リプレイ
湯上・雪華
【猟犬と華】
アドリブ、連携歓迎
遠路はるばるこちらまでお越しいただき、ありがとうございます
おかえりは冥府、ですよ
……うーん、ボクらしくないですね!
でも、漸と一緒の狩りですもの
ちょっとカッコつけてみました
そうですね、威圧して怯んでくれれば上々、かな
一人たりとて残さず平らげましょう
渇望抱く伽藍、参ります
精鋭なら油断無く、けれど大胆に
漸とフォローし合いながらですよ
敵の連携を乱して各個撃破が理想ですね
了解です、下から追い立てますよ
命中アップで精度を上げて
祝、3人でのお仕事ですからね
いつもよりアップテンポでいきますよ!
ダメージアップで威力の底上げを
一撃で倒せなくてもいい、確実に削って弱った敵から始末です
反撃には刀で致命傷に至る弾丸だけ防ぎましょうか
ガードアップで軽減を
お守りにアヴォイド、発動してくれるといいなぁ
ドレインやグロリアスの恩恵もですね
継続戦闘を意識、です
この後に本命があるんだもの
護衛に手こずるわけにはいかないんです
最終人類史に来たのなら誰一人として生かすわけにはいかないんです
括毘・漸
【猟犬と華】
わぁお、規律でギッチギチに縛ってますなぁ。
下手に素行が悪くて他のところに被害が被ることがなさそうなのがいいところでしょうかね。
まっ、それも……ここで倒せばいいことです。
己の血に溺れろ。
ふふっ、雪華、いいんじゃないですかカッコつけても。
最終人類史に攻め入る輩を威圧する意味でも大事ですから。
敵の足元に【泥濘の地】を仕掛けて進軍のスピードを落としましょうか。
それに護衛のみならボクも【飛翔】して敵の上空を取りましょう。
雪華、ボクが上から追い詰めるので、そこから乱しましょう。
【飛翔】の最大速度で飛びながら、敵軍目掛けて、【瀉血法・血尽火滅】を放ち、複数の炎の猟犬を出現させて、狩りのように追い詰めつつ喰らいつかせて灼き尽くす。
喰らった血肉を【ドレイン】や【グロリアス】の恩恵で体力を癒しながら炎を放ち続けましょう。
敵の攻撃に対しては血の弾丸を炎で蒸発させるように炎の壁を作っときますか。
敵も飛んできたら、楽しいドッグファイトです。
空を駆ける猟犬…狩りは場所を選びませんよ!
●紅の輪舞と橙の牙
『最終人類史』西ポーランドをジェネラル級ヴァンパイアノーブル『ワシーリー・ゴルドフ』が率いる『吸血ロマノフ王朝』の軍が規律正しく進軍していた。
目指すはディアボロスのディヴィジョンに於けるドイツ『ベルリン』のみ、小さな街や集落などベルリンを制圧してからで充分だと、ワシーリーは考えていた。
だが、その考えていたワシーリーがその考えを変えなければならない事態が起こった。
自身の傍に付けていたトループス級ヴァンパイアノーブル『ロマノフ白軍精鋭兵』が突然オレンジの炎……いや、業火に吞まれたのだ。
血の弾丸を撃ち出す間もなくだ。
「何事だ! 白軍兵、現状を直ちに報告!」
ワシーリーも突然のことに状況把握が出来ていた訳ではないが、この地はディアボロスのディヴィジョンなのだ。
アウェイである以上、待ち構えられていたとしても、それを打ち破れば良いだけだと考えていた。
「わぁお、規律でギッチギチに縛ってますなぁ」
流るる血液を橙色の炎とし、先手必勝とばかりに撃ち放った、括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)が余裕ある声で、ワシーリーに言う。
「下手に素行が悪くて、他の所に被害が被ることがなさそうなのが、いいところでしょうかね」
統率の取れていない部隊の場合、複数のトループス級が暇つぶしと街や施設を襲い人々に被害を与える恐れがある。
だからこそ、軍部隊として規律の取れたワシーリーの統率力は逆にディアボロス達には都合がよかった……今回の戦場は『最終人類史』なのだから。
「まっ、それも……此処で、倒せばいいことです。己の血に溺れろ」
赤い血が流れる腕を気にせず、漸が言う。
「遠路はるばるこちらまでお越しいただき、ありがとうございます。おかえりは冥府、ですよ」
言葉使いは丁寧に、言葉の中に編み込む殺意は苛烈に、湯上・雪華(悪食も美食への道・g02423)が言う。
「……うーん、ボクらしくないですね! でも、漸と一緒の狩りですもの……ちょっと、カッコつけてみました」
笑顔の中にも鋭くワシーリーを睨み据える、雪華。
「ふふっ、雪華、いいんじゃないですかカッコつけても。『最終人類史』に攻め入る輩を威圧する意味でも大事ですから」
余裕を見せる全の言葉にワシーリーは違和感を抱く……いや、多くの戦場で培った勘と言った方が良いかも知れない。
だが、ワシーリーとてその厳格な規律のもと、軍を指揮し幾つもの戦場で勝利を収めて来たのだ。
少数のディアボロスに負けることなどあり得ない。
「ここで時間を取るわけにはいかぬ。速やかに撃退し、先を急がねばならない。ディアボロスも馬鹿ではないだろう。この二人だけで迎撃に来たとは考えられん。『血影猟兵』は周囲警戒しディアボロスを殲滅。『ロマノフ白軍精鋭兵』は眼前の二人を殺せ! 何故、我等を待ち伏せできたのかも、吐かせてみせろ!」
ワシーリーの命令で、トループス級達はすぐにそれぞれに与えられた任務の為動き出す。
「やっぱりそうなりますよね。威圧して怯んでくれれば上々と思っていましたが、そうはいきませんか。それでは、一人たりとて……残さず平らげましょう」
言って雪華は軽やかな手つきで、ナイフを手にし好戦的な笑みを浮かべる
「渇望抱く伽藍、参ります」
言うと雪華は踊るように、ロマノフ白軍精鋭兵に接敵する。
だが、その動きを見ていた、ワシーリーは僅かに眉を上げる……速いと。
(「精鋭なら油断無く、けれど大胆に……漸とフォローし合いながら」)
「本来は6/8拍子なんですが、漸とのペアですし、呼吸を合わせていきましょうか――」
軽快なリズムに乗るような雪華の動きは流麗で、ロマノフ白軍精鋭兵も目を見張る。
雪華の動きは早く、それでいて舞うように美麗に縦横無尽に戦場を動くと、ナイフやデリンジャーで確実に、ロマノフ白軍精鋭兵達の急所を狙い、素早く命を奪っていく。
ロマノフ白軍精鋭兵達も自分達から動かなければ危険だと気付くが、何時の間にか足元が泥濘と化していた。
漸が【泥濘の地】の残留効果を戦場に広げたのだ。
(「こちらが優位なのは間違いないでしょうが、敵の進軍のスピードを落とすのは充分なメリットでしょう」)
「雪華、ボクが追い詰めるので、そこから乱しましょう」
「了解です、私は敵を追い立てます」
言葉と視線を交わすと漸は、自分の赤い血を燃料とし、炎を創り出す。
「滾りし血潮は、身を焦がす徴となりて、殺意が導くは尽きぬ慚愧か、衝動が向かうは滅されぬ罪禍か――」
漸の血から生まれた橙の炎は、業火となってロマノフ白軍精鋭兵に撃ち放たれる。
橙の炎は姿を変え、飢えた猟犬の頭を形作るとロマノフ白軍精鋭兵の、ヴァンパイアノーブルの血が枯れ尽きるほどの勢いで灼き尽くしていく。
「熱を、衝動を解き放て――。敵を屠り喰らう意思を滾りに変えろ――猟犬の業を顕せ」
橙の炎は獣の如き猟犬となって、ロマノフ白軍精鋭兵に食らいつく。
その様を見ながら、ワシーリーは猛烈な違和感を感じる。
クロノヴェーダ同士の戦闘は『逆説連鎖戦』だ。
勿論、その規則は『ディアボロス』にも適用される筈なのだ。
なのにも関わらず、ロマノフ白軍精鋭兵の反撃が間に合っていない。
血で生み出した弾丸が、二人のディアボロス……雪華と漸を狙い撃てても大きなダメージを与えられている様子が無いのだ。
この西ポーランドに送られる前に得ていたディアボロスの動きと、何かが明確に違うとワシーリーは明確に感じる。
「祝、3人でのお仕事ですからね。いつもよりアップテンポでいきますよ!」
青いドレスを纏った人形『祝』にそう言葉を掛けつつも雪華の美しくも激しい攻撃は止まない。
一撃一撃の攻撃が普段より、確実に威力を増していることを感じても、確実に削って撃破するというセオリーを雪華は崩さない。
何故なら漸が共に戦場にいてくれるからだ。
そして、その想いは漸も一緒だった。
自らが操る炎で、ロマノフ白軍精鋭兵の血の弾丸を、炎の壁で蒸発させ防ぎ、猟犬の炎を放つ。
他のディヴィジョンなら、ここまでの威力を出すことは難しいが、『最終人類史』での戦闘はディアボロスが圧倒的に有利なのだと、漸も戦闘の中、理解する。
「空中戦をとも考えましたが……狩りは場所を選びませんよ!」
自身の身を掠った血の弾丸の傷が【グロリアス】の効果で癒されるのを感じ、漸の表情にも余裕が生まれている。
刀を手に血の弾丸を弾く雪華も普段より”見える”戦闘にニヤリと笑う。
多くの残留効果が、自分達を助けてくれているという実感。
敵ディヴィジョンでは絶対に得られない快感……けれど、雪華が戦闘から意識を外す事は無い。
「この後に……本命が居るんだもの」
護衛程度に手こずる訳にはいかない――『最終人類史』に来たのなら、ヴァンパイアノーブルの1体として、生かす訳にはいかないと雪華は強く思い、再度ナイフを振るった。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
バトラ・ヘロス
最終人類史に攻め込む手段を持っていましたか。
危険な状況ですが、追い詰めた状態で使わせられた事をまだ良しとすべきでありますね。
地の利を活かして、確実に迎撃するであります。
進攻する敵軍に対して、仲間同士フォローし合える防衛陣形を意識して迎え撃ちます。【パラドクス通信】で連絡を密にし連携行動。
敵の動きを見て有効そうなら【泥濘の地】で地上移動を抑え、展開能力を制限。
【盾槍陣】使用。長槍と魔力盾を無数に具現化し前方に展開。密集させた盾を並べ立てファランクス陣形を形成し、騎馬突進に連動させて攻防一体の突撃を仕掛けます。
盾を叩き付けるシールドバッシュで体勢を崩した所を、盾の隙間から繰り出す槍衾で刺し貫きます。
展開した盾で同時に反撃を防御。敵の刃と自身の間に盾を配置し、斜形に構えた盾で斬撃を受け流しダメージの軽減を図ります。
レイラさん(g07156)をディフェンス指定
攻撃力に長ける彼女の継戦能力を維持
孤立や突出をしない様、布陣に気を配りつつ、騎馬の機動力と突破力を活かし敵軍を撹乱。仲間の攻撃に繋げます。
マティアス・シュトローマー
大領主様達を迎える準備は整った――確かにそう言ったさ
けどまさか、最終人類史に直接乗り込んでくるなんて!
(やってくれたなと思う反面、してやったりとも)
この地の恩恵を活かしてきっちりもてなしてあげないとね
遠路遥々ご苦労様
歓迎の花火なんてどうだろう?
仲間と足並みを揃えてパラドクスを発動。指銃からパラドクスを込めた弾を放ち、貫いた箇所を爆破。ダメージアップの効果を乗せてより深い傷を与えていこう
狙いは仲間の攻撃をすり抜け突破しようとする個体
敵部隊が分散する前に、防衛ラインを敵とベルリン方面を隔てるように引き、敵の進軍を阻止。足止めを喰らった個体を狙い撃ちしていこう
連携はパラドクス通信で密に。突出や包囲される事の無いよう声を掛け合う
間合いに入っていなくても届く斬撃か
でも、剣を振るう予備動作さえ確認出来れば――
血の斬撃はガードアップの効果を纏ったライオットシールドを構え、直撃を防ぐ事で受けるダメージの軽減を試みる
また、反撃アップの効果を乗せた弾丸を放ちカウンターを喰らわせよう
お返しだよ
さあ、遠慮せずに
御守・樹
アドリブ連携歓迎
場所は海岸。身を潜める場所はあるかなぁ…無いと思ってた方が無難か。
光学迷彩を纏い、岩場とか隠れられそうな場所があればそちらに、なければ水中適応で海中、波打ち際などに身を潜め奇襲の隙を伺う。
隠れる場所が無ければ正々堂々と待ち受けよう。姿をあえて出す事も隙に繋がるだろう。
敵が現れたら無影で攻撃を仕掛けまずは一体。
多数狙うのもありだとは思ったけど、俺がやりやすいように動いた方がいいような気がしてな。
それに火力もこっちのほうが稼げる。数が多くても一体ずつ確実に葬った方がいいしな。
仲間の攻撃気を取られた隙を狙ってもいい。というかそっちの方が俺の戦い方だ。
また逆に俺の方が隙を誘う動きをしてもいい。
敵の攻撃に対しては動きをよく観察して回避。
刀身を伸ばすようだが攻撃モーションには長さは関係ない。
むしろ実刃の間合いにいたほうが伸びる伸びない関係ないな。
間に合わない状況でも左腕の籠手で弾く、受け流すようにして直撃を避ける。
万全の状態で戦えるのは助かるが普段と違うから少し不思議な感じだ。
レイラ・イグラーナ
バトラ様(g09382)と共に
SPDでディフェンス
えぇ。仮に万全の状態でサンクトペテルブルクの全戦力を直接新宿島に送り込まれてしまっていれば惨劇は避けられなかったでしょう。
ですが、この状況ならば私たちが有利です。
敵は多数、他の復讐者と並んで戦い、突破され包囲や後方からの攻撃を受けないようにし、正面から伸びてくる刃の直撃を避け【ガードアップ】も合わせ大きな傷を負わないように。
ヴァンパイアノーブルは飛行が可能ですが、【泥濘の地】で移動速度を奪えば移動は飛行以外の選択肢をなくせる。動きを読みやすくできれば戦いやすくなります。
その場にとどまるか飛行するか以外の選択肢をなくさせた血影猟兵を狙い【手製奉仕・嵐】。耐久力に長けたバトラ様にディフェンスを頂けていますし、私は多数を攻撃できるパラドクスで殲滅重視。
特に隠れて機を伺おうとする者がいないかに気を付け、一体たりとも逃さず倒しきります。
貴方がたを1人でも逃せば、最終人類史に大きな禍を齎すでしょう。
この地に入ったからには1人も逃しません。お覚悟を。
●最終人類史迎撃陣
ジェネラル級ヴァンパイアノーブル『ワシーリー・ゴルドフ』の眼前で、トループス級ヴァンパイアノーブル『ロマノフ白軍精鋭兵』達が次々と死に至っていた時、同戦場でトループス級ヴァンパイアノーブル『血影猟兵』達もディアボロス達の奇襲を受けていた。
「『大領主』様達を迎える準備は整った――確かにそう言ったさ。けどまさか、『最終人類史』に直接乗り込んでくるなんて!」
立てた親指と伸ばした人差し指を銃に見立て、指先から弾丸を放ち、血影猟兵の胸を貫き、さらに花火のように爆発させながら、マティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)がそう口にする。
だが、内心では『吸血皇帝ニコライ2世』の切り札を見事に切らせることに成功し、その上で自分達ディアボロスが圧倒的に有利な『最終人類史』で戦闘を行えることに『してやったりとも』思っていた。
(「この地の恩恵を活かして、きっちり”もてなして”あげないとね」)
悪童のように笑うと、マティアスは再度、指先の銃口から弾丸を放つ。
「『最終人類史』に攻め込む手段を持っていましたか。危険な状況ですが、『吸血皇帝ニコライ2世』を追い詰めた状態で、使わせられた事は、まだ――良しとするべきでありますね」
地の利を活かし確実に迎撃すると誓う、バトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)も自身の槍と盾の複製を無数に具現化すると、一気に血影猟兵の命を奪っていく。
「えぇ。仮に、万全の状態で『サンクトペテルブルク』の全戦力を、直接『新宿島』に送り込まれてしまっていれば、惨劇は免れなかったでしょう。……ですが、この状況ならば私たちが有利です」
翻した自身のスカートから、大量の『銀の針』を取り出し一斉に投擲を行い、血影猟兵の身体に針山の様に数多の針を突き立てながら、レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)が静かに言う。
バトラとレイラが戦場に【泥濘の地】の残留効果を仕掛け、血影猟兵達の移動を困難にしていく。
そんな戦場で、密かに血影猟兵達の隣を駆け抜ける者が居た。
そして、疾風のように御守・樹(行雲流水の珪化木・g05753)が駆け抜けた後には、思わぬ位置に攻撃を受けた血影猟兵達が、どろりとした血液を流して倒れる。
戦場が『最終人類史』の西ポーランドとはいえ、身を潜める場所や遮蔽物に樹は期待していなかった。
その代わり【光学迷彩】を最大限に利用し、血影猟兵達の命を次々と奪っていく。
樹自身が、敢えて姿をさらす時、それは……血影猟兵の隙や油断を誘いだす為だ。
(「多数を狙うのもありだとは思ったけど……俺が、やり易いように動いた方がいいよな!」)
全ての『残留効果』を最大限に利用することが出来るのだ、樹が単騎で動いたとしても、トループス級の血影猟兵程度に後れを取るようなことにはならない。
「火力も、こっちのほうが稼げる。――数が多くても、一体ずつ確実に葬った方がいいしな」
得物に付いた血影猟兵の鮮血を強く振り払い、樹が呟く。
今回の戦場には、仲間のディアボロスも数多く居る。
他のディアボロスに気を取られた瞬間に奇襲を掛けることが出来れば、充分な戦果を出すことが出来る。
そして、そういった戦い方の方が、樹としては動き易く……樹自身の戦い方と言えた。
【光学迷彩】の切り替えも出来れば、自分に敵の視線が向いた瞬間に、他のディアボロスが苛烈な攻撃を与えられるとも判断出来ていた。
ヴァンパイアノーブル達が『最終人類史』に侵攻してきたのなら、ディアボロス同士、仲間同士で密な連携を取ることが出来れば、敵の数は問題にならないと、自身は防衛寄りでレイラを護り【パラドクス通信】で他のディアボロス達とも連絡を続けながらバトラは、自身のサリッサと具現化した数多の槍を自在に操り、血影猟兵にダメージを与えながらも、レイラの攻撃機会が少しでも多くなるように立ち回る。
(「敵は多数、この戦場を突破されれば被害は甚大……バトラ様が私を護ることを優先してくださっているとはいえ、包囲や後方からの攻撃を受けずに、正面の敵に集中させてもらいます」)
『最終人類史』では、戦闘力に直結する【ガードアップ】や【命中アップ】……【能力値アップ】と言った残留効果も最大限で使用することが出来る。
自身の全力で無数の針を投擲し、動きが鈍り動きを読み易くなった血影猟兵を素早く屠っていくレイラ。
(「耐久力に長けた、バトラ様にディフェンスを頂けていますが、この『最終人類史』という戦場で、戦闘を長引かせるのは愚策。此の地を、吸血貴族達の血で穢されるのは、気分が良いものではありませんが、一体たりとも逃さず倒しきります」)
眼鏡の奥の赤い瞳に静かな強さを乗せた、レイラの長針の嵐は決して止む事は無い。
(「やはり、レイラさんの攻撃力を軸に、戦うのが効率が良さそうでありますね……」)
「自分も、防御だけに徹するつもりもないでありますが」
血影猟兵の数は多い、布陣には気を配らなければならない。
だが、無双馬の『青縞』に騎乗した、バトラには充分な機動力もある。
レイラとのコンビネーションで、自身の突破力を全力の突撃として活かすことも、仲間達の攻撃に繋げることも、この『戦場』であれば難しいことではなかった。
血影猟兵の視界に留まらぬように、血影猟兵の動きを観察しながら戦う樹も優位に戦闘を進めていた。
普段なら完全に見ることが難しい、血影猟兵の呪われた黒き血の動きが、流れが見えるのだ。
自分に向かって伸びる刀身を左腕の籠手で素早く弾き、受け流すと同時に影を残さぬ速さで、血影猟兵の命を刈り取る樹。
「……万全の状態で戦えるのは助かるが、普段と違うから少し不思議な感じだ」
『最終人類史』での戦闘は本来なら、あるべきではないだろう。
だが、その『最終人類史』の地球が自分達に力を与えてくれているのも確かなのだ。
なのであれば、西ポーランドに被害が出ない内に決着をつけた方が良いと樹も理解していた。
「遠路遥々ご苦労様。歓迎の花火は、喜んでもらえているかな?」
揶揄うように血影猟兵に言うマティアスも、『その目に焼き付けて倒れろ』との想いを込めて、花火のように爆発する弾丸を放ち続けていた。
多くの残留効果が自身を巡るお陰で、血影猟兵の血の斬撃で大きなダメージを受ける様子もない。
なるべく速く、なるべく多く、指銃で敵を撃ち抜き、爆破させるマティアス。
【ダメージアップ】も【命中アップ】も最大LVで使えているのだ、より深い傷を与え血影猟兵の数を兎に角減らすことに集中するマティアス。
樹、レイラ、バトラが討ち漏らした血影猟兵を、確実に狙い撃ち逃走も仲間への攻撃も許さぬように動くマティアス。
そこで、マティアスは考える。
『最終人類史』に於いて引ける【防衛ライン】は、長さ『10LV×10m』……つまり、100m。
上空を超えるにもそのLVが要求される。
それだけの効果があれば、通路等でなくともヴァンパイアノーブルの動きは阻害でき……迂回しようとする敵を狙い撃つことで、こちらの攻撃が当てやすくなる。
「剣を振るう予備動作さえ確認出来れば――」
ライオットシールドを構えたマティアスは、血影猟兵の動きを完全に見切り、ジャンプすると半回転して頭を下にした状態で指銃を構え撃ち放ち、血影猟兵の眉間を撃ち抜く。
「お返しだよ。さあ、遠慮せずに……まあ、返品不可だけどね」
言いながら着地するマティアスの背後にレイラが立ち、お互いをカバーし合う。
「貴方がたを、1人でも逃せば……『最終人類史』に大きな禍を齎すでしょう。この地に入ったからには、1人も逃しません。お覚悟を……!」
『吸血ロマノフ王朝』での戦いとは違うことを、ディアボロス達も皆、理解していた。
だからこそ、この『最終人類史』に危険が及ばぬように、それぞれが強い覇気を持ち、血影猟兵の殲滅の為、最善を尽くす。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【アヴォイド】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
九十九・静梨
ついてこられない者は射殺、とは厳しいを通り越して苛烈な指揮官ですわね
しかしこちらも人々を守ることは決して譲れぬ身
まずはあの大量の敵軍を撃破するとしましょう
敵軍から少し離れた位置に陣取り、パラドクスを発動
周囲に高威力の闘気弾を形成
それを鍛え上げた筋肉による連撃で次々強打し
【ダメージアップ】も加え
砲撃のように撃ちだし敵軍を攻撃
肉体を破壊し更に爆発する気弾攻撃は対象のみならず周囲も吹き飛ばし
布陣を撹乱しますわ
これで他の味方が敵を攻撃しやすくもしておきます
わたくしの大雑把な攻撃はこういう役割もありますのよ!
反撃には魔力障壁を纏った2種のガントレットを構え
飛んできた血の斬撃をグラップルの構えから迎撃
魔力と拳や蹴りの強打衝撃波で斬撃を弾き急所直撃を避けますわ
機があれば再攻撃や反撃も積極的に試み
味方との連携も注力しますわ
貴方方がどうやら先鋒部隊のようですわね
生憎、最終人類史の地は踏ませても貴方達やましてや皇帝に吸わせる民の血は一滴足りともございませんことよ
貴方方の骸を持って
吸血皇帝にそれを教えましょう
一ノ瀬・綾音
ロマノフがジョーカーを切ってきたか。ただ、それはきっと諸刃の剣。
圧倒的にけちょんけちょんにしてロマノフにもう後がないことを教えてあげようじゃないか。
相手の部隊を見つけたら光学迷彩で隠れつつ平穏結界とモブオーラで気づかれにくいようにしながら移動しつつなるべく高所に移動、双眼鏡も使って相手の行軍経路を掴みやすいようにする。
行軍経路に目星がついたら先回りして迎撃しやすい場所に陣取り相手が来るまで待ち伏せしよう。
相手が来た時を狙い、【降り注ぐ流星剣】で攻撃しつつ通信障害で報告ができないようにして孤立させる。
なるべく相手を引き付けて遅滞させるように試みるよ。ガードアップとグロリアスも使っていけば粘り強く立つこともできるはず。通信障害で封じているとはいえ遅滞していると分かれば相手が行軍について来られない者として射殺しに来てくれると思うし。それでジェネラル級が来たら僥倖、護衛だとしても増援にはなるけど引き離しには成功する。別部隊ならそれもまとめて遅滞させられ連鎖できる。
これ以上先には進ませないよ?
●最終人類史防衛陣
『最終人類史』という戦場で、ディアボロス達は明らかに優位な戦闘を続けていた。
だが、この部隊の指揮官が軍部の精鋭部隊を率いる、ジェネラル級ヴァンパイアノーブル『ワシーリー・ゴルドフ』だからなのか、規律正しく膝を突かぬトループス級『血影猟兵』は、ディアボロス達の命を獲ろうと、言葉なく襲い掛かり続けている。
「ロマノフが、ジョーカーを切ってきたか。ただ、それはきっと諸刃の剣」
無数の黒き猟犬を躱しながら、一ノ瀬・綾音(色彩に溢れし少女・g00868)が呟く。
「圧倒的に、けちょんけちょんにして『ロマノフ』にもう後がないことを、教えてあげようじゃないか」
【光学迷彩】や【平穏結界】をMAXLVで使用したことで、初撃で充分なダメージを与えられたと綾音は思っていたが、ワシーリーが軍部のジェネラル級である為か、兎に角『最終人類史』に軍として連れて来ている、血影猟兵の数が多い。
他のディアボロスも、既に多くの血影猟兵を倒した筈だが、まだ終わりが見えない。
「それにしても……」
闘気を高め球状にし、それを腕力や脚力で撃ち放ち続けていた、九十九・静梨(魔闘筋嬢・g01741)が口を開く。
「ついてこられない者は射殺……とは、厳しいを通り越して苛烈な指揮官ですわね」
血の斬撃を避け、血影猟兵の腹に気力玉を撃ち込み、静梨が続ける。
「しかし、こちらも人々を守ることに関しては、決して譲れぬ身。まずは、この大量の敵軍を撃破することに全力を尽くしませんとね」
「そうだね。――天の星は剣となりて、道切り拓かんと降り注ぐ!」
藍色の羽を背に、綾音は上空へと翔ぶと、空中で鋼の魔力で生成し、光の魔力を付与した剣を複数生成し、一気に眼下の血影猟兵達に降り注がせた……まるで、流星のように。
次々と綾音の創り出した、剣で命を落としていく血影猟兵。
ヴァンパイアノーブル達がどういった手段で連絡を取り合うかは分からないが、戦場には既に【通信障害】の残留効果を広げ、ワシーリーの部隊が孤立するように手は打っていた。
(「なるべく、ワシーリーの部隊を引き付けて遅滞させるつもりだったけど、時間を掛けられてるのは綾音ちゃん達の方かも。【ガードアップ】も【グロリアス】もMAXだから、持久戦で負けることはないはず」)
綾音には懸念があった。
【通信障害】を使用しているとはいえ、遅滞しているとワシーリーが知れば、行軍について来られない者は射殺し手でも前に進むという『ワシーリー』が『ベルリン』へ1人、先行する可能性もあるからだ。
(「けど、援護で『ジェネラル級』が来たらそれは僥倖、護衛だとしても増援にはなるけど引き離しには成功する。別部隊ならそれもまとめて遅滞させられ連鎖できる」)
思考を止めないで、最奥のワシーリーを見る綾音。
ワシーリーの護衛を務めていた筈のトループス級ヴァンパイアノーブル『ロマノフ白軍精鋭兵』の姿がほとんど見えない。
(「あっちは、もう片が付いちゃったかな。なら、こっちも負けてられないね」)
「これ以上、先には進ませないよ? 君達の軍は、全滅させてもらうからね」
可愛らしい顔に、ディアボロスとしての強い想いを乗せ綾音は言うと、再度剣を創り出し放った。
「九十九家家訓! 『馳走する時は盛大に』! 我が気力玉、筋肉でもって存分に味わいなさいませ!」
一方の静梨は、血影猟兵との距離を取るように動いていた。
自分の周囲に高威力の闘気弾を――形成。
そして、その闘気弾を自動で飛ばすなんてことを静梨はしない。
鍛え上げた三角筋と上腕筋に力を込め、次々に剛球として投げ放つ。
『最終人類史』であることにより、得られる『残留効果』は有り難く全てその身に宿している。
だから、力も速さも――いつも以上。
砲撃の如く、闘気弾を撃ちだし血影猟兵達をノックアウトしていく静梨。
「わたくしの闘気弾は、肉体を破壊し、更に爆発いたしますわ。だから、全て吹き飛んでしまいなさい」
静梨の闘気弾は、戦場を荒らし、血影猟兵達を混乱に陥れる。
(「他の皆さんが攻撃しやすくなるのであれば、私の筋力は限界を超えますわよ!」)
「わたくしの大雑把な攻撃は、こういう役割もありますのよ!」
心で呟き、血影猟兵達にも分かるように言葉にする静梨。
攻撃を仕掛けて来る血影猟兵は得意のグラップルで迎え撃ち、魔力と共に拳や蹴りで、強打衝撃波を叩き込む静梨。
「貴方方は、どうやら『先鋒部隊』のようですわね。生憎、『最終人類史』の地は踏ませても、貴方達や……ましてや『吸血皇帝ニコライ2世』に吸わせる為の、民の血は一滴足りともございませんことよ。……貴方方の骸を持って、『吸血皇帝』にそれを教えて差し上げますわ」
静梨は、更に二の腕に力を込めて言うのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】がLV2になった!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
首都に残った民の血を捧げて来たのか……?
自らの国の民を使い潰す。果てしなく外道な仕打ち
その惨劇を、この地で繰り返す事は、決して許さない
……俺の二つの故郷
機械化ドイツ帝国の縁、最終人類史の縁を胸に
ロマノフ王朝に終焉を齎すため
最終人類史の守護者として相手する
強化の威力を知らぬ奇襲は最も効果を上げやすい
初撃から一気に優勢を手繰りたい
仲間と連携し、PD通信で情報共有
予知と暗黒領域の存在を元に、双眼鏡で偵察し位置を捕捉
迷彩コートと光学迷彩、平穏結界で周囲に紛れ、なるべく不意打ちの角度で奇襲
戦況を観察しつつ把握
クロスボウに矢を番え、多数をPD攻撃し刈り取ろう
狙いを揃え、基本は一撃で倒せる敵>消耗した敵の順に
逃走個体は優先
隊列を組んでいれば初撃直後に防衛ラインで乱し
味方の死角を護り、敵多数の間は囲まれぬよう布陣し援護する
敵の攻撃には、猟犬の襲撃をタワーシールドの面で防ぎ
多段エアライドで角度をつけて跳んでかわしつつ、爪牙は魔力障壁とコートで軽減
この地に、一雫の血も降らせはしない
霧宮・悠希
・SPD
自身と吸血ロマノフ王朝との縁はほとんど無いが、クロノヴェーダを倒すことはいずれ「すべて」を奪い返すことに繋がる。
それにそもそも、クロノヴェーダに好き勝手させて被害を発生させるわけにはいかない。作戦に加わる理由としては十分だ。
最終人類史の地の利もある、役に立ちそうな残留効果はすべて使う。
【モブオーラ】と【飛翔】を合わせての索敵飛行。【エアライド】で移動や戦闘機動を高速化。【パラドクス通信】で他のディアボロスと情報共有。
【泥濘の地】で敵の足を取り、【未来予測】で先手を打てるように。
血影猟兵を狙って攻撃位置につき、機を見て仕掛ける。
意識を集中。微かで神秘的な力を呼び寄せ、自身と得物に宿し……
特殊金属のサブアームを介して制御する機関砲から、投射装置から。あるいは構えた長剣を振るうことで、「一撃」を敵部隊めがけて撃ち込んでいく。
『見えざる奔流』。
敵の認識を強く阻害するのみならず、命中することで多数の砲弾、ロケット弾、飛ぶ斬撃となって炸裂する「一撃」。
連中を、まとめて消し飛ばしてやる……!
●最終人類史制裁陣
「首都に残った民の血を捧げて来たのか……?」
クロスボウに番えた黄金の矢を撃ち放ち、倒れ行くトループス級ヴァンパイアノーブル『血影猟兵』の喉笛を射抜いたエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が、低い声音で訊く。
「自らの国の民を使い潰す。果てしなく外道な仕打ち――その惨劇を、この地で繰り返す事は、決して許さない」
断片の王『吸血皇帝ニコライ2世』が行った秘術を真っ向から否定するように、エトヴァの声は怒りに満ちていた。
「……俺の二つの故郷。『機械化ドイツ帝国』の縁、『最終人類史』の縁を胸に、『吸血ロマノフ王朝』に終焉を齎すため、『最終人類史』の守護者として相手する」
それ以上の言葉は必要ないと、今一度エトヴァが放った矢は、血影猟兵の胸に命中すると、その戦場一帯を黄金に染める様に金色の光の爆発を起こし、周囲の血影猟兵もまとめて吹き飛ばす。
(「『最終人類史』でのディアボロスの強化の威力を知らぬ奇襲は、最も効果を上げやすい。一気に優勢を手繰り、ジェネラル級『ワシーリー・ゴルドフ』の撃破まで繋げる」)
戦況は、ディアボロスが圧倒的な有利を取りながら進んでいる。
単純にトループス級の数が多いなら、力で圧倒するのみだと、エトヴァも攻勢を緩めない。
仲間達が少しでもダメージを与えた血影猟兵を優先し、自分がダメージを与えた血影猟兵の止めを仲間に任せるという連携さえ取れれば、逃走するような敵に注意を払うことも出来る……ワシーリーの指揮下のトループス級にそういったものが居なかったのは、ワシーリーが部下に厳格な規律を課しているからだろうと戦闘を続けて来たエトヴァは予想する。
可能な限り、他のディアボロスの死角を護り、包囲されぬように動き続ける。
敵『ディヴィジョン』であれば、規律正しく死を恐れぬワシーリーの部下に対し、完璧な連携を取ることは難しかったかもしれないが、この『最終人類史』で全ての残留効果を最大限に活用できる状況であれば難しいことではなかった。
血影猟兵が放つ血の猟犬をタワーシールドで力強く弾き飛ばし、【エアライド】を使用し多角的に跳躍し、再度クロスボウの引き金を引くエトヴァ。
「この地に、一雫の血も降らせはしない――!」
蒼穹の瞳を真っ直ぐに向け、エトヴァは血影猟兵達に言うのだった。
●最終人類史殲滅陣
(「僕自身と『吸血ロマノフ王朝』との縁は、殆ど無いが、『クロノヴェーダ』を倒すことはいずれ『すべて』を奪い返すことに繋がる」)
トループス級ヴァンパイアノーブル『血影猟兵』を相手取りながら、霧宮・悠希(小さき復讐者・g02383)は、そう考える。
交戦直後から、血影猟兵の『認識』を捻じ曲げ。機関砲や投射装置から放たれる攻撃で悠希は血影猟兵達を纏めて吹き飛ばし続けていた。
(「……そもそも『クロノヴェーダ』に、好き勝手させて被害を発生させるわけにはいかない。この『作戦』に加わる理由としては十分だ」)
普段より軽い身体、素早く動ける脚、血影猟兵の攻撃にもすぐに対応出来る感覚……『最終人類史』の戦いに於いての、ディアボロスの圧倒的アドバンテージである『残留効果』全てを最大限に利用できるという地の利を最大限に活かし、自分の能力が上がる残留効果は全てその身に受ける悠希。
他のディアボロスも多くの血影猟兵を屠っているのだ、自分も『復讐者』として悠希はヴァンパイアノーブルを狩り尽くすと決める。
自身の身には大きな長剣を横に薙ぎ、一撃で確実に血影猟兵の首を刎ねる悠希。
「まとめて消し飛ばしてやる……!」
自身が装備する全ての砲門から、銃弾と砲弾を一斉に放ち、悠希は言葉通り血影猟兵を纏めて消し炭に変えていく……鮮血の一滴も残らぬように。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】がLV2になった!
【光学迷彩】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【リザレクション】LV1が発生!
●軍部指揮官の誤算と使命
信じられない強さを持っていた……ディアボロス達は。
自身の軍には弱者は必要ない……強者だけを率いてきたのだ。
だが、戦況はどうだ……自身の軍は、眼前で全て倒されている。
その事実に、ジェネラル級ヴァンパイアノーブル『ワシーリー・ゴルドフ』は焦燥感を感じた。
「このままでは、ディアボロスの『ディヴィジョン』に侵攻した部隊が、各個撃破されてしまう」
これは予感でも勘でもない。
他の部隊も同じ戦力レベルのディアボロスの迎撃を受けていれば、確実に同じ状況になる……いや、それぞれの制御が難しい大領主たちの軍であれば、もっと酷い状況になっている可能性すらある。
「『ベルリン』での合流では無く、全軍の集結を最優先するべきと『元帥』に進言をせねば!」
強い使命感を胸に、ワシーリーは自身の手でディアボロスを殲滅すると決める……今回の『最終人類史侵攻作戦』の最高司令官『吸血元帥』マンネルヘイムと合流する為に。
括毘・漸
おいおい、どこに行こうってんですか。
勝手に攻め入っておいて逃す訳ないでしょ?
逃したら最後、人々の命が脅かされるのは間違いないのですからね。
それに、この規模の軍勢を指揮する貴方程の手腕があればいまこの状況であっても気は抜けませんからなぁ………大地の奪還の際での障害は取り除かねばなりません。
もちろん、『鮮血の革命術式』も阻止させてもらいますよ。
最終人類史に入り込む術はあってはなりませんし………これがもし、『アルタンウルク』に奪われもしたら最悪の事態になりますからね。
それもあるからこそ、貴方を、この大地に踏み切った貴方達をここで倒さねばなりません。
ああ、この話している間もこの状況を切り抜ける方法、ボク達ディアボロスがなぜ強くなっているのかを考えているのかもしれませんが、そう難しいことではありませんよ?
…まっだからといってこの事を教える訳にもいきませんからね。
強いて言えば、守るべきものがあるからこそ強くなれます。
貴方だってそれくらいあるのでしょう?
その思いを貫くのであれば、戦うしかないでしょう。
●冷徹なる対話
「おいおい、何処に行こうってんですか」
『吸血元帥』マンネルヘイムと合流すべきと、軍のものとして考えていたジェネラル級ヴァンパイアノーブル『ワシーリー・ゴルドフ』にそう言葉を投げたのは、括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)だった。
「勝手に攻め入っておいて逃す訳ないでしょ? 逃したら最後、人々の命が脅かされるのは間違いないのですからね」
その言葉に、ワシーリーは紅く冷徹な眼差しを向ける。
ワシーリーの部下達が簡単に全て倒れた現状、ディアボロスが『吸血ロマノフ王朝』で戦闘する時とは明らかに違う強さ……ディアボロスが何らかの秘密の能力を隠しているのは明白だった。
それも、今回の作戦で、断片の王『吸血皇帝ニコライ2世』がやむを得ず使用した『鮮血の革命術式』と同等の力を使っていると見て間違いないだろう。
だが、ワシーリーは表情に焦りや怯えを微塵も見せない。
戦場に在っても、敵を真っ直ぐ見据える冷たい視線……ワシーリーは、手にする銃の重さを確認する。
「ふん……ディアボロス如きが、小癪なことを。だが、こちらも“逃げる”という選択を選んだ覚えはない」
怒りは覚えているだろうが苛烈さを抑え、言葉を続けるワシーリー。
「貴様達が、ここで無駄口を叩こうが、私は私の任務を果たす方法を模索しているだけだ。ディアボロスが何を守ろうとして強くなっていようが、私にとってはただの障害に過ぎん」
冷徹な言葉に漸は微かに眉をひそめるが、余裕ある笑みを浮かべて答える。
「そうかもしれませんね。この規模の軍勢を指揮する、貴方ほどの手腕があれば、今、この状況であっても気は抜けませんからなぁ………大地の奪還の際での障害は取り除かねばなりません」
『吸血ロマノフ王朝奪還戦』が近付いている可能性があることを勘のいいディアボロスは気付いている。
可能な限り『ジェネラル級』の撃破は完了させておきたい。
「もちろん、『鮮血の革命術式』も阻止させてもらいますよ。『最終人類史』に入り込む術があってはなりませんし………これがもし、『アルタンウルク』に奪われでもしたら、最悪の事態になり得ますからね」
『融合世界戦アルタン・ウルク』のアルタンウルクに関しては未だ不明な点が多い。
ディアボロスと同じく『イレギュラー』であり、恐ろしく強く、『倒したクロノヴェーダを吸収し、自らの力とする』ことが出来る存在……この先の戦いで、厄介な存在であることだけは間違いないだろう。
「アルタンウルクの存在もあるからこそ、貴方を、この大地に踏み込んだ貴方達をここで倒さねばなりません」
決意の籠もった漸の言葉を、ワシーリーは軍のものとして冷静に受け止め、嘲るような笑みを見せる。
「貴様の言う通りだ。我が軍の指揮を執る私にとって、この敗北は耐え難い屈辱だ。だが、必ず貴様ら全員を排除してみせる。貴様等の強さの理由は分からなくとも、私の使命は何ら変わらぬ」
軍人としてのワシーリーは、他の大領主たちとは一線を画す存在であることは、漸にも理解出来る。
「ああ、この話をしている間も、この状況を切り抜ける方法とボク達『ディアボロス』がなぜ強くなっているのかを考えていたんですね。そう難しいことではありませんよ? ……まっ、だからといってその理由を教える訳にもいきませんから」
余裕のある言葉に、ワシーリーは真っ直ぐに漸を見据える。
「強いて言えば、守るべきものがあるからこそ強くなれます。貴方だってそれくらいあるのでしょう? その思いを貫くのであれば、戦うしかないでしょう」
「くだらんな。貴様らが『守るべきもの』の為などという軟弱な考えに縛られている限り、今でなくとも……いつか、その弱さは露呈する」
どれだけ強くなったところで、今回の作戦が失敗したとしても、強き者が弱者に気を取られればそこに待つのは、破滅……軍人たるワシーリーは考える。
軍人として完成されているワシーリーにもう一人のディアボロスが言葉を交わす為、一歩前に出る。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
九十九・静梨
あの様子、どうやら既に状況は全て把握されたようですわね。
しかし決してこちらを倒す事または突破しこの先へ進む事は全く諦めていない
市民の血を奪うためか他のジェネラル級と合流する為か
いずれにしてもさせる訳には行きませんわね
ワシーリー・ゴルドフ様。
敵とは言え士官なら礼を持ち相手を致しましょう。
貴方をこの先に通す訳には参りません。
流石、厳格な軍人様。
皇帝陛下の作戦を実行するその意志は此処に至っても全く挫けていない。
貴方が先鋒を任されたのもそういった気概を買われたからなのでしょうね。
ニコライ2世陛下の切り札を切っての起死回生の反撃作戦。
戦う前に、宜しいでしょうか。
この作戦に踏み切った皇帝陛下の御心、貴方はどうお思いでしょうか。
と、皇帝への心証やこの作戦参加へ抱く思いを尋ねてみますわ。
有り難うございます。
何、貴方も口にすることでより意志が強まるでしょうし、此方も少しでも貴方の心を知りたかった。此方の言葉でのウィンウィンというものです。
ではここからは言葉は無用。
互いに譲れぬ意志の元、ただ力をぶつけるのみ
●礼節なる対話
ジェネラル級ヴァンパイアノーブル『ワシーリー・ゴルドフ』の前へと進み出たのは、九十九・静梨(魔闘筋嬢・g01741)だった。
静梨はその赤い瞳でワシーリーを前にして、その姿をじっと見据える。
(「あの様子……どうやら、既に状況は”全て”把握されたようですわね」)
ワシーリーの部隊は、既にディアボロスに殲滅された現状にもかかわらず、ワシーリーの軍人としての信念には、微塵の揺らぎもなく見える。
その信念自体には、静梨も感服できる。
(「しかし決してこちらを倒す事、または突破し、この先へ進む事は全く諦めていない。市民の血を奪うためか、他のジェネラル級と合流するためか……いずれにしても、させる訳にはいきませんわね」)
思考しながら、静梨はワシーリーへのアプローチとして口を開く。
「ワシーリー・ゴルドフ様。敵とは言え、士官なら礼を持ち相手致しましょう。貴方を、この先に通す訳には参りません」
礼節を持った静梨の言葉に、ワシーリーは興味なさげに、冷たい光を宿した視線を送る。
「ふん、礼を持って相手をするとは、戦場に在って随分お行儀が良いものだな。ディアボロスは死地で言葉を残すのが流儀なのか? そのような、心持ちで我が道を阻むことが出来ると思うか」
ディアボロスの『ディヴィジョン』での強さは驚異的なものだが、何らかの裏があることだけは分かる。
だからこそワシーリーは、他のジェネラル級と合流しなければならないのだ。
静梨は、ワシーリーの言葉を受け止めながらも、ワシーリーが自分達ディアボロスを突破する為に、死に物狂いの攻撃をして来るのは理解していた。
ワシーリーの眼前に立つ静梨は、ワシーリーが揺るがぬ信念を持つ者ならば、自身も揺るぎない信念に基づいて戦場に来たことを示すべきと考え、言葉を続ける。
「流石、厳格な軍人様。皇帝陛下の作戦を実行する、その意志は此処に至っても全く挫けていない。貴方が先鋒を任されたのも、そういった気概を買われたからなのでしょうね」
その静梨の言葉にワシーリーは無言で意志を示す。
軍人として、冷酷な視線をただ静梨に向けている。
「『ニコライ2世』陛下が切り札としていた、『鮮血の革命術式』のカードを切っての起死回生の反撃作戦。戦う前に、宜しいでしょうか。――この作戦に踏み切った『皇帝陛下』の御心、貴方はどうお思いでしょうか」
静梨の言葉が真摯な問いかけとなり、ワシーリーの冷徹な態度を崩すかのように投げかけられる。
ワシーリーは一瞬彼女を見つめたが、すぐに冷たい声で答える。
「くだらん質問だ。私は命じられたことを忠実に果たすのみ。我が忠誠と信念はすべて“命令”に従属する。理解する必要もなければ、意義を見出す必要もない」
その答えには一切の感情が含まれておらず、まさに冷徹な軍人としての返答そのものだった。
感情や思想で動かず、戦場盤面を崩されぬ為だけに、他のジェネラル級と合流しようとしているワシーリーの思考に、静梨は目を細めるが、彼女の決意は揺るがない。
おそらく、ワシーリーも既に分かっているのだ。
自分よりも戦闘に長けていない、大領主たちが凄まじいまでの戦力を有している”この地のディアボロス”に撃破されているであろうことに……ならば、この先は力と力をぶつけるのみだ。
「有り難うございます。いえ、貴方と言葉を交わし、思いを口にすることで、お互いにより意志が強まるでしょうし、此方も少しでも貴方の心を知りたかった。こちらの言葉で言うなら、ウィンウィンというものです」
静梨の言葉に、ワシーリーは微動だにせず冷徹な視線を返す。
意図は何であれ、ディアボロスの言葉が、自分に影響を及ぼすことはないという確信――ワシーリーの瞳には、それが宿っていた。
「語る言葉はそれで終いだな。ならば、ディアボロスがどれほどの力を持っていようが、私は軍人として押し通させてもらう」
「では、ここからは言葉は無用。互いに譲れぬ意志のもと、ただ力の勝負ですわ」
静梨とワシーリーの間に張り詰めた沈黙が流れ、冷たく滾る緊張感が戦場に漂う――西ポーランドの戦いは最終局面を迎える。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【隔離眼】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
括毘・漸
【猟犬と華】
まっ、下調べもせず情報を仕入れずにのこのこと最終人類史に来たのがそもそもの間違いでしたけどね。
こちらの大地に踏み込んできた以上、誰一人通す訳にも残す訳にもいきません。
…猟犬の狩りをお見せしましょう。
ええ、雪華がいるんですもの怖いものはありません。
背中を預けられるのは心強いものですからね、存分に刃を振るえます。
銀のサーベルを一旦、鞘に納め鍔に指を掛け、居合斬りの体勢をつくります。
雪華が陽動に動くのでボクは気配を消して動きます。
気配を消すといっても、殺気をぶつけて攻撃のタイミングを悟らせないようにして雪華と攻撃を合わせます。
雪華が攻撃に動いたら地面を踏み込み、瞬時に近寄り鞘に納めたサーベルを鞘に擦り付けるように引き抜き摩擦で刀身に熱を帯びさせて【夕暮落とし】を発動させ、橙色の炎を纏った斬撃で【命中アップ】で急所に寸分違わずに灼き斬る。
敵の攻撃に対しては、今度はボクが前に立ち血の魔力の弾丸を炎を纏ったサーベルで受け止めながらその血を【吸血】で吸い取り炎で蒸発させて威力を下げます。
湯上・雪華
【猟犬と華】
アドリブ、連携歓迎
お話は終わりましたか?
なら、ここからは武で語る時間です
もっとも、ここから先へは行かせません
最期までたくさん、遊んでくださいね?
では、渇望抱く伽藍、参ります
ふふ、漸と一緒ですもの、怖いものなんてありません
それはボクも一緒ですよ。頼りにしてますもの
前に出て陽動というか囮というか
派手に立ち回りましょう
動きまわり、相手の視界に常にいる状態を維持します
漸が気づかれないようにできるだけ大きく、派手に
気が散りますよね、苛立ってきたら攻撃へ移ります
【命中アップ】を乗せて、深く踏み込み『空虚』での一撃を
【ダメージアップ】で威力の底上げをして、です
腕一本落とせればいいんですけど……そこまで求めません
刃が届けばそれでいいので
反撃は鉄扇で急所を庇う形で軽減を狙います
残留効果は基本は【ガードアップ】で耐えます
お守り【アヴォイド】にもお祈りはします
冷静すぎるからこそ、脅威なんです
ボク達の、復讐者の全力ですよ
冥土の土産には充分でしょ?
●猟犬と華、苛烈にて
「お話は終わりましたか?」
好戦的な笑顔を浮かべ、湯上・雪華(悪食も美食への道・g02423)がジェネラル級ヴァンパイアノーブル『ワシーリー・ゴルドフ』に訊く。
「なら、ここからは『武』で語る時間です。もっとも、ここから先へは行かせません――最期までたくさん、遊んでくださいね?」
「まっ、下調べもせず情報を仕入れずに……のこのこと『最終人類史』に来たのが、そもそもの間違いでしたけどね」
雪華に並び立つと括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)も言う。
「こちらの大地に踏み込んできた以上、誰一人通す訳にも残す訳にもいきません。……猟犬の狩りをお見せしましょう」
「同じく……渇望抱く伽藍、参ります」
先に動いたのは、雪華だった。
西ポーランドの大地を蹴ると、すぐには攻撃に移らずワシーリーの視線が自分の速さについてくるかを確認する。
『最終人類史』の残留効果を最大まで使用している今の自分……いや、ディアボロスの動きに完璧について来れる程の能力があったのなら、作戦を練り直す必要性が出てくる。
だが、流石のワシーリーも雪華の動きに構えた銃の照準を雪華に合わせることが出来ず、引き金を引けずにいる。
『逆説連鎖戦』の性質上、相手に自身の攻撃を躱されるのは、自身がただ無為に反撃を受けることになる為、ワシーリーとしても弾の無駄射ちは出来ない。
(「ギリギリ、動きにはついてこられているようですね。このまま、派手に立ち回りましょう……ボクは1人じゃありませんからね」)
可能な限り速く、それでいて目立つように大きな動きで……派手に、雪華はワシーリーの意識を自分に集中させるように動くと、呪詛を自らの意思で解放する。
「――貪り喰らえ」
雪華が放った空虚な呪詛は、ワシーリーを討ち倒す為にヴァンパイアノーブルの肉体を呪いで蝕もうとする。
即座にワシーリーは、血の魔力を弾丸を正確に狙い撃とうとするが、その必中たる銃撃を雪華は華麗に躱すと口元に笑みを作る。
その笑みの意味をワシーリーはすぐにその身で理解することになる。
何時の間にかワシーリーの視界から消えていた漸が、強く地面を踏み込みワシーリーに肉薄した。
軍人として、ワシーリーは漸の得物がサーベルであることを確認していた。
だが、何故か漸はサーベルを鞘に納刀している……北欧に於いて居合の類の剣術は、ほぼない為それをワシーリーが疑問に思っても仕方ないことだろう。
瞬時に自分の間合いにワシーリーを捉えた漸は、鞘に納めたサーベルを鞘に擦り付けるように力強く引き抜き、その摩擦でサーベルの刀身に熱を帯びさせる……普段よりも数段高温の熱を。
「時は過ぎ去り、日は落ちる――夕暮落とし」
抜いたサーベルの熱と真逆の静かな声音で言葉を落とすと、漸は刃赤熱した刃を以てワシーリーを灼き斬る勢いで一閃する――夕暮れ時の落日が橙に輝く軌跡を作り。
ワシーリーは漸に銃口を向け直すが、再度、雪華の呪詛がワシーリーの首元を蝕んだ。
「ふふ、漸と一緒ですもの、怖いものなんてありません」
「ええ、雪華がいるんですもの怖いものはありません。背中を預けられるのは、心強いものですからね、存分に刃を振るえます」
返す刀でワシーリーを斬り上げ、雪華の言葉に答える漸。
「それは、ボクも一緒ですよ。頼りにしてますもの……!」
あくまで雪華は急所を狙うのではなく、ワシーリーの意識を散らす為に手数を多くし、自身に怒りが向くように攻撃を続ける。
「腕一本でも落とせればいいんですけど……そこまでは、求めません。この戦場に居るのはボクだけじゃありませんから」
茜色に染められた鉄扇で紅く血に染まる弾丸を受け払い雪華が言うと、焔灯したサーベルを振るう漸がワシーリーの首を狙う。
だが、その斬撃はワシーリーが縦に構えた銃で防がれる。
「冷静ですね。冷静すぎるからこそ、脅威なんです――。けれど、これがボク達の、『復讐者』の全力ですよ。冥土の土産には充分でしょ?」
その言葉は歴戦の軍人であるワシーリーにこそ響いた。
ディアボロス一人一人個人の力が、『アヴァタール級』の力を超え、『ジェネラル級』である自身と充分に渡り合えるほどだったのだから。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV6になった!
バトラ・ヘロス
レイラさん(g07156)をディフェンスしながら共闘
精鋭の兵士達と、其れを厳格に率いる優秀な指揮官。まともに戦えば苦戦は必至でしょう
ですが、ここは最終人類史。時も利も和も、全てが自分達のものであります
ジェネラル級が分散して目の前にいてくれているこの機を逃しはしません
無双馬に騎乗して、長槍サリッサと魔力盾スクトゥムを構えます
圧倒的格上相手に、騎兵の機動力による撹乱や回避は通用しないと考えます。四脚で大地を踏み締め姿勢を安定させ、敵の攻撃を受け止める体勢で迎え討ちます
レイラさんを後方に、何時でもカバーリング出来る位置取りで。攻撃の射線とタイミングの連鎖による連携攻撃で効果を上げる様に意識します
【金床陣】使用。槍と盾の複製を無数に具現化し操作します
亀の甲羅の如く、自身の周囲を覆う様に盾を展開するテストゥド陣形を形成。攻城戦に用いられた古代ローマの軍術で包囲射撃に対抗。斜形に構えた盾で銃弾を受け流し被害を軽減
飛翔する槍衾を撃ち放ち、避け場の無い面攻撃で刺し貫いて、仲間の攻撃に繋いでゆきます
レイラ・イグラーナ
バトラ様(g09382)をディフェンスし共闘
貴方の道は此処までです。
貴方は優秀な軍人なのでしょう。
ならば敵地の行動、その全てが「軍事行動」であり、この地に平和に暮らす人民を戦渦に巻き込むことに繋がることは明らか。
進軍も、撤退も、合流も……全ての道を断ち、そして貴方も討ちましょう。
道を選びたいならば、まずは私たちを殲滅することです。
銀の針を手に戦闘。
ゴルドフが距離に関係なく狙い撃つ魔弾を操るならば、こちらの得意な距離で戦うべきでしょう。
針を投擲するのに最適な中距離で戦闘を行います。
突風と共に空気を裂いて針を投擲する【手製奉仕・風】で攻撃します。
バトラ様とは基本はお互いをカバーできる距離で戦い、敵の放つ兵器での攻撃にすぐにディフェンスに入れるように。
好機を見つければ私は【飛翔】。バトラ様とは別々の攻撃から同時に攻撃を行うことで、効果的な一撃をゴルドフへと加えましょう。
お覚悟を、ワシーリー・ゴルドフ。
●長槍と銀、戦場にて
「精鋭の兵士達と、其れを厳格に率いる優秀な指揮官。まともに戦えば苦戦は必至だったでしょう」
表情を変えずバトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)がそう言葉にする。
「ですが、ここは『最終人類史』……時も利も和も、全てが自分達のものであります。『ジェネラル級』が分散し、目の前にいる……この機を逃しはしません」
戦場に在って、バトラの言葉はワシーリーにも届いていた。
だから銃を構えながらもワシーリーはその言葉の意味を一瞬だけ思考する。
『最終人類史』というのがこの『ディアボロス』のディヴィジョンの名なのだろう。
とすれば、『鮮血の革命術式』に匹敵するほどの力をディアボロスはディヴィジョン単位で持っていることになる。
そして、もう一つ。
(「何故、ディアボロスは『ジェネラル級』が分散し、この地に送られたことを知っている?」)
ただの通信系の能力とは思えない……ならば一度撤退してでも、この情報を持ち帰るべきともワシーリーは思うが、この精鋭部隊とも思えるディアボロス達を突破しなければ、それすらも難しい。
「貴方の道は此処までです。――ワシーリー・ゴルドフ」
ワシーリーの思考を戦場に戻したのは、レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)の言葉だった。
「貴方は、優秀な軍人なのでしょう。ならば敵地の行動、その全てが『軍事行動』であり、この地で平和に暮らす人民を戦渦に巻き込むことに繋がることは明らか」
事実として、ワシーリーは『ベルリン』へ向かうことを最優先に動く方針だった為、移動途中の街などは一旦何もせず通過するつもりではあった。
だが、他の『ジェネラル級』と合流した後は、断片の王『吸血皇帝ニコライ2世』の意向に従っただろう。
「進軍も、撤退も、合流も……全ての道を断ち、そして貴方も討ちましょう。道を選びたいならば、まずは私たちを殲滅することです」
撃破も突破も撤退も、自分達ディアボロスを前にさせはしないという決意を込めてレイラが言う。
だからこそ、ワシーリーはディアボロスの今の強さを推測する。
軍人として、敵陣で戦うことはある。
当然、相手の領地で戦う場合は相手が有利になることも多い。
だが、今回の戦況とディアボロスの戦力が、それだけの理由では説明がつかない。
「お覚悟を、ワシーリー・ゴルドフ」
幾本もの長い銀の針を手にしたレイラは、その針に自身の力を注ぎこむ。
「荒ぶ威光、繁吹く幻影。――三位の虚構が山麓を廻る」
パラドクスと成った銀の針を、勢いよくワシーリーに向け投げるレイラ。
銀の針は突風を纏い、空気を切り裂く速さでワシーリーの急所を確実に狙い突き刺さる……僅かにでもワシーリーが動くことが出来なければ、大きなダメージになっていたことは間違いない。
ワシーリーも直ぐにレイラに狙いを定め、血の弾丸を撃つ……普通のクロノヴェーダなら避けることは叶わない、ディアボロスとて同じことなのだ。
だがその弾丸は、無双馬『青縞』に騎乗したバトラが展開したシールドで防がれる。
その馬の機動力も恐ろしいものだった……本来なら、馬の速さで庇うことなど出来る筈がないのだ。
(「相手は圧倒的に格上。騎兵の機動力による撹乱や回避は通用しないと考えていましたが、全ての残留効果を得ての戦闘であれば、『ジェネラル級』を迎え討つことも充分に可能と言うことでありますか」)
長槍サリッサを構え直しながら、バトラはそう考えた。
そして、ワシーリーが何度レイラを狙おうと、自身が盾として全て受け止めてみせると誓う。
だが、それは攻撃をしないということではない。
「エクェス――ファランクス!」
ワシーリーの周囲、空中も含めて数多の槍と盾を具現化し、一気にワシーリーへの攻撃とし、避け場の無い状態にすると、バトラ自身も騎乗突撃にて槍をワシーリーの左肩口に深く突き刺す。
その隙にレイラは【飛翔】すると、時速900kmで飛び回り再び銀の針の嵐を降らせる。
レイラとバトラの圧倒的な攻勢の前に、ワシーリーの反撃の精度は明らかに落ち始めていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
【影忍び】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV7になった!
九十九・静梨
軍人と認めるからこそ目的遂行の為の強行突破の可能性を懸念し
戦闘開始前に【防衛ライン】を発動
飛行能力で強引に突破しようとしたら【飛翔】で追えるよう留意しておきますわ
【能力値アップ】で強化し戦闘開始
仕掛けるなら中距離からとまずは接近を試みますわ
相手もジェネラル級で技も遠距離型、先手は取られるでしょう
螺旋砕腕と魔晶刃腕を両腕にそれぞれ装着
魔力障壁で覆い強化し
銃弾を頭や胸等の急所を優先して弾くようにガントレット付きの両腕で迎撃
足は相手への前進を続ける事に集中
多少の弾丸は気にせず痛みなど我が鍛え上げてきた悪魔筋肉で強引に耐えて動かしますわ!
中距離まで近づけたらパラドクス発動!
強化した脚力でそれまでとは比較にならないスピードで一気に接近する事で銃の包囲を一気に突破し肉薄
すかさず我が全霊の筋肉を使い振りかぶった手刀を一閃
【命中アップ】で少しでも急所を狙い
【ダメージアップ】で引き上げた一撃でその肉体を破壊させて頂きますわ!
この先にある命は1つとして貴方方には渡さない
この意志だけは貴方にも負けませんわよ!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
判断力も統率力も良い、有能な指揮官なのだろう
軍部はそもそも判断を誤った
革命術式の成就、その危険な賭けをさせる訳にはいかない
ここで止めてみせる
敵味方の動きを観察しつつ、把握
飛翔し、地上の味方と立体的包囲に位置取りながら戦闘
敵との遠近感を変えながら上空を飛びまわり
常に敵の頭上や側面・後方の死角を取るように舞い込みPD攻撃
ここは相手にとっても敵地
仲間との包囲を崩さず、弾丸の雨を降らせよう
時には地を掠めるよう肉薄し、こちらに注意を散らさせよう
攻撃の動きを鈍らせるように肩の付け根を穿ち
注意を惹きあい、見つけた隙には頭部や喉、心臓を狙い撃つ
敵の攻撃には、サーベルの構えと腕の動作を観察し
無数の刃を魔力障壁でガードしつつ
螺旋や不規則軌道を描きワシーリーの視界の範囲を離脱、迂回するよう飛翔する
貴方は優秀すぎる
その能力を、ロマノフの民の窮状を救うために向ければどれだけ良かったろうな
ここは俺の故郷
仲間たちにとっても掛け替えのない大地
人々の住まう場所
吸血貴族が血に染めることは許さない
●銃弾と鋼、破壊にて
(「軍人としては、立派と認めることのできる相手ですわね。目的遂行の為なら強行突破も有り得ますが、既に【防衛ライン】は引かれていますから、わたくし達が崩れなければ問題なさそうですわね」)
そう考えていたのは、九十九・静梨(魔闘筋嬢・g01741)だ。
ワシーリーが飛行能力で強引に突破することも考えられるが、レイラの飛行速度を見る限りこちらが【飛翔】で追えば追うことは難しくないだろう。
「判断力も統率力も良い、有能な指揮官なのだろう。だが、『吸血ロマノフ王朝』の軍部は、そもそも判断を誤った」
ワシーリーに言葉を投げるのは、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)だ。
「『鮮血の革命術式』の成就、その危険な賭けをさせる訳にはいかない。この場で止めてみせる」
青き翼を羽搏かせ【飛翔】するとエトヴァは、他の仲間達と連携が取れる位置取りをしつつ、上空を高速で飛ぶ。
おそらくワシーリーであっても、その速度に目が追い付かないだろう。
「――結束を力と成せ」
構えた二挺の銃の引き金を素早く引くと、ワシーリーの急所を目掛け十字型に銃弾を撃ち込むエトヴァ。
(「『最終人類史』は吸血貴族にとって敵地。そして、俺達には全ての残留効果の恩恵もある。包囲を崩さず、弾丸の雨を降らせ続ける」)
赤き魔力の無数の刃を魔力障壁で受け止めつつ、エトヴァはワシーリーの腕や足の可動域に狙いを定め弾丸を撃ち込み続ける。
その隙に、静梨はワシーリーの白兵距離まで接近すると血溜まりからの銃弾を、両の手に装備した『スピリットガントレット『螺旋砕腕』』と『デーモンガントレット『魔晶刃腕』』で受け弾きワシーリーへの攻撃に移る……捌ききれなかった弾丸もあるが、気にすることなどない。
僅かな痛みなど、静梨自身が鍛え抜いた悪魔筋肉で強引にでも耐え、自身の肉体を最適な形で動かしてみせると決めていたから。
「『九十九家』家訓が一つ! 『素早く事を為すべし!』――我が居合手刀、受けて頂きますわ!」
強化した脚力に残留効果を乗せ、これまでとは比較にならない速さで一気にワシーリーの懐に入った静梨は、全身全霊で強化した筋肉……全てに於いて最も信頼出来るそれを全力で使い、魔力を纏った手刀で渾身の一撃をワシーリーの右脇腹に叩き込む静梨。
「ワシーリー・ゴルドフ、あなたのその肉体と筋肉組織に至るまで、全て破壊させて頂きますわ!」
大きなダメージを受けたであろうワシーリーに、静梨は言葉を重ねる。
「この先にある『命』は1つとして、貴方方には渡さない。この意志だけは、貴方にも負けませんわよ!」
「その通りだ。ここは俺の故郷。仲間達にとっても掛け替えのない大地。――人々の住まう場所。吸血貴族が、血に染めることは許さない」
上空から静梨の言葉を引き継ぐように言うと、エトヴァは弾丸で数度目の十字をワシーリーの身体に刻む。
「貴方は、優秀すぎる。その能力を、ロマノフの民の窮状を救うために向ければ、どれだけ良かったろうな」
ヴァンパイアノーブルに望むべきことではないと分かっていても、優秀な者が民を導けていればと、エトヴァは思わずにいられなかった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV9になった!
シエルシーシャ・クリスタ
アドリブ・連携歓迎だよ
ちょっと出遅れたけど、加勢するよ。
ああ、顔色が変わってきたね。そう。まだまだこっちの戦力は増える。
敵戦力の読み違え。ジェネラル個人はさておいて、軍としては多分致命的だよね。
元帥とやらの所には行かせないよ。お前がどれだけ強くても、私たち全員よりは強くない。
それが大言壮語じゃないっていうのも分かるよね。立て直しはさせてあげない。
鬼神変で異形化した腕に砕片と呪詛で出来た手甲を纏わせ、盾と大鎚を構えて一気に距離を詰める。
多少目立って狙われるくらいは許容しよう。私に意識を向けた分、他の皆が動きやすくなるはずだから。
銃弾は出来るだけ盾や手甲で受け逸らし、強化した膂力で高速で槌を振るって弾く。
幾らかは喰らっちゃうとしても、手数重視の攻撃。受ける数を減らせれば耐える目はある。
間合いに踏み込んだら、思いっきり鎚を叩きつけよう。
手数では確かに勝てないけど、銃弾では止められない重さの一撃。
いくらお前でも、当たればそれなりに効くよ?
●重鎚、加勢にて
「ちょっと出遅れたけど、加勢するよ」
言って戦線に加わったのは、シエルシーシャ・クリスタ(水妖の巫・g01847)だ。
「まだまだ、こっちの戦力は増えるよ。敵戦力の読み違え、『ジェネラル級』個人はさて置き、軍としては多分……致命的だよね」
今ある現実をシエルシーシャはワシーリーに突きつける。
「『元帥』とやらの所には行かせないよ。お前がどれだけ強くても、私たち全員よりは強くない。――それが”大言壮語”じゃないっていうのも、分かるよね。立て直しは、させてあげない」
言うとシエルシーシャは、鬼の血により異形化した利き腕に砕片と呪詛で出来た『手甲』を纏う。
盾と大鎚を両の手に構え、シエルシーシャはワシーリーとの距離を一気に詰める。
血溜まりから生成された銃器から放たれる弾丸も、シエルシーシャは気に留めない。
最初から、多少目立って狙われても、その分他の仲間達が攻撃態勢を整えられると思っていたから。
それに、残留効果の全てを自身の体全部に受けられる『最終人類史』であれば、盾で防ぎ手甲で弾くことも充分に可能だった。
「生粋の軍人と聞いていたけど、動きに精彩を欠いているよね。手数では確かに銃弾に勝てないけど、銃弾では止められないよね? 鎚の重い一撃はね」
自身の間合いまでワシーリーに接近すると、シエルシーシャは槌を高く掲げる。
「いくらお前でも、当たればそれなりに効くよ?」
『西ポーランド』の大地をしっかりと踏み締め、シエルシーシャは力の限りで思いっきりワシーリーに鎚を叩きつけた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
リューロボロス・リンドラゴ
最終人類史で戦えることは我らにとって大きなアドバンテージだが……。
人々の危機に繋がる。
ここで我らが8体ものジェネラル級に一切の成果も上げさせず討ち滅ぼせば。
ロマノフ、ともすればその噂を聞いた他のディヴィジョンも最終人類史への侵攻を躊躇うことになるであろう。
今だけでなく未来に繋がる大きな勝利よ。
故に。死ね。ワシーリー。
ルゥオオオオオオオ!
包囲殲滅、何するものぞ!
避けられぬというのなら、ただまっすぐワシーリーへと突撃するのみ!
さすれば銃弾が来るその方向からののみで被弾を抑えれるだろうしの!
そう上手くいかずとも構わぬよ。
道理を力尽くで捻じ伏せてこそのドラゴンよ!
――何人も我を縛ること能わず。解き放たれしは竜である。
貴様を穿つのに無数の弾丸など不要。
銃弾どころか砲撃をも上回るシールブレイカーにて我が身を矢とし、この角で貫いてくれる!
鱗を撃たせて命を断つ、捨身の一撃をくれてやろうぞ!
【ガードアップ】で凌いでさえ致命傷を受けたとしても【ラストリベンジ】を叩き込んでくれるわあああ!
●竜血、貫徹にて
「『最終人類史』で戦えることは、我らにとって大きなアドバンテージだが……」
援護に現れたリューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)は、悩むように言葉を落とす。
「その地の人々の危機に繋がる」
『最終人類史』で戦えば、ディアボロスは全ての残留効果の恩恵を最大でその身に受けることが出来る。
だがそれは、『最終人類史』に侵入したクロノヴェーダを『トループス級』であろうと一匹も撃ち漏らせないことと同義だ。
ディアボロスにとってトループス級は、苦労せず倒せる敵だが、一般の人々にとってはそうではない。
トループス級一体で幾人もの人々の命が脅かされるだろう。
それが、リューロボロスの危惧している点なのだ。
「ここで我らが、8体もの『ジェネラル級』に一切の成果も上げさせず、討ち滅ぼせば。『吸血ロマノフ王朝』……ともすれば、その噂を耳にした、他の『ディヴィジョン』も『最終人類史』への侵攻を躊躇うことになるであろう。今だけでなく未来に繋がる大きな勝利よ」
リューロボロスは言うが、忘れている点がある。
ディヴィジョン間は、それぞれが情報の共有の為に動かない限り、それぞれに得た情報は秘匿にする。
何故なら、2025年8月には《戴冠の戦》が起こることが確定しているからだ。
全容は未だ分からないが、《戴冠の戦》が全てのディヴィジョンを巻き込む戦いであることは、《七曜の戦》を経験したディアボロスには予想が付く。
事実として、『最終人類史』に関して情報を得ているディヴィジョンがその情報を占有し、これまで『吸血ロマノフ王朝』が『最終人類史』に関して情報を得ていなかったのは、全てのディヴィジョンが自分達のディヴィジョンの勝利を目指しているからだろう。
戦いに於いて、情報とはそういうものだ。
だが、この場に於いてリューロボロスにそれは不随効果にすぎない。
「故に、死ね……ワシーリー。ルゥオオオオオオオ! 包囲殲滅、何するものぞ!! 避けられぬというのなら、ただまっすぐワシーリーへと突撃するのみ!!」
赤き魔力から生まれる無数の刃をその身に浴びてなお、リューロボロスはワシーリーへと向かっていく。
「道理を、力尽くで捻じ伏せてこその――ドラゴンよ! ――何人も、我を縛ること能わず。解き放たれしは竜である。貴様を穿つのに無数の弾丸など不要!! 鮮血よ、花となれ。命育むは竜である!!」
リューロボロスは自身の血を代償に赤き長槍を生成すると、ワシーリーの左腿に深く突き刺すのだった。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【植物活性】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
御守・樹
アドリブ連携歓迎
こいつで最後だ。
こっちは十分に力が出せる状況とはいえ相手はジェネラル級だ、気を引き締めていかないと。
焦っている気配があるしそのまま冷静な判断ができないまま仕留めよう。
先程と同じように動く。
仲間の攻撃に紛れて不意打ちをしかけたり、逆にこちらに気を引かせて仲間の攻撃をよけにくくしたり。
どでかい一撃を持ってないが攪乱の動きは得意だ。その為にも相手の動きをよく観察して何をしかけてくるのか察知できるようにしておこう。
攻撃の時はなるべく不意打ちを仕掛け、十分な威力でアサシネイトキリングのナイフのダメージが入るように。
相手の攻撃は必中っていうならあえて避けねぇ。その分仲間に向かうものが少なくなるならそれでいい。
だけど最低限として左腕の籠手で受ける。利き腕は右だし攻撃手段が残るのなら十分だ。
この先には行かせない。
これ以上誰かの血を流させるものか。
霧宮・悠希
・SPD
──逃さん。
血影猟兵を殲滅したのち、敵の指揮官と思わしき敵(ワシーリー・ゴルドフ)を探す。敵の指揮官を見つけ次第、あるいは他のディアボロスが先に戦闘を開始していたら速やかに合流し、戦闘に突入する。
…ただし、他のディアボロスが敵と何らかの会話などをしようとしている場合は、それが終わるまでは手を出さず様子見しておく。
ともかく。
戦闘となれば、自分としては言葉を交わすつもりもない。
クロノヴェーダ。ジェネラル級の実力者。最終人類史に侵略してきた。「ここで戦った経験」を持っている。
倒すべき理由、生かして帰せない理由が4つもある。だからこそ──やつも、ここで狩る。
特殊金属製のサブアームを介して重火器を制御。機関砲とロケット弾を撃ちかけながら距離を詰める。
回避しきれない狙撃は念動力の防壁や長剣・短剣を使ってどうにか凌ぎつつ。倒される前に肉薄して……、
一撃に、全てを込める。
長剣を両手持ちに。振りかざし、飛び掛かり、全力で叩き込む。
『執行の一撃』。吸血鬼なら……その心臓をブチ抜けば済むことだ!
マティアス・シュトローマー
随分と見通しが良くなったね
指揮官様の表情はもちろん、その焦りまで手に取るようにわかるよ
――だからと言って、同情も手を抜く気も無いんだけど!
パラドクスを発動。具現化した数多の剣でゴルドフを取り囲み、フィンガースナップの合図と同時にそれらを放つ
攻撃のタイミングは仲間が一撃を放った後。反撃に出るゴルドフを狙う事で身構える隙を与えずに不意打ちし、確実にその体を貫きたい
ホームでの凱旋公演で気合いの入った渾身のイリュージョン。喰らってみての感想は?
サーベルの間合いから外れていても届く攻撃
この数の刃を同時に捌くのは難しいけど、
反撃として放たれた無数の刃は、頭部や首元を守るように構えたライオットシールドで弾き、受けるダメージを軽減。防ぎ切れないものに対しては、ガードアップの効果を纏う事で致命傷を負わないようにしよう
――致命傷さえ防げれば、次はこちらの番
反撃アップの効果でゴルドフの攻撃の軌道を見据えた後、再び指を鳴らして今度こそ痛打を与えよう
ようやく会えた優秀な指揮官様を見す見す逃がすような真似はしないさ
●血と誇り、終焉にて
「随分と見通しが良くなったね」
笑みを浮かべた表情で、マティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)が、ジェネラル級ヴァンパイアノーブル『ワシーリー・ゴルドフ』に言う。
「指揮官様の表情はもちろん、その焦りまで手に取るようにわかるよ――だからと言って、同情も手を抜く気も無いんだけど!」
ワシーリーは確実に止めを刺さなければ、間違いなく厄介になる相手だとマティアスも当然理解している。
「俺からは、イリュージョンをプレゼントだよ」
『パチリ』とマティアスが指を鳴らすと、ワシーリーの周囲を数多の剣が取り囲み、二度目に指を鳴らすと一斉に剣がワシーリーの身体を串刺しにする。
その状態であってもワシーリーは渾身の力でサーベルを振り、赤き魔力で無数の刃を生み、マティアスを狙う。
だが、マティアスは冷静に急所の頭部や首元を守るようにライオットシールドで受け弾く。
戦場が『最終人類史』である為、普段なら間に合わないような防御もスムーズに出来る……けれど、慢心はしない。
(「――致命傷さえ防げれば、次はこちらの番」)
「俺もさ、ホームでの凱旋公演で気合いが入ってるんだよね。渾身のイリュージョン、喰らってみての感想は?」
三度、マティアスが指を鳴らせば、更にワシーリーの身体に剣が突き刺さる。
「こいつで最後だ。こっちは、充分に力が出せる状況とはいえ、相手はジェネラル級だ。止めを刺すまで、気を引き締めていかないと」
そう口にする、御守・樹(行雲流水の珪化木・g05753)の瞳に映るワシーリーの身体はボロボロだった。
マティアスが突き刺した剣以外にも、銃痕や砕かれた左肩、脇腹には大きな穴も開いている。
だが、それでもワシーリーは膝を突かず、その赤い瞳に戦意を灯したまま、ディアボロス達を睨みつけている。
『ジェネラル級』としてのプライドだけではなく、軍人としての矜持が――限界を既に迎えているワシーリーの身体を倒れさせず、戦闘へと突き動かしていることが樹にも理解出来た。
(「――逃走できるとも思えないし、それをさせる気もないが、冷静な判断ができないままワシーリーを仕留めよう」)
「この先には行かせない。――これ以上、誰かの血を流させるものか」
ワシーリーの動きはずっと見ていた、そして今なら自分も最大限の速さで動けると、樹は瞬時にワシーリーの視界から消える。
他の仲間達の攻撃の手も緩んでいない。
ならば、それに乗じて確実に暗殺術を決めるだけだ。
だがワシーリーもまた、この逆境の中、樹の位置を把握する為に意識を集中していた。
気配を完全に消していた樹に向かって真っすぐ、ワシーリーの手にする銃の銃口が樹に向けられた。
ワシーリーが引き金を引こうとした瞬間、静かな声が戦場に響いた。
「──逃さん」
血影猟兵を殲滅した後も、指揮官であるワシーリーだけに意識を集中していた、霧宮・悠希(小さき復讐者・g02383)の声だった。
これ以上の言葉をワシーリーと交わすつもりなど、悠希にはなかった。
ワシーリーがクロノヴェーダであること、『ジェネラル級』の実力者であること、『最終人類史』に侵攻してきたこと、『此の地で戦った経験と情報』を持っていること――悠希が思いつくだけでも、ワシーリーを倒すべき理由と生かして『吸血ロマノフ王朝』に帰せない理由が”4つ”もあるのだから。
「──必ず。ここで狩る」
特殊金属製サブアームを介し、重火器を制御した悠希は、機関砲やロケット弾を撃ち放ちながらワシーリーと距離を素早く詰める。
銃口が樹に向かってる間こそ、ワシーリーは自分に銃を向けられないと悠希は正確な動きで戦場を駆け、長剣を抜く。
(「全てを終わらせる……一撃に、全てを込める!」)
長剣を両手で構えた悠希は、宙へ飛ぶと長剣を高く掲げ、自身の全力で剣を振り下ろす。
「吸血鬼なら……その心臓をブチ抜けば済むことだ! ――仕留める!!」
剣の狙いを心臓に定めて悠希はパラドクスとして、左胸を狙って剣を一気に振り下ろした。
飛び散る赤い鮮血。
この場に居るディアボロス達全員が、ワシーリーを討ち取ったと思った……だが、ワシーリーは、まだ生きていた。
銃を悠希に向け直すと最後の力で引き金を引く――ことが出来なかった。
完全に気配を消した動きで、樹が素早くナイフを横に薙ぎ、ワシーリーの首を掻っ切ったのだ。
ワシーリーの首から噴水のように赤い血が溢れ、樹は紅い血に塗れた。
だが、樹は表情を変えなかった。
敵とは言え、命を奪うと言うことには責任を伴うからだ。
悠希もマティアスも、そのことをちゃんと理解していた。
この結果で『吸血ロマノフ王朝』に必ず動きがあることにも――。
分かっていたからこそ、マティアスは敢えて明るい声を戦場に響かせる。
「ようやく会えた、優秀な『指揮官』様を見す見す逃がすような真似は――しないさ」
ディアボロス達は『最終人類史』を護る者として、それぞれに笑顔を見せた。
この場のディアボロス全員が、大きな戦いの予感を感じていた。
だが、今は、得た大きな戦果を喜んで良いだろう。
ジェネラル級ヴァンパイアノーブル『ワシーリー・ゴルドフ』の撃破という知らせを持って、ディアボロス達はパラドクストレインに乗り『新宿島』へと帰還するのだった。
🎖️🎖️🎖️🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【コウモリ変身】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!
最終結果:成功 |
完成日 | 2024年11月15日 |
宿敵 |
『ワシーリー・ゴルドフ』を撃破!
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