銀幕デビュー、ハリウッドスター作戦

 ジェネラル級ワイズガイ『サラ・ウィンチェスター』の撃破を受け、同じロサンゼルスにある『ハリウッド』の制圧に向かいます。
 ハリウッドを支配するジェネラル級ワイズガイは、カナダのグラハム・ベルの後見も行っていた『キング・オブ・ポップ』です。
 その影響で『ハリウッド』は映画産業が著しく発展、乱立する多数の映画館で様々なエンターテインメント映画が上映されています。

 さらにハリウッド内は人々に『ハリウッドスター』と認められた者でなければ、その戦闘力が著しく低下するフィールドで守られています。
 まずは「ディアボロスという集団がスターである」という認識を人々に広めなければ、ハリウッドのワイズガイと戦う力は得られません。

 最終人類史で『ディアボロスを役者にした映画の予告編』を撮影し、そのフィルムを劇場の一つで上映してください。
 人々に『ディアボロスはハリウッドスターである』と認識させていくことで、次の作戦が可能となります。

 ただしハリウッドでは、戦闘中も『ハリウッドスター』らしい行動が求められるようです。『ハリウッドスターらしさ』が、勝敗を分けるかもしれません。

スターダムを駆け抜けろ!(作者 西灰三
4


#空想科学コーサノストラ  #銀幕デビュー、ハリウッドスター作戦  #ハリウッド  #ロサンゼルス 


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#空想科学コーサノストラ
🔒
#銀幕デビュー、ハリウッドスター作戦
🔒
#ハリウッド
🔒
#ロサンゼルス


0



●『大いなる腐り』
 暗い、暗い町だ。無言と身動ぎ以外が赦されない様な空気で満ちており、閉じた扉や窓からは人の気配を感じ取るのも難しい。その中で蠢くことを赦されているものがあった。
「ウゴゴゴ………」
 魚と人をかけ合わせて腐らせたような色合いを持つ生き物と呼べない何かだ。それはズルズルと常に粘液を垂れ流し何かを探すように通りを徘徊している。そんな異常な世界に一つ異音がやけに大きく響いた。
「ああああああああ!」
 この現状に耐えられなくなった者の叫びか。男のものとも女のものとも分からないその声は、住宅と思わしき建物から発せられ、腐った異形はその建物の中に入る。それからしばらくして叫びは聞こえなくなり、異形は赤い液体をまとって住宅から出てきて再度徘徊を始めた。それからなお時間を置き建物からは入ったものと同じ異形が現れ、それもまた同じように歩き始める。
「……これは」
 そしてそんな街に乗り付けた一人の首なし男、ここからこの町に満ちる闇と対峙する事になるものであった。


「って感じの映画がハリウッドで撮影されるんだとよ。ホラーはよく分からねえな」
 と、ジェイムズ・グリーン(人間のアメリカ軍兵士・g11683)が話を切り出した。
「その前に言うことがあったな、幽霊屋敷のサラ・ウィンチェスターの撃破、お疲れさん。ディアボロスをとっ捕まえて洗脳しようとか中々によく眠れる映画みたいな展開だが、実際にやられると困るもんだ。まあ同じことをやる奴はもう出ねえんじゃねえかな」
 で、サラ撃破後のロサンゼルスでそのまま活動を続けるというのが攻略旅団の方針である。
「で、さっきの話に戻るわけだ。ハリウッドにはカナダのグラハム・ベルを援助していたジェネラル級ワイズガイの1体『キング・オブ・ポップ』がいて、そいつが支配しているらしい。そんでもってこのハリウッドじゃ『ハリウッドスター』じゃねえ奴が使うパラドクスが弱体化する特殊フィールドやらがあるらしい。ワケがわからねえが、実際にあるのは確かでめんどくさいも確かだ。そういうのを踏まえてやってきてくれ」
 つまりディアボロスがやるべき事はパラドクスを弱体化されない『ハリウッドスター』になることである。
「キング・オブ・ポップが支配するハリウッドじゃ映画産業で懐温めてるやつが多くてな、時代を先取りしたような、俺から見れば普通なんだがカラーや音声入りの映画が大量に撮られてる。で、映画に出演した映画に出演した『キング・オブ・ポップ配下のワイズガイ』が、ハリウッドスターともてはやされている。……楽しそうだなおい」
 そしてここでディアボロスに求められるのは一つ。
「ワイズガイも唸るような映画を撮って一般人に見せて、ハリウッドスターと認めさせて戦える状況を作ってくれ。こういうクリエィティブなやつ得意なのもいるだろう?」

 とは言うものの一編まるまる撮影するには時間はあまり無いので、予告編映像的な短いやつを撮ることになる。
「撮影するのは機材とか設備とか色々整ってる最終人類史でやってくれ。この最終人類史の技術とノウハウがあればウケのいい映像は作りやすいからな。なんならテレビ局?とかこっちの映画関係者もバックアップしてくれるから、ディレクター兼キャストのディアボロスが望んだような内容のものを制作できるはずだ」
 そこまで作り上げたら次は実際の上映である。
「狙いは小さい映画館だな。現地の映写技師にはちょいと眠ってもらって、こっちから持ち込んだ映像機器でスクリーンに映し出してやれば良い。画質からなんやらは最終人類史の方が流石に進んでるから、一般人の観客も大抵は驚くはずだ、そうなればシメたもんよ。この動きは流石にワイズガイどもにも察知されるが、ハリウッドスターになったあんたたちなら普通に戦えるはずだ、もっともスターならスターらしく戦うと良い、向こうもスターらしく戦うからお互い様だ」

 ここまで説明すると時先案内人はふと首をかしげる。
「……うちんとこってそんなにバラエティ豊かなのか? そら右を向いても左を向いてもアルタン・ウルクみたいな所と比べればそうだが。まあ手のかかる相手が多そうなのは否定はしねえけど……その中でも『キング・オブ・ポップ』は屈指の実力者だろうよ、もしこいつを落とせたらコーサノストラ攻略も順調に進むかも知れねえな。ともかく今はカチンコ鳴らすのが先決だ、良い画を撮ってくれよ。そいつを繋げば一本取れるんだからな」


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【水面走行】
1
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV1 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【ダブル】LV1

●マスターより

西灰三
いつもお世話になっています。
西灰三です。
今回は映画を撮って上映してクロノヴェーダをボコろうシナリオです。なんだそれ。

詳しい内容はオープニングの通りです。冒頭の魚っぽいやつはこの役のためにトループス級がリクルートされてメイクしたそうです、可哀想。

以上です、それでは皆様のプレイングをお待ちしています。
77

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


一里塚・燐寧
えーっ、着ぐるみメインはダメなのぉ?
チェーンソーザウルスの怪獣映画を撮りたかったのにぃ
あーでも、これなら行けるかもぉ?

まず最終人類史でセットと3DCGを駆使して、1920年代のロサンゼルスで工具や武器になった角と尾を持つ恐竜が暴れる映像を流すよぉ
繁栄を極めるアメリカに恐怖の恐竜軍団が襲来!
アックスサウロロフス!ドリルケラトプス!ソードテラノドン!そして……チェーンソーザウルス!
世界有数の大都市すらも容易く崩壊!人類に打つ手はないのか!?

いや、まだ希望はある……
恐竜軍団のヤバさを強調した上で、満を持してあたし自身が登場しよう
《テンペスト・レイザー》の分厚い刀身でアックスサウロロフスの角を弾き、素早く切り返すシーンを挿入
「んふふ。待たせちゃった?」

正体不明の美少女恐竜ハンター。彼女は一体何者なのか?
古ぼけた写真や恐竜と人間を描いた研究資料が映る意味深なカットを挟んだ後、チェーンソーザウルスと回転鋸刃で鍔競り合うシーンでクライマックスへ!
『ダイナソーハンター』!この夏、史上最大のバトルが来る!



 特報!(クソデカ白抜きフォント)
(数秒の暗転)

 摩天楼も真っ二つ! ギガンティックアックスビル、アックスサウロロフス!
(袈裟斬りになったビルの上部が崩れ、その奥に現れる頭部に斧を持った恐竜型の怪獣、そしてテロップがどーん!)

 硬い岩盤なんのその! マウントインペイラー、ドリルケラトプス!
(岩壁に穴が空きそれがある程度の大きさになった所で、巨大な影が飛び出し慌ててカメラが追うとそこには角がドリルになったようなトリケラトプスが空を睨んでいるところでテロップが略)

 音を切り裂いて空を行く! ソニックブレイカー、ソードテラノドン!
(空を飛ぶ高速飛翔体にカメラが頑張って寄り、静止画になった所で不鮮明な拡大画像になった所にテロップ)

 ……そして。絶えず止まらず駆動音を放つ、死なずの怪物。
(この辺りで薄闇の中で巨体の影とそれの持つ回転刃と目だけが不気味に光る)
 リビングデッド、チェーンソーザウルス……!

 この怪物達の存在によって今世界は滅亡の危機! 世界有数の大都市すらも容易く崩壊! 人類に打つ手はないのか!
(再度ブラックアウト)

 いや、ある!
(逆光の中に巨大な武器を持ったシルエットが一人、それが駆け出すとアックスサウロロフスの頭部に獲物を叩きつけ巨体を揺るがせる、そしてヘリコプターの投光器によってその姿が画面に映し出される)
「んふふ。待たせちゃった?」
(画面が白黒写真のような静止画となりナレーションと共に紙の資料が乱雑に広げられていく)
 正体不明の美少女恐竜ハンター。彼女は一体何者なのか?
「はああああ!」
 (チェーンソーザウルスと謎の美少女が互いのチェーンソーを打ち合い文字通り火花散るクライマックスシーンで三度暗転)
 『ダイナソーハンター』! この夏、史上最大のバトルが来る!

 ***
「オーケーでー」
「じゃあこれ完パケで」
 編集室で通し画像を試聴した一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)がOKを出すと、スタッフに安堵のため息が漏れる。まあ割と全体的に急ピッチな制作進行だったし仕方なくはある。
「みんなお疲れ様だよぉ、後はこれを活かせるように頑張ってくるねぇ」
 マスターからダビングしたメデイアを受け取り燐寧は労う。短い作品ながらも人の手が多分に入ったそれもまた最終人類史の武器なのだ。
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水中適応】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

ナイナ・ヴィラネスティズム
※アドリブ可
※共演者のノリと勢いに合わせていき、そして巻き込んでいく

スーパーパワーを持つ恐怖の恐竜軍団ッ!
ビルを蹴散らしては人々を襲う獣相手にッ!
大立ち回りを演ずる覆面のヒーローが出てきても、
良いのでしょう?

作中においてアバレてる恐竜軍団を摩天楼のお立ち台から見下ろしながらスーパーヒーロー着地で派手に登場
獰猛な牙と凶器に対して天狗のお鼻でお相手してもよろしくて?
問いかけの答えを聞かない間に、
ドレスを宙に投げ捨ててボディスーツ姿を披露
からの717と挿された覆面と天狗面を着用してからの名乗り口上ッ
恐竜氷河期をもたらすもの・覆面ドライバー!
(ネメシスモード時はスーツに赤いラインとパラドクス製の赤いマフラーを追加した「覆面ドライバー717号」になる)

戦闘においては氷の魔力を込めたマジックグレネードの投擲爆破で恐竜ごとロサンゼルスの街並みを凍らせていきながら、凍結中の恐竜を文武を極めた徒手空拳を以て破砕していく大立ち回り
フハハハハ!
私とあなたでチョップ!パンチ!ドロップキック!


一里塚・燐寧
いやー、これは中々面白いんじゃない?
どー考えても1920年代のノリじゃないのはご愛嬌ってことでぇ……

【プラチナチケット】で「映画館のスタッフ」である説得力を演出
怪しまれずに映写室に立ち入り、そこに既に人がいた場合は機材のメンテとかフィルムの不備が発覚したとかの理由をでっちあげて退かすよぉ

正体不明の美少女恐竜ハンターを演じる気鋭の新人女優は……実はあたし!
舗装路を容易く抉り取る恐竜達の武器を紙一重で躱し、或いは≪テンペスト・レイザー≫の分厚い刀身で受け止める
刃に掠められてピンク色の髪の欠片が宙に舞い、強敵との危うい戦いにニヤリと笑う様をスローモーションで
敵の大振りな一撃の後に生じる隙を突いて懐に滑り込んだら、回転鋸刃を唸らせ、激しい火花を散らしながら角や尻尾をぶった斬る!
小柄な女の子が大きな武器を執り、ビル街狭しと暴れる巨大な怪物に挑む姿にみんな大興奮だよぉ、きっと!

へー、あたし以外にも骨のある奴いんじゃん?
武器になった部位を斬り落とした所に追撃して貰ったりして、他の人ともいい感じに絡もう



 空想科学コーサノストラ。そこのとある小さな映画館で高画質で怪獣達が暴れまわるワンシーンが繰り広げられ、たまたま席に座っていた観客達が息を飲む。撮影技術だけではなく視線誘導などの撮影理論まで整理された最終人類史制のその画面は視覚と聴覚を通してコーサノストラの人々の情動を湧き上がらせる。そして画面に映る場面は、怪獣と戦う者中心の画面へと移る。

 都市の真ん中、既に多くの建物は瓦礫となり惨状を見せつけているが、それを為したアックスサウロロフスも全身に裂傷が生じている。
「どうしたの? そんな立派な斧を持ってるくせにあたしは斬り殺せないの?」
 その姿に挑発的に言葉を投げつけたのは冒頭にも登場した一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)。彼女は暴れまわる怪獣の斧を打ち払い掻い潜り敵の四肢に斬撃を叩き込んできたのだ。
「じゃあそろそろ終わらせるね」
 傷だらけになり身体を動かす腱にダメージもあるアックスサウロロフスに燐寧の動きは捉えられない。踏み込みからのジャンプ、そして切り上げが再生不可能な深々とした傷跡を敵の胴に刻みつけ、そしてその巨体は力を失い轟音とともに地面に倒れ込む。
「ふぅ……」
 巻き起こる風とチリ、その中で彼女は目を細めて汗を拭おうとし、即座に表情が変わる。その場からバネの様に側面に跳んだその場所に超巨大なチェーンソーが振り下ろされる。燐寧がその持ち手のあろう方向に視線を向けると、そこには先程の怪獣よりもなお巨大な存在、チェーンソーザウルスが牙をむき出しにして笑っていた。
「……!」
 余りに巨体過ぎてその動きがスローモーに見える次の斬撃が振り下ろされようとしたその時、敵のチェーンソーの側面に何かが打つかる。角だ、いやドリルだ、巨大なドリルだ。それがチェーンソーの切っ先をずらし何もいない大地を切り裂く。
「……!」
 突然の状況の変化に息を呑む双方、その緊張感を破るように上空から何か大きな物が落ちてくる。巻き起こる埃が薄れるに連れ姿を表すのは力尽きたソードテラノドン、そして。
「あら、お邪魔だったかしら?」
 そこには下の怪獣に拳を叩きつけた姿勢のナイナ・ヴィラネスティズム(喜殺令嬢・g00383)がいた。彼女はゆっくりと立ち上がると燐寧に問うた。
「先程のプレゼントはお気に召したかしら?」
「いやあ、ベストタイミングだよ」
 ナイナはドリルケラトプスの角だったものを視線で示し、燐寧も同意する。
「しかしこれほどまでに暴れられると天狗の鼻も振るい先もないというもの。ですがそこに頑丈なサンドバッグがあるようですね。ご一緒してもよろしくて?」
 返答が来る前に彼女は怪獣の死体を蹴って飛び上がる、そして空中でドレスが脱ぎ捨てられ着地した頃には全身スーツに天狗面を付け額に『717』の数字を掲げた姿となっていた。
「私は恐竜氷河期をもたらすもの・覆面ドライバー!」
「へー、あたし以外にも骨のある奴いんじゃん?」
 その姿にニヤリと燐寧は笑い自分達に向けて怒りの咆哮を上げるチェーンソーザウルスを見上げる。
「さあ行きますわよ! 凍結爆弾(アイスグレネード)スノーボールアース!」
 ナイナが敵の足ごと地面を凍らせて、燐寧と共に敵の鼻先へと駆け上がる。
「フハハハハ! 私とあなたでチョップ! パンチ! ドロップキック!」
「チョップならあたしも負けないよお!」

 画面で激しい戦いのクライマックスが始まり、観客がポップコーンを食べるのもまぶたを閉じるのも忘れて見入っているその最中、シアターの重い扉が開かれて外から光が差し込む。
「上映はここまでだ! ブラインドディアボロス!」
 シルクハットのクロノヴェーダ達が劇場になだれ込む。ここからはディアボロスたちの独壇場だ。怪獣に挑むヒーローのように戦えディアボロス!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

一里塚・燐寧
サンディエゴの巨獣でもいれば映画の内容を簡単に再現できたんだけどねぇ
さぁどーしよ……なーんてね
自分であの題材を選んだ以上、方法は用意してあるよぉ

こっそり紛れ込んだ観客席から敵の姿を認め、『呪式:殲乗蛮鬼』を発動
いきなり映画そのままのチェーンソーザウルスが現れるよぉ
それに合わせて「おっと、今からいいとこだったのになぁ」と言いながらあたしも登場!

丁度いいや。あいつらを片付けるの手伝って貰うよぉ、恐竜ちゃん!
ザウルスの背に跳び乗って、ナイフや《テンペスト・レイザー》を突き立てるよぉ
抵抗するザウルスの体にしがみついたり、揺れが少ない所に移動して劇中さながらの攻防を繰り広げつつ……
ザウルスが暴れて振り回す尻尾のチェーンソーの巻き添えにして、ワイズガイをどんどんぶった斬っちゃおう
反撃の影は得物の回転鋸刃で斬り払い、完全な縛り上げを防ぎながら殲滅までザウルスと一緒に暴れ続けるよぉ

パラドクスは仲間には当たらないから、観客には他の復讐者を巻き込んでるように見える尾の振り方をして、三つ巴感出すと面白いかも?


靫負・四葉
アドリブ・連携歓迎します。

……あの、こういう場には自分はやはり似つかわしくない気が……
今更ですね、そうですね。ええい、ままよ。

敵が雪崩れこんでくるのは事前に分かっています。
入口と併せて見やすい足場を【プラチナチケット】で確保しておきましょう。
そこへ飛び降りて来れるように準備するか、或いは暗幕などのカバーを被ってさも大道具ですという感じで潜み、敵が程よく突入してきた時点で姿を現します。

ようやくのお越しですか。恐竜軍団を生み出したかの組織のエージェントたち。
暴走してしまった恐竜軍団を自ら止めることで誤魔化そうとしていたようですが、一歩遅かったですね。
自分達を殺し、目撃者(観客を示す仕草)の口を封じるつもりでしょうが、そうはさせません。

なるべく派手に見えるよう立ち回りましょう。
幸い、敵の影の攻撃も自分の爪も、出血は伴いませんので観客への配慮は楽ですね。
敵の攻撃はまともに受けたように見せて苦しむ演技などもしつつ、結界の出力を上げて軽減します。
出発前にピンチの演出も大事だと指導を受けましたので。


ナイナ・ヴィラネスティズム
SPD
味方との協力・連携・アドリブ可

上映を中止せよ、ですって?
恐竜軍団をけしかけた黒幕様方がよくもまあ言えたものですの
ですが飛んで火に入る夏の虫とも言えましてよ

いつの間にか観客の一人に混じっての起立した後舞台に上がり、
ドレスを宙に投げ捨ててからのボディスーツ姿を晒し、からの717と挿された覆面と天狗面を着ける予告映像内で見せた変身と名乗り口上を披露
クールクールと寒い時代にホットなソウルで熱くする者・覆面ドライバー!

戦闘では観客に被害を出さない事を前提に、尚且つ観客に魅せる戦い方を心掛けるつもりでインフィオラータ・ダクア
濁流と清流を繰り返す流水の勢いを体術(グラップル)に取り入れたパラドクス徒手空拳を連撃で叩き込んでいく
能力値アップとダメージアップを込めてあなたと私でパンチとチョップと回し蹴りですわよ!

敵の放つ黒爪には敵の直撃を喰らわない立ち回りを行い、パラドクス体術で切り払うようにガードアップ込みで防御
反撃の機会が来れば客に魅せる好機と捉えてカウンターのパラドクス体術を叩き込む!



 スクリーンに映し出される映像が消え、劇場内の照明が点いて一般人たちが慌ててクロノヴェーダ達のいない扉から出ていく。その中でスクリーン直前の角の席に残る者たちが残っていることに彼らは目を止めた。
「お前らも早く出ろ、上映は……」
「……上映は中止せよ、ですって?」
 その一般人と言えない反応に即座にクロノヴェーダ、ノーブルバトラー達は身構える。そして彼らの予感の通りに立ち上がり振り返るのはナイナ・ヴィラネスティズム(喜殺令嬢・g00383)を始めとしたディアボロス3人。
「恐竜軍団をけしかけた黒幕様方がよくもまあ言えたものですの、ですが飛んで火に入る夏の虫とも言えましてよ?」
「ふん、お前たちはここがどこだと思っている?」
「サンディエゴなら巨獣がいるから映画の内容を簡単に再現できたんだけどねぇ」
「そのような話をしているのではない、ここが空想科学コーサノストラである以上、虫はお前たちだと言っているのだ」
「蟲将がこちらに来ているとは初耳ですわね」
 一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)も含めて皮肉を交えた舌戦を含めた演技じみたやり取りを繰り返すのを見て、追加戦力としてやってきていた靫負・四葉(双爪・g09880)が緊張の表情を浮かべている。
「あの」
「なんだ」「何?」「なんですの?」
「あの、こういう場には自分はやはり似つかわしくない気が……」
 軍人たる四葉はおずおずと手を挙げる、溟海機ヤ・ウマトや最終人類史に映画が無いわけではないのだが、それはそれとして性格として演技を交えて戦うというこの特殊状況は客観的に見て異常っちゃ異常である。
「ふん、その程度の覚悟でこのハリウッドに来るとは……ディアボロスも大したことのない戦力ということか」
「あまり舐めていると足下を掬われますわよ? なぜなら彼女はわたくし達の三人目の仲間!」
「怪獣軍団との戦いが続いてたら出番があったんだよ? ほらカラーパターン的にもそれっぽいでしょ?」
 勝手に設定が盛られていく状況に四葉はこれ以上置いていかれないように肚を決める。これ以上黙っていたら手に負えなくなるかも知れないし。
「お越しになって自分の活躍も見ていないのに見くびるとは。恐竜軍団のエージェントとは兵器の暴走を許し、自らの失態すら現状把握できない無能の集まりなのですね」
「何を言う小娘が!」
「へえ、三下役が似合ってきたねえ、それじゃあそろそろ場を動かしますか」
 燐寧が指を鳴らすとノーブルバトラー達の背後に映画さながらの姿をしたチェーンソーザウルスの姿が現れる。それは彼らを自慢のチェーンソーで切り裂かんと襲いかかる。
「我らがこのような状況を想定していなかったと思うのか? 伸びよ影、我らに相対するもの達を縛り上げるのだ!」
 ノーブルバトラー達はその様に言うとその場の視界にいる敵に向けて影を伸ばし縛り上げた。
「おっとぉ?」
「こっ、これは!」
「ふははは! このような戦場は初めてだったようだな。お前たちとセリフを交わしている間に座席の陰を利用して影を伸ばさせてもらった! このまま命を吸い尽くしてくれる、映画のようになあ!」
 やっぱ拘束とか緊縛のシーンって重要だと思うんですよ(ろくろを回しつつ)。
「おい」
 そんなヒロピン状態を作ってる間、ノーブルバトラーの一人が呟く。
「でかいやつの影に気を取られて気づかなかったが、一匹足りなくぐゔぇあ!?」
 口を挟んだ敵の顔面に映画さながらの姿となったナイナの飛び蹴りが突き刺ささり、そこから連続スタンピングでトドメも刺される。
「クールクールと寒い時代にホットなソウルで熱くする者・覆面ドライバー参上! 私の存在に気づかないとは、愚か者はどちらかしら?」
「くっ、しまった!」
 即座に爪を伸ばし接近してきたナイナを排除しようと試みるノーブルバトラー達、しかしそんな彼らに覆面ドライバーが皮肉げに笑う。
「あら、私にだけ見惚れていていいのかしら? はいそこ! あなたと私でパンチとチョップと回し蹴りですわよ!」
「……!」
 その意味を彼らが攻撃を受けながら理解した時にはもう遅かった、チェーンソーザウルスの一撃が仲間を縦に裂き、それを呼んだ燐寧が横薙ぎに切り裂いて十字をその斬撃を以て記した。
「さっきはよくもやってくれたねぇ。さっさと片付けるの手伝ってもらうよぉ、恐竜ちゃん!」
 大暴れを繰り返すディアボロス達を前にノーブルバトラーは奮戦するもそもそもスター力に差がある。端役と主役には大きく違いがあるのだ、追い詰められた彼らに止めを刺すべく四葉が自身の手に力を籠めて歩み寄る。
「自分たちを殺し、ハリウッドからディアボロスの痕跡を消すつもりでしょうが、そうはさせません」
「……っ!」
 最後のノーブルバトラーが見たのは自身を襲う緑の光。ただ傷もなく活力だけを失い、異郷のノーブルヴァンパイア達は聖林に沈むのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【水面走行】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
【ダブル】LV1が発生!

ナイナ・ヴィラネスティズム
POW
協力・連携・アドリブ可
引き続き覆面ドライバーの姿で行動

フハハハハ!
配下たる暗殺者集団も自慢の恐竜軍団も死んだ!
破滅の運命からはもう逃れられませんわよ!

燐寧と四葉の即興設定に乗りつつ、ポージングを交えながら現状の残酷さを敵に突きつけて口撃する役回りに興ずる
この手の立ち回りはお得意でしてよ
それに言葉と身振り手振りによる盛り上げ役は必要でしょう?

敵が怯みを見せたところでヴィラネスト・ディスクソースラッシュ
副武装として取り出した盾に氷の魔力で生成した氷の鋸刃を装着
高速回転させながら敵に向けて投擲、念動力で盾を遠隔操作して死角を突くようにダメージアップ込みで切り裂く
ヒロイックに立ち回りますわよ

敵が悍ましい巨人に変化したら敵の力技にはガードアップ込みで盾防御
盾による防御が間に合わない場合は怪力無双活用による力技で振り払う
反撃の機会が来れば盾を腕に装着、氷刃を高速回転させながら至近距離でのパラドクス斬撃
カーテンコールのお時間でしてよ!

あ、センターはどうぞどうぞ



「ほう……彼らを」
「フハハハハ!」
 トループス級を撃破したディアボロスの前にゆらりと現れ、これからいい感じの悪役セリフを吐こうとした所で、覆面ドライバー(ナイナ・ヴィラネスティズム(喜殺令嬢・g00383))の高笑いが響いた。ダーレスは彼女の息が切れるのを待ってから、もう一度徐ろに口を開く。
「彼らを倒すとは中々の」
「配下たる暗殺者集団も自慢の恐竜軍団も死んだ! 破滅の運命からはもう逃れられませんわよ!」
 ポーズを決めながら強烈に設定を押し付けてくる覆面ドライバーを前にして、ダーレスは(人で言う所の)額の部分に指を当て、すぐに応答する。きっと今ものすごい勢いで脚本を書き直しているのだろう。
「流石、と此処は褒めるべきだろう。しかし彼らを倒した処で勝った気になってもらっては困る」
「今ですわ!」
 セリフを口にしてるシーンで容赦なく回転鋸歯のような刃を投げて攻撃する覆面ドライバー。会話シーンに攻撃してはならないなどと考える甘さを覆面ドライバーは許さない。
「まだ尺に余裕があるというのにアクションシーンとは」
 すかさず肉塊のような異形となり敵の攻撃を受け止めるダーレス。それを見て覆面ドライバーは言う。
「いきなり本性を露わにするなんて、口よりは追い詰められているようですわね?」
「………。勿体ぶっていては君達に寝首を掻かれそうなのでね」
 沈黙の中に「この野郎……」的な空気を滲ませるダーレス。大体このパラドクスで反撃するのは彼女がPOWのパラドクスで先に殴ったせいである。それには口を噤みながら悪役として彼は触手を伸ばし仮面ドライバーに打撃を加えんとする。
「この程度で私を打ちのめせるとでも? 氷刃斬奸!」
 いくつかの触手を打ち払い、それでも腕を掴んだ触手を先程も見せた氷の鋸歯で彼女は切り裂いた。
「見なさい! これが邪神すら屠る丸鋸の回転力! ヴィラネスト・ディスクソースラッシュ!」
「ぬうぅ!」
 触手から脱した仮面ドライバーが直接ダーレスの体に斬撃を叩き込む。こうして首魁との戦いはホットスタートで始まった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【クリーニング】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!

靫負・四葉
アドリブ・連携歓迎します。

この敵、どちらかと言えばスターよりも脚本家ですよね。
そのような者でもスターをやらねばならない法則は、奴等にとっても良し悪しなのでは……?
などと内心首を傾げつつ。自分もさすがにもう開き直りました。

邪神の、メッセンジャー……
寡聞にして名は存じませんでしたが、恐るべき異様な圧を感じますね。
しかしながらその姿、そのように成り果てるとは。些か邪神に身を捧げ過ぎではありませんか?――おぞましい。
恐竜軍団で都市を破壊し、誰がいなくなってもおかしくない状況を作り上げる。
邪魔者は消し、研究材料も生贄も攫い放題。このような事、これ以上はさせませんよ。

設定は先に出した者勝ちですね。
燐寧に倣ってそれっぽい計画を解説口調で並べつつ、観客が巻き込まれないよう立ち位置を変えます。
先方も巻き込むつもりはないでしょうが、念の為に。

サイコカッターや手裏剣を射出して攻撃。
敵の炎に呑み込まれたように見せつつ、浮遊腕と結界でしのいで炎を突き破って突破、とか。
浮遊腕は最後の決め技として取っておきます。



(「……この敵、どちらかと言えばスターよりも脚本家ですよね」)
 現れた敵に対し靫負・四葉(双爪・g09880)は思案を走らせる。史実のオーガスト・ダーレスは本業作家であり作家集団の長でもある。それを反映してか本人も本持ってるし。
(「そのような者でもスターをやらねばならない法則は、奴等にとっても良し悪しなのでは……?」)
 だからといって俳優の名前を持ったクロノヴェーダってそうそういなさそうだし。比較的ワイズガイは範囲が広いがそれでも、と言ったところだろう。
「私の姿を見て緊張しているのかね? 無理もない、いくらディアボロスとて邪神の力を前にしては正気を保つのが精一杯と言うところか」
 階段をゆっくりと降りてくる敵を前にして演劇にもう一度身を入れる四葉。精神的な負荷で思わず他事を考えていたが今はその時ではない。
「邪神の、メッセンジャー……」
「……ふむ?」
 彼女の言葉を聞いたダーレスが足を止める。
「その名を知っているとは」
「いえ知っているのはその程度です。寡聞にしてその名は存じませんが……確かにご自分で誇る程には恐るべき異様な圧を感じます」
「そこまで分かるのなら君は我らと共に来る資格がある」
 ダーレスは手を伸ばし誘いの言葉を投げかける、しかし相対する四葉は頭を横に振ることで意思を返す。その口からは視線と同じくらいの冷たさが秘められている。
「――悍ましい。その姿、そのようなものに成り果てる気などありません。あなたこそ邪神に身を捧げすぎではありませんか?」
「交渉は決裂、か」
「交渉ですか、つまらない冗談ですね。恐竜軍団で都市を破壊し、誰がいなくなってもおかしくない状況を作り上げる。邪魔者は消し、研究材料も生贄も攫い放題。このような事、これ以上はさせませんよ」
 しっかりと悪役の演技を張ってくる相手の前で彼女は念動力で武器を浮かべる。
「サイコキネシス……惜しい素材だが仕方あるまい」
 炎を巻き起こし彼女の全てを焼き尽くさんとするダーレス。その前に飛来する刃物は焼き尽くされて力を失う。
「このまま君も……ッ!?」
 しかし彼女にはまだ見せていない切り札があった。浮遊腕、巨大なガントレットのようなそれが相手を直接殴り飛ばしたのだ。
「手札というのはそうそう見せびらかしたりはしないものですよ」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

一里塚・燐寧
オーガスト・ダーレス?
あは、まさか恐竜軍団の黒幕が邪神のメッセンジャーだったなんてねぇ!
遥か太古から地球に潜んでたから、恐竜を蘇らせるための遺伝子サンプルも後生大事に抱えてたってワケだぁ

全く出任せの設定をペラペラ喋って敵を挑発するよぉ
ハリウッドスターなら、このアドリブにもついてこれるはず!
逆にしどろもどろになったり沈黙したりしたら、即興で演技をこなすスキルがないってこと
ハリウッドスター失格で戦力ダウンだよぉ!

きみ達がふざけた化け物を遊ばせるたびに犠牲が増える……もう、終わりにしようよ
初めて見せる渾身のシリアス顔でオーディエンスを魅了しつつ、≪テンペスト・レイザー≫を手に駆け一気に敵との距離を詰める
最後の一歩は大きく踏み込み、『屠竜技:裂傷徹し斬り』を放つよぉ
回転鋸刃で敵の肉体を構成する触手をバラバラに裂き、体の芯までぶった斬る!
燃え広がる炎は全力で走って直撃を逃れ、再び攻勢に転じる時は火の海から飛び出す迫真のアクションシーンの演出として利用させて貰おう

さらば恐竜軍団!これで終わりだよぉ!



「オーガスト・ダーレス? あは、まさか恐竜軍団の黒幕が邪神のメッセンジャーだったなんてねぇ!」
 アヴァタール級である彼を呼んだのは一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)がチェーンソーを肩に担いでいた。ダーレスは慌てず騒がず返す。
「ふむ、ディアボロスの中に私の名前を知る者がいるとは。中々の知識層のようだ」
「そんな知る人ぞ知る有名人の正体が地底人だったなんてね。恐竜を蘇らせるための遺伝子サンプルも後生大事に抱えてたってワケだぁ」
「そこまで調べが付いているか。だがそこまで理解している者をこの私がみすみす見逃すとでも思っているのかね?」
「だよねぇ、だから……こうするんだよぉ!」
 燐寧が即座にチェーンソーを駆動させて斬りかかる、それに合わせて来るのを待っていたかのようにダーレスは怪しげな炎を周囲に振り撒き彼女を得物の間合いから飛び退かせる。
「流石にスターだけあるね」
「星辰が私に味方しているだけさ」
 先程までのやり取りは逆説連鎖戦を除き全て演劇、しかしこの場ではそのようなスターらしさが直接の戦闘力へと直結する。
「きみ達がふざけた化け物を遊ばせるたびに犠牲が増える……もう、終わりにしようよ」
「ならばこちらからもこう返そう。君達はレジスタンスを気取っているようだが、それは誰にも望まれてはいない。もう十分に戦っただろう、武器を置くときが来たのだ」
 虚に実を被せ、実に虚を被せ。互いに譲る気のない意思と矛盾(パラドクス)を交差させる。
「また同じ技……か、繰り返すのは飽きられるのだが」
 再度同じパラドクスを繰り返そうとする燐寧の前でため息をつきながら再度炎を燻らせるダーレス、しかしそれは全く彼に予想外の展開をもたらす。
「同じやりかたなんてつまんないでしょ?」
 彼女は『炎を切り裂いた』。そしてその勢いごとダーレスの肉体をも切り裂いた。
「……成程」
「さらば恐竜軍団! これで終わりだよぉ!」
 相手を切り裂いた勢いでその背後に背合わせで立っていた燐寧が決め台詞を吐くとともに敵の体は燃え尽きた。かくてハリウッドを舞台にした戦いの幕がまた一つ降りるのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2025年09月22日