リプレイ
瀬良・朔也
○アドリブ歓迎
秋祭りは大成功ー!なんて、喜んでばっかおられへんねんな
そもそも『秀吉』を挑発するためのお祭りやったっけ?
まあでも、みんなで楽しんだ思い出が悲しい事に塗り潰されんよーに、天魔武者どもを退けんで!
オフロード仕様に改造したバルカン=バルクに跨って、進行する『雑賀衆』を<追跡>
別にやつらに見つかったってええ。こいつ等のヘイトを俺に向けて、少しでも足を遅らせるんが目的や
「喧嘩上等!」
挨拶もそこそこに、ポッケやバルクにとりつけたサイドポケットに詰めたありったけの鼠爆弾を一団に放り込む
不規則に爆発するから、俺にも制御不能や。シオンもどんどん放ったり!
部隊が分かれそうなら、すかさず挑発の声を
「はっ!恐れをなして逃げよるわ!そんなチューチュー鼠さんが怖いか??ざまあみさらせ!」
煽るだけ煽って、バルカン=バルクをフルスロットルに
山道獣道なんのその、オフロードで鍛えた運転テクニックを駆使して、離れたり急接近したりでちょっかいをかけて、ちょっとでも行軍を遅らせたる
村の皆の笑顔、絶対守ったる!
文月・雪人
愈々だね。
敵への遅滞策には朔也が向かってくれているし、
此方は村人達への対応の方に向かわせて貰うよ。
村人達の命を護るのは勿論のこと、可能なら村の中も荒らされたくはない。
今回は村の外側で迎撃し、村人達には村の中に籠って貰う形での避難をお願いしたい。
地形を確認して敵の進軍ルートを予測
迎撃に適していて
【防衛ライン】で村への侵入を防ぐ事が出来る場所を確認する
村長に話を通し
村人達を集めて貰って状況を説明する
先日は、一緒に秋祭りを盛り上げてくれてありがとう!
もう圧政に屈する必要が無い事は、皆も肌で感じてくれたかな。
いよいよ秀吉が軍勢を差し向けてきたけれど、
大丈夫、ここは俺達ディアボロスに任せて欲しい。
向かい来る天魔武者を全て打ち倒し、この村を必ず守ってみせるよ。
その間は、皆には安全の為に村の内側に籠っていて貰いたい。
村の外側は戦場になるから決して出てこない様にね。
そして心の中で俺達を応援してくれると嬉しいよ。
急ぎ準備を整えて
【防衛ライン】を引いて迎撃する
どんな軍勢が来ようとも、ここから先へは通さない!
●
「秋祭りは大成功ー! なんて、喜んでばっかおられへんねんな」
そもそも『秀吉』を挑発するためのお祭りやったっけ? と首を傾げながら、瀬良・朔也(オオサカ製自動車整備士・g11284)はオフロード仕様に改造したバルカン=バルクのエンジンをふかしながら、秋祭り前に時先案内人から聞いた話を思い出す。
『断片の王になり損ねた豊臣秀吉の心中は、ディアボロスへの怒りで満ちているはず。摂津西宮の秋祭りは、そんな秀吉への強烈な挑発になるだろうね』
「……確かに挑発目的でもあったわ」
一方、朔也たちが綿密に計画し実施した秋祭りが摂津西宮の人々に受け入れられ、十二分に楽しんでもらえたからこそ、西宮一帯がディアボロスの勢力圏になったのも、また事実だったりする。
諸々納得いったわ、と拳を掌にぽんと打ち合わせながら、朔也は気持ちを切り替えた。
「まあえっか。今はみんなで楽しんだ思い出が悲しい事に塗り潰されんよーに、天魔武者どもを退けんで!」
パラドクストレインから真っ直ぐ村に向かう人影に、ちらり、と目をやりながら。
朔也はバルカン=バルクに跨って、村に向かって進軍する『雑賀衆』を追跡し始めた。
――一方、その頃。
先日秋祭りの会場となった村に、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)が足を運んでいた。
パラドクストレインから村へ向かうまでの間、朔也がふかしているバルカン=バルクのエンジン音は、ずっと雪人の耳に入り続けている。
(「敵への遅滞策には、朔也が向かってくれているようだね」)
「それなら此方は、村人達への対応の方に向かわせて貰うよ」
遠くで雑賀衆を惹きつけているであろう朔也にそっと呼びかけながら、雪人は村内へ足を踏み入れた。
――村人達の命を護るのは勿論のこと、可能なら村の中も荒らされたくはない。
だが、村人を今から避難させようとしても……恐らく間に合わないだろう。
(「今回は村の外側で迎撃し、村人達には村の中に籠って貰う形での避難をお願いしよう」)
村全体の地形を確認して敵の進軍ルートを予測し、迎撃に適し【防衛ライン】で村への侵入を防ぐ事が出来る場所を確認しながら、雪人は村長の下へ向かった。
●
雪人は急ぎ村長に話を付け、先日秋祭りのメイン会場となった広場に村人を集めてもらう。
集まった村人たちを前に、雪人は笑顔で、しかし真摯な声音で語り掛け始めた。
「先日は、一緒に秋祭りを盛り上げてくれてありがとう! もう圧政に屈する必要が無い事は、皆も肌で感じてくれたかな」
笑顔で一礼する雪人に、村人たちもそれぞれの反応を返す。
反応の仕方は様々だが、みな雪人の語りかけを理解し、実感しているようだ。
「皆の心変わりを見て、いよいよ秀吉が軍勢を差し向けてきた」
村人たちが不安の色を浮かべたのを見て、すかさず雪人が呼びかける。
「けれど大丈夫、ここは俺達ディアボロスに任せて欲しい」
「でも、武者様たちは相当お怒りのようだけど……」
村人たちの不安の声音とともに、遠くから雑賀衆らしい怒号が風に乗って届く。
その音を耳に入れながら、雪人は声音を変えることなく、自信たっぷりに村人たちに告げた。
「大丈夫。向かい来る天魔武者を全て打ち倒し、この村を必ず守ってみせるよ」
●
雪人が村人たちに話をしているちょうどその頃、朔也は雑賀衆に追い回されていた。
「見つけたぞ! ディアボロスだ!!」
「わぁお、もう見つかった!!」
「ここで仕留めれば恩賞もんだ!! 追え、追え!!」
「おっとぉ!!」
見つかるや否や、朔也はバルカン=バルクを反転させ、逃げるフリをして誘導し始める。
(「別にやつらに見つかったってええとは思とったし、こいつ等のヘイトを俺に向けて、少しでも足を遅らせるんが目的やったけど……」)
どうやら、雑賀衆たちは恩賞をちらつかせられて戦意が高い上、摂津西宮の人々を圧政から解き放ったディアボロスへの憎しみが強いらしい。
思いのほか早く発見されてしまったのは少々誤算だったが、それでも向こうから朔也を追ってくれる分には問題ないはずだ。
「まあええわ、喧嘩上等!」
朔也は挨拶もそこそこに、ポッケやバルクにとりつけたサイドポケットからありったけの鼠爆弾を取り出し、追いかける雑賀衆の一団に放り込む。
雑賀衆も爆弾を撃ち落とそうと銃を構えるが、投げられた鼠爆弾は、まるで雑賀衆らを嘲笑うように次々と爆発した。
不規則に爆発し、朔也にも制御ができない鼠爆弾は、下手に投げれば味方に被害が及びかねないが、この場に朔也以外のディアボロスがいないなら、むしろその不規則性は大きな利点になる。
結果、雑賀衆らは予測不能な鼠爆弾の爆発に巻き込まれ、度々足を止めざるを得なかった。
「あ奴、火薬の扱いに手慣れてやがる!!」
「散れ! 分散して囲んで追い詰めろ!!」
さすがにまとめて吹っ飛ばされてはかなわないと判断したか、雑賀衆らは部隊を小分けし分散させようとするが、朔也もそうはさせじと挑発の声をあげた。
「はっ! 恐れをなして逃げよるわ! そんなチューチュー鼠さんが怖いか?? ざまあみさらせ!」
「な、何だと……!?」
煽るだけ煽り、雑賀衆の怒りが爆発寸前まで膨れ上がったら、朔也はすかさずバルカン=バルクをフルスロットルに入れ、転進。
(「村の皆の笑顔、絶対守ったる! 今は少しでも遅らせたるでえ!!」)
その後はオフロードで鍛えた運転テクニックを駆使し、時に離れたり、時には急接近したりでちょっかいをかけ続けながら、雑賀衆を翻弄し続けた。
●
鼠爆弾の爆発音とエンジン音、さらに雑賀衆の怒号は、しっかり村まで届いている。
その音を耳にしたのか、村長がひとつ安堵ともため息ともつかぬ息をついた後、雪人に問いかけた。
「ディアボロス殿、儂らは何をすればよい?」
「俺たちが戦っている間は、皆には安全の為に村の内側に籠っていて貰いたい。村の外側は戦場になるから決して出てこない様にね」
――そして、心の中で俺達を応援してくれると嬉しいよ。
雪人の笑顔で、かつ真摯な訴えに、村人たちはお互い顔を見合わせ頷き合う。
「それなら、我らは家屋や蔵の中に隠れていよう」
「おにいちゃん、頼んだよ!!」
村人たちが急いでそれぞれの家屋に戻るのを見届けながら、雪人は急ぎ準備を整え、最も戦場に近くなるであろう村の入口に【防衛ライン】を引く。
「どんな軍勢が来ようとも、ここから先へは通さない!」
雪人もまた、覚悟と共に【防衛ライン】の外に足を踏み出し、急ぎ戦場へと向けて走り出した。
村人たちの避難は完了した。
だが、圧政で植え付けられた天魔武者への恐怖心は、簡単に払しょくし切れるものではない。
ここから先の戦いは、摂津西宮の村人たちを守る戦い。
だが、同時に村人たちの恐怖心を拭えるよう派手に立ち回れば、さらに村人たちを勇気づけられそうだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
瀬良・朔也
○連携アドリブ可
雪人サンが村の皆を避難させてくれたんやね
へっへーん、こっちはのろまとの追いかけっこや、余裕やで!
ちょっとぼろぼろな恰好やけど、勝ち誇った顔で防衛ラインが引いてある村の入り口で合流
バルカン=バルクをちょいと改造してオフロード仕様に
トルクレンチを肩に担いで、シオンの遠吠えが響けば、喧嘩開始や!
共に戦う仲間がいれば、足並みをそろえて『雑賀衆』へ突撃
相手は火縄銃を使うんやったら、こっちは積極的に動いて的を絞らせないように動いたろ
バルクを自由自在に操り、時には『雑賀衆』の1体を足場にジャンプしたりと、敵陣の中を縦横無尽に駆け回る
バルクのサイドポケットに手を突っ込めば、さっき散々食らった鼠爆弾に警戒して一瞬身構えるやろ?
その隙に【能力値アップ】のパラドクスを発動して、トルクレンチで殴りかかったり、バルクで体当たりをかまして『雑賀衆』を蹴散らしていく
敵の反撃はライトシールドでダメージを軽減しつつ根性で耐える
村の皆を鼓舞するようなエンジン音とライドスキル、あとは笑顔を忘れんよーにするで!
文月・雪人
※アドリブ連携歓迎
朔也が時間稼ぎしてくれたお陰で迎撃の準備も整った
村人達も見てくれている
天魔武者への恐怖心、今こそ払拭してみせよう!
仲間と合流し連携して戦いたい
朔也のバイクを乗り回す姿もまたカッコいいね!
シオンの遠吠えに、クダ吉もコンコーンと声を合わせよう
ここはヒーローショーみたいに熱いBGMも欲しいところかな
ならば今こそこのパラドクスを使う時
『着ぐるみ召喚・着ぐるみの舞』の出番だね♪
人々を護りたい、その強き願いと想いを胸に抱いて
陰陽師らしい所作で刀印を結び、虚空へ素早く猫を描いて
ふわもこカッコいい、クロネコ・ブルーの着ぐるみ姿に大変身!
【勝利の凱歌】の超カッコいい音楽をBGMにして
雑賀衆相手に大立ち回り、敵をバッタバッタと薙ぎ倒す
敵も黙ってはいないだろうけど
【反撃アップ】で多段撃ちの魔弾の軌道を確と読みつつ
パラドクスの着ぐるみで弾き返していく
【防衛ライン】は超えさせない
人々にも村にも、手出しなど一切させるものか
怯む事無く、揺らぐ事無く、
勝利を信じて戦い続け、勇気と希望の輪を広げていこう
●
村人たちが全て屋内に避難し、人影がなくなった村に、瀬良・朔也(オオサカ製自動車整備士・g11284)が操るバルカン=バルクのエンジン音が近づいている。
その力強く頼もしい音は、【防衛ライン】を超えて村外へ出た文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)の耳に入っていた。
「朔也が時間稼ぎしてくれたお陰で迎撃の準備も整った。村人達も見てくれている」
「おっ、雪人サンが村の皆を避難させてくれたんやね」
雪人と合流した朔也の格好は、ちょっとぼろぼろにはなっているが、それでも勝ち誇った顔は崩さず、追い付いて来た雑賀衆たちにも聞こえるよう、自慢げに雪人に話しかけた。
「へっへーん、こっちはのろまとの追いかけっこや、余裕やで!」
「のっ、のろまだと……!!」
翻弄された挙句にのろま呼ばわりされ、殺気を膨れ上がらせる雑賀衆を前に、朔也はバルカン=バルクをちょちょいとオフロード仕様に改造。
慣れた手つきであっという間に愛車を改造し終えた朔也は、トルクレンチを肩に担ぎながら雑賀衆に向き直った。
「準備できたで。ほな、喧嘩開始や!」
「ああ。天魔武者への恐怖心、今こそ払拭してみせよう!」
朔也と雪人、ふたりの宣言に合わせるように、朔也のサーヴァント『シオン』が遠吠えを上げ、雪人のサーヴァント『クダ吉』が合わせるように鳴く。
――ワオーン!!
――コンコーン!!
シオンの遠吠えとクダ吉の鳴き声が、周辺一帯にこだましたのを合図に。
朔也は改造済みのバルカン=バルクに再び跨り、雪人は【防衛ライン】を守るように立ちはだかった。
●
史実の雑賀衆に倣ったのか、天魔武者の雑賀衆は揃って火縄銃を使う。
(「それやったら、こっちは積極的に動いて的を絞らせないように動いたろ」)
朔也はバルカン=バルクのスロットルを微調整しつつ、手足のように自由自在に操りながら、再度雑賀衆を翻弄し始めた。
だが、雑賀衆はあえて朔也を追いかけず、その場で多段撃ちの構えを取る。
「我らの多段撃ちは、何処にいようが確実に捕らえるぞ!」
その言の葉の直後、雑賀衆が火縄銃を構え、一斉に引金を引いた。
――ガガガガガッ!!
朔也ひとりを討ち取るためだけに、火縄銃の銃口から無数の銃弾が発射される。
何処にいようと確実に目標を貫く魔弾の如く弾丸を見て、朔也は片手でライトシールドを掲げながらもう片方の手で巧みにバルカン=バルクのハンドルを操り、被弾を避けた。
「おっと、朔也のバイクを乗り回す姿もカッコいいね!!」
(「だったら、俺も派手に立ち回らなきゃね♪」)
では、そのために必要なものというと。
(「ここはヒーローショーみたいに熱いBGMも欲しいところかな?」)
「ならば今こそ、このパラドクスを使う時だね♪」
即断即決、雪人は陰陽師らしい所作で刀印を結び、虚空へ素早く猫を描きながらパラドクスを発動。
「『願いを胸に、着ぐるみ召喚・着ぐるみの舞!』」
直後、描いた猫が蒼く輝き、雪人の姿がふわもこカッコいいクロネコ・ブルーの着ぐるみ姿に変化した。
「え、ちょ、ゆ、雪人サン……?」
突然現れた着ぐるみに、朔也が一瞬呆気にとられるが、雪人は構わず雑賀衆の一団に突撃。
「な、なんぢゃこりゃ!?」
「気にするな、撃て、撃て―っ!!」
突如現れた着ぐるみに面食らったのか、雑賀衆が慌てて雪人に銃口を向け、引金を引くが、雪人は全く意に介さず、雑賀衆の腕を取り、思い切り投げ飛ばす。
銃弾が着ぐるみを掠める中、投げ飛ばされた雑賀衆が他の2体に衝突し、3体まとめて地面に頽れた。
朔也はバルカン=バルクのサイドポケットに手を突っ込み、かき回し始める。
(「さっき散々喰らった鼠爆弾に警戒して、一瞬身構えるやろか?」)
――鼠爆弾の不規則性は、雑賀衆も嫌という程思い知っているやろしな。
そう予想し、鼠爆弾を探すフリをし始めた朔也を見て、雑賀衆たちが慌て始めた。
「おい、あの爆弾を出すつもりか!?」
「また投げられたらたまらんぞ!」
「散れ、散れーっ!!」
朔也の予想に反し、雑賀衆は慌てて火縄銃を下ろし、身構えながら散開した。
(「天魔武者でも、鼠爆弾はトラウマになったんやろか……?」)
だが、狙った通り身構えた今こそ、攻撃の絶好の機会だろう。
「おっしゃいくでぇ! 『歯ぁ食いしばれや!』」
朔也はトルクレンチを構え、バルカン=バルクのエンジンを思いっきり吹かしながら雑賀衆に突撃。
雑賀衆たちが火縄銃を構え直すより早く、トルクレンチが雑賀衆4体の頭を殴りつけ、地面に昏倒させていた。
●
火縄銃の銃撃音とバルカン=バイクのエンジン音、そして朔也や雪人の声は、屋内に避難した村人たちにも聞こえていた。
「だいじょうぶ、だよね……」
心配する村人の耳に、戦闘音にも負けぬ程の超カッコいいBGMが届く。
――それは、雪人が高らかに奏でる【勝利の凱歌】。
村人にとってはあまり耳になじみがない音楽だが、ずっと聴いていると、なぜか勇気と希望が湧き上がってくるような気がした。
「うん、おにいちゃんたちならきっとだいじょうぶ」
「もう、武者様達に怯えることはないんだ!」
「ディアボロスたち、がんばれ!!」
――この人たちなら、きっと良い生活に変えてくれる。
そう確信した村人たちは、家屋の中でふたりの無事と勝利を祈り、応援し始めていた。
●
「おらぁっ!! 村には手出させへんで!?」
【勝利の凱歌】でさらに戦意を高めたか、朔也がバルカン=バルクで体当たりを敢行し、雑賀衆を吹き飛ばす。
雑賀衆も吹き飛ばされながら魔弾の如き連射でバルカン=バルクごと朔也を狙い撃つが、パラドクスで強化された車体は銃弾を全て弾き飛ばし、乗り手たる朔也に届かせない。
そして、魔弾の如く銃弾は、【防衛ライン】前に立ちはだかる雪人をも襲うが、その程度で雪人が退くことはない。
「人々にも村にも、手出しなど一切させるものか!」
【防衛ライン】は絶対越えさせぬと、決して怯む事無く、揺らぐ事無く。
確実に心臓を穿たんとする多段撃ちにも臆することなく、雪人は最後の一線を守りながら、ライン越えを狙う雑賀衆をばったばったとなぎ倒して行く。
そこに朔也がバルカン=バルクで突っ込めば、雑賀衆たちは次々と撥ね飛ばされ、地面に叩きつけられ、動かなくなった。
ヒーローショーとバイクショーの如く怒涛の攻撃で、雑賀衆は次々と斃れ、あっという間に残り3体に。
(「村人は全員屋内に隠れているから、見てもらえないのはちょっとだけ残念だけど」)
――それでも、勝利を信じて戦い続け、勇気と希望の輪を広げたいから。
きっと村人たちに届いているだろうと信じながら、雪人は青いバンダナを靡かせつつ、残る雑賀衆に大振りのパンチをお見舞いする。
そのパンチを真正面から受けた雑賀衆は、火縄銃を手放しながら吹き飛ばされ、地面に派手に叩きつけられ事切れた。
かくして、村に虐殺の種を撒きに来た雑賀衆は、全て討ち取った。
だが、その頃には、トループス級『天魔武者・抜刀剣客隊』とアヴァタール級『『天魔亡霊』平手政秀』が村のすぐ側まで迫っている。
「雑賀衆は全て倒れようが、我々が村を、お前達を血塗れにしてやる!」
「ディアボロスどもめ、覚悟せえ……!!」
先発隊たる雑賀衆が全て倒されても、天魔武者らの士気は衰えている様子はない。
――村を、摂津西宮を守るための戦いは、これからが本番だ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【乗物改造】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ドレイン】LV1が発生!
松中・誠
(トレインチケット)
八蘇上・瀬理
(トレインチケット)
●
「奪われたヒルコを取り戻し、ディアボロス共に目にもの見せてやれば、恩賞も思いのままだ!!」
「秀吉様を裏切った西宮の民を、ディアボロスを血祭りに上げ、見せしめにしてやれ!!」
再び圧政に戻すべく、裏切者を血祭りにあげるために、意気揚々と摂津西宮に迫っているトループス級天魔武者『天魔武者・抜刀剣客隊』の目前に、ドラゴニアンの松中・誠(ヤンドラ・g03037)が立ちはだかった。
「救援機動力で駆けつけたが、どうやらやりがいがあるクロノヴェーダのようだぜぇ?」
ディアボロスへの殺意を隠さない天魔武者を前に、真は腕を組みながら堂々と立ちはだかる。
一方、同じく救援機動力で駆けつけた八蘇上・瀬理(鬼道漫遊奇譚・g08818)は、どこか冷めた目で抜刀剣客隊を眺めていた。
「お仕事として来たのはええけど、勝つためなら何やっても良さそうな敵やな」
(「恩賞に釣られて士気を高めている敵なら、士気を折ってやればいいもんな」)
ひょっとしたら、卑怯者呼ばわりされるかもしれないが――。
「――それも最高の賛辞やと、うちは思うからな」
マイペースに関西弁を操りながら、瀬理は天魔武者の頭上から何かを投下する。
その正体は――炸裂術式を一つずつ仕込み、極小まで圧縮したものをさらに無数に詰めた、言わば魔法版クラスターボム。
「構うな、斬り刻――」
まとめて斬れば問題ないとばかりに、抜刀剣客隊が刃を振り上げたその時。
『━━━爆ぜ散れ』
瀬理が低い声で、パラドクス【蓮嘗め】の発動キーワードを呟く。
そのキーワードがクラスターボムに届いたその時、地面に届きかけていたクラスターボムが炸裂した。
――ゴウッ!!
炸裂したクラスターボムは、水面を嘗める蓮の花の如く、幾重にも重なる紅の蓮の花びらのような炎を一気に周囲に広げてゆく。
抜刀剣客隊も反撃の刃を振り下ろし、瀬理の身体を斬り刻むが、その間に蓮の近くにいた2体が炎に呑まれていった。
「爆弾とは……卑怯だぞ!」
「うち、勝つためなら何でもやるんよな」
「ディアボロスが……卑怯ご……熱つつつつ!?」
燃やされながらも悪態をつく抜刀剣客隊に、瀬理は傷口を抑えながらもマイペースを崩さない。
そのやり取りを見ている誠は――なぜかにやりと笑っていた。
「じゃあ、その火を消してやるんだぜぃ」
「何?」
思わず問い返す抜刀剣客隊の前で、誠はパラドクス【水流衝突】を発動する。
「『水流召喚。さーて、突撃するぞ耐えて見せろなんだぜぃ?』」
その言の葉が地表に届いたその時、誠の周囲を取り巻くように水流が現れた。
――ドドドドドド……!!
突然、陸上に現れた水流に、一瞬呆気にとられる抜刀剣客隊たち。
その隙に誠は水流に飛び乗り、抜刀剣客隊に向けて一気に突撃した。
「どわああああああ!?」
ごうごうと音をたてながら陸を流れる水流に、抜刀剣客隊のうち、蓮の爆発に巻きこまれた2体が呑み込まれる。
抜刀剣客隊も負けじと反撃の刃を水流越しに誠に届かせるが、同時に突撃した誠に体当たりされ、あっという間に戦場外に吹き飛ばされていた。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【水中適応】がLV2になった!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
弐伊原・祈織
さて、まずは露祓いと行こう
パラドクスを発動――能力値アップによって強化された私の力を以て、白先の力を応用する事で『対象の行動が敵対象等に認識・感知されずに完遂された』という因果を未来にて既に成立させ、『現在』を生きる敵対者等にとっては『不可視の刃』の如き認識・感知不能な行動を可能とする異能を行使
ドレインを乗せ、痛撃を繰り出したならその分ダメージを回復していく
あちらの攻撃である嵐の如き勢いで敵陣に突撃し、自慢の剣術で敵を斬殺するパラドクスについては、黒白の二振りの妖刀を振るって剣を弾いてダメージを押さえていく
そこから反撃アップを乗せ、白先を振るって未来を越えて事象を完遂させるその御業たるパラドクスで袈裟斬りにしていく
豊臣秀吉……その名を騙る天魔武者の好きにはさせん
此処で貴様らは斬滅されるが良い
そう言って最後の一体の眉間に刺突を繰り出し、トドメを刺していく
●
「さて、まずは露祓いといこう」
救援機動力で駆けつけた弐伊原・祈織(黒白二元剣術流祖・『二意天双流』・g01487)は、『白先』と『黒後』の銘を持つ二振りの白黒妖刀を手に、トループス級天魔武者『天魔武者・抜刀剣客隊』に目を向ける。
――未来に干渉する白き妖刀と、過去に干渉する黒き妖刀。
対照的な色合いの妖刀を手に、祈織は己が異能たるパラドクスを起動した。
『白先無明・それは確定された因果を以て今に不可視なる刃の如き行動を創り上げる』
現在を生きる敵対者にとっては、『不可視の刃』の如き認識・感知不能な行動を可能とする異能を行使しながら、祈織は抜刀剣客隊の動きを注視。
先ほど、爆発と水流で撹乱されたはずの抜刀剣客隊は、新たなディアボロスの存在に気がついたか、既に得物を構え直していた。
「二刀流?」
「構うな、突撃!」
抜刀剣客隊は嵐の如き勢いで敵陣に突撃し、祈織に自慢の剣術を振るおうとする。
その勢いに合わせるように、祈織もまた、二振りの白黒妖刀を手に突撃した。
瞬く間に接敵した両者は、揃って己が得物を振り上げる。
――抜刀剣客隊は、祈織の斬殺を狙い。
――そして祈織は……抜刀剣客隊の斬滅を狙い。
双方、敵への殺意が籠った刃を躊躇なく振り下ろす。
ひとたび刃が閃けば、ほぼ確実に敵を斬殺するであろう抜刀剣客隊の白兵殺戮剣術を、祈織はかろうじて黒後で受け流しながら白先で斬りつけ、未来を越えて事象を完遂させようとするも、抜刀剣客隊の刃はその事象すら乗り越え、祈織の身体に届く。
(「やはり、突撃の勢いが乗った刃は重い……か」)
腕や胴を掠められながら、祈織もまた、白先で抜刀剣客隊の腕を斬り裂いている。
初手は双方痛み分け。
だが、祈織も痛み分けで終わらせるつもりは……ない。
「豊臣秀吉……その名を騙る天魔武者の好きにはさせん」
摂津国の大名たる天魔武者への怒りを白黒妖刀に乗せ、時折届く刃に怯むことなく。
祈織は再度突撃からの剣術を繰り出そうとする抜刀剣客隊を1体1体確実に、時には2体まとめて袈裟に斬り捨ててゆく。
「がっ!!」
「ぐあ……っ!!」
黒き妖刀の刃で敵の突撃の勢いを逸らしながら、白き妖刀の刃を閃かせ、斬りつけ。
虚空に白き太刀筋が走るとともに、抜刀剣客隊がひとり、またひとりと倒れていく。
残された最後の1体は、それでも、と刃を手に何度目かの突撃。
「お前だけでも、血祭りに――」
「――上げる、とでも?」
――此処で貴様らは斬滅されるが良い。
刃の輝きとは対照的に、冷ややかな声を浴びせながら。
祈織は最後の一体の突撃を黒後で逸らしつつ、眉間に白先の刃を突き立てていた。
アヴァタール級天魔武者『『天魔亡霊』平手政秀』を護る剣客は、全て倒れた。
残すは、ディアボロスへの怒りを露わにしている平手政秀、ただひとり――。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV2になった!
弐伊原・祈織
ああ、ここで決着を着ける
行くぞ、天魔亡霊……!
過去と未来に干渉する黒と白の二振りの妖刀を取り出し、その妖刀に込められた権能を引き出して過去と未来から飛来する時を超えた斬撃を放つパラドクスを起動
残留効果の能力値アップと命中アップを乗せ、威力と精度を強化
ダブルで手数を増やす事も意識しながら、反撃アップで相手の怪光線への反撃を繰り出して戦っていく
飛翔を使って機動戦を挑めるなら挑み、そうでないなら攻撃に乗せた残留効果で傷を多く負う前に、短期決戦を挑む!
連携で現地にいるディアボロスと合わせながら、私は前に出て剣士として妖刀を振るっていく
――現在から放たれるのではなく、過去と未来という別の時間軸から飛来する斬撃
それが私のパラドクスだ
二振りの黒白の妖刀を振るい、天魔武者を袈裟斬りにして倒す
これで、もうすぐ秀吉に近づいた事だろう
奴は妖怪と鬼を大戦国に組み込んだ……因縁は、ある
下弦・魔尋
助勢させて貰うよー!
秀吉に痛い目を合わせられそうな所だからね
わざわざ出てきてくれたジェネラルもいるらしいし
そいつを逃がさない為にもさっさと此奴を仕留めないとね!
【能力値アップ】を使って戦闘開始!
お怒りだね、平手政秀だっけ?
でも皆楽しくお祭りしてるのにそれを邪魔する君らこそ野暮だよね
日本のお祭り心を理解してないなー
ま、結局ただの鉄くずに祭りを理解しろってのが無理かゴメンねー、と挑発してあげる
相手の天魔光殺法には接続した補助AI『9-1』で強化した反応速度を使い
残像が見える程の速度での回避をできるだけ狙う
回避が難しいものは卯杖を遮蔽にして軌道を逸らし【反撃アップ】で少しでも急所を守るよ
反撃では手裏剣投擲も交えて相手を撹乱し
一気に接近、と見せかけてパラドクス発動!
相手が防御しようとしたボクは残像
本体は忍び足で素早く相手の後ろに回り早業で卯杖を使い急所を暗殺するように一気に突き刺す
【命中アップ】も入れて少しでも急所を狙う
だから言ったろ?
祭りを楽しむ皆を邪魔させない
ボクらの方が心は勝ってるんだよ
●
「ああ、ここで決着を着ける。行くぞ、天魔亡霊……!」
トループス級天魔武者『天魔武者・抜刀剣客隊』を討ち取った弐伊原・祈織(黒白二元剣術流祖・『二意天双流』・g01487)は、改めて二振りの黒白妖刀を構えながら、アヴァタール級天魔武者『『天魔亡霊』平手政秀』に目を向ける。
双方にらみ合っていると、救援機動力で下弦・魔尋(淫魔導機忍・g08461)が駆け付けた。
「助勢させて貰うよー! 秀吉に痛い目を合わせられそうな所だからね」
……それに、わざわざ出て来てくれたジェネラルもいるらしいし。
「そいつを逃がさない為にも、さっさと此奴を仕留めないとね!」
「ぐぬぬ……摂津西宮の民を誑かしおって!! 許すまじ、許すまじ……!!」
あえて明るく、挑発するかのように言の葉を紡ぐ魔尋に、怒りを募らせたのか。
平手政秀はディアボロスに対する呪詛を吐きながら、手にした笏を真っ直ぐ祈織と魔尋に向けた。
●
両手に二振りの黒白妖刀を握り締めながら、祈織は改めて平手政秀と対峙する。
本当は【飛翔】を使って機動戦を挑めるなら挑むつもりだったが……。
(「戦場外からも攻撃される可能性があるなら、控えるべきだな」)
――【飛翔】するディアボロスは、クロノヴェーダにとっては最優先の攻撃対象となる。
どれだけ最優先かというと、戦場外にいようとも、問答無用で駆けつけ攻撃してくるくらいだ。
他村を襲撃した天魔武者は既に全滅しているとはいえ、万に一つの可能性が残されているなら、【飛翔】は控えるべきだろう。
――ならば、攻撃に乗せた残留効果で、傷を多く負う前に。
「短期決戦を挑む!」
己に檄を飛ばしつつ、駆け付けた魔尋と合わせるように、祈織は前に出る。
『黒白双剣・それは未来と過去から飛来する二つの閃撃』
今は剣士として二振りの妖刀を振るうべく、祈織はパラドクスを発動しながら斬りかかった。
過去を象徴する妖刀『黒後』からは、過去から飛来する斬撃を。
そして、未来を象徴する妖刀『白先』からは――未来から飛来する斬撃を。
パラドクスを乗せ、現在ではなく過去と未来という別の時間軸から飛来する斬撃を、しかし平手政秀はあえて反対方向に飛び威力を軽減しながら、三つ目から魔力ビームを発射した。
――そもそも、逆説連鎖戦は『時間・空間・世界法則を書き換えながら行う「常軌を逸した戦い」』。
斬撃が具現化した一瞬を見切れれば、魔力ビームによる反撃は……決して難しくはない。
「過去や未来からなどと、ワシを侮るのではない!」
三本の魔力ビームは時空も場所も超越し、妖刀を振り切った祈織の両腕を焼く。
「くっ……!」
両手に走る痛みに、祈織の動きが止まった。
そのまま祈織を焼くべく、平手政秀が再度魔力ビームを発射しようとしたところで、魔尋が割り込む。
「相当お怒りだね、平手政秀だっけ?」
「ワシの名を軽々しく呼ぶでない!」
「でも皆、楽しくお祭りしている……ってあ」
そう口にして、魔尋は村に祭りの気配どころか人の気配すらないのに気づいた。
(「あ、祭りはもう終わっていたね。ちょっと勘違いしていたかー」)
祭りが大成功で終わったからこそ、摂津西宮の人心はディアボロスが完全に掌握できた。
だからこそ、秀吉は怒り狂って、ジェネラル級を交えた大軍勢を寄越してきていたりする。
……というわけで、一呼吸おいて仕切り直し。
「……もとい。楽しくお祭りしていたのに、それを邪魔して見せしめにしようとする君らこそ野暮だよね?」
あえて挑発するように、魔尋は平手政秀に呼びかける。
その声を聞いた平手政秀の顔が、怒りで赤く染まっていくように見えるが、構わず魔尋は挑発を続けた。
「日本のお祭り心を理解してないなー。ま、結局ただの鉄くずに祭りを理解しろってのが無理かゴメンねー」
「ぐぬぬ……言わせておけば!!」
挑発に乗ったか、三本の魔力ビームが立て続けに魔尋に向けて発射された。
「おっと!!」
魔尋は補助AIで強化した反応速度で回避しつつ、防ぎ辛い1本を卯杖で防いで軌道を逸らす。
卯杖で逸らしたビームが軽く肌を掠めるが、魔尋は構わず次々と手裏剣を投擲した。
目を、手を狙った手裏剣は、しかしパラドクスが乗っていないため、平手政秀に傷ひとつつけない。
「小癪な真似をしたところで、ワシを傷つけようと……」
そう、怒りのあまり口にするが、周囲一帯にはディアボロスと村人を鼓舞する【勝利の凱歌】が流れ続けている。
それに勇気づけられたかのように、魔尋は自信たっぷりに言い放った。
「だから言ったろ? 祭りを楽しんで、ボクたちを信頼してくれる皆を邪魔させない」
――ボクらの方が心は勝ってるんだよ。
屋内に隠れている村人たちの応援を感じ取りながら、魔尋は残像を生み出し背後に回り、卯杖を突き出す。
――ズブッ!!
少しでも急所に当たりやすくなるよう願いながら突き出した卯杖は、まるで光に導かれたように平手政秀の急所に突き刺さった。
「ぐ、ぬぬぬ……!!」
「今のうちに、もう1度!!」
平手政秀が怯んだ隙に、祈織は両腕を焼かれた痛みをこらえながら、再度二振りの黒白妖刀を振るい、斬撃を浴びせる。
反撃で至近距離から飛ばされた魔力ビームに再度腕を焼かれるが、祈織は構わず平手政秀の両腕目がけて振り切り、深い斬り傷を穿っていた。
(「これで、もうすぐ秀吉に近づいた事だろう」)
妖怪と鬼を大戦国に組み込んだジェネラル級の名を脳裏に浮かべながら、祈織は三度平手政秀に斬撃を浴びせる。
魔尋もまた、残像を残す程のスピードで移動しながら、卯杖を突き出していた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【アクティベイト】LV1が発生!
文月・雪人
※アドリブ連携歓迎
仲間も駆けつけてくれて頼もしいね。
そして愈々戦いも終盤だ、覚悟はいいかい平手政秀。
お前がどれだけ暴れようとも、俺達ディアボロスが必ず倒す。
村の皆へ手出しなんてさせるものか。
秀吉の恩賞なんて皮算用、無意味であったと証明しよう。
引き続き仲間と連携し、【防衛ライン】を維持しながら、
『願いの矢』のパラドクスを使用する。
村の人々を絶対に護ってみせるのだと、
自身の中に燃える強い意志の力を掌に集めて、
左手の先に大弓を、右手の先に光り輝く破魔の矢を成す。
番えた矢に込めるのは、
パラドクスによる破魔の力と、【託されし願い】の力。
【勝利の凱歌】の流れる中で、祈り応援してくれている皆の様子を知れば、
無限に力が湧いてくる思いだよ。
【命中アップ】で政秀に狙いを定め、渾身の力と共に矢を放つ。
例え政秀が呪いでダメージを送ってこようとも、恐れる事はない。
【反撃アップ】で呪いの流れを読みながら、
【ガードアップ】で凌ぎつつ、怯む事無く戦おう。
■戦闘後
完全に敵を倒した後は、村人達に笑顔で無事を知らせに行こう。
瀬良・朔也
○連携アドリブ可
あっちゅう間に天魔武者が倒していく頼もしい仲間の出現に、思わず笑顔がこぼれる
もちろん雪人サンがおるから負ける気はせんけど…、俺だけでは正直不安やった
さっきの火縄銃の隊列に突っ込むんやって、結構勇気いってんで?
心強い援軍の登場に気分は高揚
バルカン=バルクのサイドポケットからトルクレンチとスパークリング六角ソケットを組み合わせて担げば、エンジンを吹かして準備万端!
「さあ、最後の仕上げや!派手に行くで!」
勢いよくバルクを走らせれば、平手政秀に向かって突撃
仲間の攻撃に乗じて接近すると同時に、バルクに取り付けた格納庫から蜂型ドローンを一斉放出
【能力値アップ】を乗せたバラドクスで襲い掛かる
ちっちゃいけど石の飛礫みたいで痛いやろ?感覚あるか知らんけど!
反撃の呪いで痛みがブーメラン
いたたたた!ちょ、自分は痛覚ないのにズルい!!
シオンにも吠えられ踏んだり蹴ったりやぁ…
終わったら、全部倒したでー!と村の皆に報告
俺はボロボロやけど
あんま時間ないかもしれんけど、みんなの笑顔が見れたら嬉しいなぁ
●
摂津西宮の村を襲撃せんとしたトループス級天魔武者『雑賀衆』の一団を撃破した後、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)と瀬良・朔也(オオサカ製自動車整備士・g11284)は、急ぎ指揮官たるアヴァタール級天魔武者『『天魔亡霊』平手政秀』のもとへ駆けつける。
戦場では、すでに弐伊原・祈織と下弦・魔尋のふたりが、平手政秀と刃を交えていた。
「あっちゅう間に天魔武者が倒していくなんて、頼もしいなぁ!」
仲間の出現に、思わず笑顔がこぼれる朔也だったが、正直ひとりだけでは不安だったのも事実で。
「……さっきの火縄銃の隊列に突っ込むんやって、結構勇気いってんで?」
「そうだろうね……でも、頼もしかったよ」
――それに、仲間も駆けつけてくれて頼もしいし。
その言の葉に、朔也がさらに笑顔を濃くするのを眺めた後、雪人は平手政秀と対峙した。
「愈々戦いも終盤だ、覚悟はいいかい平手政秀」
「秀吉様が目を逸らした隙に、お前達が好き勝手やりおっただけではないか……!」
わなわなと両手を震わせつつ、ディアボロスの所業を糾弾する平手政秀だが、その程度の球団で雪人が揺らぐことはない。
その間に、朔也はバルカン=バルクのサイドポケットからトルクレンチとスパークリング六角ソケットを組み合わせ、肩に担いだ。
「お前がどれだけ暴れようとも、何と言おうと俺達ディアボロスが必ず倒す。村の皆へ手出しなんてさせるものか」
「おう。こっちもバルカン=バルクも準備万端やぞ!」
雪人の決意に、朔也もバルカン=バルクのエンジンをふかしながら応える。
村の入口に引いた【防衛ライン】は健在。
加えて、村人たちを鼓舞する【勝利の凱歌】も流れ続けている。
それらと村人たちの声援があれば――自然と気力と自信が湧いてくる。
「秀吉の恩賞なんて皮算用、無意味であったと証明しよう」
「さあ、最後の仕上げや! 派手に行くで!」
雪人が軽く印を切り、朔也がエンジンをふかしたのを合図に。
――摂津西宮の村々を護る、最後の戦いの火ぶたが切って落とされた。
●
「よっしゃ、先いくでぇ!」
朔也は勢いよくバルカン=バルクを走らせ、平手政秀に突撃する。
「はいどうぞ、と許すわけなかろう!?」
雑賀衆相手に散々突撃していたのを見ていたか、平手政秀は朔也に『自分が傷つけば敵対者も傷つく』呪いを掛けた。
これで朔也が鼠爆弾を投げようが、直接突撃しスピンターンしようが、そのダメージは強制的に共有され、朔也も無傷では済まないはずだが、朔也はニヤリと笑いながらパラドクスを発動した。
「そのまま突っ込むと思ったかいな? 『ただのドローンと侮るなかれ!』」
――ブウウウウンッ!!
刹那、バルカン=バルクの格納庫から蜂型の極小ドローンが一斉に放出され、平手政秀に殺到する。
ごくごく小さな蜂のドローンは、全身を派手に光らせながら、次々と平手政秀に体当たりした。
「あたたたたたたっ!? ぜ、全身が蜂に刺されるるるる!?」
「全身鋼鉄なのに、痛覚、あるんかいな……?」
明らかに痛がっている様子の平手政秀を見て、朔也が一瞬脱力した……のもつかの間、呪いで返された痛みが朔也の全身を襲った。
「どわたたたたたたっ!? い、いってぇ!?」
直接のダメージはないが、刺されるような痛みが襲うだけでも十分キツい。
さらにこの蜂型ドローン、派手なイルミネーションで目を惹く誘導弾となるからか、シオンとの相性はとにかく悪いようで……。
「グゥゥ……ワンワンッ!!」
「シオン、吠える相手は俺ちゃうやろ!?」
シオンもご機嫌斜めになったのか、平手政秀にではなく、なぜか朔也に吠えたてる。
朔也にとっては踏んだり蹴ったりではあるが、返されたのが痛みだけで、負傷そのものまで返されなかったのは僥倖か。
(「まあ、仮に俺に呪いがかかっていても、怖れることはないはずだ」)
朔也の反応から呪いの気配を察したか、雪人もまた、後方でパラドクスを発動する。
『想いよ願いよ、未来を繋ぐ標となれ!』
言の葉とともに、自身の中に燃える『村を、村人を護る』との強い意思を掌に集めてゆく。
その願いにこたえるかのように、左手の先に白き大弓が、右手の先に光り輝く破魔の矢が現れた。
普段、弓は使わぬ雪人だが、まるで最初から作法を知っていたかのように大弓に矢を番え、キリキリと引き絞ってゆく。
そして、弓そのものに籠められた想いに導かれるように平手政秀に狙いをつけ、一気に弓を放った。
――ヒュッ!!
白く輝く破魔の矢は、虚空に尾を引きながら、一直線に平手政秀に向けて飛翔する。
「願いの矢など、墜として……っ!!」
反撃で顔面の三つ目から魔力ビームが発射されるが、破魔の矢は魔力ビームを片っ端から裂き、散らしながら、平手政秀の胴を貫いた。
いつの間にか、周囲には雪人に願いを、勝利を託した、摂津西宮の村人の姿が映っている。
現状、【託された願い】で映像を映し出せるのは、1回のみ。
だが、雪人や朔也にとっては――その1回で十分だ。
「こ、こ奴ら……秀吉様に受けた恩を忘れおって……!!」
「そりゃ、圧政なんてしてたら忘れるやろ!! もっかいいっけぇ!!」
映像を目にした平手政秀がさらに怒りを募らせるのをよそに、朔也はもう1度バルカン=バルクで突撃。
今度は突撃すると見せかけて、体当たりする直前でスピンターンしながら蜂型ドローンを放出した。
大量の蜂型ドローンは、再度派手に光りながら、次々と平手政秀に体当たりする。
反撃で朔也の身に呪いが降りかかるが、先程よりは呪いの力が弱かったらしく、傷はもちろん、痛みも殆どない。
その様子を見て、雪人は再度出現した破魔の矢を大弓に番える。
「これで決めるよ。――皆の想いを乗せて!!」
自然と手が動くままに任せながら、雪人はギリギリまで弓を引き絞り、一気に放った。
――ヒュッ!!
渾身の力で放たれた破魔の矢は、再度放たれた魔力ビームを散らし、平手政秀の額を貫く。
「む、無念、なり……!!」
頭を貫かれた平手政秀は、呪詛を吐きながら地面に頽れ、消滅した。
●
天魔武者の姿が摂津西宮一帯から消えた後、雪人と朔也は急いで村へ取って返す。
朔也のバルカン=バルクのエンジン音を聞きつけたか、それとも戦闘音が消えたと察したか、村人たちが次々と屋外へと出て来た。
「天魔武者達は追い返したよ」
「俺はボロボロやけど……全部倒したでー!!」
出て来た村人たちに、ふたりは笑顔で、明るい声で報告する。
多少傷痕が見られるものの、五体満足な二人を見て、村人たちからは大喝采があがった。
「やった、やった……!!」
「お兄ちゃんたち、ありがとう!!」
喜びを爆発させた村人たちに、あっという間にもみくちゃにされながら、雪人は空を見上げる。
(「これで後は……蜂須賀小六が大阪城に戻る前に討ち取るだけだ」)
そんな静かな決意を秘めているとは知る由もない村人たちは、ひたすら村中に喜びを溢れさせていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!