リプレイ
柳・凛風
ふぅん、見せしめとは言えやる事は弱い者イジメって訳ネ。
武人としてはどんな気持ちなのカシラ?
もっと強い奴と戦いてぇ!とかこんな事の為に武を磨いて来た訳じゃない!ってなるような気がするんだけどネ。
ま、上の命令に逆らえないってゆーのはいつの世のどの軍も同じなのかもネ。
同じ武人としてはそんなのかわいそうだから、もうちょっと面白くて緊張感のある戦にしてあげたい所ヨ。
とゆー事で一般の村人サン達は早い所避難するヨロシ。
信用してくれてるなら村の偉い人と話せば十分カシラ。
多分裏山とかにこう言う時の為の避難所とかある気がするネ。
その人に避難の指揮を取ってもらって、ワタシはさっさと敵軍の所に向かうヨ。
こう言う時はやっぱり泥濘の地がいい感じに刺さると思うのネ。
単純に敵の移動速度を下げつつ、あえて姿を見せて挑発しておくヨ。
一時的にでも本来の進行方向とは別の方向に誘導出来れば一番ネ。
目的は時間稼ぎ。
怪我しないように上手く逃げたり出てきたりしながらお仕事するヨ。
ウィリディス・ファラエナ
味方を鼓舞する派手な戦いかあ…。ちと俺にゃ難しいが、別の切り口で行くか
[武者傀儡羅刹]は天魔武者をそのまま使った武者傀儡、こいつを自在に操る所を見りゃ天魔武者すら操る力を持ってるとは見られんかね?
秋祭りでディアボロスと接触した人間ならある程度は話も通りやすいだろうが、手ぶらで隠れるより万が一の備えがあった方がよかろう
【アイテムポケット】にちょっとした飲み物や食料を入れておいて避難を承知してくれた奴に渡しとく
さて、後は奴さんらが来る前に【トラップ作成】を済ませとくか
来る方向が大体分かってるのがありがたいね
[絡新婦]を張り巡らせて、草も結んどこう
傷を与える事はできなくとも、こう言う地味な嫌がらせは足止め以上に無駄な警戒を呼べるからな
●祭りの後に
祭が終わり、それぞれの家に戻った村人達が普段の生活を変らず送っている。
ディアボロスの活躍もあり、心なしか圧政から解放されたような穏やかな表情を浮かべている。
「ふぅん、見せしめとは言えやる事は弱い者イジメって訳ネ。武人としてはどんな気持ちなのカシラ?」
まぁ、既に兵を向けている時点で武人も何もないとは思ってはいるが、柳・凛風(酔龍・g04711)は敢えて口に出した。
「支配者とは鷹揚に愚かなのだろうよ」
呆れ見下すように、ウィリディス・ファラエナ(毒虫・g08713)は嘆息した。
「もっと強い奴と戦いてぇ! とかこんな事の為に武を磨いて来た訳じゃない! ってなるような気がするんだけどネ」
その気概がないのは、敵ながら情けない。
天魔武者は機械だから、そういった感情が薄いのかもしれない。
「ま、上の命令に逆らえないってゆーのはいつの世のどの軍も同じなのかもネ」
そうだなと応じるように頷きながら、さてとウィリディスは頭を捻る。
「味方を鼓舞する派手な戦いかあ……ちと俺にゃ難しいが、別の切り口で行くか」
呼び出した〈武者傀儡羅刹〉は、天魔武者をそのまま使った武者傀儡である。
「こいつを自在に操る所を見りゃ、天魔武者すら操る力を持ってるとは見られんかね?」
「たぶん。見られると思うネ」
だけど、派手に倒せば十分圧倒してるように見えるのではないかと付け加える。
勿論、天魔武者を傀儡としている光景は、十分に村人達の士気を高めてくれるのではないだろうか。
「後は同じ武人としてはそんなのかわいそうだから、もうちょっと面白くて緊張感のある戦にしてあげたい所ヨ」
遠慮なく、盛大に。祭りにも負けないくらい派手に。
さて、肝心の村人の避難は、ディアボロスだと名乗れば快く受け入れられ直ぐに耳をかしてくれた。
秋祭りで接触した人間なら、ある程度は話も通りやすいだろうと、ウィリディスが見込んだ通り。
「何度もすまないが、一時的に村から離れていてくれ」
それなら前に避難した時の山中の洞窟に向かうかと、村人達は慣れた様子で応じてくれ。
避難に慣れるというのも申し訳ないが、それからその間の心配事を減らそうと、ウィリディスはアイテムポケットで持ち込んだ飲み物や食料を彼らに持たせてやる。
「手ぶらで隠れるより、万が一の備えがあった方がよかろう」
「ありがとうございます。心強いです」
「とゆー事で、一般の村人サン達は早い所避難するヨロシ。避難の指揮は頼むネ、ワタシはさっさと敵軍の所に向かうヨ」
村人達が、ゆっくりと連れだって避難を始める。
年寄りや子供もいるので、村人が避難していく速度は決して早くない。
なので、ここは早々に敵を出迎えに行こうか。
泥濘の地とトラップ作成を携え、村近くの防備を高めると直ぐそこまで迫る敵軍の前へと急ぎ。
村へと迫る『天魔鬼武者』の前へと凛風は躍り出ると、泥濘の地に彼らを捕えるのであった――。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
柳・凛風
さぁ、お出ましネ。
おサムライさんの強さ、見せてもらうヨ!
アナタ達が強そうであればある程、ワタシ達がカッコ良く倒した時に輝かせて暮れるってものネ。
そのでっかい金棒、存分に見せびらかすと良いヨ。
こっちは真正面から受け止めた上でアナタに蹴りを食らわせてやるネ。
武器を持った相手に素手と武器には見えない道具で立ち向かう、なんて結構乙なものじゃないカシラ?
気持ち的についつい扇でガードしちゃったりして無防備で殴られたりはして上げられないけど、正々堂々やってやるヨ。
これはワタシの持論だけれど、人間って言うのは大抵大きいヤツと小さいヤツが戦ってたら小さい方に肩入れしちゃうものなのヨ。
それでそっちが勝ったら滅法喜んじゃうネ。
皆が皆そうだとは言わないけれど、今回みたいに大きい方が見た目もやり口も残虐な敵なら……きっと効果覿面ヨ。
ワタシの蹴りを食らって、空に舞い上がるが良いネ!
野本・裕樹
秋祭りで見た皆さんの笑顔は心に残るものでした、大切な思い出です。
それを今再び奪おうとするのならば全力で阻止させてもらいます。
豊臣秀吉、私は怒りましたよ。
『天魔鬼武者』、楽な相手ではないでしょうが退く訳にはいきません。
使う刀は《妖刀『鐵喰』》です。
【泥濘の地】で足止めしつつ、避難する村人の方に近い相手から優先して仕掛けます。
攻撃は確実に一体ずつ討ち取る事を重視し、その威力でこちらへと注意を引く事を狙います。
分かりやすく正面からぶつかる事も鼓舞する為には必要でしょうか。
一気に踏み込み、狙うは金棒をくぐり抜けての一刀両断です。
反撃を受けても効かないとばかりに刃を交えましょう、無論効かない訳が無いのですが【グロリアス】で痩せ我慢です。
そんな力任せの攻撃、効きはしません!
……ここは大丈夫ですから慌てずに避難してください。
【勝利の凱歌】も響かせ、住民を鼓舞し落ち着いて避難してもらいましょう。
●悪鬼暴来
「さぁ、お出ましネ。おサムライさんの強さ、見せてもらうヨ!」
両手の指先に〈柳家強撃扇〉と〈柳家風撃扇〉の柄をかけ、柳・凛風(酔龍・g04711)は、挑発的に微笑む。
「アナタ達が強そうであればある程、ワタシ達がカッコ良く倒した時に輝かせてくれるってものネ」
「秋祭りで見た皆さんの笑顔は心に残るものでした、大切な思い出です。それを今再び奪おうとするのならば」
軽く目を伏せ、スラリと野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は〈妖刀『鐵喰』〉を抜き、刃を『天魔鬼武者』に向け構える。
「全力で阻止させてもらいます。豊臣秀吉、私は怒りましたよ」
退く訳にはいかないと彼女達が踏み込むと同時に、泥濘の地が鬼武者の足をぬかるみに捕える。
「貴様ら、ディアボロスか!」
唸り声と共に、鬼武者が全力で『鬼金棒』を振り回し突撃してくる。
「あいやー。そのでっかい金棒、存分に見せびらかすと良いヨ」
力いっぱい振るう金棒にヒラリと軽業のように凛風は乗ると、不敵に微笑み扇を広げ別方向から振り下ろされてきた金棒を受け止め耐え。
「呑四杯 酔龍昇天!」
鋭く『酔龍拳四杯・昇龍脚(スイリュウケンシハイ・ドラゴンライズ)』で、正面の鬼武者の顎を蹴り上げ。
衝撃に頭を揺らされた鬼武者がよろめく向こうへと、凛風は着地し。
金棒の下を搔い潜った裕樹はそのままの勢いで懐に、一閃両断。
「そんな力任せの攻撃、効きはしません!」
抜き放った刀で、『ジャスティススラッシュ』を放ち、胴と足を分断し刀についた油を振り払う。
華奢な女性二人に翻弄され、鬼武者は頭から蒸気が昇りそうな勢いで、目を真っ赤に輝かせ怒りのままに暴れ出す。
そんな頼もしい光景に、大丈夫だと村人達は勇気を持ち、ディアボロスに背後を任せ避難していく。
だが、冷静さを欠いた攻撃など見極めるのは容易い。
大振りな動きの先を飛び回るように。
「武器を持った相手に素手と武器には見えない道具で立ち向かう……なんて、結構乙なものじゃないカシラ?」
誘い翻弄し仕留め、更に避難する人達を勇気づけるよう勝利の凱歌をも響かせて。
「これはワタシの持論だけれど、人間って言うのは大抵大きいヤツと小さいヤツが戦ってたら小さい方に肩入れしちゃうものなのヨ。それでそっちが勝ったら滅法喜んじゃうネ」
きっとその光景は、凛風が思った通り、村人達にも十分に伝わったはずだ。
チラリと見たところ、その通り。
「今回みたいに大きい方が見た目もやり口も残虐な敵なら……きっと効果覿面ヨ」
「……ここは大丈夫ですから慌てずに避難してください」
決してこれ以上先には行かせない。瓦礫の一つも通さないと裕樹が立ちはだかれば、その、気迫に鬼武者の方がたじろぐ。
勿論、彼らの一撃は重く。直撃しなくとも、その衝撃や風圧でダメージはある。
だが決して譲らない強い思いが、天魔武者をも圧倒する。
断つという意志を乗せ、今度は鬼武者の腕を裕樹は斬り飛ばし。
悲鳴をあげる脳天に、凛風が蹴りを叩き込んだ。
これで、住民に天魔武者が追い付くことはないだろう。
後は、遅れて到着する指揮官とその護衛を叩くだけ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
不知火・紘希
よーし、天魔武者を遅らせることもできたし、残るは、ラスボスと護衛だね。まずは護衛からだ……! 住民のみんなやヒルコのみんなを安心させるためにも頑張るよ!
先立って戦ってくれてる仲間ともよく連携して、観察やアートの力を使って戦闘や作戦に協力しよう。幸せには笑顔が大事。戦闘中も笑顔を忘れずに、仲間と敵を囲い込みながら、逃がさないように被害を受けた人の幸せを考えて行動するよ。
すぐにペイントツールを出して、魔法のクレヨン「リアライズ・グリーン」を発動。幸せを具現化する植物の景色を描き出して、投げられてきた武器をうまく蔦で絡めとりながら、動きを妨害しつつ敵の連携を乱していこう。
それから咲かせた花で魅了して、気を逸らしたところに打撃を打ち込むよ。敵が撤退しようなんて考えられないように、インラインスケート靴ですばやく移動しながら蔦や花をどんどん描き出していこう!
仲間とは積極的に協力してラスボス戦につなげられるように頑張るね。
アレンジや連携はおまかせします!
ウィリディス・ファラエナ
追手は片付けた。後はのこのこやってくる連中を迎え撃つだけだな
[絡新婦]の【トラップ作成】は準備万端、後は敵が来るまでその辺に隠れておこう
足下に張り巡らせた絡新婦はちょっとした足止め兼囮だ
罠に気付いて警戒してる敵の頭上に[鳥の子]を投げ込めばとっさに迎撃するなり防御体勢を取るなりするだろう
注意が頭上に行ってる所で[武者傀儡]を切り込ませ、俺は羅刹とは別方向から仕留めに行くって寸法よ
羅刹の繰り糸は絡新婦、【デッドリーバインド】にも使う代物だ。羅刹と俺が動き回れば動き回るほど糸は敵に絡み付く
気付けば足元も【泥濘の地】に絡まれて、行くも帰るもあの世のみってな
●嵐後ノ猿
今頃、先に突っ込んでいった鬼共が、人々を血祭にあげてるはずであった。
だが村は静か。沈黙そのもの。
人々の悲鳴響く光景を笑い楽しむつもりであった『寺沢広高』は妙だと足を止め、その護衛である『軒猿・ましら組』は警戒するように前へと出た。
見るからに二足歩行の服を着た猿。猿と言っても人並みの大きさはある天魔武者が、先んじて村へと近づいていく。
だが彼らは知らない。そこが既に蜘蛛の巣の中、糸が張り巡らされていると。
蜘蛛の糸を素材に作った糸〈絡新婦〉を進路にトラップ生成で仕掛け、後はのこのこやってくる連中を迎え撃つだけだなとウィリディス・ファラエナ(毒虫・g08713)は息を潜めた。
どこか抜けた顔をしているが、きっと忍びか何かの類だろう。そうでなくとも、天魔武者であり護衛の任についているものだ。
それなりの働きをする相手だろうと警戒するのは不思議ではない。
残るはラスボスと護衛だねと意気込む不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)も、ウィリディスに習い隠れながら〈幸せペイント箱〉へと手を突っ込んだ。
ここで手にするのは緑のクレヨン。
思いの外、警戒心が低かったのか糸の張られたエリアに普通に踏み込んだ軒猿は、何だと大騒ぎし慌てた。
そのみっともない慌てように頭痛を感じたのは、ウィリディスかもしれない。
軒猿は忍者のこと。彼らは曲りなりにも忍びのはずだったが、天魔武者になってその辺りは大雑把になったか。
「わなだー! きをつけろー!」
「てきだー! てきだー!」
キィキィ騒げばそれは居場所を明らかにする愚行。それが相手を誘い出す芝居であればまだしも、彼らは猿。きっと、そこまでは考えていない。
「よーし、天魔武者を遅らせることもできたし、まずは護衛からだ……!」
紘希が『魔法のクレヨン『リアライズ・グリーン』』で植物を描き出す。
住民のみんなやヒルコのみんなを安心させるためにも頑張るよと、宙に緑のクレヨンをはしらす間、ウィリディスは〈鳥の子〉を宙へと放り包みより煙幕を散らし、絡新婦の糸を引く。
見えない糸は軒猿を『デッドリーバインド』で締め上げ、四本腕に大刀を持つ〈武者傀儡羅刹〉を操り仕掛ける。
「てきはふたりだー! 『みんなー! かかれー!』」
煙幕で正確に視認してなかった、軒猿は武者傀儡羅刹に向かって分身を殺到させた。
瞬間的に倍増した軒猿はキーキー騒ぎ声と共に手足で武器を掲げ、武者傀儡羅刹に斬りかかるが四つ腕がお相手する。
思ったより重く固い感触に、動きを止めた瞬間、緑が溢れ花開く。
「君に幸せの緑でいっぱいの世界を見せてあげる」
紘希の描いた緑の植物が具現化し、伸ばした蔦で軒猿を絡めていく。
「うごけないぞー! たいへんだー!」
緊張感のない顔のせいか、調子が抜けそうになるがこれでも軒猿は真剣。
「『そーれ! くらえー!』」
身体の自由が奪われたなら、手足の武器を投げるまで。
それの直撃を避けるよう、紘希は〈ピカピカ光る靴〉のインラインスケートで移動しながら描き続け。軒猿の武器は植物に阻まれ、狙いを定めきれず足を止めることは敵わない。
「かっこいいー! ぴかぴかー!」
「くそー! はやいぞー!」
そうしてる間に軒猿の手元から武器は無くなり、手足が宙を掴む。
せめて彼らにも幸せを感じてもらえたら。
そんな風に紘希は願い、幸せを具現化した花と笑顔で彼らを見送り。
最後は煙が全てを隠す。
天魔武者とはいえ、生き物の形をした敵。酷な姿はお目汚し。
「行くも帰るもあの世のみってな」
姿を現したウィリディスが、絡新婦を一気に引き絞る。
恐らく、巻き付いていた糸が軒猿の全身を締め上げ、断ち切ったことだろう。
縛るものを失った糸が風に流れながら、手元へと戻っていく。
風が煙幕を全て吹き流せば、もう軒猿の残骸は消えている。
さて、後は寺沢広高ただ一体。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【植物活性】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
不知火・紘希
かわいいお猿さんだったなぁ。でも敵は敵だもんね!(きりっと顔を引き締めて黒い靄を辿る)
カッコイイ見た目、君がラスボスだね!
すぐにダッシュ、駆け回りながら仲間と攻撃するタイミングを合わせるよ。
磨いてきた観察力で、仲間の動きを観て臨機応変に行動しよう。
――僕が望むのは幸せな世界。
みんなが、心からきらきら笑って生きられる自由な世界だよ。
何度も思い描いてきた。何も見なくたって描ける景色。
敵が見せようとする素振りをよく観察して
その瞬間、魔法のクレヨンをその場で構える
何万回と想像して、強く願った光景。……ほんとは、完璧な理想は叶わないってわかってるから、僕の「望み」ならきっとぼやけてるはず。
敵の幻を見てがっかりしたくない。
でも、勇気を振り絞れば、いまの僕はそんな幻こわくない!
空間をキャンパスに描き出すのは「現実」そして「未来」
たくさんの仲間と、ありったけの幸福を具現化したファイトモンスター「アート・オブ・ウォー」を描き出すよ
大きな綻びは……そこだ!
君を圧倒する一撃を叩き込んでいこう
アレンジはおまかせ
ウィリディス・ファラエナ
いやはや、天魔武者にも色々いるもんだ。
さて、残りは一人。締めまできっちりやるとしよう。残った分に加えてささっと【トラップ作成】だ。[絡新婦]に仕掛けをしといて別方向の物陰に【光学迷彩】で隠れとこう
敵が[絡新婦]に気付いてそっちに警戒を向けた瞬間を狙って[鳥の子]を頭上に投げる。【闇使い】と【毒使い】に利用する薬剤を散布してと。
目潰しにゃならんが隙はできる[武者傀儡羅刹]を切り込ませていざ勝負!
なんてやるわけなかろう。[羅刹]を操りながらこそこそっと[絡新婦]の巣へご案内。足を取られてよし、体に引っ掻けてよし、何なら[羅刹]の糸は[絡新婦]と繋がってる。動き回れば動き回るほど逃げ場は減るぞ。
動きが鈍れば【サドンアーミー】でさくっととどめだ。
野本・裕樹
誰であろうと一般人を害そうとするのなら通しはしません。
西宮に住む人々が安心して暮らせるように……『寺沢広高』、貴方を討ちます。
村人の命は勿論の事、何一つ奪わせるつもりはありません。
村そのものにも被害を出さない為にも村へこれ以上近付かせないように戦いましょう。
村は村人たちの帰る場所なのですから。
使う刀は《妖刀『鐵喰』》から変化した《巨刀『曼殊沙華』》です。
巨大な武器で注意を引き村に被害の出ない立ち位置を心掛け、疾風怒濤の勢いから『曼殊沙華』で斬りかかります。
パラドクスで構築された城、同じパラドクスで破壊出来ぬ道理はありません。
富岡城が『寺沢広高』への道を阻むならば『曼殊沙華』で道を切り開くまでです。
《妖刀覚醒・鉄蝕閃》――どれ程の名城であろうと落ちない城など、この一太刀で一刀両断を狙います!
連携出来るなら『曼殊沙華』による斬撃で注意を引き続け味方が攻撃する為の隙を生み出そうとします。
●豪放磊落
愉快愉快と豪快に笑い声を響かせ、黒い靄の向こうより『寺沢広高』は巨体を揺らした。
かわいいお猿さんだったなぁ。でも敵は敵だもんね!
キリッと気持ちを引き締め切り替えた不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)は、姿を見せた寺沢広高の前へと出た。
「カッコイイ見た目、君がラスボスだね!」
「ぬん!」
素直な紘希の言葉に、鋭い眼差しを向ける寺沢広高だが、大きく頷き何だか嬉しそうだ。
「童よ……良き目を持っているな。だが……」
上腕を大きく振るい寺沢広高の刃が、〈ピカピカ光る靴〉のインラインスケートで急接近してきた紘希を捉え、その頭上へと迫っていた。
だが、それは間に飛び込んだ刀狐に塞がれる。
金の髪と尾を勢いに任せたなびかせ、全長6尺程もある〈妖刀『鐵喰』〉が、寺沢広高の刃を受け止めていた。
「ほう……妖刀か、興味深い。しかも、長刀か……」
「誰であろうと一般人を害そうとするのなら通しはしません」
巨体の天魔武者を野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は鋭く見上げ、鐵喰を滑らす。
「我を倒すと言うか。面白い」
後方へと素早く後退した寺沢広高は地を打ち、その場に『奇動妖塞富岡城』を構築した。
突如として目の前に障害として現れた城は、無数の狭間を開きディアボロス達を銃口が狙う。
「村人の命は勿論の事、何一つ奪わせるつもりはありません」
背後に控える村の建物一つ一つですら。村は村人たちの帰る場所なのですから。
「西宮に住む人々が安心して暮らせるように……『寺沢広高』、貴方を討ちます」
――是。
「我も全力を持って貴様らを討ち滅ぼそう!」
寺沢広高の号令に合わせ、一斉に城より砲撃が放たれる。
だがその砲撃は張り巡らされていた強靭な蜘蛛の糸〈絡新婦〉によって断ち切られ、裕樹達に到達する前に宙で被弾していく。
それは密かにウィリディス・ファラエナ(毒虫・g08713)が張り巡らせていた罠であり、敵を絡めとる糸。
「いやはや、天魔武者にも色々いるもんだ」
さてと、攻撃で解けた光学迷彩より姿を現し、ウィリディスは寺沢広高を捉える。
大層頑丈そうな巨体の天魔武者ではあるが、観察眼はどうやら甘かったようだ。
「さっきの戦いを見ていなかったようだな。残りは一人。締めまできっちりやるとしよう」
同じ戦法であるのに警戒をしてないとは疎か。
砲弾を斬られ歯噛むように身体を震わせる寺沢広高は、忍びであるウィリディスにもこれまでと同じ調子で『苓州小話倍返し』を繰り広げる。
だが相手の話術に素直に乗る忍びがいるだろうか。
術の影響で、何とも言えない心境には成るが耐えれないわけではない。
己の芯を強く持ち、城全体に行き渡るように特殊な和紙に闇と毒の薬剤を包んだ〈鳥の子〉を散布し。
そのまま回り込むようにウィリディスは駆け抜け、糸を引く。
鳥の子とウィりエディスの動きに気を取られた寺沢広高だが、それはどちらも囮だ。
本命は糸の先、突如思いがけぬ方向から『サドンアーミー』によって斬り付けてくるのは、羅刹の総面〈武者傀儡羅刹〉。
凶悪な顔より四肢腕の大刀を振るい、武者傀儡が斬り付け削る。
「いざ勝負!」
僅かにでもできた隙を逃さず斬り付け外装を剥ぎ。
城の裂け目より再び姿を晒した寺沢広高は、どの者も素晴らしき武士ぞと豪胆に笑い自ら城を大剣で破砕し、その破片を吹っ飛ばし糸を断ち切る。
「良いぞ! 面白くなってきた……見せてみよ、そなたらの望みを!!」
インラインスケートで疾走しながら魔法のクレヨンを手にした紘希は、声にする。
――僕が望むのは幸せな世界。
それは十人いれば十色ある。それぞれの思う幸せ。
例え寺沢広高が『棄教斬捨御免』と紘希に斬りかかるも、その望みは元から儚い。
「ほんとは、完璧な理想は叶わないってわかってるから、僕の『望み』は……何万回と想像して、強く願った光景……」
微かに悲しみが滲もうとも、その望みに惑わされることはない。
「でも、勇気を振り絞れば、いまの僕はそんな幻こわくない!」
望みを切り裂き、刃が届こうとも。
止まらずクレヨンは紘希が思い描いた『現実』そして『未来』を。
沢山の仲間と、ありったけの幸福を具現化したファイトモンスター『アート・オブ・ウォー』を描き出し、寺沢広高の剣戟に耐え突き進む。
「大きな綻びは……そこだ! みんなが、心からきらきら笑って生きられる自由な世界だよ」
きっと世界は美しい。
明るく優しく、誰もが笑顔になれるような。
「ぐぬっ……何と強き志……」
大剣を振るい斬り返そうとするも、その剣が何かに引っ掛かったように動かない。
「な、んと!?」
「蜘蛛の巣は一つしかないと思ったか」
完全に斬り込まず少しずつ武者傀儡羅刹を引かせ、この場に誘い込んでいたとは寺沢高広も気付かなかったか。
「足を取られてよし、体に引っ掻けてよし。動き回れば動き回るほど、逃げ場は減るぞ」
キリキリとウィリディスは、絡新婦を更に寺沢広高に絡め締め上げる。
「ここで倒れるわけにはいかぬ! 豊臣秀吉様の為にも!! 蜂須賀小六様の期待に応える為にも!」
そう息まく彼の目は、『妖刀覚醒・鉄蝕閃(ヨウトウカクセイ・テッショクセン)』によって鐵喰の力を解放された巨大な刀身、〈巨刀『曼殊沙華』〉が疾風怒濤の勢いで迫れば、富岡城を築き攻撃を防ぐ。
――否。
裕樹が思うように、パラドクスで構築された城は、同じパラドクスで破壊出来ぬ道理はない。
「嚙み砕け、『鐵喰』――どれ程の名城であろうと落ちない城など無い!」
全身の身体のバネを使い。頭上から爪先へと叩き落すように、巨刀と化した刃が振り下ろされる。
寺沢高広の築城は敵わず。花開くよう広がる剣閃は、鋭く剃刀の如く。
壁を削り、瓦を飛ばし、装甲を断つ。
「な、なんという……苛烈な剣よ……よもや小娘に……いや娘であったな……」
その声色はどこか満足そうに。だが無念に染まりながら、寺沢広高は光りを失っていった。
これで西宮のこの村は護られた。
後少し。秀吉の横暴から民を救い反撃の狼煙をあげるまで……。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【アヴォイド】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!