ハロウィンの湯・2024(作者 聖山葵)
#最終人類史(新宿島)
#最終人類史のハロウィン2024
#🎃ハロウィン2024
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「ごきげんよう。ふふ、今年もこの季節がやって来たわね」
そこに居たのは榴弾砲のお化け、ではなく去年のハロウィン衣装を使いまわして着用しているクリスティーヌ・シュヴァリエ(サキュバスの陸戦砲兵・g03188)であった。
「10月31日はハロウィン、今年も最終人類史をあげてのハロウィンパーティーが行われるそうよ」
今年の会場はクリスティーヌによると、日本だけでなくオーストラリアやヨーロッパ、さらに中国の一部にも存在するのだとか。
「みんなの活躍で最終人類史も帰還した人が増えて賑やかになってきたわよね」
その結果がこうして目に見える形となったということかもしれない。
「そして、もうみんなには説明もいらないかもしれないけど、このハロウィンパーティーはただのパーティーではないわ」
去年に引き続き、パーティーを通じた『地獄変』でのエネルギーの集積が重要な目的となっているからだ。
「新宿島を護るラムセスの黄金アンクの防御結界のエネルギーとしてだけで無くて、鹵獲したクロノ・オブジェクトの運用や修復、改造など多くのエネルギーを使用する可能性があるの」
これらを賄うという意味でもハロウィンの成果は、今後のディアボロスの戦略に大きな影響を与えるかもしれない。
「とは言っても、難しい事を考える必要は全くないわ」
ディアボロスが『ハロウィンパーティーを盛り上げる』だけで、膨大なエネルギーを得る事ができるのだ。
「地獄変のエネルギー集積の為、そして何より多くの人々を笑顔にする為にも、ハロウィンを盛り上げて頂戴」
よろしくねと続けてクリスティーヌはそこからハロウィンパレードとパーティーの説明へと入った。
「まずはパレードだけれど、ハロウィンと言えば仮装して行進するハロウィンパレードよね?」
ディアボロスは整った容姿の者が多い上、数々の戦いで勝利を収めた最終人類史の人々のヒーローでありアイドルでもある。
「そんなみんなが仮装して市街を練り歩けば、それだけでハロウィンのパレードは多いに盛り上がる筈よ」
加えて君たちの参加するパレードは沿道にハロウィンのライトアップや装飾が施されているそう。
「必然的に日が落ちてからのパレードになるけれど東京の街中になるからおそらく問題はないわ。暗くて足元がおぼつかないということにはまずならないわ」
その沿道にも老若男女様々な住民が足を運んでいるようなのでディアボロスとして交流してみるのもいいのかもしれない。
「主催者側で配る用のお菓子を用意してくれるそうなのよね」
これが実物よとクリスティーヌはオレンジの顔が彫られた南瓜を模したバケツを君たちに見せる。中には個別包装されたチョコレートや飴、クッキーなどが入っているようだった。
「次にパーティーだけれど、こちらは入浴施設を借り切って行われるようね」
男湯と女湯、そして混浴があり、混浴に関しては水着の着用が入浴の条件とのこと。
「水着と専用の仮装が貸し出されても居るようだから、正体を隠して入浴なんてことも出来るようよ」
まるで仮面舞踏会の様に。ジッサイは踊らないし入浴するだけなのだが。
「浴場はハロウィン仕様に飾り付けられていて、お湯には小さな南瓜も浮いてるらしいわ」
一般人にも開放されている為、住民も仮装して入浴しにくることもあるかもしれないが、それはそれ。
「盛り上がっているパーティー会場には臨時のパラドクストレインが出現して移動できるから複数の会場をハシゴするのも難しくないわ」
気になる会場が複数あっても安心ねと言うとクリスティーヌは微笑む。
「良いハロウィンを」
そう言って手を振る姿も、ここまで着替えを一切していないから榴弾砲衣装のままなクリスティーヌなのだった。
「この被るタイプの南瓜、入浴は危険じゃないか?」
ポツリ思ったことを口にしたのは入浴用の仮装を運んでいたスタッフだった。
「あー、俺らじゃそうかもな。だからそれはディアボロスさんたち専用らしい」
「そっか、まああの人らなら大丈夫なのか。しかし、仮装して入浴とは発想がぶっ飛んでるよなぁ」
疑問へ近くに居た他のスタッフから答えをもらったそのスタッフはまじまじと南瓜を見つめ。
「他所との差別化ってやつだろうぜ。せっかくディアボロスさんたちも足を運んでくれるってんだ。趣向を凝らして盛り上げようってことらしい」
「なるほどなぁ。じゃあ俺らもモタモタしてらんねぇな。次、運んで来るわ」
仮装の入った箱を置いたスタッフは足早に来た道を引き返していった。
リプレイ
奴崎・娑婆蔵
(トレインチケット)
「組長も来ていたのだな」
日は落ちて夕闇も夜へと移り終えた沿道で、ポツリ漏らしたのは仮装に身を包んだエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)だった。
「そちらさんもですかい。しかし、よくあっしが判りやしたねェ」
振り返った奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)は瞬きを二つほどして自身の身体へ視線を落とす。ハロウィンパレードなのだ、娑婆蔵も当然仮装をしていた。
「パレードの方はミイラだってのに」
「……なるほど、ミイラか」
普段から全身を包帯でぐるぐる巻きにした姿の娑婆蔵である。仮装もそのまんまかと思えば違ったらしい。
「獣神王朝エジプト出身の知り合い仕込みでさァ」
「言われてみれば包帯の質感もいつもと違うような気もするな」
「わかりやすかい? コイツぁ――」
そのまま包帯の話に突入するかに思われたが、二人はパレードの真っ最中。
「見て見て! ディアボロスの人だよ!」
「わぁ。お話してもいいのかなぁ?」
沿道には一般人も居て、その中の子供が数名ほど目を輝かせて二人を含むディアボロスらを見つめていたのだ。
「せっかく配る為って用立てていただいたお菓子もありやすし」
「こんな時の為の品だろうしな」
視線を交わしたエトヴァと娑婆蔵はお菓子の入った南瓜バケツを手に下げて子供たちの方へと近寄ってゆく。
「わ、ディアぼ」
「こ、こっちくるよ」
「と、とりっくおあとりーと!」
慌てふためく子供たちの中、エトヴァたちの意図を察したのか、単にお菓子に目を奪われたのか。
「ではトリートだ」
「さ、受け取って下せぇ」
声をあげた子供へお菓子を差し出すと、そこからは早かった。
「「トリックオアトリート!!」」
お菓子が貰えるとわかった子供たちが揃って同じワードを叫び、エトヴァと娑婆蔵は二人がかりで子供たちへお菓子を渡してゆく。
「ありがとー」
「ありがとうございますっ」
感謝の言葉を口にする子供たちを遠巻きに優しく見つめるのは子どもたちの親だろうか。
「ありがとー、ディアボロスさん」
「ありがとうございました」
礼を言い手を振る子どもたちに見送られパレードは進んでゆく。ハロウィン用に飾り付けられた電飾の放つ光に照らされながら。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
七色・絵名
(トレインチケット)
「わぁ、ライトアップが夜の暗さに映えるね」
沿道の装飾に目をやって七色・絵名(虹の絵筆・g03274)は口を開いた。絵を描くのが好きな絵名だけに創作意欲を刺激されたのかもしれない。沿道の装飾だけでなく、一般の参加者もディアボロスも思い思いの仮装で今この場所に居るのだ。触発される材料にはどこを向いても事欠かない。
「とはいってもお絵描きは後にしないと」
絵名もパレードの参加者の一人。リアライズペインターらしく余興として空中に絵を描くのならともかく、交流やパレードそっちのけでただただ絵を描いているわけにもゆかず。
「ボクにかかれば、ちょちょいのちょいってね。こんなところかな?」
可愛く描かれた竜を肩の近くに浮かべると絵筆を持たない方の手で絵名は沿道に手を振ってみる。
「すごーい、描いた絵が浮かんでるよ」
「かっこいいなぁ……あっ」
驚きや興奮を帯びた声をあげた子供たちの幾人かは我に返ると絵名へ手を振り返し。
「もう一匹くらい何かいても良いかも」
再び絵筆を中に走らせれば歓声が上がって。幾人かのディアボロスのおかげでパレードは盛況な中幕を下ろすのだった。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【液体錬成】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
黄泉王・唯妃
【奴崎組】で参加
ハロウィンに入浴とは。
全く関係ないですけどとりあえず楽しもうとするのって日本人の血がなせる業ですよね。バレンタインもそうですし。
一先ず今年の水着を着用して臨みましょう。
借り物のカボチャの被り物を装備すれば、湯気と視界の狭さから若干足元が覚束なくなりますがそこは【完全視界】。
これで安心です。
混浴側で娑婆蔵さん達を探すといたしましょう。
そういえばどんな仮装をしてるのか聞いていませんでしたが、まあ身体つきと全身を覆う包帯ですぐ見分けがつく事でしょう。
ミイラ男コスの人もいるかもしれませんが。
「むっ。あの全身の均整の取れた筋肉と笑い声は娑婆蔵さんですね! まあまあゆっくり湯船に浸かるといたしましょう」
薬袋・透
【奴崎組】アドリブ絡み歓迎
日本人教会で式挙げて正月は寺と神社にいくごちゃ混ぜ万華教信者なとこあるからね……
混浴側
おととしの黒い水着と南瓜の被り物で仮装
ハロウィンに温泉、最初は驚いたけど寒くなり始めてるときに温かいものって純粋に嬉しいのよね、案外悪くないかも?
唯妃ちゃんと一緒に組長さんを捜索
いたいた、こんなところでも目立ってるわね
ところでどうやって僕達を見つけて……骨格と肉のつき方?に、似た者夫婦……(ちょっと引いて)
でも確かに見比べてみると違うかも
僕は骨太のがっしりめ体型だけど唯妃ちゃんは細くて引き締まってしなやかだし組長さんはバランスよく鍛えてる感じだし……
ていうかこれ、はたから見たら絵面が凄くシュールじゃないかしら?
奴崎・娑婆蔵
【奴崎組】で参加
またぞろデカい抗争の気配も漂って久しい昨今――
ってなわけで地獄変エネルギー、此度も抜かりなく貯めるべし。よござんす
時季の催しに沿って遊興に及べば『それで為せる』ってんなら、英気の養いついでに丁度良し、こいつは俄然やるに限りまさァ
最終人類史のディアボロスのすっかり通例でござんすね
●混浴側行き(全身包帯&ハーフパンツ型水着)
ってなわけで、組の面子とでかい風呂に参りやしたぜェ~
仮装するまでもなく全身包帯グルッグル巻きってェのがあっしの常ではありやすが、一応仕儀に沿って南瓜頭を被り、そうして湯舟に浸かっておりやしょう
……頭ン中に熱が籠もって、新手の蒸し風呂みてえな味わいがある所でさァ
ンン、あの骨格に肉と腱の付き方走り方
ありゃ唯妃と透のに相違なし(女性陣の体のラインにはしゃぐとかでなく、あくまで人体の構造で人を捉えるとかいう変わった頭をしている)
よう二方、くつろいでおりやすかァ~
差し詰め水蜘蛛(唯妃。)と水辺のラミア(透。)の仮装とでも言わんばかりの一行でござんすね、カハハ
「またぞろデカい抗争の気配も漂って久しい昨今――」
それが、奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)の現状に関しての認識であり。
「ってなわけで地獄変エネルギー、此度も抜かりなく貯めるべし。よござんす」
一つ頷く娑婆蔵がパレードの方にも顔を出していたのも理由は同じモノだったに違いない。
「いらっしゃい、ようこそハロウィンの湯へ。入浴用の仮装は借りてゆかれるかな?」
入浴施設の入り口を入ってすぐに設けられていたのは、入浴時に使う仮装の貸し出しスペース。積まれた箱を後ろにスタッフらしき人物が娑婆蔵へ尋ねてきて。
(時季の催しに沿って遊興に及べば『それで為せる』ってんなら、英気の養いついでに丁度良し、こいつは俄然やるに限りまさァ)
娑婆蔵にここで首を横に振る理由もない。・
「へい、そいじゃ一つお貸し願えやすか?」
「はいどうぞ。いいお湯を」
差し出された被るタイプの南瓜を受け取ると、その足で混浴の暖簾をくぐり男性用の脱衣場へ。組の面子と【奴崎組】として参加した娑婆蔵ではあるが男性は娑婆蔵のみ。よって他のメンバーと合流できるのはおそらく浴場内となる。仮装するまでもなく全身包帯グルッグル巻きが常の娑婆蔵は包帯の方は解くこともなく、衣服を脱ぐとハーフパンツ型の水着に着替え。
「さて」
仕儀に沿って南瓜頭を被るとガラス戸の方へと向かい、浴場へ足を踏み入れると湯舟へ向かっていった。それから数分後。
「ハロウィンに入浴とは」
女性側の脱衣所の中で黄泉王・唯妃(アトラク=ナクアの娘・g01618)は呟いていた。
「全く関係ないですけどとりあえず楽しもうとするのって日本人の血がなせる業ですよね。バレンタインもそうですし」
「日本人教会で式挙げて正月は寺と神社にいくごちゃ混ぜ万華教信者なとこあるからね……」
今年の水着コンテストでも着用した水着を身に着けながら穏やかな微笑みに微妙さを含ませた唯妃へ、薬袋・透(無彩の魔女の系譜・g02087)もまた黒いビキニに着替えつつ頷いた。二人の近くの脱衣籠近くには南瓜の被り物が置いてあり。
「後はこれを被るだけです」
「被る……ね」
流行の服装が好きな透としては思うところあったのか、数秒ほど南瓜と睨めっこを経て。
「これ、思ったよりも視界狭いね」
脱衣場を出て浴場へ入ってゆくのは、カボチャの被り物で頭部をすっぽり覆った二人。大丈夫と透が声をかけるも。
「確かに湯気と視界の狭さから若干足元が覚束なくなりますが――」
唯妃には備えがあったのだ、周囲をディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界と変える力が。
「これで安心です」
「あー、完全視界。湯気の方は何の問題にもならなくなったね」
恩恵にあずかった透もすぐ納得して。
「では娑婆蔵さん達を探すといたしましょう」
と歩き出そうとした唯妃はふいに足を止める。
「どうしたの?」
「そういえばどんな仮装をしてるのか聞いていませんでした」
「あー」
急に立ち止まった唯妃に訝しんだ透だったが、理由を聞けば得心はいって。
「まあ身体つきと全身を覆う包帯ですぐ見分けがつく事でしょう」
「言われてみるとそうかもね」
再び歩き出す唯妃の後ろで一つ頷いてから周囲を見回し。
「ミイラ男コスの人もいるかもしれませんが」
「確かに……いてもおかしくないけど、包帯がお湯を吸っちゃわない?」
付け加えた唯妃の言葉に反応して振り向いていた頃。
「これも意外と……頭ン中に熱が籠もって、新手の蒸し風呂みてえな味わいがありまさァ」
娑婆蔵は南瓜頭を被って湯船に浸かっていた。下手に歩き回るとすれ違うと思ったのかもしれないが、その判断は正しかったようだ。なかなかが見つからないことに足を速めた唯妃の姿を被り物に空いた穴の限られた視界に認めたのだから。
「ンン、あの骨格に肉と腱の付き方走り方、ありゃ唯妃と透のに相違なし」
結果的に探している方より探されている方が先に発見することになった訳だが、それはそれ。
「よう二方、くつろいでおりやすかァ~」
まだ遠い二人に娑婆蔵は呼びかけ。
「差し詰め水蜘蛛と水辺のラミアの仮装とでも言わんばかりの一行でござんすね、カハハ」
「むっ。あの全身の均整の取れた筋肉と笑い声は娑婆蔵さんですね!」
声をかけられて振り返った唯妃は確信すると娑婆蔵の浸かる浴槽の方へと進んでゆく。
「いたいた、こんなところでも目立ってるわね」
そうして唯妃が突然一方に進んでゆけば、透も進む先に居る娑婆蔵を認めたようで。
「あれ? けど――」
ただ、幸か不幸か先ほどの唯妃が確信に至った独言は聞こえておらず。だからこそ娑婆蔵を見つけた理由が気になり。
「ところでどうやって僕達を見つけて……骨格と肉のつき方? に、似た者夫婦……」
二人仲良く浸かり始めた娑婆蔵たちに質問して若干引くこととなるのだが。
「でも確かに見比べてみると違うかも。僕は骨太のがっしりめ体型だけど唯妃ちゃんは細くて引き締まってしなやかだし組長さんはバランスよく鍛えてる感じだし……」
近寄って見れば一応は納得して。
「まあまあゆっくり湯船に浸かるといたしましょう」
「だね。ハロウィンに温泉、最初は驚いたけど寒くなり始めてるときに温かいものって純粋に嬉しいのよね、案外悪くないかも?」
唯妃に促され湯舟に身体を委ねると、ぷかぷか南瓜の浮かぶ温かなお湯が透の身体を芯から温めてゆく。
「ていうかこれ、はたから見たら絵面が凄くシュールじゃないかしら?」
などとふと我に返って思ってしまいもしたものの、暖かな時間はゆっくりと流れ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
日向・銀河
アドリブOK
服装:黒地に赤のメルト柄のサーフパンツに尻尾は鞘のようなテールカバー付き
いいねェハロウィンの湯、堪能させてもらうぜェ?
最近は冷え込む日も増えたしこんなドラゴニアンの姿になっちまったモンで刻逆前の人間の時より寒いのが苦手になったからゆっくりと風呂で温まりてェところだなァ。
今年はもう色々と大変だったが溜まりに溜まった疲れは
ざばーっとあったけェ湯に流して身も心も浄化するように癒して僅かに残った今年も来年以降も頑張りてェもんだぜ。
サーフパンツに着替えて体洗っていざ混浴風呂へ!
ハロウィンらしいポップホラーな飾り付けたっぷりされてる風呂場で
のんびり湯に浸かりながら過ごすハロウィンも悪くはねェぜ。
ぷかぷかしてる小さな南瓜も可愛いもんだなァ。
南瓜の被り物もついでに被ってみるか。
ハロウィン期間限定の湯も入ろっと。
真っ赤な吸血鬼の湯とかオレンジ色のハロウィンの湯とかキャンディみたいな色のトリックオアトリートの湯とかミルキーな乳白色のおばけの湯とか毒々しい色の魔女の湯とか!
ぐるるる…癒されるゥ…。
「ほう、既に入浴客は居るようだなァ」
浴室の方からの声で先客が居ることは明らかだったが、湯舟は複数あるようで気にするようなことでもない。
「それだけ良い風呂ってことだ。いいねェハロウィンの湯、堪能させてもらうぜェ?」
ただ日向・銀河(景星鳳凰・g04685)は脱衣所でサーフパンツに着替えると尻尾を鞘のようなテールカバーに収め。浴場と脱衣場を仕切るガラス戸の方へ。
「最近は冷え込む日も増えたし、こんな姿になっちまったモンでか昔より寒いのが苦手になったからゆっくりと風呂で温まりてェところだなァ」
ガラス戸の結露で浴室内が温かいのは入る前から銀河にも予想はついた。
「今年はもう色々と大変だったが――」
溜まりに溜まった疲れは暖かい湯に流したい。そして身も心も浄化するように癒されたい。気づけば銀河の手はガラス戸を開けていて、暖かな湯気が銀河を出迎える。
「さァて、どこにすっかねェ」
首を巡らせれば湯舟はいくつも。先客が居るものもあれば誰も浸かっていないものもあって。
「……っぅ、あったけェ」
ハロウィンらしいポップホラーな飾り付けたっぷりされてる浴槽の一つに身体を沈めれば、思わず声は口から洩れて。
「こういうハロウィンも悪くはねェぜ。ぷかぷかしてる小さな南瓜も可愛いもんだなァ」
そうして暫く温まっていれば、僅かに残った今年も来年以降も頑張りてェもんといった願望は疲れが取れてきたからか、十分やれそうだと言う予感へ変わってゆき。
「これもついでに被ってみるか」
持ち込みはしたが被っていなかった南瓜の被り物を装着すると霧のいいところでお湯から上がった。
「ハロウィン期間限定の湯も入ろっと」
とはいえ湯舟はたくさんあるのだ。
「真っ赤な吸血鬼の湯とかオレンジ色のハロウィンの湯とかキャンディみたいな色のトリックオアトリートの湯とかミルキーな乳白色のおばけの湯とか毒々しい色の魔女の湯とか!」
もはや全制覇する勢いで銀河は次々試してゆき。
「ぐるるる……癒されるゥ……」
参加者が入浴を満喫する中、やがてこの催しも終わりを迎えることとなる。
「そっか、もうおしまいかァ」
終了間際を告げるアナウンスにぐっと伸びをするとお湯から出て脱衣所に向かう銀河の背中をぷかぷか浮かぶ南瓜たちだけが見ていた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!