蜘蛛の巣の森の探索

 漂着した自動人形を魔女化している事件について、攻略旅団の調査で進展がありました。
 直接儀式を行っているジェネラル級が、『復権慈母』イザベル・ロメである事は判明していましたが、このイザベルを使って、事件を起こしている黒幕が、攻略旅団の調査によって、突き止める事が出来たのです。
 その黒幕は、ジェネラル級キマイラウィッチ『アリアドネ』で、ディヴィジョン東側の最終人類史との境界近くの森に巣を張る、蜘蛛の魔女です。
 アリアドネ拠点の森は、クロノ・オブジェクト化した蜘蛛糸によって事実上要塞のようになっているようです。
 森の各所には一般人が囚われているため、森ごと焼き払うことなども出来ません。魔女化儀式の黒幕『アリアドネ』の元へと向かうため、森を探索・制圧しつつ、一般人を救って下さい。

※期限延長  火刑戦旗ラ・ピュセル攻略旅団の提案により、攻略期限が2024/08/21朝から2024/09/21朝に延長されました。
アリアドネ
『復権慈母』イザベル・ロメ

蜘蛛の銀糸を辿りて…(作者 ツヅキ
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「『復権慈母』イザベル・ロメが魔女化した自動人形が次々と倒されているのですって?」
 ……一面の蜘蛛糸が織りなす銀糸のベッドに身を横たえ、アリアドネはけだるそうに溜息をついた。
「そんなことってあり得る? 倒すだけならともかく、魔女化も解除されて復讐心さえ失っているだなんて……気に入らないわ。魔女化した自動人形なんて殺され、その復讐心を私達キマイラウィッチに供給する位しか使い道が無いというのに」
 アリアドネは少し考えた後で、「まぁいいわ」と配下を下がらせた。
「どうせ自動人形は次々に漂着している。新しく作り直せばよいこと、そうでしょう?」

「皆のおかげで、魔女化していた自動人形を解放して撃破する作戦はうまくいったね。だけど、大本を絶たない限り事件は終わらないみたい。攻略旅団の調査によって、イザベル・ロメが魔女化に利用していた『怨嗟の思念』を彼女に供給していた黒幕がディヴィジョン東部の森にいる可能性が高いことがわかったの」
 中山・ネフ(NN・g03318)はジェネラル級キマイラウィッチ『アリアドネ』がその正体であると告げる。
「彼女の拠点は蜘蛛糸が張りめぐらされた森にあるみたい。この森を探索、制圧してアリアドネの居場所を突き止めてほしいの。黒幕のアリアドネを撃破してしまえば、イザベル・ロメも作戦が遂行できなくて孤立させることができるはずだから」

 まずは蜘蛛糸が張りめぐらされた森を探索してアリアドネの拠点までの道を切り開かねばならない。
 この蜘蛛の巣はクロノ・オブジェクト化されており、通常の方法では破壊することが困難だ。なんとかして異常な粘着力を持つこの蜘蛛糸に動きを制限されないよう工夫しながら先へ進んでもらいたい。
「皆で少しずつこの森を制圧していこうね。どこまで進んだかマッピングもできると、帰り道も迷わずにすみそう? 近くにはアヴァタール級の『アラクネ』の縄張りがあるので、こちらも撃破して周辺地帯の制圧をお願いするよ」

 蜘蛛の巣の森を覆う蜘蛛糸は侵入者の動きだけを阻むため、キマイラウィッチの方はそれを利用して自在に攻撃を仕掛けてくることが可能だ。
「でも、何か対抗策があれば勝てない相手じゃないよ。森を制圧できればアリアドネを倒し、自動人形の魔女化を完全に止めることもできる。うまくいけばアリアドネの拠点の攻撃を利用してイザベル・ロメを誘き出すことができるかもしれない。何か思いついたら攻略旅団に提案をお願いするよ」

 ……蜘蛛の巣が張りめぐらされた森の一角に、さらに濃く蜘蛛糸が折り重なる場所がある。それはアヴァタール級『アラクネ』の縄張りだ。
「森が騒がしいね……」
 何かが起こっているのかもしれない。
 アラクネはそっと木々の間にかかる蜘蛛糸に飛び乗った。誰かがアリアドネの拠点に迫ろうとしているのならば、迎え撃たねばなるまい。
「ここは蜘蛛の巣の森。巣にかかった獲物は蜘蛛に喰われる運命なのさ……」


→クリア済み選択肢の詳細を見る


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【モブオーラ】
1
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【スーパーGPS】
1
周囲のディアボロスが見るあらゆる「地図」に、現在位置を表示する機能が追加される。効果LVが高ければ高い程、より詳細な位置を特定できる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。

効果2

【命中アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV1

●マスターより

ツヅキ
 自動人形の魔女化を行っていた黒幕である『アリアドネ』の拠点が蜘蛛の巣の森にあることが判明しました。
 この蜘蛛の巣は強い粘着性を持ち、ディアボロスの動きを阻害します。
 これを利用して戦うキマイラウィッチを倒し、森を制圧してアリアドネの拠点に迫りましょう。

 まずは蜘蛛の巣の森を探索し、アヴァタール級との戦闘に備えてください。
 アヴァタール級のキマイラウィッチ『アラクネ』を撃破するとシナリオ成功となります。
100

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


今咲・栄華
※アドリブ大好き
口調:社畜の鑑
蜘蛛の糸に困ッたお客様。そんな時はディアボロスにお任せ。
まずはじめに現場近くの町で手頃な地図を用意しまァす。
元々ここは森。地図も木のふさふさした様子しか描かれておりませんが
こちらのパラドクス「スーパーGPS」
これにより自分の今居る位置が丸わかり。
現在Lv1となっておりまァす。
赤黒のダブルペンシルの黒色で自分の位置表示に当てながら移動することで
自分が移動すると鉛筆の先も動いて…
なぞった線がそのまま道を示します。
明確に行き止まりに当たったなら鉛筆を回して赤の芯をお使いください。

さらに肩掛け画板があると便利です。
ちょッとアーティスト気分に。
お求めは弊社傘下の文具店まで~
(ちなみに弊社はエゼキエル所在で物理的に潰れている)


「今回のお仕事は蜘蛛の巣の森の探索ですね? なるほど確かにこれを踏破するのは大変そうです~」
 今咲・栄華(ゲットワイルド退職・g00910)は首を傾げ、簡単な図案で書かれた地図を広げる。木のふさふさと生い茂る中で、ぽつんと自分の居場所だけが表示されている。
 【スーパーGPS】の効果でどれだけ周りが同じような景色で迷いそうになっても自分のいる位置だけは必ず見失うことはない。
「うふふっ、現在はLvlですね。では蜘蛛の巣の森の探索に参りまァす」
 カチカチ、と栄華は持参したダブルペンシル――赤と黒の二色で構成されている、事務用品として手ごろな文房具――を地図に当てた。
 こうすれば、栄華が移動するのを追うようになぞった線がそのまま道として描かれるという仕組みだ。しばらく歩くと、崖に行きついてこれ以上先へは進めなくなった。
「おや? 行き止まりですね。ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な……」
 くるっと鉛筆を回し、今度は赤い芯に切り替えて別の道を探すことにする。鼻歌でも歌いたくなるような軽い足取りで栄華は森の奥を目指した。肩掛け画板のおかげで疲労も最小限。手慣れた仕事ぶりはまさしく社畜のプロそのもの。
「これ便利なんですよ~、お求めは弊社傘下の文房具まで。なんて営業してみたり?」
 もっとも、エゼキエルに存在した『弊社』は現在物理的に潰れてしまっているのだが……栄華は細かいことを気にすることなく歩き続ける。
 やがて、森の中ごろに差しかかった辺りでふと足元を見た。さっきまでよりも蜘蛛の糸が濃くなっている。近くにアリアドネとは別のキマイラウィッチがいるに違いなかった。
「そこにいるのでしょう? バレバレですよォ」
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

 アラクネは縄張りに入り込んだ侵入者を森の木々の合間から見つめた。何やら地図に書き込んでいるのを見れば、その目的がこの蜘蛛の巣の森の調査であることは予想できる。
「無事に帰すわけにはいかないねぇ」
 くすっと笑みが漏れた。
 獲物がやってくるのはいつぶりだろうか。
「いったいどこから入り込んだんだい? 言っとくが、これ以上先へは進ませないよ」
 
 まるで勝利を確信したかのようにアラクネは告げる。
 侵入者側であるディアボロスにとって、蜘蛛の巣で覆われた戦場はかなりのハンデとなるのは間違いなかった。だが、何らかの工夫や対処があれば不利をひっくり返すことは不可能ではない。
 ――どうする?
 動かないでいれば、相手は今すぐにでも襲いかかってくるに違いなかった。
ディアナ・レーヴェ
異常な粘着力っていうなら、先に「余計なもの」くっつけちゃうのはどうかしら!

という訳で、私が持ち込んだのはなんの変哲もない『紙吹雪』よ。
それを持ち込めるだけの量たっぷりと――鞄いっぱい、腕いっぱーい!
そして最初に思い切りバラまくわ!

糸の粘着力が弱まれば、こっちだって囚われても強引に引き剥がしやすくなる。

それに向こうがこの糸を伝って高速移動するのもきっとやりにくくなるでしょう!
移動の邪魔だし、通過する時に紙に触れたらカサカサ音も出しちゃうもの!

私は火砲をしっかり構えて、無闇には動かないようにする。
まず敵の動きを【完全視界】も使って見通してよく観察して、カサカサ音にも耳を澄ませて、私や仲間を狙う瞬間をよく狙って、そして敵が柔らかい部位を晒した瞬間にどーんっ、よ!(【Rat】)
皆とは積極的に声掛けして、タイミング合わせていくわ。

口づけなんてさせてあげない。
身体もそうだし、この火砲にも許したくないわ。
あなたは――この汗臭い帽子でも、吸ってなさーーいっ!!(ぶんっ!)


アッシュ・シレスティアル
※アドリブ、連携歓迎

悪魔装甲を身に纏い、救援機動力を頼りに急行。
たゆんの気配を察知して加勢に来たぜ!

道中から分かっていたが糸がの量がすごいな。
まぁ別にこの場から動かずとも奴にダメージを与える方法ならいくらでもある。
たゆライズを起動数と共に兜の顎部分の装甲をスライド。
そこに勇奏剣をセットしたら息を吹き込むだけで幻影騎士が奴を包囲するように出てきて一網打尽って寸法だ。
これなら糸を気にする必要なく戦闘でき、質の高い記録をとる事も出来る……我ながら効率のいい戦法だ。

え、それなら別にそんな鎧を着こむ必要がない?
これはたゆんスレイヤーをする上での必須装備で身バレ防止用の装備だから着ない選択肢なんてないんだぜ。

相手の攻撃は体張って受け止めてやるぜ。
ダメージこそあるが、相手が接近してくれる状況は色々お得だからな。
後残念ながら俺の攻撃は別にこいつ(勇奏剣)を奏でる必要はないんだぜ?


今咲・栄華
※アドリブ大好き


粘着質の糸の中闇雲に動くとむしろ危険だからアタシはここでどっしり構える作戦。
これで仕掛けられた糸に引っかかる事もないでしょ。
パラドクス「FF外から失礼します」
口づけしようと向かってきたなら迷わず撃ッて対抗。
例え糸でガードされても頭ブチ抜くまで何度も何度も打ち込むよォ。
紙吹雪に紛れ込めて気づかれるなら攻撃できるならチャンスも生まれやすい。

ぱっと見皆構える作戦のようだな。
背中合わせにすると死角をカバーできるねェ

そうだ、アラクネってアヴァタール級キマイラウィッチだっけ?
攻略旅団で提案した「敵の人の顔・人面疽部分を持ち帰ッて研究」してみよ。
性質とか、力の流れとか、復讐心に関する何かあればラッキーだし、何もなければアタシの疑問が晴れるだけだしィ。

地図を見ながら帰る時に出来れば仲間に弊社ペンのPRをしながら帰ろうねェ


「たゆんの気配を察知! 加勢に来たぜ皆の衆!」
 アッシュ・シレスティアル(蒼破拳・g01219)を出迎える森は辺り一帯を蜘蛛糸に侵された魔境のような場所だ。悪魔装甲の下に隠した口元で微かに唸る。こいつは難儀な状況だが、何とか切り抜けてやろうじゃないか。
「この俺に不可能はないんでな。いざ、たゆライズ起動!」
 兜の顎部分を覆う一部の装甲をスライドさせたアッシュは勇奏剣をセットする。後は軽く息を吹き込んでやれば、果敢なる兵士共が勢ぞろいというわけだ。
「こいつら、もしや幻影か!」
「お察しの通りだ。そら、君は既に包囲されてしまったぜ? 一網打尽って寸法さ。そして俺は糸を気にすることなく、たゆんの記録に専念できる」
「くッ」
 タダで見せるのは惜しいとばかり、アラクネは両手で胸を隠すようにしながら体をひねった。その時だ。眼前を白い破片のようなものが飛び交った。
「ごきげんよう、蜘蛛の森の番人さん?」
 異常な粘着力を持った大量の蜘蛛糸――だが、ディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)は軽く笑った。破壊できずともその効力を弱めることは決して不可能ではない。
「たとえば、こうしちゃえばどうかしら!?」
「これは……」
 その正体に気づいたアラクネが息を呑む。
「紙吹雪!?」
「単純な話よ。先に『余計なもの』をくっつけて、糸の粘着力を弱めてしまえばこの通り」
 ディアナが鞄いっぱいに詰め込んだ紙吹雪をぶちまけた部分の蜘蛛糸はどうにも触りが悪い。アラクネは舌を打ち、別の枝へ飛び移ろうとした。
「無駄だぜ!」
 だが、既に幻影騎士団が包囲を完了している。
 アラクネは逃げるどころか全面から剣を持った騎士に飛び掛かられ、一斉に斬り裂かれるはめになった。しかもディアボロス側はアラクネの反撃についてもその対処においてぬかりがなかった。
「あなたは――この汗臭い帽子でも、吸ってなさーーいっ!!」
「わぷッ」
 蜘蛛糸を操り、立体的な動きで突っ込んでくるアラクネの顔面にディアナが自分の被っていた帽子を叩きつける。
「身体どころか、火砲にだって許してあげるものですか」
「く……!」
 アラクネは帽子を剥ぎ取り、怒りに任せて飛び掛かった。立ちはだかるアッシュは逃げる素振りもなくどこからでも来いと言わんばかりの仁王立ちである。
「むしろ役得!」
 たゆんスレイヤーとしての身バレ防止的必須装備の鎧越しに触れてくる、死を招く甘やかな接吻……。
「ふふッ」
 己の勝利を疑わないアラクネに、アッシュは事も無げに告げるのだった。
「口を塞げばこいつを奏でることができないとでも思ったか?」
「何? まさか、あの動作はただのフェイク――!?」
 直後、アラクネの体を騎士の剣が深々と貫いた。唇を血に染め、それでも次の獲物を求める貪欲さに今咲・栄華(ゲットワイルド退職・g00910)は敬意を表して弾丸を叩き込む。
「いつからそこに!」
「ようやくお気づきで? 油断大敵ですねィ」
 蜘蛛の巣状に編まれた銀糸ごと吹き飛ばし、栄華は容赦なく銃を連射する。狙いは頭部だ。ブチ抜けるまで引き金を引く指は止まらない。
「紙吹雪を利用させてもらいましたよ」
 ディアナと背中合わせになって死角をカバーしながら、栄華は再装填を済ませる。
「お役に立ててよかったわ。ついでにタイミング合わせてどーんといきましょうか!」
「よし乗った」
 満身創痍のアラクネはもはや足元を気にする余裕がない。動くほどに蜘蛛糸へ張り付いた紙が微かな音を奏でる。薄暗い森の中であっても見通すディアナの目が、いままさに飛び掛かろうとするアラクネが露呈する柔らかな腹部を捉えた。
「いまよっ」
「もらったよォ」
 栄華のアサルトライフルがオートでありったけの弾を吐き出す。ズダダダダ、という連射音が森に響き渡った。腹部を蜂の巣にされたアラクネが崩れ落ち、何度か痙攣した後に動かなくなった。
「さてと……」
 完全に息の根を止めたのを確認した栄華はかねてからの疑問を晴らすため、その顔面つまり人面疽部分を持ち帰ることができないか試してみることにした。
「うまくいけば、キマイラウィッチの性質とか力の流れとか……復讐心に関する何かがわかればラッキーってことで」
 あとは昔取った杵柄の出番である。
 さっき作った地図を片手に、栄華は営業スマイルで弊社製の文房具を仲間に売り込み始めた。
「こちら弊社ペンの使い心地は逸品でしてねェ。よかったら試供品をどうぞォ――」
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2024年07月06日