復讐者たちの破壊工作(作者 青葉桂都
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#吸血ロマノフ王朝  #サンクトペテルブルク強襲作戦  #サンクトペテルブルク 

●断片の王のお仕事
 吸血ロマノフ王朝、サンクトペテルブルクにある執務室で、断片の王たる『大元帥』アレクサンドル・スヴォーロフは様々な書類に目を通していた。
「あのラスプーチンが、窮余の策を打たねばならぬとはな。それほどまでに追い詰められたか……」
 書き物をするその手が、ふと止まる。
「奴の策が成されれば、ディアボロスの後背を脅かす事になるだろうが……期待はできぬだろうな」
 目を閉じて、大元帥は思索する。
 ディアボロスによる攻撃は吸血ロマノフ王朝を徐々に、しかし確実に追い詰めてきている。
「冬将軍の権能を雪の女王が引き継ぐ事ができれば、状況は好転するが……。冬が来るまでは、防衛に徹するしかあるまい」
 便箋を取って手紙をしたため始める。
「一時的に、吸血ロマノフ王朝の大半をディアボロスに奪われる事となるが、最後に勝利すれば、問題は無い」
 書き上げて、大元帥は部屋の一角に視線を向けた。
 そこには主の邪魔をせぬようひたすら黙したまま、ノーブルバトラーが直質不動で立っている。
 視線を向けられただけで、彼はすぐさま仕事ができたことを察した。
 素早く、しかし見苦しさを感じさせぬ動きで大元帥へと近づく。
「流血卿に、再度、使いを出してくれ」
「承知いたしました」
 バトラーは手紙を受け取り、深々と頭を下げる。
「何度断られようと……彼の力は、吸血ロマノフ王朝に必要なのだ」
 去っていく執事の背を、大元帥は祈りをこめて見つめていた。

●時先案内人からの依頼
 新宿駅グランドターミナルで、ウルスラ・シュミット(自由を求める航空突撃兵・g03569)はいつものように、集まったディアボロスたちに声をかけた。
「吸血ロマノフ王朝でシュリッセリブルク要塞を落としたことで、最重要拠点であるサンクトペテルブルクに手が届くようになりました」
 とはいえ、現在サンクトペテルブルクには吸血ロマノフ王朝のジェネラル級の大半が集まっている。簡単に攻略できる街ではない。
「そこで、まず市街地に被害を与えて敵の危機感を煽り、敵の動きを引き出す作戦を行うことになりました」
 たとえば、とウルスラは言う。
「プライドの高いジェネラル級ならば、反撃のために打って出てくる可能性があります。そうなれば決戦を挑み各個撃破するチャンスが得られるでしょう」
 あるいは、大きな成功を収めれば、断片の王がサンクトペテルブルクから脱出することもありえる。
「皆さんにはシュリッセリブルクにまず移動して、そこからサンクトペテルブルクに向かい、破壊工作と迎撃しに来た敵の撃破をお願いしたいんです」
 いきなりジェネラル級が出てくることはないので、今回はアヴァタール級との戦いになるはずだ。

 ウルスラは詳しい説明を始めた。
「シュリッセリブルク要塞で入手した機密情報を解析した結果、サンクトペテルブルクのヴァンパイアノーブルたちは、冬まで防衛に徹した上で、対ディアボロスの作戦を行うことがわかりました」
 春になるまでに、ディアボロスを撃破する戦略だ。
「残念ながら大作戦の詳細までは不明ですが、敵の狙い通りに作戦を実行させれば不利な戦いを強いられることになります」
 そうなる前に決戦の場に引き出せば、有利な戦いができるはずだ。
「そのために行うのが、今回の破壊工作です」
 迎撃に出てきたアヴァタール級率いる部隊を倒すだけでも一定の効果は得られるだろうが、視覚的な効果を伴う破壊作戦を行えば、より影響が大きくなる。
「もちろん、市街地に住む一般人を傷つけるわけにはいかないので、注意する必要があります」
 一般人を傷つけないようにしつつも、敵の危機感を十分に煽れる作戦をうまく考えてほしいとウルスラは言った。
「破壊工作を行うか、あるいは皆さんの侵入に気づけばアヴァタール級率いる迎撃部隊が出てきますので、撃破して脱出してください」
 ウルスラの予知によると、遭遇するのは『白い虐殺者』ボリス・アンネンコフだ。血を操って戦い、虐殺を好む邪悪なヴァンパイアノーブルだ。
 血の鎧をまとって戦うトループス級、スカーレットデスを引き連れている。
 アヴァタール級との戦いも、もちろん油断はできないだろう。

「サンクトペテルブルクが襲撃され、迎撃部隊も撃破された……となれば、一般人から『従属』の感情を薄れさせることができるでしょう」
 そうすれば、冬に行う大作戦に必要なエネルギーが十分に集められない状況に追い込めるかもしれない。
「冬になる前に、なんらかの決着をつけたいところですね。そのためには、皆さんの力が必要です」
 ウルスラはそう言って、頭を下げた。

●サンクトペテルブルクの人々
 断片の王に、そしてジェネラル級に支配された街でも、人々は生きていかねばならない。
 ただ、冬を迎える前の今の時期は、この吸血ロマノフ王朝でも過ごしやすいようだ。
 一組の若い男たちが、言葉をかわしながら歩いている。
「この夏は寒さがだいぶマシだったからな。今年は凍死者が減るかもしれない」
「けど、この街の近くで大きな戦いがあったんだろ? 凍死者が減っても、戦闘の巻き添えで死ぬかもしれないぜ」
「そうならないといいけどな……」
 石畳の街を歩きながら、彼らは不安と安堵、半々ずつくらいの表情を浮かべていた。
「なんにしても、そろそろ冬の準備をしないとな。薪を集めたりしておかないと……」
 気候が和らいだといっても、吸血ロマノフ王朝の冬は厳しいだろう。
 用意すべきものを指折り数えながら、彼らは歩いていく。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【浮遊】
1
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【避難勧告】
3
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【断末魔動画】
1
原型の残った死体の周囲に、死ぬ直前の「効果LV×1分」に死者が見た情景が動画として表示される世界になる。この映像はディアボロスだけに見える。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【水面走行】
1
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV4 / 【ガードアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【先行率アップ】LV2 / 【ダブル】LV2 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

青葉桂都
 お世話になっております、青葉桂都(あおば・けいと)です。
 今回はサンクトペテルブルクに侵入し、破壊工作を行っていただきます。

●破壊工作について
 ジェネラル級の敵の危機感を煽るために、市街地に被害を与える破壊工作を行うのが目的の1つです。
 ただし、サンクトペテルブルクには一般人が住んでいるので、彼らを殺傷してしまわないよう注意する必要があります。必要なら、避難させた上で破壊工作を行ってもいいでしょう。
 
 なお、作戦のためとはいえ、市街地に被害を出したくないなら、この選択肢をクリアせずに進めることもできます。

●『白い虐殺者』ボリス・アンネンコフ
 今回のシナリオで撃破するアヴァタール級のヴァンパイアノーブルです。
 疑わしきは皆殺しをモットーに、虐殺を楽しむ人物です。
 戦闘能力の詳細は選択肢を参照してください。

●スカーレットデス
 血の鎧を身に着けたトループス級のヴァンパイアノーブルで、ボリス・アンネンコフとともに迎撃にでてきます。
 戦闘能力の詳細は選択肢を参照してください。

 それでは、ご参加いただけましたら幸いです。
 どうぞよろしくお願いします。
21

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


レイラ・イグラーナ
厳しい寒さが和らぎ、作物が実った夏、秋。
段々と近づく冬に向けて、今が準備を進められる最後の季節。
その障害となってしまうのは本意ではございませんが……早期に決着をつけられれば、結果的に苦しむ人民は減る。そう信じましょう。

市街地で演説を始めます。
人民の皆様!仮初の平穏は終わりを告げようとしております!
今年は暖かい、実りの多い季節でした。
ロマノフ随一の穀倉地帯であるウクライナでも、多くの実りを得ることができました。
ですが、貴族たちはそれを踏み躙りました!
人民が豊かな暮らしをし、笑顔を浮かべているのが気に入らない。
ただそれだけの理由で彼女たちはウクライナの畑を、家屋を、人を焼き払った!
ただ耐え忍び、豊かになるのを待つだけでは私たちに未来はありません。私たちは立ち上がり、貴族たちと戦います!
支配の象徴であるサンクトペテルブルクを破壊し、貴族の支配を打ち砕くために!
演説で注目を集めサンクトペテルブルクを破壊すると宣言、【避難勧告】で避難を促し、【天上奉仕・熱狂】で周囲の建物に重圧をかけ破壊します。


イルドニス・クルヴィ
…敵の居城を壊すための作戦か。
『悪』を討てるのであれば、いくらでも壊そうか…。
だが、人々には危害を加えずにか………やってみるか。
どちらにせよ、市民が人質に取られても危険ではあるからな。

演説をしている近くで人々に話し掛けようか………こんな話はするのは苦手なんだがな。
…四の五の言ってられんか。

………いつまで、こんな陰のところに住んでいるつもりだ?
いつまで寒さにこごえているつもりだ?
あの演説を聞いただろう。
近々大きな戦いがある。
………外にいくなら今のうちだぞ。
戦いが起きれば安々とは出られまい。
我が身が惜しいのならここから出ることだ。
外に向かえば、村がある。
そこならば、寒さを防ぎ、食い物にもありつけるだろう。
………ともかく、生きろ。
こんなカビ臭いところで腐っていくつもりか?
(言い方や口は悪いですが、市民の事を案じて声を掛けています。)


さて、避難はこんなものか。
後は壊すだけだな。
見晴らしの良い位置に陣取り、高い建物や兵士の詰所と成り得る建物を破壊する。
建物を支える柱を大弓で射抜き、倒壊させようか。


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
ようやく首都に手が届く
長く続く戦いと、人々の従属を断つ機会……
凍えるような寒さが、届く前に、波紋を広げよう

双眼鏡で偵察し、破壊対象と大通り等の避難経路に目星をつけ、地区の状況を把握
仲間の演説に合わせて言葉を届け、手分けして避難誘導を開始

【避難勧告】を発動し、人命を最優先に行動
大声を掛けながら、逃げ遅れのないよう確認
動けない方がいれば背負って担ぎ出す
街の破壊は本意ではないが……

速やかに避難してくれ。ここは戦場になる
一刻の猶予もない
皆で……生き延びよう

貴族達の支配体制を、必ずや打ち倒す
気まぐれで人を殺める貴族の影に怯え、安心して外も歩けないような暮らしは……おかしい

俺達は、奴らをこの首都から追い出してみせる
さあ、明日のために
生き延びる事が、吸血貴族に抗う事だ!

避難完了後に破壊
目立ち聳える尖塔、屋根、黄金の意匠や彫像など、豪奢や権威を象徴する箇所を優先し
次々にPDの矢を放ち爆破
脆い箇所は崩壊させて復元不可能に

革命の狼煙を
人々が顔を上げられるように
見下されるのではない、意志を込めて見上げるように


●サンクトペテルブルクへの侵入
 シュリッセリブルク要塞から出撃したディアボロスたちは、断片の王の座所であるサンクトペテルブルクへと向かった。
 たどり着いた首都には、平穏で、しかしどこか鬱々とした街並みが広がっている。
「ようやく首都に手が届く。長く続く戦いと、人々の従属を断つ機会……凍えるような寒さが、届く前に、波紋を広げよう」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は、サンクトペテルブルクの街並みを静かに見回した。
 誰も彼も、うつむいて歩いている気がする。それは、気候のせいなのかどうか。
 侵入した数人のディアボロスたちは演説ができそうな、人が集まっている場所を探す。
「厳しい寒さが和らぎ、作物が実った夏、秋。段々と近づく冬に向けて、今が準備を進められる最後の季節」
 レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)は忙しそうに冬の準備をする人たちの間を自然な動きですり抜ける。
「その障害となってしまうのは本意ではございませんが……早期に決着をつけられれば、結果的に苦しむ人民は減る。そう信じましょう」
 彼女が望むのは、人民のための革命。だが、レイラは未来のために迷いを振り切る。
「……敵の居城を壊すための作戦か。『悪』を討てるのであれば、いくらでも壊そうか……」
 イルドニス・クルヴィ(刃纏いの狼・g11345)が見据えているのは、『悪』の討滅のみだった。
「だが、人々には危害を加えずにか………やってみるか。どちらにせよ、市民が人質に取られても危険ではあるからな」
 小柄な自分の身長よりも巨大な剣を背負い、狼は曇天の下を行く。
「現場に着く前に、偵察をしておこう。一般人を逃さなければならないからな」
 移動の途中でエトヴァが言った。双眼鏡を手にして、彼は偵察に利用できそうな建物を探す。
「お願いします、ヒンメルグリッツァ様。私は演説によさそうな場所を見つけます」
「準備ができたら教えてくれ。うまく避難するように仕向けないとな」
 他のディアボロスたちも、それぞれの作戦を考えながら行動を開始する。
 まだなにも知らない人々の中、ディアボロスたちは動き出す。

●革命家の演説
 サンクトペテルブルクの街角。なるべく人通りの多い四つ辻に立ち、レイラは大きく息を吸い込んだ。
「人民の皆様! 仮初の平穏は終わりを告げようとしております!」
 最初から足を止めた者は、決して多くはない。だが、両手を広げ、声を張り上げ、レイラはさらに呼びかける。
「今年は暖かい、実りの多い季節でした。ロマノフ随一の穀倉地帯であるウクライナでも、多くの実りを得ることができました」
 言葉を切り、何事かと見ているいくらかの人々を見回す。
「ですが、貴族たちはそれを踏み躙りました!」
 そしてレイラは、ひときわ大きな声を上げた。右手には巨大な銀の針。それを目立つ場所へ向けて振り上げる。
「人民が豊かな暮らしをし、笑顔を浮かべているのが気に入らない。ただそれだけの理由で彼女たちはウクライナの畑を、家屋を、人を焼き払った!」
 針を指揮棒のように振る。レイラのいる場所から、熱を帯びた楽曲が響き始める。
「ただ耐え忍び、豊かになるのを待つだけでは私たちに未来はありません。私たちは立ち上がり、貴族たちと戦います! 支配の象徴であるサンクトペテルブルクを破壊し、貴族の支配を打ち砕くために!」
 最初の一撃は、なるべく人を巻き込まないように。
 道の向こうにある建物の1つが、パラドクスの重圧によってきしみ始めた。
「さあ、この街を破壊します! 巻き込まれたくなければ、すぐに逃げてください!」
 あわてて逃げ出す者と、まだよくわかっていない様子の者……おそらくは、半々くらいのようだった。

●逃亡を促す声
 演説を聞きながら、イルドニスはレイラの演説を聞き流している人々に話しかけた。
(「……こんな話はするのは苦手なんだがな。……四の五の言ってられんか」)
 建物の陰で、暗い顔をしている者たちへと話しかける。
「………いつまで、こんな陰のところに住んでいるつもりだ? いつまで寒さにこごえているつもりだ?」
 背を曲げて、うつむいている男たちがイルドニスの方を見た。
「あの演説を聞いただろう。近々大きな戦いがある」
「俺たちに……どうしろってんだ?」
 鋭い眼光に気圧された男が、声を絞り出す。
「………外にいくなら今のうちだぞ。戦いが起きれば安々とは出られまい。我が身が惜しいのならここから出ることだ」
 淡々とした声でイルドニスは答えた。
「外に向かえば、村がある。そこならば、寒さを防ぎ、食い物にもありつけるだろう」
 レイラのパラドクスにより建物が崩れ始める。
「………ともかく、生きろ。こんなカビ臭いところで腐っていくつもりか?」
 言い方があまりよくないことは自覚している。それでも、人々を守りたいという想いは本当だ。
「わ、わかったよ……こんな危ないとこ、いたいわけじゃないさ」
 想いが通じたのか、それともパラドクスの残留効果のおかげか。いずれにしても、男たちが逃げていく。
 イルドニスはそれを見送り、別の住民に話しかけに行った。

●避難勧告発令中
 ディアボロスたちが避難を呼びかける周囲で、建物から赤く明滅する光が放たれる。
 エトヴァは残留効果を発動させながら、人々へと避難を呼びかけていた。
「速やかに避難してくれ。ここは戦場になる。一刻の猶予もない。皆で……生き延びよう」
 逃げ遅れた人がいれば、自分で運ぶつもりだったが、幸いにも今のところそうする必要は無さそうだ。
「貴族達の支配体制を、必ずや打ち倒す。気まぐれで人を殺める貴族の影に怯え、安心して外も歩けないような暮らしは……おかしい」
 事前に偵察しておいた避難ルートへと、エトヴァは人々を誘導し、安全に逃げ出せるよう心を砕いていた。
(「待ちの破壊は本意ではないが……」)
 それでも、断片の王を倒すために必要なのだと、エトヴァにもわかっている。
「俺達は、奴らをこの首都から追い出してみせる。さあ、明日のために、生き延びる事が、吸血貴族に抗う事だ!」
 結果的には一般人たちの命を救うことになると信じて、その場から、そしてこの街から、彼は人々を追い立てていた。
 ディアボロスたちの避難活動は功を奏し、その場から一般人たちたちの姿は徐々になくなっていった。

●未来のための破壊を
 レイラの演説や、イルドニスやエトヴァの呼びかけ、さらには他のディアボロスたちの活動で、四つ辻を中心とした街の一角から人の姿はなくなってきていた。
「さて、避難はこんなものか。後は壊すだけだな」
 イルドニスは自分よりも大きな可変式大剣を弓へと変化させた。
 後は、街を壊してヴァンパイアノーブルたちにプレッシャーを与えるだけだ。
 まだ潰れていない建物の上へと軽快に登り、弦をひきしぼる。
 狙うは、ひときわ大きな商店らしき建物。
「穿ち、開けろ」
 大矢はたやすく壁を打ち砕き、建物の中心となる柱を射抜く。
(「できれば兵隊の詰所を壊したいが……」)
 考えながら、イルドニスは大きな建物を壊していく。
「歌う血煙、奏でる雑踏。割れた刃が眼下に迫る」
 レイラは無人となった建物に銀の針を向けた。奏でる革命の楽曲が、建物を次々に押しつぶす。
 エトヴァは大型のクロスボウに、黄金の魔法塗料を塗った矢を番える。
(「狙うならば、豪奢で権威を象徴するような建物だな」)
 なるべく目立つ、黄金の意匠等がほどこされた建物を彼は狙う。矢が命中し、飾りとともに建物が爆散していく。
「革命の狼煙を。人々が顔を上げられるように。見下されるのではない、意志を込めて見上げるように」
 エトヴァはクロスボウの矢を放つ。
 無為な破壊にならぬように願いながら、ディアボロスたちはサンクトペテルブルクの街を破壊していく。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【避難勧告】LV2が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

アンゼリカ・レンブラント
人の暮らす場所を壊すことは葛藤もある
でもやり遂げる!
避難経路・安全確保する場所情報等も情報共有しておき
【避難勧告】を使いつつ、仲間と手分けし避難誘導
ディヴィジョンの内部でも人命を軽視したら死ぬよ
私たちの大事なものがさ

警告と避難を呼び掛けていって
動けない人等は背負って担ぎ避難を行うね
演説を行う仲間と論旨を合わせ、人々に訴える

ここはもうすぐ戦場となるよ、すぐに避難を!
街で続く破壊工作についてはみんな知っているよね
それは侵略ではなく、吸血貴族の支配を終わらせるため
支配の象徴たるこの街はもうすぐ壊される!
小さなミス1つで、あるいは気分1つで戯れに貴方達の命を奪い
貴方達から未来を奪い続ける吸血貴族の支配を終わらせるんだ!

首尾よく避難誘導が終わったら私も破壊活動に参加しよう
高い建物、権威のシンボルに見える目立つ装飾物、あれば有力吸血貴族の肖像画等
そういったものを優先に破壊にていこう
完全な焦土よりは、あえて無残な形に残したほうが敵もプライドを刺激されるかな
侵略者の支配を終わらるため
輝け、《終光奔烈》!


●終末へと輝く光
 破壊工作は順調だ。
 サンクトペテルブルクの街の一角は、ディアボロスたちの手によって少しずつ、しかし確実に壊れていく。
「人の暮らす場所を壊すことは葛藤もある。でもやり遂げる!」
 アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)も、他の仲間たちと同じようにまずは避難誘導に当たっていた。
「ディヴィジョンの内部でも人命を軽視したら死ぬよ。私たちの大事なものがさ」
 仲間たちから、安全な避難ルートの情報は得ている。街を破壊する前に、アンゼリカもまた、まず人々を避難させるために動き出した。
 凛々しさを感じさせる表情で、アンゼリカは暗い顔をした人々に声をかけていく。
「ここはもうすぐ戦場となるよ、すぐに避難を!」
 声をかけると同時に、残留効果による赤く明滅する光で、アンゼリカは人々に避難を促していった。
「街で続く破壊工作についてはみんな知っているよね。それは侵略ではなく、吸血貴族の支配を終わらせるため。支配の象徴たるこの街はもうすぐ壊される!」
「支配……? 終わらせる……?」
 それが真実だと、どこまで信じたのか。ただ、先ほど仲間が行った演説は、彼らの耳にも入っているはずだ。
「小さなミス1つで、あるいは気分1つで戯れに貴方達の命を奪い、貴方達から未来を奪い続ける吸血貴族の支配を終わらせるんだ! そのために、今はここから離れて!」
 赤い光に追い立てられる彼らを、アンゼリカは仲間から聞いた避難ルートへと誘導していく。
 十分に一般人たちの数が減ったところで、アンゼリカは周囲の建物を見渡した。
 肖像画はさすがに見当たらないが、権威を感じさせる大きな建物はなくもない。
「完全な焦土よりは、あえて無残な形に残したほうが敵もプライドを刺激されるかな」
 考えながらも、アンゼリカはその身に輝くオーラをまとう。
「侵略者の支配を終わらるため、輝け、《終光奔烈》!」
 勇気や友の絆、人々の想い……それらを、人々が住む市街地に向けるのは、やはり抵抗を感じる。
 それでも、これが最後には人々を救うと信じて、アンゼリカは全身から光の奔流を放つ。
 建物が輝きにのまれて、崩れていった。
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【避難勧告】がLV3になった!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!

ア・ンデレ
アンデレちゃんは大砲を使ってサンクトペテルブルクの破壊に参加する。
「みんなのともだち、アンデレちゃんがきたよ!」
そうさけんでから、大砲をどかんと一発挨拶代わりに放つ。
アンデレちゃんにとって、世界中全ての人類が、友達だ。
このディヴィジョンに住む人類も、それは例外ではない。
友達を、殺させないために、破壊する。

「なぐって!うって!おおもうけ!」
アンデレちゃんはサンクトペテルブルクの建物を手に持った大砲「弾は出るけど基本的に殴る砲」で殴ってがつんがつんと破壊していく。
これが大砲の正しい使い方だ。

破壊して破壊して破壊しまくる。
ジェネラル級のクロノヴェーダどもを炙り出す。
その中に、あの悪魔はいるだろうか。
アンデレちゃんはその宿敵である悪魔を思い浮かべる。
アンデレちゃんの家族を喰らった、バアル・ゼブル。
「ぜったいに、くらってやる」


●アンデレちゃんは友達のためにがんばる
「みんなのともだち、アンデレちゃんがきたよ!」
 言葉とともに、大砲が火を吹いた。
 ア・ンデレ(すごいぞアンデレちゃん・g01601)は、いつもどおりに笑顔だった。
 彼女にとって、世界のすべては友達だ。もちろん、サンクトペテルブルクに住む人たちだって例外ではない。
 そんな友達を、ア・ンデレは助けたい。
 だから、彼女は大砲をぶっ放して、街を破壊する。
 友達の家を壊すことになるけれども、それがきっと、友達を助けることになるはずだ。
 他のディアボロスたちががんばったおかげて、もう建物の中に友達はいない。だから、ア・ンデレは心置きなくすべてを破壊できる。
 砲弾が建物の1つに命中して、壁に大きな穴を開けた。
「なぐって! うって! おおもうけ!」
 でっかい大砲を、ア・ンデレは軽々と担ぎ上げる。
『弾は出るけど基本的に殴る砲』は、砲弾をぶっ放すよりも殴るほうが強い。だから、これこそが正しい大砲の使い方だ。
 砲弾で空いた穴から飛び込み、無人になった建物を、金属の塊でぶん殴る。壊れるまで殴る。
 やがて、建物は音を立てて崩れていった。
 崩れた建物を突破して、ア・ンデレはさらに次の建物へ。大砲をぶん回して、壁を、床を、柱を、天井を、ぶち壊していく。
(「このさくせんにせいこうすれば、ジェネラルきゅうがあぶりだせる」)
 頭の中に、1体の敵が浮かぶ。
 バアル・ゼブル。ア・ンデレの家族を喰らった悪魔……。
 出てくる敵の中に、あの悪魔はいるだろうか。
 悪魔がサンクトペテルブルクにいるかどうかもわからない。もしかしたら、そもそもいないのかもしれない。
 やってみなければわからないから……たとえいなくても、やってみるしかない。
「ぜったいに、くらってやる」
 呟いて、ア・ンデレは『弾は出るけど基本的に殴る砲』を再び振り上げる。
 砲弾が飛び出し、大砲が風を切る轟音が響く……。
 力を合わせて、ディアボロスたちは市街地の破壊工作を進めていった。
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【水面走行】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

●アヴァタール級の登場
 ディアボロスたちが破壊工作を行うサンクトペテルブルクの街。
 そこに、白い軍装を身に着けた男が現れた。
 パラドクスによって崩れた建物の瓦礫を踏みしめて、ヴァンパイアノーブルはディアボロスたちへと近づいてくる。
「我らが王の住む街に対して、このような狼藉……許すわけにはいかんぞ、ディアボロス」
 怒りのこもった声。アヴァタール級のヴァンパイアノーブルの身体から、血でできた蛇とドクロが出現する。
「アンネンコフツィたちよ、この愚か者どもを――血祭りにあげよ!」
 『白い虐殺者』ボリス・アンネンコフ』の言葉に応じて、トループス級のスカーレットデスたちが気勢を上げた。
イルドニス・クルヴィ
ああ、こちらとて許しを得ようとは思ってはおらん。
壊れゆくこの街と共に沈んでいけ。

現れた、敵達に明確な敵意を向け、更に大剣の切先に殺意を乗せ向け、『悪』を狩るために姿勢を前傾させる。

ふん、血祭りか………その血を巻き散らすのはお前等だ。

大剣を肩に担ぎ上げ建物の瓦礫を足場にしながら疾走の助走をつけ駆け抜ける。
周囲を囲んでいるであろうスカーレットデスの集団に向かって、疾走の勢いと腰の捻りを加えた薙ぎ払いの横振りを放ち【万裁】を発動させ、斬撃を繰り出し、大剣が当たった瞬間に大剣を次々変形させ、大斧で叩き斬り、大鎌で刈り払い、大槍で突き崩し、双剣で斬り刻み囲いを崩す。

囲んでくるなら好都合…その全てを壊してやろう。

敵の反撃に対しては、武器を盾にして血が流れ出るような傷を生まないように刃部分を防ぎ、攻撃の後隙を狙い、大剣に収納している直剣を引き抜き、【万裁】の連撃によって腕の刃ごと、斬り落とす。

立ち塞がろうと、斬り捨てぬのみ。


レイラ・イグラーナ
それは「王の存在がなければ、あるいは許しがあれば街を破壊しても良い」……と、そういう意味でしょうか。
破壊活動を行った身で何をと思われるでしょうが、私たちの成したことは決して許されるべきことではございません。
それは人民の暮らしを破壊するものであるためであり……弾劾し、裁くことができるのは貴方たちではなく人民の皆様です。

襲い掛かってくるスカーレットデスたちに対して【手製奉仕・罠】で攻撃を行います。
赤い流星の如く、猛烈な勢いで飛び掛かってくる敵と私の間に視認しづらい銀の糸を張り巡らせ、攻撃しようとすると罠にかかるように誘導。
敵が銀の糸に触れれば四方八方から降り注ぐ銀の針で刺し貫きます。
銀の糸と針の罠を踏み越え、私の元までたどり着いた敵の噛みつきは防刃コート「Chat Noir」で体を保護して振り払います。
受けた傷は敵を撃破して発動する【グロリアス】で癒し、敵を倒しきるまで倒れないように。

人民の暮らす街は、貴方たちのためにあるのではございません。


アンゼリカ・レンブラント
遅かったね、破壊活動は終わり
断片の王のおひざ元で暴れる以上覚悟はあるとも
勿論、現れる敵全てを打倒す覚悟がね!

ネメシス形態!天使風の姿になって挑むよ
襲い掛かってくるスカーレットデスに
星形状のパラドクスを広域に放出!確り迎撃するよっ
共に作戦にあたる仲間と攻撃を合わせ、
確実に敵を仕留められるよう動けるといいかな

敵パラドクスの血の刃はしっかり障壁を身体に張り受け止めるね
【ガードアップ】も積み上げ強固にした障壁だもん
絶対耐えてみせるよっ
攻撃を耐えたらすかさず反撃!
確実に1体1体落としていこうっ

小さな体躯の小回りを生かし戦場を駆け、
狙いを集中させないよう動いていくよ
敵を倒すと共に【グロリアス】での癒しを受け、
敵を殲滅しきるまで此方が倒れないようにするよ

きっちり帰るまでが破壊活動っ
倒れている暇なんてないよ、そうだよね!
仲間を鼓舞するような声を張り上げ、
パワフルに敵を倒していこう

敵が少なくなってきたら、今が押し時だね
パワーを全開まで集めた《天輪輝星》を放出、殲滅するねっ
勇気の結晶よ、今最大まで輝けぇっ!


●ディアボロスたちの覚悟
 現れた敵に対して、ディアボロスたちは慌てることなく対峙する。
「それは『王の存在がなければ、あるいは許しがあれば街を破壊しても良い』……と、そういう意味でしょうか。
 レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)の言葉に、クロノヴェーダが笑う。
「なにを当たり前のことを言っている。さっさと死ね!」
 鮮紅の敵たちが、アヴァタール級の号令を受けて向かってきた。
「破壊活動を行った身で何をと思われるでしょうが、私たちの成したことは決して許されるべきことではございません」
 レイラはその敵へ針を突きつける。
「それは人民の暮らしを破壊するものであるためであり……弾劾し、裁くことができるのは貴方たちではなく人民の皆様です」
 殺意を放つスカーレットデスに、メイドは一歩も退かない。
 アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)が、その姿を天使のネメシス形態へと変える。
「断片の王のおひざ元で暴れる以上覚悟はあるとも。勿論、現れる敵全てを打倒す覚悟がね!」
 輝く翼を広げた天使が跳躍し、ふわりと宙を舞った。
 イルドニス・クルヴィ(刃纏いの狼・g11345)は大剣を構えた。
「こちらとて許しを得ようとは思ってはおらん。壊れゆくこの街と共に沈んでいけ」
 両刃の特大剣ルガルに殺意を乗せる。
 切っ先をトループス級へと向けて、上半身を沈める。狩るべき『悪』はもはやすぐそこまで迫っている。
 咆哮をあげながら、スカーレットデスはディアボロスたちの周囲へと展開する。
「さあ、確り迎撃するよ!」
 アンゼリカが叫ぶと、星形状の力が輝きながら広がる。裁きの光と、赤い群れが、戦場へと広がっていった。

●数多の刃
 イルドニスは自分たちを囲む敵へ向かって、砕けた石畳を蹴る。
「ふん、血祭りか………その血を巻き散らすのはお前等だ」
 破壊工作によって壊れた建物の瓦礫を踏み、駆け抜ける。大剣を肩に担いでいても、その速度にかげりはない。
 アンゼリカのパラドクスによる爆発を突き抜けて、炎を浴びた敵に接近。
 スカーレットデスと接近した瞬間、イルドニスは腕に力を込めた。
「万を、断ち斬れ」
 加速を乗せて、全身をひねる。
 一見して、ただ一度横薙ぎに大剣を振っただけだった。だが、その加速が、腰の捻りが、さらなる斬撃を生み出す。
 炎に巻かれたトループス級の群れを、幾重にも重なった斬撃が断つ。
「囲んでくるなら好都合……その全てを壊してやろう」
 イルドニスがさらに踏み込んだ時には、得物が二重の刃を持つ鎌となっていた。両刃の穂先を持つ槍となり、分厚い斧となり……そして、変形の一挙手一投足が、斬撃となって敵を襲う。
 だが、周囲を囲む敵を倒したところで、血の刃を両腕から生やした敵が駆けつけてきた。
 その攻撃を、イルドニスは武器で受け止める。すするべき血を、できるだけ流さぬように。
 攻撃を防いだ直後、軸剣であるヴォルグを引き抜き、彼は敵の刃を切り落とした。

●お手製の罠
 他のディアボロスたちにも、敵はすでに襲いかかってきていた。
 赤い影が死の気配と共に接近してくる。だが、レイラは、接近してくる敵を悠然と見据えた。
 高々と跳躍するトループス級は、赤い流星となって降下してくる。
「据える眼光、照らす鉄条。傀儡の狩人が混濁に潜む」
 スカーレットデスによる攻撃は、メイドが予期していたとおりのものだった。
 突撃してきた敵が、空中で止まった。レイラが張り巡らせた糸にかかったのだ。見えにくい銀の糸。血に飢えて突撃するしかできない敵に、かわせるはずもない。
「あ……?」
 不思議そうな声を敵が出した、その瞬間……四方八方から銀の針が降り注ぎ、スカーレットデスの全身を貫く。
「ずいぶんと勢いよく罠にかかったものです」
 2体、3体と罠に次々と捕らえられ、針で貫かれる敵。
 そこに、アンゼリカのパラドクスが降り注いで、罠にかかった敵に止めを刺していく。
 だが、次々に仕掛けてくる敵は、やがて罠を乗り越えて紅の流星となってレイラのところまで到達した。
 強烈な殴打がレイラを襲った。魔術によって強化された防刃コート『Chat Noir』ができる限り防ぐが、それでも全身に無数に存在するトループス級の牙が身体に食い込む。
(「油断はできませんね。ですが……」)
 コートを使って牙を振り払い、レイラはさらに罠をはる。パラドクスの残留効果が、栄光ある戦いによってディアボロスの肉体に癒しをもたらしてくれる。
 攻撃をしのぎながら、レイラは罠を仕掛け続けた。

●星の殲滅
 アンゼリカは天使の姿で戦場を飛び回る。
 イルドニスの斬撃や、レイラの罠に合わせて星型状のパラドクスを飛ばし、スカーレットデスを撃破していく。
「貴様の翼も血に染めてやる!」
 数を減らしたトループス級が、血でできた刃を構えてアンゼリカに飛びかかってくる。
「そんな攻撃、絶対耐えてみせるよっ!」
 腹筋に力を込め、鎧のごとき障壁で刃を受け止める。
 残留効果によって強化した障壁があればさしたる打撃ではない。
「きっちり帰るまでが破壊活動っ! 倒れている暇なんてないよ、そうだよね!」
 声を張り上げ、仲間たちを鼓舞しながら、小柄な身体を活かしてアンゼリカは戦場を駆け抜ける。
 気づくと、残る敵はわずかとなっていた。
「みんな、今が押し時だよっ! 我が手に集う裁きの光よ。全ての邪悪なる者を、焼き尽くせっ!」
 仲間たちに呼びかけて、アンゼリカは天使風の翼を大きく広げる。
 星型状のパラドクスが、今まで以上に大きく広がる。
「勇気の結晶よ、今最大まで輝けぇっ!」
 全力の一撃を残ったトループス級に叩きつける。大きな爆発が瓦礫を吹き飛ばし、炎が敵を包み込む。
 どうにか生き延びた瀕死の敵が、炎の中から飛び出してきた。
 けれど、そこに銀糸が絡みついた。次の瞬間、レイラの銀の針が貫き、縫い留める。
 動きの止まった敵を、幾重にも重なったイルドニスの斬撃が、微塵に切り裂いていく。
「立ち塞がるならば、斬り捨てるのみ」
『悪』を断ち切り『狼』は静かに告げる。
 もはや、血に塗れたトループス級は1体たりとも動いてはいなかった。
「人民の暮らす街は、貴方たちのためにあるのではございません」
 倒れた敵に声をかけ、レイラは軽く身繕いをする。
 そして、スカーレットデスを殲滅したディアボロスたちは、最後に残ったアヴァタール級へと向き直った。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!

●アヴァタール級の出陣
 瓦礫の中に飛び散った鮮血。そこに倒れているのは、血を求めるトループス級、スカーレットデスだけだった。
 そして、この場のクロノヴェーダのうち、残っているのは白き軍服をまとったアヴァタール級のみ。
「ふん、凶暴なディアボロスどもめ。我らが王の都を壊し、忠実なる我が民、アンネンコフツィたちを容赦なく打ち倒すとは、やはり許しがたい」
 赤く染まった瞳で、『白い虐殺者』ボリス・アンネンコフはディアボロスたちをにらみつける。
「アンネンコフツィたちの仇だ。この私が貴様らを虐殺し、鮮血の海に沈めてやろう!」
 白い軍服のアヴァタール級の周囲に、赤い影が浮き上がる――。
 ボリスの周囲に、うめき声をあげる無数の血の髑髏が浮かび上がった。
レイラ・イグラーナ
随分と多くの血を操りますね。
大勢の人民を虐殺し、その血を啜ったことがそんなにも自慢ですか。
人民の血に濡れた道をどれだけ歩んだところで、それは罪になれど勲となることはございません。
今、私にできることは少しでも彼らに報いることのみ。
虐殺者ボリス・アンネンコフ。どうぞ、お覚悟を。

針状の細剣「惨禍鬼哭血革針」を抜き、革命家としての姿のネメシス形態に。
ボリス・アンネンコフが操る血、そして骸骨となった犠牲者たちの無念と怨念を集めた剣閃を放ちます。
血で作った蜘蛛の糸を切り裂いて捕らわれないようにし、時には敵の蜘蛛の糸で動けない振りをして時間を稼いで「惨禍鬼哭血革針」へと怨念が集めるための精神集中。
十分に集めたら【天上奉仕・慟哭】の怨念纏う一閃でボリス・アンネンコフを両断します。

例え貴方たちがそれを罪と思っておらずとも、亡くなった人民の皆様の傷も、痛みも、無念も、その全ては確かにある。
その報いを受けなさい!


イルドニス・クルヴィ
言ったであろう、許しを請う必要はないと。
目的はこの都を崩し、お前達の支配に風穴を開けること。
………それにだ、ここに住む民たちは逃した。
それでも尚、武器を向け武力を行使する輩は………討ち倒すのみだ。

大剣から双刃剣へと武器を変形させ、手元で柄を回転させながら距離を測る。

ふん、血を啜る悪鬼め………その血、その怨念…どれ程の命を奪った。
せめてその血だけでも、この大地へ返してやろう。

双刃剣で周囲を切り刻むように、手元で回転させながら接近し、回転の勢いを刃に乗せて地面すら割断する斬り上げを見舞い、直ぐ様に反対側の刃を振り降ろす二連撃を行う【振弧】を発動する。

敵の攻撃に対しては、血の大蛇に噛み付かれる前にその口に双刃剣を支え棒にして牙を閉じさせないようにし、逆に双刃剣を回転させ口内をズタズタに斬り刻み、溢れる血を回転の勢いで吹き飛ばして、大蛇を構成する血を散らす。
大蛇を散らしたら、双刃剣の連撃を仕掛け、敵を血の海に沈めさせる。


仇か……ならば、支配され悪虐を受けた民たちの仇を取らせて貰うぞ。


エレナ・バークリー
さあ、援軍ですよ。お手伝いに参りました。共に吸血貴族を討滅しましょう。
「騎乗」した黒の戦闘用オートバイ『コシュタ・バワー』を駆って、戦場に「突撃」します。

『コシュタ・バワー』の機殻(カウル)右側面にあるランスレストに漆黒のランスを懸架して揺動を安定させ、より正確にランスの狙いを定めて、「貫通撃」で血の大蛇ごとぶち抜きますよ。
バイクの突進力を乗せた騎兵突撃、耐えきれますか?
ランスで串刺しにした後は、轢き潰して「蹂躙」します。パラドクスとしては、ここまでがセット。

血の大蛇が大口を開けて飛びかかってきたら、その口の中にシールドガントレットの盾部分を突っかえさせて、口を閉じられなくします。口を閉じられなければ、その毒牙も役に立ちませんね。

反撃を凌いだら、『白い虐殺者』の攻撃。今度は蛇行して敵を「撹乱」しつつ、大蛇の上に飛び乗って、敵の元まで騎槍を届けましょう。もう一度、あなたの身体を撃ち抜きます。

そろそろ終わりにしましょう。所詮何を言おうが、圧政を敷いてきた吸血貴族。
ここで首級を上げてくれます。


アンゼリカ・レンブラント
ネメシス形態は戦乙女風姿へ
鮮血の海くらいで止まる私達と思ったか
現れる敵全てを打倒し
断片の王まで倒しきるまで止まらぬ覚悟と共に
いざ参る!

共に戦う仲間と動きを合わせ
パラドクスの正拳突きを叩き込む
【ダメージアップ】の重なる攻撃はきっと痛打となるはず
反撃もしっかりと盾でしのいでから、
そのまま近接戦を継続し攻撃を重ねるよ

相手パラドクスの血の大蛇は盾と障壁でいなし
毒が浸透しようと動きを止めず体術で応戦
苦悶するだろう毒も、パラドクスなら
継続するダメージではなく耐えれば一時
惑わされないとも!

敵の狙いを注視
こちらに注意が集まるなら、仲間に隙を突いてもらい
仲間のだれかに注意が行くなら、死角を狙い痛打を浴びせる
臨機応変に動き、少しでも多くダメージを重ねていこう
POWでも積極的にディフェンス
そうそう通さないよ!受け止めて蹴りをお返ししてやるからっ

相手の消耗が分かれば、
呼吸を整え最大まで力を溜めた《光獅子闘拳》!
サンクトペテルブルクは必ず落とし、
復讐者の刃を必ず王に届かせる
この決意と共に、叩き込み粉砕を狙うよっ!


●虐殺者へと挑め
 破壊工作によって砕いた建物の瓦礫の上、白い軍服のヴァンパイアノーブルへと、ディアボロスたちは対峙する。
「言ったであろう、許しを請う必要はないと。目的はこの都を崩し、お前達の支配に風穴を開けること」
 イルドニス・クルヴィ(刃纏いの狼・g11345)は血をまとう『悪』へと告げる。
「……それにだ、ここに住む民たちは逃した。それでも尚、武器を向け武力を行使する輩は………討ち倒すのみだ」
 両刃の特大剣を、片刃の2本の大剣へと分解。双刃剣へと組み替える。
 ボリス・アンネンコフは嘲る顔で、鮮血の部隊を展開する。
「随分と多くの血を操りますね。大勢の人民を虐殺し、その血を啜ったことがそんなにも自慢ですか」
 レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)が、針のごとく鋭い細剣を抜いた。
「人民の血に濡れた道をどれだけ歩んだところで、それは罪になれど勲となることはございません。今、私にできることは少しでも彼らに報いることのみ。虐殺者ボリス・アンネンコフ。どうぞ、お覚悟を」
 メイド姿が、ネメシス形態である革命家の姿へと変わっていく。
 天使の如き姿をしていたアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は、今度は戦乙女へと変わっていく。
「鮮血の海くらいで止まる私達と思ったか。現れる敵全てを打倒し、断片の王まで倒しきるまで止まらぬ覚悟と共に――」
 さらなるネメシス形態へと変じた彼女は、アヴァタール級へ向けて拳を固める。
「いざ参る!」
 宣言とともに、アンゼリカはボリスへと突撃する。
 ほとんど同じタイミングで、イルドニスやレイラも動き出した。
 さらに、瓦礫の上を駆け抜ける漆黒の戦闘バイクが、ディアボロスたちを追う。
「さあ、援軍ですよ。お手伝いに参りました。共に吸血貴族を討滅しましょう」
 エレナ・バークリー(Highlander/Absolute Wish・g00090)は、デュラハンの首無し馬……コシュタ・バワーの名を持つバイクで、瓦礫の上を加速する。
 風と共に、ライダースーツにあしらった桜が舞う。
 行く手には血でできた髑髏の軍勢。だが、退く者は無論、1人もいなかった。

●白い敵への突撃
 ボリスの赤い瞳は、油断なくディアボロスたちを見据えていた。だが、待ち構えられていたところで関係ない。
 エレナは電撃を帯びたパラドクスのランスを召喚し、コシュタ・バワーの機殻側面にあるランスレストに固定。勢いのままに突撃する。
 戦乙女と化したアンゼリカが、タイミングを合わせて同じく突撃。瓦礫を蹴り、踏み砕き、敵へと迫る。
 レイラが『惨禍鬼哭血革針』を一閃する。邪魔な障害物であった骸骨たちが、剣閃で吹き飛ぶ。
 双刃剣を回転させながら、イルドニスは敵の側面へ。距離を測って、仕掛ける隙をうかがう。
 突進する2人のディアボロスが、ほとんど同時にアヴァタール級へと攻撃を放った。
「邪魔するものは、貫く!」
 雷をまとったランスがボリスの白い軍服を貫く。正面から攻撃を受けた敵が、笑みの形に口を歪める。
 鮮血の大蛇がボリスの背後に出現した。だが、それがエレナを襲う前に、タイミングを合わせたアンゼリカの攻撃が敵を狙う。
「さぁ受けてみろ、黄金獅子の一撃をっ!」
 拳に装備した戦姫闘拳『Shine Fist』から、黄金の獅子がオーラとなって広がる。
 オーラによって強化した正拳で、アンゼリカはボリスの顔面を横から殴り飛ばす。
 パラドクスの残留効果も利用して、強化した拳が痛烈に突き刺さる。
 ボリスが2つの衝撃によって吹き飛んでいく。だが、敵はアヴァタール級だ。ただ攻撃されるだけで引き下がったりはしない。
「く……消えろ、ディアボロスども!」
 もう1体の血の大蛇が現れて、2体になった蛇がエレナとアンゼリカに襲いかかる。
 とっさに、エレナはシールドガントレットを大蛇の口にかませた。
「口を閉じられなければ、その毒牙も役に立ちませんね」
 金色に縁取りされたシールドが回転して牙を弾こうとする。
 アンゼリカも透明な盾で突進してくる蛇をいなした。
 もっとも、巨大な血の蛇の突撃は止めきれない。2人の盾を弾いて、牙が傷を与えてくる。
「苦悶する毒も、パラドクスなら耐えれば一時。惑わされないとも!」
 かすめただけでも痛みを与えてくる蛇の毒に耐えながら、アンゼリカはなおも至近距離で格闘戦を挑む。

●悪を狙い穿つ刃
 近距離で格闘戦を繰り広げるディアボロスっちを避けて、ボリスが距離を取ろうとする。
 イルドニスは、双刃剣を回転させながら、そこで踏み込んでいく。
「ふん、血を啜る悪鬼め………その血、その怨念……どれ程の命を奪った。せめてその血だけでも、この大地へ返してやろう」
 手元で回転する刃が、移動の障害となる血の骸骨たちを、建物の残骸を切り裂き――にもかかわらず、回転の速度を増していく。
 ボリスの眼前まで追いすがり、イルドニスはパラドクスを発動させる。
「割り、引き裂け」
 双刃剣を構成するルプスの刃が、瓦礫に食い込んだ。次の瞬間、石畳と瓦礫をイルドニスの刃が、まるで紙のように断ち切った。その勢いのままに振り上げた双刃剣が、敵を下から斬り上げる。
 初撃を終えた時、双刃剣のもう一方の刃は敵のちょうど頭上にあった。間髪入れずに、今度はそれを振り下ろす。
 2度の斬撃は敵のみならず地面にも大きな傷を刻み、敵をそこに叩き込む。
 レイラの細剣と、アンゼリカの拳、エレナのランスが動きの止まった敵を相次いで狙う。
 その攻撃の隙間を縫って、血の大蛇が飛び出してきた。イルドニスを狙って、蛇が大きな口を開く。とっさに、双刃剣を口の中に突っ込み、閉じられないようにする。
 血の蛇は刃が刺さるのも気にせず口を閉じ、イルドニスの腕に牙を突き立てる。猛毒により腕に強い痛みが走るが、それをこらえて再び刃を回転させた。
 大蛇を構成する血を、双刃剣の回転が散らしていく。
「逆に、血の海に沈めてやろう」
 毒に耐えながら、イルドニスは連撃を仕掛けるために踏み込んだ。だが、ボリスが地面にできた間隙から跳躍し、白い軍服が宙へ飛ぶ。
 ディアボロスたちの猛攻を受けた傷を意に介すこともなく、アヴァタール級は瓦礫の上に着地した。
 レイラは銀の細剣を構えて、ボリスへと追いすがる。
 その行く手を、血でできた蜘蛛の巣がはばむ。
 蜘蛛の巣に、レイラはあえて踏み込んだ。革命家の脚を、血の蜘蛛の巣が絡めとり、動きを封じる。
「油断は禁物だよ、ディアボロス。さあ、美しい身体を切り裂いてやろう」
 レイラへと、ボリスの剣が振り下ろされる。切られながらも、レイラは精神を集中した。蜘蛛の糸を形作る血は、虐殺者がこれまでに殺し続けてきた人々のもの。その怨念を『惨禍鬼哭血革針』へと取り込んでいく……。
 他のディアボロスたちの追撃で、敵が距離を取った後も、蜘蛛の糸から抜けられないよう装って、レイラは怨念を集めていた。

●虐殺者を討て
 瓦礫の上を、血の蛇が暴れまわる。戦いは続き、ボリス・アンネンコフの操る蛇の攻撃をしのぎながら、ディアボロスたちは攻撃を繰り返した。
 やがて、レイラが銀の細剣を構えて、仲間たちにだけ聞こえる声で告げる。
「惨禍鬼哭血革針に十分な怨念が集まりました。一気にしかけます」
 精神を集中したままで、レイラは敵の隙を狙う。
 ボリスが再び、血の蛇を放った。狙われたのはイルドニスだ。双刃剣を回転させて、その血を散らす。
「仇と言ったな……ならば、支配され悪虐を受けた民たちの仇を取らせて貰うぞ。今度こそ、血の海に沈めてやる!」
 蛇を構成していた鮮血の波と共に、パラドクスの連撃をボリスへとしかける。地面にできた裂け目の血の海に、敵が半ば沈む。
 アンゼリカは呼気を整えて、全身に力を溜める。黄金獅子のオーラが最大まで高まる。
「サンクトペテルブルクは必ず落とし、復讐者の刃を必ず王に届かせる!」
 血の海から逃れてきた先に待ち構えて、アンゼリカは全力の拳を叩き込む。
 吹き飛んだ先に、戦闘バイクのエレナと、銀の細剣を構えたレイラが走り込んだ。
「そろそろ終わりにしましょう。所詮何を言おうが、圧政を敷いてきた吸血貴族。ここで首級を上げてくれます」
 エレナはとっさに飛んできた血の蛇の上に飛び乗り、その上を駆け抜けて帯電するランスで貫く。
 怨念を集めた惨禍鬼哭血革針の切っ先を、レイラはボリスへと向けた。
「例え貴方たちがそれを罪と思っておらずとも、亡くなった人民の皆様の傷も、痛みも、無念も、その全ては確かにある。その報いを受けなさい!」
 狙いを定め、細剣を振り上げる。
 瓦礫の上を駆け抜けながら、レイラは怨念を込めたパラドクスの一閃を放つ。
 集めた怨念を力に変えて、アヴァタール級の白い軍服を切り裂き、そして虐殺者の肉体をも両断する。
「馬鹿な……」
 かすかな呟きを残して、2つに分かれたボリス・アンネンコフの身体が、瓦礫の上に落下した。白いマントも2つの布に分かれて、風に乗って飛んでいく。
 さらなる敵が現れる前に、ディアボロスたちは急ぎ、サンクトペテルブルクを離れた。
 狙うべきはジェネラル級、そして『断片の王』……それらに動揺を与える作戦は、また一度成功を収めた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【ダブル】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2024年10月19日

サンクトペテルブルク強襲作戦

 シュリッセリブルク要塞制圧作戦を成功させたことで、東進して敵の拠点である首都サンクトペテルブルクを強襲する作戦が実行可能になりました。
 攻略旅団の提案による『シュリッセリブルク要塞の機密データの解析』の結果、冬になるまでは防衛に徹し、冬の間に大規模な作戦を展開、春になる前にディアボロスとの決着をつける……という計画を持っている事が判明しています。

 冬将軍との密約により、寒さが和らいだとは言え、冬の季節に入れば、吸血ロマノフ王朝の寒さが厳しくなるのは必定です。
 その前に、サンクトペテルブルクへの強襲作戦を行い、敵の目論見を打ち砕く必要があるかもしれません。
 サンクトペテルブルクには断片の王、『大元帥』アレクサンドル・スヴォーロフを筆頭に、多数のジェネラル級が集結している事が判明しています。

※特殊ルール(24/09/02更新)
 攻略旅団が【重点目標】として指定したため、複数のジェネラル級との決戦チャンスが生じます。
===========
(1)成功シナリオ数×10
(2)選択肢『住民の避難と、サンクトペテルブルク破壊活動』の🔵数
===========
(1)+(2)の合計数が多ければ多いほど、交戦できるジェネラル級の数が増加します。
 合計数によっては、断片の王がサンクトペテルブルクを放棄する事もありえるかもしれません。

『大元帥』アレクサンドル・スヴォーロフ

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#吸血ロマノフ王朝
🔒
#サンクトペテルブルク強襲作戦
🔒
#サンクトペテルブルク


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選択肢『住民の避難と、サンクトペテルブルク破壊活動』のルール

 吸血ロマノフ王朝の最大拠点『サンクトペテルブルク』の市街地への破壊活動を行います。
 首都であるサンクトペテルブルクの市街地に大きな被害が出れば、大きな心理的効果が期待できるでしょう。

 破壊活動の対象となるサンクトペテルブルクの市街地には一般人が居住しています。
 過去の調査で、サンクトペテルブルク内の一般人にはヴァンパイアノーブルへの従属が徹底的に刷り込まれており、従属から離れさせるための生半可な扇動や流言は通用しないことが判明しています。
 ですが、被害を出せば敵はそれを利用してくるでしょう。被害を出さないように住民を避難させつつ、市街地の破壊活動を行わせてください。

 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『🔵が👑に達すると、敵の大規模な作戦に影響を及ぼす。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾護衛するトループス級『スカーレットデス』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)を護衛するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『『白い虐殺者』ボリス・アンネンコフ』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「零識・舞織」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。