大隅国完全制圧作戦
肥後国三つ巴の戦いを制したディアボロスは、当初予定していた肥前国の制圧では無く、島津の本拠地である『薩摩国』の制圧に舵を切りました。
そして、薩摩国を制圧する為の第一歩として、薩摩国と大隅国の国境に築かれた『長城』の攻略を開始します。
クロノオブジェクト化された防御拠点を正面から突き崩すのは至難ですが、攻略旅団の提案により『山ヶ野金山の坑道』を利用する作戦が提案された事で、長城を制圧して大隅国を完全制圧する為の作戦が実行可能になったようです。
隠し金山である山ヶ野金山の坑道から、大隅国の国境の長城の下まで地下を掘り進め、坑道を崩落させて長城を破壊した後、地上に出て敵勢力を撃退してください。
複数地点で、長城を破壊して敵を撃退する事で、島津軍は長城の防衛を諦め、薩摩国に逃げ帰っていくでしょう。
人は米のみにて、生くるものにあらず(作者 秋月きり)
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「さてさて。年の瀬迫るこの時期ですが、パラドクストレインが到着しました!」
最終人類史新宿島新宿駅ターミナル。今となっては結構見慣れてしまったクノイチ姿に身を包み、溌剌と声を上げる彼女の名はシルシュ・エヌマエリシュ(ドラゴニアンのガジェッティア・g03182)。復讐者達を事件へと導く時先案内人の一人である。そして、その様相から復讐者達は理解する。此度の事件は、改竄世界史天正大戦国の物なのだろう、と。
「その通りです!」
力強く頷いた彼女は、「まずは現状の説明ですね」と語り出すのであった。
「天正大戦国は九州、肥後国の戦いは、攻略旅団の提案によって、龍造寺との決戦に向かっていました」
しかし、此度、新たに出された方針によって一転。薩摩国の攻略を行うこととなったのだ。
この方針転換は、復讐者達が肥前に向かうと予測していた島津軍の虚を突く形で発露したようだ。
「と言う訳で、ですね。この奇襲効果を最大限に生かすべく、大隅国国境の長城攻略、及び肥後国南部に駐在している島津軍を殲滅する作戦を同時に実行することとなりました」
この双方が成功すれば、薩摩国攻略が大きく前進するだろうと、シルシュは力強く頷く。
「此度、皆様には攻略旅団の提案によって存在が判明した隠し金山『山ヶ野金山の坑道』に向かって頂きます」
坑道を拡張し、地下から大隅国長城の真下へと移動。そして、人々を避難誘導し、敵を討って欲しい。
彼女の告げた言葉に、復讐者達は是と頷く。
「さて、今回の要となる山ヶ野金山ですが、大隅国と薩摩国の境界に近い場所に存在します」
正史の公式記録では1640年に発見されたとされているが、史実の島津氏が隠し金山として開発していた為か、坑道が存在していたようだ。
そして、それは天正大戦国でも是と成り得た。
「天魔武者の島津氏は、金山の採掘に興味を持っていなかったのでしょう。完全に放置されているようです」
つまり、金山への潜入も、然程苦無く行える様だ。
「そして、大隅国の長城、並びに周辺は、これまでの攻略情報を元に精度の高い地図が用意出来ます」
この地図と【スーパーGPS】があれば、長城の下まで坑道を掘り進む事が可能なはず。
「ま、まあ、かなりの長距離を掘り進むことになりますので、そこは幾らか工夫が必要かと」
パラドクス効果、そして残留効果。それらをどう活用させるか、なのだろう。
「因みに私のお奨めは【怪力無双】ですね。隠密の側面がある作戦行動が故に、最終人類史の掘削機とか持ち込むわけにいきませんし、最終的には人力となりますが」
皆様のアイディア次第ですね、とシルシュは微笑。そして次の言葉へと繋げる。
「それと、此度、お願いしたいのですが、長城で仕事に従事していた一般人の皆様を救援して頂きたいのです」
ただ、問題なのは、この一般人達の境遇であった。
アヴァタール級天魔武者『米原綱寛』とその配下、トループス級天魔武者『薩摩術師』と常に行動する彼らをこそっと救出するのはおそらく至難。真っ正面から奪還するしかないと、彼女は言う。
そして、その方法だが。
「……皆様にも聞き及んでいる方がいるやも知れませんが、この米原綱寛と言うアヴァタール級天魔武者。お米に対する想いが強いんです」
それこそ、米の拘りで使命を忘れるくらいに。
「と言う訳で、彼に付き従う一般人の方々は、或る意味恵まれている感じです。食だけは保証されているので。……ただまあ、うん。その強引な思考のせいで、明らかに士気は落ちていますが」
文字通り食傷気味な彼らを救う手段はただ一つだ。
「そう。お米以外の食べ物を提供し、勝利をもぎ取ることです」
つまり、料理勝負をしろという話だった。話の飛躍っぷりに復讐者達は言葉を失い、しかし、その利を考える。
真っ正面からぶつかれば被害や苦戦は必至。だが、料理勝負ならば、まず、その心配は無い。
そして、その料理勝負で米原綱寛が心より信奉するお米に勝利すれば、彼奴が受ける衝撃も計り知れないだろう。
「あ、勿論、普通に戦って普通に撃破することも可能ですよ」
果たして復讐者達がどの手段を講じるのか。
それは現場判断にお任せします、とシルシュは言葉を締め括った。
「此度の作戦のみならず、様々な作戦が展開され、長城の崩壊を狙っています」
長城の複数箇所で崩落、並びに復讐者達の襲撃があれば、敵勢も薩摩国へ撤退するしかないだろう。
長城への攻略はその実、頭の痛い問題だったが、金山坑道の利用と言うアイディアがそれを可能とした。復讐者達の発想の勝利と言っても過言ではない。
後は、それをどう為すか、であった。
「皆様の御武運、お祈りしています」
斯くして、時先案内人は復讐者達をパラドクストレインへと送り出すのであった。
所変わって、改竄世界史天正大戦国、大隅国長城。
「ぐははは。食え食え。食わねば働けん。俺の配下である以上、食には困らせんぞ」
「う、うう……」
長城の工事に従じていた薩摩隼人達の目の前には、食事が並んでいた。素のおにぎり、白飯、お粥――つまり、全て米であった。
それがアヴァタール級天魔武者『米原綱寛』が振る舞う料理であった。なお、飯の友と呼ばれるような添え物は、漬物一つ存在していない。ただ、ご飯だけがそこに在るのみであった。
(「お、親方。お、俺はもう、辛い。米ばかり食わされて、力なんてッ!」)
(「言うな。他の現場は食にも事欠く『圧政』が敷かれていると言う。それよりマシだと思うしかない」)
食不足で飢えるか。それとも食いしばきが如き米のみで肥えるか。
どちらにせよ、恐ろしい圧政であることは間違いなかった。
(「ああ、かかあの味噌汁が呑みてぇなぁ」)
(「米ばかり……辛い……」)
「どうしたどうした! 手が止まっているぞ! 元気があれば何だって出来る。米はお前達の力だ! うははははは!」
震え、手が止まる一般人達へ、米原綱寛の檄が飛ぶ。それらを見守るトループス級天魔武者『薩魔術師』達は終始無言。主の挙動と一般人の挙動をただ見詰めているのみであった。
その地獄の光景に人々は呻き、天を仰ぐ。
(「こ、ここの工事が終われば、薩摩に戻る事になるって話だ。それまでの我慢だ。我慢……」)
(「内城、桜島。何処でもいいから俺達を助けてくれ……」)
本来であれば恐怖する筈の現場にすら、縋る彼らは、最早限界寸前。それ程までに彼らは米原綱寛に、米に追い詰められていた。
助けて! ディアボロス!!
リプレイ
野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎
な、なにやら想定していたのとは違う感じですが一般人の危機ならば為すべき事はハッキリしています。
長城攻略と共に成し遂げてみせましょう。
ただその前に坑道を掘り進めていきませんとね。
地図と【スーパーGPS】を頼りに坑道を掘り進めていきましょう。
本当は【怪力無双】が欲しいですけれど後で余裕があればですね、目的地に向かって確実に掘り進む事を優先です。
これでも摂津国の六甲山で秘密基地を掘った事だってあります、今回もやってみせますとも。
明かりには手が空くようにヘッドライトが良いでしょうか、残留効果以外でで補える部分は工夫していかないと。
……長城で働いている一般人の方々は日々こうして頑張っているのでしょうね。
それもお米しか食べられず。
少しでも早く彼らの元へ駆け付けられるように手を動かし続けましょう。
「な、なにやら、想定していたのとは違う感じですが……」
時先案内人が告げた予知の内容を想起しながら、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)はむむっと唸る。
ともあれ、一般人の危機であるならば、為すべき事はハッキリしている。
そう息巻き、彼女は暗い坑道を進み、或いは掘り進めていく。
裕樹が今現在、掘り進めているのは改竄世界史天正大戦国、薩摩国内に存在する隠し金山『山ヶ野金山』の中の坑道である。その先にあるであろう、大隅国薩摩国国境の長城を目指し、彼女は、残留効果と鶴嘴を振るっていた。
「ともかく、目的地に向かって確実に掘り進む事を優先です」
彼女が選んだ【残留効果】は【スーパーGPS】。それと、時先案内人が準備してくれたこの周辺地図さえあれば、長城まで正確に掘り進められる筈だと息巻く。
(「これでも摂津国の六甲山で秘密基地を掘った事だってあります。ええ、今回もやってみせますとも!」)
普段振るっている得物が此度、鶴嘴になったのみ。
そして、頭には煌々と輝くヘッドライトがある。最終人類史の科学力は、遂に、両手を開けつつも前方を照らすことを可能にした! とまでは言い過ぎだったが、しかし、松明以上の明るさは、彼女の心に力強い何かを宿してくれる。
そして復讐者の超人的な力で振るう鶴嘴は、可憐な容姿に似使わないほど力強い響きを、掘削能力を示していた。
「……長城で働いている一般人の方々は日々こうして頑張っているのでしょうね」
かなりの長距離を掘り進めた裕樹は、額の汗を拭いながら、ぽつりと呟いていた。
零れた汗は埃と混じり、彼女の白い肌に茶色の跡を残す。
彼女の象徴の様な和服は泥や土埃に塗れ、数多の汚れが付着している。それは衣服のみにあらず、腕や足、髪や頬も、黒に近い汚れが張り付いていた。
それでも、その可憐さは損なわれない。真摯な表情を浮かべ、目的へと邁進する裕樹の姿はとても、美しかった。
「少しでも、速く、彼らの元に向かわなければ!」
そう。苦しむ彼らを知った以上、それを放置することなど、出来る筈も無かった。
如何なる事があっても、人々を救うと決めたのだ。裕樹はそこから逃げる薄情な少女ではなかった。
たとえそれが、腹一杯以上に米のみを食べさせられる責め苦だったとしても!
「――いえ、それは一先ず置いておきましょう」
ともあれ、その想いが彼女を突き動かすのは間違いない。
そして、その真摯さは運命すらも凌駕する。――か、どうかは判らなかったが、少なくとも、運命の女神の微笑みは手に入れられたようだ。
ガキリ。
突如、無くなった岩肌の抵抗を疑念に思う暇も無く、己が掘った穴から漏れ出でる光が裕樹を照らす。
それは、長城に繋がった何よりの証拠であった。
「――眩しい」
目を細める彼女に、近場で響くであろう声が飛び込んでくる。
「どうしたどうした! 手が止まっているぞ! 元気があれば何だって出来る。米はお前達の力だ! うははははは!」
それは間違うことなく、アヴァタール級天魔武者『米原綱寛』の哄笑であった。
おそらく、配下の一般人に無理矢理米を食べさせている最中なのだろう。聞こえる感じからして少々の距離を感じたが、しかし、復讐者である彼女に取っては物ともしない距離でもあった。
敵の声を認めた彼女は、鶴嘴を投げ捨て、そして、その元へと駆けていく。
苦しむ一般人を救うため。己が役割を果たすため。
長時間坑道を掘り進めた筈の彼女はしかし、疲労感すら表に出すことなく、走り征くのであった。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎
そこまでです!
お米ばかりで元気になれると本当に思っているのですか?
私より優れた料理を作る方は世界にいくらでも居るでしょう、しかしこれだけは分かります。
料理に大事な物。
それを『米原綱寛』、貴方は見失っているのですよ。
これ以上人々の胃袋に負担は掛けられません、故に私がお出しする料理は一品だけ……「味噌汁」です。
【おいしくなあれ】がありますから味に関してそうそう後れを取る事は無いかと思います。
ですが本当に大事なのはそこではありません。
美味しい物を食べて欲しいと工夫する本当の母親には敵わないでしょうけれど。
その味を少しでも再現出来ているでしょうか?
料理に大事な物とは相手を想う心ですよ。
ここからは武人として。
兵法書は読まれますか?
「味噌が切れれば米なきよりくたびれるものなり」
意味は分かるかと思います。
戦場に身を置く者が味噌と米、どちらをより重視していたか。
細かい栄養の話など知らずとも、米だけでは力が出ないと知っていたのでしょう。
米ばかりの貴方が私達ディアボロスに戦で勝てますか?
「そこまでです!」
駆けつけた即座に、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は声を張り上げる。
突如の乱入者に、しかし、そこは復讐者達の違和感を与えない能力の為だろうか。米を食わされる一般人達は誰一人胡乱げな視線を向けること無く、中には助けか、とばかりの明るい表情を浮かべる者もいた。
「お米ばかりで元気になれると本当に思っているのですか?」
びしりと指差す先にいたのは、アヴァタール級天魔武者『米原綱寛』。
人足と集めた一般人に米ばかりを食べさせる狂人――もとい、歴史侵略者であった。
「私より優れた料理を作る方は世界にいくらでも居るでしょう、しかしこれだけは分かります。料理に大事な物。それを『米原綱寛』、貴方は見失っているのですよ」
「な、何だと?!」
米より大切なモノがあるはずも無い!
そう言いたげに唾を飛ばす――否、飛ばす唾が無いため、叫び声のみを叩き付ける米原綱寛であった。
普段ならば只の乱入者と切り捨てるだけだろう。だが、米食を否定されたその瞬間、米原綱寛の頭には血が上っていた。彼に取ってはそれ程までに、米とは譲れない存在だったのだ。
自信ありげな裕樹に対し、それを認めた米原綱寛は、くいくいと手招きする。
「我が米を否定する以上、貴様はそれ以上の食事を用意出来るんだろうな!」
売り言葉に買い言葉な台詞だが、その言葉こそ、正に裕樹の望むべき言葉であった。
「これ以上人々の胃袋に負担は掛けられません、故に私がお出しする料理は一品だけ……『味噌汁』です!」
「――はッ! 味噌だと?!」
一瞬、言葉に動揺が走ったのは気のせいか。
それは兎も角、と一般人達に味噌汁を配った裕樹は、それを誇るように言葉を発した。
「美味しい物を食べて欲しいと工夫する本当の母親には敵わないでしょうけれど、その味を少しでも再現出来ているでしょうか? 料理に大事な物とは相手を想う心ですよ」
「くっ」
「そして、ここは武人として。兵法書は読まれますか? 『味噌が切れれば米なきよりくたびれるものなり』。その言葉を知らぬとは言わせませんよ」
古来より、戦場に身を置く者が味噌と米、どちらをより重視していたかは明白。
正史の武田信玄も、徳川家康もその文言を大切にしたと言う。
「細かい栄養の話など知らずとも、米だけでは力が出ないと知っていたのでしょう。米ばかりの貴方が私達ディアボロスに戦で勝てますか?」
勝ち誇る裕樹の言葉に、しかし、哄笑が響き渡った。
「くかかかか! 甘い。甘過ぎる! よく噛み澱粉が糖化した米より甘いわ!」
「――ッ?!」
米原綱寛の言葉に、今度は裕樹が言葉を飲み込む番であった。
「我らがエネルギー源が『圧政』なのはよく知るところ! 米ばかりの我らが戦で勝てるか? と問われれば答えは一つ。勝てるに決まっておろう。がはははは!」
駄目だコイツ、話を理解していない。
否、裕樹の栄養学とは異なる次元の話だった。流石歴史侵略者。常識が通じる筈も無かった。
「もしもその味噌が米味噌ならば恐れ戦くところであったが、それは無かろう。ならば、それは豆か? 麦か? 彼奴らの郷愁を誘うのに、もしも麦であったら危ないところだったが――」
文言の一つ一つが恐ろしいのだろうか。
一般人達は恐怖に目を逸らし、視線を泳がせている。
成る程。裕樹の味噌汁を食しても、彼らの心はまだ、圧政の恐怖に囚われている様だ。
「なぁ、お前ら! 米の方が旨いよな!!」
「……ぐ、ぐぬぅ」
是とも非とも言えず、彼らは二者から目を逸らすのであった。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【おいしくなあれ】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
エレオノーラ・アーベントロート
料理……?
わたくしは食べるの専門ですわ。
ということで裕樹さんに作って頂いたお味噌汁を頂きましょう。ついでにお米も頂きますわ。
食べるだけではなく【口福の伝道者】で増やしてお味噌汁が一般の方全員にいきわたるように増やしましょうか。
そうですわねぇ、わたくしとしては――どちらも美味しいですわね!
当然のことですわ。というか、改めて言うようなことでもないと思うのですけれど――どれだけ美味しくても、一品だけとか飽きるに決まっていますわ。
こうしてご飯ばかり食べていると口の中が粘つきますけれど、そこにお味噌汁を味わい、お味噌汁だけでは物足りないところにご飯を口に入れ……うふふ、幸せですわねぇ。
こんな愉しみをあなたは知らないなんて――あぁ、どちらにせよ機械ですから食べられませんでしたわね。
食べ物がたくさんあるのは助かりますけれど――やれあれを食えこれを食うななどと、美味しくものを食べたことがないものの言いぐさですわね。
食べたいときに食べたいものを食べる。これが一番ですわ。そう思いませんこと?
文月・雪人
※アドリブ連携歓迎
やあやあ皆さんこんにちは。
美味しい味噌汁の香りに釣られてやってきた、しがないディアボロスの一人だよ。
美味しいお米と一緒に戴けるなら、こんなに嬉しい事はないよね。
俺も一つご相伴に預かってもいいかな?
折角だし俺も手土産を。
ご飯にお味噌汁ときたら、塩鮭なんかもどうだろう?
七輪で焼いたら、これまたいい香りがしてきたよ!
そっちの白米も貰っていいかな?
解した鮭をご飯で包んでおにぎりに。
一部は味噌も付けて焼きおにぎりにもしてみよう!
ほら、美味しいお米がもっと美味しくなった♪
勝敗は、食べた量と表情で一目瞭然かな?
俺もお米は大好きだよ。
だからこそ言っておきたいんだ、お米の持つポテンシャルはまだまだこんなものではないのだと。
お味噌汁もおかずも敵じゃない、大事な大事な友なんだ!
此方もまた、ご飯の友と一緒に食べるお米の素晴らしさを【士気高揚】で熱く語ろう。
お米好きなのに、お米の持つ可能性を何でもっと追求しない?
ましてや圧政の道具だなんてお米に対して失礼だ。
そんなお前に米好きを名乗る資格はない!
そして、ディアボロスの攻撃は――もとい、食事の提供は、味噌汁に留まることは無かった。
第二、第三の牙が、アヴァタール級天魔武者『米原綱寛』と、彼に従う一般人を襲うのであった。
「やあやあ皆さんこんにちは。美味しそうなお米と味噌汁の香りに釣られてやってきた、しがないディアボロスの一人だよ」
まるで【友達催眠】でも使用した気軽さで、どかりと腰を下ろし、白米と味噌汁を求める青年の姿があった。
彼の名は、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)。先の淑女に続く刺客、復讐者の一人である。
「美味しい食事を頂けるならば、こんなに嬉しいことは無いよね」
恐ろしいまでの気安さだったが、不思議と、そこに違和感を与えない徳が、彼にはあった。
「私は食べるの専門ですわ」
そして、エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)もまた、示し合わせたかのように、どかりと腰を下ろす。
威風堂々とした彼女は、まるでそこに居るのが当たり前のような振る舞いで味噌汁を受け取ると、それらを食し、ナチュラルに【口福の伝道者】で増殖させていった。
「だ、誰だ? い、いや、ディアボロスだっけか?!」
米原綱寛の焦燥じみた声に、しかし、雪人は平然と言い放つ。
「俺達も料理勝負に混ぜて欲しいと思ってね」
「私は食べるのが専門だと言っていましょうに。まあ、審判役を承るのは吝かではなくってよ、ですわ」
追随するエレオノーラの言葉は、いつも以上に麗しく。
おそらく未だ戦闘で無い事が、彼女の口調から生来の荒っぽさを抜いているのだろう。或いは、美味しいお米と味噌汁の前に、彼女もまた、無害の徒と化していた。
「はんっ。如何なる料理を出そうとも、こいつらの心は既に決まっている! それでもなお挑むか!」
自身の米食に余程の自身が在るのだろう。
その挑発、敢えて乗ってやるぞ、との米原綱寛の宣言に対し、二人は内心で笑みを零していた。
「俺が出すのはこれだ!」
ご飯、味噌汁に次ぐ第三の刺客と雪人が選んだのは――塩鮭であった。
「な。なんだ。あの料理は?」
「魚の切り身……だよな? 鰹か?」
「いや、しかし、あんなに鮮やかな赤とは――」
七輪でパタパタと塩鮭を焼く雪人に対し、人々は遠巻きに彼を見守っていた。曰く――。
「説明せねばなるまい!」
トループス級天魔武者『薩魔術師』は、もう一方の審査員面をしつつ、手にした仕込み杖を掲げるのであった。
「実は鮭の分布を鑑みるに、ここ九州で鮭の取れ高は皆無、と思って頂きたい!」
「何だってっ?!」
事実、鮭の南限は日本海側で山陰地方、太平洋側では関東と言われており、独立王国薩摩でそれを入手するには、流通網が網羅された最終人類史の年代を待つ必要があった。
「ですが、これは、味の勝負。未知であろうと既知であろうと、美味しければそれで良いのでは無くて?」
「ま、まあ、それはそう」
香ばしい匂いは食欲をそそり、一同はゴクリと喉を鳴らしている。
「馬鹿な! 飯の友とは詭弁! 米は孤高にして至高! おかずと共に白米を食べるなど、とんでもない所業!」
一人、独特な主張を行う米原綱寛は完全無視。
ともあれと、雪人はエレオノーラに香ばしく焼けた鮭を渡し、毒味代わりと自身をも食する。
「まあ、うん。色々あるけど、美味しいのは変わり無い」
復讐者が食を為せば、残留効果である【口福の伝道者】が華開く。
一瞬のうちに400人前はあろうかという焼き鮭が食器と共に出現し、人々は目を見張った。
「さて。もしかしたら食べたこと無い食材に不信感もあるかもしれないけど、味と安全は俺達が保証する。それに、これは料理勝負だ」
「ぐ、ぐぬぬ。確かに、食さずに『米が勝利』と結論付けられては、八百長試合と難癖をつけ兼ねられんな!」
米に絶対の自信を置く米原綱寛にして、八百長など許される所業では無かった。
「お前達。不味ければ直ぐに吐き出して構わん。その塩鮭とやらを平らげてしまえ」
命令が下された以上、仕方ない。
米原綱寛旗下の一般人達は、我先にと塩鮭に飛びつくのであった。
「うめえ、うめえ」
「見ろよ、ディアボロスさんが作った握り飯。鮭とやらがほろりと崩れて、これまた、うめぇ」
「ああ、焼きおにぎりもある。味噌がこんなに旨かったなんて……」
裕樹の味噌汁、雪人の焼き鮭と鮭のおにぎり、そして焼きおにぎりを夢中で頬張る一般人達を見れば、料理勝負の行方は語るまでも無かった。
「そうですわね。わたくしとしては――何れも美味しいと言わざる得ませんわね!」
米を味噌汁で流し込み、エレオノーラが断じる。
仄かに甘い米と味噌汁の塩味が口の中で交われば、そこに生まれるのは緩やかな調和だ。米は味噌汁を。味噌汁は米を。相互で相互を高みへ押し上げ、口福を口の中で約束してくれる。
そこに焼き鮭を放り込めばどうだろう。筋繊維を断つ食感は元より、その淡泊であり、しかし濃厚な魚の味に、更にご飯を、味噌汁を追い求めてしまう。
「と言うか、改めて言うようなことでもないと思うのですけれど――どれだけ美味しくても、一品だけとか飽きるに決まっていますわ」
全て台無しな台詞であったが、しかし、それこそ真理であった。
彼女に追随するよう、人々は涙と共に頷き、「成る程。それも正論」と、薩摩術師達も舌鼓と共に頷いていた。
「こうしてご飯ばかり食べていると口の中が粘つきますけれど、そこにお味噌汁を味わい、お味噌汁だけでは物足りないところにご飯を口に入れ……うふふ、幸せですわねぇ」
こんな愉しみをあなたは知らないなんて――と言いかけ、米原綱寛と薩摩術師達を一瞥したエレオノーラは、「はて?」と小首を傾げる。
「……機械なのに食べるのですの?」
「食べないと世界設定に書いておりませぬ故に」
恐ろしいまでのメタ発言であったが、まあ、天魔武者である以前に歴史侵略者だ。常識は通じないのだと納得することにした。
「俺もお米は大好きだよ。だからこそ言っておきたいんだ、お米の持つポテンシャルはまだまだこんなものではないのだと」
一方で、雪人は【士気高揚】を用いて力強く宣言する。
「お味噌汁もおかずも敵じゃない、大事な大事な友なんだ!」
「――くっ!」
いや、米原綱寛の立場から鑑みれば、米以外は敵なのだが、ここまで幸せそうにご飯を食する配下(薩摩術師達含む)を見せつけられてしまえば、反論の言葉を紡げない。熱く語る雪人を遮る事も出来ず、彼はただ、呻くのみ。
そんな米原綱寛へ更なる言葉が叩き付けられた。
「お米好きなのに、お米の持つ可能性を何でもっと追求しない? ましてや圧政の道具だなんてお米に対して失礼だ。そんなお前に米好きを名乗る資格はない!」
「ぐぬぬぬ!」
ギリギリと歯噛みの音と、唸る声のみが響き渡った。
「ま、食べ物が沢山あるのは助かりますけれど――やれあれを食えこれを食うななどと、美味しくものを食べたことがない者の言いぐさですわね。食べたいときに食べたいものを食べる。これが一番ですわ。そう思いませんこと?」
幸せそうな人々の笑顔を見送りながら、エレオノーラは強く言葉を発する。
「ふむ。勝負あり、ですな。米原綱寛殿。貴殿の米は、彼奴らのおかずに負けもうした。その事実を受け止めなされ」
薩摩術師達が告げる料理勝負の結末は、自身の主に対しても無情。
だが、それが勝負の世界であり、その決着だと、彼らは強く頷くのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
「さて。料理勝負を制した以上、我らは米原綱寛殿よりも貴殿等の望みを優先する必要がありましょう」
いつの間にかそんな事になっていたのか。
立ち上がった薩摩術師達は口元の米を拭うと、一般人達を避難誘導するとばかりに長城外へと導いてゆく。
敗北に跪き、地を叩く米原綱寛と言い、自身等に背を向ける薩摩術師達と言い、ともあれ、天魔武者達の行動は復讐者達にとって望むべくした状態に転じていく。
料理勝負を制した復讐者達が何を為すのか。
それは、彼らの胸三寸に掛かっていた――。
エレオノーラ・アーベントロート
それではこれにて一件落着。
お米を強要する悪い殿様は負けてめでたしめでたし――では終わらないのがわたくしたちですわ!
電磁レールガン「フェアレーター」を手にうなだれている米原綱寛へと攻撃を仕掛けましょう。
「第五十八の魔弾【獄炎】」を投射。高熱と炎を纏う魔弾で狙い、貫きますわ。
なんだか弱体化しているようですけれど、気にせず【獄炎】の魔弾で貫きますわ。
そうですわねぇ。わたくしも普段は戦いは愉しむ主義なのですけれど――本日の対決はもう終わっていますのよ。決着はもうついている以上、手早く終わらせて差し上げますわね!
反撃におにぎりを投げてきても、焼きおにぎりにしてしまいましょう。
うふふ、所詮は敗北し、打ちひしがれた者の作るおにぎり。脅威ではありませんわ!
そのまま米原綱寛の装甲も焼き、熱で溶かしてしまいましょう。
わたくし、料理は食べるのが専門ですけれど――焼くのは得意ですの。
野本・裕樹
一時はどうなるかと思いましたがエレオノーラさんと雪人さんの加勢のお蔭で助かりました。
無事に救援は出来たでしょうか、これからはお米以外も食べてくださいね。
ここからは、本懐を果たさせていただきます。
使うパラドクスは《氷華刀・雪寄草》です。
使う刀はパラドクスで生成する氷で出来た刀です、今回はようやく刀を持てますね。
……あれだけお米に強い想いがありながら、投げつけてくるのですか。
しかもおにぎりに何か混ぜていますね、「おかずと共に白米を食べるなど、とんでもない所業!」ではなかったのですか?
言動と行動が一致していませんし、食べ物を粗末に扱ってはいけませんよ。
ちょっと申し訳ないですけれど、何が入っているかわからない物を食べるのは遠慮したいですね。
氷の刀で『米原綱寛』目掛けて打ち返せるか試しにやってみます。
配下の方も食事出来ていたみたいですし、貴方もちゃんと責任を持って食べてくださいね。
無理そうなら氷の刀で斬り、冷凍おにぎりにしちゃいましょう。
(「ええっと、……これはどういう状況でしょうか……?」)
目の前でアヴァタール級天魔武者『米原綱寛』が悔しさの余り地を叩き、トループス級天魔武者『薩摩術師』達が一般人達を長城の外へと逃がしている。
そんな状況に狼狽しながらも、ですが、と野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は空咳を打った。
それはそれとして。
「これからはお米以外も食べてくださいね」
脱する一般人達を見送った彼女は、そのまま、米原綱寬に向き直り、そして宣言した。
「――ここからは、本懐を果たさせて頂きます」
裕樹達は大隅国国境の長城攻略にやって来たのだ。決して、料理対決を行いに来たわけでは無い。それは本末転倒も良いところであった。
「ええ。そうですわ」
彼女の言葉に、同意するとエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)が頷き、声を上げた。
「それではこれにて一件落着。お米を強要する悪い殿様は負けてめでたしめでたし――では終わらないのが、わたくしたちですわ!」
力強い宣言と共に放つパラドクスは第五十八の魔弾【獄炎】。
項垂れていようが地団駄を踏んでいようが、エレオノーラには関係ない。敵がいるなら敵を討つ。それがエレオノーラ・アーベントロートと言う女傑の生き様であった。
「そうですわねぇ。わたくしも普段は戦いは愉しむ主義なのですけれど――本日の対決はもう終わっていますのよ。決着がもう着いている以上、手早く終わらせて差し上げますわね!」
傷口に塩を塗るとは正にこのこと。
米食が敗北した事実に打ちひしがれていた米原綱寛は、そのまま炎燃ゆる魔弾に貫かれ、燃やされ、阿鼻叫喚な叫び声を口にしていた。
「凍てつけ、雪寄草」
そして、燃やす復讐者あれば、凍て付かせる復讐者あり。
刹那に氷の刃を生成した裕樹は、詠唱の勢いのまま、米原綱寬を凍結の刃で斬り裂いていく。
傷口に咲くは氷の華。魔弾の熱すらも凍て付かせる氷は、そのまま米原綱寬を傷口ごと縛り上げていった。
「ぐぐぐ。おのれ――」
失意の余り、先制攻撃を許してしまった物の、それでも即座に戦闘態勢へ移行するのはアヴァタール級の矜持か。
唸った米原綱寬は己が身体を縛る氷の華を振り解くと、反撃の為のパラドクスを紡ぐ。
「我が露西亜んおにぎりルーレットを喰らえっ!」
恐ろしいまでのネーミングセンスが炸裂していた。
否、炸裂したのは叫び声のみではなかった。叫び声と共になんだかよく判らない即席おにぎりが、米原綱寬の手から投擲されていたのだ。
「――ッ?!」
「ふゅ?!」
慌てて口を守るものの、しかし、パラドクスはパラドクス。
そのまま口腔におにぎりを投入されてしまい、裕樹とエレオノーラは目を白黒させる。
顔面。それも口腔にパラドクスを直接叩き付けられたのだ。通常ならば大怪我で済まないところであったが、しかし、そこは先の勝敗結果が効いているのだろう。ほぼ無傷の二人は、俵型のそれをぺっと吐き出すと、怒りに燃える眼で米原綱寬を見据えた。
そして、裕樹は力強く、非難の声を上げるのだった。
「あれだけお米に強い想いがありながら、投げつけてくるのですか!」
「強い想いがあるからこそパラドクスにもする! 何ら矛盾は無い!!」
怒声に対する反論に、しかし、裕樹の言葉は留まることを知らなかった。
「しかもおにぎりに何か混ぜていますね、『おかずと共に白米を食べるなど、とんでもない所業!』ではなかったのですか?!」
言動と行動の不一致に対する怒りを露わにする裕樹に、米原綱寬は焦燥の声を上げる。
「こ、米だって入っているし!」
露西亜んおにぎりルーレットの説明書きを紐解けば『具材は榴弾や沢庵や下剤や米などいろいろあるよ!』であった。おにぎりの中に米を仕込むのは如何かと思うが、それだけを見れば、米原綱寬の主張は崩れていない。
だが、それ以外は駄目だった。
指摘事項にアイデンティティーの危機を覚え、米原綱寬は表情を強張らせる。本日二度目の敗北の表情は、しかし、と一瞬にして振り払われた。
これもまた、パラドクスであるならば。
「お、俺に矛盾は無い!」
論理破綻を大声で誤魔化す様は、さすが歴史侵略者と言った処。成る程、復讐者と歴史侵略者は相容れないとはこう言うことかと、裕樹は妙なところで感心してしまう。
そんな開き直りを見せる米原綱寬に、更なる言葉が叩き付けられた。
「うふふ、所詮は敗北し、打ちひしがれた者の作るおにぎり。脅威ではありませんわ!」
エレオノーラからの挑発であった。
不敵にも笑う彼女は、そのまま魔弾で投擲されたおにぎりを焼きおにぎりへと転じ、米原綱寬の身体をも梳って行く。
そんな事をしておにぎりの具材――榴弾の炸薬に引火したらどうするつもりだ、と突っ込まれそうだったが、しかし、そもそもがパラドクス。パラドクスで相殺出来るわけではないので、安心して欲しい。
ともあれ。
「まあ、そのまま灰になってしまいなさいな。米原綱寬。わたくし、料理は食べるのが専門ですけれど――焼くのは得意ですのよ!」
快活な言葉と共にエレオノーラは再度、魔弾を放ち、米原綱寬を穿っていく。
「そうですね。中に何が入っているか判らないおにぎりなんか、遠慮したいですね。――と言う訳で、貴方が責任持って食べてくださいね」
焼きおにぎりが好みでなければ、冷凍おにぎりで如何?
再度の冷斬撃、そして冷たい言葉を飛ばす裕樹の言葉に、米原綱寬は己が傷を厭わず、ただ、唸るのみであった。
「だがしかし! 米は負けん! 米こそが至高! 米があれば何でも出来る。うおおおおっ!」
己を奮い立たせるように叫び、そして、再度生成した露西亜んおにぎりルーレットを裕樹とエレオノーラの二人に投擲する米原綱寬。
何処かヤケクソの様に見え、しかし、それでも、起死回生を狙い、己が力を振り絞っていく――。
「兎も角、私の言いたいのは――『食べ物を粗末に扱ってはいけませんよ』、です!」
だが、その道は既に断たれていた。
至極真っ当な言葉と共に肉薄した裕樹は、氷の刃を以て米原綱寬を袈裟斬りに斬り裂き、その装甲に刻まれた『米』の一文字を削っていくのだった。
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効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
文月・雪人
あと一押しだね
先行の二人に感謝しつつ
俺もまた一戦交え、最後を見届けさせて貰おう
そうだね、食べ物を粗末に扱ってはいけない
お米に罪は無いのだしね
そして逆説連鎖戦は必中だ
どうせ食べるなら美味しく食べなきゃ勿体ないって、思わない?
『食彩探求』のパラドクス使用
【ガードアップ】でもぐもぐ食べてパラドクスの力とする
そして浮かんだ策がこれ
目には目を歯には歯を、料理には料理でのもてなしを!
料理を3つ出すから、どれがいいか選んでいいよ?
①ふっくら焼き上げた白いパン
②スープに入ったつやつやの麺
③白いご飯を握ったシンプルおにぎり
根っからの米派がどれを選ぶのかが気になって
①米粉パンと②フォーの原材料は米だけど
綱寛は見た事ないだろうし、きっと選びはしないだろうね
でも③は米は米でもこんにゃく米なので要注意!
米好きなのに米を選べなかったらショックかな?
それはそれとしてパラドクスだし
ダメージ入るのはお互い様という事で
そして戦闘後には最も重要な事を
労働者達が無事に避難して島津から解放された事を確認し
長城を崩落させて破壊する
「後一押しだね」
仲間達のパラドクスを受け、ぐらりと蹌踉めく米原綱寛に対し、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)がにんまりと笑った。
「俺もまた一戦交え、最後を見届けさせて貰おう」
「抜かせ! 貴様らの好きになんぞ、させるか!」
息も絶え絶えと言った様子だが、しかし、未だ敗北したわけではない。
米原綱寛の至極真っ当は反応に、雪人は成る程、と頷き。そして。
パラドクスを起動した。
「そうだね、食べ物を粗末に扱ってはいけない。お米に罪は無いのだしね。――どうせ食べるなら美味しく食べなきゃ勿体ないって、思わない?」
それはまるで魔法――否、手品だった。
雪人の前に三種の料理が現れたのだ。
一つはパン。一つは麺。そして、もう一つはおにぎり。
それらをもぐもぐと食べながら、雪人は米原綱寛に問う。
「作麼生!」
「――説破!」
米に――食に関わる事だからだろうか。なんだかノリ良い返事が返ってきた。
「この三種の料理の内、君なら何れを選ぶ?」
「なん……だと……?」
雪人が用いたパラドクス『食彩探求』は、本来ならば術者自身が料理を食し、己の力を底上げして敵を攻撃する物であったが、まあ、うん、こう言う使い方も認めざる得なかった。何せ、料理対決するようなトンデモ戦略だ。致し方ない。
ともあれ、雪人の問いに、刹那、戸惑いを見せた物の、しかし、と米原綱寛は雪人に向き直る。
数秒の沈黙を経て、米原綱寛は口を開く。
「一つ目。パオン。これは米ではない。米を砕き作ったパオンはしかし、米の形を為していない」
(「おや?」)
少し予想とは異なっていたが、米に対する執着心は雪人の予期した通りであった。
「二つ目。麺。これも米にありて米にあらず。麦とは異なるが、しかし、麺である!」
そして三つ目。
怒りの形相でそれを握り潰しながら、米原綱寬はわなわなと震え、咆哮する。
「毒芋を食わせようとするとは何事だ!」
「――あ、そっか。この時代のこんにゃくってまだ、精進料理だったか」
こんにゃく米で引っ掛けようとした雪人は、むむむと唸り、己が頭をぽかりと叩く。こんにゃくが庶民の食卓に載るようになったのは江戸時代――この天正大戦国の基準時間軸の20年以上未来の話だ。それ以前は、こんにゃく芋をこんにゃくに加工できる――即ち、シュウ酸カルシウムを取り除ける技術を持つ者にしか、食せなかった食材であった。そして、残念ながらこの米原綱寬の知識に、その調理法は無かったようである。まあ、米優先の信仰をしていれば、致し方ないな、と思う。
まあ、それはそれとして。
「パラドクスだしね!」
流れはどうあれ、残留効果を付与し、ダメージを与える。それがパラドクスの本懐だ。
如何に米を愛し、米を看過したとしても、ダメージを低減したり、無効化したり出来るわけでもない。雪人の攻撃に米原綱寬は吹き飛び、そしてそのまま壁に叩き付けられる。
「と言う訳で、俺達の勝利だ」
倒れ伏せた米原綱寬に対し、雪人は勝利宣言を紡ぐ。何処からどう見ても復讐者側の勝利であった。
「馬鹿な……米を愛し、米を喰らう我が、こんにゃく如きに負けるなど……」
「あ、いや。そっちは俺の方が負けてるけども」
米に対する愛情を、執着を少々甘く見積もっていた。
まあ、ともあれ、此処に料理対決――もとい、長城を巡る戦いは決したのだ。
がくりと崩れ、動かなくなった米原綱寬を尻目に、雪人は今後の流れを口にする。
曰く。
「さて。後は長城の外に逃げた村人達の安全を確認して、長城を崩落させて……うん。やることが多いぞ」
だがしかし、これも此度の勝利あってのこと。
仲間達と共に勝ち取った勝利を喜び、雪人は笑顔を零すのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵
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