リプレイ
ハニエル・フェニックス
うーん、確かにこれは効果的。
皆が大天使の事を信じ切っちゃってるし、これを崩すのは簡単じゃなさそう……とりあえず大天使とアークデーモンがグルだって事をバラしてやんないとね。
大天使のズルい本性、清純派天使のハニィちゃんが暴いてあげちゃうぞ☆
大天使とのお話は皆にお任せ、そこは邪魔しない。
そんな訳でアークデーモンの襲撃が始まったらすぐに乱入して、大天使に真正面から挑もう。
まずは小手調べ、エンジェルムーンで銀の矢を射掛けるよ。
結界で防がれて威力が減ってもも構わないし、私が多少ダメージを受けてもここは良しとしよう。
まずは大天使にやられるかも知れないって思わせるのが大事!
一発で倒しちゃうのを狙うんじやなくて、アークデーモンが護衛に回るように仕向けるのが目的だしね。
一発や二発じゃ演技を優先するかも知れないから、ここからは本気で射って追い詰めて行くよ。
その結界を貫いて、あなたのハートも射抜いてあげる!
それが嫌なら、ボディーガードでも呼んだ方が良いんじゃない?
●信仰を求める天使の戦い
「悪魔たちがきたぞー!」
その村は、今日も悪魔……アークデーモンのクロウ・トルーパーたちの襲撃を受けていた。
しかし、アークデーモンたちがいきなり村人を殺すことはなく、天使に助けを求めれば追い払ってくれることを知っていた彼らは、
「急いで天使様に伝えるんだ!」
アークデーモンへの畏怖を持ちつつも、大天使アリスティアに今回も助けを求めて走りだす。
(「……うーん、確かにこれは効果的」)
そんな村人の様子を眺めていたハニエル・フェニックス(第七の天使・g00897)。
彼女は、彼らがみんな大天使の事を信じ切っており、その『信仰』の心を崩すのは簡単じゃなさそうだと感じていた。
「……とりあえず、大天使とアークデーモンがグルだって事をバラしてやんないとね」
この作戦は、大天使が倒れてしまえば成り立たないが、ただ倒すだけでは村人たちの心を動かすことができず、厄介なことになる。
だから、ハニエルは大天使の化けの皮を剥ぐタイミングを見計らうのだった。
「そう。それじゃ、後は私に任せて」
それからしばらくして、村人たちに助けを求められたアリスティアは、いつものようにクロウ・トルーパーたちの元へ飛んでいき、茶番劇を開始しようとする。
「今だね♪」
そこへ、こっそりとアークデーモンたちを尾行していたハニエルが、大天使の真正面から乱入し、
(「まずは小手調べ。だけど、傷つけるつもりで!」)
エンジェル・ムーンに銀色に輝く矢を番え、アリスティアを射抜いた。
「天使の姿を借りた悪魔さん。そのズルい本性、清純派天使のハニィちゃんが暴いてあげちゃうぞ☆」
来るはずのない攻撃に、身体を貫かれたアリスティア。
彼女は射掛けたハニエルを見上げ、
「何をふざけたことを! あなたの方こそ悪魔たちと村を襲っているじゃない!」
結界の力で矢を引き抜き、そのまま弾き返した。
「つっ……このくらいは平気平気!」
ハニエルは自らの矢を身体に受けるが、そのくらいは予想の範疇だとばかりに痛みを堪え、
「ここからは本気だよ! その結界を貫いて、あなたのハートも射抜いてあげる!」
続けざまに銀の矢を放ち、それらは彼女のハートを浄化しようとアリスティアに襲いかかり、
「逃げないといい天使になっちゃうよ? それが嫌なら、ボディーガードでも呼んだ方が良いんじゃない?」
それと同時に投げかけられる挑発に、大天使はハニエルの意図を知る。
「……くっ、わ、私は、守ってほしいわけじゃないんだからね!」
だが、このままでは本当にやられてしまうほどの猛烈な攻撃に耐えきれず、彼女は悔しそうな顔をして、言葉では否定しながらも、クロウ・トルーパーたちに自分の身を守らせた。
「よし、今だね♪」
作戦通りボロを出したアリスティアの様子を見ながら、ハニエルはにっこり微笑み、ディアボロスたちは次の一手を仕掛けるのだった。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【寒冷適応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
アドリブ歓迎
時代にあった平民服に外套で翼を隠す
【友達催眠】を発動、友人の身近さで村人達へ演説
なんということだ!
助けにきたはずの大天使様を、悪魔たちが守っているぞ!?
まるで悪魔が手下じゃないか
そいつらに村を襲わせて、人や建物を傷つけておいて……わざと助けたフリをしていたんだな!
それなのに、自分を信仰しろだって?
皆、こんな嘘つきに騙されてはいけない!
悪魔に傷つけられるのは、怖かったよな
恐怖を感じれば、助けてくれるものを信じたくなる……だけど、それがこの大天使の目的だったら、思うツボじゃないか
悪魔を畏怖し、大天使を信仰し続けたら、こいつらは何度でも村を襲ってくるぞ
事実、悪魔はまた来て、何度も同じことを繰り返したし
この天使に、本当に追い払う力があるなら、二度と悪魔は現れないはずだ
思い出してほしい……
そもそも、悪魔たちに家畜や建物が襲われなきゃ、この大天使を信じなくてもよかったはずだよ
騙されていたんだ!
こんな乱暴者たちと詐欺師に負けないで
勇気を出して、畏怖も信仰も追い払うんだ
村に日常を取り戻そう!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
不要かもだけどマリアも村娘の姿で演説のお手伝いするよ
村の人じゃ知らないはずの単語を出さないように注意しつつ
追加の【友達催眠】して演説チームの説得力増加を狙うの
悪魔たちは何かヘンだよ
人間どもめ!なんて大暴れするから最初はびっくりしたけど
誰も死んじゃいそうな大怪我はした事ないでしょ?
(ベーダが人間の弱さに合わせた絶妙な手加減なんて無理だし
やりすぎて精神エネルギーの元を無駄になんて許されないもの)
そしたら天使様は私が護るからです!なんて主張するだろうけど
村の人達はすでに違和感を感じてるからヤブへびなの
そう皆も知ってる通り
悪魔たちは人間を殺さない
むしろ皆を脅かして天使様が呼ばれるのを待ってるの
とても畏怖するべき「正しい信仰を持たずに闇に落ちた人間のなれのはて」の行動とは思えない
神様の慈悲にすがるため言う事聞かされている可哀想な存在と考える方がまだ納得できるよ
そんな主張で両者の隠された繋がりを示唆しつつ
悪魔ベーダ達の隠れた事情を明らかにすれば
畏怖する気持ちは薄まるんじゃないかなって
●大天使の化けの皮を剥がして
「なんということだ!」
そこへ現れたのは、旅人風の服に身を包んだエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)。
彼はクロウ・トルーパーに守られたアリスティアを指差し、
「助けにきたはずの天使様を、悪魔たちが守っているぞ!? まるで悪魔が手下じゃないか」
周囲の村人たちに聞こえるように、大声でわめきだした。
そして、間髪入れずに村人たちの方を向き、
「なあ、みんな。恐怖を感じれば、助けてくれるものを信じたくなる……だけど、それがあいつの目的だったら、思うツボじゃないか」
確かに自分たちへの直接的な被害はないかも知れない。
だが、アリスティアの言うように悪魔を畏怖し、大天使を信仰し続けたら、悪魔は何度でも村を襲ってくるだろう。
村人たちもそのことについては心に引っかかるものがあるらしく、エトヴァの言葉に耳を傾ける。
「だめ! 悪魔を恐れる心を失うことは、破滅につながるの!」
アリスティアも自らの言葉を信じさせようと、村人に強く訴えかけ、
「思い出してほしい……そもそも、悪魔たちに家畜や建物が襲われなきゃ、俺たちは平和に過ごせたんだ!」
それを塗りつぶすようにエトヴァは激しく彼女を糾弾し、
「皆、こんな嘘つきに騙されてはいけない!」
細かく理知的な言葉は少なく、勢いに任せて村人たちを巻き込もうとする。
「違う! そんなんじゃないの……そんなんじゃ……」
舌戦は明らかにエトヴァに傾き、不利を悟ったアリスティアは、泣きそうな顔で彼らを見つめ、村人たちの情に訴えようとした。
後一押しできれば、村人たちの持っていた信仰は崩れ去るだろう。
「やっぱり、何かヘンだよ」
そこで、マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は、どちらに味方するでもない風を装って、子供らしい素直な言葉を口にする。
「人間どもめ! なんて大暴れするから最初はびっくりしたけど、誰も死んじゃいそうな大怪我はした事ないでしょ?」
だから、天使がやって来なくても問題なかったはずである。
(「ベーダが人間を殺さないように手加減するのは難しいはずなの」)
実際に見たわけではなく、確実ではない推測からの考えであったが、
「確かに……最初に天使様が現れたときも……」
村人たちは、悪魔たちに襲われてから、犠牲になった人の葬儀などをしたことがないことを思い返す。
「それは、私が護っているから!」
すかさずそれは、自分の功績だとアリスティアは主張するものの、
「でも、居なくても誰も死ななかった。そうだよね?」
一度芽生えた不信感、負の感情はなかなか拭えず、村人たちはアリスティアに疑いの視線を向けた。
「マリアわかっちゃったの」
そこに展開される、マリアラーラの推理。
「悪魔たちは人間を殺さない。むしろ皆を脅かして、天使様が呼ばれるのを待ってるの」
そして、それは正しい信仰を持たずに闇に落ちた人間の成れの果てであるというアリスティアの主張とはかけ離れており、
「神様の慈悲にすがるため、言う事聞かされている可哀想な存在と考える方が、まだ納得できるよ」
彼女を守るように囲む悪魔たちの姿を見て、村人たちは彼女の推理に納得感を得る。
「そして、ここからは本当の天使である、ハニィちゃんが悪魔たちを倒す番だよ!」
それと同時にエンジェルムーンを構えたハニエルが、アリスティアに成り代わるように悪魔たちに攻撃を仕掛けたことで、村人たちはアリスティアへの不信感を膨らませ続けた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV2が発生!
効果2【アクティベイト】LV2が発生!
ハニエル・フェニックス
よーし、化けの皮は上手い事剝がせたね。
そしたら次は、そのボディーガードからやっつけて行こうかな。
その間に大天使とお話してもらっても良いし、そうなったらアークデーモンに邪魔させずに済むしね。
とにかく、相手がアークデーモンでも畏怖なんかしなくていいって事、本物の天使の力で皆に見せて上げなきゃ!
そんな訳で、今回はかっこよく敵をやっつけるのが大事って事だね。
私の使える中で一番強い技、出し惜しみなく使っちゃうぞ!
大きな光の玉をぶつけられて、消えていくアークデーモン……村の皆を勇気付けるには結構いい感じじゃないかな?
そして私自身も勇気を示す、その為にはまず敵の攻撃に怯まない事!
オーラで身を守ったり、ロッドで受けたりしても良いかな?
ダメージは受けても痛いって顔はしないし、寧ろどんどん攻撃を仕掛けて行こう。
この技が放つ光が皆を照らして、勇気や希望が湧いてきますように。
これは人を騙す為の演技じゃない、本当に痛いんだからね!
さぁ、行くよ!
●天使の少女が村を助ける!
「さぁ、行くよ!」
光の力で翼を大きくし、羽ばたかせるハニエル・フェニックス(第七の天使・g00897)。
彼女の強い想いが力に変わり、その両手に暖かい光が集まっていく。
「おおっ」
「なんて神々しいんだ……」
その姿に村人たちは、本当の天使は彼女なのだと、アリスティアへの信仰の心を薄れさせていき、
「化けの皮、剥がれちゃったね」
焦る大天使に向け、ハニエルはいたずらっぽく微笑みながら見下ろした。
「そしたら、あなたのボディーガードからやっつけて行こうかな」
すでに彼女がアークデーモンたちと結託していたという認識は、村人たちの中に深く刻み込まれた。
そこでハニエルは次の段階。悪魔たちを自分たちが追い払うことで、彼らが得ようとしていた感情を奪い去ろうと動き出す。
「こんなアークデーモンたちに畏怖なんかしなくていいって事、本物の天使の力で教えてあげる♪」
彼女は両手に集まった光の力を小さな太陽の様な球状のエネルギーに変えると、
「これは人を騙す為の演技じゃない、本当に痛いんだからね!」
これまでいつわりの戦いに慣れていたであろう悪魔たちに、出し惜しみ無く全力で叩きつけた。
その光は、クロウ・トルーパーの集団の中央で爆発的に広がり、彼らの存在を飲み込んで消し去っていく。
「大きな光の玉をぶつけられて、消えていくアークデーモン……村の皆を勇気付けるには、結構いい感じじゃないかな?」
その様子を満足そうに見下ろすハニエルだが、光の中から無数の鋼の刃が彼女に襲いかかり、その表情から余裕が消える。
「怯まない! 畏怖なんかしてやんないんだから!」
だが、彼女はその攻撃に怯えること無く、さも余裕で受け流しているかのように見せるため、全身から光を放ちながら、全力でロッドを振るってそれらを撃ち落とした。
「この光が皆を照らして、皆に勇気や希望が湧いてきますように」
そう願いながら戦うハニエルの想いは村人たちの心を動かし、彼らはますます彼女を敬うような視線を送るのだった。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【動物の友】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
嵐柴・暁翔
人々から天使や悪魔がどうのと感情を集めるのはTOKYOエゼキエル戦争よりももっと前の年代の方が効果的だったのかもしれないな
……もっとも、マッチポンプなのは相変わらずみたいだけどな…
《悪魔召喚》を発動
村人達に印象付けるためにやたらと仰々しく大天使姉妹を召喚して攻撃させます
戦闘行為としては無意味かもしれませんが俺自身も『風牙』を抜いて大天使姉妹と一緒に戦います
彼女はアリスティア自身ではない
本当の彼女はアークデーモンに護られたりはしないし、なにより本人が今こうして力を貸してくれているのがなによりの証拠だ
アリスティアを狙うように見せかけて彼女を護ろうとするクロウ・トルーパー達を優先して攻撃して村人達に不信感を抱かせます
……いやまあ、召喚存在とアヴァタール級、どちらが偽物なのかは分からないし、或いは全部別物で本物もなにもないのかもしれないけどな…
クロウ・トルーパー達が召喚存在の方のアリスティアや俺には攻撃してくるなら好都合
村人達に向けてアークデーモンと敵対している此方が本当の天使だとアピールします
(「人々から天使や悪魔がどうのと感情を集めるのは、TOKYOエゼキエル戦争よりもこちらの方が効果的だったのかもしれないな」)
そこには、元々の社会環境の違いなどもあるのだろう。
嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)はハニエルを本物の天使様と崇め始める村人の様子を見ながら、この地での大天使やアークデーモンの活動に危機感を覚える。
(「……もっとも、マッチポンプなのは相変わらずみたいだけどな」)
とはいえ、自作自演でボロが出る程度であればまだどうにか対処できる。
「さあ、こっちもいくぜ」
彼は天使が大天使を騙る悪魔たちを倒す流れを踏襲して、契約した大天使の姉妹を呼び出した。
「セレスティア、アリスティア。まずはみんなにご挨拶を」
セレスティアとアリスティアと呼ばれた二人の天使は、暁翔の指示に従い村人たちに丁寧に礼をしてから、ハニエルの光から逃れたクロウ・トルーパーたちを各個撃破していく。
「彼女は天使ではない」
そして、悪魔たちに守られながらなんとか事態を打開しようと叫んでいる、クロノヴェーダのアリスティアを指差して、暁翔はそう断言すると、
「本当の天使ならアークデーモンに護られたりはしないし、なにより天使様が今こうして力を貸してくれているのがなによりの証拠だ」
彼の指示に従ってクロウ・トルーパーを殲滅する、彼女たちの勇姿に感謝の言葉を紡ぎ、村人たちに意識させた。
(「……いやまあ、どちらが偽物なのかは分からないし、或いは全部別物で本物もなにもないのかもしれないけどな……」)
ただ、今この場で村人たちが、クロノヴェーダを偽物の天使だと思ってくれればいい。
その目論見は上手く行ったようで、村人たちは護衛の悪魔たちを倒され、一人になった大天使を悪魔が騙った姿だという目線で、冷ややかに見つめていた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
追い詰められたアリスティアと会話し情報収集
穏やかな調子で、心配げで残念な様子で
アリスティアさん……貴女は美しく荘厳な大天使様だ
こんなアークデーモンを使った芝居のような方法をとらなくても……大天使らしく振舞うだけで、もっと多くの信仰を得られたんじゃないだろうか
ああ、指示されてやっているのだから、仕方ないのはわかっている
貴女のせいではない……ただ、貴女の威厳が無駄遣いではないか
人々に見破られるくらいだ……あまりいい作戦ではないぞ……?
他に、この辺でもっと大天使がうまくやっている所もあるんじゃないかい……?
北フランスは史実においても信仰の本場だ
歴史的で美しく威厳ある大聖堂も数多くある
たとえばアミアンのノートルダム大聖堂……古くから信仰が培われてきた場所だ
そこに貴女のような大天使が、威厳をもって座して君臨するだけで、人々は荘厳な信仰心を抱くのではないだろうか……
同じ作戦をとるにせよ、信仰のある街のほうがうまくいっただろうに
まさか、エゼキエル戦争の者はそんなことも思いつかないわけではないよな……?
●天使の力を大聖堂へ
「やれやれ」
追い詰められるアリスティアに、心配げで残念な様子で淡々と、穏やかに声をかけるエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)。
「な、なによ」
笑いたいの? と、自嘲に走る彼女に、
「いやいや。……貴女は美しく荘厳な大天使様だ」
と、彼は跪き、頭を垂れてその恩寵を乞う仕草を見せる。
「貴女なら、こんなアークデーモンを使った芝居のような方法をとらなくても……大天使らしく振舞うだけで、もっと多くの信仰を得られたんじゃないだろうか」
その容姿や雰囲気を美しい言葉で包みながら褒め称えることで、半信半疑ながらもアリスティアは優越感を取り戻し、エトヴァの言葉に耳を傾ける気になっていく。
「だから、貴女のせいではない……。指示されてやっているのだろうからね」
悪いのはアリスティアの力を信じなかった上の存在なのだと、窮地に立たされた現状は、彼女の責任ではないのだと囁き、
「と、当然じゃない。アンタ、なかなか見どころがありそうね」
彼女はすっかりと丸め込まれ、先程まで非難されていたことを忘れ去ってしまう。
「こんな小さな村もいいが、貴女のような大天使であれば、もっと大きな都市で威厳をもって座して君臨することで、人々は崇めだすのではないだろうか」
エトヴァはさらにおだてるように言葉を続け、
「たとえばアミアンのノートルダム大聖堂……古くから信仰が培われてきた場所だ」
近隣の大きな都市こそ、アリスティアに相応しいのではないかと話を振った。
「ああ、アミアンね」
アリスティアはまんざらでもなさそうで、表情を緩めながら、
「今のところ、私達の手は届いていないけれど、そうね。私がちゃちゃっと行って君臨するのも、悪くないかも……」
新たな都市を支配下に置き、そこで人々に崇められる自分を想像して、恍惚とした表情を浮かべるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
エトヴァが天使様を持ち上げてるうちに
村人の皆に【現の夢】しながらヒソヒソ話するね
みんな見て…天使様のあのだらしないお顔!
天使様が悪魔を遣わし皆を困らせ救済するなんて回りくどいことした理由は
皆から天使様天使様ってチヤホヤされたい見習い天使だからなの
困った子だけど可哀想だから嫌いにならないであげて?
そうやって「信仰」対象から「憐憫」とか「ダメな子カワイイ」とかの残念な対象なんだって
村人の皆の認識を塗り替えちゃうの
そしたら(なま)暖かいまなざしに包まれてることに気付いて焦る天使様の心に
スルリと入り込むパラドクスを仕掛けて
反撃しづらい気持ちに堕としちゃうね
考えてみて?
悪魔と共謀してたって村人に心底嫌われるより
構ってほしがりの幼い女の子とかマスコット扱いの方が愛してもらえる…
そしたらまた信仰してもらえるかもしれないよ?
後は村人の皆に
見習いちゃんは復讐者天使のお兄様やお姉様達の手で天界に還されお説教されることになったから
酷い目に合うけど必要な事だから心配しないでってフォローしておくね
ハニエル・フェニックス
よーし、アークデーモンも倒したし情報も聞き出してくれたし良い感じ!
後はあのちょっと単純な大天使をやっつけるだけ!
もうボディーガードはいないし、村人の信仰も薄れてる。
信仰にはマリアちゃんがもう一揺さぶりしてくれてるし、その話に合わせながらここで決めちゃうよ!
とゆー事で再びハニィちゃんがやって来たぞ☆
ノートルダム大聖堂なんて夢見てないで、大人しく天に帰りなさい!
そんな感じで大見得を切って、より村の人達の信仰を失わせちゃいたいな。
私達も戦いやすいし、何より敵を焦らせる事が出来るしね。
もう二回目だから、敵の手の内は分かってる。
今度は矢じゃなくて光で攻撃。
祈りを捧げるポーズを取れば、私の背後から浄化の光が降り注ぐ。
その攻撃で敵を光の塵に変えちゃえば、天に帰したって感じがすると思う。
反射されても慌てないよ。
そこは我慢して根気強く。
村の人達がこのクロノヴェーダを天使と悪魔のどっちに認識してるか、人それぞれだろうけど……大丈夫、天使も悪魔ももう帰って来させないからね!
●本物の天使
「みんな見て……天使様のあのだらしないお顔!」
そんな中、村人たちの耳に届くように、マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)はひそひそ囁いて、
「あの天使様。あんなことをしたのは、皆からチヤホヤされたい見習い天使だからなの」
迷惑だったかも知れないけれど、困った子供のようなものだから、大目に見て欲しいと擁護の声をあげる。
「ま、まあ被害はなかったわけだし、な……」
そんな言葉に、村人たちも子供のいたずら程度に思い、近所の悪ガキを見るような、温かい目線でアリスティアを見つめ始める。
それと同時に、「信仰」の心が急速に薄れていき、力を失っていく大天使に、マリアラーラはにっこり微笑んで、
「今までの自作自演。台無しになっちゃったね」
心を揺さぶる言葉を投げかけながら、
「でも、考えてみて? これはチャンスなの」
焦る彼女の心を堕落へと導く甘言を囁いた。
「悪魔と共謀してたって村人に心底嫌われるより、構ってほしがりの幼い女の子とかマスコット扱いの方が愛してもらえる……」
少なくとも今の状況では、村人たちは彼女を嫌っているわけではない。
「そしたらまた信仰してもらえるかもしれないよ?」
だから、彼らの望む姿でいることで、今まで以上の信仰を得られるチャンスでもあるのだと、唆す。
「……そう、かな?」
精神的に追い詰められ、正常な判断ができなくなっているアリスティアは、見え見えの甘い言葉に誘われるまま、その魂をマリアラーラに奪われていく。
「ノートルダム大聖堂なんて夢見てないで、大人しく天に帰りなさい!」
そんな、甘さに流されそうになる大天使の心に、容赦なく冷水を掛けるハニエル・フェニックス(第七の天使・g00897)。
彼女は大見得を切って、より天使らしい天使を演じるように、神々しさを纏いながらアリスティアを見下ろした。
(「もうボディーガードはいないし、村人の信仰も薄れてる。マリアちゃんがもう一揺さぶりしてくれたから、後はビシッと決めるだけ!」)
そして、祈りを捧げるポーズをとると、ハニエルの背中の翼が大きくなり、浄化の光が優しい雨のように降り注ぐ。
「おおっ」
それは、村人たちにとっては慈愛の光であり、
「や、やだっ……」
アリスティアにとっては断罪の光であった。
薄れる力とまとまらない思考の中、なんとか結界を形にして弾き返そうとするが、
「もう二回目だから、手の内はわかってるよ!」
ハニエルは跳ね返ってくる光を慌てずに受け止め、根気強く光を降り注いでいく。
「今、村の人達がこのクロノヴェーダを天使と悪魔のどっちに認識してるか……」
彼女の眼下で戦いを見つめる村人たちも、様々な思いを抱いている。
もしかしたら、まだアリスティアのことを信じている人も多いのかもしれない。
「でも大丈夫、天使も悪魔ももう帰って来させないからね!」
いずれにしても、村への脅威となるクロノヴェーダはここで光の塵に変え、天に帰そうと攻撃を強めていった。
「う、ううっ……負けない、負けないんだから!」
跳ね返すどころか防戦一方になるアリスティア。
彼女はハニエルの思いどおりにはさせるものかと、必死に耐え抜いていた。
一方、今までとは違う本当の戦いを間近にして戸惑う村人たちに、マリアラーラは、
「見習いちゃんは、復讐者天使のお兄様やお姉様達の手で天界に還されて、お説教されることになったから」
これ以上大天使が彼らに迷惑をかけないように、指差した先に控える、大天使そっくりな天使が、ちゃんと躾をすることを伝えるのだった。
🎖️🎖️🎖️🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【現の夢】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
嵐柴・暁翔
村人達を騙していいという訳ではないけど、TOKYOエゼキエル戦争ではもっとえげつない真似をしていた大天使もいたんだし、誰かが殺されたりとか本当に村人達に取り返しのつかない被害を出したりしなかったのはそれこそアリスティアの優しさのせいなんじゃないのか…?
……まったくやり辛いことで…
アリスティアを貶めるような真似はしたくないけど、中途半端に終わらせてまた村に他の大天使が来て騙されたりすれば目も当てられないからな…
いかにも本物のアリスティアの助力を得ているかのように《悪魔合体》を発動
本物の天使が偽物を討伐しに来たという構図を作ります
大天使姉妹の力を借りて見栄えのする剣技や魔法で攻撃します
……仕方がない面はあるのは認めるけど、善意だけで無償で助けてくれる方なんてまずいないのは当然なんだし、俺からすればあれだけ単純で腹芸が得意という訳でもなさそうなアリスティアを疑いもせずに妄信していた村人達にも何の責任もないとは思えないんだけどな…
(「村人達を騙していいという訳ではないけど、TOKYOエゼキエル戦争ではもっとえげつない真似をしていた大天使もいた」)
嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は、作戦を看破され、言い負かされてボロボロになっているアリスティアを見ながら、
(「今回、誰かが殺されたりとか、本当に村人達に取り返しのつかない被害を出したりしなかったのは、それこそアリスティアの優しさのせいなんじゃないのか……?」)
今までの作戦に比べて甘さを感じる、今回の作戦の指揮を取る彼女に複雑な思いを募らせる。
「……まったくやり辛いことで……」
吐き捨てるように小さく呟いた暁翔。
だが、中途半端に終わらせてしまうと、この村に別の大天使が。最悪別のアリスティアがやってきて、同じことを繰り返すのは避けなければならない。
「アリスティアを貶めるような真似はしたくない、が」
心の中を葛藤させながらも、暁翔は先程呼び出した、アリスティアにそっくりな天使を一時的に合体し、その力を借りて本物が偽物を倒す構図を作り出した。
「私の姿を借りた偽物は、私が退治します」
そして、天使が扱う流麗な剣技や複数の属性魔法を駆使し、かろうじて耐えていた大天使の胸元に剣を突き立て、天国に帰すと、
「私はあの子を長い時間をかけて躾けなくてはなりませんので、もうこの村に戻ることはないでしょう」
村人たちに丁寧に礼をしながら、別れの言葉を告げる。
(「もう天使は助けに来ないことを伝えれば、村人たちも頼ることは無いだろう」)
そんな暁翔に、村人たちは今までの感謝の気持ちを伝え、本当の天使への信仰は揺らがないことを口々に言葉にし、祈りを捧げるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!