リプレイ
麗・まほろば
長いヤ・ウマトでの戦いでも、唯一空白になってるのがオホーツクだよねぇ
さぁ頑張って調べ尽くすぞぉ!
もちろん、拠点特定を優先!
オホーツクは妄想するだけでも候補が多すぎるからね!
【水面走行】を展開!
海戦装【聯合艦隊旗艦 超々々々弩級戦艦『紀伊』】と仮想接続!
さあ、命からがら逃げてもらうよ!
【51センチまほろば砲】でクロノヴェーダを狙う――と見せかけて、太平洋方面へ派手に水柱を立ててオホーツク方面に逃げるように仕向けるぞ!
「ハワイ方面へ逃がすと超大和と合流してしまう。太平洋に逃げようとする冥界機を残らず撃滅し、逃げ切る可能性を微塵も残すなぁ!」ってね
まるでオホーツクになにかあると気がついていないように振る舞うよ(もちろんない可能性もあるけれど)
太平洋方面に逃げる敵は、言ったことを本当にするために砲撃する
まほろばを狙う攻撃は「まほろばから隙を作る攻撃である」と見なして、急所からは逸らしつつも受ける
押し切れば逃げ切れるという希望も与えないとね!
鬼が出るのか蛇がでるか。はたまたアルタンウルク……かな?
●追撃
――水面走行を展開!
麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)は海面に降り立つと身軽に駆けだした。やる気は十分、北の風が肺腑を冷やす。
(「長いヤ・ウマトでの戦いでも、唯一空白になってるのがオホーツクだよねぇ。さぁ頑張って調べ尽くすぞぉ!」)
新宿駅で得た情報どおり、彼方を逃走してゆくトループス級の姿をまほろばアイが捕捉する。しかし、今回ばかりはアレに命中させるつもりはなかった。
(「もちろん、拠点特定を優先! オホーツクは妄想するだけでも候補が多すぎるからね!」)
――海戦装【聯合艦隊旗艦 超々々々弩級戦艦『紀伊』】と仮想接続!
さあ、命からがら逃げてもらうよ!
まほろばの体表に複雑な回路が浮かび、紋章のように輝きだす。と同時に、【51センチまほろば砲】が火を吹いた。
海が泡立ち、トループス級は恐怖の目で振り返った。
「デ、ディアボロス!」
やつらが危惧していた予感が的中した形だが、まほろばは派手に声をあげた。
「ハワイ方面へ逃がすと超大和と合流してしまう。太平洋に逃げようとする冥界機を残らず撃滅し、逃げ切る可能性を微塵も残すなぁ!」
無論これは、トループス級にしてみればいささかアレな物言いだったに違いない。まほろばの言葉を裏付けるように、太平洋方面に派手な水柱があがる。
『竜堕児・フクリュウ』は余裕を取り戻してとがった歯をみせてクスリと笑みながら、突進を仕掛けてきた。
まほろばも内心笑みを浮かべたが、至極真面目にこの攻撃を受けてやった。無論、少し体躯をねじって急所からは逸らしつつ、やられてみせた。
「ううっ」と大仰に呻きながら、一撃後離脱して逃げてゆくその背を、薄く開けた瞼の奥で輝く瞳がとらえる。
(「本当に太平洋方面に逃げるなら、真面目に砲撃するからね」)
追撃を再開しながら、まほろばは敵の動向を余さずとらえようとする。押し切れば逃げ切れるという希望を与えつつ、このまま敵を追い込むのだ。
(「やはりオホーツク方面を目指すか。鬼が出るのか蛇がでるか。はたまたアルタンウルク……かな?」)
苦戦🔵🔴🔴🔴
ラキア・ムーン
……ふむ、最近は何かやたらと敵に対して演技をしたり作戦に乗ったりしている気がするな
欺くのも技術だ
……演劇でも習うべきかな、いつまでも大根役者ではな
水面走行を使用し、単独で敵を捜索していこう
双眼鏡で周囲を探りながら海上をあてどなく、ふらふら気を緩めながら捜索……するフリをしておこう
これだけ広いんだ、まあ見付けるのは無理だろう
そんな感じで適当に哨戒をこなすような感じで移動
フクリュウと遭遇したら、急いで捜索グッズを仕舞い……焦って双眼鏡を海へ落とし想定外の遭遇といった感じで敵の方が優位な状況にあるように見せかける
【Call:Wing_Edge】起動
とりあえず風の刃を展開し、焦って狙いを外す感じでフクリュウの足下辺りに落すように放つ
攻撃が当たらない様に調整しつつ、風の刃を放った後は即反転
敵に背を向け、急いで海域を離脱しようとする動きをして敵の突撃を背後から受けよう
突進に突き飛ばされた後は、槍を杖がわりに立ち上がり早々に離脱
敵が此方を余裕で追い払った感じに動こう
アドリブ等歓迎
●役者
ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)も単独で敵の捜索を行っていた。
周囲にはどことなく孤独と荒々しさを感じさせる北方の海が果てしなく広がっている。
(「……ふむ、最近は何かやたらと敵に対して演技をしたり作戦に乗ったりしている気がするな。欺くのも技術だ……演劇でも習うべきかな、いつまでも大根役者ではな」)
手にした双眼鏡で周囲を探りながら、潮風に揺れる銀髪をすくように後ろにはらう。海上をあてどなく、ふらふらと気を緩めながら捜索……しているように多分、敵からは見えるはずだ。
適当に哨戒をこなしているような雰囲気を纏ってラキアはゆる~く波間をたどっていく。
そして。
「これだけ広いんだ、まあ見付けるのは無理だろう」、なーんて呟いてみたりしながら、チラリと波間に見つけたフクリュウらしき姿。
双眼鏡を目にあてたまま、「あっ」と一声、捜索グッズを慌てふためいてしまおうとしたら、双眼鏡がぼちゃりと海へおちて飛沫をあげる。
「あー、あっ、え、と」
らしくない、らしくないんだけども、演技しながら視線の端っこにちゃんと敵影はとらえている。
フクリュウはギザギザの歯をみせて見下したような笑いを浮かべた。
【Call:Wing_Edge】起動、少し手前を狙って展開した風の刃を放つ。それは、狙い通りに、身構える敵の前方で海を斬り裂いた。
フクリュウの笑顔はますます冴え、ラキアは油断しつつある敵に背を向けた。
(「狙いどおり、うまくいったな」)
無様に逃げて離脱する演技をみせると、その背にフクリュウが突進してきた。
「キャハハ。お前みたいなドジなディアボロスもいるんだな」
嬉しそうな敵の声も背後に刺さる。全て……全て想定どおりだ。ラキアは突き飛ばされ、槍を杖替わりに立ち上がって、早々に離脱するフリをする。
「これで勘弁してやるよ!」
さすがにフクリュウも深追いはせず、捨て台詞とともに波を蹴立てて遠ざかってゆく。
ラキアは槍を手に再び転進する。
(「此方を余裕で追い払ったと思ってくれただろうか。しかし……」)
執拗な追跡はこれからである。
苦戦🔵🔴🔴🔴
月鏡・サヨコ
オホーツク海は、暗黒世界蝦夷共和国や、アルタン・ウルク支配下の樺太及びカムチャツカと隣接する海域
仮に「AU作戦」や「ER作戦」が外交に関わる作戦とすれば、その拠点が存在しても何らおかしくはない
……この調査は今後の方針を左右する可能性がある。慎重に往こう
【水面走行】を借りて逃げる冥海機を追走する
敵を発見したら「逃がすな、奴らをミッドウェーには向かわせない」と頓珍漢な発言と共に『特設魚雷射出装置』を展開
見た目には派手だけど、実際には隙間が多く命中弾があまり出ないように魚雷を放ち、敵にわざと攻撃を切り抜けさせよう
ちっ、弾切れか!
魚雷を撃ち尽くして毒づくのに気付かせ、攻撃の好機と見てもらおう
敵の突進と衝突する直前に《海戦装用増設防盾》で防ぎつつ、【水面走行】を解除して沈没
魚雷射出装置に仕込んだ証拠隠滅用爆薬を起爆させ、撃沈し爆散したかのように見せかける
ここからは【水中適応】の出番だ
安心して拠点に戻っていく敵の航跡と《試製型攻性電探》の反応を探り、潜水状態で密かに追跡を続行
……尻尾を掴ませて貰おう
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情&セリフ】
荒浜を壊しまくってようやく得た機会だ逃さない
まずは謝っておくけれど途中で怒鳴るが気にしないでもらえると助かる
何やってんだよ!このまま見失ったらお前らのせいだからな(演技)
さて、うまく釣り餌に引っかかってくれるといいがな
【行動】
仲間とは声を掛け合って演技にも合わせられるようにしておく
使用できる残留効果は全て使用する
水面走行を借りて行動
まずはパラドクスを使用し電光警棒の電流制限を解除して鞭状の電流で打ち据えて攻撃する
鞭の長さの範囲内なら軌道も変えられるから
敵の不規則な軌道であっても対処は困難だろう
敵からの攻撃は盾のフェイク・プリドゥエンで防ぐ
ただ目的は敵を見失った振りをすること
攻撃すると見せかけて海面を打ち水飛沫をあげて視界を不明瞭にし
「このままじゃ見失ってしまう!」と慌てている演技をしよう
それから仲間を怒鳴って連携も全然できていないと示れば油断してくれるかもしれないな
作戦成功のために臨機応変に対処する
●蒼光
周囲は北方の海が寒々とどこまでも広がっている。
月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)も水面を駆けていた。
(「オホーツク海は、暗黒世界蝦夷共和国や、アルタン・ウルク支配下の樺太及びカムチャツカと隣接する海域。仮に「AU作戦」や「ER作戦」が外交に関わる作戦とすれば、その拠点が存在しても何らおかしくはない
……この調査は今後の方針を左右する可能性がある。慎重に往こう」)
作戦開始直後。荒田・誠司(雑草・g00115)も決意を新たにしていた。
(「荒浜を壊しまくってようやく得た機会だ、逃さない。その為にも……ん、そうだ」)
彼は、サヨコの姿に気づいて「おーい」と呼び止め、声をかけておく
「まずは謝っておくけれど、途中で怒鳴るが気にしないでもらえると助かる」
「あなたの作戦上、ということか。それなら私のほうも変な動きをしても適当にあわせておいてほしい」
「わかった。うまく釣り餌に引っかかってくれるといいがな」
誠司は「宜しくな」と離れていき、再び二人は一定の距離を保つ。
この果てもない海上の追走劇を演じるのも、ただ一つの疑問を解明するためだ。
(「あの冥海機達はどこへ逃げようというのか」)
周囲を探索することしばし、やがてサヨコはトループス級の姿を波間にとらえたと思った。
「逃がすな、奴らをミッドウェーには向かわせない」
サヨコは鋭い声をあげ、『特設魚雷射出装置』を展開した。もちろんこれは頓珍漢な発言ではあるが、敵にしてみればニンマリだろう。
サヨコは攻撃を放ち、大量の魚雷が飛んで行くが、敵はサヨコの思惑通りに、スイスイと余裕でこれを切り抜けていく。
「やってやるぜ!」
誠司もサヨコの発言に合わせて、電光の鞭(ライトニング・ウィップ)で畳みかけるように……みせかけた。電光の鞭はクロノヴェーダを追いかけるように見えて、微妙にそれる。
彼は盾のフェイク・プリドゥエンを構えて海馬の突撃に耐えようとした。同時に攻撃の鞭で海面を打ち、派手な水しぶきをあげて焦ったような声をあげる。
「このままじゃ見失ってしまう!」
一方のサヨコもうまくこの混乱状態を盛り上げた。
「ちっ、弾切れか!」
「何やってんだよ! このまま見失ったらお前のせいだからな」
怒声をあげる誠司を後目に、フクリュウがサヨコに突進する。
サヨコは《海戦装用増設防盾》で防ぎながらも、爆発とともに水中へと沈んでいく。「おい!」
誠司は戸惑いを見せながら、激しい水しぶきの中、駆け去ってゆくフクリュウを見失った演技を続けた。
そしてサヨコは水面走行を解除して、タイミングよく水中に沈んでいった。密かに仕込んでおいた爆薬はうまく起爆してくれた。あとは、水中適応を起動して敵の追跡を再び続けるのだ。
(「うまくいった。安心して拠点に戻っていく敵の航跡と《試製型攻性電探》の反応を探り、潜水状態で密かに追跡を続行……と」)
しばらくすると、誠司が合流してきた。
「油断してくれたらしいな。このままつけよう」
「ああ……尻尾を掴ませて貰おう」
二人は水中を追跡していった。敵は迷いなく、ある一定の方角に向かっていた。
「この方面には海軍基地や島はないはずだがな」
「ああ。この方角は樺太……つまりこのディヴィジョンでは樺太海、だな」
樺太はアルタン・ウルクのディヴィジョンなので、冥海機ヤ・ウマトでは海である。
追跡を続けて、どのくらい経った頃だろうか。
サヨコは不思議な感覚にみまわれて、海面へと浮上した。クロノヴェーダは盛んに逃げていたが、今は減速しつつあった。
だが、サヨコが気付いたのは別のことだ。
「……聞こえる」
すぐに誠司もそれに気づいた。
空と海の間に奏でられる波の音と風の音……だがそれに融和するような妖しい歌声が聞こえてくる。
「……呼んでいる……のか?」
サヨコが呟いた瞬間、誠司が叫んだ。
「新たな敵だ、浮上してくる」
「あのクロノヴェーダ、目的地に到着したということか」
「やはり樺太海、だったか」
二人は一瞬、視線をかわす。
逃げる冥海機を救援するためだろう、アヴァタール級の潜水艦『モビィ・ディック』と、護衛のトループス級『ローレライサブマリナー』が、行く手に姿を現した。
苦戦🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
ラキア・ムーン
さて、案内ご苦労
先程は遅れを取ったが、貴様らの狙いを推測出来る材料は揃った
芝居は終わりという事だ、さておひねり等は無いかな?
やはり慣れぬ芝居より、こうしてやり合う方が性に合う
では先程の礼を返させて貰う!
救援機動力で仲間に合流し水面走行でフクリュウへと仕掛ける
《RE》Incarnationを構え、敵との距離を詰めていこう
【Call:Flame_Edge】起動
槍先へ炎の刃を展開
刃を伸ばし槍を薙刀のような形態へ
前傾姿勢で構え直して接近
一気に駆け出し、此方の間合いに
前方に捉えたフクリュウへ槍を振って「薙ぎ払い」
伸ばした刃で敵を燃やしながら斬り裂き、ダメージを重ねていこう
敵が突進してきたら槍を両手で持ち、前面に展開し防御態勢
そのまま敵の突進に合わせて踏ん張り、防御と敵の移動を妨害するように動く
鍔迫り合い、正面から敵の攻撃を防御し敵の反応を覗おう
先程は、随分と世話になったな
しっかりと礼はさせて貰う
貴様らに余計な策を講じさせるつもりは、無い
此処で果てて貰うぞ
アドリブ連携等歓迎
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
さっきは仕方がなく情けない姿を見せたが今度は同じように行くと思うなよ
玩具と思って侮ると後悔するぞ!
【行動】
仲間と声を掛け合いながら積極的に連携して行く
戦闘中は水面走行を借りたり
水中適応を使い行動する
使用できる残留効果は全て使う
まずはパラドクスを使用し銃型のバブルメーカーを製作
空気中ではシャボン玉、水中では泡を放出する
どちらも味方や地形にはただのシャボン玉や泡だが
敵に触れると爆発する仕組みになっている
陣形を組んで攻撃しようが
シャボン玉や泡に触れないように戦闘を行うのは難しいだろうし
ある程度の範囲まではカバーできるはずだ
乱戦になっても味方には効果が薄いから使える
敵からの攻撃は盾のフェイク・プリドゥエンで音波を受けて出来るだけダメージを軽減させる
必要なら臨機応変に対処する
月鏡・サヨコ
あの歌……まさか、アルタン・ウルクを誘い出す気で……
実際どうかは兎も角、放置する理由も、宗谷の配下が合流することを許す必要もない
……ここに展開している冥海機は、全て沈めてしまおう
【水面走行】を借りて海上を駆け、フクリュウが迎えと合流する前に背後から急襲
更に【通信障害】を発動し、この状況が樺太海で活動する他の冥海機部隊に伝達されるのを防ごう
≪対艦軍刀『銀鉤』≫に≪電磁投擲鞘『斗號』≫から給電した状態で抜刀
満ち溢れた電力を軍刀の内部機構に注ぎ、『プラズマスラッシュ』を発動する
刀身を延長するように伸びた長大な雷撃の刃を横に大きく振るって、敵群を薙ぎ払い殲滅しよう
意図的な苦戦で受けたダメージを【グロリアス】で多少なりとも補填し、連戦に耐えられる状態を整えられればなお良い
樺太までの案内には感謝する
だけど、見逃すことはできない……悪く思わないで
突進に対しては≪海戦装用増設防盾≫でのガードに加え、今度は槍と刀で打ち合って弾く防御方法も併用し直撃を避けよう
●本気
「ここがあいつらの目的地か……まずは先ほどの礼を返させてもらおう」
合流したラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)が言った。
「トループスも集まって来たしな」
荒田・誠司(雑草・g00115)が戦意をあらわにラキアに応じる。さっきは作戦上やられてみせたが、その借りは返すのだ。
追っ手を逃れた(と勘違いした)トループス級が思惑どおりにこのポイントに集まってきていた。
月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は何事か考えている表情だったが、仲間の会話を聞いたことで、脳裏に浮かんだ嫌な予感を無理やり振り払った。
――あの歌……まさか、アルタン・ウルクを誘い出す気で……。
嫌な予感がしたが、その真偽はともかく今は優先すべきことがある。
「敵が合流する前に背後から急襲だ」
敵を放置する理由も、宗谷の配下が合流することを許す必要もない……ここに展開している冥海機は、全て沈めてしまおう。
三人とも、考えていることは同じであっただろう。あえて拠点を特定するためにトループス級を逃がしたが、目的を達成した今、その手加減ももう終わりだ。
「案内ご苦労!」
ラキアが《RE》Incarnation 、再誕の名を関した突撃槍を手に豪快に仕掛けた。
――【Call:Flame_Edge】起動。
槍先へ焔が宿る。炎熱が形作る刃はラキアの意志を受けて槍を薙刀のように見せた。戦闘の一瞬、海面を蹴り一気に狙ったフクリュウを薙ぎ払う。
「ああっ」
「なんでっ」
「芝居は終わりという事だ、さておひねり等は無いかな?」
さっきまでは油断していた敵の表情がガラリと変わる。
――やはり慣れぬ芝居より、こうしてやり合う方が性に合う。
同時に発動した敵の突進を槍を巧みに操って耐え、ラキアは確かな一撃を叩きこんだ。
「先程は、随分と世話になったな。しっかりと礼はさせて貰う」
沈みかけたクロノヴェーダからの返事は、あわあわと意味のない言葉の羅列だった。
トループス級は自分達が利用されたことに気づいただろうか。
気づいたとしても既に遅い。
ディアボロス達は先ほどとは全く違う動きをみせて、トループスの群れを殲滅にかかった。
「さっきのディアボロス、今度はおもちゃかい? ヒャヒャ」
それでも今なお懲りずに、奇声をまじえて向かってくるトループス級もいる。
しかし有無を言わさぬ誠司の攻撃が先に炸裂した。
「玩具と思っていると後悔するぞ!」
なるほど彼が手にしているのは銃型のバブルメーカーである。一見可愛らしいおもちゃに見える……だろうか。
しかしそれは誠司の操るパラドクスで、夢のようなシャボン玉を吐いた。
――さあ来い。
「ヒャハハァ……ギャッ!」
敵の隊列を組んでの反撃に真正面からぶつかると、シャボン玉は次々に爆裂した。フクリュウの放つ怪音波をかいくぐり、パラドクスのシャボン玉は奴らの悪夢に変わる。爆発の閃光とともにクロノヴェーダが沈んでいく。
盾のフェイク・プリドゥエンで自分へのダメージを抑えると、誠司は次の標的を定める。
(「陣形を組んで攻撃しようが、このパラドクスを完全に避けるのは難しいだろう。乱戦も望むところだ」)
さっきは仕方なく情けない姿をみせたが……今度はそうはいかない。
一方サヨコも容赦なく敵を始末していった。
フクリュウ達は味方との合流まであと一歩のところで、永遠に足止めされることになる。
「逃がさない」
ディアボロス達の意志は明確だった。
サヨコは電磁投擲鞘『斗號』から『銀鉤』を抜刀した。使うパラドクスはプラズマスラッシュ、抜き放たれた対艦軍刀からは青白い雷撃のプラズマが滴る。
攻撃と反撃は同時。
海戦装用増設防盾で突き抜けてくる敵のダメージを防ぎ、海馬を刀ではらい……そのまま、青白い電光のヴェールを曳く刀身を大きく振るって、サヨコは突進してくる敵集団を薙ぎ払った。
海面を電撃が走り、海馬の敵兵が海に呑まれる。
オホーツクの海は荒れた。
「樺太までの案内には感謝する。だけど、見逃すことはできない……悪く思わないで」
「あ、案内……そんな」
断末魔の敵は敢え無く沈んでゆく。
グロリアスの光に包まれながら、サヨコは短い間、そのフクリュウを見送った。
こうして、ディアボロス達の活躍により、『竜堕児・フクリュウ』達は、頼るべき味方を前にあっさりと壊滅した。
暫時、海に静けさが戻り、ディアボロス達は自然、ローレライ・サブマリナーに守られた『潜水艦『モビィ・ディック』と対峙することになる。
静寂を破ったのは苛立たし気な白鯨の冥海機だった。
アヴァタール級は、傲慢さが滲む口調で逃げてきたトループス級を蔑んだ。
「愚カ者ガ、アッサリト沈ミオッテ! ワザワザ出向イテヤッタガ、ドウヤラ使エナイ奴ラダッタラシイ。コウナッタラ偉大ナル俺様ガディアボロスヲ……」
アヴァタール級はさらに威嚇や自慢を並べたてたが、ディアボロス達は別のことに気づいていた。
それはあの『歌』だ。戦闘中は気にする暇もなかったが、静かになれば不可思議な海からの歌声に改めて気づく。
ディアボロス達は油断なく構えながらも、小声で意見を交わした。
「まずは、あの『ローレライサブマリナー』から片付けて様子をみるか」
「ああ。とにかく目の前のこの敵を殲滅しないとな」
「確かにそうするしかないようだ。皆、油断しないで」
素早く意見がまとまったところで、鯨が気持ちよく哄笑をあげた。
「……俺様ノ姿ニオジケヅイテ、一言モ言エヌカ、ディアボロス!」
『潜水艦『モビィ・ディック』は演説の終わりに自分の配下に命令を下す。
「……オイ、オマエ達。ディアボロスヲ片付ケロ。俺様ガデルマデモナイ」
今度はラキアがおもむろにそれを受けて立った。
「誰からでも構わないぞ。貴様らに余計な策を講じさせるつもりは、無い。此処で全員果てて貰うぞ」
ローレライ・サブマリナー達が命令を実行するために向かってくる。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
ラキア・ムーン
任務とは言え、随分と僻地にまで赴いたものだな
やはり海を領域とする輩は、潜伏されるとやり辛い
折角足取りを掴んだんだ、この機会逃さんさ
引き続き水面走行で水上を駆ける
敵の動きを観察し、狙いを定める
敵の進路や視線の先などを確認し動きを予想
ウミガメ型海戦装の側面から狙う様に軌道を設定
【Call:Flame_Bullet】起動
炎弾を生成、まずは直線軌道で飛ばしローレライサブマリナー目掛けて一直線で進むように射出
ある程度近付いたら設定した軌道へ変更
敵側面を目掛け追尾させぶつけ炎弾を「爆破」
炎を燃え上がらせ、次の攻撃時に狙いやすいように目印としよう
《RE》Incarnationを構え敵の攻撃に備える
敵の舞いに魅力されないよう集中しつつ、未来予測で1秒先の舞いを視界に同時表示
例えどれほど優雅であろうとも、重なりだぶって見えれば興醒めというもの
機雷原に近付いたら、手近な機雷を構えた槍で「薙ぎ払い」爆破
近距離での爆破ダメージに切り替え、少しでもダメージをコントロール
即座に追撃出来るよう態勢を整える
連携等歓迎
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
相手が侮っているなら好都合。逃げられると厄介になる
目には目を、歯には歯を。そっちが飛び道具ならこっちだって飛び道具だ!
どんな絵図が頭に浮かんでいるのかはしれないがそれも全て叩き潰す!
【行動】
水面走行や水中適応を使用して行動
仲間とは声を掛け合い積極的に連携していく
使用できる残留効果は全て使用する
まずはパラドクスを使い
射程範囲内に入った対象を自動的で狙うガトリングガンを製作して攻撃
範囲内に入った対象へ攻撃するから近づかれる前に処理しつつ攻撃できるはずだ
それでも撃ちもらした攻撃は盾のフェイク・プリドゥエンや警棒で受けて防御する
直接当たって爆破を食らうよりはマシだろう
必要なら臨機応変に対処する
●ローレライサブマリナー①
ディアボロス達は展開する敵部隊をめざして海面を蹴った。
ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は敵を見つめ、ふと薄く笑みを浮かべる。
(「任務とは言え、随分と僻地にまで赴いたものだな」)
このあたりは、見渡す限り厳しく青い北方の海が広がる。
そこに、クロノヴェーダが巣くい、戦いが始まる。
すると荒田・誠司(雑草・g00115)が、ゴーグル越しに視線を送ってくる。
「侮られているなら好都合だ。逃げられると厄介になる、仕留めるぞ」
「ああ。海を領域とする輩は潜伏されるとやりづらいからな、この機会は逃さんさ」
戦闘開始の合図なんてない。そのままディアボロス達は呼吸をするように戦いに身を投じた。
北の荒波が足元で鏡のように凪いで、ラキアが疾走する。寒風を受けて長い髪が風を孕み、愛用の武器を携えて。
一瞬にラキアは狙いを定めた。
(「【Call:Flame_Bullet】起動。照準はウミガメ型海戦装の側面に」)
ボッと炎の魔力が音を立てて渦巻く。ラキアはパラドクスの炎弾を放った。はじめは直線軌道を飛ぶとみえた炎弾が、敵を追尾し、狙い通りに派手に爆発した。
水柱が上がり、パラドクスの炎が燃え上がる。
「……畳みかける」
誠司も水面を飛ぶように駆ける。
『こいつで蜂の巣になりやがれ!』
――即席製作:全自動機関銃(インスタントメイク・オートマチックガトリング)!
起動したパラドクスがトラップメーカーとゴーグルをつなぐ。瞬間、誠司の手にはガトリングガンが握られていた。
弾幕が海とクロノヴェーダを斬り裂く。
パラドクスの銃弾が敵の一団に降り注ぎ、次には誠司は水中に潜って自在な動きでトループス級を翻弄した。
(「目には目を、歯には歯を。そっちが飛び道具ならこっちだって飛び道具だ!」)
ローレライサブマリナーは悲鳴をあげつつ沈んでいく。敵を魅了する魔性の少女姿のクロノヴェーダを、彼等は確実に減らしていった。
(「クリティカルやジャストなら近づかれる前に処理できるが、この子亀ときたら……。ま、直接喰らうよりはマシだろうが」)
それでもさほどの痛手を食らうわけでもない。
誠司はフェイク・プリドゥエンと警棒を操作して子亀魚雷の反撃ダメージを抑えるべく立ち回り、敵を効率よく攻め立てた。
一方ラキアは優雅と称する舞の反撃を処理しながらの戦いを展開していた。
(「そうそう簡単に魅了を喰らうわけにはいかないからな」)
ラキアは《RE》Incarnation を構え、機雷を薙ぎ払って爆破した。
(「……ダメージコントロールというやつだな。未来予測でも使えれば面白い舞がみられたかもしれないが、逆説連鎖戦では時間も空間もめちゃくちゃだからな」)
もとい、この程度の力量の敵の手に簡単に乗るラキアではない。終始優勢に敵を攻め立てた。
爆発の衝撃に海が激しく泡立つ。この日、北の海は荒れた。
ラキアは身を翻して、波頭を軽々と跳び越える。衝撃がさめやらぬうちに、即応態勢から次手の攻撃を繰り出した。
『炎弾、広域掃射』
炎が赤く水面を焼く。
そしてその傍から、銃弾が白く海面を穿っていく。
誠司は縦横無尽に海面を走って銃弾の嵐を敵陣に見舞い、容赦のない攻撃を仕掛けた。
(「どんな絵図が頭に浮かんでいるのかはしれないが……」)
――それも全て叩き潰す!
ローレライサブマリナー達は少しずつその数を減らしていった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【未来予測】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
月鏡・サヨコ
アルタン・ウルクは望むままに操れるものではない
あれと戦っていたジェネラル級の龍驤や武蔵ですら、実態はよく理解していなかった
……あなた達に扱えるとでも思うか?
歌は眼前のトループス級だけが歌っているのだろうか?
これが組織だった作戦であるなら、より多くの要員が確保されていそうなものだけど……
戦いが始まる前の静寂の瞬間、聴覚に意識を集中して、戦域外から歌が聞こえてくるか確かめよう
開戦したら【水面走行】で海面を駆けながら『人狗一心・散兵戦術』で仕掛ける
《巡洋戦艦海戦装『黒姫』》から放つ機銃の弾幕で牽制しながら肉薄し、《対艦軍刀『銀鉤』》ですれ違い様に切り裂いては次の敵に狙いを移す
撒き散らされる機雷も機銃で接触前に出来るだけ処理し、被弾を減らそう
更に自身や同様に白兵戦を行う仲間が死角から攻撃されないよう、桂にフォローさせる
【水中適応】で海中に潜んで戦況を注視しつつ、《怪力光線砲『狗號』》を撃つ時々だけ水面上に顔と砲身を出して敵に横槍を
ヤ・ウマトには多数の市民が今も生きている
災害を呼び込ませはしない
麗・まほろば
よーこそウェルカムこんにちは!
こんなところで出会うとは……やはりこの海域もきな臭かったみたいだね!
この先になにがあるのか、見せてもらおうじゃないかぁ! クロノヴェーダ
【水面走行】を展開!
まほろばは正面から敵を引きつけるように堂々と立つよ!
【51センチまほろば砲】! 三式弾『草那藝之大刀』、装填よーい!
目標! 敷設された機雷群!
さぁ、どかーんっと派手にいってみようか!
砲撃開始ぃ!
三式弾とは本来飛行機を包み込むように爆発して逃さないための弾頭だ
その花火みたいな性質を使って機雷を誘爆して掃海、安全な海を作っていくよ!
仲間が安全に作戦を展開できる状況になれば、今度はこの弾子をクロノヴェーダに目掛けても砲撃
海っぱらを焼き尽くすよぉ!
除ききれない機雷には【15.5センチまほろば砲】を盾にすることで身を護る
致命傷からは極力避けられるように行動するよ
さぁ残るはお前だけだよ、アヴァタール級
素直に案内してくれると助かるけど……そんなわけ、ないよね?
●ローレライサブマリナー②
「よーこそウェルカムこんにちは!」
麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)は勢いよくクロノヴェーダ達を迎え撃った。
(「こんなところで出会うとは……やはりこの海域もきな臭かったみたいだね!
この先になにがあるのか、見せてもらおうじゃないかぁ! クロノヴェーダ!」)
一見あたりは何もない海だ。
水面走行を発動し、まほろばは正面から堂々と敵を引き付けるように立つ。金髪が海風に波打ち、白い軍服がはためく。
【51センチまほろば砲】!
三式弾『草那藝之大刀』、装填よーい!
「さぁ、どかーんっと派手にいってみようか! 砲撃開始ぃ!」
『燃、え、ちゃ、えー!!』
パラドクスの三式弾が派手に炸裂する。同時に発動した反撃のエッグボムダンスの機雷原を吹き飛ばし、炎が燃え上がった。
一方、月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は不安を殺し、感情をかくして無表情のままだったが、内面には静かな憤りとでもいえる感情を抱いていた。
(「もしもこれがアルタン・ウルクを呼び込む作戦なのだとしたら……あれは望むままに操れるものではない」)
一体どうするつもりなのか。
「あれと戦っていたジェネラル級の龍驤や武蔵ですら、実態はよく理解していなかった。……あなた達に扱えるとでも思うか?」
深く青い海を渡って敵が押し寄せる。こぼれた問いに答えがあるはずもなく、サヨコもそれを期待してはいない。
ただ、あの歌……このトループス級だけが歌っているのか、それとも……。
だがその思考を断ち切るように、海が燃え上がる。まほろばが敢然と攻撃を開始したのだ。
(「いや、それよりも今は戦闘。敵を倒せば答えは見つかるはず」)
サヨコも敵に集中し、海面を蹴る。
――人狗一心・散兵戦術。
『──往こう、桂!』
パンツァーハウンドの桂が出現し、サヨコの指示通りの動きをみせる。このパラドクスはサーヴァントと手分けして広範囲の敵を攻撃する為のものだ。
「桂、死角に注意して」
サーヴァントに声をかけながらも、サヨコは《巡洋戦艦海戦装『黒姫』》から機銃の弾幕を張る。機雷が弾け、海に弾幕の白い軌跡が奔る。行く手の海中から桂が躍り出て《怪力光線砲『狗號』》を照射した。
サヨコは、次には《対艦軍刀『銀鉤』》を構えてすれ違いざまに弱った敵を斬った。迷いのない動きに、クロノヴェーダは弾けて海の藻屑となる。
(「よし、次」)
ディアボロス達の攻撃に、護衛のサブマリナー達はあっけなく散っていった。
まほろばは、今は【15.5センチまほろば砲】を盾のように構えて敵に最後の猛攻をかけていた。
(「致命傷だけは避けるよ」)
味方の攻撃に呼応するように、残った敵中に砲撃を加える。花火のように炎が海に広がった。
「海っぱらを焼き尽くすよぉ!」
炎の中に残った敵影にサヨコがパラドクスを放つ。ビーム砲が海原を貫き、軍刀が鈍い光を放って敵を討ち砕いた。
(「ヤ・ウマトには多数の市民が今も生きている。災害を呼び込ませはしない」)
サヨコは自らの思いをその一撃に託すべく刀に力をこめる。
そしてその場の最後のローレライサブマリナーが波間に消えた途端に、アヴァタール級が咆哮を上げた。
「オノレエエエエ……!」
波を蹴立てて、まっしぐらにこちらに向かってくる。
(「……休みなしだな。少しは静かにしてほしいものだが」)
サヨコは再び、意識を戦闘に注ぐ。
まほろばが声を大にして『潜水艦『モビィ・ディック』を煽る。
「さぁ残るはお前だけだよ、アヴァタール級! 素直に案内してくれると助かるけど……そんなわけ、ないよね?」
白鯨は身を震わせて向かってきた。
「ディアボロス、オマエ達ハ冥途へ案内シテヤロウ!」
サヨコは決然と視線をアヴァタール級に定めた。
(「ヤ・ウマトには多数の市民が今も生きている。災害を呼び込ませはしない!」)
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【未来予測】がLV2になった!
【防空体制】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
麗・まほろば
んふふ、面白いことを言うじゃない、クロノヴェーダ
だけど冥きに潜るならノーセンキュー
まほろばは水上艦だからね、潜水艦のようにはいかないのです!
【水面走行】を展開!
ネメシス化して【超々々々弩級戦艦級海戦装『紀伊』】と仮想接続!
【13mmまほろば機銃】!
【15.5センチまほろば砲】!
【51センチまほろば砲】!
全門装填用意!
さぁ、まっすぐに突進してくるつもりなら、まほろばも真正面からぶちかますよ!
どれだけ深く潜航しようとまほろばの眼が距離を見過つことはないからね、【まほろばの眼球測距儀】は正確なのです!
砲撃開始! どどーん!
パラドクスで殺しきれない勢いは【51センチまほろば砲】を盾とすることで致命打を極力避ける
かの小説のエイハブのように、右足を持ってかれちゃたまったもんじゃぁないからね
さてここには何があるのかな?
歌の意味は……いや潜水艦の迎撃ということは、この下だったり……?
ラキア・ムーン
武装化された白鯨……か
一般的な冥海機としては異質な姿だが、こういう任務には向いているのだろう
潜水型としては、合理的な姿だ
とはいえ、単身であれば恐れるまでもない
此処で沈んで貰う
限定解除、形状変換
再誕の槍よ、更なる先へ
《RE》Incarnation:Extend、顕現!
水面走行で引き続き海上戦闘
槍を前傾姿勢で持ち、構えて駆ける
モビィ・ディックの姿を補足し続け、槍先に捉え続けるように周囲の観察は欠かさず行動
タイミングを見て【Call:Breaker_Lance】起動
穂先を最大拡張
巨大な槍を形成し、モビィ・ディックへと「貫通撃」を放つ!
回転する魔力を燃やし、肉を焼きながら少しでも深く踏み込み穿つ
敵が潜水し此方を狙ってきたら未来予測で敵の攻撃タイミングを確認
槍を両手で前面に構え盾代わりに
攻撃が命中するタイミングを先読みし想定外からの強襲にならないよう、防御態勢を整えて敵の突進を受けて防御しよう
構えた槍でワンクッション入れ、衝撃を少しでも軽減
即座に立て直せ、追撃出来るように準備しておく
アドリブ等歓迎
月鏡・サヨコ
モビィ・ディック……イースター島近海に侵入したジェネラル級アビスローバーも、そう名乗っていた
敵と同じ名前を背負い、そしてまた別の敵を招き入れようとするとは、因果なものだ
……ヤ・ウマトに、これ以上の外患を持ち込むことは許容できない
【水面走行】状態での戦闘を続行
『閃電・月夜見』を発動し、≪対艦軍刀『銀鉤』≫に長大なプラズマの刃を纏わせる
初めのうちは前方の広範囲を伸びゆく閃光で薙ぎ払い、敵が波の中に身を潜めようと泡立つ水面ごと撫で斬りに
潜行しても慌てず【完全視界】で姿を追い、太刀筋に触れた海水を蒸発させて灼熱の光を鯨に届かせる
ある程度応酬を繰り返して敵が疲弊してきたなら、一気に肉薄
頭部にプラズマ刃を突きつけて外皮を穿ち、体内まで高熱で溶かし尽くして決定打を狙う
敵の突進は潜航中の動きをよく見た上で、上昇してくるのに合わせて背中側に抜ける立ち回りで直撃を回避
躱しきれない分は≪海戦装用増設防盾≫を構えて防御し、威力を軽減しよう
……常世への航路は知っているようだな
ならば、一人で往くといい
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
お前の企みはディアボロスが打ち砕く
残念だがまだ死ぬ気も何もないから冥土には1人、いや1匹で行ってくれ
ただ真正面から粉砕していくだけが戦闘だと思うなよ!
【行動】
仲間とは声を掛け合いながら積極的に連携していく
水中適応や水面走行を借りて行動
使用できる残留効果は全て使用する
まずはパラドクスを使用して鋭い針を備えたダツ型の機械を製作
それを使い攻撃する
敵からの攻撃は未来予測やガードアップを用いて盾で受けて防ぐ
防ぐ時は自分から突進してくる方向に逆らわずに跳んだりして衝撃を正面から喰らわないように工夫する
突進してくるってことは途中から急に来る方向は変えられないってことだ
ダツには追尾性能はあるからどこから来たとしても
敵にしっかり攻撃してくれるはずだ
必要なら臨機応変に対処する
●ローレライの歌声
冥途へ送ると息巻く冥海機に、麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)は言葉を返した。
「んふふ、面白いことを言うじゃない、クロノヴェーダ。
だけど冥きに潜るならノーセンキュー!
まほろばは水上艦だからね、潜水艦のようにはいかないのです!」
他方で荒田・誠司(雑草・g00115)は直接敵の戯言には応えず、その表情はゴーグルに隠れて読めないが、気迫は十分だった。
(「残念だがまだ死ぬ気も何もないから冥土には1人、いや1匹で行ってくれ」)
既に誠司の脳裏には戦法が組み立てられている。
月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)はきりりと冷たい視線で敵を捕らえた。
「モビィ・ディック……イースター島近海に侵入したジェネラル級アビスローバーも、そう名乗っていた。敵と同じ名前を背負い、そしてまた別の敵を招き入れようとするとは、因果なものだ」
応じるラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は冷静に自分の分析を述べる。
「鯨か、潜水型としては、合理的な姿だろう。とはいえ、単身であれば恐れるまでもない、此処で沈んで貰う」
無論ラキアの考えには誰も異論はなかった。
彼等の手にある得物が、陽光を受けてギラリと照る。
トループスを討ったのもつかの間、ディアボロス達は休む間もなくアヴァタール級との戦いに突入していった。
戦闘海域の海は騒ぎ、パラドクスが次々に起動した。
まほろばが『潜水艦『モビィ・ディック』めがけて海面を突っ走る。
ネメシス形態発現、【超々々々弩級戦艦級海戦装『紀伊』】と仮想接続!
【13mmまほろば機銃】!
【15.5センチまほろば砲】!
【51センチまほろば砲】!
全門装填用意!
歪んだ時空に青く澄んだ海の世界が満ちる。
「真っ直ぐに突進してくるなら、まほろばも真正面からぶちかますよ!」
【まほろばの眼球測距儀】、まほろばアイが緑に輝き、突進してくる白鯨を捕捉する。「砲撃開始」、と気合をいれるまほろばの体表に複雑な回路が紋章のように浮かぶ。
水底から高速でせり上がってきたクロノヴェーダと、まほろばの、超々々々弩級戦艦『紀伊』のパラドクス砲撃がぶつかる。
ドドーンと海が割れ、波濤が聳えた。
まほろばは【51センチまほろば砲】を盾にしてなおも確りと立っていた。海の飛沫が髪を伝って落ちる。
「どう? まほろばは耐えたよ、かの小説のエイハブのように、右足を持ってかれちゃたまったもんじゃぁないからね」
「ココデ沈ムワケニハイカヌ……ッ」
まほろばは呻く敵の白い体躯に醜い傷を見た……そっちはかなり痛かったみたいだね?
ラキアもまた、その手にある槍に力を込める。
限定解除、形状変換。
再誕の槍よ、更なる先へ、
《RE》Incarnation:Extend、顕現!
ラキアは槍を手に、一陣の風のごとく海を駆ける。視線の先には白い鯨、足元で凪ぐ海が身を低く疾走する彼女を敵の元へと連れてゆく。
勝負をかけるタイミングは自ずと知れた。
【Call:Breaker_Lance】起動。
『廻り紡ぐは破壊者の槍……』、紡がれる詠唱の瞬間に槍に炎と風が顕現する。二重螺旋を描く地獄が海に炎熱の花片をバラマキながら、モビィ・ディックへと一気に伸びた。
深い水中から突撃してくる敵とパラドクスが衝突する。
逆説連鎖戦の中で時の歯車が乱れ、彼我の時間が交錯する。
ラキアはさらに反撃の衝撃に耐えるために槍を構えて防御態勢をとった。
「作戦ノ邪魔ハサセヌ。俺様ガ、マケルハズナイ。マケテハ、ナラナイ」
「残念だが、お前は此処で沈んでもらうと決めたからな。単身でこちらに挑む以上、お前に勝ち目はない」
「俺様ハヒトリデハナイ……ッ」
ラキアは僅かに眉を上げ、言い捨てる。
「聞き捨てならないが、今は一人だろう」
(「巨大な槍で肉を焼く……」)
ラキアは力を込めて魔力の槍でクロノヴェーダを抉り、充分な手ごたえを得る。そのままラキアは油断をみせずに身を翻し、追撃の為に身構えた。
そしてサヨコと誠司には、この戦いにおける共通する信念があった。それはいわば、いかなるものであれ敵の作戦遂行を許さないということだ。
二人も水面を駆けながら攻撃の機会を狙った。
誠司は積極的に提案した。
「連携して動きたいが」
「わかった、よろしく。お先に仕掛ける」
短い言葉をかわし、サヨコが動く。波が騒ぎ、まとめた長い髪が風に流れた。
『閃電・月夜見』
パラドクスの発動とともに『銀鉤』が変化する。対艦軍刀は長大なプラズマの刃に覆われて凄まじい熱量を帯びた。
一方の誠司はパラドクスで制作したダツ型の機械を放つ。
『製作完了! 行ってこい!』
模造製作:鋭針ダツ(イミテーションメイク・ニードルフィッシュ)……このダツは鋭い針を備え、高速で水中を進んだ。
真正面から粉砕するだけが戦闘ではないのだ。誠司は落ち着いてパラドクスを操作した。
協力して戦い、あるタイミングでサヨコが決断する。
「敵が疲弊している。勝負にいきたい」
「わかった。余りのんびりもしたくないしな」
サヨコは水中を駆け昇ってくるモビィ・ディックをくっきりと視認していた。プラズマを帯びた刃の表面で、海水が音をたてて蒸発する、それをサヨコは敵に向かって一閃させた。皮を貫き、体内を高熱で炙り……。
同時に、誠司が操るダツが突進してくる。銀色に閃くパラドクスの機械魚は生きたミサイルのように白鯨のボディに突進し、攻撃を加える。
二人の攻撃に、白鯨は反撃しつつも断末魔の声をあげた。
「グ、グウウ。コンナトコロデ……俺様ハ」
「……ヤ・ウマトに、これ以上の外患を持ち込むことは許容できない。あなた達の作戦は阻止させてもらう」
「残念だったな、お前の企みはディアボロスが打ち砕く!」
アヴァタール級はしかし、微かに嘲笑したようだった。
「俺様ヲタオシテモ、AU作戦ヲ阻止シタコトニハナラナイゾ」
グワッ、と白鯨は呻いて爆散し、樺太海に沈んだ。
「やはりこれがAU作戦か……」
サヨコが眉を顰め、誠司は周囲を警戒する。
「阻止したことにはならない、とはどういうことだ?」
その答えはすぐに見つかった。
戦いに荒れた海が再び鎮まり、彼等はあの『歌声』をはっきりと聞き取ったのだ。「敵を撃破したのにまさか……」
ラキアがまだおさめぬままの槍を手に、ぼやいた。
「聞こえるな……」
「ここには何があるのかな、って思ってたけど」
まほろばが髪からしずくをはらって、結論を引き取った。
「すごくたくさんのローレライサブマリナーが集められて、歌を歌ってるんだね。ここが作戦海域ってことみたい」
樺太海に、何者かを呼び続ける歌声がたゆまず満ちる。
ディアボロス達は視線をかわし、サヨコが、皆の脳裏に浮かんであろう言葉を確認した。
「この歌こそ、アルタン・ウルクを冥海機ヤ・ウマトに呼び寄せる、AU作戦なんだろう」
「つまり……」
ここで誠司がつとめて冷静に自分達の状況を判断した。
「今回倒したのは敵部隊の一部ということか。まずいぞ」
「ああ……この人数で海域全ての敵を撃破するのは不可能だ」
ラキアをはじめ、皆の決断は速かった――撤退。
彼等は情報を携えて、新宿島へと帰還する。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【水面走行】がLV2になった!
【飛翔】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【水中適応】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【命中アップ】LV2が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!