確かですし知性と品位はわかりませんが、少なくとも迫力はありますね。背筋に、こう、ぞわっとくるような……」
 秀麗なエルフの青年、ニクス・カエルレア(氷雪・g08575)が軽く眉を寄せて呟き、カマル・サディーク(人間の王墓守護者・g03220)がやや意気込みが空回りする感じで言い放つ。
「こ、怖くなんかないぞ、ボクは。鬱陶しい大蛇なんて、砂漠ではめずらしくもないんだからな。ぐちぐち言ってる間に叩き潰してやる!」
「そうじゃな。延々と続く繰り言を聞いておっては、こちらまで気が滅入ってくる。さっさと斃してしまうに限る」
 ハネルが事も無げに応じ、ニクスは少し慌てて制止する。
「いや、ちょっと待ってください。いくら情けない泣き言を延々と繰り返していても、あれはアヴァタール級のキマイラウィッチで、時先案内人さんからも個人戦闘に長けていると注意があった相手です。迂闊に仕掛けては……」
 しかしニクスの言葉が終わる前に、ハネルがパラドクス「スコルピオンスティング」を発動して攻撃に出る。
「毒には毒じゃ! 蛇毒と蠍毒、どちらが激烈か競ってみようか!」
 威勢のいい叫びとともに、ハネルは『インヴィディア』に蠍毒の一撃を見舞う。しかし、そこは強力なアヴァタール級、さほど堪えた様子も見せず反撃のパラドクス「嫉み殺す蛇眼」を発動。深く暗い嫉みを乗せた邪視でハネルを直視し、ダメージを与えて金縛りにする。
(「こ、これは…動けぬ…」)
 毒で攻撃したのに毒ではなく邪視で返すとは不埒な、と言い返そうにも言葉が出ず、ハネルはくわっと大きく顎を開く『インヴィディア』を凝視する。あわや丸呑みにされるか、という瞬間、スフィンクスの『タマスィー』が強引に体当たりを仕掛けてハネルの身体をアヴァタール級の開いた大口の前から逃がし、更にニクスがパラドクス「魔骸連刃」を発動して飛び掛かり、極低温の氷の刃で『インヴィディア』の牙とも指ともつかない、口元から生えている何かをばっさりとまとめて斬り落とす。
「ひいいい、恨めしい妬ましい呪わしいディアボロス……! 決して許さない許さない……!」
 ハネルの毒撃をほぼ完全に無視したのとは打って変わって、大蛇の顔面に張り付いた女性が怨嗟に満ちた声を出し反撃のパラドクス「妬み深き抱擁」を発動。巨大な蛇体が恐ろしいほどの素早さでシュルシュルと動き、ニクスを捕らえて容赦なく締め付ける。
「し、しまった!」
 これはまずい、潰される、と、大ダメージを受けたニクスが呻いた時。
「その技、もらった!」
 カマルがパラドクス「イプエルの訓戒(イプエルノクンカイ)」を発動。自分の身体を細長い紐状に変え、更に身体に巻いている包帯を繋いで『インヴィディア』の蛇体に絡みついて締め上げる。
「歴史は繰り返す。あの頃を取り戻すために、歴史を終わらせる訳にはいかないんだ! 仲間は誰も殺させない! ボクも死なない! 死ぬのはお前たちだ!」
「ナ、ナメルナッ!」
 女性体の鬱陶しく細い嘆き声とは明らかに違う、力の籠もった男の声を大蛇が発し、反撃のパラドクス「妬み嫉むインヴィディア」を発動。身体に絡みつくカマルに、蛇の口の奥から猛烈な勢いで毒を吹きかける。
「ううっ!」
 カマルは大ダメージを受け、絡みつきを解いて後退したが、その攻防の間にニクスは巧みに『インヴィディア』の締め上げから脱出する。また『インヴィディア』の毒は精神を腐らせると言われるが、ディアボロスには効果が薄いようで、カマルはダメージこそ受けたが精神には特に影響を受けずに離脱する。
「ああ、妬ましい恨めしい呪わしい……我が身体を傷つけてそのまま逃げられるなどと思うな……」
 怨みの言葉を放ちつつ『インヴィディア』は三方に下がったディアボロスたちの誰を追うかを決めようと、頭を巡らせる。しかしそこに、トループス級を殲滅させた
先行のディアボロスたちが襲いかかった。
 
善戦🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!

嵐柴・暁翔
もし復讐者が強く逞しいと感じるとしても、俺個人はそれ程でもないと思うぞ
はっきり言ってしまえばアヴァタール級と一対一で戦えば多分負ける程度でしかないんだしな

《無謀撃》を発動させてインヴィディアに突撃して斧剣で叩き切ります
何故か頭部に人間の女性の上半身が付いた白蛇とは相性が悪いようにも思えるけどきっと気のせい…

締め付けられればこれが本当のコブラツイスト…なんてな、と軽口を叩いておきます
まあそれはそれとして、そこまで他者を妬めるのはそれだけ色々なものを諦めきれずに執着していられるからだとすれば、ある意味凄いとは思うぜ
色々な分野で俺よりも優れている方なんて幾らでもいるけど、俺にとっては尊敬はするけど羨ましいと思える程の向上心は持ち合わせていないからな

ヘロスの小娘云々についての発言には騎兵や歩兵としての純粋な戦闘能力なら俺よりも上じゃないかと思うんだけど、と突っ込みたいのは山々ですが、それでもしインヴィディアの締め付けが強くなったりすれば申し訳ないので自重します


バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。

あたし個人は、妬まれる程強くも逞しくもないのでありますけどね。
相手を構わないキマイラウィッチの嫉妬は、ちょっと可哀想にも思えるであります。

謂れはなくても、憎まれている以上油断していると危険ですね。気を引き締めて対峙するであります。
【鋼騎疾駆】で武具と騎馬鎧を強化します。
中世騎士の様な重装備を纏って騎馬突撃を仕掛けます。
無双馬の突進の勢いに、質量を増した装備の重さを乗せて穂先に集中して、真正面から全力で叩き込むであります。

突き刺した槍を手放して、突進の勢いを殺さずに駆け抜けて距離を取り、反撃に備えます。
体の前に盾を構えて締め付けに対抗。強化した鎧による【ガードアップ】で耐え抜くであります。
こんな貧相な小娘相手に、そんなに向になるものではないでありますよ。


「やらせませんよ」
 自分の身体にダメージを与えて離脱したディアボロスたちを追って、アヴァタール級キマイラウィッチ『妬み嫉むインヴィディア』が身を転じようとした瞬間。
 無双馬『青縞(プレリゲ)』に騎乗したバトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)がパラドクス「鋼騎疾駆(ハードギャロップ)」を発動。装備した武具と無双馬の纏う騎馬装甲を攻撃的に変形させて、中世騎士の様な重装備を纏って騎馬突撃を仕掛ける。
「いくよ、青縞!」
「ぬわあああああああああああ、騎士か! 騎士なのか! おのれ呪わしい妬ましい恨めしい、おのれら騎士の功名のため、魔物扱いされて恣に蹂躙征伐されたキマイラウィッチの恨み思い知れ!」
 怨念に満ちた女声と男声が重なって、聞くもおぞましい響きを帯びた声で喚きながら『インヴィディア』はバトラに襲いかかるが、中世の騎士物語そのままに、突進するバトラの馬上槍でものの見事に胴中を貫かれる。
 しかし、これぞ執念か怨念か、槍を手放して走り去ろうとするバトラと『青縞(プレリゲ)』に反撃のパラドクス「妬み深き抱擁」を発動させたアヴァタール級の大蛇体が非常識なほどの高速で追いすがり、ぐるぐると巻き付いて締め上げようとする。バトラは咄嗟に無双馬の召喚を解いたが『インヴィディア』は委細構わずそのまま締め上げ、バトラの重甲冑がばきばきと音をたてて割れる。
(「……こんな貧相な小娘相手に、そんなに向になるものではないでありますよ」)
 半ば潰される覚悟をしながらバトラは呟いたが、火刑戦旗ラ・ピュセルの断片の王は、元々は貧相な田舎の小娘にすぎない「農夫の娘ジャンヌ」なのだから、キマイラウィッチたちが「貧相な小娘」相手に油断や手加減をするはずもない。
 そして『インヴィディア』が更に力を入れようとした瞬間、全速全力で駆けつけてきた嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)が、パラドクス「無謀撃(ロビス・スマッシュ)」を発動。剣の鍔から柄の部分にかけて斧の刃が付いているという、剣と斧とを組み合わせたような奇妙な武器「斧剣(アクスォード)」を手にして真っ向突撃を敢行。 理屈を無視してあらゆるものを気合と力業で粉砕激断する。
「気合一発!」
「ぎゃああああああああああああっ!」
 これぞまさに無謀にして無双の一撃。『インヴィディア』の巨大な蛇体が一撃で完全に両断され、身体表面に浮き出る無数の顔が一斉に濁った悲鳴をあげる。
 瞬間、力を失った蛇体の締め上げからバトラが機敏にするりと抜け出て、そのまま『インヴィディア』は潰れるかと思いきや。
「コノウラミハラサデオクベキカァッ!」
 凄まじい怨念に満ち満ちた非人間的な響きの絶叫とともに、身体を半分に断たれた『インヴィディア』が執念深く反撃のパラドクス「妬み深き抱擁」を発動。毒血を盛大にぶちまけながら、半分の長さの蛇体で暁翔を捕らえて締め上げようとする。その動きに対して、暁翔は敢えて大きく避けようとせず、むしろカウンター気味に「斧剣(アクスォード)」を叩きつける。
「ギャアアアアアアアアアアアッ!」
 斬られるというよりも、巻き付きに行こうとした自分の勢いで深々と刃を食い込まされてアヴァタール級が絶叫する。そのまま大蛇の開きになるかと思いきや、不意に動きががくんと止まり、絶叫も止む。
(「…蛇は頭を潰さないと死なないというが、キマイラウィッチはどうなのか…できれば女性体の顔は潰したくないんだよな…」)
 暁翔が声には出さずに呟いた時、アヴァタール級の絶命によって強大な排斥力が発動し、作戦に参加したディアボロス全員を新宿島へと帰還するパラドクストレインへと強制移送した。
 
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【防空体制】LV1が発生!
【防衛ライン】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2024年11月22日

ドンレミ村攻略作戦

 攻略旅団の方針に従い、漂着した亜人を回収しているキマイラウィッチの拠点『ドンレミ』の攻略作戦を開始します。
 ドンレミには、ジェネラル級キマイラウィッチ『海鳥提督シャルル・ド・ラ・セルダ』がおり、回収した亜人戦力を盾として、ディアボロスを迎え撃とうとしています。
 シャルルの援護を受けた亜人及びキマイラウィッチの部隊を排除し、ドンレミの攻略を成功させてください。

 ドンレミは、元は小さな集落に過ぎない為、拠点自体の防衛能力は低く、迎撃部隊さえ撃破すれば、シャルルに決戦を挑む事も可能となるでしょう。


海鳥提督シャルル・ド・ラ・セルダ

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選択肢『海鳥提督の援護射撃』のルール

 ドンレミ周辺部での戦闘では、ジェネラル級キマイラウィッチ『海鳥提督シャルル・ド・ラ・セルダ』による援護射撃が発生します。
 この援護射撃がある限り、アヴァタール級との戦闘が不利になってしまいます。
 援護射撃も攻撃である為、逆説連鎖戦による反撃も可能です。
 シャルルへの反撃により一定のダメージを与えた場合、シャルルは援護を行わなくなるので、その後の戦闘では、援護射撃による不利な修正は無くなります。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達しない限り、👿のリプレイでは大成功🔵🔵🔵🔵以上が発生しない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾護衛するトループス級『キュナネの騎兵隊』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)を護衛するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾烏合のトループス級『ケンタウルス亜種』のルール

 なんらかの理由で統制を失ない、烏合の衆となっているトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 統制を取り戻す前に撃破したり、統制を失っている間に強行突破して目的地に向かいましょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『妬み嫉むインヴィディア』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「シエルシーシャ・クリスタ」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。