玉縄城の戯けなる駆け引き(作者 ツヅキ)
#天正大戦国
#一気呵成、玉縄城攻城戦
#相模国
#玉縄城
#北条氏直
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玉縄城にて、劣勢にうろたえる北条氏直に家老衆のひとりが言った。
「もはや、ディアボロスの勢いを止める事は難しいでしょう」
「ではどうしたらいいのだ? このままでは、玉縄城までもが彼奴らに奪われてしまうぞ」
また別の家老衆が言う。
「この城を捨て、氏政様の元へ合流するというのはいかがですかな」
「ほう、悪くない手だな」
「お待ちくだされ」
また別の家老衆が口を開いた。
「それでは玉縄城を守れと申された氏政様のご命令に反します。逃げる代わりに氏政さまに援軍を頼み、籠城するのです。玉縄城は小田原城には劣りますが、難攻不落の堅城であります。さすれば、ディアボロスが城を囲んでいる間に増援が来る事でしょう」
「相模国鎌倉制圧作戦が成功したね。これで玉縄城は孤立状態。小田原の北条氏政からの増援を待っているみたいだけど、わざわざこれを待ってあげる必要はないよね?」
中山・ネフ(NN・g03318)が言うように、増援が来る前に玉縄城を攻め落としてしまえばよいのだ。堅城の玉縄城であればディアボロスもすぐには攻め込んで来ないだろうという皮算用なのだろうが、そうはいかすものか。
既に玉縄城を守りきるだけの戦力は残っておらず、それどころか家老衆からディアボロスを刺激せず、にらみ合いを続けて時間を稼ぐようにと言われている天魔武者は動きも鈍い。
「相手が膠着状態を望むのなら、そこに付け込んで一気に勝負を仕掛けよう。玉縄城の守りを一気呵成に打ち破り、氏直の元まで突破口を切り開ければ決戦だって挑めるはず。とにかく早く、氏直に撤退の隙を与えないようにね」
あまりよい策とは言えない家老衆の申し出に乗って籠城を決め込んだ北条氏直は指揮官としての能力に欠けている。あるいは、この無能さを利用するために敢えて撤退をさせるといったやり方も攻略旅団の提案次第ではあり得るかもしれないが……いずれにせよ、その時はその時だ。
「何か提案があれば攻略旅団にお願いするよ。それじゃ、籠城する玉縄城へ急ごう!」
「なあ、あいつら本当に攻めてこないのかな?」
玉縄城の防衛任務についた『武田疾風隊』の誰かが言った。
「家老衆はそう言ったぞ。包囲されても手を出さず、そのまま睨み合ってればいいらしい」
「だけど、もしあっちが攻めてきたらどうすればいいんだろう」
「攻めてこないって言ってるだろ、心配性だな」
「そうかなあ……」
外堀を挟み、城外を警戒しながらそんな会話を続ける。
戦いとなれば相模湾へ繋がる柏尾川と直結したこの外堀で外敵を足止めし、空より急襲して殲滅するのが『武田疾風隊』の役割である。
「とにかく時間を稼ぐんだ。小田原からの援軍がくれば何とかなるさ」
リプレイ
神山・刹那
さて、攻城戦か
一騎駆けは戦の華。隠れてコソコソするのは性に合わねぇ
立ち塞がるなら全て斬り捨てて進むのみ!
連装空戦魔導銃で弾丸の雨を降らせてくるのなら、残像を残す速さで城郭の屋根を移動し、肉体改造で体の強度を上げて弾丸を弾き、身体機能も強化し跳躍力を上げ、敵が間合に入ったら勇気で被弾を恐れず、弾丸の雨だろうが真正面から突っ込み、すれ違い様に両断し、斬り捨てる
「制空権を得る事は強みの一つだが、えれば確実に勝てるわけじゃ無い。地上戦が得手だが、一直線なら届かない通りはないのさ」
疾走疾駆、電光石火の如く――。
空を翔けるのが天魔武者なら、地を馳せるのは神山・刹那(梟雄・g00162)であった。降り注ぐ鋼鉄の弾丸が周囲の地面を穿つ中を駆けめぐり、城郭の屋根を足場にして空中の敵に躍りかかる。
「何!?」
「そんなもんで止められるほど柔い体じゃないんでね」
筋肉を、骨を、神経を。
あらゆる肉体の部分を強化改造してやれば、この通り。
激しい弾幕をものともせず、跳躍からの攻撃を仕掛ける刹那に武田疾風隊は迎撃を余儀なくされた。なぜだ? ディアボロスからは仕掛けてこないという話だったはずなのに――!!
「せやあ!!」
相手が戸惑い、応戦すべきか迷っている間に刹那は大暴れだ。とにかく斬る、斬る、斬る。被弾など恐れるな。弾丸の雨だろうが何だろうが、真正面から突っ込んでやるまでのこと。残像が見えるほどの速度で突っ走り、跳躍し、敵を翻弄する。
「止められるもんなら止めてみろってんだ!」
それこそ朱雀のように翼代わりの剣を広げ、すれ違いざまに斬り捨てた。体勢を崩した天魔武者はそのまま墜落して大破する。
「ああっ!!」
「くっ、出合え出会え!!」
もはや手をこまねいて見てはいられないとばかりに、疾風隊はようやく迎撃態勢を整えるが時すでに遅し。
刹那は手近な屋根に着地し、抜き身の覇龍を構え直した。
「制空権を得る事は強みの一つだが、えれば確実に勝てるわけじゃ無い。地上戦が得手だが、一直線なら届かない通りはないのさ」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【神速反応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
アルメア・グラウプナー
「おやおや…玉縄城の連中め、希望的観測に依ってしまい、決断をしなければならない大事な時に日和ってしまったか。この代償は高くつくだろうな」
「さて、北条氏直に教えてやろうじゃないか。指揮官の誤り一つで数多の兵を、城を、そして国をも失う事になるという事をな、はっはっは!」
・行動
さあ、いい加減にらめっこの時間は終わりにしようじゃないか!
相手は飛行能力を持つ航空戦隊か。機動力に惑わされず、着実に撃ち落としていかんとな。
狙撃眼を発動し【完全視界】を使いながら火砲やガトリングでの【砲撃】【制圧射撃】【弾幕】、ミサイルでの【誘導弾】で相手の動きを牽制しつつ、ある程度動きの定石が見えてきた所に狙撃眼を用いた本命の攻撃を当てに行き、撃ち落としていくとしよう。
銃撃と空裂弾は堀の【地形を利用】しての回避を試みる。
特に炮烙火矢を撃つために此方に接近してきた時が狙い目だな。動く先が分かっていれば此方も狙いを付けやすい。その際の相手のミサイルは此方もミサイルで対抗し【爆破】して直撃を避けていくか。
火力は正義だ。
相手がやる気だろうがそうでなかろうが、圧倒的な砲撃と弾幕で制圧してしまえばいい――そういわんばかりに、アルメア・グラウプナー(フロイライン=ズィーリオス・g00637)はありったけの重火器をフル稼働して制空側の天魔武者を一体、また一体と撃ち落としていった。
「狙撃手か
……!!」
友軍を失った武田疾風隊が歯噛みする。
右目の義眼をぎらつかせ、アルメアは不敵に笑った。
「さて、北条氏直に教えてやろうじゃないか。指揮官の誤り一つで数多の兵を、城を、そして国をも失う事になるという事をな、はっはっは!」
後悔するなら、希望的観測に縋って大事な判断を取り違えた家老衆に文句を言うべきであろう。
「これはその代償だ。取返しのつかない判断ミスのな!」
狙撃眼『ファルケン』のアシストを受けた砲撃は宙を旋回しながら戦場を迸る。こんなものが飛び回っていたら武田疾風隊といえども空の覇者でいるのは難しい。
「そこか」
遂にファルケンが敵の動きを捉え、止めの一撃を与えた。
「おのれ!!」
「ふっ、地形を利用できるのはそちらだけではないのだぞ?」
そこが敵地だろうがなんだろうが、地形というのは平等である。アルメアは堀の壁を利用して敵の銃撃を凌いでから、反撃のためのミサイルを撃ち込んだ。
「何!?」
さらなる攻撃を仕掛ける為、急接近していた疾風隊は自ら火砲の中へ突っ込むことになってしまう。
「さらばだ!」
残敵の全てを巻き込む激しい爆発が、掘の周囲に轟いた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
「武田疾風隊がやられたとな!?」
報告を聞いた伊達成実は驚愕した。
あの精鋭が守る玉縄城堀が突破されたのだとすれば、敵が城内へ迫るのも時間の問題である。だが、と解せぬ顔にもなる。家老衆はディアボロスは攻めてこないと断言したはず。なのになぜ……?
「何が起こったのか、この目で確かめねばなるまい。――伊達成実、出る!!」
神山・刹那
伊達成実、伊達四天王の豪傑がなんで北条の城にいる?
いや、伊達と北条は同盟を結んでたから不自然ではないか?
まぁ、いい。伊達四天王一の猛者とやれるまたとない機会だ。楽しませてもらおうか
百足疾駆で長い体で高速移動して斬りかかってくるのなら、肉体改造で体の強度を上げ、勇気で一撃をもらうことを恐れず、相手のスピードが最高点に到達する時に、神速反応で先手を取り残像を残すスピードで踏み込み、相手のスピードと自身の一撃のスピードを利用し、相手の刀ごと雲を裂き、大地よ砕けよと言わんばかりの渾身の一太刀ど真正面から斬り捨てる
「奥州四天王一とも言われた強さは本物だった。なかなか楽しかったぜ」
アルメア・グラウプナー
「やあ大将、来て貰って早々で悪いが引き渡しの時間だ。さっさとこの玉縄城を我々の下に明け渡すが良い」
「何を吹き込まれていたのかは知らんが、今この城が置かれている状況を自ずから考えていれば先の予測は出来ていたはずだ。ま、今となっては全ては遅すぎたがね、はっはっは!」
・行動
残念だがもう退く事は出来んぞ、百足兜の伊達殿?
爆裂鉄球とソードオフによる接近戦をメインに立ち回っていこう。
相手は光刃のリーチの長さと高速疾走による機動力を併せ持っている、中々にやりにくいな。ソードオフによる牽制での様子見を織り交ぜつつ【一撃離脱】の要領で付かず離れず鉄球で打ち合っていくとしようか。
不退転斬りや百足疾駆は【神速反応】である程度カバーし回避を試みる。
また毘沙門天閃光に対しては【完全視界】で目を眩ませず、相手や放たれた光線の位置関係を把握して回避や反撃などの予後に役立てていく。
そうして相手の動きが止まってきたら攻め時だ、【エアライド】を使用して一気に【突撃】、【捨て身の一撃】で懐に入り込んで暗転を叩き込んでやろう。
野本・裕樹
なぜそう思ったのかはわかりませんが玉縄城も既に前線である以上はディアボロスが攻めてこない保証などありません。
それはおそらく相模国と接する最終人類史の地にも同様の事が言えるでしょう。
ならばその脅威、断ち切るまで。
微力ながら助太刀させていただきます。
使う刀は《雷光刀『雷花』》です。
『伊達成美』の得物は光刃、こちらは雷光を纏った刀で勝負を挑みましょう。
下半身がムカデならば前進する力はかなりの物な筈、反対に急旋回のような動きはそこまで得意ではないかもしれません。
真正面から受けようとはせず側面へと回り込むように移動、そこから攻撃を仕掛けるように立ち回りましょう。
《雷光刀覚醒・迸雷爪》――ムカデと同じく私も退くつもりはありません、私の後ろには最終人類史があるのですから。
「伊達成実だと?」
神山・刹那(梟雄・g00162)は思わず聞き返した。
「伊達四天王の豪傑じゃないか。そいつがなんで北条の城にいるんだ……っと」
塀や屋根といった地形をものともせず、無数の脚部による高速疾走で斬りかかってくる伊達成実の攻撃を刹那はチャンスだと見て取った。
確か伊達と北条は同盟を結んでいたはずだったな――そんなことを思い出しながら、肉体改造のレベルをさらに引き上げる。
「かかってこい!」
吼えるように見得を切り、狙うは相手のスピードが最高点に到達するだろうまさにその瞬間だった。
「ぬ!?」
伊達成実は驚愕する。
捉えたと確信した直後、刹那は残像を残しながら前へ踏み込んでいた。敵の高速移動を逆手に取った刹那はその勢いを利用し、これ以外にないというタイミングで雲耀の太刀を発動する。
なにしろ、相手は伊達四天王一の猛者。
同じ剣を使う者として、武者震いするくらいの相手ということだ。刹那は自身の高揚を抑えきれなかった。いや、むしろ解き放て。
「存分に楽しませてもらうぜ!」
「なにっ」
相手の刀ごと、雲を裂け――!!
烈風の如き剣閃の勢いが天まで届き、雲間の道を作り上げる。そのまま大地に向かって振り下ろす刃が伊達成実を切り裂き、一番槍としての役目を存分に果たしたのだった。
「何という太刀筋か……!」
「奥州四天王一とも言われた強さは本物だな」
刹那は満足そうに笑う。
一方の伊達成実は呻き、態勢を立て直そうとするが、無数の弾丸が降り注いだ。アルメア・グラウプナー(フロイライン=ズィーリオス・g00637)のソードオフが火を噴いたのだ。
「やあ大将、来て貰って早々で悪いが引き渡しの時間だ。さっさとこの玉縄城を我々の下に明け渡すが良い」
「ディアボロス風情が、断――」
皆まで言わせず、アルメアはファイアヴェルクで敵を撃ち据えた。なかなかに硬い手ごたえだと思いながら弾幕で牽制、最適な間合いを保ち続ける。
「リーチ、速度、機動力……全てを併せ持つとは厄介な御仁だな。無論、突破してみせるがね」
ひゅっと鉄球が空気を裂きながら襲いかかった。
「ぬ――!!」
決して退くことのない伊達成実を着実に追い詰める。敵の不退転斬りもなかなかのもので、一歩間違えればこちらもただでは済まないだろう。
「はっはっは!」
だが、アルメアは怯むどころか呵々大笑してひどく楽しげに撃ち合うのだった。
「何を吹き込まれていたのかは知らんが、今この城が置かれている状況を自ずから考えていれば先の予測は出来ていたはずだろうに」
「貴様、何を言いたい!?」
「遅きに失したな。もはや玉縄城の陥落は時間の問題だ。はーっはっはっは!」
アルメアの狙いは伊達成実の足が止まるその時だった。焦るな、じっくりと見極めろ。いつか必ず来る好機を見逃してはならない。
「今だ!」
僅かに伊達成美の動きが鈍ったのをアルメアははっきりと感じ取った。宙を蹴り、上方より突撃して繰り出す捨て身の一撃が敵の体に触れた瞬間、派手に爆発する。
「さあ、決めてやれ!」
「――微力ながら、助太刀させていただきます」
野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)の手が雷光刀に伸びる。
相手が光刃なら、雷光を纏った『雷花』はその相手をするのに余程おあつらえ向きだろう。光り輝く光刃に対し、裕樹の構える刃は音を鳴らしながら稲妻を纏う。
「ディアボロスを侮りましたね。玉縄城は既に前線……我々が攻めてこない保証などどこにもありはしないはず」
ならば、相模国と接する最終人類史の地も同じこと。
ゆえに脅威は断ち切らねばならない。
回り込もうとする裕樹に対し、伊達成美も脇を取られないように体の向きを変える。だが、裕樹はさらに大きく踏み込んだ。
「家老衆が見誤ったというのか」
「残念でしたね。勝負をつけましょう」
襲いかかる光刃を裕樹は受け流すように弧を描き、敵の側面を取って迸雷爪を繰り出した。刀身から暴走する雷光が鋭い爪のように迸るなり、天魔武者の体をこれでもかと引き裂いた。
「ぐああっ!!」
「不退転、と言いましたね」
刀を構え、迸る雷光の奥で裕樹の瞳が輝くように光を反射する。
「同じく私も退くつもりはありません、私の後ろには最終人類史があるのですから――」
激しい電流に苛まれ、伊達成美はその場に頽れた。
裕樹は刀を鞘に納め、顔を上げる。
「他の戦場でも天魔武者が倒されつつあるようですね。この調子なら、開城は時間の問題でしょう」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!