リプレイ
麗・まほろば
夜の哨戒かぁ……
ううん……難しいなあ
照明を使うことができれば……いや、あの残留効果はまほろばの周りを明るくするものだ。オペラを歌うメインヒロインのように目立ってしまうことだろう。
水中なら発見されづらいかも知らないけれど……暗い海を見通す完全視界を一緒に用意するのは難しい。
仕方ない。新宿島から一般的な「照明弾」を用意して、クロノヴェーダよりも先に発見することに務めるしかないかな。
【水面走行】を展開。
まずはクロノヴェーダがいると思しき海域に入ったところで、可能な限り遠くへ「照明弾」を放つ。
誤解されがちだが、「照明弾」とは探照灯のようにただ照らすものではない。
敵よりも向こう側で炸裂させることでできた敵の影を見つけるためのものだ。
そして光が照らされれば海も反射して光る。すると何が起こるか。グレア現象、光と光に挟まれたまほろばは、光に隠れることも可能、というわけだね!
もちろんリスクがないわけではない。だけどまほろばが知ってる手札ではこれが精一杯。
よーく【観察】して、クロノヴェーダをみつけないとね!
三間・勲
(連携アドリブ歓迎)
深夜にこそこそするのって、悪い事をしているみたいでちょっと背徳感があります
……いや、今は任務に集中ですね
【水面走行】の効果をお借りして加勢です
可能なら味方と打合せの上、分担で索敵を行います
まずは敵に見つかりにくくするための努力を優先
黒い雨衣を着用してなるべく夜の暗闇に紛れるようにします
深夜とは言え開けた海上なら遮る物は無いはず
近くに島や岩陰があればそこに身を隠したい所ですが、無ければ身を屈めつつ【完全視界】と単眼望遠鏡を使って注意深く海上を〈観察〉し、哨戒を行います
効果は範囲に限りがあるでしょうし、視界だけではなく僅かな潮風や音の変化にも気を付けます
麗さんが照明弾を使用する場合、もし弾道や痕跡から敵に麗さんの居場所を割り出される恐れがあるならば、一旦移動に徹してもらった方が安全かもしれません
その間に別の場所に居る僕が敵の位置の確認を行う事を提案します
先に敵の位置が分かれば、見つからないよう速やかに合流し情報共有を
その他問題解決の為、状況に合わせて臨機応変に対応します
篠村・蓮十郎
夜間哨戒に関しては慣れている様だし、奴らに分がある事だろう。
油断は出来んな。
海上に何人も顔を出していては、気取られる可能性も高い
水中適応を用い海中から索敵を行う
加えて完全視界を借り受け、暗い海中を見通すとしよう
敵は軽巡だが……
海中に目が向けんとも限らん
岩陰に身を隠しながら進み、海面を観察
航跡波や不自然な揺らぎなどが無いか注視しつつ索敵する
敵影を発見した場合は奴等の進路方向を確認
次に向かうであろう位置を割り出した後、一度後退し味方と情報共有を行う
位置さえ掴めればその後の対応は容易い
どう仕掛けるかは慎重に検討しよう
●月夜の下で。
「夜の哨戒かぁ……ううん、難しいなぁ」
人工の照明は無く、月明かりが照らすニューギニア、ポートモレスビー沖……麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)はパラドクストレインの窓から、この海に隠れる敵をどう発見するかと悩む。
「【照明】のパラドクス? いや、あの残留効果はまほろばの周りを明るくするものだよ。何もない海上で使えばオペラを歌うメインヒロインのように目立ってしまうよう」
「照明弾とかが手に入れば良かったんですけどね……普通には売ってないですからね」
敵に見つかりにくいようにと白い男性乗組員向けのセーラー服とその上に羽織っていた士官服のさらに上に、黒い雨衣を纏った三間・勲(漁火・g10186)が残念そうにそう呟く。
そう、照明弾のような特殊な装備は一般には流通していない……それこそディアボロス用に用意して貰わないといけないだろう。
調達出来なかった物は仕方ない、そう勲はまほろばに告げると、彼女から借り受けた【水面走行】のパラドクスで凪の海上へとパラドクストレインから降り立つ。
「蓮十郎さんは海面下から行くんですか?」
「ああ、そうさせて貰う……何か見つけたら、一度ここまで戻る予定だ」
広い海、今回は通信や位置情報を共有出来る【パラドクス通信】は用意出来なかった。
なので敵やその航跡を見つけたら、一旦目印になるパラドクストレインまで後退し、情報を共有しようと言うことになった。
篠村・蓮十郎(鋼剣・g09914)は水中でも呼吸し、水圧の影響を受けずに動ける【水中適応】のパラドクス効果を発動させると、飛び込みの要領で海に潜る。
「うん、無い物はない! ウジウジしたって仕方ないわ! まほろばはこの目で探してみせる、よーく観察してクロノヴェーダを見つけないとだよ!」
思考を切り替えたのか、月明かりで明るいことで影が出来るのを信じて、まほろばは海へと降り立つ。
「その意気です、それじゃ三方に分かれて探しましょう」
まほろばのその言葉に、勲もそう告げるとまほろばとは違う方向へと向け海上を走り出す。
「何か見つけたら、見つけなくても定期的に合流だよ!」
「了解(だ)です!」
まほろばの声に、手を振り答える勲と蓮十郎。
単独行動の時は敵に見つけられ、帰って来れなくなるのが一番恐ろしい。
くれぐれも発見されないようにと念には念を入れて、三人はそれぞれの担当海域を探すのであった。
「勲さんから【完全視界】のパラドクス効果を借りれたんだよ、これで暗闇もへっちゃらだね」
そう言うまほろばは少しでも敵からの発見率を下げるために海中から頭だけを出して海を見張る。
「ふう、南の海とは言え夜の海は冷たいからね、【水中適応】さまさまだよ」
【水中適応】のパラドクスは水圧だけでなく水温の影響も受けなくする。
夜の海に潜っていても、それが例え氷点下の海だとしてもパラドクス効果で影響を無くせる。
そうして、まほろばは頑張れば数キロ先も見通せるまほろばアイで、海に漂いながら冥海機の艦隊の行方を探すのであった。
「近くに島や岩陰はありますでしょうか?」
一方、勲はと言うと、真鍮で縁どられたレトロな単眼望遠鏡で周囲を警戒しつつ、隠れられそうな遮蔽物を探す。
海の上は遮る物が無ければ水平線まで見えてしまう……黒い雨衣で身を隠す努力はしているが、島や岩陰があればさらにその効果を増す。
「あっ、あそこに岩礁がありますね……一旦あそこを観測拠点にしましょう」
単眼望遠鏡で岩礁を見つけた勲は、波音を立てないように慎重に移動する。
もし冥海機の探知能力が自分たちを上回っていた場合、余計な音や波を立てるのは極力避けた方が利口だ。
静かに、それでいて見つからないよう素早く、勲は岩礁へと移動する。
その様子を海面下から窺う視線があった。海中を進む蓮十郎だ。
彼は勲が見つけた岩礁へと先回りするように海中を泳ぐと、その周囲を水面下から暗闇などの影響を受けずに視野を得る【完全視界】の効果を受けつつ観察する。
そして気が付く、月の満ち引きによる波とは別に、波が打ち寄せて来たことに。
「これは……冥海機の航跡波か?」
見つからないよう深海を通り波の発信源へと近付き、大海原を岩礁に隠れ進む冥海機の艦隊を確認した蓮十郎は、その進行方向を確認するとそっとその場を離れる。
「皆に伝えなくては……その上でどう仕掛けるか、慎重に検討しよう」
合流のためパラドクストレインへと後退し、情報共有を行う蓮十郎たちディアボロス。
だが冥海機艦隊を先に発見したことにより、有利な状態で戦闘に入れることは間違いなかった。
敵艦隊、岩礁地帯に確認す。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【水面走行】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
三間・勲
(連携アドリブ歓迎)
先に敵を見つける事が出来て良かった……!
岩礁は身を隠すのに適していますし、夜と海の暗さもあれば確かに一撃離脱の作戦にぴったりですね
しかし今は先手を打つことができるこちらが有利なはずなので、この状況を利用して敵を追い詰めましょう
後に先回りや待ち伏せで退路を断ちやすくする為に、なるべく岩礁によって入り組んだ場所で襲撃したい所
まずは【完全視界】で視界を確保しつつ、【水面走行】をお借りして静かに移動を行って別の岩礁の影に再び身を隠します
【パラドクス通信】で味方と連携を取りながら、更に詳細な敵の位置と襲撃の頃合いを探ります
機を見て横一面の広範囲への爆撃による奇襲を仕掛けたら、哨戒の時に得た周辺の情報による〈海洋知識〉を活かして岩礁地帯の奥へ追いやってみます
反撃には岩礁を利用した防御または回避を試み、敵の攻撃の軌道をよく〈観察〉することで致命傷となり得る箇所への損傷を防ぐよう努めます
麗・まほろば
じゃじゃーん(小声)
見つけたね、クロノヴェーダ
身を潜めるもよし、囮に使うもよし
岩礁はいろいろ使えるから便利だっ
まほろばの装備は目立ってしまうからね。
【51センチまほろば砲】を岩礁にセットして、囮にしてしまおう。
そしてまほろば自身は囮に引っかかったのがよく見えそうな反対側に潜む。
あとは皆と連携して速やかに一掃しようか!
よーく【観察】してチャンスを見逃さないようにして、【15.5センチまほろば砲】【13mmまほろば機銃】を斉射!
反撃の爆撃には気をつけなきゃいけないけれど、ここは他の岩礁を盾にしてやり過ごす。
隙を見て【51センチまほろば砲】も砲撃させるよ!
篠村・蓮十郎
お陰で気取られずに事を運べたな、重畳だ
この機を逃さず叩くとしよう
岩礁地帯の入り口側へ身を隠し待機
パラドクス通信にてやり取りを行い
敵が奥地へ追いやられて来た所で奇襲を仕掛ける
味方の奇襲に合わせこちらも岩礁から飛び出し行動開始だ
岩礁地帯から容易に抜けられぬよう防衛ラインを設置し隔離
奇襲を受け閉じ込められたとあっては、幾許か動揺もするだろう、その隙を狙い畳み掛ける
水面走行を用い一直線にダッシュし敵陣へ突入
敵の間を縫う様に駆け抜け、試製鉄刀を抜き[剣技・鎌鼬]を放つ
三度の剣閃を瞬かせ敵を両断する
攻撃後は味方へ意識が向かぬ様、敵陣にて防御と反撃を行い囮となる
こちらから意識を逸らし味方の方へ向かうようであれば容赦無く仕留めに掛かろう
反撃に対しては皮鉄と壱號機械腕を構え
相手の格闘に合わせ脚部、腕部等を強打し威力の減衰を狙う
●岩礁地帯の戦い。
「じゃじゃーん! 見つけたよ、クロノヴェーダ」
パラドクストレインで合流したディアボロスたちは岩礁地帯へと戻って来た。
島影で休息する冥海機たちの姿を確認し、小声でじゃじゃーんと喜びの声を上げるのは麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)……流石にわきまえているのか、普段の明るさを100とすると30ぐらいまで抑えている。
「でも、先に敵を見つける事が出来て良かったです……! 岩礁は身を隠すのに適していますし、夜と海の暗さもあれば確かに一撃離脱の作戦にぴったりですね。しかも今は先手を打つことができるこちらが有利なはずなので、この状況を利用して敵を追い詰めましょう」
まほろばと同じように岩礁に隠れながら、敵陣を窺う三間・勲(漁火・g10186)が、冥海機が此処に潜んでいることを見つけた篠村・蓮十郎(鋼剣・g09914)に話しかける。
蓮十郎は頷くと、報告までの間に冥海機たちが移動していなかったことに安堵のため息を漏らした。
「正直逃げられやしないかとヒヤヒヤだったけどな。お陰で気取られずに事を運べた、重畳だ。今度は勲が【パラドクス通信】を用意してくれたからな、この機を逃さず連携し叩くとしよう」
再出撃前、勲はディアボロス同士の通信機である【パラドクス通信】の効果を発動していた。
おかげでディアボロスたちは、離れていてもそこに居るかのように会話が出来る。
これで作戦行動のあと、いちいち合流のため戻らなくて済むのは大きかった。
それに戦闘中の連携もし易い。特に今回のような暗い夜の海、そして視界が遮られる岩礁地帯でなら尚更優位を取れるだろう。
「岩礁は身を潜めるもよし、囮に使うもよし、いろいろ使えるから便利だっ! さあ近づくよ」
まほろばはそう告げると、【51センチまほろば砲】を岩礁の一角に設置してから海へと戻る。
巨大なその砲身は目立ち、また一瞬ではあるが動きが遮られる。
自らの身体の一部のように扱えても、敵が一撃離脱の戦法を取る以上、反応速度はコンマ一秒でも短くしたい。
そのため今回は囮として、陸上の砲台として使うべく、岩礁地帯に据え置いたのであった。
「静かに、静かにです……岩礁から岩礁に沿って近づきましょう」
停泊しているオーガー級冥海機たち。彼女たちに見つからないよう、勲とまほろばの二人は進む。
『こちら蓮十郎、配置に付いた……何時でも行ける、合図を待つ』
パラドクス通信機から蓮十郎の声が聞こえる。二人はその声に頷くと、岩礁の影から一斉に飛び出す。
「流式爆撃戦術!」
「まほろばがこの海を護るんだ! 菅疊八重、皮疊八重、絁疊八重!!」
突然飛び出して来たディアボロスの姿に驚きを隠せないオーガー級軽巡洋艦は機関の始動に一歩手間取る。
そこに勲の1/72スケールの爆撃機型エネルギーが爆撃を仕掛け、まほろばが装備した【15.5センチまほろば砲】【13mmまほろば機銃】……そして岩礁に隠した【51センチまほろば砲】が動きの取れないオーガー級軽巡洋艦に放たれる。
『敵襲、敵襲っ!』
『機関始動、夜戦だー!』
爆炎のなか、動き出したオーガー級軽巡洋艦は両腕部に装着した主砲でまほろばに向け反撃の射撃を行うと、その中を飛び出した一団が勲に高速で接近し鋭角に尖った脚部装甲で白兵攻撃を行う。
『よし、離脱!』
そしてその流れで、冥海機たちの一団は岩礁地帯の奥へと向け離脱する……徹底した一撃離脱。それがポート・モレスビーの冥海機の特徴であった。
だがディアボロスはそれを読んでいた……暗闇に消えゆく集団を追走しつつ、まほろば装備を回収しながら合図を送る。
【完全視界】のパラドクス効果で、暗闇のなか戦果をあげ逃げゆく冥海機たちの姿を確認した蓮十郎は、敵集団が目的のポイントに達した瞬間、隠れていた岩礁から飛び出す。
「ディアボロスから逃げられると思ったのか? 甘いな……!」
突然の奇襲に驚いたオーガー級軽巡洋艦たちは、岩礁の奥まった場所へ流されてしまう。
予測通り……そう呟いた蓮十郎は、海上に白線を引きそこを越えられなくするパラドクス効果、【防衛ライン】を展開した。
「これで袋のネズミ……容赦はしない、確実に仕留めさせて頂こう」
閉じ込められたオーガー級軽巡洋艦が白線上の空間を叩くなか、数打ち物の鉄刀だがアタリの部類に入る出来の【試製鉄刀】を引き抜くと、逃げ場を失った彼女たちの元へと踏み込む。
「剣技・鎌鼬……斬り刻む!」
瞬時に三度、剣が振られ、夜の空を切断する。斬り裂かれ真空となった剣の軌跡に風が吸い込まれ、鋭い刃となりオーガー級軽巡洋艦を斬り刻む。
「間に合いましたね! 爆撃再開です」
「まほろば砲、発射ーっ!!」
追いついた勲とまほろばも戦線に加わり、岩礁と防衛ラインに阻まれ脱出出来ないオーガー級軽巡洋艦に止めを刺していく。
『秋月様……お逃げください……!』
蓮十郎の真空の刃を受け、その身を半ば海に没しながらオーガー級軽巡洋艦の最後の一隻が、今回遭遇した冥海機艦隊の旗艦、アヴァタール級冥海機である秋月の無事を祈る。
彼女もオーガー級軽巡洋艦と同じく一撃離脱を得意としている駆逐艦型冥海機……何か策を立てなければ、普通に倒そうとすれば逃げられてしまうだろう。
さてどうするか、勝利にハイタッチする勲とまほろばを微笑ましく見つめながら、蓮十郎は悩むのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
三間・勲
(連携アドリブ歓迎)
引き続き【水面走行】【完全視界】を使用し、【パラドクス通信】で味方と密な情報共有と連携を行います
敵はここまでご一緒して下さったお二人と僕の他に、もう一人居る事にはまだ気付いていないはず……
あえて一か所だけ抜け道を作るように動き、救援機動力で駆けつけて下さった近衛さんが退路を遮断して下さっているのであればそこへ誘導してみましょう
【泥濘の地】で敵の動きを鈍らせつつ、他の逃げ道を選ばせないように追いかけ回り込むように移動します
追い詰めましたよ、『秋月』。もう貴方に逃げ道はありません!
なるべく悟られぬように、僕は完全に追い詰めて慢心しているように演じてみます
近衛・悠
連携・アドリブ歓迎
救援機動力で駆けつける。敵の足止めと退路の遮断が同時に必要となれば人手が必要だろうしな。退路の遮断に回るぜ。
【水面歩行】【完全視界】は有り難く使わせてもらう。手分けしての退路の遮断の作戦になるので【パラドクス通信】で連絡を取り合う。
抜け道を開けるんだな。了解。そこに合わせてこの地域特有の珊瑚礁の自然の防波堤を考慮して海面に迫り出しているタイプの防潜網を【トラップ生成】で作る。隙間を造らず斬糸結界で網を張るぜ。
上手く誘導してくれてるんでな。しっかり止めないとな。あっちが大軍で作戦進めるなら、相対する側も援軍があるってことだ。ただでさえ相手の得意フィールドだからな。打てる手は使う。
さあ、網に引っかかってくれるか?敵は意外なところにもいるものだぞ?
篠村・蓮十郎
差し詰め、追い込み漁といった所か。
相手も甘くはない……上手く連携を取らねばな。
水中適応を用い海中から包囲、追い込みを掛ける
パラドクス通信での情報共有は密に、敵の布陣、味方の位置は常に把握しておく
行動の拍子を合わせられる様にもせねばな
トラップ生成を借り受け海中に機雷を設置
奴らに効果は無いが包囲する様に設置し誘導の助けとしよう
重ねて通信障害を使用
通信を遮断出来れば大きく散開しての逃亡を防げるかも知れん
粗方誘導が済み次第海面へ浮上
水面走行を用い、追い詰めたと見せかけるため遠距離から一気に距離を詰め抜け道へ追い立てる
逃げ切れると思わせれば上等だな
●袋小路、それとも虎穴?
「差し詰め、追い込み漁と言ったところか……相手も甘くはない、上手く連携を取らねばな」
先のオーガー級軽巡洋艦との戦闘の際に、岩礁海域の最奥に周囲を複数の岩礁で囲まれ逃げ場がない場所を見つけたディアボロスたち。
この場所にワザと包囲の穴を開け、残るアヴァタール級冥海機である『秋月』を追い込む作戦を立てる。
ポート・モレスビーの冥海機は一撃離脱が身上、撃破には拘らずに攻撃を当てたら逃げてしまう。
そんな彼女たちを逃がさないため、ディアボロスは行き止まりへ追い込むことを選んだのだ。
冥海機への攻撃ダメージはないが、進路を誘導させるため罠を生み出す【トラップ生成】で他の岩礁と岩礁の隙間に海中に潜り機雷を設置していた篠村・蓮十郎(鋼剣・g09914)は、浮上すると振り返り己の仕事が充分達成されたことを確認し、パラドクス通信機のスイッチを入れる。
「了解です、それでは戻って来て下さい……秋月と決着を付けましょう」
蓮十郎からの通信を受け取った三間・勲(漁火・g10186)は、目的海域に誘導すべく発見した秋月の後方へと気付かれないよう回り込む。
機雷設置が済んだ蓮十郎が海中から配置に着き次第、二方向から秋月を攻め立て、岩礁地帯の奥へと誘導する。
果たして上手くいくか……敵をワザと逃がすと言う行為に若干の不安もあったが、そこは仕掛けが上手くいくことを期待し勲は彼からの合図を待つ。
そして暫くの時間が流れたのち、パラドクス通信機から蓮十郎から配置についたとの声が響いた。
『っ!? 敵襲、先手を取られた!!』
「追い詰めましたよ、秋月! 逃げるのが得意なようですが、もう逃がしません!」
海上を堂々と歩を進める勲が左腰の軍刀を引き抜きながら、秋月に迫る。
同時に彼が発動した足元を泥濘に変える【泥濘の地】で脚を取られた秋月だが、即座にパラドクスの攻撃が飛んでこないことに若干の違和感を覚える。
しかし、それはディアボロスたちが油断してるからだと判断した彼女は、迫る彼らと距離を取るべく反対側へと走り出す。
「待て、逃げるな!」
同様に海上を歩く蓮十郎も試製鉄刀を構えながら、逃げるなとよく響く声で秋月に向かって叫ぶ。
『ふん、逃げるなって言うなら追いついてみなよ!』
脚を取られながらも海上を走る秋月を一歩遅れて追いかける勲と蓮十郎……ここまでは予定通りの行動だ。
先行する秋月を追走しながら、待て逃げるなと声を出しあい岩礁地帯の奥へと誘導する。
岩礁地帯に入り、秋月は勝手知ったる自らの庭とばかりに速力を上げる。
そしてこの先には、Y字路になった海路がある。
片方はディアボロスが追い込む場所と定めた行き止まりへの道、もう片方は外洋に出る脱出路。ポート・モレスビーの冥海機であればこの地の構造に詳しい筈、このY字路のことも知っているだろう。
ここで正解を選ばせず、岩礁地帯の奥へと秋月を進めさせないと、折角の準備が水の泡になる。
だが、そのために彼が来ていた。
胸元に付けたパラドクス通信機から状況が流れて来る。そして自らの出番が近いと言うことも。
準備を終えた近衛・悠(黄昏のフラメント・g02300)は、Y字路の片側……外洋へと繋がる海路の方に隠れ、その時を待つ。
『確かこっちは行き止まり……ならこっち!』
Y字路に差し掛かった秋月がターンしようとしたその時だ。悠が岩礁の上から突然と現れ彼女に強襲を掛ける。
「悪いがこちらは行き止まりだ! 敵は意外なところにもいるって事だ、勉強になったか!?」
天使の翼を広げ急降下し、驚く秋月に向けククリナイフを突き出す悠。
同時に彼女が向かおうとしたY字路の先は、悠がトラップ生成で準備した珊瑚とワイヤーで作られた防潜網で海路を塞ぐ。
『くっ、ならこっち……』
結果、秋月は行き止まりの海路を選ぶしかなく、途中の岩礁の隙間から外へと脱出しようとするも、機雷や防潜網で邪魔をされ、ディアボロスたちの思惑通りに進まざるを得ない。
そして最奥まで辿り着き……やっと逃げ場がないことを理解したのか、追いかけて来た悠たちを睨みつける。
「網に引っ掛かってくれたようだな、これで逃げ場はない」
『いいように追い詰めたと思ってるわね……駆逐艦だと思って、甘く見てるなら痛い目みせてあげるんだから!』
悠の言葉に強気で返す秋月。得意の一撃離脱が出来なければ、最後の一瞬まで戦い続けるだけ。
ポート・モレスビーの駆逐艦隊の意地を見せてやる……そう吼えると、彼女はディアボロスたちに向かって来るのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【グロリアス】LV1が発生!
近衛・悠
流石に指揮官だ。退路遮断には手間かかったな。ここまで来たら確実に仕留めるだけだ。下手に逃して情報持ち帰られても困るしな。
距離を問わず、連射であり、狙いは正確と。流石が大作戦の一部を担った駆逐艦の名を冠するだけあるな。近づくのは困難そうだが、接近することで他
の人に攻撃が行くのを逸せるならば。あえて接近してみるか。
【水面歩行】【水中適応】【完全視界】使用。【パラドクス通信】にて接近して敵の目を引きつける心積りである事を知らせておく。
もちろん使える手は使う。【トラップ作成】で煙玉を作成、黄昏の投げナイ
フと共に【投擲】。ダメージはもちろんないが、相手の注意が投擲物に向けば上出来だ。
【残像】で致命傷だけは避けて、【ダッシュ】。接近できたら【グラップル】で蹴りを入れて容赦無く日蝕の闇を両手のナイフで叩き込む。よそ見現金だ。俺の相手をして貰うぜ?
俺の役目は戦友の本命の攻撃の為の時間稼ぎだ。単独であるお前に連携で挑めば勝ち目はある。ここで終わりだ!!
三間・勲
(連携アドリブ歓迎)
決して貴方達を甘く見ている訳ではありませんよ
むしろ冥海機の能力の高さを危険視しているからこそ、味方と知恵や力を合わせてここまで慎重に進めて来られたのです
後はどちらかが倒れるまでの真っ向勝負……
もちろん僕達が倒れるつもりはありません!
引き続き【水面走行】【完全視界】を使用、共に戦う味方が居れば【パラドクス通信】で連携を
信号ラッパの〈演奏〉を合図に「ファーストトランペット」を発動します
雹と火炎の雨を交互に降らせて敵を翻弄しつつ体力を削っていきます
パラドクスによる戦闘に物理的距離は関係ありませんが、常に周囲の状況を観察しながら動けるように、ある程度距離を置きながら戦う事を意識します
反撃の砲撃や魚雷の攻撃に対しては、地形を利用したり身を屈めるなどして致命的な被弾を避ける事を心がけます
オーストラリアの一日も早い帰還と安全の為、最後まで気を抜かず戦いましょう
●秋月との邂逅。
『これで秋月を追い込んだ気になってるんでしょ……駆逐艦だからって、甘く見ている訳?』
「いえ、決して貴女たちを甘く見ている訳ではありませんよ……むしろ冥海機の能力の高さを危険視しているからこそ、味方と知恵や力を合わせてここまで慎重に進めて来たのです」
武装を展開したアヴァタール級冥海機『秋月』に対し、三間・勲(漁火・g10186)はむしろ秋月を脅威として認識しているからこその作戦だと告げる。
『ふ、ふーん……評価されちゃってる訳だ。見る目はあるけど……一つ、忘れてることがあるわよ?』
「なんですか?」
秋月は大事なことを忘れていると勲に向けて告げる。それは……。
『私があなたたちを倒して、ここを悠々と脱出するって事よ!』
そう告げると秋月から発せられるプレッシャーが一気に強まる。
駆逐艦型とは言えアヴァタール級冥海機……その実力は先に倒したオーガー級軽巡洋艦の比ではない。
「流石は指揮官だ。退路遮断には手間がかかったからな……ここまで来たら確実に仕留めるだけだ。下手に逃して情報持ち帰られても困るしな」
せっかくの包囲、逃がす訳にはいかない。そう近衛・悠(黄昏のフラメント・g02300)が呟くと、見えないよう後ろに隠した手の中で【トラップ作成】のパラドクス効果で煙玉を生み出す。
「勲、いくぞ!」
そう【パラドクス通信機】に声を掛けると、悠は秋月に向かい煙玉を……そして懐に仕込んでいた『黄昏の投げナイフ』を投擲する。
どちらもクロノヴェーダである秋月に対してはダメージにはならないが、煙玉は視覚を奪い、投げナイフは気を引くには充分であった。
「【完全視界】でこちらは秋月の姿が見えています、行きましょう!」
勲の言葉に頷く悠。煙玉の白煙に包まれた秋月の姿はディアボロスたちにははっきりと見えていた。
煙幕の白煙が立ち込めるなか、ダッシュで接近していたのは悠だ。
勢いに乗せた容赦ない蹴りを入れ体制を崩すと、両手に構えた『常闇のナイフ』と『漆黒のククリ』の二刀でパラドクス……『日食の闇』を発動し斬り付ける。
「よそ見厳禁だ! 凍り付け……身体も心も!!」
悠の秘めた冷たい心を、鋭いナイフを通し秋月の身体と心へ流し込む。
『よそ見なんてしないよ……捕まえた!』
パラドクスを喰らい身体を凍らせながら、秋月は右手でナイフを持った悠の腕を掴むと、左手の両用砲を突き付ける。
『私の狙いは正確だよ?』
その言葉と同時に秋月の両用砲が発砲される。
動きが取れず、直撃を受けた悠は海上に放り出される。
『どう、痛い?』
「ああ、だが俺の役目は戦友の本命の攻撃の為の時間稼ぎだ。単独であるお前に連携で挑めば勝ち目はある」
止めを刺そうと近寄ってくる秋月に、悠は余裕の顔を浮かべる。
その時だ、ラッパの音が鳴り響いたのは。
「さあ、戦闘の時間です!」
真鍮製のラッパ、『信号ラッパ』を構えた勲は、大きく息を吸うと戦闘開始のラッパを奏でる。
その勇猛たる響きが秋月の頭上にトランペットを具現化させ、勲の演奏に合わせ雹と火炎の雨を交互に降り注がせる。
『寒い! 熱い!! 見えない!!! 多分ここっ!!!!』
ラッパの音色を頼りに、秋月は白煙の中を勲に向かって左手の両用砲と魚型の酸素魚雷を放ち突撃してくる。
『ちっ、逃がしたか……』
目隠しの白煙が立ち上っていたのと、直前で演奏を止め回避に専念したことで直撃は避けれたが、怒涛のラッシュにもし攻撃が命中してたらと勲は顔を青くする。
「秋月、後はどちらかが倒れるまでの真っ向勝負……もちろん僕たちが倒れるつもりはありません! オーストラリアの一日も早い帰還と安全の為、最後まで気を抜かず戦います」
倒れた悠に手を貸しながら、それでも勲は堂々と秋月に言い放つ。
倒れるか、倒されるか、最後に立っているのはディアボロスか、それとも冥海機か……ポート・モレスビー沖海戦は、佳境を迎えるのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【寒冷適応】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
小沢・真理
アドリブ歓迎
先行した味方が煙幕張ってくれたおかげでいい位置どりができたね。
秋月は電探(レーダー)積んでるから実は見えてるんじゃないかとか細かいことは気にしない!
救援機動力で秋月の側面を取って同航戦開始だよ!
後世に轟く対空艦たる秋月に空襲や雷撃戦の専門家の駆逐艦に雷撃戦はよろしくないから砲撃戦で雌雄を決するんだよ!
ヘル君を防御的な位置で並走させて、【完全視界】でしっかり秋月を見据えて【水面走行】で海上を駆けながら、投射槍ミストルテイン、右弦高速航行中の敵、距離ちょっと遠め、目標・秋月、撃ち方始め!
装填良し、神殺しの槍ミストルテイン、てーっ!
……だーんちゃく!
敵弾来るー!
怯むなー次弾装填!
第二射ーてーっ!
突撃にはヘル君に応戦させて接近を阻むね。
敵艦至近、目標・秋月、ミストルテイン急ぎ撃て!
秋月の撃沈を確認したら戦闘終了。
撃ち方止めー!
ポート・モレスビーまであと少し、頑張んなきゃ!
●秋月の最後。
「先行した味方が煙幕を張ってくれたおかげで、いい位置取りが出来たね」
薄れゆく煙幕の白い煙のなか、小沢・真理(夢の続き💫・g10299)は海面を疾走すると、秋月の左側面に並び同方向へと走り出す。
所謂同航戦と言う奴である。
『くっ、逃がさないつもり? かけっこなら負けないよ!』
「後世に轟く対空艦たる秋月に勝負を挑めるなんて! でも悪いけど、ここは砲撃戦で雌雄を決するんだよ!」
史実の秋月と言えば対空艦として名高いだけでなく、駆逐艦として雷撃戦も得意としている。
ならば相手の得意分野で挑むのではなく、一番火力の出ない砲撃戦で挑もうと言うのが真理の考えであった。
『先にこっちから行くよ! 取舵一杯!!』
先に動いたのは秋月であった。左腕の両用砲と魚雷型海戦装を放ち、左舷に位置する真理へ体当たりを仕掛ける。
「ヘル君! 怯むなーっ!!」
人形遣いである彼女は、砲撃や魚雷を回避しつつ、相棒の人形『ヘル君』を操り秋月の突撃を防ぐ。
そして激しい攻撃を耐え凌ぐと、真理の反撃のターンがやってきた。
「反撃よ、投射槍ミストルテイン! 右弦高速航行中の敵、距離ちょっと遠め! 目標・秋月。ミストルテイン、撃ちー方、始め!!」
真理の周囲にパラドクスで作られたレーザー状の光の槍が構成され、力ある言葉と共にそれが解き放たれる。
空中で弧を描き放たれた光の槍……その発射の衝撃で強風が巻き起こると残る煙幕を吹き飛ばし、風に遊ばれる長い黒髪を抑える真理のスカートが捲れてしまうと細く白い太腿の付け根でキュッとした臀部を覆う可愛いピンク色の布地が見えてしまう。
「もう! いっつもこうなのよね……って秋月は!?」
捲れあがろうとするスカートを抑えつつ、光の槍の行方を追う真理。
放たれた槍は見事に秋月を捉え、串刺しにしていた。
『……ごめんなさい、ヴァンパイアさ、ま……』
月に手を伸ばし、そして伸ばした腕をだらりと落とし沈黙する秋月。
その様子を見ながら、真理は頬を叩くと気合いを入れ直す。
「ポート・モレスビー攻略まであと少し、頑張んなきゃ!」
冥海機の拠点、ポート・モレスビー基地を叩けば、オーストラリア帰還の憂いは無くなる。
だが、そこにはジェネラル級冥海機である『HMASヴァンパイア』が待っている。
平和な海を、そしてオーストラリアの一日も早い帰還を目指し、ディアボロスは海を渡るのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!