リプレイ
三間・勲
(連携アドリブ歓迎)
空想科学の力で強化された海軍基地…
もしもミッドウェーで手間取っていれば真珠湾も同じようになっていたのでしょうか
冥海機は超大和に忠実で連帯感が強い者ばかりと思っていたので、イントレピッドの判断は興味深いです
ゆっくり見学したい所ですが、任務に集中しなくては
隠れてもレーダーで捕捉されそうですし、陽動の為にある程度目立ってみます
拠点の艇は安全圏に控えさせて速やかに【水面走行】で海上を移動します
ワイズガイとは過去にヤ・ウマトの海でも戦った事がありますが、彼女達は初めて見ますね
敵を発見したら船の形を模したエネルギー塊を呼び出し
『ヴァンプレイカー』の群れへ突撃させます
複数の船で包囲を試みたり、頭上から降らせて海面に叩き付け機動力を鈍らせましょう
反撃には「氷盾」で身を守り
【反撃アップ】で攻撃に備え負傷の軽減に努めます
吸血…!蝙蝠のような外見といい、まるでロマノフの…!
敵は増援待ちと船を捉える時間稼ぎを考えているかもしれません
本気で攻め込む姿勢を見せ注意を引きつつ早急に倒しましょう
ラキア・ムーン
上陸作戦で相対した冥海機がイントレピッド直下だというのなら、東洋艦隊の残党拠点は此処である可能性が高い……か
確かに基地の規模は相応にあるようだが、戦力は……どうかな
合流した撤退艦隊、そしてワイズガイの増援
それを調べる為にも、少しでも多くの敵を引きずり出す
……見ない型のワイズガイだ
これが因子を組み込んだワイズガイ、という奴か?
ヴァンパイアノーブルの因子か
因子を組み込む事で戦力の多様性を試行でもしている……のか
水面走行を借り受けて中距離戦を仕掛ける
【Call:Flame_Gust】起動
術式を展開、炎の塊を周囲に生成し敵へと狙いを付ける
仲間の攻撃と連動し、タイミングを見計らって突風を吹かせて炎を放つ
攻撃を集中させて、確実に1体ずつ敵を撃破していこう
敵に近付き過ぎず、広い視界で敵の動きを探り動きに惑わされない様に観察
《RE》Incarnationを構え、敵の攻撃にタイミングを合わせて振り攻撃を受け止めて防御し耐えていこう
いい加減海上戦闘は飽きてきた所だ
それに……陽動で終わらせるつもりも、無い!
エリザベータ・シゲトヴァール
●心情
かの日本海軍ですら果たせなかった西海岸への上陸作戦。
それを我々は成し遂げようとしている。
上陸後には有意な攻略目標が目白押し。
陽動と言うなら派手に暴れてやりましょう。
●行動
発艦後シースキミング機動へ。
【地形の利用】の応用で波間を縫う様に【飛翔】し敵のレーダー監視を掻い潜ると共に、速力を活かして迂回。
友軍とは別方向から接近し挟撃を意図すると共に、飛行コースから母艦の位置を探られない様に。
会敵と同時にマシンピストルの偏差射撃で先手を取り、【空中戦】技能を活かして制空戦闘。
よもやその翼が飾りとは言うまい。ドッグファイトを楽しませて貰いましょう。
陽動の為にも、友軍海上戦力から注意を逸らす為にも、敵の目を上空に釣り上げる。
敵機が闇に紛れようとも、【戦闘知識】を元に自分なら何処から仕掛けるかと言う観点で位置取りを予測。
回避運動を主軸に直撃を避けつつ、避け切れない分はシールドに浅い角度で滑らせダメージリミテーション。
逆に予測した未来位置に銃弾を『置きに行く』様に射撃しカウンターを狙う。
「空想科学の力で強化された海軍基地……ですか」
アメリカ西海岸、サンディエゴ沖。【水面走行】で海上に降り立った三間・勲(漁火・g10186)は、その視界の先に陸地を見やる。
「もしもミッドウェーで手間取っていれば真珠湾も同じようになっていたのでしょうか」
「かもしれんな。基地の規模は相応にあるようだ」
その言葉に相槌を打ちながら、その基地を真っ直ぐに睨むのはラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)。冥海機に対する敵意も深い彼女だが、その因縁はどうやらまだ終わりそうにない。
「上陸作戦で相対した冥海機がイントレピッド直下だというのなら、東洋艦隊の残党拠点は此処である可能性が高い……か」
「冥海機は超大和に忠実で連帯感が強い者ばかりと思っていたので、イントレピッドの判断は興味深いです」
だがそれを深く知るのは、今回の依頼の目的ではない。今回はあくまで、ロサンゼルス上陸のための陽動だ。
「かの日本海軍ですら果たせなかった西海岸への上陸作戦。それを我々は成し遂げようとしている」
エリザベータ・シゲトヴァール(聖イシュトヴァンの剣・g00490)は、その事を感慨深く呟く。コーサノストラ攻略はカナダ方面からすでに進んでいるとはいえ、アメリカ本国はまた話が別だ。
「上陸後には有意な攻略目標が目白押し。陽動と言うなら派手に暴れてやりましょう」
「そうだな、いい加減海上戦闘は飽きてきた所だ。それに……陽動で終わらせるつもりも、無い!」
基地からは、敵戦力が出撃してくる。パラドクストレインでこの地に降り立った時点で、すでに捕捉されていると見て良いだろう。それを見据えて、戦意を滾らせるラキア。
ただし当然ではあるが、本格的にサンディエゴを攻略するならば、本土攻略のためのパラドクストレインの路線を1本こちらに回す必要があるだろう。それだけの価値が果たして、この基地にあるか。
「僕としては是非見物してみたい所ですが、判断は攻略旅団に任せましょうか」
「その判断材料を得るためにも、少しでも多くの敵を引きずり出す……!」
敵基地から出撃して来たのは、トループス級ワイズガイ『ヴァンプレイカー』。蝙蝠意匠のボディアーマーを纏ったようなその美女は、翼をはためかせてディアボロスに接近してくる。
「さあ、ズタズタに引き裂いてあげるわ」
「……見ない型のワイズガイだ。これが因子を組み込んだワイズガイ、という奴か?」
その姿を見て呟きを零しながら、術式によって炎の塊を精製するラキア。合わせて勲もまた、船の形をしたエネルギー塊を生み出すと、敵を包囲するように展開して。
「そうですね……過去にヤ・ウマトの海でも戦った事がありますが、彼女達は初めて見ますね」
「ならばその性能、試させてもらおうか」
ラキアは突風によって炎を殺到させ、それに合わせて勲もエネルギーを叩きつける。2つのパラドクスが敵を呑み込めば、爆炎の中にその姿が消えて。
「キャハハハッ!」
「ちっ、速い……!」
そしてラキアの背後に現れ、鋭い爪を振り下ろしてくる。瞬間移動にも見えるほどだが、広く視界を取って警戒していたラキアの目はかろうじて、爆炎に姿を晦ませながら飛翔するその姿を捉えていた。
それゆえに槍での防御を間に合わせるが、爪撃は鋭く、そして重い。完全には防ぎきれず、こちらの身体に爪痕を残していく。
「なるほど、厄介ですねっ!」
それを見た勲は盾を構え、ヴァンプレイカーの接近を警戒する。だが相手は今度は空中に静止したまま、こちらにその両手を向けてきた。
「さあ、寄越しなさい」
「っ、これは……」
励起され、増幅されたその魔力が盾を無視して勲を捉えれば、強烈な虚脱感に襲われる。くらりと視界が傾くようなその感覚は、まるで急速に血液を失ったかのような。
「吸血……! 蝙蝠のような外見といい、まるでロマノフの……!」
「やはり、ヴァンパイアノーブルの因子か」
正体に思い至り、あるいは確信し、嗜虐的な笑みのヴァンプレイカーを見据える2人。ワイズガイがディヴィジョンを回って集めていた『因子』――その生み出した成果物の一つがこれである事は間違いない。
「まだまだよ、キャハハハっ!」
その翼をさらにはためかせると、高速で飛び回りながらこちらに襲いかからんとするヴァンプレイカー。だがその一部が突然方向を変えて……直後、その身体に叩き込まれる弾丸。
「ガアアッ……!?」
「よもや、その翼が飾りとは言うまい。ドッグファイトを楽しませて貰うわ」
撃ち込んだのは無論、エリザベータだ。波を斬り裂くかのような低空【飛翔】で戦場を一旦大きく迂回し、別方向からの急接近。相手の方もそれを察知して回避を図ったが、さらにその上を行く偏差射撃で着弾させる。
これまでの傷が蓄積していたその2体はそれで海へと落ちていくが、最期の力でその身から魔力の闇を放ち、それに紛れてリッパーを投じて来た。
「っ……!」
急に悪化した視界にも動じず、軌道を予測して盾表面を滑らせる。衝撃を最小限に抑えつつ、すぐに体勢を立て直そうとするが……それに合わせるように、闇から飛び出してくる別のヴァンプレイカー。
「キャハハっ、調子に乗らない事ね!」
「乗っているつもりは……っ、ない、わっ!」
それがただ意表を突く事だけに特化していれば、逆に予測はしやすかろう。だが相手は闇に固執せず、それを生かしつつも巧みな機動でエリザベータに迫る。
さながら、先程のこちらの挑戦に乗ってやろうとばかりの、挑発的な言動。迫る攻撃を回避しきれず、すれ違いざまの爪に脇腹を引き裂かれる。
「ただ、空中戦で遅れを取るつもりも、ないっ!」
「ッ……!?」
だが、こちらもただでやられはしない。一撃離脱で離れようとする相手の機動を読んで、相手の身体にマシンピストルの弾丸を叩き込む。
いや、放った弾丸が相手に吸い込まれた、と形容しても良い。まるで【未来予測】のようなその芸当はしかし、彼女自身の技量と知識の為せる技だ。そもそも残留効果では、こうも見事に戦闘に活かせまい。
「そういう所がっ、調子に乗っているのよっ!」
「だったら、空から引きずり下ろして見せたらどうかしら……!」
高く飛びすぎれば基地からのパラドクスに捕捉されるが、低すぎれば海に脚を囚われる。絶妙の高度を維持しながら、激しい空戦を繰り広げるエリザヴェータ。
一方で相手は基地への警戒を考える必要がないので、遠慮なくこちらの頭上を取ろうと高度を上げて来て。
「飛ばせませんよっ!」
「ッ、グゥッ……!?」
その頭上に出現するのは、巨大な船型のエネルギー。もちろんそれは勲がパラドクスで生み出した物で、空戦で消耗しているヴァンプレイカーを海面へと叩き落としていく。
一方で相手からも反撃が飛び、さらに血液が奪われていくが。
「ぐっ……まだ、やれますよ……早急に倒さなければ……!」
ここは相手の勢力下、もたもたしていれば基地からさらなる増援がやって来ないとも限らない。その前に迅速に方をつけるには、多少のダメージなど顧みてはいられない。
(「……と、言う気迫を見せれば、陽動だとバレにくくなるでしょうしね……!」)
「相手が新型のワイズガイだろうと……こんな所でもたもたしていられるかっ!」
ラキアも炎塊を次々と射出し、傷ついているヴァンプレイカーを優先して爆破していく。防ぎきれない爪撃に傷を刻まれながらも、槍を振り回し、近づこうとする相手を可能な限り遠ざけて。
「まあ、なかなか楽しめたわよっ……!」
「ガアッ……!!」
その爆炎から逃れようとした最後の相手の身体に、エリザヴェータが弾丸を叩き込み、打ち砕いた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!
「なるほど、なかなかのものだ。しかし、トループス級では止められんな」
ヴァンプレイカーを退けたディアボロスに対して接近してくる、アヴァタール級冥海機『カサブランカ級航空母艦』。彼女はディアボロスをジロリと睨みつけると、艦載ユニットを周囲に展開してくる。
「だが、ここまでだ。真珠湾と同じように行くとは思うなよ」
もはや余計な会話は不要とばかりに、強い敵意を向けてくるカサブランカ。彼女を突破して基地に向かう事は現在の戦力では不可能だが、陽動の成果を上げるためにも、撤退前に彼女を撃破していかなければ。
ラキア・ムーン
そちらこそ、真珠湾と同じと思ってもらっても困るな
グアムにミッドウェー、それくらいの気概でやっているつもりだ
いくら空想科学で強化されようとも、あの戦いに比べればやれん事は無い
冥海機は徹底的に潰す、それに変わりはない
引き続き水面走行で戦場を駆ける
《RE》Incarnationに魔力を込めながら敵周囲を駆ける
艦載ユニットの動きを確認しながら、上を取られないよう移動
【Call:Flame_Canon】起動
槍に込めた魔力を敵の展開した艦載ユニットを巻き込む形で薙ぐように放ち攻撃
炎を滾らせ、カサブランカ級の周囲ごと燃やし尽くす
敵エネルギー群が上空へと展開してきたら、防御態勢
上方へとEmu【E.S】展開
爆撃の一部を魔術障壁へと当て、数を減らす
残りは水上を駆けながら直撃を可能な限り避け、爆発の余波を武装制服で受ける
ダメージを最小限に抑えながら、次の行動に繋げていこう
内陸を攻めるより敵の海洋戦力を少しでも削る方が有用だ
コーサノストラには円盤がある
空と海とで攻められれば厄介だ
ならば確実に海の戦力を削ぐ!
エリザベータ・シゲトヴァール
●心情
イントレピッドはカミカゼにも耐え、『二度目の』世界大戦の後も近代化改修を受けながら戦い続けた空母。改竄世界史でも、そのしぶとさは変わるまい。
勇将の下に弱卒無し。その配下もたかがアヴァタールと侮らず着実に沈めましょう。
●行動
【飛翔】は継続。高度は敵警戒限界まで。
攻撃行動は全てパラドクス。友軍の持ち込む【パラドクス通信】を借り連携は密に。
V-EXTRAを起動。高浪で視界を切りつつ波間を縫う様にシースキミングで接敵。
敵艦眼前でのポップアップで艦載ドローン群を振り切り直上で反転、逆落としに降下。位置エネルギーから変換した運動エネルギーを乗せた爆撃槌を振り下ろす。
有効なら飛行甲板やエレベーター等空母艤装の急所を狙った攻撃も視野に。
攻撃後【一撃離脱】で反転上昇、敵の目を上空に吊り上げると共に反復攻撃。【制圧射撃】で海上の友軍を支援。
艦載ドローン群の迎撃は【空中戦】技能と【戦闘知識】を活かした回避運動と位置取りで包囲や十字砲火による致命弾を避ける。
不測の事態には即時撤退。その際には殿軍を勤める。
三間・勲
(連携アドリブ歓迎)
こちらはヤ・ウマトでもすっかり見慣れた相手ですね
ですが油断はしません!
(ロサンゼルスの上陸部隊も上手く行っていれば良いのだけれど…)
引き続き【水面走行】を使い海上で行動
複数で連携する場合は味方とは別方向から包囲を試みます
「氷盾」を備え『カサブランカ級航空母艦』から一定の距離を保つように立ち回りましょう
周囲を観察して得た情報の共有や意志疎通に【パラドクス通信】を用いて周囲と協力します
呼び出した魚雷の群れを上空に集中させて、敵に狙いを定めつつ海面に叩き付けるように降らせます
海面を爆発に巻き込み衝撃で水柱を上げて撹乱を狙い、味方の攻撃に繋げましょう
反撃の機銃掃射に対しては航空機型エネルギーの動きを観察し、予め発動していた「氷盾」で防御して致命傷となるダメージを防ぐように努めます
敵の撃破を確認したら通信で仲間に呼びかけて、速やかに一旦撤退しましょう
問題はこの後どうするかですね
≪戴冠の戦≫までの間に出来る限り対処出来れば良いのですが…
「そちらこそ、真珠湾と同じと思ってもらっても困るな。グアムにミッドウェー、それくらいの気概でやっているつもりだ」
カサブランカ級に対して、毅然として言い放つラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)。強い闘志をもって、手にした突撃槍を相手に向ける。
「いくら空想科学で強化されようとも、あの戦いに比べればやれん事は無い。冥海機は徹底的に潰す、それに変わりはない」
「なるほど、『気概』はあるようだ」
だがそれに対して相手は軽く嘲笑うように、一部を強調して言葉を返して来た。その身体から放たれるパラドクスのエネルギーが、空を覆い尽くすほどに展開される。
「お前一人がいかに猛ろうとも、それだけでこのサンディエゴを落とせると思うな!」
「ちっ……!」
そこから降り注ぐのは、多少水上を駆けようとも到底かわしきれない、雨が如き爆撃。ならばと防壁を張って耐えようとするが、身に纏う武装制服でも殺しきれぬ衝撃に、呻きを漏れる。なるほどカサブランカ級の言うように、彼女一人が闘志を燃やしたからと言って、それだけでミッドウェーの再現が出来る訳ではない。
だが、それならば彼女の闘志が無意味かと言えば、当然そんな事もない。
「そちらこそ、この程度でこの私が止まると思うなっ……!」
「ふんっ……!」
その闘志を炎に変えるように、槍の切っ先を燃え上がらせる。展開された艦載機ユニットごと、周囲の空間ごと燃やし尽くすかのように、その炎の術式で相手を薙ぎ払って。
「舐めるなよ、ディアボロス!」
それに対して相手はむしろ、シャチ型艦載ユニットを防壁にするようにしてダメージを軽減して来る。艦載機を含め相手の装備はクロノ・オブジェクトであり、そう簡単に壊れるものではない。炎を耐えて斬り裂くように、ディアボロスへと狙いを向ける。
「……イントレピッドはカミカゼにも耐え、『二度目の』世界大戦の後も近代化改修を受けながら戦い続けた空母――」
そんな相手の激しい殺気の向こう側に、この海軍基地の指揮官の影を見るエリザベータ・シゲトヴァール(聖イシュトヴァンの剣・g00490)。
あくまでそれは最終人類史の史実の話ではあるが、その名を得たジェネラル級が全くの弱将と言う事はあるまい。
「勇将の下に弱卒無し、ね。侮らず、着実に沈めましょう」
「できると思うかっ……!」
フライトユニットのリミッターを外せば余波でその波を蹴立て、それを壁にするようにしてカサブランカ級へと迫る。当然
相手はそれを迎え撃つように艦載機を展開し、さらにそこから航空機型ドローンを放つ事で、戦力の壁を作り上げて。
「撃ち落としてやる!」
「そちらこそ、落とせるものなら、落としてみるがいいわ……!」
対してこちらはほぼ垂直に急上昇する事で、相手の弾幕を振り切りにかかる。相手の攻撃は数が多く、その全てを振り切る事は出来ないが、集中砲火さえ受けなければ問題ない。
むしろ、急激な方向転換による重力負荷にこそ、その顔を苦しげに歪ませる。だがそれで動きを止める事はなく、相手の直上で反転、そして急降下。
「遅いっ!」
「ち、ぃぃっ……!」
相手がその動きに対応するより速く、その爆撃槌を振り下ろす。相手は飛行甲板を盾にしてそれを受け止めて来るが、位置エネルギーと槌に仕込まれた炸薬が、その上から相手の肉体にまで衝撃を伝えて。
「くっ、素早い……!」
「あら、当然でしょう?」
さらにその反動を利用し、さらなる攻撃を受ける前に反転上昇していく。大原則として、敵勢力下での【飛翔】はリスクが大きい――いわば制空権を握られている状況ではあるが、その状況でも彼女の空戦技術の冴えは衰える事はない。
敵基地からの警戒を考慮に入れ、高度を自主的に制限しつつも、その制限の中で巧みな機動を見せる。
「いつまでも飛んでいられると――ちっ!!」
そちらに視線を誘われていたカサブランカ級が、舌打ち一つ、側面へと向き直る。迫りくるのは魚型の小さな魚雷群、それを放ったのは、回り込んで動く三間・勲(漁火・g10186)。
「こちらはヤ・ウマトでもすっかり見慣れた相手ですね。ですが油断はしません!」
「ふんっ……甘く見るなっ……!」
すでに近距離まで接近されて撃墜が間に合わないと見たカサブランカ級は、航空甲板を盾にして凌ごうとして来る。それに対して魚雷は直接相手を狙わず、海面に叩きつける事で爆ぜさせて。
「くっ、この程度で、撹乱のつもりか……!」
その爆炎に巻き込みつつ、勢いよく巻き上がる水柱で撹乱を図る。海面に衝撃が逃げる分、直撃させるより相手の傷は浅かろうが……どの道正面から突っ込ませても、甲板で軽減されていただろうか。
ともあれ相手は身を焼くに呻きをこぼしながらも、手にした銃での反撃を図ってくる。直接の銃撃ではなく航空機型のエネルギーを展開し、そこから放たれる機銃の掃射。
こちらも盾を展開する事でそれを凌いでいくが、航空機型エネルギーはこちらを包囲するように展開されて、四方八方から機銃を浴びせかけて来る。
「っ、やはり、侮れませんね……!」
なんとか急所だけでも守りつつ、次の攻撃の機会を伺う勲。カサブランカ級はそんなこちらに鋭い視線を向けてくるが、もちろん勲だけに構っている暇はない。
「なるほど、良く耐える……だが、止められると思うなっ!」
「ちっ……ぐぅぅっ!」
いや、その暇を与えないとばかりに、ラキアの放つ炎が唸りを上げる。海を燃やすが如き苛烈な炎が、カサブランカ級を焼き尽くさんとして。
身を焦がす炎に苦悶を漏らす相手はしかし、さらに空中からの爆撃を厚くして迎え撃ってくる。
「いいや……ここで止めてやる。基地には近づけさせんっ!」
「たとえここがコーサノストラであろうと、お前達冥海機は尽く沈めてやる……!」
炎が、爆撃が、海を覆い隠さんほどに周囲に花を咲かせる。その激しい打ち合いの最中を、掻い潜るようにエリザベータも急降下。
艦載ユニットからのドローン攻撃にも、巧みに位置を変える事で可能な限り被弾を――特に十字砲火を避けつつ、隙あらば急降下、爆撃槌で相手を打ち据えて。
「ちょこまかと、鬱陶しい……っ!」
「そう言われるのは航空突撃兵の誉ね。褒め言葉として受け取っておくわ……!」
深入りはせず、一撃離脱の繰り返し。そうして目を引く事で、ダメージを与えるのみならず勲の魚雷攻撃をサポートしていき……あるいは逆に勲の魚雷の方が、エリザベータの突撃をサポートする。
「さあ、こちらですよ!」
「っ、こ、のっ……程度でぇっ!」
上からはエリザベータの突撃が、下からは勲の魚雷が……意識を一箇所に集中させず、相手を撹乱するディアボロス達。カサブランカ級もよくよく対応し、苛烈な反撃を返してくるが、その対応力を上回るように攻撃を飽和させて。
「そろそろ決めさせてもらいますっ!」
「ぐ、ぅぅっ……!?」
ついには勢いよく爆ぜる魚雷の爆炎が、カサブランカ級を呑み込んだ。なんとか踏みとどまろうとする相手だが、もちろんその隙を逃すエリザベータではない。
「そこよっ!!」
「っ、がっ……!」
かろうじて飛行甲板でそれを受け止められるが、構わず槌の威力で押し切り、相手をねじ伏せる。沈めるには至らずとも、上下からの猛攻に相手の体勢は大きく崩れた。となれば、当然。
「燃やし尽くしてやる。遠慮なく、沈め……!」
「ぐ、うぅぅぅっっ……!」
最後は正面から、ラキアの炎がカサブランカ級を焼き払う。もはや防御しきれない相手に炎が直撃すれば、その身体が炎上し、白い軍服が焼け焦げていき。
「だが……任務は……完了、した……あとは、頼むぞ、同胞達よ……!」
それでも、その炎の中でも笑みを浮かべながら、カサブランカ級は海へと沈んでいった。
「さあ、速やかに撤退しましょう」
「そうね。殿は任せて」
その撃沈を確認し、仲間達に告げる勲。今、基地から増援が来たとして、もう一戦できる余力は残っていない。エリザベータが追撃を警戒しつつ、パラドクストレインへと撤退する。
もちろん追撃はないようだが、この戦力では基地を落とす事は出来ない。カサブランカ級が最期に言い残した通り、ディアボロスを撤退せしめると言う彼女の任務は、果たされてしまったと言って良いだろう。もちろん、こちらにとっても予定通りの事ではあるが。
「問題は、この後どうするかですね。《戴冠の戦》までの間に出来る限り対処出来れば良いのですが……」
「内陸を攻めるより敵の海洋戦力を少しでも削る方が有用だ」
考え込む勲に対して、そう返すのはラキア。彼女は一貫して、サンディエゴ攻略に対し強い熱意を向けており。
「コーサノストラには円盤がある。空と海とで攻められれば厄介だ……ならば確実に海の戦力を削ぐ!」
「……とはいえ、期間は限られている。全てを取れる訳でもないでしょうね」
それに対してエリザベータは、冷静に戦況を分析する。サンディエゴに戦力を向ければ本土攻略が遅れ、本土攻略に集中すればこのサンディエゴを看過する事になる。あるいはもちろん、他の戦略もあるだろう。
8月の《戴冠の戦》に向け、ディアボロスの戦力をどこに集中するか……その選択は、極めて重要となる。攻略旅団は果たしてこの地に、このディヴィジョンに、どのような決断を下す事になるだろうか――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】がLV2になった!
【飛翔】がLV2になった!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【命中アップ】LV1が発生!